今日の禁断 |
朝日 |
この前「完全復活」を果たした小澤征爾は、2回目の公演はドクターストップがかかって降板してしまったそうですね。代役は、合唱指揮などを担当していたピエール・ヴァレーという人です。小澤自身はあと2回残っている公演には、這ってでも出るつもりなのだそうですが。このニュース、仙台で発行されている版の朝日新聞には載ってませんでした。ネットでは一時「紳助引退」の次にランクされていた大ニュースだというのに。というか、それを見てあちこちと探し回ったのですが、なかなか知りたい情報が見つからなくて。許せないのは、おおもとのサイトウキネン・フェスティバルの公式サイトでは、このことに関して何のコメントも出していない、ということです。関連のボランティアのサイトではちゃんと写真入りで報じているというのに。この「隠ぺい工作」は、紳助が「ヤクザと写真なんか撮ってない」と言っているのと同じ程度の、たちの悪い振る舞いなのではないでしょうか。
ニューフィルは、聞かれてやましいことなどなにもありませんから、きのうも新聞社からの取材を受けていました。この間とは別の新聞社が、やはり「被災者」としての練習の様子を記事にしたいのだそうです。今度はオトコがやってきました。
あいにく、木管は全員正規メンバーが揃っていたのに、弦楽器がちょっと少なめ、彼はヴァイオリンやヴィオラの誰も座っていない空いた椅子の上に立って写真を撮っていましたね。前もって連絡しておけばもう少し集まったのかもしれませんが、なんせ私が事務局長から連絡を受けたのが、音出しの2時間前ですから、それからみんなに連絡することもできません。でも、逆に「被災地」ならではの窮状、みたいな受け取られ方をされたかもしれませんね。実際に沿岸部で津波の被害に遭った団員が久しぶりに出席していたというのに。あ、そういえば、隣県の内陸部で被害に遭って、仙台に帰って来られなくなった団員も、久しぶりに顔を見せていましたね。
そういえば、来週の週末には、もう末廣さんとの練習なのですね。火曜日は分奏の予定ですから、みんなで合わせるのはこれが最後になってしまっていました。まだまだ先だと思っていたのに、世の中はどんどん先に進んでいくのですね。ブラームスはなんとか形になっては来ましたが、グリーグはかなりヤバい感じですから、少し長めに時間をとってやっていたのですが、まだまだ指揮者の前で演奏するには不十分なところが多すぎ。管楽器は勢いでなんとかなっても、弦楽器が大変だな、という感じです。というか、この曲、弦楽器だけが演奏していて管楽器はおやすみ、というところがかなり多いのですよね。なおさら弦は裸になってしまってアラが目立ってしまうのでしょう。まあ、先は長いのですから、焦らず一歩ずつ、ですね。
実は、この前の週末は、恒例のJAOのフェスティバルが福岡で開催されていました。なんせ震災後ですし、九州は遠いので、今回はニューフィルからは2人しか参加してませんでした。でも、行ってきた人は3人なのですがね(つまり、他のオケと掛け持ちをしていて、そっちのメンバーとして参加した人が1人)。そんなことはすっかり忘れていたものが、ニューフィルから福岡のオケに「転勤」になった人のブログでそのことを知り、さっそく行ってきた人に「かいほうげん」のための原稿依頼です。もちろん快諾してもらえましたから、これであと2回は「かいほうげん」は安泰です。 |
aventure number : 1761 |
date : 2011/8/24 |
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