1861(12/3/9)-1880(12/4/16)

今日の禁断 フォーレ

 この間モーツァルトの「レクイエム」を歌ったことで、今までずっと聴くだけでいた合唱曲の名曲を、自分で歌うことが出来るということを「発見」してしまいました。いえ、私はもともと合唱出身ですから、実は、かつてそういう曲を歌ったことはありました。最初にそういう「名曲」で歌ったのが、デュリュフレの「レクイエム」だったものですから、結局その曲も好きになって、今ではほとんどの録音を集めてしまうほどの「マニア」になってしまったのですからね。ただ、私がそれを歌ったのは、なにしろおそらく「仙台初演」だったぐらいの時代でしたから、もちろん楽譜通りにオーケストラと一緒に、なんて歌えるわけもありませんでした。その時は、作曲家でもあった指揮者が、確かエレクトーンとピアノ、それにティンパニとチェレスタという編成に編曲したものを使ったはずです。その時に、ティンパニやチェレスタを演奏していたのが、同じ合唱団の団員だった、I先生だったのですね。楽譜も手に入りませんでしたから、指揮者の手書きの合唱パートをコピーして使っていましたね。そんなわけですから、原曲とは程遠い音だったのですよ。
 しばらく合唱から離れていて、私がまた戻ってきた頃には、そんな苦し紛れの編曲を使わなくても、実際のオーケストラを使って演奏することだって出来るような環境が出来上がっていました。まあ、水準はいろいろでしょうが、曲がりなりにもCDで聴くのと同じような音での演奏を実際に体験することが出来るようにはなったのですね。
 ですから、モーツァルトでプロのオーケストラと一緒に、まさにCD並みの演奏を自分でやってのけたというのは、かなり嬉しい体験でした。今まで、オーケストラでは、まあ一応「CDなみ」とはいかないまでも、そこそこ鑑賞には耐える演奏はやっていたところに、合唱でも同じことが出来る可能性が開けてきたのですからね。今まで聴くだけだった曲を、実際に自分でまったく同じように歌うのは、なににも代えがたい喜びでした。
 そうなると、つい欲が出てしまって、バッハの「ロ短調」まで歌ってみようとしたのは、さすがにぜいたくすぎる話だったようです。考えてみれば、オーケストラでも合唱でもそんなおいしい思いが出来る人など、かなり限られているはずです。自分では意識しなくても、妬みを持たれてしまうことはあったに違いありません。まあ、こんなごちそうはやはりお正月だけ、と思うことにして、次の機会を待つことにすれば、余計なストレスがかかることはないはずです。
 「一生のうちにぜひ一度は歌いたい」と思っていた「ロ短調」からは少し遠ざかってしまいましたが、そんな曲はまだまだいっぱいありますから、そのうちきっとどれかは歌えることでしょう。オーケストラ版のデュリュフレなんか、仙台フィルで取り上げないでしょうかね。
 あとは、オルフの「カルミナ・ブラーナ」なんかも、いいですね。この曲はほんとに大好きで、CDも手当たり次第に集めていたら、もう30種類ぐらい貯まっていました。多分、明日も「おやぢ」で「新譜」を書くはずですが、それを聴いている時に、15曲目の後半でソプラノ・ソロが出てくるところで、確かノンブレスで歌っていたはずのところを、途中で盛大にブレスをしているのに気付きました。確かに、楽譜では30秒以上のフレーズを一息で歌うように書かれています。フルート2本が美しいメロディを歌っている間、ずっと「D」の音を伸ばし続けていなければならないのですよね。こうなると気になりますから、全部調べてみたら、10枚ではちゃんとノンブレスで歌っていましたね。でも、余裕で伸ばしていたのはエディタ・グルベローバとか、ルチア・ポップぐらい、あとは出来るだけ「息を使わないで」歌っているのがミエミエ。あと2小節ぐらいのところで息絶えてしまったパトリシア・プティボンみたいなかわいそうな人もいましたね。
aventure number : 1861 date : 2012/3/9


今日の禁断 三菱

 寒い日が続いて、まだ雪が降ったりしていますから、しばらくはストーブは欠かすことはできません。我が家のストーブは20年以上前に買ったもの、ファンヒーターは臭くていやなので、FFタイプです。このFF、もうかなりくたびれてきますから、オーバーホールを2回ほどやっても、さすがにもう限界か、という感じになっています。ところが、新しいものを買おうと思っても、このタイプはもうかつての大手家電メーカーあたりでは作っていないのですよね。以前はいろんな機種から選べたものが、今ではほんの2、3種類しか出ていません。もう買い替え自体が意味のないことになっているのかもしれませんね。新しいのを買ったとしても、それがだめになる頃には、もうこのタイプのストーブはなくなっているかもしれませんし。
 このところ、このストーブの具合がなんだかいよいよ危なくなってきました。今までしなかったような変な音を出すようになったのですね。今年はなんとか持たせても、来シーズンはもう使えないことは明らかです。そこで、出来れば早いうちに新しいものを買っておきたいので、駅前のヨドバシに行ってみることにしました。しかし、この季節、もうとっくにストーブのシーズンは終わっていたのですね。ちょっと前には確かにFFのストーブもあったはずなのに、そのあたりを占めているのは花粉対策用のおびただしい数の空気清浄機だけだったのですよ。これでは仕方がありません。来シーズンまではだましだまし使うしかないのでしょう。もっとも、その頃には早くもFFそのものがなくなっているかもしれませんがね。
 久しぶりに行ってみたヨドバシ、向かい側のビルを壊して新しい店舗を作っているということだったのですが、それがもう殆ど出来上がっているではありませんか。

 さらに、その手前では、エスカレーターで2階部分に通じるような通路の工事まで始まっていましたよ。この東口一帯をさらに開発するという話は聞いていましたが、もうこんなところまで進んでいたのですね。このビルの大きさは、あの秋葉原ぐらいの大きさはあるのではないでしょうか。いったいどんだけ広いお店が出来ることでしょう。
 結局ストーブに関しては収穫がなかったので、帰ろうと車に乗ると、ちょうど2時46分になっていました。そこで、車の中で1分間の黙祷です。なんと言っても、今日は「1周年」ですからね。何らかの形では、しめやかな態度を示すべきです。
 もちろん、それは個人個人の思うような形で構わないはずです。出来れば、あまりおおげさにならない、ひっそりとしたものの方が、私などは好ましいのではと思っています。でも、きのうと今日の、まるで「お祭り」のような騒ぎ方には、なんだか逆に反発を感じてしまいますね。予想はしていましたが、まさかこれほどのものになってしまうとは。きのう街に行ってみたら、中央通りにはこんなプロジェクターが、5メートルおきぐらいに何十個と置いてありました。夜になったら、アーケードの天井に一斉になにかを写しだしたのでしょうね。なんと大げさな。

 そういえば、ゆうべは「泉ヶ岳の花火」というのがあったはずでした。ところが、お天気が悪くて、私の家からは泉ヶ岳そのものが雲に隠れて全然見えませんでした。なんだか、雲の切れ目から、時折花火らしいものが見えているような気はするのですがね。ここでこんな感じですから、津波の被害に遭った海岸地域では、ほとんど見えなかったのではないでしょうか。これを、主催者はインターネットで生配信していました。それを見ると、なんとも派手な花火に、子供みたいにワイワイ騒いで盛り上がっている様子がはっきり分かります。お天気のせいとは言え、これではまさに「自己満足」を絵にかいたようなものですね。こんな「勘違い」をあちこちで盛大に味わったのが、この2日間でした。
aventure number : 1862 date : 2012/3/11


今日の禁断 チャイコフスキー

 前回の定期演奏会の時には、チラシやポスターの印刷が出来上がってくるのが、ずいぶん遅かったものでした。もう本番まで2か月を切っているのにまだ出来てなかったので、ずいぶんやきもきしたものです。事務局にさんざん催促して、出来上がったその日に受け取りに行って、あちこちに送る準備をしていたような記憶がありました。
 ですから、今回もそんな感じでギリギリに出来上がるのだろうと、ちょっと油断をしていましたね。それでも、今週中にはなにか動きがあるのではないか、という感触はあったものですから、とりあえずきのうのうちに企画書だけは作っておきましたよ。とは言っても、今回の演奏会は、実は去年の今頃にやるはずだったものと全く同じ内容なのですね。つまり、あの震災でどう考えても4月に演奏会を開くのは無理だったので、やむなく中止になったものを、せっかくあそこまで準備したのだから、と、1年後にリベンジというわけなのですよ。ですから、企画書も少し手直しをしただけですぐ出来上がってしまいました。去年は、もう企画書やらチラシやらをすっかり配り終わったタイミングで、震災だったのですね。同じことをやっていると、なんだか生々しく思い出されてしまいます。
 と、感傷に浸っていると、ゆうべ遅く「チラシが出来上がりました」という連絡が入ったではありませんか。今回は、私の方が遅れを取ってしまいました。さっそく、今朝のうちに印刷物を受け取って、いつものように発送作業の開始です。想像通り、チラシも去年のものをそのまんま使って、日時や会場を手直ししたものでした。

 さっそく、このチラシの画像と、企画書のPDFへのリンクを、公式サイトとFacebookページにアップしました。特にFacebookは、本格的に作動を始めてから初めての演奏会となりますので、どんなふうに宣伝を展開するツールとして使えるのか、これから試行錯誤が始まることになります。チラシの画像があちこちでシェアされるようだといいのですがね。おかげさまで、このところ「いいね!」を頂いた人もだいぶ増えてきて、「30人」まであと一歩というところまで来ました。現在は「26人」、どうか、さらなる「いいね!」のご協力を、よろしくお願いいたします。
 しかし、相変わらずFacebookの不調は続いています。というのも、本当はこれは「27人」になっているはずだったのですよ。これは、管理人だけに見える部分があるのですが、そこには様々な連絡事項がアップされていて、そこに○田早○さんという、全く知らない人からの「いいね!」があった、という報告があったのですね。ところが、それが画面には反映されないのですよ。「いいね!」のメンバー表が、その前の○本さんのところで止まっているのですね。せっかく押していただいたというのに、これではあんまりです。
 その○本さんの次に「いいね!」をくれた人は、○木○子さんでした。プロフィールに本人の写真はありませんでしたが、これって、今ちょっとお休みしているフルートのメンバーではありませんか。いつの間にFacebookを始めたのでしょう、と思って「友達」などを見てみると、全然知らない人ばかり、よくよく「職業」などを見ると、全くの別人、同姓同名の人でした。結構、いろんな人が見ているんですね。
 今見てみたら、チラシの画像がさっそくシェアされていました。シェアしたのが、なんとOttava、もしかして、「仙台フィル」と間違えているのかもしれませんね。
aventure number : 1863 date : 2012/3/13


今日の禁断 麻雀

 そして、大量にもらってきたチラシやポスターの配達です。そろそろお彼岸が始まるので、ゆっくり時間を取って出かけられるのは今日ぐらいしかありませんから、いよいよ決行です。ただ、今回はいつも最初に行くことにしている広瀬文化センターは、行かなくても良くなりました。団員の中に、そこのすぐそばが職場、という人が見つかったので、その人に預けておけば私がわざわざ遠い道のりを車を走らせて行くことはなくなったのですよ。そんな風に、出来るだけご近所の人に手伝ってもらえるようにしたいのですが、なかなか情報がつかめなくて。なにしろ、「個人情報」を悪用する輩があとを絶たないものですから、ニューフィルでもこのところ団員名簿なんか作っていません。全団員の住所を把握している人なんて、事務局長一人しかいないんじゃないでしょうか。もちろん、私だって住所や職場の変更の情報なんか全くつかめませんから、広瀬の場合も偶然知ったのですがね。もし、若林や太白の文化センターの近くにお住まいの方は、ご一報ください。それこそ、パリンカみたいに「近くの人は持って行ってください」と呼びかければ、誰かが持って行ってくれる、というような体制が出来るといいのですがね。
 まあ、当分はそんなことが実現するとも思えないので、チマチマしたところは私がまわらなければいけません。最初に行ったのが、川内周辺。まず博物館に行こうとしたら、そこへ行く道がなんだかものすごく混んでいます。平日なのにこの混みようは、と思っていると、警備のおにいちゃんが「尾形光琳やってます」と教えてくれました。そういえば、国宝の「紅白梅」が展示されているとか、ニュースでやっていたような気がします。別にそれを見に来たわけではなく、チラシとポスターを置きに来ただけだ、と言うと、おにいちゃんは「業者の方ですね」と一方的に納得してしまったので、そのまま、待っている車をしり目に中に案内してもらえましたよ。納品に来たとでも思ったのでしょうね。別に訂正することもないので、すんなり置いて来れました。

 この前書いたように、このチラシはFacebookページにもアップしてあります。あれからさらにシェアしてくれた人もいて、ネット上では結構にぎわっています。そんなせいもあって、「いいね!」がついに30を超えました。そうしたら、すぐさま「インサイト」というものが表示されるようになりましたよ。こんなんです(管理者にしか見えません)。

 折れ線グラフの折れ目にポインターを置くと、その日からさかのぼって1週間分の「リーチ」が表示されます。またまたFacebook用語が出てきてウンザリですが、アクセス数のようなものなのでしょう。「テンパイ」とは関係なさそうですが。ただ、最新の情報ではなく、5日ぐらい前のものが一番新しいというのが、なんだかなあ、という感じです。「あなたの投稿」というポイントの日付も微妙に違っていますし。まあ、相変わらず信頼性の乏しい情報しか提供はしてくれないのでしょうね。Facebookは。でも、これで「一人前」になれたので、まずは一安心です。出来るだけ「正しい」情報が発信できれば、と思います。
 しかし、現実社会で「正しい」ことを伝えるのは、至難の業です。けさなんか、朝早く車を走らせていると、向かい側から右側通行の自転車がやってきました。これは、明らかにルール違反ですが、誰もそんなことを気にしてないのですね。それよりも、その自転車に乗っているのが婦人警官だったのには、一瞬目を疑ってしまいましたよ。こういう間違った行いを「正す」人のことを、「警察官」と言うんじゃなかったのでしょうかね。今朝の7時半ごろ、台の原交差点に向かって労災病院の方から走ってきたあなたのことですよ。
aventure number : 1864 date : 2012/3/15


今日の禁断 ストーブ

 まだ寒い日が続いていますが、今日から春のお彼岸が始まりました。もはや「暑さ」と「寒さ」の変わり目としてしか、その存在価値がなくなってしまったこのイベントですが、もちろんこの時期にお墓参りなどに訪れる善男善女だって、いなくなったわけではありません。小雨交じりのうっとうしい日でも、北山のお寺では駐車場がいっぱいになるほどの人の群れが押し寄せていました。
 こういう区切りの日になると、どうしても1年前の今頃はどうしていたか、などと考えてしまいます。それは「ばっくなんばあ」を読み返せばいとも簡単に思い出すことが出来ます。まだまだ余震が続いていたので、墓石が倒れたりすると危険だということで、「お墓参りはご遠慮ください」というような張り紙を出したりしていたんですね。お墓参りのシーズンに「お墓に来るな」というのですから、いかにあの時が非常事態だったのかが分かります。もちろん、皆さんはそもそもそれどころではなかったはずですし。
 今にして思えば滑稽な気もするのですが、あの頃はとにかく先の見込みが立たないのが不安でしたね。特にガソリンがいつになったら平常通りに供給されるようになるのか、全く分からない状態でしたから、ひたすら節約するために車に乗らないことにしていましたね。ですから、職場には歩いて通います。
 そうそう、あの頃の「禁断」には書かなかったのですが、この頃灯油もなかなか買えない状態でしたので、職場にあった屋外タンクから抜いて、持って帰ったこともありました。位牌堂の暖房のための200リットル入りの大きなタンクがあって、そこに半分ぐらい灯油が残っていたのですね。ここではそんなに使わないので、社長が持って行っていいと言ってくれたのですよ。ところが、そのタンクがかなり古いものですから、下から抜くためのノズルが、完全にこびりついてどんなことをやっても動きません。ノズルごと外してしまえば抜けないこともないのですが、そうすると一遍に灯油があふれてきて、とんでもないことになりそうでしたし。そこで、上にある給油口からホースを入れて、サイフォンの原理で抜きだそうと思いました。
 これって、よく話には聞きますよね。そうやって車からガソリンを抜いてしまうガソリン泥棒とか。もちろん、私はそんなことはやったことがありませんから、いったいどの程度「吸いこめ」ばいいのか、分かりませんでした。理論的には、ホースの片方をタンクの中に入れ、もう片方で空気を吸い出せば、あとは大気圧がタンク内の灯油にかかって、ホースの先から灯油が出てくるのだ、ということは分かりますが(なんせ理系ですから)、実際にはどのぐらい「吸って」いればいいのかは、まさに経験しないことには決して分からないのでしょう。一番恐ろしいのは、「吸いすぎる」と、圧力のかかった灯油がそのまま口の中に入ってしまうことです。それだけは避けなければいけませんから、なんとなく及び腰、結構吸ったつもりでいても、決して昔水を使って「実験」した時のようには、灯油は流れては来ません。そこで、思い切って、もう口元まで灯油が来るぐらいの勢いで吸ってみました。というか、その時、実際に口の中に灯油が入って来てしまいました。大成功です。そのまま、地面に置いたポリタンクの中に、なみなみと注ぎます。2缶入れたところで、ホースの先を持ちあげれば、流れはきれいに止まりました。
 生まれて初めて味わった灯油、しかし、それは、思っていたほど不快なものではありませんでした。なんか、炭酸水のような爽やかささえ感じられるものでしたよ。機会があったら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。ガソリンとか。
aventure number : 1865 date : 2012/3/17


今日の禁断 十+八=ホ

 明日、3月20日は「春分の日」ですが、その1日前の今日は、「ミュージックの日」なんですってね。3月19日からの語呂合わせだそうですが、するとなんですか、「3」が「ミュー」、「19」が「ジック」なんですか?かなり苦しいこじつけですね。そんなことしか思いつかないから、そのうち「未熟の日」なんて呼ばれるようになってしまいますよ。でも、この手の強引なこじつけによる「記念日」なんて、いくらでもありますね。例えば「10月8日」は「骨と関節の日」なんですよ。通勤の途中にあるお医者さんが、いつもその時期になるとそういう垂れ幕を病院の壁にぶら下げているので、自然に目に入ってしまいます(なぜか、その日を1ヶ月ぐらい過ぎても、まだこの垂れ幕を外さなかったりしているものですから、それも気になって)。これなんかは、「ミュージックの日」以上に苦し紛れのこじつけですから、興味のある人は調べてみてください。「ふざけるな!」と言いたくなりますよ。
 でも、せっかく「ミュージックの日」なんてものを設けてくれたのですから、音楽がウリのこのサイトで取り上げないわけにはいきません。今年生誕150年を迎える高名な作曲家、クロード・ドビュッシーさんだって、「シェー!」と喜びを体全体で表していますからね(ドビュッシェー)。

 今のところ、定期的に「音楽」のネタをアップしているのは、サイト内の「おやぢの部屋2」というページです。私が実際に購入して聴いたCDやBDなどのレビューを隔日で掲載しています。さらに、それをコピーしてブログにも転載しています。特にブログにすることには強い意味はないのですが、強いて言えばジャンル別の検索が簡単に出来てしまうという利点でしょうかね。記事を書き込む時に「オーケストラ」とか「合唱」といったカテゴリーを一緒に登録しておきますから、なにか必要がある時には、そのカテゴリーだけ抜き出すことが出来るのですよ。例えば、これはさらにニューフィルの会報にも転載することがあるのですが、その時には「オーケストラ」の中から選びますから、これがあれば楽に探せるということになります。正直、これだけのペースで書いていると、前に書いたものなどはほとんど忘れてしまいますから、これは役に立ちますよ。ほんと、たまにだいぶ前に書いたものを読んで、本当に自分で書いたのか信じられないことがありますからね。なんで、こんなことを知ってたんだ、とかね。
 もう一つのブログの機能では、「コメント」というものを受けることが出来ます。最近は、この機能を嫌がって外しているブロガーもいるようですし、私も、もう一つの「トラックバック」という機能はいろいろ問題があったためにやめていますが、「コメント」だけは制限付きで使えるようにしています。「制限」というのは、コメントが寄せられても私が承認しない限り公開はされない、という機能です。これさえつけておけば、問題のあるコメントは簡単に削除できますからね。中には、「おまえが合唱団に来ると困る」なんて、信じられないようなことを書いてくる人がいますから、これは絶対必要です(冗談ですよ)。そもそも、コメント自体がほとんど来ることがありませんしね。
 そんな珍しいコメントが、最近届きました。ベートーヴェンの「第9」で、ソリストの一人が日本人というCDがあったのですが、そのレビューをアップした直後に、そのご本人から「名前の字が間違っているので訂正してほしい」というコメントが寄せられたのです。確かに、お名前の字が同じ読みの別の漢字になっていましたので、即座に訂正させていただきましたよ。ということで、そんな世界的な音楽家の方までもが、このサイトを見ているのだな〜、という感慨にひととき耽ったものでしたが、しばらくすると、あのコメントは本当にご本人からのものだったのかな、という疑問もわいてきました。メールアドレスなどはリンクされてなかったので、他の人が「なりすまし」ていても確かめようがないのですよね。というか、これはほぼ間違いなく「なりすまし」でしょうね。そうやって他人のミスタイプを探して回るやつ、ちょっと気味が悪いですね。
aventure number : 1866 date : 2012/3/19


今日の禁断 チューバ

 私がニューフィル内で発行している会報、「かいほうげん」は、基本的に「ネタが集まったら発行する」というスタンスで作っています。まあ、オーケストラが普通に活動していれば、いろいろなことが起こりますし、いろいろな情報が飛び交いますから、それを集めていれば16ページ分ぐらいのものはすぐたまってしまうのですね。すごい時には1ヶ月に1号みたいなペースで出していた時もありますが、最近ではさすがにそんなに頻繁には作れなくなっています。ちゃんとしたものを作ろうとすると、結構時間を取られてしまいますから、まあ最近では2か月に1回といったところでしょうか。
 というわけで、この前に出してからもうそろそろ2か月が経とうとしていますから、そろそろ具体的な準備にかからなければいけない時期になっています。しかし、この間には、これといったネタがないのですね。前回に、2回分の「総会」の議事録やら、飲み会の写真やらをまとめて出してしまったものですから、なにも新鮮な話題が残っていないのですよ。まあ、こんなことは今までに何度も経験して、そのたびになんとか解決策を見つけてきたのですから、いずれ、なにか出てくるだろうとのんびり構えているのが一番です。
 そうしたら、震災前に作っていた、その時の演奏会がらみのネタが残っていたことに気づきました。1年前の今頃に作ろうと思っていたものだったのですが、結局演奏会が流れてしまったのでその時には載せることが出来なかったのですよ。というか、そもそもあの頃は「かいほうげん」を出すことすらできませんでしたけどね。
 その時の演奏会を、1年経ってもう1度そのままのプログラムで開催することになったのですから、そのネタも使えることになります。1年越しのものが、晴れて日の目を見ることになりました。とは言っても、同じものでも1年前と今では微妙に扱い方が変わっていました。つまり、今回ヴェルディの曲を演奏するにあたって、そこでヴェルディが指定した楽器を使うというアイディアが指揮者から出され、去年はそれをちゃんと借りられるという段階まで話が進んでいたのですが、そこでキャンセルした後は、はたして実際に借りられるかどうかは、今の時点では分からないのですよ。
 ですから、前回は「こんな珍しい楽器が使えます」みたいなノリで作っていたのですが、今回はちょっとテイストを変えて、「ヴェルディの楽譜には、こんな見慣れない楽器の名前がありますが、それはこれですよ」という感じで迫ろうと思っています。せっかく写真などの素材も揃えたので、それをボツにするのは悔しいですからね。
 その楽器というのは、「チンバッソ」です。と言われても、おそらく今普通の生活を送っている人が、こんな言葉を口にする機会など、おそらく一生ないだろうと思われるほどの珍しい楽器ですし、音楽関係者ですら、こんなものは知らない人の方が多いはずです。逆に言えば、これさえ知っていれば、誰からも尊敬されて、女性からはうっとりしたまなざしで見つめられること請け合い、というぐらいの役に立つ言葉なのですよ。それにしては、語呂があまりかっこよくないですね。「チン」というのが、なんとなく品がないというか。
 (←)こんな風な、形もなんだか不格好ですね。ブラスバンドで使う「スーザフォン」という楽器がありますが、なんとなく似ているような。でも、私にはなんだか楽器というよりは昆虫類みたいに見えてしょうがないのですが。カマキリ、とかね。一度だけ実物を見たことがありますが、確かにインパクトのある形でしたね。これがニューフィルのステージでも見られるように、祈っていてください。
aventure number : 1867 date : 2012/3/21


今日の禁断 輪王寺

 「かいほうげん」の製作作業は進みます。前回の「チンバッソ」ネタは、もともとは1ページだけの内容しかありませんでした。それを、今回は2ページに「倍増」して使おうと思ったんですね。楽譜なんかを入れて少し解説を書き足せば、そのぐらいにはなるはずですから。しかし、実際に作業を進めてみると、2ページではその楽譜が小さすぎて、肝心の文字が見えないことが分かってしまいました。充分に納得してもらえるだけの情報を確保するためには、楽譜の画像をずっと大きくしなければいけません。そんなことをやっていたら、結局4ページのものが出来てしまいましたよ。これはうれしい誤算です。というか、なんとも中途半端なことになってしまいました。今回はとても16ページにはならないだろうと思って、すっかり12ページモードでやっていたところに、2ページの予定だったものが4ページになってしまったら、さらにもう2ページなにか作らないことには、空白のページが出来てしまうではありませんか(製本の関係で、1枚の用紙に4ページ分印刷しますから、全体のページ数は4の倍数でなければいけないのですよ)。
 そういう時に役に立つのが、毎回雑誌から転載している末廣さんのエッセイです。月刊誌ですから毎月新しいものが出来るのですが、あいにく「かいほうげん」はもっとスパンが長いので、1回分ずつ載せているとかなり余ってしまいます。そんなのがたまっていて、今のところ3回分ありますから、それを全部使えば残りが埋まるはず、と思ったのですが、それでも1ページ足りません。
 と、この雑誌の最新号をまだ買ってないことに気づきました。なにしろ、普通の本屋さんには売ってなくて、カワイとかヤマハといった楽器店でしか買えないものですから、たまたま街に行った時についでに買ってくるという感じだったのですね。わざわざ行くのも面倒くさいし。でも、そんなことは言ってられませんから、これを買うだけのために車で街に行ってみました。駐車場に入れるのもバカらしいので、南町通りでいつも路上駐車がたくさんいるところに車を置いて、駆け足でヤマハに行って買ってみようと思いました。もちろん、いつ駐車違反の見回りが来るか分かりませんから、時間との勝負です。確かに、その雑誌はいつも置いてある場所にすぐ見つかりました。しかし、レジに行ってみると店員さんがいません。なんだか、売り場の方で面倒くさそうなお客様の相手をしているようでした。気が気ではないので、恥かしいけど大声を出して呼びつけ、お勘定をすませると逃げるように車に戻ります。どうやら車は無事のようでしたから一安心です。

 ほんのちょっと車を置いておくだけで、こんだけ神経を使うのですが、世の中にはもっと心臓の強いドライバーがいるようですね。いよいよ明日、「北山トンネル」が開通しますね。この出口(あるいは入口)はうちのそばですから、いつも通っていますが、交通量のすごく多いところで、そもそも「列」を作って並ぶようなスペースなんかありませんよ。でも、こんな掲示が出るということは、間違いなくそんな迷惑男(あるいは女)がここにやってくるということなのでしょう。でも、今はふさがっている道が、3時ちょうどに通れるようになるなんて、いったいどんな風なのか興味はありますがね。
 と、せっかくここまで来たので、ついでにどこかニューフィルのポスターが貼ってありそうな所へ寄って、写真でも撮ろうと思いました。それがあれば、ページだけではなく、ちょっと不自然な隙間も埋めることができます。それで、間違いなく貼ってくれているはずの宮城県美術館に行って、写真をゲット、これで完璧です。
aventure number : 1868 date : 2012/3/23


今日の禁断 果糖

 というわけで、きのうは「北山トンネル」の開通日でした。とは言っても、別にテープカットを行うわけでもなく、ごく地味に時間になったら柵を外して開通、というだけのことだったのでしょう。あわよくば、ちょうど3時直後ぐらいにトンネルの前に行けたらいいな、ぐらいに思っていたのですが、愚妻を乗せていたのではそんなわがままを聞いてもらうわけにもいきません。結局、もう開通してから2時間ぐらい経ったところで、やっとその中を通ることが出来た、というわけです。
 でも、やっぱり出来たばかりで、まだ汚れていないトンネルに入るというのは、気持ちのいいものですね。いや、実は、このトンネルには開通前に中に入ることもできたのですよ。というのも、なにしろご町内の施設ですから、このあたりの町内会の連合だかに、ちょうどひと月前、2月の25日に、トンネル内ツアーのご案内が来ていたのですね。開通してしまったらもう人は通れなくなりますから、その前に歩いて中を見学してください、という催しです。そんな機会はめったにありませんから、早々と申しこんで、楽しみにしていました。誰よりも早く中に入って写真を撮ったりできるなんて、こんなうれしいことはありません。確かこの日は午後からモーツァルトのリハーサルがありましたが、このツアーは午前中ですから、充分間に合いますし。
 ところが、その日は朝起きたらものすごい雪が積もっていました。確か、昼間も降り続いていたはずですね。ですから、そんな悪天候の中を、本番を控えているのにわざわざ出かけていくのはちょっと嫌だったので、行くのをやめてしまいました。まあ、トンネルの中ですから雪なんか関係ないのですが、そこに行くまでには雪の中を歩いて行かなければなりませんからね。
 なぜか、開通の本番の日にも雪が積もっていた、というのは、なにかの因縁なのでしょうか。朝早く同居している若い女性を街まで送って行かなければならなかったので、その南側の入口(「出口」ではありません。南側は入口と出口が別になっているのです)のそばを通ったら、もうテレビの中継車が待機していましたね。いや、中継車のフリをして、それこそ「一番乗り」を狙っていたのかもしれませんが。

 そして、実際にトンネルに入った時の写真が、これです。走っている車はあまりなく、とてもすんなり走れていましたから、これだったら渋滞解消に確かに役に立つのではないか、という気になりました。壁に貼ってある入口からの距離の表示を見ると、全長は850メートルあるようですね。ところが、出口が近付くと、なんだか全然進まなくなりましたよ。出口の信号で渋滞しているようですね。トンネルを出たところで、今までの道路と合流しているところがあるのですが、そこには信号も何もありません。これはちょっとまずいのではないでしょうかね。「譲り合い」なんてできない人がいれば、事故も起こりかねませんよ。



 出て真っ先に目に入るのが、「荒巻セントラルプラザ」というショッピングセンターと一体化した巨大なマンションです。震災で「危険」とされて、テナントも住人もみんないなくなってしまった「廃墟」です。
 一旦出たところで、もう1回、今度は北側から入ってみました。こちらは長さが650メートル、やはり出口では渋滞を起こしていましたね。さあ、平日の朝晩の渋滞は、いったいどうなることでしょう。
 そのトンネルの出口にあるヨークベニマル(ここは、震災が起こる前に、「セントラルプラザ」から引っ越してきました)で、こんな新製品を見つけました。本物の「ウィルキンソン・ジンジャエール」のPET版ですよ。デザインがビンの形がそのままなのがうれしいですね。以前、同じメーカーの、まずい甘味料を使ったまがい物のPETがありましたが、それとは全く違うコンセプトの「ビン入りの味をご家庭で」というものだそうですから、これはちゃんとした「辛口」なのでしょう。まだ飲んでませんが、成分表示にも甘味料はありませんから、期待してもいいのでは。

(3/26追記)
 今朝のテレビを見たら、テープカットはやってたみたいですね。トンネルの中で。
aventure number : 1869 date : 2012/3/25


今日の禁断 シャンデリア

 いやあ、揺れましたね。ちょうどニューフィルの練習の真っ最中、チャイコフスキーの4番の第3楽章の木管の難所が終わり、弦のピチカートが再開されたあたりでした。私は残りの小節を数えていた途中だったのですが、いきなりホール全体がかなり激しく揺れました。しかも、時間が相当長かったのですね。あとで見てみたら、短い時間に3回大きめの地震があったのですね。それでも、指揮者は指揮を続けています。体を動かしていると気がつかなかったのだとか、まあ、実際は震度3ですから、そんなものかもしれませんが、じっと座っていた我々は、しっかり感じてしまい、恐怖におびえていましたよ。ほんと、一瞬一年前の光景がよみがえってきましたからね。でも、冷静になってみると、別に天井も落ちていないし、壁も崩れてはいないので、大したことはなかったのですが。家にメールをしても、「大丈夫」という返事だったので、まずは一安心です。
 ただ、指揮者は仕事関係で呼び出しがかかってしまい、そのまま職場へ帰ってしまいましたよ。ですから、残りの練習はもう一人の練習指揮者に急遽バトンタッチです。
 実は、今日の休憩時間に運営委員会があって、そこでも思いがけない連絡を受けて、地震以上に動揺を与えられてしまいました。まあ、時の流れなのでしょうが、なかなか心の準備が出来ていないうちは、混乱を招いてしまうことでしょうね。
 練習の後は、今度は技術委員会です。来年の指揮者の選定、というか、候補者のリストアップが議題です。例によって、場所を私の職場に移しての委員会なのですが、ここはついこの間まで全体の練習に使っていたところです。木管の人たちは会場が本来の場所に戻ってからもパート練習に使っていましたが、他のパートの人にとっては、本当に久しぶりの「ふるさと」に帰った思いのようでしたね。たった半年のことでしたが、みんなの心の中には、確かな「思い出」となって残っているようでした。終わってから机を片づけたりしていると、懐かしそうにしていましたからね。
 家へ帰ってみると、地震の被害らしきものは何も見当たりませんでした。しばらく大きな揺れがなかったので、ちょっとあわててしまいましたが、あの程度のことでは別に物が落ちたりすることはないのですね。まあ、大したことがなくて幸いでした。
 ところで、この前写真に撮ったジンジャエールは、確かにビン入りの「辛口」と全く同じものでした。ほんの少し甘さが強いかな、という気がしますが、もしかしたら「一般の人」向けにいくらか甘さを増しているのかもしれませんが、あの強烈な生姜の味は健在、もちろん、いつまでも口の中に残って気持ちの悪さがいつまでの消えない人工甘味料は、全くありませんし。
 これを、お風呂上りに一口飲むのが、この2、3日の習慣になっています。というのも、なんせ500mlのPETですから、とても1回では飲みきらないのですよね。今まで飲んでいたビン入りは190mlで、1回分としてはほど良い量でした。それがPETになると、何回かに分けて飲むことになってしまいます。その間にはどんどん気が抜けていきますから、最初の味わいとは変わってしまいますしね。ですから、今までのビンタイプが、全部PETに変わったりしたら、ちょっといやだな、という気がしてしまいます。でも、このメーカーの製品は決して長続きしないという「ジンクス」がありますから、おそらく、そんなことにはならないだろうと安心しているのですが。
aventure number : 1870 date : 2012/3/27


今日の禁断 仙台一高

 前回思わせぶりなことを書いてしまいましたが、結果的に私の仕事が少し増えることになりました。それは、チケットの発送作業。ニューフィルには「友の会」というファンクラブがあって、会員になると優先的にいい席のチケットを手に入れることが出来ます・・・って、そんな達郎みたいなものではありませんが、会費に応じて決まった枚数のチケットが毎回送られてくるのですよ。それだけではなく、Tシャツやタオルみたいなグッズも一緒に・・・入っているわけはありませんね。「特典」として同封されるのは、「かいほうげん」なのでした。
 いや、マジな話、一番お手軽な「5000円コース」だと、年間5000円を納めると、定期演奏会ごとに1000円のチケットが3枚送られてきます。年に2回ありますから、合計6枚、6000円分のチケットが手に入るのですね。これは、さらに上のコースになるに従ってお得になるという価格設定です。その上に、普通の人には手に入らない期間中に発行されたすべての「かいほうげん」というレアなアイテムまでもらえるのですから、これほど価値のあるものはありません。この機会に、ぜひご入会を。
 というような制度があるので、その実務を今回手伝うことになったのですよ。そのために、住所録を作ったり、それであて名ラベルを出力したり、案内文を作ったりと、まあ仕事自体は職場でやっていることと変わりませんから、なんということはありません。しかし、「おまけ」の「かいほうげん」を入れる段になって、はたと気が付いたのですが、今回送るのは3部しかないのですね。今までの資料を見ると少なくとも4部は入っていたようでした。つい、忙しさにかまけて延び延びにしていた結果がこういうことになってしまったのですが、今まではそんな「おまけ」のことなんか考えていなかったものが、実際に自分でやることになって初めてその大切さに気付いてしまいました。次に発送するまでには、もっとたくさん「かいほうげん」が出せるように、地味な努力を重ねていかねば。
 一応「金券」が入っているので、郵便で送ろうと郵便局に持って行ったら、1通240円もかかってしまいました。同じものがメール便では80円で済んでしまいます。数が数ですから、これはバカになりませんね。次からはメール便にしましょう。
 メールと言えば、今ではインターネットによるメールのことになってしまいました。これは、初期費用のことを考えなければ、メールを出す時にはお金はかからないので(携帯だとパケット代ですか)便利ですね。さらに、ちょっと毛色の変わったものでは、Facebookでもメールをやり取りすることもできます。ただ、なぜか「メール」とは言わずわざわざ「メッセージ」などとFacebook用語になっているのが、いやらしいですね。
 その「メッセージ」を使って、さる「友達」にニューフィル関係のちょっとしたお願いを書いてみました。常々コメントなどもくれている人でしたし、そもそも全く面識がないのに、高校の後輩だというだけで、私のことを「先輩」呼ばわりして友達リクエストを寄こしたぐらいですから、単なる問い合わせぐらいにはすぐ答えてもらえるだろうと思ったのですね。常にオンラインにしているみたいですから、送ればすぐ気が付くでしょうし。しかし、何日たっても返事は来ません。まさか、質問の内容に気を悪くして返事を拒んでいるわけではないでしょうね。そんなことはあり得ません。別にむずかしいことをきいたわけではなく、ダメならダメというだけで済む話なのですから。
 ところが、実はその「まさか」だったのですね。あまりに返事が長引くので、もしかしたらメッセージが届いていないのかもしれないと(そういうことがよくあるそうです)今度は普通のメールで同じことを送ったら、やっとメッセージが返ってきたのですが、それはなんとも不愉快な文面でした。もう頭ごなしに非常識なことをきくな、みたいな書き方で、なんと、ニューフィルの態度まで非難しています。全くの予想外の反応に、戸惑いを通り越して、怒りすら覚えてきましたよ。
 もちろん、その人とはすぐさま「友達」関係を解消させていただきました。Facebookで新しいコミュニケーションが築けるのは素晴らしいことですが、中にはこんな変な奴もいるので、くれぐれもご用心。
aventure number : 1871 date : 2012/3/29


今日の禁断 酒田

 「かいほうげん」ではせっかく「チンバッソ」について調べたことを書いたので、それをサイトのコンテンツにしようと思いました。いや、実はそういうパターンが本来のスタイルだったのですがね。そもそも、その時ニューフィルで練習している曲についてもいろんなデータやちょっとした蘊蓄などを、「かいほうげん」の余白に載せていたものが、かなりたまってきたのでそれをまとめてサイトを作った、というのが、このサイトの成り立ちだったのですよ。そのうち、だんだんニューフィルの曲とはなんの関係もない話などを扱うようになったり、CDのレビューを始めたりと、幅広い内容に変わって行ったのですね。
 ですから、今回はまさに「原点」に返った作り方をやってみたということになりますね。というより、いろいろ画像なども揃えていたので、それを使わないのはもったいないな、というのが、そもそもの発想なのですがね。最近の「かいほうげん」で写真などを乗せる時には、1枚1枚ただ載せるのではなく、少しかっこよく、重ね合わせて載せたりしています。その際に「重ねた」ということを強調するためにドロップシャドウを付けたりして、立体的に見えるような工夫も忘れません。それぞれの写真を別々のレイヤーとして扱っているのですよね。そういうデータは、あとから修正がきくように、レイヤーのまま保存しておきます。何回も見なおしていると、ちょっとしたバランスが気になることがあるのですが、そんな時にはその元のデータを直せば、簡単に変更できますからね。
 ですから、その画像をそのまま使い回しする時にも、こうしておくとなにかと便利です。ペーパー版の「かいほうげん」で使った画像は、そのままサイトに使うと解像度が高すぎて、モニターに収まりきらないほどの大きさになってしまいますから、少し小さなサイズにしなければいけません。レイアウトも、少し重なりを大きくして、横幅を狭くしてやれば、文字の大きさもそんなに小さくしなくても済みます。そうして出来たのが、こちらのコンテンツです。気が付いてみたら、この前作ってからもう1年以上経ってしまっていたのですね。まあ、その間には大震災などもあったということで、勘弁していただきましょう。なんせ、こんなに間が空いてしまうと、作り方も忘れてしまっていますからね。特に本体ではなくそれに関わるリンクの扱いが、もうわけが分からなくなっていました。そんなことがないように、もっとこまめに作るようにしないとダメですね。
 その勢いで、ニューフィルの公式サイトの方も少し更新しておきました。秋の演奏会の会場がやっと確定したので、晴れてその案内を出すことが出来ますし、そのすぐ後に控えている「第9」の演奏会も、やはり予定が確定したので、きちんと載せておかなければいけませんし。
 そして、いつもはしばらくしてからでないとアップされない、「かいほうげん」のPDFバージョンも、もうすでにダウンロード出来るようになっています。それが見られる人は、サイトとの違いなども同時に楽しんでみてくださいね。一部の写真が削除されたり、文章に微妙な違いが出ているのは、その間にあった不愉快な出来事と関係していることも分かるはずです。
 この間開通した新しいトンネルは、初日こそ渋滞気味でしたが、今ではとても快適な通行路となっています。職場との行き来に使うと、確実に時間が短縮されていますね。こんなことでも、身の回りのことがとっても新鮮に感じられるようになるものです。もうすぐ春ですね。
aventure number : 1872 date : 2012/3/31


今日の禁断 マーキュリー

 ご近所の「北山トンネル」が開通して1週間以上が経ちましたが、車の流れが画期的に変わったという印象がありますね。私の住んでいるところから街中へ出るためには、線路(仙山線)を越えなければなりません。その線路はちょっと小高い山の上を走っているので、そこまで行くにはまず車も山に登らなければならないのですよね。そんな道路が南北に3本ばかり走っていました。西側の2本はガードをくぐり、最も東側は、もう山が終わっているので平地で踏切と交差しています。その、真ん中のガードを通る道に並行して、今回トンネルが作られたのですね。
 その、一番東側の道路が、トンネルが出来てから全く交通量が少なくなってしまったのです。ほぼ毎朝、同居している若い女性を職場まで送って行くために、早起きしてその道路を走っているのですが、今までは毎朝必ずあったかなりの渋滞が、ぱったりとなくなってしまったのですよ。今朝なんかは年度初めの月曜日だというのに、もうスイスイ走れるのですからね。まるで夢のようです。つまり、今までこの道を通っていた車が、みんなトンネルを使うようになったのですね。
 私が通勤に使う道も、今までの西側の道からトンネル経由に変えてみました。もうその頃はトンネルも空いていて、今までより数分は早く職場に着くようになりました。確かに、全体としては渋滞が緩和される効果はあったようですね。ただ、逆に、今まではそんなに混んでいなかった、自宅からトンネルへ向かう道と交差点までが、かなり混むようになっていました
 その交差点にある信号は、トンネルが開通するよりもだいぶ前から新しい信号機に変えられていました。

 こんな、「三段重ね」のものものしい信号機です。普通は、下の2段しか見たことはありませんでしたから、一番上の2つの電球の役目がとても気になっていました。開通前は何も点滅はしていなかったので、トンネルが出来たら、そのあたりの情報を織り込んだ指示でも出すのだろう、とは思っていましたがね。ところが、開通してもその一番上の段は消えたまんまなんですよ。いったい、これはどんな役目を担うものなのか、気になってしょうがありません。もしかしたら、トンネルの中で事故かなんかが起きた時に、派手にチカチカ点滅するのかもしれませんね。おそらくそんな現場に出っくわすことなんかないでしょうから、この謎が解明されることはまずないはずです。
 「チカチカ」で思い出しましたが、最近LPレコードが新しく生産されていて、それを聴いてみたらすっかりハマってしまっています。「おやぢ」では詳しく書いてますが、これを聴いてしまうとただのCDなんかはとても聴く気がしなくなってしまうほど「いい音」なんですよね。一応職場には昔使ったレコードプレーヤーがあるので、それを大いに活用して、さらにいい音で聴けるようにしているところです。ただ、なんとなく回転が速すぎるような気がするんですよね。同じ曲のCDと比べてみると、なんだかピッチが高いような感じで。それで、回転数をきちんと調べるために、「ストロボスコープ」を買ってくることにしました。

 もうこんなもの知らない、という人もいるかもしれませんが、これをターンテーブルに乗せて回転させると、シマシマが「チカチカ」と点滅して、正規の回転数の時は止まって見えるんですよ。速すぎたり遅すぎたりする時には、シマシマも前や後に動くので、それを見て正しい回転に調整出来るのですね。ところが、いざ回してみると、「チカチカ」が現れないのですよ。いや、実はこれは想定内のことでした。これは、照明器具が電源周波数に応じて「チカチカ」するのに応じてシマシマも「チカチカ」するという原理なのですが、ここの照明は全部インバーターだったので、そもそも「チカチカ」なんてしてないんです。仕方がないので、物置から裸電球を持ってきて、それで照らしながらやっと調節しましたよ。確かに、ほんのちょっと早かったみたいですね。
aventure number : 1873 date : 2012/4/2


今日の禁断 堀北真希

 今回の「嵐」はすごかったですね。東京あたりでは昨日の朝から大騒ぎになっていたようですが、ここ仙台ではその頃はなんということはありませんでした。しかし、夕方には、やはり人並みに風が強くなって、雨も少し降ってくるようにはなっていましたね。ニューフィルの練習に行く頃には、風も激しさを増し、信号で止まっていると車が揺れるほど、ちょっとおっかなくなってしまいます。
 そんな天気にもかかわらず、弦楽器あたりはかなりの出席率でしたね。ファースト・ヴァイオリンとヴィオラはほぼ全員出席ではなかったでしょうか。休憩時間に、そのヴァイオリンの人が私のところに来て、「シチリアは、昔ラジオ番組のテーマ曲だったような気がするのですが、間違いありませんか?」と尋ねました。今度の演奏会のプログラムに、「シチリア」の曲目解説の原稿を頼まれて、その最後に「テーマ曲でした」と書いたのに、まわりの若いヴァイオリンの人に聞いてみたら、誰も知らないので不安になったというのですね。私も、この曲がFMで使われていたのを実際に聴いたことがありますから、「大丈夫、自信を持ってください」と答えてあげましたよ。でも、確かに最近の人では、そのあたりのことは知らないのかもしれませんね。そもそも、ラジオでもテレビでもクラシック番組なんてほとんどなくなってますからね。
 それよりもっとひどいのは、そもそもクラシックの番組を作る人がテーマ曲に関してかなり無神経なことです。WOWOWでやっているMETのライブビューイングの頭には、「トロヴァトーレ」の「アンヴィル・コーラス」らしきものが流れているのですが、それはとんでもないところでつなぎ合わせてある、原曲とは似て非なるものなのですからね。NHKだってひどいものです。BSの深夜の番組のテーマが、やはり「眠りの森の美女」のワルツにはちがいないのですが、変なところにカットが入っています。たまにしかないクラシックの番組でこんなことをやっていると、仮にこれを聴いてクラシックを聴くようになった人がいたとしたら、間違いなくこれがオリジナルだと刷り込まれてしまうでしょうから、こんな罪なこともありません。私だって、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を、カット版のレコードで聴いていたものですから、オリジナルを聴いてびっくりしたことがありますからね。それと、最近ではモーツァルトの管楽器のための協奏交響曲を、フルートの入ったレヴィン盤を最初に聴いてしまう人がいるそうですね。その人は、普通の人とは逆に、クラリネット版を聴いて違和感があるのだそうです。それも不幸なことですよね。
 練習は、風も強くなってきたようなので、15分ぐらい早く終わりました。その頃になると、雨もかなり激しくなっていましたから、まあ気持ちだけでも早く帰れるのはありがたいことでした。
 今日になったら、この嵐の影響は、全国的にかなりひどいものがあったことが分かってきました。深刻なのは、被災地の仮設住宅の屋根までが吹っ飛んでしまった、などという、それこそ「シャボン玉飛んだ、屋根まで飛んだ」と言ってふざけてなんかはいられないような状況です。なんだと思っているのでしょう。
 そんな、まるで大嵐が通り過ぎたような、屋根のない家が立ち並ぶものすごいオープンセットで幕を開けたのが、新しい朝ドラです。前回の「カーネーション」は、主役が交代しても最後まで面白いドラマでしたが、いかんせん、テーマ曲が最悪でした。椎名林檎のあの持ってまわった深刻な歌い方は、絶対に朝ドラには合わないことを、半年かけて苦痛とともに思い知らせてくれただけのひどい曲、これさえなければ、さらに楽しめたのにと毎回思っていたのですからね。それと、やはり最後まで馴染めなかったのが「30p」の画面でした。今回は、その両方がクリアされていたので、まずは一安心です。しかし、台本はなんだかちょっとヘンです。これが大きな傷にならなければいいのですが。
aventure number : 1874 date : 2012/4/4


今日の禁断 ガチャピン

 私の職場のパソコンは、今時珍しくネットにダイヤルアップでつなげています。私がパソコンを始めた時には、インターネットと言えばこの方法で接続するしかなかったのですが、それが世の中がどんどん高速接続が進む中で、独り取り残されてしまっていたのですよ。考えてみれば、あの頃はなんとものどかな時代でした。ホームページを作るにも、転送に時間がかからないように、画像ファイルなどは出来るだけ小さくする、というのが鉄則でしたからね。サイズはKBのオーダー、MBなんて、とても恐ろしくて使えません。当然、音声ファイルや、ましてや動画ファイルなんて、使う気にもなれませんでしたね。
 そういう環境が、まだ、この高速ネット時代にもあったのですよ。ですから、メールを受ける時などは、ちょっと大きめのPDFなんかが添付されてたりするともう手の施しようがありません。ひたすら何時間も待つしかないのですね。あるいは、もう諦めて自宅に帰ってから開くようにするとか。
 いや、いろいろ考えてはみたのですが、なんせ職場の管理職はその手のものに関してはなんとも消極的、なんせ、社長などは最近まで携帯メールさえ使えなかったのですからね。ですから、そこの電話回線に光を引いてくるなどということは、全く現実的ではなかったのです。「プロバイダー」なんて言っても、何のことか理解できませんしね。正直、私自身もこの固定回線に関しては、プロバイダーと電話局とがどのような関係にあるのかが、いまだに良く分かりませんし。
 そんな時、友人が「WiFiにしてみたら」と言ってくれました。「無線LAN」のことを最近は「WiFi」と言うのだということさえ、つい最近知ったばかりなのでいまいち具体的にイメージがわかなかったのですが、いろいろ調べてみるとこれは昔あった通信カードみたいなものなのですよね。そう、私も使ってました。「エア・エッジ」とか。その頃は通信速度が32Kbpsぐらいだったものが、今では最高75Mbpsにもなっているのだそうです。2000倍以上の速さですよね。しかも、料金は安いし。
 カタログなどを集めて調べてみると、一番「速くて安い」のはEMOBILEのようでした。同じ料金でその次に速いのが、WiMAX、速さだけだったらdocomoのXiも75Mbpsなのですが、料金が高いし、どうも職場のパソコンのOSには対応していないのが気になります。とにかく、お店の人に聞いてみるのが一番と、ヨドバシへ行ってみました。売り場をぶらぶらしていたら、真っ先にあちらから声をかけてきたのがWiMAXのおにいさんでした。話しやすそうな人だったので、まずは情報収集と、「お宅は最速ではないのですね」とカマをかけると、おにいさんは「まってました」とばかりに、「仙台市内では、うちが一番早いんですよ」と、思いがけないことを言い始めました。ここは最高40Kbpsのはずなのに。しかし、おにいさんが言うことには、実際に75Mbpsが使えるエリアは、宮城県の中では松島町の一部しかないのだそうです。確かに、見せてくれたEMOBILEのサイトからの資料を見るとその通り、私も前もって同じサイトで見て、大丈夫だと思っていたのに、それはあくまで携帯電話の話で、通信の場合はまだそこまでエリアは広がっていないし、実際に広がるまでにはまだかなり時間がかかるのだそうなのですね。確かに、あとでサイトを見なおしてみたら、すごく分かりずらいところに、その「秘密のエリア」は書いてありました。つまり、大々的に「75Mbps」なんて言っているのは、「真っ赤なウソ」だったのですよ。
 と、お兄さんの話を真に受けて、「1円」で買ってきたのが、このWiFiルーターです。

 セットアップはいとも簡単、電源を入れてUSBにつなぐだけでインストールが完了します。15年近く経って初めてブロードバンドの恩恵を受けた職場のパソコン(実は2台目ですが)、ネットもメールもやっと「あたりまえ」にサクサク使えるようになった幸せを、いま、深くかみしめているところです。
aventure number : 1875 date : 2012/4/6


今日の禁断 分かるなか?

 私が職場で今使っているPCは、2007年に、出たばかりの「VISTA」が入っているものを買ったものです。なんか、最初から調子が悪くて、なんとも動きがおかしかったものですから、早々にリカバリーをやったぐらいです。それでも調子は良くならなかったのは、OSのせいなのかメーカー(日立)のせいなのかは分かりませんが、なんとも使い勝手が悪い中をずるずると5年間も使い続けています。でも、最近はさすがにくたびれてきたことがありありと分かる状態になってきたので、そろそろ後継機に替わってもらおうかな、と考えているところです。前回のネットの問題も、言ってみればその下準備のような意味合いもあるのですね。つまり、これを買った頃にはかろうじてついていたモデムも、最近では完全に必要のないものとなっているようで、USBにつなげるモデム、というのはありますが、そんなものが本体に残っているPCなどはどこを探してもなくなってしまっていたのですね。
 さらにもう一つ、23型ワイドの液晶モニターも、既に「下準備」として用意してあります。いえ、これは実はBlu-Ray Audioのモニターのためだけにと、一番安いものを買ってきたのですが、机の上に置いておく分には、普通のBDだって充分に見られることが分かって、それならいっそPCのモニターに使えば、新しく買う時にはモニター分だけ安くなるだろう、と、単に都合のいい方にシフトして行っただけの話なのですが。
 ところが、実際に使ってみると、これはそんなに都合のいい話ばかりではありませんでした。というのも、これで最初に見てみたBDがロッシーニのオペラなのですが、序曲をうす暗いピットの中で演奏しているオーケストラの場面が、暗い部分に私の後ろの本棚などが写り込んでしまって、ものすごく見ずらいのですよ。オペラが始まっても、明るい場面は問題ないのですが、ちょっと暗めのところになるともう写り込みが邪魔でしょうがありません。液晶テレビの画面で見た時には、こんなことは経験したことはありませんでした。
 PCのモニターも液晶テレビも、画面そのものは同じはずなのに、これはどうしたことか、と考えて、買ってきたモニターのスペックを見てみたら、何やら「グレアタイプ」と書いてあります。そこで、他のモニターのスペックを調べてみると、今度は「ノングレアタイプ」というものもありました。確かに、だいぶ前から、PCのモニター画面がやたらキラキラしているようになっていたな、と感じていましたが、それがこの「グレアタイプ」だったのですね。でも、それは動画などを見る時には、文字通り「眩しく」て、こんな風に写り込みが邪魔になるので、どうやら最近では「ノングレア」が主流になっているようなのですよ。もちろん、テレビの画面もノングレアですしね。電源を入れてない時に画面を見ると、「グレア」では、自分の顔が鏡のようにはっきり見えますが、「ノングレア」ではぼんやりと輪郭しか分かりません。
 もちろん、買った時には、そんな違いがあるなんて知りませんでしたから、交換なんかしてもらえません。我慢して使うしかないかな、と思ってAMAZONで調べたら、表面に貼ると「グレア」が「ノングレア」に変わるというフィルムがあることが分かりました。さっそくそれを買って、使ってみると大成功、ものの見事にテレビと同じような見やすい画面に変わってしまいましたよ。とは言っても、このフィルムを貼り付けるのはかなり難しいことでした。どうしても気泡が入ってしまうのですね。それが結構邪魔。ですから、あとは根気よくその気泡を一つ一つつぶしてまわるという仕事が待っています。
 そんな疲れる仕事の後には、Facebookで「友達の友達」が載せていたこんな問題を解いてみましょう。簡単でしょ?
aventure number : 1876 date : 2012/4/8


今日の禁断 スプーン

 もう東京あたりは桜が満開なんだそうですね。ニュースなんかを見ていると、お花見の話題で持ちきりですが、これはあくまで東京だけの話なのに、あたかも日本中が花見シーズンであるかのように報道するのは、いつもながら腹が立ちます。常に「東京が日本の中心」という考え方が、ニュースを作る人の中にはあるのでしょうね。まだ咲いていない東北地方なんかは、なんだか差別されるような気がするのですが、それは単なるひがみなのでしょうか。
 まあ、そうは言っても、確実に季節は春に向かっています。東京がもう桜のことをすっかり忘れた頃には、仙台でもお花見で盛り上がることでしょう。私の場合、もう職場の中が花見の名所ですから、わざわざ「花見」なんかに行ったこともありません。もう少しすれば、居ながらにして様々な開花の状態の木々を同時に味わうことが出来るようになりますよ。
 ほんの少し足を延ばすと、調理師学校があるのですが、ここの前の桜並木もなかなかのものですよ。ここは毎朝車で通る道ですから、つぶさに咲いてから散るまでを見続けることが出来ます。
 ところで、この調理師学校には、付属のレストランがあります。なんでも、この学校では単なる調理だけではなく、実際のレストラン経営のようなものまで教えているらしく、そのために本物のレストランが併設されているそうなのですね。「メニューに季節テーマを設け、メニュー構成・原価計算・テーブルセッティング・器選び・材料発注 ・検品・棚卸・売上げ計算まですべて生徒が行」っているんですって。すごいですね。ただ、いつもここの前を通る時に、その看板の文字が気になっていました。

 「Restaurant Mercurey」というんですね。「レストラン・マーキュリー」でしょうか。そういえば、「マーキュリー」というレコード・レーベルがありましたね。でも、なんだかスペルが違います。あちらは「Mercury」だったはず、こっちは「e」が余計ですね。間違えたのでしょうか。でも、「レストラン」はフランス語ですから、もしかしたらフランス語では「マーキュリー」はこういうスペルなのかもしれません。しかし、調べてみるとフランス語では「Mercure(メルキュール)」なんですよね。微妙に違いますね。やっぱり間違い?
 でも、念のため、このスペルで検索してみると、ありましたよ。「メルキュレ」というフランスの地名なんですって。だったら、仏和辞典では載ってないかもしれませんね。ここはなんでもワインの産地だそうで、高級ワインにそういう銘柄があるのだそうですね。確かに、それだったらレストランの名前にはふさわしいかもしれません。他人に話す前に気がついて、恥をかかないですみました。
 いや、昔の話ですが、天下の東北大学が、やはりワインがらみで派手なミスプリントを披露していたことを思い出して、つい疑ってしまいました。良くないことですね。しかし、あの時の「バーガンディ」は、その後とんと使われなくなってしまいましたが、やはりあんなミスプリントが響いていたのでしょうか。あの「萩ホール」を使う、ニューフィルの定期演奏会はあとひと月後に迫ってきました。間際になって、指揮者が「体調不良」とか言うことで、急遽今週末の練習には代役の方がみえることになったのだそうです。去年は間際に震災が起こって中止になってしまいましたし、今年はこんな突然の代役、なんだか前途は多難ですね。でも、2年にわたって練習してきたんですから、きっと無事開演出来るはずです。ぜひ、聴きにいらしてください。メールで「チケット希望」とお寄せいただければ、先着10名の方にチケットをお送りします。住所もお忘れなく。
aventure number : 1877 date : 2012/4/10


今日の禁断 福井県

 東野圭吾の文庫本は、脈絡なく読んでいたら、とうとうこの間は同じ本を2冊買ってしまいました。「最新刊」なんてあったもんで、何の疑いもなく買ったのに、読み始めてすぐこれはもう読んでたことが分かってしまいました。確かに「最新」ではあったのですが、それはもう何か月も前のことだったのですよ。きのうは、本当に出たばかりの「最新刊」を買いましたから、それは大丈夫なはず、ですがね。
 昔の本は、たまにまだ読んでないようなものを見かけたりするのですが、念のためそこでは買わないで、家に帰って確かめると、ほとんどはやはり読んでいたものだったりしますから、用心が必要です。でも、この間見かけた、ものすごく厚い、まるで辞書のような本は、どこから読んでも心当たりがなかったので、その場で買ったら、確かに初めてだったので一安心です。それは、最初に単行本が出たのが1995年という、かなり昔に書かれた「天空の蜂」です。

 彼の作品にしては、なんだか登場人物がものすごい数です。彼は、一人一人のキャラクターをとても丁寧に描写してくれるのがとても気に入っているのですが、こんなに多くてはそれも大変なのでは、と思っていたら、やはりなかなか入っていけませんでしたね。いつもならそれぞれの人物がきっちり頭の中に描けるのですが、それがちょっと難しいのですよ。というのも、この話は、関係している「場所」が、恐ろしく多岐にわたっているために、まずそれを理解するのに一苦労、ですから、もう人の名前なんかを覚えるのはあきらめて、ストーリーに専念して読むことにしました。
 でも、あるときから、物語の進む方向が分かってくると、それからは何の障害もなく話の中に入って行けるのですから、面白いものです。この本の場合は、そのキーワードが「原発」でした。ここで著者が、物語の背景として描いている「原発」を巡るさまざまな立場の人の言動を、「今」に照らして見ながら読んで行くと、とても「現実味」がわいてくるのですね。ここで知ることが出来る、ほぼ20年前の「実態」は、当時なら単なる物語として読み過ごすことが出来たかもしれませんが、実際にあんなことが現実となってしまった「今」読む時には、あまりの恐ろしさに背筋が寒くなってしまいます。
 著者は、決してこの時点で、「今」を予言したわけではないのでしょう。単に、小説家としての「性」が、当時の「原発」の実態を深く知りたがっていたにすぎないはずです。おそらく、こんなことが現実に起こってしまって、最も驚いているのは彼自身なのではないでしょうか。そんな邪心のない訴えは、「今」本屋にあふれている煽情的な本よりはるかに説得力があります。
 原発が事故を起こすというのがどういうことなのかということを身をもって体験したはずの「今」の人たちの中に、それでも原発を再稼働させようと考える人がいることは、私の理解をはるかに超えるものです。いや、たとえ事故が未来永劫起こることがないという「奇跡」が起こったとしても、処理のできない使用済みの核燃料は確実に増えて行くのですからね。この本の中で、その問題を解決するために、未来を信じて日々研究を行っている人も登場しますが、その「研究」は、当時の「未来」、つまり「今」になっても完成はしていないのですからね。

 「今」では、こんな、居酒屋でありながら「禁煙」の看板を出すという、ちょっと前までは考えられなかったことが現実となっています。居酒屋ではタバコを吸いたいというのが、再稼働を進めようとしている輩の言い分です。でも、それはもはやだれにも受け入れられないのは明らかなのですよ。原発をすべて廃炉にすることこそが、知的生物であるはずの人類のすべきことなのではないでしょうか。
aventure number : 1878 date : 2012/4/12


今日の禁断 エルファバ

 今週の週末は、定期演奏会に向けての指揮者練習です。今回の演奏会の指揮者による練習は、1年前に既に何回か指揮者が来ているということもあって、2回しか予定されていません。4月の2回の週末にそれぞれ2日ずつ集中的に指揮者練習を行って、5月に本番というかなり緊迫した予定になっていたのですよ。ところが、その1回目の練習に、なんと本番の指揮者が来れなくなってしまったというのです。これは焦ってしまいますね。2回でも少ないと思っていたのに、そのうちの1回がなくなってしまうなんて。
 いや、もちろん、練習はなくなりません。本番の時任さんは、しっかり代役を頼んでくださって、その金丸さんという方が、今回の練習をやってくれることになりました。結局、ニューフィルの人は誰一人として知らない人が、今回は2日間指揮をするということになってしまったのですね。なんか、緊張しますね。
 そもそも、今日の練習会場は、駐車場にも問題があったので、それについても事前に連絡が出ていました。今まで無料で使えた隣の区役所の駐車場が、こちらの文化センターのお客さんには一切使えないようになってしまったので、建物に付属している駐車場だけでは、他のセンター来訪者が多い時には、満車になってしまいうことが懸念されていたのです。そこで、もし止められない時のために、7分ほど歩いたところにあるスーパーの駐車場を使うような案内が出ていたのですね。そこで、私はそれにリンクして、公式サイトに地図を載せようと思いました。よく、Googleの地図が埋め込んであるサイトを見かけますので、それと同じことをやろうとしたのですね。それをやるためには、Googleにアカウントを作らなければならなかったり、いろいろ面倒くさかったのですが、なんとか出来上がりました。これで、いつでもサイトに地図を載せることが出来るようになりましたよ。
 そんな、とても混みそうな状況だったので、今日はかなり早めに出かけて、1時間前に着くようにしてみました。なんだか、雨が降るような予報もあったので、そんな中をスーパーから重い荷物を持って歩くのはイヤでしたからね。しかし、予想に反して駐車場はガラガラ、私はほとんど一番乗りでしたよ。

 金丸さんは、関西のお生まれだそうで、そんなノリがあちこちに顔を出している、とても親しみやすい方でした。しかし、練習は厳しく行います。というか、こういう代理の場合ですから、本来の指揮者との兼ね合いもあってあまり突っ込んだことはできないので、もっと基礎的な訓練を徹底的に行う、というスタンスで臨んでいたようでしたね。なかなか普段は出来ないような精密なアンサンブルのトレーニングを、しっかりやってくださったのではないでしょうか。ほんとにそれはかなりシビアな面もあって、同じパートが何度も繰り返して同じところをやらされているのは、結構大変そうだな、という気がします。いや、最後には私がちょっと指を間違えたので、すかさずそこを捕まえられて、私とクラリネットだけが執拗に同じところをやらされてしまったのですがね。
 終わってから、ちょっとしたパートの連絡があったので、楽屋に金丸さんを訪ねて行きました。その時に、ついでに、彼が劇団四季の「ウィキッド」を指揮していたことをネットで調べて知っていたので、そのことをちょっと聞いてみたら、思いがけない長話になってしまいました。ニュージカルの指揮というのも、かなり大変なもののようですね。でも、最近はミュージカルでは生オケがどんどん少なくなってきているんですってね。そういえば、去年の1月に東京で見た「マンマ・ミーア!」も、カラオケだったのでガッカリしていましたね。だから、金丸さんも今のところミュージカルの指揮をする予定はないのだそうです。
aventure number : 1879 date : 2012/4/14


今日の禁断 エプソン

 2日間の指揮者練習は、かなりヘビーなものでした。なによりも、チャイコフスキーを最初に通した時のとてつもない早さには、ついて行くのが精いっぱい、もう一瞬でも気を抜いたりしたら置いて行かれそうな勢いでしたからね。アンサンブルだけではなく、パート、あるいは個人だけの「一人弾き」というのも何度となくやらされてましたね。ヴァイオリンが1小節だけのフレーズを延々と繰り返させられたりとか。「あと5回」なんて、なんか体育会系のノリでした。これだけ緊張を強いられる練習というのも久しぶり、体重を量ってみたらかなり減っていたので、ストレスは本物だったのでしょう。でも、たまにはこんな真剣勝負もいいものです。
 週が明けたら、予定していた新しい職場のパソコンのセッティングが待っていました。セッティング自体は何度もやっているのでなんということはないのですが、大変なのがデータの移動です。特に、インターネット関係のパスワードなどは、毎回大変な思いをしているので、少し気が重かったのですね。これがあるから、なかなか新しいものに替えたくなかったようなものですから。ところが、今の「7」についている「データ転送ツール」が、なかなかのものでした。前に自宅のパソコンを「XP」から「7」に替えた時にはあまりうまくいかなかったのですが、今回「VISTA」からの引っ越しでは、しっかり働いてくれました。「お気に入り」やパスワードはもちろんですが、ソフトの細かい設定などもきちんとそのまま引き継げたのには、ちょっと感動してしまいましたよ。一番心配だったのが、住所管理ソフトの設定でした。あて名を書くのとは別の書式で一覧表を作る時に、かなり面倒くさい設定をしてやっと今の名簿の体裁を作っていたものですから、それをまた最初からやっても、同じものが出来上がる自信は全くなかったのですね。ところが、この転送ツールで「ソフトの設定」まで転送すると、それが完璧に再現出来ているのですよ。
 前回手間取ったのがプリンタードライバーのインストールでした。やはりOSが変わっていたので、最初にCD-ROMに入っていたドライバーは使えなくて(インストールが出来ませんでした)、仕方なくダウンロードしようと思ったら、なかったのですよね。今でこそすべての機種のすべてのOSごとのドライバーがもれなくダウンロード出来るようになっていますが、ほんの5年前にはそんなことすらも出来なかったという信じられない状態だったのですね。これも、あっけなくドライバーがネット経由でインストール出来たのは、まさに隔世の感です。
 そんな感じで、今回はいとも簡単に、1日でほぼ引っ越しが完了してしまいました。なんと言っても、前もってネット環境を整えておいたのが勝因でしょう。ただ、誤算もありました。せっかく「ノングレア」にしたモニターが、パソコンの画面としては「グレア」より見ずらいのですね。
 気を取り直して、職場の人が「庭にミズバショウが咲いてるよ」と言うので、まさかと思いながら見に行ってみると、竹やぶ沿いの水路に、見事に咲いていました。

 毎年見ていたはずなのに、こんなに立派に群生していたなんて、知りませんでしたよ。たけのこ掘りの頃まで、咲いていればいいのですがね。

 こんな可憐な花に心が癒される思いでふとすぐ横の池を見てみると、なんとカエルの卵がとぐろを巻いてあちこちに浮かんでいるではありませんか。「美」と「醜」の見事な対比、これも春の訪れが感じられる自然の風景なのでしょう。

 別の「とぐろ」では、もうオタマジャクシになりかけが中にウジャウジャいましたしね。
aventure number : 1880 date : 2012/4/16

12/4/18-12/5/26