0461(04/11/23)-0480(04/12/21)

今日の禁断 帽子

 前回の「キャンディード」については、制作者のインタビューなどを掲載した格好の資料が、実は手元にあったことに気が付きました。それは、こちらでもご紹介した「パーフェクト・オペラ・ガイド」。この作品を明確に「オペラ」と位置づけて、その「蘇演」の立役者であった演出家の宮本亜門などが登場していたものでした。あれだけ持ち上げておきながら、肝心の所を読んでいなかったという反省も込めて、その部分をきちんと読み直してみたら、なんと、私が「耐えようもなく退屈」と書いたあのセリフの部分は、それを演じるヴォルテールの役ともども、原作にはなかったものだということがわかりました。あのセリフは宮本が付け加えたもの、原作だけでは到底プロットが理解できないという判断だったのでしょうか。確かに、あのセリフがなくなってしまうと、あの物語の内容を理解するのは極めて困難なことでしょう。この本の別なところでは、「いまだに決定稿すらできていない作品」とも書いてありました。要するに、まだ完成はされていなかったというもの、それを何とか鑑賞に耐える形にしようとした悪あがきの結果が、あのセリフということになるのでしょうか。それにしては、この公演は連日満員だったといいますから、私には到底理解できない魅力があったのでしょうね。
 連日満員の「ハウルの動く城」は、今日もおとといと同じ、いや、初回の「7時」の回がないぶん、さらに来場者は増えているようでした。頑張って10時半頃には着いたというのに、もう駐車場は完全に満車状態、通路さえも殆ど空いていませんでしたから。まともな席があるのは2時の回、それまでは隣のジャスコあたりで時間をつぶします。
 確か、ここのシアターで満席になったことを体験したのは初めてのことではないでしょうか。しかし、長時間待たされてもきちんと席が確保されているのは、かつて「ドラえもん」などを見るために長い時間立って待ったあげく、まだエンドロールが流れている間に座席の争奪戦に加わるという壮絶な思いを体験している身には、とてもありがたいものです。大人数の場合、観客の間の一体感、みたいなものも味わえますし。しかし、この作品が上映されている間中、満席のお客さんの中からは笑い声が一度たりとも起こらなかったのは、どういうことなのでしょうか。もちろん、感涙に咽ぶ気配など、感じられようもありません。なんだか、小さなお子様などは退屈して立ち上がってウロウロしてますし。正直、「城」とか「戦闘機」の精密きわまりないメカの描写には殆ど感動に近いものをおぼえたものの、ストーリーはそれこそ「キャンディード」に勝るとも劣らない(?)不可解なもの。このプロットになんの心も動かないというのは、私の感受性が恐ろしく鈍いせいなのでしょうか。それとも、宮崎アニメに物語としての完成度を求めるのが、そもそも間違ったことなのでしょうか。前もって知ってなければ、ハウルの声がキムタクだなんて、絶対分かりませんし。
aventure number : 0461 date : 2004/11/23


今日の禁断 動画

 信じられないかもしれませんが、今まで私は「ブロードバンド」というものとは全く無関係に暮らしていました。これだけ充実したコンテンツを持つサイトをいくつも運営しているにもかかわらず、接続に関しては、利点は「常時接続」というだけのエア・エッジ、しかも、料金の安い32KBという、現在では加入しようとしても対応機器すら入手できない(全部128KBになってしまいました)まさに現存する最遅(そんな言葉あった?)の環境だったのですよ。ですから、ホームページを見て回るのも今となっては一苦労です。最近はブロードバンドを前提としたサイトの、なんと多いことでしょう。個人のサイトですらFLASHなどを使っていたりして、トップページを開くだけでも数10分(ほんとですよ)かかってしまうこともしばしば、しびれを切らして開くのを諦めたサイトは数知れません。メールにしても大変です。私なら当然ブロードバンドだと思って、大量の写真を送りつけてくることもありますから、そんな時はひたすら忍耐です。「まだダイアルアップですから、あまり重たいものは添付しないでください」なんて、とても恥ずかしくて言えませんし。
 私のマンションには光ケーブルが引いてあるのは、だいぶ前から知っていました。その気になれば、いつでも「Bフレッツ」を導入することは出来たのです。しかし、私は自分一人でやれることに関してはとことん好奇心がわいてなんでもやってしまう方ですが、こんな、実現までにはいろいろの機関と接触を持って折衝を重ねなければならないようなことは大の苦手。だいたい、NTTとプロバイダとの間がどのような関係で動くのかということすら、理解できませんでしたから。
 しかし、そんなことを言ってもいられません。そのうち、同居人が「常時接続の早いのを付けて」としつこくせがみ始めたのを潮に、いよいよ重い腰を上げて手続きを始めざるを得ませんでした。プランとしては、無線LANで2台のパソコンから接続するというかなり大それたもの、でも、そのぐらいはみんな平気でやっているのでしょうから、NTTにお任せすれば何とかなるはずです。ただ、その前のプロバイダの「コース変更」というところでつまずきが。なにしろ「ルータ」というものの概念がいまいちよく分かりませんから、2人分の接続だったら両方とも「Bフレッツコース」に変更する必要があると思うじゃないですか。しかし、NTTのガイダンスなどでそのことを話すと、なんだかバカにされているような空気が伝わってきます。どうやら、同じルータで接続するのであれば、Bフレッツで接続するのは一人だけでよいそうなのです。メールアドレスはそのまま別々に使えると。
 接続の工事があったのが、今日のことです。前もって約束した時間よりもだいぶ早めにやってきた工事の人は、いとも手際よくVDSL宅内装置を取り付けてしまいました。その時点で測定すると、「40MB」、まあこんなものでしょうか。それから5分も経たないうちに、今度はセットアップ担当の人が来て、必要な設定をすべて行ってくれました。キャンペーン期間中なので、1台だけなら無料なのだそうです。それにしても、LANカードを設定しているときに「他の家からの接続があるな」などとつぶやいていたのは、ちょっと不気味。もちろん、うちのはしっかりセキュリティをかけてましたが。なにはともあれ、これで私もBB派、劇団四季の座席表が瞬時に現れたのは、感動的ですらありました。
aventure number : 0462 date : 2004/11/24


今日の禁断 ダイオキシン

 いよいよ寒さも本格化してくるのでしょうか。今日あたりは一日中、強い風が吹き荒れていたために、あちこちに落ち葉の山、明日あたりは各地で落ち葉たきの煙が見られることでしょう・・・というような一昔前の風物詩は、今ではその存在自体が危うくなっています。最近では焚き火をする人は、「罪人」として告発されるとか、そんな理不尽なお上に背くほどの根性もない一般庶民は、ひたすらポリ袋に入ったゴミの山を築くだけです。わざわざゴミを作らないために燃やしてしまった方がよっぽど始末が良いというのに、地球環境だかなんだか知りませんが、根拠のない俗説に振り回されて全く見当違いのことをやっている行政は、とことん哀れです。
 そんな、冬がいよいよ間近となった木曜日ですから、練習の出席者が少ないのは大いに予想されたこと。なにしろ、いつも通りの時間に行った私が一番乗りだったぐらいですから。音出しの時間になっても、練習が始まる気配はありません。なんでも、練習指揮者が来れなくなってしまったとか。急遽予定外のしできさんの登場です。その時点で、弦はいつもの半分ぐらいでしょうか。しかし、管の方は、なんとフルートパート以外は角田のメンバーが全員出席という快挙ですから、木曜だからといって気合いが落ちることはありません。フルートで欠席した「ゆ」さんだって、来れなくなったのは指の「事故」だったということですし。その結果、木管はフルート1、オーボエ2、クラリネット3、ファゴット4という、面白い編成になってしまいましたよ。後半には歌伴の追加練習があるということで、第9はほんのツマミ程度、出番の少ないトロンボーンや打楽器は、最後の最後に4楽章をやってもらえて、それまで待っていた甲斐があったというものです。打楽器あたりは、下手したら唯一の出番もはずされてしまうところでしたし。そのマーチをやったお陰で、またまた私はピッコロを吹くハメにもなってしまったのですが。
 歌伴の方は、やはり「ゴスペル・メドレー」が中心です。2回目ともなればかなり余裕も出てきて、なかなか様になってきたのではないでしょうか。合唱が入ってどうなるのか、楽しみです。このメドレーの中で「イライジャ・ロック」という曲があるのですが、この「ロック」というのは、本来の「岩」という意味だということを、指揮者の話で初めて知りました。今までは、「ホネホネ・ロック」みたいな「ロック・ン・ロール」のことだと、ずっと思っていました。
 みんな帰るときに、コントラバスの人たちが大きな楽器を持ってバス乗り場の前を歩いていると、バスが走ってきてあわやぶつかりそうに。それを見ていた私が「バスがバスにぶつかりそうになった」と言ったら、周りの人に知らん顔をされてしまいました。おやぢもほどほどに。
aventure number : 0463 date : 2004/11/25


今日の禁断 花束

 土曜日は普通は仕事は休みなのですが、たまに出なければならないときがあります。今日がそんな「たま」。ただ、スケジュール的には「かいほうげん」の追い込みで、ついでに印刷も出来ますから、渡りに舟というわけ、今日のうちに1ページでも印刷しておけば、来週は余裕を持って完成を見ることが出来ることでしょう。というわけで、仕事の合間にほぼルーティン化した印刷作業を同時進行です。モノクロの片面は、すぐ終わりました。その勢いで裏面のカラーを印刷しようと思ったら、いきなりサービスマンコール。サービスが来ないことには復帰できない症状だったので、早速電話してきてもらいます。まあ、2時間ほどのロスでそれは復旧、印刷再開したところが、ひどい色になってしまっていたので、ここは手順通り「階調補正」です。見違えるようにきれいな色が出たのでこのまま行けば楽勝、と思われたのも束の間、またもやマゼンタが抜けたひどい色に。そこで、もう一度階調補正をかけようと思ったら・・・なんと「読み取りエラー」ということで先に進まなくなってしまったのです。今日は予定があって早めに帰らなければなりません。いったい、職場にいる間に印刷を終えることは出来るのでしょうか。
 結局、もう一度サービスマンに来てもらってちょっとした調整をして当座は直ったのですが、これがいつまで持つのか。残っているのは色の多いページばかりですから、もしまたトラブるようだと、ひょっとしたら半分は白黒の「かいほうげん」が出来てしまうかもしれませんね。それはそれで、味のあるものかもしれませんが。
 「予定」というのは、さる合唱団の演奏会。全曲地元の作曲家に委嘱した作品の初演という、極めて意欲的なプログラムです。仙台で活躍している「作曲家」が4人、それぞれに独自の語法をもった人たちが作り出す世界を、最初に体験できるという、またとない機会、それは確かに、なかなか刺激的な体験でした。まず、もっとも心を打たれたのは、演奏した合唱団の充実ぶり。長い伝統を持つこの団体が醸し出す「大人の」音楽が、新しい作品にしっかりと命を吹き込んでいました。その作品たちは、どれもが力のこもったものばかり、それぞれにしっかりとしたアイデンティティを持って主張を伝えていました。中には、力が入りすぎるあまり、技法が空回りして心地よさが伴わないものとか、その技法があまりにも陳腐だというようなほほえましい場面もありましたが、まあ、全体を覆う逞しいエネルギーの中では、それはほんの些細な疵にすぎません。同じように、創造者としても「格式」のようなものにこだわりすぎて、どうしても平易なものに流れることを潔しとしない「癖」も、これはここ仙台だけには限らない、全国、あるいは全世界の「現代」作曲家に共通するものなのですから、なんの恥じることがないのは、言うまでもないでしょう。
aventure number : 0464 date : 2004/11/27


今日の禁断 ボールペン

 最近のお気に入りはご存じ「ひな野」、例の健康食品バイキングのお店です。今日も行こうと思い、早々と予約を入れます。この間、しばらくぶりに行ったときに、ものすごい数の人が待っていて、1時間近く入れなかった苦い体験を踏まえてのこと、通路にひしめき合っている人を横目に、「予約です」と言って中に入れてもらうのは、なんとも言えない快感です。実は、このお店の主任さんは私の知り合い、今日も、受付にいたその人は、「ご予約、頂いていましたね」と、名前も聞かずに通してくれましたし。
 お腹がいっぱいになったところで、このところの休日の定番、利府へ向かいます。最近の利府の賑わいようはたびたびお伝えしていましたが、今日も相変わらずの車の多さです。なにしろ、通路でさえやっと1ヶ所駐車できるところを見付けられたと言うぐらいですから。もちろん「ハウル」の人気が今でも続いているということなのでしょうが、その他の作品もなかなかのものが集中していますから、こんな状況はまだしばらく続くことでしょう。なにしろ、私でさえ、こんな頻繁に通っていながら、まだ見たいものがいっぱい残っているぐらいですから。
 とりあえず、今日のところは「箸休め」という感じで「いま、会いにゆきます」でも見てみましょうか。原作を読んだ人からネタバレを知らされていたので、そんなに期待は出来ないことでしょう。ところが、どうしてどうして、とても素晴らしい映画、というか、映画ならではの時間軸を完璧に生かし切ったプロットに感動してしまいましたよ。脚本が「ちゅらさん」の岡田惠和ですから、それも納得です。なにしろ、オープニングの目玉焼きを焼くシーンからして、あんな伏線になっていたなんて。そう、この作品では、すべての伏線が見事なまでに完結しているという、驚くべき構成を持っていて、それが力強く迫ってくるのですよ。ですから、前もって分かっていた結末でさえ、それがいったいどんな形をとって表現されるか、という期待に変わってしまえるのです。その「結末」、本来はとんでもない反則技、これを使ってものの見事に失敗してしまったのが、この間の「ハリー・ポッター」です。あの場合は、いかにもありそうなことだから却って油断をしてしまったのでしょうが、今回の場合はあくまで「ありえない」と開き直って、その上で心を打たずにはおかないような物語を展開させているのですから、見事としか言いようがありません。これが映画での初監督となるTBSの土井裕泰の、脚本を生かし切った自然な演出こそを、変な小細工を弄して作品をメチャメチャにしてしまった宮崎駿は学ぶべきでしょう。
 「ネタバレ」を禁じられると、こんなつまらない感想しか書けないのが残念ですが、長野県の山奥にある湖の美しいシーンからもう引き込まれてしまったこの名作、絶対のオススメですよ。
aventure number : 0465 date : 2004/11/28


今日の禁断 ヨン様

 「かいほうげん」の製本が終わって、すべての作業が完了した時には、もうすでに5時を回っていました。いつもながらの綱渡りの印刷作業、今回ばかりはマジで発行が危ぶまれたものです。昨日までは、コピー機の調子は相変わらず悪いものの、サービスを呼んでも充分に終わるだけの時間は取れていました。しかし、今朝になって、私自身がそもそも何も出来なくなってしまうかもしれないという、とんでもないことが起こったのです。3日ぐらい前から、右腕に鈍い痛みがあるのは気が付いていました。ただの筋肉痛ではない、ちょっと変な痛みです。それは昨日の夜にはかなりひどいものになって、それこそ歯を磨くのもままならないほどの痛さになっていたのです。今朝起きてみても、その痛みは無くなってはいませんでした。すぐにでもコピーを始めないと間に合わないのは分かっていても、こうなってはまず医者に行くのが先決です。「第9」の本番が近いというのに、放っておいて悪化したら、楽器を吹くことも出来なくなってしまいますから。
 前に知り合いが行ったことのある、最近出来たきれいな整形外科では、まるで音楽評論家の堀内修のような人当たりの良い先生が、懇切丁寧に診察してくれました。その結果、この痛みは「腱鞘炎」という診断が下されたのです。腱鞘炎・・・今まで幾度となく聞いたことのある病名ですが、自分がそれに罹るというのは、初めてのことです。「動かさないで、じっとしているのが一番ですよ」と、その先生は満面の笑顔でおっしゃっていましたが、もちろんそんなわけにはいかないので、「注射が一番効きます」という言葉を信じて、その痛い部分に痛み止めだか消炎剤だかの注射をしてもらいました。その後、処方箋を持って近くの薬局へ薬をもらいに行ったときに、アンケートのようなものを書かされたのですが、なんだか指に力が入らなくて、字がうまく書けません。それからしばらくすると、指先がしびれてきましたよ。痛み止めが、こんな形で効いてきたのでしょうか。そうだとすると、今日は楽器を吹くことも出来ないのでしょうか。
 幸い、しびれはすぐに収まりましたが、痛みは相変わらず。それでも、医者に行っていたロスタイムを取り戻すために、フル回転で印刷をしなければなりません。一番大変だったのはホチキス止めです。右手は全く使えませんから慣れない左手で綴じると、たまにうまく出来ないことがあります。そんな出来損ないのステープルを右手を使ってはずすときの、痛かったこと。そんな苦労の末に、今日配達した「かいほうげん」は出来上がったのですよ。
 そんな、とても演奏など出来るような腕の状態ではなかったのですが、いざ吹いてみると、無理のない姿勢で吹く分には殆ど痛みを感じることが無いことが分かりました。その代わり、ちょっとでもサボっていい加減な構えになると、てきめん痛さが襲ってきます。格好の演奏姿勢のメインテナンスになるのですから、たまには腱鞘炎になるのも悪くはない、というのは、究極のポジティヴ・シンキング。
aventure number : 0466 date : 2004/11/30


今日の禁断 苺タルト

 愛しい1号様からは、早速「腱鞘炎」のお見舞いのメールが届きました。そんな一途な願いが通じたのか、今朝起きたときには全然痛みもなく、昨日まであった「ギシギシ」という、お医者さんによれば「腱の摩擦の音」も、すっかり無くなっていました。この音は、手首を動かすときに実際に聞こえてくる気持ちの悪いものでしたので、これが無くなれば完治したということになるのでしょう。しかし、しばらく動き回っていると、その音はまた聞こえてくるようになってしまいましたよ。やはり、まだ完治には程遠いと言うことなのでしょう。しかし、痛みは確実に減ってきていますから、気長に治すことにしましょうか。
 腕が故障したのと同じ日、携帯電話までおかしくなってしまいました。前から兆候はあったのですが、液晶画面が全く見えなくなってしまったのです。それに気が付いたのは、おとといの練習の帰りに、駐車場から家へ電話しようと思ったとき。画面が全く見えませんから、どうしようもありません。そういえば、バッテリーも少し持ちが悪くなっていたようですし、この際、新しい機種に買い換えでしょう。というわけで、きのう、ヨドバシで買ってきたのが、この「プレミニS」です。
 実は、これは前に出ていた「プレミニ」のニューモデル。半年もたっていないのに、もう新製品ですから、すごいものです。この「プレミニ」、発表になったときから、次に買い換えるのはこの機種、という予感のようなものがありました。余計な機能が一切付いていないのと、もちろんこの小ささが魅力、「携帯」というぐらいですから、本来は持ち運びに便利な小ささがウリだったものが、いつの間にこんな、まるでスリッパのような無駄な大きさになってしまったのでしょう。この「S」は、ご覧のように旧タイプより丸みが増していますし、なによりも中央の「くびれ」がそそられます。新製品にもかかわらず、値段も型落ちした前のものより、1,000円しか高くありませんし。
 こんなにあせって買い換えたのには、わけがあります。明日、3日に待望のコンサートが開かれるフルーティストの瀬尾さんに、今日お会いするという予定があったからなのです。一応メールで「午後から」というおおざっぱな約束しかしてなかったものですから、今日になって細かい連絡をとるのに、携帯が壊れていてはどうしようもないわけです。その甲斐あって、無事メトポリのロビーで1年ぶりの再会、オトコ二人で「カフェ・コムサ」に行くことになりました。以前ここに(別のオンナと)来たときには、あちこちで煙草を吸っている人がいて閉口したものですが、いつの間にか「全席禁煙になっていますが、よろしいでしょうか?」と店員に言わせるまでに「成長」していたのですから、これは嬉しいことです。そんな快適な環境で、コンサートのことやホームページの話に花が咲き(このサイトが小さなノートパソコンで作られると知ってびっくりしてましたね)、2時間以上があっという間に過ぎてしまいました。きっと、明日は素晴らしい演奏会になることでしょう。
aventure number : 0467 date : 2004/12/2


今日の禁断 ママ

 いよいよ「シンフォニア・フィンランディア」のコンサートの当日になりました。前からあまりチケットが売れていないという話を聞いていましたから、一番の心配はお客さんの入り具合です。しかし、開場直後に会場に(間違いないな)着いたら、入り口の前にはしっかり列が出来ていて、そのまわりで係員が「2列にお並びになってご入場下さい」とか騒いでいます。結構頑張って集めたようですね。ホールに入って自分の席を探したら、前から3列目、もちろんこれはチケットを受け取ったときから分かっていたことなのですが、実際に座ってみるとものすごい近さです。そこから後を見渡すと、まあ、そこそこ入っているみたい。両サイドのブロックは最初から諦めていたような感じで誰も座っていませんが、中央はほぼ満席、パユの時といい、今回といい、主催者の集客の努力ぶりには、頭が下がります。
 そんな、すぐ目の前に演奏者がいるような席ですから、指揮のガロワの動きは本当によく見えました。決して「うまい」指揮ではありませんが、自分の中にあるイメージを何とか伝えたいという情熱は、非常に良く現れています。実際に出てきた音も、かなりガロワが出そうとしているものに近いものだったに違いありません。分かり易いアーティキュレーションとか、装飾の処理とかは、かなり細かいところまで徹底されているようでしたね。モーツァルトのヴァイオリン協奏曲「トルコ風」では、ですから、ソリストの奥村愛があまりにまっとうなことをやっているので、オケのはじけぶりが一層際立って聞こえます。例のトルコのテーマが、今まで聴いたことのないようなとんでもないアーティキュレーションで演奏されたときには、思わず吹き出してしまいましたよ。ガロワの仕掛けてくるさまざまなアイディアに、ソリストが全く耳を貸そうとしないという、別な意味での緊張感がたまらなくて、この曲は、このコンサートで一番面白く聴けたものでした。
 しかし、同じモーツァルトでも、最後に演奏された「ジュピター」は、ちょっとお粗末。ガロワが意図したものを音にするには、あまりにもオケのアンサンブルの精度が低すぎます。ファーストヴァイオリンなどは、各自が勝手なことをやっていてパート内が完璧に崩壊していました。3楽章のトリオなど、せっかくの新機軸(普通は小節いっぱい長く伸ばす音を短く切る)も、いかにも慣れないことをやっているという感じでテンポすら維持できないのでは、何にもなりません。これが日本ツアーの初日、まだ時差ボケが抜けていないのでしょうか。管楽器もなんだか緊張感に乏しいものでしたし。
 そんなオケですから、お目当てのイベールも、CDで聴けたような瀬尾さんとの丁々発止(変換できた)のやりとりは影を潜めてしまい、テンションの低いものになってしまっていたのは残念でした。しかし、間近でコンチェルトを吹く瀬尾さん、あんなに表情豊かだったのですね。
aventure number : 0468 date : 2004/12/3


今日の禁断 ミシュラン

 本当に、最近のお天気はどうなってしまったのでしょうか。もう12月だというのに、雪が降る気配など全くありません。なんでも明日は気温が20度になるのだとか、とてもいつもの12月では考えられないような不思議な日々が続きます。毎年恒例の角田、というか、大河原の「第9」のリハーサルのために、車を走らせていると、そんな異常気象が実感として理解できます。いつだかは大雪が降って、果たして無事に走れるか心配したものですし、いずれにしても冬タイヤに履き替えないことにはとても安心して走れるような状態ではありませんでした。ですから、私はこの角田行きのために、今週初めにはタイヤを交換したのですよ。実は、最近気になる「腱鞘炎」は、この交換作業が直接の原因。確かに、その前からずっと腕の痛みはあったのですが、それを我慢してちょっとハードなボルト締めなんかをやったものですから、それが引き金になってしまったというわけです。もちろん、そんなことはみんなには言ってはいませんよ。あくまで「練習のしすぎ」ということで通していますから、黙っていてくださいね。
 その腱鞘炎も、練習はしない、洗濯物は干さない、食器は洗わない、アイロンもかけない、掃除機もかけない、という怠惰な暮らしを続けているうちに、日に日に快方に向かっているのがよく分かります。「ギシギシ」こそまだありますが、痛みは殆どなくなったので、昨日、久しぶりに楽器を出して吹いてみることにしました。しかし、やはり楽器を構えただけで変な痛みが走ります。しばらく指馴らしでスケールなどを吹いてみたのですが、どんどん痛みは増すばかり。これ以上やってまた悪化させたらいやなので、早々に練習はやめることにしました。
 しかし、一日経った今日になってみると、腕の痛みはさらに少なくなっているので、「もしかしたら」という期待を抱きながら、えずこホールへ向かいます。果たせるかな、リハーサルが始まって久しぶりにみっちり吹いてみても、今まであったような痛みは殆どなくなっていました。どうやら、演奏に関しては全く支障がないほどに、回復したのでしょう。これで、明日の本番はいつも通りの演奏が出来るはずです。
 去年はすごく短い休憩の間に急いでお弁当を食べなければならなかったという反省を踏まえて、今年は少し食事休憩を長くしてもらいました。そこで出てきたのが、「新機軸」のサンドイッチ、これだったら、適度の空腹しのぎになることでしょう。
 今日のリハーサルでは、指揮者の寿一さんが、「今回も、またうまくなっているね」などとおだててくれたものですから、休憩後には結構ノリノリで弾いていたみたいですね。前にも「市民オケで段々うまくなるなんて、珍しい」と言っていたことを、今回もまた感じたのだそうです。たまには、こんな「褒められて伸びる」みたいな経験もいいものです。
aventure number : 0469 date : 2004/12/4


今日の禁断 おかか

 朝起きたときには、まだ雨が降っていました。しかし、眠い目をこすりながら大河原へ出発する頃には、なんと北の空には虹がかかっているではありませんか。そして、抜けるような青空を雲がものすごい速さで駆けめぐるという、なんかとてもドラマティックなお天気になっていました。
 結構早めに出てきたと思っていたのに、えずこに着いたら、楽屋にはもう沢山の団員が集まっていましたよ。ここで、眠気覚ましのコーヒーでも頂けたりすると、言うことはないのですが、会場が角田の体育館からこちらに変わってから、そのようなサービスが無くなってしまったのが、ちょっと寂しい感じです。あちらの場合、もちろん演奏する立場からは間違いなくひどい環境ではあったのですが、ステージに花を飾ったり、垂れ幕をぶら下げたりと、「みんなで作り上げよう」という意欲みたいなものは、今よりもあふれていたような気がします。確か、飲み物だけではなくお菓子も用意してあったような・・・。
 そんな風に、一息ついたら、ステージでゲネプロです。最初は寿一さんの指揮、昨日、「ぜんぶ通さなくてもいいよね」と言っていたとおり、必要最小限のところだけの練習、お互いにもうすっかり手の内が分かっている信頼感のようなものが、指揮者とオーケストラの間には生まれているのでしょう。一つ間違うと馴れ合いになってしまいますが、今年あたりのスタンスは結構私には快適。要求はきちんとするけれど、おおむね演奏者にまかせてもらえるという、いわば大人の関係でしょうか。子供じみた態度の指揮者のもとで、いわば腹のさぐり合いみたいなものに消耗させられることに慣れている私たちにとっては、ちょっと安らげる経験です。
 今回は全曲吹かなければならないので、オケが演奏しているところの写真を撮ることが出来ません。そこで、歌伴で降り番のみかさんにデジカメを渡して、客席から撮ってもらうことにしました。「まさか、本番は撮らないですよね」と言っていたのを、強引にお願いしたら、こんな素敵なのを撮ってくれました。私が写っている写真なんて、なんと珍しい。
 今日のお弁当は、昨日のサンドイッチの流れからある程度予想はされましたが、こちらも「新機軸」のおにぎりでした。この画像は、さっきの写真ともども、次回の「かいほうげん」を飾ることでしょう。
 本番は、会場に暖房が入って暖かかったせいもありますが、久しぶりにいい汗をかいてしまいました。もちろん、本番ならではのアクシデントで冷や汗をかいたというのもあるのですが、基本的には心地よい緊張を伴う汗。そんな熱さとは裏腹に、しぐねえちゃんはしっかりと冷静な演奏の手助けをしてくれていました。ほんと、この楽器は紛れもない「あたり」でしたね。「第9」を最後まで楽しく吹けたなんて初めてのこと、というか、こんな充実感の残る演奏会自体が久しぶりのような気がします。
 終わってホールを出たら、今度は大風が吹き荒れていました。異常気象はいつまで続くのでしょう。
aventure number : 0470 date : 2004/12/5


今日の禁断 図書館

 角田(大河原)に行った日から、なんだかとても忙しい思いをしています。そもそも、その「第9」の本番に日にしてからが、6時から別の用事があって急いで帰らなければならなかったのですよ。結局、その用事には5分遅れで到着、晩ご飯を食べている暇もありませんでした。月曜日は、午前中丸々かかって、新しいコピー機のセッティング、結局、なかなか今までの縁を絶ちきることが出来なくて、相変わらず○コーの製品になってしまったのですが、今度のは「絶対故障しません」と言いきっているので、まあ、お手並み拝見です。しかし、この新しい機械を見てみると、この3〜4年の間のこの方面に技術の進歩には驚かされてしまいます。というか、以前のものが今となっては単なる試作品にしか思えなくなってしまって、こんな機械を騙し騙し使っていたのはなんだったのか、という気持ちになってしまいます(確か、前にデジカメでも同じようなことを書きましたね)。いずれにしろ、次回の「かいほうげん」では、一皮むけた印刷をお目にかけることが出来ることでしょう。
 今日は今日で、職場にハウスクリーニングが入ったり、午後からは泉方面に出掛けたりで、とうとう新しいシベリウスの楽譜をさらうのはおろか、楽器を吹く暇すらも、全くありませんでした。それと、大河原でのお弁当(サンドイッチ)を食べたときに口の内側を噛んでしまったせいで口内炎が出来てしまい、コンディションは最悪、いったいどうなるのでしょう。
 そのシベリウスの初めての練習、角田第9には参加しないで1ヶ月間休んでいた人が続々集まってきて、先週とはガラリと雰囲気が変わってしまっていました。しかも、オーボエには新入団員、トランペットとヴィオラにも、1回顔を見せた人が正式参加と言うことで加わっていますから、なおさらいつもとは違う感じ。なんだか別の団体のような感じがしてしまうほどです。
 10年以上前にやったシベリウスの交響曲第2番ですが、その頃からニューフィルにいる人は、もはやかなり貴重なメンバーになってしまっています。ですから、殆ど「団」としての経験は無いに等しいもの、しかし、先週譜面を渡されたばかりだというのに、一応最後まで通してしまえたのですから、たいしたものです。昔この曲をやったときは、かなり手こずったような気がします。あの時難所と思えたところを、いとも簡単にクリアできるようになっているということは、確実にオケとしての実力が上がってきたということなのでしょう。
 来週は、本当に初めての挑戦となる「ポホヨラ」です。もしかしたら仙台での初演かも知れませんから、それが初めて生の音になるというまさに歴史的な瞬間となるのでしょうが、あいにく私は、前にも書いたように、別の用事が入っているので、その場に立ち会うことはできません。それに代わるだけの価値が、果たして「魔笛」にあればよいのですが。
aventure number : 0471 date : 2004/12/7


今日の禁断 県民会館

 37万のカウンター、どうやら明日中には達成できそうですね。このところキリ番のお申し出がないので、さっぱり景品がはけません。もらい手がないと、どんどんたまる一方、そのうち倉庫でも借りなければならなくなってしまいますので、こまめにチェックをして、豪華景品をゲットしてください。もっとも、1号様みたいにキリ番を踏んだ人が熱狂的なファンだったりすると、ちょっと後のことが心配ですが。掲示板を全部削除するなんて、よっぽど鬱陶しかったのでしょう。
 そんな1号様から、デートのお誘いのメールです。マイスキーの公開レッスンに行かないかというのです。この情報は、昨日の練習の時に団長からも知らされたものですが、あのマネキンのマイスキー(それはマイキー)が、本番前日のレッスンを無料で公開するというのです。あいにく、私は別の予定があったのでパス、ですから、せっかくの1号様との逢瀬も、泣く泣く断らざるを得ませんでした。つい先ほどまたまたメールで、とても素晴らしかったと報告してくれました。ニューフィルの人たちと、一番前で聴いたそうですね。いいごだ。
 その「別の予定」というのは、合唱関係者から回ってきた新潟地震のチャリティコンサート。お母さんコーラスが2組、それに、この間聴いたばかりの混声合唱団というアマチュア合唱陣と、プロの人たちのソプラノ独唱とヴァイオリン独奏というプログラムです。お母さんコーラスの指揮者が主催者、その方の人脈でこれだけのメンバーが集まったということです。会場の「楽楽楽ホール」は、3階のバルコニーまで満席、立ち見も出るという盛況でした。出演者が沢山いますから、関係者だけでもこのぐらいにはなるのでしょう。
 お母さんコーラスは、まさにお母さんコーラスでした。というか、こういうことに楽しみ、あるいは生き甲斐を求めている人たちが、確実に存在しているのだな、という感慨にしばしふけってしまった、そんなパフォーマンスです。「世界に一つだけの花」が、いかに醜悪な歌であることが再確認できたとしても、やっている人が、その中にきちんと価値を見出すことさえ出来ればそれでいいんです。最後に歌った混声合唱団が、クオリティはともかく、音楽に対しての真摯さがまるで別物であったのを見るにつけ、同じ合唱といってもその価値観には幅広い多様性があることを、まざまざと知らされるのです。
 先日の「角田第9」の合唱あたりは、このお母さんコーラスとは対極にあるもの。決して浮ついた華やかさなどを求めることはないでしょう。その演奏会のページが、公式サイトに出来上がりました。そこにも書いたように、もうあそこでは9回も演奏をやっていたのですね。来年は10回目、きっとその時にはお弁当にクリスマスケーキが付きますよ。
aventure number : 0472 date : 2004/12/8


今日の禁断 絵本

 37万は昨日の午後7時頃に達成されました。かろうじて400ヒット/日を維持できたというところですか。あれだけ煽った甲斐があって、今回はキリ番、しかもしっかり370,000を踏まれた方からの申し出がありました。早速最近の定期演奏会のDVD-B0Xをお送りすることにしましょう(ウソですよ。この間の定期の1枚だけです)。ちなみに、この方は「禁断」の影響でセブンイレブンの「杏仁豆腐」にハマってしまったとか。そんなところまできちんと読んでくださっているのには、感激です。でも、もしかしたらその「杏仁豆腐」は私がいつも食べているものとは違うものかもしれませんね。そのあたりの「禁断」を読み返してみたら、単に「セブンの杏仁」と書いただけだったので、セブンが出しているちょっと小ぶりの「杏仁」だと思われたのかもしれませんから。それもおいしいのですが、私が愛用しているのは、セブンで売っている「ハゴロモ」の杏仁豆腐なのです。上に桃や蜜柑が乗っていて、たっぷりのシロップ(蓋を開けるとき、必ずその中身が飛び散ります)が入っているやつ。これを練習前に食べるだけで、力が全身にみなぎってきます。
 ところで、この間見てきてその完成度の高さを褒めちぎった「いま、会いにゆきます」の原作をいま読み終えたところです。前にこれを読んでいた知人と話していると何かかみ合わないものがあったので、実際に読んでみたくなったもの。確かに、これは映画とは全く別物でした。この小説、そもそも一人称の書き方が妙に読者に媚びていて、なじめないテイスト。しかも、やたらと無駄なくすぐりというか、物語の本質とは関係のない「ちょっと気の利いた」言い回しが出てくるのが、とてつもなく目障りです。それが人物のキャラクターに大きな意味を持つわけでもなく、もちろん今後起こることへの伏線でも無いという、全くの「無駄な」おしゃべり、こういう感覚は私は大嫌いです。ですから、何とか最後まで読み通したのは、ひたすら映画との相違点を見出すという興味だけからのこと、そうでなければ途中で古本屋へ持って行っていたことでしょう。
 読み終えて私に分かったのは、映画の脚本を担当した岡田惠和が、こんなつまらない物語を、見違えるように素晴らしいものに作り変えてしまったということです。というか、岡田は原作の登場人物と設定のほんの一部だけを参考にして、殆ど独自に新しい物語を構築した、と言ったほうが正確なのかもしれません。原作を読んでから映画を見た人は、原作の持っていたいらいらするほどだらしないテイストが、見事にすっきりと引き締まったものに変貌していることに驚くことでしょう。この映画は、原作を完璧に越えているという点で、非常に珍しい事例です。
aventure number : 0473 date : 2004/12/10


今日の禁断 マッサージ

 本当に久しぶりに髪を切ってきました。いつも演奏会の直前には行きたくないので、10月の定期が終わったらすぐ行こうと思っていたのですが、その後の休みの日にはことごとく用事が入ってしまって(利府に行ったのが多かったかも)、結局今まで延び延びに、髪の方も伸び伸びになってしまったというわけです。こんなに伸びてしまったのは久しぶり、実は「第9」の時には、前髪が垂れてきて楽譜が見にくくなってしまった程でした。まさに「鬼太郎」状態。
 昨日、「エビータ」の電話予約を無事終えて、少し時間が出来たので、いつも切ってもらっているお店に行ってみると、すっかりリニューアルされていて、全く別の内装になってしまっていました。確かだいぶ前にも椅子などを入れ替えたこともありますから、こういうことは定期的に行っているのでしょう。しかし、今回の改装はかなり気合いが入っていて、お店のレイアウトからガラッと変わっていました。一番変わっていたのは、シャンプーの場所。前は一番奥、壁に面してシャンプー台があったのですが、それが見あたりません。どこへ行ったのでしょう。その他に、店の中央の仕切が出来て、なにやら特別室のような体裁になっています。特別なお客様のために、「個室サービス」でもやってくれるのでしょうか。私あたりはもう常連になっているはずですから、もしかしたら・・・。
 その「個室」がシャンプーのためのスペースだと分かったのは、名前を呼ばれて「では、シャンプーをしますから」と、その場所に案内されたときでした。確かに、椅子の後には流し台のようなものがありますね。そのシャンプー台、今までとはかなり違うものでした。前は殆ど完全に仰向けにされて流しに頭をくっつけたのですが、これはほんの少し、リクライニングシートのように軽く後に傾くだけ、なんだか「髪を洗う」という感覚が殆どないままにシャンプーされるという感じです。例えば、ズボンをはいたまま用を足す(どんな「用」なんだか)といったような。ですから、今までは美容師さんと目が合ってしまうのを避けるために顔の上にガーゼをかけられたりしていたのですが、殆ど後ろに立ったまま作業が出来るため、そんなものも必要ありませんでした。ただ、美容師さんにしてみれば、後の部分を洗うときには、お湯が首に流れてこないようにするためにかなり頑張らなければならないでしょうね。確かに、相当な力で首の後を押さえていたみたい、もちろん、お湯がシャツの中に流れてくることはありませんでした。おそらく、この台を導入した当初は、かなり気持ち悪い思いをしたお客さんがいたのではないでしょうか。
 シャンプーが終わってカット担当の店長さんが、「新しいシャンプー、大丈夫でしたか?」と訊いてきたのには、そんな心配があったのかもしれませんね。実際はこちらの方が楽なはずなのですが、いつもより疲れたと感じたのは、なぜなのでしょう。
aventure number : 0474 date : 2004/12/12


今日の禁断 ページェント

 私の好きなオペラの作曲家は、ワーグナーとモーツァルト、そして、それぞれの最も好きな作品は「ヴァルキューレ」と「魔笛」です。その、私にとっての最愛のオペラを2日連続で見ることが出来たのですから、こんな充実した日々もありません。といっても、昨日の「ヴァルキューレ」はDVDなのですが。(そういえば、今まで仙台でワーグナーのオペラが上演されたことなどあったのでしょうか。日本人というか仙台人は絶対やっているはずはありませんし、外国の団体もあんな大がかりなオーケストラでこんな田舎まで回るわけはありません。)これは、昨日手に入ったばかりのDVD、つい面白くて、3時間半一気に見てしまったものです。その勢いで「おやぢ」もアップしたので、見てくださいな。突っ込みどころ満載の、とても楽しいものでした。
 そんなに急いで「おやぢ」を仕上げたのは、今日「魔笛」を見るためにとりあえずワーグナーはきちんと頭の中から追い出しておきたかったからです。なにしろ、今まで数多くのオペラの舞台を見てきた私でも、「魔笛」を生で見たのははるか昔に1回しかありませんでした。それも「二期会」という、今だったら絶対見に行かないようなものですから、今回のような、生まれて初めて日本人以外の演奏家によるものを見られる機会は、たとえ練習日と重なっていても、逃すわけにはいかなかったのですよ。
 会場の県民会館に行って、まずやったことはオケピットのチェックでした。もしかして、「グロッケンシュピール」などが置いていないか確かめるためです。しかし、下手側、木管楽器の後には、かなり年代物の「チェレスタ」があるだけでした。まあ、このあたりが普通のオペラハウスのスタンスでしょうか。その「ワルシャワ室内歌劇場」のオーケストラは、モーツァルトを演奏するには充分な弦(ファーストが7人)の人数でしたが、序曲を聴く限りではなんとも貧しい音で、ちょっとがっかりです。これだったら、この間の「フィガロ」の仙台フィルの方が、よっぽどいい音を出していました。管楽器の事故も結構多く、水準的にはかなり低いものです。しかし、なんというか、オペラの場数は踏んでいるな、という感じはさまざまな場面に現れていました。ちょっと走り気味のパパゲーノに合わせて段々テンポを上げたり(その結果、とてつもない速さになっていましたが)、夜の女王のモタモタしているコロラトゥーラにぴったり合わせたりと、いい意味の職人芸が発揮されていたのです。お目当てのフルート奏者は、金髪のおねえちゃん。とても響く良い音で、出番の多いソロではひときわ目立っていましたね。この人だけ殆どソリストといったノリでしたし。
 歌手も全体的に低い水準でしたが、マルタ・ボベルスカという人のパミーナだけは別格。どこのオペラハウスに出ても恥ずかしくない素晴らしい声でした。こういう掘り出し物に出会えるから、「生」はたまりません。それよりも、なんと言ってもこの作品はどんな低水準の演奏でも(もちろん、日本人の演奏は除外とさせて頂きます)楽しむことが出来る、珠玉の名曲なのですから。
aventure number : 0475 date : 2004/12/14


今日の禁断 バイロイト

 昨日「魔笛」を見に行った県民会館は、ご存じのように定禅寺通りに面していますから、「光のページェント」が真ん前に見えます(これが昨日の「禁断」)。その前に夕食を食べようと141にいったら、吹き抜けのところに人だかりが出来ていて、何か配っていました。一応、という感じでもらってみたら、これが目が当たるところにフィルムが貼ってある立体眼鏡みたいなもの、もしや、と思ってそれを通してみてみたら、なんと、女の人の衣服が見えなくなって、豊満な巨乳があちこちに・・・。なんてことがあればすごいのですが、そうではなくて、小さな光を見ると、そのまわりにハートが浮かんで見える、というものでした。こんな感じです。
これが
 「去年ももらった」と言っている人もいたので、だいぶ前からあったもののようなのですが、私は今まで全く知りませんでした。科学的なことはわりと知識のある方ですが、こればかりはいったいどんな仕組みになっているのか全く分かりません。ご存じの方は教えてくださいね。こんな凄いものが実用化されているのですから、さっきのような「透視眼鏡」もいつの日か実現されるに違いありません。
 その「魔笛」私が座ったのは一番安い3階席、しかし、そこからはオケピットがよく見えますから、いろいろなことが観察できて、とても楽しいものです。オーボエ奏者はしきりにリードを気にしていましたが、あのとてつもなく邪魔な音は、そのせいだったのでしょうか。1幕の最後でやっと出番になるチェレスタ奏者は、そのだいぶ前から緊張しているようでしたし。だから、タミーノがフルートを吹く場面では、例の金髪のお姉ちゃんが張り切って、ちょっと歌いすぎるぐらいクサく吹いているのがよく見えました。例えば一番前とかの、ピットの中が全く見えないところでは、もしかしたら、これは実際にそんな人がいることは考えづらいのですが、タミーノが自分でフルートを吹いていると思いこむ人がいないとも限りませんね。「ドン・ジョヴァンニ」あたりだと、本物のバンダが舞台の上で演奏することは普通に行われていますが、「魔笛」の場合、パパゲーノのパンパイプは自分で吹きますが、タミーノのフルートは間違いなくフリだけ。あのソロは、テノール歌手が片手間に吹けるほど、簡単なものではありません。ただ、ロッシーニの「ランスの旅」では、オケのフルート奏者が舞台に上って長々とソロを披露するという場面はありますが、もちろん彼はアリアを歌ったりはしませんし。
 昨日の演出で一番感心したのは、モノスタトスが例のピッコロのオブリガートの付いたアリアを歌うときに松葉杖をついて出てきたこと。確かに、その前の場で「足への鞭打ちの刑」を言い渡されているのですから、当然と言えば当然なのでしょうが、なぜか今まで映像を見た中でこんなことをやっている人はいませんでした。ただ、県民会館の間口があまりに広すぎるために、終わってからなかなか袖にたどり着けないで大変でしたね。オペラに適した間口を持つオペラハウスが、コンサートホール一つないこの街に誕生するなどということは、「未来永劫」あり得ないでしょう。
aventure number : 0476 date : 2004/12/15


今日の禁断 イマジオ

 まず、ちょっとした情報を。私たちクラシック音楽愛好家にはなくてはならないCD情報誌「レコード芸術」が、ついに廃刊に追い込まれるという事態に陥ってしまいました。クラシックファンの絶対数などほんとに限られたものでしょうから、遅かれ早かれこうなることは予想されたのですが・・・。これは確かな情報、その証拠に、発売日の20日に本屋さんに行ってみても「1月号」はどこにも置いてはいないはずですよ。
 と言うのは、実はウソです。ただ、20日に発売にならないというのは本当。なんでも付録に付けているCDに不都合が見つかったということで、印刷から製本までやり直しになったのだそうです。あのCDは製本の段階でしっかり綴じ込むようになっていますから、そこまでやらないとダメなのでしょうね。その結果、発売日は1週間遅れることになったのだそうです。しかし、もし何も知らなかったら、そんなに長く店頭に出てこなければ、絶対「廃刊」だと思ってしまいますよね。
 印刷と言えば、今度買い換えたコピー機(プリンター)はすごいですよ。というか、逆にそれはいかに今まで使っていたものが欠陥だらけだったのか、ということになるのでしょうが、その性能の違いには本当にびっくりしてしまいました。何が凄いって、カラー原稿を何部か印刷するときには、最初の1枚はそこそこの時間がかかりますが、2枚目以降は完全に連続して出てくるのですよ。普通のレーザープリンターなどは使ったことがないので、もしかしたらこれが本来あるべき姿、こんなことに驚いていたら笑われてしまうかもしれませんが、私にとっては驚き以外の何者でもありませんでした。どういうことかというと、以前の機械は印刷のジョブを、同じものが送られてきたときでもいちいち最初から演算をし直していたのでしょう。そして、一度出来上がったデータをそのまま使って印刷しているのが、新しい機械です。4年前には、こんな簡単なことが、出来なかったのでしょうかね。
 とにかく、そうなってくると、今まで120枚を印刷するのに2時間以上(!)かかっていたものが、ほんの10分程度で終わってしまうことになります。しかも、いくら重たい画像を使っても、その分の時間がかかるのは最初の1枚だけですから、トータルの時間はまず変わりません。ですから、今までは印刷時間のことを考えてレイアウトの制約などがあったものが、これからは何も気にしないで作ることができるようになるということです。今まで苦労していたことが一気になくなってしまうのがありがたい反面、これだけの性能はいったいどのぐらい前から達成されていたものなのか、気になるところです。時代遅れのスペックで、どれだけ無駄な思いをしていたのか、と。
 最新のスペックに対応するため、トップページのバナーをすべてロールオーバーにしました。アナログモデムではかなり重たいでしょうが、これが「進歩」というものなのです。
aventure number : 0477 date : 2004/12/17


今日の禁断 三角公園

 師走の慌ただしさは、たとえ雪が降らなくても(昨日の朝初雪を観測した、と、この地方の気象台は発表しましたが、朝の3時に降ったものなど誰も知るわけがありません)やってきます。なんと言っても、今日あたりはコンサートを2つも掛け持ちしてしまったのですから、凄いものです。まず、4時からは、元寺小路の教会で、ニューフィルとも共演したことのある女声合唱団のコンサート。この会場は、もちろん本来は礼拝のための場所ですから、暖房も冷房も入らないという禁欲的な環境になっています。神の教えを聴くという試練の場では、生ぬるい暖房などはもってのほかということなのでしょうか。そんなわけで、固い木の椅子に座って、コートを着ても寒いという中で、コンサートは始まりました。ソロを歌った人などはなかなかのものを聴かせてくれていましたので、個人個人はかなりレベルの高い人たちの集まりなのでしょう。これで、パートの音色が揃って、ハーモニーに濁りがなければ、さぞかし素晴らしいものが味わえたのに・・・。
 少し短めのプログラムだったので、終わったのが5時20分、そして、次のコンサートは6時からなのですが、会場は若林、果たして開演には間に合うのでしょうか。と、あせって車を走らせたものの、渋滞は思ったほどではなく、無事私の後輩の男声合唱団のコンサートは最初から聴くことが出来ました。去年までは川内の記念講堂でやっていたのに、わざわざこんなへんぴなところでやるなんて、と思っていたら、演奏が終わってから委員長だかがステージの上から挨拶をして、「変化を求めて」という若者らしいコンセプトであることが分かりました。というか、おそらくネックはこの合唱団の本来の集客力、事実、今日のお客さんは、この若林文化センターでも3分の1程度、あのだだっ広い記念講堂だったらさぞかしすきま風が寒かったことでしょうから、この判断は正解なのでしょう。ただ、ここでもなぜか冷たい風がどこからともなく流れてきて、寒い思いをさせられてしまいましたが。
 こちらのプログラムは、ジョスカンからロシア民謡までというとんでもないものでした。そこで、つくづくこの合唱団にはルネッサンスは無理だということが実感されてしまいます。本領はやはりオトコくさいロシア民謡。ただし、今回は編曲や練習の成果に問題があって、結局一番楽しめたのは男声合唱の定番多田武彦ということになってしまいました。
 帰り道は、新しい道路が開通していて近道が出来たものの、街中に入ると「光のページェント」につかまって、ただならぬ渋滞にはまってしまいました。しかし、定禅寺通りが近づいてくると、市役所の前に今まで見たことのなかったような大きな光のモニュメントが立っているのが分かりました。
 公園の中にある高い木に電灯を付けたものなのですが、これは、ちょっと凄いものでした。おそらく、これ目当ての車が、渋滞に拍車をかけていたのでしょうね。
aventure number : 0478 date : 2004/12/18


今日の禁断 伊右衛門

 ガロワのオケと一緒に全国を回っていた瀬尾さんが、仙台に戻ってきました。フランスへ帰る、その前の日に行われたのは、瀬尾さんが使っている楽器のメーカーが主催するミニコンサートと公開レッスンです。会場が、あまり聞いたことのない名前のホテルの地下だということは知らされていたのですが、行ってみるとそこはまるで穴蔵のような狭い空間でした。天井は低いし、50人ぐらいの人が入ればいっぱいになってしまうほどの広さしかありません。しかし、そこにはなんとグランドピアノが2台も置いてあるのですから、なんとも不思議、いったい普段はどんな用途に使われる部屋なのでしょう。一応手作りのチラシなどもあったようですが、基本的にはここに集まっているのはその楽器メーカー経由で個人的に知らされた人ばかり、いわば「シークレット・ライブ」といった趣が、そんな会場の様子からも漂ってきます。
 前半は正味40分ほどのコンサート、ほんの目の前で、しかも狭いところですから、ほんとに瀬尾さんの生の音が聞こえてきます。始まった頃はちょっとこちらの耳もなじめないところがあって、ちょっと違和感があったものですが、次第に瀬尾さんの調子も上がってきて、アンコールのサン・サーンスのヴァイオリン・ソナタ第1番の第4楽章という、私は初めて聴く「超」高難易度の曲あたりは本来の伸びのある音を存分に堪能することが出来ました。
 しかし、リサイタル以上に瀬尾さんの凄さを感じることが出来たのは、実は後半のレッスンの方だったのかもしれません。3人の受講者が持ってきた曲は、それぞれにかなりの難曲、それを、瀬尾さんはいともスラスラと「お手本」として吹いてくれるのですから。おそらく、口でごちゃごちゃ言うよりも、実際に吹いて見せて違いを分からせる方がずっと分かり易いと思っているのでしょう、時には、受講生そっちのけで瀬尾さんが吹いている時間の方が長かったりもしましたし。まあ、それは、とても1時間やそこらでは教えることの出来ないようなものを持ってきた受講生のせいなのですが、実は、もっと基本的な、楽器を吹くときの姿勢から始まって、高い音から低い音までむらなく響かせる「音作り」に関しての指摘の方が、より実りのあるものでした。ほんと、私にとっても「明日からすぐ使えるものばかりでしたね(@トリビア)」という、演奏の上でのヒントが満載、明日から早速「瀬尾メソッド」を試してみることにしましょう。これはあくまで私だけの思い込みなのですが、去年瀬尾さんがニューフィルに来たときに、間近でその音に接して多少私自身の音も変わったような気がしています。今回、4時間も「瀬尾さん漬け」になって喉もからから、きっと更なる成果があることでしょう。
 リサイタルがいまいちだったのは、伴奏者があまりにひどかったからかもしれません。名前だけはあちこちで聞くNというピアニスト、大いに期待していたのですが、これは全くの名前負け。いかに人の評判があてにならないかということでしょう。多忙な方のようですから、ろくすっぽ練習もしていなかったのかもしれませんが、あのプーランクのソナタは悲惨でした。第3楽章のパート譜のめくりの部分、瀬尾さんはCDの録音の時にわざわざオフステージに行って吹いたという神秘的でデリケートなパッセージのあとに出てきた、このピアニストの無神経きわまりない音。この音を出した時点で、彼は音楽家としては二流であることをその場の全聴衆にさらしてしまっていたのです。
aventure number : 0479 date : 2004/12/19


今日の禁断 カレンダー

 いよいよ「冬ソナ」の「完全版」の放送が始まりましたね。今までは2カ国語だったので、韓国語が分かる人しか生のセリフを楽しむことは出来なかったのですが、今回はきちんと「字幕」が付いていますから、普通の洋画のように楽しめます。こうして見ると、やはり吹き替えはかなり不自然な感じがしてしまいます。なぜか、うざったく感じられていた音楽までも、違って聞こえてくるから不思議です。そして、待望の「ノーカット版」。最初からどんどん見慣れないシーンが出てきてびっくり、おそらく今まで不思議だと思っていたことが、かなり解消することでしょう。
 今日のところは留守録をセットしておいて、2週間ぶりのニューフィルです。しかし、私が欠席している間に、いったい何が起こったというのでしょう。ほっそりとスリムだったあの人が、なんだかえらく立派な体格になっていましたね。もしかしたら・・・。それから、クラリネットのパートにも見慣れない人がいましたし。やはり、大切な練習を休んだりすると、どんどん世の中に取り残されてしまうということですね。
 練習の方は、大半がシンフォニー。クラもオーボエも本番面子ではなく、もしかしたら私も2番にシフトするかもしれないので、ちょっと馴染まない合奏でした。まあ、今年の最後としては、こんなものでしょう。後半の「フィンランディア」は、今日のところは降り番なので(これも、本番は変わる可能性が大)、別室で「瀬尾メソッド」などをやってみましょう。しばらくそんな個人練習をしていると、ドアを開けて入ってきた人がいます。振り返ると、それは愛しい1号様ではありませんか。そういえば、私に会いに来るようなことを日記に書いておられましたね。そこで、練習の手を休めて、最近買ったというMPEGのレコーダーの見せびらかしに付き合います。あんな携帯電話ほどのものに、2時間だかの動画が記録できるというのですから、凄いものです。その映像を前に送ってもらっていたのですが、なぜか私のパソコンでは再生が出来なかったので、それ専用のソフトまで持ってきてくれましたよ。早速、明日にでもインストールして、「禁断動画」を楽しむことにしましょうか。
 練習が終わったところで、いきなり金管の人たちが集まって、クリスマスソングなどを演奏し始めました。2004年の最後を飾る、粋なプレゼントです。もっとも、私は早々とクリスマスプレゼントを頂いてしまいましたが。
 ところで、おとといの瀬尾さんのコンサートを一緒に聴いていた人に、「あのピアニストを良いと言っていた人がいるよ」と教えてあげたら、「えーっ、信じられない!」と大憤慨。それがまっとうな感覚です。
aventure number : 0480 date : 2004/12/21

04/12/22-05/1/29