1461(10/1/11)-1480(2/19)

今日の禁断 レクイエム

 先日の「おやぢの部屋」で取り上げたCDのジャケットを見たときに、なにかひらめくものがありました。あり得ないところに「★」のマークがあるのですよね。

 たくさん並んでいるのは、燭台でしょうか。教会で使われるものなのでしょうね、それぞれには十字架の形をした穴が開いています。しかし、丸の中にある穴だけ、なぜか★型をしています。これは、上にある「Philharmonic」というロゴの「o」の上にある★と同じものでは、と気づくと、このジャケットをデザインした人のちょっとした悪戯心に思わず喝采を送りたくなってきましたよ。
 ところが、このアイディアは、このアルバムに限ったものではありませんでした。カタログを調べてみると、このレーベルから出ているアルバムのジャケットには、全てのものに同じような「悪戯」が仕掛けられていたのです。こんな感じ。

 分かりますか?洞窟の入り口が見事に★、ですよね。もちろん、さっきの例も含めてこれは画像合成によって作られています。さらに、中にはこんな、とても手の込んだものもありました。「記録写真」ですから、手なんか入れられないのでは、という先入観を見事に裏切った「傑作」です。

 そんなジャケットを眺めているうちに、これで一ネタ作れるのではないかと思い立ちました。まずは、このジャケット(全部で40枚近くあります)を並べれば、それだけでもかなりのインパクトがあるものが出来上がるはずです。でも、それではあまりに「タニフン」ですよね。そこで、それはあくまで食後のデザートにとっておくことにして、メインディッシュとしてきちんとしたものをまず作っておきましょう。「ジャケット」についてなら、いくらでも語れます。
 草案を書いているうちに、ジャケットには欠かせない「ライナーノーツ」についても、きちんと説明したいな、と思えてきました。試しにこのことばをググってみると、本当のことを知っている人は殆どいないのでは、とさえ思えるほどの情けない説明ばかりでしたよ。そもそも「ライナー」ってなんなのか、それすらも満足のいく解答はありません。さらに、中には「1行(line)しかないコメントだからライナーノーツ」などと、堂々と「定義」している人までいる始末でしたよ。だいたい、こういうものをググると、全く同じ文章がやたらと出てくることでも分かる通り、誰かがネットに流した情報というものは、そのままなんのチェックも受けないままにコピーされて、無制限に繁殖してしまうものです。そんな「1行」説だって、なにも知らない人にとってはとてもありがたい「トリビア」になってしまうのでしょうね。恐ろしいことです。
 そうならないために、細心の注意を払って出来上がったものが、私の今年最初のコンテンツです。ぜひ、今使っている言葉の「真の」意味を、こちらで確かめてみて下さい。
aventure number : 1461 date : 2010/1/11


今日の禁断 グリーン

 あさって、1月15日は「成人の日」ですね。今年も大人の仲間入りをする人達の晴れ着姿で、街は賑やかに彩られるのでしょうか。と思っていたら、実はもう終わっていたんですってね。というか、今では1月15日がそんなおめでたい日だったんだということすら、もはやすっかり忘れ去られているのだそうです。だったら、来月の「2月11日」も「ハッピーマンデー」の仲間入りをさせてやって下さい、と、誰しもが思いがちですが、この日だけはそうはいかないのでしょうね。なんたって、神武天皇が即位した記念日なのですからね。
 ということで、気が付いた頃にはテレビで「成人式」の映像が大々的に流れていました。それを見るとはなしに見ていると、ステージの上には合唱団が並んでいるのに気づきました。うん、合唱で式典を盛り上げようという「演出」なのでしょうね。ハタチの人々をお祝いするのですから、メンバーもやはり若い人みたい、大学の合唱団でしょうか。と、確かに前の方の列は学生さんっぽい人なのですが、後ろの方にはなんだかずいぶん年齢を重ねた人がいましたよ。いや、その中には、確かにどこかで見たことがある人も。
 そこで、色々調べてみたら、やはり、これは大学の合唱団と一般のオトナの合唱団との混成(混声)だったのですね。学生1,一般2なのだとか。
 その「傍証」ではありませんが、その「一般」の一つに入っている知り合いのブログに「成人式に行ってきました」とあったので、それで決まりですね。彼(彼女)は「カルミナ・ブラーナ」を歌った、とも書いていました。さらに、知り合いではない別の人のブログでは「エレクトーンも使った」とありましたから、それこそ「萩ホール」のこけら落としみたいな感じだったのでしょうね。レーザーは使ったのでしょうか。
 ブログによれば、その彼(彼女)は、若い頃に同じ曲を歌ったことがあるのだそうです。こんな曲、めったに演奏されるものではありませんから、もしかして、と、15年前にニューフィルがオケを引き受けた「カルミナ」の写真を引っ張り出して見てみたら、確かに彼(彼女)が写っていましたよ。さすが、ずいぶん若かったですね。いや、私だってなんと若い。

 「カルミナ」は、「白鳥」のソロを吹ける人がいなくて、わざわざ仙台フィルの武井さん(当時)を呼んだファゴット以外は、そんなに難しいものではありませんでした。しかし、今年の秋に控えている「オケコン」は、そういうわけにはいきません。実は、今からヤバそうなところをチェックし始めているのなのですがね。そんな折、BSでウィーン・フィルが日本でこの曲を演奏したときの録画が放送されるという情報を得て、さっそく留守録です。プレイバックしてみると、メータの指揮、なかなか「オトナ」の演奏でしたが、コンマスの席にはなんだか女性っぽい人が座っていましたよ。でも、ショートカットでボーイッシュな顔立ち、もしかしたらオトコかも。エンビっぽい服装ですし、胸元も楽器の陰でよく分かりませんし。でも、終わってから頭を見てみたら、やはり女性でした。

 おととし、オーディションに受かったのだそうですね。今さら驚いているところですが、とうとうウィーン・フィルにも女性コンマス、いや、「コンミス」の誕生ですか。
aventure number : 1462 date : 2010/1/13


今日の禁断 ハッカー

 そろそろ次の「かいほうげん」の用意をしなければいけないと、原稿作りを始めています。今回はまずこの間の定期総会の議事録ですね。例によって録音したものからテキストを起こすという作業ですが、この間の懇談会以来、今までのMDに代わって使い始めたデジタルレコーダーM10の使いやすさには、改めて感心しているところです。遠くに座っていた人の声を聴くために、ヘッドフォンを使ってプレイバックしているのですが、MDではモーターの音がかなりやかましく入っていてとても聞きづらかったものが、そういうノイズは一切聞こえてきませんから、快適そのものです。音質も、mp3ですらMDよりははるかにいい音ですから、人の声ですが、聴いてて楽しくなるほどです。というか、もっぱら自分の声がMDとはかなり違って聞こえてくるので、それを楽しんでいるのですがね。これで、まず3ページ分は確保です。
 あと、3ページが確実に取れるのが、末廣さんの原稿です。これは、雑誌からOCRでテキストをひろって、それを読みながら細かい補正をするのが、まず楽しい作業になります。今回のテーマはモーツァルトだったのですが、そのマクラに、なぜか推理小説、そして、ミステリー系のドラマの話になります。ドラマといっても、末廣さんが好きなのは外国のドラマなんですって。初めて知りました。具体的に名前を挙げているのですが、その4つのうちの3つまでが、私が毎回欠かさず見ているドラマなんですよね。あとの1つは、私の守備範囲の放送局では見れないので、仕方がありません。
 その3つというのは、「モンク」と、「コールドケース」、そして「クリミナル・マインド」です。「クリミナル・マインド」は今年から新しいシーズンが始まりましたが、そのエピソード1のスケールの大きさには驚かされました。真犯人は、私が最初にちょっとおかしいな、と思っていた人でしたから、それほど意外ではなかったのですが、それを解き明かすまでのチームの緻密な頭脳戦は、感動ものでしたね。ちなみに、私がチームの中で一番好きなのはガルシアです。
 ところで、そんな外国のドラマと日本のドラマとの一番の違いは、なんだと思いますか?台本の緻密さとか、役者の演技力とか、そんな分かり切ったこと(ほんと、日本のこの面でのレベルは、ひどすぎます)ではなく、画質の違いなんですよね。外国のものは、ほぼ例外なく映画フィルムのような画質ですね。あちらでは映画制作のスタッフが作っているので、機材などの関係で映画フィルムの方が使いやすいのかな、と思っていたのですが、どうも最近ではビデオカメラでも映画のような画質で撮れるものがあるそうなのですね。そういえば、音楽のライブなどでは、こちらの方がはるかに多いのではないでしょうか。クラシックの場合は、まず普通のビデオですから、こちらになるとなんだかリアリティがないような気がしてしまうのですが、プロに言わせると、あちらの方がはるかに奥行き感とかで勝っているのだそうですね。
 ですから、ついに日本でも、本格的にそんなカメラ(「プログレッシブ・カメラ」と言うのだそうです)を使ったドラマが登場しました。福山雅治の「龍馬伝」がそれ。確かに「映画みたい」という気はしますが、正直ビデオの方が生々しく感じられるのは、なぜなのでしょう。なんか、セリフがシンクロしていなかったりして、妙に「作り物」のような感じがしてしょうがないのですが。でも、セットなどは逆にアラが見えなくてリアルに感じられますがね。
 そういえば、さっきの「クリミナル・マインド」でも、爆発のシーンなどは確かにものすごい迫力だったような気はしますね。普通のビデオカメラでは、リアルすぎて深みがないというか。でも、コンサートには、これは絶対に使って欲しくはないという気はします。
aventure number : 1463 date : 2010/1/15


今日の禁断 ハナミズキ


 毎年恒例の「男の合唱まつり」、今年も同じ会場で開催されました。もう、私が参加するのは何回目になるのでしょう。しかし、去年までと違って、今年はちゃんとした合唱団に入団したので、そちらの方からも出演しなければなりません。さらに、その入団のきっかけとなった合同演奏のメンバーも、1つの団体としてエントリーしていますので(別に、常設の合唱団でなくても、この催しには参加出来るみたいです)全部で3つの団体から出演する、ということになってしまいました。もちろん、それぞれ別の歌を歌うのですから、それを全部覚えなければなりません。そうなのです。ちゃんとした合唱団員としてスタートした時に、私は、オーケストラで一流の団員であったのと同じように、合唱団員としても一流でありたいと、固く心に誓っていたのでした。もちろん、その「一流」というのは、ほとんど努力の多寡によって決まるものです。そこで、合唱に関しては、ステージに立つ時には常に暗譜で臨みたい、という努力目標を自分自身に課したのです。つまり、今回はそれぞれ6分の持ち時間の3つのステージの曲を、全て暗譜しよう、と思っていました。そして、それはきのうまでの間に、ほぼ完全に出来ていたはずです。
 そして今日の本番当日です。本番の前にはリハーサルの会場と時間が与えられるのですが、なんと今年の場合は、3つの団体が全て演奏会場であるコンサートホール、しかも、朝一から3つ連続のコマ、ということになっていました。ということは、9時前にはホールに着いていなければなりませんよ。さらに、リハーサルが始まる前に、会場の準備、というのが私の合唱団の役目になっていました。それは、ステージ上の吊りカンの設置。ですから、全員に「8時50分までに集合」という命令が下っていましたよ。
 行ってみると、実際はそんなに人数が必要だったわけではなく、係員がほとんどやってくれました。まず、吊りカン用の枠を組み立てます。

 そこに紙を貼るのですが、用意していたものがなんだか小さすぎて、枠がはみ出していましたよ。別なのを持ってきてしまったようですね。

 慌てて他のものを手配、これはちゃんと収まりましたので、端を画鋲で止めます。

 あとは、ワイヤーで釣り上げれば準備は完了です。

 その頃になって、私はあることに気づきました。上の方の写真で分かるように、メンバーはほとんどスーツにネクタイという格好です。私のようにジーンズにセーターなんて、誰もいませんよ。確かに、きのうの練習で確認したときには「服装は自由」ということだったのですが、なぜかみんなスーツだったのでした。幸い、このリハーサルの時間だと、本番まではかなり長時間ヒマですから、一度家へ帰って、スーツに着替えることにしました。

 本番はこんな感じ。楽譜を持たなかったので、何回もステージに出るのがすごく楽でした。というより、とても伸び伸びと歌えた感じ、やはり、これは暗譜してこその喜びです。ちょっと頑張れば味わえるこんな楽しさ、これからもぜひ味わいたいものです。
aventure number : 1464 date : 2010/1/17


今日の禁断 鳥の歌

 きのうは、とうとう「禁断」が「落ちて」しまいましたね。なにしろ、家へ帰ってきたのが12時近く、メールを見てみたら、別のサイトの更新が必要になるような内容だったので、そちらを優先していたら、とてもこちらの更新までには手が回りませんでした。いつもだとこんなに遅くなるときには半分ぐらい書いておいて、続きがすぐ書けるようにしているのですが、きのうはそんな余裕もありませんでした。なにしろ、日程表と、技術委員会の資料を印刷しなければなりませんでしたし、それよりも、フルートの、いつも吹いていないパートを吹かなければいけなかったので、それをさらう必要もありましたし。
 そうなんですよ。一人は前もって休むのは分かっていたのですが、きのうになって他の2人が揃ってお子さんが具合が悪くなって、「休ませて下さい」と連絡があったのです。つまり、私一人で「イタリア奇想曲」と「エロイカ」を吹かなければならなくなってしまったのですよ。「イタキソ」は3番ですし、「エロ」(略すなって(爆))はそもそも降り番でしたから。
 フルートパートの少なさの影響でしょうか。音出し5分前になっても、弦パートにはコントラバス以外誰もいないというとんでもない状態でした。ほとんどが滑り込み、という感じで、なんとか人が揃ったので、まずは一安心ですが、最近は、こんな感じが多いですね。フルートは、といえば、結局、慣れないことでもやっているうちに馴染んできて、久しぶりにたっぷり吹いた気がしましたね。これで、今回も絶対不可能なパート以外は全パート制覇が実現できました。「仮面舞踏会」だけは、1番を吹いていますから、2番を吹くことは絶対に出来ません。
 そんな、フルタイムの労働のあとは、場所を変えて選曲の会議です。かなり手際よくやってみても、最初から全く脈絡のない希望曲が上がっているのですから、その選別にはそれなりの時間がかかってしまいます。ですから、やはり、家に着くのはさっきぐらいの時間になってしまうのですね。
 一夜明けた今日は、私の誕生日の前の日ですから、「レコ芸」の発売日、さっそくツタヤで買ってきます。なんだか、最近ずいぶん薄くなったような気がしているのですが、それは去年のと比べてみると間違いないようですね。去年は、ものによっては100ページぐらい多かったのがありましたからね。それでて値段は変わっていないんですからね。この業界はデフレとは無縁なのかも。記事が減るとともに、広告まで減っているようですから、やはり値下げは無理なのでしょうね。気が付いたら、いつもあるはずのレコード会社の広告がゴッソリ消えているので、びっくりしてしまいました。NAXOSあたりは、そもそもあってもなくても良いような、絶対に読みたくなくなる広告ですし(あの新譜情報を、全部活字で読ませるのはほとんど拷問)、必要な情報はネットで分かりますからかまわないのですが、ビクター(今、この会社は正式にはなんというのでしょう)がなくなったのは、ちょっと困ったことです。たまに「XRCD」の新譜などが出ることがあるものですから。今月もぜひ欲しいと思ったものが出ているのを、別のショップの広告で初めて知ったくらいですからね。ほんと、うっかりしていたら、買い逃すところでしたよ。
 ほんと、記事自体は情けなくなるほどつまらない雑誌なのですが、そんな風にごくたまに必要になることがあるので、毎月買わないわけにはいきません。
aventure number : 1465 date : 2010/1/20


今日の禁断 北山

 きのうの朝のことでした。ベランダ越しに外を眺めていた愚妻が、「見てご覧」と呼んでいます。すると、すぐ目の前に黒い煙が上がっているではありませんか。火事ですよ。

 これは本当に近く、いつも通勤に使っている道のあたりのように見えます。山の上の神社などがあるあたりですね。火事そのものの影響はまず考えられませんが、そんな交通への影響がちょっと気になります。ただ、そこへ通じる道路を見てみると、車はちゃんと流れているようなので、通行止めなどは行ってはいないのでしょうか。しばらくすると、煙も少なくなってきたようですし。
 それから30分くらいして出掛けることになるのですが、やはりこの道を通るのはやめて、別のバス通りの方を使おうと思って、そちらへ向かいます。しかし、バス通りへでてみると、その反対側の道路がものすごい渋滞、だったら、さっき愚妻が「車、少ないよ」と言っていた現場付近の道の方が良いのでは、と、いつもの道へ向かいました。しかし、やはりそこはすごい渋滞、しかも、先の交差点では現場に通じる方向が通行止めになっていましたよ。だから、車が少なかったのですね。
 仕方がないので、反対側の道から山を越えて大回り、さっきのバス通りの先まで行ってみると、こちらもすごい渋滞です。通行止めの影響は、こんな先にまで影響してくるのですね。結局、普段だったら10分ちょっとで着く職場には、40分以上かかってしまいましたよ。
 この火事は、亡くなられた方もおられたようで、ニュースでもやっていました。きのうは風は吹いていなかったのですが、今日みたいな大風だったら、もっと被害があったかもしれませんね。火の元にはご用心を。
 きのうは、私の誕生日でした。年男です。もはやケーキやプレゼントとは無縁だと思っていたら、母親がこんな人形をくれました。

 ダルマのマトリョーシカ、ですね。どんどん開けていくと、一番最後には小槌が出てくる、という仕掛けです。「濡れた手で触らないで下さい」という注意書きがあるぐらい、直接手で触るのもおっかないぐらい、繊細な造りでした。写真だけ撮って、あとは箱に入れてしまっておきましょう。
 もう一つ、飛騨高山の「オークヴィレッジ」製のテープカッターも、もらいました。これは、封筒詰めの必需品ですね。
aventure number : 1466 date : 2010/1/22


今日の禁断 三善晃

 ウジエスーパーに行ったら、また新しいドリンクを見つけてしまいました。

 「サントリー・チョコレート・スパークリング」という、私が今まで体験したことのない、チョコレート味の炭酸水です。同じようなもので、以前同じメーカーから出ていた「あずきペプシ」は、かなりぶっ飛んだ味だったような記憶がありましたが、これは一体どうなのでしょう。色は無色透明、コップに入っていたらただのサイダーにしか見えません。しかし、そんな、どこにもチョコレートの気配がないにもかかわらず、飲むと確かにチョコレートの味がするのですから不思議です。なんか、まるでテレパシーのようにチョコレートの精神だけが味覚として伝わってくる、という不思議な飲み物でした。ちょっと感動。これだったら「邪悪」さは感じられないことでしょう。
 そんな、未知のものに挑戦する飽くなき好奇心、それがあるあるからこそ、こんな感動も味わえるのでしょう。しかし、さすがに以前もらった「ルートビア」は、未だに挑戦する勇気は湧いては来ないのですが。
 音楽でも、未知への挑戦を始めたところです。なんでも、例の「萩ホール」の自主企画コンサートで、ご当地の有名人支倉常長がヨーロッパに行ったときに聴いたであろう音楽を再現するコンサート、というものが4月に開催されるのだそうですが、それの主催者が大学の時の合唱団の関係者なので、合唱団としてそのコンサートに出演することになったのです。その時代ですから、ルネサンス音楽の最盛期、そんな時代の器楽曲や声楽曲を、その道の大家、皆川達夫先生の監修で紹介する、というものなのだそうです。正確には、何年か前に行われたそんなコンサートを、ご当地仙台で再現しようということなのだそうです。私が合唱で歌うのは、アンドレア・ガブリエリの「16声のミサ」の「キリエ」と「グローリア」です。
 その、最初の練習が、きのうありました。練習会場が、本番と同じ萩ホール、まあ、主催者がホールの持ち主なのですから当然とも言えますが、我々ニューフィルのような外部の音楽団体が使うときには、たとえリハーサルでも本番同様の、かなり高額な使用料が請求されるのですから、なんと贅沢な、という感じになりますね。ホールの中はきっちり暖房も入っていて、暑いほどでしたよ。
 本番では他の合唱団が一緒になって、ホール全体を使ったスペクタクルな大ポリフォニーが実現されるのでしょうが、きのうは主に男声だけの小さなコーラスの練習でしたから、人数はほんの20人ほど、これだけがあのホールを占有するなんて、やっぱり贅沢です。
 そして、指導されたのが、本番でも指揮をする仙台合唱界の重鎮、今井邦男先生なのですから、これ以上贅沢なことはありません。楽譜も渡されたばかりのまさに初見でしたから、先生は音取りから自らやってくれましたよ。もちろん、単に音をとるだけではなく、まさに日本一の合唱団を育てたそのタクトで、ポリフォニーの神髄を教えて下さいます。
 そう、私にとって、こんなにきっちりとポリフォニーの合唱を歌うなんて、初めての体験なのですよ。そんな初体験を、最高の指導者と、最高のホールで味わえるのですから、こんな幸せなことはありません。
aventure number : 1467 date : 2010/1/24


今日の禁断 ワルツ

 最近は、木管のパート練習は殆どお寺の会館でやっています。会場をとるときにはあちこち申し込んでいるのですが、なかなか競争が激しくてなかなか希望通りの物件が取れません。そんな中で、ここは基本的に夜だったら必ず空いているものですから、とても重宝しています。ですから、もう殆どここはニューフィルの専用練習場、兼、会議室みたいになっていますね。
 ただ、私にとってはいつもいる職場ですから、そのまま練習に行く、というのはなんかあまりにも安易すぎて抵抗があったりします。それに、仕事が終わってすぐ行くのは早すぎますし。そこで、今日は練習に行く前に、食事をしていこうと思いました。いつもだったらなにも食べないで練習、それが終わってからセブンでなにかを買って家で食べる、というのが決まった習慣だったのですが、それを敢えて破ってみようかな、と。だいたい、夜遅い食事はデブになる原因ですからね。
 そこでいったのが、中山にある「とらの子」という中華やさんです。ここのシューマイは絶品なのですが、冬場だけしか出さないので今のうちに食べておかないとまたいつ食べられるか分かりませんし。メインは、さんざん迷った揚げ句、五目ラーメンに決めました。これはアンがかかっていて、独特のとろみが魅力です。同じアンの焼そばもあって、こちらもお薦め。ただし、私が食べるときはモヤシを抜いてもらっています。
 感じのよいお姉さんに注文、あちらも「ご注文、繰り返します。五目ラーメンとシューマイですね?」と復唱するのは、ファストフードのマニュアルが、こんなところにも蔓延しているからでしょう。というか、そういう経験のある人がバイトで来ているのでしょうね。
 お店は平日なのでガラガラ、私の他には2組しかお客さんはいませんでしたので、料理はすぐ出来上がります。さっきのおねえさんがお盆にシューマイのせいろとラーメンのどんぶりを乗せて、運んできましたよ。「シューマイと米粉ラーメン、お待ちどうさまでした」・・・ん〜っ?米粉ラーメン?・・・見ると、そのどんぶりの中身はアンの茶色ではなく、なんか白っぽい麺で、その中には、私のキライな椎茸も入っていますよ。こんなの、いつも食べているのとは全然違いますよ。そもそも、「米粉ラーメン」なんてものがあることは、今まで知りませんでしたし。
 ですから、おねえさんが注文の時に「米粉」と復唱したときにも、私の頭の中にはそれに対応する概念が存在していなかったために、当然「五目」と変換されて聞こえてしまったのでしょうね。「あの〜、『五目ラーメン』頼んだんですけど・・・」と、おそるおそる言うと、いやな顔一つせず、すぐ作り直してくれましたけどね。
 五目ラーメンとシューマイでおなかがいっぱいになったところで、練習場に着いたらちょうどよい時間でした。今日は、私が乗っている曲だけの練習だったので、めいっぱい吹いて、今度の日曜の指揮者練習に備えます。田中さんというのはいったいどんな指揮者なのか、楽しみです。
aventure number : 1468 date : 2010/1/26


今日の禁断 前川清

 先日、デューク・エイセスの新しいアルバムの「おやぢ」をアップしたところ、同好の士からコメントが寄せられたりして、コアなファンの存在を知ることになりました。あのレビューをアップしたときに一番強調したかったのは、収録してある曲の録音データが一切掲載されていない、という点でした。このアルバムはデュークの55年の歴史を振り返ろう、というコンセプトで作られたはずなのに、その「歴史」を裏付けるためのデータが全くないというのが、非常に手抜きに思われたのですね。このグループの場合、最も重要な役割を持っているトップテナーのメンバーが何度か代わっています。曲によっては、別のメンバーによって再録されているものもありますから、その見極めも必要になってくるのですね。
 コメントを寄せられた方も同じようなことを書き込んでおられましたが、同時に、独自でデータを調べたブログも紹介してくれました。そこは、確かにそれぞれの曲の録音されたと思われる年は書いてはあるのですが、それはあくまでその曲が収録されたアルバムが発売された年で、実際に録音が行われた日時などはそれでは分からないのですね。しかも、実際には再録と思われる曲もあったりして、どちらのバージョンか分からないものもあったりしていました。そのぐらいのファンになれば、トップテナーの声を聞き分けることによっておおよその年代を推測することは出来るはずなのですが、それでも確実なことは分からない、ということなのですよね。
 デュークの場合、デビューから現在まで所属しているレコード会社は全く変わっていません。自分のところで録音したものを編集してアルバムを出したのですから、その気になれば録音データなどはいとも簡単に掲載できるのではないか、と、私たちは考えてしまいますが、どうやら実情はそんな簡単なものではないのかもしれませんね。なにしろ、この会社は一度はつぶれかけたようなところですから、実際の担当者などもずっと同じ部署、あるいは、そもそも同じ会社に居続けるとは限りません。クラシック部門では丸ごと下請けに出しているような状態なのですからね。もしかしたら、そんなデータなどは散逸してしまっているのかもしれませんよ。
 同じレコード会社から出ていた「クレージー・キャッツ」の場合は、大滝詠一というマニアがデータをかき集めて素晴らしいアンソロジーを作ってくれましたが、デュークの場合も、そういう人がいない限り、完璧なデータが公表されることはないのかもしれませんね。
 そんなデューク、最近相次いで新旧のメンバーがテレビに出演していました。

 こちらは去年の暮れの番組。新しいメンバーの大須賀さんの姿を初めて見ることが出来ました。他のメンバーより二回りほど若いはずなのに、年取って見えるのはヘアスタイルのせいでしょうか。

 そして、これは1994年に放送されたというアーカイブです。トップは飯野さん、これが16年も前とは、ちょっと信じられませんね。
aventure number : 1469 date : 2010/1/28


今日の禁断 オケコン

 東北大学の講堂だった建物を改修して、新しく「萩ホール」という名前のコンサート専用ホールが誕生したのは、1年ちょっと前のことでした。まだオープンする前から中に入って練習したり、こけら落としのようなコンサートに出演したり、つい最近ではやはりこのホールの主催コンサートの練習をしたりと、自分でステージに乗る機会はたくさんありましたが、実際にちゃんとしたコンサートを聴いた、というようなことはまだありませんでした。ほんのお披露目程度の小さな演奏は何度か聴いたのですが、一晩丸ごと、オーケストラや合唱のトータルのコンサート、というのはまだ未体験だったのです。
 そんな、私がこのホールで体験する初めてのコンサートが、今日ありました。オーケストラはプロの団体、合唱は150人規模の大編成、そして、指揮があのヘルムート・リリンクという、どこをとっても妥協のない「本物」ばかりです。さらに、演奏されるのがバッハの「ロ短調ミサ」なのですから、これ以上のお膳立てはありません。
 このホールの一番のネックが、交通の便の悪さであることは、各方面から指摘されていました。ただ、一応駐車場らしいものはあるので、早めに行きさえすればそこに車を置くことは出来るはずです。ですから、少し早いとは思いながらも開演1時間前に着くように出発です。ホールが近くなると、タクシーなどが目に付くようになりますし、途中の坂道を歩いている人も見かけられます。意外と出足は速いよう、駐車場に着いたら、もう殆ど駐車スペースはなくなっているようでした。間一髪セーフです。しかし、見ていると、整理の係員たちは、その駐車場がいっぱいになっても、ホールの前にある通路の方にまで誘導していますよ。正規の駐車場でないところも、めいっぱい使おうというのでしょうね。これは、あとでロビーから見てみたら、前庭の中にはかなりの数の車が停めてありました。これだったら、車で来た人は殆ど停めらたのではないでしょうか。今回のように、ホールが気をきかせて中庭に置かせてくれれば、の話でしょうが。
 つまり、開演前から、かなりのお客さんがすでにホールの前にいた、ということです。しばらくして開場となりましたが、入ってすぐのスペースで、まずは首席チェリストがバッハの「無伴奏」の第5番全曲を、「ロビーコンサート」として、演奏してくれました。

 正直、これだけマジメな曲を、こんなザワザワしたところで演奏するなんて、演奏する方も、そしてそれを聴く方も、ちょっとしんどいな、という気はしましたね。そんなに短い曲ではありませんから、立ちっぱなしで疲れたような話し声も聞かれましたしね。気持ちは分かりますが、これはちょっとハズレ。
 しかし、「ロ短調」の演奏は、素晴らしいものでした。詳細は、専門家であるヒレカツ先生のレポートにおまかせしますが、やはりリリンクの流れるような音楽作りが、とっても心に響きました。それに充分に応えた合唱団と、そしてオーケストラに感謝です。
 余談ですが、リリンクの指揮棒の持ち方は普通のオーケストラ指揮者とはちょっと違っていて、ちょうどお箸を持つように腕の線から90度曲がっています。どこかでこれに似た持ち方をしている指揮者を見たことがあると思ったら、それは、前にニューフィルに来た茂木大輔さんでした。彼はかつてリリンクの許で「修行」したのですから、「師匠」の影響がこんなところに出ていたのでしょうか。

 終わってから、指揮者に花束が渡されるのはお約束ですが、その時に花束を渡した合唱団員とリリンクとの間でなんだか打ち合わせのようなものがありました。それは、リリンク自身が、一緒に渡された小さな花束をソリストたちに手渡す、というものだったのですね。

 とてもかくしゃくとしたリリンク、とは言っても、年を考えたら実物に接することが出来るのはこれが最後でしょう。とても幸せな体験を、ありがとうございました。
 肝心のホールの音、これも、とても満足のいくものでした。なによりも、必要な音が全て充分な響きを持ってクッキリと聞こえてくる、というのがすごいところです。これは、おそらく演奏する側にとっては、かなりおっかないことなのでしょうね。これから最低2回、ニューフィルでもここを使うんですよね。
aventure number : 1470 date : 2010/1/30


今日の禁断 モンチッチ

 春の定期演奏会の指揮者、田中一嘉さんとの初めての練習が、きのう行われました。JAOに行っているメンバーなどはすでにお馴染みの方ですが、我々はもちろん初体験、緊張しますね。少し早いかな、というタイミングで会場の広瀬文化センターに着いたときには、もうステージに椅子は並んでいて、スタン・バイOKでした。と、脇の方に団長と一緒に立っていたのが、黒っぽいコートに身を包んだ田中さんのようでした。写真で拝見したことはありましたが実物は初めて、遠目ですが、なんかすごくカッコいい方ですね。渋い、というか。
 いよいよ時間になって、田中さんの登場です。指揮台に立つと、それは写真と同じイメージ、やっとここで今までのイメージとご本人が一致しました。
 最初は「イタリア奇想曲」、曲の初めはフルートは休みですから、いつものように写真を撮ろうとカメラを構えます。そうすると、田中さんは「あ、写真ですね、ピース!」とか言って指を2本立てたりしてきましたよ。そういうキャラだったんですね。なんとお茶目な。まさか、そんなリアクションがあるとは思ってませんでしたから、私は一瞬ひるんでしまって、それをカメラに収めることはできませんでしたよ。残念でした。結局、撮れたのはこんなフツーの写真だけでした。

 練習は、手際よくポイントを押さえていくとともに、要所要所で思い切りこだわった表現を要求する、といったものでした。あくまでプレイヤーを立てた上で、自分の音楽を作っていく、といった感じでしょうか。さっきのキャラはずっと保たれていて、余計なストレスを感じることは全くない、とても楽しい練習でしたよ。
 終わりごろになったふと気が付いたのですが、田中さんというのはあの小澤征爾によく似ているのではないでしょうか。もちろん、生小澤に実際に指揮をしてもらったなどという経験は私にはありませんが、時折映像などで垣間見るこの巨匠の仕草やしゃべり方、そして「気合い」の入れ方が、田中さんにどことなく似ているな、と思ったのです。今我々は小澤に指揮されている、そんな錯覚に陥ったフリをして練習に臨めば、これ以上幸福なことはないのではないでしょうか。
 後半の「エロイカ」は降り番、というか、実はきのうは集中練習ということでお昼過ぎから合唱の方も頑張っていましたから、そちらへ向かいます。もう少し写真でも撮っておきたかったのですが、少しでも早く行きたかったので、そのまま片平へ向かいます。
 でも、片平の市民センターに着いたら、たった今1時間の食事休憩になったばかりで、しばらくお休みですって、それが分かっていれば、もう少し広瀬にいられたのに。こちらも夜の9時まで、中には三善晃の「王孫不帰」という超難曲を初見で歌う、などという、この合唱団ならではのメニューもありました。
 田中さんとの懇親会、というのが、9時から国分町であったのですが、そこに行くほどの元気はありませんでしたよ。誰か、写真なんか撮ってませんでしたか?
aventure number : 1471 date : 2010/2/1


今日の禁断 CPRM

 BSHiで毎週放送している「刑事コロンボ」ですが、先週放送分でついに50作目になりました。これが始まってから、毎回毎回DVDに落として永久保存しておこうと、毎週その作業を欠かしたことはありませんでした。ところが、ついに先々週の49話だけ、録画を忘れてしまったのですよ。コレクションにかけては常に完璧を目指したい私としては、これは大失態、悔やんでも悔やみ切れません。まあ、BS2でも再放送をやってますので、いずれは録画することが出来るのでしょうが、その時もまた忘れたりして。
 しかし、そんなことをしなくても、これが果たして保存に値するものなのか、これだけ見続けてくると疑問を抱くようになってきたのも、事実です。その理由のひとつは、前にも書きましたが日本語吹き替えのあまりのお粗末さ。これは、最近放送されている昔の作品を見れば見るほど、そのひどさが体に応えるようになってくるほどです。日本の声優さんが喋っているセリフに、現実味が全く感じられないのですよね。これに気が付いてしまうと、あとは悲惨です。そんなリアリティのないしゃべり方のドラマに入っていけることなんて、出来ますか?その結果、たいがい途中でものすごい睡魔が襲ってくることになりますから、なんだか最後になって目が覚めると、一体何で彼の悪事が分かったのか、とうとう分からずじまいということになってしまいます。まあ、DVDになっているのですから、もう1回見直せば良いのでしょうが、おそらくあの、感情の全然こもっていないセリフをもう1度聞くことなんか、耐えられないでしょうね。
 なんでも、「コロンボ」シリーズは、全部で69本もあるのだそうですね。まだ19本も残っているのですが、こんな思いをまだまだ続けなければならないのでしょうか。まあ、そんな辛さが、つい録画の忘れにつながっていたのでしょうね。
 いや、声優がひどいのはまだ今のような吹き替えのノウハウが確立されていなかったせいに出来ますが、それよりももっとひどいことにも気づいてしまったのが、もう一つの理由です。昔見ていた頃は、毎回コロンボが犯人を陥れる鮮やかな手口に感心していた記憶があるのですが、今見直してみると、なんでそれが証拠になるの?という、理解不能な場面がたくさん出てくるのですよね。なんで、こんなことで犯人は自分の犯行を認めなければならないの?という思いです。
 これは、やはり最近のかなり陰湿なドラマを見ることに慣れてしまった私たちの責任なのかもしれませんね。明らかに犯人だと分かっていても、確固たる証拠がないために図太く無実を主張する人とか、多いですよね。もっと悪いのは、明らかに犯人として逮捕されているのに、裁判で簡単に無罪になってしまう場合があるということ。現実の世界でも、殺人犯が無罪になったりしているんですからね。やはり、コロンボの時代は、今に比べると犯罪も犯人もおっとりしていたところがあったのでしょうね。あんな甘い証拠で逮捕したら、今だったら殆どに犯人が無罪になってしまうのではないでしょうか。
 つまり、そんな、まだ人々の間には、犯罪者でもなにか救われるものが残っていた時代をしのぐためのツールとして以外、このドラマを見続ける理由はないような気がしませんか。
 先ほど録画しそこねた「49話」というのは、あくまでBSHiでのナンバリングで、制作順ではありません。タイトルは「ビデオテープの証言」、コピー10かなんかでまだHDに残している人がいたら、ダビングしてくれるときに役立てて下さい。
aventure number : 1472 date : 2010/2/3


今日の禁断 シアトル

 私のサイトと並んで、ブログがあることはご存じのことでしょう。5年前に始めたものですが、あくまでもサイトのコンテンツ、「おやぢの部屋」と「禁断あばんちゅうる」を単にコピーしたもの、という位置づけは変わってはいません。ふつう「ブログ」と言うと、日々の出来事などを書きつづる、といったものが多いのでしょうが、私にはとてもそんな恥ずかしいことは出来ません。というか、あんな赤裸々に自分のプライバシーを暴露して、なにか問題が起こらないのか、と心配になってきます。私はそれでかなり痛い目に遭ったことがありましたから、とてもネットで裸の自分をさらけ出すなんてことは出来ません。
 そんな、「なんちゃってブログ」も、きのうこんなキリ番となりました。

 このアクセスカウンターは、本人がログインしないと見えない、というタイプのものです。しかも、「ユニーク・アクセス」をカウントするものですから、おそらくその日にアクセスした「人数」がきちんと出ているはずです。「F5」を押してリロードしてもカウンターが上がらないということから、それが分かります。つまり他の人が(それも、その日初めて)アクセスしない限り、いくら「F5」を押してもカウンターは上がらないのです。
 実は、この「F5」の機能は、つい最近知ったばかりなのですよ。ふつう、サイトの画面はそれをただ開いていただけでは、更新されたときもそれが反映されることはありません。新しい画面を見るには、再読込(リロード)をしなければいけないのですね。それは、ブラウザにあるリロードボタンをクリックすれば良いのですが、ちょっと気取ってキーボードだけでそれをやろうというときに、この「F5」が役に立つのです。それを知ったのは、「グレイズ・アナトミー」というアメリカのテレビドラマでのことでした。今やっているシーズンの一番最初のエピソードで、パリンカの指揮者似のベイリー先生がパソコンのまわりに座って、そのまわりを他のお医者さんが取り囲みながら、「F5を押して」と口々に騒いでいるのです。最初は何のことだか分からなかったのですが、どうやら病院のランキングのサイトに、新しい順位が発表されるのを待っているところなんですね。つまり、その時点ではまだランキングは発表されていなくて、それがいつでるか分からないからリロードを繰り返していたのですね。そこで、ベイリー先生に向かって、みんなが「F5」って叫んでいたのです。
 話は日本に戻って、私がカウンターにログインしたときにはたしか「199,992」でした。それから、他のサイトを覗きがてら「F5」を繰り返します。なんか楽しいですね。もしそこでカウンターが上がれば、その瞬間にブログに今日始めてきた人がいる、ということなのですからね。そんなわけで、夜中の11時ちょっと過ぎに、「200,000」となりましたとさ。
 ついでに、ファンクション・キーの使い方で「・」、つまり半角の「中黒」の出し方って、知ってますか?私も最近やっと分かったのですが、変換モードでふつうの全角の中黒(右下の?のあるキー)を出したあとに、「F8」を押せば良いんですよね。
aventure number : 1473 date : 2010/2/5


今日の禁断 モーツァルト

 きのうの仙台市は、この冬最大の積雪となりました。とは言っても、例えば新潟の80pとか飛騨高山の50pのように、車が丸ごと埋もれてしまうほどの積もり具合ではなく、せいぜい6pといったかわいいものなのですがね。豪雪地帯の人には笑われてしまうかもしれません。でも、今年はまだ一度も雪かきをしたことがなかったので、こんなに積もったのはほんとに久しぶり、という感じでした。おそらく、道路の除雪体制も、そんな久しぶりのことに油断していたのでしょう、除雪車や融雪車が出動した気配は全くありませんでしたね。
 しかも、きのうは降った時間がよくありませんでした。日中は大したことはなかったのに、夜にかけてどんどん降り始めたのですよ。こうなると、道路なんかは圧雪となって、決して溶けることはありませんから、完全なアイスバーンになってしまいます。そう、昨日の夜には、仙台中の道路という道路が、全てアイスバーンになっていたのですよ。これは、かなりおっかない状態です。
 そんなことになっているとは気づかずに、夕べは私は久しぶりに時間が取れたので「仙台フルートの会」の練習、愚妻は定期演奏会も間近の合唱団の練習へ向かうために家を出ます。先に片平の合唱の練習場に愚妻を下ろして、それから旭ヶ丘へ向かうというコース、まあ、雪も降って渋滞もあるだろうからと、5時頃に家を出てみました。
 ところが、家を出て、いつも通っているちょっとした坂道を経由して行こうと思ったら、その道がかなり混んでいます。登り坂ですから、車が停まってしまうと立ち往生してしまうかも、という心配もあったのですが、この程度の雪だったらそれはないだろう、と思って、その道を行ってみました。しかし、案の定先では車が停まっています。私の車も、1度止まったら走り出そうとしてもスリップして動けなくなってしまいました。あとになって気が付いたのですが、こういうアイスバーンでは、オートマチックは「L」でスタートするのがセオリーだったのですね。しばらくこういう道を走っていなかったのですっかり忘れてしまっていました。
 結局、その場はUターンして、平地の道を行ったら、そこがまたものすごい渋滞でした。結局、いつもは15分で着く片平に行くのに、50分近くかかってしまいましたよ。
 それから旭ヶ丘に向かったのですが、一番速いだろうと思って選んだ4号線経由のコースが、北4番丁あたりから全く進みません。途中でほんの少しだけ登り坂になったところでは、道の真ん中でスリップして動けない車が何台もありました。そこをよけるために車線変更する車で、渋滞はさらにひどくなっていましたよ。もちろん、私はさっき思い出した「L発進」を心がけましたので、なんの不安もなく走れましたが。
 ですから、旭ヶ丘に着いたのは、さらに1時間半後、もう完全に遅刻です。と思って、練習室に行ったら、そこにはメンバーが3人しかいませんでしたよ。雪のせいでくるのをあきらめた人がいたのかもしれませんが、なんという。指揮者もいませんから、みんなで丸くなってアンサンブルです。あと本番前に2回ぐらいしか来れないというのに、これではかなり辛いものがあります。
 それからちょっとしたら、指揮者のM先生が現れました。タクシーで来ようと思ったら、自宅までは来れないと言われて、外で探しても全くつかまらなかったのだそうです。先生が家を出てここに着くまでには2時間かかったのだそうです。こうなると、新潟並みですね。
 でも、今日になって同じコースを走ったら、もう雪は全くありません。走りやすいのなんのって。
aventure number : 1474 date : 2010/2/7


今日の禁断 花ごころ

 先週末とはうってかわって、暖かい日となりましたね。自宅マンションの駐車場は日陰なので、今日の朝まではしっかりシャーベット状の雪が残ったままだったのが、夕方にはすっかり溶けて乾いてしまったのですから、すごいものです。あの寒さは、ほんとにワンポイントでグサリときた、という感じですね。
 きのう、職場に行ってみたら、その「大雪」の名残の雪だるまが立っていました。

 目は、境内にある松の木から落ちた松ぼっくりを使っていました。帽子と手は、すぐそばにある水汲み場にいつもおいてあるものです。「地産地消」ってやつですか(この言葉、なんだか日本語的に馴染まなくて、私は大嫌い)。今日になったら、さすがに全体がかなりスリムになっていましたね。目や口もすっかりなくなっていましたし。
 今日のお昼前、いつものように私の仕事部屋(事務室)にいたら、朝からつけているエアコンがなんだかあまり効いていないような気がしてきました。リモコンを見てみると、どうやらエラー・メッセージのようなものが点滅していますよ。私がいるあたりは、お馴染みの会館と同じ時期に建て替えたもので、もう12年経っています。冷暖房用のエアコンもその時設置したものです。今まで故障したことはなかったのですが、このぐらい経つとそろそろおかしなところが出てくるのでしょうか。実は、私の部屋につながっている同じ室外機からは、他に社長の部屋とか待合室などにもつながっていて、そこではみんなやはり暖房が効かなくなっていました。ただ、室外機にはもう一系統あって、食堂や居間はそちらからなので、影響はありません。
 とにかく、メーカーのサービスに来てもらわないことにはどうにもならないので連絡を取ったら、なんとか今日中には来られるということ、それまでは、いくら外が暖かいといっても、やはり部屋の中は冷え切っていますから、ファンヒーターを持ってきて暖める他はありません。しかし、自宅でもFFを使っていて、あの匂いに慣れていないところにファンヒーターを使ってみると、その臭さにはとても我慢が出来ません。1時間も運転していると、頭が痛くなってきます。困ったものですね。
 やっと来たサービスの人は、最初のうちはトラブルが再現できないので(おかしいのに呼ぶとなにも起こらない、ということはよくありますよね)不思議がっていましたが、何度かやっているうちにやっとおかしなところを見つけたようでした。なんでも、肝心のコンプレッサーが過電流になっているそうで、丸ごと交換しなければいけないのだとか。なんだかかなり大事になりそう、とてもすぐには直りそうもありません。もうしばらく石油の臭さを我慢しなければならないのでしょうね。
 ところで、毎年行っていた東京の合唱団のコンサートも、いよいよ本番が近づいて、プログラムの編集などの準備が着々と進んでいるようです。コンサートのテーマに沿った安野さんの絵をいつものようにプログラムに載せたいというので、それにふさわしいものを何点か推薦してあげました。どうやらそのうちのひとつが使われるようになりそうです。私は今回はノータッチのはずだったのが、こんなところでの参加となりました。
aventure number : 1475 date : 2010/2/9


今日の禁断 口笛

 休日とは言っても、何かとやることの多い日でした。まず、朝のうちに電気屋に行って、ミニプラグとミニプラグの接続ケーブルを買ってきます。ネットにある音源を、録音するためにです。普通ですとネットの音源というのはデジタルデータをダウンロードするものです。しかし、今回必要なものは、そういう方法では手に入れづらいというか、私の知っている範囲ではダウンロードではなく、ストリーミングでしか聴くことが出来ないサイトにしかないという、かなりコアなものでした。つまり、もともと手元にコピーすることは想定されていない、という種類のものなのでした。そういう姑息なサイトですから、やむを得ません、アナログで聞こえてくる信号を、M10を使ってLINE入力で取り込むことにしました。それに必要なのが、さっきのケーブルです。パソコンにはあいにくLINE出力は付いていないので、HEADPHONE出力から、レベルを最大にしてM10のLINE入力に入れてやろうというわけです。
 これは大成功、保存はmp3にしたので、そのままで他の人に送ることが出来ます。アナログの音を聴くためにも料金を払っているのですから、そのぐらいは許されるでしょう。
 これは、ニューフィルの選曲の段階で、指揮者の方が殆どの人が知らないような曲を希望曲としてあげてきたためです。それで、今度の練習の時に音源を持ち寄って聴いてみようということになったのですが、果たして全部の曲が揃うかどうか、それよりも前もって聴いておいたほうが選ぶのも楽ですから、私が用意することにしたのです。
 しかし、さっきの方法でデータを入手するのは、大きな欠点があります。つまり、実際の演奏時間をかけないと、まずコピーが出来ないということです。ダウンロードなら数秒で済むところが、10分前後の曲を5曲ですから、1時間ほどかかってしまうのですね。
 そんなことをやっていたら、次の予定がすぐ迫っていました。車で40分ぐらいかかる若林で、ニューフィルの金管のメンバーの人達のコンサートが開かれることになっていたからです。

 オープニングは、打楽器のHさんが一人でドラムを叩いている中を、他のメンバーが入場してくる、という、かっこいいものでした。いつもニューフィルを後ろから支えているメンバーたちの晴れ舞台、なかなか素敵でしたよ。
 色々な編成の曲を、メンバーを細かく代えながら、楽しませてくれた構成も、見事でしたね。MCを担当していたKさんの話の中にたびたび登場した「フィリップ・ジョーンズ」というのは、私も大好きで、実際にコンサートに行ったこともありますから、なにか懐かしくて。武満徹の「ガーデン・レイン」の初演にも立ち会ったことがありますよ。ジョン・フレッチャーというチューバの人が、なかなか芸達者だったんですよね。夭逝されましたが。
 そんな思い出に浸りながら聴いていたら、ガブリエリの曲でワーグナー・チューバが使われていたので、思わず目を見張ってしまいました。ついにニューフィルにもワーグナー・チューバが!

 最後のアンコールで、出演者全員15人+2人が勢揃いです。お疲れ様でした。でも、ニューフィルの他のセクション、木管や弦楽器の人が殆ど客席にいなかったのは、ちょっと寂しかったかも。コントラバスはオールスターが揃っていましたが。
aventure number : 1476 date : 2010/2/11


今日の禁断 カローラ


 全編仙台でロケが行われたという映画、「ゴールデンスランバー」を見てきました。なにしろ、身近には一番町に行ったときたまたまロケをやっていて、堺雅人がすぐそばを走っているのを見た(見えなかった)人だとか、職場がロケに使われた人だとかがいたものですから、やはり親近感が湧いてしまいます。なによりも、毎日住んで見回している仙台の風景が大画面で見られる、というのがとても楽しみでした。ただ、やはり仙台でロケを行った同じ原作者の「アヒルと鴨」では、なんかよその街という感じがしてしまったので一抹の不安はありましたがね。
 しかし、最初に出てきたのが、なんと「藤崎」のエレベーターですよ。見慣れた店内がそこに広がっているというのが、なんとも不思議な感覚ですね。そこでもう我々のような「仙台人」は、完全にツカまれててしまいましたよ。普段行っている場所と同じ空気が、スクリーンの中に流れているのですからね。店内にいたのはエキストラでしょうか。自然に振る舞っていたので、多分そうなのでしょう。そのあと、「フォーラス」前の交差点に堺さんが立っているシーンでは、なんだかまわりにいる人が、さも「芸能人」を見つけたときのように指さしたり笑ったりしていましたが、これはエキストラではなくたまたまそこに居合わせた人なのかな、と思ってしまいましたね。ところが、それは実は演技だったことがしばらくして分かります。つまり、エキストラが、必要な演技をしていたのですね。これはかなり微妙。なまじこういう映画の作り方を知っているだけに、そういう「演技」が、演技なのか地なのかが分からなくなってしまうのですね。いや、もちろん、まともな映画ならば「芸能人の堺さんを見てのリアクション」などはあり得ないのですが。
 実際に撮影されている場所が殆ど分かりますから、住んでいる人にとってはまたとない楽しみも生まれることになります。つまり、堺さんが最初に逃げ回っているコースが、映画を見ているよその街の人には、さも連続した場所を通っているように見えるのでしょうが、我々にはとんでもない瞬間移動があったりするのが分かってしまうのですね。立町にいた人が、いきなり広瀬通と二番町の交差点に現れたり、とかね。国分町にいたはずの捜査官が、次のカットでは卸町にいたりとか。いやぁ、これは楽しい体験でした。末廣誠さんに言わせれば、これはテレビの2時間ドラマの常套手段なのだとか。渋谷に追いつめた犯人を、上野で逮捕する、みたいなものですね。
 原作は読んでいないし、そもそもこの作家にはなんの興味もないのですが、これってミステリーなんですか?話自体はなんの「謎」もない、ただのアクションなのでしょうね。いかにうまく「逃げる」か、と。おそらく、映画を作るにあたってはその辺に最も力を注いだのでしょう。「花火」とか、殆どハリウッド映画の乱暴な設定ですが、面白さは充分伝わってきましたね。それより、必要な伏線が見事につながっていて、結構ウルウルとさせられましたよ。最後のシーンは、冒頭と同じもの、これは見事でした。「花丸」には、殆ど号泣ですよ。映画ならではの編集の妙味、これは、原作を超えているのではないでしょうか。
 タイトルから想像していた通り、ビートルズの同名曲が流れるのですが、斉藤和義のカバーが使われているのが、なんともショボく感じられます。ポールのオリジナルはおいそれとは使うことは出来ないのでしょうね。ですから、これは原作の勝ち。あちらは実際に音を出さなくてもいいんですからね。
aventure number : 1477 date : 2010/2/13


今日の禁断 朝日新聞

 きのうは、今回の定期の指揮者田中さんとの2回目の合奏でした。ところが、そんな大事な練習だというのに、フルートパートで出席できないという人が出てしまいました。なんと2人も。それが、両方ともメイン・プロの「エロイカ」の担当なのですから、1番も2番も代吹きというとんでもないことになってしまいましたよ。もちろん、残りの曲もありますから、結局6時間の練習の間吹きっ放しということに。こんなのは久しぶりです。まあ、私の場合「エロイカ」はかなり前に本番で吹いたことがありますから大丈夫でしょう。でも、どうやらこの前やらなかった3楽章と4楽章をやるはずだ、という噂ですから、それはチェックしておかねば。特に、4楽章に出てくる大ソロはかなりのヤバさですので、どんなテンポでも吹けるように練習また練習です。
 会場はアクセルホール、ご近所に最近開店した大型店があるので、渋滞を考えて早めに出掛けたら、見事に肩すかしで殆ど一番乗りでしたよ。楽器を運ぶトラックも来てないくらいですから。そのうち、荷物も着いて椅子並べをしていると田中さんがやってきたので、まずはパートの事情を説明です。「あんたで大丈夫?」と思ったのでしょうが、決して顔に表すことはありません。
 練習は、その4楽章から始まりました。かなり遅めのテンポ、これだったらなんの問題もなく合奏に入っていけます。でも、いくらなんでもこれではソロの部分を吹くのは遅すぎ、というような気がします。というか、これだけ遅いと今までやっていたダブルタンギングでは、逆に速すぎて合奏を追い越してしまう危険が出てきましたよ。かといって今さらシングルに切り替えるわけにも行きませんし。案の定、ソロに入るとかなり意識していたのに、やはりダブルでは速すぎ、3小節目ぐらいでやっと合わせられましたよ。ぜひもう1度吹いてリベンジしたかったのですが、そこを返した時は「フルート以外」ですって。代吹きに無理をさせない配慮なのでしょうが、ちょっと悔しかったかな。まあ、あと1回ぐらい機会があるでしょうから。
 例によって日曜日は合唱の練習もあります。もう殆ど終わりの時間なのですが、やはり顔を出さないと気持ちが悪いようになってしまっていますから。行ってみると、三善の「王孫不帰」をやっていました。予習なんかやっていかなかったので、途中で「落ちて」しまったり、そもそも音が取れません。まあ、これも半年後には難なく歌えるようになっているはずですが。
 この合唱団でも、定期演奏会へ向けての準備が始まっています。チラシのサンプルなどがこの間出回っていた時に、使っていた写真がこれ。コンクールの東北大会ですね。

 うしろのハタがジャマだね、なんて話をしているときに、「こんなの簡単に消せるよ」と、つい口走ってしまいました。冗談のつもりだったのが、担当者は本気にして、「ぜひ消して下さい」と、写真を送ってきましたよ。


 場所が広いのでかなり大変でしたが、なんとか消せました。そうなると、マイクが気になってしまうので、それも消しましょう。

 それを送ったら、今度は「パイプ椅子も消して下さい」ですって。この写真が出回るころには、真ん中にあるピアノも消えているかもしれませんよ。
aventure number : 1478 date : 2010/2/15


今日の禁断 ファゴット

 きのうのニューフィルは木管パート、会場はいつもの会館なのですが、トレーナーのMさん(仙台フィル)をお呼びして「エロイカ」だけ、という予定でしたから、本来は私は行かなくても良いことになっていました。ですから、鍵を開け、電気やエアコン(私の部屋のは、まだ直りません)をつけて準備を整えたら、そのまま帰ってしまおうというつもりでした。あとは、終わった頃にまたやってきて、戸締まりなどをしようかな、ちょっと寒いだろうな、とか。でも、あいにく、というか、都合良く、というか、2番担当がこの間の指揮練に続いて来られないということで、私が代わりに出席、面倒なことは必要なくなりました。
 Mさんは何度も経験している曲ですから、勘所はビシビシと決めて、練習は軽快に進みます。指揮者の田中さんはもっぱら弦楽器を中心に細かいところを注意していましたから、管はやはりこのような練習は必要ですね。みっちり、4楽章までやったところでちょうど時間になりました。
 外へ出たら、やはり寒さは厳しいものがあります。やっぱり、こんなところをわざわざ鍵をかけにやってくるのは、いやでしたね。
 家へ帰って、きのうは「おやぢ」の更新です。ちょうどひとつのファイルがいっぱいになったので、次のファイルを準備して、その空っぽなファイルにリンクだけ張っておくのが、いつものやり方です。そのために、前のファイルをそのままコピーして新しいファイルにまず名前を付けて、中身だけを削除、その他のヘッダーとかは残す、というのが、これも何年も続けてきた手順です。他の必要なファイルも全て更新して、そこで初めてブラウザを開いて更新結果の確認です。ところが、何と言うことでしょう。トップページの「おやぢ」のバナーをクリックしたら、出てきたのはそこにあるべきものではない、次の、なにも書いてない「おやぢ」のページだったではありませんか。一瞬、私自身にも事態が飲み込めませんでしたが、どうやら手順をひとつ間違えて、新しいファイルを作ってから中身を削除したのではなく、元のページを先に削除してしまっていたのですね。最後にそれを上書きしてしまったものですから、見事に1つのファイルが消えてしまったのですよ。
 これには焦りましたね。一時はバックアップが取れるような設定にしていたのが、余計なものが増えて煩雑になったので、その機能は使わないことにしていましたから、消えたファイルはもはやどこにも残ってはいません。取り返しのつかないミスでした。
 しかし、ご安心下さい。グーグルで探したら、全部ではありませんがキャッシュが残っていたので、それを使って、残りはもちろんブログに同じものがありますから、それを貼り付けて見事に修復は完了しました。しかし、手間がかかったこと。終わったのは、もはや翌朝の1時近くでしたよ。
 あとでアクセス解析の生ログを見てみたら、やはり、「おやぢ」が消えていたので焦った人がいたようで、何十回も執拗にリロードを繰り返していましたね。でも、また同じようなことをやるのでしょうね。
aventure number : 1479 date : 2010/2/17


今日の禁断 ペイント

 ニューフィルの定期演奏会まで、あと2ヶ月を切ってしまいましたが、まだまだ本気にはなれないモードです。なにしろ、具体的なチラシやチケットがまだ出来上がってはいないのですからね。しかし、ご安心下さい。チラシについてはこんな感じで出来上がりそうです。

 今回は今度初めて使う「萩ホール」にちなんで、萩をイメージしたデザインなのだそうです。最初に同じ絵柄で色違いが何種類か提示されて、結局この色に決まりました。最初はもっと黄色っぽい、まさに「萩」そのものだったのですが、やはりもっと春っぽくして欲しいと頼んだら、こういう方向になってました。印刷したものは、これよりちょっと変わってくるかもしれませんが、とりあえず早めにお披露目です。公式サイトにももう載せてありますから、これで「演奏会間近」という気分になるのではないでしょうか。
 しかし、一部の人の間では、もはや次の演奏会へ向けての準備も始まっていますよ。本番は11月ですが、曲目などは決めなければいけないのでそんな話し合いが何度もあった、というのはご存じのことでしょう。そのためのサンプル音源を私が用意した、なんてこともありましたね。そんなわけで、最後まで決まらないでいた一番最初の曲が、ホルストの「サマセット・ラプソディ」という曲に決まり、全ステージが固まったのですよ。最後の曲がバルトークの「オケコン」、そして真ん中の曲がブリテンの「4つの海の間奏曲(ピーター・グライムス)」、なんともすごいプログラムですね。
 さっそくスコアなども用意しようとしたところ、「サマセット」についてはオーボエのIさんから「無料でダウンロードできたよ」という情報を頂き、さっそく探してみます。もちろん、まだ著作権が生きていますから、かなり怪しげなものですが、pdfになっているものが手に入りました。ところが、このファイルが、なんと印刷できない設定になっていたのですよ。閲覧するのはかまわないが、印刷して演奏に使うのはダメ、ということなのでしょうか。でも、せっかくここまであるものを使わない手はありません。かなり強引な手を使って、「印刷可能」なpdfを作ってみました。詳しい手順はここには書けませんが、もともとかなり粗悪だった画面が、さらに見にくいものになったのを我慢しさえすれば、充分に使える程度のものが出来上がりました。一応A4のサイズでしたが、A5に縮小すればそんなにアラは分かりません。それを製本モードで印刷してやったら、見事に27ページのポケットスコアが出来上がりましたよ。
 そんなデータとか、この前の音源のデータなどをいつでも使えるように、YAHOO!のブリーフケースを使うことにしてみました。有料ですが、1GBまで使えるのが魅力です。私のサイトはもうパンク寸前ですので、そんな大きなファイルを置いておける時期が限られてしまっていましたから、そんな不自由さもこれで解消です。
 さっそく、公式サイトの日程表の一番下からリンクできるようにしてみました。ただ、一応「公開」モードに設定してあっても、本当に私以外の人がアクセスできるのかはまだ自信がありません。無事ダウンロード出来たか、あるいは出来なかったか、ぜひ教えて下さいね。
 あ、ブリテンは有名な曲ですし、スコアも簡単に手に入りますから(アンソロジーになっていますが)、今のところこういうサービスは考えていません。
aventure number : 1480 date : 2010/2/19

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