1261(08/12/13)-1280(09/1/20)

今日の禁断

 もう12月も2週間が終わってしまいました。ほんとに「師走」というのは気ぜわしいものです。こういう時には、こちらから攻めていかないことには、ついつい追い込まれてしまって身動きが出来なくなってしまいます。それで、出来るだけ早手回しに出来るものから片づけていこう、という殊勝な目標を立ててみました。たとえば「おやぢ」は年末年始の分を書きためておこうというような、いわば「年末進行」ですね。1日1本ずつ書いていればそれは簡単に出来そうなものなのですが、これがなかなか。でも、頑張ってローテーションを崩さないようにしないことには。なんせ、こんな挑戦的なコメントなども寄せられるぐらいですから、とても手応えが感じられる昨今ですし。
 普通の生活でも、例えば年賀状あたりは早くやっておくに越したことはありません。デザインはもうすでに出来上がっています。ですから、この週末はぜひとも印刷までこぎ着けたいと、準備に余念がありません。そこで、まず宛名の整理です。喪中の人をのぞいたり、住所が変わった人を直したりしているうちに、1人だけ確かに今年住所が東京から仙台に変わったはずなのに、転居通知が見当たらないものが出てきました。職場に行けば分かるのですが、結局今回の休みでの印刷は見送り、こんな感じで、やはり後手後手に回ってしまうのが、いつもの年末なのでしょうね。
 ですから、先週の「角田第九」も、やっと写真などの整理が終わって、ついさっき公式サイトにアップすることが出来たというわけです。ただ、これも実は未完成。「第九」のソリストは角田のサイトで分かりましたが、「歌伴」の時のソロの人の名前が、やはり職場に置いてきたプログラムを見ないことには分からないのですよ。
 その「第九」ですが、さっきテレビを見ていたら、いきなりテノールの声で「Freude schöner〜」というあのテーマが流れてきたので、画面を見てみたら、なんと、非常によく知っている方がかなりオーバーなアクションを交えて歌っていたので、びっくりしてしまいました。それは、さる眼鏡屋さんのCMだったのですよ。現物は、いまならたぶんこちらで見ることが出来ますので、リンクをクリックしてみて下さい。こんな身近な人がテレビのCMに出演しているなんて、なんだかすごく変な気分、でも、その歌はしっかりしたプロの歌い方ですから、充分に楽しめますよ。ただ、テノールのソロが実際にこのメロディを歌うということはない、というのが、ちょっとした突っ込みどころかもしれません。いずれにしても、年末ならではの季節品ですので、お早めにご賞味を。
aventure number : 1261 date : 2008/12/13


今日の禁断 一高

 この間、BSでマーラーの「8番」をやっていたので、とりあえず録画をしておきました。この曲はどんな演奏でも、一応聴いてみたいと思っているものですし、なにしろ、生で演奏される機会はあまりありませんからね。確か都民響が、昨年(だったかな)それこそ末廣さんの指揮でこの曲を演奏したといいますから、いつかはニューフィルで、などと思うじゃないですか。その時のための参考ですよ。まず、そんな目的で使うことは九分通りあり得ませんがね。

 やっと少し暇が出来たので、それを見てみることにしました。そうしたら、なんだか見慣れた人がソリストで出演していましたね。そう、実はこれは半年ほど前に教育テレビで放送されたものと同じものだったのですよ。ただ、その時は1時間枠でしたからかなりのカットがあったものが、今回はしっかり全曲やってくれました。その時にも書いたのですが、その「見慣れた人」というのが、東京で毎年オペラシティでコンサートを開いている私の合唱団の、ボイトレの先生だったのですよ。今回じっくり聴いてみると、第2部のかなり長いソロも歌っていたのですね(当たり前ですが)。これが、とても堂々としていて、声も伸びているし、ちょっとすごいものでした。一緒にでていたベテランの歌手に比べて、全くひけをとらない存在感でしたよ。というか、その「ベテラン」が、実はもはや下り坂だったことが分かってしまったりして。
 前回は録画出来なかったのですが、今度はしっかりDVDにダビングして、永久保存です。なによりもインバル指揮の都響の熱いこと。一部のソリストにさえ目をつぶれば、これはかなりの名演ですからね。
 フルートパートを見てみると、確か昔名古屋フィルの2番奏者だった人が、首席奏者にランクアップしていましたね。そして、かつてこのオケの首席を吹いていた、私の大好きな音の方はいつの間にかいなくなっていました。定年退職したのでしょうか。
 合唱もなかなかのものでした。色々な合唱団が集まった団体なのですが、蝶ネクタイのタキシードやダークスーツに混じって、詰め襟の学生服の男声もいました。おそらく高校生なのでしょうか。確かに、一般の合唱団で高校生も参加しているところはありますからね。
 高校生といえば、私が卒業した高校は「別学校」でした。いえ、「別」の「学校」ではなく、「男女別学」の「学校」という意味なのですが。つまり、「男女共学」である「共学校」に対する最近の言葉なのでしょうね。それが、このところの波で、県内の高校を全て「共学校」にしろ、という大号令の元、次々と「別学校」がなくなっていく中で、果敢に「共学化反対」を打ち出しているのだそうです。なんでも、生徒やOB、そして父兄も一緒になって、大規模なデモを行ったのだとか。現実には、もう「共学化」は決定事項なのだそうで、今さらどうにもならないものらしいのですが、「大半が別学を支持」という世論調査の結果を示して、その決定を覆そう、ということなのでしょう。これは、ぜひとも成功させて欲しいものです。画一化だけが進んでいる今の世の中では、「別学校」の果たす役割には想像以上に大きなものがあるはずです。一つや二つ、そんなユニークなものを残したっていいじゃないですか。例えば、私のようなひねくれた性格は、「別学校」でこそ育まれたのでは、と、密かに思っているのですがね。
aventure number : 1262 date : 2008/12/15


今日の禁断 七瀬

 今年の冬は、この間買ったコートが大活躍です。フワフワの毛が付いたフードがほかほかであったか、それでいて軽やかですから、毎日着ています。それに合わせた、少し細めのマフラーを2本買って、日によってコーディネートを楽しんでいます。冬はこうでねえと。
 最近髪が伸びすぎて、そんなマフラーの邪魔になっているように感じてきたので、カットに行ってきました。いつもの、旭ヶ丘にある美容院で、いつもの店長さんにカットしてもらいます。その前に、まず荷物やコートを預かってもらいます。コートを着ていたんでは、シャンプーとか出来ませんからね。
 「はいっ。さっぱりしましたね」という、いつもの店長さんの仕上がりの確認で、その日のカットはおしまい、さっき預けておいたコートやバッグを受け取って帰ることになります。その時は、もちろん、2本あるうちの薄手で細いマフラーも預けておきました。そうしたら、店長さんはまずコートを着せてくれて、それから「あとは、ストールですね」といって、そのマフラーを差し出してくれました。そうか、これは「マフラー」ではなく「ストール」というものだったのか、と、その時気づかされました。ストールなんて、女の人しか着ないものだと思っていましたから、そんなものを着ていたなんて、なんかオシャレ、って感じです。でも、普通ストールというともっと大きな、肩から羽織るようなものではなかったのでしょうかね。
 そのあと、たまたま安い靴下(6足990円)を買おうと思ってユニクロに行ったら、私がしているような「マフラー」がたくさん並んでいるコーナーがあって、そこにはしっかり「ストール」と書いてありました。どうやらこういう薄手のマフラーのことも、最近はストールと言うのでしょうね。
 そんなコートにストールといういつのも格好で、きのうは練習です。全員ではなく、管楽器と打楽器だけの分奏でした。実は、2ヶ月先の予定が確定したので、新しい日程表を作ってきていたので、半分は近くの別の場所で分奏をしている弦楽器チームのところに持っていこうと思っていたのですが、エレベーターを降りたところで、譜面台のキャリヤをそこまで運びに来ていたコンバスのHくんに会ったので、そのまま託します。これはラッキー、少しでも始まる前にさらっておきたかったところでしたからね。なんせ、ラフマニノフはいまだにテンポ通りでは吹けないところが山積みですから、寸暇を惜しんで練習する必要があるのですよ。
 その甲斐あって、3楽章まではまずまずそれなりのテンポに付いていくことは出来ました。しかし、やはり4楽章はいけません。とにかく、最初の小節から乗り遅れ、テーマが出てくるところでやっと追いつけた、という悲惨さです。ほんと、いきなり特急列車に飛び乗るような離れ業をやらなければならないのですから、ものすごい身体能力が必要なことを再認識、大変です。
 ここでちょとご連絡。公式サイトにも書きましたが、見学希望のメールをサイト経由でよこされた方に、返信出来ないでいます。メールフォームなので、間違ったアドレスを記入されるとこちらからは返信出来ないのですよ。もしご覧になっていたら、再度正しいアドレスを記入して送りなおしてみて下さい。
aventure number : 1263 date : 2008/12/17


今日の禁断 モデル


 「人のセ○○○(伏せ字)を笑うな」という、ちょっとここでは正規のタイトルを書くのをはばかられるような映画を、WOWOWでやっていました。「SATC」だったらごまかせますが、これはもろですので、ちょっと困りますね。ま、パスワードで隠した映画のインデックスではちゃんと書きますが。
 そんな大げさなタイトルですが、内容は全くそれには無関係というのが、ふざけてます。「勝手にシンドバッド」みたいなものだったんですね。芥川賞候補かなんかになった原作があるのですが、実は、なんとも古典的な純愛ものだった、というのがその正体です。このタイトル、かなり損をしています。
 年上の女性と深い仲になってしまった青年には、同年代の思いを寄せている人がいた、という、まるっきり「卒業」のパターン、そんな青年の一途な思いをよそに、年増女は年の離れたご主人と外国へ行ってしまう、というやりきれなさまで付いてくる、かなり辛いプロットではあります。しかし、そんな湿っぽさや、ドロドロした思いなどが全く感じられない、いとも爽やかな仕上がりになっている、というあたりがこの映画の魅力なのでしょうか。そんな辛い役どころをナイーブに演じているのがマツケン、と言っても松平健ではなく、「神童」などに出ていたあの松山ケンイチです。この人の芝居を見て連想したのが、大昔「もう頬づえはつかない」という映画で、同じようなシチュエーションを演じていた奥田瑛二でした。今では見る影もありませんが、あのころはそんな繊細な芝居もしていたのですね。
 ただ、もちろん原作などは全く知らないで見始めたのですが、最初はなかなか入っていきにくい映画でした。さっきの「頬づえ」のATGではありませんが、とにかくセリフが聴き取りにくいのですよ。それは自然さを引き出す演出であることは分かりますが、肝心の情報が全く伝わらないのは困ったものです。お陰で、松山ケンイチと相手役の永作博美が、20歳の年の差だという設定が終わり近くになるまで分かりませんでした。教師ではなく、同級生だとずっと思っていたのですから、大失敗。
 固定フレームの長回しという撮影手法も、最初はかなり抵抗がありました。しかし、これは慣れてくるにつれてなかなかの快感に変わります。これを上手に利用した、蒼井優がギャラリーのお菓子をやけ食いするシーンとか、永作博美を待ち伏せしていた松山ケンイチがドアを開けて準備室に連れ込むシーンなどは、とてもユーモラスで出色。
 最後あたりの蒼井優と忍成修吾がじゃれ合うシーンなどが、いかにもこの映画のテイストを象徴するものでした。これはこれで作為のない演技を楽しめるものなのですが、こればっかりだとちょっと辛いな、という気はします。
aventure number : 1264 date : 2008/12/19


今日の禁断 ファルスタッフ

 今年も、「レコード芸術」の1月号が発行になりました。今でこそ毎月買っていますが、かつてはこの1月号だけを買っていたということがありました。というのは、この号には付録として、「イヤーブック」というのがついてくるからなのです。その年に国内で発売になったCDなどのデータが全て載っているという優れもの、これは私にとってはとても重要な資料です。実はこれはすぐに役に立つというよりは、何年かして非常に有り難いデータとなってくるのですよ。私の手元には、1981年からの「イヤーブック」が全て揃っています。つまり、CDが製品化される前からの資料が全てあるということですから、CDに関しての国内の情報は全て網羅出来ている、ということになります。今までサイトでディスコグラフィーを作る時には、どれだけ役に立ったことでしょう。
 しかし、雑誌本体は、とてもそんな価値はないひどいものだ、というのには毎年腹が立ちます。「レコード・アカデミー賞」とかいうものの発表が、この月の恒例行事、一体こんなつまらない、業界以外にはなんの意味もない「賞」を、いつまで続けようというのでしょうか。今年の極めつけは、ビデオ・ディスク部門で、10年近く前のオペラのライブDVDが賞をもらった、ということです。すでにその直後に輸入盤が発売になっていて、私の中では「遙か昔のアイテム」という感覚だったものが「今年の賞」を受賞したというのですから、笑うほかはありません。しかし、その中にやっと一本化が図られた次世代ビデオ・ディスクである「ブルーレイ」も入っていた、というのは、まさに時代の流れなのでしょうか。
 というのも、地デジ対応の液晶テレビを買ってからというもの、その地デジのきれいさには完璧に圧倒されっぱなしなものですから。つまり、地デジというのは今までのアナログ波とは違って、「ハイビジョン」が標準装備になっているわけですから、ハイビジョン対応のディスプレイで見ればきれいなのは当たり前なのですよね。しかも、BSのハイビジョンは、さらに解像度の高い規格なのですから、原理的にはもっときれいなはず、しかし、それは我が家のあまり大きくない画面で確認することは出来ません。しかし、そうなってくると、ハイビジョンではないBS1とかBS2といった「普通の」BS(もちろん、デジタル)ではどうなのか、という疑問が湧いては来ませんか?。そこで、同じ番組(いわゆる「だんだん」)を地デジとBS2で見比べてみたのですが、これははっきり地デジの方がきれいだと、誰でも分かります。普通のBSは別にハイビジョン規格ではないので、当たり前の話なのですが、これに気づいた時はちょっとショックでした。
 言ってみれば、普通のBSというのは、今のDVDの規格なわけですよね。ですから、ハイビジョンをそのまま録画出来るブルーレイがいかにきれいなものであるのかは、はっきりしています。正直、ハイビジョン対応のテレビでDVDを見れば、それが地デジよりも遙かに劣った画面であることはすぐ分かることでしょうね。
 幸い、私の家では諸般の事情で液晶テレビでDVDを見ることが出来ません。逆に、DVDが見れるのは私の書斎のブラウン管のディスプレイだけ。この環境ではDVDはなんの不自由も感じません。ですから、書斎に液晶テレビが入ることさえなければ、ブルーレイなどにお金をつぎ込むことはありません。この幸福な生活の均衡がいつ破れるのか、それは誰にも分からないことなのですがね。
aventure number : 1265 date : 2008/12/21


今日の禁断 藤崎

 年の瀬が迫って、なぜかこんな日が休日なんですね。天皇誕生日、でしたっけ。なんせ、次の日がキリストの誕生日だというのですから、とても勝負にはならないのでは。「クリスマス・イブ・イブ」と呼ばれて「プレゼントを買いに行くお休み」という扱いは、これからも続くことでしょう。それを端的に現しているのが、ラジオ局です。仙台のさるFM局では、「ハッピーホリデイ・ハッピークリスマス」と銘打って、丸一日クリスマスがらみの番組を流していますからね。
 その番組の中で、山下達郎のツアーチケットの先行予約が行われる、ということは、だいぶ前から宣伝されていました。なんでもそれだけのための申込み番号を、その日の番組の中で発表し、それを聞いて電話をかけて予約する、というシステムらしいのです。6年ぐらい前にやはりツアーがあったので、普通の発売日に電話をかけてみたところ、見事に撃沈してしまった、という経験があるものですから、これは有り難い情報です。サイトで確認してみると、その受け付け開始時間が朝の9時だというのです。ですから、おそらくその前に番号を発表、9時になったところで一斉に受け付け開始、ということになるのだろうと予想していました。
 ですから、けさは朝の7時過ぎからラジオをつけっぱなしにして、申込み番号の告知を聞き漏らすまい、と、耳を澄まします。しかし、いつになってもそんな案内はありません。とうとう9時になってしまった時、やっとその番組のキャスターが、「これから番号を申し上げますので、メモのご用意を」と、待ちかねた番号を言い出しました。それを聞き終わるやいなや、イエ電と携帯を総動員してかけまくりますが、その電話がつながることはありません。「ただいま、この番号は大変混み合って・・・」というメッセージが流れるだけです。と、しばらくして、奇跡のように携帯が呼び出し音になりました。それに続いて、申込みのメッセージが聞こえてきましたので、日にち、枚数などを打ち込みます。ここまで来れば、もう入手出来たのでは、と期待に胸が膨らみます。念願の達郎のライブにやっと行ける、と思ったところ、「そのお席は、すでに満席になっております」という冷たいメッセージ。気を持たせておいて、いざ、となったら「いいお友達でいましょうね」と言われたようなものですね。
 気を取り直して、街へ出掛けることにしましょう。なんせ、今は全国的に有名な「光のページェント」も開催されていることですし。あ、でもそれは夜にならなければやってませんが。

 その代わりと言ってはなんですが、繁華街の中心には「本物のサンタクロース」がいましたよ。

 街に来た本当の目的は「メサイア」のコンサートでした。知り合いが合唱で出るのでチケットを頂いたのですが、この前も別の「メサイア」に行ったばかり、こんなに続けてこの大曲を聴くなんて、ちょっとすごいことです(というか、最近はヘンデルの当たり年だったのですね)。しかし、なんというか、ちょっとパンチが不足(この曲にパンチが必要なのかはさておいて)した演奏に、容赦のない睡魔が。とてももう2時間聴き続ける根性はなかったので、第1部が終わったところで帰ってきました。同じように帰った人がかなりいたので、みんな同じ思いだったのでしょう。
aventure number : 1266 date : 2008/12/23


今日の禁断 楽天

 今や、インターネットのサイトを見ることは、ごく日常的な出来事になっています。それは、ひょっとしたら、サイトを閲覧するためのブラウザというソフトの存在なども全く気にならないような、極めて自然な行動になってしまっているのかもしれませんね。そんなブラウザには「お気に入り」とか「ブックマーク」という機能があります。気に入ったサイトを登録しておけば、いちいちURLを打ち込んだり、他のリンクをたどったりしなくても、ワンタッチにそこにたどり着ける、というものです。最も広く使われているIEというブラウザだと、そこにリストアップされているサイトは、サイト名の前にそのIEのアイコンが表示されていますね。IEのバージョンによって微妙に色や形が異なっていますが、それは「e」という文字をデザインしたものなのでしょう。
 しかし最近は、そのアイコンがIEのものだけではなくなっているのに、気づかれていることでしょう。特に出来合いのブログの場合、管理元によってそれぞれ個性的なアイコンになっています。私が入っている「エキサイト」は、燃え上がる炎のようなデザイン、「グー」はシンプルに「g」の文字、「FC2」は馬の頭といった具合です。ポータル・サイトも、やはりそれぞれ自前のアイコンが表示されていますね。
 これは、そういう「大手」だから、特別にそういうことが出来るのだな、と今までは考えていました。しかし、別にそんな「プロ」のものではない個人サイトでも見かけることがあることにも、気づくようになりました。もしかしたら、これは誰でも出来ることだったのかもしれない、そんな思いがよぎります。
 そこで、「ブラウザ、アイコン」で検索したら、見事にヒット、それは「ファヴィコン」というものであることが分かりました。しかも、それは自分で用意した画像をサーバーに送っておいて、あとはページのソースにタグを1行加えるだけで出来てしまうという、あっけないほど簡単なものだったのです。それだったら、私にも出来るはず、そんなサイトのガイドに従ってやってみたら、見事にこの「ファヴィコン」が表示されるようになったではありませんか。最初はトップページだけでしたが、それに味を占めて、良く更新するページにもそのタグを貼り付けてあります。当然この「禁断」もそうなっていますから、もしIE7を使っているのでしたら、「お気に入り」(あ、もちろん、登録していなければダメですよ)だけではなく、URLが表示されているツールバーと、タブに、しっかりファヴィコンが見えるはずです。
 ただ、タグを書く時には、注意しなければいけないことがあります。「<LINK REL="SHORTCUT ICON" HREF="../favicon.ico">」というのがそのタグなのですが、最後の「favicon.ico」というのがアイコンの画像のファイル。それを置いてあるのは、私の場合はトップページである「index.htm」が入っているディレクトリになっています。ですから、この「禁断」のように、1階層下のディレクトリにあるファイルの場合には、こういう相対パスを書かなければいけないことになるのです。このサイトは、なにしろ階層が入り組んでいますから、それを間違えないように書くのが肝心になってきます。
 ところで、これはなんの画像なのか、分かりますか?一応、トップページのタイトルバナーのT−レックスの頭なのですが、なんせ16ピクセル四方という小さなアイコンですから、言われなければ分からないかもしれませんね。
aventure number : 1267 date : 2008/12/25


今日の禁断

 先日の「ファヴィコン」ですが、私のサイトの中では着々と増殖を始めています。しかし、なんせ全部でほぼ1000個のページ(ファイルとしての「ページ」の数え方は、「個」でいいんですよね?)がひしめき合っているサイトですから、全てが「ファヴィコン対応」となることは、永遠にあり得ません。スタイルシートのように、一発で全部のリンクを変える、というわけには、どうもいかないようなので。
 もちろん、このサイトには、「禁断」のバックナンバーのようにパスワードで認証をかけてあるページがありますが、そちらにも同じようにファヴィコンを表示させたいと思いました。ただ、大半のページが収納されているサーバーではそういう認証の設定が出来ないものですから、必要なものは別のサーバーを使っています。そこで、そちら(DTI)にも同じようにアイコンのファイルを送って、ページのソースにタグを書き加えるという同じ作業を行ったのですが、なぜか全く表示されないのですよ。
 サーバーによってはファヴィコンに対応していないものもあるのか、あるいは認証をかけているせいなのか、まず原因を探る必要があります。そこで、同じような認証をかけている、私が管理している別のサイトで、「実験」をしてみました。それは、私が所属していた大学の合唱団のOBのサイトなのですが、これは「一般用」と「会員用」とに別れていて、「会員用」には認証がかけられているという、こちらのバックナンバーと同じ扱いのサーバーです。しかし、ここでは、認証のあるなしにかかわらず、ファヴィコンは即座に表示されましたよ。ちなみに「一般用」はこちら。もっとも、このアイコンのデザインは、物議をかもすかもしれないということで、サイト全体で採用されることはなく、あくまで私が担当している仙台支部だけでひっそり使うにとどまっているのですがね。いずれにしても、そうなると、認証は全く関係ないことになります。
 そんな作業を行ったのはおとといのことなのですが、次の日、つまりきのう、職場のパソコンで見てみたところ、自宅では決して出ることのなかったあの赤いアイコンが、バックナンバーのページでも見事に表示されているではありませんか。職場も自宅も、ブラウザは同じIE7なのですが、OSが違っています。つまり、特定のサーバーのサイトでは、同じブラウザであってもVISTAでは表示されるものが、XPでは表示されないということがある、というのが、今回の「実験」の結論です。本当かな〜。
 ちなみに、「ファヴィコン」は「favicon」というスペルですが、もともとは「favorite」と「icon」をつなげた造語です。「お気に入り」の「アイコン」、まんまですね。
aventure number : 1268 date : 2008/12/27


今日の禁断 三菱

 今年の冬は、たまに吹雪きなどということもありますが、おおむね暖かい日が続いているのではないでしょうか。洗濯物も日当たりの良いベランダに干しておけば、お昼頃には大体乾いているのですから、ありがたいものです。
 しかし、いくら暖かい冬だといっても、暖房器具を欠かすわけにはいきません。我が家には今のマンションに引っ越して以来活躍しているストーブがあります。石油ファンヒーターなのですが、臭いのはいやなので、「FF」という、燃焼ガスを全て屋外に出すという方式のものです。どこかの電器メーカーの製品のように、配管が外れていてその燃焼ガスが部屋一杯になって死者が出ることもある、というあのストーブです。いや、我が家の製品はそのメーカーのものではありませんから、もう20年以上何ごともなく働いて、暖かい風を送ってくれています。
 しかし、寄る年波には勝てませんから、最近はオーバーホールも必要になって、数年前にやってもらいました。その時に問題になっていたのは、すぐ「清掃」というエラーが出ることだったのです。おそらく、長い間に埃がたまって、負荷が大きくなったので、出るのだろう、というのが、その時の修理をしてくれた人の説明でした。その時に、出来るだけ埃を吸わないように、と、新たにフィルターを取り付けてくれました。
 それからしばらく経って、またその「清掃」エラーが出るようになってきたので、またオーバーホールを頼もうと思ってメーカーに連絡したところ、「もうそのタイプの製品は製造していないので、サービスも出来ません」という返事が返ってきたのです。調べてみると、今ではかつて石油ストーブを作っていた電器メーカーは、全て撤退しているのですね。しかも、我が家のような「FF」方式のストーブなど、もうほとんど作っているメーカーはなくなっているのですよ。ですから、石油ストーブといったら、あの臭くてたまらないものしか使うことは出来なくなっているのですね。最近では、エアコンとか床暖房が主流になっているからなのでしょうか。それとも、やはりあの死亡事故が徐々に「FF」の衰退を呼んでいたのでしょうか。
 ですから、ストーブを使おうを思っても、エラーが出てしまいますし、新しいものを買おうにもFFストーブそのものを作っていないのですから、どうしようもありません。かといって、あの臭いストーブはとても耐えられません。仕方がありません、「清掃」しろというのですから、「清掃」してやろうじゃないですか。
 裏へまわってみると、どうやらファンのユニットがネジを外せば簡単に外れそうなことが分かりました。確かに、4本のネジを外すだけで、それは本体から外れて、中を見ることが出来るようになりました。いやあ、確かにすごいことになっていました。ファンはゴミだらけなのは分かりますが、一番すごいのはそのファンの先にある放熱フィン、埃が布団のようになってべったり付いていましたよ。これではいくら風を送ってもフィンの間に風は通りませんから熱交換は行われません。エラーが出るのは当たり前です。そこをきれいに掃除して、ファンを元通り取り付けたら、見事にストーブは生き返りました。これで、あと何年かは持たせることが出来ることでしょう。年の最後になって、やっとなにか一つのことを成し遂げたという充足感を味わうことが出来ましたよ。
aventure number : 1269 date : 2008/12/29


今日の禁断 買収

 あと数時間で、今年も終わろうとしています。って、別にだからなんだなのですが、やはり1年ごとにきちんとけじめをつけようというのが、この国の習わしなのですから、それに従うしかありません。
 今年の私のけじめは、たまりにたまったビデオテープとの別れでした。いつかは見るだろうと思って録りためたビデオですが、収納しきれないものは私の書斎のあちこちに山積みになっていて、地震のたびに崩壊、確かある程度タイトルに流れを持たせて置いてあったものが、もはやただの邪魔物に過ぎない、ほとんど「ゴミ」と化していたのです。私の記録メディアがテープからDVDに変わってから丸3年経ちますが、予想通り、それらのテープが再生されることはありませんでした。そこで、この際、本当に必要な物だけを残してあとは全て処分してしまおうと決心したのです。
 確かに、中には三善晃の「遠い帆」のライブなどという、これから再放送されることも、DVDが出る事もまずないだろうという貴重な物がありましたから、このあたりは永久保存です。しかし、例えばオペラなど、DVDに慣れ親しんでしまった今となっては(おそらく、そのうちにはブルーレイになることでしょう)、もはやテープで見るのは耐えがたいものがありますから、なんの未練もありません。そんな価値基準で、大量解雇が進んだ結果、300本ほどのテープは100本足らずになってしまいましたよ。もはやご用済みとなったテープたちは、再就職の道(まだビデオを使っている部屋はありますので、使って使えないことはないのですが、そんなに大量の雇用は無理です)もないまま、路上生活者への道を余儀なくされました。真に働き手としての価値が認められたテープだけが、これもやはりたまりにたまった古雑誌を棄てて出来た空間にかろうじて活路を見いだすことになるのです(あ、冗談が過ぎたかも。このご時世、もしかして関係者にそんな目に遭った人がいたのなら、ごめんなさい)。
 テープだけではなく、もうこれは絶対使わないだろうというこまごました物も、この際ですから棄ててしまいましょう。そんななかで、間違いなく未来永劫必要のない物が見つかりました。それは、WOWOWのデコーダー。最初に契約した時に「貸与」された物なのですが、これはもちろんアナログのBSでしか使えないツールです。ご存じでしょうが、今のBSはデジタルBSが主流、アナログBSは、地上アナログと一緒に2011年には放送を停止することになっていますよね。ですから、もはや今販売されているテレビやレコーダーからは、アナログBSチューナーは姿を消しています。私も、デジタルチューナー付きのレコーダーを買ったのを機に、デジタル契約に変更、デコーディングはB−CASカードで出来ますから、デコーダーは無用の長物と化したのです。本当は、その時点でデコーダーも返さなければ行けなかったのですが、なにも言ってこないのでそのままになってたもの、もう3年も経ちますから棄てたって構わないでしょう。
 何年かにわたって部屋の中に居座っていた邪魔者(いや「物」)が一掃されて、本当にスッキリしました。なんか、心の中のモヤモヤも消えてしまったような気がします。あとは、玄関に花を飾って、新しい年を迎えるだけです。

 部屋の整理をしたのはきのうのことでした。今朝になってBSを見ようと思ったら、NHKにもかかわらず、まるでスクランブルがかかったような画面になっていました。これは、不本意なリストラに遭ってしまったデコーダーの怒りの現れだったのでしょうか・・・。なんてね。実は、これは雪雲の影響、久しぶりの大吹雪となったこの地方では、衛星からの電波が雲によって遮断されてしまっていたのですよ。
aventure number : 1270 date : 2008/12/31


今日の禁断 VAIO

 今年最初の「禁断」ですから、恒例の年賀状公開です。

 いつものように、ネットで素材を探して加工する、というやり方、今回は破魔矢の先っぽをきっちり選択して他の画像と重ねた、というのがミソです。透過gifだとそんなことをしなくても良いのですが、元の画像が白いバックのjpgだったものですから、そのように「切り取り」をしないことには、このように重なりません。
 ご覧のように、我が家にはオスが1匹とメスが2匹います。その2匹のうちの1匹が、朝早く1人で(いや、1匹で)起き出して、ヨドバシに初売りに行きました。残りの2匹が朝ご飯を食べていると電話がかかってきて、なんでも新しいパソコンを安く買うことが出来た、というのです。私あたりは、そろそろ家で使っているXPのマシンが、かなりくたびれてきたので買い換えようかなあ、と思っていたのですが、先を越されてしまいました。それで、帰ったらネットのセットアップなどをやって欲しいと言っていましたよ。「ツナグくん」(死語?)として信頼されているのでしょうか。
 買ってきたのは、無線LAN内蔵の機種でした。というか、今ではほとんどが無線LANは標準装備になっているようですね。それで思い出したのは、私が今のパソコンに買い換えた時に味わった悪夢のような体験でした。NTTからのレンタルで、親機と子機(カード)を使っていたのですが、新しいパソコンでカードの設定をする時に、コールセンターに電話してもさっぱり分からないので、何度も別の部署にたらい回しされて往生したことがあったのですよ。なぜか、プロでも設定のやり方が分からない、というのですから本当に困ってしまいました。
 買ってきたパソコンのマニュアルを見ると、無線LANの設定は簡単に出来るようなことが書いてありました。あれから5年近く経っていますから、今では自動的に出来るように進歩しているのかもしれませんね。でも、パスワードの設定ぐらいはしないといけないのでしょうね。確かに、ある段階でパスワードを求めるダイアログが開きます。そこで、昔控えておいたメモを元に、「パスワード」らしいものを入れてみたのですが、接続は出来ません。そもそも、我が家の無線LANの場合、標準の子機でないと、つながらないようになっているのかもしれません。しかし、新しいパソコンには、もはやその大きさのカードを入れられるようなスロットさえもなくなっているのです。
 途方に暮れてしまって、それでもLANケーブルをつないでメールの設定などを行ったあと、もう一度挑戦してみました。やはり要求されたパスワードとして、全く別のところに書いてあったすごく単純なものを入れてみたら、なんと、見事につながったではありませんか。出来てしまえば、それは簡単なこと、最初からそれを入れてみるべきものだったのですがね。これで、内蔵無線LANでも、もう怖くはありません。
 こんなにうまくいったのも、毎年買い換えているだるまさんのお陰なのでしょうか。最近「青だるま」というのが話題になっているそうですが、たしかに、普通のだるまは赤一色なのに、我が家の「松川だるま」には青が入っていましたね。
aventure number : 1271 date : 2009/1/2


今日の禁断 SNP

 お正月休みも今日で終わり、あしたからはいつものような日常が戻ってきます。この休みを利用して、普段は出来ない大がかりなサイトの手入れとか、合唱の譜読みをしようとか、色々考えていたのですが、その目論見はもろくも崩れてしまいました。まあ、お休みなんてそんなものです。
 最大の誤算は、同居人が新しいパソコンを買ってきたことです。そのインターネットの設定や、古いパソコンからのデータの移動などをやっていたら、他のことはなにも出来なくなってしまいましたよ。まあ、そのお陰で、ちょっぴり賢くなったりもしましたが。なによりも、このところのブームだった「ファヴィコン」について、ちょっとしたデータを得ることも出来ました。
 どうやら、ファヴィコンというのはかなり不安定なものであるらしく、「突然見えなくなりました」といったような連絡を受けたりもしています。なによりも、OSとブラウザによっては、サーバーによる違いがもろに出てくる、ということが分かってきました。VISTAとIE7のチームだと、どんなサーバーでも間違いなく表示されるのですが、XPでは、ブラウザが違うと見えなくなるサーバーも違ってくるのですね。というのは、私の自宅のパソコンはXPでIE7なのですが、今度いらなくなった古いパソコンがXPでもIE6なものですから、比較が出来るようになったのです。つまり、IE7では表示されなかったサーバーでも、IE6では表示される、ということがあったのです。
 ですから、それと同じサーバーを使っているニューフィルのオフィシャルHPではどうなのか、またまた「実験」してみることにしましたよ。しかし、もちろんVISTAでは表示されたものが、XPではなぜかどちらでも非表示だったのです。一体、なにがほんとの要因なのでしょうね。このオフィシャルHPのファヴィコンは、別になんの差し障りもないデザインのはずですから、VISTA以外のOSで見えた方は、教えて下さいね。
 お休みの楽しみは、こんな時でしか見ることの出来ないテレビの番組です。民放BSでノリントンの来日公演、などというものを放送するという予告を見て、必ず見ようと思っていたものが、朝早い時間帯だったために録画を忘れてしまった、という私らしくない失敗もありましたが。その分「ニューイヤー・コンサート」はしっかりリアルタイムで見てみようと思っていたのですが、前説で出て来たゲストがバレンボイムのことも知らない「クラシック・ファン」などというとんでもない人だったので、そんな人の話を聴かないためにわざわざ時間をずらして、録画したものを、話の部分だけをとばして見ました。なんだか毎年こんなパターン、地上波で最初に放送している限り、こんなひどいゲストは免れません。しかし、バレンボイムの指揮で聴くと、ウィンナ・ワルツってこんなにつまらない音楽だったのか、と気づかされてしまいます。音楽の内容が指揮者の能力に負けているという、「役不足」感がひしひしと募ります。ワルツはともかく、ポルカなどをバレンボイムが振ってはいけません。
 逆の意味で、今度は「力不足」を痛感したのが、「ニューイヤー・オペラ・コンサート」、日本人だけでオペラのアリアを歌い合う、というおぞましい番組です。DVDなどで外国のオペラハウスの素晴らしいライブをいつでも見ることが出来るようになったのに、なぜ今さら日本人によるオペラなどを見なければいけないのでしょうか。大好きな「ワルキューレ」をこんな歌手で聴かなければならないのはとても辛いことでした。中には、ニューフィルで共演した高橋薫子さんなどのように、本当に満足を与えてくれる人もいたというのに。
aventure number : 1272 date : 2009/1/4


今日の禁断 フレーム

 今年初めてのニューフィルの練習日、これが、私にとっては初めての音楽関係の行事となります。とは言っても、この前の練習は先々週、しかも木曜日でしたから、10日ちょっとしか間が空いていないことになるので、別にお正月の間に休んでいた、という気分はありません。それどころか、私はしっかり楽器を持ち帰って、休みの間も何回か(約1回)しっかり練習をしましたからね。というか、そんなに休んでしまうと、元に戻らなくなってしまうのではないか、という恐れがあったものですから。
 いつものように練習会場に行ってみると、なんだかご年配の方がヴァイオリンケースのようなものを持って現れました。HP経由ではなにもなかったのですが、これはもしかしたら入団希望者ではないでしょうか。その方に聞いてみたところ、どうやら事務局の方に連絡をなさっている、ということでした。まだ事務局長は来ていなかったので、その辺に椅子を出して、座って待っていてもらいます。
 久しぶりのホールの音に馴染むために、音出しや指ならしをしていると、今度は白髪の、さっきの方よりもう少しお年を召してられる感じの方が、なんとチェロのケースを持って現れましたよ。さっきの方の隣りに座って話などされていましたから、お知り合いなのでしょうかね。
 そのうち、事務局長もやってきたので、そのお二人はそれぞれファーストヴァイオリンとチェロのパートに座って、合奏に加わります。ヴァイオリンの方などは、ラフマニノフの譜面を難なく弾いておられるようで、これはかなりの経験者だと見ましたが、どうでしょうか。チェロの人も、きちんと弾いておられたようでしたね。ただ、たまに弓を置いてどこを弾いているのか確かめているような風に、木管の席からは見えたような気がしますが、どうだったんでしょうね。いずれにしても、強力そうな弦のメンバーが加わって、とても頼もしい感じです。この調子でもう少し増えてくれると有り難いですね。でも、やはり年頭の合奏とあって、出席者はかなり多かったのではないでしょうか。
 ラフマニノフの交響曲は、去年までは私としてはかなりヤバい状態でした。しかし、ここに来て何となく個人練習の成果が出てきたのでしょうか、やっと4楽章あたりでも少し余裕を持って吹けるようになったような気がします。地道な繰り返しの練習は、いつかは必ず報われる日が来るのだ、ということを信じて、さらに頑張ることにしましょう。
 3月分の会場の確保が出来たので、公式サイトも今年初めての更新です。そろそろ指揮者練習の日程も入ってきて、もはや本番までそんなに時間がないことにも気づかされます。ほんとに、時間が経つのが早いこと。
 その公式サイトですが、そもそも作った時に2つのサーバーにまたがってコンテンツを振り分けてあったので、メニューによってファヴィコンが出たり出なかったりしていることが分かりました。これも、そのうち直さなければいけません。実は、もう一つのパソコンにはFireFoxが入っていたものですから、これだとしっかり表示されてすぐ確認出来るのですよ。
aventure number : 1273 date : 2009/1/6


今日の禁断 モジラ

 たまたま、もう同居人が使わなくなったパソコンをいじっていたら、そこにFirefoxなどという新しいブラウザが入っていることを発見したものですから、色々と使い勝手などを試しているところです。例の「ファヴィコン」などですよね。そうしているうちに、なんだか私のサイトのトップページのロールオーバーが全く作動していないことに気づきました。「ロールオーバー」というのは、ベートーヴェンではありません(といって分かる人は、友達になれそう)。ホームページの「ワザ」のひとつで、画像にポインターを乗せると瞬時に別の画像に変わるという仕掛けものです。普通のウェブサイトのトップページのメニューなどによく使われる技法ですね。そこからリンク出来るという目印のようなものです。私の場合には、例えばこの「禁断」のバナーにポインターを乗せると「ほとんど日記」とか現れるのが、それです。
 ところが、これをFirefoxでやってみると、その仕掛けが全然きかないのですよ。普通に使われているIEに比べると、遙かに進んでいるブラウザだ、という謳い文句だったはずなのに、こんなこともできないなんて、なんという欠陥品、と思ってしまいました。確か、昔あった「ネットスケープ」などでも、IEでは出来てもそこでは出来ない機能、などというのが結構ありましたから、そもそも「ロールオーバー」は限られたブラウザだけのものかな、と。
 しかし、ちょっと調べてみたら、そんなことは決してなくて、Firefoxでもこの機能はしっかりサポートされているのだ、ということが分かりました。問題は、そのスクリプトの書き方にあったのです。この機能は単にタグだけでは出来ないもので、javascriptを書かないといけません。もちろん、そんなものはシロートである私などには書けるわけがありませんが、今使っている「ホームページ・ビルダー」というソフトだと、これを自動的に書いてくれるのですよ。元の画像と変わる画像という2種類の画像を用意したら、このソフトでしかるべき手順を踏むと、自動的にスクリプトが生成されます。ところが、これを作った頃にはまだブラウザといえばIEとネスケしかない時代でしたので、そのスクリプトはその2つのブラウザにしか対応していなかったのですよ。それを最新のものに対応させるためには、一部を書き直さなければならないのです。でもそれは、ほんの2箇所だけ、同じところを少し手を加えるだけで簡単に修正することが出来ます。ですから、そこを直してやったら、Firefoxでも見事にロールオーバーが出来るようになりました。
 その勢いで、公式サイトの方も直してみました。ただ、その他にもこれを使ったページがあったはずなのですが、それが一体どこにあったのかは、もう思い出すことが出来ません。何かの偶然でそんなページに行き当たったところで、直すことになるのでしょうね。もし、まだ直っていないところを発見された方は、ぜひご一報下さい。お礼は何なりと。
 そんなわけで、ちょっと環境が変わっただけで、色々と世の中が分かってくるのですから、まだ捨てたものではありません。
aventure number : 1274 date : 2009/1/8


今日の禁断

 92万のキリ番は、ついさっき出ました。
 きのうから今日にかけて、全国的に大荒れの天気だったようですね。このあたりでは、夕べ雨が降っていたのですが、8時過ぎにはそれが雪っぽくなってきました。すると、それは本格的な降りとなって、しばらくすると駐車場の車の上には分厚い雪が積もっているようになってしまいましたよ。この分では、朝になったらどっさり積もっていて、雪かきが大変になってくるでしょう。
 と思っていたら、なんだか真夜中ごろに、外が騒がしくなってきました。雪が降っているにしてはなんだか賑やかすぎるような感じです。そこで、外を見てみると、なんとさっきまでの雪は、激しい雨に変わっていたのですね。ですから、積もった雪はすっかり洗いながされているように見えますよ。
 今朝になってみると、夕べ雪が降ったことなど信じられないほどに、見事に普通の「雨の朝」になっていましたよ。「雨は夜更け過ぎに、雪へと変わる」というのは、20年以上前から言われていることなのですが(これが分からない人は、友達にはしたくありません)、夕べは「雪が雨へと変わる」という、珍しいお天気だったのですね。
 そんな雨も、日中にはやんで、青空も出てくるという変なお天気、そんな中を今年初めての合唱の練習のために夕方に出掛けてきました。合唱と言っても、お馴染みの「コール青葉」ではなく、それの母体となった大学の合唱団のOB、来週、毎年恒例の「男の合唱まつり」に参加するので、それのための練習です。会場は、一番町のヤマハの裏、そんなところに練習が出来るような場所があったのか、とお思いになるかもしれませんが、実は、確かに練習はするのですが本来の用途としては「新年会」を行うための会場なのですよ。つまり、居酒屋の宴会場ですね。せっかくだから、新年会と練習を一緒にやってしまおうということになって、少し早めに宴会場に集まって練習をする、ということなのですね。

 そこは、こんな細長いお座敷でした。机の上にはコップや割り箸が置いてあって、全くの宴会モード、その間に立って練習をするという、なんとも不思議な光景です。集まったメンバーを見ると、普段こういう集まりだと極端に少ないセカンドテナーが、やけにたくさんいます。かつてはトップテナーだったのにセカンドに降りてきた人もいたりして、なかなか充実しています。その分、トップテナーは2人だけという寂しさでした。しかも、そのうちの1人は宴会だけに来て、本番のコンサートには出ないというし、どうなることでしょうか。
 指揮者は、割り箸を指揮棒代わりにして、練習を始めます。ただ、楽譜を机の上に置いたのでは遠すぎるので、そのうち、机を2段に重ねて、その上に置いていましたね。ちなみに、楽譜の隣にあるのは、音取り用の巻物になったキーボードです。
aventure number : 1275 date : 2009/1/10


今日の禁断 i-Pod


 毎週月曜日は、利府のMOVIXはメンズデー、今日のように祝日でもこれはきちんとやっていますから、久しぶり、なんの練習もなくなったお休みの日なので、行ってくることにしました。見に行ったのはアニメの「ウォーリー」。といっても、絵本の「ウォーリーをさがせ」がアニメになったものではなく、「WALL・E」という、700年後に人類がいなくなってしまった地球で、ひたすら空き缶などを集めてキューブに圧縮、それをきれいに積み上げる仕事を続けているというロボットが主人公(主ロボット公)のお話です。「ファインディング・ニモ」や「カーズ」が本当につまらなかったのに、前作の「レミーのおいしいレストラン」では見事にカムバックを果たしたディズニー・ピクサーの最新作、アメリカでも日本でも大ヒットしているという噂でした。ですから、期待はしていたものの、劇場に行ってまで見ることはないかな、と思っていました。WOWOWで放送されるまで待っていてもいいと。しかし、CLASSICAさんのブログをつい読んでしまったから、いけません。こんなすごいものなのだったら、即刻劇場で見ないわけにはいきませんよ。
 確かに、そのテーマは、実に分かりやすい音楽とともに繰り広げられていました。なにしろ、あのハ長調のファンファーレが、「その瞬間」に高らかに鳴り響くのですからね。ただ、もちろんこれはいかにもディズニーらしいご都合プロットの中で展開されるものですから、本家の持っていたメッセージとは似て非なるものになっているのは明白です。ですから、私にはパロディというよりはかなり安直な引用のようにしか感じられなかったのですが、どうでしょう。
 引用という面で見てみれば、冒頭の摩天楼の俯瞰シーンなどは、まさに「ウェストサイド・ストーリー」からの引用でしょうし、「ID4」の印象的なシーンも見られますね。そして、何と言っても圧巻なのが「2001年」がらみというわけです。WALL・EとEVEが「ダンス」を踊るシーンなどは、本家のもっと悲惨なシーンの、それこそ「パロディ」なのでしょうね。
 そんな、とても贅沢な「引用」を楽しみつつ、スケールの大きなドラマをこの上なく丁寧に作られたCGアニメで楽しむというのが、私にとっては相応な見方だったのでしょう。なまじ先入観があったため、どれほどのものかとちょっと力が入った分、肩すかしにあってしまったという、ちょっと残念な結果になってしまいました。
 それでも、キャラクターの不思議な可愛らしさと、多少強引ではありますがしっかり「泣かせる」手慣れたテクニックには見事にはまってしまいましたよ。主役の2人(2体)はもちろんですが、私にとっての一番のお気に入りは、せっせとあちこちを磨き上げているお掃除ロボットでした。そんな非生命体が見事に個性的に振る舞っている中では、「人間」はいかにも無能に見えてしまうというのが、もしかしたら本当の「恐ろしさ」だったのかもしれませんね。
 エンドロールのバックが、秀逸でした。絵画の技法の変化を、人類の進歩にシンクロさせて表現しているものですが、それがゴッホあたりで終わってしまっているのが、なにか暗示的なものを感じさせられます。本編のプロットが、これに呼応出来るほど緻密なものであったら、真の「テーマ」がしっかり伝わってきたのかもしれません。
aventure number : 1276 date : 2009/1/12


今日の禁断 青葉神社

 この前の「禁断」で「WALL・E」を取り上げましたが、大体こういうレビュー系はブログの方に転載することにしています。つまり、普通の扱いだと4日後にはバックナンバーに入ってしまうので一般人には見られなくなるものを、ずっと公開しておく、という措置なのですね。出来れば多くの人に見てもらいたい、と。それだけではなく、ブログの「コメント」機能によって、何らかの反応を確かめたい、という希望のようなものもあります。特に今回は、さるブログの書き込みがその映画を見に行く動機でしたから、あり得ないかもしれませんが、もしかしたらそのブログの主の目にとまることもあるかもしれませんからね。
 ブログ版を見ていただければ分かりますが、予想もしていなかったそのコメントは即座に書き込まれました。こういうのがあると、ネットで見ず知らずの人とつながっているというのが実感として味わえて、嬉しくなります。本来ネットというのは、このような垣根を取り払った情報の交換などには非常に有効な手段だったわけですが、それが邪な方面に使われることしか世の中では強調されないのがちょっと残念なところです。しかし、どんなところにもツールを悪用しようという人間はいるものですから、これは仕方のないことなのかもしれません。そもそも人間なんて愚かなものなのですからね。二酸化炭素を出さないようにすれば地球は救われる、などという考えが、そんな愚かさを象徴しているものでしょうか。
 そのような、一見科学的に見えて実は愚かでしかない人たちが見たら卒倒してしまうような大がかりな「たき火」で街中が大いにに盛り上がるお祭りが、今年も行われています。お正月の飾り物などを持ち寄って作った巨大なたき火にあたると、1年中健康に過ごせる、という他愛のない、しかし、今の為政者の言動よりは遙かにあてになる言い伝えを信じて、このところ毎年やってきています。私の場合、松飾りの他に、去年ここの屋台で買った「松川ダルマ」も、一緒に火の中に投げ込み、帰りに新しいだるまを買って帰る、というのも毎年の恒例行事になっています。
 着いた時は、火入れはもう終わって、炎は派手に燃えさかっていました。その炎のてっぺんをめがけて、紙袋にまとめたものを放り投げると、うまい具合に一番上に着地してくれました。ただ、包んでいた袋が燃え始めると、中に入っていたダルマが外に転げだしてしまいましたよ。そのダルマは、まさに「火ダルマ」になって(このネタ、実は5年前にも使っていたのですね)すごい形相をしていました。この写真の真ん中に、見えますか?
aventure number : 1277 date : 2009/1/14


今日の禁断 アウディ

 きのうの「おやぢ」で扱ったCDでは、本文でも書いたようにジャケットに東京オペラシティのステージで演奏しているアーティストの写真が使われていましたね。もちろん、ジャケットにはなんのコメントもなかったので最初はまさかと思ったのですが、なにしろここのステージは実際に何度も乗ったことがありますので、よくよく見ているとあそこだけにあるような特徴などが自然に目に入ってきます。実は写真はリーフレットだけではなく、ケースの中のラベルにも印刷されていたので、それがよりはっきり分かります。

 これだと、ミニスカート姿の指揮者の正面の顔も分かりますしね。それで、ステージの後ろの照明の具合や、その上にあるバルコニーの形などから、オペラシティに間違いないことが、確実になるわけです。
 ところが、確かにオペラシティのステージには違いないのですが、そのバルコニーのあたりが、なんだか変じゃありませんか?

 これは実際のステージの写真、私たちの合唱団が本番前に山台を組み立てているところなのですが(無許可でこんな写真を公開したらホール関係者からクレームがつくらしいのですが、本当なのでしょうか)確かにバルコニーの上の部分がちょっと違っていますね。CDの写真には、このアングルだったら確実に見えるはずの手すりや客席がありませんよ。
 でも、しばらくこの写真を見ていたら、それが一体何であるのかが分かってきました。どうやら、使った写真はバルコニーの上の縁までしか写っていなかったので、そのままでは隙間が出来てしまうと、その下の部分を反転して貼り付けたのでしょうね。それも、鏡面にしたのではなく、おそらく180°回転させて、ちょうど指揮者の写真で隠れている部分を上に持ってきたのではないでしょうか。こういうのを「デザイン上の都合」とか言うのでしょうね。こんなことはごく普通に行われていることなのでしょうから、それを得意げに吹聴したりすると、逆に反感をかってしまうのかもしれませんね。しゃれも分からないというのは、いやな世の中です。
 しかし、車で走っている時に偶然目に入ったこんな大きな看板を見た時には、思わず目を疑ってしまいましたよ。普通は小さなマークしか見ていないので気づかなかったのですが、これって安野さんなどがよく使っている「あり得ない絵」じゃないですか。こんな遊び心がいっぱいな素敵なマークをデザインした人とは、お友達になれそうな気がします・・・なんてね。

 そういえば、安野さんと共にこういう分野で大好きな作品を生み出していた福田繁雄さんがお亡くなりになりました。
aventure number : 1278 date : 2009/1/16


今日の禁断 エピス

 この週末は、オケと合唱がクロスオーバー(ロールオーバーではありません)という目まぐるしいことになっていました。まず、土曜日にはニューフィルの定期総会と、それに続いて新年会、という予定だったのですが、その総会と全く同じ時間に、仙台の合唱団でのリハーサルの予定が入ってしまったのです。いや、もっと言えばそもそもこの日には東京の合唱団の合同練習が東京で予定されていたのですよね。ただ、そちらの方は別の日に東京に行くことにして、とりあえずニューフィルの行事を優先したのでした。総会の録音を人に頼んで、あとで大変な思いをしたことがありましたからね。
 ですから、そこにさらに予定が入ったからと言って、その決心を翻すわけにはいきません。幸い、合唱の予定は2時間、しかし、同じ時間に始まる定期総会の方は、今回はさしたる議題もなかったようなので、うまくすれば30分程度で終わるはず。ですから、まずそちらを片づけてからリハーサルに駆けつければ後半には間に合うことでしょう。会場も県民会館から旭ヶ丘と、地下鉄を使えば20分ぐらいで移動出来る距離ですし。
 しかし、そんな時に限って思いもかけなかったような議題で、総会が大いに盛り上がることになります。気がついた時にはもう1時間以上も過ぎてしまっていましたよ。あわてて録音していたMDを隣の人にお願いして、旭ヶ丘へ急ぎます。
 しかし、まだ30分は時間が残っていたはずなのに、私が着いた時にはみんなもう練習は終わってしまって、雑談かなんかしていましたよ。あせってきたというのに。
 その練習は、次の日、日曜日の「男の合唱まつり」のためのものでした。本番の前にもう1回リハーサルがありますから、それに参加して本番に臨みます。ただ、多くの団体が参加するため、リハーサルの時間は20分だけ、そして、本番開始までにはかなりの時間がかかることになっています。そんな時間を無駄にしないために、私としては楽器を持っていって、パフォーマンス広場で音出しをしてみようと思いました。行ってみたら、トロンボーンやチューバの人が練習していましたし、それこそ今日の割り当てだけでは足らなかった合唱団が声を出したりしていましたから、なんの不自由もなく思い切り音が出せましたよ。ラフマニノフのパート譜も持っていったので、日課練習ですね。

 本番はこんな感じ、黄色いハッピの司会者は、この間の「第9」の時のK先生です。今回は抽籤による出番があとの方だったので、ほとんどの団体を聴きましたが、予想通り愚妻が入った合唱団の男声が別格の美しい音色と、しっかりした音楽を聴かせてくれていましたね。
 それが終わって、もう1箇所行ったところが、その合唱団のオケ合わせです。今度の演奏会でオーケストラを入れるのですが、それの初めての合わせだというのです。家族の見学も可だというので、どんなオケなのか聴きに行ってみることにしたのですよ。
 そのオケは、ほとんどプロの奏者で固められたもののようでした。ニューフィルにトラで来ていた顔見知りの人が見かけられます。なによりも、このモーツァルトのレクイエムでもっとも重要なトロンボーン奏者が、満足のいくレベルの人たちだったのには安心です。ほんと、せっかくの合唱が、あの難しいトロンボーンのソロでめちゃくちゃになってしまってはかわいそうですからね。おそらく、2月の演奏会では、素晴らしい演奏が期待出来るはずですよ。楽しみです。
aventure number : 1279 date : 2009/1/18


今日の禁断 広告

 この間のニューフィルの総会の時に、一つ、私の仕事のことで決まったことがありました。それは、練習の日程表を紙でコピーして団員に配布するのを、極力やめよう、というものでした。何かと財政的に厳しい現状を打開するために、出来ることから節約を始めようということなのでしょうが、なんか、「派遣切り」みたいに、簡単に削れるところから安易に手をつけよう、というところが、ちょっとイヤですね。まあ、それよりも、ネットで公開している日程表をほとんどの人が利用出来る環境にあるようなので、ペーパー版は必要ないだろうということなのですがね。
 ですから、それが決まってからは、ネットの日程表でも、携帯サイトの方をかなり手直しをしてみました。今までは見ている人は殆どいないようだったので、かなりの手抜き、更新もあまりやらなかったので、たまに見ている人に「もう終わってるよ」と指摘されたりもしていたぐらいのいい加減なものだったのに、こうなるときちんとPCサイト並みの情報を盛り込まなければいけませんからね。
 とりあえず、今日発行するペーパー版は、部数を少なくして、希望者にだけ持っていってもらうようにしました。それと、携帯サイトのQRコードを印刷、カメラで読み取ればストレートに日程表のページにアクセス出来るようにもしました。つまり、PCはあまり使わない、携帯サイト愛用者のための仕様ですね。
 休憩時間に、そんな風に変わったことをみんなに伝え、その日程表は机の上に置いておきました。しかし、後半の練習が終わってそこを見てみると、完全に持って行かれて1枚も残っていませんでしたよ。やはり、みんな印刷したものを欲しがっているのでしょうか。それとも、QRコードだけを見たいために、持っていったのでしょうかね。「もうないんですか〜?」と情けない声を出してきいてきたYちゃんなどもいたことですから、来週にもう少し増刷して持っていくことにしましょう。
 その総会も、途中で帰ってしまったので、録音していたMDは残っていた人に預かってもらっていたのですが、それも無事回収出来たので、あしたから文字起こしをして、いよいよ次の「かいほうげん」の準備が始まります。それに合わせて、承認された新入団員の写真も撮るつもりでいました。今回は全部で5人、そのうちの半分ぐらいは今日のうちに撮ってしまおうと思っていたのですが、なんと、全員を撮ることが出来てしまいましたよ。なんと幸先の良い。というか、それだけ今度の新入団員の人たちは熱心に出席してくれている、ということなのですね。そんな人たちのお陰で、今日の合奏の弦楽器はかなり充実していましたよ。チェロなんて8人ぐらいいたのではないでしょうか。
 実は、総会では「かいほうげん」もリストラの対象に挙がっていました。でも、そんなバッシングには負けないで、いつもと同じものを作るのが、私の仕事です。
aventure number : 1280 date : 2009/1/20

09/1/22-3/1