今日の禁断 |
烏龍茶 |
おととしの今ごろ、東京で合唱の演奏会があるその朝に突然腰に激痛が走って、さんざんな目に遭いながらなんとか演奏会は乗り切った、ということがありましたね。仙台に帰ってきてからすぐ整形外科で診察してもらい、椎間板ヘルニアだという宣告を受けたときは、かなり落ち込んだものでした。しかし、それと上手に付き合っていくうちに、だんだん症状も軽くなっているはずだ、というお医者さんの言葉を信じて、つとめて姿勢に気をつけたり、重い物を持つときの腰の位置を考えたりしながら生活をしていくうちに、確かに完全には治らないものの、そんな症状に慣れてきて、それほど苦痛には感じないようになってきました。
その1年後、やはり東京の演奏会の前に、同じような腰の痛みに見舞われたのですが、それはそんなにひどいものではなく、別に医者に行かなくても次第に痛みが和らぐようなものになっていました。
しかし、そんな痛みの周期が今年も巡ってきた時には、ちょっと別の症状が現れてしまいましたよ。1週間ぐらい前から、何となく左足全体がしびれるような感触があったのです。普通に座っている分にはなんの痛みもないのですが、立って歩いたりすると軽く痛みます。それが、どうやら腰の痛みに誘発されているような気がしました。ですから、極力腰に負担がかからないようにはしていたのですが、その足の痛みはだんだん増していって、車に積んであった重たい荷物を運ぼうと歩き出したら、左足に激痛が走って全く歩けない状態になってしまったのですよ。
これはきちんと医者に行かなければならないと、きのう、前にいった同じ病院へ朝一で行ってみました。症状を話してまずレントゲンを撮ったあとに医者の診断を聞くと、どうやら私はやはり椎間板ヘルニアによって神経が圧迫された結果起こる「座骨神経痛」にかかっていたようなのです。2年前に撮ったレントゲンと比べてみると、その部分が、明らかに前よりも悪い状態になっているというのです。これは、ちょっとショックでした。自分では良くなっていると思っていたのに、かえって悪くなっている、しかも、これは対症療法しかなく、これから先、ずっと痛みに耐えて生きていかなければならないというのですからね。そのあと、さらにMRIを撮ってみて、もっと詳しくみてみよう、ということになり、前の人が終わるのを待って、40分ほどかけて、MRIを撮ってもらいました。そのデータを、やはり2年前と比較してみてみると、お医者さんはしきりに首をかしげています。それによると、レントゲンとは逆で、状態はかなり改善されているというのですね。ですから、今回の神経痛も、そんなにひどいものではなく、おそらく一過性のものだろうというのです。そんな話を聞いただけで、なんだか痛みもすっかりなくなったような気になってしまいました。注射を打ってもらって、渡された薬を飲んでいれば、おそらくもう少ししたら本当に痛みはなくなってしまいそうな予感です。
しかし、そのあと色々な姿勢で痛みが出る時と出ない時を観察してみると、やはり腰に負担がかかる時には、正直に足にも痛みが出ることが分かりました。例えば、座布団のような軽いものでも、前屈みになって歩くと全然歩けなくなるほど痛くなるのに、楽器や楽譜が入った鞄を肩にかけても、普通に歩けるのですからね。人間の体なんて、本当に微妙なものなのですね。 |
aventure number : 1301 |
date : 2009/3/3 |
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