0621(05/9/13)-0640(05/10/16)

今日の禁断 荷物

 「かいほうげん」発行に合わせて、例によってプリント作業に余念のない私です。実際に印刷を始めたのはきのうから、その日のうちに12ページ分、3枚表裏は何ごともなく仕上がりました。ただ、途中でイエローとシアンのトナーを交換するという事態が発生、今までですとトナーを換えた直後は色が極端にアンバランスになる、という経験をしていましたから恐る恐るだったのですが、幸いほんの少し、許容範囲程度の色の変化でしたから、まず一安心です。その他のトナーもだいぶ前に交換したので、これでスペアが全くなくなってしまいました。もしトナー切れが出たりしたら大変ですから、今日の午前中に、注文しようと、心に決めるのでした。
 そして今日、残りの1枚表裏の印刷です。しかし、片面終わって、裏面を始めようとした時、なんと、マゼンタのトナーの交換サインが出ているではありませんか。これには焦ってしまいました。午前中に注文は出してありますから、夕方には届くはずなのですが、それから始めたのでは練習に間に合わなくなってしまいます。その時思い出したのが、サービスの人が言っていた言葉。「トナー容器を振ってやると、少し持ちますよ」。それで、ものは試し、箱状のトナーケースを外して、少し振ってまた装着してみたら、確かにサインは消えました。もちろん、残りの印刷が終わるまでサインが出ることはありませんでしたし、色も変わることはありませんでした。よかった、よかった。
 実は、「かいほうげん」のカラー印刷の他に、今回は日程表もカラーで印刷することになっていましたので、それもあって、トナーは気がかりだったのです。初めて使う会場(そう、「かなん」から変更になった「アクセル」です)の地図で、道路が色分けしてあって見やすいものがあったので、それをそのまま日程表の裏側にカラーコピーしてみたのです。これは初めての試みでしたが、下手にスキャンして画像をプリントするより、ずっときれいに出来ました。
 練習が始まる前にその日程表を配ります。やはり、みんなの反応はかなりすごいものがありました。最初に「かいほうげん」のカラー版を配った時のような驚きがあったみたいです。正直、ここまで驚かれるとは思ってもみませんでしたよ。「驚き」ということに関しては、私は他の人以上の免疫力があるのかもしれませんね。現に、今日も普通だったら気が動転して何も出来なくなるぐらいのものすごい驚きがあったばかりなのですが、楽器を演奏するのになんの支障もありませんでしたから。
 というか、そんな悠長な感傷に浸っていることなど出来ないような事態、1人欠席するという連絡があったので、序曲のピッコロを吹かなければならなかったのですよ。つまり、今日は後半の交響曲と合わせて、降り番なしという最近の私にしては過酷な日程、とても悪意のある中傷についてしみじみ考えているヒマなど、なかったというわけです。いつの間にか、私はすっかりタフになってしまっていました。
aventure number : 0621 date : 2005/9/13


今日の禁断 多賀城

 今年も「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」に行ってみました。この間の土曜と日曜に行われたこの年中行事、今年は15回目となるそうで(というのは、前の「MIXサラダ」に書いてあったので知ってました。あの文面は、もちろん私ではなく、編集の人が書いたものです)、いつになく盛り上がるのでは、と思っていたのですが、1日目の土曜日は私が行った時には人通りもあまりなく、ちょっと寂しい気がしたものです。
 しかし、それはどうやらその時だけのものだったようで、次の日曜日に行った時には、あのマスで押し寄せる喧噪は健在でした。人通りもものすごいもので、それだけで「熱さ」を感じてしまいます。この日、実はお目当てのバンドがあったので、県民会館の隣の、まるで野外ステージに使うために建てられたのではないかと思えるほど、このようなイベントにもってこいのスペースを持つビルの前に向かいます。案の定、その前はもう人がいっぱい詰めかけて、演奏している人の姿は全く見えないほどでした。おそらく、そこにいる人たちは、私と同じ、今演奏しているグループの次に登場するバンドが目当てだったのでしょう。
 そのバンドというのは、だいぶ前からさるテレビ局で密着取材をしていた小学生のビッグバンドです。私も、直前のその番組を見て、ちょっと聴いてみたいな、と思っていたものです。前のおじさんが主体のビッグバンドの、ちょっとほほえましい演奏が終わると、ほんの少しだけ帰る人がいたので、それと入れ替わりに何とか前の方に出ることが出来ました。その頃には、件のテレビ局のカメラなどもセッティング、本番の収録の準備に余念がありません。
 しかし、おそろいのバンダナを首に巻いたり腕に巻いたりしたかわいらしいメンバーがスタンバイした時に、ちょっとしたハプニングが起こりました。アルトサックスの小さな女の子が、いきなり泣き出して席に着くのを嫌がっているようなのです。先生などがまわりで何か言っていましたが、結局1曲目はその子は空席のまま演奏が始まってしまいました。2曲目になって、渋々その子が出てきましたが、まだ何かこだわりがありそう、しかし、いきなりその子ともう1人のアルトが2人でソロがあるようなので、もう吹くしかない、みたいな気配です。その曲の頭は2人のソリ、それを危なげなくクリアして一度席に戻ったその子は、もう一度、今度は1人で前へ出てきて、今度は堂々としたソロを披露してくれたではありませんか。いやぁ、これには、思わず目頭が熱くなってしまいましたよ。しかも、それは「けなげ」などという次元を超えた、本当に立派なソロだったのですからね。
 きのう、その模様がオンエアになったのを、一緒に行った愚妻が録画してくれていました。しっかり自分の顔が写っていたとか。そこでは、やはりこのハプニングがメインの構成になっていました。なんか、演奏が始まる直前まで合宿をやっていたので、体調が悪くなったのだそうですね。なんにしても、あんな巧まざるドラマを目の前で体験できたなんて、素晴らしいことです。ほんと、この前の選挙ではありませんが、フィクションの世界ではなく、現実に何と感動的な(あ、選挙の場合はネガティブな意味ですよ)出来事の多いことでしょう。
aventure number : 0622 date : 2005/9/15


今日の禁断 男声

 48万のキリ番、おそらく明日の朝早くには出ることでしょう。47万の時は、結局全部で3人の方がキリ番の範囲に入ったという連絡を下さいました。今回はどうなることでしょう。
 さて、今日は最近の新機軸、合唱の練習日です。このところ、かなり真剣にこれにハマっていますから、本番の日に指揮者練習が入ったりしたら一体どうなることでしょう。まあ、その時はその時で。いずれにしても、この合唱団の慢性的なテナー不足はもはや解消出来ないものになっていて、今日もセカンドテナーは私1人で持っているというものすごい状態です。そうなってくると、自然と連絡係みたいな仕事がまわってきて、いろいろな資料がメールで送られてくるようになってしまいました。特に、指揮者や伴奏者、ボイトレの急な予定の変更で、練習の時間や日程そのものが変わってしまう、というような連絡事項が、かなり届くようになっていたのです。こういう変更の連絡は、基本的に練習に来た時にしか伝えられないような体制なので、なかなか全員には伝わらないだろうな、とは思っていました。そうなってくると、私のお節介の虫が動き出します。そういう連絡がいち早く伝わる立場になったのですから、私がその日程の変更などを伝えるホームページを作っても構わないよ、みたいなことを、指揮者に言ってしまったのですよ。なんせ、日程表といえばニューフィルでさんざん作ってますから、ほんの片手間で、そんなページは出来てしまうことでしょう。元のデータはしっかりエクセルで手元にありましたし。
 そんなわけで、久しぶりに新しいページを作ることになったので、せっかくだからと、今まで覚えたページ作りのノウハウをいろいろ使ってみることにしました。まず、これは内輪の連絡事項ですから、ある程度のアクセス制限が必要になると思い、認証をかけることにしました。これは、ついこの間「禁断ばっくなんばあ」や「素顔の団員」のアクセス用のファイルを作り替えたばかりですから、すぐに出来てしまいました。こういうことは、ほんとに「慣れ」が大切ですね。タイトルはフォトショップで、ベベルとかドロップシャドウをふんだんに使ったものを作ります。そして、今回こだわったのが色。そのタイトルの文字に使った色を、そのまま罫線とテキストの色にしてみたのです。バックグラウンドはファイルではなく、その色を明るくしたものを使います。仕上げは、スクロールバー、もちろん、罫線と同じ色でまとめます。
 ここで、タグの書き方で今まで知らなかったことが偶然分かってしまいました。それは、リンクの時の文字列の色についてです。デフォルトで決まっている色は、<HEAD>の中で別の色を指定することは出来るのですが、そうするとそのページ全てのリンクが同じ色になってしまいます。ですから、テキストの色を指定しても、リンクだけはその色になったしまうのは避けられないのだと思っていました。ところが、たまたま<A>タグの内側に<FONT>タグを書いてみたところ、見事にリンク色に左右されることなく色指定が出来てしまったのです。そんな、ちょっとした小技を見つけつつスキルアップ出来るのですから、こんな「仕事」は大歓迎です。
 あ、このページ、お見せしたいのはやまやまですが、さっきも書いたように認証がかかっているので部外者にはアクセスできません。でも、ユーザー名とパスワードは同じものですから。
aventure number : 0623 date : 2005/9/17


今日の禁断 歯医者

 「チャーリーとチョコレート工場」は、ぜひ見たいと思っていた作品でした。ところが、やっと見に行く時間が出来たので出かけようと思い、きのう利府の時刻表を調べてみたところ、何と字幕版の場合、最初の回が3時からというではありませんか。ちょっとこれではあまりにも遅すぎます。そこで、同じMOVIXでも南にある「仙台」を見てみたら、これは初回が10時50分、休みの日には駐車場に入れるにも出すにもものすごい時間がかかるというショッピングモールの中にあるこの映画館ですが、早めに出ていけば何とかなるでしょう。
 今朝になって、もう一度サイトを見てみたら、8時過ぎだというのに、「吹き替え版」の方は殆ど残席がなくなっています。そういえば、こちらの方が回数も多くなってましたね。そう、うっかりしていたのですが、この映画はどうやら「子供向け」の売られ方をしていたようなのですね。
 9時過ぎにはもう出かける用意が整い、「仙台」へ向かいます。出来れば映画館が入っている「パート2」の中にある駐車場に入れたかったので、そのための道順も調べておきます。幸い渋滞もなかったので、殆ど最初の何十人かというところで駐車場には着きました。なぜか、前を行く車が、いくらでも空いているところがあるのにどんどん上の方に上っていくので、不審に思いながらもあとをついて行ってみると、5階あたりで密集して止めているところがあります。そこで降りると、そのまま映画館のロビーに出るようになっていたのですね。これから来る時の参考になりました。ロビーはチケットを買う人で大混雑、やはり「吹き替え版」目当てなのでしょうね。「字幕版」の方はすんなり最後列が買えてしまいましたから。
 映画の方は、オープニングのCGから、惹き付けられっぱなしでした。そのあとに登場するチャーリーの家も、見事にティム・バートンの世界、それだけでもう楽しさは約束されたようなものです。同じ顔をしたウンパ・ルンパは、「マーズ・アタック」の引用でしょうし、ジョニー・デップが工場のテープカットでハサミを持つシーンは、もちろん「シザーハンズ」。
 実は、前もって原作を読んでいたのですが、その、ちょっと教訓めいたメッセージだけでは辛いな、と思っていたところでした。しかし、その、原作にはない映画だけのプロットが実に素晴らしくて、それだけでもうウルウルになってしまいましたよ。これはネタバレになりますから、書かない方が絶対にいいに決まってます。というか、「チョコレート工場の秘密」というタイトルのこの原作、訳者(柳瀬尚紀)に変なこだわりがあって、とても私には馴染めないものでした。例えば、チャーリーのラストネームは「バケット」ではなく「バケツ」であるべきだ、とか、ウンパ・ルンパの歌がただ韻を踏めばそれで「詩」になると勘違いしている日本人ラッパーのようなお粗末なものだとか。
 テレビ少年(映画ではゲーム少年)のシーンで、チョコレートをテレビの中に転送するという場面、画面の中で「2001年」をやっていたので、もしや、と思ったのですが、まさに私の予想通り、転送された板チョコが「モノリス」になってしまったときは、「やった」と思ってしまいましたよ。その時のBGMは、もちろんカラヤン/ウィーン・フィルの「ツァラ」でしたしね。これだけ私の波長に合う映画、面白くないわけがありません。「匂い」はありませんでしたが。
aventure number : 0624 date : 2005/9/18


今日の禁断 セール中

 去年も確か書いたと思うのですが、「仙台オペラ協会」の毎年の公演に合わせて、そのさわりを演奏する、という催しが昨日行われました。今回の出し物は「椿姫」、指揮はもちろん、末廣さんです。
 電力ビルの1階にあるオープンスペースで行われるもので、入場は無料、指定席なわけはありませんから、良い席に座ろうと思ったら早めに行って並ばなければなりません。一応きのうは「祝日」でしたが、私はお昼頃までは仕事があったので、午後2時からの開演に合わせて並ぶのは愚妻の役目です。1時半ごろ会場に着いたら、なにやら長蛇の列が出来ています。やはり、これを目当てに並んでいる人たちなのでしょうね。とりあえず、人波に流されてかろうじて空いていた後ろの席に座ったところ、最前列に愚妻の姿が見えました。隣の席も取ってあるようなので、そこに移りましょう。しかし、まさにかぶりつき、すぐ前には人物相関図などを書いたホワイトボードなども置いてあります。末廣さんがこの前で喋るのでしょうから、ちょっと恥ずかしい感じ。しかし、1時間以上前、7番目ぐらいに並んだと言いますから、そんな文句を言ったらバチが当たります。
 去年の「フィガロ」もそうでしたが、末廣さんの解説はとても新鮮な見方を与えてくれるようなものです。あれを聞いて以来、ちょっと苦手だった「フィガロ」がすっかり好きになってしまったというのは、私の正直な思いなのですから。そして、今回の「椿姫」、やはり、そこにはかなりの回数この作品に接してきた私にもはっとさせられるような指摘が、数多くありました。一番の「へぇ〜」は、第1幕の前奏曲の構成。重苦しい音楽が突然ノーテンキな「ズンチャッチャ」に変わるのは、そもそもヴェルディのこの時期の特徴なのだと単純に思っていたのですが、それは、末廣さんに言わせると、「フラッシュバック」のための仕掛けだというのです。最初の重苦しい部分は、実は第3幕の音楽、つまり、そもそもこのオペラは第3幕が「現実」として始まったところに、「回想」という形で第1幕の華やかな部分が思い返される、という仕組みになっているというのですよ。これは、まさに「目から鱗」でした。その他、ヴィオレッタに関するテーマは全て旋律が下降線をたどっているとか、言われてみればなるほどというものばかりでした。やはり、末廣さんはすごい。
 写真でも撮ろうと思ったのですが、まさに目の前、顔を見合わせるのも恥ずかしいほどの至近距離ですから、それはあきらめました。ご挨拶する機会もついに逸してしまいましたが、多分末廣さんの方は分かっていたことでしょう。
 もちろん、これは「オペラ協会」の催しですから、本番で歌う歌手の方も出て、ただで聴くのはもったいないほどの歌を披露してくれました。本番が楽しみです(って、まだチケットは買ってませんが)。ただ、ダブルで歌われるヴィオレッタの片方の方が、衣装に赤いバラを付けていたのはちょっとヘン。私が知っている話では、この主人公は「高級娼婦」、彼女のシンボルとしていつもは「白いバラ」を身につけているのですが、月に一度、その職業の職種を全う出来ない時に、「赤いバラ」を付けて、その事を「顧客」に知らしめるのだと言うことでした。ですから、これは・・・。
aventure number : 0625 date : 2005/9/20


今日の禁断 留守番

 劇団四季の「クレイジー・フォー・ユー」は、やはりイマイチ盛り上がらないようですね。私は初日に行っただけですから、結構ハイテンションの客席しか体験していないのですが、それからさらに2回ほど見に行った愚妻によれば、カーテンコールはないし、何だかひどく寂しいエンディングなのだそうです。
 それはそれとして、実は私、今日「公開リハーサル」というのに行ってきたのですよ。「四季の会」の会員で、今日のチケットを買ってある人なら誰でも行けるというものなのですが、愚妻と行くはずだった娘が本番にしか間に合わないということで、私に機会が回ってきたのです。ただ、その案内には、「何時から何時の間に会場に集合して下さい」とだけしか書かれていなくて、実際の公開時間が何時からなのかは全く書かれていませんから、一体どんな予定になるのか、行ってみなければ分からない、というものでした。
 その「集合時間」の少し前に会場に着いたところ、もうすでに長蛇の列、しばらくして受付が始まりましたが、どうやらそこで席を指定されるようなのですね。当然、早く来た人から前の方に座るのでしょうから、それが分かっていればもっと早く来るのだった、というのは、いつもながらの愚妻の愚痴です。受付が終わってからも、ホールの中には入れず、ロビーの中で待たされます。しばらくしたら、係員が「席の順に並んで下さい」などと言っています。最初から並ばせておけばよいのに、手順の悪い、と思っても、みんなきちんと並んでいるのですから、従いましょう。つまり、一応「リハーサル中」に出入りをするので、きちんと列を作って迅速に着席しろ、と言うことなのでしょう。
 そのリハーサルは、なかなか面白いものでした。どうやら、キャストの入れ替えがあったらしく、ダンスの段取りなどを細かくだめ押ししたりしています。それを仕切っているのが、そのダンサーたちの1人の石野さんというのも、面白いところ。そのあと客席にいた人がマイクで全体の「総括」みたいな形で厳しい意見を言い、それに対してみんなが「ハイッ!」とか答えていたので、その人が舞台監督かなと思ったら、それはザングラー役の広瀬さんだったりとか、どうやら、出演者の中でそのような役割を決めてリハーサルをやっているのでしょうね。そして、最後にそのリハーサルをやっていた1幕の最後、「I Got Rythm」のとても長いダンスシーンを本番通りカラオケを入れて通して、幕が下がりました。
 それで終わりだと思っていたら、やおらマイクを持ったおねえさんが出てきて、ご挨拶を始めましたよ。それから本物の舞台監督や出演者にインタビューをしたり、そのあとは、なんと、抽選で参加者を2人ステージに乗せ、一緒にさっきやったダンスに加わるなどという(実際は、金槌を叩いたり、のこぎりをひいたりするだけですが)、びっくりするような仕掛けが待っていたのです。さすがですね。「公開リハーサル」とは言っても、半分は「お客様サービス」のイベントだったのです。という「仕掛け」は、何も知らないで参加したら本当に感激したのでしょうが、実は私は前もってネットで静岡でのこの「リハーサル」の模様の書き込みを見てしまっていたのですよ。ほんと、ネタバレは罪だと、本気で思ってしまいました。
aventure number : 0626 date : 2005/9/21


今日の禁断 文学館

 お彼岸が終わって(本当はまだお彼岸の真っ最中なのですが、お墓参りに行く人はだいたい土日に集中しますから、もう殆ど終わったも同じことなのです)やっと少し暑さが和らぐという、いつまでも残暑が続いていた今年の夏です。ですから、自販機も、例年今頃はとっくに「ホット」を販売しているのですが、やっと今日になって試験的に暖めた、というぐらいです。ほんと、きのうまではとても「ホット」なんか飲む気にはなれませんでしたよ。
 1週間の中に連休が2回も入っているという異常な週ですから、もちろん練習は木曜日にシフト、そんな連休の谷間では、出席なんて良いわけがありません。合奏が始まった時はほんと惨め、ヴィオラなんか1人も居ませんでしたよ。そんな中で、シンフォニーの3楽章の中間部をやったりすれば、あちこちで音が抜けまくり、実は最初の頃はフルートも2人しかいなかったので大変なことになっていましたよ。あるべき音が無いというのは、やはり辛いものがあります。それでも、しばらくしたら、木管は殆ど正規のメンバーが揃っているのですから、すごいでしょう?
 ただ、後半にやったコンチェルトでは、1番フルート担当が珍しくお休み、仕方がないので私が代吹きをやっていました。今までこのパートが休んだことは1度も無かったので、私の代吹きも初めてということになります。実は、この日休むことは大分前から分かったいたので、私としてはみっともないことにならないよう、しっかりさらっておくことに余念はありませんでした。この曲ではやたらとソロが出てきますから、そこで落ちたりしたら嫌ですからね。その甲斐あってか、とりあえず大きな失敗はなく一通り付いていくことは出来ました。しかし、やはり、いつも吹いていなければダメなところはいくらでもあったということで、「場数」が物を言う世界であることを痛感したわけです。
 本番が近づくにつれて、次第にそんな空気が高まってきます。プログラムの原稿の準備とか、開演前のロビーでのコンサートとか、具体的な話が出てくると、だんだんその気になっていくものです。私の「仕事」もほぼ完了、きのうも「公開リハーサル」に行く前に、シルバーセンターによってポスターとチラシを置いてきました。ここは始めていったのですが、今までに無かった対応が新鮮でしたね。ここではなんと、チラシは30枚しか預けられないというのですよ。不思議なポリシーを持ったところもあるものです。そんなこまごまとした注釈を付けた一覧表のようなものが出来上がりましたから、次回からはさらに無駄なく配布を行うことが出来るでしょう。そのためのスタッフも、しっかり育成できたことですし。
aventure number : 0627 date : 2005/9/22


今日の禁断 DVD

 おととい練習があったばかりなのに、もう練習日になってしまいました。しかも、今日は指揮者練習、延々5時間にわたって、ホールに缶詰にならなければなりません。いよいよ、定期演奏会も間近、というムードが盛り上がってこようというものです。
 今日の会場は、青年文化センターのシアターホール、何と言っても連休ですから駐車場などは満杯でしょう。少し早めに行かなければ、おそらく車を置くことが出来なくなってしまいます。確か、2時から楽器を運ぶ、とか言っていましたから、それに間に合うように、1時半ごろに行ってみましょうか。ところが、予想に反して、センター地下の駐車場の前に待っている車は1台もなく、すんなり入れてしまいましたよ。ラッキー。ただ、さすがに地下一階は満車、地下2階に行かなければならないのは、まあ仕方がないでしょう。しかし、地下2階も一回りしてみても、空いたスペースはありません。なんでゲートが開いたのでしょう。もう一回りしてみたら、確かに空いているところはありました。しかし、そこは地下1階へ上る通路のすぐ脇にある狭いスペース、すごく入れにくそうだし、出すのも大変そうなところです。でも、ここしかないのですからしょうがありません。そこに入れて、まだちょっと早いので本でも読んで時間をつぶしていると、奥の方から出てくる車がありましたよ。早速行ってみると、出口に近い場所がしっかり空いていますので、そこに移りましょう。そこでまた本を読んでいると、新しい車が入ってきました。私と同じように一回りしておく場所を探していますが、1回では見つけられないようで、もう一度回ってきましたよ。そのぐらい変なところにあったというわけ。
 シアターホールには何回も行ったことはありますが、ここをニューフィルが練習で使うというのは初めてのことなのではないでしょうか。私が行った時にはもう楽器は運び込まれて、椅子も並べ終わっていました。予定より大分早く作業が終わったようですね。しかも、管楽器の部分には山台まで組まれていますよ。近くに行ってみてみると、この山台は「迫り」になっています。サントリーホールなんかにあるあれですね。こんなところに登ったことはありませんから、確かに、このホールは初体験です。迫りだけではなく、このホールは演劇などによく利用されるところですから、舞台機構が充実しています。ステージの後ろを見上げてみると、高いところに通路があるのが見えます。そこへ行く階段が、別に通行禁止にもなっていなかったので、登ってみたところ、そこはまさに「オペラ座の怪人」の世界でした。まるで裏方のジョゼフになった気分、向こうの方からファントムが現れたりして。そんなアングルから撮った写真がこれ、降り番を良いことに、2階と3階からいろいろ撮ってみた中の一つです。
 練習はというと、河地さんのていねいな指導で、音楽が確実に変わって来ています。飄々とした中での的確な指摘から生まれる音楽、それは、ちょっといつものニューフィルとは違った肌触りを持ったものになるかもしれません。
aventure number : 0628 date : 2005/9/24


今日の禁断 大入り袋

 2日続いての練習です。といっても、今日は合唱の方。会場の都合でいつもとちょっと時間帯が変わり、午後4時から8時半までという、ニューフィルの指揮者練習にも負けないほどのハードな予定になっています。その最初の時間帯に、前に末廣さんの「第9」の時にお世話になった佐藤淳一さん(角田で共演したこともありましたね)のボイトレが入ることになっています。いつもは女声の方のボイトレですから、これはぜひ受けてみたかったのですが、ちょっとした用事があって、会場の「たいはっくる」の展示ホールに着いたのは、4時半過ぎ、ボイトレはとっくに終わっていました。初めて行ったその会場、ガラス張りになっていて、いつも「楽楽楽」に行く時に使う地下鉄からのエスカレーターを登っていく途中の吹き抜けから、中の様子が見えるようになっています。つまり、地下にあるその会場を眺めながら、私は1階にある受付にまず向かったのです。例のポスターとチラシの配布、この太白市民センターだけ、どうせ今日来る予定があるからと残してあったのです。「早速置かせて頂きます」と、非常に好感の持てる応対でしたね。
 と、一仕事終わって会場に入ってみると、混声の練習が始まっていて、テナーのパートに見慣れない人が座っています。横に座ってみると、その人は別の混声合唱団でバリバリ活動している、昔からよく知っている人、確か去年も助っ人としてお願いしていた方です。この方が来てくれれば、テナーは安泰です。ただ、「私、この曲初見です」などと言って、しきりに私の音を頼りにしていたのは本末転倒でしょう。こんな、合唱に関しては完璧リハビリ中の私をあてにされても・・・。
 その方は男声には出ないので、男声の練習になったら相変わらずセカンドは私1人、今度は、バリトンからセカンドの音をあてにされて(その前は「かけ声」なので、セカンドからしか音を取れないのです)またもや情けない声を恥じるばかりです。練習が終わったらもうすっかり疲れ切ってしまいましたよ。
 そこに行く前に行っていた用事というのは、1時からの「クレイジー・フォー・ユー」の千秋楽です。私は初日に続いて2回目ですが、その間に公開リハーサルなども見ましたから、結構「通」にはなってしまいました。初日には誰が誰だか分からなかったものが、お目当てのダンサーを見つけられるようになったり、細かい仕掛けが分かったり、やはりこのあたりがロングラン(にしては、ちょっと短め)の魅力でしょうか。最初の頃の車から踊り子が次々に出てくるシーンのからくりも、しっかり分かりましたしね。
 幕切れは、予想通りのスタンディングです。これは、1回やってしまうとやみつきになるものですね。あいにく、クラシックのコンサートで「立った」ことは、今までありませんでしたが(アンドレ・リューあたりだと、そういうこともあるそうですね)。カーテンコールでは、ザングラー役の広瀬さんがご挨拶、初日より2、3回余計に幕が上がって、お開きとなりました。それが終わったのが4時過ぎ、そこから地下鉄で長町まで向かった、というわけです。つまり、4時間半の練習の前に3時間のミュージカル、疲れるわけです。
aventure number : 0629 date : 2005/9/25


今日の禁断 雪明かり

 最近は、私が作っている例の合唱関係のHPも、何かと更新が続いています。最初は日程表だけでも、という感じで始めてみたのですが、公開してみればいろいろ載せたいものが出てきたようで、きのうあたりは楽譜関係のページを作っていた、というわけです。つまり、練習に必要な練習番号の位置などを練習に来ていない人にも周知させるというようなことですね。それと、楽譜の訂正なども必要になってきます。この演奏会では新しく作ったり編曲した曲も演奏するのですが、それは作曲者がいったん配った楽譜に訂正を加えたりしていましたし。もう1曲、男声合唱で有名な多田武彦という人の曲も演奏するのですが、この人は自分の楽譜を改訂するのが大好きという、まるでブルックナーのような趣味の持ち主、同じ曲で何通りもの楽譜が存在しているのですよ。ですから、それを、同じ楽譜にそろえなければなりません。それを、HPで知らせようというわけ、その、「何ページ、何小節目の何の音を何に変える」といったエクセルファイルが送られてきたので、それを私がお得意の罫線に直して、アップするという手順です。そこで、私が加えたのが、実際の楽譜をスキャンして見られるようにするということ。「訂正前」と「訂正後」の両方の楽譜の画像を並べれば、一目瞭然という「賢い」ページが出来上がります。ただ、私の手元にあるのは「訂正前」の楽譜だけ、そこで、またまたフォトショップの出番です。これはもう「コラム」などでさんざん使った手ですから、さまざまな「技」の蓄積があります。どっかから直した音符を探してきて貼り付ける、というのが基本ですが、中には八分音符を十六分音符に直す、などという面倒くさいものもありました。
 そんな仕事も無事終わり、今日は木管パート練習です。今回はホルンが加わった形の練習となりました。いつも使っているお寺の会館、大広間を半分に仕切って使っているのですが、ホルンの6人(!・・・全員参加です)が入ると狭く感じられてしまいます。木管ももちろん全員参加、これはもう完全にお約束となりました。前半シンフォニー、後半コンチェルトという予定だったので、それぞれのメンバーが全て揃い、出番を待つ人は茶室(おぼえてますか?)で個人練習などをしているという、にぎやかさです。
 なかなかない組み合わせなので、シンフォニーではみんなが丸くなり、特にホルンが入った部分を抜き出して、軽く通す、といった感じ。コンチェルトになると、手の空いた人が指揮も出来るようになり、代吹きのファゴットとともに細かい練習となります。降り番の私は、会場の戸締まりがあるので帰るわけにはいかず、こうして茶室で隣から聞こえてくる練習の音を聴きながら「禁断」を書いている、という具合、みんなが終わるまでには今日の更新が終わってしまうはずです。
aventure number : 0630 date : 2005/9/27


今日の禁断 茂木さん

 ブログをやっていて嬉しいのは、「コメント」や「トラックバック」が寄せられることです。自分が書いたものに対してのなにがしかの反応を、直接確かめられるというのは、張り合いになりますからね。しかし、最近そんな淡い期待感を裏切られるような書き込みが見られるようになりました。多くは文字化けしているトラックバック。リンクをたどっていくと、その記事(私の場合はCDのレビュー)とは全く関係のないサイトにたどり着いてしまうのです。それでも、最初のうちは音楽のダウンロードサイトだったりしたのでまだ少しは関連性はあったのですが、この間来たものなどは、アドレスに「livedoor」などとあったので、安心して開けたらいきなり無修正の動画などがディスプレイに表れたので、すっかり喜んで、い、いえ、焦ってしまいましたよ。スパムでは飽きたらず、こんなところまで「その筋」は進出していたのですね。インターネットでは「良心」を信じることなど、最初から無理な話なのですよ。文字化けしたトラバは即削除、ですね。
 そのレビュー、きのうの「おやぢ」は千秋真一のデビューアルバムでした。まさか本気にする人はいないとは思うのですが、あそこではさもそういう指揮者が実在しているかのような書き方をしています。もちろん、あちこちに「あり得ない」仕掛けを施してありますから、バレバレではありますが。その仕掛けに使ったのが、「非常勤オーケストラ」という言葉です。これは、最近出たばかりの「のだめカンタービレ」第13巻の中で使われているもの。ちょっと他では見ることが出来ない単語です。念のため検索してみたら、見事に「のだめ」からの引用「だけ」が集まりましたよ。実は、毎回新刊が出るたびにあら探しをやってきたのですが、この巻はちょっと手ごわく、なかなかネタが見つからないので放っておいたのです。何しろ、ハープの弦にはきちんと色が付いているし、「バッソン」はちゃんとした「バッソン」だし、さすが、これだけの広がりを持ってしまうとそのあたりのリサーチに抜かりはありません。あの、N響の首席オーボエ奏者の方がブレーンになっているのですから、そうそうヘマはやらないようになってきているのでしょう。ますます、今まであったような嘘っぽい「クラシック」とは決別した、グレードの高い作品が出来てくることでしょう。
 しかし、「非常勤オーケストラ」は、どうでしょうか。少なくとも私は初めて聞いた言葉。確かに、正団員をあまり置かないで多くのエキストラで成り立っているオーケストラというものは存在しますが、それをこういう言い方で呼ぶことはないというのは、先ほどの検索の結果からも明らかだと思うのですが。
 「のだめ」の掲示板に行けば、「もぎぎ」さんが答えてくれるかもしれませんね。
aventure number : 0631 date : 2005/9/29


今日の禁断 キリンビール

 いよいよ10月に入り、定期演奏会まであと一月を切ってしまう、というタイミングとなりました。練習の方も佳境に入り、先週に続いての、土曜日の指揮者練習です。今日の会場が、今まで一度も使ったことのない「アクセルホール」まず、そこにたどり着くまでが、私にとっては初体験の連続です。
 午前中は藤崎に用事があったので、街まで出てきていました。中央通りの「131ビル」の地下にあるイタリアンのお店で、安くておいしいランチを食べたあと、少し早めですが、出発することにしましょう。「アクセル」があるのは仙台港、とんと行ったことのない場所ですから、どのぐらい時間がかかるのかの見当も付きませんしね。最初は45号線を行くルートを考えていたのですが、ここからだと産業道路の方が近そうなので、北目町から新寺小路へ向かいます。「六丁の目」などという懐かしい場所を通ってしばらく行くと、道路の上に高速道路の高架が現れました。こんな風になってから来るのは初めて、すぐ頭の上をもう一本道路が走っているなんて、何だか怖い感じ。そこからは、この前配ったカラーの地図を頼りに、仙台港の方へ行くと、しっかり「アクセル」の案内板が出ていますから、もう間違えることはありません。
 ところが、その「アクセル」の前に行ってみると、「駐車場入り口」という表示があるのですが、その道には柵がしてあって、車では入れないようになっているではありませんか。一体、何のための表示なのでしょう。確か、前に調べた時には裏手が駐車場になっているような感じだったので、そこから隣の「夢メッセ」の外側を大回りして裏へ回ってみると、車が殆ど停められていないガラガラの駐車場にたどり着きました。もうすでに3、4人のメンバーが着いているようですが、ホールが開いていないのでまわりでぶらぶらしていましたね。私は、今回のチラシ配りの「最後」に残しておいた分を持っていこうと、ホールの向かい側にあった展示場のようなところの受付で「ニューフィルですが」と聞いてみたところ、そこのおねえさんは「今日ホールを使われる方ですね?」と、なぜかうちが使うことを知っていましたよ。「事務所に行って下さい」というので二階にある事務所に行って、「チラシを置かして下さい」と言うと、何を勘違いしたのか、しっかりホールや楽屋の鍵を預けられてしまいましたよ。仕方がないので鍵を開け、「椅子を出します」というので、楽器のカバンを担いだまま倉庫まで付いていって50脚の椅子が乗ったキャリアを引っ張ってきたりして。
 その「ホール」というのは、天井と壁が真っ黒のただの「箱」といった感じのところ、薄暗い照明の中、ギンギンのロックのライブをスタンディングで楽しむのにはもってこいのところです。床が真っ赤というのもすごいですね。たまにはこんな、ちょっと外に出れば海の香りがほんのり届くようなところで新たな気持ちで練習するのも良いものですね。
aventure number : 0632 date : 2005/10/1


今日の禁断 コントラバス

 「千秋真一」のCDは、よく売れているそうですね。確かに、お店に行くと一番目立つ場所に並べてありますし、リスニングで聴くことが出来るようになっているところもありますから、「本気で」売る気になっているのは明らかです。
 私も、怖いもの見たさで入手しましたが、ブラームスはともかく、「間違い探し」はなかなか楽しめました。というのも、実際にコンクールで使ってもおかしくないほどの細かい配慮がなされていますから、真剣になって聴いてみないことには、とても「正解」は分からないようになっているからです。ドヴォルジャークの8番というとても有名な曲、しかも、実際に演奏したことのある曲だというのに、スコアを見ながら聴いてみても、私にはよく目立つティンパニ(109小節目)しか分かりませんでしたから。
 ところで、このネタは、真一が受けたコンクールでの課題が元になっています。そこで、その部分が載っている第10巻を見てみたところ、そこには何と、きちんとした「正解」が書いてあったのですよ。前に読んだ時は、適当にでっち上げていたのではないかと思って、そんなにまじめには受け止めていなかったのですが(なにしろ、フルート奏者が3人座っていただけで、もう嘘っぽいと思って、私的には引いてしまいましたから)、もう一度読み返してみたら、そんな侮れるようなものではなかったのですよ(ただ、どう考えても、普通は2番フルートが持ち換える1箇所しかない出番のためだけに、ピッコロ奏者がいるのは不自然)。
 そんなわけで、その「正解」を元にスコアを見ながらCDを聴いてみると、見事にその「間違い」に気づくことが出来ました。しかも、真一とジャンがその間違いを指摘しているシーンでは、しっかり、その「間違った」スコアの一部が背景になっているのですから、ちょっと気をつけていれば簡単に分かるようになっていたのです。何しろ、きちんと「場所」を指摘しているのは「95小節目」だけなのですから、「七の和音から三和音に変わっている!」とだけ言われても、見当も付かないわけで(これは104小節目)。ただ、フルート吹きとして恥ずかしかったのは、「フルートの旋律をオーボエが吹いている!」という、77小節目。確かに、最初に聴いた時に、フルートにしては鋭すぎる音だとは思ったのですが、それはユニゾンのクラリネットのせいだと納得してしまって、そこまでは気づきませんでした。もっとも、これはきちんとその場所が分かって聴いて初めて分かるもの、例えば「arcoがピッツィカートに」と言っている174小節目など、両方のバージョンを並べて聴いても、殆ど違いは分かりません。
 しかし、何回聴いても、そして何回スコアを見ても分からなかったのが、最後の「オーボエ、セカンド・ヴィオラのヘ音がホ音になっている!!」というやつ。そもそも、オーボエとヴィオラが同時に「ヘ音」を出す場所は一箇所しかないのですが、そこのヴィオラは「ファースト」なのですからね。もちろん、何回繰り返して聴いても、そこは「ホ音」にはなっていませんし。
 これさえクリアできれば、「間違い一覧」としてアップしようと思ったのですが、ちょっとこれでは満足のいくコンテンツにはならないので、一時保留、誰か分かった人は、教えて下さい。前の「禁断」でリンクしていた「のだめ」掲示板で「もぎぎ」さんに聞けば、当然のことながらすぐ分かるのでしょうがね。
aventure number : 0633 date : 2005/10/3


今日の禁断 マイナーセブンス

 千秋の「間違い探し」、そろそろネットでもいろいろ出てきているようですね。あいにく、まだ「全問正解」は見つけていませんが(多分、どこかにはあるのでしょう)一応これだけ関わってきたものとしては、私なりの「正解」を出しておく必要があるでしょう。前回も書いたように、あくまでも第10巻に載っている「解答」を元にしたものです。
.「セカンドフルート!ピッコロのパートを吹いている!!」
 22小節目(49')
  (正) →(誤)
 記譜ではピッコロのオクターブ上のD(1番の最後の音と同じ)の音を、2番フルートが吹いています。したがって、31小節目にあるオクターブの上昇はありません(その音はフルートでは無理)。

2.「フルートの旋律ををオーボエが吹いている!」
 77小節目アウフタクト(2'36")
    
 フルートとクラリネットのユニゾンが、オーボエとクラリネットのユニゾンになっています。

3.「95小節目からセカンド・ヴァイオリンがヴィオラに!」
 95小節目(3'09")
 セカンド・ヴァイオリンの十六分音符のフレーズを、ヴィオラが弾いています。

4.「フルート!クラリネット、ホルン1!付点二分音符ロ音が四分音符に・・・・七の和音から三和音に変わっている!」
 104小節目(3'26")
   (正) →(誤)
 この3つのパートが、譜例のようにH→AisからH→Cis→Aisになっています(クラリネット、ホルンは実音)。2拍目でCisの七音であるHがなくなったため、「七の和音が三和音に」なったのですね。

5.「そこはティンパニーはなし!」
 109小節目(3'34")
 休みのはずのティンパニが、低弦と同じ音を出しています。

6.「クラリネット!オーボエと同じ高さになってる!」
 159小節目(5'21")
 休みのはずのクラリネットが、オーボエと同じ音を吹いています。

7.「コントラバス!arcoがピッツィカートに。同時にヴィオラパートの分割部分がセカンド・ヴァイオリンに!!」
 174小節目(5'46")
 ヴィオラのパートをセカンド・ヴァイオリンが弾いています。同じ場所、arcoのはずの(何の指示もない)コントラバスが、ピッチカートで演奏しています。

8.「オーボエ、セカンド・ヴィオラのヘ音がホ音になっている!!」
 212小節目(6'55")
 ここだけはちょっと自信がありません。そもそも、前回も書いたようにオーボエと「セカンド・ヴィオラ」が同時にへ音(Fナチュラル)を出すところなどないのですから。しかし、よく考えると、これは「セカンド・ヴァイオリンとヴィオラ」という意味にも取れます。それでしたら、確かにこの部分1箇所がそうなっています。しかし、ここは何度聴いてみてもホ音(E)、つまり前の小節と同じ音ではなく、きちんと半音上がってFになっているのですよ。ですから、正解は別にあるのか、10巻の「解答」が間違っているのか、どちらかなのでしょうが、私には分かりません。

 私自身、この曲で1番フルートを吹いたことがあるにもかかわらず、フルートがらみの1.2.ですら聴いただけでは分かりませんでした。3.7.も、言われて聴き比べれば明らかに音色が違っているのが分かりますが、それだけ聴かされてもまず分からないでしょう(もっとも、コンクールでオーケストラを「見て」いれば、分かるでしょうが)。4.6.も、第10巻に「間違った」スコアが載っていたので分かっただけのこと、8.もこの通り、結局、音だけで分かったのは5.だけでした。これらを一瞬で聞き分ける耳を持っているのですから、指揮者というのは大変なものです。
aventure number : 0634 date : 2005/10/5


今日の禁断

 今週のニューフィルの練習は、一体どうしたのでしょうか。実は、火曜日に確かに練習はあったのですが、それは分奏、しかも曲目が序曲とコンチェルトという、私が降り番のものだけだったので、練習には行ってはいなかったのですよ。ですから、「禁断」にも書けなかったというわけです。その間に例の「千秋の間違い探し」が出来たので、それをアップしていたら、いつの間にかもう金曜日になってしまっていました。もしかして、何か変わったことがあったのでは、と、心配していた人はいませんでしたか?
 ただ、今回の管分奏は、会場がいつも木管が使っている「会館」だったのですよ。ですから、一応戸締まりとかはしなければいけないので、まず鍵を開け、電気を点けてからいったん家へ帰り、終わる頃にもう一度行ってみたのです。練習には出なかったけど、会場には行った、ということですね。今回は全部の管楽器が集まりますから、私が行く頃にはもう駐車場は一杯で、とても入れるところはないだろだと思っていたのですが、なぜかあちこち空いています。中に入ってみたら、その訳は分かりました。後半にやっていたコンチェルトでは、トロンボーンが出番がないので、もう帰ってしまっていたのですね。指揮者が前に出て、みんな廊下側を向かって座っていましたから、私がそこを通ったら、一斉に注目を集めてしまいました。「なんか、爽やかな感じでしたね」なんて言われたりして。
 最後の部分だけ後ろに座って聴いていましたが、結論としては「CDを聴いて、音をおぼえること」だそうです。ちょうどうまい具合にこの曲の練習が始まる直前にCDがリリースされたのも、何かの縁でしょう。私のところにも音はありますから、必要な方はお申し出下さい。
 ところで、最近は「日本語」が大変なブームになっているようですね。いかに今まで「正しい」日本語を使ってこなかったか、というのがここで明らかになってしまったわけですが、そんな反省をするわけでもなく、今度の番組改編では「日本語」がらみのバラエティが一斉にスタートするようです。とりあえずブームなんだから、乗っておこうというのは、マスコミの相変わらずの情けない体質のあらわれです。そんな数多くの番組の中に、「クイズ!日本語王」というのがあるそうなのです。TBS系列で毎週木曜日の午後6時55分からの1時間番組、ウッチャンナンチャンの司会で、来週から始まる、というものです。普段バラエティ番組など殆ど見ない私が、こんな、まだ始まってもいない番組についてなぜ知っているのか、不審に思われることでしょう。もちろん、こんな番組、何もなければ全く知ることもなかったことでしょう。ところが、先日、ここの担当者(女性)から、「番組に、お宅のホームページの写真を使わせて下さい」というメールが来たのです。これは、「たけのこの成長記録」という、たけのこが出始めてから「竹」になるまでを毎日写真に撮ったという、私の労作です。日本語とたけのこにどんなつながりがあるのか、いまいちよく分からないのですが、「たけのこの生長が早いことがよく分かる写真」ということで、ぜひ私のものを使いたいそうなのです。まあ、そういうことならば、たとえどんな不誠実な使い方をされたところで私には迷惑が被ることはなさそうなので、快く承諾、60枚近くあった画像を送ってあげました。
 放送は27日の予定だそうです。先ほどの「会館」のそばに生い茂る立派な孟宗竹が生まれたばかりの頃の写真がどのように扱われているか、興味のある方は見てみて下さい。
aventure number : 0635 date : 2005/10/7


今日の禁断 ココス

 WOWOWで「エビータ」をやっていたので、見てしまいました。10年近く前の作品、もう2回以上は見ていたはずなのですが、何度見てもその音楽の素晴らしさには心を打たれます。もちろん、これはあのアンドリュー・ロイド・ウェッバーのミュージカルが原作、そのミュージカルも念願叶って「劇団四季」で見ることが出来ましたし、つまり、今回は原作を見た上での映画の再評価、ということになります。
 これは、ロイド・ウェッバーとしては初期の作品、あの「ジーザス・クライスト・スーパースター」に続く、ティム・ライスとの共作(というか、これ以降はこのコンビは解消されたはず)です。最近は、「オペラ座の怪人」が何かと話題になりましたが、私自身は、音楽的にはこの時期のストレートさの方がより惹かれるものがあります。とんでもない魅力を秘めたメロディ(「泣かないで、アルゼンチーナ」の最後の部分、終わりそうで終わらないフレーズは、まさに奇跡です)と、とてつもない変拍子と跳躍が押し寄せる不思議なフレーズの対比は、まさに天才的なひらめきを秘めたもので、見事としか言いようがありません。この時期のものに比べると、「キャッツ」も「ファントム」も、音楽的には何か守りに入ってしまった感は否めません。作詞家と作曲家の相性がピッタリ合ってすごいものが出来てしまった、そんなものなのかもしれませんね。
 ですから、いかにこの映画版でのタイトル・ロール、マドンナの歌と演技に問題があったとしても、それはこの音楽の前ではほんの些細な傷でしかありません。チェ役のバンデラスも、映画でしか実現できないような「傍観者」としての、まさに付かず離れずの立場を見事に表現していますし(ステージで見ると、やはりこの役の設定には少し無理が出てきます)。
 映画化にあたって変わっていたところも、ステージを見たおかげで分かってきました。一番面白かったのは、「スーツケースを抱いて」という、この作品からの2番目のシングルヒットを、エビータが歌っていたこと。元々はペロンの愛人がエビータによってその座を追われた時に歌うナンバーだったものが、最初にマガルディに棄てられたエビータが歌うことによって、その後の成り上がりぶりがより強調される効果を生んで、いかにも映画的、というか、マドンナ的な伏線となっています。
 この映画のオープニング、映画館の中で映画を見ている人々が出てくるのですが、その人達が平気な顔をしてタバコを吸っていたのには、「時代」を感じたものです。今でこそ、映画館の中でタバコなど吸おうものなら、すぐさま消防車がとんできて顔に水を浴びせられてしまいますが(@MOVIX)、ほんのちょっと前までは、誰にも文句は言われたりはしませんでした。しばらくして、「ご遠慮下さい」という指示が出されるようになった時も、名目は「映写効果の妨げ」になるということ、今のように「健康上」の理由が語られるのは、もっと先のことだったのです。
 それが、最近ではカフェやレストランで「全面禁煙」の思想が貫かれるのはもはや常識になったのですから、まさに隔世の感があります。最近リニューアルされたさるファミレスでは、以前は少なかった禁煙席が倍増、さらに喫煙エリアは衝立で隔てるという、大幅な進展があったばかり、そういう時代になったのですね。ですから、禁煙席が極端に少なく、いつ行ってもそこは満席で座れないという「夢庵」あたりは、すでに時代に取り残された店として、確実に客足が遠のいているのです。
aventure number : 0636 date : 2005/10/9


今日の禁断 除湿器

 3連休も終わって、またいつもの日常が戻ってきました。せっかく「体育の日」が本来の10月10日だったにもかかわらず、晴天には恵まれなかったのには、がっかりさせられた関係者の方も多かったのではないでしょうか。ほんと、このあたりの天気予報は二転三転していたようですから、関係者ではなくても気をもんでしまいます。早い話が洗濯物の扱い。毎朝のお洗濯は私の仕事ですから、その日の天気の様子によっては、外に干すかあるいはランドリールームに持ち込むか(そんなたいそうなものはありませんが)の決断に迫られることがあります。連休初日の土曜日などは見るからに良い天気が一日中続きそうな空模様だったので、迷うことなく洗濯物をベランダに広げて、思いっきり太陽の恵みを受けるようにセット、そのまま出かけてしまいましたよ。しかし、ご存じのように(って、そんな前の日のお天気を覚えている人なんていませんよね)その日は午後には雲が出てきて、とうとう雨が降ってきてしまいました。こんな事なら、最初から部屋の中に干しておくのだったと、まさに変わりやすい「秋の空」を恨んだものです。ただ、そんなお天気ですから、ある時ふと空を見上げると、雲の中にこんな見事な虹が架かっていましたよ。しかも2本も。
 お天気ではありませんが、そんな、自分の意志ではどうにもままならない状態が、今使っているパソコンではずっと続いていました。それは、何かの拍子に、ポインターが勝手に動き出してしまうという症状、こんな風にテキストをタイプしている時に、突然変な場所にポインターが行ってしまうのです。ですから、変換途中のフレーズが、丸ごと別な場所に移ってしまうなどということが起きてきて、気づかないで「エンター」を押してしまうと、それが変なところに張り付いてしまっていました。メールを書いている時などはもっとひどくて、変換している部分の途中からどこかへ行ってしまいますから、もう一度タイプし直さなければなりません。ホームページのタグを打っている間にいつの間にか変なところに行っていたりしたら、もうお手上げ、あの味気ない文字の羅列の中から、その部分を探し出すのなど、至難の技です。
 最初のうちは、その原因がタッチパッドにあるのではないかと思っていました。慣れないうちは、よく指がパッドに触れていたことがあったのです。しかし、意識してそこに触れないようにしていても、その症状は消えません。タッチパッドの外側のパネルに手をついていただけでもそれは起こってくるのです。これは機械自体の不良なのでしょうから、ちゃんと修理してもらえばいいのでしょうが、そんな、パソコンのない生活よりは、多少不自由でも我慢して使う道を選んでしまっていたのですよ。
 ところが、ふと思いついて、マウスの設定を変えてみました。デフォルトはマウスもタッチパッドも両方常に作動している、というものだったのですが、それを、マウスを使う時はタッチパッドは無効になるようにしてみたところ、今まであったこの嫌な症状が、まるで嘘のようにバッタリなくなってしまったのです。もちろん、この設定で使い勝手は全く問題ありません。いっぺんにストレスがなくなってしまって、何と快適なことでしょう。
 やはり、毎日接している「相棒」ですから、私の意志に反して勝手な行動を起こしてイライラさせられるのではたまったものではありません。これが本来のあるべき姿、半年前の何不自由ない生活が戻ってきたので、大喜びしているところです。これで大丈夫、もう、あんなひどい思いをしなくても済むのでしょうね。
aventure number : 0637 date : 2005/10/11


今日の禁断 ルクセンブルク

 この前ここに来たのは、一体いつのことになるのでしょう。このところ、別な会場での指揮者練習やパート練習が続いたために、何と、私にとっては3週間ぶりとなる旭ヶ丘のホールです。木曜日なのに指揮者練習という、最悪のコンディションですが、いつもの時間に行ってみたら、もうすでに電気が点いていましたので、やはり、少しは張り切っている人もいるのでしょうか。しかし、その電気、何だか今までと様子が違います。やたら、明るいのが、駐車場からもはっきり分かるのです。それと、色も、今までシャンデリアで使っていた白熱灯ではなく、蛍光灯のような白っぽいものになっています。4階まで上がっていくと、やはり下から見た通り、今まであったシャンデリアは見事に取り外されて、その跡に蛍光灯が埋め込まれていましたよ。
 ホール全体は見違えるような明るさ、というか、かなり無駄な明るさに感じられてしまうほどです。確かに、楽譜は見やすくなったようですが、なんだか居心地が良くありません。考えてみたら、私がニューフィルに入ってからはずっとここでやってきたのですから、違和感を覚えるのは当然のことでしょう。地震対策は分かりますが、何とも無粋なことをやってくれたものです。
 私はこれを見るのは初めてだったので、他の人も初めてだと思い、ヴァイオリンのカノジョに「なんか、変わったでしょう?」と言ってみたところ、「どこか、変わりました?」という素っ気ない返事。「電気だったら、もう前から変わってましたよ」ですって。そうだったのです。弦の人たちは、すでに分奏でここを使っていたから、もっと前に知っていたのですよね。間抜けなことを聞いてしまったものです。
 実は、電気こそ点いてはいたものの、私が行った時にはまだ2人しか来てはいませんでした。別に、いつもと変わらない出足ですね。そこへ、普段はなかなか早く来れないKさんがやって来て、「今日は、この時間なのに、人が少ないな」と驚いていましたが、これがいつもの状態なのですよ。音出し間際に、やっと集まってくると。
 しかし、それでも、低弦を中心に、なかなか集まりは良いではありませんか。ヴィオラやコントラバスなどは、ほぼ全員来てたみたい。ただ、木管前列がちょっと不足していた、というのは、ちょっと珍しいことですね。やはり、こういうところにしわ寄せが来るのでしょう。おかげで、私はコンチェルトの2番を、初めて全曲吹くことが出来ましたし。そう、シンフォニーの3、4楽章で殆どの時間を使ってしまったのでどうなることかと思ったら、結局、少し時間をオーバーして全曲を通した(3楽章だけ少し返して)のですよ。今回の河地さんは音にしっかりとした意味を持たせることを、何回も強調しています。その成果が、本番で現れると良いですね。
 休憩時間に、ここにいるはずのない人の姿を見つけて、驚いてしまいました。それは、ヨーロッパのさる国のの大使館に勤務していたチェロのカノジョ。そうか、「2年」の予定だったと聞いていましたが、もうそんな時間が経ってしまったのですね。このところの時間のすすみ具合の早いこと。
aventure number : 0638 date : 2005/10/13


今日の禁断 キャロラーズ

 ちょっと油断をしていたら、まさにたった今(午前0時)、キリ番が出たところです。
 今年の秋は、なかなか本格的な色づきを見せません。例年ならそろそろ紅葉が始まっても良いような木々が未だに青々としたまま、「燃える秋」は果たして訪れることがあるのでしょうか。
 そうは言っても、確実に今は秋、「食欲の秋」と、「芸術の秋」を体験した、今日の土曜日です。
 最初に行ったのは、久しぶりの長町ひな野のバイキング、しばらく行ってなかった間に、かなりのメニューが変わっていました。みんなおいしそうなものばかり、何から食べましょう。まず、いつも出されるとすぐなくなってしまう野菜の天ぷらが、ふんだんに皿に盛られていましたので、それを一品ずつ、といきましょうか。おいしいからといってたくさん食べてしまうと、すぐおなかが一杯になって食べたいものも食べられなくなることをよく知っていますから、あくまでも少量ずつ、たくさんのアイテムを味わうのがコツだというのは、常連たるものの常識です。そのうち「山形風芋煮が出来ました」などと、鉄鍋ごと運んできましたから、それも一口といった具合に、ほぼ今日のメニューの主だったところは賞味し終わったでしょうか。仕上げは、やはり「白玉入り汁粉」でしょう。小豆がほどよく煮えていて、美味。しかし、それを食べ終わったあと、とてつもない嘔吐感が襲ってきたのには、びっくりしてしまいました。そんなに大量に食べたつもりはなかったのに、やはりおいしさにつられてついつい食が進んでしまったのでしょうね。許容量以上の食物を飲み込んだ私の消化器は、全力を挙げて主人の暴挙をなじるのでした。いやほんと、しばらくじっとしていないと本当に戻してしまいそうになってしまいましたよ。「腹も身のうち」、ですね。
 そして、次に向かったのが青年文化センター。最近OBの合唱団に行ったりしていると、その関係でやはり他の学校のOBの演奏会のお誘いなどが舞い込みます。その昔「七声会」という市内の大学の合唱団の集まりがあったのですが、その仲間の女声合唱団の、創立50周年とかで、そこのOGとか、同じ大学の男声合唱団のOBとかが一緒に演奏するというものです。それぞれの単独ステージとか合同演奏など盛りだくさんの内容、OGたちの「水のいのち」が、久しぶりに聴いたこの曲の女声版で、聴き慣れた混声版との違いが新鮮でした。OGと現役の合同ステージが、ブリテンの「キャロルの祭典」。始まる前に客電が落ちたので何ごとかと思ったら、演奏者たちがキャンドルを持って、「プロセッション」を歌いながら、客席の後ろから入ってきたのです。これはなかなか感動的な演出、伴奏もオリジナルのハープで、楽しめました。「インタールード」のハープソロも素敵、もしかしたらこれを生で聴いたのは初めてだったのかもしれません。ハーモニクスを上手く使ったきれいな曲でした。
 アンコールも、ハープ伴奏で「歌の翼に」、それで終わったと思ったら、男声もでてきて、全員で「大地讃頌」、と、まさにこちらもおなか一杯の合唱を堪能出来ました。それにしても、ホール内はまるで蒸し風呂のような状態だったのには閉口しました。夏場はあれほど過剰な冷房を施すというのに、この会場の温度管理は一体どうなっているのでしょう。
aventure number : 0639 date : 2005/10/15


今日の禁断 エアチェック

 いやあ、夕べはびっくりしました。「禁断」を「寅さん」でも見ながら書こうかと思っていたら、昨日やったものはまだ見たことのない作品だったのですよ。確かに全作を見ていたはずだと思っていたのですが、こんなのもあったのですね。もしかしたら、これからもそんなのが出てくるかもしれませんから、チェックは怠れませんね。ですから、パソコンでタイピングをしながら見るなどということは到底出来なくなってしまい、しっかり集中してみていたら、つい「禁断」の更新が遅くなってしまいました。そして、書き上げたものをアップしたサイトを見てみたら、なんと、たった今キリ番が達成されたばかりだったではありませんか。そこで慌てて「禁断」に最初のフレーズを付け加えて、トップページのマーキーを消したというわけです。
 最近は、ひところのようにべらぼうなアクセス数はなくなったかのように見えます。しかし、時折集中して1人の人がいろんなページを見たりしていることがあるので、油断は出来ません。今日も、こちらのサイトが「相互リンクをさせて下さい」とメールをよこしたので、そちらのリンクのページに行ってみたら、なかなか嬉しくなるような紹介がされていたので、少し気をよくしているところです。なによりも、「おやぢの部屋」に関しては、ブログのアクセスが確実に増えていますから、その分、こちらのサイトに来る人が減ってしまっているのでしょう。痛し痒しですね。
 さて、今日は例の合唱の練習です。本当は先週予定されていたのですが、1週間延びてしまったために、前の練習から随分時間が空いてしまいました。一応、家でも練習はしているのですが、絶対音を持たない悲しさ、無伴奏の合唱の場合、他のパートの音から自分の音をとる、という必要がでてきます。そんな練習は1人では出来ないので、みんなで集まった時が頼りなのですが、こんなに間隔があるとなかなか勘が戻りません。結局、まだまだ音に自信がないまま、練習に臨むことになりました。
 行ってみると、やはりいつもの通り私のパートは私1人だけ、しかも、トップテナーも1人しか居ません。ベース系は、合わせて20人ぐらいいるというのに。何でも、来年の1月には「男の合唱まつり」というのがあって、市内のオトコだけの合唱団が集まったコンサートのようなことをするのだそうですが、今練習している合唱団も、そのまま参加するような段取りになっているみたいなのですよ。このままの陣容で行くのであれば、本番のステージ(青年文化センターのコンサートホール)でもセカンドは私1人、なんてことになりかねませんね。東京の本当の本番には、あちらのメンバーがたくさん参加するので大丈夫だと思っていた私が甘かった。去年のこの催しのログを探してみたら、その時もセカンドは2人しかいなかったそうですからね。何でも、この「男の合唱まつり」、各団体の演奏の制限時間があって、それを超過すると一升瓶1本分の罰金を払わなければならないのだとか。そして、終わってからの宴会で、その一升瓶をみんなで飲みまくるという、まさにオトコの祭典なんだそうです。
aventure number : 0640 date : 2005/10/16

05/10/18-11/22