今日の禁断 |
ベト7 |
週末には合唱の練習というのは殆ど習慣になってしまいましたが、何回かの本番が終わって、ひところの忙しさからは解放されるかに見えました。しかし、少しヒマになるかと思っていると、今度は別のものに顔を出さなければいけないようになるのですから、到底落ち着くわけにはいきません。つまり、今まで忙しいということで行っていなかった「仙台フルートの会」に、そろそろ参加してみなければ、という時期になっていたのです。こちらは3月に本番ですから、もう何回も練習はありません。その中のものも、他の予定とかち合って全部は出られませんから、きのうあたりの練習日がもう殆どタイムリミットというわけでした。
私の担当はアルトフルート、最後にこの会に参加したのは、去年の6月のホテルでのコンサート以来ですから、半年以上楽器にも触っていませんでした。というか、もっぱら最近はピッコロにコンディションを合わせようとしているところでしたから、アルトはちょっと苦手かも。しかし、前の日に試しに吹いてみたら、そんなに違和感はありませんでしたから、まずは一安心です。
この会の練習は、ハードなことが特徴ですから、それなりの覚悟が要ります。何しろ、オーケストラの弦楽器のパートをフルートでそのまま吹こうというのですからね。アルトの場合はヴィオラやチェロのパート、細かい刻みなどを執拗にやらされますから、ほんと、忍耐勝負です。他にアルトを吹く人はまず来そうにありませんから、きっと1人吹かされることでしょう。かといって、前もって譜面をさらっておこうとしても、楽譜が手元にありませんから、どうしようもありません。行ってその場で殆ど初見で演奏しなければなりませんね。ただ、1回は演奏したことのあるはずの曲ですから、忘れてさえいなければどうにかなるでしょう。
会場の練習室に10分前に着いたのに、まだ誰も来ていませんでした。しばらく待っていたら、ぼつぼつメンバーがやってきて「お久しぶり」とか行ってくれます。まだ忘れられてはいなかったみたいですね。そのうち、楽譜係の人がやってきましたが、私の顔を見るなりギョッとしたような表情になって、「楽譜、持ってきませんでした」ですって。まさか、きのう来るとは思っていなかったのでしょうね。それでも、あちこち探し回って、シンフォニーの方だけは見つけてくれました。その譜面は、昔私自身が前に使っていたものでした(毎回回収しています)。懐かしい書き込みがそのままになっていましたね。これだったらおそらく初見でも大丈夫でしょう。
それを最初にやることになったので、後半の楽譜がない曲になったらそのまま帰ろうかな、と思っていたら、いつの間にか楽譜係の人が家まで帰って、私のために楽譜を持ってきてくれたようでした。そこまでされたのでは最後まで付き合う他はありませんね。しかし、この楽譜(ドヴォルジャークのセレナーデ)は、吹いていて殆ど記憶がありません。何となくやったような気はするのですが、こんなに難しい音だったのかな、とか、とても初見では無理。でも、他のパートの人もそんなに吹けてはいなかったようなので、何とかごまかして付いては行けましたが。
いつもは3時間やるのに、きのうはなぜか2時間しか取ってありませんでした。それでももうクタクタ、このぐらいでも久しぶりのアルトには、やはりハードな体験でした。もうしばらくフルート、ピッコロ、アルトフルート、そして混声合唱と男声合唱の5本立てが続きます。 |
aventure number : 1102 |
date : 2008/1/28 |
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