1821(11/12/21)-1840(12/1/28)

今日の禁断 フルーティスト

 きのうは定期演奏会後の最初の練習でした。普通ですと、これが次の定期へ向けての「初練習」になるのですが、今回はちょっと状況が違っています。今年の春に予定していた演奏会が中止になってしまったので、改めて来年の春に、全く同じプログラムで「リベンジ」をすることになったんですね。今年は、ですからすでにもう半分以上の日程を消化してしまった時点で宙に浮いてしまったものですから、その「続き」として、練習が再開された、ということになるのです。
 まあ、一度やっていたことをまた始めるのだから、別に何ともないだろう、と、普通は思うのでしょうが、私の場合はそうはいきません。本来ならその演奏会でメインのトップを吹く予定だった人が、やんごとない事情で今回は出られなくなってしまったのですよ。そうなると、必然的にその役目が私のところにまわってくることになります。ですから、私としては他の人からは「1周遅れ」ぐらいの感じでスタート・ラインに立つことになってしまいます。とは言っても、実は、私はこの曲(チャイコフスキーの4番)は、前にニューフィルでやった時にトップを吹いていたので、一応本番モードの練習は経験していますから、まあ何とか追いつけるかな、という感じではいるのですがね。
 そんな、案外お気楽なテンションで最初の練習に臨みました。人が揃ってみると、他のパートでもメンバーが替わっているところもあったので、なんだか安心します。これならノーミスで通せるかな、とか甘い考えでいたのですが、やはりこの曲は大変でした。なにしろ1楽章が長すぎます。つい、集中力がなくなってしまいますね。そして、フィナーレの怒涛のオブリガート。これを、早目のテンポでさらっていたら、かなり遅めに演奏していたので、もうガタガタ、小節の頭でヴァイオリンを追い越してしまいましたよ。そんなわけで、あと半年、みっちりやらなければならないポイントだけは、やたらと見つかってしまいました。
 そのあとは、恒例の懇談会(反省会)です。キーワードは「下半身デブ」でしたね。いつものように録音して、もう今日のうちにテキストを起こしてしまいました。というのも、こういう変則的なスケジュールになってしまったので、あと1ヶ月もしないうちに今度は団員総会が開かれてしまうので、さっさと議事録を作っておかないと、大変なことになってしまいますから。ですから、次の「かいほうげん」には2回分の議事録が掲載されることになります。初体験というか、前代未聞ですね。

 初体験といえば、Facebookもなんだか新鮮な体験がどんどんやってきています。きのうまでは「お友達」が3人しかいなかったものが、今日になったら9人に増えているのですからね。そのきっかけをつくったのは、合唱仲間のイギリス人、ソッチーさんでした。お国に帰ってしまったのでしばらく連絡がなかったのですが、いきなり、なぜかニューフィルのページの「ファン」になってくれたのですね。それで、「お友達リクエスト」を送ったら、即座に承認してもらえました。それからは、合唱団つながりで芋づる式にどんどん「お友達」が増えて行ったのですよ。愚妻に話したら「ネズミ講だね」ですって。もう辞めてしまった合唱団の方が、今やっているオーケストラより「お友達」が多いというのは、なんだか変ですね。
 私からはあまり積極的には「リクエスト」を出さないのは、ソッチーさんのようにすぐには承認してもらえない人も中にはいるからです。この間の映画「ソーシャル・ネットワーク」のエンディングは、ザッカーバーグが、分かれてしまった恋人に「リクエスト」を送って、その返事が来ないかどうか何回もリロードを繰り返す、というシーンでしたね。あの気持ち、よくわかります。あ、私の場合は別に「別れた恋人」とかじゃありませんけど。
aventure number : 1821 date : 2011/12/21


今日の禁断 シューベルト

 12月に入ってからの3週連続の本番というあり得ない予定も、今日の「仙台フルートの会」でやっと消化できました。これで、私の今年の演奏会はすべて終了です。恒例の「今年の演奏会」リストでも作ってみましょうか。
  • 1月10日:仙台市成人式(合唱団パリンカ/仙台市体育館)
  • 1月16日:男の合唱まつり(合唱団パリンカほか/青年文化センターコンサートホール)
  • 4月21日:マタイ受難曲抜粋(フルート/東一番丁教会)
  • 8月7日:復興支援七ヶ浜手をつなごうコンサート(合唱団パリンカ/七ヶ浜町公民館)
  • 9月23日:合唱コンクール東北大会(合唱団パリンカ/岩手県民会館)
  • 12月4日:角田第九演奏会(仙台ニューフィル/えずこホール)
  • 12月11日:第53回定期演奏会(仙台ニューフィル/仙台市国際センター)
  • 12月23日:仙台フルートフェスティバル(仙台フルートの会/青年文化センターコンサートホール)
 なんせ、あの大震災ですから、とても今年は演奏会など開けないだろうと思っていましたが、こうしてみると結構やれていましたね。やはり、こういうものはとにかく何か「形」になるものをやってみる、というのが、一つの勢いの元になるのでしょう。私たちが様々なジャンルで音楽に関わっているのも、最終的には実際に「演奏」を行って、はっきりした充足感を味わい、そこに音楽の「力」を感じたいと思っているからに違いありません。
 私の場合、他の人と同じことで、震災に遭ったことを機会に、自分が音楽をやっていることの意味を、それなりに考え直してみることが出来ました。そうしてみると、自然と本当に必要なものとそうでないものとが振り分けられてくることになります。それが、このリストにも反映されているはずです。来年は、したがって、この数はもっと少なくなっているはずです。しかし、それは、あくまでそこで作る「音楽」に関して必要ではないと判断した(する)結果であって、それに関わっている人たちまでも切り捨てるという意味では、多分ないのだと思います。人間のつながりほど大切なものはないことも、やはり震災で学びましたから。
 Facebookなどは、そういう意味でのつながりを助けるツールなのではないかと、思い始めています。つながり方の度合いはいろいろありますが、確かにつながっているという事実が、目に見える形で分かることは貴重です。
 きのう、新田ユリさんのFacebookをのぞいてみたら、「お友達」が799人でした。そこで、ずうずうしいとは思いつつ、リクエストを送ったら即座に承認していただけました。ですから、私は晴れて新田さんの800人目のお友達になれたのです。その時に、「先日定期演奏会が開催されたこと、心よりお祝い申し上げます。まだまだ厳しい状況も続いていらっしゃることと思います。まもなく迎える新年は、一歩ずつでも状況がよくなってゆくことを心より祈っております。」という、新田さんからの「ニューフィルのみなさん」へ向けてのメッセージも頂けました。しかし、新田さんのプロフィール写真は、とてもかわいいですね。
aventure number : 1822 date : 2011/12/23


今日の禁断 ピンク

 もうクリスマスですね。あっという間に1年が終わってしまいます。でも、やはり今年はクリスマスにしても「特別」なものになっているはずでした。それこそ、この行事の意味を根源から問い直し、「今、私たちに出来るクリスマスとは」みたいなディスカッションがなされてもおかしくはなかったような状況だったのでは、と私などは考えていたのですが、どうもそんなことはなかったようですね。逆に、被災地にサンタ(に扮した人)が熱気球に乗ってやってくる、みたいな、それこそ「見せもの」としか思えないような貧しいアイディアしか出て来なかったのは、本当にさびしいことでした。
 ですから、いっそ開き直って、ラジオでは例年以上に派手にクリスマスソングを流しまくって、後付けで「こんな年だから」と言い訳がましいコメントが加えられるのにも、みんな慣れてしまっています。もちろん、そこで流されるのは、マライヤ・キャリーの「All I Want for Christmas Is You」と、ジョン・レノンの「Happy Xmas (War Is Over)」、そしてワム!の「Last Christmas」という、「三悪クリスマス・ソング」です。
 きのうは、そんなクリスマスの喧騒の中を走っていたら、東口の某ミュージアムでは、そこのマスコット・キャラクターがサンタのような格好をさせられていましたね。ネットでクリスマス仕様のバナーを簡単作るのは簡単なことでしょうが、これは建物の壁によじ登って作業をしなければここまでは出来ないはずですから、ずいぶん気合を入れたものですね。

 気合と言えば、私の日常のテリトリーにあるさる会社では、毎年この時期には駐車場いっぱいに巨大なイルミネーションを作っています。数年前、そこの社長の親族が亡くなった時にはさすがにこの催しは自粛していましたが、今年は思いきり気合の入った、圧倒されるようなものを作ってしまいました。

 ここまでやってくれれば、もう何も言うことはありません。ここは、たまたま通りかからないことにはまず目にすることはないような地味な場所ですから、まさに邪心のない、今の自分たちに出来る力を淡々と示しているだけのことなのでしょうが、その「力」はまざまざと伝わってきましたよ。

 後に控えめに、毎年登場している人形が置いてあったのも、なんかいいですね。

 私の部屋も、こんなににぎやかになってしまいました。一旦運び出しておいたものを、やっと元あった場所に戻し終わったところです。いや、実は「元」の場所なんかはすっかり忘れてしまっていて、かなり前とは場所が変わってしまったところもあります。棚本体はしっかり写真を撮っておいたので「修復」出来たのですが、中身を取り出す前に写真を撮るのをすっかり忘れていたので、こんなことになってしまいました。まあ、でも、そもそも震災の時だって、中身が丸ごとなくなったことが2回あって、そのたびにいい加減に詰め込んでおいたのですから、なにが「元」だったのかなんて、そもそも分からない状況だったんですけどね。
 なんにしても、これで我が家に関しては、9ヶ月半たって「完全復旧」しました。あっ、まだ2階のトイレが・・・。
aventure number : 1823 date : 2011/12/25


今日の禁断 土鈴

 もう今年も押し迫っていますが、ニューフィルは今日まで練習をやっていました。例年だともっと早めに納めてしまっていたのですが、今年は予定が詰まっていて、今日までやらないことには不安なのだそうです。
 さぞや、出席者は少ないだろうな、と思っていたら、やはり7時になってもヴァイオリンあたりはガラガラでしたね。しかし、次第に増えてきて、いつの間にかほぼフルメンバーになっていたのですから、頼もしいですね。このうえは、「フルメンバー」そのものをもっとかさ上げしてもらいたいものです。「第9」の時から参加していた昔の団員も本格始動、なんと11年ぶりの復帰ですって。こういう感じで、一旦離れていた人がまた加わってくれるとありがたいのですがね。
 もちろん、それはいまいる我々の願いなわけで、やはり離れていくにはそれなりの理由があるのでしょうから、単純に「戻って来て」とは言えないことなのかもしれません。なによりも、昔のニューフィルとは団の雰囲気がまるで変わってしまっているのは、長年ここにいる私あたりは実感として分かりますから、そうなると戻る気にはなれない、という人もいるはずです。現に、この間の「フルートの会」の時に一緒になった昔の団員も、そのような話をしていましたしね。
 まあ、でも、今の私たちがニューフィルを作っているのですから、今のメンバーなりのコミュニケーションを作って行くのが、まず大切なことなのでしょう。実は、今日練習したチャイコフスキーで私と並んでトップを吹いているオーボエの人が、なんか見たことのあるセーターを着ていたので、失礼だとは思ったのですが、「それ、○ニクロですか」と聞いてみたら、まさにそうだったのですね。これと同じ色で同じ柄のセーターを、私も持っているのですよ。そこで、今度指揮者練習がある時に、二人してその同じセーターを着ていこう、という話になりました。真ん中に全く同じセーターが並んでいたら、指揮者はびっくりするでしょうね。
 そういえば、別のセーターで、やっぱり同じものを、今はもういないコンマスが持っている、ということもありましたね。私が買う服なんてのは、その程度のどこにでもあるものばかりですから。
 例年通り、どこにでも手に入るようなイラストの素材を使って、年賀状の印刷が完了しました。いつもはクリスマスのあたりに印刷をやっていたのですが、今年はそんなことをやっている時間がなかったので、やっときのうになって作業が出来ました。イラストは出来合いでも間に合うのですが、問題は文面ですね。今年はいろいろな人がいろいろなことを、さも思慮深いふりをして語っているようですが、なにか根本的にズレているな、と感じられるものばかりなので、私は自分で考えたタイトルを付けることにしました。音楽、特に宗教音楽が好きな人ならすぐ分かるラテン語のフレーズなのですが、別にそんな趣味のない人にも雰囲気だけでも伝えたいな、という思いですね。正直、クリスマスと同じことで、なんの歯止めもないままにいつも通りのことをやるのは、いやだったものですから。
 それと、今まではメールアドレスと一緒に、このサイトのURLを書いていたのですが、今回はFacebookのURLにしてみました。こちらのプロフィールから、JPに来ることはできますからね。まさか、こんなところまでFacebookが入りこむなんて、1年前にはとても考えられないことでした。
aventure number : 1824 date : 2011/12/27


今日の禁断 バックステージ

 この間のリフォームの時には、私の部屋の荷物を運び出したり、また持って帰ったりといったことを何回かに分けてやっていました。結局、段ボール箱は30個ぐらい使うことになってしまいましたね。本やCDだけではなく、町内会の役員や管理組合の理事をやった時の資料などが山ほどあったので、そんなのも一緒に片づけなければいけませんでしたから。それを車に積んで運搬したのですが、もちろん、7階にある私の家から駐車場までは、いちいち抱えて持って行ったのでは大変ですから、家にある台車を使って運びます。台車は、おそらく普通の家にはなかなかないものなのでしょうが、我が家では灯油を買ってきたりする時に必要ですから、だいぶ前から買ってありました。
 ただ、それは、あまり大きなものではしまっておくのも厄介なので、ホームセンターで買ってきた一番小さくて安いものでした。確かにそれはなにかにつけて便利でしたね。震災の時なども、これで何回粗大ゴミを運んだことでしょう。しかし、この台車には大きな欠点がありました。なにしろ安かったものですから、走らせた時の音がものすごいのですよね。夜中などは、その音でご近所が目を覚ましてしまいそうなぐらいに大きな音ですから、とても使えません。いや、昼間だって、もうビクビクしながら使っていましたね。出来れば、管理人がいない時をねらって荷物を運ぶ、とかね。
 そこで、今回大量の荷物をはこぶにあたって、こんな恥かしい思いをしなければならない台車は見限って、新しい、もっと音の小さな台車を買ってみることにしました。そこで、少し大きめのホームセンターに行ってみたら、もう私が昔買ったようなやかましいタイプのものは、置いてすらありませんでした。どの商品にも「静音設計」とか「静音タイプ」といった断り書きが付いているのですよ。やはり、「台車は静かでなければいけない」というのが、お客さんの要望だったのでしょうね。
 ですから、そこではすべてのタイプのものが実際に動かせるようになっているのですが、どれも本当に静かなものばかりでした。そこには、こんな、おしゃれで、軽くて使いやすそうなものもあって、すっかり気に入ってしまったのですが、それももちろんしっかり「静音」が行き届いているものでした。

 ほんと、この「トラスコ中山」という会社が作った「こまわりくん」という、少年警察官のようなネーミングの台車は、普通の「台車」という概念を超えた、ぶっ飛んだものでした。私が買ったのは黒でしたが、確か全部で5色ぐらい揃っていて、お好みに応じて選べます。愚妻あたりだったら、どの色にするかで一生悩むことでしょう。そして、写真のように、折りたたんだ時の形が、まるでキャリング・バッグのようなスマートさなのですね。これだったら、一番丁に持って行っても違和感がないくらいのかわいさです。いや、そんなところに「台車」を持って行く意味が分かりませんが。
 この新しいツールと巡り合えて、運搬作業は何の障害もなく進めることが出来ました。やはり、いくらずっと使っているものだからといっても、問題の多いものを我慢してそのままにしておくのは、よくありませんね。ヘンな我慢をしながら使い続けるより、新しいものに替えた方が、ストレスがなくて本当に健康的だと、しみじみ思ってしまいます。
 そういえば、この前財布を買ったお店に行ってみたら、あの時は全部の商品がいちいちカバーが掛けられて素手では触れないようになっていたものが、それがすっかり外されて、誰でも触れるようになっていましたよ。やはり、それがお客さんを大切にするのだということに、やっと気が付いたのでしょうね。
aventure number : 1825 date : 2011/12/29


今日の禁断 ちゃんぽん

 時間がが経てばなんでも変化するものです。大晦日の今日、急に必要なものが出てきたのであちこち探し回っているうちに、そんなことが実感できるものに続けざまに出くわしてしまいました。まずは、紫山のだいぶ前に「金港堂」がお向かいの「タピオ」に移ってしまったので、空き家になっていた「物件」です。前はこんな感じ。

 しばらく空家のままだったので、まさか借り手がついたとは思いませんでしたから、前を通り過ぎようとしたら、「IKEA」という看板が見えました。あわててUターンして行ってみると、確かに、看板が変わっています。

 「IKEA」に入ったのは初めてですが、こんなところだったんですね。おこちゃま向けのキッチンセットがいいですね。私も欲しくなったぐらいです。
 もう一つは、北環状線沿いにあった「むぎの里(旧味の民芸)」です。ネットを探したら「味の民芸」時代の写真が見つかりました。

 ここは、もう3月からずっとまわりに縄が張ってあって、立ち入り禁止になっていたところです。最近見た時には、屋根の瓦を降ろしているところだったので、やっと取り壊しが始まったのかな、と思っていたのですが、今日行ってみたら、完全な更地になっていましたよ。上の写真とほぼ同じアングルですから、後にある「KFC」が目印になるのではないでしょうか。

 ここはご近所だったので、いつも行っていたお店でした。こういうファーストフードのお店だと、店員さんはほとんどアルバイトで、行くたびに顔ぶれが変わっているものなのですが、このお店には一人、かなりお年を重ねた女の人が、いつもお店に出ていました。いかにも「女将さん」といった感じの、気配りがしっかり感じられる店員さんだったのですが、今はどうしていらっしゃるのでしょうか。
 このお店がなくなってしまったのは、もちろん3月の大震災のためでした。この天災が変えてしまったものは、このうどんやさんどころではありません。日本中のものが、すっかり変わってしまったのは、ご存じのとおりです。建物や農作物といった「物」だけではなく、人の「心」までもが変わってしまったのは、とても辛いことでした。いや、「変わった」というよりは、今まで隠していた「地」がもろに出てきやすくなってしまった、と言うべきでしょうか。その最も醜い「正直さ」は、あれだけの被害をもたらすことが確実になったにもかかわらず原発を再稼働させろと騒ぎ立てていた経団連の会長でしょうか。
 いや、彼の場合は自身の信念に従っているだけまだ救われるかもしれません。救われないのは、時流に乗っていかにも被災者に向いた顔を装っているメディアです。なぜか、年末にはこれでもかというほどにあの津波の映像が各局から流されていました。本当に被災者のことを気遣っているのなら、決してあのような残酷なことは出来ないはずです。
 そんな欺瞞の集大成と化した「紅白」に出演した「猪苗代湖ズ」が発した、「まだ、なんにも終わっていない!」という叫びは、真実であるだけ、この番組ではいかにも場違いなものでした。
 少なくとも、あの大災害のことを冷やかに「3・11」と呼んでいる人たちのことは、とても信用する気にはなれません。
aventure number : 1826 date : 2011/12/31


今日の禁断 オーボエ

 いよいよ2012年が始まりました。今年の年賀状はこんな感じです。縦長です。

 あえて、「おめでとう」とか「Happy」という言葉を排して、マニアックなフォントでマニアックなテキストを載せたのは、私なりのこだわりです。相手にしないでください。まあ、来年までには素直に「おめでとう」と言えるような社会になっていてほしい、という願いが込められたものだと、受け取ってください。でもやはり、頂いた年賀状を見ても、それなりの心配りが感じられるものがたくさんありました。福島県とは密接なつながりのある先輩のMさんは、「新年のご挨拶」というタイトルで、福島への思いを語っておられましたし。
 ありがたいことに、仙台市内のようなところでは例年と変わらない初売りが始まりました。私の場合は、混み合う街中は避けて、郊外の「イオン」、「タピオ」、「アウトレット」などが守備範囲です。まずは、去年から狙っていたカーテンを、イオンで買いましょう。部屋のリフォームは終わったものの、真正面にかかっているカーテンはここに引っ越してくる前から使っている重苦しいやつでした。結露で汚くなってますし

 買ってきたのは、こんなかわいいのです。花柄です。愚妻は「女の部屋みたい」と言っていましたが、気にするもんですか。これで、あとはまだちょっとごろごろしているみかん箱を何とかして、せめて「独身男性の部屋」ぐらいにはしたいものです。なんたって、スピーカーは独身時代に買ったものですからね。

 こんな部屋で、きのう放送していた「ニューイヤー・コンサート」のBDをチェックです。生放送は別のことをしながら見ていたので、そんなに気を入れてはいなかったのですが、チラッと見てみるとなんだかすごいアングルの映像が目に入りました。ものすごく高いところでカメラが移動しているのですね。最近のこの中継は、カリーナ・フィービッヒという人が映像監督をやっています。この人は、なんせ高いところから撮るのが好きなようで、以前もこのホールのオルガンの上にカメラを置いて、客席の真上から見た映像を流していたのには驚かされました。
 今回は、それ以上の驚きでした。もしかしたら、この人はこんな風に人を驚かすのが大好きな方なのかもしれませんね。それは、もしかしたら見ている人に対するある種の挑戦なのかもしれません。とにかく、カメラ自体が画面に現れることは極端に少ないので、いったいどこにカメラがあるのか分からないのですよね。しかし2年前には、私は見事にそれを見つけてしまいました。おそらくスタッフは絶対見つからないように細心の注意を払っていたのでしょうが、なんせ「生」ですから、絶対どこかに穴があるはずだと思ってみていれば、それは必ず見つかるものなのです。
 しかし、今回はちょっと信じられないようなカメラの動きでした。ホールの中には何本かのシャンデリアが吊られているのですが、カメラはその間を動いているのですよね。ですから、最初はこれは空撮ではないかと思ってしまいました。野外のコンサートでは良く使われる手ですし、実際にその空撮カメラが写っている映像を見つけたこともありましたからね。でも、それにしては動きが滑らか過ぎます。もしかしたら、天井にレールを敷いたのかもしれません。
 そう思って最初から、演奏などはそっちのけでひたすら天井が写っているシーンだけを細かく見ていると、見つかりました。

 赤枠の中に、黒い線が見えますね。これが、カメラが移動していたケーブルなのでしょう。天井を間近で写したカットもありましたが、この高さなら、それも全く可能です。

 そして、もう1カット。左上からケーブルが3本伸びているのがはっきり分かりますね。これは、それまでのカメラの動きと完全に一致する場所に張られているケーブルです。カメラ本体は見つけられませんでしたが、これであのアングルの正体は分かりました。
 正直、こんなありえないようなシーンばかりで驚かせないで、もっときちんと演奏を撮ってほしい、という気はしますね。日本のパートでのゲストがいみじくも語っていたように、バレエのシーンだって本当は、必要ないと、みんなが思っています。 
aventure number : 1827 date : 2012/1/2


今日の禁断 ゲルギエフ

 おととい、「ニューイヤー・コンサート」の映像で、天井近くから撮っているカメラが動いているケーブルを見つけた、と書きましたが、あれからさらにしつこく探し回り、ついにカメラの本体を発見することが出来ました。これが、その画面です。

 赤丸の中がカメラ、そこを拡大すると。

 確かに、ケーブルの上を移動するケーブルカーのようなものから、カメラの本体がぶら下がっていますね。これでやっと肩の荷が下りました。なんてバカなことばかりやっているのでしょう。
 ちょっと調べてみたら、このカメラは「CAMCAT」というものなのだそうです。そのサイトに行ってみると、最新のニュースとしてこの「ニューイヤー」のことが紹介されていました。要するに、このメーカーと映像監督のフィービッヒが協力して、こんな屋内のコンサートでも使えるような機種を開発したのでしょう。そして、その一つ前のニュースには、同じくフィービッヒが手掛けた去年の夏のウィーン・フィルのシェーンブルン宮殿でのコンサートがありました。ということは、あのとき「禁断」に書いた「空撮」ではなく、やはりケーブルを張り巡らしていたのですね。確かに、動きが滑らか過ぎますからもしや、とは思ったのですが、暗いせいもあってケーブルは見つけられませんでした。

 さっきの「CAMCAT」のサイトには、このコンサートの時の写真もありました。



 確かに、ばっちりケーブルが張られているのが分かりますね。ということは、これだけ広いところでも、恐ろしく長〜いケーブルを敷設して撮影を行っていたのですね。なんという力技なのでしょう。これだったら、クレーンみたいにじゃまになりませんから、これからはこちらが主流になって行くのでしょうか。しかし、このケーブル工事は、ものすごい手間とお金がかかるでしょうから、よっぽど予算のあるイベントでもない限りなかなか難しいのではないでしょうか。今回の「ニューイヤー」でも、ケーブルの端に足場のようなものを組んでいましたからね。というか、そもそもクラシックのコンサートでは、こんな高いところを移動するような映像なんて、そんなに必要とはされないでしょうしね。
 ですから、これが活躍するのは、もっぱら大人数が集まるドームやアリーナのコンサートなのでしょう。ワイドショーで年末にあちこちで行われたカウントダウン・ライブの模様を流していましたが、そこでははっきりこの「CAMCAT」が大活躍しているのが分かりましたね。
 いや、そもそもこんな移動カメラが使われていたのは、スポーツ中継だったはずです。陸上選手の横をものすごいスピードで並走しているカメラとか、考えてみればたくさん目にしていたことを思い出しました。あの技術が、最近になってコンサートでも使われるようになった、ということなのでしょうね。
 「ニューイヤー」では、あのムジークフェライン・ザールの立派なシャンデリアの間を、このカメラが走っていました。そこで、至近距離からシャンデリアを見ると、中には裸電球が点いているのですよね。これはちょっと興ざめ。クラシックのコンサートで初めて、天井からの映像を撮ることに成功したフィービッヒは、同時に、決して見てはいけないものまでも見せてしまっていたのです。
aventure number : 1828 date : 2012/1/4


今日の禁断 桜ヶ丘

 もうだいぶ前のことになりますが、元日にはいつも通り青葉神社に初もうでに行きました。もう午後になっていたので、「元朝詣り」ではないのでしょうか。以前「禁断」でご紹介したように、これに合わせて震災で粉々になってしまった石造りの鳥居をきれいに片づけて、その破片でなにか記念碑みたいなものを作っていたようだったのですが、これにきちんとしめ縄が張られて、「ご神体」みたいになっていました。

 ですから、あのとき「仮に」置いてあったこんなケバい鳥居はすっかり取り払われていましたよ。

 っと。まさかとは思ったのですが、このミエミエの合成写真を本物だと思った人がいたのですよ。その彼女にはたまたま元日に会ったのですが、私より先に青葉神社にお参りしていて、「あの鳥居、なくなってましたね」と真顔で私に言うのですね。「禁断」の常連さんですから。「やっぱり、あれではちょっと派手だったんでしょうね」ですって。恥をかかせるのもかわいそうなので、「大晦日に撤去していたみたいですよ」と言っておきましたがね。
 そんな年頭のお休みも終わり、いつも、この時期には大量に届いた郵便振替の整理で大変な思いをしています。去年も、今頃同じようなことを書いていましたが、やはり今年も同じようなトラブルが発生していました。きのうのことですが、届いた振替用紙のコピーに、差出人の住所も名前も書いてないものがあったのですね。ATMで送ると、こういうことが起こります。ですから、もうすっかりおなじみになった、ゆうちょ銀行振替係に電話です。ただ、今回は取り扱いをしたのが「藤沢局」だったので、すぐには分からないようで、まず、「今調べていますが、郵便局からの連絡待ちです」という第一報が届いて、それから1時間ほどして、やっと発送人の名前を教えてもらうことが出来ました。やはり、いろいろ忙しいのでしょうね。でも、まずはその日のうちに分かって一安心です。
 何しろ大量の用紙ですから、きのうだけでは終わらなくて、仕事は今日に持ち越しです。そうしたら、なんともう1件、同じように金額しか書いてないものが出てきましたよ。これは、市内の局から出しているので、今度は直接そこに問い合わせてみることにしました。そうすればひと手間省けますからね。ところが、です、その郵便局にこういうことだから、控えがあれば出した人の名前を教えてほしい、と尋ねると、電話に出た局員の方は、「個人情報ですから、お教えできません」と言うのですよ。個人情報、ですか。でも、こういう場合に「個人情報」云々というのは、ちょっとおかしくないですか。送金されているのに、送った人が分からないという時に、なぜ「個人情報」が問題になるのでしょう。お金を受け取った時にそれが誰からのものかという「情報」こそが、我々が一番知らされなければならないものなのではないでしょうかね。それを「教えることは出来ない」というのは、絶対に間違っています。送った人は、名前を隠したくて書かなかったのではなく、システム上の欠陥でたまたま「書き忘れた」だけなのですからね。逆にそういう「情報」こそ、教えてやってほしいと思っているはずですよ。
 結局、きのうと同じ振替係に電話したら、そこにはもうさっきの局から連絡が行っていて、無事差出人は分かりました。ここでは「個人情報」なんて、一言も言われませんでしたよ。あの郵便局の対応は、いったいなんだったのでしょう。単なる手続き上のことで、えらく無駄なことをやっているようには思いませんか。
aventure number : 1829 date : 2012/1/6


今日の禁断 蔦屋

 この間IKEAに行った時、ちょっと気になるものがありました。それは、こんなボール紙で出来た収納箱です。

 常々、私の部屋のみかん箱にとりあえずしまってあるようなものを収納しておくものが欲しかったのですが、これなんかはまさにうってつけではないですか。そこで、きのうさっそく買ってきましたよ。色は縞模様なども含めて5色あるのですが、もちろん選んだのはこの白です。ふただけはちゃんと作ってありますが、本体は組み立てなければいけません。こういうことは大好きな私ですから、それも楽しみの一つです。ごく簡単な説明しかありませんが、実際には結構ワザが必要。角はネジで留めるように穴が開いているのですが、それは最初は穴のまわりに切れ目が入っているだけなので、前もってきちんと抜いておかなければいけません。それと、ネジも箱全体が少し小さくなるような位置で留めないと、ふたが閉まらなくなってしまいます。これを4つ作ってみたら、部屋にあった余計なものはすべて収納されてしまいました。これで、私の部屋に関してはリフォームはすべて完了です。リモコンも1ヶ所にまとめましたし。

 愚妻は演奏会が近いので土日はずっと練習、私はヒマですから、駅前の本屋さんに行ってみることにしました。昔「エンドーチェーン」だったビルが、震災でかなりダメージを受けていたようで、大規模な改修工事をやっていましたが、最近その一部だけをオープンしていて、そこに「ジュンク堂」がオープンしているのですよね。いや、この本屋さんは前からここにあったのですが、お向かいのLOFTにも出店していて、こちらはなんだかさびれていたものを、すっかりリニューアルしたということなのです。なんでも「東北最大」の規模になったのだそうです。確かに、前は2フロアだけだった売り場が、行ってみたら4フロアに増えていました。全部見ている時間はなかったので、7階にあった音楽関係のコーナーだけをチェックです。
 いやあ、これはすごいです。他の県の事情は分からないので、「東北最大」かどうかはなんとも言えませんが、これは間違いなく仙台市内では最大の品揃えです。オーディオ関係などでは、もう何年も前に出版されたものでとっくに絶版になっているようなものがしっかり置いてありましたからね。本屋さんに行ってこんなに興奮したなんて、久しぶりの体験です。いつまでもそのコーナーを見ていたかったのですが、時間がなくなったので、またの機会にじっくり、ですね。でも、しばらく見かけなかったジェフ・エメリックの本があったので買ってきましたよ。さっそく読んでいますが、期待通りの面白さです。
 そういえば、新年からスポンサーが変わった山下達郎の番組では、そのスポンサーが実は本屋さんだったんですね。そのスポットCMを聴いていると、代官山になんだかものすごいお店が出来たのだそうです。達郎も番組の中で、「雑誌のバックナンバーがすべて見られるので、すごい」などと言っていましたよ。ここに行けば、ジュンク堂以上の興奮を味わえるかもしれませんね。ぜひとも行ってみたいものです。代官山。
aventure number : 1830 date : 2012/1/8


今日の禁断 赤福

 今、藤崎で中部地方のうまいもの展をやっています。名古屋とかそのあたりの名産品を即売している催しです。京都とか北海道あたりは年がら年中やっているような気がしますが、「中部」というのはなかなか珍しいので、行ってみることにしました。
 何を隠そう、私は小学校時代は中部地方に住んでいました。ですから、「ういろう」とか「きしめん」なんかは普段の日常の中にあったような気がします。ただ、もうはるか昔のことですから、もはやそんなものの実態はすっかり忘れていましたよ。会場にはその「ういろう」のお店もあったのですが、なんだか見たこともないような感じでしたね。いや、それは多分、昔のままではなく、時代の要請に応じてモデルチェンジを図った結果なのかもしれません。中にあんこが入ったういろうなんて、絶対昔はなかったような気がします。

 そんな中で、全く昔の思い出そのものの食べ物が目に入りました。それは「ヤマサのちくわ」です。これは名古屋ではなく豊橋の名産なのですが、豊橋には頻繁に買い物に行ってましたから(もちろん、親に連れられて、ですが)、駅の中などにある看板などで、このお店の名前はいつも目に入っていました。ちくわそのものも、しょっちゅうご飯のおかずに出ていたはずです。もっとも、あんまり頻繁に出てくるものですから、いい加減あきてしまって、その当時はそんなにおいしいものだとは思っていませんでした。
 でも、このちくわくんと分かれて何十年も経っているのであれば、そんなマイナスイメージよりは懐かしさの方が勝ってしまいます。せっかく再会出来たのですから、もう一度初心に立ち返ってお互いの良さを認め合ってみてもいいのではないでしょうか。ですから、同じ会場で売られていた「てんむす」(こんなものは、私が住んでいたころは近辺にはありませんでした)と一緒に買って帰りましたよ。
 かつては、なんだか貧乏くさい食べ物のように思われていたものが、こんな形で改めて目の前に現れてみると、なんだかものすごく輝いて見えます。軽くワサビ醤油に浸して一口ほおばってみると、なんとも豊かな味が口の中いっぱいに広がりました。うん、これは確かに昔と全く変わらない味です。こんなにおいしかったものを、あんなに毛嫌いしていたなんて、なんだかすごく申し訳ないことをしてしまったような気がします。こんな私を嫌いにならないで、また機会があったら食べられに来てくださいね。
 そうやって、中部地方の食べ物は仙台までやって来てくれましたが、相変わらずいい加減な情報に踊らされて、なかなかこちらに来ることをためらっている人がいるそうですね。聞いた話では、仙台市の中心部などはもう殆ど以前と変わらない状態に戻っているというのに、まだあちこちで大きな被害が残っていると思っている人もいるそうですね。そんな「風評」の影響なのでしょうか、今年の東北大学の受験希望者が、大幅に減ってしまいそうだ、という予想があるそうなのですよ。確かに、福島あたりでしたら考えられないこともないのでしょうが、仙台の大学でさえ「あんなところでは、勉強が出来ない」と本気で思っている高校生(あるいはその父兄)がいるのでしょうね。困ったものです。
 でも、こういう事態は受験生にとっては逆にチャンスになるのではないでしょうか。普段だったら手の届かないような偏差値でも、楽々合格できるかもしれないのですからね。まあ、そのために学力が少しは低下するかもしれませんが、それよりも、そんな「風評」にめげないようなたくましい人材を集めたほうがよっぽどいいのではないでしょうか。というか、そもそも今の大学では、3年生になると就活に忙しくて勉強なんかしているヒマがないといいますからね。
 ところが、大学のOBたちはこれを「危機」ととらえて、なんとしても「優秀な人材」を集めるためにこんなキャンペーンを展開するのだそうですよ。そんな、ことさら「格差」を温存することだけに汲々としている大学には、かえって受験生は引いてしまうのではないでしょうか。
aventure number : 1831 date : 2012/1/10


今日の禁断 ドゥルース版

 一応パリンカは辞めたことにはなっているのですが、そんなことにはあまりこだわらない人が、しょっちゅう連絡を寄こしています。気が変わったら出て来い、というような感じなのでしょう。もちろん、いつもは「ふーん」という感じでスルーしてしまうのですが、きのう来た連絡ではちょっとそそられるものがありました。震災から1年経とうとしていますが、それに関連した演奏会があちこちで行われ、それへの参加要請がパリンカにも来たそうなのですね。その中に、「モーツァルトのレクイエム」というのがありました。実は、私はこの曲に関する蘊蓄はさんざん公開してきたのに、この曲を演奏したことはないのですよ。オケにはフルートは入っていませんからそもそも無理なのですが、合唱でも歌ったことがありません。ちょうどいい機会なので、この際きっちり全曲歌ってみようかな、と思ってしまいました。多分、その演奏会に出ることになるでしょう。
 そんなことをFACEBOOKにアップしたら、何分もしないうちに「いいね!」とかコメントが寄せられました。常々感じていたのですが、この反応の良さがFACEBOOKの最大の持ち味なのでしょうね。私の場合、今までウェブサイトの日記とブログをやってきましたから、その違いは良く分かります。こういうところにひかれて、あっという間に全世界に広がったのでしょうね。
 お気づきかもしれませんが、この「禁断」の上の方とか、トップページに「いいね!」ボタンを貼りつけてあります。設置してすぐに一人押してくれた人がいたので、さすが、と思ったのですが、それ以降は全然増えません。まあ、そんなものなのでしょう。もう少し様子を見て、あまり効果がなければ外してしまいましょう。
 ところで、これも先にFACEBOOKページにアップしてあることなのですが、今日はニューフィルの初練習でした。もはや「新年」という感じはしないのですが、一応今年最初の練習ですので。相変わらず、音出し間際になっても弦楽器の人数が少ないという、あまりうれしくない状況ではあったのですが、なぜかヴィオラパートだけ、どんどん人が集まってきます。そして、前半のヴェルディが終わったところで、なんと「11人」もいましたよ。しばらく休んでいた人が復帰してきたのですね。確か、フルメンバーが12人だったはずですから、これは快挙です。こんな割合で、他のパートも集まれば、「トラなし」の演奏が出来るのですけど、なかなか、ですね。

 「レクイエム」の方は、グリーン、宗音、仙唱といった名門合唱団に声がかかっているようなので、おそらくたくさんのメンバーが集まることでしょう。ほとんどのメンバーは、この曲を何度となく歌ったことのある人なのでしょうから、私としてはしっかり予習をしておかないことにはみんなの足を引っ張ってしまいます。なんせ、練習は本番の直前の3日間だけなので、それまでに合唱は仕上がっていなければいけないはずです。そこで、さっそく独りで音取りをやってみることにしました。一応仙台フィルが主催しているコンサートのようなので、まさか、この間の宗音のような「レヴィン版」などは使うわけがないと、手元にあったジュスマイヤ版の楽譜を使ってさらっています。だいたい「音」としては頭に入っていたので、そんなに難しくはないのですが、問題は言葉ですね。こればっかりは、ただ聴いただけでなく、実際に歌ってみないことには分からないことを痛感です。ひたすら反復練習あるのみ、これはある意味、チャイコフスキーの4楽章をさらうのよりも難しいことのように思えてしまいます。
aventure number : 1832 date : 2012/1/12


今日の禁断 だるま

 今日はニューフィルの定期総会でした。一応広報係なので議事録を作らなければなりませんから、出席は欠かせません。話を録音しておくためにご愛用のM-10をセットしていると、最近、10年ぶりに復帰したヴィオラのNさんが、見てきたばかりの「Mi:4」のハイテク装備を熱く語りながら、「これで、録音が終わったらすぐテキストが出てくるようになってればいいね」などとはしゃいでいます。いやあ、本当にそんなメカがあれば、どんなにありがたいことでしょう。私には、ローテクのレコーダー(それでも、96/24のハイレゾを誇っていますが、それはこの場合何の役にも立ちません)に1時間半にわたって録音されたデータを、ひたすら耳で聴いて手でテキストを起こすという辛い仕事が待っているだけです。
 いろいろ話が出ましたが、改修中の県民会館がオープンした暁には、マーラーの「復活」を演奏する、などという噂があるそうなのです。なんでも、仙台フィルと山形交響楽団との合同演奏なんですって。もし、本当に実現したら、合唱パートはどうなるのでしょうね。山響には専属の、レベルの高い合唱団がありますから、そこと、仙台は今度のモーツァルトのように、ハイレベルの一般合唱団の合同メンバーによる合同演奏なのかもしれませんね。その時は、私も一緒に歌わせてもらいましょう。こうなるともう私は、「流し」ですね。あるいは「プータロー」とか。
 ところで、今日は「どんと祭」の日です。総会をやっている間も太鼓や鐘の音が聞こえてきます。このあたり、市の中心部にある会社などの「裸参り」の団体が、ぼつぼつ練り歩き始めたのでしょう。今年の寒さはひとしおですから、裸参りも気合が入っていることでしょう。
 私は、それから一旦家へ帰って、一仕事してから愚妻のお迎えです。片平の市民センターですから、まず木町を南下して北四番丁をちょっと経由して西公園通りという、最短の時間で行けるコースを取ろうと思ったら、その北四番丁の八幡町方面がものすごい渋滞です。当たり前ですね。みんな、その先の大崎八幡宮を目指しているのでしょう。でも、確か途中から交通規制があったはず、無事、目的地まで行けたのでしょうか。ですから、そこは避けて木町をそのまま南町通りまで南下して、片平へ行きます。
 でも、帰りの西公園通りは、別に渋滞もなくガラガラ、混んでいたのはほんの少しの部分だけだったのですね。そのまま、毎年行っている青葉神社へ向かいます。
 もうだいぶ夜も遅くなっているのに、人はたくさん歩いていました。でも、石段を上って火のそばに行ってみると、もう燃やすもののストックがなくなってしまったようで、わざわざ枯れた竹を大量に燃やしていました。

 こんな時間に来たことはなかったので、こういう様子を見たのは初めてです。確かに、紙や木で出来たお正月飾りなどは、いくらたくさんあったとしてもすぐに燃えてなくなってしまいますから、そんな時のためにちゃんと別の燃料を用意しているのでしょうね。私も、枯れた竹は良く燃やしたことがありますが、これはよく燃えるんですよね。ただ、そのまま燃やすと、節の間の空気が膨張してものすごい音を出して破裂してしまいます。それを避けるために、この青葉神社ではきちんと竹に穴を開けていましたよ。この日のために(この火のために)、たくさん竹を切って用意していたのでしょうね。
aventure number : 1833 date : 2012/1/14


今日の禁断 リンゴ

 きのう「おやぢ」でご紹介した本は、本当に内容が豊富で(なんたって、エメリックが担当したほとんどすべての曲の制作過程がかかれているのですから)、とても1500字ぐらいで語り切れるものではありませんでした。ですから、こちらでも「追加」ということでもう少し書いてみることにします。
 ビートルズと言えば、そのプロデューサーであるジョージ・マーティンは、彼らに様々の影響を与えた人物として知られています。中には、彼らの音楽的な部分まで、ジョージに負うところが大きかった、というような言い方がされているような場合もあります。しかし、この本ではそんな大雑把な捉え方ではなく、もっと具体的に、彼が実際にどういうことをやったのか、ということが書かれています。そして、最も興味深いのは、初期の頃こそ作曲上のアドバイスなどを行っていたものの、次第にバンドの方がどんどん成長して、プロデューサーのはるか上を行くようになった、ということです。後期では、バンドが思いついたアイディアを実際の音にするために、クラシックの素養もあるジョージが力を貸した、という程度の役割になっていたようですね。
 昔から思っていたのは、彼らはコーラスがとても素晴らしいということでした。それがどの程度プロデューサーの手が入ったものなのかは、はっきりは分かりませんが、アイディアが豊富でそれだけで楽しめます。そして、それを歌う時の「合唱」としてのセンスが、すごくいいのですよね。エメリックもそのあたりはしきりと感心していますが、ジョンとポールはお互いに完全にハモるツボを分かりあっていたように思える、と言っています。そこにジョージ(ハリスン)が加わって、さらにハーモニーは厚みを増します。その最高の成果が、「Abbey Road」の中の「Because」になるわけですね。これが録音された時のことを、エメリックはひときわ克明に語っています。コーラス・パートはジョージ・マーティンが9声部のハーモニーで作ったもの、それを、3人が一緒に3声部歌うことを3回繰り返して、音を重ねたのだそうです。「音程が外れることはなかったので、フレージングを徹底的に合わせた」と書いていますね。
 その結果は、もうご存じのとおりの、まさに完璧な「合唱」が出来上がりました。ほんと、これは普通の「合唱団」がいくら頑張っても到達できないような、高みに達したものです。最近、ジョージ・マーティンの息子のジャイルズ・マーティンが、マスターテープの素材をリミックスして作ったアルバム「LOVE」の冒頭では、このコーラス部分だけを抜き出したものを聴くことが出来ます。完全なア・カペラの状態で聴けるこの「9人」のハーモニーは、ほんの少しリバーブを加えられて、さらに深みを増して感じられます。
 もちろん、彼らはロックバンドですから、演奏の方も押さえなければいけません。やはり「Abbey Road」の一応最後の曲「The End」では、途中で3人によるギター・バトルが繰り広げられています。それは、「ポール、ジョージ、ジョンの順でソロを演奏している」という言い方をされていますが、私のようなギターのシロートにはなんだかよくわからないような感じでした。それが、この本ではきちんと「一人2小節ずつ」と書いてありますから、それを頼りに聴いてみると、正確にどこからどこまでが誰のパートなのかは、私でもはっきり分かるようになりました。このソロは全部で18小節にわたっています。まず、1拍半のアウフタクトを入れた後、ポールが2小節、最後に少しクロスしてジョージが2小節、同じようにちょっとダブってジョンが2小節、そのパターンを正確に3回繰り返しているのですね。3回目のジョージのソロが、素晴らしいですね。こちらに、その部分だけを抜き出してみました。聴きとってみてください。
aventure number : 1834 date : 2012/1/16


今日の禁断 かぶり物

 このところ、時間を見つけては細かい作業を行っていました。それは、この間のニューフィルの定期演奏会の写真を、サイトからダウンロードできるようにするための設定です。今までは、いったん写真のサンプルの一覧がサムネイルになっているページを見てもらい、さらに別のサイトから、さっきのサムネールの番号のものをダウンロードしてもらう、という面倒くさいことをやってもらっていました。つまり、大量の写真データは私のサイトにはもう入り切らなくなっていたので、YAHOOのボックスに入れておいて、それをダウンロードしてもらっていたのですね。でも、YAHOOでは、画像ファイルに直接リンクを張ることが出来なかったので、仕方なくそんな方法をとっていたのですよ。
 しかし、だいぶ前に格安(2G使えて月100円)のレンタルサーバーを見つけたので、そこに別のサイトを開設していくらでもデータを放りこめるようになりました。それで、まずは手始めにパリンカの写真を簡単にダウンロードできるようにしてみたのですね。そこで培われたノウハウを駆使して、今回ニューフィルでも同じことをやってみようと思ったのです。
 ただ、Iさんが渡してくれた写真データは、パリンカの時の倍、150枚以上ありましたから、結構作業には時間がかかってしまいました。まず、エクスプローラーを画像にして、写真とファイル名の一覧表を作ります。そして、そこに「イメージマップ」という、画像の特定の部分を指定して、そこからリンクを張る、といいうことを行います。パリンカの時には、それこそ1枚1枚指定をしてはリンクを記入する、という面倒くさいことをやっていたのですが、今回はHTMLで範囲指定のパラメーターを作れるようになったので、まずは1列作ったところで、あとはそれを順次コピーするという方法で、幾分簡略化できるようになりました。とは言っても、やはり数字やファイル名をいちいち置き換えなければならないので、結局かなりの時間が必要になってしまった、ということです。
 団員の方は、公式サイトの日程表の一番下からリンクしてありますから、ぜひご活用ください。一応部外者はお断り、という建前ですので、しっかり認証はかけてあります。掲示板と同じ認証ですから、団員だったらすぐ入れるはずです。
 やはり、こういうものはどこで個人情報が問われるか見当もつきませんから、このようにきちんとバリケードを設けておくことは必要なのでしょう。見られる側もそうですが、もしかしたら見る側としても、「見たくなかった」情報を見つけてしまって、いやな思いをすることになってしまうかもしれません。現に私も、「友達」ではありませんがTWITTERをそのままインポートさせている公開のFACEBOOKで、知りたくもなかった私生活を見てしまって、とても不愉快になったことがありましたからね。私にとっては大げさに言えば致命的、というようなことですが、相手は全く気付かないことなのでしょうから、どうしようもありません。そんな問題もネットは抱えている、ということです。
 この前の新年会には、私は行ってなかったのですが、出席した2人の方から写真が送られてきました。とりあえず、そのサンプルを今私のFACEBOOKにアップしてあります。ただ、片方は「友達だけ」モード、もう片方も「期間限定」にしてあるのは、やはりそんなことを考慮してのことです。10年ぶりに復帰したNさんのおかげで、新年会はいつになくもりあがったそうですね。その片鱗が、彼が送ってくれた写真からは充分にうかがえて、本当に楽しくなります。ですから、それを何とか外部の人には目に触れないような形でサイトに公開する方法を模索中です。とは言っても、10年前の同じような写真は堂々と公開していますから、いまさら、なのですがね。
aventure number : 1835 date : 2012/1/18


今日の禁断 手相

 前回の「禁断」に書いた「外部の人には目に触れないような形でサイトに公開する方法」は、難なく解決しました。要は、パスワードで「バリケード」を作って、関係者以外には見られないようにすればいいだけの話だったのです。
 ネットに対する接し方というのは、ほんの数年でガラリと変わってしまうものです。10年前には、ニューフィルの公式サイトの演奏会の写真集などに、「隠れリンク」をつけて、ちょっと他人には見せられないような写真を、堂々と公開していたものでした。それが「禁断の写真館」というものでした。ヴィオラのNさんの挑発に乗って、かなりきわどい写真も載せていたのですね。
 その後、そんな写真を撮る人はいなくなったので、しばらく「お休み」をしていたのですが、その彼がついに現役復帰、もちろん宴会にも復帰したもので、どっさりそんな写真を送ってきたのですよ。でも、今の時代にそんな「個人情報」丸出しの写真を野放しの状態で公開するなんて、とてもできません。そこで、最初のような方法で、「見たい人だけ見られる」という形にしようと思ったのです。Facebookでも、内容に応じてコンテンツを「公開」モードと「友達」モードに切り替えられるようになっているのですから、これは最先端のスタイルになるわけです。
 そうは言ってみても、実際にアマチュアがそんなサイトを構築するのは、かなり面倒くさいものでした。でも、今ではベーシック認証をフォルダごとにかけるのは以前とは比べ物にならないほど簡単になってますから、やってやれないことはありません。あとは、細かいリンクの修正などで、この「写真館」には、必ず認証のかかったメニューページを通らないとアクセス出来ないようにしておけば、完成するはずです。
 それと、もう一つ、昔のツールでは対応できないことも出てきています。このサイトのトップページのメニューのように、ボタンにマウスを乗せると画像が変わる「ロールオーバー」という効果は、今使っているツールで作ったものは、IEにしか対応できないのですよ。最近できた「Chrome」とか「Firefox」といったブラウザでは、そのままではこの効果が使えないのですね。それは、スクリプトをほんの少し書き直すだけで対応できるようになるのですが、それがなんともチマチマした仕事でして。
 そんな感じで、なんとか今までの「写真館」と、今度新しく作った新年会のページが出来ました。ニューフィルの公式サイトから「演奏会」に行って、「団員専用写真集」というところをクリックすれば、IDとパスワードを要求してきますから、そこに掲示板のIDとパスワードを入れてやれば、メニューが出るはずです。
 一応、テストをやってみたのですが、IEとFirefoxでは何の問題もなくいきましたが、なぜかChromeではうまくいかないことがありました。こういう微妙な違いは、困ったものです。そんな時は、IEからURLを拾って、強引に入れてやれば、なんとかなりますから。
 そんなことをやっているうちに、次の「かいほうげん」のこともそろそろ考えなければいけない時期になってきました。手始めに、この間の総会の議事録を録音から起こしたところです。そうすると、これが2ページちょっとに収まることが分かりました。ほぼ1ページ分のスペースが空いているので、ここにそんな写真を載せようかどうしようか、迷っているところです。まあ、あたりさわりのないところで、まとめることになるのでしょうね。

 こんなのは、絶対に使えません。
aventure number : 1836 date : 2012/1/20


今日の禁断 万年筆

 きのうは私の誕生日でした。この年になると、別に誰も祝ってくれなくなっていますから、もはやこの日が特別だ、などという気持ちは私の中からはなくなっていました。ところが、きのうの朝から私のFacebookに、続々と「お誕生日おめでとう!」というメッセージが寄せられるようになっていました。確かに、ここに登録する時には生年月日もしっかり記入させられました。それと、ウォールの上には「今日が誕生日」としっかり表示されていますから、ここを見て「友達」が書きこんできたのでしょうね。でも、その中には、「友達」の数が800人以上の新田さんまでが入っています。そんなにマメに他人のページを見回っているのでしょうか。それとも、私だけ「特別」?
 それにしても、あまりにもタイミングが良すぎるので、ちょっと調べてみたら、そういう機能がFacebookにはあることが分かりました。「友達」の誰かが誕生日の時には、その人のページに表示が出るのですね。それで納得、しかし、なんともうれしくなるサービスですね。
 と思っていたら、私のところにもFacebookから、「来週は3人の友達が誕生日を迎えます」というメールが届きました。現実にこういうのが来ると、その心遣いの細かさが分かります。来週は、私がその人たちに誕生日メッセージを出す番です。
 誕生日の次の日は、愚妻は相変わらず1日中練習なので、一人で映画を見てくることにしました。去年までだったら、この日は「男の合唱まつり」が予定されているのですが、もう「男の合唱」からは足を洗ったので、ヒマですし。
 「ジョニー・イングリッシュ」が面白いと言っている人もいましたが、これはいずれWOWOWで見れるので、最新の「ALWAYS」にしました。しかも、劇場ならではの3Dバージョンです。こればっかりは、今のところ我が家のBDで体験することはできませんからね。なによりも、最新の3D事情も体験してみたくて。
 実は、私にとってはこれが2度目の3D体験、だいぶ前、まだ「アバター」が作られる前に品川のアイマックスで「ポーラー・エクスプレス」を見たのが初体験でした。その時の3Dには本当に驚かされたので、それよりもさらに進んでいるとされる今の3Dがどの程度のものか、こればっかりは実際に見てみなければ分かりませんからね。
 でも、入口で渡された3Dメガネで、ちょっとがっかりしてしまいました。やたらと厚ぼったくて重いのですね。ですから、私のように普通にメガネをかけた上にこれをかけると、うまく鼻に引っかからなくて落ちてきてしまうのですよ。アイマックスの時にはもっと軽くて、メガネをしてても何の問題もなくかけられたというのに。結局、見ている間中手で押さえていなければなりませんでしたよ。これはちょっと大変、もう、よっぽどのことがなければ、3Dを見ることはないでしょうね。
 でも、そんな煩わしさは、タイトルの東京タワーを見た時に帳消しになってしまいました。これは、ほんとにすごい立体感、すぐ目の前の手が届きそうなところまで東京タワーのてっぺんが伸びてきていたのは、「ポーラー・エクスプレス」以来の感動でした。あともう1シーン、「これは3Dでなければ」というところはありましたけどね、これだけのためにこのメガネのイズさを我慢するのは耐えられません。さらに、物語は非常によく出来ていて(というか、ちょっと技巧的すぎて強引なところもありますが)まさに号泣の嵐なのですが、そうなると二重にかけているメガネが曇ってしまうのですよ。鼻水は出てくるし、メガネは押さえなければいけないし、なんか、総力を結集して映画を見た、という感じでした。また、2D版で見なおすことにしましょう。いずれ、WOWOWでも放送されるでしょうし。
 WOWOWと言えば、ついに「寅さん」全作を、49枚のBDにダビングし終わりました。こんだけのボリュームです。
aventure number : 1837 date : 2012/1/22


今日の禁断 十万馬力

 寒くなりましたねえ。確か、だいぶ前の長期予報では、今年の冬は暖冬だと言っていたような気がするのですが、私の記憶違いでしょうか。というか、そもそも「長期予報」などというものは、誰も覚えてはいないものなのですよ。なんか、だいぶ先の話をしているな、という、いわばお茶の間の話題づくりを提供しているだけのものなのではないのでしょうかね。いつも思うことなのですが、1日先のお天気さえまともに予測出来ない人たちが、1ヶ月とか半年とか先のことを予想なんか出来るわけがないことは、誰にでも分かることです。
 それよりもっといい加減なのが、地震の予報ですね。最近、「70%の確率で大地震が起こる期間が短くなった」と大騒ぎしていますが、そもそも「70%の確率」というのは、どういうものなのでしょう。なんたって、去年の震災は、今まで全く想定していなかったメカニズムで起こったことが、今頃分かったのだそうですから、データそのものが全く当てにならなかったことになりますよね。そんなものに一喜一憂してるなんて、ものすごく馬鹿げているとは思いませんか。要は、いずれ必ず来るのですから、それに対する充分過ぎる備えをきちんとしておけば、あるいはやってくれれば、それで済むことなのです。
 お天気だって、朝起きて寒ければ厚着をしていく、雪が降っていれば長靴を履いて行く、それだけのことで構わないじゃないですか。気象予報士の皆さんは、ごていねいにも、その日の洗濯物の心配までしてくれたりします。そんなものは、本当に余計なお世話、なぜ、気象予報士ごときが、他人の生活に口を挟まなければいけないのでしょう。
 多分、お天気や地震の予報に携わっている人たちは、科学が進歩すれば、そういう予報の精度が確実に高くなっているのだと信じているのかもしれませんね。なんせ、人間の英知を結集したものが科学なのですから、それによって自然の仕組みを完全に把握することは簡単なことだ、と信じているのでしょう。それが嵩じると、自然界に存在しない元素によってエネルギーを生むことが本当に出来るのではないか、と考えたりします。確かに、それはある程度は出来るようになったかもしれませんが、実はその仕組みの中にはとんでもなく危険なことが含まれていたことに、やっと気付いたのでしょう。科学なんて、その程度のものなのですよ。
 そんな、かつては夢のように思われていた科学技術の名前を持ったロボットが主人公のマンガがありましたね。その妹の名前は、ごていねいにその技術の燃料の名前になっていましたっけ。しかし、その漫画がアニメになった時、その制作者は科学に関しては全く無知であることをさらけ出していました。谷川俊太郎という高名な詩人に作らせたそのアニメの主題歌の歌詞は、
空を超えて、ラララ星のかなた
行くぞアトム、ジェットの限り
というものでしたね。「星のかなた」というのは、宇宙空間のことなのでしょう。そう、宇宙を自由に飛び交うことが出来るのも、科学のおかげで実現するんでしたっけ。しかし、科学は、宇宙には「ジェット」で行くことは決してできないことを教えてくれています。ジェットエンジンは空気がなければ動きません。宇宙には空気はありませんからね。アトム=原子力という科学技術は、出来ないことは分かっていたのにやろうとしたという、その程度のいい加減なものだったのですよ。
aventure number : 1838 date : 2012/1/24


今日の禁断 TOTO

 先週のニューフィルの練習の時に、技術委員会があって新入団員が承認されました。そこで、晴れてその人たちの写真を撮ることが出来るようになり、来週に予定されている新しい「かいほうげん」の編集作業が本格化することになるのです。実は、その前の段階で半分近くのページは出来ていましたから、それから1週間あれば楽々全部が出来上がるだろうと思っていたのですが、なぜか今週に入ったら正規の仕事の方がなにかといっぱいやって来て、なかなか進みません。
 きのうなどは、副社長が仲間の住所録を持ってきて、それを封筒印刷用の書式にして印刷してくれ、と頼んできました。なんせわが社ではそういうことをきちんとやれるスタッフは私しかいないものですから(社長などはパソコンはおろか、携帯メールにすら近づこうとはしません)、その手の仕事はすべて私がやることになってしまうのですね。住所録はデータではなくプリントしたものだったので、テキストは入力しなければいけませんが、そんなのは大したことではありません。しかし、その書式が、ちょっと普通のものとは違っていました。そもそも、本来はそれは毛筆で書くべきもので、あて名の最後に「様」とか付けることはしないで、「堂頭老大師」みたいなのが来ます。さらに、そこから改行して「高侍史下」なんてのも入れなければいけません。ですから、普通のあて名のようにテキストさえ入力すれば、自動的にレイアウトしてくれる機能をそのまま使うと全然さまになりません。ですから、手動でレイアウトをカスタマイズしなければいけないのですよね。
 結局、試行錯誤を繰り返して、最後には望む形がきれいに出来上がりました。こんなことでもなければ、あて名ソフトのそんな機能の使い方なんてずっと知らないままでいたことでしょう。とても役に立ちましたね。来年の年賀状には、使えるかも。
 そして、今日は、自宅のリニューアルの最後の工事、2階のトイレの改修の日でした。まあ、仕事は午前中に終わるというので、始まる時にちょっと立ちあって、あとはそのまま職場に行こうと思っていました。確かに、ちょっと問題のあったところをきちんと確認してしまえば、あとは職人さんに任せておけばいいことですから、愚妻を家に残して職場へ向かいます。
 と、職場でこまごまとしたことを片づけていると、愚妻から電話がありました。新しいトイレと取り替える段になって、なんか問題が発生した、というのですよ。すぐ帰ってきて欲しい、と。いやな予感がしたのであわてて駆けつけると(いや、もちろん実際に走ったわけではなく、車で行ったのですが)どうやら持ってきたトイレが、今までのものと排水口の位置が違うみたいなのですね。そのまま付けると、思い切り前に出てきてしまって、とても使えないのですよ。当然、別のものに交換しなければいけないのですが、職人さんは、「これは返品がきかないので・・・」などと、とんでもないことを言いだしました。もちろん、そんなことを言われても、こちらには全く非はないのですから、あくまで、新規に注文するものとの差額しか払わないよ、と、ごく当たり前のことを言ってやります。それでもなんだかぐずぐずしていましたが、結局は「済みませんでした。そのようにさせていただきます」と、謝ってきました。最初からそう言うべきでしょう、とまでは言いませんでしたが、なんかこの業者の対応は信用できません。私が来なかったら、愚妻はうまく丸めこまれていたかもしれません。
 そんなことがあったので、結局「かいほうげん」では新入団員の写真の画像を作ることしかできませんでした。しかも、それは4人いるうちの2人分だけ、残りの人は最近出てきていないので、結局撮れませんでしたから、なんとかごまかさないと。でも、1人の方は、うまい具合に別のところで撮った写真が見つかりました。それにちょっと手を加えて、こんなのが出来ましたから、まあこれで我慢してもらいましょう。
aventure number : 1839 date : 2012/1/26


今日の禁断 ビッグボーイ

 きのう、1月27日はあのモーツァルトの誕生日でした。前にも書きましたが、私は1月の21日生まれなので、「にじゅういちにち」が「にじゅうしちにち」に聴こえることがあります。そんなところで、「私も、モーツァルトに縁があるのだな」なんて自己満足をしていました。ところが、この日にドンピシャで誕生日だった人が、すぐ周りにいたのでした。それは、私も一応Facebookの友達にまぜてもらっている仙台フィルのYさんです。つまり、例の「お誕生日案内」が私のページに表示されたので、さっそくお祝いメッセージを書き込んだら、前に書き込んでいた人が「モーツァルトと同じなんですね」と言っていたので、気がついたということです。いやあ、うらやましいですね。というか、この世にモーツァルトが生きていて、Facebookをやっていたとしたら、きのうの彼のページのウォールはお祝いメッセージで大変なことになっていたでしょうね。
 Yさんも、モーツァルトに負けない人気者ですから、やはりびっしりお祝いが書き込まれていましたよ。60通以上はあったでしょうか。それに対して、Yさんは、一人一人にていねいな返事を書いているのですね。もちろん、それぞれは全く別の内容で。いやあ、私の場合は「友達」が少ないですからそんなことは簡単ですが、60人もの人に返事を書くなんて、大変なことでしょうね。「友達」が多い人なりの苦労の一端がしのばれます。私の「友達で」最も「友達」が多いのが指揮者の新田さんです。今日の時点でもう860人になっていましたよ。新田さんのことですから、誕生日メッセージが来た人にはきちんと返事をお出しになるのでしょうから、10月20日はいったいどうなることでしょう。
 私の場合は、前回に引き続いて、「かいほうげん」作りで四苦八苦しているところです。その間には、必要な資料も届いたので、一番肝心なページだけは既に作り終えることが出来ました。ですから、残っているのが演奏会や新年会などの写真なんですよね。どの写真を、どのようなレイアウトで掲載するか、ということを考え始めると、なかなか作業が進みません。演奏会などはもう既に去年のことになってしまいましたから、いまさら反芻するのもなんだかかったるいし。まあ、これは直後に作った公式サイトの写真集がありますから、それをそのまま踏襲することになるのでしょうね。
 ですから、もっぱら力が入るのは、ごく最近の新年会の写真の方になります。これも、会員限定のサイトでみんなが弾けている顔を集めた写真集を作ってありますので、まずは同じようなコンセプトで作り始めてみました。ただ、一応これは公式の「会報」ですから、そんなおふざけばっかりやっていてはクビになってしまいます。ですから、まず、全員が揃った集合写真があったので、それをメインにするのは常道です。しかし、やっぱりそれだけでは面白くありません。いや、別に「会報」は面白くする必要などまったくないのですが、やはり作っている本人が楽しみたい、という気持ちが頭をもたげてきましたよ。そうなってくると、もうすっかり入りこんでしまって、その集合写真のまわりに、出席者のコスプレ写真が続々取り囲むことになってしまいました。驚いたことに、当夜は出席した人全員が、Nさんの仕掛けた宴会ネタに応じてくれて、すべての人の写真が揃っていたのですよ。そんな仕込みをして、写真を揃えたNさんの才能(というか、ただの物好き)には、ほとほと感服です。そこにはこんなのが載るはずです。

 別に、こんな合成写真とはなんの関係もないのですが、お昼を食べたファミレスにこんなメニューがありました。

 「厚切り・ブステーキ」ですよね、しっかりルビもそうなってるし。
aventure number : 1840 date : 2012/1/28

12/1/30-12/3/7