0581(05/7/3)-0600(05/8/4)

今日の禁断 東桟橋

 そして、「ジュラシック・パーク」がBSで放送になりました。もちろん、すでに地上波でも放送になったぐらいですし、ビデオやDVDも出回っていますから、「何を今さら」ということに違いはないのですが、なぜかリアルタイムの「放送」という形だと、映画館のように前もって時間が決められているシチュエーションと似たものがあると思えて、少し改まった気持ちで接することが出来るような気がしてきます。考えてみれば、この映画が公開されたのは1993年、もう10年以上も前のことだったのですね。当時はまだパソコンも使ってはいなくて、「かいほうげん」も「OASYS」というワープロで作っていました。編集後記にこのロゴのパロディを使おうと思ったのは、こちらにもあるように、ほんの思いつきでした。その最初の作品「ジュラシック・ハープ」だけで、本当は終わってしまうはずだったものが、けっこうネタがどんどん湧いてくるのが面白くて続けているうちに、いつしかライフワークと化してしまったというものです(しかし、こんなどうでも良いことを「ライフワーク」なんて言ったら、真剣に「ライフワーク」を追求している人は怒り出すでしょうね。おそらく、巨乳アイドルの生写真を集めまくることの方が、はるかに価値のあることに違いありません)。
 そんな「ジュラシック」を、100個以上(本当ですよ)作ったりしていると、もはや私自身が「ジュラシック」と一体化してしまって、後にパソコンを始めてネットデビューした時には、ハンドルネームも、そして私自身のサイトを立ち上げた時もそのサイトの名前を「ジュラシック」にしたのは、ご存じの通り。そのサイトも、今では「ジュラシック」で検索するとなぜか1番目に表示されるようになっているというほどのものに成長したのも、よく知られていることですね。
 ですから、この映画を見る時には、つい「改まった」気持にならないではいられません。あくまで勝手な思いこみですが、私にとっては、もはや自我の一部と言っても過言ではないほどのものを、この映画は持つようになってしまっているのです。ご存じのように、この映画には、明らかに異常な事態が発生しているはずなのに、誰もその事を気にかけないで、当直の研究員すらも残さないでさっさと本土に帰ってしまうという、誰が見てもすぐ分かるプロットの破綻があります。しかし、そんなことはどうでも良いんです。この作品に限らず、スピルバーグが求めているのは「B級」のテイスト、「小難しいことなど考えないで、楽しめればそれで良いじゃないか」という姿勢なのですから。そして、それをもたらしてくれるのが、映画史上初めて「本物以上の」動きを与えられた恐竜たちなのです。
 実は、この「禁断」は、すでに70アイテムを超えて充実の兆しを見せている「禁断もおしょんぴくちゃあ」に、この重要な作品を補うための姑息な手段。こんな機会でもなければ載せられないと、書いたものです。この、私が「禁断」に書いた映画のリスト、パスワードを知らなければ見られないマイナーなコンテンツですが、アンケートで申し出て下されば、審査の上お教えしますよ。
aventure number : 0581 date : 2005/7/3


今日の禁断 パスポート

 まずこちらをご覧になってみて下さい。サイト内のHTMLファイルが、ついに800個になりました。つまり、「JP」の中には、この「禁断」のように、個別のURLを持つページが、全部で800個あることになった、ということです。まあ、この数字が多いのか少ないのかはよく分かりませんが、キリの良い数になったのでご報告まで。
 その数になったのはきのうのこと、しかし、今日の練習前に旭ヶ丘の「セブン」に行ったとたん、そんなことは全くどうでも良くなってしまうような事態に遭遇してしまったのです。そう、もうおわかりのことと思いますが、例の「はごろも」のことなんです。先週この店になかったのは、単に品出しを怠っていただけのことだと思っていました。現に他のお店にはちゃんと置いてあったのですから、これはほんのひとときの、手違いだと思っていたのです。いや、というよりは、どうしてもそういうことなのだ、と思いこみたかったのでしょう。「はごろも」のない生活など、私には考えられませんからね。ですから、多分心の中では現実に直面するだけの勇気がなかっただけのことだったのかもしれません。しかし、このお店に入れば、いやでもその現実に向き合わない訳にはいきませんでした。先週棚に隙間のあったその場所には、別の製品がしっかり居座っていて、もはや「はごろも」の置かれる場所すらも、無くなっていたのですから。
 あれだけ私に喜びを与えてくれた「はごろも」は、もう、確実の私の手の届かないところへと去っていってしまいました。私には見切りを付け、別のオトコと手に手を取って、アフリカあたりでのんびり旅を楽しんでいるに違いありません。このつらい現実を、しかし、私はきちんと受け止めなければ、次の一歩に進むことが出来なくなってしまいます。あるいは、これは薄情な「はごろも」にいつまでも関わっていてはいけないという天啓なのかもしれません。そう、今度こそ「はごろも」抜きで人生を作り上げていく、これが絶好の機会なのかもしれませんね。
 いやあ、結構引っ張れるもんですね。「はごろも」にしたらいい迷惑でしょうが、たまにはこんなお遊びも楽しいものです(もしかして、本気にした?)。それはさておき、今日の練習はシンフォニー、コンチェルトという順番で行う予定でしたから、後半は降り番で早く帰れるな、と思っていました。ところが、午後にコンチェルトの2番担当の人から「熱があるので休みます」という連絡が入ったため、そんな楽は出来ないことになってしまいましたよ。早く帰るどころか、今まで一度も吹いたことのないパートを、焦ってさらわなければいけないじゃないですか。おまけにピッコロもありますし。
 まあ、それなりに準備をして臨んだ練習ですが、実は大半はシンフォニーに費やされて、コンチェルトはほんとにつまむ程度しか時間が取れませんでした。ちょっと物足りない思いでしたが、案外ボロが出なくて、これが正解だったのかもしれません。
aventure number : 0582 date : 2005/7/5


今日の禁断 科学捜査班

 「ドーソンズ・クリーク」は終わってしまいましたが、その前の時間帯にやっている「CSI」は、まだまだ続きそうですね。本家「ラスベガス」からのスピンオフ「マイアミ」や「ニューヨーク」も好評ということ、その勢いはまだまだ衰えることはないでしょう。ごくわずかな遺留品から犯人の手がかりをつかむ、というプロセスは、あまりに都合が良すぎる運びでしばしばひいてしまいますが、まあそれも、極上のエンタテインメントと考えれば、そんなに突っ込む必要はないのかもしれません。それにしても、爆発してバラバラになった車かなんかを、だだっ広い場所に持ち込んで復元するなどということは、ちょっと「お役所」としては考えられないような太っ腹な措置ですね。そもそも、このドラマに「予算」という概念が登場したことはありません。
 そんな中でたびたび登場するのが、「DNA鑑定」です。衣服に付着したほんのわずかの皮膚の断片とか、汗などから、たちどころにそれを身につけていた人物のDNAが分かってしまうのですから、これほど重宝するものはありません。この方面の分析技術の精度の高さというものは、私などの想像をはるかに超えたレベルにまで到達しているのでしょうね。
 DNAに限らず、様々な物質の分析に関しては、その技術は昔とは比べものにならないぐらいの高いレベルに達しているに違いありません。私も最近、そんな例に遭遇したばかり。この物質に関する検査というものは、私が小さな頃はかなり日常的に行われていたような気がします。何かといえばこの物質を採取して、学校へ持って行かされたものです。ごく最初の頃は私は実際には知らないのですが、その物質を収納する容器などは特に用意はされないものですから、各自、例えばマッチ箱(「紙マッチ」ではありませんよ。これだと、ちょっと入れにくいでしょう)のようなものに適宜収納して、持っていったというようなことを聞いています。私がそれを体験するようになった頃には、一応専用の容器がありました。丸い小さなブリキで出来た缶、それに合う蓋もちゃんと付いていました。ただ、なぜか内側には文字や絵が印刷されていたということで、それらは缶詰などを再利用したものであることが分かります。やはり、まっさらな材料で作られた容器に入れてもらえるほどの「市民権」は、その物質が持つことは許されていなかったという冷徹な事実が、このことによってもハッキリ知らされたものです。というか、「存在感」がありすぎるからこそ、そのような卑屈な境遇に甘んじていたということなのでしょうか。
 ところが、何十年ぶりかにその物質を採取して提出しなければならないことになったときに、しかるべき機関から送られてきたその収納容器には、まさに目を疑ってしまうほどの衝撃があったのです。
 楊枝のようなものの先には溝が切ってあって、サンプルはその溝の中にほんの少し付ければ良いと。そして、それをそのまま容器に入れて、ネジで蓋が出来るようになっているのですね。そう、まさにあの「CSI」のDNAのサンプルを入れておくケースそのものではありませんか。この容器には、昔日の卑屈なイメージなど、どこにも見当たりません。
 なんでも、サンプリングは提出の前の日と当日の2回行うのだとか。それで容器も2つあるのですが、気になるのは「採取したサンプルは冷暗所に保存しておいて下さい」という注意書きです。一番良いのは冷蔵庫の中なのでしょうが、まさか検○容器をねえ(あっ書いてしまった!)。
aventure number : 0583 date : 2005/7/7


今日の禁断 ボノ

 きのう「CSI」とか書いていましたが、実は先週の分はまだ実際には見ていませんでした。もちろん「ドーソン」が最終回だというのは分かっていたのですが、こちらもその結末をちゃんと知ったのは、「禁断」を書いた後だったのです。その結末、やはり、というか、ある種意外だと思わせていて、これまでの流れからしたら至極まっとうなもので、かえって拍子抜けしたぐらいです。もっとも、こういう長いシリーズものは、結末などどのようにでも変えられるのが良いところ、図らずもその「ドーソン」の最後のエピソードの中で描かれていたように、ライターチームが状況に応じて臨機応変にプロットを変えるというのが、楽しみにもなっているのでしょうね。そのあたりが、きっちり「十何回」と決まっている日本のドラマとの最大の相違点です。
 プロットだけではなく、設定までもがめまぐるしく変わっていたのが、「ドーソン」の先輩格にあたる「ビバヒル」でしょうか。10年も続けていればそれも仕方のないことなのでしょうが、「なんで彼と彼女が?」とビックリしたのも、ずいぶん昔のことになりました。その「ビバヒル」のレギュラー、ブライアン・オースチン・グリーンが、昨日見た「CSI」に出演していたのですから、これには本当にビックリしてしまいましたよ。「グリーン」と言っても分からないかもしれませんが、「ビバヒル」での役名は「デビッド」、一番年下で、ちょっと切れやすくあぶないキャラでしたね。そのグリーンが、いきなり容疑者の大工として登場、かなり年を取っていましたが、あの特徴的な眉毛ですぐ分かりました。後でクレジットを見直してみたら、「Guest Star」としての登場は一番最初でしたから、一応役者のランクとしてはまだ高いところにはあるのでしょう。しかし、出ていたのは最初の取り調べのシーンだけ、楽しみにしていたのに、それしか出番はありませんでした。実際はどうなのかは分かりませんが、これだけを見た限りではなんかすっかり落ちぶれた、と言う印象は免れません。時の移ろいは残酷です。
 「ビバヒル」以上に昔のことで、今ではすっかり忘れられていると思われていた「ライブ・エイド」がまた注目されているのは、そのタイトルのおやぢギャグみたいな「ライブ・エイト」が開催されたおかげでしょうか。もちろん、これはおやぢでもなんでもなく、20年前のイベントと同じボブ・ゲルドフが仕掛け人となって行われた「支援コンサート」、スコットランドで行われている「G8サミット」へ向けてのアピールが、その目的でした。24年ぶりに、ロジャー・ウォーターズも加えたメンバーで「ピンク・フロイド」が再結成されたというのが、私あたりには最大の目玉でしょうか。事実、ロジャーとデイヴ・ギルモアが同じステージに立っている映像は、ちょっとウルウルものでしたよ。
 しかし、そんな「お祭り騒ぎ」も、きのうのテロですっかり影が薄くなってしまいました。例によって出てきた「首脳」のコメントは、「テロには屈しない」といういつもながらの空元気。彼らの中には、テロに遭わなくても済むような社会を築き上げる、と言う発想はないのでしょうか。「平和」ということに関しては、人類の叡智は検○容器のレベルにさえも達していないというのは、悲しいことです。
aventure number : 0584 date : 2005/7/8


今日の禁断 半落ち

 「キャッツ」が6000回目の公演を迎えたことが、新聞でも大々的に報道されていましたね。22年間でこの数字ということは、平均すると1.3日に1回上演していたことになりますね。カーテンコールで、ラム・タム・タガー役の芝さんが、「1万回目指して頑張ります」と言っていたそうですが、このペースだと、それが達成されるまでにはあと10年近くかかることになるのでしょう。その頃には、キャストも今とはずいぶん変わっていることでしょうね。前にも紹介したことのあるここのサイトでは、五反田キャッツが開演してからの全てのキャストを記録していますが、これを見ただけでもすでにかなりの変化が現れているのですからね。例えば、それこそ1973年の「ジーザス」の初演の時にすでに団員で、もちろん「キャッツ」には初演から出演している服部良子さんという「ジェニエニドッツ」役の人は、五反田では最初の頃は出演していましたが、最近ではもっぱら仙台でも服部さんとダブルだった磯津さんと、全くの新顔の高島田さんがキャスティングされています。そのようにして、徐々に新陳代謝がはかられていくのでしょうね。確か、服部さんはもう50歳を超えられているはず、あの激しい動きのダンスに付いていくのは、もはや限界なのかもしれません。「ロングラン」というのは、そのような、言ってみれば感傷的な歴史の繰り返しでもあるのでしょう。
 その点、音楽の世界では年齢に関係なく水準を維持できる、あるいは、年を重ねただけ、内容に深みが出るようなこともありますね。これはクラシックに限ったことではなく、かつては「若者の音楽」という範疇で語られたロックなどでも、しっかり高齢者が活躍しているのは嬉しいものです。
 きのうWOWOWを見ていたら、福山雅治のライブビデオを放送していました。こういうライブだと、私の場合メインのアーティストではなく、バックのバンドの方に目が行ってしまいます。特にキーボード。そこで、早速その日のキーボードのチェックです。アコースティック・ピアノ(もちろん、サンプリングですが)がなかなかのセンス、おそらくクラシックの基礎がしっかりした人に違いありません。ハモンドの「B3」が、レスリー・スピーカー付きでセッティングされていたのも、嬉しいところです。バンドのメンバーは殆ど20代から30代ですから、そのキーボードもそのぐらいの年齢でしょうか、しかし、サングラスをしているので本当の年は見当が付きません。ただ、なんか、どこかで見たことがあるような感じがしてなりませんでした。
 最後のクレジットで、その人の名前が分かりました。あの井上鑑さん、ですから、バンドのアレンジも彼が担当していたのですね。どおりで、センスが良かった訳です。ホーンの他に、ヴァイオリン・ソロまで入っていましたが、そのドライブ感は素晴らしいものでした(福山本人の歌は、あまり好きではありません)。井上さんと言えば、それこそ寺尾聡が作って歌った「ルビーの指環」のアレンジャーとして、一躍有名になった人、もうとっくに50を超えているはずです。それが、この生き生きとしたプレイ、周りの「若い人」に一歩も引けを取りませんし、カーテンコールで30代の福山と手をつないでお辞儀をしても全く違和感がないのですから、ステキですね。音楽をやっていると年を取らないと言うことに納得です。
 納得と言えば、今日、7月10日は「納豆の日」、「ウジエスーパー」では、全商品(もちろん、納豆だけですが)4割引という大盤振る舞いでした。
aventure number : 0585 date : 2005/7/10


今日の禁断 座敷童

 今日のパート練習は、久しぶりにお寺の会館で行われます。このところ、「暑すぎる」パルシティとか、「鍵をかけられてしまう」青年文化の練習室などがずっとお馴染みになっていますから、本当に久しぶりと言うことになります。どのぐらい久しぶりかというと、このところ新たに入団した木管のメンバーが、ここを使うのは初めて、というぐらいの、久しぶりです。一応前もって地図は渡しておきましたが、果たして無事にここまでたどり着くことが出来るでしょうか。
 私は一番近いので、一番乗りでしたが、しかし、今日の予定はコンチェルトが先ですから、別に早く来る必要もなかったのですね。予想通り、コンチェルトのメンバーはしっかり定時には揃っていましたから、私は降り番、他のパートもだいぶ来たので、そろそろ始めて下さい。と、いつものように丸くなってアンサンブルを始めようとしたのですが、何しろこの曲は最初から変拍子の応酬、休みを数えるのも大変ですので、「どこからやろうね?」みたいな話になってしまいました。そこで、ごく自然の流れで、手の空いている私が「振る」ことになってしまいましたよ。実は、この曲目で、このメンバーだったら、もしかしたら私にこのような役目が回ってくるのはあり得るということで、スコアもCDもあることだし、少し予習をしておいたのです。まあ、せめてメトロノーム代わりにでもなれば、ということでした。
 日中はとても7月とは思えない肌寒い天気だったので、少し重ね着をしていたのですが、思いっきり5拍子や3拍子が交替するスコアを前に、緊張して振っていたら、次第に体が汗ばむほど暖かくなってきました。そこで、楽章の間でシャツを脱いで一息入れていたら、オーボエのRさんが「冷房入れてますか?なんか、冷たい風が入ってきませんでした?」と聞いてきました。もちろん、こんな天気ですから冷房など入っていません。ということは・・・。この建物の周りにはたくさんのお墓が並んでいます。何かが通り過ぎていっても、決して不思議なことはありませんよ。それが証拠に、ほら、そこに人影が・・・とか言って、しばし現実を離れた「怖い」話に興じるパート練習でした。
 そんなことがあって、また練習再開です。私も少し慣れてきて、周りの様子なども目にはいるようになってきました。と、私の正面、演奏している人たちの後ろ側に、その、初めてここを訪れるメンバーの人影が見えました。私は「ご苦労様」という意味を込めて、その人の方に会釈をしました。ところが、演奏している人たちにはその人は見えませんから、まるで私が誰もいないところに向かって挨拶しているように見えたのでしょう。一瞬その場の空気が凍り付くのを感じました。「本当に、何かがそこにいるんだ」という非現実の世界を、もしかしたら信じたかもしれない一瞬でした。当の、遅れてきたOさんは、何ごとがあったのかとキョトンとしていましたがね。
aventure number : 0586 date : 2005/7/12


今日の禁断 山家さん

 ちょっと変則的なキリ番、456,789が、多分6時頃に出ました。予告のマーキーが出たのがきのうでしたから、あまり気づかなかったかもしれませんが(実は、私も殆ど忘れていました)その近辺を踏んだ方はご連絡下さい。
 と、ひとまず連絡事項は置いておいて。いつも、私が車で移動する時には、殆どラジオを聞いています。もちろん、車にはCDプレーヤーも付いていますから、CDを聴くことだって出来るのですが、最近はまずCDをかけることはありません。というのも、クラシックのCDを車で聴くことはそもそも考えられない、という、ちょっと偏屈なポリシーが私にはあるから。私にとって、クラシックを聴く時の命は何と言ってもSN比、つまり、ノイズが少ないことが決定的な条件になってきます。CDが出来た時に一番嬉しかったのが、その、ノイズが少ないという点でした。今まで聴いてきたLPでは、どんなにきちんとクリーニングをしても、スクラッチ・ノイズが全く聞こえないものなど皆無だったので、それがないだけでも画期的に感じられたものです。ですから、そんなノイズの少ないCDを、エンジン音やら他の車の音といったノイズだらけの環境で聴くことなど、私には耐えられないことだったのです。そう、私のリスニングルームでは、時計でも秒針の音がしないものを使っています。
 ですから、CDを聴くにしてもそれはポップスに限られることになります。しかし、これも3枚連続でかけられる私の車のプレーヤーですら、何回か聴いていると最初の曲に戻ってしまいますから、それを繰り返しているとすぐに飽きてしまいます。それを避けるためにはマメにCDを交換していればいいのでしょうが、それほどの熱意もないことから、いつしかCDを聴くことはなくなっていきました。
 という訳で、落ち着いたのがラジオ、しかし、NHK・FMはクラシックも放送していますからパス、もっぱら聴くのはDATE・FMということになります。これはいいですよ。何よりも、バラエティに富んでいるのが嬉しいところ。つまり、普通の番組だけではなく、コマーシャルが間に入りますから(正確には、コマーシャルの間に番組が入っている、と言うべきでしょうが)それが楽しみです。中でも、パチンコ屋のコマーシャルは、殆ど不必要と思われるほどの制作者の熱意が込められていて、聴く度になんか鼓舞されるものを感じることが出来ます。「タイガー」に使われているのが、「新世界」の第2楽章、ファンキーな女声ヴォーカルが、最初のフレーズの前半を低音で、後半をオクターブ上でちょっとしたフィル・インを付けて歌うのが、すごくかっこよい仕上がりになっています。「パーラーJU」もちょっと前までは、日本人離れしたノリの良いやはりファンキーなコーラスがキマっていて、楽しめました。最近では、そのモトネタが浸透したと見たのか、軽い脱力感を伴うバージョンに変わったのも面白いところ。「限界まで、限界まで、限界マンデー」とかね。あとは「マルタマ」だったかな。「楽しみが一つ、あればいい」という男声アカペラ、これも、しっかりハモっていて、コーラス好きにはたまりません。そういえば、だいぶ前には、ヴィドールの「トッカータ」を使っているお店もありましたね。これは、そういう台があるというのをあとで知ったのですが、最初はその違和感にすっかりハマったものです。
 もっと面白いのは、「交通情報」なのですが、それはまた別の機会に。
aventure number : 0587 date : 2005/7/14


今日の禁断 藤川さん

 パチンコ屋もなかなかでしたが、毎週日曜日の午後2時からの「サンデーソングブック」のコマーシャルもすごいですよ。この番組、山下達郎がパーソナリティを務めている長寿番組なのですが、どのぐらい長寿かというと、前にも書いたことがありますが、私がまだ家でFM、それもクラシックばっかりやっているNHK・FMを聴いていたころ、そのクラシックの番組の次の時間帯にやっていた「サウンド・ストリート」の中にあったと言うぐらいですから。ちなみに、当時のこの番組は、日替わりで月曜日:佐野元春、火曜日:坂本龍一、水曜日:甲斐よしひろ、木曜日:山下達郎、金曜日:渋谷陽一という、そうそうたるメンバーがDJを努めていたという、ものすごいものでした。私の場合、佐野は大嫌いだったので、もっぱら火、木、金を聴いていたような気がします。現在の「サウンド・ストリート」は、そのNHK時代のものが民放に移ってきたものなのですが、内容的には殆ど変わっていないというのがすごいところ、もともと妥協を許さない山下が自分で番組を作っていたので、媒体が変わっても全く同じテイストを維持することが出来たのでしょう。それで、そのスポンサーも、あるクレジットカード会社がずっと変わらず続けているのですが、そこが作っているものが、番組本体に負けてないすごさなのです。大体コント仕立てになっていて、全く関係ないだろうというシチュエーションから、強引にそのカードにもっていく手法が、たまりません。執拗に反対されても、何としてもヨーロッパに旅行に行きたがっているドラキュラと透明人間の会話とか(昼間出かけられなかったり、姿が見えなくて旅行代理店に行けなくても、手続きを代行してくれる)、女性専用「マーメイド・カード」に加入したがっている半魚人とか、とにかく発想がハンパではありません。そこで最近やっているのが、クラシックネタ。場つなぎの音楽を流していればそれで満足な右スピーカーと、クラシック以外は流したくないという確固たるポリシーを持つ左スピーカーの対立が描かれています(なんか、東京シティフィルの活動に「クラシック」として協賛しているとか)。しかし、そもそもこの番組ではクラシックなどはかからないのだから、左スピーカーの主張には無理があるということが分かり、「お願い、達郎さ〜ん。クラシックかけて〜」と、左スピーカーが懇願するというのがオチになっています。
 このコマーシャルを初めて聴いた時、私は「もしや」と思いました。そうしたら、案の定「左スピーカーさんの願いを叶えてあげて下さい」というリクエストが届いたのです。それに応えて達郎がかけたのが、「マ・メール・ロワ」のオリジナル、2台ピアノ版、なかなか渋いところを衝いてます。というか、達郎の場合、他のジャンルを受け付けない「ロック馬鹿」では決してなく、非常にバランスの取れた嗜好をもっているため、このようなリクエストにも柔軟に対応できるのでしょう。何と言っても、彼の最大のヒット曲の元ネタは「パッヘルベルのカノン」という、紛れもない「クラシック」なのですから。このことは、それこそNHK時代にこの曲が出来た時に、当時RCAの専属だった(このころはBMGなどはありませんでした)達郎が、「会社からもらったパイヤール(エラートは、当時RCAの傘下でした)の演奏で、元になった曲をお聴かせします」と言って、「カノン」との関わりを明言していたのですから、ガセビアではありませんよ。
 「交通情報」は、また別の機会に。
aventure number : 0588 date : 2005/7/15


今日の禁断 伊那食品

 今日のお昼ご飯、よくあることですが、近所のコンビニに家族の分の弁当を買いに行かされることになりました。セブンの冷やし麺系が食べたいというので、三条町のセブンへ行ってみます。そこで、当然のことながら「はごろも杏仁」のチェックということになります。いつまでも未練たらしいのには自分でも情けなくなりますが、好きなものはしょうがありません。ほんの少しでも望みがあるのなら、まだまだ一緒にいたいと思うじゃありませんか。もちろん、相手の都合もあることですから、全く期待はしていませんでした。しかし、恐る恐る棚を覗いてみたところ、なんと、そこにはしっかり、昔と同じように潤沢に「はごろも」が並んでいたではありませんか。思わず「お帰りなさい!」と、心の中で叫んでいました。でも、家へ帰って中を開けてみると、なにか様子が違います。せっかく会えたというのに、ちょっと、態度がよそよそしいのです。その原因はすぐ分かりました。今までは、杏仁豆腐の上にミカン、白桃、黄桃という3種類のフルーツが乗っていたのですが、これには白桃ではなくパイナップルが入っていたのです。「もう、昔と同じ私には戻れないのよ」という、私に対する申し訳なさのようなものがあったのでしょうね。もちろん、本人(って、「はごろも」のことですが)はそんなことは意識していなくても、長年接してきた私には、その気持ちが「ぎこちなさ」と感じられてしまったのでしょう。何を心配することがあるのでしょう。戻ってきてさえくれれば、それだけで私は嬉しいのですよ。なんたって、私はパイナップルも大好きなのですから。
 FMの「道路交通情報」の担当者も、「はごろも」以上に昔からお馴染みの人がいます。この人達は、一体どういう契約というかスタンスでマイクの前にいるのか、いまいち分からないのですが、おそらくは一応「しゃべり」を専門にしている人、いわゆる「アナウンサー」にかなり近い職業のような気がするのです。現に、だいぶ前に、「その日でこの仕事が終わり」という人の「交通情報」に居合わせてことがあるのですが、その人は、「これから、別の形で皆さんのお耳に触れることがあるかもしれません」と、暗にフツーのアナウンサーへの転身をほのめかしていましたし。ただ、中には必ずしもきちんとしたアナウンサーとしての訓練を受けていないような人がいて、そんな人が担当の時間には思わず身を乗り出してツッコミを入れたくなるものです。真っ先に挙げたいのは、超ベテランのYさん。おそらく、この人の声はこの地方でしたらどんな人でも一度は聴いたことがあるだろうという、本当に昔からお馴染みの方なのですが、何と言っても、その訛りのすごさには驚かされます。ちょっとコミキャラが混じっているので、それで救われているところがあるのでしょうか。ところが、Fさんの場合は、ちょっと救いようのないところがあり、聞く度に腹が立ってしょうがありません。本人はいたってクールに喋っているつもりなのでしょうが、それは全く暖かみを感じることの出来ないただ冷たいだけのもの、しかも我慢がならないのが、例えば「コウツウジョウホウ」が、「コツジョホ」と聞こえるようなプロにはあるまじき滑舌の悪さです。
 そんな交通情報を聴きながら向かったのは、高森にある「かんてんぱぱ」という寒天ショップ。前は知る人ぞ知るスポットだったのですが、このところの寒天ブームでにわかに注目を浴びています。入り口には、「テレビで紹介されたため、生産が追いつかず、欠品がありますがご了承下さい」という張り紙がありました。確かに、棚にはあまり商品がなく殆ど商売になりません(一部誇張があります)。こういうのを、「寒天休業」と言うのでしょうね。
aventure number : 0589 date : 2005/7/16


今日の禁断 ドルチェ

 いやぁ、暑いですねえ。洗濯物が早く乾くのはありがたいものですが、それ以外にはあまり良いことはないような、このところのお天気です。今日は、朝9時過ぎにはフリー(つまり、独身)になってしまいましたから、たまっていた洗濯物をベランダに干したら、あとは午後の2時までは全く好きに時間を使えることになりました。別に長電話をかける相手もいないので、「宇宙戦争」でも見に行こうかと思いたちました。そこで、時間を調べると、利府では10時30分から、今から行けば充分間に合いますし、帰りも何とか滑り込みで大丈夫なはず。その前に、今日中に仕上げて欲しいクリーニングを出すのを頼まれていましたので、行きがけにそれを出していけば楽勝のはずです。そうしましょう。と、そのクリーニング屋さんの前に行ったら、駐車場に鎖が張られていて入れないようになっています。しまった!ここの開店時間は10時だったのですね。それまで待っていたのでは、とても利府には間に合いません。仕方がありません。冷房の効かないくそ暑い部屋で、たまっていたビデオでも見ることにしましょうか。
 しかし、そこではたと思いついたのが、同じシネコンでも長町にある方です。ここだったら地下鉄に直結していますから、2時の予定がある旭ヶ丘の駐車場に車を置いて地下鉄で往復できるかもしれません。時間を調べたら、こちらは10時50分スタート、うん、何とかなるかも。
 それからは、まさに分刻みの行動です。まず例のクリーニング屋さんに少し早めに行ってみます。もう駐車場は開いていて、お店もぼちぼち始まる感じ、もうすでに待っている車もいるようです。案の定、その、前からいた車から、洗濯物を抱えた家族連れが降りて、窓口に向かいます。まだ開店時間ではありませんが、少しでも早い方がよいので、私も行きましょう。そうしたら、その前の客がなぜ家族全員で来たのか分かりました。その洗濯物は、とても一人では持ちきれないほどのべらぼうな量だったのです。店員は、それらをていねいにより分けていきます。かなりゴミの付いたものもあったので、それもきちんと払い落としたり、せっかく早く行ったのに、もうすでに時計は10時をまわっているではありませんか。焦りますね。
 やっと出し終わって、旭ヶ丘に向かいます。少しでもロスをなくすために、駐車場は青年文化の地下ではなく、地下鉄駅により近いいつものところにします。大急ぎで駅に行ってみると、どうやら地下鉄は行ったばかりのよう、次のは10時21分です。目指す「長町南」までは「20分」とありますから、着くのは41分、ギリギリですね。やはりクリーニング屋さんでのロスタイムは痛かった。
 予定通り「長町南」に到着、シネコンが入っている「モール」への入り口はすぐ分かりましたが、案内板を見てみると、シネコンがあるのはこの建物の反対側、端から端まで歩かなければ行けないことが分かりました。いやはや。もちろん、ここに来たのは私は初めて。利府とは違ってかなり小振りなロビーに行ってみても、まずポイントを交換する機械がどこにあるのか分かりません。その前にチケットの売れ行きをチェックすると、もはや残り少なくなっている△マークになっていますよ。やっとの思いで機械を探し出し、チケットを購入できたのが、まさに開始時間の10時50分、前の方しか残っていないと思っていたのに、「一人」で行ったのが幸いして、一番後ろの列のど真ん中に座れたのは、ラッキーでした。映画の方はどうだったのでしょう。それはまた明日。
aventure number : 0590 date : 2005/7/18


今日の禁断 H.G.ウェルズ

 私は、ちょっとした勘違いをしていたようでした。トム・クルーズがこの映画のプロモーションで世界各地をまわっていた時にケイティ・ホームズとの婚約を発表したものですから、彼女もこの映画に出演していたのだと思いこんでしまったのですね。「宇宙戦争」を見終わってから、やっとその事に気づいたなんて。それが分かっていたら、こんなつまらない映画をわざわざ劇場に見に来ることもなかったはずです。
 スピルバーグの場合、ドラマとしての完成度をその作品に求めるのはそもそも間違ったことであるのは、「未知との遭遇」を最初に見た時から分かっていました。ですから、今さら雑な人物設定や、モチベーションの見えない行動を突っ込んでみてもなんの意味もないのはよく分かっています。しかし、今回、妻に愛想を尽かされて他のオトコと「結婚」されてしまうほどの、もっと言えば、その前妻との間の子供とせっかく面会できるというのに、「俺は眠いから、勝手に出前でも取ってろ」と、食事も一緒にしないほどのダメな父親が、なぜいきなりあれほどの「愛情」を子供達に注げるようになるのか、誰か納得のいく答えがあれば教えて下さい。トム以上に「ダメ」な私などは、ぜひ参考にしたいものです。
 もしかしたら、この作品は「宇宙人の侵略」などという、とてもあり得ない題材に名を借りた、「テロ対策」のシミュレーションなのかもしれません。実際、「トライポッド」によって破壊されるビルの様子は、「あの時」に酷似しています。つまり、テロに遭った時には、自分が(愛する家族と)生き延びるためには他人の車を盗もうが、フェリーの順番待ちの列に割り込もうが構わないという「自己中」が堂々とまかり通る世界です。この状況下で、これを「主人公は、絶対に最後まで死なない」というハリウッドのご都合主義だと弁護するのは、あまりにも辛すぎます。そんな、他人を蹴落としてまで前へ進もうとするヒーローは、嫌悪の対象にしかなり得ないものでしょう。
 さらに見方を変えれば、これは、そのような人間の心を忘れさせてしまうほどのものを、「テロ」は持っているのだ、という告発なのかもしれません。そこまでの深読みが許されるのなら、確かにこの映画は極めて大きなメッセージを持つことになります。それは、そんな「テロ」は決して許してはならないという超大国の主張と、見事に重なるものです。そこまでのレベルでのプロバガンダであるのなら、ストーリーのデタラメさなどは全く問題にはならなくなってしまうのも、納得です。そう、大がかりな特撮につい目がいってしまいがちですが、この映画は同じ監督の「シンドラーのリスト」に通じようかともいう、深あ〜あい「意味」を持ったものだったのですよ。極上のエンタテインメントだと思って劇場に足を運んだら、それは大国の主張を極めて醜い形で伝えようとしたもの、こんな映画が楽しいはずがありません。
 最も期待していたダコタ・ファニングが、ただ悲鳴を上げるしか能のない「バカな」小娘としか描かれていなかったのも、この映画が目指したものを考えるなら、当然のことなのかもしれません。この天才子役を、そんな風に扱うものではありません。
aventure number : 0591 date : 2005/7/19


今日の禁断 かなん

 月曜日が「海の日」だったせいで、今週は木曜日、つまり今日が練習日になってしまいました。こういう週は、なんか生活のパターンも変な感じ、とうとうペースがつかめないまま、週末を迎えることになるのでしょう。まだ梅雨も明けず、冷たい雨も降っていましたし。
 そういえば、その「海の日」の私の行動、映画を見に行ったところまでしか書きませんでしたね。映画が終わったのがちょうど1時だったのですが、今度は逆方向の地下鉄に乗って、旭ヶ丘へ戻ります。全部続けて読まれた方はお分かりのように、ここまでの間に私は昼食を摂っていませんでした。世の中には、昼食など食べないで仕事に明け暮れている人もいるようですが、そういう人は精神的に未熟で、他人に対する思いやりが一切ないという根性悪に育ってしまうようですね。私はそうはなりたくはありませんから、どんな形でも昼食は食べます。その時も、とても食堂(死語)に入っている時間などはありませんから、地下鉄を降りたらそのままセブンに寄ってパンと「たらみ」(ここにはやっぱり「はごろも」はありません)を買い、青年文化センターへ向かいます。2時からの予定というのは、コンサートホールで開かれる、さる女声合唱団の演奏会だったのです。今回は、プロの男声合唱団がゲストとして参加するとあって、前売り券はかなりよく売れていたようでした。結局私がホールに着いた時には、もう開場されていて、並んでいた人が殆ど中に入ったあたりだったのでしょうね。客席は、すでに早く来た人が荷物を置いたりして他人の分も確保していたので、その時点で後ろの方は殆ど空席はありませんでした。ただ、映画館と同じことで、「一人」だけの席はかろうじてあったので、まずは座る場所は確保できました。そして、ロビーに出て慌ててさっきのパンをかじると。
 演奏の方は、そのゲストが女声合唱団と一緒に混声合唱のステージを一つと、単独のステージが一つ、そして、女声だけで2ステージという構成、男声だけのステージでは何とも懐かしい南安雄の「日記のうた」などが聴けて幸せでした。考えてみたらこの曲はオリジナルは児童合唱、それを大人のオトコだけで歌うというのですから、いろいろ工夫が必要になってくるのですが、それらが見事に決まって、とても楽しめました。
 女声合唱では、なぜか滝廉太郎の「花」で不覚にも涙が出てきてしまいましたよ。細かい不満はあるにしても、このような「聴きに来て良かった」という瞬間がありさえすれば、そのコンサートは大成功と言えるでしょう。
 私たちも、聴きに来た人、あるいは、あとでCDやDVDに接した人に、少しでも幸せ感が味わえてもらえれば、演奏会をやった意味があるというものです。1号さまのように、素直に喜んでもらえれば、私たちもこんな幸せなことはありません。せっかくDVDを送ったのに、なんの感想も寄せてくれないと、送らなければ良かったと情けなくなってしまいますからね。あるいは、よっぽど演奏が酷かったのか。そんな、納得のいかないことが起こらないよう、練習の機会は逃さないために全力を尽くそう、というような姿勢が見られた今日の練習、いよいよ来週は指揮者がやってきます。
aventure number : 0592 date : 2005/7/21


今日の禁断 竹下景子

 まず、これを見て下さい。イタリアのさる合唱団の公式サイトのブログなのでしょうが、そこに掲載してある画像には、なんか見覚えがありませんか?そう、これは、私が書いた昔の「おやぢの部屋」の記事ではありませんか。とてつもなくマイナーなゲラルデスキという作曲家の「レクイエム」を取り上げたのですが、ここで演奏していた合唱団の関係者が、これを見つけて、ブログに投稿したのでしょうね。
 イタリア語のタイトルは「確かな成功のCD」そして、その下にコメントがあるのですが、イタリア語はあまり堪能ではない私には「日本語による批評を偶然発見した。」という部分しか分かりませんでした。もし全文を訳された方は、ぜひご一報下さい。
 フォントがちょっとおかしくなっていますが、これを投稿した人は一応日本語が読める環境のPCで見ているのでしょうから、多分日本語が有る程度理解できる人なのでしょう。しかし、この記事の現物を読んでいただければ分かりますが、私はこのCDの価値は認めながらも、それを演奏している団体については決して褒めてはいないので、きっとそこまでの読解力は持ち合わせてはいなかったのでしょうね。というか、「批評」の内容などは実はどうでも良くて、おそらく、イタリアから遠く離れた日本という国で、俺たちのCDが紹介されたなんてすごい、というノリで喜んでいるのでしょうね。実際、私たちがヨーロッパあたりのこんなコアな音楽を普通に楽しんでいるなどということは、とても現地の人には信じることなど出来ないかもしれません。あちらの人にとっては、生の音楽がふんだんに味わえる環境にあるのですから、音楽を聴くのはまず生のコンサート、CDだけで音楽を楽しもうという習慣すら、ないのかもしれません。我々が実際にその場に行くのではなく、大部分をCDなどのパッケージとして享受しているという現実も、考えてみればかなり不自然なことなのかもしれませんね。
 そういう意味では、かつての「寅さん」シリーズに登場した柄本明のように、ウィーンのシェーンブルン宮殿やシュターツオーパーに実際に行ってみる、ということに異常なほどの執念を抱くのは、そんなにおかしなことではないのかもしれませんね。それによって全てを失おうとも、CDだけを聴いてちまちまと「おやぢの部屋」を書いているのよりは、よっぽど実のある体験になることでしょう。
 ちなみに、上のブログは画像ですから、「JP」へのリンクなどは機能しません。本物のサイトはこちらです。
aventure number : 0593 date : 2005/7/23


今日の禁断 阿波

 久しぶりに、全くの見ず知らずの人がキリ番を取られました。46万ちょうどというのは、実は夕べの11時ごろ私自身が踏んでしまったので、その場でもう用がないとトップページのマーキーを消してしまいました。ですから、この方が「460,009」という、「±10」という許容範囲に収まるカウントを踏んだ時には、もう「粗品を進呈〜」というマーキーはなくなっていたのでした。そこで、一時は申請することをためらったそうなのですが、「あまりにうれしかったので」報告してくれた、ということなのです。たかがキリ番ごときでそんなに喜んで頂けるなんて、こちらの方がうれしくなってしまいます。景品は「私のサイン」で良いんですって。そんな、とんでもない。この前の新田さんの演奏会のCDを差し上げますよ。確かな手応えが、こうして返ってくるのですから、たまに性悪な人に不快な思いにさせられたからといって、落ち込む必要なんて全然ないんだ、と、思いを新たにさせられました。
 新たな思いと言えば、去年からの懸案だった私の大学時代の合唱団のOBの演奏会に、来年こそはと、挑戦してみることにしたのも、ちょっとした新機軸です。今年は、演奏会の当日が指揮者練習だったのと、今さら合唱なんてちょっと自信がなかったのとで遠慮したのですが、東京までリハーサルを見に行ったり、実際に演奏会を聴きに行った人の感想をネットで読んだりするにつけ、指をくわえて眺めているのがちょっと我慢できないようになってしまいました。何よりも、あのオペラシティの大ホールで満員の聴衆を前にしてステージに立てる、というのが、最大の魅力です。私がオーケストラの団員としてこのステージに立つ、という可能性は、残念ながら殆ど皆無に近いもの、それどころか、いつも書いているように、まともなコンサートホールのステージに立つことすら、ニューフィルという、仙台を本拠地にしているオーケストラにいる間は、全く不可能なのですから、別な形でもこの素晴らしいホールで演奏するということにはそそられないわけがありません。
 ということで、相変わらず声を出すのは自信がないものの、今回最初の練習が行われた昨日、そこに行ってきました。東京での演奏会ですから、出演者も殆どは東京在住、仙台の人はあまりいない、ということは聞いていましたが、行ってみてビックリです。なんと、私のパートのセカンドテナーには、事前に申し込みをした人は私一人しかいなかったのですから。これにはマジで焦ってしまいました。ひたすらトゥッティで霞んでいようと思った目論見は、スタート時点でもろくも崩れ去ってしまいましたよ。結局、当日申し込みをした後輩が一人来て、やっと「2人」にはなりましたから、何とか「ソロ」は免れましたが、これは大変です。どこの合唱団でもテナー不足は深刻、OBのような年配者が多ければ、それはもっと悲惨。この日も、ベース系は20人以上いたというのに、テナー系は5人しかいなかったのですからね。
 ただ、この合唱団の本体、東京のマネージメントは、ちょっと凄い力を持っています。その一つが、昨日配られた練習用のCD。全部の曲目をMIDIで作り、さらにそれぞれのパートの音だけを強調したバージョンをパートごとに用意してあるのです。速いテンポで細かい音が続くようなところでは、テンポを落としたバージョンまで有るのですから、これさえあれば私のように長い間現場から離れていた人も「音とり」は完璧にマスターできます。声の方も、この人数では霞んでもいられないので頑張って出してみたら、何とかなりそうな予感。あとは、末廣さんの練習が本番の日に重ならないよう、願うのみです。
aventure number : 0594 date : 2005/7/24


今日の禁断 赤べこ

 「かいほうげん」、先週までは肝心の表紙と裏表紙があまり記事がなかったので、スカスカのレイアウトになってしまうところでした。しかし、やはり発行日間近には何か情報が入ってくるもので、ご覧の通り(と言っても、いつもながら団員にしか分からないことですが)写真や地図でびっしりと埋まってしまいましたよ。これは、週末にバタバタと決まったことなのですが、指揮者練習の予定日にまだ会場が決まっていないところがあったものが、やっと1ヵ所見つかったので、それの連絡なのです。その場所とは、前に瀬尾さんのコンサートを聴きにいった「かなんホール」。あの時も「禁断」に「充分使えそう」と書いたのですが、何しろ高速を使っても1時間以上車でかかるところですから、案の定誰もいい顔はしませんでした。しかし、いよいよ他に場所がないと分かり、せっかく来て頂ける日なのだから、ちょっと遠くても仕方がない、と言うことになって、急遽使うことになった、というものなのです。そういうわけですから、かなり不便な場所になってしまったわけで、どうか、行く時には充分時間を取って、安全運転を心がけて下さいね(というようなメッセージを、今回のQRコードに入れておきました)。実は、正式な申し込みには私が行ってこなければならないことになってしまったので、その時には道案内用の写真を撮って来る予定です。「かいほうげん」に載せた地図のポイントにその写真を添えたものを、いずれ出しますので、それを参考にすれば道に迷うこともないはずですよ。というか、このぐらいのケアをするのが、この会場を見つけてきた者の責任でしょう。
 と、いずれはそこにも一緒に行って頂く河地さんとの初めての練習が、台風による大雨の中(もちろん、練習は屋内ですが)行われました。
 今まで来た指揮者の方は、おおむね練習の時にはそれなりの「運動着」に着替えてリハーサルを行っていましたね。下野さんあたりはTシャツを何枚も着替えたりして。でも、河地さんは、ご覧のようにジャケットにネクタイという格好でした。練習の時にネクタイをしていた方というのは、もしかしたら初めて?指揮の内容も、その服装のようにきちんとしたものでした。一つ一つの音符についている指示を、決しておろそかにしてはいけない、というようなことを何度かおっしゃっていたでしょうか。それから、音楽の作り方を、あくまで理知的に捉えようとしているようにも感じられました。ちょっと、ニューフィルにはあまり馴染みのないようなタイプの方ですが、虚心に「教わる」という姿勢で向かえば、得るものは大きいのではないでしょうか。
 冷房が少しは効いていたのでしょうが、やはり次第に室内は暑くなってきたので、途中からは上着を脱ぎ、ネクタイも外して結構エモーショナルな指揮を見せて下さるようになった河地さんですが、まだまだ様子見という段階なのでしょう。何しろ、序曲に半分近くの時間を取ってしまったので、シンフォニーは軽く流す程度でしたから。
aventure number : 0595 date : 2005/7/26


今日の禁断 シュッツ

 合唱の現場から離れて幾星霜、楽器のアンサンブルばかりやっていたので、つい忘れてしまっていたのですが、合唱の場合は「音を取る」ということ自体が、とても大変なことだったのですね。楽器だと、何もなくても最初から楽譜通りの音を出すことが出来るのですが、合唱では絶対音を持っていない限り、それは殆ど不可能なことなのです。この前の練習では、その事が痛感されてしまいました。曲の始めにはきちんと楽器で音を出してくれるので大丈夫なのですが、歌っている途中で音が分からなくなってしまったら、もうどうしようもありません。何しろ、同じパートにはあと一人しかいませんでしたから、その人が落ちてしまったらもうお手上げ、他のパートから音をもらうこともままならず、ただ口をパクパクしているだけの時が何回あったことでしょう。ですから、その時に配られた「音取り用」のCDは、本当に重宝します。自分のパートだけ強調されたバージョンと、全体がちゃんと入っているバージョンの2つがありますから、まずしっかり自分のパートを「口移し」にたたき込んだあとは、「全体」を聴きながらその成果を確かめる、ということが出来るのですからね。そこで、一通り聴きながら、音を確かめていきました。そうしたら、自分で取っていた音と違っているところがあったのです。楽譜を見てみると、どうもCDの方が間違っているようでした。合唱からは遠ざかっていても、最近のように「版による音の違い」みたいなことをやっていると、こんなところで耳についてしまうのですね。まるで「名探偵モンク」みたいな、因果な能力が身に付いてしまってみたいです(その「モンク」、シリーズが変わったらアシスタントの人が変わりましたね。胸はともかく、太ももは魅力的)。
 と、他人の間違いはすぐ気付くのに、自分のこととなるといい加減になってしまうのですから、そんな「能力」も当てにはなりません。なにしろ、「おやぢの部屋」で、作曲家のスペルを間違えたまま1ヶ月近くも放って置いたことが、最近になってやっと分かったというのですから。これは、ブログ版でコメントを寄せてくれた人がいて分かったのですが、そのコメントも、1週間以上前に書き込まれたものに、やっと昨日気がついたというのです。なぜ、そんなに長く気がつかなかったのかも、今日になって分かりました。そのコメントは「非表示」というモードで書き込んであって、ログインした時にブログの持ち主だけが読むことが出来る、というものだったのです。だから、ログインしないと、「コメント一覧」には現れてこなかったのです。こんな機能、昨日までは知りませんでした(いちおう「おやぢ」ね)。ブログもなかなか奥が深いものです。確かに、この書き込みが他の人の目に触れたら、ちょっと恥をかくところでした。この機能を使って「こっそり」教えてくれた同じ仙台のブロガー(さっそくリストに入れました)の方に感謝です。
 そのブログリスト、2日ほど前に、さる、「レコ芸」でも紹介されたことのある老舗サイトのブログに登録されたため、「おや2」のアクセスが倍近くに跳ね上がるという、劇的なアクションを見せています。やっと「佐久間節」も世間に認めてもらえたのでしょうか。
aventure number : 0596 date : 2005/7/28


今日の禁断

 お気づきのことと思いますが、このたびトップページをリニューアルしてみました。そもそも、ちょっとした手直しをしようと思い立ったのは、「おやぢの部屋2」でした。前にも書いたように、ジャケットの写真にドロップシャドーを付けておしゃれにしたのは良いのですが、壁紙に使っていた「JP」というロゴの上にそのシャドーが来てしまうと、背景に残った「FFFFFF」がしっかりバレてしまうという欠点があったのです。もちろん、これは本人だけが気にしていただけのことなのかもしれませんが、本人だからこそ、仕掛けが分かって、見るたびに何とかしたいと思い続けていたのです。何しろ、ディスプレイのサイズが変われば壁紙と画像の相対的な位置などは変わってしまうものですから、さまざまな環境全てでロゴとジャケ写が重ならないようにすることは無理だと思っていたのです。
 しかし、いろいろなサンプルの壁紙を試してみるうちに、壁紙の画像の左上の端は常に固定されているものだ、ということが分かってきました。今まで、そんなことも知らないでサイトを作っていたのか、と笑われてしまいそうですが、それはまさに「目から鱗が落ちる」ことでした。だったら、ジャケ写の位置は左端と決まっているのですから、そこを余白にしておけばどんなときでもロゴが重なることはなくなってくるはずです。そのように壁紙を作り替え、今まではセンターに参考のジャケ写を入れたこともあったのですが、それらも全て左端にもってきましたから、もうシャドーによってロゴが不自然に消えてしまうことはなくなっていますよ。これに気がついていた人は、いましたか?
 トップページの方は、最初はレイアウトを変えるだけにしておこうというつもりでした。よく使うものを上に上げて、出来ればもう「ニューフィル」というのはあまり前面に出したくありませんでしたから、挨拶文も少し直して、公式サイトのリンクも一番下に持ってきたのです。ただ、そうなるとデザイン的に今までのタイトルバナーがちょっとうざったく見えるようになってしまいました。そこで、思い切ってこのバナーを新しいものにしようと、初代「ジュラシック・パーク」のロゴマークを引っ張り出してきて、タイトルにしたのです。その制作過程は、こうです。
 これが元の画像。
 周りの黒い部分を抜き、文字を変えます。
 ベベルで立体感を出し、透過GIFに変換します。
 ただ、フォトショップでレイヤー上は透明になっている周りの部分を「透過GIF」にする課程で、「抜けきれない」部分が少し残ってしまうのが分かると思います。これはGIFの特性でどうにもならないものなのですが、これのおかげで、やはり壁紙のロゴが不自然に隠れてしまうという状態になってしまったのです。それで、最終段階で、壁紙を、そんな影響をあまり受けないものに差し替え、完成品となりました。そっ。もちろん、このタイトルバナーは「アニメーションGIF」になっていますから、その効果はご覧になればすぐ分かりますね。正直、作った私でさえいつまで見ていても飽きないほど、それはクセになるものです。
aventure number : 0597 date : 2005/7/30


今日の禁断 アイーダ

 トップページのリニューアルは、一通り終わったと思っていても、やはりサイトの「顔」ですから、眺めているうちにどんどん直したいところが出てきます。まず、一番邪魔なのが「アクセス解析」のバナーです。今使っているものは、今まで経験したどれよりも信頼性が高く、これからも使い続けたいと思っているものなのですが(最近、新たに2人分のアクセスIDが確認できました)、「無料」でやっているうちは一番上にこのバナーが表示されるのは辛抱しなければなりません。そこで、それが邪魔に見えないように、デザインで工夫を加えてみることにしました。まず、バナーの罫線に使われている色を、そのままスクロールバーの色にしたのです。そして、ここが肝心なのですが、その中にある「三角マーク」を、バナーの中の文字と同じ色にしてみました。こうすれば、さも解析バナーとスクロールバーが同じところに由来するようには、見えては来ませんか?さらに、きのうまでは茶色に近かった壁紙の模様の色も、同じ灰色にしたことで、かなりすっきりしたイメージになってませんか?仕上げは、挨拶文のマーキー化。そして、ちょっとした小技ですが、この文字の色を、タイトルバナーの中の色と同じにしてあります。いかがなものでしょうか。
 このリニューアルが一段落したおとといの深夜、前の週から始まっていたWOWOWの新番組を見ようと思っていました。「ザ・スケッチ・ショー」というその番組は、イギリスで作られたコント集なのですが、まるであの「モンティ・パイソン」のような過激でシニカルなブラック・ユーモア満載のもの、日本の情けない「お笑い」とは格が違います。これは毎週欠かさず見なければならないと思い、おとといもしっかりビデオをセットして見始めたところ、画面は見えるのに音が全然聞こえません。私の家のホームシアター(うそ)のシステムはちょっと複雑なことになっていて、BSのアンテナは単品のチューナーにつながっていて、そこからWOWOWのデコーダーを通してビデオに入り、それを、画面はテレビから、音声はCDを聴いているアンプを通してスピーカーから出てくるようになっています。ですから、単に「音が出ない」といっても、その原因としては5ヵ所ほどが考えられるわけで、それを突き止めるのは大変なことになってきます。とりあえずCDをかけてみたらちゃんと聞こえたので、アンプとスピーカーは原因から除外できましたが、その夜はそこまでしか解明は出来ませんでした。
 次の日、つまり昨日は朝から用事があって1日中出かけていたのですが、その間中もこの問題は私の脳裏から離れることはありませんでした。どの機材が悪いにしても、修理したりしていれば、しばらくはテレビを見ることが出来なくなってしまいますからね。
 夕方になって点検してみたら、デコーダーの変なスイッチが入っていたのが原因だと分かり、あっさり音が出るようになってしまいました。今まで何ともなかったものが急におかしくなるなどというのは、案外こんな簡単なことが原因、ちょっと待っていれば簡単に元通りになることの方が多いのでしょうね。例外はありますが。
 「スケッチ・ショー」は、音のないまま録画されていました。しかし、幸運なことにその番組は字幕スーパーが入っていたので、何不自由なく笑うことが出来ましたよ。よかったよかった。
aventure number : 0598 date : 2005/7/31


今日の禁断 キャベツ

 夕方、練習に行く前に職場でメールチェックをしたところ、例によって「女は30から」とか「おぼえてますか?早苗です」などというスパムメールに混じって、サイトのアンケートから届いたメールがありました。これは、タイトルが独特(ここに書いたりすると、スパムやさんがマネをするのでやめますが)なので、誤って削除することはありません。トップページをリニューアルした感想あたりかな、と思って開いてみると、それはちょっと面白い「お願い」でした。さるフリーペーパーに、「ジュラシック・ページ」を紹介させて欲しい、というものだったのです。マスコミとかミニコミに紹介されるなんて、ずっと昔に1回あっただけ、これは断ることなどは考えられませんから、即座に承諾の返事を送りましたよ。
 そして練習です。夕方になって思い切りじめじめしてきたというのに、練習場はとても気持ちよく冷房が効いています。これだけで、ここに来た甲斐があるというものですね。もちろん、それで帰ってしまってはいけません。何しろ今度の土曜日はホールを使っての長い指揮者練習があるというのですから、それに備えてきちんと準備をしておかなければなりません。といっても、全曲をやるわけにはいきませんから、とりあえず交響曲は4楽章だけ、序曲は一通り流すだけ、そして、今度が初めての指揮者練習となる協奏曲は、・・・・妥協を知らない練習指揮者のこだわりによって、最初のシンコペーションだけで半分の時間を使ってしまった、というような感じ、とても全曲を通すことなどは出来ませんでした。つまり、この曲の間も私が帰らなかったというのは、欠席者がいたので代吹きをやっていた、ということなのですね。
 練習の他に、先週発行の「かいほうげん」でお知らせした「かなんホール」が、急遽仙台市内に空いているホールが見つかったということで変更になる、といううれしい展開も。仙台港にある「アクセル」という施設内のホールですが、固定席のない、おもに「スタンディング」用のホールといえば、大体感じはつかめるでしょう。まあ、高速料金をかけて「かなん」に行くよりは、確実にマシ。
 家へ帰ってみたら、先ほどのメールの返事が届いていました。もうしっかり紹介の原稿も出来ていて、「これでいかがですか?」という感じです。そこにあった紹介文、「『楽都せんだい』の奥の深さを示すようなサイト」と始まり、ほんと、すぐにでもアクセスしたくなるような素敵な文章です。「特にギャグというか駄洒落は、名人の域」というのが、本当にうれしくなってしまうコメント、前から楽しんでいたというライターの方の愛情が伝わってきます。発行は今月の末、家に今月号があったので見てみたら、B4で8ページの新聞、その6ページ目の紙面を6分割したスペースが、その「ネットでへえ〜」というコーナーでした。現物が発行になったら、また大々的にお知らせしましょう。
aventure number : 0599 date : 2005/8/2


今日の禁断 惑星

 前回の「禁断」に書いた情報誌は、「Mixサラダ」という、宮城ネットワーク(といっても分からないかもしれませんが、通称「キャベツ」という、CATVの会社です)が発行しているフリーペーパーです。ここは仙台市の北部(仙山線より北)をカバーするケーブルテレビですから、その地区にお住まいの方にはポストに投げ込まれるはず、余計なチラシと一緒にして捨ててしまわないように、ご注意下さい。せっかくつながりが出来たので、いつも演奏会の前に行っている「チケット・プレゼント」の記事を掲載してもらえないか聞いてみたのですが、ちょっとそれには難色を示されてしまいました。その代わり、ということで、ホームページ紹介のコーナーの中に、演奏会の案内を加える、ということで、話はまとまりました。紹介文には「仙台ニューフィルハーモニーのコンサートも一度行ってみようかな。」というフレーズもあるので、見事にそれに呼応した形になっています。これが発行される8月末には、チケットの印刷も終わっているでしょうから、「チケット・プレゼント」にも間に合いますし。あ、結局、それもこの記事の中に書くことになっています。つまり、いつもの通りのこのサイトで行っているプレゼントをそのまま流用することになります。ですから、今回はここのチケットプレゼントには何かの形でふるいをかけなければならなくなるかもしれませんよ。「『おやぢギャグ』を最低3個は書くこと」、とかね。
 そんな、「企画書」もそろそろ始めなければいけない時期になってきたので、プロフィールのチェックなどをやってみたところ、指揮者の河地先生のお名前「良智」は、「よしとも」ではなく「よしのり」とお読みするのだ、ということが分かりました。これは要チェックですね。
 「Mixサラダ」より前の話なのですが、郡山市役所の職員の方から「『作曲家の森』の画像を使わせて下さい」というメールを頂きました。このページにはサイト内で触れられているたくさんの作曲家の肖像画を額縁に入れたような画像があって、それがショートカットになっているのですが、そのうちのいくつかを、市役所のHPのCDコンサートの案内に使いたいというのです。もちろん、こちらも快諾したのですが、昨日になってその現物が出来上がったという連絡が入りました。こちらにあるように、バッハとホルストを使って頂いたようですね。ちょっと五線紙のような飾りが加えられています。何でも、今後もこの企画で使っていきたいそうです。まあ、「森」にはたくさんの作曲家がありますから、大概の曲には対応できることでしょう。しかし、もちろんこのサイトに記事がない人はないわけですから、かなり有名でも肖像画がない場合もありますよ。シューベルトとかシューマンとか。シェーンベルクもありませんが、まさかこんなものを市役所のCDコンサートでやるわけはありませんから大丈夫でしょう。リゲティなんかやってくれるといいのですが。
aventure number : 0600 date : 2005/8/4

05/8/6-9/11