1541(10/6/22)-1560(7/28)

今日の禁断 トカゲ

 2週間ぐらい前に設置した「萩」のファヴィコンが、やっと今頃になってIEでも見られるようになりましたね。皆さんの環境ではどうでしょうか。「合唱団『萩』」で検索すると、多分一番最初に出てくるはずですから、確認してみてくださいね。別にSEOなどは考えてはいないのですが、こまめに更新していると、こんな風に上位に進出できるのですね。それにしても、このファヴィコンの挙動は私にとっては不思議でしょうがありません。こちらでは何も変えていないのに、そのまま放っておくとある日突然見られるようになるのですからね。ネットの社会は謎だらけです。それと、Firefoxではきちんとアニメーションになっていて、最初のうちはきちんと動いたりしているのですが、IEにはそういう機能はないみたいで、ふつうに静止しているだけです。
 そういえば、もう一つ「謎」なことがあったのですが、それはこの間合唱団のピアニストと話をしていて解決してしまいました。ご本人ではなく、その「家人さん」が写真をとってくれたのですね。芸術選奨の。結局新聞には出なかった、と思っていたのですが、どうやら地方紙には小さく写真のない記事が出たそうですね。
 それよりも、「テレビで団長を見た」という人がいたことが、今日のパート練習の時に分かりました。授賞式の次の日にやったそうなのですが、全く気付きませんでした。というか、その日は練習日でしたから、夕方あたりのニュースなんか見れませんでしたが。誰か、他に見た人、いませんか?
 そう、今日は木管のパート練習、いつもの会館が会場なのですが、こんな蒸し暑い中でもひんやりするような建物なので、エアコンを入れなくても充分涼しいだろうな、という予想は、実際に音を出していると裏切られてしまいました。なにもしないと結構涼しいのに、楽器を吹いているとかなり暑くなってしまうのですね。それが何人も集まるのですから、これは無理だと思って、とうとう今季初めての「冷房」を入れてしまいました。旭ヶ丘などは、今の時期は「正式には」冷房は入れてもらえないことになっているのですが、いくらなんでも暑くてたまらないので、先週は入れてもらいました。しかし、それはいかにも「特別に入れてやったんだ」というような態度がミエミエだったのですよね。そこへ行くと、ここはどんなときにも、使う人の快適さが優先される、理想的な環境です。
 そんな快適なところで、最初は人が集まらなかったのでちょっと個人練習っぽい感じでしたが、最後にはまずまずの集まりで、バルトークの要所要所を確認です。やはり大変だったのは「エレジー」でしょうか。クラリネットとフルートがバックグラウンドの細かい音符を吹くあたりが、なかなかさまになりません。他の人が「もっと、ミステリアスに」などと言ったようですが、私にはそれが「民主的に」と聞こえてしまって、しばし意味不明。でも、民主的な演奏って、どんなんでしょうね。きっと、みんなが悪口を言わないで、しっかり合わせることなのでしょう。ですから、この楽章の最後の厄介なところも、やっとそのタイミングが分かるようになりました。
aventure number : 1541 date : 2010/6/22


今日の禁断 町内会

 ニューフィルの受賞の知らせは私が気がつかなかっただけで、実は新聞でもテレビでも報道されていたのだ、という事実を受け止めるために、新聞のバックナンバーをもう1度見直してみることにしました。幸い、職場にはまだ廃品回収に出していない「河北新報」の束が残っていたので、それの6月8日、つまり授賞式の次の日の朝刊を探します。そして、隅から隅まで目を皿のようにして眺めてみると、確かに県内ネタのページにその記事はありました。

 やはり、写真も何もない、テキストだけの記事では、つい見逃してしまいますね。もし写真が載っていたら、前にこちらや公式サイトに使ったのと同じものが載ったのでしょうね。改めて、ありがとうございました。
 ところで、パリンカのコンサートは終わったのですが、私はそれからもなにかと忙しい思いをしてしまいました。というのも、このコンサートで、私は、歌詞カード作りの他に会計も担当していたのですよ。最初は、他の人がちゃんと会計をやることになっていたのですが、その人からサブとして手伝ってほしい、と頼まれたのですね。まあ、お金集めぐらいだったらそんなに苦にはならないかな、と思って引き受けたのですが、その人がなにかと忙しくなってしまって、結局私一人ですべての会計事務を扱わなければならなくなってしまいました。まあ、前にやっていた人がいろいろ教えてくれたりはしましたが、何せ初めてのことですから戸惑ったのなんのって。まあ、お金を集めたおかげで、今まで知らなかった人の名前は全部覚えることは出来ましたがね。
 大変だったのは、コンサート当日の準備です。ソリストやらステマネ、受付とか、果ては弁当代まで、支払いをするためのお金を袋に入れて用意しなければなりません。領収書なども、一緒に入れなければいけませんし。その時に困るのが、私はそういうところに書く字が極端にヘタだ、ということなのですよ。昔からチマチマと小さな字ばかり書いていたので、ちょっと大きめの字を書くと、とても恥ずかしいものになってしまうのですね。仕方がないので、すべてパソコンで印刷することにしました。考えてみれば、この辺が私の持ち味なのでしょうから、堂々と開き直ってパソコンに任せてしまえば、悩むことはありません。
 想定外のこと、たとえば当日券の売り上げなどを預かる(ほとんどが500円玉)、などという面倒くさいこともありましたが、みんなからもらったかなりの量のレシートなどを集計してみたら不思議なことに手元に残ったお金は、すべて計算通りでした。これにはちょっとびっくり、数千円ぐらいの誤差は覚悟していたのですが、完璧に合ってしまったなんて。これも、毎年一度に300人分のお金を集計してきた経験の賜物なのでしょうか。もうすぐ、そんな季節ですね。
 実は、その前にもう一つ、面倒くさいことが控えています。それも、いやだ、いやだ、と思っているうちに、終わってしまっていることでしょう。
aventure number : 1542 date : 2010/6/24


今日の禁断 譜めくり

 3年に1回開催されている「仙台国際音楽コンクール」、今日ピアノ部門のファイナルが終わって、今年の「第4回」のすべての審査が終了しました。とは言っても、なにしろ会場があの悪名高い青年文化センターのコンサートホールなのですから、なにかと盛り上がりません。前回のコンクールの授賞式の時に、当時の仙台市長が「優勝した人たちが演奏できるような立派なホールを作ります」と言っていた「口約束」は、いったいどうなってしまったのでしょう。いや、あの市長はもう辞めてしまったので、そんな約束は当然のことながら反故になってしまったのでしょうね。
 もちろん、私的にもこのコンクールに関しては何の盛り上がりもありませんから、聴きに行くことなど全く考えてはいなかったのですが、きのうのピアノ部門のファイナルの1日目に行くつもりだった同居している若い女性が、急に行くことが出来なくなってしまい、代わりに私が行くことになってしまいました。
 行って見ると、座席は中央通路から2列後ろ、このあたりは、オーケストラを聴くには最悪のポジションです。本当はもっと後ろで聴きたいのですが、そうもいきません。演奏が始まると、もっと悪いことに肝心のピアノの音が聞こえてきません。なんか、上澄みだけが聞こえてくるだけで、全く芯のある音ではないのですね。楽器のせいかな、とも思ったのですが、2人目でスタインウェイからカワイに代わっても、相変わらずスカスカな音は変わらなかったので、これはやはりホールのせいなのでしょうね。オーケストラもなんだか雑、弦楽器の音はカサカサしていて全く潤いがありませんし、ホルン奏者などは肝心なところで派手にミスってましたよ。
 私の場合、どんなに体調が悪くても、生のコンサートでは常に演奏家と対峙して聴こうという気持ちが働くので、決して居眠りなどはすることはないのですが、もう、この2人の演奏は、そんな音もあってなんか主体的に聴こうという気にはなれないものでした。そうなってくると、襲ってくるのは強烈な睡魔、プロコフィエフとブラームスの間は、その睡魔と闘うことに全力を使いはたして、彼女らの放つメッセージを受け取るような余裕は全くありませんでしたよ。
 ところが、最後のラフマニノフの2番が始まると、そこにはそんな睡魔など決して起こり得ないような、確かな演奏のみが持つ特別なオーラが漂っているのが感じられたのです。そもそも、ピアノの音(スタインウェイ)が全然違います。粒立ちはとてもくっきりしていますし、何よりも細かいニュアンスの違いがはっきり伝わってきます。バックのオーケストラも、見違えるような重厚な音に変わりましたよ。その人の演奏は、コンクールで審査されているという硬直したものではなく、あくまでのびのびと、余裕すら感じられるほどの素敵なものでした。前の2人とは「格」が違います。ファイナルはまだ次の日の3人も残っているのですが、彼を聴いた時点で、この人は間違いなく優勝するはずだ、との確信が生まれるほどの、それは確かな音楽が伝わってくるすごい演奏だったのです。
 ついさっき、ピアノ部門の審査結果が発表になりました。優勝したのは、まさにその人でした。今回の審査員の耳は、確かだったようです。
aventure number : 1543 date : 2010/6/26


今日の禁断 すいか

 なんとも変化に富んだ1日、なんだか頭の中がこんがらがってしまうほどです。
 最初は、仙台国際音楽コンクールピアノ部門の「ガラ・コンサート」です。ファイナルに進んだのは6人で、それがきのうとおととい3人ずつに分かれて演奏したのですが、結果的には私が聴いた日の3人が全員上位入賞してしまいました。ただ、3位が2人出て、そのうちの一人が、私は聴かなかった日本人のピアニストです。「ガラ」は3位までの人が演奏するので、それが4人だとコンチェルトを4曲、これはちょっとつらいな、と思ったら、なんと3位の人は2人で1曲、ということになっていました。つまり、ブラームスの1楽章だけをやった後、ラフマニノフの2、3楽章をやるのだそうです。なんだかなあ、という感じですね。
 もちろん、1位を獲得したホロデンコさんは、同じラフマニノフを最後に全曲演奏します。ですから、同じ曲を続けて聴くことになるのですが、先に演奏した日本人にとってはかわいそうなことですが、もうその差は歴然としていることがありありとわかってしまいました。ファイナルの時よりも、すごさは増していて、音色にはますます磨きがかかっています。ちょっと危なげだった第3楽章も、今日は何の不安もありません。
 2回ぐらいカーテンコールがあった後で、おそらく入賞者全員が出てくるのだと思っていたら、指揮者の山下さんがホロデンコさんになにやら、ピアノを弾くようなしぐさを示していました。まさか、と思ったのですが、そのあとピアノに座って、アンコールを弾き始めましたよ。前回のコンクールの時の「ガラ」では、そんなことはありませんでした(というか、アンコールを聴きたくなるほどの人ではありませんでした)から、やはり今年の優勝者はずば抜けていたのでしょう。そのアンコール曲、ラフマニノフっぽい曲でしたが、その軽やかさとピアニシモの美しさは、ため息が出るほどでした。こんな人とニューフィルが共演できたらいいのですけどね。
 2時から始まったコンサートは、5時過ぎに終わりました。それからあわてて家に帰って、途中で買ってきたコンビニ・カレーを食べたら、今度は町内会の役員会です。夏祭りの打ち合わせ、同じ時間にパリンカの練習をやっているので、少しでも早く終わらせてそちらへ向かいたいと思っていても、ほとんど話が終わった後に雑談みたいなものが延々と続いて、気が気ではありません。これでやっと終わった、と思ったら、別の人が何の脈絡もない話を始めたりして、本当にこういうのは困ります。
 結局、終わったのは8時少し前。それから車で片平まで向かいます。練習自体はそんなに焦って出るほどのものではないのですが、会計の仕事がまだ残っているので、どうしても顔を出しておかなければならなかったのですよ。案の定、また新たに領収書が渡されたり、いろいろな請求書を貰って振り込みの指示を受けたりと、面倒くさいことが山積みでした。さっきの町内会でも、次の集まりまでの仕事をどっさり貰って来たばかり、もう今日は一切そんなことには手をつけないで、明日から少しずつやっていくことにしましょう。夕方から降り始めた雨が、なんだか激しくなってきたようですし、こんな時は何もしないでグダーッとしているに限ります。
aventure number : 1544 date : 2010/6/27


今日の禁断 DTI

 このところの、ほとんど真夏になったかのような暑さには、心の準備が出来ていなかったせいでかなりのダメージを受けています。何よりも、飲み物の消費量が極端に増えてきましたね。しかし、私の場合は、冷たいものを飲んだりするとものすごい汗をかいてしまいますから、かえって大変です。そうすると、その汗をさますために、しばらくぐったりしていなければなりません。そして、汗がひくころには、もう体全体に疲労感が漂っている、というありさまです。いや、私の場合、飲み物を飲まなくても、ちょっと集中してなにかをやっているだけでじっとり汗をかいてしまいますから、本当にこんな暑くて、湿度が高い気候はいやですね。
 でも、きのうあたりからは少し涼しくはなってきたようで、まずは一安心。ですから、今日のニューフィルの練習では、いったい冷房はどうなっているかが気になるところです。このぐらい涼しいと、ふつうは冷房を入れてはくれません。ですから、そこを閉め切るとかえって暑くなってしまうのですよね。
 ところが、エレベーターで4階に上がって見ると、もうフロア全体がすでにとてもさわやかな冷気に包まれていましたよ。市民センターも太っ腹ですね。これなら、今日は汗をかかなくて済みそうです。
 最初はバルトークから始まったのですが、金管あたりでまだ人が揃わないので、音が抜けてしまいます。この曲は、そんな風に特定のパートだけ、という部分が結構あるのですね。実際に音がないと、次に入る人が分からなくなってしまうところが出てきてしまいますから、指揮者は「リードがあるところは、他のパートの人でも吹いてください」みたいなことを言っているのですが、トロンボーンのパートはチューバの譜面にしか書いてないことが分かって、「なら、いいよ」みたいなことになりました。ところが、始まってみると、チューバが実際にそこを吹きだしたので、みんなびっくりです。なかなか和むひと時でした。
 そんなことをやっているうちに、冷房がききすぎているようで、半袖1枚ではちょっと涼しいくらいになってきました。一応、上に羽織るものは持ってきてあったのですが、席を立ってそれをとりにいっている暇はなかったので、ちょっと震えながら合奏を続けます。休憩時間に、やっともう1枚着ることが出来て、やっと普通のコンディションで吹くことが出来るようになりました。やり過ぎは困りますね。
 休憩には、そろそろ次の「かいほうげん」の準備で、いろいろ写真を撮りまくります。原稿をお願いしてあった人がまだ送ってくれてなかったので、その人の写真をとりながらそれとなく催促してみたら、もうすでに送ってある、というのですね。もしかしたら、スパムだと思ってはじかれてしまったのかも、ですから、いつも使っているのとは別のアドレスも渡して、両方のアドレスへ再度送ってくれるようにお願いしておきました。それがさっき届いたのですが、やはり新しく教えたほうにしか来てませんでしたね。ということは、他にも削除されてしまったメールがあったのかもしれませんね。心当たりのある方は、ご連絡ください(って、いったいどうやって?)
aventure number : 1545 date : 2010/6/29


今日の禁断 鬼太郎

 もう7月ですね。今年も半年が終わってしまいました。ほんと、1年なんてあっという間です。
 月が変われば、新しい「コラム」を作ることになります。いえ、コラムの文章自体は簡単に書けてしまうのですが、問題はそれにあう画像です。ご存じのように、このサイトの生みの親ともいうべき「ジュラシック・パーク」のロゴが入った画像を、テキストだけいろいろ変えて作っているものです。もう少しで、総数が200になろうという、ほとんどギネスもののシリーズですが、そんなに作っているとさすがにネタがなくなってきます。と、思っていたのですが、最近はなんだかとてもすんなり新しいものが出来てしまって、自分でもびっくりしているところです。「パーク」あるいは「PARK」に似た言葉を、限られた字数で作るわけですから、もうその組み合わせは出尽くしてしまってもいいのですがね。
 そんなわけで、今回出来たのが「JURASSIC MAID」です。「パーク」と「メード」、似てるでしょ?「コラム」にも書きましたが、これを思いついたのには、さる女優の存在がありました。いま映画版の「2」が公開中のテレビドラマ「SATC」でミランダを演じている人が、かつて「アマデウス」という大ヒット作の中でメイド(メード)の役をやっていたのですね。このメイドは、映画の中ではサリエリがモーツァルトの様子を探るために差し向けたスパイでした。いろいろ家の中の様子を報告してはサリエリからご褒美をもらっていたのですが、最後のほうになるとあまりに悲惨な様子に恐れをなして、「もう、やめさせてください」と泣きながら頼むのですね。その泣き顔がとても印象的だったので、かなり強く記憶に残っていました。
 しかし、ドラマの再放送が始まった時点から見始めて、ついに全作を見終わってしまった「SATC」に、その同じ彼女が出てきたときには、その人がかつてのあのメイドだったとは、全く気付きませんでしたよ。なにしろ、こちらは相手を見下す高慢な弁護士ですからね、とてもあんな気弱なメイドと同じ人だなんて、分かるはずがありません。そもそも、顔が全然違うように思えましたし。ですから、そのことは他の人のブログを読んでいて初めて知らされたのですよ。というか、その人は大の「アマデウス」フリークで、そんな噂をネットで知って「SATC」は全く見たことがなかったのに、予告編のスポット広告を見ただけで分かってしまったそうなのですね。私などは、一瞬そんな人いたかな?と思ってしまいましたからね。それで、最初はミランダとは全く似てないと思って、名前を確認してやっとそうだったのか、と気付いたぐらいですから。

 こうやって写真を並べてみても、とても同じ人とは思えません。似てませんよね?
 ドラマと言えば、NHKの朝ドラが徐々に視聴率を上げてきて、ついに大河ドラマの「竜馬」を抜いてしまいましたね。これは、かなり痛快な出来事です。始まる前は大騒ぎをしていたのでとりあえず最初から見てみた「竜馬」ですが、それは私にとっては完全に期待外れの出来でした。というか、ある意味予想通りではあったのですが、主演の男優(いや、歌手)はヘタだし、台本はいい加減、そして、最もいやだったのが、その画質です。プログレッシブ・スキャンだか何だか知りませんが、あれは大嫌い。ですから、そんな、見た目豪華だけど、その実しょぼい、というドラマが下位に来るのは当然のことに思えます。
 朝ドラのほうは、予想以上の面白さ、我が家では朝の7時半から8時15分まで、BSと地上波を総動員して、同じものを続けて3回見ています。でも、水木しげる役は、似てません。
aventure number : 1546 date : 2010/7/1


今日の禁断 忍者

 先日、私が使っているサーバーが、ホームページのファイルを転送するためのツールを変えた、ということを書きました。一般的に使われている「FTP」ではパスワードなどが盗まれやすいということで、「FTPS」というファイルを暗号化して送るという方式に変える、というのでしたね。これはホームページを作っている人にとってはかなり大きな負担になるものでした。なにしろ、今でこそ慣れましたが、作ったファイルをサーバーに転送するというのは、初心者にとってはかなり面倒くさいもの、私も、最初のころは何度も失敗していましたからね。もちろん、今ではHPBがそんな面倒くさいことは全部やってくれますから、最初に設定さえ間違えなければ、何の苦労もなく転送できるようになっています。もう少し高度な作業を行うときには、FTPも使う、といった感じです。そんな風に、もう自動的に送ることが日常化しているものですから、今更それを根本から別のものに変える、などというのは非常に迷惑なことなのですよ。
 とは言っても、いまさらサーバーを変更するのももっと面倒くさいことになるので、ここはおとなしく従って、新しいツールを導入、先方の推奨する「FileZilla」というFTPSのフリーソフトをまずインストールしました。ここでIDやパスワードを今使っているものに設定、あとは普通のFTPと使い勝手は一緒ですから、慣れるためにこれで転送する癖をつけることにしましょう。いちいち転送元と転送先のフォルダを同じにして、1個1個ファイルを送るという作業は確かに今までに比べれば面倒ですが、仕方がありません。
 そして、いよいよ、先方が全面的に転送方式を変える、という日が来ました。それからは、もうこれに頼らなければホームページの更新は出来ない、という日です。この日に備えて、練習した成果が、問われることになります。しかし、その日から、なぜかFileZillaが、全くサーバーと接続出来ない状態になってしまったのですよ。切り替えの時になにかの手違いで、動作がうまくいかなくなったのでしょうか。いずれにしても、これでは更新が出来ないので、もう一つ用意されていた、そのサーバーのサイトからの転送、というのをやってみます。「アップローダー」というツールがサイトにあって、ログインするとそれを使って転送が出来るというものです。これは、うまく行きました。というか、これがあれば、別にFileZillaはなくても済んでしまいますよ。ただ、名前の通りこれは「アップロード」しか出来なくて、「ダウンロード」には対応していないんですよね。私が作ったサイトの元のファイルは全部自宅のパソコンの中に入っているので、たまに緊急で勤務先で更新が必要になったときには、更新するファイルを一旦ダウンロードして、それを書き換えてからアップロードする、という手順で更新を行っていました。それが出来なくなってしまうのですね。
 そんな状態でしばらく様子を見ていたのですが、FileZillaでは一向に接続される気配がありません。そこで、念のため、サーバーのサイトで転送設定を確認してみたら、なんと、パスワードが全く別のものに変わっていたではありませんか。そうか、確か、そんなことを言ってました。パスワードを盗まれないような措置なのですから、一旦、今までのものとは別のパスワードに変えてあったのですね。ですから、それを今までのものに直してやったら、見事に接続できるようになりましたよ。簡単なことだったんですね。
 ところが、そんな面倒な思いをしたにもかかわらず、今日になったら「またFTPにもどすことにしました」という連絡が入りました。なんでも、FTPSにしたら、ハード面で新しくしないと接続出来ないようなケースが続発したのだそうです。なんともお粗末な対応ですね。でも、これでまたHPBで簡単に転送が出来るようになるのですから、私は大歓迎ですがね。
 しかし、こんな具合にフリー・サーバーは、なにかと面倒なことを要求してきます。私のブログのサーバーも、今までは他のサーバーと違って、ブログのページには広告が一切入っていませんでした。これはなかなか気持ちの良いものでしたが(「アメブロ」なんて、悲惨そのものですよね)、おとといから、そんなみっともない広告が入るようになってしまったのですよ。有料にすれば消えるのですが、そこまで言いなりになる気はありませんから、まあ、なんとなくブログの内容が反映されているような広告を、楽しんでみてください。ほんっと、邪魔ですがね。
aventure number : 1547 date : 2010/7/3


今日の禁断 レヴィン版

 日帰りで東京に行ってきました。愚妻の合唱団が、東京でのコンサートに出演するというので、一緒にくっついて行ったのですね。そのコンサートというのは、なかにしあかねさんという作曲家の個展。彼女は仙台の大学で教鞭をとっておられる関係で、仙台の音楽関係者との親交も篤く、合唱団の指揮者から委嘱を受けて合唱曲を作ったりもしています。それはもうその合唱団は何度も演奏しているもの、その曲を、「トリ」で歌うというのですよ。
 朝一番の新幹線で、まず上野で降りて地下鉄で銀座へ向かいます。会場は銀座にある王子ホール。客席315という小さなホールですが、なかなか音がよいという評判なので、かねがね行ってみたかったところです。ただ、私は愚妻をそこに送っていくと、あとは「部外者」ですからヒマ。その足でCDやら楽譜やらをあさろうと有楽町駅に向かいますが、地上を歩くとその暑さにはほとほとたじろいでしまいます。確か、おととしもこの時期に東京に来て、その異常さに参ってしまったことがありますが、電車や建物の中は寒いほどの冷房がきいているので、その落差がこたえます。というより、そんな自然に逆らうような熱交換を行っているから、これだけ街中が熱くなってしまったという、これは「人工の暑さ」であることに、早く気付いてほしいものです。
 ですから、もう歩きまわることは放棄して、ひたすら涼しいところを求めて動くだけ、楽譜なんかはとても見れませんでしたよ。でも、CDで1枚収穫があったので、まずはよしとしましょう。
 時間になったので、再度ホールへ。これが入口です。

 小さなホールにしては、ロビーはかなり広々としていて、そこで飲み物や軽食を食べることが出来ます。感心したのは、開演前の合図です。ありがちな、スピーカーから流す機械的な音ではなく、係員が鈴(?)のようなものを持って、それを鳴らしながらロビー内を歩き回る、という「人間的」なやり方です。携帯電話の電源を切る要請も、やはり係員が、実際に客席の間を歩きながら呼びかけていましたね。
 なかにしさんの作品(+α)を集めたコンサート、なかなか楽しめました。お若いころはおそらくドビュッシーあたりにかなり傾倒されていたのだな、と拝察するのですが、どうなのでしょう。それが、最近になるとかなりキャラクターの幅が広がって、体全体で楽しめるものに変わっていったような感じを受けました。もちろん、それは最後に演奏された合唱曲で強く感じられたことなのですが、今回の演奏は、今まで幾度となくきいてきた中で、なにか作品の本質をえぐりだすような「力」がこもっていましたね。作曲家の思いを、変に力まずに的確に伝えるすべを、この合唱団はついに見つけたのではないでしょうか。

 それは、最初に演奏した仙台のピアニストのだらしなさを目の当たりにしていたから、なおさら強く感じられたことなのかもしれません。かつて、さるフルーティストとの共演の時に感じたこのピアニストの粗雑さと無神経さは、年を重ねてさらに年季が入ってきました。

 コンサートが終わったら、ホールのすぐそばの日産ギャラリーの地下にあるビヤホールでの打ち上げに、「部外者」にもかかわらず出席してしまいました。知らない人は、誰が来たのだと思ったことでしょうね。
aventure number : 1548 date : 2010/7/4


今日の禁断 オルガン

 おととい行ってきたばかりなのに、また東京に行ってきました。いや、3日間乗り放題のチケットがあったので、1往復だけではもったいないという、貧乏人根性からなのですがね。片づけなければならない仕事が山積みだというのに。
 仙台駅の自販機で、なんだかそそられる飲み物を見つけました。280ミリリットルが140円とちょっと高めなのですが、自販機でSuicaを使ってみたいのもあるので、試しに買ってみましょう。

 それは、山形で作られた、ラ・フランスのジュースでした。なかなかナチュラルな味で、甘味も控え目、確かに値段相応のお味でしたよ。おそらく地域限定なんでしょうね。
 別にこれといった目的はなかったのですが、ひとまずおととい行きそびれた楽譜屋さんに行ってみようと、銀座のヤマハに向かいます。相変わらず暑いものの、曇り空なので歩いてもそんなに苦にはなりませんし。
 最後に銀座ヤマハに来たのなんか、もう何十年も前のことですから、新しく建て替わって、まるでカルティエかなんかみたいにセレブっぽくなってしまった外観には、思わずたじろいでしまいましたよ。しかし、楽譜売り場は、なんと2フロアにまたがった広大なものでした。2階には管楽器関係、そして3階にはピアノや声楽、そして本命のオーケストラのスコアが満載です。もちろん、音楽関係の書籍も山積みになっています。もう、まるで宝の山に迷い込んだようで、ここだったら何時間でも飽きずに過ごせるでしょうね。
 そこで、前からほしかった、ペーター・ハウシルトの校訂のベートーヴェンの「第9」が、ミニチュア・スコアになったものがあったので、さっそくゲットです。その他にもほしいものはたくさんあったのですが、なにしろ持ち合わせがなかったものですから、たとえばメシアンの「トゥランガリラ交響曲」なんかは、あきらめました。3万円ですって。
 そんな戦利品を抱えて外に出たら、なんだか雨が降ってきそうな空模様です。大都会特有のゲリラ豪雨に遭う前に有楽町駅へ向かいます。すっかり汗をかいてしまったので、何か飲もうとホームの自販機を見てみたら、なんと、けさ仙台で買ったのと同じものが入っているではありませんか。こんな大都会でも、山形の「ラ・フランス」は売られていたんですね。もちろん、それを買って一気に飲み干しましたよ。なんだか癖になりそう。明日からは、駅以外に売っているところはないか、探し回ることになるのでしょうね。
 帰りの新幹線は、なんか新しい車両でした。すごいのは、携帯の充電やパソコンに使える電源のコンセントが付いたことです。ただ、今の時点ではごく限られた編成だけなのでしょうがね。

 そのまま仙台に帰ってきて、休む間もなくニューフィルの練習です。バルトークのフィナーレを、あくまでテンポ通り演奏させようとしている練習指揮者に遭ってしまっては、もろに東京2往復の疲れが現れてしまって、見事に討ち死にです。そのあとも、選曲委員会をさっきまで、とうとうあしたの「禁断」になってしまいましたよ。
aventure number : 1549 date : 2010/7/6


今日の禁断 グリーン

 前回の「禁断」で新しい新幹線(新しくない新幹線って?)の装備について書きましたが、実はそれ以外にも変わったところがありました。以前の車両は、窓の上のシート番号がこんな感じでした。

 それが、新・新幹線では、こんな風に、かなり大きな分かりやすい字に代わっています。それだけではありません。その上にはなんと読書灯が。すごいですね。

 でも、ふつうの新幹線の車両の中は常に読書するには充分なだけの明るさが確保されていますから、こんなものは必要ないのでは、という気もしますがね。いや、これは読書灯のふりをしていますが、本当はテレビカメラだったりして。乗客が何を読んでいるのかを解析して、駅の書店の品ぞろえのデータにするとか、いちゃつくアベックを監視して、過激なことを始める前に車掌さんが駆け付けるとか、本当のことはだれにもわかりません。
 その他にも、ドアの上にある電光掲示板の文字が大きくなったとか、今まで窓枠だけに付いていた洋服やバッグを引っ掛けるフックが、すべての座席の後に付くようになったとか、細かいところで改良されていましたね。ただ、そのように改良するのは、あくまでも新しく作った車両に限られている、というのが、気になります。特に前回の電源コンセントなどは、ぜひとも古い新幹線(もあります)の車両にも付けてほしいと思うのですが、そういう予定はないのでしょうか。
 日曜日にコンサートを聴きに行った時には、当然ですが仙台ではいつものパリンカの練習がありました。コンサートが終わるのが4時ですから、それから新幹線で帰ってくればらくらく間に合うのですよね。でも、私としてはそれではあまりにあわただしいので、のんびり打ち上げでビールを飲む(いや、飲めないからソフトドリンクですが)方をとりました。考えてみたら、入団してから夜の練習を休んだのはこれが初めてのことでした。その前の週などは、町内会の集まりが終わってから駆け付けてましたからね。実は、東京で歌った合唱団には、掛け持ちでパリンカに入っている人もいて、その人たちはしっかり練習に出るために早く帰っていましたから、根性が足らなかったのかもしれませんね。まあ、その埋め合わせは今週の練習で。その時は強化練習でお昼過ぎから始まりますので、しっかり最初から行って歌うことにしましょう。
 ところで、私が東京に行った日曜日に、やはり仙台の合唱団が別の場所でコンサートをやっていたのですね。それは、仙台の名門合唱団で、同じく東京の名門合唱団とのジョイントコンサートを、東京と仙台でやることになっているのです。その、東京の分がその日、そして、仙台は来週の週末です。でも、全く同じ日に仙台の合唱団が2か所で歌っていたなんて、すごくないですか?でも、そちらの方には、私の知っている人で確実に2人は参加していませんでした。なんたって、そのうちの1人は、こちらの合唱団で歌っていたのですからね。
aventure number : 1550 date : 2010/7/8


今日の禁断 玉こんにゃく

 このところ、全く脈絡のない作業を並行してやっていたりするので、もう頭の中はぐじゃぐじゃです。それらの作業を、まず何を優先させて行うか、という見極めが必要、すぐにやることのないものは徹底的にサボる、というのが、大切なことなのでしょう。
 先週あたりは、町内会の仕事で、模擬店の食券作り、なんてことをやっていました。一応前の年の役員さんが作ったファイルがあったのですが、それは1枚の用紙から同じ食券が10枚取れるようになっていました。ところが、Wordで作ったそのファイル、同じ図形をコピーして10箇所にペーストしてあったのですが、その位置がそれぞれ微妙に違っているのですよね。それを切り取ると、余白がみんなばらばらの大きさになってしまうのですよ。そんなものをそのまま使うのは私としては耐えられませんから、その位置を精密に直す、というあたりが作業の始まりです。
 それだけやっておけば、10種類以上ある他の品目は、中のテキストを変えるだけですぐ出来てしまいます。あとはそれを印刷して切りとれば、食券の出来上がりです。品目ごとに束ねておくと、まるで札束みたい、つい何枚かくすねてしまいたくなる衝動に駆られるのは、いけないことなのでしょうか。もちろん、それは悪いことに決まってます。「食券乱用」って。
 それと同時にやっていたのが、次の「かいほうげん」の準備です。この間の練習の時に撮りまくった写真を使うページをまず作り上げて、同じようにいつもの定番のシリーズを片づけていきます。「おやぢ」とか「お茶ペン」ですよね。「お茶ペン」では、イラスト担当者がかつては毎月きちんとその話に合った素敵なイラストを書いてくれていたのですが、最近はなんだかサボり気味、前号の時は何度も催促してやっと間に合ったぐらいですから、今回もあきらめかけていたら、いきなり突拍子もないイラストを送ってきたのでびっくりです。それは私も元の原稿は読んでいなかったので何の事だか分らなかったのですが、あとで送られてきたコピーを読んだら、なるほど、という感じでした。こんな風に虚を突かれるのも楽しいものです。これからもよろしくお願いしますね。いずれは3Dでも(しつこい)。
 ところが、そうやってレイアウトを決めていくと、どうも3、4ページ足らなくなりそうになってきました。あてにしていたJAOのレポートがまだだれからも届いていなかったのですね。そこで、さっそく行った人全員(いや、1人はアドレスが前のパソコンにしかないので、パス)に催促のメールを出してみました。これで、近いうちに誰かからは原稿が届くでしょうから、そうなれば全ページが埋まることになりますよ。でも、誰も寄こさなかったらどうしよう。なんて、そんな時に備えて私が自分で作ったりすると、ひょっこり届いたりするんですよね。そもそも、なにか作ろうと思ってもネタがありませんし。もう少しすると「第9」がらみで一つ出来そうな気がするのですがね。
 ですから、来週あたりはその「かいほうげん」の仕上げと、職場の印刷物(これは、1000枚以上作ります)の編集を同時に進行させることになるのでしょうね。コピー機もフル稼働になることでしょう。この機械、中身の主要部品はもうほとんど新しいものに変わってしまったほど、使い込んで、修理もやってきています。つい最近も、「色ずれ」が直らなくなってしまって、サービスを呼んだばかり。まめに点検をして、肝心な時に使えなくならないような、日ごろの世話が欠かせません。
aventure number : 1551 date : 2010/7/10


今日の禁断 マックス

 職場にあるコピー機は、もう昔からずっと同じメーカーのものを使っています。最初はもちろんモノクロ、今でこそコピー機と言えば原稿の下をセンサーがスキャンするのが当たり前になっていますが、それはセンサーは止まっていて原稿の方が動くという、横柄なものでした。今でもコンパクトな機械ではつかわれている方式ですね。そんな昔からの付き合いですから、なんとかお得意さんをつなぎとめておくために、その会社の営業マンはなにかと用事を作ってはひっきりなしに訪れてきます。今日なんかは、「会社の名前が変わりましたので、お知らせに参りました」などというつまらない用事で、いつもは一人で来るのにもう一人の相棒と連れだってやってきましたよ。
 案の定、最近の製品の素晴らしさなどをとうとうと語っていましたね。なんとしても、新しいものに買い替えてほしいのでしょう。そのうち、「今の機械は、製本用の印刷もできますよ」などと言いだしましたよ。そんなこと、私が日常的に今の機械でやっていることではありませんか。「そんなこと、とっくにやってますよ」と言ったら、びっくりしてましたね。「綴じるのは、どうなさってるんですか」ときくので、「中綴じも、専用のホッチキスを使ってやってます」と、今使っているこれ(↓)を説明します。

 と、その時、相棒の方が、「これなんか、ご存知ですか?」と、ポケットの中から小さなホッチキスを取り出しました。「ここが90°回転して、中綴じには便利なんですよ」と見せてくれたのが、これ(↓)です。確かに、下の色の薄い部分が丸ごと回転して縦方向にステープルを打てるようになるのですね。

 これには、びっくりしましたね。そもそも、なんでコピーの営業がいつも中綴じ用のホッチキスなんて持ち歩いているのでしょうね。まあ、それこそさっきの製本機能を説明する時にでも、実際に使って見せるのかもしれませんね。実は、その回転できるホッチキスのことは、話に聞いたことはありました。確かに原理的には今使っているものよりもはるかにコンパクトですから、そんなのがあったらいいな、と、文具売り場に行った時には探してみたりしたこともあったのですが、いまだに現物を見たことはありません。それが、こんな思いがけない形で実際にお目にかかれるとは。
 彼が言うには、「ネット○○ー」という、そのメーカーがやっている文具の通販サイトで手に入るのだそうです。ここは、コピーの消耗品を買うのにいつも使っていますけど、そんなもの、探してもみませんでしたよ。結局彼らは、「今日は、このホッチキスが最大の収穫でしたね」と言いながら帰って行きましたが、そのあと即座に「ネット○○ー」にアクセスして、それを注文したのは、言うまでもありません。明日には配達してくれるそうです。それで値段が500円ちょっと、なんと安い。
 実際に使ってみるまでは、その性能のほどは分かりませんが、たとえば「かいほうげん」などにも使えるようだと、ありがたいのですがね。なにしろ、一番手間取るのがその最終工程の中綴じなのですが、誰かに手伝ってもらおうとしても、機械が1台しかないのでは意味がありません。かといって、同じもの(確か、数千円したはず)を買うのも無駄ですし。
 あともう一つ、最後のころはほんとにイヤになったパリンカのプログラムに挟む歌詞カードの製本も、もしかしたらS子さんあたりに手伝ってもらえるかもしれませんし。いや、来年もやることになれば、ですが。
aventure number : 1552 date : 2010/7/12


今日の禁断 清月記

 日曜日の夜、ニューフィルの友人から携帯メールが届きました。それは、かつてニューフィルの団員だった方の訃報でした。その2日前に職場で倒れ、救急車で運ばれたAさんが、次の日に搬送先の病院で亡くなったというのです。クモ膜下出血だそうです。私よりずっと若いのに、なんとも残念なことでした。心からお悔やみ申し上げます。
 Aさんは、ニューフィルの創設時からのメンバーでした。音大を出たファゴット奏者、もう一人、同じ音大を出たフルートの人とともに、木管パートの要となっていたのでしょう。私が入団した時にももちろんAさんはいました。ただ、忙しい人だったようで、なかなか練習では顔を合わせることはなかったような気がします。ただ、服装の趣味がなかなか良くて、ちょっと妬ましく思えるところもありましたね。
 実は1回だけ、Aさんと木管五重奏を組んだことがあります。根白石あたりの公民館のようなところでの依頼演奏で、ニューフィルが弦楽合奏と木管五重奏を演奏した、という時だったと思います。もちろん、アンサンブルのリーダーシップはAさんがとっていて、とても勉強になった思い出があります。というか、私が人前で木五を演奏したのは、あとにも先にもそのときしかないのですがね。
 もう今ではAさんのことを知っている人はニューフィル内にはほとんどいなくなってしまいました。せめて、「かいほうげん」で写真でも掲載して追悼してみようかな、と、バックナンバーをひっくり返してみたら、その時の木五の写真も出てきました。かなり、懐かしいものでしたよ。私以外は、見事にもう団員ではなくなっている人ばかりでしたからね。「かいほうげん」には、22回定期(1994年秋)のリハーサルの時の写真があったので、それを使うことにしましょう。それは、メインのベートーヴェンの7番をやっているときのものでしたが、同じ演奏会で私はレオノーレ序曲第3番のトップを吹いていました。ご存じのように、その曲にはものすごいフルートのソロが出てきますが、そこにファゴットが絡んでくるのですよ。その時にもAさんにはなんか絶妙のサポートをしてもらったような気がします。
 Aさんが最後にニューフィルでステージに立ったのは、1997年の秋、第27回定期でした。その時の指揮者が、今をときめく下野竜也さんだったのですよ。当時はもちろんまだまだ駆け出しの、若々しい方でしたね。あの時の打ち上げでは、大学の先輩である末廣さんをサカナにして、ずいぶん盛り上がっていたような。その時に「火の鳥」を、やはり私はAさんと一緒に吹いていました。
 ニューフィル時代は、そんな断片的な思い出しかありません。でも、退団した後も、思いがけないところでひょっこり会ったりして、不思議な縁があったようですね。一番最近は、ほんの数年前、吹奏楽コンクールの会場だったイズミティで、なぜか合唱の練習があったときに、隣の役員控室にいたAさんに、本当に偶然に会ってしまいました。あちらは、「なんでこんなところで」という顔をしていましたね。
 そんな要職を務めていたためでしょう、お通夜に行ってきた人の話では、とてもたくさんの参列者が訪れていたということでした。
 本当に、人の死などというものは突然にやってくるものです。私だって、ちょっと前だったらもういつ死んでもおかしくないような年齢にさしかかっています。せめて死ぬ前ぐらいは悔いが残らないようになっていたいものですが、このところ悔んでしまうことがやたら多くて・・・。
aventure number : 1553 date : 2010/7/14


今日の禁断 札幌

 私のこのところの山積した仕事、やっとそのいくつかが片付き始めています。まず、来週の週末に行われる町内会の「夏祭り」では、模擬店の注文をとったり、食券を配ったりという作業が前もって必要なのですが、それがきのうで一段落しました。100戸近くの会員の集まっている町内会ですので、何人かの班長さんがそれぞれ受け持ちを持っています。そこに、前もって人数分のメニューを印刷した封筒を配って、それに注文する食券の枚数を書いてもらうのですね。それを一旦代金とともに回収、そこに、注文のあった食券を入れてまた返してあげる、というシステムです。このような分かりやすいシステム、多分最初に行ったのは私ではないか、というような気がします。町内会の役員は毎年順番に替わっているので、だいたい10年に1回ぐらい回ってくることになります。その、最初に役員をやったときには、それまでは確か、注文を紙に書いてもらって集めていたような気がするのですが、私が初めて封筒を使ってお金と食券の交換をスマートに出来るような方法を導入したのでは、と、ひそかに思っています。それが代々続いているのですから、私の方法はやはりそれだけの価値があったことになりますね。
 私の仕事は、班ごとにまとめられた枚数の食券を、それぞれの班長さんに渡すだけです。その集計が、何度か追加注文などがあってなかなか固まらなかったのが、きのうやっとまとまって、分厚い食券の束を班長さんに渡してきました。今日になったら、班長さんから我が家の分が、きちんと届いていましたよ。ここまでやってしまえば、私の役割はほとんど終わったようなもので、まずは一安心です。
 そこで、いよいよ本業の方に取り掛かることにしました。それは、当社の顧客全員に配布する「会報」を作ることです。会報自体は毎年作っていますし、そもそも、ほぼ毎月ニューフィルのために別の「かいほう」を作っているので、作業自体はなんということはありません。一応4ページ仕立ての両面印刷ですが、その中身は1日もかからないで出来てしまいました。つまり、この間「パリンカ」がゲスト出演したイベントの模様を書くだけなのですよ。写真もたくさん撮ってありましたし、データは全部揃っていたので、あとはレイアウトを考えるだけですぐ出来てしまうのですね。ただ、印刷はちょっと大変です。何せ顧客は全部で1200以上あるのですから、この間の歌詞カードよりも多くなってしまいます。もっとも、こちらは1枚を折るだけ、あっちみたいに2枚重ねて綴じるなんて作業はないので、いくらかは楽ですね。でも、1200枚を折るのは、かなり大変なことに違いはありません。実は、今日までに折り終わったのは800枚だけ、残りは来週の仕事にとっておきましょう。
 そして、一番厄介なのが「かいほうげん」です。発行日は予定より延びに延びてほぼ再来週に決定しましたが、そうなってくると、新入団員で正団員に承認されてしまう人が増えてしまいます。その人の写真を来週撮れないと、ちょっとヤバいことになってしまいますし、何よりも、いまだにJAOのレポートが届いていないので、そろそろ自前ネタを本気で考えなければならなくなってきています。それも、この前のAさんの写真を探したときに、ちょっと手直しして使えそうなものが見つかったのでそれを使うという手もありかな、という感触です。でも、これもけっこうデータを整えるのが面倒くさいので、JAOの原稿が来れば、それに越したことはないのですがね。まだまだ時間はありますから、きっと誰かは書いてくれることでしょう。最近、なにかと裏切られることが多くなっていますが、これに関しては信じて裏切られたことは決してありませんでしたから。
aventure number : 1554 date : 2010/7/16


今日の禁断 コンポジション

 梅雨が明けたそうですね。日なたに置いてある車なんかは、もう茹であがっていますから、いやでもエアコンを使わざるを得ません。そして、1度でもエアコンを入れてしまえば、あとはもう「依存症」状態、誰になんと言われようと、この味を知ってしまったらもうやめられません。そうでしょ?
 そんな暑いに日、コンサートに続いて合唱の練習に行く、という予定になってしまいました。つまり、コンサートが終わってから一旦家へ帰っていたら練習に間に合わなくなってしまうので、必要なものを車に積んでおかなければいけません。合唱ですから、別に楽譜だけあればよさそうなものですが、最近は音取り用の小さなキーボードが欠かせません。ところが、今日のコンサートの会場は萩ホールなのですよ。あそこの駐車場は屋外、日陰など全くない原っぱみたいなところですから、そこに駐めた車の中は蒸し風呂状態になることは必至です。そんなところに精密機器であるキーボードなんかを置いてはおけませんね。それで、氷を用意して、車に積んであるクーラーボックスの中に、キーボードと氷を一緒に入れて、なんとか熱の影響を受けないようにしておこうと思いました。そんなわけで、楽譜とキーボードが入ったカバンと、冷蔵庫で冷やしてあった保冷剤を持って、出発です。
 少し早めに行ったら、萩ホールの駐車場はまだガラガラでした。帰りに出しやすいところを選んで、まだ開場前ですが、並んでみようかな、と車を出ようとすると、なんだかいつもあるべきものがないような違和感に襲われました。そう、私がいつも肌身離さず持っているショルダーバッグがないのですよ。車の中を探してもありません。もしかしたら、家へ忘れてきたのかも。確かに、いろいろ持ってきたので、そればっかり頭にあって置き忘れてきたような気にもなってきました。
 家までは15分で着きますから、往復30分、まだ充分間に合います。ただ、その頃にはもう駐車場はいっぱいになってしまっているかもしれませんから、それだけは気がかりです。でも、バッグがないことには、どうしようもありませんから、帰るしかありません。
 確かに、それは家に置いてありました。それを持ってひき返したら、案の定、正規の駐車場はたった今満車になったところで、そんなときにいつも開放している、ホールの前庭に誘導されてしまいました。ちょっと狭い通路に斜めに前向きに駐めさせられたので、帰りに出る時にはどうなるのか、ちょっと気になりますね。
 コンサートは、仙台と東京の2つの、とても力のある合唱団のジョイント・コンサートでした。今までは、このホールで合唱を聴くときには2階席で聴いていたのですが、この前のニューフィル定期の時に探し当てたベスト・ポジションに従って、1階席の後寄り、しかし、2階席にはかぶらないあたりに座ることにしました。ほんとうに音がいいのはバルコニーなのですが、合唱の場合、そこでは音が生々しくなりすぎるのでは、ということで、あえてそこはパスです。
 その場所は、確かに合唱は伸び伸びと聞こえてきましたが、なんだか伴奏のピアノの音がちょっと冴えません。特に低音がこもりがちでもやもやしています。低音がブーストされるこのホールの「癖」が、もろに出てしまっているのでしょうか。
 ところが、それは仙台の合唱団のピアニストの場合だけ、東京の、ちょっとスダコさん似のピアニストが弾いたら、ぜ〜んぜん違うカッチリした音が聞こえてきましたよ。やはり、このホールは演奏者の腕がモロに現れてしまうという恐ろしいものだったのですね。
 合唱の方は、とても磨き上げられた、素晴らしいものでした。しかし、そうなってくると、半世紀以上前に作られた、当時は斬新な手法で話題になった作品が、妙にとりすましたものになってしまっているのが気になってしまいます。合唱団のレベルが上がっていく中で捨て去られてしまったもの、それがないことには成り立たない音楽があることが、いつの間にか忘れられてしまっているのかもしれません。
 帰りには、ホールの真正面の通路を開放したので、車はすんなり出せました。
aventure number : 1555 date : 2010/7/18


今日の禁断 ドライアイス

 ついさっき、「萩」関係の連絡事項がメールで回ってきたものですから、まずそちらのサイトを片づけてしまおうと思いました。そういえば、少し前に転送方式が一度「FTPS」でなければだめだったものが、結局元の「FTP」に戻るという案内がありましたね。それの実施がそろそろだったような気がしたので、試しにHPBで送ってみたら、見事に転送が完了してしまいましたよ。もう切り替わっていたんですね。確か、きのうまでは「ログインできません」という表示があったはずですが、これでまた、元通りの使いやすい転送ツールを使えるようになりました。よかったよかった。なんせ、ほぼ毎日のことですからね。それなりに「FTPS」にも慣れてはきましたが、やはりその日に更新したものを一括して送れる手軽さには到底及びませんから。
 やはり、何事も長く使いなれたものには絶対的な信頼感があります。たとえそれが少し「お粗末」になりかけていたとしても、それを補って余りある愛着がありますからね。それと、使い勝手。長年かけて自分の手になじむように使い込んできたものは、そうそう捨てられません。
 そんな、長年付き合ってきた「地球」に対する接し方が、最近はなんだかやたらヒステリックになっているのが、ちょっと気になっているところでした。何でもかんでも「CO2」だけを少なくしさえすれば、それが地球環境のためになるのだ、ということが、誰の口からも自信を持って発せられていることに、なんだか反発を感じてしまうのですよね。二酸化炭素って、そんなに悪いものだったの?という思いです。
 そんなときに、新聞の広告で知ったのが、この本です。

 さっそくAmazonに注文、届いたら一気に読んでしまいました。広瀬さんの本は以前に原発関係のものを読んだことがありますが、正直あまり好きなライターではありません。何よりも、文章に品がないというか、時として文章として成立していないところもあるようなとても美しいとは言えないものなので、こんな文章は自分では書きたくないな、という意味で好きではないのですが、逆にそんな雑な文章が、言いようのない迫力を生んでいるのが不思議なところです。確かに、思わず引き込まれてしまうような「毒」だけは満載の本です。
 ここで述べられている、「二酸化炭素の排出は、地球温暖化の原因ではない」という主張は、まさに今まで私が感じていたのと同じものでした。かく言う私も、一応「科学者」のはしくれですから、昨今、本当にバカの一つ覚えのように叫ばれている「CO2削減」という大号令には、なんだか納得できないものがありました。そんなモヤモヤを、この本はまさに一掃してくれました。明日からは、堂々と「二酸化炭素の冤罪」を語ることが出来ることでしょう。
 何よりもおかしいのは、前にも書きましたが、実際に自分のところで「削減」するのではなく、その分お金を払って、他のところが「削減」したものを分けてもらう、という発想です。そういう発想が出てきた時点で、このロジックは間違っている、と気付くのが、当たり前の「科学者」、いや、「人間」であるはずです。しかも、あろうことか、そんな「貸し借り」を仲介するビジネスが、すでに存在しているというのですね。そういう輩のためにこの「削減理論」が叫ばれていたのではないかとは、この著者でなくても充分に勘ぐることは出来ますよね。
 ただ、著者は勢い余って、「CO2削減」の欺瞞を、「禁煙」と同等に扱おうとしています。これはちょっと許しがたいことです。確かに、肺ガンの原因はたばこだけではないのかもしれませんが、私たちはたばこのあの匂いが、そもそも許せないのですからね。「この一文によって、折角のこの本の記述が台無しになっているのは残念だ」(72ページ)。
aventure number : 1556 date : 2010/7/20


今日の禁断 いくら

 きのう、テレビのニュースで「むすび丸の切手が出来ました」という話題をやっていました。なんでも、宮城県の観光キャラクターとして全国に多くのファンがいることで知られている「むすび丸」の切手が出来たということで、県知事と、むすび丸「本人」にその切手が贈呈された時の模様が流されていたのですよ。むすび丸は、ソファーに座ると起きあがれなくなってしまうのですね。
 これはぜひ欲しいものだと思って見ていると、「限定4000枚だけ、県内の郵便局で売っています」というではありませんか。いつから売り出したのかは分かりませんし、県内にいくつ郵便局があるかも分かりませんが、これっぽっちではすぐに売り切れてしまうはずです。そこで、さっそくけさ一番に郵便局に走る私でした。
 通勤の途中に寄れるわりと大きめの郵便局に行ってみると、案の定「もう売り切れました」という返事でした。1週間前に発売になっていたのですね。そこで、そんなに遠くないところにある「本店」待遇の郵便局へ行ってみることにしましたよ。でも、そこでももうなくなっていそうな予感。なにしろ、最近発売された切手シールが展示してあっても、その中には「むすび丸」は見あたらないのですからね。そこで、局のおばさんにきいてみると、やはりもうなくなってしまったそうなのです。一度売り切れて、再度入荷したものも、やはり売り切れたのだとか。ところが、「もうすぐ、あと20枚だけ入ってくる予定ですから、入ったら電話を差し上げます」ですって。なんと親切な。取り置きも出来るというので、しっかり確保もお願いしましたよ。
 職場に着いたら、電話はすぐかかってきました。それでめでたく手に入れることが出来ました。これがそうです。

 ただ、80円切手が10枚のシートなのに、なぜか1200円というのが解せないところでしたので、調べてみたら、これは「フレーム切手」というものなのだそうですね。4、5年前から始まった、自分の好きな写真などを切手に出来るというものなのだそうです。それと、おそらく、送り先では写真の部分だけはがしてシールとして使うことも出来るのでしょうね。確かに、個人で作るときにはそれなりにコストがかかるので高くなるのは分かりますが、郵便局が発行しているものが同じ値段というのは、ちょっと納得いかないのですが。もしかしたら、むすび丸が自分のために作ったものを、欲しい人に分けてあげる、という仕組みなのかもしれませんね。いずれにしても、レアなものが手に入ったので、私は満足です。
 ところで、「かいほうげん」は、そろそろ大詰め、結局JAOのレポートは誰からも来なかったので、仕方なく奥の手を使うことにしました。それは、「お茶ペン」を2回分載せる、という姑息な手段です。毎月月刊誌に連載されている「お茶ペン」ですから、どうしても全部は「かいほうげん」に載せることは出来ません。そんな中に今回のプログラムのバルトークのネタがあったので、引っ張り出してきて、スキャンをしました。そうしたら、最初の「マクラ」というか「ツカミ」の部分で、末廣さんは「天候が不純ですね」と書いているではありませんか。確かに、最近の天候さんはかなり乱れていますから、女子高生あたりをホテルに連れ込むぐらいのことはしかねませんね。さらに、よく行くブログでも「不純な天候」なんて書いてありましたから、最近は「不順」ではなくこちらを使うようになったのかもしれませんね(んなわけないっしょ!)。
 あいにく、ページの関係で、この部分は「かいほうげん」ではカットされています。
aventure number : 1557 date : 2010/7/22


今日の禁断 たこ焼き

 いやだいやだと思っていたことは、予想通りあっという間に終わってしまいました。それは、うちのマンションの町内会が毎年行っている夏祭りです。どうせいやなことなら、どっぷりつかってやろうじゃないか、と、最初から腹をくくって、極力私の出来る仕事を引き受けて、地味にそれらを片づけていったのですよ。その中で、どんなことがあってもストレスになるようなことはやるまいと、逆に面倒くさいけど、私の性に合っている仕事をやるようにしてみました。一番のストレスは、外部の機関などとの折衝、幸い、そのあたりは会長さんが非常にマメな人だったので、ほとんど引き受けてくれましたし。唯一、行きがかり上私が折衝しなければならなかったのが、ポップコーンを作る機械をレンタルする交渉でした。これも、実際にやってみると電話一本で済んでしまったのですがね。
 そして、いよいよ夏祭りの当日。この日までに、私は食券を作ったり、それを班長さんを通じて販売したり、というような細かいことをやっていました。当日を迎えるにあたっての最後の準備が、当日券の用意です。仕入れの数から前売りの分を引いたものが当日分になるはずなのですが、なかなかそう単純にはいきません。お祭り独特の習慣である「接待」というものがあって、それの分は前もって差し引いておかなければならないのですね。それと、一応各戸にサービスとして生ビールの無料券を配ってあるのですが、それはビールが嫌な人には、ソフトドリンクに交換することも出来るようになっています。そうなると、ジュース類にどのぐらい流れるかも、予想しておかなければなりません。そんな、すべてのパラメーターを考慮して、前売り券の枚数を決めて準備をしてありました。
 ところが、きのうになって、急遽、メニューにはなかった「かき氷」を追加したい、という知らせが会長さんから届きました。当日は熱くなりそうなので、ぜひやりたい、というのですよ。もちろん、私はあわてることなく、そのための食券の用意や、当日券のメニューの書き換えなどを顔色一つ変えずに今日の午前中に行うのでした。
 午後からが、怒涛の夏祭りの準備です。空はあくまで晴れて、太陽は容赦なく照りつけています。そこで提灯を設置したりテントを組み立てたり、焼き物用の炉(炭火です)の用意など、汗を流します。私の担当は行きがかり上ポップコーン。機械を持ってきたレンタル屋さんから、まずは作り方のレクチャーを受けます。操作自体は簡単なもので、クレーンゲームのように真ん中にぶら下がっている加熱されたナベの中に、まず油をひいて、コーンと調味料を入れてやるだけです。あとは黙って見ていると出来上がったコーンが鍋からはみ出して(「乳」ではありません)きて、頃合いを見てナベ全体をひっくり返してやると、アクリルで出来た箱の中にたまってきます。それを備え付けのスコップですくって、やはり一緒についてきた紙の容器に入れてやれば、出来上がりです。これだったら、私もシネコンのコンセッションでバイトだって出来ますね。
 去年やった人が、「いっぺんにお客さんが来ると、大変だから前もってたくさん作っておいた方がいいよ」と言った言葉を真に受けて、あふれるほどに作っておいても、お客さんはほとんどやってきません。お隣の焼き鳥や玉こんにゃくにはどんどんやってくるというのに。確かに、前売りでもそんなに出ていませんでしたけどね、これほどヒマだとは。なにもしないで待っているときの、強い西日はこたえます。久しぶりに、腕が真っ赤になるほど日焼けしてしまいました。
 お祭りが終わっても、後片付けが残っています。それが終わったら「反省会」と称しての飲み会でした。まあ、これでしばらくは煩わしいことから開放されるのですから、付き合ってやろうじゃないですか。でも、帰るときには、焼きそばの材料のキャベツが大量に余ったので、一玉もらってしまいましたよ。来年は「班長」として参加しなければなりませんが、それは楽勝でしょう。
aventure number : 1558 date : 2010/7/24


今日の禁断 Bフレッツ

 今日の「ゲリラ豪雨」は、すごかったですね。雨が降り始めたのはお昼過ぎ、2時ごろだったでしょうか。久しぶりに聴く雨音で、部屋の外をのぞいてみると、空は明るいのに雨が降っているという、不思議な風景が展開されていました。しばらく降っていなかった雨が、ちゃんとした降り方を忘れてしまったみたいな感じですね。でも、久しぶりの雨は、本当にホッとするものでした。
 ところが、夕方になってくると、その降り方がとんでもないものになっていましたよ。帰るころになって、それはピークに達します。雷はひっきりなしに鳴っています。なんだか、すぐそばに落ちたような激しい、まるで地震のような揺れまで感じられるような雷もありましたし。もう、いくら傘をさしても車に着くまでにびしょぬれになってしまいます。もちろん、ワイパーも一番早いのにしても、視界が確保できないぐらいの強い降りですからね。もう、そのあたりは高台でも地面の上がまるで川のようになって、水が流れている状態でしたよ。
 坂を下りていくと、そんな水の流れはもっと激しくなって、ところどころで下水が地下から逆流しています。バス通りなどはもっと水かさがあって、バスはまるでボートのように水を左右に蹴散らして走っています。なんだか、恐ろしくなってきますね。大雪の時に怖いと感じたことはありますが、雨の日に運転していてこんなに「怖い」と思ったのは、生れてはじめてかも。
 すぐ家に帰るのではなく、街まで行っている愚妻をバス停まで迎えに行って拾わなければいけないので、そこでしばらく待っています。そばにあるスーパーでは、雨宿りをしている人で入口がいっぱいになっていましたね。中には、傘もささないで歩きだす豪傑もいたりするのですが、その人はもう水の中に飛び込んだぐらいびっしょりになっていましたっけ。
 でも、ほんの10分も待っていたら、まるで嘘のように雨がやんで、青空が広がってきましたよ。同時に、道にあふれた水もすっかりなくなり、ふつうの道と全然変わらなくなってしまいましたよ。なんという変わり身の早さでしょう。まさに「女ごころ」、ですね。びしょぬれになって乗り込んできた愚妻も、びっくりしていましたよ。
 もうすっかり元通りになった道を走っていくと、途中のマンションの前に消防車が止まっていました。中に水でも流れ込んだのでしょうかね。けっこう大騒ぎになっているようでしたよ。もう少しで自宅というあたりで、なんだか渋滞しています。見てみると、その先の道路がかなり冠水しているようで、前の車がそこを突っ切るかどうか迷っているのですね。確かに、その前の車はほとんど車輪が隠れるぐらい水に浸かって、走っています。でも、そのぐらいだったら電気系統にダメージを受けることはないはずですので、私も水中に飛び込みました。そのあとも別に異常なく走れていたので、きっとなんともなかったのでしょうね。
 家へ着いて、パソコンを開いてみると、なんだかネットがつながりません。ルータやパソコンは異常がないので、ルータ以前でネットにつながっていない様子です。そういうときのための電話番号にかけてみても、以前は24時間体制で対応していたはずなのに、一様に「営業時間は終わりました」と繰り返すばかりなので、らちがあきません。結局、その辺のセキュリティがいい加減な無線LANを捕まえてやっとネットにつながったという状態、これもそれで更新したところです。なんだか嫌な感じ。
aventure number : 1559 date : 2010/7/26


今日の禁断 裏焼き

 前回のネットがつながらなくなった、という事件は、やはり私にとっては一大事でした。というか、普段いかにネットに依存した生活を送っていたかということがモロに分かってしまいましたね。幸い、必要なメールなどはかろうじて受信出来たので、支障はなかったのですが、ネットレスの1日間は、なんとも不安なものでした。よく言われるように、「なくなってみて、ありがたさを知る」ということですね。人間関係も同じことなのでしょう。信頼を裏切るような行動は慎みたいものです。
 原因が分からないというのも、不安に拍車をかけました。前回書いたように、サービスのフリーダイアルが夜間は使えないというお粗末な体制なので、何の情報も得られないのですよね。私の家に来ているのはNTTのBフレッツ、次の日、つまりきのうの朝の9時からが「営業開始」となるので、まず電話をかけてみると、なんだか回線がすごく混みあっているようで全くつながりません。「もう少ししてからおかけ直しください」と、まるで「劇団四季」のチケット発売日のようなテープの声が繰り返されるだけでした。仕方がないので、そのまま出勤、職場でヒマを見ては電話をしてみますが、全く同じ状態で、一向につながる気配はありません。職場ではネットにつながるので、NTTのサイトに行って「故障状況」などを見てみても、何事もないようなので、ますます不安は募ります。しかし、電話がつながらないということは、私と同じ苦情を伝える人が多いせいだとしたら、それは逆に朗報、今頃は復旧作業が終わっているのかもしれませんね。
 きのうは、新しい「かいほうげん」を作っていたので、そちらにも神経を使わなければなりませんでした。前回はまるまる1枚刷り直し、なんてことがありましたから、慎重に作業を進めます。しかし、最初の印刷が出来たところで、さっそくノンブルのミスを発見、その1枚だけは、そのままにして、あわてて直します。たぶん、団員に配る分には入っていないはずですが、「10ページ」に「11ページ」と印刷されてしまったものが1部だけ、どこかにまぎれているはずです。
 あとは、ことさら何のトラブルもなく、順調に進んでいくかに見えた頃、最後のページを印刷し始めた時にいきなりプリンターが止まってしまいました。サービスコールが表示されたのですが、「電源を切っても、表示がなくならないときにはサービスに連絡」とあったので、とりあえず電源を落としてリセットしたら、また何事もなく再開されたので、まずは一安心です。
 ところが、出来上がったものをよくよく見てみると、最後に印刷したページだけ、ほんの少し「色ずれ」を起こしています。やはり、さっきのサービスコールは意味のあるものだったのですね。あの時点で気付いていれば。しかし、おそらくふつうの人には気づかれないほどの「ズレ」なのだろう、と、ひたすら自分に甘い私です。というか、その被害が最も大きかった写真を提供してくれた人にだけはちゃんとしたものを、と、「色ズレ補正」を試みたのですが、「補正できません」という表示、サービスに電話したら「部品の交換が必要で、明日以降でないと直せません」と言われてしまったので、そもそも間に合わなかったのですがね。
 結局、ニューフィルの練習が終わって家に帰ってみると、何事もなかったようにネット接続は復旧していましたよ。あれはいったい何だったのでしょうか。
aventure number : 1560 date : 2010/7/28

10/7/30-9/4