1521(10/5/15)-1540(6/20)

今日の禁断 大田原

 例年は大型連休中に敢行していた「筍、掘りたいかい?」ですが、今年はこんなおかしなお天気でしたので、その頃はとてもみんなで集まって掘るほどは「ブツ」がありませんでした。しかし、ご安心ください、雨がたくさん降ったり、急に暑い日があったりということで、いつの間にか例年以上にたくさんの筍が、竹やぶ中に生い茂っている、という状態になってしまっていましたよ。正直、その中には明らかに「伸びすぎた」ものもあるのですが、これだけあれば、何人でやってきても掘りきれないほどの量のはずです。
 この「禁断」で呼び掛けたりした結果、おそらく10人以上の人が参加するという予想をしていましたが、今日になって毎年欠かさず来てくれていたWさん一家が、実家の田植えとバッティングしてしまって、来れなくなってしまいました。しかし、なんといっても今年初めて参加するTさん一家が来るはずですから、大丈夫でしょう。いや、そのTさんたちは実は一番乗り、気合が入っています。それに続いて、他の予定があるので来られないとわざわざ連絡をくれた「び」さんも現れましたよ。確か2回目、ですね。そうしたら、来るとも来ないとも言っていなかったYさんまでもが、なんと軍手に長靴、襟巻のタオルに、日除けの帽子とジャケットというフル装備で現れたではありませんか。確か、前にも1回来てくれたのですが、その時は実際には掘らないで、みんなが掘り終わったときに現れて(だから、集合写真には写っていません)、筍だけ持って行ったんでしたよね。その時のリベンジ(とは言わないか)ではないのでしょうが、もう一生懸命、竹やぶの西側のゾーンを丸ごと一人で掘りつくしていましたよ。恐るべきパワーですね。

 もちろん、ご常連のSさん一家もマイツルハシ持参でやってきました。今年はいつも一緒の3人のお子さんのうちの、一番下の子だけ。やはり、大きくなるとこういうことは嫌がるようになるのでしょうね。うちの子もそうでした。
 いつもなら、30分も掘っていればあらかたなくなるのですが、遅れてRちゃんが現れたその頃になっても、まだまだ「ブツ」は残っていましたよ。結局、掘り終わったらこんなにたくさんの筍の山。でも、みんな大きな袋にいっぱい、車に積んでいましたよ。ご近所に配ったりしていたそうです。これの半分以上はなくなったでしょうか。

 その前で、これも恒例の集合写真です。

 あ、ですから、来れなかったWさんにも、袋に入れて、ちょっと人目には触れないようなところに置いておきました。田植えの帰りに寄っていただいて、持って帰っていただけたはずです。
 これは、実は今日の午前中にも、同じことをやっていたから思いついたことでした。やはり準常連のNさんが、今日の午後は来れないというので、きのう掘っておいたものを、同じ場所に置いておいたのですよ。ですから、午後に行ってみたら、それがなくなっていて、代わりにこれが置いてありました。最近、○すりさんのブログで話題になっていた栃木名産のレモンの食品です。そういえば、那須って栃木県。
aventure number : 1521 date : 2010/5/15


今日の禁断 唐揚げ

 きのうは、知り合い(というか、愚妻)が入っている合唱団が出演するコンサートに行ってきました。「出演」というのが微妙な言い方で、まるまるその合唱団のコンサートではなく、他にも出演者がたくさんいるというものなのだそうです。いや、一応チラシとかにはその全体像のようなものが書いてありますが、なにかいまいち理解できないものがあったものですから。要は、例の「萩ホール」を1日借りきって、朝から晩までとっかえひっかえいろんなジャンルのいろんな演奏家を聴かせよう、というものらしいのですね。それぞれの出演者の持ち時間が50分、それこそ「せんくら」とか、それがまねをした「ラ・フォル・ジュルネ」の、それこそ「まね」なのでは、という気がします。
 とりあえずお昼過ぎに行ってみたら、萩ホールはものすごいことになっていましたね。まず受け付けではチケットは見せるだけ、そのまま持っていて、何回でも出入りできるのだそうです。1回帰って別の人が入る、ということもできるのでしょうね。そして、入ってすぐのロビーでは、インド音楽のグループが、なぜか「夏の思い出」なんかを演奏していましたよ。タージ・マハールに水芭蕉が咲いているのでしょうか。そう、ホール内の他に、こんなところでも同時に「演奏」が行われていたのですね。
 ホールの中は、曲の合間に拍手があると、ドアが開いて中に入れるようになっていました。席に座って、渡されたプログラムを見てみると、さっきのロビー・コンサートの他に、もう1か所、お隣の会議室で「サロン・コンサート」というのもやっていることが分かりました。こうなると、まさに「フォル・ジュルネ」、東京フォーラムみたいなものですね。さすがに屋台は・・・と思ったら、それもしっかりありましたよ。去年の忘年会をやった「パリンカ」が、出店を開いていたんですね。完璧です。いや、体裁は、ですが。
 実は、お目当ては愚妻の合唱団と、もうひとつ、フルートの演奏というのがあったのですよ。しかし、そのフルートの時間帯は、私の合唱の練習と重なっているので、聴くことはできませんでした。ところが、そのプログラムでは、サロン・コンサートでも別な人のフルートがあったのですね。これは、チラシにも載っていなくて、ここに来て初めて知ったこと、これだと、合唱を聴き終わってからそのまま場所を変えて聴くことが出来ますよ。そのSさんというのは、この間の「フルートの会」にも来ていた人で、私が携帯で写真を撮ってあげた人なので、まんざら知らない仲でもないですし(いや、その携帯は、その人の師匠のY先生のもの。ツーショットを撮ってくれと、頼まれたのですよ)。
 ホールのコンサートは、一つのブロックの出演者が、最後に次の出番の人と一緒になってアンコールを演奏する、という、とんでもない企画が入っていました。合唱団の前の人は、テノールとソプラノの「自称」オペラ歌手。「トラヴィアータ」を歌い終わったところで、合唱団がドヤドヤと入ってきて、予想通り「乾杯の歌」がアンコールでした。いやあ、すごかったですね(笑)。

 なぜか、そのあと休憩が25分もあって、合唱のステージです。これはもう、安心して聴いていられる大人の音楽ですね。あんな声が出せたら、というテナーが、本当に素敵です。こちらは、アンコールは自分たちだけ、信長さんの「それじゃ」を、最後は指揮者の早川さんが客席を向いて「それじゃ」、メンバーもみんな手を振ってステージを降りるという、いつもながらの楽しいものでした。
 Sさんのフルートのソロは初めて聴きましたが、ウィットに富んだMCがかわいくて素敵でしたね。でも、この得体のしれない催しって、いったいなんだったのでしょうか。
aventure number : 1522 date : 2010/5/17


今日の禁断 徒然草

 ニューフィルの練習は、定期演奏会が終わった後に1回やっただけで、そのあとは連休とか会場がとれなかったとか、何かと口実をつけてお休みにしてしまいました。そんなわけで、きのうの練習はなんと3週間ぶり、こんなに長い間オーケストラの合奏をやっていないと、すっかり勘が鈍ってしまいますよ。それと、私の場合は「かいほうげん」を発行するタイミングもずれてしまいますから、大変です。なんといっても今回で「200号」という大台、そこで、末廣さんに原稿をお願いしたら、すぐさま書いていただいたというのに、それから1ヶ月以上も発行できないでいたのですからね。正直、印刷するころにはどんな内容だったのかすっかり忘れてしまっていましたよ。タイトルが、インパクトがあったような。
 そんな風な、いったいこの前にやったのはいつだったのか、などと考えながらの久しぶりの練習が、やっときのう行われました。ですから、それに備えて私は「200号」の印刷を行っていたのです。もう、中身自体はずっと前に出来上がっていましたからね。せっかくですから、つい最近の「筍、掘りたいかい?」の写真も入れましょうね。そうなると、久しぶりに20ページの増大号となりますし。
 20ページということは、見開き2ページの両面印刷のA3の用紙を、5種類印刷する、ということになります。朝早くから、それぞれ120枚印刷、印刷自体は機械がやってくれますから、放っておけばいいのですが(ま、たまに紙とかトナーを補充するぐらいですね)、それを1枚1枚折って、ホチキス止めをするというのがなんと言っても大仕事です。でも、ホチキスをコクヨからマックスに代えてからは、トラブルは全くなくなったのでそれはある意味楽しい作業なのですがね。ほんと、コクヨのホチキスはひどかった。あんな欠陥商品を野放しにしておいてはいけません。
 と、まず最初に製本が出来上がったものを、いとおしむように眺める私。とうとう200号まで来たんだなぁ、と、ぱらぱらめくっていると、なんだかページが変です。「懇談会」の1ページ目が、「コンサートのご案内」と見開きになっていますよ。「懇談会」は全部で3ページあるので、こんなのあり得ません。「乱丁」、でしょうか。よく見てみると、そこは本来3ページ目であるところが、1ページ目になっていました。つまり、同じ1ページ目が2か所に入っていたのですよ。印刷用の版下を作るときに、1ページ目も3ページ目も同じような写真が入っていたので、うっかり間違えてしまったのですね。もちろん、これが入った4ページ分は全部刷り直しです。これに気付いたのが、まだ数部しか製本していなかった時だったのが、せめてもの救いでした。全部綴じ終わった後だったら、ホチキスのステープルを240本外さなければいけませんでしたからね。
 そんな苦労の結晶を持って、練習場に行ったら、最初のころはコントラバスの一人を除いたら、弦楽器が全くいなかった、という、ものすごいことになっていました。バルトークに恐れをなして、みんな集まりたくなかったのでしょうか。まあ、音出しが始まったら、それなりに集まりはしましたけど。でも、メンバー以外に、ヴァイオリンでしょうか、見学者が3人ほどいたのはうれしいことです。でも、途中で「恐れをなして(@コンマス)」帰ってしまったのだとか。本当でしょうか。確かに、弦楽器は大変でしょうね。管楽器は、と言うと、確かに大変ですが、きちんと練習さえすれば、なんとかなりそうな感じ。というか、きのうの時点でもかなり合奏が楽しめたところがありましたから、これからさらにちゃんと吹けるようになると、もっともっと楽しめそうな予感です。
aventure number : 1523 date : 2010/5/19


今日の禁断

 私が入っている「パリンカ」という合唱団は、もう1月もすると定期演奏会を開くことになっています。そのためのチラシ配りなどは、だいぶ前から始まっていたのですが、ニューフィルで私がやっているような、メディアに対する働きかけも積極的に行っているようなのですね。その一環として、新聞記事で取り上げていただこう、ということで、さる○日新聞社の記者の方に取材に来ていただくような段取りを取り付けた人がいました。すごいですね。その取材というのが、今日の練習の時にあったのですよ。それに備えて、指揮者は写真を撮りやすいように、合唱をいつもとは90度回転させた配置に並べ替えて、リハーサルを始めます。
 ほどなくしてやってきた記者の方は、最初にまず写真を撮ることにしたようです。しかし、持ってきたのは前にニューフィルに来た○北新報の人のような一眼レフではなく、ごく普通のデジカメでしたけどね。しかも、一旦カメラを構えても一向に写真はとれない様子、なんだかバッテリーを入れ替えたりしているようでしたね。なんでしたら、私のカメラを貸してあげてもいいのですが。

 でも、結局こんな感じでたくさん写真を撮って、指揮者や「女性」団員ともしっかりインタビューをして、記者の方は帰って行きました。どうやら、来週の水曜日に記事が載るそうですね。いやあ、まさか新聞に載るような合唱団に入ろうとは、思っていませんでしたよ。オケのほうは何回か新聞に載ったことがありましたがね。いや、そのニューフィルですが、実は近々、おそらくどの新聞にも確実に載ってしまうはずの大事件に巻き込まれています。もしそんな記事を見つけても、取り乱したりしないでくださいね。
 今日の練習の途中で、指揮者は、「これで、カーネギー・ホールに行って歌ってこようか」なんて言い出しました。みんな「なんで?」というリアクションでしたが、私にはもちろんその意味が理解できましたよ。例のNY公演のプロジェクトの案内が、この指揮者のところにも届いていたのですね。そんな具合に、かなり多方面に呼びかけを行っているようで、その中には私が作った公式サイトのことも書いてあるので、今日あたりのアクセス数は今までで最高を記録しています。
 そんな風に、様子を見に来た人に対して、この企画に参加したくなるような気にさせるのが、このサイトの目的です。ですから、練習が始まってからの様子を写真で紹介するようなことが必要になってくるのですが、あいにく、私は他の予定とぶつかっていて、ほとんど参加できる見通しが立っていません。そこで、いっそのことブログを作って、他の実行委員の人などにそんな様子を伝えてもらっては、と思いつきました。そこで、きのう半日かけて、そのブログの設定などをやっていたのですよ。つまり、ふつうに提供されているポータルサイトのブログをカスタマイズして、「萩」の公式サイトのデザインとよく似た見栄えのものに仕上げる、という作業です。これは、前に「おやぢの部屋」で一度経験していますから、手順としてはそんなに難しいものではありません。スタイルシートにちょっと手を加えて、ヘッダーの画像を変えたり、本文のフォントを変えたり、という作業です。そうして出来上がったもののログイン情報を他の実行委員に伝えて、それぞれの人が自由に書き込みを行う、というシステムです。こんなことをやるのは初めての経験ですから、はたしてどうなることでしょう。
aventure number : 1525 date : 2010/5/23


今日の禁断 蛇口

 今回の私のニューフィルでの乗り番の「オケコン」は、今日で2回目の合奏でした。先週はなにしろ初めての合わせでしたから、いろいろ大変なところがありましたが、私にとってはちょっとのびのびと出来ない事情があったものですから、かなりプレッシャーがありました。もちろん、新しい「かいほうげん」を作る、という作業はあったのですが、まあ、これはいつものことですからそんなに負担にはなりません。そんなことではなく、その翌日になんとも頭の痛い予定を抱えていたのですよね。
 それは、自宅の配管工事というものでした。私のマンションの修繕計画というのが進行中で、その中で老朽化した給水や給湯の配管を、新しいものに交換しなければならなかったのですよ。これについてはだいぶ前から工事の説明会などがあって、スケジュールに従って1日に1〜2戸ずつ工事を行うことが知らされていました。なにしろ、屋内の配管工事ですので、作業員が家の中に入ってきますから、その日は1日中家にいて立ち会わなければなりません。その前に、工事の邪魔になるものを全部片づけなければいけません。流しの下とか、場合によっては配管が通っているクローゼットの中身を、すべて外に出して空にしておかなければいけないのです。それよりも、なんせ配管工事ですから、工事をやっている間は水道を使うことができません。当然トイレも使えません。そのために、マンションでは集会室の脇にあった共用のトイレを、最近ウォッシュレットの付いた新しいものに交換していましたね。
 一応、私の心づもりとしては、練習が終わって帰ってきたら、次の日のために少しでも物を運んでおこうと思っていました。なんせ、作業が始まるのは朝の8時半、それまでにすっかり運び出しておかなければならないので、その日にやるのはかなり強行軍になりそうでしたから。でも、やっぱり夜の10時過ぎに帰ってきてそれからそんな大仕事をするなんて、無理に決まってます。早起きすれば間に合うだろうと決めてかかって、その日はぐったりでした。
 そして翌日、怒涛の1日が始まりました。水が出るうちにいつも通り食事や洗濯を済ませ、それから収納物の移動です。もう、どこにそんな馬鹿力があるのかと思うほどの踏ん張りで、山のような鍋釜類を、かろうじてあいている部屋に移動します。
 時間通りに作業員が押し掛けてきました。まず、養生のためにスポンジシートを床に張るのですが、その際に廊下にあるものも全部移せ、と言われてしまいました。そんなことは初めて聞いたので、あわてて別の部屋へそんなこまごました物を押し込みます。そして、そのあとは作業の邪魔にならないように奥のリビングに閉じこもって、ブラブラしてるだけです。まあ、この際ですから私はサイトのリニューアルでまだ手をつけてなかったところを直していましたがね。
 しばらくして現場を見てみると、


 天井に穴は開けるは、洗濯パンの下の床は切り取るわで、ものすごいことになっていました。はたして、元通りに直せるのでしょうか。
 でも、さすがはプロ。終了予定時間の6時前には、すっかり終わって帰って行きましたよ。実は、最初の予定ではこの工事はその前の日、練習日当日にやることになっていました。でも、無理を言って、たまたま空いていたこの日に代えてもらっていたのですね。いやあ、時間的には練習に間に合ったかもしれませんが、後片付けもしないで行ったりしたら、大変なところでした。そもそも「かうほうげん」を印刷することもできませんでしたし。
aventure number : 1526 date : 2010/5/25


今日の禁断 色眼鏡

 このところ、私が作っているたくさんのサイトの面倒を見るのに、大変な時間を費やしています。それにしても、私が作って管理しているサイトというのは、いったい全部でいくつになるのでしょうか。まあ、中にはもう役目を終えてそのままほったらかしてある「幽霊」サイトもありますが、実際に稼働しているものだけでもこの「ジュラシック」と、「仙台ニューフィル」、「男声OB」、「東昌寺」、そしてこの間からの「合唱団萩」ぐらいでしょうか。あっと、「三条中同窓会」というのもありました。
 「萩」は、なにしろ私にしては最先端のノウハウをつぎ込む、というか、サイト制作の実験のような場と化しているので、何かにつけては構っているところです。そして、サイトの他にブログを連動させているのですが、そのブログのスキンを編集するのが、また面白くて。いや、最初はとりあえずヘッダーをサイトと同じ素材を使って「よく似ている」程度のものに仕上げて、それで満足していたのですが、しばらく経つうちにそれだけでは物足りなくなってしまうのですね。そこで、もっと「似せる」ために、バックグラウンドの壁紙も同じものを使ってみました。しかし、最初にベースにしたスキンでは、書き込みのスペースにもバックグラウンドが適用されていたので、なんだかとても見づらいものになってしまいましたね。そこで、そのスキンにはもう見切りをつけて、もっとうまく似せられるようなものを探しまわりましたよ。
 やっと、すべての条件を満たしたものを見つけて、それにサイトと同じ画像をはめ込んでいきます。しかし、こういう出来あいのスキンというのは、作者によってソースコードの書き方が微妙に違っているのですね。ですから、前のスキンと同じことをやろうとしてもなかなかうまくいかなくて、もう試行錯誤の連続ですね。最終的には、タイトルの文字をブログに合わせる形でサイトのほうを手直しした、というやり方で、ほぼ「同じ」ものが出来上がりました。この間に私が知り得たテクニックは膨大なものがありますので、これは将来のサイト作りにきっと役立つことでしょう。



 ニューフィルのサイトのほうでは、この間の「200号記念」の時に「かいほうげん」に掲載した末廣さんの書き下ろし原稿を、ついにアップしました。お待ちどうさま、という感じですね。いや、実は「まだ載せないのか」という催促をブログを通じて寄せられた人がいたものですから、リクエストにお応えして、という形です。そのために、一応は執筆者の承認を得なければ、と、末廣さんにメールを出したら、ほんとにびっくりするほど即座に「差し上げたものですから、煮るなり焼くなりお好きなように(意訳)」という返事が来てしまいました。なんで、いつもこんなに早く返事を寄こすことが出来るのでしょうね。そこで、晴れてこちらに公開です。もちろん、体裁は「かいほうげん」と同じイラスト付きです。催促した人もこれでご満足のことでしょう。そうだ、お返しに今度は3Dのイラストなんかはどうでしょう?うん、これは「袋とじ」よりもインパクトがあるかも。来年の秋には末廣さんが本決まりですから、その時までに実用化できるように、頑張ってください(だれが?)。
aventure number : 1527 date : 2010/5/27


今日の禁断 斉太郎節

 いつも今頃、5月の末というと、もはや初夏という日和になっているものです。なぜそのように言い切れるのかというと、毎年この時期に行っている「かやの木コンサート」の日は、決まってまるで夏のような日差しを浴びて、大汗をかきながら演奏していたという記憶しかないものですから。ところが、今年は一体どうしたことでしょう。まさかとは思ったのですが、あまりの寒さにとうとう暖房までい入れなければいけなくなってしまったのが、今年のコンサートです。
 毎年の恒例行事、職場の催しものなのですが、アトラクションとして、コンサートを行ってきました。今年は、今までのインストものから一転、合唱の登場です。いや、私の関係しているところにお願いしていたら、必然的にそうなってしまったということなのですがね。本当はエピスなどに最初に出てもらいたいな、と思っていたのですが、どうも実現は難しそうなので、それだったらとパリンカにと頼んでみたら、快く引き受けてもらえたので、初めての合唱による「かやの木コンサート」が実現しました。
 ただ、最初から「屋外はやめてほしい」という条件が出されていました。楽器ならいざ知らず、合唱ではどうしても外では音がまとまらないというのですね。過去にそんな悲惨な思いを味わったことがあるというので、これはもちろん受け入れます。準備するほうも、屋外だとテントの手配とか、雨の日のキャンセルとか、いろいろ気をもまなければいけないことがありますしね。事実、今年は雨が降ってしまいましたし。それと、ピアノ伴奏も入るので、やはり室内のほうがやりやすいこともあります。
 お願いする時には、出来れば20人以上は集めてほしいとリクエストしてありました。しかし、ふたを開けてみたら、なんと28人、ほぼフルメンバーが揃ってしまいましたよ。しかも、この数回の練習は、きっちりこのコンサートのための練習を入れてくれていましたし、いい加減なものにはしないぞ、という気持ちがひしひしと伝わってくるものでした。私も、しっかり当日に備えて地図を作ったり、進行のプランをきちんと印刷して、みんなにお知らせするという準備に怠りはありません。というか、当日は私は本来の仕事があるので、前もってきちんと段取りを知らせておく必要があったのですね。あとは、人数の最終的な確認、ギリギリになって大手術をして退院したばかりのTさんまでが出演してくれるようになったのは、本当にうれしいことでした。ただ、他の予定があって本番直前にならないと来れない人がいるので、その分のお弁当はキャンセルするなどの細かい手配は必要ですね。
 そしていよいよ本番当日。一応11時からリハーサルだったのですが、もう10時過ぎには最初の人がやってきましたよ。人が集まったところで、別の場所にあったピアノを本堂に運んでもらって、リハーサルの開始です。ピアニストに弾いてもらうと「調律してありますね」ですって。もちろん、この日に備えて、なんと15年ぶりにしっかり調律をやってもらったのでした。
 リハーサルが終わると、お弁当の時間です。と、控室に行ってみると、お弁当はいらなかったはずのOさんが座っているではありませんか。まさか準備してないとは言えないので、黙って私の分をスライドです。いや、どうせもうお客さんもどんどんやってきているので、私は食べている時間もありませんでしたから。
 本番は、アンコールで住職も交えて歌う、という仕込みをやっておきました。サプライズのつもりだったのですが、あちらはそれ以上に、その曲の由来などを「法話」としてしゃべってくれましたよ。これが合唱団員にも大受け、もちろんお客さんにも喜んでもらえて、まずは大成功でした。

 結局私がお昼ご飯にありつけたのは3時過ぎ、しかし、それも食べている途中に椅子のレンタル屋さんが来たりして、途中で中断とか、やはりいつものようにめまぐるしい一日でした。
aventure number : 1528 date : 2010/5/29


今日の禁断 夏祭り

 きのう、と言うことは、「かやの木コンサート」の次の日には、こんなところで「コンクール」がありました。いえ、本当はそんなシビアな催しではなくて、単なるお祭りなのですが、住職が前説で「明日はコンクールを控えています」と紹介してしまったものですから、その流れで。

 実は、去年もやはり私はここに来ていたのですよね。その時にはパリンカの演奏を聴いて、「あんな中で歌ってみたいなあ」なんて思っていたものが、1年後には現実のものになっているなんて。つまり、去年までは一応合唱はやってはいたものの、それは仙台市内で演奏することは決してない団体だったものですから、いまいち「合唱人」という認識が薄かったのですが、今では文句なし、「宮城県合唱連盟」に所属する団体の団員となってしまった、ということです。ですから、ロビーなどで会う知り合いも、心なしか去年よりも多くなったような気さえしますよ。そんな人に対しては、もちろん最初にパリンカのチケットを渡して「来れなかったら、誰かにあげてね」みたいな、まずは「仲間」としてのお約束(つまり、いずれは逆の立場でチケットを受け取ることがある、と)に明け暮れることになるのですが、そのうちの2人からは、思ってもみなかったような貴重な情報が得られて、ちょっとびっくり。一つは、ニューフィルの例の「事件」がらみの裏話、詳細はマスコミによって世間が大騒ぎすることになった後でしか、公表できませんが。そして、もう一つは、「絶対、だれにもしゃべらないでくださいね」と言う割には、話したくてしょうがないようなKさんからの情報ですが、これも9月の本番のころには公になっていることでしょう。O先生はNYなんかに行ってていいのでしょうか。
 本番の前にはリハーサルの時間が用意されていて、順番にその場所に入ることになっています。そのリハで、うちの前だったのが「歌って踊れる」合唱団、実は同じ指揮者なので、少し時間が押してきたら、中に入れてくれて、見学です。

 いや、最近はバンドの伴奏という選択肢もあるのですよね。合唱の未来は無限です。
 この多賀城の大ホール、ニューフィルでは2回使っていますが、もちろん合唱でステージに立つのは初めてです。こういう残響の多いホールにありがちな、隣のパートが聞こえにくいという欠点はありますが、歌った声が見事に客席から跳ね返ってきて、すごく気持ちがいいですね。前の日のお寺の本堂とは全く違います。
 この合唱祭は、中学生から一般まで、幅広い層の合唱団が同じ場所で聴けるのが楽しいものです。特に中学生なんかは、声はきれいだし、踊りも自然だし(そう、最近は「歌って踊れる」合唱団が全盛です)、とても素晴らしいものが味わえましたね。これが高校になると、ちょっと一ひねりあったりして、それが鼻に付いたりします。パリンカの前の団体がそんなちょっとやり過ぎ、という感じ、制限時間をオーバーしたのも許せません。私は、出番が終わるとすぐ帰らなければいけない用事があったというのに。
 そうなんですよ。本当はもっと聴いていたかったのに、1時間後には町内会の役員会が開かれるために、着替えもしないで仙台に戻るために車を走らせる私でした。
aventure number : 1529 date : 2010/5/31


今日の禁断 パパゲーノ


 前にもご紹介した、利府のMOVIXでやっている「午前十時の映画祭」で、「アマデウス ディレクターズ・カット」を見てきました。全部で50本のクラシックスを週替わりで上映するという企画ですね。あいにく週末はなにかと忙しくてとても映画などを見に行く時間はないのですが、今日はわりとヒマだったので、午後から行ってみることにしました。職場からだと30分で着きますからね。
 考えてみたら、この映画を最初に見たのはそれこそ1984年ごろだったんですよね。確か駅前にあった「青葉劇場」に見に行った記憶があります。このころはもちろんこんなサイトを作ったりはしていませんでしたし(ワープロすら、使えていませんでした)、ニューフィルにもまだ入っていないという、今の私とは全く違う環境の中にあったのですね。そこで、一人で映画館に行ってみると、なんだかクラシックの愛好家っぽいクループが数人でなにかマニアックな話をしているのが聞こえてきて、何ともさびしい思いを味わったような記憶があります。あ、当然この時に見たのは最初の160分バージョンですよね。
 2001年に「ディレクターズ・カット」が上映された時も、劇場に行って見る機会はなく、でもすぐ見たかったので、「リージョン1」のDVDをアメリカから買って見ていましたね。何よりも、冒頭の精神病院のシーンでの「ボカシ」がなかったのが、印象的でした。「もろ見え」というやつで。
 今回、初めてその「ディレクターズ・カット」を劇場で見て、最初にチェックしたのはその「ボカシ」です。84年版には3か所ほど盛大に「ボカシ」が入っていて、逆にそこに注目してしまったものですから。しかし、なんと、今回はそんなものは全くありませんでしたよ。その代わり、リージョン1のDVDでははっきり見えていた「モノ」が、なんだかぼんやりとなっていましたね。そうか、この手があったんですね。あんな目立つ「ボカシ」を入れなくても、さりげなく「修正」してしまうことは今だったら何の造作もないことですからね。国内版のDVDでは、そのあたりはどうなっているのか、持っている人がいたら教えてください。って、そんな所だけチェックしていたら、ただのヘンタイですけどね。
 DVDは、なんせアメリカ版ですから日本語の字幕は入っていません。確か、最初の上映の時の字幕では戸田奈津子は「Death Mass」つまり「レクイエム」を「デスマスク」と語訳していたのだそうですが、さすがにその頃はそんなことは気付きませんでした。今回は字幕も新しく松浦さんに代わっていたのですが、やはり誤訳とはいかないまでも、肝心のところでぜひ必要な言葉をはしょったりしていましたね。サリエリがその「レクイエム」の口述筆記を終えて眠っているところに帰ってきたコンスタンツェは、書き上げた楽譜を取り上げて、「もうこんな仕事はさせません」と仕舞ってしまうのですが、彼は「でも、これから『ラクリモーザ』を仕上げるところだ」と、なんとか仕事を続けようとします。そこの「ラクリモーザ」が、字幕にはないのですね。これは、このシーンのすぐ後にその「ラクリモーザ」が演奏されるのですから、ぜひともきちんと訳してほしかったものです。これで「感動」の度合いがかなり変わってくるはずですからね。
 そう、実は、迂闊にもこのあたりで私はウルウルしてしまいました。確かに、「物語」としては、これは非常によく出来た映画です。それは、実際にあったことをうまく「物語」の中に取り込んでいるのも、大きな要素なのでしょうね。たとえば、「魔笛」のグロッケンを演奏している途中に倒れてしまったのは、こちらにあるように、実際に手紙に書かれた事件を下敷きにしたものですし、今回初めて気づいたのが、サリエリに借金をねだるシーン。これは、こちらでとりあげた「プフベルク書簡」のバリアントになっているのですよね。
 今回改めて確認出来たのは、当たり前のことですが、これは決してモーツァルトやサリエリの「伝記映画」ではない、ということです。そこをきちんと認識しない人の、なんと多いことでしょう。あくまでこれは「作り話」、つまり、この中には「事実」はほんの少ししか含まれていなくて、あとは全くの嘘っぱち、という認識ですね。「のだめ」以上の罪深いウソが、この中にはいくらでも転がっています。まあ、でも、面白ければ、それでいいんです。「作り話」なんですから。
aventure number : 1530 date : 2010/6/2


今日の禁断 指揮者

 新しいパソコンを使い始めてから丸2か月、もはやすっかり私のツールとしてなじむようになってきました。ただ、マウスだけはなんだかたまにおかしな挙動を示すのが気になっていました。実は、今回のパソコンにはマウスは付いてはこなかったので、今まで使っていた前のパソコン(富士通製)の付属のものをそのまま使っていました。かなり前にここに書いたことですから、まさか、おぼえてらっしゃる方がいるとは思えませんが(古くからのお馴染みのS苗さんあたりだったら、ひょっとして・・・)、前のパソコンを使っていた時にはタッチパッドと両方使えるように設定してあると、急にポインターが変な所に動いてしまったりして、びっくりすることがあったのですね。それは、設定を変えると一応収まってはいたのですが、たまに再発したりして、そのたびに腹が立ってましたね。そもそもパソコン自体も、ヒンジの部分がすぐに壊れてしまってとか、なんか雑な作りだったので、欠陥があったのだな、と思っていました。かといって、修理に出したりするとその間はパソコンレスになって困ってしまうので、まあ、このぐらいはあきらめよう、と。
 ところが、新しいパソコンでそのマウスを使っていると、全く同じ症状が現れてくるのですね。念のため、手元にあった同居している女性のパソコンのマウスをつけてみると、何のトラブルもありません。ということは、前のパソコンでおかしかったのは、本体ではなく実はマウスだったのですね。それに気付かずに何年も我慢して使っていたなんて。ただ、そのマウスはやはりUSBの端子が大きいので右側のスロットで使うとジャマですし、左のスロットではケーブルが短すぎるのですね。そこで、この際、職場で使っていて重宝しているワイヤレスのマウスを買うことにしました。お店に行って見るとUSBの受信機も、こんなに小さいのがあったので、即お買い上げです。

 そんな使いやすくなったマウスを駆使して、ついにニューフィルの公式サイトのトップページまでリニューアルしてしまいました。一応写真だけは変えていたのですが、その写真がなぜか座りが悪かったのですよね。ちょっと今までと住む世界が違う、みたいな。そこで、今度は今までと逆、新しく作った「萩」のページのデザインをこちらに応用するという方法で、かなりすっきりしたものになったのでは、と、自画自賛です。今まで外にあったマーキーもテーブルの中に入れてみましたし。今のところは団員募集のメッセージが流れていますが、もうしばらくするとそこにはアッと驚くような情報が流されるはずですから、チェックを怠ってはいけませんよ。
 ただ、調子に乗って、「萩」のサイトに「ファヴィコン」を付けようと思ったのですが、どうもうまくいかないのですね。前にいろんなところでやってみたのと全く同じ手順で.icoファイルを作ってサーバーに送り、ページに新たにタグを書き加えたのですが、全く機能しないのですよ。いや、実はそれはIEだけのことで、Firefoxで見ると、全く問題なく表示されているのですから、ブラウザによる違いも大きいのですが、今までのものはIEでもきちんと見れている、というのが、本当に不思議です。まあ、いずれこれは見つけてもらえることでしょう。気付いてくれればいいのですが。実は、「萩」のトップページには最初からある仕掛けが施してあるのですが、それに気付いた人はまだいないはずですから。
aventure number : 1531 date : 2010/6/4


今日の禁断 横綱

 いつの間にか、パリンカの定期演奏会まであと2週間などという時期になってしまいました。先週には「かやの木コンサート」と「宮城県合唱祭」という、2日連続の本番ステージがあったので、それに向けて精一杯練習していましたし、それはそれなりの実績となって残ったようですが(「合唱祭」では、「特別賞」というものをいただきました)、それが終わってはたと考えてみると、もうそれしか時間がない、と気がついたのですよ。つまり、練習はあと3回しかない、ということなのですね。どう考えてみても、それだけの練習で仕上がるはずのない曲が3曲は残っていますし、そのうちの1曲は、音とりさえきちんと出来ていない、というありさまですからね。こんなんで、演奏会が開けるのか、と、他人事ながら(いや、もろ当事者なのですが)心配になってきます。
 そんな中で、今週と来週は時間を延長して午後から夜中まで、という長時間の特別練習となっていました。ですから、今日は1時から9時半までぶっ通しで合唱の練習という、ほとんど合宿のようなありさまになっています。
 指揮者の都合もあったりして、前半にはかなり長い時間パート練習を行いました。この合唱団は、みんなしっかり譜読みの出来る人が集まっている(はず)ですので、基本的に音とりのためのパート練習というのは1、2回しか行わず、あとは個人でしっかり音をとることが要求されます。しかし、やはり中には間違えて覚えている人もいたりしますから、最終的にはこのような徹底したパート練習で仕上げをするようにしています。私も、ほとんどは自分で音をとれていますが、1曲だけ、完全に「無調」の曲があって、それだけはちょっと自信がなかったものですから、これできちんと確認が出来ました。
 そして、合唱になったら、そんな自信がなかったものが、見違えるように曲らしくなっているではありませんか。パート練習のせいもありますが、この段階になってくると、みんなそれぞれ身を入れて個人練習を行っているのでしょうね。忙しくて、ほとんど練習に出て来れなかったYちゃんなどは、そんな難しい曲も完璧に歌えています。休んではいても、決してみんなの足を引っ張ることのないようにしっかり個人練習をしているのでしょうね。いや、もともと譜読みは早い人ですから、そんなことはたいして苦にはならないのでしょう。
 そう、私が入った合唱団は、そんな人たちの集まりだったのですよ。実は、この間の「かやの木コンサート」の時には、本堂の鴨居にM10をセットして、至近距離で録音していました。もちろん、16/44のCDスペックに設定しておきましたから、そのままCDに焼けてしまいます。ですから、そのコンサートが終わってからの練習に、その出来たばかりのCDを数枚持って行って、主だった人にあげたら、あまり早いのでびっくりされてしまいましたね(そのほかの人には、今日配りました)。しかし、私がそのCDを聴いた時には、なにしろ、ほとんど残響のないところでのオンマイクでの録音ですから、歌っている声がもろに聞こえてくるのはしょうがないとしても、その演奏がかなりひどかったので、ちょっと暗澹たる気分になってしまいました。しかし、それはこの合唱団の姿を、正しく反映したものでは、決してなかったのですね。今日最後にやった三善晃の難曲も、とても演奏会ではお客さんに聴かせるレベルにはならないだろうと思っていたものが、全く次元の違う、歌っていて本当にうれしくなるような姿になっていたのですからね。どうやら、これが、この合唱団の真の力、一瞬でもそれを疑ってしまったことなどは、もうすっかり忘れてしまいましたよ。
 このまま、本番に突入すれば、きっと素晴らしい演奏会になるはずです。6月20日の午後2時、若林区文化センターで、それをぜひ皆さんご自身の耳で確かめてみてください。
aventure number : 1532 date : 2010/6/6


今日の禁断 金一封

 ニューフィルの練習が終わっていつものように夕食、入浴と予定をこなし、「禁断」を更新しようとしましたが、その前にけさ来たメールで頼まれた「萩」のサイトの更新をしなければいけません。それが、簡単に終わると思っていたのに、テーブルを作るのに意外と手間取って、なかなか完成しません。やっと出来たと思ってリンクを試していたら、それが同画面で外部につながるものだったために、「戻る」を操作したらせっかく作ったファイルがなくなってしまいましたよ。また最初からやり直しです。そんなことをやっていたら、もう明日になってしまいました。「禁断」にはぜひとも載せたいネタがあったのに、今から書いたのではちょっと遅くなってしまいます(これが出来上がるのを、今か今かと待っている人もいるというのに)。そこで、とりあえず今日のところは概略だけ。
 だいぶ前から気を持たせていましたが、結局今日の新聞には載りませんでしたね。実は昨日(正確には一昨日)、「宮城県芸術選奨」というものの授賞式があって、そこでニューフィルが昨年度の「芸術選奨」を受賞されたのですよ。
 これが、その「賞状」です。


 そして、授賞式での集合写真。有名人と一緒ですね。


 これが、ニューフィルの展示ブース、パソコンでは演奏会のDVD(マーラーの9番とか)を流していたそうです。


 私は出席していなかったのに(というか、きのう授賞式があったことも知りませんでした)、なぜこんな写真が撮れたのか、などという詳細は、後日。
aventure number : 1533 date : 2010/6/8


今日の禁断 朝日新聞

 きのうは本当に時間がなかったんですね。「『芸術選奨』を受賞された」なんて、なんだか変な敬語みたいな言い方になっていました(気がつかなかったかもしれませんが)。まあ、面白いからそのままにしておきましょう。まあ、今回とでワンセットと思ってください。
 私の手順としては、新聞なりテレビでこのニュースが紹介されたときに、それに乗っかって「禁断」で取り上げよう、と考えてみました。私の記憶では、授賞式は先週の金曜日、4日でしたから、当然次の日の5日の新聞には載るだろうと思っていたのですが、そんな記事はどこにもありません。記憶違いで1週間先だったのかな、と、とりあえずは納得です。
 ところが、きのうの朝メールを開いてみると、全く思いがけない人から添付ファイルのごっそりくっついたメールが届いているではありませんか。前の日の真夜中、もう私がパソコンを閉じてしまってから来たメールのようですね。「今日行われた授賞式の写真を送ります」という文面、つまり、授賞式はおととい、7日に行われてたんですね。ごく最近ネットで知り合った人なのですが、なんでもこの芸術選奨の審査に関わっていたのだとか、私がニューフィルに入っていることを知っていて、ご自分で撮った写真を送ってくれたのですよ。これは、本当にうれしい贈り物でした。なにしろ、これはニューフィルにとっては一大事ですから、当然「かいほうげん」でも大々的に取り上げようと思っていたのですが、出席する団長や事務局長に写真を撮ってくるようにお願いするのを忘れていました。いや、何よりも賞状とか記念品を県知事から受け取るときの写真など、自分たちでは撮ることができませんからね。そんな、必要なショットがすべて入っていたのですから、この場を借りてお礼を言わせてください。
 ですから、まずきのうの朝のうちに、公式サイトのトップページにその写真をアップ、受賞された旨を公にしました。そして、当然その記事が載っているのだと思って、新聞を開いてみたのですが、そこには何も載ってはいません。一緒に受賞したのが「ぼのぼの」のいがらしみきおさんですから、載らないはずはないのですがね。毎年必ずこの賞のことは新聞で見ていたような気がするのですが、今年はもう新聞にも載らないほどのニュースヴァリューのないものになってしまっていたのでしょうか。練習の時に団長たちに聞いたら、確かにマスコミは来ていたというのですが。ですから、私のまわりでは誰もこの受賞のことは知りません。ちょっと張合いがないような。
 しかし、今日の新聞には別の方面で私が関係している記事が載っていました。だいぶ前にパリンカに取材に来たことはご存じでしょうが、それがやっと記事になったのですよ。あの時「水曜日」と言っていたので、次の「水曜日」に何も載っていなくてがっかりしたのですが、実は「3週間先の水曜日」だったんですね。かなりのスペースを割いて、20日の定期演奏会のことや合唱団のことが詳しく書かれています。別に実年齢を書かなくてもいいとは思うのですが。一緒に載っている写真が、これです。

これは、ちょうど私がこの写真(↓)を撮ったときの記者さんの位置から撮ったものですね。

ですから、私も当然写っています。
aventure number : 1534 date : 2010/6/9


今日の禁断 IBM

 ニューフィルの公式サイトには、いろいろな資料が取り出せるようなリンクが設置してあります。今ですと、ちょっと珍しいホルストやブリテンの曲の音源とか、もっと珍しいホルストのスコアなども、ダウンロードできるようになっています。ただ、今このサイトに使っている無料のレンタルサーバーは、容量は無制限と謳っているのですがなぜかmp3のファイルはアップロード出来ないのですよ。pdfあたりは何の問題もないというのに。それで、おそらくどんなファイルにも対応していそうなところを探して、そこをこんな資料専用のサーバーにしています。
 この間の定期演奏会後の懇談会で、そういうものを用意してあるので、ぜひ活用してください、みたいなことを言っておいたのですが、さっそく、写真をアップしてほしいというお申し出がありました。演奏会のときの写真、以前は専門の写真屋さんに頼んでいたのですが、余計な写真を買わされたり、そもそも撮影代そのものがかなり高かったので、ついに「仕分け」にあってしまいました。それでも、一応団員の写真などはあってもいいのではないか、ということで、団員のIさんが自分のカメラで撮ったものを配布する、という形をとることになったのです。ただ、その「配布」の際に、DVD-RWなどをまわしてコピーしてもらっても、なかなか返してもらえなかったりしたので、今回私のサイトを使うことにしたのですね。
 そこで、さっそく預かったファイルをブリーフケースにアップしたのですが、ここはそういう用途には必ずしも使いやすくはないので(アルバムなどの機能もあるのですが、それもいまいちですし)、別にサムネイルを用意して、それを見て選んだ上でダウンロードしてもらおうと思いました。サムネイルを作るのは、私の常套手段、エクスプローラのプリントスクリーンです。ただ、1枚の画面にはおさまらないので、スクロールして上と下に分けて取り込みます。あとはそれを貼り合わせれば、全96枚の一覧表が出来上がります。
 それでさっそくリンクのページを作って、その旨を団内掲示板(団員以外には、みられません)に書きこみました。どうぞ、団員の方は役立ててください。・・・と思って、出来たものをのぞいているうちに、なんだか途中で急に番号がとんでいるところが見つかりました。確かめてみると、貼り合わせるときに間違えて1行分を重ねてしまったのですね。また作り直しです。こんなことばっかしですね。
 公式サイトのサーバーは、そんな使えない面もありますがそれ以外は特にトラブルもなく、充分に役立ってくれています。実は「萩」も同じところを使っているのですが。そこから、「このたび、FTPが使えなくなることになりましたので、別の転送ツールをご用意ください」という通知が届きました。なんでも、FTPではパスワードなどが盗まれやすいので、それを防ぐために「FTPS」というものを導入するというのですね。ファイルなどをすべて暗号化して送るものらしいのですよ。これは、非常に困ったことです。今使っているHPBにはFTPも付属していて、自動的に更新したファイルを選んで転送してくれるという便利な機能が付いているのですが、それが使えなくなってしまうというのですからね。つまり、新しい「FTPS」をインストールして、ファイルを1個1個送らなければならないようになるのですよね。とりあえず、ご推奨のFTPSを使ってみましたが、HPBの使いやすさとは比べ物になりません。
 今のところ、そんなことを言ってきたのはそこだけですが、これはいずれ他のサーバーも取り入れることになるのでしょうかね。全く、ネット社会はどんどん悪いことをする人が増えているおかげで、一般ユーザーはとんでもない迷惑を被ることになってしまいます。
aventure number : 1535 date : 2010/6/11


今日の禁断 キューピー

 けさ、起こされたのは朝の3時でした。なんでも、愚妻の合唱団が青森でのコンクールにバスで参加するというのですが、それが早朝に出発するので、それに向けて準備するために早起きしなければならなかったのです。別に私が行くわけではないので寝ていてもいいのですが、着替えなどに使うのでおちおち寝てもいられません。集合場所まで送っていかなければなりませんし。まあ、そのためにゆうべは少し早寝をしたので、大丈夫でしょう。それだけではなく、今日の私のスケジュールはびっしり埋まっていました。まずは町内会の役員が回ってきているため、その主催行事にはことごとく顔を出さなければいけません。きのうなどは、この地区のなんとか協会の年次総会とやらに、会長さんの代理として行って来なければなりませんでしたし。そんな、普段の生活とは全くかけ離れた、まるで異次元のような世界を体験するのも、たまにはいいものです。
 それで、今日の予定は早朝の草取り大会です。敷地内の公園などを、草刈りがまを使って草を刈る、という催しものです。最近は筍ぐらいしか掘ったことがなかったので、それもなかなか新鮮な体験でしたね。何よりも、いつも参加している人の話だと、今回は今までになく参加者が多かったそうなのです。実は、この日の案内のチラシを作って、掲示板やエレベーターの中に貼るという広報活動をしたのは私、今までの通り一遍の通知からちょっとはみ出した、親しみやすい文体だったので、来てみようという人が増えたのでは、といういのは、私だけの感想です。
 ちょっと雨模様だったのに、蒸し暑いものですから、ちょっと広いところの草を一生懸命刈っていたら、大汗をかいてしまいましたよ。1時間ほどでそれは終わって、今度は管理組合の総会などもあったので、そこにも出席、それも終わってお昼ご飯を食べたら、今度は1週間後に本番を控えているパリンカの強化練習のために、八木山へ向かいます。
 その前に、ちょっとした資料をプリントしなければならなかったので、一旦職場に寄ってプリンターを使っていると、急にその部屋が揺れだしました。地震です。落ち着いてCD棚を押さえますが、揺れはかなり大きく、もしかしたら別の棚からCDが飛び出すのでは、と思ったのですが、幸い、本棚から楽譜が少し落ちただけでした。でも、自宅は高層ですので、ひょっとしたらもっとひどいことになっているのでは、と、急遽自宅に戻ります。一応確認しておかないと、落ち着いて練習もできませんからね。
 マンションに帰ってみると、エレベーターが止まっています。仕方がないので階段で7階まで上がりましたよ。やはり、それなりの揺れだったのですね(震度4)。そして、私の部屋はかなりひどい有様でした。いろんなところに積み重ねてあったファイルや本などが床に散乱しています。前みたいにビデオテープの山がまだ残っていたら、確実に崩壊していたことでしょうね。
 それを片づけて、やっと八木山へ向かいます。といっても、肝心の指揮者は、その時間には、別の合唱団を率いて、愚妻と同じ青森のコンサートに行っていますから、ひたすらパート練習で細かいところの確認です。指揮者がやってきたのは、夜の部の練習が始まったころ、出番が終わってすぐ、車を飛ばしてきたのでしょうね。練習はまさに本番モード、もう今更じたばたしてもしょうがない、という感じでした。
 私は、練習以外にも、演奏会の仕事を引き受けているので、その打ち合わせなども入ります。別に役員ではないのですが、「役員会」などにも参加しなければなりません。それは休憩時間にやったのですが、10時に練習が終わった後も、場所を変えてさらに役員会があるというので、さすがにそれは勘弁させてもらいました。そんなことをしていたら、24時間起きていなければならないことになってしまいます。
aventure number : 1536 date : 2010/6/13


今日の禁断 トトロ

 もう今度の日曜日はパリンカの本番です。私は、ニューフィルでは本番の時には特に仕事はないので演奏に集中できるのですが、この合唱団では、なんだか当日ギリギリまでかかるような仕事をやらされることになって、ちょっと大変です。それは、プログラムに挟み込む歌詞カードを作る、という仕事なのですが、当初は「歌詞だけ」だと言われていたものが、いつの間にか「曲目解説も入ります」となってしまって、ちょっと焦ってしまいました。歌詞だけでもフルに6ページ分はあって、それに表紙を付けて製本すればちょうど4面印刷が2枚で済むだろう、という計画だったのですが、そこに解説が入ることになると8ページ全部使っても出来るかどうか。
 解説のほうは別の人が書くことになっているので、とりあえずいくらかスペースを空けたものを送ってあげたら、案の定、見事に1ページ分はみ出した「9ページ」のファイルになって帰ってきましたよ。「なんとか8ページで」と再度お願いしたら、今度はぴったり8ページに収まるものになっていたので、まずは一安心です。あとは、私のいつもの仕事、校正です。しかし、今まで200回の「かいほうげん」を出して来た時に知ったように、これはやり始めるときりがないものなんですよね。文章はともかく、レイアウトとかフォントをいじり始めると、いくら時間があっても足りません。なんとか折り合いをつけて、明日には印刷にかからないと、本番に間に合わなくなってしまいますよ。
 実はもう一つ、本番までに準備しなければいけないものがあるのですが、それは、この歌詞集が出来上がってから手をつけることにしましょう。ほんと、今までやったことのないものを頼まれたりすると、始めるまでがとてもストレスのたまるものですが、一旦始まってしまうとなんとかなってしまうのですから面白いものです。まあ、それが分かっているから、それほど焦ったりもしなくて済むのでしょう。
 そんなことをやっていると、メールが入って、今日のニューフィルの練習で、ブリテンの2番担当が急に来れなくなったので代吹きをやらなければならなくなりました。こちらのほうが、よっぽどストレスになってしまいます。今回の中曲のブリテンは、今まで演奏した中では最も難しいものなのではないでしょうか。その難しさは、単に音が多いとか吹きずらいといったことではなく、基本的になにか共感できないような部分があるといった難しさなのですね。どんなに「難しい」と思っていても、少し練習してみると何かしら良さが分かってくるものなのですが、この曲に関してはそれがないのですよ。私にとっては。ですから、いつもだと「代吹き」ときけば喜んでいそいそと練習するものなのに、なぜか全くそういう気になれないのですね。でも、そんなことも言ってられないので、早めにホールに行って、ピッコロだけでもさらっておきましょう。
 それに比べると、バルトークのほうは、もう、やっていて楽しくてしょうがありません。この曲は、私にとっては何番目かに好きな曲ですので、隅々までよく知っていますし、多くの演奏も聴いてきました。そんな曲を自分の手で演奏できるのですから、こんなうれしいことはありません。もちろん、まだまだ吹けていないところは山積みですが、いつかはそれらを克服して、本当に楽しんで吹くことが出来るようになると思うと、さらに楽しさが膨らんできます。
 それが終わってからのブリテン、これは悲惨でしたね。出来れば、もう代吹きの機会は回ってこないことように願うのみです。なかなかそうもいかないでしょうがね。
aventure number : 1537 date : 2010/6/15


今日の禁断 三女

 最近、こんな飲み物がスーパーなどに目に付きません?

 最初これを見た時には、また何かゲテモノが出たのか、と思いました。アズキコーラみたいな。なにしろ名前が「グリーンコーラ」ですからね。ひょっとしたら抹茶入りコーラかと。最近の抹茶パワーの増殖ぶりはすさまじいものがありますから、コーラぐらいあってもおかしくはないですよね。もちろん、そんなものは絶対に飲むわけはありませんが、成分表を見てみたら「抹茶」の名前はなかったので、まあ1本だけでも買ってみました。しかし、これを飲んでみると、なかなか、いや、かなりおいしいではありませんか。なんか、コーラ特有のどぎつさがないあっさりとした味なんですよね。ほんのりとレモン味もしますし、「なんとかゼロ」みたいな、合成甘味料の後味の悪さも全くありません。これは、久々のあたりかも。「グリーン」というのは、「お茶」ではなく、最近はやりの「グリーン・キャンペーン」とか、そのあたりに通じるものなのだそう、言って見れば「オーガニック・コーラ」でしょうか。そういう、「自然」とか「環境」の押し付けは大嫌いなのですが、その結果、こんなおいしいものが出来るのは、大歓迎です。
 さて、例の歌詞カードの制作は、佳境に入っています。その構成の過程で見つかったのが、曲のタイトルの間違いです。今までなんとなく使っていたものが、実は間違ったものだった、という、ちょっとショッキングな事実ですね。それは、森山直太朗(ちなみに、「朗」も「郎」になってましたし)の「さくら」です。こんな曲も歌います。常々、このタイトルにはもう1種類「さくら(独唱)」というのがあるのには気が付いていました。実際、今回使う楽譜にもこちらが使われていたのですね。このほうが、なんか直太朗っぽくてかっこいいな、とか思ってましたし、もしかしたら、これは別の有名な曲のもじりではないか、とも思ったのですよ。その曲というのが、サイモンとガーファンクルの「スカボロー・フェア」です。「パースリー、セイジ、ローズマリー、アンド、タイム」と、ハーブの名前を連呼する3拍子のあの曲ですね。もちろん、ふつうはこのタイトルで通っているのですが、この曲の原題は「Scarborough Fair/Canticle」、邦題も正式には「スカボロー・フェア/詠唱」となっているのです。もともとの「スカボロー・フェア」は、別にポール・サイモンのオリジナルではなく、イギリスに昔から伝わる、だれでも知っている歌でした。それを歌う間に、「詠唱」として、反戦のメッセージが込められた歌が歌われている、というのが、この曲の正体なのですよ。そんな、フォーク・シンガーのアイディアを、森山直太朗だったら喜んで拝借するのではないかな、とね。
 ところが、調べてみると事実はそんなかっこいいものではありませんでした。この曲(「さくら」、ですが)がシングルで発売されたときに、バックコーラスが入ったものがカップリング(つまり、B面)になっていました。このコーラスを担当したのが、仙台の高校生だというのは有名な話ですね。ですから、それを区別するために、A面は「さくら(独唱)」、B面は「さくら(合唱)」としただけなのですよ。ですから、タイトルはあくまで「さくら」、それを合唱に編曲して歌っているときに「さくら(独唱)」というのはあり得ないことなのですね。これは、楽譜を作った人の完全なミスなのでした。
 そんなものを見つけつつ、歌詞カード作りは終了しました。しかし、800部のホチキス止めに、丸2日かかってしまうとは。
aventure number : 1538 date : 2010/6/17


今日の禁断 エレミア

 いよいよパリンカはあしたが本番、今日は土曜日なのでいつのも片平の市民センターが取れずに、富沢の市民センターが会場です。ということは、そこへ行く前に「ララガーデン」によって、「フレッシュネス・バーガー」を食べていけることになりますね。うん、そうしましょう。なにしろ、私のお気に入りのこのお店は、以前は利府とか、もっと近い南中山などにもあったのですが、軒並み閉店してしまっていて、今では一番近いのが仙台駅になっていましたからね。そうしたら、最近オープンしたこのテナントビルに、新しいお店が入っているというのが分かって、ぜひ行ってみたいと思っていたのですよ。ただ、ネットで調べたみたら、このビルのレストラン街がある3階ではなく、2階に、ふつうのファッションアイテムのお店に囲まれて、1軒だけそんなフード関係がぽつんとあるような感じだったので、ちょっと変な立地だな、とは思いましたがね。
 今日は、愚妻も同じ時間帯に、全く別の方向の幸町の市民センターで練習だというのですね。こちらは、なんと来月初めに東京でコンサートがあるというので、それの追い込みだそうなのですよ。ですから、そこに送ってから長町まで行くのでは、そんな所によって食べていく時間なんかありません。そこで、最大限無理を言って、かなり早めに行ってもらうことを了承してもらいました。少し早めにパート練習かなんかがあるというので、そんな無理なことではなかったようで。
 幸町からララガーデン、というか、「ザ・モール」までは、30分もかからないで着いてしまったので、これならゆっくり食べても楽勝かな、と思ったら、駐車場に入る車がなかなか進みません。同じ敷地内にあるので、駐車場の入口は同じなのですが、ララガーデンに行く車だけが多くて、その方向の車線が全然進まないのですよね。これでは、せっかく早めに来たのに、練習に遅刻してしまいます。と、駐車場の案内をしているガードマンの人が「Uターンすると、空いてますよ〜っ!」と大声を出して看板を指差しているのが見えました。そこで、ためらわずにそちらへ向かいます。そこは、MOVIXなんかに行くときに良く使っている「パート2」の駐車所なのですが、確かにガラガラ、どの階も入れ放題でした。ただ、ここは駐車場とビル本体の階が複雑で、ヘンな階で降りると、わざわざエレベーターで1階移動しないと(なぜか、階段がありません)ビルのフロアに入れないのですよね。自信を持って停めたのが、そんな半端な階だったので、まずはエレベーター、そして端から端まで歩いたところにある連絡通路から目指すララガーデンと、まるで迷路のような道のりを、「フレッシュネス」目指して歩きます。
 そのお店は、すぐわかりました。確かに場違いな感じはありますね。テーブルも、半分は店の外に出ているというカフェ・スタイルで、ちょっと恥ずかしいような。急いでいたので、フライド・ポテトは付けないで、いつものベーコンオムレツバーガーと、レモネードを頼みます。カウンターのすぐ後ろで、オムレツを焼いていましたね。

 レモネードは、こんな、とんでもない量のレモンスライスが入っています。いつも、これを飲む時にはそのレモンスライスの扱いで迷ってしまいます。私としては、1枚1枚かぶりつきたいのですが、それもみっともないようなので、ひたすらストローで押しつぶします。今度来るときは、もっとゆっくりとレモンを味わいたいものです。
 練習には、ほんのちょっと遅れただけ、指揮者も同じぐらいに着いていました。前もってみんなにも読んでもらおうと、出来たばかりの歌詞カードを見せたら、「美しい。プロの仕事だ」と、過分な評価をいただいてしまいましたよ。いつものほめ殺しですが、悪い気はしません。
aventure number : 1539 date : 2010/6/19


今日の禁断 おらしょ

 そして、私が仙台で初めて入った常設の一般合唱団での初めてのフルのコンサートの本番の日がやってきました。去年、同じ合唱団のコンサートに賛助出演した時には、歌ったのは1ステージだけ、それも、何度も歌ったことのある曲でしたから、何のプレッシャーもありませんでした。一応楽譜は持ちましたが、完全に暗譜していましたし。
 しかし、この合唱団での普段のレパートリーを歌う一晩のコンサートでは、そのハードルはかなり高くなってしまいます。全部で4ステージあるものの前半は、どう頑張っても暗譜は無理だと悟り、後半の2ステージだけをせめて楽譜を持たずに歌うという、ちょっと情けない目標を立てざるを得ませんでした。もちろん、楽譜は持っても、それは歌い出しのきっかけを確かめるものでしかないというぐらいには、仕上げるつもりでした。
 会場の若林文化センターは、結構お客さんは入っているようでした。去年は出演者が多かったのでほぼ満員に近いぐらいの集客でしたが、それはあくまで例外、それを除けば、なんでも、今までの最高の入りだったようです。前半の、かなり難しい曲でも、そんなお客さんはとても真剣に聴いてくれているようでした。特に、三善晃の「王孫」は、音的にはかなり不完全な部分が残ってしまった演奏でも、お客さんに与えたインパクトはかなり強いものであったことが、はっきり客席から伝わってきます。演奏に、それなりの力があったのでしょうね。
 後半は、それよりは割とリラックスして聴けるものです。唱歌やポップスを歌うステージは、東昌寺、合唱祭と本番を経験していますから、それこそ「横綱相撲」のような貫禄があったはずです。最後の「振り」(とまではいきませんが)も、3回目ともなれば余裕です。

 さらに、最後、多田武彦の「雨」では、最後の有名な「雨」で、ソリストのOさんの絶妙のソット・ヴォーチェを聴かされて、思わず歌っていて目頭が熱くなるような思いでした。それを受けて、コーラスも今まで出したことのないようなピアニシモでの演奏です。こんなピアニシモ、私の今までの合唱経験の中で初めて味わったような気がするほどの、素晴らしいものでした。こんなことが出来る合唱団で歌えて、本当によかったという思いが、ひしひしと湧いて来たものです。
 演奏を終わって、ロビーに出てみたら、思いがけない人がたくさん来ていて、ちょっとびっくりです。東京にいるはずのSさんとかWさんなどという「先輩」や、Iくんのような「後輩」、そして、ニューフィルのS(T)さんなど。その中の、最近仙台に戻ってきたというWさんは、なんだか入団したいような感じでしたよ。そのことをパートリーダーに伝えようと思ったら、その、2年上の、同じパートだった先輩の名前が思い出せません。その人の先輩に当たる団員も、やはりWさんに会っていたのですが、同じように名前が出て来ないんですって。もちろん、家に帰って名簿を確かめて、連絡しましたがね。

 打ち上げは、去年の忘年会で使った、こんなかわいらしいレストランを貸し切りです。例によって、楽譜もないのに完璧に歌えてしまう「名曲」のオンパレード、しかし、中には今日歌った、楽譜なしでは決して歌えない「新曲」も混じっていましたね。これは、コンクールで歌う曲ですので、ぜひ暗譜しなければ。
aventure number : 1540 date : 2010/6/20

10/6/22-7/28