今日の禁断 |
鳩サブレ |
「ALWAYS三丁目の夕日」は予想通り大ヒットだそうですね。何しろ「絶対見に行かない」と言い張っていた1号様までがご覧になって、しっかりハマってしまったそうですから。私が見に行った日に買ってきた「オフィシャル・ガイドブック」には、駄菓子屋のペーパークラフトなどもついていて、なかなか楽しめます。セットの見取り図なども載っていて、ぜひもう一度観て細かいところを確かめてみたいと思わせられるものです。ただ、私が最も知りたいと思っていたVFX関係には殆ど触れられていなかったのはちょっと残念でした。ただ、あのようなものはあまり「仕掛け」が分かってしまうと、かえって夢がなくなってしまって、興ざめかもしれませんね。
あの作品の原作者西岸良平さんについては、デビュー当時から読んでいるという大ファンです。デビュー作というのも、確か今でもどこかに取ってあるはずですが、今のほのぼのとした絵柄とは全く異なった筆致でしたからね。何しろ、キャラクターがまるでピカソの絵のようなキュビスムの手法を取り入れたアヴァン・ギャルドなものだったのですから。彼の奥さんが木村泰子さんという、絵本作家であることは、ご存じでしょうか。その事は、以前「BSマンガ夜話」で指摘されて私も初めて知りました。それで、これも家にあった彼女の作品を見てみたら、もろ「西岸キャラ」がその中にいたのにはびっくりしてしまいました。奥さんに影響されたのか、あるいは奥さんが実際に書いているのかと、微妙なことが「マンガ夜話」では語られていましたね。
西岸さんの作品はなんでも好きなのですが、今一番ハマっているのは「鎌倉物語」です。これも長いこと月刊誌に連載されていたもので、最新のものは22巻。大体年1回ほどのペースで新刊が出てはいるのですが、普通の本屋さんではなかなか見かけることがありません。それでも、21巻までは東京に行った時などに大きな本屋さんで手に入れられました。それ以来注意していたのですが、とうとう仙台の本屋では最新巻が出たことは確認できませんでした。ですから、今回頼ったのは「Amazon」です。
今回も、いつもながらのおもしろさでした。鎌倉を舞台に小説家である一色先生がお得意の推理で難事件を解決するというものですが、「鎌倉は妖怪の住むところ」というアイディアが、その事件にとんでもない広がりを与えているのが、最大の魅力になっています。ここで描かれている妖怪が、まさに「木村キャラ」なのですけどね。一色先生は、推理能力だけではなく、さまざまな趣味、男の子だったら夢中になるような鉄道模型などに、オタクぶりを披露してくれるのも見所、このあたり、西岸さんが楽しんで書いているのがよく分かります。
私があこがれるのが、一色先生の奥さんの亜希子さんです。かなり年の差がありそうなとても可愛いまるで少女のような奥さん、締め切りが近づいている一色先生を巧みに励ましたり、お料理を作ったり、もちろん先生と一緒に鎌倉のスポットに足を伸ばしたり、こんな風に大切にされたいな、と、いつも密かに思っています。 |
aventure number : 0662 |
date : 2005/11/25 |
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