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なぞの美女、Madame de la Tour の最新CD情報。

(00/3/30-00/4/12)

作曲家別索引

この画像は風夢さん(http://plaza.harmonix.ne.jp/~furm/)のご好意により使用させていただきました


4月12日

SCHUMANN
Love Fugue
La Gaia Scienza
Uri Caine Ensemble
WINTER&WINTER/910049-2
いつも衝撃的なサウンドで聴いてる私をどきどきさせてくれるW&Wの新譜です。
今回はシューマン。あのユリ・ケイン・アンサンブルによる「詩人の恋」と、やはりこのレーベルの看板アンサンブル、ラ・ガイア・シエンツァによるピアノ五重奏曲Op.47のコラボレーション。(こちらは至極まっとうな演奏)
音楽を徹底的に解体するユリ・ケインアンサンブルの凄さは、以前マーラーで書いたわね。ただし今回は曲に対してかなりストレートなアプローチ。詩の朗読があったり、もろにジャズだったり、さまざまな趣向を凝らした16曲。
1曲目の「五月に」に絡む吐息のなんと甘い事でしょう。思いついたように織り込まれるピアノ四重奏曲は、いわば口直しかも。
もともと詩人の恋って恨みがましい歌が多いからね。6曲目の(CDではトラック8)「聖なるラインの流れに」なんて、噂では有名な(見たことないけど)、泣き女の合唱みたいね。 8曲目の「花がわかってくれるなら」。口笛だけでも思いは伝わるしね。
各曲に相当な思い入れがあるのはわかるけど、しみじみ分析的に聴くものではないでしょう。シューマンを聴くのではなく、ユリ・ケインを聴く。その一言につきるかな。ギターで参加してるピンク・フロイドのデイヴィッド・ギルモアにもご注目。
あと、唐突に日本語の詩が入るのも斬新。ナレーターはMARIKO TAKAHASHI。(あのペドロ&カプリシャスの?ちょっとちがうわね。)物憂げな声がやさしく心に沁みていく感じ。
さっき口直しなんていってしまったけど、ピアノ四重奏もなかなかいいわね。弦楽器は多分ガット弦で、何とも柔らかい響き。ピアノはエラール。繊細な音で煌くような高音域が特長ね。
このアンサンブルは、シューベルトのトリオなんかも出しているのだけど、どの曲も暖かい春の日のような心のこもった演奏。幾分緊張感に欠けるきらいはあるけど、この曲ならいいんじゃないかしら。
このところ重い曲ばかり聴いてたから、この1枚はとても新鮮でした。

4月10日

KANI
Tablatura
TELDEC/3984-27241-2 (輸入盤)
ワーナーミュージック・ジャパン/WPCS 10462 (国内盤)
アンナ・マンマのCMでリュートを弾いていたつのだ★たかしが率いるオリジナル楽器のアンサンブル、というよりはインストゥルメンタル・バンド。
つのだたかしのことは知ってるわよね。弟は「メリー・ジェーン」のつのだひろ、お兄さんは「うしろの百太郎」のつのだたかし。えっ、どっちも知らない?ふん!どうせ私はおばさんよ。
ご家族のことはどうでもいいけど、つのだたかしは間違いなく日本を代表するリュート奏者。で、同じころの時代の弦楽器、管楽器、打楽器の演奏家を集めて作ったのがこのタブラトゥーラ。今まで日本のレーベルから5枚のアルバムを出していたのだけれど、今回はドイツの名門テルデックから全世界へ向けてのリリースとなったってわけ。
それこそ古い音楽からメンバーのオリジナルまで、時代も国籍もそしてジャンルも超越した多彩なレパートリー。今出来たばかりの音楽でも、中世の香りがちゃんとしていて全然違和感なく聴けるっていうのは、奏法とか音律にきちんと一貫性があるからなのね。それでいて、アルバムタイトルの「夜の蟹」なんて、ほとんどミニマルミュージックでしょう。おもしろいわね。
あと、ゲストヴォーカルで参加しているのが波多野睦美さんなんだけど、3曲目の"Mignonne allons" を初めて聴いたときびっくりしちゃった。だって、あのエマ・カークビーそっくりなんですもの。それで、思わずカークビーが同じ曲歌ってるCD出してきて比べてみちゃったわ。
HYPERION/CDA66186
キーまで同じ(ピッチはちがうけど)で、ほんと完コピね。波多野さんてロンドンに留学してるから、もしかしたらカークビーに直接教わったこともあったのかもね。それにしても、ヘアスタイルまで同じようにしてるからには、よっぽどあの方への思い入れがあると見てるんだけど、ちがうかしら。

4月8日

GRIEG
Violin Sonatas
Pierre Amoyal(vn)
Frederic Chiu(Pf)
HARMINIA MUNDI/HMU 907256
おじ様好きのまだむ、今回のターゲットはヴァイオリンのアモワイヤルです。笑顔のすてきなおじ様ね。でも誰でもいい訳ではなくて、同い年のオーギュスタン・デュメイは「あっちいってて」なのだから、この違いはどこから来るのかしら。で、グリーグ。
デュメイもこの曲を録音していて、これがかなり評価高いのね。
でもこの際忘れましょう。
有名な第3番から始まるのだけど、最初の音からただならぬ緊張感が漂っているのね。(楽器はいつものコハンスキ。)92年録音のフォーレのソナタの時は、ちょっとヒステリックな高音が特徴的だったのだけど、今回は全音域に渡ってふくよかな音。後述するけど録音のせいもあるのかも。
よくアモワイヤルの事を「フランス的な洗練された味わい」とか表現する人がいるようだけど、ここで聴くグリーグは情熱のほとばしり。かなり荒々しい気迫を感じるんだけどな。
またピアノが上手いんだ。この人は今流行りのヴィルトゥオーゾ系のピアニストで、ここぞというところでは派手に飛ばしてくれるわけ。
2楽章。デュメイ盤のピリスは控えめな美しさが持ち味だったけど、ここでのチュウのピアノは対等ね。説得力あるアルペジョが良いわ。
終楽章の踊るような第1主題と、第2主題のほの暗い抒情性の対比の素晴らしさ。ピアノとヴァイオリンの白熱のバトルは狂おしいほど。
そんなこんなで3番を聴いただけで満足してしまいました。だって2番、1番はどうしても完成度で1ランク落ちるもんね。でも、どちらの曲もまさにグリーグ。北欧マニアの方にはお楽しみ頂けるのではないかしら。
このアルバムはあのスカイウォーカースタジオで録音されているの。そう、あのジョージ・ルーカスのお膝元。(SW関係は皆ここね。)
フィリップ・グラスの持つ「ルッキング・グラス・スタジオ」の音響設備が世界最高と言われてるようだけどけど、今やこちらの方が上かも。
贅沢な設備からうまれたストラディヴァリウスの美音。これだけでも聴く価値大ね。

4月7日

BRAHMS
Piano Concerto No.1
Nikolaj Koppel(Pf)
Thomas Dausgaard/
Danish National Radio Symphony Orchestra
EMI/CDC 556942 2
今回の1枚。決してジャケ買いではありません。
このところ、巷で話題のアーノンクール&ブーフビンダー。演奏も個性的(と、いってもほとんどアーノンクールが意地になってる)なら、ジャケもすごい。あの恐い顔の2人が睨みつけてるCDを手にしてレジに行くのは、ちょっと勇気を要するわね。
そこでこれ。ほーら、さわやかでしょう?まるで金城武(うそ)。
まあ、それはいいとして。
この指揮をしているダウスゴー。今までにCPOCHANDOSに録音があって、まだむのお気に入りはツェムリンスキーの人魚姫だったりするのね。オケはもちろん同じ。(ただこのCD、ちょっと地味だから、同曲でコンロンが出た時に人に譲ってしまったんだっけ。)
今回も出だしから暗く厳しい音で、いかにもブラームスにぴったり。ピアノが入ってくるまでは音楽も自然に流れるの。しかしコッペルのピアノが入ってくるとどうでしょう。かなり神経質なルバートが音の流れを分断するの。
これは考え抜かれた上の事で、わざと効果をねらっているのかしら?
思いきりテンポを落とした第2主題のコラールもちょっと作為的。もう少したっぷりと歌わせて欲しいんだけどな。
だから第2楽章がちょっとだれてしまうのね。やはりここは息の長い大人の音楽なのね。
3楽章はきびきびしているんだけど、やはり自然な流れが損なわれているように感じたわ。
もしこれが解釈なのだとしたら、まだ耳慣れないだけなのでしょう。
コッペルってピアニスト、ショパンでも弾いたらはまりそうなのだけど。そうね。ロマン派寄りのメロディー重視のブラームスと言うことで。とにかく聞かせどころは抑えているわね。
カップリングのハイドンの主題による変奏曲。これはなかなか面白かったわ。 いつも変奏曲を聴く時思うのだけど、この形式はよほど各曲の性格がはっきり把握できてないと面白くないのよね。その点ダウスゴーは大丈夫。1曲1曲丁寧な音楽を聴かせてくれるわよ。
でも、どうしてもオケの音が地味なのよね。
なんて思ってたら別のCD聴いてびっくり。やはり指揮者によって音ががらっと変わるのね。それについてはまたの機会に。

4月6日

DEBUSSY RAVEL PROKOFIEV
Flute Works
E. Pahud(Fl)
S. Kovacevich(Pf)
K. Karnéus(Ms)
EMI/CDC 556982 2(輸入盤)
東芝
EMI/TOCE 55158(国内盤426日発売予定)
ベルリン・フィルの首席フルート奏者エマニュエル・パユを中心としたアルバムね。
最近こういう誰が主役だか分からないようなCDが多いわよね。私としては「マダガスカルの歌」のカタリナ・カルネウスについて書きたかったのに、マスターの「パユでお願いします」という命令には逆らえないわ。
で、パユです。まずドビュッシー。「シランクス」はきちんと吹いてる気はするけど、なんか薄味。「ビリティス」はもともとは詩の朗読をフルート2本とチェレスタ、2台のハープで伴奏するための音楽。パユが吹いているのはそれをフルートとピアノのために編曲したもの。だから、音楽だけを抜き出してもあまりぱっとしないのね。次の「レントよりおそく」は、てっきりフルートの編曲だと思って聴きはじめたら、オリジナルのピアノソロじゃない(コワセヴィッチ)。がっかり。
ラヴェルの「マダガスカルの歌」は、さっき言ったように主役はカルネウス。でも、パユはここぞというところはしっかりキメてるわね。
そうなってくると、ちゃんと聴けるのは最後のプロコフィエフだけってこと?
これは、実は2回目の録音(1回目は89MGB CD 6107)。パユって人は、たしかにうまいし、独特のセンスを持ってると思うわ。だけど、なんかあの爬虫類みたいな仕種が気持ち悪くない?音楽にもそれが出てて、なんかのらりくらりしてて、芯がないって感じがするのよ。このプロコフィエフもそう。2楽章なんか全然きびしさが感じられないし、ゆっくりしたところでも、ここまで表情を殺せるかってぐらい無表情。3楽章だってもっともっと歌ってもいいんじゃないの。前の録音の方がまだ私は好きだな。
あと、音だけど、強く吹き込むところはそれなりに良く鳴ってるんだけど、小さい音がものすごく抜かれちゃってて、音楽として死んでるのね。「表現の幅が広い」って言えば聞こえはいいんだけど、あそこまでやるとフルートの美しさまでがなくなってしまって、私はいや。
たしかに凄いことをやってるのかもしれないけど、聴いてて楽しくなれないような演奏はやっぱり好きにはなれないわ。

4月4日

STRAUSS
Four Last Songs etc.
Jane Eaglen(Sop)
D. Runnicles/LSO
SONY/SK61720
イーグレンのドイツロマン派歌曲集です。
そう、今流行中(?)のベルクの「初期の7つの歌曲」も収録されていて聴き比べ材料には事欠かない1枚ね。
指揮は先日の「英雄の生涯」と同じラニクルズ。オケはロンドンSO。オケの違いというよりも、録音状態の違いでしょうか。今回は乾いた音という感じは全くしなかったわ。ただ、細部にこだわるやり方は前と同じで、そこが好き嫌いの別れる所かも。
とにかくオケと歌が対等な扱いで、曲によってはかなりスリリング。管弦楽伴奏付きリートではなく、歌付き管弦楽曲ってところかな。ラニクルズがスコアから必要以上に音を拾ってくるのも、歌と対話したいからではないかしら。
でも決してイーグレンの歌が埋没しているわけではないのね。特に素晴らしいのはヴェーゼンドンクの5つの歌。息の長いフレーズを、甘く濃厚に歌い上げているのだから。そうそう、Stehe stillでの後奏の余韻を持たせた終わらせ方が何とも言えないくらい良かったわ。
ただ、ベルクの歌は後期ロマン派と後の時代の境目。曲によっても作風が違うから、このアプローチが全ての曲で成功しているわけでもないのかも。
シュトラウスマニアの私としては「4つの最後の歌」は残念ながらお気に入りの1枚にはならなかったわ。スコア見ながら聴くといろいろ面白いところがあるんだけどね。とにかくオーケストラが説明過多。私はもっと混沌とした響きで聴きたい曲なので。
でも、これは好みの問題ね。
全体の出来はまずまず。
「このあたりの作品は毒を持ってるから、出来たら関わりたくない」とまだむの友人が申しておりました。

4月3日

WE GOT IT GOOD
An Ellington Songbook
André Previn(Pf)
David Finck(Db)
DG/463 456-2(輸入盤)
ユニバーサル・ミュージック/POCG-10251 (国内盤)
アンドレ・プレヴィンって人、昔から目が離せないのよね。ばりばりのジャズピアニストだったり、ハリウッドのスコア・ライターだったり、かと思ったら、いつの間にか世界的な大指揮者になってしまったり。私生活だってかっこいいのね。何番目かの奥さんは、女優のミア・ファローでしょう。ダスティン・ホフマンと共演した「ジョンとマリー」なんて素敵だったわね。後にウディー・アレンと結婚するんだけど、結局だんなは養女に寝取られちゃったりして。
あっ、ここはゴシップの部屋じゃないのね。音楽の話。
そのプレヴィンが出したデュオのジャズアルバム。少し前にはガーシュインも出てたわよね。ガーシュインならまだ分かるんだけど、デューク・エリントンはかちかちのジャズ。それがクラシック専門のレーベルのドイツ・グラモフォンから出てるんだから、なんかすごい感じ。CD屋さんでかかっていた時なんか、ジャズ売り場と勘違いしちゃったくらいだもの。
実は、1956年に録音した「マイ・フェア・レディー」(国内盤はビクター・エンタテインメント /VICJ-2076)は私の愛聴盤。
久しぶりに聴き返してみたのね。そしたら、40年以上たっているのに、スタイルは殆ど変わっていないのよ。スマートなコード感と洗練されたフレーズも健在。もちろんテクニックの衰えもないしね。やっぱり華のある人はちがうわね。"Take the 'A' Train"をワルツにするなんてアイディア、いったいどこから生まれてくるんでしょう。
ひとつだけケチをつけると、お気に入りのベーゼンドルファー・インペリアルは、音が重過ぎるわ。ボールドウィンとかヤマハを使ってくれてたら、文句ないんだけどな。まっ、でもモーツァルトのカデンツだって、ベーゼンドルファーだから、かなりジャズっぽく弾いても何の違和感もないんでしょうけどね。
ベースのフィンクも、とっても素晴らしいわよ。

4月1日

MAHLER
Symphony No.3
Andrew Litton/Dallas SO
DELOS/DE3248
このCD、最初見た時あんまり期待しなかったのよね。まず、なんだか安い。(2枚組で1690円!)再発かと思ったら新録のようだし。で、ダラスSO。きっと安っぽい音ね。でも、とりあえずマーラーの3番と8番は全部聴きたいと思ってるから買っちゃった。
で、良く見たらアルトは今をときめくナタリー・シュトゥツマン。「これはもしかして」いいかも。
で、ワクワクしながら聴いてみたのね。まず冒頭のホルンの豊かな響きに圧倒されたわ。(人によっては人工的な音と感じるかも知れないけどね) ゆったりとした丁寧な音楽で、アンサンブルも整っているの。木管がちょっと強調されすぎのきらいはあるけどね。
でもこの曲は、まるで気まぐれなオンナのようにころころ気分がかわるでしょう?(私はちがうわよ)ふざけているかと思うと落ちこむ。だからあんまり真面目なアプローチだとおもしろくないのよね。
多少ばらけても気まぐれに付き合うか、マイペースを貫くか。手近にあったサロネン盤と聴き比べたのだけど、リットンは終始自分のペースを保ってるようね。
2楽章、3楽章。メロディーをたっぷりと歌わせる色彩豊かな音。こういう所はドラティ時代からの継承かしらね。安っぽい音なんていってごめんなさい。
4楽章、5楽章も良い出来。シュトゥツマンもちょっと不安定だけどやはりすごい人。共感できる歌ね。
で、終楽章。出だしのコラールから美しい。ここでもたっぷりとしたテンポで良く歌わせる。でも泣きが入ってるわけでもないの。
最後まで堂々と曲を繋げていくのが凄かったわ。
どうしても規模が大きい曲だから、文句をつけたいところも出てくるけど、まずまずの合格点。幸せな1時間40分だったわ。
ほんとに聴いてみないと解らないものね。

3月31日

BACH IN BRAZIL
Camerata Brazil
EMI/CDC 556939 2
某クラリネット奏者のバッハが今話題よね。おなじみのメロディーを各国のリズムに乗せて歌い上げるという物。結構気に入ってたんだけど、新聞に載ったとかで皆聴いてるの。Aさんも、Nくんも、Yさんも。(みんな私の知り合いネ)
と言うことで、そちらはやめて、今回はこれ。
カメラータ・ブラジルによるショーロ形式のバッハと、バッハに触発されたオリジナル作品です。ショーロっていうのは、ブラジルの民族舞曲の一種で、強烈なリズムと、泣かせるメロディーが特徴。
1曲目はイタリア協奏曲。
この曲だと、先日のジャック・ルーシエのアレンジも良かったんだけど、こちらは全く違った味わいね。某遊園地の鳥の楽園にでも迷いこんだみたいな気分になってしまったわ。ほんと上質な昼寝用の音楽。と言ったら失礼かしら。つくづくバッハの音楽の間口の広さという物に感嘆したわね。
聴くうちに、使わてるリズムの複雑な事に気がついたの。乗り物の中で、他人のヘッドホンからしゃかしゃか音漏れしてたりするじゃない。ああいうのってとても耳障りよね。でも、もしこう言うリズムだったら面白くて聞き惚れちゃうかも。
オリジナルの曲にもさりげなくバッハのメロディーが折り込まれていたりして、どの曲も楽しく聴けるのね。妙に真面目なインヴェンションとか、クラリネットが艶かしいChorando Baixinhoとか。
この間のヴィラ=ロボスあたりからラテンの血が騒ぐ私。
もちろんブラジル風バッハ第5番も聴けるの。これがまたうれしくてね。歌の部分はソプラノサックスで代用してるのだけど、これがまた泣かせるんだから。アレンジも素晴らしいし。
そうそう、管弦楽組曲2番のバディネリはマスターにおすすめ。こんなアレンジはお好きかしら?ぜひ聴いてみて欲しいな。
ブラームスで疲れた頭と体を癒すのにオススメの1枚ですね。

3月30日

R. STRAUSS
Friedenstag
B. Weikl(Bar)
S. Hass(sop)
W. Sawallisch/Bavarian RSO
EMI/CDC 556850 2(輸入盤)
東芝EMI/TOCE 55108(国内盤)
「平和の日」。輸入盤は昨年の11月に出たので、新譜とは言えないでしょうけど、国内盤が出るからいいですよね。
もともとはツヴァイクの原案によるこの台本。「無口な女」もそうだけど、この時代に演奏されるには危険過ぎる要素をあまりにも多く孕んでいたせいか、かかれている音楽も、あの「ばらの騎士」とは違いすぎる肌触り。 オペラとして成立するまでの経緯は省くけど、これを聴いてしまえばR・シュトラウスは派手だとか、内容がない音楽を書いたとか言えなくなるわね。
もちろん録音も少なくて、現在入手できる1989年録音のKOCH盤はイマイチ物足りない演奏。この88年の録音がこのようにCD化されたのはうれしい限りです。(そのうえ国内盤だと対訳も付くしね。)
肝心の演奏です。
なんだかんだ言ってもサヴァリッシュは上手い。前半の暗く雲の立ちこめるような気分の音楽から、一転して平和の鐘が鳴り響く所の色彩あふれる音楽。その移り変わりが見事。
司令官のヴァイクルの凛々しさ。そして、その妻マリアを歌うハス。この二人の思いが、緊張をたたえた劇の進行に人間性を加味しているの。 いつものシュトラウスのような爛れた愛でなく、もっと大きな物。そこが強調されているのね。
ライブのためか、録音状態は物足りないのだけど、それは気持ちで補えると思う。とにかく聴けるだけでうれしい1枚です。
ザビーネ・ハスが昨年亡くなっていたというのはショックだったわ。

もっとあります。こっちを見てね。


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