今日の禁断 |
お人形 |
うだるような暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。仙台七夕も初日を迎え、これから東北の夏は、月遅れのお盆に向かって盛り上がりを見せることになります。
そんな、盛夏のまっただ中に行われることになったのが、愛子でのニューフィルの指揮者練習でした。しかし、私の場合は、もう一つ別の練習が、なぜかこの記録的な暑さの日に行われることになっていたのです。それは、例の大学OBの合唱団の練習です。いつもは2時から6時まで、という時間帯でやっているので、もろにニューフィルと重なって行くことは出来なかったはずなのですが、今日だけは指揮者の都合で12時開始となりました。それであれば、北五番町にあるその会場に一時間ほど顔を出して、それから愛子に向かえば間に合うはずです。
というわけで、早めに昼食をすまして合唱の練習場へ向かいます。しかし、その場所には冷房などは全くありません。天井から流れる扇風機の風が、涼を取る唯一の手段なのですから、こんな真夏日にはたまったものではありません。座っているだけで汗がダラダラ流れてくるような状態で、練習が始まります。もっとも、楽器と違って声を出すだけですから、別にコンディションにはなんの影響もないのは幸い、汗を出しながら大声を出すという、またとないダイエットの機会となってしまいました(あ、別に私はそんなものが必要なほどデブではありません)。今回も、私のパートは人数は極端に少なめ、その中で、合唱に関してはまさにリハビリ中という私の声が一番大きくて、譜読みも一番マシだというのは、ちょっと困ったものです。ですから、私が抜けるとパートが崩壊してしまうというのは分かっていましたが、時間になったのでは仕方がありません。後ろ髪を引かれる思いで、その場を去ることになりました。
そこから愛子まではきっちり30分で到着できました。うれしいことに、ここのホールは冷房完備、さっきまでいた会場と比べたら、まさに天国です。そんな快適な環境で、河地さんとの2回目の練習が始まりました。まず、シンフォニーを3時間、というのが、最初の予定です。幾分初対面のぎこちなさがあった前回に比べると、今回はずいぶん河地さんの持ち味が出てきていたのではないでしょうか。何よりも、ちょっとした注意で、オケの音が見違えるように変わってしまうのがはっきり分かる、という場面が何度もあったのが、うれしいことです。それと、注意をしたあとで「良くなったね」ときちんとフォローしてもらえるのも、うれしいところです。一見、スマートさとはほど遠い指揮ぶりなのですが、その指摘は的確そのもの、3時間の練習があっという間に終わってしまったという体験も、なんだかずいぶん久しぶりのような気がします。
練習はそのあと7時半まで続くことになるのですが、私は降り番なので、別の約束のために、帰ることにしました。ロビーで軽食を取っているみんなに向かって「降り番なので帰ります」と言うと、みんな一様に不思議なものを見るような顔をしたのが面白いところ。まあ、たまにはこんなことも良いでしょう。 |
aventure number : 0601 |
date : 2005/8/6 |
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