今日の禁断 |
大八車 |
以前はどこででも売っていた「トロピカーナ」のグレープフルーツジュースが、なぜここの近所では手に入らなくなってしまいました。オレンジとかアップルならあるのですが、私が愛してやまないグレープフルーツだけが、ベニマルやウジエでは置いてないのですね。仕方がないので、メイラクが作っているセブン&アイブランドのジュースで我慢しています。まあ、これだったらそれほど遜色ないかな、と思いかけてきた頃、愚妻が「トロピカーナ、買ってきてやったよ」と、ダイエーあたりから買ってきたのですね。久しぶりに飲んでみると、メイラクとは全然違っていました。というか、これを飲んでしまうと、もうメイラクには戻れないな、という気になってしまうほど、おいしかったのですね。知らないでいれば幸せに過ごせるのに、ということは、世の中にはたくさんあるものです。
ダイエー以外にも、間違いなく置いてあるのがMALLの西友です。そこで、他に見たいものもあったので行ってみました。とりあえず、賞味期限までには飲みきるぐらい、ということで、3本買っておきましたから、しばらくはこれでもつことでしょう。その時に西友の中を見てみると、さすがにこの間中の「ザンショ」はなくなっていましたが、そのトニー谷風のポスターの代わりに、やはりレトロな画質の、これは口の部分がガマグチの取っ手になっている二木てるみ風の女の子の写真がありました。そこに書いてあるのが「バスプラ」というコピーです。「ザンショ」のあとは「バスプラ」ですか。またまた、なんだか新しい言葉を使い始めましたねぇ。西友は。
でも、「バスプラ」って何なのでしょう。この程度の業界の略語などは、どんなものでもまず解読出来る自信があるのですが、これにはちょっとたじろいでしまいました。まあ「プラ」は「プライス」の略であることは、間違いないでしょうが、問題は「バス」です。「バスト」、でしょうか。「バスト」の「プライス」、大きさによって値段が違うとか。そんなものまで西友では売っているのでしょうか。巨乳は1000円で貧乳は200円とか。それはそれで興味がありますが、ちゃんと調べると、これは「バスケット」なんだそうですね。一つ一つが安いので、かご一杯買ってもお安い価格だ、という、分かったような分からないような説明でした。
その他にも、衣料品売り場では「エコヒート」という言葉があちこちにありました。これは分かります。単に「エコ」と「ヒート」をくっつけただけの安直な発想ですね。というか、なんだか「えこひいき」されているみたいです。
別にえこひいきをしなくても、BDの方がDVDより優れているのは明らかです。それは、トロピカーナとメイラクとの違いよりもはるかに大きなものです。オペラなどではその威力は存分に発揮されていますから、WOWOWでやっていたMETの「ラインの黄金」などは、ルパージュの、まるでサーカスのような演出もしっかり見ることが出来ました。舞台装置自体は、とてもシンプルなものですが、それを細かく動かしたり照明を変えたりしていろいろなシーンに対応させるというアイディアが売り物なのでしょう。なんだか、「劇団四季」のジーザスのジャポネスク・バージョンみたいな感じ、別に新しい事をやっているわけではありませんし、完成度という点では完全に「四季」に負けてます。でも、最大の見せ場の冒頭に現れるラインの乙女たちの宙づりでは、現れた途端客席から拍手が沸き起こるという、いかにもアメリカらしい反応がありましたね。ただ、それに慣れてしまうと、最後のワルハラへの入場は、とてもお粗末に見えてしまいます。ロープがはっきり見えてしまうので、なんの面白みもないのですね。
大掛かりな装置にばかり手をかけていて、肝心の歌手たちの動きに、あまり意味を持たせられなかったのが、敗因なのかもしれません。もっと悪いのは、やはりキャスティング。ターフェルのヴォータンは、いくらなんでもひどすぎます。 |
aventure number : 1784 |
date : 2011/10/9 |
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