1641(11/1/1)-1660(2/6)

今日の禁断 カーネギー


 あけましておめでとうございます。今年も、昨年同様のご愛顧をお願いいたします。
 今年も、オケと合唱との二本柱でなにかと忙しく過ぎてゆくことでしょう。もちろん、演奏面だけではなく、運営面でも引き続き忙しい思いが待っているはずです。そんな、演奏以外での去年までの大切な仕事が、いろいろな団体の練習の予定の作成でした。ニューフィルではもうずっと日程表を作って、それを印刷して配布したり公式サイト内で公開することが日常的な業務になっています。それに加えて、合唱の方でも大学のOBとの関係で新しく出来た(というか、一時的な)合唱団の日程表をサイトにアップするという仕事も続けてきています。
 去年の終わりのころには、この合唱団の日程の更新で、かなりの時間を割くことになってしまいました。なにしろ、ここは仙台だけではなく東京でも同じ演奏会を目指して合唱団が結成され、その両方ともに練習日程を告知しなければいけませんから、サイトでは仙台と東京を同じテーブルにまとめた「一覧表」と、それぞれの地区の人に見やすいように「地区別」に分けて2つテーブルを設けたものとの2種類を提供してあります。さらに、練習が進んでいくと終わったところは邪魔になりますから、それはどんどん消していくのですが、消さないで記録として残しておく「バックナンバー」をそれぞれに用意したものですから、全部で4つの日程表が出来てしまいました。ですから、なにか変更があったりすると、その4つ全部を直さなければならなくなってしまい、結構大変なことになっていましたね。それでも、それだけだったらなんとか根気よくやっていれば出来ないこともなかったのですが、去年の最後の練習が終わった時点で、これではとても練習時間が足らないことに気付いたのか、今年の練習予定が大幅に追加になってしまったのですよ。これは、なんとも煩雑な作業でした。一つには、練習予定はほとんど決定していたものとして、あまり自由度のないフォーマットに固めてしまったものですから、それに新規の項目を加えるのがとても大変だったのですね。それと、何せ予定表ですから日時や時間帯を間違えるわけにはいかないという、プレッシャーもありましたし。
 それでも、なんとか去年のうちには出来上がったので、もう一つ、今度はパリンカの練習日程のサイトを作ることにしました。いえ、パリンカ自体の公式サイトは既に作られていて、日程表もその中にあるのですが、なんせ管理人が非常に忙しい人なので、なかなか更新されていませんでした。そこで、私がその部分だけを作る、ということになってしまったのですね。まあ、これは作業自体はニューフィルでいつもやっていることですから、なんの苦にもならないので、引き受けることにして、とりあえずβ版のサイトだけでも作ってみようと思ったのですね。これは、さっきの合唱団のテーブルをほぼそのまんま転用すればすぐに出来上がりました。サーバーも同じところを使って、すでに公開してあります。あとは、公式サイトからのリンク待ち、といったところですね。ここには、ニューフィル同様携帯サイト用のQRコードも付けてありますので、なかなか使いでがあるのでは、と思っているのですが。
 もう一つ、ニューフィルのサイトで最後までやり残していた秋の定期演奏会のおまけのページが、やっときのう出来上がりましたので、ご覧になってください。結局、これは「かいほうげん」の使い回しだ、ということは、団員だったらすぐ分かることでしょう。こんな風に、さまざまなテンションでのサイトの更新、あるいは新規作成などが、今年もだらだらと続いていくことでしょうが、なにとぞめげずにお付き合いください。
aventure number : 1641 date : 2011/1/1


今日の禁断 フジ

 お正月、ですね。お正月と言えば、「初売り」でしょうか。さるデパートでは、開店前に何千人とお客さんが並んだそうですが、もちろん私にはそんな根性はありませんから、「限定何名様」の福袋なんかは手に入るわけはありません。そんな騒ぎが収まった頃、ひっそりと(いや、それなりに賑わっていましたが)ヨドバシにいって、前から目を付けていた新しいデジカメを買ってきました。その前のデジカメを買ったのは、「ばっくなんばあ」を検索してみると2006年の10月26日だったということが分かりますから、4年ちょっと使っていたことになりますね。機能的には何の問題もなかったのですが、「かいほうげん」が、新しいプリンターであれだけきれいに印刷できるようになってくると、もう少しきれいな写真も使ってみたくなるじゃないですか。そこで、1200万画素、15倍光学ズームという、FINEPIX F300EXRが2万円台で買えるということで、迷わず買い替えることにしました。もう一つのポイントは、最近のカメラの手ぶれ防止機能の格段のアップです。お店でちょっと試しに揺らしながら撮ってみても、全然ぶれてないんですからね。私の場合、演奏会でステージからこっそり客席を撮ったりすることがあるのですが、そういう写真はたいがいぶれていて使い物にならないのですよ。なんと言っても、目立つわけにはいきませんから、せいぜい1枚撮るのが限度、しかも、しっかり構えて、なんてことは出来ないので、片手で持っただけであわててシャッターを押しますから、コンディションは最悪ですからね。たぶん、これからはもっといい写真が、ご紹介できるようになることでしょう。そう、言ってみれば、デジカメは私の商売道具のようなものですから、道具にこだわるのは必要なことなのですよ。
 実は、それほど期待していなかったのに、今までになかったようなすごい機能が付いていたので、うれしくなっているところです。まずは、パノラマ写真がとれる機能です。





 このように、自分のまわり、360°の連続したパノラマを簡単に撮ることが出来るのですね。つまり、何枚も連続して撮ったスティル写真を、カメラの中で合成して、こんなものが出来上がるのでしょう。ですから、じっとしている建物なんかはきちんとつながっていますが、人間が途中で動いたりすると、「合成」されてとんでもないものが出来上がってしまいます。これは、けさ行って来た青葉神社。一緒に行った家族も写っていたのですが、そんなわけでとても人前には出せないようなものになってしまったので、消してあります。
 もう一つ見つけたのが、背景だけぼかすという機能です。

 こんな風に、「二代目米づくり」がくっきり目立つように仕上がります。って、いったいこれはなんなんでしょう。最近こんな「飲んでみて」とわざわざ持ってきてくれる人が増えてます。見た目、日本酒みたいですね。スパークリング清酒、でしょうか。でも私が飲めないことは知っているはず。こわごわ飲んでみたら、ほとんどカスピス・ソーダでした。これは仙台でも手に入るのでしょうか?
aventure number : 1642 date : 2011/1/3


今日の禁断 椿姫

 新しい年も段々普通の日々に近いものに戻って来て、いつもの生活が始まっています。とは言っても、まだオーケストラや合唱の練習などは始ってはいませんから、本当にいつものようなあわただしさは、まだありません。ですから、この時期は最初の練習を有意義なものにするための準備にあてられる、ということになるのですね。なんてマジメ、なんて言わないでください。忙しい中の限られた時間を工面してみんな集まってくるのですから、そこまでには自分が出来る最大限の努力を払うのが、そんなメンバーに対する礼儀というものなのですよ(と言ってみる)。
 とりあえず、明日からはもうニューフィルが始まりますので、そのための練習は欠かせません。駅伝ではありませんが、1日休むと元に戻るまで何日もかかることは分かっていますので、少しずつでも毎日やっていないことには。でも、今回は大幅に責任の少ないローテーションとなってしまったので、そんなにガツガツやる必要はありません。しかし、いつ代吹きが回ってくるかわからないので、というか、もうすでに指揮者練習の日に1回チャイコの1番を代わりに吹くことは決まっているので、そのための練習もしっかりやっておきましょう。10年以上前に本番で吹いたパートですが、その時のパート譜を見ていると、当時の私の問題点がいろいろ書き込んであったりします。でも、この頃あまりうまくいかなかった音程などが、今ではかなり改善されているのが、自分でも分かります。これが毎日の積み重ね、というやつなんですね。こんな風に、少しでも進歩しているのが確認できると、とてもうれしくなります。
 パリンカの方は、最初のステージが、なんと成人式のアトラクションという、今まで経験したことのなかったシチュエーションです。4つほどの合唱団から成る100人ぐらいのメンバーで、ヴェルディの「乾杯の歌」や、ベートーヴェンの「第9」を歌うのだそうです。もちろん原語ですよ。「第9」を歌ったことがある、というのが参加条件なので、「第9」の楽譜は各自揃えて、その他に2曲分、仙台市から渡されています(後で返すんですって)。1曲はヴェルディですが、もう1曲、会場の「新成人」と一緒に歌う曲、というのがありました。どうやら、我々が音頭をとって、会場で全員合唱が行われる、という仕込みなのでしょう。その歌というのが、「栄光の架橋」という、聞いたこともないものでした。楽譜を見て歌ってみると、なんとも陳腐なメロディだし、歌詞がかなり幼い、それこそ「栄光を目指して頑張ろう」みたいな、なんのひねりもないストレートなものだったので、たぶんシロートが作った曲なのではないか、と思いました。ただ、なんとなくどこかで聴いたことがあるみたいな。
 よく調べてみたら、これは「ゆず」の曲で、アテネオリンピックの時の、NHKの公式応援歌だったんですね。どうりで、聴き覚えもあるし、シロートっぽかったはずでした。なんでも、最近では卒業式で歌われたりしているんですってね。だから、「新成人」なんですね。
 こういう曲の常で、楽譜はゆずが歌っている音源を採譜したものなので、リズムがとても難しくなっています。いや、べつにゆずが高度なリズムを駆使して作った、というわけではなく、ごく普通に自分たちの歌いやすいリズムで歌っているものを楽譜にしてしまうと、とんでもなく難しい譜面づらになってしまう、ということなのですね。要は、歌っているのを聴いて耳で覚えたほうがよっぽど早いのですよね。なにしろ、ゆずの音源と楽譜を比べてみると、微妙にリズムが違ったりしていますし。さらに1ヶ所、とても変な音程なので確かめてみたら、楽譜の音は歌っているものと全音違っていましたよ。つまり、なんということのないメロディだったものが、楽譜ではわざわざセブンスの音になっていたのですね。もしかしたら、なまじ楽譜なんか見ていない「新成人」のほうが、確実に年齢層の高い合唱団よりはるかに上手に歌っているかもしれませんね。
aventure number : 1643 date : 2011/1/5


今日の禁断 アクオス

 とうとうテレビが壊れました。私の書斎のAVシステムの中枢をなしていたMITSUBISHI製の25型ブラウン管テレビです。電源を入れても、全く画面が現れなくなってしまったのです。例によって「ばっくなんばあ」を検索してみると、これを買ったのが2002年の8月だということが分かりました。8年とちょっとでダメになったというか、8年ももったというか、まあ今の薄型テレビが趨勢の時代では、「よくぞ壊れて」という感じでしょうか。しかし、なんせ今では番組を録画するのにもモニターがないと困ってしまいますから、これは即刻新しいテレビを手に入れなければ、私のAV生活に大きな支障をきたしてしまいます。そこで早速、きのうの午前中にヨドバシに行って、適当なものをゲットしてきました。「適当」というのは、まず第一にその場で持ち帰れるもの、という条件をクリアしているものです。なんか、エコポイントだかの影響で、お店にあるほとんどの機種に「○月○日入荷予定」という札が貼ってあって、現物は置いてないというのが多いのですよね。そんな中で、奇跡的に、大きさも、価格も、そして機能も理想的なものが見つかりました。いや、「機能」といっても、私の場合はモニターとして使っているだけなので、出来るだけ余計なものが付いていないのもの、という意味なのですがね。リサイクルのブラウン管テレビはあとで持ってくることにして、その大きな箱を車に積んで職場に帰ってきました。家へ持っていくのは、ニューフィルの練習が終わってからです。
 きのうのニューフィルは、私の出番は最初のヴェルディだけ、後半のチャイコフスキーは珍しく、というか、もしかしたら初めて、正規のメンバーが全員そろったので私の代吹きの出番はありませんでした。実は練習が終わってから委員会の予定があったのですが、団長に聞いたらそれほど重要な案件でもないようなので、パスさせてもらって、少しでも早くと、テレビのセッティングのために帰宅です。
 今までのテレビは、HDレコーダーのモニターとしてだけに使っていました。音声はYAMAHAのNS1000Mを中心にしたオーディオ・システムで鳴らしていますから、テレビのスピーカーなんてしょぼくて聴いてられないんですよね。ですから、別にアンテナなどをつなぐ必要もありませんでした。しかし、最近のテレビやレコーダーは、なにしろ電源を入れると一人で選局の設定をしてくれますから、一応アンテナをつなぐフリぐらいはしないことには、先に進みません。しかし、それで一応手続きを終わらせると、画面のど真ん中に「アンテナが不備なので電源を切ってあります・・なんたら」というようなメッセージが付きっぱなしになっているのですね。いくらそれをなくそうとしても、うまくいきません。なんとしてもアンテナだけはつながなければ、単なるモニターとしても使えないのですね。今のテレビは。
 仕方がないので、レコーダーからスルーして出てきている端子から、地デジ用とBS用の2本のケーブルを引っ張ってきます。ちゃんとしたケーブルは1本しかなかったので、もう1本はその辺にあったフィーダー線にやはりその辺にあった端子をくっつけて接続したら、やっと邪魔な表示は消えてくれました。そんな余計なことをやっていたら、もう真夜中になっていましたよ。やっぱり、委員会に出ないで帰って来て正解でした。
 これで、やっと今までどおりの使い勝手のシステムが戻ってきました。ただ、画面は今までのものに比べたらとてつもなく大きくなってしまいました。なんせ、4:3の25インチでは上下に隙間があったものが、いきなり隙間なし16:9の32インチですから、画面そのものは倍近くになっているはずですからね。あとは、今までDVDで何不自由なく使えていたのに、それがBDスペックにしないと物足りなってくるかもしれないのが、とても不安です。なんにしても、ついにこんなことになってしまいましたよ。
aventure number : 1644 date : 2011/1/7


今日の禁断 シュトラウス

 この三連休は、合唱関係でつぶれてしまいそうです。まず、今日はあさっての成人式のためのリハーサルです。出演するのが4つの団体が集まった総勢100人の合唱団ですから、まずは一堂に会してみる、という感じでしょうか。しかし、あとは本番前のゲネプロだけですから、大変ですね。もっとも、それぞれが常にレベルの高い合唱団の中で歌っているメンバーばかりですから、それで大丈夫なのでしょう。
 会場は、T学園のホールです。1回コンサートで来たことがありましたが、駐車場があまりないような印象だったので、少し早めに家を出ます。早いですよ。一応9時半までに集合と言われていましたが、出来れば30分前には着いていないと、車を置けないかもしれませんからね。でも、細い路地を通ってたどり着くその学校には、曲がり角に案内の人が立っていたりして、準備は万全のように見えました。校門の前にも、たくさんの人がいて、お出迎えしてくれていますし。やはり、成人式という大切な式典を盛り上げる人たちが自分の学校で練習してくれるとあって、歓迎してくれているのでしょう。
 と思ったのは、実は全くの勘違いでした。今日は土曜日なのに授業があるらしく、生徒さんが次々とやってくるので、それの監視役の先生方のようでしたね。「生徒指導部」かなんかだったのでしょう。
 ホールでは受け付けがあったので、出席を取られるのかと思ったら、ただ「グリーンさんですか?」と聞かれただけでした。「違います」と言うと、「では仙唱さんですか?」ですって。まあ、うちの合唱団は今年初めて参加、しかも一番参加者が少ないので、そんな対応なのでしょうね。「パリンカです」というと、一番後ろの客席に案内されました。そこには、萩ホールのコンサートなどでたびたび顔を見ていたS教授が座っていましたよ。ということは、成人式のイベントもこの方が仕切られるのでしょうか。そのうちに照明のスタッフもやって来て打ち合わせなども始めましたから、相変わらず凝った照明で盛り上げてくれるのでしょう。なにしろ、萩ホールのこけら落としでは、そのあまりの斬新さに度肝を抜かれてしまいましたからね(いや、いい意味ではなく、なんと悪趣味な、と思っただけですが)。本番はステージの上ですから、見られないのが残念です。
 そのうち、練習が始まることになったので、舞台監督だか何だかが合唱団員に客席に4列になって座るように指示をしてきました。ホールだからステージで練習するのかと思ったら、そこは指揮者がいて、我々は客席で歌うんだったんですね。確かに、これだと並び方などがきちんとできますね。パリンカのテナーは、私が一番後ろに座ったので、みんなそこに1列に並んでしまいました。まあ、なにしろ新参者ですから、控えめに。

 本番のI先生の指揮で、まず発声の代わりに例の「栄光の架橋」から歌い始めました。全員合唱なので、てっきりメロディだけをユニゾンで歌うのだと思っていたら(そういう指示が来ていましたし)、みんな楽譜通り合唱を始めたのでびっくり。初見で男声のパートに挑戦です。簡単でしたけどね。ただ、この前に書いた、実際にアーティストが歌っているのと違う音になっている譜面の部分は、ちょっと微妙でした。それは、ソプラノのパートなのですが、指揮者が「音が変だね」というので、ソプラノだけに歌わすと、見事にオリジナル通りの、つまり楽譜とは違う音で歌っていました。指揮者は強引に、その音ではなく楽譜通りに歌うように指示していましたが、「新成人」の手元には歌詞しか渡らないはずですから、これでは我々が間違って歌っているように思われてしまいそう。
 メインの「第9」は、エレクトーンとパーカッションが伴奏です。そのための楽器の準備でさっきのブタカンがティンパニを運んできました。見ると、ヘッドの部分を持ち上げて運んでいます。こんな楽器の扱いも知らない人がブタカンなんて、ちょっと嫌ですね。オケの間奏の後から始めて、「Über Sternen muß er wohnen?」の属9が終わったら、すぐエンディングのPrestissimoへワープするという乱暴なカットですから、なんなく歌えてしまいました。エレクトーンがピッコロのパートまできちんと再現しているのには、感激。
aventure number : 1645 date : 2011/1/8


今日の禁断 スキップカード

 そして、いよいよ今日は成人式の本番です。実は、私は去年成人式を迎えていました(何回目?)。そこで、今年はたまたまパリンカにも出演依頼が来たのを機に、今度は「お祝いする立場」」を実際に体験してみようと、参加を決めたのですよ。こんな機会はめったにありませんからね。
 会場の体育館に集合するのは8時50分ということだったので、6時には起きて、いつものように家事をこなしてから地下鉄で富沢に向かいます。実は、長年仙台に住んでいますが、この駅で降りたのは初めてでした。もちろん、体育館に行くのも初めて。でも、さすが、体育館までの道のりは各所に案内が出ていたので迷わずに着けました。だだっ広い運動場が控室になっていて、合唱団ごとに椅子と机が用意されています。周りにはインスタントコーヒーやお茶とお湯が用意されていて、受け入れ態勢は万全。
 まずは、音響チェックのためのリハーサルが行われました。会場に入ってみると、なんと、「ツァラ」のファンファーレが鳴り響いていましたよ。それは、エレクトーンと、トランペット6本で演奏されていました。おとといの「第9」のリハーサルではパーカッションが入っていましたが、トランペットも動員されていたんですね。そのうちの一人は、前にニューフィルにいた人でしたよ。でも、会場の音響はひどいものでしたね。なにしろ、音が後の客席に反射して、「残響」なんてものではなく、もろ「やまびこ」状態でディレイがかかっていますからね。コンサート用のPAでしたが、ここでコンサートをやると、こんなひどい音になってしまうのでしょうか。ですから、合唱がステージに乗って歌っていても、返ってくる音が気になって、歌いずらいったらありません。スタッフは本物のプロのようでしたが、本当に聴きやすい音は何なのか、という原点を忘れてしまっているのでしょうね。
 一旦楽屋に戻って、今度は全員本番衣装に着替えての、ゲネプロが行われます。本番と同じ形で通してみるのでしょうね。ここで、照明なんかも入ります。司会は、なんとあの板橋恵子さんでした。我々が入場する時に、その板橋さんが各団のプロフィールを紹介するのですが、他の団体は「全国1位」とか、「長い歴史」だったものが、パリンカは「新成人と同じ年に誕生」でしたよ。それが、呼ばれた理由だったんかい、という感じでしたね。来年はこなくてもいいのかな、とか。
 そして、お待ちかね、お弁当の時間です。

 なかなかの充実感ですね。少し余っていたので、うちの指揮者は2人分まるまる食べてました。しかし、それからが大変でした。本番まで2時間の間、ずっと何もしないで待機していなければいけないのですよ。退屈だから、ロビーに行ってみたら、こんなところがありました。

 いよいよ式典開始。ステージからこっそり撮ってみた客席です。アリーナはもちろん、スタンドもほぼ満席、白っぽく見えるのは、振袖のショールです。こんなたくさんのお客さんを前にしての演奏なんて、私は初めてです。

 しかし、本番はなんとも味気ないものでしたね。「新成人」は、誰も演奏なんか聴いていないのですよ。昔、ニューフィルのコンサートで演奏中にお子さんが声をあげていたりしたことがありましたが、これはそれよりも程度の低い、恐ろしく幼稚な振る舞いでしたね。もっとも、そうなってしまったのは主催者のいかにも事なかれ的な態度にも問題があったのでしょう。それこそ音響や照明にはえらく手間をかけているのに、その中身といったら旧態依然とした退屈な「ごあいさつ」と、とんでもないカットが施された、とても「第9」とは言えないようなお粗末な音楽ですからね。真面目に聴け、というのが、どだい無理だったのでしょう。まあ、それが分かったのが、大収穫でした。もう来年は、参加することはないでしょう。

 「もしや」と期待した、こんな「人」にも会えませんでしたし。
aventure number : 1646 date : 2011/1/10


今日の禁断 県庁内

 私の職場では、毎年年末に顧客にDMを郵送しています。その中には、年頭のあいさつなどの他に、次の年の会費などの納入に必要な振替用紙(料金着払い)も同封されています。必要な方には、それを使って郵便局から納入していただこう、ということですね。去年は12月の21日に発送したのですが、もう次の日にはその用紙を使って送金している人がいました。そんな感じで、忘れないうちに払っておこうという人は多いのでしょう、年末だけで200人ぐらいの送金がありましたね。そういうものを1ヶ月分まとめて集計するというのも、私の仕事の一つです。
 郵便振替というのは、昔からあるスタンダードな送金ツールなのでしょうね。送金者が記入した用紙がそのまま先方に届く、というのも、なにかプリミティブな味を醸し出しているのかもしれません。もっとも、昔はその用紙の現物がこちらにそのまま届いたものですが、いつのころからか、それはコピーに変わっていましたね。しかし、直筆の文字がそのまま届く、というのは、前とは変らないものです。さらに、ご存じでしょうが、この振替は窓口だけではなく、ATMで送ることもできるのですね。私が最初にATMを使って振替を送ったときは、まさに感動的な思いでしたよ。スリットから手書きの用紙を入れてやると、その場でスキャンして、ディスプレイに表示され、金額などが正しいか聞いてくるのですよね。もちろん、そのデータはそのままプリントされて、先方へ届けられます。
 なによりもありがたいのは、ATMを使うと手数料が安くなることです。窓口では120円のものが、80円ですからね。職場のように、着払いで多量の送金を受け付けているところでは、ばかにならない金額です。ですから、さっきの年末のお便りにも、「できたら、ATMで送金してもらえると、ありがたいのですが」みたいなコメントが掲載されています。その効果もあったのでしょうか、まだまだ少ないものの、確実にATM経由で送られてくるものが増えているような感触はありますね。
 今日も、そんな肉筆の振替用紙のコピーを見ながら、送金を帳簿に記載する(エクセルですが)という作業をやっていました。中にはかなり悪筆で読みにくい字もありますが、それは長年の勘で相当する人を特定できるようになっています。そして、たまには、住所だけ書いてあって名前がない、などというものもありますよ。いくらATMでも、本人の名前が書いてあるかどうかまでは、チェックは出来ないのでしょうね。これも、名簿で住所の文字列を検索すれば、なんなく分かりますから、大丈夫です。
 ところが、そんな用紙の中から、なんと、住所も名前も書いてないものが出てきたのですよ。もちろん、それはATMを使って送られてきたものでした。うーん、こんな盲点があったんですね。振替番号とか金額さえ書いてあれば、そのまま送ってしまうのですね。ATMは。でも、確か、前に使った時に、最後に自宅の電話番号を入力するような指示があったことを思い出しました。そうか、あれは、こういう時のための防護策だったのですね。さっそく、ゆうちょ銀行の振替課(だったかな?)に電話したら、用紙にプリントされている番号や、扱った郵便局などを聞かれて、それから1時間もしたら、送った人の名前が電話で伝えられてきました。きっと、あの電話番号に電話して、名前を聞いたのでしょうね。なんか、一連の作業がとてもアナログっぽくて、いかにも人間がかかわっている、ということが分かってくるのが、この振替というシステムなんですね。応対してくれた「サトウ」さんという方も、とても親切な感じでしたし。
aventure number : 1647 date : 2011/1/12


今日の禁断 汐留

 3日間JR乗り放題のパスがあったので、ちょっと東京まで行ってきました。目的は、東京駅前の大丸の12階のトイレから、東京スカイツリーを見ることです。

 いえ、わざわざそんなことのために行くわけはないので、そこの一面ガラス張りのトイレに入ったら、目の前のビルの間にスカイツリーが見えたので、写真を撮っただけのことなのですよ。さすがは、光学15倍ズームの威力ですね。ついでに、トイレの外に出たら、小さなゴキブリのようなものがうろついていたので、これも記念撮影です。

 これはちょっと、ブレてしまいましたね。なかなか期待通りには撮れないものです。
 東京に行ったのは、汐留の「海」でやっている劇団四季の「マンマ・ミーア!」を見るためでした。この間仙台でロングランをやっていたのを見たばかりなのになぜ?とお思いでしょうが、仙台の舞台装置があまりにチャチだったので、いわば「口直し」の意味があったのですよ。それと、前に「海」で見たすごい装置は、単なる記憶違いではなかったことを確かめるためでもありました。
 やはり、「海」の装置は、「東京エレクトロンホール宮城」とは全くの別物でした。ステージの床自体がさまざまな仕掛けを持っていて、仙台では平らだった真ん中を通っている道は、リフトで上下して、シーンによって役割が変えられます。最初のシーンでは、階段状になっているのですよね。ですから、ターニャが登場する時に、いかにも都会的なキャスター・バッグがその階段で転げ落ちる、というような演出に使えることになります。もちろん、床に敷き詰められたタイルの中には照明が施されていますから、ダンス・シーンなどでは床全体がさまざまな色に変わって、ものすごい効果を生んでいましたね。そして、やはりすごいのが、自由自在に動き回る「壁」です。よく見ると、床に溝が切ってあって、その上を動いていたんですね。その速さったら、「仙台」みたいに人の手で運んでいたのでは絶対に不可能なスピードでしたよ。ですから、最初にこれを見た時には、この装置全体がもう一人のキャストなのだ、と思ったのです。こんなものは、地方の劇場で使うことは出来ないでしょうから、これは地方ロングランは絶対無理だな、と、その時思いました。しかし、そんな予想を裏切って、来てしまいましたね、仙台に。そして、その結果は悲惨なものでした。言ってみれば、きちんと「キャスト」として演じていたはずの舞台装置が、ただの張りぼてに変わっていたのですからね。「キャッツ」や「ファントム」では、そんなしょぼい感じなど起こさせないような、きっちりしたものを持って来ていたはずです。だから、ある程度の期待はしていたのですが、そんなものは完全に裏切られてしまいましたよ。地方公演をなめてはいけません。
 ただ、「海」でも、今回は生オケからカラオケに変わっていました。そう、仙台の公演がつまらなかったのは、このノリの悪いカラオケのせいでもあったのですよ。そのリベンジのつもりで、当然生オケだと思って見に来たのに・・・・。
 チケットはだいぶ前に買っておいたので、2階席の一番前が取れていました。この劇場は、2階席が異様にステージに近いものですから、これも絶対「仙台」では味わえないアングルでしたよ。ただ、それを取った時には、まさかこの日がニューフィルの練習日に重なっているとは思ってもみませんでした。さいわい、前半は降り番だったので、マチネーを見て悠々帰って来れましたが、仙台に着くやいなや本吹きの人が遅れるという知らせが入って、あわてて代吹きのために旭ヶ丘に向かったのでした。今年も、こんなあわただしい生活が続くことでしょう。
aventure number : 1648 date : 2011/1/13


今日の禁断 シュッツ

 モーツァルトの「レクイエム」のロバート・レヴィンによる修復稿の仙台初演のコンサートに行ってきました。それってなに?という方は、こちらをご覧になって、基本的な情報を収集してみてくださいね。私は、こんないろんな修復稿の「追っかけ」ですので、もちろんこの「レヴィン版」もCDでは何度も聴いていたのですが、生演奏で聴くのは、これが初めてです。
 これを演奏してくれたのは、仙台宗教音楽合唱団の皆さんでした。前回「ロ短調ミサ」を演奏した時にはあのヘルムート・リリンクが指揮をした団体ですね。そもそもこの「レヴィン版」を委嘱したのがそのリリンクだったというつながりと、団員の中に私と同じようにこの版に興味を持っている人がいて、その人の熱心な勧めもあって、今回取り上げることになったのだそうです。そして、その人というのが、サイトを通じての私の知り合い、今日のコンサートのプログラムにはその人が書いた解説が掲載されていましたが、その中でしっかり私と私のサイトについて述べておられましたね。つまり、このコンサートは、私にとってもなにがしかのつながりがある、というものだったのです。
 演奏は、とても素晴らしいものでした。指揮の佐々木正利さんは、鈍重とも思えるほどに真摯にこの曲に向き合っていましたが、その中でこのレヴィン版をあえて用いたことの必然性を、間違いなく聴いている人たちに伝えることに成功していたのではないでしょうか。ジュスマイヤ版との違いがはっきり分かる「Lacrimosa」の後半では、思わずこみあげるものがあるほどの、新鮮な驚きがありました。知っていたことでも、実際に目の前でそれが行われると、こんな風に高ぶりを感じるものなのですね。おそらく、何も知らないで聴きに来た人でも、何かしら感じるところはあったのではないでしょうか。
 合唱は、あまりの大人数にどうなる事かと思っていましたが、歌い始めると非常によく溶け合ったピュアなサウンドが心地よいものでした。特に男声パートが澄み切った音色で、安心して聴いていられましたよ(フライングはご愛嬌)。表現も、最初はおとなし目だったものが、曲が進むにつれて振幅が大きくなっていき、最後に向かってまさに指揮者と一体化した熱いものを作り上げていましたね。指揮者と合唱団との、とても暖かい信頼関係を見る思いでした。
 そして、ソリストの4人もそれぞれに素晴らしいものを聴かせてくれました。特にテノールの伸びやかさは印象的でした。さらに、アンサンブルになった時のまとまりが、素敵でした。ソプラノの音程が、ほんの少し甘かったのが惜しまれますが、大した疵ではありません。
 疵と言えば、こちらも素晴らしいオーケストラの中で、トロンボーンのソロはあまりにも痛い失態でしたね。でも、それを除けば、ナチュラル・トランペットを使うなど、ピリオド・アプローチに徹した山形交響楽団の健闘は、称賛に値するものでした。8-8-6-4-2という、かなり大きめの編成の弦楽器が、日ごろ飯森さんに鍛えられているモーツァルトを、見事にここでも披露してくれました。その渋いサウンドが、ピュアな合唱と一緒になって繰り出す響きは、極上のものでした。もちろん、バセット・ホルンの独特の音色も、しっかり堪能させてもらえました。ただ、「Agnus Dei」の後半の高い音のソロの部分で、クラリネットに持ち替えていたように聴こえたのは、気のせいでしょうか。もしかしたら、レヴィンの楽譜ではバセット・ホルンの音域を超えていたのかもしれませんね。これは、あとで楽譜を確認してみましょう。
 強い口調の影アナで「写真撮影は禁止です」と言われていたにもかかわらず、ぜひ記録に残しておきたいと、演奏が終わった時にカメラを構えていました。ところが、最後の音が鳴りやんでも、誰も拍手をしないので、しばらくその場が凍りついてしまいました。そんな予想外の緊張感の中で手が震えて、こんなのしか撮れませんでしたよ。
aventure number : 1649 date : 2011/1/15


今日の禁断 矢代亜紀

 実は、この間東京にスカイツリーを見に行った時に、私の乗った新幹線は15分ぐらい遅れていました。珍しいこともあるものだと、別に急ぎもしなかったのでそのまま待っていましたが、着いた「はやて」はなんだかずいぶん混んでいました。トイレの前などにいっぱい立っている人がいるのですよ。全席指定ですから、普通はそんなことはありませんからね。やがて、車内放送で、そのわけが分かりました。この列車の前の「やまびこ」が、車両故障で運休になったため、それに乗るはずだった人がこちらに振り替えになったのですね。それで、各駅停車をやっていたので遅れてしまったのだそうです。かわいそうに、指定席を持っていても運休ではよっぽど運が良くなければ座ることはできませんね。
 東京に行ったのは、3日間乗り放題のパスがあったからです。それで、1往復だけではもったいないので、翌々日、土曜日にももう1回行ってこようと思っていました。でも、急に合唱の練習なんかが入ってしまって、指定券は確保してあったのですが(もちろん、無料で)結局それは取りやめにしました。そうしたら、その日の朝に、東北新幹線が架線故障で運休しているなどというニュースが入ってきましたよ。いやぁ、行かなくてよかったですね。つまり、この日は例の「レヴィン版」のコンサートがあったので、5時ごろまでには仙台に着いていなければならなかったのに、もし行っていたら間にあわなかったかもしれませんからね。
 そして、今日になったら、またまた、今度はシステムのトラブルで、JR東日本の全部の新幹線が運休ですって。こんなんだったら、新幹線なんか、怖くて使えませんね。
 おとといの練習というのは、きのう行われた年中行事、「男の合唱まつり」のためのものでした。私は今年も3つの団体から出場することにしていましたが、そのうちの東北大男声OBだけが、ことごとくパリンカと重なっていたため、その土曜日の練習がほとんど唯一参加できるものだったのですよ。そんなわけで、他の2つはしっかり暗譜出来ていたのですが、こちらはどう頑張っても楽譜は外せませんでした。

 そして、きのうの本番です。いつも入口を飾っている書が、今回はさらにアヴァン・ギャルドに迫ってきます。その代わり、ごくまっとうなのも反対側に置いてあるという、「配慮」ですか。リハーサルをやって出番までヒマなのは分かっていたので、GUOのフルートを持って行って、パフォーマンス広場で軽く音出しです。連休中はほとんど吹くヒマがありませんでしたからね。JRの運休で。いつもの、穴倉のようなスペースで、尺八やらクラリネットやらと一緒にオケスタをさらっていると、外の方から「惑星」に混じって「チャイ4」なんかが聴こえてきます。今この曲を練習しているということは、ニューフィルの団員?と思って、帰りがけに一通り見回してみたのですが、それらしい人はいませんでした。しかし、そのまま駐車場に行こうとすると、後ろからKさんに呼び止められました。やっぱりいたんですね。隠れて。
 演奏の方は、3つとも、とても充実したものになっていたのではないでしょうか。私も、いつになくしっかり声を出すことが出来ましたし。というか、きちんとコントロールされた声がやっと出せるようになった、という感じです。おそらく、この3つはすべて「5本の指に入る」演奏だったのではないか、と自画自賛です。
 仲間に、「宗音」の団員がいたので聞いてみたら、「レヴィン版」のトロンボーンの人は、リハーサルまでは完璧だったのに、本番だけボロボロになってしまったのだそうです。聴衆にとっては本番での結果が全てですので、お気の毒に、としか言いようがありません。
aventure number : 1650 date : 2011/1/17


今日の禁断 ボンド

 私の職場というのは、一応私の実家なものですから、私物などもたくさん置いてあります。その中で最も多いのが、集めまくったCDでしょうね。それは、「事務室」という、私が働いている部屋にすべて放りこんであります。もちろん、きちんと棚に入れてはあるのですが、いくら棚があってもすぐいっぱいになってしまうという状態が常にありました。そこで、大量のCDが収納できる棚を買ったのが、8年近く前のことでした。「ばっくなんばあ」が見れる人は、#0131を参照してみてください。
 しかし、あれほど隙間のあった棚でも、そこがすっかり埋まってしまうまでには、さほど時間はかかりませんでした。そうなると、もう整理して収納する、などということは不可能になってしまいます。棚からはみ出したCDは、なんの秩序ももたぬまま、段ボールにしまわれて積み重ねられていたのです。そうなると、なにかの都合で「あのCDをもう1度聴いてみたい」という時には、たいへんな思いをしなければならなくなってしまいます。というか、最近は目的のCDを探すことすら最初からあきらめてしまう、という情けない状態になっていましたよ。
 それではあまりにひどいので、さらに新しい棚を導入することに決めました。問題は置き場所ですが、今まで事務机を壁側に押しつけていたものを、部屋の真ん中に持ってくれば、かなりのスペースが確保できるはずです。そこで、そのスペースを最大限に生かすために、ネット通販で探しだした、天井までびっしり収納できるという棚を買うことにしました。普通の180pの棚の上に、さらに60pほどの上置きを重ねる、というものです。幅は、90pのものと60pのものをくっつけて、150pの幅を確保です。これだと、2500枚ぐらいは入るはずです。CDだけではなく、楽譜などもやはり箱詰めになっていますから、それも一緒に収納できればいいのですが。
 「棚」が届いたのは、月曜日の午後でした。とは言っても、組み立てはこちらでやらなければいけないので、全部で4つの段ボールに入って送られてきましたね。見た目はそんなに大きくないのですが、最大の、幅90高さ180のやつは、とても一人では持ち上げられないほどの重さでしたよ。さっそく組み立てにかかりました。前に買った棚の時には、かなり苦労しましたが、それに比べればはるかに親切な作り方だったので、その日のうちに下の2つの棚は完成しました。そして、きのう残りの棚も完成、最後の仕上げは、倒れないように天井に入れる突っ張り金具の設置です。実際は天井ではなくカーテンレールの下に、木片を渡して、そこを突っ張るように、これは買う前から用意しておきました。

 これが、今日の状態です。新しい棚にはかなり隙間が残っているようですが、まだ段ボール箱の中身をほとんど開けていないので、余談は許されません。というか、全部入れられたとしても、その時点での隙間など、またすぐ埋まってしまうのでしょうね。これ以上増やさないように、本当に要らないものは中古屋に持っていくことを考えた方がいいのかもしれません。
 そんなことをずっとやっていたものですから、この3日間というもの、本来の仕事がほとんど出来ていません。ニューフィルからもパリンカからも、近々仕上げなければならない仕事を頼まれていたのですが、全くの手つかずです。まあ、しばらくはこの棚をどうやったら一番効果的に使えるかを最優先に考えているのでしょうから、他のことはいつになってしまうことやら。なにしろ、部屋の中が接着剤の匂いでくさくって。
aventure number : 1651 date : 2011/1/19


今日の禁断 時の踊り

 ほぼ2倍近くに広がった私のCD収納スペースですが、そこをいかに効率よく使うか、という点に関しては、なかなか悩みが多いところでした。目的は「収納する」ことではなく、「目的のものがすぐ見つけられる」ことなのですからね。ですから、どのような配列で並べるか、という点が非常に重要になってくるのです。なんでも、山下達郎などは、コレクションをすべてA to Zで並べている、というのですね。これは、確かに分かりやすい方法ではあります。しかし、おそらく、彼の場合はアーティストの頭文字ですべてのアルバムを振り分けることが可能なジャンルですから、そのような方法は有効なのでしょうが、私の場合は、それだけではとても分類できないものも出てきてしまうから、厄介です。つまり、クラシックの場合、アーティストが主体なのか、作曲家が主体なのか、という選択が迫られるのですね。さらに、合唱曲とオーケストラとは、出来れば別の場所に置いておいた方がなにかと好都合ですしね。
 ですから、結局、さまざまな基準が入り混じった、とても複雑な分類が、私にとっては一番使いやすいことになってしまいます。他の人が見ても、いったいどういう秩序をもとに並べられているのか、ちょっと分からないような配列、ですね。まずは、大きく、合唱、フルート、その他の3つに分類、その他に、特定の作曲家については、すべてのジャンルを1ヶ所に集める、ということを行いました。その作曲家が、私の場合はバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ワーグナー、ブルックナー、マーラー、そしてメシアンです。別に、これらの作曲家が特に好きだというわけではなく、たまたまCDが一番多く集まってしまったので、それだけまとめたほうが分かりやすい、というだけの話なのですがね。
 そして、残りの大部分のものを並べるのは、すべてレーベル別のA to Zにしました。これだと、何の迷いもなく一元的に配列出来ますからね。なによりも、同じ色とデザインで揃っていますから、見た目がきれいですし。「B」のあたりは真っ黒になってますし、「E」のあたりは真っ赤、「D」は黄色、といった感じですね。でも、最近は同じレーベルでもデザインが統一されていないものもありますから、そうとばかりは言えませんがね。
 ただ、この方式にも難点があります。どのアーティストのどの曲が、どこのレーベルから出ていたのかということを、すべて把握しておかなければ、この配列は何の意味もないのですからね。そういう意味では、これは私にしか通用しないやり方なのかもしれません。まあ、私にとっては、レーベルと内容を一緒に頭に入れるというのは、いとも簡単な作業ですからね。
 そんなことを言っていると、いざという時にどこのレーベルだったのか思い出せなくて困ってしまうことが起こります。自分で自分が仕掛けた罠にかかってしまうのですね。そんな時には、「おやぢの部屋」のindexを調べて、目的のものを探すようにしています。ほんと、自分で作っておきながら、全く思いださないものがいくらでも出てくるのですから、情けないったらありません。
 そんな風に収納をしてみても、結局はみ出すものが出てきてしまいます。もう本当に聴かないものは中古屋に引き取ってもらいましょう。ただ、中にはサンプルのように中古屋さんでは引き取れないものがあるのですね。そういうものは、「ゴミ」として処分しなければなりません。それも不憫なので、今度練習の時に持っていきますから、欲しいものがあればどうぞ持ち帰ってください。カラヤンの紙ジャケなどは、結構レアかも。
aventure number : 1652 date : 2011/1/21


今日の禁断 マイク

 今日は久しぶりの、特別な予定のない日曜日でした。ただ、パリンカは午後から強化練習が入ってはいたのですが、そちらはパスさせていただいて、このところたまっていた仕事を片づけることにしました。なんと言っても、先週のCD棚の導入に伴っての、CDの入れ替え作業には予想外の時間を取られてしまったものですから(まだ終わってはいません)、期日の迫っている用事がどんどんたまってしまっていたのですよ。
 まず、髪がだいぶ伸びてしまったので、カットに行ってこようと思っていました。しかし、いつも行っている美容院に予約の電話を入れると、なんと、お気に入りの店長さんがインフルエンザでお休みだ、というではありませんか。そういえば、今年のインフルエンザは、なんだか身近で知っている人がよく罹っているような気がします。気をつけなければいけませんね。そんなわけで、その時間も空いてしまったので、かなり仕事がはかどりそうな予感です。
 当初の目標として、ニューフィル関係では2週間前に行われた総会の議事録作り、パリンカ関係ではチラシ用の写真の修正、そしてサイト関係では「おやぢ」の原稿書きを2本仕上げようと思っていました。まずは、優先順位に従って、ニューフィルの議事録です。いつもだと3日後ぐらいには仕上がっていたものが、レコーダーから原稿を起こす作業が、4分の1ぐらいやりかけたところで止まったままでいたのですよ。来週あたりには「かいほうげん」を出したいと思っていますから、さすがにそろそろ仕上げておかないと、もうやる暇がありませんからね。しかし、これは予想外に時間がかかってしまいました。確かに、あの総会はいつもより時間がかかっていたような記憶があったのですが、録音を聴き返してみると、誰も何もしゃべらないで、シーンとしている時間がやたらと長いのですね。ヘタに早送りをすると誰かがしゃべりだしたときにまた戻すのが面倒くさいので、そのまま回していたのですが、ほんと、無駄に音のないところが続くのでした。これは、あの時の議長の責任でしょうね。議長はその場で任命されることになっていたのですが、その時に指名されたのが入団間もない若いメンバーで、ちょっと萎縮していたのか、積極的に発言を促したりしないでひたすら黙っているもので、なかなか議事が進みませんでした。いや、この後には新年会が控えていたので、あまり早く終わってしまうと時間を持て余してしまう、という事情を、彼は暗黙のうちに呑み込んでいたのかもしれませんがね。
 結局、全部の発言を起こし終わってみると、もう殆ど時間は残っていなくて、パリンカの夜の練習の時間がすぐそこに迫っていましたよ。写真の修正は、ですから、そんなに急ぐこともないはずなので後回しです。そもそも、「おやぢ」の原稿なんか、書けるとは思ってはいませんでしたしね。「目標」なんて、そんなものです。
 パリンカに行ってみると、チラシ担当のS子さん(女性もいます)が、「写真、出来ましたか?」と聞いてきました。なんでも、来週いっぱいぐらいで版下を完成しなければいけないのだそうです。いやぁ、ニューフィルは4月の演奏会の準備なんて何も出来ていないのに、こちらは6月だというのに、もうそんな手順になっているなんて。
 ですから、あわてて、家へ帰ってから修正作業を開始です。こちらも、結構時間がかかってしまって、ついさっき終わったばかり、ですから、「禁断」が更新されるのは、おそらく明日になってしまうことでしょう。
 【修正前】

 【修正後】
aventure number : 1653 date : 2011/1/23


今日の禁断 ヴェヒター

 CD棚は相変わらず手つかずのままですが、これまでやった分だけでも、今までより格段に使いやすくなっていることが実感できるようになりました。まず、今日聴いたCDで歌っている人の声がなんだかジャケットの表示と違っているようなので、その人が別のところで歌っているものを聴こうと思ったら、即座にそのCDが取り出せてしまいました。今までだと、それが整理されなくて山積みになっているところに入っていたりしたら、到底見つけられないところでしたよ。さらに、今度の「かいほうげん」の準備のため、いろいろ資料を集めているところなのですが、そのための音源などもいとも簡単に見つかって、とても重宝しているところです。
 何をやろうとしているかというと、秋にブルックナーの8番をやることになっているので、そのいろいろな稿に関する蘊蓄を載せてみようというのですよ。そもそも、このサイトの目玉のブルックナーの4番に関するページでも、ニューフィルでやるということであれだけのものが出来てしまったわけですから、それを8番でもやってみようと思ったわけです。ただ、4番の頃とはずいぶん意気込みが違っているのが、段々分かって来てしまいますね。なかなか、あのような面倒くさいことをやろうという気になれないのですよ。まあ、どの程度のものが出来るか、あまり期待しないでください。
 そこで、資料を調べて行くうちに、「第2稿」の完全な再現であるはずの「ノヴァーク版」と、第2稿の最初の印刷譜とでは、第4楽章の小節数がちがっていることに気がつきました。他の楽譜は全部揃っていますが、「初版」なんて今では到底手に入れようがありません。いったいどこでその違いが出てくるのか、調べようがないのですね。しかし、この楽譜を使って演奏している人が、昔はいたのですよ。その中にクナッパーツブッシュも入っているのですが、彼が演奏した「8番」だったら、確か昔買っていたはずだ、と思って、例の「ブルックナー」のコーナーを探してみたら、即座に見つかってしまいましたよ。そこで、ノヴァーク版のスコアを見ながらそのCDを聴いて、その「違ってる」場所を探し出すことが出来たというわけです。
 そんなことをやりながら、今日の練習は前半のチャイコフスキーは降り番なので、その間に原稿が書けてしまうのでは、と思いながら作業を進めていると、突然メールが届いて、仕事が終わらないので休みたい、という連絡が入りました。それがピッコロのパートなものですから、そんなのんびりしている暇はなくなって、あわてて旭ヶ丘に駆けつけます。なんたって、3楽章のあの難しいところを吹かなければならなくなってしまったのですからね。今回のローテーションだから、いつかはこの日が、と思ってはいたのですが、ちょっと急過ぎました。
 結局、そこは一生懸命さらって、吹けるようにはなったのですが、本番では練習のし過ぎが災いして、ちょっと不本意な出来になってしまいました。ピッコロの場合、あまり練習しすぎるのもよくないことが分かった、というのが、今日の収穫です。いやぁ、おかげで、そのあとでやった、本来のパートのヴェルディのピッコロも、ボロボロでしたし。つくづく奥が深いものですね。ピッコロは。
aventure number : 1654 date : 2011/1/25


今日の禁断 黙示録

 今日、1月27日は、モーツァルトの誕生日なんですね。いつだったか、この日のことを「にじゅうしちにち」と誰かが言ったことが「にじゅういちにち」と聴こえたものですから、私の誕生日と同じなのだ、なんてすばらしいことだろう、と勘違いしたことがありました。「しち」と「いち」なんて、区別がつかないですよね。おまけして、同じ誕生日になったりはしないものなのでしょうか。でも、ついこの間は、私の誕生日が星野仙一と同じだ、と言っている人がいて、本当にがっかりしたことがありました。あんな人が仙台にやってきただけでも苦痛なのに、同じ誕生日だったなんて、とても耐えられません。でも、それは、ニュースで「今日は誕生日で、ケーキのろうそくを吹き消していました」というのをやった日にちを、単に1日間違えていただけの話だということを知って、まるで目の前の霧がすっかり晴れたような気分になりましたよ。
 それはそうと、ここのところかかりきりになっているブルックナーの8番の楽譜ですが、前に4番を調べた時に、ドーヴァー版でハース版のリプリントが出ていることを思い出しました。その時はドーヴァーにはその4番と7番がカップリングされたスコアしかなかったのですが、あれからだいぶ年月も経ったので、もしかしたら8番もハース版をもとにした楽譜なんかが出ているかも、と思いつつ検索してみたら、なんと、去年の10月に、新しく6番と8番が一緒になったものが出ていたではありませんか。ここは、著作権の切れたものを使うのを建前としている出版社ですが、4番ではハース版が使われていたので、期待は高まります。サイトには印刷のサンプルなどもあったのですが、それには6番のものしかありませんでした。でも、それもどうやらハース版のような版の形だったので、ますます期待は膨らみます。なんせ、今唯一ポケットスコアとして出版されているカルマス版は、版がかなり傷んでいて、場合によっては音すらも分からないほどのひどい印刷なのですよ。それが、ドーヴァーでもっときれいな印刷のものが提供されれば、これ以上の喜びはありません。
 それはけさ注文して、明日にはもう手元に届いているはずですから、明日になればその正体ははっきりします。しかし、その前にもう少しネットで調べてみると、なんだかこの8番はハース版ではないような書きこみも見つかってきましたよ。「初版に近いもの」とか「オイレンブルク」とかいう言葉が使われていますから、到底ハース版ではあり得ません。オイレンブルクのノヴァーク版というのはありましたがね。
 「初版のオイレンブルク版」ということで思い出したのが、IMSLPです。著作権の切れたスコアを自由にダウンロード出来るようにしたネット上のライブラリーですが、ここでブルックナーの8番としてダウンロードできるのが、パート譜の場合はすべてハース版が揃っているのですが、なぜかスコアだけは「初版のオイレンブルク版」だというのですよね。ハース版ではないという時点で、もう諦めてダウンロードする気にもならなかったのですが、今ではいろいろ調べている中で興味もわいてきましたから、現物を見てみることにしました。それには、ちゃんと表紙もついていて、しっかり「オイレンブルク」と書いてあります。中を見てみると、やはり、4楽章の一部に、カットしたり増やしたりしたところが認められる、間違いなく初版、つまり「シャルク版」でした。ということは、この、ダウンロードしたのと同じものが、明日届くドーヴァー版の中身だということになりますね。うーん、なんだかなあ、という感じです。ドーヴァー版でハース版が簡単に手に入ることになれば、音友版ですぐ買えるノヴァーク版との違いのリストを作るという私の仕事は必要なくなるので、期待していたのですがねぇ。
aventure number : 1655 date : 2011/1/27


今日の禁断 太郎

 NHKの朝ドラ「てっぱん」は、もう半分以上放映が終わったのでしょうね。前作の「ゲゲゲの女房」に比べたら、はるかにお粗末なドラマなのですが、ある程度見続けてしまうと、脚本の質などは問題ではなくなって、ひたすら次の展開が気になってしまって見続けてしまう、という、ある種「中毒性」を、持っているのですね。
 でも今回はストーリーはもうどうしようもないのであきらめていますが、その代わりと言っては何ですが、食事のシーンがとてもリアリティがあるのが、気に入ってます。なんか、裏話のような番組をやっていて、このドラマの料理のスタッフを紹介していたのですが、その力の入れ方はハンパじゃないようですね。ですから、出演者も、「お芝居」ではなく本気になって食べているものですから、そのシーンは本当においしそうに見えます。

 今日のエピソードも、そんな感じでした。というか、1回分の時間をあらかた使って、実際の食事をノーカットで収録していたように、私には見えました。コロッケが途中で急になくなったり、いつの間にかご飯が減っていた、などということはなかったようなのです(これは、4回繰り返して見て確認しましたよ)。ということは、その間は決してNGを出すことは許されないのでしょうね。どこかで止まってしまったら、また、最初に新しい食事を始めるところからやり直さなければならないのでしょうから。そんなことをしたら「帰れま10」になってしまいます。ですから、最後の方になったら、尺に収めるために無理して口いっぱいに頬張っているようにも見えましたよ。
 でも、音楽だけは、いくらハードルを下げて聴こうとしていても、そんな「よいところ」が全く見えてこないのですから、本当に困ったものです。最近のこの手の音楽にありがちな、ドラマに関係ないところで盛り上げようという「勘違い」は、ある意味仕方のないことなのかもしれませんが、そこで出てきた音楽のクオリティが著しく低いのですから、お話になりません。前にも書きましたが、サン・サーンスの「白鳥」を堂々とパクったりしていたら、笑うよりほかはありません。
 最近気がついたのですが、これはオープニング・テーマもインストなんですね。最近はずっとボーカル、しかも、ドラマの音楽担当ではない別のアーティストの歌、というパターンが多かったようなので、ちょっと珍しいことです。と思っていたら、今週、ついにボーカル・バージョンが登場しました。・・・と思ったのですが、それはオープニングと非常によく似たメロディでしたが、全く別の曲、それも、かなり有名な曲でした。と、そこまでは分かったのですが、確かに聴いたことはあるのですが、それが何だったかが、すぐには思い浮かばなかったのです。なんだか、とても場違いなところで、男の声で朗々と歌われていたような記憶はあるのですが。そんなシチュエーションがなんだったのか、必死に思いだそうとしたら、一つのシーンが浮かんできました。それは、ピーター・セラーズが主演したキューブリックの「博士の異常な愛情」のエンディングです。あそこで、世界が終わりを告げるシーンのバックに、確か流れていたような。
 しかし、Youtubeで聴いてみると、確かに雰囲気は似ていましたが、全く別の歌、しかも歌っているのは女性でしたね。また振り出しです。でも、しばらくすると、今度は間違いなくこれだ、というのが思い浮かびました。ビートルズの「ホワイト・アルバム」の最後の曲「Good Night」です。これは、分厚いオケをバックにリンゴが歌っているものです。確かに「朗々と」した、このアルバムの中では「場違い」なものでしたね。
 でも、なぜこんなところで既存の曲を使ったのか、ちょっと理解に苦しみます。確かに「第9」は使っていましたがね。それとも、「Good Night」と同じく、「白鳥」はパクりではなく、単なる「編曲」だったという意味が込められているのでしょうか。いずれにしても、情けない音楽家です。
aventure number : 1656 date : 2011/1/29


今日の禁断 階段

 この間年が変わったばかりだと思っていたら、1月ももう終わってしまいましたね。そんな月の変わり目には、「コラム」を更新するという仕事が待っています。「ジュラシック○○」という、あの「ジュラシック・パーク」のパロディですよね。来月分も、滞りなく作れましたから、これで安心して月を超せます(そんな言い方、あった?)。前にチラッと書きましたが、今回のその「ジュラシック」は、203個目、つまり、3か月前にはとうとう200個を超えていたのですね。これって、もしかしたらすごい偉業なのではないでしょうかね。なんたって、「ジュラシック・○ー○」もしくは、「ジュラシック・パ○○」みたいな感じで、「パーク」に似てる言葉を200個(正確には、途中で「Lost World」が入ったので、もうちょっと少なくなりますが)作ってきたのですからね。これは間違いなくギネスものでしょう。そのすべては、こちらと、そこからリンクされているPDFで見ることが出来ます。
 もっとも、最近はロゴだけを直しているだけなので、まあ単語さえ見つかればすぐ作れますが、最初のころは、イラストの方も作っていたので大変でした。その一部はこちらで見られます。この頃はまだサイトは作っていなくて、「かいほうげん」だけに載せていましたから、「月1回」よりはもう少し余裕はあったのかもしれませんが、それにしても手間をかけていたものです。拡大コピーを駆使しての、本当に「手作り」の作品でした。
 そんなチマチマした仕事を続けていた成果が、たとえば最近の写真の修正などにも役に立っているのかもしれません。おとといパリンカに行ったら、もうすでに、修正後の写真を使ったチラシの原稿がすっかり出来上がっていましたよ。それを見るなり、指揮者は「すごいっ!」と絶句していましたね。もう「ばっくなんばあ」に入ってしまったので、一見さんには見ることはできませんが、あの「前後」の写真を比べると、ちょっと消すのに大変だったのでは、という箇所が見つかるはずです。それは、この部分。

 普通に、近くの似たパーツを持ってきて隠す、ということが、これはかなり難しそうに思えます。私も、これはちょっとやめておこうかと思ったのですが、実は、この元の写真には、もう1枚別のステージのものがあったのですよ。

 これだと、キーボードがある場所はなにもありませんから、ここを持ってきて、元の写真に張り付ければ、それで出来上がりとなるのですね(W田さんの位置が微妙に違っているので、そこはまた別の修正が必要ですが)。これは、以前ニューフィルの金管アンサンブルの写真で使ったテクニックの応用なのでした。これでめでたく、ステージには演奏者以外の邪魔ものが何もない写真が出来上がってしまいましたよ。でも、これだとなんだか、逆にツルっとし過ぎているような気になってしまうから不思議です。ぜいたくな話です。
 このチラシは、もう2月初めには出来上がって、あちこちにばらまくことになります。本番が6月だというのに、すごい張り切りようですね。もっとも、パリンカの場合は年1回の定期演奏会ですから、これが普通のスタンスなのでしょう。年2回のニューフィルの場合、4月の演奏会のチラシが出来上がってくるのは2月半ばなんですって。
aventure number : 1657 date : 2011/1/31/


今日の禁断 ドヴォルザーク

 きのうは、「かいほうげん」の発行日でした。同時に、いつものように印刷をする日、でもあるわけですが。今回は、久しぶりにオリジナルのコンテンツを作って(それは、近々このサイトにもアップします)、いつになく入念に校正も行いましたから、よもやミスプリントなどはないでしょう。ただ、プリンターの性能がアップしてくると、逆に困ったことも起きてきます。それは、末廣さんの連載コラム(いや、別に「かいほうげん」のために連載しているのではなく他の月刊誌に載っているものを、許可を得て転載しているだけなのですが)のタイトルです。その雑誌にあったものをスキャン、多少加工して使っているのですが、あまりきれいに印刷できるので、元の印刷の汚さがそのまま見えてしまうのですよ。そこで、手元にあった、同じ写真のカラー版を貼り付け、グレードアップです。
 もう一つ、印刷の問題は、部屋の模様替えをして、プリンターと机の位置が変わってしまっているので、そこでの作業手順の確立です。今までの配置でずっとやっていて、もう体が作業の向きなどをおぼえてしまっていますから、それを修正する必要があるのですね。しかし、これは、逆に前よりも使いやすい配置になっていたので、かえって作業がはかどるようになっていましたよ。
 ご存じないでしょうが、昔は、コピー機のメインテナンス料金を算定するために、毎月営業の人がやって来てカウンターを見て行く、ということをやっていたのですが、最近ではオンラインでメーカーにデータが届くようになっていて、そんな手間は要らなくなっています。まあ、その分、月に一度営業の人と顔を合わせる、という機会がなくなったのは、本当はメーカーにとってはデメリットになるはずなのですが、それよりも目に見えるコストの方が大事なのでしょうね。今の会社は。そして、この機械ではさらに、トナーがなくなるとそれもデータが送られ、何もしなくても新しいトナーを持ってきてくれるようになっています。そのうちに、トナーがオンラインで運ばれてくる、なんてことになるかもしれませんね。圧縮データになっていて、解凍するとトナーになるんです。
 そんな、昔の機械に比べたら夢のような環境で出来上がった「かいほうげん」を持って、練習に向かいます。そのせいか、きのうは弦のメンバーがなんだかいつもよりたくさんいるような気がします。確かに、コントラバスが新入団員もいたこともあって、8本もいましたしね。ですから、配っていてもとてもいい気持ち。と、ヴィオラの人が、それを持ってきて、「この人、誰ですか?」と、入団希望者の紹介のところを指差しています。ああ、ヴァイオリンに新しく入った人で、まだ知らなかったのだな、と思っていると、「こんな人、ヴィオラにいませんよ」と、何だか様子が変です。よく見ると、確かにその人は「(Va)」となっていましたよ。またやってしまいました。あれだけ見なおしたというのに、その隣のクレヨンの画像の仕上がりに気を取られてしまって、気がつきませんでした。M本さんごめんなさい。
 なにはともあれ、ひとまず懸案は片付いたので、中断していたCDの収納作業を再開しました。まだ段ボール箱に残っているのを見てみると、やはりこれではとても全部は入りきらなくなることが確実です。そこで、まだほんの少し壁に隙間があったので、そこを埋めるぐらいの30p幅の同じ棚を買うことにしました。つまり、90pと60pの棚にさらに30p加えるということ、これだったら、最初から90pを2個買っておけばよかったですね。前もって寸法は測っておいたのですが、やはり現物を置いてみないと、本当のところは分からないものなのです。
aventure number : 1658 date : 2011/2/2


今日の禁断 てっぱん

 今、「び」様からメールがあって、「コラム」のリンクが1月のままだ、というご指摘を受けてしまいました。確かに、本文はちゃんと2月用に更新したくせに、肝心のトップページからのリンクの更新を忘れていましたよ。もう2月になってから4日も経ったというのに、ずっと1月のままだったなんて、恥かしい。ま、ここはそんなに見てる人はいないのだ、と思って過ぎたことはくよくよしないようにしましょうね。内容にしても、これは大体メロ先ですので、歌詞(?)はいつも画像が出来てから考えていますから、実はそれほど「読ませたい」と思われるようなものではなかったりします。今回も、「豆腐」が先に決まっていたもので、それにちなんだコラムを150字で仕上げなければならないのは、結構辛いものがありました。もしかしたら、「これは、豆腐や椎茸に対する偏見だ」などと思われてしまうかもしれませんね。まあ、好き嫌いは育った環境などでどうにでも変わるものなのですから、仕方がありません。
 そんな、私の習慣を基準に考えると、最近とても抵抗を感じることが一つあります。それは、食事の前後に「いただきます」とか「ごちそうさまでした」と言う時に、一緒に手を合わせる、という動作です。日本のテレビドラマを見ていると、出演者が例外なくこれをやっているのですよね。「日本の」と言ったのは、外国の場合、いや、日本でもキリスト教徒の場合は、食事の前には必ず「お祈り」をするという「習慣」があることは知っていますから、それは別の話になってしまうためです。これはもう、1日の糧を与えてくれた神に対する感謝の気持ちを表す「習慣」なのですから、そういうものか、と納得して見ていられるのですが、日本人の場合、少なくとも私が育ってきた環境の中では、そのような「習慣」は決してなかったので、他のごく一般の無宗教の日本人が手を合わせているのを見ると、ものすごい違和感があるのですよね。
 ちょっとネットで検索してみると、やはり私と同様に違和感を訴える人は少なからずいるようです。しかし、同時に、なんの抵抗もないという人もたくさんいるようなので、これはもう趣味の違いとしか言いようがないですね。特に、おそらく私よりも若い世代の人たちは、テレビでこれだけ見せつけられていて、生まれた時からそんなものだと思っているのでしょうから、逆に何もしない人の方に違和感、場合によっては嫌悪感を抱いてしまうのかもしれません。
 これは、あくまで「趣味」の問題でとどめておいてほしいものです。もちろん、私はこれからも手を合わせることはないでしょうが、別に他人がそれをやっているからといって、それはそれで構わないと思っていくはずです。見方によっては、確かに美しい光景ではありますから、それで心のきれいな人が育つのであれば、なんの異議を差し挟むものでもありません。
 ですから、どうか、手を合わせることをしないで食事を始める人を見かけたとしても、それは決して食に対する感謝を忘れた不作法な人だ、などと決めつけることはせず、単にそのような習慣に染まれない人もいるのだ、ということを理解してほしいものです。間違っても、「手を合わせなさい」などと強要したりしないでくださいね。なんたって、絶滅寸前の貴重な人種なのですからね。もちろん、私も、「手を合わせるのをやめろ」などとは、口が裂けても言いませんから。
 ちなみに、私の母親は仏教寺院の娘。小さいころからいたるところで「合掌」している人を見て育った人ですが、私はその母親から「食事の前後には手を合わせるものですよ」と言われたことは一度もありません。
aventure number : 1659 date : 2011/2/4


今日の禁断 セカンド

 毎日日替わりで更新している「禁断」と「おやぢ」、そして、月1回更新している「コラム」というのが、このサイトの最近のメインになってしまっていますが、本来はもっときちんとしたコンテンツをコンスタントに作っていく、というのがコンセプトでした(韻を踏んでみましたね)。ですから、最低月1個は新しい「トーク」とか「ルール」を作ってきたのですが、それが10年も続いてくると、しだいにネタそのものがなくなってしまいます。というわけで、最近はこちらの方はかなりのご無沙汰となっていましたが、やっと、久しぶりの「トーク」を作ることが出来ました。まずは、そんな「快挙」を祝ってください。
 つまり、これは、そもそもはニューフィルが演奏する曲をさらに深く理解するための手助けとして(いや、場合によっては、かえって理解が難しくなってしまうような、ひねくれたものもありますが)、その時に練習していた曲にちなんだ雑学を披露する、というスタイルだったのですね。それを最初に始めたのがブルックナーの「交響曲第4番」を演奏した時でしたから、今回の「8番」で、また一回りして戻ってきたことになります。でも、「4番」を作ったのが、もう15年も前のことだったなんて、ちょっとした驚きです。というか、15年もおんなじことをやっていたなんて、以前の私では全く考えられないことでしたからね。そして、同じことをやっても15年も経てばだいぶ忍耐力も鈍ってきますので、内容的にはかなり薄っぺらな仕上がりなのではないか、という印象をもたれるかもしれません。実は、これは「かいほうげん」ではあと1〜2回このネタをいじくる計画ですので、最終的にはもう少し突っ込んだ内容のものに仕上がる(はず)ことになっています。それが出来るかどうかは、いかに時間が取れるか、という点にかかっています。もう最近では、連続ドラマもHDDにたまりっぱなしになっていて、全部見終わるのはいつの日だ状態なものですから、なんとも確約は出来ないものでした。今日「パリンカ」の練習に行ってきたら、なんだか、さらに個人練習の時間を増やさないと務まらないような役職にならざるを得ないような状況になっていることが分かり、ますます時間が足らなくなりそうな予感ですからね。
 いずれにしても、「かいほうげん」を発行してから5日以上経って、やっとその内容をサイトにアップすることが出来ました。テキストなどはただコピーするだけでいいのですが、画像はこちらの環境に合わせて作り直さなければなりませんから、思いのほか手間がかかってしまいました。そして、その時に、またまたミスをやってしまっていたことが発覚するのです。それは、「ノヴァーク版」の楽譜を出版している会社の名前です。

 このように、これは「国際ブルックナー協会」で作られた楽譜を出版している出版社なのですが、フルネームは「Musikwissenschaftlicher Verlag der Int. Bruckner-Geselleschaft Wien」という長ったらしいものです。「国際ブルックナー協会」の部分はあえて省略して、「音楽学出版社」みたいなへんてこな訳語もないことはないのですが、普通は太字の部分だけの略称で「MWV」と呼ばれています。しかし、中には最後の「Wien」を入れ、最初の単語を1つと考えて「MVW」と呼んでいる人もいたりするのですよ。ロゴマークも、この3種類の文字の組み合わせですから、どちらだか紛らわしいのですよ。いや、「V」はともかく、「M」と「W」は正確にはそんな文字ではないのですがね。もちろん、正解は「MWV」の方で、私も昔のコンテンツではそのように書いていました。しかし、今回は自信がなかったのでネットで調べたら、先に「MVW」が出てきたので、うっかりそちらを使ってしまったのですね。ほんとにどうでもいいようなことですが、こんなことがとても気になってしまうのが、私の性分です。
aventure number : 1660 date : 2011/2/6

11/2/8-3/18