1561(10/7/30)-1580(9/4)

今日の禁断 ステレオ

 何度か書いていますが、NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」は、毎日見ています。以前「天花」でひどい目に遭って以来、出来ることなら朝ドラは見ないようにしてきたのですが、たまについ見始めてしまうものもあったりします。しかし、一度見始めてしまうと、行きがかり上結局最後まで見ることになって、とても後悔してしまう、というのがお決まりのパターンなんですね。「だんだん」あたりはそんな感じ、途中であまりにひどい展開にうんざりしてしまっても、そこでやめてしまうと今まで見てきたことの意味がなくなるような気がして、ずるずる最後まで見て、さらにがっかりすることになるのですね。
 ただ、「ゲゲゲ」の場合は、なんせ原作が実話ですから、とりあえずプロットの破綻はないはずです。とは言っても、積極的に見るような気にはならずに最初のころは完全に無視していたのですが、チラチラ視界に入る主演の女優さんが好感度が高いのと、タイトルバックに出てくるアニメのキャラクターがちょっと気になって、軽い気持ちで見始めたら、もういけません。すっかりとりこになって、朝の7時半から、同じものを3回続けて見るほどのハマりようです。
 ストーリーの運び方は、いつもの朝ドラとなんら変わらない、はっきり言って先の読める展開なのですが、そんな拙さも許せるほどの、やはり実話ならではのリアリティに、ぐいぐい引っ張られるのですね。思いっきりどん底の貧乏生活でかなり引っ張った後の、ついにメジャーに躍り出るストーリー(いや、実話です)は、本当に良く出来ていますね。
 そして、いやでも興味を惹かれるのが、あの当時の「マンガ界」の描写です。貸本屋がどんどんなくなっていく中で、週刊のマンガ雑誌が誕生、それはやがて大学生の間にまで読者層を広げていくという、「マンガ」にとって飛躍的な改革のあったあの時代は、(年がバレますが)まさに私がリアルタイムに味わっていた時代でした。そんなムーブメントの裏側が克明に描かれるのですから、面白くないわけがありません。あの頃夢中になって読んだ数々の雑誌が、微妙に名前を変えて登場、そのあたりを実体験と照らし合わせて思い出すのは、なんとも言えません。「ゼタ」というのは、もちろん「ガロ」のことですよね。メインはもちろん白戸三平だった雑誌ですが、そのあたりは触れずに雑誌の精神のようなものだけを前面に出しているのも、効果的ですね。なんせ、このタイトルをつかったフォーク・グループまで登場したほどの「熱さ」のあった雑誌なのですからね。
 そして、「少年ランド」は、言うまでもなく「少年マガジン」、これは今でも発行されていますが、あのころの勢いと言ったら、すごいものがありましたね。たしか、「右手に『ジャーナル(朝日ジャーナル)』、左手に『マガジン』」というのが、当時の大学生の最先端のファッションだったはずです。今日の放送分では、その「ランド」のアップの映像が登場しました。こんな芸の細かさが、泣けるんですよね。

 真ん中に見えるのは、ご存じ、「マガジン」の看板「巨人の星」の星飛雄馬そっくりのキャラですね。ここでは「父子巨神」となっているのが、おかしいですね。こんな小道具なども、とことんこだわったものが使われています。テレビを見ないときにかけておくゴブラン織りのカバーなんかも、当時の電気製品に対する人々の姿勢がはっきり表れていて、涙さえ出てきませんか?そういえば、「ガリ版」なんかも出てきましたね。そんなもの、知らない、という人は、この際無視しましょうね。
aventure number : 1561 date : 2010/7/30


今日の禁断 君をのせて

 自分でホームページを作っておきながら、「合唱団『萩』」には、実はまだ一度も足を運んだことがありませんでした。1回ぐらい顔を出しておこうと思っても、常に他の予定とぶつかって行けないのですよね。それが、今日は本当にポッカリその時間だけ空きが出来たので、ちょっと行ってくることにしました。
 会場は、東北大学の川内キャンパスです。というか、そういう会場の地図とか、道順をホームページにアップしたのは私なので、どこなのかはよく知っているはずなのですがね。このキャンパス、私が通っている頃は「教養部」と言っていて、前期課程の学生が全員通う場所になっていました。今ではそういう制度はなくなってしまいましたし、キャンパス自体も全く新しい建物が作られて、昔の面影はすっかりなくなっているはずです。なんせ、私がいたころには、そこはもともとアメリカの占領軍(「進駐軍」とか言ってましたね)が使っていた土地だったものですから、まだそのころの白塗りの下品な建物なんかをそのまま教室に使っていたりしましたからね。
 まず、その頃はバス停なんかがあった(今でもありますが)あたりを車で通ってみると、そこは全く別世界、というのも、ここは地下鉄の通り道に当たっていて、その駅舎などがまさに建設中だったのですよ。大きな駅ビルのような建物が、キャンパスの中にあるなんて。
 駐車場に入ってあたりを見回しても、テニスコートぐらいは見覚えがありますが、他の建物は一体何が何なのか、さっぱりわかりません。地図なんて、何の役にも立ちませんよ。まるで、浦島太郎状態です。そのあたりをウロウロしていると、知り合いがやってきたので、やっと目的の教室にたどり着くことが出来ました。
 そこは、立派な階段教室、部屋に入るなり、快適な冷房がきいているのが分かります。椅子なども、昔のようなむき出しの木材ではなく、ちゃんとクッションが付いていますよ。こんなところで、最近の学生は講義を受けているのですね。何より驚いたのは、トイレです。洗面所に、スーパーなどに置いてあるような、温風で手を乾かす機械が付いているのですね。それで、もしやと思って「大」を除いてみたら、なんと、それはウォッシュレットだったではありませんか。こんなの、大学ではありません。いや、それはあまりに最近の大学事情を知らない私のたわごとなのでしょうね。
 そんな快適なところで、O先生の熱心な指導が始まります。話には聞いていましたが、その広い教室を埋め尽くすかのように合唱団のメンバーが集まっていたのは、壮観でした。机は3つのブロックに分かれているのですが、そのうちの2ブロックを女声が占めていて、男声は残りの1ブロック、しかも、テナーはそのうちのせいぜい5、6人といったところでしょうか。楽譜はもちろんその場で渡されたものですが、初見でも楽々歌えましたし、最近は声も出るようになって(この前、かおるせんせの2回目のレッスンを受けて、高音のFが実声で楽々出せるのに、自分でもびっくりしたところです)、かなり合唱には貢献できていたはずです。しつこいようですが、ニューヨークへは行きませんけど。
 そこは5時までの予定でしたが、今日はパリンカで早目に合唱講習会があるので、最後までいないで戦災復興まで行って、去年と同じM先生の指導を受けることになります。丸1年前、私は初めてパリンカの団員として、この、同じ先生の講習を受けたのでしたね。去年と同じように、これからコンクールまっしぐらです。
aventure number : 1562 date : 2010/8/1


今日の禁断 マチルダ


 ミッチ・ミラーが亡くなったそうですね。1911年の生まれですから、享年99歳ですか。大往生ですね。実は、彼に関しては10年近く前にこんなコンテンツを作っていました。しばらく私自身も見ていなかったのですが、今グーグルで検索すると2番目に現れましたよ。その前はCDの案内ですから、ネットの世界では事典的なものでは、私のものが最もよく見られている、ということになりますね。事実、だいぶ前ですが、このコンテンツをほとんどまる写しにした○マハのサイトがありましたからね。
 ネットの死亡記事を見てみると、やはり、指揮者、プロデューサーという肩書が多い中に、きちんと「オーボエ奏者」というのもあって、感心しているところです。コンテンツの中にも書きましたが、彼は、あの「ミッチ・ミラー合唱団」を作る前には、クラシックのオーボエ奏者だったのですよね。なんせ、リヒャルト・シュトラウスのオーボエ協奏曲のアメリカ初演を行ったのが、彼なのですから。シュトラウスその人にオーボエ協奏曲を作ってくれるように依頼したのは、デ・ランシーという、やはりアメリカのオーボエ奏者だったのですが、彼はその時のポストは首席奏者ではなく次席奏者だったため、もっとランクの高いミッチ・ミラー(というか、本名のミッチェル・ミラー)に、その名誉ある初演のソリストの役をかっさらわれてしまったのです。
 ミラーは、その後ポップスの世界で大成功を収めることになるのですが、晩年はまたクラシックの世界に戻り、なんでもオーケストラの指揮者として活躍していたそうですね。いずれにしても、とても実りの多い一生だったのではないでしょうか。
 私などは、テレビで「ミッチと歌おう」が放送された時をリアルタイムに過ごした世代ですので、毎週日曜日のその番組の時間を楽しみにしていたものでした。それは、合唱団の演奏を聴かせるだけはなく、バラエティとしての性格も持っていたものだったはず、と、記憶を手繰り寄せると思い当たります。なにしろ、すべてがスマートで、かっこよかったような気がします。その演奏も、簡素な楽器と、エコーたっぷりの録音で、当時はとても贅沢な響きのように思えました。もちろん、前もってきちんとエフェクトをかけて録音したものをスタジオに流し、メンバーはそれに合わせて歌う「フリ」をするだけ、という、あの頃のバラエティの常套手段だったのでしょうが、そんなやり方さえもスマートに見えたものです。ですから、彼らが実際に来日してコンサートを行った時には、そのあたりの仕込みは大変だったことでしょうね。
 テレビから聞こえてきたのは、それはふくよかな男声合唱でした。メロディの上にハーモニーパートが乗っかるというアレンジが徹底されていて、男声であっても重苦しさは全くありません。そんなのを聴いて、おそらく合唱の素晴らしさに気が付いたのかもしれませんね。実際に、高校の時のクラス合唱で、ミッチ・ミラーの「大脱走マーチ」を演奏したこともありました。男子校ですから、当然男声だけ、けっこうそれらしいハーモニーが出せたような気がします。その時の英語のT先生というのが、合唱団の指揮などをしていた方ですので、英語の授業をつぶして、合唱のレッスンをしてくれたことなどを思い出します。その時に、この歌の歌詞を知ったのですが、「大脱走」などという勇ましいタイトルとは裏腹に、
メイブル、君が好きなんだ
僕に出来る限り、君を愛するよ
だけど、僕はちっちゃなデイジーにも夢中なんだ
彼女は、僕のたったひとりの女性だからね
そのあとは、「キャリー」や「リンダ」などと、延々とカノジョの名前が羅列されるしょうもない内容であることを、知ったのでした。二股、どころではありませんね。
aventure number : 1563 date : 2010/8/3


今日の禁断 ハート

 去年とはうって変わって暑い日が続く、今年の夏です。というのは、去年の「禁断ばっくなんばあ」を見て思い出したこと、ふつうは1週間前のことも覚えていないのに、1年前のことなんか、覚えているはずがありません。確かに、実際に書いてあることを読んでみると、記憶がよみがえってきましたが、去年は今頃は20度台の気温が続いていたのですね。そう、それで自販機の飲み物もさっぱり売れなくて、コーラ屋さんが嘆いていたんでしたっけ(それはおととしの話?)
 いずれにしても、この時期は仙台が最もにぎやかになる七夕祭りです。今日はその前夜祭ということで、花火大会が開催されますね。それで、去年の花火大会はどうだったのか確かめてみたくなって、「ばっくなんばあ」を覗いてみたというわけです。あいにく、その日は別の話題で、花火のことは触れられてはいませんでしたが。
 毎年、この日は愚妻にせがまれて花火を見るためにあちこち車を走らせる、ということを繰り返してきました。しかし、車を置いて見られるような格好のポジションなどは、どこへ行っても車がいっぱいでゆっくり見ることはできません。結局満足に見ることが出来なくてストレスだけが募る、というのが今までのパターンだったのですよ。そこで、去年は、八幡町にあるスーパーの屋上に車を停めて、そこからベストポジションまで歩いていこうと、かなり広い駐車場のある、かつては酒屋さんだった場所に行ってみました。屋上に上がってみると、そこからは真正面に花火が見えて、わざわざ他の場所に行かなくても、そこが絶好の花火の見物場所であることが分かりました。ですから、そこに落ち着いて最後まで見ていたのですが、あいにくその日は風のない日だったため、煙が流れていかなくて、折角の花火が煙の陰になって見えなくなってしまっていたのですよ。雲の間から、光だけが点滅していうのが分かる、みたいな。
 今年こそは、そんなことにならないようにと、同じ場所に行ってみました。私たちが言った頃はまだ楽に入れましたが、しばらくすると駐車場はいっぱいになってしまったようですね。去年の場所よりも、もっと花火に近い場所があることを発見して、そこに立ち続けて花火を見ましたが、久しぶりに「生」の花火を見た、という感じがしましたね。すぐ前にマンションが建っているので、下の方は欠けて見えないのですが、上に上がったものはほぼ全体がきちんと見えるのですから、すごい迫力です。
 でも、終わり近くになると、やはり去年のように煙が溜まってきて、とうとう花火が隠れてしまうほど厚いものになってしまいました。ですから、最後の最後にやった連続打ち上げは、全く花火本体は見えませんでしたね。

 帰り道で駐車場を下りていくと、「花火見物だけの方の駐車はお断りします」などという看板がありました。やはり、噂を聞きつけてここにやってくる人が増えているのでしょうね。しかし、そんな「見物だけ」の車だけを見分けることなどは出来るはずがありませんから(終わってから、なにか買い物をすればいいんですからね)、この看板は何の効果もないことは明らかです。来年からは、もう少し早めに行ってないと、車を停めることが出来なくなるかもしれませんね。
 いずれにしても、夏本番、「日射病」には気をつけてくださいね。
aventure number : 1564 date : 2010/8/5


今日の禁断 DNA

 「重力ピエロ」を、WOWOWでやっているのを見ました。この間の「ゴールデン・スランバー」同様、仙台の作家井坂幸太郎の原作を映画化したものです。そういえば、もっと前に「鴨とアヒルとコインロッカー」というのもありましたね。いずれも仙台が舞台の作品、ロケも仙台で行われたものです。
 やはり、知っている地名やその風景が映画になっているというのは、なにかうれしいものです。ここでは、なんせ、最も重要な地名が「北山」というのですから、まさにご近所ですしね。そういえば、すぐそばでロケをやっているような噂を聴いたことがありました。物語自体は、一応ミステリーですが、ほとんど最初のシーンで「犯人」が分かってしまったのは、映画化にあたっての雑な脚本のせいなのでしょうか。あるいは、原作がそうだったのか、なにしろ、彼の作品は全く読んだことがないので、なんとも言えません。やはり、エンタテインメントとしてのどんでん返しを期待したところなのですが、あいにくそんなものもありませんでしたね。あと、あまりに安直だったのが、整形手術の話。ここでは見違えるほどの美女に生まれ変わった女性が登場していましたが、この「整形」という手法はこの作者のお気に入りのようで、「ゴールデン」にも登場しますね。しかし、あちらは全くあり得ない設定で、かなり苦しかったような気がしたものですが、こちらもやはり現実味の薄いものでした。
 地名は、「木町通」とか「原町」といった、実際に存在するものでしたが、一つだけ、「霊屋橋」というのが、ちょっと違っていましたね。もちろん、この橋は「おたまやばし」と呼ばれて、近くに伊達家の霊廟があることで知られています。その付近一帯は「霊屋下(おたまやした)」という地名、「レストランパリンカ」もそこにありますね。しかし、これが映画では「たまやばし」という名前に変わっていたのです。ご丁寧に橋の横っちょの、そんなとこにはふつう書いてないような場所に、ひらがなでこの名前が読み取れるシーンもありましたね。これは、ミステリーに欠かせない「謎とき」の重要なポイントとなる(のでしょうね)地名として登場するために、頭文字が「お」ではまずかったので、「た」に変えたのでしょうね。そんなところが、いかにも練れてないような感じを受けてしまうのですが。
 結局、そんな地名を楽しむことがなければ、別にどうということのない作品でした。
 そんな小細工を弄さなくても、今の実際の仙台の町並みは1年で一番輝いています。お昼過ぎに「所用」でちょっと街中を車で走ったのですが、市役所前にはたくさんの屋台も出ていて、大いに賑わっていました。そう、きのうから「仙台七夕」が始まって、市内は七夕一色になっているのですよ。とは言っても、実際に巨大な七夕飾りが見られるのは、中心部のごく一部の地域だけ、というのは、前から知っていることでした。ところが、そこを過ぎて、広い道路の1車線をまるまる観光バスの駐車場として提供している地域を通り過ぎて横道に入ると、そこにはなんと、通り一面に七夕の竹飾りが設置されていたではありませんか。そんなに大きくはありませんが、いかにも昔ながらの素朴な七夕を今に伝えているような、質素な中にも心を打つ竹飾りでした。そこは「荒町」という通りだったのですが、これはおすすめですよ。
 ついでに、その通りと並行している「連坊小路」も通ってみましたが、そこには、数は少ないですが、やはりかわいい竹飾りがいくつもありました。そして、去年見つけて感動した北六番丁以南の堤通りも、やはり素晴らしいものでした。ここは細い通りに、ほとんど車の屋根すれすれにまで、吹き流しが垂れ下がっていて、すごい迫力ですよ。
aventure number : 1565 date : 2010/8/7


今日の禁断 ドコモ

 「仙台七夕」の最後の日、やはり「所用」で、仙台のあちこちを車で走りまわっていました。いや、何せ今月末には合唱コンクールの県大会があるもので、その練習を集中的に行っているのですよ。その会場が、あちこちに散らばっているものですから、その移動の間にいろんな所へ寄ったりとしていたのですがね。
 まず、「ヨドバシ」に用事があったので、ついでに仙台駅に行ってみると、改札口の前はこんな風に特大の吹き流しが飾られていました。なにしろ「表玄関」ですからね。毎年気合を入れて作っているのでしょう。もちろん、そのためにお金を出した企業の名前がデカデカと入っているのは、仕方のないことです。

 と、そのそばに、なんと、その吹き流しみたいなスカートを穿いた人がいましたよ。いや、別に合わせたわけではないでしょうけど、妙にマッチしているのが面白いところです。今年は、こんな長いスカートが流行っているみたいですね。私としては、レギンスみたいに脚の形がはっきり見える方が好きですが。

 街中の道路は、普段は見慣れないナンバーの大型バスでいっぱいです。そんな中に、こんな、おっかないタイトルのバスがありました。

 なにしろ「Gun Bus」ですよ。銃を持った人が乗っていて、こういうお祭りの人ごみの中でテロでも起こそうというのでしょうか。そんなのがすぐ前を走っているというのに、他の車は別に何事もないように普通に走っていますよ。そういうことに気づかないほどの「都会」に、この仙台もなってしまったのでしょうか。渋谷あたりでは、駅のホームに死体が転がっていても、誰も気づこうともしないのだそうですね。
 と、ナンバーを見てみたら「群馬」ですって。「ガン」ではなく、そのまま読んで「グン」だったのですね。そんなところでケチらないで、ちゃんと「Gunma Bus」と書けばいいものを。もしかしたら「Bus」も、「バス」ではなく「ブス」なのかもしれませんよ。乗っている人は「○ス」ばかり(伏字の意味がないし)、そんなのも嫌ですね。
 もう1か所行ったところには携帯売り場があったので、ちょっとのぞいてみます。さすがに、「折れてしまった」携帯ではなにかと不安なので、後継機種を検討中なのですが、気に入ったデザイン、つまり、今のものと同じような開け閉めしなくて済むようなものが、なぜか全く市場になくなってしまったので、それこそiPhoneあたりまで候補に入れていたところでした。そうしたら、そんな、長いこと探し求めていたストレートな携帯が、そこにはあるではありませんか。よく見ると、それは「ストレート」ではなく、ほんの少し曲がっています。まるで折れてしまったように。

 これは、なんでもイギリスのデザイナーの作品なのだそうですが、こんなによく似ているのですから、もうこれに替えるしかないのかもしれませんね。メーカーは全然別ですが。というか、今の三菱は、もうこの業界から撤退していますし。
aventure number : 1566 date : 2010/8/8


今日の禁断 テントウムシ

 暑い日が続いていますが、なんといっても頼りになるのはエアコンです。しかし、今年ほど頻繁にエアコンを使ったことなど、買ってからもうだいぶ経ちますが、なかったのではないでしょうか。こんな風に30度以上の気温が何日も何日も続くなんて、仙台に来てから経験したことがないような気がします。
 きのうあたりは、いくらか涼しいような気がしました。朝のうちは空は雲に覆われていて、かすかに雨さえも降っています。これは助かった、と、その時は思いました。なにしろ、毎年の恒例行事に暑いなかで受付をするのは、たまったものではありません。それと、この日に備えて、私はさる新兵器を導入していました。それは、こんな、壁にくっつけて上から風を送れる扇風機です。こういうものは、専門の電気屋さんに頼まないと付けられないものだ、と思っていたのですが、お店に行って見てみたら意外と簡単そうだったので、すぐ買ってきて、自分で「工事」をやってしまいました。電源コードの引き廻しなども、プロの仕事。

 しかし、実際に「本番」になってみると、そんな扇風機の風など何の役にも立ちませんでした。次第に外は青空が広がり、おそらく気温も30度を超えているのでしょう。やってくるお客さんたちも、みんなぐったりして、やっとたどり着いたという感じですから、エアコンのない部屋などはどんなことをやっても蒸し風呂状態になってしまいます。
 実は、その前に、会場のセッティングでも、ひと汗かいていました。出来るだけ座ってもらおうと椅子をレンタルしてあったのですが、業者がそれを持って来た時には他に動けるスタッフがいなかったため、私一人で150個の椅子を並べなければならなかったのですよ。イベントが終わったら、その業者が椅子を回収に来るので、またすぐ片づけなければなりません。いやあ、本当に疲れました。
 その業者が来てトラックに椅子を積み込んでいるときに、そのお兄さんと、お客さんのおじいさんとが何やら話をしているのが見えました。別に知り合いではないはずなのに、なんだろう、と思っていたら、どうやらおじいさんは自分が持っている携帯の使い方が分からなくて、お兄さんに教えてもらっていたのですね。世代を超えた交流、というやつでしょうか、なんか微笑ましい光景でした。
 ところで、1年以上前のことですが、こんな写真を載せたことがありましたね。

 この場所、このころはまだ広告主がいなかったので、こんな「クイズ」を出していたんですよね。それからしばらくして、やっと普通のスポンサーがついて、何の変哲もない看板になっていました。しかし、やはり不景気の影響でしょうか、この間通った時には、またこんな、別の「クイズ」になっていましたよ。今度は迷路ですね。

 少し修正して、見やすくしてみました。挑戦してみてください。見事正解された方には、「むすび丸グッズ」でも。

 正解はこちら
aventure number : 1567 date : 2010/8/10


今日の禁断 GUO

 ニューフィルでは、今は今年の秋の演奏会に向けて練習しています。ただ、まだ本番の指揮者による練習はやっていないので、イマイチ盛り上がりに欠けるところはありますね。でも、今月末(合唱コンクールの前の日!)にはその橘さんもやってきますから、あとは一気に本番モードになっていくことしょう。
 それとは別に、来年の秋、つまり1年以上先に予定されている演奏会についても、何気に盛り上がっているところです。この時に、ニューフィルはなんと「30周年」を迎えるので、その記念演奏会、ということで話が進んでいるのですよ。こういう「お祭り」だと、指揮者は当然末廣さんということになり、かなり早い時期からスケジュールを押さえてありました。しかし、問題は曲目です。これが都民響あたりなら、マーラーの8番などを、たくさんのソリストと大合唱を入れてやれるところなのですが、そんなものは今のニューフィルにはとても無理。そこで、声楽の入らないものなら、と、末廣さんは「6番」をやりたがっていたそうです。それでも、やはり人数的に難しいので、おそらく実現は無理、もう少し現実的な曲に収まりそうな気配なのですが、いったいどうなることでしょう。
 そんなときに、偶然テレビでN響がその「6番」をやっていました。確かに、ステージを埋め尽くしたメンバーはすごいものがあります。木管はそれぞれ5人ずつですしね。それを見ていたら、フルートセクションが一人ずつアップになったカットがありました。

 5番のピッコロの人はここでは出番がなかったので、写ってません。こうして4人を並べてみると、それぞれに特徴のある楽器を使っていますね。2番と4番の人が金だというのは、現在ではかなりふつうのことになりました。トップの神田さんはずっとパウエルの木管を使っていますね。そして、3番に入っている菅原さんが、ちょっと見たことのないような楽器を使っていますよ。色が白ってのがすごいですね。
 実は、これと同じころに、サン・サーンスの「3番」を演奏したものが、しばらく前にやはりテレビで放送されていました。その時にも菅原さんはこの楽器を使っていたのですが、最初に見た時にはアルト・フルートかと思ってしまいましたよ。しかし、サン・サーンスにアルトはありませんから、不思議に思っていたのですが、その数日後にパウエルの展示会があったので行ってみたら、まさにそれと同じ楽器が置いてあったのですよ。それは、オレンジ色、管体はプラスティックで出来ていました。なんでも3色揃っているのだとか。係の人に聞いてみたら、やはり、菅原さんもそれをお買い上げになっていたことが分かりましたよ。その他にも、東フィル首席の斉藤なども実際に使っているのだとか。
 実際に吹いてみると、ものすごく軽いのにはびっくりします。しかし、出てきた音はそんな軽さからは想像できないような立派なものでした。低音あたりには、木管のような雰囲気もありますし、高音は軽やか、Eメカが付いていないのに、楽にEが出ます。何よりも、リングキーのH足部管というのが、お気に入り。お値段は、というと、今使っている銀の楽器の6分の1ですからね。その場で迷わずお買い上げご成約です。
 オレンジはちょっと嫌だったので、シルバーを買いました。届いた楽器は、ケースがアルミ製で、そんなところもフルートの常識を超えています。なかなか楽しめそう。


aventure number : 1568 date : 2010/8/12


今日の禁断 いろはす

 今年のお盆は、少し雨が降ったものの、いかにも夏らしい暑さの中で、なかなかの賑わいを見せています。職場にある自販機もフル稼働させるために、売れ筋の「綾鷹」とか「爽健美茶」などは、カラムを2つ使って、収容量を上げるようにしてみました。自販機の中にはそんな「カラム」と呼ばれる筒が何本もあって、それぞれに違う飲み物を入れておくのですね。そして、表側のダミーの下についているボタンを押すことによって、カラムの下の扉が開閉して、飲み物を取り出すことが出来るようになっているのです。
 ただ、通常はダミーの総数は、カラムの数より多くなっていて、一つのカラムに対してボタンが2つ以上設定できるようになっています。よく、同じ品物が何本か並んでいる自販機がありますが、それは大体同じカラムにつながっているのですね。しかし、私がやったのは、同じ品目の2つのボタンから、それぞれ別のカラムにつなげる、ということでした。今は「ホット」をやっていないので(買う人なんかいませんし)けっこうカラムが空いているのですよ。こうすれば、いつもの2倍入れられますから、補充も楽になるはずです。というか、空になりかけるまで放っておくと、新しく入れたものがすぐには冷えないので、お客さんに生ぬるいのを飲ませることになってしまいますし。
 ところが、しばらくして中を開けて点検してみると、なぜか片方のカラムしか減っていないのですよ。結局補充するのはそれ1本だけになってしまうので、何の意味もありません。調べてみると、減っているカラムにつながっているボタンは、同じものが2つ並んだうちの向かって右側の方なのですね。「綾鷹」も「爽健美茶」も、全く同じ、右のボタンは良く押されるのに、左のボタンはほとんど押されていないという不思議な現象が起こっていたのでした。いや、「不思議」というほどのことではなく、こういう時には誰でも右を押してしまうという「法則」があるのでしょうね。特に右利きの人の場合には。そんなことが分かったので、それからは定期的にカラムとボタンを入れ替えるようにしています。
 そんなお盆の最中でも、合唱の練習が休みになることはありません。考えてみたら「萩」の練習も今日の夕方だったことに気がついて、2回連続で行って見ることになってしまいました。そうしたら、この間少なかった男声が、どっさり並んでいましたよ。特に、テナーなんかこの前の3倍ぐらいの人数ではないですか。この段階ですから、まだまだ初見大会のようなものなのですが、今日の隣にいた全く知らない人がなかなかいい声だったので、とても気持ちよく歌えました。これなんですよね。自分よりもうまい人と一緒に歌うと、そこでなにか相乗効果のようなものが働いて、出ない声が出たり、ちょっとしたコツが分かったりと、確実に楽しむことが出来るのですよ。
 「パリンカ」も、そんなシーンを期待して入ったという面もありますね。確かに、周りはほとんど私より良い声の人ですから、そんな中で歌うのはとても刺激的、確実にレベルアップしているという実感がありました。でもなあ。最近は、同じパートで忙しい人が多くなったのか、そんな「うまい」人があまり出て来ないので、少し刺激が減っている感じです。というより、オーケストラだったら、楽譜が読めて楽器が演奏できなければ参加は出来ませんが、合唱の場合は、楽譜が読めないどころか、下手をすると「歌が歌えない」人でも団員になれてしまいますからね。困ったものです。
aventure number : 1569 date : 2010/8/14


今日の禁断 おらしょ

 ブログ版「おやぢ」に久しぶりにコメントがあったのですが、HNがなんだかわけのわからないものだったので、一瞬ヘンな書き込みかも、と思ってしまいました。コメントに関しては、書き込んでもまず私がログインしなければ見ることはできません。そこで、公開しても差し支えないかどうか、という判断が迫られることになるわけですね。先日も、キリル文字の、リンクだらけの書き込みがあったので、即座に削除したところですし。しかし、内容はごくまとも、私のこともよく知っているような感じでした。しかし、そのHNは、いったい何なのか、全く見当が付きませんよ。かといって、間違いなく知り合いなのに、むげに削除してしまったりすると、あとで人間関係にひびが入ったりしかねませんから、その判断は慎重を要するものです。
 小一時間、その9文字から出来ている文字列の解析を試みてみました。反対側から読んでみたり、一つ置きに読んでみたり、まるで暗号を解くような作業ですね。しかし、全く見当もつきません。ところが、書斎に戻って合唱の楽譜のファイルが目に入ったら、なにかひらめくものがありました。なんか、こんな感じの歌詞を聴いたことがあります。しかし、今練習している曲は、ほぼ暗譜が完了しているのに、そんな歌詞を歌った覚えはありません。でも、間違いなく、どこかで聴いているものだ、という確信みたいなものは、湧いてきましたよ。そこで、もしや、と思って楽譜を開いてみたら、ありました。それは、他のパートが歌っている歌詞で、その時私はハミングに専念しているものですから、こんな歌詞だったなんて、初めて気が付きましたよ。そうなれば、コメントの主は間違いなく特定できます。削除しないで、本当によかった、よかった。
 いまや、全国的に人気を集めるようになった宮城県産のゆるキャラ「むすび丸」さんには、HNなどはあるのでしょうか。前からずっと食べてみたいと思っていた彼をあしらったお弁当、「むすび丸おむすび弁当」を、やっと食べることが出来ました。仙台駅の「こばやし」のブースに、それは平積みになっていましたよ。お値段は840円(税込)と、とってもリーズナブル、何よりも、パッケージがとってもかわいいですね。

 ふたを開けると、パンフレットやらお手拭やら、いろんなものが入っています。なんか、お買い得感が。

 これが、中身の全体像です。

 「おむすび」は白米と五穀米の二種類、兜のエンブレムは、パプリカです。赤いほうはちょっと曲がってしまって、ちょんまげみたい。おかずとしては、笹かまなどの名産のオンパレード、焼鮭も、仙台みその粕漬けです。
 しかし、「おにぎり」をかたどったこのキャラクターですから、当然それは食べられるために存在している、ということを私たちはうっかり忘れがちです。そんな「現実」に向き合っていただこう、というのが、このお弁当のコンセプトだったとしたら、やはり実際に食べてみるほかはありません。





・・・・。
aventure number : 1570 date : 2010/8/16


今日の禁断 アサヒ

 お盆のために1週間休みだったニューフィルの練習も、きのう再開されました。この時期合唱団にとってはコンクール直前ですから、そんなときに「休む」などという発想は全くないのですが、オーケストラの場合は、みんながお休みの時にやってもパートが穴だらけになってしまうだけですので、休むしかないのですね。
 そんな時には、誰よりも早く練習場に着いているはずの私ですが、きのう私が旭ヶ丘に着いたのは音出し5分前という珍しい時間帯でした。それでも、他のフルートは誰も来てなくて、早く来ていたオーボエの人に「今日はフルートは全員休みだと思った」と言われてしまいましたよ。
 そんなに遅くなったのは、その前に駅前まで行って携帯を買っていたからなのですよ。愚妻に頼まれたものがあったので、そのついでに行ってきました。私がこの前見つけた、まさに探し求めていた携帯は、そのお店では、私の欲しい色だけ「予約品」で、すぐには手に入らなかったのですよ。だから、ヨドバシだったら、すぐに買えると思ったのですね。予想通り、その色のものはすぐ買えました。これで、長いことギプスを巻かれてしまった痛々しい姿で健気に頑張ってくれていた携帯ともおさらばです。でも、こうして並べてみると、ほんとによく似てますね。やはり、こういうデザインを切望していたユーザーは、少なからずいたのでしょうね。

 お客さんも少なかったので手続きなどもすぐ終わりました。ですから、ニューフィルのほうは遅刻を覚悟していたのですが、裏道が空いていたので、なんとか時間前にはたどり着けたというわけです。楽器を組み立てていると、ヴィオラに、元団員のDさんがいるのに気が付きました。再入団かな、と思ったら、トラなんですって。残念。で、そのDさんが私の顔をしげしげと眺めて、「○○○さん、ずいぶん痩せましたね」と言うんですね。確か、この前会ったのは結婚式の時だからほんの半年前、「ガリガリですよ」と言ってるぐらいですから、そんな短期間にかなり変わっているように見えたのでしょうね。確かに、今、ダイエット、というほどのことではないのですが、去年の市民検診で体重が少し増えすぎてるな、と感じたので、食事に気を付けているところではあったのですがね。ただ、体重計で測っても、それほど画期的な結果は出ないので、まあ気長にやろうと思っていたところに、そんな思いもよらぬコメントを頂いて、なんだか嬉しくなってしまいました。本人の知らないところで、ずいぶんそんな簡易「ダイエット」の効果が表れていたんですね。
 とは言っても、油断は禁物です。このところのお気に入りは例の「グリーン・コーラ」だったのですが、あまりにおいしいので毎日欠かさず飲み続けるという、ほとんど「依存症」状態です。いくらオーガニックとは言っても、確実に糖分由来のカロリーはあるわけですから、そんなに飲んでいたらダイエットの効果も相殺されてしまいます。ただ、どうやらこの商品はスポット的なものだったようで、最近はスーパーの店頭ではとんと見かけることはなくなってきました。本当においしいものがすぐ姿を消す、と言うと、かつての「ブラック・ジンジャー」を思い出してしまいますが(そんなことを知っている人はもういないかも。確実に知っているはずの人が、最低一人は今これを読んでいないのはまちがいありませんし)、私の健康を気遣ってくれているのだったら、それもありがたいことなのでしょう。
 その後継品種として出てきたのが、これです。これもおいしかったら、どうしよう。
 
aventure number : 1571 date : 2010/8/18


今日の禁断 ブルックナー

 前回書いた「ドライスパークリング」は、全く期待外れの味でした。「ジンジャー味」みたいな噂があったので、それだったらもしや、という期待があったのですが、飲んでみたらジンジャーの味などはほとんどなく、まるでノンアルコールビールのような、ホップの味。正直、もう二度と飲みたくなくなるような、はっきり言うと「不味い」味でしたから、グリーンコーラのようにのめりこむことは絶対にないでしょう。良かった、と言うべきなのか、残念だ、と言うべきなのか。ただ、最初にお互い好きでないことが分かったのだけは、大収穫でした。人間関係でもそうでしょうが。
 ところで、ニューフィルの公式サイトには今度の演奏会のチラシがどこよりも先に載っています。いや、主催者なのですから当たり前なのですが、これはまだどこにも出回ってはいないはずのものなので。つまり、団員などに配るより前に、私には企画書などを送るという仕事があるので、一足先に現物が手元にあった、ということです。というか、正確にはチラシやポスターがもう出来上がっていることを知って、あわてて企画書を作った、という、いつもとは「逆」の手順だったのですがね。私の心づもりとしては、今週終わりごろに出来上がればいいかな、という感じで仕事をしていたのですが、予想外に出来てくるのが早かったのでした。
 このチラシは、現物はなかなか渋い色合いで、会場である「萩ホール」の内部の写真などが織り込まれている素敵なものなのですが、それをスキャンしてあの大きさの画像にすると、それがよくわからくなってしまいました。かなり補正はしたのですが、ちょっと見ずらいかな、という感じ。前の方には、それこそ「萩」があしらわれているのですが、それがなんだかタコの足みたいに見えてしまいますね。ジョニー・デップの映画に出てくるみたいな。もう少ししたらプレイガイドや市民センター、あるいは団員自身から手渡されるなどして実物を見れるはずですので、どうぞじっくり御覧になってください。もちろん、チケットも一緒にお買い上げいただいて、ちょっと渋い今回の演奏会を、ぜひ堪能していただきたいものです。
 その、ニューフィルのトップページでは、チラシを載せただけではなく、それと一緒にマスコミなどにいつも送っている企画書を、リンクさせてみました。こんなのを、毎回作っているのですよ。プロフィールなどはすでに出来上がっているものがありますし、概要も日時や会場を変えればそのまま使えますが、肝心の「企画の趣旨」だけは、毎回新しいものを考えなければいけません。なんたって、一番の宣伝の部分ですからね。たまに新聞などで記事にしてもらえた時には、この「趣旨」の中から文章が使われたりしますから、間違ったことは書けません。もちろん、「宣伝」の常で、多少の誇張は認められるでしょうがね。
 実は、今回の企画書はだいぶ前から手掛けていたのですが、この部分だけなかなか書けなくてそのままにしておいたら、この間の練習の時に「もう印刷物は出来てます」と聞いて、その晩に一気に書いたものです。何かきっかけがあれば、すぐ書けるものなのですね。
 ただ、なんと、1年先の演奏会の企画書まで、諸般の事情で書かなければいけないことになってしまいました。こんなのは、なかなか筆が進みません。
aventure number : 1572 date : 2010/8/20


今日の禁断 ワルキューレ

 きのうの深夜、ですか、「バイロイトからの生中継」というのを、やっていましたね。なんでも、これは「テレビでは世界初」のことなのだそうです。確かに、今時ではウィーン・フィルのコンサートを「生中継」するなどということはごく当たり前のことになっていますから、そんな外国からの「生中継」なんて、なにも珍しいことではなくなっていますが、やはりバイロイトは特別なのですね。たとえば、映像を作るときでも、お客さんが入ったときの公演を収録するのではなく、客のいない空っぽの劇場で、客席にしっかり足場などを組んで、「セッション」録画をしていたものですね。あの1980年のシェロー/ブーレーズの「指環」などはそんな風にして作られていましたね。本当の「生」を見たいのなら、劇場まで足を運べ、という高飛車な態度が、バイロイトの基本的な姿勢だったのでしょう。
 それが、長く続いたヴォルフガングの治世がやっと終わり、その次の世代に「当主」が変わったとたんに、こんなおいしいことをやってくれました。もう、「伝統」をかさに、排他的な姿勢を貫ける時代ではないのでしょう。
 「テレビでは初の生中継」という言い方が、面白いですね。すでに、ネットでの「生中継」は行われていますから、わざわざこんな言い方をしなければいけないのでしょう。しかし、「テレビでの生中継」が、実は今回が「世界初」のことではなかったことを、知っている人もいるのではないでしょうか。それは、1967年6月25日のこと、BBCが中心になって企画された「Our World」という、それこそ「世界初」の、衛星で全世界をむすんで、世界各地から「生」の映像を送りあおう、という番組が放送されたのですよ。日本からは、確か生まれたばかりの赤ちゃんの足形をとる瞬間、などというしょうもない映像が送られていたはずです。もちろん、これが歴史に残っているのは、その番組の中で「ザ・ビートルズ」が新曲を録音している現場を紹介したからです。「All You Need Is Love」という、今でもよく知られている大ヒット曲を彼らが録音しているところを、ロンドンのアビー・ロード・スタジオ(もちろん、第2スタジオ)から「生中継」したものです。この映像は、事あるごとに紹介されていますよね。あれのオリジナルが、この放送の映像なのです。
 そして、その同じ番組の中で、ドイツから放送されたのが、バイロイトからの「生中継」だったのですよ。それは「ローエングリン」からの1場面が、ほんの数分だけ流れただけのものでした。しかし、その時にバイロイトの劇場の内部が、初めて日本の「お茶の間」のテレビに映ったことになるわけで、私などはそれを見てとても興奮したものでした。もちろん、当時クラスにワーグナー好きなどがいるはずもなく、翌日の教室はビートルズの話題だけで盛り上がっていましたがね。
 ですから、そんな大昔に「世界初」があったことなどは、忘れたふりをして、ひたすらこの快挙をセンセーショナルにあおるNHKでした。まあ、6時間に及ぶ公演を、そのまま放送してくれる太っ腹さは、ありがたいことですが。
 そう、そんなに時間がかかるのは、それぞれの幕間がたっぷり1時間ずつ取られているからなのです。その間に、お客さんは全員劇場の外に追い出されてしまって、その間に中では場面転換とか、ライティングのテストとかをやっているのですね。そういうレアな映像を、そのまま流せばいいものを、NHKがやったことは、それをスタジオ内のモニターで流すだけで、その間は例によって愚にもつかないゲストとのおしゃべりを繰り広げていたのですね。まあ、それ以外にも貴重な現地の映像は紹介されていましたが、あのピアニストの見当外れのコメントには、むかつきました。
 でも、「生」なのに、完璧に日本語字幕を付けていたのには、感服です。あまりに完璧すぎて、本当に生なの?と思ってしまうぐらい。
aventure number : 1573 date : 2010/8/22


今日の禁断 ロイパー

 ほんとに、この暑さはいつまで続くのでしょうね。仙台では8月末と言えばもう秋の気配がしてくるはずなのに、いまだに夏真っ盛りというのですから、ちょっと大変です。
 そんな暑さを乗り切ろうと(いや、べつにそんなわけではないかもしれませんが)、ニューフィルではこのところパート別の飲み会があちこちで行われています。先週の金曜日はヴィオラが「駅裏」でしたし、きのうは木管が「名掛町」でした。ヴィオラのほうは行ってないのですが、伝わってきた話によると、こんな写真を使ったポスターが地下鉄の駅に貼ってあった、と盛り上がっていたそうですね。

 ニューフィルのメンバーはよくご存じの「美しい」方ですね。モデルさん、でしょうか。
 木管の方は、そんな華やかな話題はありませんでしたが、来年大学を卒業するメンバーを中心に、これからの進路など、ごくまじめなお話に終始していましたよ。ちょっとこじゃれたお店で、遅れてくる人のために料理をちゃんととっておいてくれたり、細やかな配慮がなかなか、でした。
 実は、そこに行く前にちょっと時間があったので、そのすぐそばにある○星堂に行ってみました。いつもポスターやチラシを置いてもらっているのですが、それ以外はまず足を延ばすことはないので、たまにはじっくりお店の中を見てみようと思ったのです。そうしたら、半年前に来た時とはお店の中が変わっていました。今までは3階にジャズやイージーリスニング、4階は、ワンフロア全部クラシックという配置だったのですが、そのクラシックが3階に下りてきて、ジャズと同居していたのですよ。4階に行くエスカレーターは止まっていて、その前に「通行禁止」の立て札が立っていました。確かに、今までの4階全部クラシックというのは、いかにも贅沢な感じはしていましたね。ホームシアターのような大きなスペースもあったはずです。そこには、新聞のクラシック関係の記事の切り抜きなども置いてあって、いかにも「情報発信地」のような雰囲気がありましたよね。でも、このご時世、そんな儲かりもしないクラシックのために広いスペースを割くことなどは許されないことなのでしょうね。なんせ、それこそもっと大掛かりな「情報発信地」と言われていたさるCDショップが、これは丸ごとなくなってしまうぐらいですから。
 「4階」時代には、輸入盤もそこそこ置いてありましたが、なんだかあまり回転は良くなかったような気がします。とっくに市場から姿を消したはずのアイテムがまだ残ってたりしましたからね。マニアだったら喜ぶかもしれませんが、そんな「不良在庫」を抱えていたのでは商売はうまくいくはずがありません。
 結局、「3階」に来ると同時に、輸入盤はすっかり無くなってしまったようです。これはクラシックだけではなく、ジャズのコーナーをのぞいてみたら、そこでももはや前はたくさんあった輸入盤が姿を消していました。こういうのを見てしまうと、やはりもはやCDは売れなくなっているのだな、というのが実感できてしまいます。店員さんも、いかにも「クラシック」という感じの人がいなくなってしまいましたね。ああいう人たちは、やはりリストラにあってしまうのでしょうか。
 それよりも、こんなに狭くなってしまったのでは、チラシなんか置いてもらえないかもしれませんね。
aventure number : 1574 date : 2010/8/24


今日の禁断 いきものがかり

 最近はネット配信が増えたためにCDなどのフィジカルな媒体の売り上げが減ってきた、と言われていますが、そもそも音楽を聴くという行為自体の変化が、大きく影響をしているのではないか、という気がしてしょうがありません。かつては「趣味」の範疇にあった「音楽」というものが、今ではほとんど生活の一部となってしまっています。そこでは、何事も安易な方向に流れていくのは必至です。もちろん、その「音楽」というのは、私たちが主に聴いているであろう「クラシック」ではありません。というか、「クラシック」こそは、まだまだ「趣味」のもの、本当に好きな人以外は手を出さないという、いわば「聖域」がまだ厳然として存在している世界ですからね。
 ですから、今ふつうに「音楽」と言えば、「洋楽」とか「邦楽」という、かつての業界用語によって語られるジャンルのものになってきます。それでも、まだ「洋楽」の場合は幾分趣味性は残っているかもしれませんが、「邦楽」となると、もう、たとえばテレビを見るとか、新聞を読むのと同じ感覚で接するものとなってはいませんか?そして、それらは決してインストものではなく、「歌」ものであるのは必須の条件になってきます。だって、「歌詞」がないことには、それを聴いている人はその「楽曲」(これも業界用語)を理解することは出来ないんですからね。というか、「楽曲」について語るときには、ほとんど「歌詞」の内容しか話題に上らない、というのが、普通のレベルの会話の状況なのではないでしょうか。その「楽曲」に共感するかしないかは、「歌詞」のみによって決まってしまうのですよ。「邦楽」を聴く人が「音楽」について語るのは、彦根市民が「むすび丸」について語る以上にあり得ないことなのです。
 その歌詞の中身で、なんとも不思議なことが起こっているのをご存知ですか?女性歌手が主に異性に対する時に使う二人称代名詞には、「きみ」という言葉が使われているのですよ。「♪きみに会いたくて〜」とか、「♪きみなしでは、いられない」とか、いまのはたち代のシンガーが歌っている「歌詞」の中では、ほぼ例外なく男性に向かって「きみ」と呼びかける事態が日常化しているのです。これが、とてつもなく異様な事態だと感じられるのは、もしかしたらある年齢以上の人なのかもしれませんが、少なくとも私にとってはこの「きみ」は、気持ち悪くてたまりません。私の中では、「きみ」というのは、あくまで男性が目下の男性、場合によっては女性に対して使う人称代名詞なのですからね。
 ただ、よくは分かりませんが、こういう曲を聴いている彼女たちは、実生活では果たしてこういう意味で「きみ」は使ってはいないのではないか、という気がするのですが、どうなのでしょうか。この不気味な言葉遣いは、あくまで「邦楽」の「歌詞」の中だけのものだ、と思いたいものです。
 「邦楽」の「歌詞」には、よくつかわれる単語、というのがあります。「巡り合えた奇跡」とか「出会えた奇跡」などというフレーズには、3日に1度はお目に書かれます。誰かが最初に使った頃は新鮮でインパクトがあったものも、こんなに使われると逆に気持ちを逆なでされるようで不快感ばかりが募ります。おそらく、「きみ」も、最初はそんなインパクトを狙って、たぶんユーミンとか宇多田ヒカルあたりが使ったものを、それこそ異口同音に(いや、同工異曲?)深い考えもなくみんながマネをしたから、こんな垂れ流し状態になってしまったのかもしれません。
 話は変わりますが、「ゲゲゲ」はなんと6週連続視聴率1位なのだとか。もう「竜馬」など問題外です。これほどのヒットの要因はいろいろ言われていますが、私はテーマ曲の新鮮さも、大きなファクターだと思っています。「♪ありがとうって伝えたくて あなたを見つめるけど」というサビの「歌詞」、これほど「あなた」という言葉が美しく響くのは、ひとえに、どこへ行っても「きみ」しか聞こえてこないという現実があるからなのです。
aventure number : 1575 date : 2010/8/26


今日の禁断 八木山

 ニューフィルの今度の演奏会の指揮者、橘さんとの初練習が、行われました。この前いらっしゃった時には、土日には全く練習日が入れられなかったという変則的なスケジュールだったため、今回のようなホールを借りての長時間の練習というのはなかったので、なんか初めての体験のような気がしてしまいます。ほんと、あの時はいつも旭ヶ丘のウィークデイの練習で、あわただしかった記憶だけが残っています。時間内にやりたいことはいっぱいあるのに、すぐ時間がなくなって「話だけ」で終わってしまったことが、なんだかたくさんあったような気がします。
 ですから、時間がたっぷりとれた今回は、もっといろいろなことを要求されるだろうな、という予感はありました。すごく楽しみです。
 しかし、楽しみとは裏腹に、私はけっこう不安な気持ちで臨まなければなりませんでした。いえ、私の担当のバルトークはまずまず、指揮者練習に耐えられるだけのクオリティは確保できている(?)ので、なんの心配もないのですが(本当か?)、その前に他の人のパートを代わりに吹かなければならなくなってしまったのですよ。それは、ブリテンの2番のパートです。一応さらってはありますが、合奏の中できちんと吹けるかどうかは全く自信がありません。しかも、ピッコロ持ち替えでかなり難しいこともやらなければなりませんし。

 今回の橘さんは、少し髪が長くなって、アイドルみたいになっていました。前は指揮棒の代わりに鉛筆でしたが、今日は音叉ですね。なんでも、ウィーンから帰って来たばかりなのだそうです。団長がまずご紹介した時に「ウィーンのお土産に、ザ・・・・を頂いてますので、あとでみんなで分けて食べましょう」と言っていましたからね。それにしても、ザウアークラウトなんて、分けたとしてもそれだけで食べてもあんまりおいしくないような。
 1曲目のホルストは出番がないので、客席で聴きます。橘さんは「こんな曲を選んでくださって、本当にありがとうございました」ですって。よっぽどイギリスものが好きなんでしょうね。その練習の合間にも、イギリスならではの「紳士的な」表現に関しての注意が何度かあったような。
 そして、いよいよ問題のブリテンです。1曲ずつやっていくのかと思ったら、まず全曲を通してしまいました。私は、特にピッコロがボロボロ、2曲目の1番との掛け合いが、ほとんど外れてしまいました。しかし、それをもう1度最初から返していくと、吹けなかったところが段々吹けるようになっていくのですから、不思議なものです。これが、橘さんのマジックなのですね。やはり、時間をかけないと本当の味は分からないのかも。
 休憩時間に、接待係のスダコさんが、「お土産を切りますよ〜」と叫んで、みんなをロビーに連れて行きました。ん?ザウアークラウトって、切って食べるものだっけ?

 しかし、そこにあったのはこんな丸いチョコレートケーキ、これはどうやら「ザッハ・トルテ」のようですね。同じ「ザ」始まりのウィーン土産でも、えらい違いです。

 これを細かく切って、みんなに行きわたるようにします。

 切り終わったら、このありさま。われさきにと奪い合いです。もちろん、私もひとかけら頂きました。濃厚な味で、とてもおいしかったですよ。
 本乗りのバルトークでも、とても密度の濃い練習が行われました。でも、橘さんは決して我々を責めることはなく、「もっと、上手にできるはずです」とか、最大限長所を引き出そうという姿勢、最悪でも「音程が揃うに越したことはありません」ですから、この次までにはもっとちゃんとやってやろう、という気に、知らず知らずのうちになってしまいます。とても疲れましたが、それは満足した後の疲れでした。
 もっとも、私はそれから全く反対の方向にあるところまで、明日の合唱コンクールに控えての練習に向かったのですからね。もうクタクタです。
aventure number : 1576 date : 2010/8/28


今日の禁断 不協和音

 そして、今日は合唱コンクールの宮城県大会でした。会場は名取市文化会館、お馴染みのところです。ただ、本番前のリハーサルを行う場所が、去年は同じ会館内の部屋が借りられたのですが、今年はダメだったようで、線路を越えた反対側にある公民館で、まず練習ということになっていました。「公民館」とは言っても、使うのは「体育館」ですから、もちろん冷房なんかは入っていません。まず窓やドアで開けられるものをすべて開けて風を入れることを試みますが、入ってくるのは熱風だけですから、あまり効果はありません。せめて、ウチワでも持ってきたら少しはしのげたのに、と思ってもどうしようもありません。ところが、もっと風を入れられないかと思って、倉庫と思われる扉を開けてみたところ、その中には大量の扇風機が埋蔵されていたではありませんか。こんなところに隠してあったんですね。さっそく、それを引っ張り出してセットしたら、少しは暑さがしのげるようになりました。
 暑さのせいなのか、体育館の音響のせいなのか、なんだか合唱はイマイチ美しくありません。きのうまでは、もうちょっとハモっていたはずなのに。まあ、ここまで来たのでは、いまさらじたばたしても仕方ありませんね。
 そんな、なんかしっくりこない感じは、結局本番まで続いてしまいました。合唱としての一体感がほとんど感じられないのですね。
 今回は、一般の部は全部で7団体が出場しています。しかし、その中の1団体は、去年のコンクールで全国大会に進み、見事「シード付き」の金賞を獲得しています。この「シード」という制度、以前も書きましたが、これをもらうと自動的に全国大会に出場できるという「ご褒美」です。県大会と東北大会は免除されるのですね。だったら、そこに出て歌う必要などないではないか、というのが、ごく普通の市民の感想なのではないでしょうか。しかし、なぜかこの団体はしっかり出てきて歌っていくのですね。県でも東北でも。私には、どう考えてもこれが理解できません。代表を決めるための大会に、なぜ、すでに代表が確定しているところが出てくる必要があるのでしょうか。そもそも、お客さんなんてほとんどいないガラガラのホールですよ。そんなところで歌うことに、いったいどういう意味を見出しているのか、今度知り合い(最近、そういうつながりが増えました)に聞いてみたいものです。いくら知り合いだからといって、まさか○井さんに聞くわけにはいかないでしょうが。
 ですから、実質的には残りの6団体の間での「戦い」になるわけです。しかも今年はそのうちの5団体が東北大会に出られるという「枠」になっているそうなのですよ。ということは「落ちる」のは1団体だけ。そこにパリンカが入る可能性だって、こんな演奏ではあるかもしれませんよね。
 出番が終わって、他の団体のうち、エピスとあと2つ聴けました。エピスは自由曲でとても面白い曲をやっていましたね。私もCDで聴いたことのあるラウタヴァーラの曲と、やはり他の曲も最近聴いたサンドストレムの曲です。とても楽しく聴けました。そして、そのあとの2つの団体がちょっと精彩を欠いていたので、これでパリンカは、エピスとともに東北大会に行けるな、という感触がありましたね。帰りに、そのエピスの知り合いから「どうでした?」と聞かれたので、そんなことをしゃべったら、なんだか誤解されて、えらく落ち込んでしまったみたいです。
 でも、審査結果は、エピスが1位でした。良かったですね。パリンカも3位、去年はまさにがけっぷちの東北大会出場でしたが、今年はまだ下がありましたから。エピスは、あの自由曲がもっと練れてくるでしょうから、間違いなく全国大会に行くはずです。パリンカは・・・微妙ですね。少なくとも、今日のような演奏だったら、ダメでしょう。
aventure number : 1577 date : 2010/8/29


今日の禁断 ダフ屋

 山下達郎は、今全国ツアーの真っ最中だそうですね。毎週日曜日の彼がDJを務めるラジオ番組で、ほぼリアルタイムにレポートしてくれますので、今どのあたりをまわっているのかが、よくわかります。「きのうは、山形県民会館でした」とか、来月は私もそのステージに立つはずのホールの名前なども出てきます。
 実は、達郎のツアーは去年も行われていました。それの模様も、同じようにラジオで扱っていたのですが、私はそれを聞きながら「いいなぁ」と思うだけでした。仙台でもコンサートがあったので、そのチケットを取ろうという努力はしてみたのですが、電話はつながった時点で売り切れの告知、プレイガイドに並んでもそもそもチケットがほとんどないという状態で、結局手に入れることはできなかったのですよ。ツアーの話を聞くたびに悔しくて。でも、今年は違いますよ。あと10日もすれば、会場の宮城県民会館に座って、生の達郎を味わうことが出来るのですからね。
 今年もツアーがあるということはだいぶ前に知っていたのですが、どうせチケットは買えないだろうと思っていました。ファンクラブの会員にでもなって、早々と入手できるような状態でないことには、とても手には入らないだろう、と。そんな時、新聞で、その新聞の会員サイトで、会員に対する先行予約が出来る、という案内を目にしました。それは、5月の末ごろだったでしょうか。まあ、ダメモトで、と思いながら、とりあえずそこの会員になって(無料です)、そこと契約している「ぴあ」の先行予約を申し込んでみました。それが、見事に当たってしまったのですよ。
 これで、ついに念願の達郎のコンサートに行ける、と喜んでは見たものの、そのあとの煩雑なやり取りにはほとほと嫌気がさしてしまいました。まず、代金を何日か以内にコンビニに収めてくれ、ということなので、すぐさま近所のセブンで代金を払います。それと引き換えにもらったのはレシートだけ、なんだか不安になりますよね。
 お金を払ったのだから、チケットはすぐ送られてくると思って、それから毎日郵便受けを見るのが楽しみになっていましたが、1週間以上経っても、送られてくる気配はありません。もしかして、なにか手違いがあったのかも、と、抽選結果の時のサイトに載っていた番号に電話をしてみました。そうすると、出てきた女は、いかにも面倒くさそうな態度で、「チケットは、公演の2週間前から発送すると、サイトに書いてあります」と、冷たく言い放つだけ、サイトのどこを見ていいのか聞いてみたくても、とてもそんなことが許されないほどの、それは高慢な言い方でした。もう、その態度で「ぴあ」は全く信用出来なくなってしまいましたね。一応、こちらには支払いの控えなどありますから、そんな「詐欺」に対応するためにはどうしたらいいのか、真剣に考えてしまいましたよ。だって、「2週間前」といったら、それから3カ月も先のことですよ。お金だけ払わされて、3ヶ月待ってろ、なんて、とてもまともな感覚ではありませんよね。同じようにもっと先、10月のクラシックのコンサートの予約を「カジモト」にしたら、そのチケットは数日後には手元に届いていましたからね。
 そんな、夜も眠れないほどの日が3カ月続いた後、やっとチケットの現物は届きました。「ぴあ」のあの対応があったので、うれしさも半減です。もう、こんな買い方は絶対にするもんか、と、固く心に誓うのでした。
 封を開けてみると、達郎の事務所からの「オークションなどで入手したチケットは、使えません」というような、強硬な文面の手紙が入っていました。それを見ると、そのような不正な買い方をしている人のために、欲しくても手に入らない人がかなりいるそうなのですね。、もしかしたら、「ぴあ」のやり方は、そんな不正な転売を防ぐための方策だったのでしょうか。
aventure number : 1578 date : 2010/8/31


今日の禁断 ローソン

 ニューフィルの定期演奏会のチラシは、すでに公式サイトにアップしてありますが、いつもの通り、そのチラシの現物とポスターを配っているところです。というか、もう殆どのところは行ってしまったのですがね。手元に届いたのが先週の金曜日だったので、その日のうちに私の割り当てをまわってしまったのですよ。その次の日には指揮者練習が広瀬文化センターで行われるので、一番遠いそこには行く必要がありませんから、すぐに終わってしまいましたよ。
 たった半年しか経ってないのに、相変わらず細かいところで街は変わり続けていましたね。一番びっくりしたのは、今度の演奏会の会場の「萩ホール」へ通じる上り坂でした。まずは、新装なった、とは言っても、いつも行く受付あたりは全く変わってはいなかった「博物館」に行った後、そのまま行くとホールの真正面になる道は通らずに(余談ですが、「真正面」をまねしたような「真逆(まぎゃく)」という言葉は、私は大嫌い、これを使っている人は、ほとんど軽蔑の対象でしかありません)、手前で右折して、少し行ったところを左折して坂道を上る、というコースです。と、いつもと変わらない道だったはずなのに、その坂道を登り始めると、周りの景色がいつもと全く違っていることに気付きました。道自体も、なんだかまっすぐではなく蛇行しているようですし。
 帰りも同じ道を通ったら、どうやら工事中なので新しい道を作って、そちらを通るようになっていたのですね。信号の位置まで変わっていたので、全く気付きませんでしたよ。
 このチラシ配りルートの最後となるのが、花京院の「シルバー・センター」なのですが、そこに行くための東七番丁も、X橋の手前がすっかりきれいになって車線が増えていましたね。これで、「駅裏」に行くのも少し楽になりそうです。いや、もう少しするとこのX橋自体がずいぶん変わってしまうのでは、と思えるような工事が行われていましたがね。
 実は、私の家のすぐそばでも、きのうから新しい道路が通れるようになっていました。そのことを、なぜかテレビのニュースでやっていたのですね。普段見慣れた風景がテレビから流れているのは、なんだか変な感じですね。そういえば、今日もご近所のコンビニに強盗が入ったということで、その、いつも前を通っているお店が出てきたのもうれしいものでした(いや、強盗はうれしくないかも)。それはともかく、新しい道路が出来たおかげで、今まで丁字路だったところが十字路になってしまいました。そうなると、今までふさがれていた右折レーンが解禁になって、荒巻本沢から桜ヶ丘方面に行けるようになります。ところが、その交差点の信号には、右折信号はおろか、時差式にもなっていないために、なかなか右折が出来ないようになっているのですよ。その反対側、中山から右折して輪王寺方面に向かうにも、丁字路時代には苦労していました。十字路になったらそれが解消されるのだと思っていたのですが、全く変わっていなかったようですね。ですから、見ているとおっかない走り方をする車もいますよ。もう赤信号になっているのに、スピードを出して無理に右折する車とかね。
 この道が出来たことで、車の流れが大きく変わってしまうはずです。荒巻本沢交差点の渋滞も解消されることでしょう。そうなると、そのそばの「荒巻セントラルプラザ」には誰も行かないようになってしまいそう。今でも、ほとんど廃墟と化しているのに、この道路の開通に合わせるようにメインテナントの「ヨークベニマル」が、交差点のすぐそばに新しい店舗をつくって、いなくなってしまったら、もはや「センプラ」には、ばかでかいリサイクルショップしか残りません。
aventure number : 1579 date : 2010/9/2


今日の禁断 ホーマック

 9月に入っても気温が30度を軽く越すような日が続いています。きのうなどは、なんと今年に入って最高の気温になったそうですよ。「9月」なのに、です。ですから、きのうの天気予報を見ていたら、今日の予想最高気温が33度なのに、いかにも涼しそうな青いフォントになっていました。これは前日比で高ければ赤、低ければ青というお約束なのですが、これほど実態を伴っていない表わし方もないですよね。確かに前の日よりほんの少し温度は低くなってはいますが、9月に入った仙台が33度ですよ。それを青いフォントで表わすなんて、視聴者の神経を逆なでしているとしか思えません。
 そんな暑い中、ホームセンターに行って板を買ってきました。新しい体重計を買ったものの、浴室にはそれを置く場所がないので、今ある広めの棚の途中にもう1段棚板を渡して、そこに置こうということなのです。1センチぐらいの厚さの板をコの字型に組み合わせて棚の中に置こうという計画です。下にはタオルとか詰め込みますから、別に固定しなくても大丈夫なはず。ですから、板をただのこぎりで寸法通りに切るだけですから、すぐに出来てしまいましたが、それだけのことを日のカンカン照りつけるベランダでやっただけで、もう大汗をかいてしまいましたよ。
 計画通り、それは棚の中にすっぽり収まり、体重計も見事にそこに収納できることになりました。大成功です。久しぶりに大きな仕事を成し遂げた、という充実感を味わうことが出来た瞬間でした。ところが、思いもかけないところでトラブルが発生することになります。私は、当然体重計を持ち上げて出し入れしていたのですが、愚妻はなんとそのまま引っ張り出そうとしたのです。そうしたら、横に渡した棚板ごと外に出てきてしまうではありませんか。そんな使い方なんて、全く想定していませんでしたよ。いやあ、世の中には予想もしないようなことをする人がいるのには、本当に困ってしまいます。
 仕方がないので、板にくぎを打って、棚板が出て来ないようにしました。ところが、そうすると今度は、そのコの字に組み合わせたもの自体が飛び出してくるのですね。なんということでしょう。ですから、さらに、今度は板と元の棚をネジで固定して、しっかり留めましたよ。これで、どんな使い方をしても棚が動いてしまうことはないでしょう。

 しかし、この体重計、ただの体重計ではなく、体脂肪率とかいろんなものが一瞬にして測れるような機能が付いています。その前に測る人の生年月日や身長なども登録しておくと、いろんなデータが瞬時に出てくるんですね。こんな面倒くさいものを使いこなす勇気は、私にはありません。まあ、いつもしっかり運動をしていれば、そんなチマチマと測る必要などないような気がするのですが。
 ところで、きのう教育テレビでティーレマンとウィーン・フィルの映像が放送されていましたね。「運命」のフィナーレには思わず大爆笑してしまいましたが、ティーレマンの指揮ぶりも、とても笑えるものでした。常に体の下の部分で腕を動かしているものですから、「オーケストラの指揮」ではなく、「スコップで穴を掘っている」ように見えてしまうのですね。あれだけ土をいっぱい掘ったらば、さぞかし体重も減ることでしょう。 
aventure number : 1580 date : 2010/9/4

10/9/6-10/14