0601(05/8/6)-0620(05/9/11)

今日の禁断 お人形

 うだるような暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。仙台七夕も初日を迎え、これから東北の夏は、月遅れのお盆に向かって盛り上がりを見せることになります。
 そんな、盛夏のまっただ中に行われることになったのが、愛子でのニューフィルの指揮者練習でした。しかし、私の場合は、もう一つ別の練習が、なぜかこの記録的な暑さの日に行われることになっていたのです。それは、例の大学OBの合唱団の練習です。いつもは2時から6時まで、という時間帯でやっているので、もろにニューフィルと重なって行くことは出来なかったはずなのですが、今日だけは指揮者の都合で12時開始となりました。それであれば、北五番町にあるその会場に一時間ほど顔を出して、それから愛子に向かえば間に合うはずです。
 というわけで、早めに昼食をすまして合唱の練習場へ向かいます。しかし、その場所には冷房などは全くありません。天井から流れる扇風機の風が、涼を取る唯一の手段なのですから、こんな真夏日にはたまったものではありません。座っているだけで汗がダラダラ流れてくるような状態で、練習が始まります。もっとも、楽器と違って声を出すだけですから、別にコンディションにはなんの影響もないのは幸い、汗を出しながら大声を出すという、またとないダイエットの機会となってしまいました(あ、別に私はそんなものが必要なほどデブではありません)。今回も、私のパートは人数は極端に少なめ、その中で、合唱に関してはまさにリハビリ中という私の声が一番大きくて、譜読みも一番マシだというのは、ちょっと困ったものです。ですから、私が抜けるとパートが崩壊してしまうというのは分かっていましたが、時間になったのでは仕方がありません。後ろ髪を引かれる思いで、その場を去ることになりました。
 そこから愛子まではきっちり30分で到着できました。うれしいことに、ここのホールは冷房完備、さっきまでいた会場と比べたら、まさに天国です。そんな快適な環境で、河地さんとの2回目の練習が始まりました。まず、シンフォニーを3時間、というのが、最初の予定です。幾分初対面のぎこちなさがあった前回に比べると、今回はずいぶん河地さんの持ち味が出てきていたのではないでしょうか。何よりも、ちょっとした注意で、オケの音が見違えるように変わってしまうのがはっきり分かる、という場面が何度もあったのが、うれしいことです。それと、注意をしたあとで「良くなったね」ときちんとフォローしてもらえるのも、うれしいところです。一見、スマートさとはほど遠い指揮ぶりなのですが、その指摘は的確そのもの、3時間の練習があっという間に終わってしまったという体験も、なんだかずいぶん久しぶりのような気がします。
 練習はそのあと7時半まで続くことになるのですが、私は降り番なので、別の約束のために、帰ることにしました。ロビーで軽食を取っているみんなに向かって「降り番なので帰ります」と言うと、みんな一様に不思議なものを見るような顔をしたのが面白いところ。まあ、たまにはこんなことも良いでしょう。
aventure number : 0601 date : 2005/8/6


今日の禁断 アンケート

 「禁断」が、いつの間にか600回を迎えていました。私としては淡々と作ってきただけなのですが、バックナンバー用のファイルを新しくして気がついたところです。というか、前回500回の時にはしっかり「おめでとう」と言ってくれた人がいたので分かったのですが、今回はそんな人もいなかったので、自分で申告するという寂しいことになってしまいました。ちなみに、「おやぢの部屋」は現在974、もし、ずっと数えていて1000個目には何か、と考えている人には、数え方のヒントを。基本的に1つのファイルに10個ずつ「おやぢ」が入っているのですが、「1」から「2」に切り替わる直前、「oyaji_90.htm」というファイルだけには例外的に11個入っているため、ファイル数×10に1をプラスする必要があるということです。
 ところで、このサイトの中で使っているボタン類が、一斉に変わったのには気付かれたでしょうか。もっとも、最近「禁断」などではすでに上のようなすっきりしたデザインのものを使っていたのですが、昔からあるコンテンツで、切り替える機会のなかったものには、今回更新したトップページのタイトルバナーの前から使っていたバージョンと同じデザインで統一した「TopPage」とか「Back」がそのまま使われていたので、それをきちんと今のものと同じスタイルのものに直してみたのです。ですから、このボタンのデザインは、これが3度目のものになります。参考までにそれを並べてみると。
1998/5〜
2001/4〜
2005/7〜

 もちろん、前に変えた時に書いた通り、この変更はボタンの幅と高さを全く同じにしておけば、このボタンの画像ファイルを上書きするだけで、何百だかあるコンテンツの全てのボタンが変わってしまう、という便利な仕組みになっていますから、手間としては非常に簡単なものです。面倒くさいのは、そのボタンを作ること。今までは文字はきちんとフォントが用意されていたものを使っていたのですが、今回はそんなものはありません。つまり、そのまま使えるのは、この中にある文字だけなのです。
 ですから、ここに無い文字を使いたい時には、新しく作らなければなりません。それが、これです。
 最初の2つは、タイトルバナーに使ったもの。「E」は「I」を素材にして、90度回転させたものを組み合わせれば簡単に出来ますね。「G」は、「P」の一部を反転させたものがベースになっています。その他の文字が、今回ボタンを作るために作ったもの。「X」は「Next」という、最近はあまり見られないボタンのものです。これの素材は「K」。これが使われているページを探してみるもの、楽しいのではないでしょうか。
aventure number : 0602 date : 2005/8/7


今日の禁断 大晦日

 この前の指揮者練習は途中で帰ってしまったので、次の練習、つまり、今日予定されていたパート練習の予定などは私には分かりませんでした。だいたい、練習が終わった時点で「この次、なにやる?」という話になって、そこで予定が決まる、という仕組みなのです。ですから、それはあとになって響ママからのメールで知らされました。それによると、シンフォニーはやらないということ、これは、私にとっては願ってもないことでした。今日という日は、私にとっては1年中で一番忙しい日、出来れば、そんなクタクタになった状態で練習には行きたくないな、と思っていたので、まさに「渡りに船」でした。
 というわけで、おおっぴらに練習を休めることになって、集中して今年の「夏」の始まりとも言える行事に取りかかれることになりました。300人以上の人を集めて行われる恒例のお盆の催し「御施餓鬼会」です。これは「おせがきえ」と呼ぶのですが、だいたい略して「おせがき」と言っています。しかし、何年経っても「よせがき」と言っている人が身近に入るということは、いかに初期の刷り込みの影響が大きいかを端的に物語っています。
 私の仕事は、受付の元締め。お手伝いに来て下さった方を指示して、円滑に受付が行われるようにする仕事です。つまり、300人の人が、ほぼ20分の間に集中して訪れるという状況を冷静に見据えて、いかに効率よく受け付け業務を行うか、ということを毎年考えているわけです。幸い、このところお手伝いの人が固定化してきたため、私の考えが浸透して手際よく処理が行われるようになった来たので、そんなに苦労はしなくて済むようになってきました。ところが、今年に限ってそんな熟練のメンバーが来れなくなってしまったのです。仕方がありません。ここは私自らが前面に出て(最近は、殆ど後ろで様子を見ているだけで済んでいました)受付業務に汗を流すことにしましょう。ほんと、時折涼しい風が吹き込んで、そんなに暑くは無かったにもかかわらず、ひとしきり受付の波が押し寄せたあとには、たっぷり大汗をかいていましたよ。
 この行事では、毎年偉い和尚さんを呼んで「法話」をやって頂く、というのが一つの目玉になっていました。お盆を迎え、ご先祖様を供養することはどんな意味を持つのか、みたいなことを、改めて考えてもらおう、という趣旨なのでしょう。ところが、今年は少し趣を変えて、落語家の方をお呼びする、ということになりました。そんなせいもあってか、いつになく訪れる人数も多かった感触があります。
 その、もうベテランの域に達した「真打ち」の噺家の方、実は、午前中に別な場所で同じ催しをやっていたのですが、それも見てきた人によると、噺自体は同じものですが、枕の振り方が全く異なっていたそうです。さすがプロ、という感じですね。でも、私はあんまり面白いとは思いませんでした。済みませんが。
aventure number : 0603 date : 2005/8/9


今日の禁断 あがりはんた

 昨日の「おやぢ」で取り上げられていたように、「のだめ」のブレイクぶりは、当初の私の予想をはるかに超えるものでした。最初に私がこの作品に接した時には、私の周りには、これを知っている人など誰もいなかったというほど、マイナーな盛り上がりしかなかったのですからね。
 と、さも私が見つけてきたみたいなことを言っていますが、もちろん、これはしっかりある人に教えてもらったから、かなり早い時点で知ることが出来たわけです。その人は、さるマスコミ関係者。このサイトの常連で、「おやぢ」や「禁断」のファン、「おやぢ」がらみで仕事をもらったこともあります。そもそも彼は女性向けの雑誌やレディースコミックの大愛好家、「KISS」などという、普通の男性だったら絶対見向きもしないようなコミック誌を日頃チェックしていたからこそ、この作品が引っかかったのでしょうね。彼が、仲間が集まる掲示板(今はもうありませんが)で教えてくれたのが、この「のだめ」でした。なかなか面白そうだったので、その掲示板の書き込みがあった翌日には、私は本屋に行ってその時までに出ていた5巻の単行本を全て買ってしまいましたよ。
 それからのことは、折に触れていろいろ書いてきましたね。これをネタにしてコンテンツを一つ作り上げたこともありました。私は、基本的に、このマンガのテイストは大好き、笑いのツボも私の趣味に良く合っていますから、ストーリー的にはとても楽しめます。それは、おそらく、このような「クラシック」の設定でなくても、充分楽しめていたと思えるほどのものです。ですから、そこに「クラシック」の要素が入ってくれば、面白くないわけがありません。しかも、その設定がかなりマニアックときています。それまであったこのような題材の作品では決してなかった、かなり本気で取材した成果がここには見られたのです。ピアノやヴァイオリンといったメジャーなものではない楽器までも、これほどにリアリティたっぷりに描かれているだけで、クラシック・ファンとしてはうれしくなってしまいます。
 そのような綿密なリサーチを取り入れることは、ですから、「ここまでやったのなら、どうしてこんなところでミスをするの?」という、格好の揚げ足取りの対象になってしまうというリスクも持ち合わせることになります。さっきのコンテンツに限らず、新刊が出るたびに「禁断」であら探しを公開してきたのは、ある種のゲームのように、どんなところからもボロを見つけ出さずにはいられない「暗い」クラシック・ファンの性とでも言うものなのでしょうか。しかし、私にとってはマンガを楽しみつつ、自分のフィールドでとことんミスを捜し出し、それによって新たな楽しみを得ることが出来るのですから、こんなにおいしい作品はありません。この人気がずっと続いて、いつまでも連載が終わらないことを願うものです。
 掲示板で教えてくれた「彼」、このサイトへのアクセスが、ある時からぱったり無くなりました(だから、こんなことを書けるのですが)。今頃はどうしているのでしょう。
aventure number : 0604 date : 2005/8/12


今日の禁断 オルガン

 今BSで、「寅さん」シリーズ全48作品を連続して放送するという、すごいことをやっています。私の場合、シリーズの中盤あたりからリアルタイムで映画館で見るようになっていましたから、一応「ファン」ではありました。ただ、最初の方は殆ど見たことがなかったので、良い機会だと思って最初から全部付き合って見ています。
 初めて見た、その第1作目は、私にとってはかなり衝撃的なものでした。何よりも、さくら役の倍賞千恵子の可愛いこと。この人は最近のように年を重ねても充分美しい人なのですが、この頃はまるで別人のような「可憐」な姿があります。ですから、渥美清に対しても、まだ小うるさいことを言うような後のキャラではなく、もっと素直なイメージが前面に出てきています。なぜ、このままで行かないで、いつも眉間にしわを寄せているようになってしまったのか、ちょっと残念な感じ。昨日放送したのが第6話でしたが、この頃にはもう顔自体が変わってきていますから、この最初期のさくらの姿は本当に貴重なものです。
 この放送では、映画が終わったところで、映画マニアのNHKのアナウンサーと山本晋也監督が話をするコーナーがあるのですが、これがかなりコアで毎回楽しみです。初めて知ったのですが、3作目と4作目は監督が山田洋次ではなく、別な人だったのですね。何しろ半年の間に最初の4作が公開されたと言いますから、ローテーション的に全ての監督をするのは無理だったのでしょうね(脚本は書いていますが)。そんな、監督の違いによる演出の違いなども、「プロ」である山本監督に語られると納得させられます。
 ただ、山本直純が担当している音楽については、聞こえてくるたびに「うるさいな」と感じることがしばし、あまりにも音楽が立ちすぎているのですね。それで、その音楽のセンスが非常に悪いときていますから、はっきり言って「邪魔」だとしか思えません。逆に、そのセンスの悪さが、この映画の趣味と見事にマッチしていたからこそ、多くの人に愛されていたのでしょうがね。
 その直純の直系の弟子(というのは、2年前に行われた「追悼コンサート」で、まるで直純の生まれ変わりのような風貌で「宿命交響曲」などを指揮していたと言う意味ですが)とも言うべき、榊原栄さんが亡くなったというニュースが入ってきました。まだ50代という、早すぎる死には、とまどいをおぼえてしまいます。ニューフィルには、トヨタがらみで2回客演に来られた方ですが、そのたびにさまざまな問題点を指摘して頂きました。それが、私たちのアンサンブルに対する意識に、どれだけ大きな影響を与えてくれたことでしょう。2回目にいらした時に、「高松交響楽団とリンクしてあげてよ」と、私がこのサイトを作っているのを知っていて、声をかけてくれたのが、何よりの思い出です。青年文化のコンサートホールで練習をやった時に、友人に見てもらったこともありますね。ご冥福をお祈りします。
aventure number : 0605 date : 2005/8/14


今日の禁断 ジュスマイヤー

 お盆の最後の日、朝のうちに必要な仕事を終えてしまった私は、少し時間が出来たので職場で届いたばかりのCDを聴いていました。その初めて聴く曲の概要がだいたい分かってきて、「かったるいな」と思い始めた時、いきなり部屋中が激しく揺れ出しました。今まで地震は何回も体験していますが、この揺れ方はちょっと今まで味わったことのない、とてつもない力が秘められているものでした。なんの意味もないとは思いつつ、とりあえずCDプレーヤーの電源を切っておきます。壁際においてある大きなCDラックは、この日に備えてしっかり防震対策を施してありますから、CDが飛び出すようなことは無いのですが、それでもそのきしみようは不気味なものがありました。そして、その揺れが長く続いたこと。いつかは必ず治まるのだ、と信じていても、ひょっとしたらこのまま揺れが止まらないで、建物が崩れ落ちてしまうのではないか、そんな思いに駆られるほどの、恐ろしい揺れでした。
 やっと揺れも治まったので、辺りを見回してみると、とりあえず被害はなさそうです。ただ、ガスが止まってしまったようでしたが、これはメーターのところに行ってリセットを施せば難なく回復しました。テレビでは「震度6弱」とか言っていましたが、確かにそのぐらいの揺れはあったみたい、ただ、それにしては、かつての「宮城県沖」のような目に見えた被害は無いようなので、まずは一安心です。
 次に心配になったのは、自宅のことです。何しろマンションの7階ですから、ちょっとした震度でもひどいことになるのはいつものことですから、今回はどんなことになっているのやら。しかし、家電にかけても、こんな事態ですからもちろんつながるはずもありません。しばらくしてやっと通じた愚妻の携帯から聞こえてきたのは、「もうめちゃめちゃよ」という疲れ切った声でした。いつぞやの地震の時と同じように、仏壇の灰が畳にぶち撒かれてしまったというのです。それだけではありません。「テレビが落っこちたよ」ですって。こんなこと、初めてです。私の部屋にあったテレビ(もちろん、液晶薄型ワイドであるわけはなく、25インチのCRT)が、前から床に落ちてしまったと。その先は、とても怖くて聞くことは出来ません。ブラウン管が破裂して、まわりはガラスの破片だらけだ、なんて言われたら、どうしたらいいのでしょう。
 何はともあれ、様子を見るために自宅へ帰ってみなければ、とマンションに行ってみると、エレベーターが止まっています。7階まで階段で登らなければならないなんて、これから目にする「被害」が思いやられます。話の通り、私の部屋は想像を絶する様相を呈していました。足の踏み場もないほど散乱したビデオテープと本、そして、テレビはうつ伏せになって床の上に倒れていましたよ。幸い、テレビが倒れる前に、まず床の上に多量の文庫本が散乱していたようで、その上にあったテレビは全く無傷でした。画像用のケーブルが根本からちぎれていたのが、唯一の被害だったでしょうか。まずは一安心です。
 テレビでは、ぶち抜きでこの地震の様子を報道していましたから、やはりこれはものすごい事件だったのでしょうが、その割には被害が少なかったのは幸いでした。しかし、私の部屋は、今でもまだビデオが散乱したままです。
 指揮者の下野さんが、公式サイトのアンケート経由でお見舞いを下さいました。公式掲示板に転載してありますから、ご覧になって下さい。
aventure number : 0606 date : 2005/8/16


今日の禁断 カフ

 昨日までの3日間、BSで面白い特集をやっていました。今年は「ザ・ビートルズ」が解散して「35周年」になるということで、解散後に「ソロ」として活動を行ってきた4人のメンバーを、さまざまなライブ映像で紹介しようというものです。4人なのに3日しかないというのは、もちろんジョンとポールはそれぞれ1日、ジョージとリンゴは2人で1日、という、お約束の構成だからなのです。内容はともかく、私がうれしかったのはこの特集のキャスター。渋谷陽一、松村雄策という、最近ではあまり表には現れてはこなくなってしまった、懐かしいお二人が、ブースの中に向かい合っていたのですからね。渋谷さんは、「ロッキング・オン」というロック雑誌の編集長というか、今では社長、この雑誌に毎月「渋松対談」という、このお二人の対談が連載されているのですが、私は、毎月これだけを読むためにこの雑誌を手に取っています。「おれ、今度引っ越ししたぞ」みたいなタメ口で、若者に占領されてしまってもはや出番が無くなっているかに見えるロック・シーンを、多少自虐的に語り合っているのが、とても素敵な読み物です。
 今回の放送では、そんな親しさを隠したフリをして、わざと気取った口調で話しているのが、おかしくもあり、楽しくもあり。ただ、松村さんはきちんと正面からカメラに入っていたのに、渋谷さんは終始後ろ姿だけしか見せてはくれません。デビュー当時はロングヘアでミュージシャンのようなかっこいい風貌だった彼も、寄る年波、とても真っ向からカメラに向かう勇気はないのでしょうか。それよりも、原稿を読む時に眼鏡を取り出していたのが、ちょっと寂しい印象を与えるものでした。
 番組の方は、さすがリアルタイムで追いかけてきた2人のこと、的確な視点でそれぞれのキャラクターの魅力を最大限に引き出していたのではないでしょうか。グループにいた時と、ソロになった時の両方で注目を集められた彼らは幸せでした。
 そんな、一つのものを2回使い回せた、というのが、さっきアップしたばかりの新しいコンテンツです。きのう「おやぢの部屋」で紹介した新しいアルバム、それにはあのジュスマイヤーのレクイエムというものが入っていたのですが、これはもちろんモーツァルトのレクイエムを売り物にしている当サイトで取り上げないわけがありません。CDが届くと同時に聴いて(それが、おとといの地震の前)その日のうちに原稿は書けてしまいました。しかし、もう1度ライナー(英文)を読み返してみたところ、その曲の発見の経緯とかが細かく記されているのが分かり、それを踏まえて大幅に書き直したものが、「おやぢ」としてアップされたものになりました。しかし、それでも書き足りない部分が残ってしまったので、今度は「モーツァルトのレクイエム」のサブコンテンツとしてまとめてみようと思い、これが出来上がりました。
 最近はとみに新しいコンテンツが作れなくなってしまっています。でも、何もしないでも、こんなに簡単に出来てしまうこともまだあることが分かり、少し安心しているところです。焦ることなど、全く必要ありません。
aventure number : 0607 date : 2005/8/18


今日の禁断 ホーマック

 そろそろ夏も終わろうとしているのに、残暑、というやつですか、しっかり暑い日は続きます。そしてこのところの恒例になった夕立も、しっかり夏の風情を主張してくれています。今夜あたりは各地で花火大会が行われているようで、ついさっきも自宅から一山超えたあたりで華々しくにぎやかに花火が上がっていました。その上に、遠くの方で稲妻が光っているのがはっきり見えるという、ちょっとスペクタクルな情景、夏の終わりを彩る自然と人間の織りなすコラボレーションに、しばし見とれてしまったということです(だれが?)
 同じ自然の力でも、ついこの間のような恐ろしい目には、出来れば遭いたくはないもの、そんな心理につけ込んで、ホームセンターなどでは、どこに行っても大々的に「防災コーナー」が設けられています。とにかく「灰」の被害だけはもうこりごりですから、とりあえず仏壇の扉が開くことがないように、プレートラッチを買ってきて、取り付けてみました。なんか、仏様を監禁してしまったみたいで心苦しいのですが、さしあたっての「被害」を防ぐためですから、きっと許して下さることでしょう。それを買いに行ったところから別なところへ行く間に、仙台バイパスを通っていたら、ちょうど、あの、だいぶ前に大騒ぎになった松森のゴミ処理工場の煙突が見えてきました。前にこういう何も作っていない施設を「工場」と呼ぶのは馴染めない、みたいなことを書いたことがありますが、実はしっかり「作って」いるものはあったのですね。それは温水プールの熱源。それを使った屋内プールが、やはりごく最近大騒ぎになった「スポーツ施設」というわけなのです。ニュースの映像で全国的に有名になったその施設、確かに、そんな画面の中で見慣れた外観の建物が、すぐそばにあるのが見えました。例えば堀江社長を生で見た時のように、マスコミで有名になったものを実際に目にした時の喜びみたいなものがこみ上げてきたのには、ちょっと笑えましたね。
 ネットの世界では、ごく狭い分野に限れば私も有名人、この間の「ジュスマイヤー」について調べていたら、こんな面白いページを見つけました。ちょっと幼稚な文章なのですが、その中でランドンの言葉ということで次のような引用があります。
「知識という点では20世紀の学者の方が確かに優れているかも知れないが、モーツァルトが書き残したものをもとに曲を完成させるという作業には、モーツァルトの同時代人であるフライシュッテットラー、アイブラー、ジュスマイヤーという3人の音楽家の方がより適しているのではないかと、私たちは信じている」
 一瞬、これは何と素晴らしい訳文なのだろう、と本気で思ってしまいましたよ。こういうものにありがちな違和感が全くなく、すんなりと読めてしまう滑らかさがあります。しかし、そう思えるのは、じつは当然のことだったのです。これは、だいぶ前に作ったこのコンテンツで使うために私が訳した文章、馴染みがあって当たり前ではないですか。これを一字一句変えることなくそのまま転載したこの人にとっては、私はれっきとした有名人。
aventure number : 0608 date : 2005/8/20


今日の禁断

 47万のキリ番、夕べのうちに達成できるのではないかと1時過ぎまで頑張ってチェックしていたのですが、あと一歩という感じだったので、そのまま寝てしまいました。結局キリ番となったのは、5時過ぎのことだったようで、今日になってからの早朝、2人の方から「±10を取りました」という連絡が入りました。1人はよく知っている人、新田さんの演奏会も聴きに来たのかもしれませんが、記念ですのでCDをお送りしましょう。もう1人の方は連絡待ち、せっかくキリ番を取ったのですから、粗品をお送りして、喜びを分かち合いたいものです。
 先週のことですが、毎年受けている健康診断を受けてきました。うれしいことに、そこで測った体重が前の年に比べて2.3キロも減っていたのですよ。これは、殆ど学生時代と変わらない体重、久しぶりにスリムになれたと、嬉しくなりました。実は、私はある時期かなり「太って」しまっていました。夜遅く、風呂上がりにアイスを食べたりするなどというだらしない習慣のせいなのでしょう、体は重く、洋服もきつくて入らなくなった、という、ちょっと困ったことになってしまっていました。それからは、別にダイエットという意識はしていないのですが、例えば夜の9時を過ぎたらものを食べないとかということを、ある程度習慣にしてみました。それを1年ほど続けたら、確かに体重は目に見えて減ってきたのです。もっとも、それで油断をしたのか、また徐々に増加、もう最近ではどうでも良くなっていたのですが、習慣になっていた夜食の廃止、というのは、ずっと続いていました。
 そんな中での、今回の劇的な減量、一体何があったというのでしょう。やはり、この間の大汗をかきながらの合唱の練習、というのが、効いているのでしょうか。そうなってくると、昼間だったら少しぐらい大食いをしても大丈夫だという気になってきます。このところのお気に入りは、「夢庵」という、「すかいらーく」の和食バージョン、土曜日でもランチをやっているので、きのうもそこに行って、「白玉ぜんざい」付きの「焼き魚ランチ」を食べてきました。ここはもちろんファミレスですから、水すらもセルフサービス、自分でカウンターに行って持ってくるシステムです。ただ、「和食」ですから、1回ボタンを押すと茶碗1杯分のお茶が出てくるようなサーバーも置いてあります。私の場合は1杯では足りません。そんな人のために、ここでは急須も用意してあります。これだとちょうど3杯分は入るので、このようにまとめて(お盆も用意してあります)持って行けることになります。
 きのうも、そのいつもの手順で、急須になみなみとお茶を入れてお盆の上に乗せ、それをそのままにして水も持ってこようと別のコーナーに体を向けているその隙に・・・・やはりお茶を注ぎに来た別な人が、サーバーには全く気付かず、そこに置いてあった急須から自分の茶碗にお茶を注いで、何ごともなかったかのように席に戻っていきましたとさ。
aventure number : 0609 date : 2005/8/21


今日の禁断 マーラー

 夕べの雷はすごかったですね(って、この辺の人にしか通用しないマクラで、済みません)。それこそ、この間の花火なんかよりもっと凄いパフォーマンス、1回止んだと思ったら、また始まったり、ほんと、にぎやかなものでした。そして今朝になったら、すっかり秋の風が吹くようになっていたではありませんか。非常に分かりやすい形で、季節が変わってしまう瞬間を味わったという感じがします(そんな事をいってると、また暑くなったりして)。
 さて、私にとっては3週間ぶりとなるニューフィルです。久しぶりの旭ヶ丘ホール、中に入ったら、なんか違和感がありました。その前に来ていたSさんが「シャンデリア・・・」と言うので見上げてみたら、何と、こんな風になっているではありませんか。
 元々の形がどういうものだったのか、すっかり忘れてしまいましたが、どうやら電球のまわりにぶら下がっていたガラスのキラキラが、きれいさっぱり無くなっているようですね。もちろん、これはあの「お盆地震」の被害であるのは明らかです。ただ、実際はどのような状況だったのか、地震であのガラスが全部落ちてしまったのか、あるいは落ちるとあぶないので、取り外してしまったのか、それは分かりません。何だか中途半端に残っている部分があるので、もしかしたら落ちてしまって、床の上にガラスが散らばっていた、というような具合だったのかもしれませんね。改めて、あまり表には出てこない地震のすごさが分かりました。何でも、お隣の青年文化センターでも、地下のパフォーマンス広場が半分使えないようになっていたとか。
 そんな、地震がらみでの再会の挨拶も終わり、練習が始まりましたが、まだお休みの人も多いのか、いつも出席の良い管楽器ですら、空席が目立つという状態でした。私としては、チケットやチラシが出来上がってきたので、いつもの企画書を送るための書類にハンコを押したりして、いよいよ定期演奏会に向けての「仕事」が始まります。明日あたりには、公式サイトにチラシの画像がアップされる事でしょう。チケットの画像も手に入ったので、近々チケットプレゼントも実施します。よろしく。
 練習の後は、場所を移しての技術委員会、来年4月の末廣さんの演奏会の曲目の検討です。会場の設営は私の役目、椅子を16と、少し多めに用意していたのですが、それが全て埋まるという、完璧な出席状況、技術委員に関しては、休み明けから全開です。山のようにあった候補曲の中から8曲ほどを絞り込み、まずはお伺いを立てる、という手順です。果たして何が決まるのでしょう。あるいは、いつかのように候補曲とは全然違う曲を提案されたりして、それも楽しみな事です。
aventure number : 0610 date : 2005/8/23


今日の禁断 カインズ

 この間の地震から1週間以上がたち、被害にあったところも徐々に平穏を取り戻しつつあります。とは言っても、私の部屋は単に元の状態に戻した、というだけですから、またいつビデオやDVDがひっくり返るか分かりません。根本的なところは何も手をつけないで、とりあえず表面だけを取り繕うとするのは、人間の性です。ただ、いつまでもそんな風では進歩がないので、一応仏壇の扉に続いて「防災グッズ」の備えを、と、休みの日にはホームセンターなどをのぞいてみても、なかなかこれというのがありません。一つ、ワイヤで鴨居から支えるものがあって気に入ったのですが、ちょっと高め、他の、もっと大きい店なら、と別なところへ行ってみたらもっと高かったりして、それは保留、なかなか準備は進みません。
 先日のものすごい雷、次の日には関東地方でも夜中にすごかったようですね。新聞に写真が載っていました。そして、今朝のテレビを見ていたら、自宅のすぐそばで火事があったとか。その映像を見ると毎日その横を通っている建物、しかも、いつだか私のカラオケ初体験を披露してしまったあの小料理屋さんの入っているところだったのですよ。これだけ身近で地震、雷、火事、と続くと、その後に来るのはやっぱり「おやぢ」でしょうか。うん、もうすぐ発行の「Mixサラダ」には、「ガーシュインの出身校は学習院」というのがあるはずですよ。
 それはともかく、前にホームセンターに行った時、扇風機を買ってきました。リビングにはクーラーが入っているのですが、私の部屋は今年の夏は蒸し風呂状態、とても絶えられないので大枚をはたいて買ってしまいました(どんな扇風機だ)。部屋で使うのはもちろんですが、これをお風呂場で、湯上がりに使うと信じられないぐらい快適という事に、最近気が付いて、毎晩楽しく過ごしています。最近は行ってないのでよく分かりませんが、昔は温泉の大浴場の脱衣所には必ず大きな扇風機が置いてありましたよね。濡れた体でその前に立つと、水分が蒸発してその涼しいことったら。あれですよ。あれがご家庭でも簡単に味わえるという訳、前は髪をドライヤーで乾かしたりしようものなら大汗をかいてしまったものが、もうそんな事も嘘のような涼しさです。こんな、言ってみれば原始的な道具でこれほど幸せになれるなんて、世の中、お金じゃありませんね。
 そんな、耐えきれないほどの暑さも一段落、なにやら大きな台風が近づいているそうなので、十分にお気をつけ下さい。さっき行ってきたスーパーでは、梨やさんまが大々的にディスプレイされていました。もはや秋、定期演奏会ももうすぐです。というのも、いよいよチラシなども出来上がり、きのう早速「企画書」を発送し終わったところなのですよ。チケット・プレゼントもすでに始まっています。今回は多数の応募が予想されますから、お申し込みはお早めに(と言っても、まだチケットは手元にはないのですが)。
aventure number : 0611 date : 2005/8/25


今日の禁断 踏鞴

 天気予報は見事に当たり、台風が去った後にはものすごい残暑が襲ってきました。仙台の最高気温が32.5℃ですって。今まで涼しい天気が続いていたところに、何の因果でしょうこんな暑くなってしまった日が、例の合唱の練習日だったなんて。月2回のペースで行われているこの練習、この間やった時がとんでもない暑さだった事は、前にも書きましたよね。蒸し風呂のような会場で汗まみれになって歌っただけで体重がすっかり減ってしまったって(いや、別に関係は・・・)。であの時は、次の練習はもう8月の末だから、2度とこんな大変な目に遭う事は無いだろう、と楽観的な予想をしていたものでした。ところが、この暑さです。またあの時のような地獄の苦しみを味わわなければならないのでしょうか。
 前回の練習の時の反省点は、汗の処理でした。普段のニューフィルの練習ではそんな大汗をかく事はまずないので、持っていくのはちょっと小さめのハンカチだけ、それで充分に間に合います。ところが、この間は、そんなものはすぐまるでぬれ雑巾のようになってしまい、何の役にも立たなくなってしまったのです。そこで、今回はしっかり大きめのタオルを1本、持っていきました。
 幸いな事に、温度の割には湿度が低いのか、会場ではそれほど暑いという事はありませんでした。それでも、熱が入ってくれば汗も出てくるだろうと、タオルをしっかり首に巻き付けて、暑さ対策には余念のない私です。しかし、今回の敵は暑さではなく、出席人数だ、という事に、練習が始まるやいなや気付く事になるのです。何と、セカンド・テナーのパートには、始まってから終わるまで、私1人しか出席者はいなかったのですから。それでやった曲というのが、パートソロが続々出てくる三木稔の「阿波」という難曲、トゥッティでも、他のパートと全音でぶつかったまま進んでいくなどという、とても1人では手に負えないようなところばかりです。1人しかいないと分かっているのに、指揮者にも「セカンド、音が出てないですね」といじめられたりして、まさに孤軍奮闘、汗をかいている暇もありません。いつもは「1パート1人」なんて、ごく当たり前の話なのですが、合唱のカテゴリーでそれを貫くのには、私の声はあまりに貧弱。前途は多難です。でも、終わりごろになってくると、自分でもビックリするような声が出てくるのですから、要は基本的な練習が欠けているという事なのかもしれません。オケの練習の時に変な声を出していたからって、変な目で見ないで下さいね。
 終わってから、北環状線沿いのお店に食事に行ったら、ちょうど座ったところから花火が真っ正面に見えました。確か七北田の方でこのシーズンの最後を飾る花火大会が行われていたはず、思いがけなく素敵な夏の思い出を作る事が出来ました。まだまだ続くはずだと、わざわざデザートを注文して粘ってみたにもかかわらず、それは30分ほどであっけなく終わってしまったという見込み違いも、「思い出」としては想定内のことです。
aventure number : 0612 date : 2005/8/27


今日の禁断 キャベツ

 前回の「かいほうげん」に、雑誌に掲載された末廣さんのエッセイを転載しましたが、あれは「7月号」に載ったもの、この雑誌は毎月連載されているものですから、あの後に「8月号」と「9月号」が発行になってしまったため、2回分のエッセイが手元にあります。せっかくだから今度の「かいほうげん」にも載せようと、タイピングを終えたところです。その最新号では、話のマクラとして落語の事が取り上げられていました。末廣さんは落語が大好きなのだそうです。それで、噺家として最も好きなのが、桂枝雀だというのですからちょっとびっくり。実は、枝雀は、私も大好きな人なのです。最初に見たのはテレビだったのでしょうが、そのオーバーアクションの高座はものすごいインパクトのあるもの、すっかりはまってしまいましたよ。仙台での「生」にも、2回か3回行って、大いに堪能しました。レコード(まだLP)も出ていたので、全部買いそろえましたし。本当に才能があって、人を楽しませるために生まれてきたような人だと思っていたので、彼が自殺した時は信じられない思いでした。あれほど自分の生き方に自信を持っていたのに・・・と思うと、人の気持ちなどはまったく他人にははかり知る事は難しいものなのがわかります。
 8月もそろそろ終わり、日が暮れるのがだんだん早くなっているのが、練習に行く前の明るさで感じられるようになりました。先週はまだライトを点ける必要がなかったのに、今日は点けないとちょっと暗いな、とか。そんな時間に出かけると、だいたい先に来た人が鍵を開けた直後ぐらいに会場に着く事になります。今日は少し遅めだと思ったのに、着くのと同時に鍵を持ったSさんが。しかし、実はもっと早く来ていた人もいて、そのヴィオラのKさんは、ロビーでアンコールをさらっていました。
 このアンコール、前に長田さんとやはりチャイコフスキーの5番をやった時のアンコールと同じもの、その時と同じパート譜なのですが、Kさんは今回が初めて、「スコアと全然違う」と言っています。確かに、前にやった時も他のパートを吹くような指示があったりして、ちょっと胡散臭い感じはしていたのですが、やはりこれは、彼曰く「スクールバンド用のアレンジ」みたいですね。
 前半はファゴット協奏曲で降り番、後半でシンフォニーなのですが、パーカッションがなぜかアンコールをさらっています。そうしたら、いきなり「アンコールを先にやります」という事になって、初見、とは言っても大半はやった事がある有名曲、すんなり通ってしまいました。前にやった時は、クラリネットと一緒になった伴奏がなかなかうまくいかなかったのですが、それも何ごともなくきれいに出来ましたし。さあ、これだけのヒントで、アンコール曲が何だか分かるでしょうか。分からない方は、ぜひ本番を聴きに来て下さい。
 そんな案内まで一緒になったこのサイトの紹介が掲載された「MIXサラダ」が、家に帰ったら届いていました。
 紙面の関係か、スペースが思い切り小さくなって、すごく小さな字、果たして、どのぐらいの人が気づく事でしょう。びっくりした事に、そのすぐ上に愚妻の写真が。
aventure number : 0613 date : 2005/8/30


今日の禁断 パパゲーノ

 7月にN響が行ったサマーコンサートを録画しておいたものを、やっと見る事が出来ました。キンボーとか言う、日系アメリカ人の指揮です。曲目も何も知らないで見始めたのですが、最初に紹介のテロップが出た時にアンナ・トモワ・シントウという懐かしい名前があったのにはびっくり(最近こればかり)してしまいました。まだ歌っていたのですね。彼女の全盛期は70年代から80年代でしょうか、カラヤンと多くの録音で共演、映像も沢山出ていますね。私の印象としては、ちょっとエキゾティックで高貴な人、というイメージでした。
 しかし、私の前に現れたその姿は、まったく昔の面影をとどめていない、まるで別人のものでした。まず、体型がとんでもないデブ、そして顔はというと、おそらく道でばったり会ったとしても(いえ、これはあくまで例えでして、そんな事があるわけがありませんが)トモワ・シントウだとは絶対分からないほど変わっていたのです。あの気品は跡形もなく消え失せ、そこにあったのはその辺にいるおばちゃんと変わらないような赤ら顔、いやあ、人の顔って、こんなにも変われるものなのでしょうか。仕草も、歌い終わってから拍手を受けている時のむき出しの喜びようなど、本当は昔はどうだったのかなど知りようもないのですが、私の中にあった彼女のイメージからは、まったく想像できないものでした。それも、アンコールを重ねて行くにしたがって、歌がどんどん荒くなりボロが見えてくるといった状態でしたから、ちょっと辛くなってきました。なんで、今頃あんな醜態を曝しているのだ、というのが、正直な感想、そう、人間、引き際が肝心です。
 そんな、昔とはとても同じ人とは思えないという場面に遭遇した、もう一つのケース。「オペラ座の怪人」のDVDを買ってきて、おまけのトラックのキャスト紹介などを見ていたら、「サイモン・キャロウ」という、どこかで聞いた事のある名前が見つかりました。それがどこにあったのか、すぐには思い出せなかったのですが、その人のフィルモグラフィーの中に「アマデウス」という20年前の映画が有るのを見つけて納得です。実はこのコンテンツの中でこの映画を引用して「シカネーダー役のサイモン・キャロウ」と書いていたのですよ。実際に自分で書いて、というかタイプしていたので、記憶に残っていたのでしょう。
 この人が「オペラ座」の中で何を演じていたかというと、ムッシュー・アンドレ、新しく劇場の支配人になった成金です。と言われても、私にはこの2つのキャラクターがまったく結びつきませんでした。両方のDVDを見比べて、やっと「面影があるか」ぐらいの類似点しか見いだせませんでしたよ。ほんと、5、6年で人はまったく変わってしまうのですから、20年と言えば大昔です。

↑シカネーダー


↑ムッシュー・アンドレ
aventure number : 0614 date : 2005/9/1


今日の禁断 クラシカ

 きのうの「おやぢの部屋」では、「MOOG」という映画のDVDを取り上げました。あそこで書いたように、春に東京でやっていた時にぜひ見に行きたかったのですが、ちょっと無理だったのであきらめていたもの、まさかDVDが出るなんて、考えもしなかったものですから、嬉しくて。このDVDのことを知ったのは、とあるブログ、この映画の主人公のボブ・モーグが先日亡くなったのを受けて、あちこちで取り上げられていたのですが、その中に「DVDも出ている」という情報があったのです。そこで早速現物を入手、届いたその日にレビューを書いてアップ、お礼の意味も込めてそのブログにトラックバックしてみました。一応ブロガーとして、ご存じない方のために説明させて頂きますと、トラックバックというのは、他人のサイトから自分のサイトに向けてリンクを張る事です。もちろん、普通のサイトではハッカーでもない限りそんな事は不可能なのですが、ブログではそれが「標準装備」の機能になっているのです。つまり、「同じようなテーマで私も書いてみたので、ちょっと見に来て下さい」というようなものですね。今朝、パソコンを開けてみたら、何とそちらのブログからも私のブログにトラックバックされていたのですよ。しかも、「マイブログリスト」という、いわば「お気に入りリスト」に、私のブログを登録してくれているではありませんか。実は、このリストの事を知ったのも、このブログから、ここのリストに登録されるのは、私の長年の夢でした。それが叶って、「おやぢの部屋2」もついにメジャーデビューです。
 そんな興奮さめやらぬ中、だいぶ髪が伸びて、特に襟足が長くなりすぎてしまい、ちょっと汗をかいただけでも首の後ろがびしょぬれになってしまうという状態になってしまっていたので、カットに行ってくる事にしました。私の行きつけの美容院は、このあたりに最初に出来た大きなショッピングセンターの中にあります。「ヨークベニマル」をキーテナントとするそのなんたらプラザは、開店が朝の10時、ただ、美容院の入っているのは地下で、そこにはレストランなども入っているため10時前でも開いています。それで、私のように朝一番で(10時ちょっと前にはもう開店しています)美容院に行こうとする人は、屋上の駐車場から地下への直通のエレベーターを使う事になります。今朝も、その、いつもの道順で行こうと思い、屋上駐車場に行ったら、何か大きな車が入って工事をしています。看板でも取り付けるのでしょうか、鉄骨が丸出しの部分が見えています。そのあたりは車が通れないようになっていたので、少し離れた日陰に車を止めていつものエレベーターへ向かおうと思ったら・・・・、何と、さっき工事していると思ったのは、そのエレベーターが有ったところではありませんか。鉄骨を組んでいたのではなく、エレベータールームがあった部分のまわりのコンクリートがはぎ取られて、中の鉄骨が丸出しになっていた、という状態だったのですよ。つまり、そこにあったエレベーターはもうないと。そうなると、他の屋上の入り口は開店前なのでどこも開いていません。地下に行くには車が上がってきた道を戻っていったん表まで出ないといけないようになっていたのです。
 地下に行ってみると、エレベーターの出口には柵がしてあり「使用できません」という張り紙がありました。お店の人に聞いてみると、この間の地震で壊れてしまい、今は修理中、あと一月ぐらいは使えないという事です。こんなところで、あの地震の被害があったのですね。確かにこの建物は30年ぐらい経っている筈ですから、こんな事もあるのでしょう。
aventure number : 0615 date : 2005/9/3


今日の禁断 新星堂

 きのうの「おやぢ」のトラックバックに味を占めて、あのブログの記事の他のトラックバックで、いつも気になっているブログに対しても、トラックバックをしてみました。そうしたところ、その辺のブログつながりなのでしょうが、全くノーマークの聞いた事もないブログからトラックバックされてしまって、ちょっと驚いているところです。一つの話題を通じてネットでつながりが広がるという事に関して、ブログがいかに敏速に対応できるものなのか、身をもって体験したという事になるのでしょう。もちろん、これには「負」の面もあり得るわけですから、それなりの覚悟も必要なのでしょうが。
 今度の定期演奏会の宣伝活動も、動き出しています。前回から私の仕事となったチラシとポスター配り、もうすでに1号様からは「ぜひ、今回も協力させて下さい」という有り難い申し出を受けています。その他の人にも出来ればお手伝いをしてもらいたいのですが、とりあえず私が行けるところという事で、きのうは3箇所、今日も4箇所ばかりまわってしまいました。これは、別にわざわざ行ったわけではなく、たまたま別の用事があって通りかかったために、ついでに行ったという、効率的な仕事です。
 きのうは、突然「『ビートル』でお昼を食べよう」という人がいたもので、それがある愛子まで行く事になってしまい、そのついでに広瀬文化センターに行ってこれました。このレストラン、いろんな人が行ってきてやたら評判が良いという事で、ぜひ一回は行ってみたかったというのです。確かに、私が頼んだハンバーグは、中華風のソースというか「あん」がかかっていて、ちょっとおしゃれ、付け合わせに何種類もの天ぷら風の野菜が付いているのも、なかなかのものでした。ただ、肝心のハンバーグがイマイチというか、勘違いというか・・・。
 そのあとは、はるばる旧48号線をドライブして、川内まで、通りがかりの美術館でまず一仕事、そして、新聞の販売店からもらった招待券で、博物館の「興福寺展」を見に行ったついでに、ここでも仕事(しかし、駐車場はものすごく混んでいましたね。ここに来てこんなに待たされたのは初めてです)。今回初めてお願いしてみたところですが対応は好意的、何よりも、展示会を見終わってチラシ置き場に行ってみたら、もうすでに預けたチラシが置いてあったのには感激です。ここは次回からは欠かせません。それにしても、鎌倉時代の仏像を見るなんて何十年ぶりの事だったでしょう。700年以上前に作られたものが目の前にあるというだけで大感激、○慶さんの作った躍動感溢れる「四天王像」の下で踏みつけられている「邪鬼」の可愛かった事。
 そして今日は、「街」のCD屋さん巡り。これも今回初挑戦のHMVでも、快く引き受けてもらえて一安心です。しかし、この間「もうCDは扱いません」という連絡をくれた「レコライ」は、なぜか日曜日なのにお休み、果たしてここには、前のようにポスターを貼ってくれるような余力はあるのでしょうか。
aventure number : 0616 date : 2005/9/4


今日の禁断 ブルックナー

 ぼつぼつチケット・プレゼントへの応募も来はじめて、演奏会モード全開となるのももうすぐです。私の仕事の「ポスター配り」を手伝ってくれるために、1号様がわざわざパート練習の会場まで来てくれるというので、私は時間通りに「会館」に待機です。一応「集合時間」に行ってみたのですが、私が一番乗り、いつも最初に来るSさんがこの時間に現れていないという事は、ひょっとしたらお休みでしょうか。私の次に来たのがオーボエのIさん、そして、その次に来たのが、なんと1号様だったのには、ちょっと驚きました。「集まり、悪いですね」と言われてしまってもしょうがありません。「木管の場合は、もう少しすれば、きちんと集まるから」と、言い訳に必死の私。なんでも気仙沼に行ってきた帰りだそうで、ご当地の名産「ふかひれクッキー」をお土産に持ってきてくれましたよ。これは、あとでみんなで分ける事にしましょう。
 そのうち、他のメンバーもぼちぼち集まってきましたが、みんな1号様の知らない人ばかり。確かに、クラのSさんあたりはもうだいぶ前に入ったような気がしていましたが、その時にはもう1号様はいなかったのですね。結局、帰るまでに会場に来たメンバーで、知っている人はYさんだけでした。ずっと団にいて顔を合わせている分には、あまり変化に気づいたりはしないのでしょうが、こんな風に久しぶりに顔を出してみると、その変わりようがはっきり分かってしまうのでしょう。いつの間にか木管の顔ぶれは大きく変わっていたことが、こんな機会にはっきり分かってしまいましたよ。
 雨の中、1号様は前回よりも1箇所多い6箇所分のポスターとチラシを持っていってくれました。増えたところは、例の「かなんホール」です。会場を使う話はなくなりましたが、ああいう新しいところにポスターが貼ってあれば、何かと話題にはなるかなん。
 もう1件、お手伝いを考えていたのが響ママです。パパにお願いすれば、南部のホールに行ってもらえるのではないか、と密かに期待をしていたのです。ちょっと遅れてきた彼女に聞いてみたところ、即座にOKの返事をもらえました。これで、3箇所は完了したも同じです。という事は、今日だけで、もう9箇所分の手配が出来てしまったという事です。そうなると残りはあとわずか、来週あたり、もうお一人ぐらい、お願いするはずですので、お楽しみに。
 パート練習はと言うと、本当はもうこんな時期ですから、アンサンブルのさらなる磨き上げなどが期待されたのでしょうが、どうも、「個人練習」が必要な部分があぶり出されてしまった、というちょっとネガティブな「成果」が上がりました。それが練習なのですから、そんなのも良いのではないでしょうかね。次の末廣さんの曲目も決まった事ですし。
aventure number : 0617 date : 2005/9/6


今日の禁断 ボビー

 「劇団四季」の仙台ロングラン第3弾、「クレイジー・フォー・ユー」の初日です。以前の「オペラ座の怪人」や「キャッツ」に比べると、作品自体の知名度はイマイチ、期間も1ヶ月しかないので、ちょっと盛り上がりには欠けるところがあります。現に、チケットの売れ行きもあまり芳しくはなく、完売している日など1日もありません。さすがの「四季マジック」も、3度目の正直とは行かなかったのでしょうか。
 会場の県民会館に行く前に、私としては、この間行き損ねた「レコライ」での「仕事」がありました。今日はしっかり下にも看板が出ていて営業は間違いなく続いているようです。しかし、久しぶりにいった4階のお店は、すっかり様子が変わっていました。CD用の棚が壁際に少し残ってはいるものの、フロアには昔懐かしいLPの陳列棚(上から1枚1枚眺めていくやつですね)が並んでいます。奥には店長のTさんがいたので、しばし最近の情勢などを聞かされます。そこで初めて知ったのですが、そのLP、クラシックだけではなく、ジャズやロックも扱っているというのです。確かに、よく見てみると「ECM」とかのコーナーがあったりして、しっかり面白そうな「ヴァイナル」が沢山並んでいましたよ。これは、私自身ももう1度行ってしっかりチェックしたいほどのものでした。特にロックなどは、音に対するこだわりはクラシックよりも強い部分があるほどで、根強いヴァイナル・ファンにとっては何よりの品揃えでは。というコメントは、Tさんの「宣伝しておいて下さいよ」という言葉に応えたものです。一度眺めてみる価値はあると思いますよ。
 そして、本題の劇団四季です。私もこれは初めての作品なので、正直そんなに期待はしていませんでした。何よりも、私は「タップ」というやつが苦手、それをふんだんに盛り込んだというこの演目は、それだけでちょっと引いてしまいます。確かに、最初のあたりはなかなか入っていけないような感じ、確かに主演の加藤敬二のダンスはすごいものがありますが、それだけではちょっと退屈だな、という印象がありました。しかし、だんだん話の進め方に慣れてくると(これは、ガーシュインの音楽を集めて、それに合うようにストーリーをでっち上げたという、「マンマ・ミーア」みたいな構成です)楽しみ方が徐々に分かってきて、次第に入り込めるようになってきました。加藤さんの芝居をきちんと見たのはこれが初めてですが、きちんとツボを押さえて、しっかりコミカルな味を出していましたし。そして圧巻は1幕のフィナーレ。「I Got Rythm」1曲で良くここまで引っ張れるものだという、アイディア満載のアレンジとダンス。そのダンスの素晴らしさには、まさに圧倒されてしまいましたよ。結局、又しても「劇団四季」の術中にまんまとはまってしまったというわけです。
 6時半に始まって、終わったのは9時半、3時間も経ったなんて気づかなかったほど、あっという間の密度の高い公演でした。最後には全員総立ちのスタンディング・オベーションとなったのも、当然でしょう。満席ではなかったものの、そこにいたお客さんは本当に満足していたことがよく分かります。まだまだ席は売れ残っているようです。騙されたと思って、一度足を運んでみて下さいな。絶対失望しないことを、私が保証します(って、なんの説得力もありませんが)。あと1回、千秋楽の日にも見に行くつもり、おそらく、もう少し芝居の面で締まりが出ていることでしょう。今から楽しみです。
aventure number : 0618 date : 2005/9/8


今日の禁断 オルガン

 ポスターとチラシの配達をお願いしたお二人は、本当に敏速に仕事をこなしてくれました。「南部」担当、響パパは、渡した次の日にはもう全部まわってくれたそうですし、「北部」担当の1号様も、2日間で、お願いした6箇所を全部クリアしてくれたのですから、お礼の言葉もありません。結局、いつまでも終わらないのは私の方だったりして。
 その1号様、今回初めてお願いした例の「かなんホール」には、かなんり手こずったようですね。ホールにたどり着くまでの道が分からなかったと、ブログでしみじみ語っておられましたよ。確かに、私はあの周辺は何回も走っていて土地勘もありましたからすぐ行けましたが、全くの初めての人だったら、ちょっと迷ってしまうかもしれませんね。何しろ、案内表示が入り口に1箇所しかないのですから、それを見落としたらどうしようもありません。実は、私としては、要所要所に写真を入れたもっとちゃんとした地図を作って、万全の道案内を、と考えていたのですが、それをやってもブログにあるように、2割ぐらいの人は会場まで行けない可能性の方が、高いような気がします。
 その点、「アクセル」の方は目印は沢山あって迷うことはないでしょうが、大きな道路が何本も交差しているところですから、くれぐれも安全運転を心がけましょう。こちらも、日程表に地図を印刷しておきますから。
 ところで、このページの一番上にあるのはアクセス解析用のバナーだというのは、ご存じのことでしょう。前はトップページからその解析結果が見れるサイトへのリンクが有ったのですが、今は閉じています。と言っても、「<!-- -->」というタグで表示していないだけですから、ソースを覗けば「かなんホール」よりは簡単にたどり着くことが出来るはずです。この解析サイトについてはしばしば触れていますが、何よりも日々改良に余念がないという姿勢が嬉しいものです。おとといあたりもそんなリニューアルがあったばかり、今までページごと、つまり、私のサイトの場合この解析バナーが付いているページが30何個か有るのですが、それらの個別のデータしか表示出来なかった生ログが、一括して全部見られるようになったのです。といっても、こればかりはサイトにたどり着いてもパスワードが無いと見られませんから、私だけの密かな楽しみ、ということになりますね。それぞれのログには、パソコンのIDが入っていますから、それで抽出すると、その人のサイト内の行動が一覧表のように分かる、という使い方も出来るわけです。もちろん、よっぽどのことがない限り、それが誰かなんて特定は出来ませんがね。
 そんなログをつらつら眺めていると(これって、例えば電話帳を順に読んでいく人のようなあぶない趣味かもしれません)、なんと国名コードが「.at」などという、日本以外の(これはアルゼンチンでしょうか)リモートホストが見つかりましたよ。IDで抽出すると、昔のログは日本からのものですから、外国を旅行中で、ホテルのLANあたりからわざわざアクセスしてくれているのでしょう。今は南米からでも簡単につながるんですね。こんな熱心なファンに支えられているということが、このアクセス解析から浮かび上がってきます。これは、とても励みになることです。
aventure number : 0619 date : 2005/9/10


今日の禁断 DTI

 この「禁断」のバックナンバーを見るためには、パスワードが必要になるという設定を行ったのは、1年近く前のことでした。そのような設定を受け入れてくれるプロバイダーに加入して、そちらに「ばっくなんばあ」のファイルを移したのでしたよね。これは、あくまでもそう言う「認証」のためだけに加入したプロバイダーでしたから、それ以外には全く使っていませんでした。つまり、きちんとメールアドレスなども与えられていたので、それを使ってメールを出したり受け取ったりも出来たのですが、別にそんな必要もなかったのでなんの設定もしていませんでした。最近になって、別のアドレスを持つ必要が生じたので、この「眠っていた」アドレスを使ってみようと思い、新たにアカウントに加えるように設定を行ってみました。設定の作業自体は何と言うことのない、おきまりの項目を入力するだけですからすぐに終わったのですが、何度やってみてもメールサーバーに接続できないのです。入力が間違っていないか、何度も何度も確かめてやり直してみても、やはり結果は同じです。一体どうしたというのでしょう。
 ホームページへファイルをアップロードするのはなんの問題も無いのですから、どこがおかしいのか、さっぱり分かりません。そこで、念のためそのFTPの設定を確認してみたところ、アカウントが若干異なっていることが分かりました。加入した時にもらった契約書には、メールの設定の時に使うアカウントはユーザーIDだけだったのが、FTPでは@以降まで含んだメールアドレスになっていたのです。そこで、メールのアカウントもメールアドレスに直したところ、たちどころにつながってしまいましたよ。
 つながると同時に、メールボックスに貯まっていた1年分のメールが届きました。半数はスパム、本人すら使っていないアドレスにスパムが届くのですから、これはもう防ぐのは不可能ですね。そして、残りのメールが、プロバイダーからの諸連絡でした。その中に、「POPアカウントとFTPアカウントを同じものに変更します」という通知が、確かにあったのです。やっぱりね。
 その連絡の中に、今年の2月ごろ来たもので、「認証の設定方法が変わります。半年以内に変更しないと、無効になります。」というものがありました。これには焦ってしまいました。もうすでに期限を過ぎているではありませんか。今は何とか使えていますが、いつ使えなくなるか分かりません。早速直さないと。ただ、これも例によって1回でうまくいくということはありませんでした。言われた通りにアクセス用のテキストファイルを書き換えて、サイトで確認して見たら、IDとパスワードが全く効かなくなっているのですよ。何回もマニュアルを読み返して分かったのは、その書き換えた内容では、パスワードを記載したテキストファイルを一番上の階層に置かなければいけないということでした。今までは、アクセス用のファイルと同じ1階層下にあったのですから、これではうまくいくわけがありません。設定した時には、こんな風にはなってなかったのですから、このプロバイダーはいろいろ変更することが大好きなのでしょうね。
 ともかく、「禁断」も「素顔」も、前の通り認証がかかっているのは変更がありませんから、今後ともよろしく。
aventure number : 0620 date : 2005/9/11

05/9/13-10/16