0501(05/1/30)-0520(05/3/9)

今日の禁断 水戸黄門

 昨日利府に行った時に、同じ敷地にあるユニクロで新しいジーンズを買いました。ちょっと反則っぽい黒い色です。メンズの場合、ウェストのサイズは27インチが最小なのですが、私の場合、そのすぐ上の28インチがすんなり入ってしまうのですから、「不惑」とは言っても体型は20代です。
 ところで、この「禁断あばんちゅうる」は、前回で500回を迎えてしまいましたね。No.1が2002年の7月でしたからそれから2年半、ほぼ2日に1回というペースがそのぐらい続いたということになるのでしょう。その前の「ニューフィル日記」は約3年半の寿命、ただ、当時は週2ぐらいのペースでしたから、回数ではこちらの方が多くなっているのかもしれません。あちらの方は番号を付けていませんでしたから、正確な本数は私でも分かりません。お暇でしたら、数えてみて下さい。もちろん、パスワードがなければ数えられませんが。
 「禁断」がそんな、ちょっと敷居の高い環境にあるのに比べて、「ブログ版おやぢの部屋」は、その脆弱な素顔をなんの防御もないままさらけ出し続けています。「ものは試し」ということで始めてみてから1週間が経ちましたが、この新しいツールの今まで分からなかった素顔が、次第に明らかになってきました。やはり、実際に手を染めてみないことには、分からないことがあまりに多すぎます。さすがは最先端の情報公開ツール、そのコミュニケーションの形成の容易なことは、当初の予想をはるかに超えるものがありました。同じブログ(私の場合はExcite)の中でしたら、ログインした状態で相手の「リンク」という部分をクリックするだけで、こちらのリンク欄にリンクが出来てしまうのですから。ただ、別のグループからトラックバックされた時に、その表示が文字化けしてしまうのが、ちょっと問題。まだまだブログの人気に伴うアクセスの多さに、サーバーの方が対応しきれていないというのが現状なのだそうです。だから、前に書いたような「メインテナンス」を頻繁に行わないことには正常なサービスが維持できないのでしょうね。
 もちろん、こんな世の中ですから、すべてが好意的なコミュニケーションというわけには行かないのは当然です。実は、はっきり言ってかなり頭に来るようなコメントもなくはありませんでした。こんな思いをするぐらいなら、いっそブログなど辞めてしまおうとも考えましたよ。本家の「おやぢ」があれば、別になくても済むことですから。しかし、その後、ブログならではの的確なコメントやトラックバックが続いたりすると、やはりもう少し様子を見てみようという気になってくるから不思議です。1週間やってみただけで、このブログという情報手段が大いに胡散臭いものであるのではという私の直感はかなり当たっているのだという手応えが、確かにありました。それを踏まえた上で、もう一暴れしてみようと思っています。何かあれば、辞めてしまえば済むことなのですから。
aventure number : 0501 date : 2005/1/30


今日の禁断 ノロウィルス

 このところのこの地方の天気予報の外れ具合といったら、ちょっと度が過ぎはしないでしょうか。「大雪が降る」と言っていたので覚悟を決めたら、そんな雪なんか全く降らなかった、というようなことが、いったい何回あったことでしょう。もちろん、災害に対しては、どんなに警戒してもし足りないということがあるのでしょうから、多少大げさに言っておいて自覚を促すというのは必要なのかもしれません。しかし、それが今年のように何回も続いてしまうと、「オオカミ少年」状態、「また、どうせ外れるだろう」と思ってしまうのが、普通の人間のリアクションなのではないのでしょうか。
 今日の予報も、まさにそんな感じ、確かに「午後から大雪」と言っていたにもかかわらず、朝のうちに積もっていた少しの雪は、午後にはすっかり溶けてなくなってしまっていましたよ。しかし、気温は確実に低くなっていて、練習に出掛ける頃には、まさに肌を刺すような寒気に覆われている、という感じがしたものです。旭ヶ丘に着く頃になってやっと入ってきた車の暖房にあたりながら、もう外には出たくないような気分になっていました。
 しかし、練習場の熱気は、そんな寒さも吹き飛ばすほどでした。なによりも、新田さんから要望があった通りの管楽器の配置こそは、本日の白眉です。最近のN響がとっているのと同じ配置、トロンボーンはトランペットすぐ後、ホルンがトランペットと同じ列に、1列に並びます。トロンボーンはともかく、ホルンがこのように一直線になるのは、おそらく初めてのことでしょう。我々木管は後のことですからあまり分かりませんが、練習指揮者にしてみればさぞや変わった景色が広がっていたことでしょう。そう、アンコールも決まったし、楽器の配置も固まり、新田さんを迎え入れる体制は万全に出来上がりました。後は演奏の練れ具合だけが高まれば、もういつでも受け入れられる状態です。といっても、それが最大の難関になるわけなのですが、泣いても笑ってもこれが指揮者練習の前の最後の合奏(来週は分奏です)、いやが上にも盛り上がらざるを得ません。
 「ポホヨラ」は、始めて全曲を通しました。完全にノンストップというわけには行きませんでしたが、とりあえずの流れだけは把握できたことでしょう。吹いているうちに、最後に木管で出てくるフレーズが、例の「拒絶のモチーフ」の変形だということに気付きました。「乙女のモチーフ」が出てすぐのその部分、まるでワイナモイネンに最後のとどめを刺すかのように聞こえます。そして、その後に続くのが、息も絶え絶えの弦楽器。妙に身につまされるような描写ではありませんか。その時の老人のつぶやきは、「わいも、無いねん」だったとか。何が無かったのでしょうね。
aventure number : 0502 date : 2005/2/1


今日の禁断 郵便局

 「おやぢの部屋」は、今のファイルのひとつ前のファイルでは、10回分のアイテムをアップするのにかかったのが11日、つまり、1日しか休まないというすごいことをやってしまいました。たまたま潤沢にストックがあったのと、やはりブログを始めたので、少し見栄を張ったところがあったのでしょうか。やはりこれではちょっと大変なので、また少しペースを落とすことにしましょう。それでも2日に1本はコンスタントにアップしているのですから、相変わらずものすごいペースであることには変わりはありませんが。
 そのブログですが、やはり、というか、ついに、というか、昨日の朝の0時から「メインテナンス」ということで、全くアクセスできない状態になってしまっていました。これは事前に告知があったので別にあわてはしなかったのですが、当初は「10時まで」ということだったのが、いつの間にか「12時まで」に変更になっていたのはちょっと問題。さらに、開通したあとでexciteからお知らせがあったのですが、そこに書き込んだ時間が「10時」などとなっていたものですから、あちこちからブーイングが出ていたようです。
 なんでも、この日はexciteでブログを始めて1周年だというのですね。それで、現在のブログの数がほぼ16万。これは、ちょっとすごい数です。まさにブームと言っていい繁盛ぶりなのでしょうが、これはサーバーにしても予想していなかったほどのものなのでしょうね。だから、あせって「メインテナンス」という対応に追われているということなのでしょう。しかし、そのメインテナンスにしても、完璧に需要に追いつけるほどのものではなかったのは、ちょっと心配です。というのも、私のブログでは数ページ前のものから、画像が全く表示されていなかったのですから。今では一応問題はなくなっているようですが、こういうことはこれからも頻繁に起こりそうだという予感は、決して的はずれでは無いはずです。手軽である反面「あなた任せ」の部分があまりに多すぎるこのサイト形態は、全面の信頼を寄せるにはまだまだ不完全なものだという認識が、絶対に必要です。
 もしかしたら、完璧に信頼を寄せられるものなど、この世にはないのかもしれません。ATMからニセ500円硬貨が多量に見つかったというニュースなどは、その格好の実例と言えるでしょう。そもそも偽造防止のために新しく作られた硬貨が、いとも簡単に偽造されて、全く通貨と同じ評価を受けてATMを通貨、いや通過してしまったというのですから。もちろん、自販機などが被害に遭うのは、時間の問題でしょう。「しばらくは、500円硬貨を使えないようにするしかない」とコメントしていた人がいましたが、それは硬貨が通貨としての価値を剥奪されるという意味を持つことだ、ということに、この「専門家」は気がつくことはなかったのでしょうか。
aventure number : 0503 date : 2005/2/3


今日の禁断 ホヤ

 もともと私はメガネをかける人ではありませんでした(「誰だってそうだろう」と、突っ込んで下さい)。学生時代から目は悪かったのですが、メガネをかけるのは講義の時だけ、普段は裸眼で過ごしていました。免許を取って車を運転するようになっても、運転中以外にかけることはありませんでした。ニューフィルに入っても、楽譜を見るのに不自由なほどではなかったので、練習でも本番でもかけてはいませんでした。しかし、今のメガネのひとつ前のものを作った頃から、いよいよなくては無理なようになったので、常時かけるようになったのです。もっとも、今のニューフィルの人には、殆どメガネをかけてからの顔しか知られてはいないでしょうが。
 私が今かけているメガネは、作ってからもうだいぶ経つものです。この前に免許を更新した時にもちょっとギリギリでしたし、レンズにもかなり傷が付いてきたので、意を決して新しいメガネにしようと思いました。ちょっと前だと、やたら幅の狭いフレームが流行でしたが、これにはとてもなじめないと、少しはまともなフレームが出てくるのを待っていたというのもありますね。レンズのバランスなどは今のがとても気に入っているので、同じ眼鏡屋さんに行ってみると、予想通り別の店で作ったにもかかわらず、しっかりレンズのデータが残っていました。「8年前に作られたんですね」などと言われて、本人でも忘れるぐらい、長いこと使っていたのも分かりましたし。
 フレームも、出来るだけ今のものと変わらないようにと探してみたら、確かに今風ではあっても殆ど違和感のないものが見つかりました。別にブランドは気にしていなかったのですが、それがなんと「ジョルジオ・アルマーニ」だったのにはびっくり。そんなに高いわけではないのですが、それより1ランク安いものが「エンポリオ」というのも、面白いですね。1週間ほどでレンズが入るそうですが、果たして誰が最初に気付くのでしょう。
 ところで、アクセス解析をしていたら、こんなブログがあるのが分かりました。嬉しくなって、ついコメントを入れてしまいましたよ。そうしたら早速管理人さんからのコメントもアップされていました。しかし、それを読んで、私は一瞬訳が分からなくなってしまいました。私がこの「のだめ」のコンテンツで用意したクイズの解答のヒントが、「画像」にある、というのです。本人でさえそんな気の利いたことをやった覚えがないというのに、もしかしたら偶然に「画像」に何かヒントになるようなものを仕込んでいたのかな、と、自分で作ったページの「画像」を、隅から隅まで眺めてしまいましたよ。でも、何回見直してみても、そんなものはありませんでした。本人でも分からないものを見付けたなんて、この方はなんという・・・と思いながら、一応ソースを見てみたら、ああ、ありました、ありました。これがそうだったのですね。別にそんなつもりは全くなかったのですが、確かにこれならものすごいヒント、うん、さすがはjurassicさんです。
aventure number : 0504 date : 2005/2/5


今日の禁断 クラヴィコード

 「ええ加減にシナファイ」などというタイトルで一括送信メールが届いたとしても、その意味が分かる人などそんなにいないに決まってます。もちろん、私はしっかり理解できたのは、言うまでもありません。というか、こんなメールはそもそもその意味が伝わる人にしか発送されてはいなかったのでしょうが。これは、ご存じ超絶技巧ピアニストの大井浩明さんからのメール。もちろん、これは私信ですから、直接引用するようなことはしませんが、その中で、このタイトルにある「シナファイ」というクセナキスの超難曲をミュンヘンで演奏することが告げられていました。同時に、大井さんが最近開設したブログのアドレスも紹介されていましたので、ここからリンクを張ることにしましょう。ご覧になってお分かりのように、これもexciteのブログ、ですから、私のブログからはワンクリックでリンクが出来てしまいます。この辺はブログの魅力ですね。エネルギッシュな大井さんのことです。ブログの内容もとても濃いもの。この中でもミュンヘンのコンサートのことが取り上げられており、なんと、インターネットラジオで生放送されるということも分かります。興味のある方は、ぜひお聴きになってみたらいかがでしょう。
 さて、ミュンヘンやらクセナキスは、はるかに遠い世界の話ですが、ニューフィルの方は、いよいよ来週の指揮者練習を控えての分奏ということで、木管は青年文化センターの練習室です。その前に、私は弦の人たちの分の日程表を配りに、お隣の市民センターに行かなければなりません。指揮者練習の曲目はすでに決まっていて、それはネットではアップしてあるのですが、それをペーパーで配布できるのは、今日しかなかったのです。極力、分奏やパート練習の時には配りたくはなかったのですが、仕方ありません。さいわい、弦にはこんな風に簡単に配れますし、残り、駅前で練習をやっているはずの金管にも、実は昨日のうちにさるメンバーに渡してあるので、わざわざ行く必要はないという、手際の良さです。
 そんな仕事をしてから私が練習室に着いた時には、もうすでに2人のメンバー来ていました。オーボエのIさんとファゴットのSさんという、いつも必ずこの時間には練習場に来ているお二人です。そのうち、クラのTさんも来たので、なぜかこの曲の2番担当だけが先に揃うということになってしまいました。残りの人も集まり、定時をちょっと過ぎた頃には、本番の面子8人が、完璧に揃ってしまいましたよ。これは、久しぶりの快挙です。代吹きは誰もいないので、みんなそれぞれのパートをきちんとその場でチェックできるという、理想的な練習環境が出来上がってしまいました。もうそれだけで、練習の中身も充実するのは約束されたようなものです。次の分奏で別の曲をやる時にも、こんな感じで必要なメンバーがちゃんと揃うことが出来れば良いですね。いや、おそらくそれはかなりの確率で実現するのではないかと予想できるのが、最近のニューフィルの充実ぶりの証なのでしょう。
aventure number : 0505 date : 2005/2/8


今日の禁断 トム・ハンクス

 だいぶ前に、「OBの合唱団で『水のいのち』を歌う」みたいなことを書きましたが、その話はいったいどうなってしまったのか、さぞ気になっていらっしゃることでしょう(そんなのすっかり忘れていたでしょうね)。「全文検索」でその部分を確認してみたら、それを書いたのは去年の5月29日のことでした。そんな前だったのですね。最近は人に話したことなのか、ここに書いたことなのか記憶がだんだん曖昧になってきていますから、もしかしたら何か書いたのかもしれませんが(一応、確認した限りでは、書いた形跡はありませんでした)その演奏会がもう1ヶ月先と迫ってきたので、このあたりでその辺の経緯をご報告しておきましょう。
 つい最近我々OBに回ってきたのが、この演奏会のことを詳細に紹介したサイトの案内でした。これは、私の1年後輩、同じパートの人が作ったものです。写真などをふんだんに使って、なかなかのセンス、これを一通り読んでみると、この演奏会の趣旨から参加者の様子まで、きちんと分かるようになっていますね。その説明が多少理屈っぽいのは、昔からのこの合唱団のクセ、どんなことにも理屈を付けて正当化しないことには前へ進めないという人間の集団でしたから、ついこんなところにも出てしまったのでしょう。大目に見てくださいな。指揮者の人脈で、ものすごい人がゲストで出演しますので、東京在住で興味のある方はぜひお越し下さい。って、いうじゃな〜い?。でも、もうチケットは完売ですから。残念〜っ!(もはや古いネタ)
 と、いかにも私も出演するようなフリをしてしまいましたが、あいにく、この演奏会の当日は新田さんとの指揮者練習がモロにぶつかってしまい、完璧にスケジュールがブッキング。もちろん私がニューフィルを休むわけはありませんから、自動的にこの合唱団の演奏会には不参加ということになってしまいました。ただ、それが分かる前から、買った楽譜を見ながら声を出してみたのですが、もはやこれらの曲を歌いこなすだけの能力はなくなってしまっているのは自覚していました。高い音はファルセットでなければ出せませんし、音程も悲惨。楽器を使って精密な音程を追求している最近の私の耳には、こんなものはとても使い物にならないことが、はっきり分かります。ですから、もし予定がなくても、出演したかどうかは極めて微妙です。
 その代わり、と言ってはなんですが、去年も出演した愚妻がしっかり味を占めて、私以上に張り切っています。仙台での練習は欠かさず出席、そして、いよいよ東京での合同練習のために、はるばる出掛けていくことになりました。私はと言うと、荷物持ち兼道案内と言うことで、一緒に行くことになっています。なんせ、練習会場がバスか都電でないと行けないような辺鄙なところ、とても一人でたどり着く自信はないのだそうです。練習の間は私はヒマ、今度は映画でも見てきましょうか。今のところ目を付けているのは「アイマックス3D版ポーラー・エクスプレス」です。
aventure number : 0506 date : 2005/2/10


今日の禁断 ポチ

 行ってきました、東京。パソコンは置いていったので、丸2日ぶりに開けてみたら、スパムメールが50通ですと。メーラーでフィルターをかけて、更にプロバイダーのスパム駆除ソフトを導入しているというのにこの「盛況」ですから、実質はどのぐらい届いているのか、見当もつきません。そんな中に、私が携帯から送ったメールも入っていました。旅先でふと思いついたアイディアを、メモとして送っておいたものです。いや、別にそんなたいしたものではなくて、「ファウスト→パンスト」などという、しょうもないおやぢ、夢で見た素晴らしいネタを記録しておいて、目を覚まして見直してみたらあまりのひどさにがっかりというのと同じパターンです。
 予定していた「3Dアイマックス」は、ものすごく衝撃的な体験でした。しかし、その後の体験の方がもっとすごかったりしたので、とりあえず今回はそちらの方だけ。朝に、方向音痴の愚妻を三ノ輪の都電乗り場まで送っていったあと(ちなみに、どのぐらいの方向音痴かというと、地下鉄日比谷線の三ノ輪駅を降りたら「明治通り」を行かなければならないところを、それと直交している「昭和通り」へ向かって歩き出した、というぐらい)、まっすぐ品川まで行ったらひとつ早い回を見ることが出来たので、そのまま「荒川サンパール」まで行ってしまいました。実は、前の日に指揮者から「ぜひ聴きに来て、感想を聞かせてください」などという連絡が入っていたので、まさに好都合なスケジュールになってしまいました。ちゃんとした大ホールを使っての練習ですから、本番は聴きに来れない私としては、これが本番代わりということにもなりますし。
 前回書いた「すごいゲスト」というのは、ピアニストの小原孝さん。今度の演奏会の目玉は、彼のアイディアを盛り込んだ名曲集のステージ、その練習を、まず聴くことが出来ました。これにまずびっくりです。ちょっとお堅いうちの合唱団に対して、小原さんのピアノはとことん自由で軽やかです。まさに「コラボレーション」という言葉がぴったりハマる、殆ど「異種格闘技」の世界が、そこでは繰り広げられていました。圧巻は、「最上川舟歌」。有名な清水脩の編曲によるちょっと陳腐なア・カペラの男声に、小原さんのピアノが合いの手を入れたり、かなり長い即興演奏を挿入するという仕掛けです。私が連想したのが、ハンス・ツェンダー版の「冬の旅」、あんな「再創造」が、確かにここでは聴くことが出来ました。
 だけど、本当にびっくりしたのは、最後に通した「水のいのち」です。これは、指揮者の思いが歌っているすべてのメンバーに伝わって、強烈な訴えかけを放っているというものすごい演奏でした。ついさっき、あれほど奔放な姿を見せていた小原さんのピアノも、しっかり指揮に寄り添っています。正直、これほど見事なメッセージをこの曲から引き出せるなんて思ってもいませんでした。この指揮者がこの合唱団でこの曲を演奏しようとした意味が、極めて明確な形で現れた名演、これが味わえただけで、わざわざ東京までやってきた甲斐がありました。
aventure number : 0507 date : 2005/2/12


今日の禁断 Q・ラティファー

 グラミー賞の授賞式を横目で眺めながらこれを書いています。「グリーン・デイ」のパフォーマンスを見終わったところで、その洗練された姿にしばし呆然としてしまいました。デビュー仕立ての頃はあれほど過激、まるで狂ったようにわめき散らしていたものが、まるでメロウな(あくまで比較論ですが)ヴォーカルを聴かせるようになっていたなんて。というか、このヒップホップ全盛の時代では、もてはやされるのは黒人のワイルドでダーティーなラップ、あの汚らしい音に慣らされてしまった耳には、パンクでさえ心地よく響くのかもしれません。
 時代と共に、求められるものが変わっていくのは当然のことです。ただ、重要なのは単に流行を追うのではなく、常に高度なものを求めていく姿勢。最近は手軽にブログなどを公開出来るような素地が出来上がっていますから、サイトを持つことは誰にでも出来るようになってきました。ただ、そんな中で、品質的にはどうしようもないものが氾濫しているというのも事実です。そこにあるのは、自分の意識だけが空回りしている醜い姿、文章ひとつまともに書けないような人が、サイトを作ったことでうっとり自己満足している世界です。そのようなものを見るにつけ、翻って自分の姿を見直して、冷や汗をかくこともしばしばです。自分では満足して作っていると思っていたものが、他人からはあざけりの対象としか見られない、というのは、充分にあり得る状況なのです。
 そんなことを踏まえつつ、私のサイトを見直してみると、これだけ長く続けてきたこともあって、昔のものはとても現在の水準には達していないことが、はっきり分かるようになってきました。今までは、それもひとつの「歴史」として、敢えてそのままだれの目にも触れられるようにしてきましたが、そろそろそれも耐えられなくなってきたところ、この際ですから、順次整理していくことにしましょう。そこで、真っ先にその矢面に立たされたのが、「まだむ」とか「おやぢ」といったCDのレビューです。そもそも「新譜」の案内ですから、なにも後生大事にいつまでも取っておく必要はさらさら無いわけですし、なによりも、今読み返してみると、あまりにもクオリティが低すぎて、恥ずかしくなるものばかり、この際、思い切ってすべてのものを削除することにしました。そして、多少の不安はありますが、これからはブログの方だけで「最新」の案内をやっていこうと思います。今までブログにアップした分も、一部出来の悪いものは除いてあります。今後はごく限られた厳選したアイテムの、本当に納得のいくレビューだけを掲載していく予定、必然的に更新の頻度は下がっていくはずです。
 これの関連で、サイト内に張り巡らしたリンクは、とても複雑なものになってしまっています。管理者ですらもはや把握できなくなっている状態ですから、もしリンク切れの部分が見つかっても、大目に見てください。そのうち、すっきりするはずですから。
aventure number : 0508 date : 2005/2/14


今日の禁断 警報

 ついに大台、40万のヒット数が実現してしまいました。ペースは前回とほぼ同じ、21日と半分ぐらいで1万でした。早速申告のメールが届きましたよ。ぴったり40万という、本当に貴重な方と、+11という、ちょっと「カスリ」の方。でも、ドンピシャも出たことですし、オマケしましょう。
 今日は朝からシンシンと降り積もる雪、今季一番の豪雪ということで、この地方の人たちは、朝から雪かきに余念がありません。もちろん、新潟などに比べたら赤ん坊のような雪ですから、かわいいものですが、それでもしばらく経験していなかったような降りようには、多少驚いているところです。実は、この前雪が降った時に張り切って駐車場などを雪かきしたのは良いのですが、その雪をかくための道具がえらくちゃちなものだったので、ちょっと固いところに当たったら見事に割れてしまったのです。その「アイリスオーヤマ」の「スノープッシャー」という製品(写真右)は、使い勝手自体はなかなか良かったので、早速補充しておこうと、2週間ぐらい前に近くのホームセンターに行ってみたのですが、そこではこのタイプのものだけが売り切れになっていました。そこで、ちょっと遠くの「ダイシン」まで行ってみたのですが、そこでも、普通のシャベルは山ほど置いてあるというのに、この「プッシャー」売り場には1本もありませんでした。季節商品であるこの雪かきの道具、今年はもう商品がなくなってしまったのでしょうか。そうなると意地でも欲しくなるもの、さらに遠くの、例の「ボーノ・マンマ」と同じ敷地内にある「ホーマック」まで行ってしまいましたよ。ここには、なんとプッシャーは山積み、最初から来ていれば良かったですね。
 そんな風にして手に入れたプッシャー、買った時にはまさかこれほど降ることはないと思っていたのに、しっかり出番が待っていたのですね。今度はあまり力を入れないように、優しく雪をかくことにしましょう。朝のうちはサラサラしていて簡単にかけたものが、だんだん湿り気を帯びて重たくなってきました。それよりも、その量がハンパではありませんから、かいたそばからどんどん積もってきてしまいます。結局、同じ場所を3回かくことになってしまいました。今日の雪、降っている様子はおとなしいのですが、ひとときも休まないで降り続くというのが侮れないところ。ただのドカ雪よりも、少しずつではあっても着実に積もっていく今日のような雪には、確かな力があります。
 前回、「おやぢの部屋」について、あのような措置を発表したところ、「なんとしてもバックナンバーを見せてください」というようなメールをたくさん頂きました。4年半という歳月をかけて、900のアイテムを扱ってきたこのコンテンツの力を、私はすこし過小評価していたようです。私が多少不本意だと思っていたものでも、それが集まれば途方もない力を発揮する、そのためにはやはりすべてのものを公開しなければ、今日の雪は、そんなことを教えてくれました。
aventure number : 0509 date : 2005/2/16


今日の禁断 ヘアピン

 いよいよ新田さんとの初練習です。しかし、よりによってその日が木曜日とは、間が悪いものです。本来ならしっかり火曜日が取れるはずだったのが、なぜかいきなり予定にない休館日になってしまい、その対応に右往左往したのがついこの間のような気がしていましたが、月日の経つのは早いものです。しかし、出席は思ったほど悲惨ではなく、まずは一安心です。ところが、フルートパートに問題が発生。昨日の夜中に、ママから「風邪をひいたので、もしかしたら練習に行けなくなるかもしれません」という連絡が入ったのです。でも、「明日の朝また連絡します」というので、一縷の望みはつないでいました。しかし、朝になったらもっとひどくなってとても無理、ということになってしまい、あわてて降り番だった人に連絡をとってもらいましたよ。しかし、やはり木曜日、「少し遅れます」ということでした。
 人員はこれで確保は出来たものの、そうなると私が交響曲の1番をやらなければならないことになります。もう、この曲に関してはすっかり「2番モード」ですから、今から気合いを入れても、テンションが高まるかどうか、それは疑問です。
 少し早めに練習場に行ってみると、小ホールにはいつもの、指揮者を迎える準備が整っていました。そのうち、「先生がお見えになりました」などというメッセージがコンマスに届いて、いよいよ、という感じになってきます。まだ音出しには少し時間があるので、私としてはそろそろ次の「かいほうげん」の準備で、新入団員の写真を撮らなければいけなかったことを思い出し、とりあえずもうスタンバイしていた人を連れて、その小ホールへ行きました。そこにはまっ白い壁があるので、ポートレートの背景には絶好の場所なのです。ドアが閉まっていたので、開けて入ってみると、ほのかなフレグランスの香り、これが、新田さんの「残り香」なのでしょうか。
 その新田さんは、思っていたより背の高い方でした。すらりと伸びた足に、渋い色のシャツ、キビキビした物腰は、とてもかっこよいものです。音を出す前にシベリウスのこと、交響曲第2番のことをまずレクチャー、北欧やフィンランドに「造詣が深い」というのは、こういうことなのでしょう。やはり、新田さんでこのプログラムというのは大正解でした。間違いなく、ひと味違うシベリウスが演奏できそうな予感です。
 練習はとても繊細なものでした。いつかのガラガラのおばさんとは全く違うタイプ、ちょっと小さめの声での、しかし、確信に満ちたその指示は、怒鳴り声からは絶対生まれないような的確な意志を含んだものでした。この先、新田さんからどれほどのものを吸収できるか、とても楽しみです。
aventure number : 0510 date : 2005/2/17


今日の禁断 久慈市

 さっきテレビを見ていたら、東北地方のローカル番組で、岩手県の訪問診療を扱ったものを放送していました。市民病院のお医者さんが車で地域の寝たきりのお年寄りの家を廻る様子を紹介するものなのですが、その丸顔のお医者さんが、お正月にあるおばあさんの前で「年の初めの〜」と立派なテノールの声で歌い出した時、私はびっくりしてしまいました。最初からどこかで見たことのある顔だと思っていたのですが、その声を聴いてはっきり思い出しました。そのお医者さんは、大学の男声合唱団の1年先輩のSさんだったのです。彼は私と同じセカンドテナー、学生時代はかなり特徴的な声だったように記憶していましたが、テレビから流れてきたのは、とても艶やかで素敵な歌声でした。実は彼には、去年の男声OBのコンサートの時に、会場で会っていたことも、思い出しましたよ。「『ピエロ』がよかったね〜!」と、私と全く同じ感想を語ってくれていましたっけ。
 今年も行われるその団体のコンサート、先日聴きに行った練習の模様をここにアップしたところ、次の朝早く主催者から電話がかかってきました。何事かと思って話を聞くと、私に褒めてもらったのは良いのだが、これを見て「チケットぴあ」あたりに人が殺到することがあるとまずいので、その前の日の分のリンクを外してもらえないかというのです。そのリンクというのは、このコンサートの案内で、チケットの入手先などが書いてあるのですが、そこで買われてしまうとチケットが「売りすぎ」になって、問題が起こってしまうというのです。「高名なサイト」だから、それはあり得ないことではないのだと。話半分としても、そんな影響力を認めてもらえるなんて、ちょっと嬉しくなりますね。ただ、主催者はマジで心配していたので、もちろんリンクは外し、売り切れの旨のコメントも付け加えました。このコンサートは今年も成功間違いなしでしょう。
 そういえば、その日に行ってきた「アイマックス」について書くのを忘れていましたね。品川プリンスホテルの「エグゼクティブ・タワー」にある「アイマックス・シアター」に着いたのは10時ちょっと前、最初の回が10時半スタートですから、さぞかしお客さんが集まっているのだとあせって駆けつけたら、なんと私が一番乗り、まだチケット売り場にもシャッターが降りていましたよ。ですから、もちろん「売り切れ」などというようなことはなく(しかも自由席)ど真ん中の席で「3Dアイマックス」を堪能しました。これに近いものは昔TDLで見たことはあるのですが、これはなにしろ1時間半のアニメ全体が3D、そのリアリティ溢れる画面、というか、感覚的には手を伸ばせばすぐ触れることができるほどの実体感のある、殆ど「塊(かたまり)」と認識できる視覚物には、おどろきっ放しでした。殆ど生のジェットコースターに乗っているのと変わらない体験ができてしまうのですからね。ストーリーも、原作の絵本よりかなり内容が深まって、楽しめました。ちょっと「謎」のキャラクターが、「ハーディー・ガーディー」などを弾いているのも、さすが、でした。
aventure number : 0511 date : 2005/2/18


今日の禁断 本間ちゃん

 アカデミー賞の授賞式、というのが2月の末にあるのですね。この模様は毎年テレビで生中継されますから、まさにリアルタイムで楽しむことが出来ます。確か昔はNHKで放送されていたようですが、最近はずっとWOWOW、もちろん、現場からの映像だけではなく、コマーシャルタイムには日本のスタジオで作ったものが挿入されます。そこで「コメンテーター」などが勝手なことを喋っているのを聴かされるのが、苦痛といえば苦痛でしょうか。この手のおバカなトークや、知ったかぶりの価値観の押しつけが、今のテレビをつまらなくさせている元凶です。それでも、NHK時代の○すぎの、みっともない独りよがりのコメントよりはだいぶマシなものにはなっていますが(○田奈津子は、ちょっとみっともないかも)。
 そのアカデミー賞のノミニーがあちこちで紹介されて、いよいよ本番が近いことが実感されてきます。ところが、この間「オペラ座の怪人」を見た時に、ポスターに「アカデミー賞候補」と書いてあったのですが、「アビエーター」、「ネバーランド」や「レイ」は紹介されても、これはどこでも見かけることはありませんでした。「候補」というのはなにかの間違い?と思って、オスカーのサイトに行ってみましたよ。そうしたら、確かにありました。しかし、それは「作品賞」や「監督賞」といった「主要6部門」ではなく、「美術賞」や「撮影賞」といった、かなりマイナーな部門だったのです。確かに「アカデミー賞候補」には違いありませんが、それを大々的に宣伝に利用するのはちょっとはばかれる、といった、微妙なノミネートですね。もちろん、ノミネートや、受賞といった栄誉が、映画そのものの価値をあらわすものでは決してないことは、もはや誰でも知っていることです。おととし6部門で受賞した「○カゴ」などは、目を覆いたくなるような駄作でしたし、ちょっと恥ずかしい「日本アカデミー賞」での今年の作品賞が、本当につまらなかった「○落ち」なのですから(同じ監督のドラマをWOWOWで見ましたが、やっぱりなにかが足りません)。
 「オペラ座〜」は、実はもう一つの部門でノミネートされていました。それは「歌曲賞」、つまり、主題歌に対する賞です。そう、例のミニー・ドライバーが歌った「Learn to Be Lonely」ですね。全体の音楽に対する「音楽賞」ではなく、主題歌を評価したというあたりが、アカデミー会員のセンスなのでしょう。
 このサイトを見て分かったのが、もう一つの「歌曲賞」の候補です。それは、やはり見たばかりの作品「ポーラー・エクスプレス」の「Believe」という主題歌。歌っているのが、昔「アリー・マイ・ラブ」に出ていたあのジョシュ・グローバン、これは、1度聴いただけで好きになりました。そういえば、この映画の中でも、男の子と女の子のとっても素敵なデュエットが歌われていましたね。ただ残念だったのは吹き替え版だったこと。エンドロールでオリジナルが聴けるのですが、それを本編でも聴きたかったものです。3Dでは字幕がどのように出るのかも、興味がありますし。
 もう一つ分かったのが、「ミスター・インクレディブル」の原題。それは「The Incredibles」、つまり、「インクレディブル一家」、登場人物が「家族」であることがはっきり分かる原題を、こんな邦題にしてしまった配給会社のセンスも、相変わらずです。
aventure number : 0512 date : 2005/2/20


今日の禁断 運命

 風邪が流行っていますね。もちろんインフルエンザも大流行、しかし、私のまわりでは、インフルエンザと診断されて薬を飲んでも熱が下がらず、他の病院へ行ったらインフルエンザではなかったと言われたと憤慨していた人がいました。いずれにしても、ご用心。先週の指揮者練習ではそのためにフルートパートで一人欠席してしまい、ご迷惑をおかけしてしまいましたが、今日はなんとクラリネットパートの人がインフルエンザで欠席ですって。まさに「猛威をふるってる」という感じですね。
 先週に続いての新田さんの練習、今日は青いシャツというラフなスタイルでした。2回通じて、ワンサイクルをこなしたという感じ、先週にしても今日にしても、まとまった時間が取れませんから、どうしても細かいところは目をつぶって大まかに削っていく、といった練習になってしまいます。ですから、まだまだ不満足なところは数多くあるには違いないのでしょうが、一通りは新田さんのイメージを伝える、といった趣で、まずは一区切りです。その新田さん、さすが、フィンランドとはひとかたならぬつながりをお持ちのことがはっきりと分かる、まさに「目から鱗」といった表現が続けざまに飛び交うことには、驚かされます。フレーズの歌い方をフィンランド語の特性から説き起こす、などと言ったことは、ちょっと今までの指揮者の範疇を越えたところにあるものです。「元々は農耕民族なのだから、こんな風に」と、指揮棒を肩から振り下ろす仕草なんかも、非常に分かり易いと同時にちょっとお茶目な面も垣間見られて、とても魅力的です。特にびっくりしたのは「フィンランディア」。この、結構ノリノリの勢いで突っ走ってしまいそうな曲から、実に深いメッセージをくみ取って、それを私たちに伝えてくれていたのですから。私などは、この曲に対するイメージがガラリと変わってしまいましたよ。そんな風に、曲の隅々まではっきりしたイメージを持っていて、それを的確にこちらに伝えてくれるというのは、おそらくニューフィルとは最も相性の良いタイプ、本番まできっと充実した日々を過ごすことが出来るのではないでしょうか。今まではある程度の信頼関係が成り立っているような感触はありますので、これを最後まで維持したい、というのが、切なる願いです。今までそれで何度辛い思いをしてきたことでしょう。
 終わってからは、技術委員会が予定されていました。例によって、場所を変えて行うのですが、もはや夜中の10時、この時間になれば車には霜がびっしり張り付き、地面も凍り付いています。先週などは、殆どアイスバーンと化した駐車場で、見事にひっくり返っていた人を目撃したばかり、会場のお寺の会館の前に立ちはだかっている、急な坂道を、果たしてクリアできるでしょうか。と、心配しながら向かいましたが、まずは立ち往生する人もなく無事に全員到着、会議は始まります。しかし、1時間前からエアコンを入れていたというのに、部屋の中は一向に暖まっていません。おそらく、この時間の寒気は、暖房能力を超えたものなのでしょう。みんなコートにくるまったまま、それでも話は順調に進行して、11時半には終わることができました。でも、私はそれから「禁断」を仕上げる気力はとてもなく、さっさと寝てしまいました。そんなわけで、ちょっと遅めのアップです。
aventure number : 0513 date : 2005/2/23


今日の禁断 ウォッチン!

 今朝起きてみたら、窓の外にはうっすらと雪が積もっていました。夜中に降ったのでしょうか、全く気がつきませんでしたよ。出掛ける時に駐車場に降りてみたら、3pぐらいは積もっていたでしょうか。しかし、サラサラした雪ですし、青空が広がっていますから、すぐに溶けてしまうことでしょう。ただ、朝のテレビで、斎藤さん(この辺のローカル局のお天気キャスターです)が、「午後3時には大雪が降ってきます」と断言していたのが、ちょっと気になります。このところの天気予報のデタラメさからはとても考えられないほどの確信に満ちた「予報」、果たして当たることはあるのでしょうか。
 午前中は本当によいお天気、なにもしなくても、日向に積もった雪はきれいに溶けてしまいます。この機会ですから、日陰に積もって殆ど氷になりかけている雪を片づけてしまうことにしましょう。竹藪の入り口付近には車も人も入って来ませんから、なにもしないで居たら夏まで溶けないで残りそうなほどの雪が、20pほどの厚さで敷き詰められていたのです。このぐらいになると、もはや「スノープッシャー」は役に立ちません。もっと大きい橇のような雪かきを使って、一気に積み上げてしまいます。しばらくぶりに顔を出した地面のアスファルト、こうしておけば、少しぐらい降ってもすぐ溶けてしまうことでしょう。
 雪が降り出したのは、3時ちょうどのことでした。斎藤さんの執念が天に届いたのでしょう、確かにそれは、見事な降り具合でした。しかし、夕方にはさも「責任は果たした」言わんばかりにやんでしまったのには、ウケてしまいましたよ。
 
aventure number : 0514 date : 2005/2/25


今日の禁断

 ついに3月になってしまいました。早いものですね。今日はあちこちで卒業式だとか、新しい門出に、感慨深い関係者もいらっしゃることでしょう。
 この時期になると、演奏会の準備もそろそろ動き出します。来週あたりにはチケットも出来てくるはず、そうなると、必要になってくるのが例の「企画書」です。もうすでにルーティン・ワークに近い、前に作ったものをひな形にして多少手直しというパターンになりかけている、というのが、ちょっと怖いところですが、やはり毎回同じことの繰り返しではあまりに情けないので、今回は「美しさ」にこだわってみました。というもの、新田さんからはチラシ印刷用のプロフィールと写真が、メールで送られてきたのですが、その写真がそのままプリントしても生写真と変わらないクォリティを持つ、解像度の高いものだったからです。今までの指揮者やソリストは、例外なく生写真の現物を送ってきていましたから、このような完全な「電子化」は初めてのことでした。しかも、添付されてきたのは「.zip」という、圧縮ファイル、お恥ずかしいことに、私は圧縮ファイルの現物を送られたのはこれが初体験でしたので、殆どうろたえてしまいましたよ。結局「Lhasa」などをダウンロードして「ワード」と「.jpg」に解凍出来たのは少し経ってから、まずは、チラシ担当の「か」くんから、解凍済みのファイルを送ってもらわなければなりませんでした。その「.jpg」の画像があまりにも素敵だったので、これだけをカラー印刷して1ページを稼ぐ、というのが、「美しさ」の成果です。もちろん、これを完璧に実現できる新しいプリンターがあったというのも、その一つの要因です。この写真は、今度の「かいほうげん」でも見られるはずです。
 もう一つ、新田さんのプロフィールには「CDをリリース」という一文があったので、それも探し出してリストを作りました。ところが、これもすんなりはいきませんでした。「新田ユリ」と「CD」で検索してみても、プロフィールのテキストはいくらでも見つかるのに、肝心のCDの情報がどこにもないのです。これには理由がありました。「中村ユリ」、「CD」だったら、即座に6枚のCDのリストが出てきたのですよ。
 ほんと、「名字が変わる」というのは侮れないものです。私のまわりにも、「玉の輿」かなんかで名字が変わる人がいますが、「主人とザルツブルク音楽祭に行きますのよ」などと、まるで別の世界の人のように振る舞うのですから、耐えられません。「勝手に行ってくれば」と言いたくもなりますよ。こういう人は、友達には持ちたくないですね。
 相変わらずのインフルエンザの猛攻で、3人もの欠席者を出した木管パート練習、それでも代役が集まってやっと「ポホヨラ」をやることが出来ました。こうやって木管だけ抜き出してみると、あちこち穴だらけ、これは、気合いを入れてさらわなければ、という自覚を呼び起こすには充分なものがありました。聞くところによれば、金管のパート練習は中止になったのだとか。そんなにインフルエンザが・・・というわけではなく、殆どが学校の先生なので、今日は出席できない人が多かったため、なのだそうです。
aventure number : 0515 date : 2005/3/1


今日の禁断 順不同

 昨日の練習は、駅東口のパルシティでした。普段はなかなかここまで来ることはないので、せっかくだからと思い、駐車場に車を置いてから地下道を通って西口のロフトまで行ってみることにしました。ラオックスが入っていたビルの地下から行けるはずだと思って、エスカレーターを降りてみると、そこにはいつの間にかパチンコ屋が出来ていて、ものすごい轟音と煙草の煙、一心不乱に台に向かっている人を尻目に、まるで悪いことをしているかのように地下道へ向かう出口へ足早に向かいます。
 地下道でエスパルまで行った後は、2階まで上がって、駅の出口からペデストリアンデッキを通って、目指すロフトまで、やはりこの時間は寒さがこたえます。考えてみたら、地下道はロフトの地下まで通じていたはずです。帰りは、そちらを来ることにしましょう。
 目的は文房具売り場でしたが、まだ時間があったので上に昇ってHMVに行ってみましょう。ここにはクラシックは置いてないので(もちろん、そういうコーナーはありますが、それはクラシックファンの要求には程遠い品揃えです)サントラ盤などを眺めていると、店内のDJが「マック・ザ・ナイフ」などを流しはじめました。そう、これはもうすぐ仙台でも公開されるボビー・ダーリンの伝記映画「ビヨンド the シー 〜夢見るように歌えば〜」のサントラです。主演のケヴィン・スペイシーが歌っているバージョンですね。その時正面の棚を見てみたら、すぐ目の前にそのサントラCDがありましたよ。なんか、すごい偶然。小さい頃から心臓が悪く、結局その心臓のために37歳という若さで亡くなってしまったこの甘い声の持ち主の往年のシンガー、実は、つい最近テレビでその貴重な生前のビデオを見たばかりだったのです。その時の曲も、まさに「マック・ザ・ナイフ」。大きな客船をバックにしたセットで、もちろん口パクですが、その歌っている姿にはたちまち引き込まれてしまいました。ご存じのように、クルト・ヴァイルが作ったこの曲は、ごく短いフレーズを転調を繰り返して延々と続けるというもの、なにもしなければただ退屈なだけなのですが、ボビーは一瞬たりとも目を離させないほどの洗練された仕草で完璧にひとつの世界を創り上げていたのです。なによりも、その歌い方のセクシーなこと。ちょっとウィンクなどをされたりしたら、もうたまりません。それをケヴィン・スペイシーが演じるというのもちょっと出来過ぎ。でも、もう少し髪があるうちにやって欲しかったという思いは残ります。でも、時間があればぜひ見てみて、「マック・ザ・ナイフ」の歌いぶりを見てみたいものです。
 それからさらに上のジュンク堂へ。最近なにかと気になる東京の地図などを眺めていたら、また遊びに行きたくなってしまいました。ただ、行くとしても山手線周辺、例えば「東急田園都市線」みたいなちょっとマニアックなエリアに立ち寄ることは、ありえません。
aventure number : 0516 date : 2005/3/2


今日の禁断 ちりとり

 降りましたねぇ。朝のうちは、粉雪のようなものが軽く舞っているだけでしたから、大したことはないと思い、それでも雪かきに備えてしっかり長靴だけは履いて出勤です。まだそんなに積もってはいなくて、坂道を登っても行けそうな気はしましたが、大事をとって下の駐車場に車を止めて、石段を上がります。ちょっと登りにくくなっていましたので、午前中に軽く石段だけでもかいておきましょう。
 そろそろ「かいほうげん」の印刷の段取りも付けなければいけませんから、午前中はその準備、しばらく集中して仕事をして、ふと窓の外を見ると、雪の降り方が異常に激しくなっていました。外に出てみると、すでに15p以上は積もっていたでしょうか。このまま降り続けば、間違いなく今シーズン最高の積雪となることでしょう。とにかく通路だけは確保しなければなりませんから、この間買ったスノープッシャーが大活躍。実は、来シーズンに備えて、先週もう1本買っておいたのですよ。まさか、こんなに早く使うことになろうとは。
 この雪は、かなり多方面に影響を与えたことは、それから明らかになってきます。今日はビン、カン類の収集日、例の黄色いカゴが置いてあって、そこに町内の人が空き缶などを置いておいたのですが、結局収集には来ませんでした。もう一つ、生協の石油の配達も今日。こちらの方は、「雪で坂を上れないので、火曜日に変更になりました」という連絡が入りました。夕方になると、水道の検針の人が来て、「メーターがどこにあるのか分かりません」と言ってきましたよ。すっかり雪で埋まってしまったのですね。早速スノープッシャーを抱えてそのあたりに行ってみると、その、いつも来ているはずの検針のおばちゃんは、全く見当はずれの場所に立っています。私が「ここですよ」と雪をかくと、そこにメーターボックスが現れたので、びっくりしていましたね。職場の設備のことなら、なんでも聞いてください。
 軽く汗をかいた体には、今度新しく出るコカコーラの緑茶「一(はじめ)」などはいかがでしょうか。
最近の緑茶業界の販売競争は、永年親しまれてきたブランド「まろ茶」をあっさり見限ってしまうほどの激しさなのでしょう。果たして、その効果はあるのでしょうか。販売は7日からですが、その前に入手できたサンプルを飲んでみました。ちょっと渋みを強調したような感じですが、いかにもこの手の「お茶」を思わせる変な「うまみ」があまりないのが、かえって好感が持てます。
 この雪は東京でも降っていました。朝のワイドショーでは、「雪道の正しい歩き方」などを特集していましたし、夕方には「雪かきのしかた」を教えていた東京のテレビ局がありました。これっぽっちの雪でオタオタしているなんて、都会の人ってなんてひ弱なんでしょう。
aventure number : 0517 date : 2005/3/4


今日の禁断 為御菜

 夕べの雪は、一晩経ってさらに降り積もり、ちょっとした坂道などはタクシーあたりは通ってくれません。今朝仙台駅へ行くために乗り込んだタクシーの「運チャン(死語)」は、近道を通って欲しいこちらの気持ちを先回りして、そんな風にフェイントをかけてきたのでした。幹線道路でも歩道のあたりにはまだうずたかく雪がかき寄せられていて、歩行者は相当難儀しそうな有様になっていました。
 東京へ向かう新幹線の窓から見える景色は、まさに白一色、昨日の大雪が、かなり広範囲だったことがものすごく分かり易く理解できます。ただ、詳細に観察してみると、東京に近づくにつれてその積もった量が徐々に少なくなっていくのが、これも分かり易い形で見えてきます。都内に入ったあたりでは、もはや昨日雪が降ったという痕跡すらも、見付けるのは難しいほどでした。
 東京駅で降りたらば、最近駅の中に出来たという「黒塀横町」という飲食街へ行くことにしていました。昨日のうちに地図やサイトでリサーチをして、新幹線の改札を出たらどちらに行けばよいかというプランはしっかり頭の中に入れてありましたから、迷うことなど考えられません。まっすぐ目指す「黒塀」へ行ける、はずでした。ところが、丸の内の北口のあたりへ行っても、そんな場所の気配すらもありません。恥を忍んで案内所で聞いたら「改札を出る」のだと教えられました。しかし、改札を出てしまうと、そこはそれこそ目の前に「オアゾ」がそびえています。全く目的地とは関係がありません。そこで、またまた恥を忍んでキオスクのおばちゃんに聞いてみることになってしまいます。地図さえ手元にあればなんと言うことはないのに、頭の中の記憶だけでは、こんな情けないことになってしまいました。でも、その真新しいコーナーへは無事到着、ちょっと小綺麗なお総菜やさんで、お昼ごはんにありつけることにはなりました。出来たばかりのお店ですから、なかなか清潔で良い感じ、食事も「ショウガ味のハンバーグ」などという珍しいものですから、これは良さげ、と思った矢先、カウンターの上を、一匹の丸々と太ったネズミが横切って行くではありませんか。そのネズミは悠然と柱を伝って、天井の簀の子の間に入って、姿を消してしまいましたよ。店員さんや他のお客さんはそれが見えなかったのか、全く何事もなかったように振る舞っています。私は、別に、事を荒立てることもないので、何も言わずに黙っていました。いくら新しく改装したところで、元々は由緒ある東京駅の構内、ネズミなどいくらでも我が物顔で走り回っているのでしょうから。
 夜中になって、仙台に帰ってきたら、街中は道路の雪は殆どなくなっていました。自宅のそば、朝はアイスバーンだった道も、すっかり乾いています。東京は春を思わせる暖かさでしたから、仙台もきっと暖かかったのでしょう。
 別に、東京までわざわざネズミを見に行ったわけではありません。それはまた、別の機会に。
aventure number : 0518 date : 2005/3/5


今日の禁断 MAX

 お察しの通り、昨日はまたまた劇団四季の公演を見に行ってきました。浜松町の「秋」で「エビータ」のマチネー、そして、汐留の「海」で「オペラ座の怪人」のソワレという、いつかのような強行軍です。ただ、あの時はソワレが「ジーザス〜」という、1幕ものの短い時間の演目でしたから、楽々新幹線にも間に合ったのですが、今回は休憩を含めて2時間半以上、ちょっと辛いものがあります。
 「エビータ」は、2階席の最前列という良い席が取れていました。ただ、これは劇場内の「決まり事」として、このような席では後の席の人の迷惑になるために、前傾姿勢で見ることが禁じられています。そして、ご丁寧に、すべての座席にそのことを告げる注意書きが挟み込んであるのです。ところが、この席に座ってステージを見たら、なんと、1階席の前の座席を6列分ほど取り払って、思い切り前に出てきているではありませんか。これでは、「前傾」にならないで座っていると、その部分は殆ど見えなくなってしまいます。ちょっと困りましたね。
 始まってみると、劇は殆ど本来のステージの中で行われていますから、それほど差し支えはありませんでした。しかし、やはり特別な場面では前で演技が行われたりしますから、ちょっと残念なことも。特に、狂言まわしのチェ(芝さん)が、いつの間にかそのあたりに居たりするのを見逃してしまったり。でも、エビータの演説の場面では、その一番前のステージが迫り上がってきますから、ほんと、すぐ目の前に井上さんの顔が近づいてきましたよ。
 その迫りもそうですが、舞台中央では回り舞台が角度を付けて回転したり、細かい迫りがあちこちで形を変えて現れたりと、舞台機構をフルに使って楽しませてくれます。そして、ダンスの迫力。ただ、その「四季」お得意の一糸乱れぬダンスや、装置や照明のこだわりようを見るにつけ、ステージを進行させていくという意味での「演出」には、一貫した思想があまりないように感じられてしまいます。ダンスや装置は単なる「見せ場」、そこにドラマとしての必然性があまり感じられなかったのは、ちょっと贅沢な不満なのかもしれません。
 一方の「オペラ座」では、なんと言っても生オケが最大の関心事でした。始まる前にピットをのぞいたら、まさに「穴蔵」、かなり深いところに、前の「マンマ・ミーア!」の時とは違って、ヴァイオリンやホルン、さらにフルートまで、椅子の上に置いてありました。メンバー表を見てみると18人編成。あの、映画のサウンドトラックのゴージャスさには遠く及びませんが、一応それらしい音が出ていたのは立派でした。なによりも、指揮者がその場で音楽を作っているという存在感、これだけは、カラオケでは決して味わえないものでした。高井さんのファントムも、仙台の時より一層磨きがかかっていましたし。
 この物語のテーマは、言ってみれば三角関係。長い間、殆ど恋愛感情に近い思いで手塩にかけて育ててきた歌手を、幼なじみだかなんだか知りませんが、横から入ってきた男に持って行かれてしまうという、ファントムにとってはとことん辛い話です。ちょっとひかれるこんな純粋な愛、しかし、それを体験しようとしたところで、私の心はあまりに汚れすぎています。
 などと、夢のような思いに浸っているうちに、幕が下りたのは8時8分。そこには、東京駅発8時36分の新幹線に乗るために、カーテンコールも見ずに劇場を飛び出し、ひたすら新橋駅まで走るという現実が待っていました。
aventure number : 0519 date : 2005/3/6


今日の禁断 富士通

 いやあ、ものすごい日々でした。長年使ってきたパソコンが、とうとうだめになってしまったのですよ。実は、とっくの昔にダメにはなっていて、ひどいときには液晶ディスプレイがまったく見えない状態になってしまうという、ものすごいことになっていました。ただ、その症状は一時的なもので、なだめすかしているといつの間にか元通りになってくれていたので、何とか使うことはできました。何よりも、買い換えたりした時の設定の煩わしさを考えたら、いくら不自由であろうがこれが永遠に続いてくれれば、と望むばかりでした。しかし、この2、3日、とてもそんなことは言ってられないような事態になってしまいました。シャットダウンは正常に行ったというのに、起動のときにスキャンディスク、しかも、かなり深刻な状態の時の「クラスタ・スキャン」などという、それだけで1時間もかかってしまうものが始まってしまうようになってしまったのです。昨日は「かいほうげん」の印刷と製本でしたから、何とかごまかして印刷まではやったところで、データを全てバックアップしてもうこのパソコンは見切りをつけ、ヨドバシまで新しいパソコンを買いに行ってきました。しかし、その時点で、もうセットアップなどをやっている余裕はありませんでした。仕方がないので、それは職場に置いたまま練習へ、当然、家へ帰っても「パソコンレス」の生活です。
 今日になって、まずデータを新しい機械へ移そうとしました。バックアップは、長年MOでやってます。昔買った230MBのドライブをそのまま使いましょう。と、おもって、ドライバをインストールしようと思ったら、なぜなのかは分かりませんが、できないのです。これがないと話にならないので、またまたヨドバシまで行って、この際だから1.3GBのやつを買ってきました。それで、まずメールのバックアップをインポートしてから、とりあえずダイアルアップで設定して、メールだけ受け取ってみました。そうしたら、いつにも増して多量のスパム、今まで設定しておいたフィルターがなくなった分、余計に受け取ってしまったのでしょう。 次にやったのが、ホームページ作成の設定。同じタイプのソフトがすでに入っていたのですが、それは「ライト」というグレードのもので、ちょっと機能的に満足できそうにないので、今までのものをインストール、転送設定だけでも5箇所もあれば、それだけでいい加減いやになってしまいます。何はともあれ、新しいマシンでの初更新、どうなりますか。 
aventure number : 0520 date : 2005/3/9

05/3/10-4/14