今日の禁断 |
おらしょ |
きのうは、朝から町内会の催しもの、「草、刈りたいかい?」がありました。いや、そんなふざけたネーミングではありませんがね。なんたって町内会ですから。異常気象の影響はこんなところまでにも波及していて、本当はもっと先にやる予定だったものが、あまりに暑いので雑草が異常に伸びてしまって、今刈らないと大変なことになってしまうというのですね。それを決めた時には、もうそろそろ涼しくなるのでは、という見込みだったのですが、それはとんでもない間違いでした。朝の8時から始めたのに、もうその時間はカンカン照り、日のあたる場所だともうすでに焼けるような暑さになっていたのですからね。
最初のうちは日影を狙ってチンタラと刈っていたのですが、そこが終わってしまうとあとは日なたに行くしかありません。腰をかがめて草を刈っていると、玉のような汗がとめどもなく湧いてきます。さらに、刈った草をポリ袋に詰める、などという作業もあります。これが、意外と大変。けっこう腰に来るんですよね。そんなクタクタになった体でちょっと強い日差しの中に出たりすると、なんだかこのまま倒れてしまいそうな感じになってしまいます。「熱中症」って、こんなのかなぁ・・・、などと考えていると・・・、危ない、危ない。本当に倒れてしまうそう。その前に日影に退散です。
家へ帰ると、もうその場にバッタリ倒れこみたいほどの疲労感が襲ってきました。とりあえず午前中は何の予定もなかったので、椅子に座ってウトウトしていれば、少しは楽になるでしょう。
夕方のパリンカの練習に行くころになったら、やっと元気が戻ってきました。なんせ、きのうは講習会の予定がありましたから休むわけにはいきません。コンクールの県大会は終わり、東北大会にも出場できるようになったので、「先生」をお迎えして自由曲を徹底的にみていただこうということなのですよ。
「先生」のご指導は、いつもながらの緻密なアナリーゼに基づく、知的なものでした。今まで気づくこともなかったような和声の仕組みなどを、とても分かりやすく説明してくださいます。これで、我々の曲に対する理解はどれほど高まったことでしょう。
それにしても、「先生」は、人にものを教えることが本当にお好きなんですね。つまり、人に教えられるだけの、とてつもない知識をお持ちになっているのです。で、たまに出てくるんですよね。その「知識」の一端が。「倚音」などという、合唱関係者はまず使わないような言葉が出てきたりして、それは和音の妙を解き明かすためのキーワードとして大活躍します。音楽の歴史にも精通、「これは、シェーンベルクの『浄夜』で使われているハーモニーですね」。うん、確かにそうですね。私も、そのぐらい知ってますが。
もう少し興に乗ってくると、「フルトヴェングラー」という、コアな指揮者の名前も出てきました。非常に分かりづらい指揮なので、「振ると面食らう」という、これは誰でも知っているオチが出るのはお約束ですね。こんなネタは、合唱関係者の間でも有名なもののはず、でも、「先生」のこのお話にしっかり付き合って爆笑してあげたのは、みんなが「優しさ」という奴をもちあわせていたからなのでしょう。
そんな濃厚な指導を受けて家に帰り、遅めの夕食を食べてお風呂に入った後、例のものすごい体重計で体重を測ってみたら、前の日より1キロも減っていましたよ。朝の過酷な労働と、夜に楽しいひと時を過ごしたことが、減量に貢献していたのでしょうね。 |
aventure number : 1581 |
date : 2010/9/6 |
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