1341(09/5/21)-1360(6/28)

今日の禁断 ワイン

 おとといあたりから、サイトへのアクセスが急に増大しています。その原因は大体見当が付いていたのですが、念のため「逆探知」を行ってみると、ありましたよ、例の「偽装CD」へのリンクが入っている書き込みが。一つはこちらのブログへのコメント。これは、そもそもブログ自体へのアクセスが少ないのでしょう、大体同じ人からのアクセスがあっただけなのですが、もう一つはクラシック関係ではかなり有名なサイトですから、ちょっとしたパニック状態。こちらと、こちらの2つのページからリンクが張られていましたから、もう大変、そのアクセスたるや、半端な数ではありませんでした。それも、別々の人から来ていますから、それだけこのサイトを訪れる人が多いということになるのでしょうね。ちょっとうらやましくなってしまいます。これを機会に、私のサイトの常連さんになってもらえれば嬉しいのですが。このサイトがえらいのは、ほとんどなんの意味もなくなった最初のレビューを、削除しないできちんと残している、ということです。「恥ずかしい」と言いながらも、それをそのままさらけ出しているというのは、逆にとても勇気のいる行動ではないか、という気がしては来ませんか?
 しかし、改めて聴き直してみると、この「偽装」SACDは、音だけを聴くと元のCDとはかなり違って聞こえます。耳あたりは、この「偽物」の方が良いんですよね。その上にピッチが高いものですから、さらに煌めくような音になっていましたし。やはり第一印象というか、聴いてすぐ感じるものは、細かい演奏の特徴ではなくその「音」なのだ、ということを再確認です。逆の意味で、例えばXRCDのようにとことんまでマスターテープに近い「音」を追求していくだけで、他のCDの追随を許さない素晴らしいものが出来上がるのですからね。
 現象的には、このレーベルが「偽装」をした、ということになったわけですが、実際にはどの程度の関与があったのか、知りたいものです。例えば、だれかがいかにも昔のテープのような体裁の録音を持ってきたので、それを聴いた担当者がまんまと騙され、SACD発売に至ったのだ、とかね。いや、そんな「偽テープ」を作る作業なんて、とても楽しいのではないでしょうかね。実際に昔放送局あたりで使っていた古い箱に入ったテープにダビングしたり、箱にクモの巣を付けたり。NHKでやっていたイギリスのドラマに、そんなのがありましたね。ロバート・ボーンが出てたやつ。「華麗なるペテン師たち」でしたっけ。
 いずれにしても、こんなおいしいネタは「おやぢ」だけにとどめておくには惜しい気がしますので、ちょっと前のニルソンの自伝の写真の一件と併せて、コンテンツを作る予定を立てているところです。そんなんばっかし、ですね。
aventure number : 1341 date : 2009/5/21


今日の禁断 クヴァストホフ

 かつては車ですぐ行けるようなご近所にあった本屋さんは、今ではすっかり姿を消してしまいました。ただ、決して本屋さんではないはずのツタやが、なぜか雑誌に関しては私が定期購読しているものをきちんと並べていてくれているものですから、北仙台駅前にあるそのお店には良く行きます。駐車場が少ないのが難点なのですが、最近は空いている時間帯も分かってきたので、結構入れ方が難しい(狭いバス通りに面しているので、タイミングを間違えると交通渋滞を引き起こしてしまいます)その狭い駐車場にも、3回に2回ぐらいは入れられるようになってきましたよ。
 今日も、普通のコンビニにはまず置いていないテレビ雑誌を買いに行ったのですが、レジへ持っていく途中に箱に入ったDVDプレーヤーがたくさん並べてある棚がありました。なんか怪しげなメーカーですが、価格は3,980円、それでいてCPRMに対応している、というのですから、ちょっとびっくりしてしまいました。ちょっと前だと、CPRM対応のプレーヤーなんて、かなり特殊なもの、というイメージでしたよね。「のだめ」のドラマをやっているときに地デジで放送したものをダビングしたDVDを貸してあげたら、「かからないので、悲しくなりました」と言っていた人がいたくらいですから。それが今では、DVD1枚ぐらいの値段で手に入ってしまうなんて。
 実は、私の書斎こそHDDやDVDは完備しているものの、お茶の間では、テレビは液晶なのに、未だにDVDはかけられない、という、さっきの人よりもっと「悲しい」状態なのです。それで、こんなに安いのならと、衝動買いをしてしまいました。いや、こんな値段で「衝動買い」などといっていたら、笑われてしまいますが。

 こんな小さな、まるでおもちゃみたいなプレーヤー、本体のボタンを押そうとすると、本体までがいっしょに動いてしまうぐらいの軽さです。さっそく、DVDにダビングしてあって、まだ見ていなかった去年のベルリン・フィルの「ジルヴェスター」をセットしてみると、ちょっと最初の読み込みに時間がかかるようですが無事再生出来ましたよ。やはり大画面はいいですね。ただ、思った通り、ハイビジョンのテレビでDVDだと、地デジに比べるとはるかに雑な画面になっていましたね。でも、まあ、これぐらいだったらそんなに気にはならないでしょう。いずれは今のVHSでのチューナーは使えなくなるので、ブルーレイかなんかを買わなければいけなくなるのでしょうから。
 と、いきなり画面と音声が止まってしまいました。やはり安物、トレースに問題があるのかな、と思ったら、「ただいま、映像にトラブルがありました」みたいなテロップがでましたよ。そういえば、これは生中継を録画したものでした。これは放送事故だったんですね。
 さて、「かいほうげん」では、7月に行われる末廣さんが指揮をするコンサートのチラシをご紹介しましたが、あれはテキストだけの間に合わせのチラシだったのですね。最近になってちゃんとした写真の入ったチラシが出回ってきましたから、掲示板からリンクしておきました。ニューフィル以外の方は、こちらで我慢して下さい。

 末廣さんとヴァイオリニストの視線が、意味ありげに見えません?
aventure number : 1342 date : 2009/5/23


今日の禁断 たこ焼き

 きのうは、6月の男声合唱団の演奏会のほとんど最後の練習でした。今までの予定では、そのあとは本番の前の日にしか練習がなかったのですが、それではあまりにも間が空きすぎる、ということで、その間にもう1度練習、というか、パート練習が入ることになりましたがね。もう本番なのか、という感じ、いつもの演奏会のペースとはちょっと違っているので、軽い戸惑いがありますが、まあ、何とかなることでしょう。きのうの練習では指揮者の音楽作りにもなんか一つの方向性が見られたような気もしますし。あ、本番は6月21日の日曜日、若林です。出演者が多いのにそんなに広くないホールですから、余り積極的に宣伝しないようにしていましたが、まだ少しだったら大丈夫ですので、ひと味違う「富士山」を味わいたい方は、私まで。
 最後に、アンコールの「斉太郎節」をやってみました。・・・って、本当は内緒なんで、聞かなかったことにして下さいね。その日の指揮者は珍しく礼服を着ていたので、結婚式の帰りかな、と思っていたのですが、実はお葬式だったそうです。その話の中で、アンコールにひっかけて「今日は政宗の命日なので、和尚さんが『瑞巌寺』に行ってしまって、少なかった」と言っていました。確かに「♪ず〜いいがんんじいほ〜ど〜〜の」という歌詞でしたね。でも、それは正しくはなく、命日の法要は本当は「瑞鳳殿」で行われたことを、私は知っています。なんせ、関係者が出席していましたのでね。「瑞巌寺」で行われる法要は1ヶ月先なんですって。
 つまり、先週行われた「青葉まつり」というのは、この政宗の命日に合わせて行われていた、その政宗を祀った青葉神社のお祭りがその起源なのですから、そういうことになるわけです。ただ、あちらは「5月の第3土日」と決まっているので、必ずしも命日とは一致しません。そこで、本家の青葉神社のお祭りとの間に、ズレがでてしまうというのは、ここでも何回となく書いてきましたね。
 そのお祭りは、きのうと今日行われました。今朝その前を通ると、まだ開店準備中の屋台があったのですがその看板を見ると、こんな文字が書いてありました。

 車に会社名などを書くときには、「前から読む」というのにたまに出会えますが、屋台もこんな風に「前から」書く習慣があったのですね。「きびじく」っていったい何かな、と、最初は思ってしまいましたよ。「厳しく」とかね。屋台でなにを厳しくするのでしょうか。でも、「くじびき」は誰でも分かりますが、「カタヌキ」ってなんだか、知ってますか?
 今年は出てませんでしたが、前は「ごんだしらたみ」というのがありましたね。「権田白民」みたいな人の名前なのでしょうか。
aventure number : 1343 date : 2009/5/25


今日の禁断 アルプス

 マーラーの練習は相変わらず先の見えない中での混迷を極めています。いや、それなりに吹けるようにはなっているのは間違いないのですが、他の曲だったら今ごろには大体出来ているぐらいの段階にはまだほど遠い、ということなのですがね。
 そんな中で、きのうは管打の分奏が行われました。私は集中的に3楽章をさらっていったのですが、割と簡単だと思っていた2楽章に意外な落とし穴があったことを発見、さっそくそこを重点課題に加えることに決定です。そんな風にして、一緒にやったときに、つい指が動かなくなってしまうようなところを発見する、というのが、今の段階なのでしょうか。あまりにも低い志に、自分でもいやになりますが、いいんです、とりあえず末廣さんが来る7月初めまでには仕上がっていれば。
 練習の前に弦の事務局長が来て、今年のJAOの書類の管の分を持ってきていました。JAOというのは、毎年各地で行われているアマチュア・オーケストラのお祭りなのですが、このところニューフィルからもここへの常連が出てきています。その人たちが毎回「欠かさず」書いて下さるレポートが、今では「かいほうげん」の重要なコンテンツになっていることはご存じのことでしょう。今年のメンバーを見ると初参加の人も何人かいらっしゃるようなので、新鮮な報告が期待出来ることでしょう。K子さん、楽しみにしてますよ。
 なんでも、今年の参加者は8人だとか、これは最高のエントリーではないのでしょうか。なにしろ、開催地がすぐそばの郡山ですからね。実は、私も密かに参加を考えていたことがありました。曲目の1つが「春の祭典」なのですが、これにはアルト・フルートのパートがあります。こんな楽器を日常的に吹いている人などあまりいないでしょうから、これでエントリーすればうまくすれば当選するのではないかと思ったのです。普通のフルートなんて、とても倍率が高くて無理でしょうから。その前に、一応そのパートを見てみようと、スコアを見ながら吹いてみたのですが、もう最初の出番で完全にギブアップです。譜割りが全く分かりません。しかもヘンな指使いで恐ろしく早いパッセージを吹かなければなりません。おそらく1ヶ月練習してもこれは無理だと悟り、エントリーは見送りました。
 そもそも、これが開催される日は、末廣さんの練習日ともろにぶつかっていました。ですから、それもあって私はあきらめがついたのですが、実際はこんなに、他のオケと掛け持ちしていて、そちらからエントリーした人も含めるとなんと9人もの人がいなくなってしまうなんて、ちょっとヤバいんじゃないかと思うのですがねぇ。いえ、実は私も、ここに参加しないでもこの日は別の予定でいなくなるかもしれなかったのですから、大きなことは言えないのですがね。
 その予定というのが、この前書いたオペラ出演です。本番間近の集中練習が末廣さんとダブルブッキング、この時期だとちょっとオペラはサボれないので、JAOに紛れて休んでしまおうか、とも考えたのですが、よくよく検討してみると、もっと大事な予定が、そのオペラの衣装合わせの日にあったことに気づきました。それは、私の職場が1年中で1番忙しくなる日。いくらなんでもそんな日に休んだりするのは本末転倒です。というわけで、どう考えてもオペラのスケジュールを全うするのは難しいと、その話はお断りしました。もちろん、末廣リハーサルはなんの障害もなく出席、欠席者が二ケタになることは避けられました。
aventure number : 1344 date : 2009/5/27


今日の禁断 神戸


 この間の「偽造」騒ぎは、やはりメーカーサイドでも手を打ったようですね。私が買った先の通販サイトでは、レーベル検索ではそのアイテムがなくなっていましたし。でも、アカウントから昔の購入履歴をたどると、アイテムそのものへのリンクはまだ生きていましたよ。これではなんにもなりませんね。というか、こんな対応がメーカー(代理店)の本音なのでしょうね。「通常ご注文後 4-7 日以内に入荷予定」などとありますから、未だに注文を受け付けているのでしょう。もうすっかりネタはバレているのに、この開き直りよう、「永田町」以上にみっともない、もっといえば醜い素顔が、こんな対応から垣間見えてしまいます。
 これは、フランスだかチェコだかのレーベルが、ドイツの名門レーベルの音源をパクった事例なのですが、ネットの世界ではそんな、他人が書いたものを丸ごとコピー&ペーストして自分のサイトに載せるなどということは日常茶飯事です。その際たる物は「ウィキペディア」なのでしょうが、その「ウィキペディア」をそのままコピーしているサイト、などもあったりしますから、これでは最初に情報をアップした人の立場などどうなってしまっているのだか。
 もちろん、私もウェブマスターの端くれ、今までさんざんそんな目に遭ってきました。まあ、それだけ私の情報がレアなものであり、価値が高いことのあらわれなのでしょうから、実はそんなに悪い気はしないのですがね。自分の書いたことがあちこちで使われているのを見て、人知れずほくそ笑んでいる、というのはかなりの快感です。
 しかし、なにも知らないでそのパクリの方を先に見てしまった人にとっては、逆に私の方がそちらをパクったのだと誤解をしてしまうかもしれませんよね。いや、実際にそういうことが最近あったのですよ。私のサイトの愛読者の方が、「デュリュフレに関して、ずいぶん似ていることが書いてあるブログがある」と教えてくれて、「あちらは日付が入っているけど、こちらにはないので、誤解する人がいたら残念だ」とも言ってくれました。
 確かに、こんなブログがあるのは前から知ってましたし、これほどまでにレビューの文章までさも自分が聴いたかのように書いている図々しさには、私の方が恥ずかしくなるほどだったような気になったことも思い出しました。今見直してみたら、CDの画像まで同じものを使っていたんですね。サイズも変えないで。こういうものは、せめて「早回し」ぐらいするのが掟というものです。
 ほんと、これでは私の方が真似をしたと思われても無理はありません。これは本当にサイトを立ち上げた直後のコンテンツで、今だったら必ず入れている日付も入っていませんでしたので、遅まきながら入れておきました。うん、これが、私の財産を守る最低限の保証なのでしょうね。
 なんだか、だいぶ前に同じようなことを書いたような記憶があるのですが、今ちょっと「全文検索」が使えないので確認出来ません。そんな、「あるのが普通」だと思いこんでいたツールが、サーバの変更でつながらないようになっています。しばらくしたら再開出来ますので、それまでご辛抱下さい。ほんと、こんなことでもないと、「あ」さんのご努力なんて、気づきもしないところでした。いつもお世話様です。
 ところで、デュリュフレって、クリス・ノース(ミスター・ビッグ)に似てません?
aventure number : 1345 date : 2009/5/29


今日の禁断 有楽町

 今日は、こんなところへ行ってきました。

 宮城県内の合唱団が一堂に会するという年に一度のお祭りだそうです。というか、学生時代にもこんな催しはあったような気がしますね。その時は確か、仙台市公会堂(死語)に行ったような記憶がありますが、どんなことをやったのかはさっぱりおぼえていません。規模もそんなに大きくなかったような気もしますし。しかし、今ではこの会場(この前ニューフィルでも使いましたね)の大ホールと小ホールを総動員して、朝から晩まで丸1日かかって行われるというのですから、ずいぶん大規模になったものです。
 いつもだと、愚妻がこれに出演していたので、車で送り迎えだけしてそのまま帰ってきていたのですが、今年は何かと合唱関係の知り合いが増えたので、ちょっとのぞいてみたくなりました。それで、お昼頃に送っていったあとに、そのまま残って、ずっと最後まで聴いてきましたよ。6時間近くの長丁場でしたが、なかなか楽しめました。
 ただ、出場者が全部で70団体近くもあるものですから、会場を2箇所に分散、それぞれ午前、午後、夜の3ブロック、計6ブロックに分けるという措置をとっています。そして、それぞれのブロックで出演者同士による投票で「もう1度聴きたいところ」が選ばれ、その6団体が一番最後の「クロージングコンサート」でもう1度ずつ(持ち時間は半分になりますが)歌うことが出来ることになります。
 しかし、それぞれの会場は行き来自由ということにはなっていますが、聴きたいところが近い時間帯になってしまったら両方聴くのはまず不可能、実は、最初は大ホールで聴いていて、一つだけ小ホールに行こうと思っていたのですが、結局それはあきらめざるを得ませんでした。見ていると、同じブロックの人たちは最後まで聴いていますが、他のブロックになったらほとんど帰ってしまうみたいでしたしね。私みたいに「全部聴いてみたい」なんて人は、最初からいないことを想定しているのでしょう。
 この大ホールで合唱を聴いたのは多分初めてのことのような気がします。特にアカペラの時の残響が、とても素晴らしいことに気づきました。同じ残響たっぷりの青年文化センターに比べると、その響きがとても美しく、そして、本体を邪魔することが決してないのですよ。こんなのを味わってしまうと、もう青年文化の音は聴く気にもなれなくなってしまうほどです。
 そんな幸せな気分になれる極上の響きの中で、各団体は本当に素晴らしい演奏を聴かせてくれていました。特に、高校生や、さらには中学生などが、まさに「ピュア」な声で歌っている美しさは感動ものでした。その中での最大のお気に入りはここ。

 林光の曲を、「振り」と「擬音」を交えて、生き生きと歌っていました。予想通り「ブロック賞」に選ばれて、最後にもう1度聴けたのは、本当に幸せ。
 もちろん、私の関係者や、私自身が関係している団体も、とても素晴らしい演奏でしたよ。


 男声の方はブロック賞を獲得、もう1度演奏した時には、役員のおねえさん(?)を引っ張り出して指揮者がダンスを踊る、という、とても中高生には出来ないようなパフォーマンスを見せてくれましたよ。こんな合唱団だったら、ちょっと入ってみたい気になったりします。

 前回、「全文検索の開通にはしばらくかかる」とお知らせしましたが、もう「開通」してしまいました。相変わらずの誠実なお仕事、感謝の言葉もありません。
aventure number : 1346 date : 2009/5/31


今日の禁断 篠笛

 もはや旧聞に属しますが、この間の土曜日には、職場で毎年行われている、「かやの木コンサート」がアトラクションになる催しがありました。いつもですとフルートの会の人たちが童謡や懐かしい歌を披露するのですが、今回は別のつながりからのグループにお願いすることになっていました。それは、和太鼓のグループ、屋外でやればさぞや爽やかなものになるだろう、と思われていました。
 しかし、その週末はお天気が芳しくありませんでした。その日には間違いなく雨が降るだろう、という予報が確定的になったときに、その屋外でのコンサートはあきらめて、手配してあったテントなどもキャンセルです。仕方がないので、屋内で和太鼓を披露してもらうことになりました。
 予報通りの、時折大雨になるという最悪のお天気、それでも、お客さんは例年通り集まります。本編の行事が終わってコンサートが始まると、お年寄りの多いお客さんたちは、一様にその腹に響くような音に度肝を抜かれたようでした。3人のメンバーが繰り出す演奏は、ちょっと新しいセンスなども混ざっていて、とても楽しいものでした。おそらく、聞いていた人は元気をもらえたことでしょう。

 コンサートが終わってみんな外に出たあとで、そこに置いてあった机の上を見てみると、なんだか黒いゴミのようなものがいっぱい落ちています。天井が虫に食われて木の粉が落ちてきたのかな、と思って畳の上を見てみると、そこもやはり木の屑のようなものがたくさん広がっています。これは虫などではなく、太鼓の音でこの木造建築全体が振動して、天井裏の埃が落ちてきたのですね。フルートでは絶対こんなことは起きません。恐るべし、和太鼓。
 そんな雨も一段落、また初夏の暑さが戻ってきたために、ニューフィルの練習場はまた暑さとの戦いとなる季節です。そんな中で、フルートは初めて5人全員が出席、ほかの管楽器もほぼ全員揃っていましたね。それだけではなく、弦楽器もいつになく充実したラインナップでしたよ。新入団員もいたようですし。なんだか、椅子が足らなくなってしまった人もいたみたい。ですから、もうその暑さといったらハンパではありません。でも、そんなほぼフルメンバーのかもし出すマーラーは、時々ずいぶんふくよかな響きを聴かせるようになっていました。
 休憩時間にピアノのそばに行ったら、なんだか懐かしい顔が見えていました。マーラーを聴きにきたのだというKくん、「この時期にこれだけ弾けるなんて、すごいですね」と、まんざらお世辞でもないようなほめ方でした。うん、Kくんが復帰すれば、さらにすごい演奏が出来るようになることでしょう。
aventure number : 1347 date : 2009/6/2


今日の禁断 近鉄

 私のサイト「ジュラシック・ページ」は、もちろん映画「ジュラシック・パーク」にちなんだタイトルです。その名に背かず、サイト内には「ジュラシックなんとか」という「作品」が数多く見られるはずです。メインは毎月1回更新する「コラム」ですが、その前に作ったものはこちらにまとめてあるのは、ご存じのことでしょう。もう一つ、こちらには、「作品番号」を付けたリストもありますよ。もちろん、「JWV」というのは「Jurassische Werke Verzeichnis」の略称、あのバッハ作品番号Bach Werke Verzeichnisにちなんだものであることは言うまでもありません。久しぶりにこのリストを見ていたら、これ以降立ち消えになっていた番号を無性に付けたくなってしまい、ついさっきこちらに全部付け終わったところです。なんと、現時点では183もの「作品」があったとは、自分でも驚くほどですよ。さすがにバッハの1128には及びませんが、もう少しすれば、そのバッハのカンタータぐらいの数字にはなるのではないでしょうかね。しかし、「ジュラシック・パーク」のパロディをこれだけ作ったというのは、もしかしたらギネスに認定される可能性もあるかもしれませんね。こんなアホなことをこれだけコンスタントに続けられる人なんて、私以外にはいないでしょうし。
 いや、しかし最近は、「パロディ」というにはあまりにも苦しいものも出始めています。本当に毎月一つずつ生み出すというのはかなりの苦行でもあります。そんなことを言っても、締め切りは容赦なく迫ってきますから、時にはあとで見てみると相当に恥ずかしいものも出来てしまっていましたね。でもいいんですよ。なんたった続けることに意義があるのですから、あまり似てなくても大目に見て下さいな。
 実際には、ネットの世界ではかなり暖かく受け止められているのかもしれない、というのが最近分かったところです。「逆探知」で見慣れないリンクがあったので行ってみたら、こんなブログがありました。これには思わず笑ってしまいましたよ。こんなの

を私が作っていた覚えはなかったのですが、これはこのブログの主が、私のこれ

とこれ

をもとに合成して、ご自分なりの「ジュラシック」をお作りになったのですね。なかなかの傑作ではありませんか。「パリーグ」が「JWV11」ですから、これはさしずめ「JWV11a」といった感じでしょうか。
aventure number : 1348 date : 2009/6/4


今日の禁断 萩ホール

 ニューフィルの仕事が、また増えてしまいました。今まで他の人がやっていたことが出来なくなってしまったので、私のところにお鉢が廻ってきたというわけです。それは、今度の定期演奏会の曲目を決めるための話し合いの時に使う資料作りです。ニューフィルでは、団員全員の希望を元に曲目を決める、という、極めて「民主的」な方法で選曲を行っています。もちろん、今や「民主」という言葉を額面通りに信じる人など誰もいませんから、それは「衆愚」、あるいは「混沌」と置き換えても構わない、と言うのが正しい解釈になるのですがね。
 つまり、私が窓口になって、各パートの希望をとりまとめた結果、その曲数はなんと76曲にもなってしまっていた、という現実を目の前に提示されてしまったという「混沌」を言いたかったわけでして。他意はありません。
 もちろん、私の仕事はそんな多くの曲目のリストを作るだけではありません。それぞれの曲について、詳細なデータを揃える、というのが、最も重要なことになってくるのです。その中でも肝心なのが楽器編成です。アマチュアのオーケストラですから、財政状況によってはお金のかかる楽器を使えないときもあります。それは、演奏者も一緒に借りないと出来ない「ハープ」という楽器なのですが、それが入っているかいないか、というのがすぐ分からなければいけません。さらに、団員が、それこそ「公平」に出番が確保出来るか、というのも重要、そのための管楽器の人数などもきっちり提示されなければいけません。
 これは、どこのアマオケにとっても必要なことなのでしょう、そういうことがすぐ分かるようになっているサイトがあります。ほとんどの曲はそこに網羅されていますので、それをそのまま写せば良さそうなものですが、ニューフィルの場合にはとんでもない「マニア」がいたりしますから、そこにはないようなものも出てくるのですよ。そうなってくると、もうお手上げです。演奏時間ぐらいでしたらNMLあたりで、これはどんな曲でも分かりますが、楽器編成となるとスコアがないことには・・・。しかし、幸い、ネットでは出版社のサイトで貸し譜のデータが充実していますので、そちらを写して、ほぼ完成です。でも、Durandのカタログは不親切ですね。本当に知りたいのはどんな打楽器を使っているか、なのですが、そこでは「percussion」で済ませてありましたし、どう聴いてもピッコロやコール・アングレが入っているのにフルートやオーボエの人数しか書いてありませんでしたね。
 ところが、どんなことをしてもそれすらも見当たらない曲が一つだけ残ってしまいました。今度演奏する会場は、かつて伊達政宗の居城であった仙台城の二の丸に建てられています。そのホールの愛称を決める際に「二の丸ホール」という名前すら挙がったという、このお城には縁の深いホールです。そこでやるのなら、ということでヴァイオリン・パートから挙がったのが、「独眼竜政宗」のテーマ曲です。こんなもの、どこを探しても楽器編成なんか見つかるわけがありません。そこで、我が家のDVDコレクションからこのドラマのコンプリート版を探し出し、テーマ曲を聴いて楽器を探します。オンド・マルトノが使われていたのは、最初に放送されたときから知っていましたが、残りの打楽器をとりあえずリストアップしたものの、果たしてこれでよいのかどうか。そもそもオンド・マルトノなんて使えるわけないし。
aventure number : 1349 date : 2009/6/6


今日の禁断 サロメ

 「のだめ」は、いったいどうしてしまったのでしょうね。21巻が出てからもう1年近くなろうとしているのに、一向に続編のニュースが入ってきません。雑誌の連載の方もなんだかしばらく休んでいたみたいですし、もうひところの勢いがすっかりなくなってしまったのは、誰の目にも明らかです。まあ、マンガが出なくても、「のだめ現象」はまだ細々と続いてはいるのでしょうがね。そんな中で映画の制作がそろそろ始まるのでしょうが、いったい大丈夫なのでしょうか。というか、こんな盛り下がっているときに映画なんか作ろうという感覚が私には良く分かりません。こういうものは一度ピークを過ぎれば、もはや同じテンションを保つのは不可能なものです。そんな、空気を読めない(という言い方も、すでに盛りは過ぎています)人たちの作る映画がコケてしまわないように願っているのですがね、どうなることでしょう。
 ですから、特にマンガ好きというわけではない私にとって、もはや楽しみにしている作品などというものは、本当に少なくなってしまいました。とりあえず毎号立ち読みをしている「オリジナル」でも、読むのは「た」と「つ」と「あ」の3つだけになってしまいましたし。
 そんな時、私の職場に詳しい友人が教えてくれたのが、これです。

 主人公が「キリスト」と「ブッダ」の2人、もちろん、本物です。その2人が休暇を利用して、立川のアパートでシェアリングをしている、という設定、アパートを借りるときの名義が「聖」という名字だ、と。まあ、その設定自体で、かなり楽しむことが出来ますが、「宗教的な知識」があれば、それがより一層楽しめる、というのがポイントです。幸い私は仏教にも、そしてキリスト教にも造詣が深いものですから、その辺のネタはビシビシと決まってきますよ。「銀のお盆に生首を欲しがったわがままな娘」なんてのが出てきますが、その娘の名前が書かれていないのがミソ。作者の読者への挑戦なのでしょうか。
 基本的にギャグマンガなのですが、そのテクニックがかなり古典的。ページをめくった瞬間に強烈な「オチ」があらわれて、それで爆笑を誘う、という、分かり切った手法がたまりません。先が読めていても、実際にこれをやられると間違いなく爆笑させられてしまうのですから、困ったものです。一番笑ったのは、アパートがあまりに暑いので、2人でファミレスに涼みに行くシーンでしょうか。ドリンクバーだけを注文して長々と居座る2人、最初は空いていたのに、だんだんまわりにお客さんが増えてきます。ウェイトレスも、そろそろ迷惑顔をし始めたので、2人はそのウェイトレスにそのあたりを尋ねようとします。そしてページをめくると、そこには大きなコマの中で満面に笑みをたたえた彼女が、「お客様は、神様ですから」ですって。ここでツボにはまらない人が、いったいいるでしょうか。
 とは言うものの、こういう「絵」はちょっと苦手、3巻までは買いましたが、それ以上「自分で」買うことはないでしょう。
aventure number : 1350 date : 2009/6/8


今日の禁断 エロイカ

 きのうのニューフィルの練習は、マーラーのカップリング、モーツァルトで始まりました。なぜか、その交響曲には木管楽器はオーボエとファゴットしかありません。いや、ファゴットは確かに木管楽器には違いありませんが、この曲の場合は低音の補強という役割ですから数には入れないとすると、木管はオーボエだけということになりますね。つまり、他の木管、フルートとクラリネットは入っていないのですよ。長年ニューフィルにいますが、フルートの入っていない曲をやったことなど、記憶には全くありません。そのぐらい、オーケストラ曲と言えばフルートが入っているというのはほとんど常識なのですよね。
 ですから、この曲を練習するときにはフルートのメンバーはいなくてもいい、ということになります。これまでにも「降り番」というのは確かにありました。しかし、それは単にパート内のメンバーの組み合わせの都合で出る必要がない場合です。ですから、たとえ降り番でも、他のメンバーの都合によっては代わりに吹かなければならない場合も出てくるのですね。しかし、今回は違います。この曲をやるときには、フルートパートの人は間違いなくそこにはいなくてもいい、ということになるのです。
 ほとんど初めての体験、逆になんだか戸惑ってしまうほどでした。きのうは、ですからモーツァルトを8時ぐらいまでやっているので、そのあとのマーラーに間に合うようにさえ行っていれば良かったはずなのに、7時過ぎにはもう練習場にいたのですからね。長年の習性というのは、本当に恐ろしいものです。こんなスケジュールの日が、本番までにあと3回ぐらいあるはず、その時にはめいっぱい時間を有効に使って、一仕事してから来ることにしましょう。
 モーツァルトが終わった時点で休憩になったのですが、それまで待っていた管楽器の人たちはさっそく席に座って、音出しに余念がありません。マーラーが始まったときには、もうやる気満々でしたよ。しかも、弦楽器のメンバーもこのところは非常に出席率が高いものですから、さながら本番のような音が出ているのでは、と錯覚するほどです。ほんと、今の段階でこれだけの弦の人たちと一緒に合奏が出来るなんて、思いもかけないことです。
 そのあとは、次の演奏会のための選曲会議で、私の職場へ向かいます。いつも、練習に行く前には、部屋に机と椅子を並べておくのが私の仕事なのですが、今回はさらに、希望曲をまとめたリストを机の上に並べておきましたよ。なんという手際の良さなのでしょう。しかし、討論の最中に、「シベ1が20分で終わるわけがない」などという声が聞こえてきます。どうやら、曲目の多さに紛れて、細かい確認を怠ったツケが、ここで現れてしまったようですね。あとで確認してみたら、それは私の単純な転載ミスでした。ちょっと悔しいかな。
 会議そのものは1時間ほどである程度の結論がでてしまったので、かなり早めにお開きとなりました。私の周到さもそれを助けたのだ、と思えば、さっきの悔しさも気になりません。
 ちなみに、97万のキリ番は真夜中に出ました。
aventure number : 1351 date : 2009/6/10


今日の禁断 男声合唱

 私のサイトには、あることないこといちゃもんを付ける人が後を絶ちません。例えば、私は、「原典版」というものは複数存在する、というスタンスに立って、さまざまなことを書いているのですが、そのあたりが理解出来ない人などが、「ジェスク版は原典版ではない」などと言ってくると、こういう人に親切に理解してもらうのは至難の技だな、と思ってしまいます。分かりやすい説明をしていると突然逆上する、というケースには何度も遭遇していますから、こういう人には無視を決め込むのが一番。
 かと思うと、先日の「禁断」で披露した「あり得ない」画像が、なぜ「あり得ない」のか理解できない、という人もいましたよ。そもそもこれはドイツの高級車「アウディ」のエンブレムなのですが、本来はこういうものです。

 つまり、4つの輪の交わる部分は互いに入り込んでいて、「平面」の中で交差していますよね。これを元に私が作ったのが、これです。

 どうです。「平面」の中でこんな形になるなんてあり得ないのは、見てすぐに分かりませんか?もちろん、これには約束事があって、それぞれの輪が「平ら」なものである必要があります。そして、材質も簡単に曲がったりしない頑丈なものというのも、この金属光沢のテクスチャーで分かるはずです。つまり、ゴムのようなダラダラしたものでしたら上になったり下になったりは自由ですが、こんな固い、そして「平ら」な輪が、こんな風に交差することはあり得ない、ということなのです。もっと分かりやすく立体的な模型を作って、その写真で説明しようと思ったのですが、いまいちうまくいかないので、やめてしまいました。なんたってこれは「感覚」の問題なのですから、どんなことをやっても理解、というか、頭では分かっても感覚がついていかない人はいるわけでして。
 そんなことを言っていますが、私自身もサイト作りでまだまだ知らないことが多いのにはうんざりしてしまいます。例えば、音源にリンクしてストリーミング再生をするための正しいやり方を、今まで知らなかったのですよ。というか、今までそういう機会はあまりなく、ほとんどはmidiで済ましていたからです。midiの場合は、ただ<A>タグでリンクするだけで自動的に再生ソフトが起動してくれていました。最近、必要があってmp3をストリーミング再生しようと思って、midiと同じようにリンクを張ってみたのですが、なぜか、再生ソフトが開きません。もっとも、それはXPの場合だけ、VISTAではすんなり出来てしまうのですよ。しかし、まだまだ全部がVISTAに変わったわけではないので、色々調べてみたら、その解答がありました。mp3に直接リンクするのではなく、そのファイルのURLを記したテキストファイルの拡張子を「.m3u」とリネーム、それを同じディレクトリに置いて、その「m3uファイル」へのリンクを張れば、ストリーミングが出来るんですって。
aventure number : 1352 date : 2009/6/12


今日の禁断 富士山

 私の書斎には、一応ライティングデスクは置いてあるのですが、ほとんど物置と化しているためにそこにパソコンを置くほどのスペースはとっくの昔になくなっています。ですから、パソコンを使うときには、ダイニングのテーブルの上などでやる、というのが、作業的にはベストです。しかし、そこではいつもテレビが付けっぱなしになってやかましい上に、なにかと邪魔者扱いされるものですから、到底集中した知的作業には不向きです。ですから、この「禁断」執筆のように高度の集中力を必要とする精神的行為を行う際には、書斎にこもって、膝の上にパソコンを置いて深い思索の森に入り込むことになるのです。なんせ「ラップ・トップ」ですから、膝の上に置くというのは至極まっとうな使い方なわけですよね。しかし、ご存じのようにパソコンというのはかなりの熱を出すものです。これから夏場に向かって、これを抱えながら作業をするというのは、実はかなりの苦行なのです。先日の「おにいさん」でも、イエスは暑がっていましたよね。ですから、以前「萩ホール」で見たような、こんな椅子が欲しくてしょうがありませんでした。これだったら、このテーブルにパソコンを置けば「暑さ」から逃れることが出来ますよ。

 この前、新幹線のグリーン車に乗ったときも、やはり肘掛けの中からテーブルが出てきて、その上にコーヒーを置けるようになったのを見たばかり、ですから、普通の家具屋さんで、こんなテーブル付きの椅子が売っていないか、とりあえずネットで調べてみたのです。ところが、どんな家具屋さんのサイトに行ってみても、こんな椅子は扱っていないのですね。
 そのうちに、今使っている椅子がかなりヤバくなってきました。はっきり言って安物、スチールのパイプをS字型に曲げただけのフレームで、なんの補強もされていないものですから、さほど重くない私でも、長く座っているうちにパイプの曲がった部分が折れ曲がってしまいました。そうなると、元に戻してももうどうにもなりません。早急に新しい椅子を手に入れる必要に迫られていたのです。
 そこで、きのう「東京インテリ屋」という、店員がみんな高学歴の家具屋さんに行ってみると、ちょっと手を加えれば、私の希望通りになりそうな椅子が見つかりました。それが、これです。

 肘掛けがかなり長いので、そこに板でも渡せば、格好のテーブルになりそう、さっそくホームセンターで棚板を買ってきて、こんな風にしてみました。

 これは、なかなか快適です。私の知的生産作業も、これからはさらにはかどることでしょう。
 もちろん、フィジカルな作業も並行して行います。今日行ったのは何度も愚妻を送っていった富沢の市民センター。いよいよ来週は合唱の本番なので、最後のパート練習が行われました。中に入ったのは初めてなのですが、練習の会場がなんと「調理室」。ガスレンジやら調理台の中での練習も、なかなか楽しいものでした。これは声出し前の体操。
aventure number : 1353 date : 2009/6/14


今日の禁断 バイロイト

 今日の練習は、マーラーでは初めてのパート練習です。この時期、普通の曲であれば木管の中のバランスとか音程の調整までチェックすることが出来るものなのですが、マーラーに関してはとてもそこまでのレベルには到達していないものですから、とにかく止まらずに通す、というだけでも大変なことになります。2楽章や3楽章はとりあえずきちんと拍を追っていけばなんとかつなげることはできました。結局そこでまだまだ音の怪しいところなどを見つけ出して、個人練習の糧にする、といった感じでしょうか。しかし、もちろん途中で何度かは止まってしまいますから、この2つの楽章を1回通すだけで1時間以上かかってしまいましたね。
 少し休んで1楽章です。ここは、単純に合わせるのは不可能、各パートが複雑に入り組んでいますから、それをきちんと一つの流れにするのがとても大変です。幸いフルートにはそんな面倒なところはなかったのでほかのパート同士のやりとりを眺めながらチェックを入れます。でも、当事者にしてみればそう簡単にはいかないものなのは、とても良く分かります。こういうときには自分たちだけで合わそうとしないで、手の空いた人がきちんと拍を示してやった方が確実に全体が分かると思うのですがねえ。
 結局、大方の予想通り、4楽章までは手を付けることが出来ずに、時間が来てしまうことになりました。ほんと、この曲は大変です。しかし、こうしてほかの木管を聴いていると、なぜかフルートだけがえらく淡泊なフレーズしか与えられていないように感じてしまいます。ちょっと物足りないような。
 サイトの方では、何ヶ月ぶりかで新しいコンテンツをアップすることが出来ました。ネタ自体は以前「おやぢ」に書いたことの焼き直しなのですが、それを2つ分まとめて一つのものにしています。素材はだいぶ前から揃っていたので、この前の週末に集中的に作り込み、ほとんど完成はしていました。ただ、追加したい画像が出てきたもので、それを取り込むまでに時間がかかって、今日までアップ出来なかったのですが、結果的には待っただけのことがあったことになります。というのも、土曜日に愚妻を練習に送っていった通り道の本屋さん(ヴィオラのYちゃんがいるところ)で見つけて買ってきた本があまりに面白いのでその日のうちに読めてしまったのですが、そこに書いてあったことが今回のコンテンツにも関連していたのですよ。その中にあった、ある人物に関する記述が、今まで信じられていたこととは全く異なることだったので、実は私自身かなりショックを受けているところなのですが、それによって、コンテンツの文章も微妙に書き直しが必要な事態になってしまったのです。ですから、焦ってアップしていたら、公開されたあとに訂正しなければならなくなって、後悔していたところでした。
 この本のレビューは、おそらく3日ぐらい先の「おやぢ」にアップできるはずです。
aventure number : 1354 date : 2009/6/16


今日の禁断 デスパレート

 「漢検」のデタラメさにもかかわらず、漢字ブームは依然として衰えることはないように見えますね。テレビのバラエティやクイズ番組で、堂々と難しい漢字の読み方を競ったりしているのですから、このブームは本物なのでしょう。テレビというものは必ず安易な方向へ向かうというのが昔からの習わしですが、そんな中であえて「難しい」ものへ挑戦しようとしているように見えるのは、ちょっと異様な光景ではありますが。そもそも難しい漢字が読めないので笑われる、というのが正しい「お笑い」の姿だったはずなのに、今では誰にも読めない漢字を読んで尊敬される芸人なんてのがいるのですから、なにか間違ってます。
 しかし、そんな、ひたすら難しいものを求める風潮とは裏腹に、なんでもないような簡単な読み方すら出来ないような「プロ」がいたりするのですから、面白いものです。そんな、あり得ないものの並立が、ちょうどよいバランスをとっているのかもしれませんね。

 しかし、スポーツアナウンサーが、「ヒンヨクにならないといけません」(「貪欲」ですけどね)と言っているようなレベルの話が、外国のドラマの吹き替えにまで及んでいるというのには、ちょっと驚いてしまいます。それも、おそらく普通の大人だったら誰でも知っているような言葉を読み間違えているのですからね。夫である市長が竜巻の被害にあって亡くなってしまったために、葬儀に列席している妻に対して、市長の父親(それこそ、かなり立派な「学識経験者」なのでしょうね)が、「息子のイゴンについて、話をしたい」などと言っている(もちろん、「言って」、というか、台本を「読んで」いるのは、日本人の声優さん)のを聞いて、ギョッとしない人などいるでしょうか。そのシーンで「彼」は、「イゴンによると、君の取り分はゼロだ」とか、何度となく「イゴン」という言葉を口にします。もちろんこれは「遺言」のことだとは分かりますが、この字を見て「ユイゴン」と発音できない「大人」がいるのですね。これを録音したときに、他の人はまちがいに気づかなかったのでしょうか。
 その竜巻では、他の人も亡くなりました。そこで、その「遺灰」を故人の思い出の場所に撒こうという物語が始まります。日本ではそういう場合には「遺骨」になっていますので、こういう言葉にはあまり馴染みがありませんでしたが、なぜか最近はよく目にします。それで、その言葉が発音されるときに「イハイ」という音が聞こえてくると、なんとも居心地が悪くなるのは私だけでしょうか。そういう発音の言葉で、同じようなシチュエーションに使うものに「位牌」というものがあるので、いったいどっちを指しているのか分からなくなってしまうのですよね。「遺灰」は「イカイ」とも読めるので、出来ればそっちを使ってもらいたいな、と。だいたい「イハイ」は「重箱読み」ですし。
 あともう一つ、私には完璧に関係のない言葉ですが、「買春」を「カイシュン」と読むのも、やめてもらいたいものです。「売春」を「ウリシュン」って言いますか?こんな、使い慣れない単語がいっぱい出てくると、「全文検索」のキーワードもどんどん増えていくのでしょうね。
aventure number : 1355 date : 2009/6/18


今日の禁断 ベーム

 きのう「おやぢの部屋」でご紹介した本は、私にとっては非常にショッキングなものでした。なにしろ、小さい頃からのワーグナー・マニアで、最初に買った「輸入盤」が、バイロイトのライブ録音の「トリスタン」だったのですからね。

 その頃のオペラのLPは、国内盤では1枚の表裏に「Side1」「Side2」と、連続して曲が入っているのが普通でしたが、なぜか輸入盤の場合、例えば5枚組だと1枚目の表は「Side1」なのに、その裏側は「Side10」になっていました。つまり、それらは「オートチェンジャー」向けのカッティングだったのですよ。今ではもはやどんなものなのか想像することも困難かもしれませんが、かつては何枚かのレコードを連続して演奏できるような、そういう装置があったのです。これは、ターンテーブルの真ん中のシャフトが長くなっていて、そこにレコードをまとめて団子状に重ねておきます。シャフトにはストッパーが付いていて、重なったレコードが下から順にターンテーブルに落ちてきて、1枚の演奏が終わると自動的にアームが外に動いて、そこに2枚目が落ちてくる、という仕掛けです。
 ただ、ちょっと考えると分かりますが、この装置はレコードを裏返すことは出来ません。ですから、つながった曲を連続して演奏しようとすると、さっきのような順番でカッティングする必要が出てきます。1枚目のA面の次は2枚目のA面、という順番ですね。そして、5枚目が終わったところで5枚まとめてひっくり返しますから、5枚目だけはA面とB面が連続することになります。
 そのボックスの中に、ブックレットと一緒に入っていたのが、そのレコードが発売される直前に亡くなったヴィーラント・ワーグナーに対する追悼文でした。同じ頃、日本にやってきていたベルリン・ドイツ・オペラの公演でも、開演前に総監督のゼルナーがステージで追悼の辞を述べたというようなニュースも流れてきました。それほどまでに、ヴィーラントは当時のオペラ界で高く評価された演出家だったのですね。
 しかし、実際は必ずしもそんな立派なものではなかったことが、この本によって明らかにされてしまいました。歴史というものは、そんな風に全く逆の見方があらわれることが、良くあるものです。

 そこで思い出したのが、ちょっと前に読んだビルギット・ニルソンの自伝。バイロイトに関する部分を読み直してみたら、最初は読み過ごしていたこんな記述が目にとまりました。
 《ワルキューレ》ではオルトリンデも歌った。《指環》は毎年上演されていたから、全体リハーサルは行われず、ヴィーラントが《指環》の演出を担当したのに、一緒に仕事が出来なくて悲しかった。その代わり彼の妻で振付師のゲルトルート・ワーグナーが、我々ワルキューレの係になった。8人のワルキューレ娘は、かなり身動きを制限され、みな同じように腰に腕をあてるポーズで、まるで大きなギリシャの甕(かめ)にあるような姿で立たせられた−たぶんそれほど華奢ではなかったが。
 どうしてだか思い出せないが、私はワーグナー夫人をいらつかせたらしい。彼女のリハーサルがあまり意味がないと感じて、私はどうしてももどかしさを隠せなかったから、おそらくそれが原因で彼女をいらいらさせたのだろう。(278ページ)
 「彼女」がなぜ苛立ったのか、さっきの本を読んだ後ではその訳は簡単に見つかりますよね。
aventure number : 1356 date : 2009/6/20


今日の禁断 パリンカ

 きのうは、こんな合唱団の定期演奏会でした。

 この日本酒、なんでもこの合唱団の指揮者がラベルの字を書いたのだそうです。もちろん、左の掛け軸の字も、同じ人の筆になるものです。いや、彼が備えているのはこの「書」よりも豊かな音楽の才能なのですけどね。

 会場は定員700人の中ホール、普段のこの合唱団の演奏会ではまず満員になることはないのですが、今回は創立20周年だかの企画でこの日のために参加者を募って、最後のステージをなんと80人という、普段の倍以上の人数で歌うことになっていたものですから、必然的にお客さんも多くなることが予想されていました。ですから、開場前にはこんなに列が出来ていました。

 これは、男声合唱団、最初のステージはこんな感じです。フィンランドのシベリウスとかエストニアのトルミスとか、原語で歌います。トルミスあたりははっきり言って「難曲」、でも、そんな高いハードルの曲を軽々と歌うのが、この合唱団の持ち味なのですよ。ただ、この日はいまいち練れていないというか、もう少しすんなり歌えるはずなのに、という感じがつきまといます。結構、言葉のハンデも大きかったのでは。
 「男声」といいましたが、テナーには「女性」の人も見えますね。「男声」のパートが歌えるのなら、「女性」も受け入れる、というのがこの合唱団のスタイルのようです。

 次のステージは日本語の曲ばかり、前のステージよりは段違いに豊かな音楽が聞こえてきました。この曲は、なんと中学生とのコラボです。合唱コンクールの2人だけで出場して大きな話題となった人たちが、この合唱団のピアニストとのつながりで出演の運びとなりました。正直、この2人の少女の声は「ピュア」そのもの、まわりの席からはすすり泣きも聞こえてきます。

 その次のステージになったら、メンバーは全員私服に着替えて来ました。これは、ちょっと懐かしいヒット曲を男声合唱に編曲した、とても楽しいメドレー曲、ベースのソリストがここではフランク永井の持ち歌を歌っています。もうちょっと前には、テナーのソリストが、「別れても好きな人」を、「別れたら、次の人」と「ボキャ天」のネタを披露して、笑いをとっていました。

 そして、最後、タダタケの「富士山」です。さまざまなバックグラウンドを持った人たちが集まったいわば「寄せ集め」ですが、核となるこの合唱団の音質に寄り添った上で、大人数ならではの迫力を実現させていました。
 なんてね。人ごとのように言ってますが、私もそのメンバーの1人、そんなに多く練習する機会があったわけではなかったのに、この指揮者は見事に全ての人を自分の音楽の中に取り込んで、とてつもないエネルギーを発散させていました。来年も、この人たちと一緒に歌う機会があるかもしれません。いや、もしかしたら、全ステージに乗ってたりして。 
aventure number : 1357 date : 2009/6/22


今日の禁断 展覧会

 きのうはものすごい暑さでしたね。なんでも、今年初めて30度を超えたとか、真夏日、ですね。でも、次の日になったらいつもの梅雨空で今度はいきなり寒くなったりしますから、体がついていくのが大変です。
 そんな暑い日でしたから、きのうの練習はかなり辛いことになるのでは、と予想していました。「省エネ」などと言っていた頃が懐かしいほど、今では「二酸化炭素排出削減」などと、ものものしい、それでいて実体を伴わないことにかけてはなににも負けないようなスローガンが、この国だけではなく全世界を席巻しているのですから、1W(「ワット」です。そう書かないと、べつの不愉快な意味にとられそう)たりとも無駄には使えないという厳しい状況にさらされています。ですから、まだ6月中なのにエアコンを稼働させて無駄な電気を使うことなどは考えられません。去年でさえ、こちらでお願いしても頑として入れてはくれませんでしたから。
 しかし、エレベーターでホールのある階に着いてみると、なんだかひんやりしたものが感じられるではありませんか。なんと、頼んでもいないというのに、すでに冷房が入っていたのですよ。管理の担当者が変わったのかもしれませんね。「地球環境」などと言う得体の知れないものよりも、使う人の快適さを優先させるという発想は、なんと尊いものでしょう。
 「夜は涼しくなる」という天気予報なので、家を出る時には半袖Tシャツの上に羽織るために長袖のシャツを持ってきていました。でも、まさかこんな人間味あふれる待遇が控えていようとは思いもよりませんでしたから、それは車に置いてきてしまいましたよ。快適この上ないと思っていても、前半にやったマーラーの4楽章はなにしろ休みが多いものですから、しばらくするうちに肌寒くなってしまいます。こういうのを本当の「贅沢」というのでしょうね。
 けっこう時間が押して後半の1楽章が始まったので、丁寧にチェックしていたらまだパート譜で1ページ近く残っているのにほとんど時間がなくなってしまいました。しかし、「末廣さんが来る前にこの楽章を練習できるのは今日しかない」という指揮者の言葉に励まされ、大幅に終了時間が延びても誰1人文句を言う人はいません。
 そうなんですよね。7月になったらすぐ末廣さんの指揮者練習が控えています。この長い曲ですから、そんなローテーションで、もう我々だけでやる練習は昨日やった分はそれが最後、あとはあの厳格な指揮者の前にたとえ未完成でもさらけ出さなければなりません。どうなることやら。
 そういえば、その練習のちょっと前に行われる末廣さんと仙台フィルとの「無料」コンサートの招待券が届きました。往復ハガキで申し込んだその返信なのですが、予想通りダブって出していたものは全て「落選」になっていましたね。名前は同じでも住所は勤務先にしたので大丈夫だと思ったのですが、しっかりチェックしているようですね。ですから、だれかに回せるのでは、と思ったチケットは、私の手元にはありません。あしからず。
aventure number : 1358 date : 2009/6/24


今日の禁断 五橋

 会員でない人々には全く無関係な話なのですが、今、3日間JR東日本のエリア(+α)の列車が乗り放題、というパスが発行されています。期間限定で、年に3回ぐらいしかないのですが、指定券も6回まで使えて12000円というのですから、東京と仙台の往復新幹線よりも安いので、断然お得です。これを使って、7月の頭には富山まで行ってくることにしています。一緒に会員でない人も行くので、同じ席の指定券を買ったのですが、そちらだと4万円近くかかってしまいましたよ。いかにお得かが分かります。なぜ「富山」かというと、私の知り合いがそこに引っ越していたからです。最近新居を建てたので、「お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さい」という常套句を真に受けて、「お立ち寄り」しようということになったのです。
 実は、こういった「裏日本」の地理には、極めて貧弱な知識しかありませんでした。正直「富山」がいったいどのあたりにあるのかも正確には把握できてはいません。というか、私にとっては「富山」も「福井」も、同じように思えてしまうのですよね。ですから、ニューフィルに実家が富山の人がいるので、お薦めのスポットなどを教えてもらおうと声をかけたときに「『福井』に行ったら、どこを見ればいいでしょうね?」と聞いてしまって、「私、『富山』なんですけど」と、顰蹙を買ってしまいました。
 もちろん、今ではすっかり地図が頭に入っていますから、そんなまちがいはあり得ません。福井の向こうには『金沢』もありますしね(ん?)。ただ、さっきの人のお薦めでは「やはり黒部でしょう」ということだったのですが、あいにくそこまで行くほどの元気はありません。もちろん、エリア外の飛騨にも行きませんし。
 このパスは2週間ほど発行されています。そこで、もう1枚買って、東京に2日間遊びに行ってくることにしました。いえ、本当は1日はちゃんとした用事があるのですが、とりあえず今日、足慣らしと言うことで日帰りで行ってきたというわけ。
 なんと、今日の東京は今年一番の暑さだったのだとか。もう、東京駅のホームに立ったときから、むせかえるような熱風が襲ってきました。しかし、中央線快速の中は、過剰なほどの冷房が効いていて寒いぐらい、でも、御茶ノ水駅で降りて外に出たら、アスファルトからのものすごい照り返し。いやあ、この時期、東京にだけは住みたくないと、切実に感じます。駅のすぐそばにある中古CDやさんを冷やかしたあとは、各駅の中央線でお隣の水道橋まで行って、そこから延々と炎天下を歩いて楽譜やさんです。そんなぶっ倒れそうな日差しの中を、渋谷やら秋葉原やら、最後は東京駅の「グランスタ」でお土産のいなり寿司を買って、新幹線に乗り込んだら、発車と同時に猛烈な睡魔が襲ってきましたよ。
 仙台が近づくと、いつもは暗くなっていますから、大年寺山のテレビ塔群がライトアップされてよく見えるのですが、まだ明るいうちに帰ってくることなどまずないので、同じテレビ塔が、「生」で見えます。

 ところが、稜線越しに今建築中のノッポビルの工事現場が見えるではありませんか。ということは、あのビルは大年寺山より高いのですね。良く見ると、隣のSS30の頭も見えていたんですね。新発見、でした。
aventure number : 1359 date : 2009/6/26


今日の禁断 ざりがに

 きのう、朝テレビを見ていたら、ローカルの情報番組で「かんてんぱぱ」が紹介されていました。長野県の寒天メーカーが出しているカフェが、泉にあって、車ですぐ行けるところなのでよく行ってます。ただ、ここは夜の6時に閉まってしまうという、街中の「カフェ」とはちょっと違う時間帯なので、夜に行くわけにはいきません。この間も、なんとか閉店時間に間に合うように車を飛ばしていったものの、着いたのは2分過ぎ、もはや店内は真っ暗になっていましたからね。その番組では、いつも見慣れている店内に、レポーターだかの若い女の子2人が、お店のイチオシのメニューを試食していましたっけ。期間限定の黒糖寒天とか。そこに、お店の人も出てきて、色々説明しています。でも、こんな人、いたかなあ、というような、可愛い人でしたね。
 そこで、そんな番組も見たことですし、そんな店員さんも確認してみたかったので、久しぶりに確実に開いている時間に行ってみることにしました。確かに、さっきの店員さんがいましたね。なかなか感じのよい人でしたよ。食べたのは、このところのお気に入り、豆寒天です。ミツマメの中に入っている豆が、寒天と一緒に大量に入っているというものですが、その豆がすでに甘く味付けしてあるので、そのまま寒天と一緒に食べても良し、付いてきた黒蜜(白蜜も選べます)をかけても良し、色々な味が楽しめます。しかも、大きな入れ物にいっぱい出てきますので、これだけでおなかがいっぱいになってしまうほどです。
 そのあと、やはり車ですぐそばの「タピオ」に行ってみます。アウトレットと一緒になったモールですが、最近はさすがに開店時の混雑はなくなって、楽に駐車場に入れられるようになっています。ここでは、もっぱら、本屋さんで立ち読み、いや、「座り読み」に耽ることになります。店内に座って本を読めるスペースがたくさんあるので、文庫本1冊ぐらい簡単に読めてしまうこともありますよ。

 そのお店に行って、まず目に付いたのが、「りらく」の最新号、真っ正面のカウンターにうずたかく平積みになっていました。ご存じ、この地方のローカル情報誌、ニューフィルのコンサートの案内をいつも載せて頂いているので、ほぼ、欠かさず立ち読みをさせてもらっている雑誌です。よく知っているお店などが出ていることもあって、なんか写真で見ると全く別のお店に見えたりして、いつもおもしろがって読んでいます。
 パラパラと中をめくっていくと、真ん中付近のカラーグラビアのページで、ピンクのアンサンブルを着こなして微笑んでいる人の写真のところで手が止まってしまいました。モデルさんのようなのですが、なんだかいつも会っている人と良く似ているような気がしたのです。しかも、その人だけではなく、別の写真で一緒に写っている「ご家族」(モデルさんのご家族って・・・)の人たちも、確かにどこかでお会いしたことがあります。どうも、ニューフィル関係の人のような気がするのですが、思い出せません。まだ本屋さんに行けば見られますから、立ち読みした人は、教えて下さいね。
aventure number : 1360 date : 2009/6/28

09/6/30-8/7