0481(04/12/22)-0500(05/1/29)

今日の禁断 光沢

 インストールは大成功。1号様の動画ファイル、今まではメディア・プレーヤーが開いた時点でエラーが出てしまっていたのに、今回「ビューアー」をインストールしたら、メディア・プレーヤー自体もアップグレードされたようで、「.asf」がちゃんと見られるようになりました。そこで、早速昨日の「禁断」から動画が見られるようにリンクを付けましたので、試してみて下さい。ちなみに、写っているのは1号様のお友達、私は知らない人です。
 これで、私のサイトも動画に対応できる、とお考えでしょう。しかし、今回のあんな4秒程度の動画でも、300KB以上のサイズ、調子に乗って本格的なドラマなどをアップしてしまったら、ホームページの無料スペースがすぐなくなってしまいます。私のプロバイダの場合、100MBまで無料なのですが、もうすでに60MB近く使ってしまっていますから、それはかなりの現実味を帯びています。ですから、まあこれは「こういうことも出来るよ」といった程度にとどめておきましょう。
 しかし、個人のサイトで、まさか100MBの上限を気にしなければならなくなろうとは、スタート当初は全く予測していないことでした。なんせ、最初に契約したプロバイダは、たった「5MB」しか使えなかったのですから。もしかしたら足りなくなるかもしれないと思って乗り換えたその時の判断は、まさに正解だったことになります(そこも、さすがに今ではもっと増えているでしょうが)。こんなに巨大なサイトに成長してしまったのは、ほぼ毎日欠かさず更新を続けてきた賜でしょう。中でも、「おやぢの部屋」は、常に7〜8KBはあるジャケ写が付きますから、増加への貢献ははかりしれません。
 ところで、お気づきでしょうが、このところその「おやぢ」が、連日更新というものすごいことをやっています。出来れば、年の変わり目に新しいファイルからスタートしようと思ったら、このペースでやらないと無理だということが分かり、必死になって原稿を製造しているところなのですよ。ネタは充分にあるはずなので、きっと大丈夫でしょう。現在、この「おやぢ」のファイルは87個目、1つのファイルに10アイテムと決めていますから、年末までには870個のレビューが出来上がることになります。実は「おやぢ」の前身に「まだむ」というのがあって、こちらでも116アイテムがすでにアップされていますから、トータルは986個、1000個の大台はもう目前です。つまり、ジャケ写のファイルだけですでに8MBも使っているという、とんでもないことに気が付いて、しばし呆然としているところです。
aventure number : 0481 date : 2004/12/22


今日の禁断 ルーシー

 ネットではブッシュ・ド・ノエルの動画が飛び交って、いやが上にもクリスマスモードが高まります。「光のページェント」も最高潮を迎えていることでしょう。この前見た勾当台公園の中の緑色の電球が鈴なりになっていた木は「auツリー」というのが正式名称なのだそうですね。本家のページェントの方が資金不足でヒーヒー言っているというのに、勢いのある携帯メーカーの手にかかればあっさりあんな大がかりなものが出来てしまうのですから、凄いものです。逆に言えばお金がなくなれば、これまたあっさり取りやめになることもありうるわけです。まあ、来年以降どうなるのか、見守っていきましょう(それとも、今年だけのイベント?)。
 昨日は、そのクリスマス・イブの前の日が休日に当たるという珍しい年中行事。「平成元年」に制定されたのでしょうから、もはや16回目を迎えることになって、今ではすっかりこの時期の風物詩として定着した感があります。せっかくのお休みですので、またまた利府に行ってきました。「Mr.インクレディブル」はまだずっとやっているでしょうから、すぐ終わりそうな「マイ・ボディガード」を見ることにしましょう。あのダコタ・ファニングちゃんも出ていることですし。
 この作品、キャスティングや宣伝のやり方からは、さぞ心温まる物語が展開されるだろう、と思わせられるものでした。しかしそれは全くの勘違い、これほどヘビーでハードなものだったとは。もちろん、それはそれで構いませんし、こういうテイストの作品が大好きだという人はいるでしょうが、私にはちょっと見ていて辛くなるようなものでした。アクションというかバイオレンスというものをあれだけ見せつけるためには、それに見合うだけの伏線がないことにはただのおバカな見せ物に終わってしまいます。デンゼル・ワシントンに「火を点ける」(これが、原題"Man on Fire")に見合うだけのドラマが前半には必ずしも充分に語られいなかったというのが、私にとっては不満が残ったところです。「『レオン』から10年」とか言うのが、宣伝コピーでしたが、これはその「レオン」とはまさに似て非なるもの、あちらにはしっかり泣けるだけの物語がありますが、こちらのそれは制作者の独りよがりに終わっていて、観客に伝わることはありません。最後は母親のところに走っていってしまうようなダコタ・ファニングのために、デンゼルが命を賭けていたなんて、あまりに寂しすぎません?
 監督(トニー・スコット)の趣味でしょうが、あのプロモーション・ビデオのような良く言えばスピーディー、実はただの流行を追っただけの粗雑な映像は、観客がストーリーの中に入り込むことを冷たく拒否する効果しかないものです。最初から、彼には丁寧に話を語るという気などなかったのでしょう。
aventure number : 0482 date : 2004/12/24


今日の禁断 ヒマラヤ杉

 クリスマスとお正月との間の、ちょっとしたエアポケット状態なのでしょうか、今日の日曜日は道路も空いているしお店もそんなに混んではいないような気がします。ちょっとした用事があったので街に行ってみたら、例の「光のページェント」の会場も昼間の間抜けな顔をさらけ出していましたっけ。「auツリー」も、昼間見るとこんな感じ、木の枝にただゴミが巻き付いているだけのようにしか見えません。これが暗いところでは「夜の顔」として、あの感動すらおぼえようというものに変貌するなんて、とても信じられないほどです。
 一応年末ですので、私の部屋を占領しているビデオテープ(まだHDレコーダーは導入していません・・・)の「山」をちょっと改めてみようと、中身を確認してみました。思った通り、録るには録ったものの全く見る気にもならなかったというものがどっさり出てきましたよ。中には4〜5年手つかずのものもあったりして、まずこれからも見ることはないだろうと、思い切って処分することにしました。もちろん「処分」と言っても捨てるわけではなく、また別の番組を録画する、ということなのですが。そんなテープはとりあえず50本ほど、しばらく新しいテープを買わなくても済みそうです。というより、そろそろ「テープレス」の環境を整えたいと思っているのですが、なかなか。
 「処分」したものの内容は、殆どがN響のコンサートでした。なんせ、このオーケストラは、最近でこそちょっと扱いが冷ためになってきましたが、かつてはすべての定期演奏会がものによっては生中継、それでなくてもほぼ同じ時期にBSで放送されていました。なにしろ、音声のスペックがCDよりも良いという(サンプリング周波数が、CDは44.1kHzのところが、BSのBモードだと48kHZ)ことですから、これを録らない手はないだろうとすべての番組を録画していたのです。確かに、CDより良いかどうかはともかく、地上波に比べればSN比の点では見違えるような「良い」音になっていたのは事実でした。どういうことかというと、ピアニシモの時に思い切りボリュームを上げても、録音された音以外のバックグラウンドノイズが殆ど聞こえないぐらいのSNが確保されていたのです。これを聴いてしまうと、地上波(あ、もちろんアナログですが)ではかなりのノイズで継続して聞こえているのが分かってしまい、それによって音が汚されているのがはっきり分かりました。
 でも、音の良さを珍しがっていたのは最初の頃だけのこと、そのうちに、だんだん録画しておいたものを聴くのが苦痛に感じられるようになってきました。なんというか、どんな指揮者が来ても、このオーケストラからは、決して燃えることのない上っ面だけの演奏しか聴くことが出来なかったのです。もちろん、ごくまれには心から揺り動かされるようなものがなかったとは言いませんが、大半は本当につまらないものばかり、これでは、再生されずに貯まるに任されるのは当たり前のことです。
 オペラのテープも、20本ばかり出てきました。これらは、時間さえあればいつかは見るもの、決して処分されることはないでしょう。
aventure number : 0483 date : 2004/12/26


今日の禁断 コラム

 「レコード芸術」の1月号が、やっと発売になりました。本来の発売日である20日頃に本屋さんに行ってみたら、なんと先月発売になった「12月号」が並べてありましたよ。このお店では、普通この雑誌は1週間ほどで売り切れてしまいますから、これは発売延期が決まった時点で売れ残りを手配したのでしょう。何も知らないで同じものを買ってしまった人はいなかったのでしょうか。それはともかく、この1月号は付録に1年間に発売された国内盤のデータがすべて掲載された「イヤーブック」が付いてきますから、買い逃すわけにはいきません。私は、1980年以降のすべての「イヤーブック」を持っていますが、国内盤に関してはこれ以上の資料はありません。80年以降ということは、CDがすべてカバーできているということ、このサイトでリストを作るときにも、さんざんお世話になりました。
 今年の分の「イヤーブック」が手に入ったので、そのリストのチェックをしてみました。折に触れて作ってきたCDのリスト、かなり気を付けて新譜をチェックしていても、なにしろつい調子に乗って多方面にわたるリストがたくさん出来てしまったので、中には気が付かなくてそのままになっているものもあったからです。これを年中行事にしておけば、これからもきちんと補正が出来るのでしょうがね。ただ、フランクの交響曲を調べていたら、フルトヴェングラーのDG盤の録音データが間違っているのが分かりました。ところが、それはもともと「イヤーブック」にあった間違い、どうやら、これさえも全面的には信用出来ないもののようですね。
 もう一つ、新しく相互リンクをして欲しいというお申し出があったので、公式サイトのリンクを追加しました。この方は、リンクが出来上がった時点でメールを出したら、早速返事が届いたので、相互リンクが成立するのに半日しか必要なかったという、かなり気持ちの良い対応でした。というか、このネット社会では、やる気さえあればこれぐらいの速さは当たり前のことなのでしょう。というのも、中には、今月初めに「リンクさせて下さい」という連絡があった某サイトが、私の方は即刻リンクしたにもかかわらず、一月近く経過した今になっても、全くリンクをしてくれる気配がないという、考えられないほど対応の遅いところもあるからなのです。そうなってくると、そのサイトそのものがお粗末に見えてくるから、不思議です。
 私としても、この「禁断」と「おやぢ」だけの更新で誤魔化していては、いくら熱狂的なファンがいるといっても、バカにされてしまうのではないかという恐れを常に抱いています。せめて一月に一つぐらいは新しいコンテンツを作りたいものだ、と常日頃心がけていると、ほんのちょっとしたきっかけでそれが出来てしまうことがあります。今回がまさにそんな感じ、資料を集めるといった準備が全くなくても、それこそ半日で出来てしまったのがこちらです。
 ただ、あと一つ、どうしても今月中に作らなければならないものがあるので、安らかに年を越すにはもう一つの「ひらめき」が期待されるところです。
aventure number : 0484 date : 2004/12/28


今日の禁断 スマトラ

 仙台では、やっとまともな雪が降りました。なんでも8pほど積もったとか。しかし、なぜか私はこの「大雪」を実際に体験することは出来ませんでした。その雪が降った昨日から今日にかけて、ちょっと東京まで行っていたのですよ。ですから、ついさっき仙台駅に降り立ったら、あちこちに雪かきの跡があったり、歩道が凍り付いていたりしているのを見て、びっくりしていたところです。
 昨日仙台を出発したときには、まだ雨しか降ってはいませんでした。それが、新幹線がちょっと山の中に入ると、窓の外は一面の銀世界、それが東京に着くまでずっと続いていて、東京では、年に数回しかないという本格的な雪の日になっていたのです。よりによって、それこそ年に何回も上京しない私が行った日にそれが重なるなんて。お陰で、今シーズン最初の傘がなければ歩けないような雪を、なぜか東京で体験することになってしまいました。こんなことは、私の一生の間には、もう二度とないことでしょう。
 東京に行ったのは、こんなところに行ってくるためでした。
 この演目だけのために作ったという新しいホール、そこは、まさに制作者のこだわりが理想的な形で実現した空間でした。円形のステージから同心円状に客席が広がっていて、すべての観客が驚くほど近くにステージを感じることが出来ます。その中でも、1日目の席は前から2番目、ここは、もうステージの「中」と言っても構わないほど、間近に感じられるところ、なにしろ、開演の時にはステージと一緒に「回転」するのですから。つまり、開演前は、一般の席から見るとステージの「後側」に、お客さんが座っているものが、序曲とともにステージが回転して、お客さんごと前に現れて来るという仕掛けになっているのです。隣に座っていたヒレカツ先生は、その回転した椅子に座ってとても興奮していたようですから、そのうち何か書いてくれるかもしれませんよ。
 と、ホールの内部は凝りに凝った、まるでテーマパークのような高い完成度を示していたのとは裏腹に、ロビーのあまりのお粗末さには、ちょっとびっくりしてしまいました。もっとも、このホールがあくまで暫定的な施設であることは知っていましたし、工事の費用が「6億」などと言う信じられない程の値段だったのである程度の予想はしていたのですが、実際に出来上がってみると、「やはり」という感じです。最大の問題はその広さ。ショップのまわりには幾重にも行列が出来ていて、えらいことになっていましたし、もっとひどいのは休憩時のトイレの行列です。設備的には、これまでのノウハウを駆使して、50以上の女子用トイレを用意したといいますから、それは評価できるのですが、その人たちが並ぶためのスペースがあまりにも狭いので、もうロビーの中が身動きが取れないほどの修羅場になっていました。ホールからロビーへの出口が実質的には2ヶ所しかないというのも、ちょっと問題です。地震などがあってお客さんが殺到したときには、かなり怖いことになりそう。これから最低でも1年以上は続くロングラン、そんなことがなければいいのですが。
aventure number : 0485 date : 2004/12/30


今日の禁断 ヒロシマ

 いよいよ今年も終わりです。トップページにマーキーが出ているように、38万アクセスまであと少しになりました。さすがに年内は無理ですが、お正月の三が日中には間違いなくキリ番が出ることでしょう。くれぐれもチェックを怠りなく。ディズニーランドなどに行ってしまったら、ちょっと今回のキリ番は難しいかもしれませんね。それより、こんな大雪の日に仙台から車で行こうというのが、すでに無謀なことだったのかもしれません。高速の入り口で立ち往生している1号様は、無事に年を越せるのでしょうか。
 年末恒例の「紅白」はいい加減に見て、教育でやっていた「第9」を録画したものを、今見終わったところ。実はこの演奏会の日には生中継があったのですが、すっかり忘れていて、やっと見ることが出来ました。別に、毎年のN響の「第9」など、まさにルーティン・ワークの見本みたいな演奏ですから別に聞き逃してもなんの問題もないのですが、今年ばかりはちょっと違うかもという予感があったので、ぜひ見てみたかったものなのです。それは、指揮者がペンデレツキと言うところから来る、ある種の期待です。この作曲者、自作を良く指揮をしていますから、例えばあのブーレーズのように、作曲と指揮の両方に才能を発揮している人と思われています。ただ、多くの作曲家/指揮者がそうであるように、このペンデレツキにも、指揮の才能というか、テクニックについてはかなりの疑問符が付きます。彼が指揮をしたオルフの「カルミナ・ブラーナ」という有名なCDがあるのですが、これを聴けばその「才能」の程は一目瞭然、オケもコーラスも、全く掌握できていないものすごい演奏に、思わず目を見張ることでしょう。そんな人がN響を指揮した「第9」ですよ。これは絶対聞き逃せないと思うじゃないですか。
 期待に違わず、これは本当に「楽しめる」演奏でした。まず、指揮者が指揮棒を持っていないのに、意表をつかれます。そもそもペンデレツキという人は左利きで、指揮棒を左手に持つ、というのが、一つの「ウリ」だったのですが、敢えて指揮棒を持たないことによって、きちんと右手で指揮をしていることをアピールしていたのでしょうか。しかし、その「右手」はいかにも慣れてない様子、つい左手が出てくるのが、まず笑えます。そんな指揮者に、オーケストラはあくまで最低の品質は維持しようと努めて冷静になっている様もうかがえるのが、更におかしいところ。しかし、やはりいくらオケの中でアンサンブルを作ろうとしても、指揮者が邪魔をするので結果的にはグジャグジャの演奏になってしまって、まさに大笑いです。大晦日にこんな「楽しい」演奏が見れたなんて、なんか幸せ。
 こんなふうに前もって期待さえしなければ、なんだって楽しむことは出来るはずです。今年は期待しすぎて裏切られたことが、あまりに多すぎました。そんな悲しい思いをしないよう、来年は期待の目盛りを少し下げておきましょう。そうすれば、思いがけず嬉しいこともあるかもしれない、と言うのが、あまりにも非建設的な来年の抱負です。良いお年を。
aventure number : 0486 date : 2004/12/31


今日の禁断 ラトル

 あけましておめでとうございます。別に年が改まったからといって何が変わるというものでもありませんが、一つの区切りとして立ち止まるには良い機会なのでしょう。昨日はとりあえず初詣ということで、毎年行っている近所の神社へ車で出掛けてみました。ここは車で本殿まで行けるようにはなっているのですが、それはかなり細い急な坂道、毎年車がすれ違うのがやっとという大変な思いをさせられるところです。そこへもってきてあの雪ですから、ちょっと登るのは無理だろうと、下に車を置いて石段を上ろうと思っていました。しかし、そこまで行ってみると坂道を通っている車は全然ありません。道路もまず雪はなく、楽々上がれそうだったので、思いきって行ってみたら、なんの苦労もなく頂上まで上がることが出来ました。そこでお詣りなどをしつつその坂道を眺めてみたら、そこは上ってくる車で長蛇の列、私が来たときだけたまたま誰も他にいなかったのでしょう。そして、帰るときには今度は下りの車がぎっしり詰まっていました。ところが、私の車が通る頃になると、またもや他の車がいなくなってしまったのです。これが今年最初の幸運、こんなささやかなことでも、何か輝かしい未来が広がっているような気持ちになってしまうのですから、ありがたいものです。
 年賀状とともに年賀メールも来ていましたが、去年も送って下さった指揮者の篠崎さんから、今年も素敵なHTMLメールが届いていたのにも、幸せな気持ちになれました。篠崎さんと言えば、アメリカのメジャーオケの定期演奏会を指揮されたという、ニューフィルの歴代の客演指揮者の中では最高のランクに位置する方です。そんな方が、1回共演しただけのアマオケに、これほどマメに年賀状を送ってくれるなんて、すごいと思いません。というか、そういう人だからこそ、これだけのキャリアを築けたのでは、と、思ったりしてしまいます。このメールは、ビッグ・ベンをバックにした写真とともに次回の「かいほうげん」に載せますので、楽しみにしていて下さい。そう、篠崎さんは今はロンドンを拠点に活動なさっているということ、いくらなんでもニューフィルを指揮して頂けるような余裕などないことでしょう。
 お正月には、もちろんテレビのクラシック番組も見逃せません。ベルリン・フィルの「ジルヴェスター」も、ウィーン・フィルの「ニューイヤー」も、今や数週間後にはCDになって全世界で発売されるという「福袋」的な存在になっていますから、そのチェックを怠ることは許されません。とは言ってもまだ「カルミナ」は見直す時間がなくて、とりあえず「ニューイヤー」だけですが、「ウィーンの森の物語」でのトランペットのリピートミスは、果たして修正されたものが製品化されるのでしょうか。しかし、そこは差し替えがきいても、あのマゼールのヴァイオリンだけはどうしようもないでしょうね。数年前にやはり弾き振りをやったときは、まだちゃんとしていましたが、今回はちょっとひどすぎ、いくら「お祭り」だからと言って、こんな不良品をのうのうと売りつけたりしたら、普通はメーカーの良心が問われてしまうものなのですが。
aventure number : 0487 date : 2005/1/2


今日の禁断 ゴスロリ

 今年の年賀状は、毎年頂いている人からだけ、と思っていたら、なんと去年の暮れに腱鞘炎の治療に行った整形外科から新しく来ていました。最近は、お医者さんでも「お得意さん」確保のためにこんなマメなことをやっているのですね。「新年は4日から始まります」とか書いてありましたが、「この葉書をご持参の方には、湿布薬1週間分を差し上げます」なんてのが書いてあれば、よかったのですが。あるいは「痛み止めの注射1本」とか。もうあんなことで行きたくはないのですが、なんだかこの病院が好きになってしまいました。
 ところで、38万のキリ番、ちょっと油断して他のことをしている間に、「取りました」というメールの方が先に来てしまいました。昨日の夕方ということは分かるのですが、正確な時間まではチェックできませんでした。「残念〜!」そのキリ番ゲッターは、なんとヨーロッパ在住の女性、いやぁ国際的な広がりを持つサイトになったものです。問題は景品ですが、「住所が分かれば送ります」と言ってありますから(なぜか日本語)そのうち送ってあげることになるでしょう。DVDでも、と思ったのですが、あちらはPALでしょうから見れないかもしれませんね、などという配慮も、いかにも「国際的」で楽しいものです。
 一方、密かにキリ番を狙っていたであろう1号様は、大変な思いをして千葉方面で休日を過ごしてきたそうですね。「お土産」と言うことで、2.2MBもある動画ファイルを送ってきてくれましたよ。楽しかった思い出のおすそ分けということでしょうか、10分近くも収録されたその動画には、現場で見たのならさぞすごかっただろうなぁ、というようなアトラクションの風景が写されていました。はっきり言って人の頭だけが見えるだけで、肝心の踊りやら花火やらは、なんとなくモゴモゴとうごめいているだけという、ちょっと不気味なものですが、居ながらにしてこんな楽しそうな映像を見ることが出来るのも、「Bフレッツ」のお陰です。
 私の方も、年末年始のお休みに行ってきたことについて公開しようと思っていましたが、肝心のヒレカツ先生が初売りやら何やらで遊び呆けていて、なかなか原稿が出来てきません。その間に「キャッツ」がらみで他のサイトを探していたら、こんなコアなところを見付けてしまいました。これを見ると、仙台の「キャッツ」には50回以上通ったという、ものすごい「ファン」であるということや、東京での「キャッツ」にも、初日を含めて今年の11月までの間に30回以上ものチケットを確保しているというのが分かります。しかも、住んでいるのは仙台!それで、良く見てみると、私が東京に見に行ったのと同じ日に、この方も行っているのですね。そこで思い出したのですが、公演が終わって駅まで歩く帰り道で、確かに仙台の県民会館の前で見かけたのと同じ人に会っていたのですよ。仙台では2日続けて同じ服装で開場前にホールの前にいた人を見たのですが、東京にいたのもその時の服装と全く同じ、かなり目立つファッションの方でしたから、多分間違いはないはず。はっきり言って、ちょっとお友達にはなりたくないような方ですが、なんか「奇遇」といった感じです。
 そうこうしているうちに、待望のヒレカツ先生のレポートが出来てきました。公演の内容については仙台の時とほぼ同じ、今さら論評をする必要はないと思ったのか、主に新しくできた「キャッツシアター」についての独特な感想が述べられていますね。
aventure number : 0488 date : 2005/1/4


今日の禁断 小吉

 まだお屠蘇気分(そんなものは飲んだことはないのですが、一応慣用句として)が抜けきらないうちに、今年最初の練習が始まりました。しかし、会場の都合で火曜日が休館ということで、木曜日の練習、ちょっと寂しいスタートになるのは始まる前から分かっていたことです。それは、私がいつも通りの時間に旭ヶ丘に到着しても、まだホールの電気が点けられていなかったことでも分かりました。最初に鍵を取りに行くのはいやなので、セブンで時間つぶし、例の「はごろも杏仁豆腐」を仕入れておきましょう。今セブンでは700円以上買うと「おみくじ」が引けて、運が良いと賞品が当たるというセールをやっているのですが、200円にもならない杏仁豆腐では、引かせてはもらえません。でも、おとといお弁当を買った時に別の店でドラえもんのストラップをもらえたので、まあいいでしょう。そのストラップは、酉年にちなんで、ドラえもんが鶏にキスをしているというものです。
 そのうち、ホールと楽器倉庫あたりの電気が点きました。おそらく、打楽器のナオトくんでしょう。上がって行ってみると、確かにティンパニの音が聞こえます。そのうちに人も集まり、それぞれに「明けまして・・・」とか、新年のご挨拶を取り交わすという、いつもながらの風景です。「N響の第9、私も見ましたけど」という人もいて、ハッタリをかませたこの間の「禁断」が突っ込みの矢面に立たされることに。というか、普通の人がみれば、なんと言うことのないまっとうな演奏に見えるというのが、怖いところです。まあ、私の見方はえらく偏ったものですから、あまり気にしないで下さい。(それについて今から予防線を張っておくと、数日後にアップされる予定の「おやぢ」でも、さる指揮者について、担当のFさんが見たら怒り狂うような辛口のコメントが見られるはずです。この指揮者は、私が昔からちょっと信用のおけない人と思っていたのに、なぜか最近えらく持ち上げられているので、それに対する反発もあって、本気でこき下ろしたものです。)
 練習の方の後半は、私にとって初めての「ポホヨラ」でした。1回やった時には、「魔笛」を見に行って休んでいましたし。これは、確かに大変な曲ですね。特に弦楽器は、形になるまでにはかなり時間がかかることでしょう。管楽器は別に難しいところはないのですが、休みの小節の数え方でつまずいて、結構入れなかったところがありました。4/4と書いてくれればいいものを、わざわざ2/2などとなっているので(しかも、指揮は4つ振り)、つい分からなくなってしまいます。
 欠席のメールが来たので覗いていると、隣のママが目ざとくストラップを見付けて、「ドラえもんが鳥を食べていますね」ですって。なんとロマンのないことでしょう。
aventure number : 0489 date : 2005/1/6


今日の禁断 唐揚げ

 午前中に灯油を買いに出た時には暖かかったのに、午後から出掛けようと思って外に出たら、いきなり寒さが襲ってきたのでびっくりしてしまいました。いくら異常気象だと言っても、今は紛れもない冬の真っ最中、油断をしてはいけません。その、午後からの用事は、ニューフィルの定期総会です。こういう団体には付きものの予算とか年間行事を話し合う会ですね。一応私は執行部ですから、少し早めに行って、部屋の暖房を入れたり机を並べ替えたり、そのうち役員たちも集まってきて、「今年は特別な議題もないし、すぐ終わるだろう」みたいな話をしています。確かに、今年の総会では特に変わったことを討議するという予定はありませんから、それは大いに予想されることなのですが、私としてはある程度実のある話をしてもらわないことには、ちょっと困ることになってしまいます。それは、もちろん「かいほうげん」に関わることなのですが、製作作業は順調に進んで、この総会の議事録さえ出来上がればほぼ完成と言うところまでこぎ着けてありまして、そのためのページが2ページ確保されているのです。これが、1ページ分で済んでしまうような内容では、ちょっとレイアウトに苦労することになるので、なんとしても2ページ分の議論は展開して欲しいというのが、私の切実な願いだったのです。
 確かに、総会は淡々と進むかに見えました。しかし、最後になってなかなか熱い討議が交わされることもあり、終わってみれば1時間半が経過していたという、かなり実のあるものになっていましたよ。こうなると、逆に2ページで収まるかどうかという心配が出てきます。というのも、実はもう半分は印刷が終わってしまっているからなのです。昨日のことですが、とりあえず変更はないだろうというページが8ページ分出来上がったので、初めて、例の新しいコピー機で印刷してみたのですよ。まだ連続で何十枚も印刷したことはありませんでしたから、果たしてちょっと前に出来たように高速で印刷できるのかどうか、試してみたかったからです。そして、そこで起こったことを目の当たりにして、私は軽いめまいのようなものを感じてしまいました。前の機械を使っていた時の経験からはまさに信じがたいほどのことが起こっていたのです。ある程度予想はしていましたが、現実に100枚以上のA3サイズのカラープリントが、本当に切れ目なく排出されるなんて、今までの4年間のあの遅いスピードはいったい何だったのでしょう。
 というわけで、我に返った頃には8ページ分の印刷は、すべて完了してしまいました。総会のために空けておいたページの次には、すでに角田の写真集が印刷されてしまっていますから、ページ数を増やすことはもはや不可能になっているのです。これから議事録のテープ(MD)起こし、果たしてどのぐらいの量になることでしょう。
 総会が終われば、恒例の新年会です。はるばる横浜からTさんご夫妻が参加、楽しい一時を過ごすことが出来ました。期待していた「じゃんかい」の料理はイマイチでしたが。
aventure number : 0490 date : 2005/1/8


今日の禁断 アンゲロフ

 予想通り、先日の総会の議事録は、準備していたページ数を大きく上回ってしまうことになりました。テキストだけでA4の用紙だときっかり3ページ分というのが、テープ起こしの結果だったのです。これを、フォントを小さくしたり段組をして2ページに収めることは簡単ですが、そうするといかにも無理に押し込んでしまったような、私の計画性のなさがいっぺんで暴露してしまうような、一寸みっともないものになってしまいます。仕方がありません。金曜日に印刷した2枚のうちの1枚は、「勉強代」ということで破棄して、新しく印刷し直すことにしましょう。もちろん、それは時間的には全く問題のないものであることは、もはや証明済みですから、大丈夫、そのために某レコード芸術のように発行が1週間遅れるなどということはあり得ません。というか、これからはあわてて見切り発車で印刷をしなくても充分間に合うことが分かったのですから、しっかりレイアウトが固まるまで待ってから印刷に取りかかることにしましょう。そのボツになった紙は、両面印刷されてしまっていますから、メモ用紙にも使えませんね。紙飛行機でも作りたい方は、お申し出下さい。
 ところで、見切り発車をして一寸恥をかきそうな思いをしているのが、「おやぢの部屋」執筆者です。先日のドヴォルジャークの交響曲全集のレビューの中で、1曲だけ先に別のレーベルから出ていたものがあって、それは「別の録音」だと書いたのですが、どうやらそれは同じものであった可能性が非常に高くなってきたというのです。そもそも、このCDを輸入しているメーカーが販売店向けに出しているインフォメーション(これは、前にも書いたようにネットで見ることが可能)にも、「別のもの」とはっきり謳ってあり、中には「ティンパニの音が全然違う」といったような具体的なコメントもあったので、それをすっかり信用してしまったというのが、執筆者の言い分。しかし、彼は前のCDもちゃんと聴いていて、その上で「一層先祖返り」などという感想を寄せているのですから、人間の感覚などあてにならないものです。それだけ先入観というのは恐ろしいものだということになるわけで、殆どプロと言っていい彼にしてからがこの有様なのですから、まだ自分自身で判断する能力があまり備わっていないようなリスナーにとっては、それが絶対的な基準になることだってあり得たりします。その「先入観」を植え付けるのは、いわゆる「音楽評論家」といわれている人たち、そして、最も権威があるとされている彼らの執筆の場が、いわずと知れた「某レコード芸術」というわけです。つまり、この雑誌で「推薦」となっていれば、その演奏は間違いなく優れたものであると信じて疑わない人は、クラシックと聴き始めたような人ではかなりの割合になるのでしょうね。
 もちろん、「先入観」として与えられる情報が正しい場合にはなんの問題もないのですが、極めて客観的なデータであるべきメーカーのインフォがこんな有様なのですから、これが正しいなどという保証は誰にも出来ません。というより、同じものを聴いていても私の評価と彼らの評価が一致する方が少ないぐらいですから、これを盲目的に信じることがいかに危険なことかが分かるのではないでしょうか。もちろん、私のレビューを鵜呑みにする方がより危険なことは、言うまでもありませんが。
aventure number : 0491 date : 2005/1/10


今日の禁断 鳩サブレ

 新しいプリンター(複合機)で初めて作った「かいほうげん」が、今日の練習に出席した団員には配られました。やはり、木曜日とあって出席者は少なめ、なんとフルートパートは後半は私一人という寂しい状態でしたし。ですから、そこにいた人全員に配っても、まだ大量に余ってしまっています。しかし、今日を逃すと来週はパート練習ですから、配るのは無理、ぜひ今月中に必要なネタもあったので、仕方がありません。発行のタイミングと、記事の集まり具合と、そして出席状況まで加味するとなると、理想的な発行日などあり得ませんから。
 さんざんお騒がせしたレイアウトの問題でしたが、議事録はテキストだけで3ページあったので、それに写真を入れてふくらませ、結局4ページ使うことにしました。と言うのも、当初2ページ分を用意していた別のコーナーが、1ページしか必要なくなってしまったので、その穴埋めが必要だったからです。いずれにしても、真ん中から2枚目の紙に印刷する内容は変更する必要があったというわけで、あせって印刷する必要などさらさら無かったと言うことです。その教訓を生かすべく、一番外側のページはギリギリまで印刷を待ってみることにしました。と言うのも、お気づきでしょうが、なんにでも好奇心旺盛な私が最新のトレンドを導入しようと思って貼り付けた「QRコード」がここには印刷されることになっていたからなのです。これは、携帯電話で読み取ることの出来るバーコードの一種なのですが、最近あちこちで見かけるもの、おそらくこれを生成させるツールがどこかにあるはずだと探してみたら、見つかったのがこのサイトでした。URLを入力するだけで、その場でQRコードが出来てしまうというすぐれもの、もちろん、その画像はそのまま保存することが出来ます。これで公式サイトのURLを組み込んだ画像を最初のページに貼り付けたのまではよいのですが、それを印刷してみても実際に作動を確認することは、私には出来なかったのです。そう、私が最近買い換えた「プレミニS」は、必要最小限の機能しか搭載されていない機種だったので、カメラなどは付いておらず、従ってQRコードを読み取ることも出来なかったのです。ですから、職場でためしに印刷したものを、そういう機能の付いた携帯を持っている同居人のいる自宅まで持ち帰って、実際に読み取れるかどうか試す必要があったのですよ。
 そんなわけで、最後の1枚を印刷したのが今日の午前中なのですが、印刷自体はものの15分ほどで、まさにあっという間に終わってしまいました。あとは折ったり綴じたりというのに時間が割かれるというのはいつも通りですが、それでもお昼前には余裕ですべての作業が終わってしまうのですから、すごいものです。
 というように、常に新しいことにチャレンジしている「かいほうげん」、写真も見違えるようにきれいに印刷されていますが、これを見れるのはもちろんニューフィルの団員だけです。ですから、もしあなたがヴァイオリンなどを演奏する力があるのなら、ぜひニューフィルに参加して、この素晴らしい会報を実際にご覧になることをお薦めします。
aventure number : 0492 date : 2005/1/13


今日の禁断 ガラスの仮面

 「のだめ」の 11巻が発行になりました。確か、おとといの13日が発売日だというのは、二ノ宮先生の日記を見て知っていたのですが、その頃はラトルの新しいCDのことでわたし的には盛り上がっていたので、全くのノーマーク、今朝になってその日記を見直して、あわてて買いに走ったというわけです。確か8巻あたりを買ったことがある近所の小さな本屋さんに行ってみると、1巻から10巻までのすべての巻が平積みになっていましたよ。「のだめ」の勢いは、とどまるところを知らないほどのものになってしまっているのですね。
 そんなとてつもない人気を反映して、ストーリーの方は明らかに長期連載を意識した展開になってきているように思えます。今回あたりはのだめの挫折などという、当初のプロットからは到底考えられないようなテーマになっているのは、あくまでストーリーの幅を広げるものと見るべきなのでしょう。これが伏線になって、いずれは屈託のない明るさで解決されることを、期待したいものです。間違っても、大風呂敷を広げすぎて収拾がつかなくなるような「ガラかめ」現象だけは避けてもらいたいと、切に望むものです。余談ですが、「ガラかめ」というのは、「こちかめ」とは関係がありません。
 さて、例によって、究極のあら探し、これだけの読者を獲得している作品ともなれば、このようなオタクの指摘は、避けて通れないものなってきています。人気マンガならではの試練、甘んじて受けて頂きましょう。第11巻の表紙は「ファゴット」です。こんなマイナーな楽器がコミックの表紙を飾るなどということは、おそらく史上初めてのことではないでしょうか。これを機会に、この低音楽器の認知度が上がればそれはそれで嬉しいことではあります。しかも、表紙の折り返しには、このファゴットと同じグループの「コントラファゴット」などという、ちゃんとしたオーケストラ(つまり、吹奏楽のようなものではなく、という意味ですが)でなければ絶対にお目にかかることのないどマイナーな楽器すら、描かれているのですから。しかし、本当に残念なことに、このコントラファゴットは上下逆さまになってしまっているのですよ。確かに、サックスのような管楽器であれば、開口部(いわゆる朝顔・・・っても、便器じゃないですよ)が上を向いているのが当たり前ですから、この楽器でも上を向けてあげたい気持ちはよく分かりますが、この絵のようなタイプの楽器は下を向くのが正しい置き方、しかも、床に置くためのピンが「上」に付いているのですから、これは明らかな間違いです。
 ファゴットの受難は、この表紙にとどまりません。本編では千秋が指揮者コンクールのファイナルでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏するというシーンが出てきますが、そこで現れるオーケストラの全景を見てみると、なんと1番ファゴット奏者がいないのです。なぜか楽器だけは斜めに立っているのですが、肝心のそれを吹く人がどこにもいません。あまり小さいので、譜面台に隠れてしまったのでしょうか。このコマ、この曲に必要な楽器編成を完璧にクリアしているという労作なのですが、こんなところに落とし穴があろうとは。
aventure number : 0493 date : 2005/1/15


今日の禁断 ポホヨラ

 以前セブンでドラえもんのストラップをもらったことを書きましたが、それを使いながら不安なことがありました。というのも、前にスヌーピーの同じようなタイプのものを使ったことがあったのですが、それは1週間ほどで見事に壊れてしまったからです。携帯はおしりのポケットに入れてありますから、車の乗り降りとかでどうしても力がかかって、こんなちゃちな造りのものはすぐ壊れてしまうのは分かっていたのですが・・・。ですから、今回はかなり注意をして、出来るだけそっと扱うようにしていたのです。そのせいか、殆ど傷も付かないほど、きれいなままでいてくれていました。このままずっとドラえもんのままでいつづけてくれるのではないか、と思い始めた矢先、やはり悲劇は起こってしまいました。練習が始まる前、「ちょっと遅れます」というメールが届いたのを見ていたら、隣で「あ、ドラえもんですね」と言う声がしたので、「うん、良いでしょう」としっかり見せてあげようとしたら・・・
ドラえもんがかじって(ウソ!)いたニワトリが、見事になくなってしまっていましたよ。しかも、ドラえもんの腕まで、手首から先がなくなっているではありませんか。なんと無惨な。やはり、こういうものは長持ちはしないのでしょうかね。
 それはさておき、今度の演奏会の指揮者、新田ユリさん、来月になればいよいよ指揮者練習が始まるのですから、その前に色々情報が集まってくることでしょう。まず基本はネットからということで、だいぶ前に実は新田さんの方からニューフィルの公式サイトに「リンクさせてください」という連絡を受けていました。ご存じでしょうが、新田さんは立派な公式サイトをお持ちになっていますから、そちらからの相互リンクを望まれていたのです。今まで色々な指揮者がいらっしゃった中で、実際の顔合わせの前にこのようなお申し出があったのは初めてのこと、これからは、このようにネット社会を積極的に利用しようという音楽家は、ますます増えていくことでしょう。そこで、こちらからは早速「森と湖の詩」というそのサイトにリンクを張りました。しかし、そちらの方からは、一向にリンクされる気配がないので、正直不安になっていたところ、このたびようやくあちらのリンクのページに記載されたことを知って、一安心。これで、堂々と団員の皆さんにもご紹介することが出来るようになりました。このサイトは、新田さんご本人ではなく、ファンの方が作っておられるようで、リンクもいくつか貯まるのを待っていたようですね。もちろん新田さんご自身のエッセイなどもありますが、「Keskustelu」というタブをクリックすると、それが掲示板になっていて、そこに日記のように気軽な書き込みをされているのを読むことが出来ます。来月あたり、そこにはニューフィルとの練習の模様が書き込まれるのでしょうか。
aventure number : 0494 date : 2005/1/18


今日の禁断 ミント

 この間の大雪から何日か経ちましたが、いまだに街中でさえ道路脇にはうずたかく雪が積み上げられています。このところ日中は暖かかったりしたので、少しずつ溶けてはきているようですが、日陰などはまだまだなくなるには時間がかかることでしょう。私の職場でも、やっと雪かきが完了したところです。積もってすぐにかくのが一番楽なのは分かっているのですが、なかなか時間が取れなくて、いつの間にか踏み固められて「氷」になってしまいます。ただ、そうなったらなったで、アスファルトの地面からその氷を引きはがす時の快感がたまりません。スコップをうまく押し入れると、かなり大きな氷の板がはがれてくるので、それを割らないように持ち上げて、土が出ているところまで運びます。そんなことを繰り返していると、そこには氷の山がうずたかく出来上がるというわけ、何か一つのことを成し遂げた実感というものが、しっかりと形になって残ってくれます。心地よい汗をかきながら、そんな、背丈ほどもある労働の対価を感慨深げに見つめるのが、このところの日課でした。
 ところで、明日は私の誕生日、一山越えたところにあるイタリアンレストランでは、誕生日前後のお客様は豪華なパフェをプレゼントしてもらえるというサービスがあるのを知っていたので、そこに行くことにしていました。ところが、夕方になってかなり激しく雪が降ってきたので、それはキャンセル、ホカ弁で「味噌カツ弁当」を買っていくことになってしまいました。しかし、しばらくするとその雪も少し収まってみぞれっぽくなってきたので、ちょっと怖いけど山越えを敢行することにしましょう。国見峠では、さすがに歩道の雪の量は平地よりずっと多くなって、「雪のトンネル」状態でしたが、道路は全く問題なし、無事南吉成につくことが出来ました。
 「ボーノ・マンマ」というそのお店は、最近メニューを値下げしたばかり、確かにパスタは絶品なのですが、ちょっと値段が高いのがネックで、割引券でもない限りなかなか行けなかったのが、これからは手軽に行けることでしょう。というか、実際にあまりお客さんが集まらなかったので、渋々値下げしたというのが、正解なのでしょうか。雪のせいかもしれませんが、今日もお客さんはあんまり入っていませんでしたし、せっかくのお気に入りのお店なので、潰れたりしなければよいのですが。ここは、実は前にあったアジア料理店が潰れたあとに出来たもの、その可能性はなくはありません。お隣の「びっくりドンキー」は、いつ行っても満員だというのに。
 お目当てのパフェを頼んだら、「写真をお撮りしています」と、インスタントカメラを向けられました。「2枚撮って、1枚はお店に飾りたいんですが」というのはご遠慮して、1枚だけにしてもらったのが、これです。ちゃんとロウソクが立っていました。とうとう私も不惑です(ん?)。

aventure number : 0495 date : 2005/1/20


今日の禁断 スキン

 「私がブログに手を染めることは決してないでしょう」などと大見得を切ったのはいつのことだったでしょう。もちろん、この「禁断」をブログにすることは絶対にあり得ないというのは、厳然たる事実なのですが、最近のこのツールの隆盛を見ていると、やはりウェブマスターとしては一応体験してみる必要はあるのではないか、みたいな思いに駆られてしまうのは、致し方のないことでしょう。本当に、今のこのブログの氾濫ぶりはちょっと異常、しかし、これだけ手軽で、しかも相互関係が簡単に構築できるといわれているものを、なにはともあれ実際に体験してみなければ、それについて議論をすることだってできなくなってしまうのでしょうからね。というより、やはり私を後押ししたのはいつもながらの好奇心、何を置いても新しいものは試してみたいという、因果な性分のなせる業でした。
 このサイトでブログに出来るものといったら、やはり「おやぢの部屋」でしょう。日記形式でこんな風に新譜を紹介しているブログをあちこちで見かけるので、そんな土俵に殴り込みです。内容も文章力もちょっと格の違うスタッフが執筆したものの集大成ですから、どんなところに出しても恥ずかしくないという自信はあります。ひとつ、ブログ業界に新風を送り込んでやることにしましょうか。
 と、息巻いてはみたものの、なにはともあれ、どこかでブログの材料を調達しなければなりません。このブームに乗って、今やネット界はブログのレンタルサイトが大にぎわい、いったいどこから仕入れればいいことやら。まず、検索サイトであたりを付けて、「○イブドア」あたりではどうでしょうか。仙台にも縁があることだし、きっと良い材料が揃っていそう。手続きは別に面倒なことはなく、IDとパスワードを指定するだけで簡単に準備が整います(私の用意したIDはもはや使えなくて、結構苦労はしましたが)。ところが、いざ投稿しようと思っても、ここは説明がえらく不親切です。画像を入れようと思っても、肝心のことがまるで説明されていません。ヘルプを調べようとしたら、それは掲示板形式になっていて、本当に知りたいことはさっぱり分からないという、ちょっとした「勘違い」状態。どうもこことはあまり相性がよくないようなので、さっさと見切りを付けることにしましょう。かといって「□天」なんかは絶対いやですから、「エキサイト」という、同じようなレビューをやっている人が使っているところを試してみることにしました。ここはなかなかのもの、使いやすさからいったら「○イブドア」など問題にならないほど親切です。
 もちろん、カスタマイズやレイアウトでは未だ試行錯誤が続いていますが、とりあえず今年に入ってからの「おやぢ」を全部コピーしたものが出来上がりました。手順も大体固まってきて、もとのものさえ出来上がれば、ブログの方はほんの2〜3分で出来てしまいますから、当面は現行品とブログの二本立てでやっていくつもりです。でも、ブログではインデックスを作ることは出来ないので、メインはやはり従来品ということになるのでしょうね。
aventure number : 0496 date : 2005/1/22


今日の禁断 カルミナ

 おとといスタートした「ブログ」ですが、決してすんなり出来るようになったわけではありません。まず、一番苦労したのがレイアウト。今の「おやぢ」と違和感のないようにジャケットとタイトルを入れようと、それは大変な試行錯誤を繰り返すことになってしまいました。ご存じでしょうが、「ブログ」というのはこのサイトのように、自分のパソコンの中に作ったファイルを「転送」するのではなく、ブログがあるサイトに直接「書き込み」をして「投稿」するという仕組みになっています。例えば「掲示板」とか、やはり投稿形式で作っていくレンタル日記のサイトなどと同じことです。
 そこで、まずテキストを入力することから作業が始まることになります。一応「HTML対応」とありましたので、最初は「おやぢ」のソースをそのまま貼り付けてみました。もちろん、画像などは相対パスの設定になっていますから、「http」から始まる絶対パスに直すことも忘れてはいませんよ。それで「プレビュー」という、送信前に出来上がりをチェックできる画面を見てみると、確かに同じようなレイアウトで出来上がっていたので、とりあえず送信してみました。ところが、実際にアップされた画面は、テキストが全くマージン無しに広がって、スタイルシートが完璧に無視されたようなみっともないものになってしまっていましたよ。しかも、本文が入るべき場所ではないところに入っていましたし。そこで、よくよく案内をみてみたら、「<TABLE>タグは使えません」とありました。そう、「おやぢ」のレイアウトは<TABLE>を使っていたので、それが敗因だったのです。そこで、ちょっと面倒くさいのですが画像の位置を指定して、そのまわりに改行を使ってテキストを配置するということをやってみたら、何とか、似たようなものが出来たので、当面はこれで行くことにしました。タイトルの行数に応じて改行の数を決めるというやり方です。もちろん、これを一度決めてしまえば、あとはほぼ自動的に貼り付けていくだけで、「本家」から「ブログ」へ移し替えることが出来るようになります。
 そうやってアップするだけでは、掲示板や日記と変わるところはないのですが、ブログの場合は他のブログと簡単にコミュニケーションを取ることが出来る、というのが、最大の特徴。それを確かめるために、「トラックバック」というものを実際にやってみることにしました。これは、自分が書いたものと同じテーマを扱った記事を別のブログで見付けた時に、その間で連絡を取り合えるリンクのことです。手順に従って、相手の「トラックバック用URL」を自分の記事に貼り付けて「投稿」すると、即座にリンクが出来て、相手のブログの中で通知してくれるというものです。私にとっての初トラックバック、「送信」ボタンを押すと、「少し時間がかかることがあります」というコメントがでて、もとの画面に戻ってしまいました。そこで、ブラウザの「戻る」ボタンで戻ってみると、まだ送信している気配。それを何回か繰り返すと「トラックバックに失敗しました」というコメントです。別の会社のブログでしたから、うまく行かないのかと思って先方に行ってみると・・・・そこには、なんと「jurassicさんからのトラックバック」という文字が、数限りなく並んでいました。最初の1回で送れていたんですね。
 なんだか、すっかりハマりそうな予感。しかし、考えてみると、ブログというのは、もしサーバーにトラブルがあったら、一瞬にして消え去ってしまいかねないものなのですね。やはり、しっかりパソコンの中にデータが残っている従来の形も、貴重な「文化遺産」である「おやぢ」の場合は、絶対に必要なものなのです。
aventure number : 0497 date : 2005/1/24


今日の禁断 冴花

 39万のキリ番は、今日中に出るはずでした。練習が終わってトップページを開いてみると、確かにもうすでに25カウントばかりオーバーした数が表示されています。ということは、前回、38万になったのが3日のことですから、22日間で10000を達成したということになります。これは、JP始まって以来の最速、1日平均455ヒットという、ものすごいアクセスがあったということになります。ブログなんかも始めたために、更にリンク先が広がる気配、40万までは、果たして何日かかるでしょうか。
 さて、今日の練習、恐ろしく少ない人数で始まることになりました。その理由は駐車場の混雑、隣の青年文化センターで、この間のコンクールで優勝した人のリサイタルがあったため、こちらの駐車場も早々と満車になってしまったのです。何度も書いているように、この情報は「かいほうげん」に「満車予報」として掲載済みのものですから、注意していれば分かったはずなのですが、なかなかそこまでは読んでくれないものです。というか、「満車確率100%」などと書いてあっても実際にはそんなに混まない時もあったので、多寡をくくられているという面もあるのでしょうが。いずれにしろ、練習指揮者が「管の方が弦より多いっちゃ」と言った通り、スタート時には弦楽器はかなり小ぶり、コントラバスなどは一人もいませんでしたし。
 そんな状態でも、練習はみっちり進みます。シンフォニーは軽く仕上げて、後半に「ポホヨラ」をしっかり、というのが当初の予定だったのですが、1楽章と2楽章で思い切りていねいに、というか、例によってしつこく小返しを繰り返していけば、当然時間は押してしまって、結局「ポホヨラ」には最後の30分しか割り当てられなくなってしまいましたよ。これではとても全曲は出来ないと、途中からスタート、お陰で、私としては最もやっておきたい高音が連続する木管のアンサンブルは、とうとう出来ずじまいでした。この箇所、アマオケのフルートにとってはかなりの難所、ちゃんと吹けるようになるためにはなによりも場数が必要になってきます。この前、初めてやった時には、拍子を数え間違えてそもそも入ることが出来ませんでしたし、今日もパス、いったいいつになったらまともに吹けるようになるのでしょうか。
 考えてみたら、来週合奏があったあとは、分奏をはさんで、もう指揮者練習が始まるのですね。そうなると、もう「ポホヨラ」を練習する機会はないということに気が付いて、技術委員会で急遽来週もこの曲をやることに決まりました。いよいよ、本格的な慌ただしさが始まってきたようですね。
aventure number : 0498 date : 2005/1/25


今日の禁断 マトリョミン

 ブログを始めたので、4つのサーバーを使い分けて、外見的には5つのサイトを管理している形になってしまいました。そのうちのひとつは全く更新をしていない職場のサイトですから、実質的には、常に4つのサイトの面倒を見ているということになります。その中の、マンションの管理組合のサイトで大量の画像を取り込むことになり、送られてきた画像を整理してアップしたら、それだけで1時間半かかってしまいましたよ。その成果を見たい方は、こちらをどうぞ。なぜか写真のなかに「gif」などで送ってきたものがあって、かなり見づらくなっています。やはり、普通の写真は「jpg」で、というのが大原則だというのが、よく分かります。
 ところで、昨日のことですが、とても嬉しくなるメール(アンケート)が届きました。「テルミン」をテーマにしたブログを作ってらっしゃる方からのものですが、私が作ったテルミンのページを見付けて、早速リンクを張ってくださったというのです。そこに行ってみるとお分かりのように、私のコンテンツを正当に評価してくださっていると共に、その語り口の「おふざけ」を、とても喜んでいるようですね。こういうコメントは、本当に励みになるものです。かなり自信を持って書いているようなフリをしてはいますが、心の中ではいつでもビクビク、特に「おふざけ」に関しては、つい限度を超えてしまいがちなのをいつかは指摘されるのではないかと、まさに戦々恐々なのですよ。ですから、このように、私の意図がきちんと伝わっていることが実感された時には、みんなに知らせたくなるほど嬉しくなってしまうものなのです。
 ですから、本当は昨日のうちにこのネタを書きたかったのですが、もう1度そのブログを読もうと思って行ってみると、なんと、「メインテナンスのため公開も更新も出来ません」という表示になっているではありませんか。いくら「最新の情報伝達ツール」と言ってみたところで、こんな風にサーバーの都合でいきなりアクセスが出来なくなってしまうと言うのは、ちょっと問題です。私がメインで使っているプロヴァイダは、もう7、8年経ちますが、小さな障害は時たまあったものの、このような事態でサイトが見られなくなったということは1度も経験していません。というか、きちんと料金を払っているのですから、それはある意味当たり前のことなのかもしれませんし。その点、殆どが無料でレンタル出来るブログの場合は、その辺の責任に関してはあまり考慮していないから、こんなことになってしまうのかもしれませんね。これがブログの怖いところ。前にも書いたように、いつかはログが丸々なくなってしまうという事態が、きっと起こりますよ。その時のためにも、バックアップは欠かせません。
aventure number : 0499 date : 2005/1/27


今日の禁断 ガルニエ

 アンドリュー・ロイド・ウェッバー自身がプロデュースを手がけた映画版「オペラ座の怪人」が、いよいよ今日から日本で公開されています。そこで、早速利府まで行ってきました。公開初日に映画館へ行ったなんて、確か初めての経験になるはずですね。朝1番だともっとすごいのでしょうが、あいにく2回目、前評判が高かったので、「ハウル」みたいに前の方の席しか空いていないことを心配していましたが、結局、その「ハウル」と同じ5番シアターは半分ぐらいの人しか入っていませんでした。アメリカでは一足先に公開されていましたが、いまだに興行収入が5000万ドルにも満たないという苦戦を強いられているようですから、どうやら日本でも爆発的なヒットというわけには行かなかったのでしょうか。「シカゴ」のような、どうでもいい作品があんなにヒットしたというように、売れることと作品の良し悪しとは殆ど関係がないのでしょうね。
 そう、私にとっては、この映画はとても満足のいくものでした。基本的にオリジナルのミュージカルを忠実に再現していて、余計なことはなにもしていないのが好感が持てます。1箇所だけ、ミュージカルにはないエピソードが加えられていますが、それもエンディングのファントムの心理描写の重要な伏線として機能していましたし。そして、素晴らしいのは、ステージでは絶対に再現できないことを、映画の最新の表現技法を駆使して映像化したことです。特に、序曲の部分で、廃墟となっていたオペラ座が一瞬にして華やかだった時代にタイムスリップするシーンは圧巻、同じように、シャンデリアが落ちてきて「大惨事」が繰り広げられる場面も、いともたやすくとてつもない迫力が実現されています。
 音楽的には、オーケストラがとても素敵でした。例によって、ハリウッドではなく、イギリスのミュージシャンが中心になったオケは、サイモン・リーの指揮のもと、表現力豊かで、しなやかな音楽を聴かせてくれていました。もちろん、迫力もすごいもの、これだけの充実した音を生のステージで再現することはまず不可能ではないでしょうか(それこそ、R・シュトラウスのオペラぐらいの規模のオーケストラが必要、普通のミュージカルの劇場のピットには到底入り切りません)。そして、クリスティーヌのエミー・ロッサム。予告編で彼女の声を聴いた時には、「こりゃ、ダメだ」と思ったものですが、ちゃんと聴いてみるとなかなかのもの、声はともかく、歌のセンスは抜群のものがありました。その声ですが、ロイド・ウェッバーが惚れ込んだというのも納得、彼女の声はあのサラ・ブライトマンそっくりだったのですよ。ですから、これは人によってはちょっと抵抗があるかもしれません。その点、ラウルのパトリック・ウィルソンの声は、甘くソフトで私は大好きです。ファントムのジェラルド・バトラーは、例えば劇団四季の高井さんあたりを聴いてしまうとちょっと「問題外」という感じ、健闘はしていますが。
 ミニー・ドライバーがカルロッテ役、もちろんベル・カントの歌は吹き替えですが、エンドロールで流れるオリジナル曲を彼女が歌っていると知ってちょっとびっくり、これも聴きものです。
aventure number : 0500 date : 2005/1/29

05/1/30-3/9