今日の禁断 |
クリスマス |
山下達郎のニューアルバムが発売になりましたね。いや、本当の発売日は明日の26日なのですが、ネットで予約しておいたら、もう昨日発送して今日現物が届いてしまいましたよ。普通のレコード屋さんでも発売の前の日には店頭に並ぶそうですから、ネットで買っても店頭と同じタイミングで手に入れられることになります。ここまで便宜をはかってくれるのですから、もう、わざわざお店まで出かけてCDを買ったりする人はいなくなってしまうのではないでしょうか。なんにしても、さっそく聴いて、あしたの「おやぢ」にはアップ出来るはずですので、詳細はそちらをご覧になってください。
そこではあまり書かなかったことですが、今回のアルバムはベスト盤ということで、ジャケットがいつもと違ってこんなイラストになってます。
これは、達郎おかかえ(?)のマンガ家、とり・みきが書いたものです。どこかで見たことがある、とおっしゃる方もいるでしょうが、おととし達郎のコンサートに行った時に買ってきた「せんべい」に、これと同じイラストが描かれていたのですよね(その写真は「おやぢ」で)。せんべいが入っているケースに印刷されていたのと、せんべい本体にも「焼印」になって、これが押してありました。なんでも、これは達郎のファンクラブで出している会報で登場するキャラクターなんだそうですね。これは、愛用のテレキャスターを弾いているところですが、このCDのブックレットには、いたるところにこのキャラが登場して、色んなことをやってます。
いや、正直、このベスト盤が出るという話を聴いた時にも、買ってまで聴こうとは全然思いませんでした。最近はコンサートに行ったり、そのコンサートを撮った映画を見たりしていますから、一応「ファン」ではあるのですが、別にアルバムを全部集めてる、といったようなコアなファンではありません。それに、「ベスト」というのは、言ってみれば二番煎じですから、そんなに重要には思えなかったのですよね。でも、最近になってこのジャケットが発表されたら、なんだか無性に欲しくなってしまったのです。まさに「ジャケ買い」そのものですね。
そう、そんな風に、ジャケットを見ただけで買いたくなるようなものがあるという事実こそが、「フィジカル」としてのCDの魅力なのでしょうね。音だけだったら配信でいくらでも入手できるような時代にあって、敢えて「物」としてのCDを買うという意味が、そこにはあるのです。達郎も言っていたように、世の中は間違いなく「物」を通さずに直接「音源」を手に入れる方向に進んでいます。業界のだれもが口をそろえて「もはやCDの時代ではない」と言いきっています。確かに利便性を追求していけば、もはやCDの存在価値はなくなっているのは明らかです。だからと言って、このような「物」を切り捨てて、すべてをネット配信のようなものに切り替えてしまうのは、なにか間違っているような気がしてなりません。そこには、経済性だけを追求していくうちに、発電を原発に依存して行った愚か者の姿を見ることは出来ないでしょうか。
なんてね。ちょっと飛躍しすぎましたが、コンピューターに頼り切っていると、今に取り返しのつかないことになるのでは、というのは、すでに鉛筆では難しい漢字を書くことが出来なくなってしまった私自身の体験からの警鐘です。
さっきのブックレットの中のイラストは、見ていてほんとに楽しいですよ。冬はサンタクロースの格好、夏は日に焼けてサーフィンをやってたりします。一番気に入ったのは、ダッフルコートを着ているやつです。 |
aventure number : 1961 |
date : 2012/9/25 |
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