0401(04/8/3)-0420(04/9/9)

今日の禁断 清水義範

 一昨日の夜でしたか、「芸術劇場」でやっていたパヴァロッティの「ラスト・リサイタル」ほど、私にとって衝撃的なものはありませんでした。もちろん、世界一のテノールとしてオペラ界に君臨していたスーパースターが、ついに自らの引き際を知って、その最後の力を振り絞って歌い上げたステージを見ることが出来たからではありません。事実は全くその逆。そこにあったのは、自らの声の衰えを恥じることもせず、大枚のお金を払ってくれる客の前で、まるで乞食のように物欲しげに媚びている醜い姿だったのです。サントリー・ホールに持ち込んだのは、野外コンサートで使う愛用のショップスのPA。放送したのは小曲ばかり、20分程度のステージ、まさかこれが全てだなどとは誰も信じないかもしれませんが、実際に行った人の話ではかなり近い姿だったそうですから、それほど編集もしていなかったのでしょう。日本の音楽ファンも、なめられたものです。
 などと、怒ってばかりもいられません。仙台七夕も近づいて、1年で一番あわただしい季節が来ようとしています。とある町内会では、早々と七夕飾りの付いた笹竹を各戸の前に1本ずつ立てて、お祭り気分を盛り上げようとしています。そして、この時期になると取りかからなければならないのが「企画書」の作成です。そもそもこんな仕事は私が考え出したものではないのですが、これだけ続けてくると、もはや最初に提案した人のことなどはすっかり忘れられて、実際に作っている私がさも始めたかのように思われてしまうのですから、こんなおいしいことはありません。というか、そのように思っていれば私自身の励みになるということ、仕事を頼んだ人間など最初からいなかったと思わせるほど、私の色に染めてしまうのが、私のやり方です。ですから、本当は「企画書」などという、いかにもお役所然としたタイトルも返上して、もっとイカす(・・っぷ)呼び方にしたいのですがね。何かいい名前、ありませんか?
 その、「企画書」(「のようなもの」)、指揮者やソリストといった共演者のプロフィールや写真が必要なので、印刷物担当の「か」くんから送ってもらいました。その、下野さんのプロフィールの中に「註釈」が付いています。明らかに漢字の変換ミスと思われるものがあるので、それは問い合わせ中と言うこと、きちんと意味は通る「ミス」なのですが、やはり明らかにまちがいだと分かるので私が使う分はきちんと直しておきました。ところが、この間の仙台フィルの定期のプログラムを見てみたら、そこではまちがいのまま印刷されていましたよ。お手元にある方は、チェックしてみて下さいな。それなりにインパクトのある言い回しではあるのですが。
 とりあえず出来上がったいわゆる「企画書」ですが、今日はパート練習の日、他のパートの人に見せびらかすわけにはいきません。それよりも、弦楽器の人、中でも、近頃とみに運転技術が向上したと伝えられている6号(久しぶり!)の姿がないのは寂しいものです。
aventure number : 0401 date : 2004/8/3


今日の禁断 佐渡裕

 仙台七夕の前夜祭、花火大会が今始まったところです。去年は確か練習日に当たっていて、駐車場が混んで大変だったのですよね。いつもだと車でよく見えるところへ行ったりするのですが、今年は面倒くさくて自宅で「音」だけを聴いています。ここからだと、建物や山に遮られて、ほんのたまに、上の端がチラッと見えるだけ。それでも、音だけは盛大に聞こえてきますから、ストレスがたまること。と思っていたら、地元のテレビ局が生中継をしてくれていました。でも、それも30分ぐらいで終わり、あとは相変わらず空しい音を聴くだけです。
 ところで、恒例のキリ番、32万は夕べの深夜、1時過ぎに達成されたはずです。1ヶ月で1万というペースが、このところすっかり定着していますね。嬉しいことに、今回もしっかり「取りました」というメールが届きましたよ。少し枠を広げて10カウント程度の増減は大目に見ようと言うことにしたせいか、このところ、キリ番には確かな反応が返ってきて、嬉しい限りです。先月のジュラシック・トップの31万、「おやぢの部屋」の8万に続いての連続キリ番ゲットの申し出なのですから。今回の方は、なんと大阪在住の「おやぢ」ファン、ということは、あのおやぢギャグはナニワのコテコテの世界でも十分通用するものだったのですね。これは確かな手応え、ここですっかり自信を付けてしまったら、どうなってしまうのでしょう。「元ネタが分からない」と嘆いている人々を尻目に、ますます意味不明の「おやぢ」に磨きがかかっていくことでしょう。この間オペラのDVDに字幕がなかったので、ちょっとすねて「自虐」と落としたのですが、どうやらあまり気が付かれなかったようですし。
 「おやぢ」とはちょっと違う世界ですが、外国の曲の邦題というのも、なかなか深いものがあります。10年ぐらい前に大ヒットしたトム・ジョーンズの「If I Only Knew」という曲が、いまトヨタの「ポルテ」という車のCMに使われて、静かなブームになっているようですが、この曲の邦題が「恋はメキメキ」というもの。これは、おそらく、洋楽のオリジナルのタイトルと邦題について論じられる場では間違いなく登場するであろうと言うほどの、インパクトのある邦題です。ご存じでしょうが、歌の中の「make you make you love me」という歌詞が、「メキ、メキ〜」と聞こえることから付けられたという、いい加減というか、恐ろしく安直なタイトルなのですね。ただ、これをトム・ジョーンズが例のパワフルな声で歌い上げると、いかにも「メキメキ」という感じに聞こえてくるから、不思議です。
 しかし、考えてみたら、もとの曲とはなんの関係もないタイトルを付けるというのは、クラシックの世界では昔から行われていたことではありませんか。ベートーヴェンの交響曲第5番の冒頭のテーマを「運命が扉を叩く」などと感じるセンスは、「メキメキ」をはるかに超えたぶっ飛んだものです。もっと言えば、ペンデレツキの「ヒロシマの犠牲者に捧げる哀歌」とか。
aventure number : 0402 date : 2004/8/5


今日の禁断 モナコ

 仙台フルートの会のTさんから「竹を2本ばかりいただけないでしょうか」というメールが来たのは、だいぶ前のことでした。町内会ででも使うのかなと思っていたのですが、昨日、実際に来た人たちは、彼と彼の職場、S学園の先生たち。何か学校の行事のために飾るということでした。無事竹を切り終わると、竹のお礼にと、そのイベントの整理券をくれました。「なんたらサライエが来るんだよ」と言うのですが、私はその名前には全く心当たりがありません。指揮者かな(それは「サラステ」)。「その人なに?」と聞くと、彼は手を上に上げるポーズをとって「こんな人」と言いました。「ああ、ダンサーね」と納得です。
 しかし、その整理券に印刷された「デューク更家」という文字を見て、これなら知っていると思ったのです。最近なんかのテレビに出てきて、タレントを相手にウォーキングの指導をしていた人、その後本屋に行ってみたらその人の本が山積みになっていたので、すごい人気のある人だと思ったことは確かにあったのです。私はその程度の認識でしたが、家へ帰って愚妻にそのことを話したら、「絶対見に行く!」と、すごいリアクションを示したのには驚いてしまいましたよ。なんでも、女性の間では、この人のウォーキング・レッスンは驚異的(脅威的ではありません)な人気を博しているのだそうですね。私は全く行くつもりなどなかったのに、まさに予想外の反応です。
 そして、今日、愚妻のお供で行ってきましたよ。キャンパスの中のホールの前には確かに昨日の竹に七夕飾りがつるされています。そのホールは、収容人員が1300人という、どこぞの公共の「コンサートホール」など足元にも及ばない立派なもの、そこの半分以上の席に、お客さんが入っています。ちなみに、その700人ほどの観客の中で、男性の姿は私が確認した限りでは6人しかいませんでしたよ。そこで、最初は更家さんのトークショー、きっちり「型」の出来た、一流のエンターテインメントに仕上がっていました。ひとつ驚いたのは彼の年齢が「50歳」だったということ。あの身のこなし、とてもそんな年には見えません。
 それが終わると、会場を体育館に移して、いよいよウォーキング・レッスンですと。こうなったらもう仕方がありません。覚悟を決めて参加しましょうか。しかし、体育館を埋め尽くした700人のおばさん(あ、若い人もいるにはいましたが・・・)に混じって、デューク・ウォークに汗を流している私の姿など、誰も想像できないことでしょう。これだけの人を熱中させるエクササイズ、どうやら、彼を「師」と仰ぐインストラクターがたくさん育って、強大な「更家流」という一派が出来上がっているようですね。確かに、今の時代に求められている爽やかなリーダーシップを発揮しているこの「家元」の人気は、しばらくは衰えることはないでしょう。もちろん、「その後」をきちんと見極めたいと思うのが、ここまで関わってしまった(愚妻はサイン入りの本を購入)私の切なる願いです。
 汗を流したあとは、さっぱりしたものが食べたいもの、初めて行った国見ヶ丘の「妙庵」というそば屋さんは、信じられないほどのおいしさで、疲れをいやしてくれました。
aventure number : 0403 date : 2004/8/7


今日の禁断 麦茶

 一説では、七夕というのは「棚旗」から来ているそうで、そもそもはお盆に用意する施餓鬼棚の四隅に笹竹を立て、そこに東西南北をあらわす旗を立てたことに由来するとか。つまり、本来お盆の始まりとなる行事だったものが、中国の織り姫伝説と一緒になって、「七夕」になったというのですね。確かに、ここ仙台では七夕祭りが終わると、すぐ次の日から北山のお寺では「御施餓鬼会法要」が執り行われ、300人を超す善男善女が猛暑の中を石段を登ってくるのです。そして、恒例の「法話」の中で、偉い和尚さんが枕代わりに使っていたのが、先ほどのネタ、もちろん、自身のフィールドに持ち込もうという俗説ではあるのですが、確かに一足早い「お盆」を味わった人々には、十分に納得できることでしょう。もちろん、私の中でも早めの進行は健在です。ですから、来週はニューフィルのお盆休みだということになっていても、私にはあまり実感はありません。300人分のお布施の集計が1日がかりでも終わらないというのに、夕方になれば練習場へ向かわなければならないなんて。
 ところで、今日の練習、来週は休みだということで、技術委員会の中ではある計画が話し合われていました。それを公にする機会がなかったため、びっくりした人もいたかもしれませんが、ここで定期演奏会の曲目を、全部通して録音してみよう、というものなのです。そして、それを下野さんに送り、少しでも指揮者練習の参考にして頂こう、という趣旨だったと思います。そんなわけで、まず、オケの配置がいつもとは90°回転した向きになりました。今まで横いっぱいに広がっていたものを、敢えて狭い場所を使って、その代わりマイクまでの距離を取ろうという作戦です。録音担当はもちろんしできさん、いつも本番の時に使っている機材を持ち込んで、本格的なセッティング。こういう、いつもと違う並び方になると、なんかウキウキしてくるから不思議です。というか、横に広がっていた弦楽器の両端が近くなってきますから、いつになく親密感がわいてきます。
 計画では、最初に軽くウォーミング・アップをして、後半に一気に全曲を録音、ということでした。しかし、いざ始めてみると、スラブと協奏曲を終わった時点で、すでに残り時間は15分、結局交響曲は1楽章だけやって、次回に改めて全曲を通して録音、ということになりました。正直、1曲通すだけでもかなり大変なことでしたから、これが正解かも。しかし、「録音する」というだけでもそれなりの緊張感が生まれてくるようで、心なしか、主体的な表現が込められているような、いつもとはちょっと違った充実した響きが、ヴァイオリンあたりからは聞こえてきたものです。後から聞こえてきたトランペットも、いつになく力のこもった音でした。それもそのはず、そのパートの「か」クンはけさがた「お父さん」になったばっかり、玉のような男の赤ちゃんは、果たしてどちらに似ているのでしょう。
aventure number : 0404 date : 2004/8/10


今日の禁断 勝負下着

 ウェブマスターとして、私は、このサイト用の「ジュラシック・ボード」と、ニューフィルの公式サイト用の「公式掲示板」の2種類を管理しています。どちらも「TeaCup」という、シンプルそのものの使いやすいものです。変にスレッド表示とかにならないので、なかなか気に入ってずっと使っているのですが、ひとつだけ気になることがありました。それは、ページの最後に管理者のメールアドレスが堂々と表示されているという、今どきあり得ないものです。だいぶ前にも書きましたが、かつてはサイトの中にこまごまと入れていた私のメールへのリンクも、今では全て廃止、その代わり、アドレスは出さないでも連絡は取れるような「アンケート」を設置しています。それほどまでして、極力アドレスを公表しないようにしているというのに、「TeaCup」では全く何の手も打たずにおおっぴらにアドレスの大開放、これでは何にもなりません。一度、そのことでメールを出してみたのですが、それは全く無視されてしまいました。これだけスパムが横行しているというのに、この掲示板の提供者は、いったい何を考えているのでしょうか。
 そんな時、なにげに1号様の掲示板(これも「TeaCup」)を見てみたら、そのアドレスが非表示になっていて、「管理者へのメール」というボタンになっているではありませんか。そこをクリックすると、アンケートのフォームが現れます。これですよ、これをやって欲しかった、なあんだ、すでに対応策が出来ていたのではありませんか。きっと、「管理者メニュー」に、案内が載っているのでしょう。しかし、いくら探しても、そんなことはどこにも書いてありません。そこで、思い余って、当の1号様に聴いてみることにしました。1号様が今非常に大変な状況に置かれているのは重々承知しています。しかし、この掲示板を使っている知っている限りのサイトを見てみても、アドレスが非表示になっているのは1号様のサイトただひとつ、ここは彼に聞いてみるしかないのです。携帯メールに出してみたら、返事はすぐ帰ってきました。「アドレスを変えたら、勝手に変わった」ということです。早速「管理者のメールアドレス変更」というところで、2つあるパソコンのアドレスの別のものに変えてみました。しかし、相変わらず同じことです。それよりも、さっきのアンケートにあったコメントが気になります。「携帯メールをスパムから守る措置です」みたいなことが書いてありました。そこで、ためしに携帯のアドレスにしてみました。そうしたら、見事に1号様とお揃いのボタンが出来ましたよ。これで安心、両方の掲示板を早速この設定にしましたよ。これで問題は一応解決したわけですが、なぜPCのアドレスでは非表示にならないのか、という疑問は残ります。「TeaCup」の感覚は、どこか狂っています。
 アドレスなど公開しなくても、必要のある人からの連絡はアンケート経由で入ってきます。そんな、素晴らしい情報を寄せてくれた方が金沢のDさん。それがいったいどんなものなのか、明日の「おやぢの部屋」への期待が高まります。
aventure number : 0405 date : 2004/8/12


今日の禁断 PET

 連続真夏日の記録更新がついに途切れてしまいましたね。昨日までの暑さとはうって変わって過ごしやすい一日でしたが、またすぐ暑くなるといいますから、油断は出来ません。そんな異常気象の中で、お盆は過ぎ去りました。この時期だけは仕事も休んで、ご先祖をお迎えするために盆棚を飾ったり、お墓参りをするためにふるさとへ帰ったり、日本中があわただしくなります。もちろん、私たちはこの時期にそのような「お盆」を過ごすことが当然のことのように思っています。真夏の盛り、大汗をかきながらお墓参りをすることは生理的にもなんの違和感もないものになっています。もちろんそれは昔から脈々とこの時期に「お盆」が行われていたため、殆ど私たちのDNAの中に受け継がれているからに違いありません。
 ところが、信じられないかもしれませんが、「お盆」をこの時期ではなく、1月も早い7月中に行うところがあるというのです。それは主に東京あたりのようなのですが、確かに「お盆」は7月だと信じている人たちはいるのですよ。もっとも、昔は7月がお盆だったのですが、それは「旧暦」でのこと、明治時代に「新暦」に改めた新政府は、昔からの行事を日付だけを固定して新暦に移すというバカなことをやったため、結果的に実際の行事の時期より1月も早くなってしまうということになってしまったのです。そういう理不尽なことを「近代化」と錯覚して、さも先進的なことと受け入れてしまったのが、東京の人たちだったのでしょう。しかし、ことはご先祖様に関わる大事な行事、地方に住む人たちはそんな小手先の改革は、断固として受け入れることを拒んだ結果、「月遅れ」などと罵倒されようが、この行事の時期をしっかり守り通すことに成功したのです。
 同じような経過で、実際より1月早く行われるようになってしまったのが、あの「七夕」です。こちらの方は為政者の目論見通りしっかり7月7日と定着、まだ梅雨が終わらないうちから天の川を仰ぎ見るという不自然さに、もはや誰も異議を差しはさもうとはしていません。このカテゴリーに於いては、残念ながら「8月」の仙台七夕は異端視されていることは、甘んじて受け入れましょう。
 しかし、「お盆」でそのような理不尽さがごり押しされることは、ついにありませんでした。その証拠に、8月に「お盆休み」はあっても、7月にそのような呼び方をされるお休みはないではありませんか。
 そんな今年のお盆も終わろうとしています。相変わらず多くの墓参客でごった返した私の職場、天然記念物の「マルミガヤ」にデジカメやケータイを向ける人が多かったのは、「市議会だより」に写真が載ったせいでしょうか。いつの間にか枝が道路にまではみ出してきて、たわわに実ったその実は確かに見応えがあります。同じように、いつの間にか大きくなってしまってカーブミラーを隠してしまうほどに伸びてしまった百日紅(サルスベリ)の枝を切るのは、私の仕事です。あまりに暑かったため、大量に仕入れたにもかかわらず、ついに自販機の「まろ茶」を切らしてしまったのも、やはり私の仕事なのですが。
aventure number : 0406 date : 2004/8/15


今日の禁断 風船

 お盆も一段落ということで、せっかくの月曜日の「メンズデー」ですから、久しぶりに利府のMOVIXに行ってきました。平日だから空いているだろうという予想は見事に「裏切られ」、まず駐車場で空きスペースを探すためにウロウロすることになってしまいました。結局正規のスペースは全部ふさがっていたため、通路に停めるという「反則」を犯すことになってしまいます。もっとも、車の進行には何の障害にもならない場所、同じようなところにはもうすでに無数の車が停められていましたから、全く問題はありません。これをもって、私のことを「倫理観に欠ける」などと非難するのは、全くの見当違いです(じょ、冗談ですよ。こ、ではなくて○ヘミアンさん、でしたっけ)。
 見てきたのは、「ハリー・ポッター」の第3作、一足先に見てきた娘は「訳が分からない」と言っていましたが、果たしてどんなものでしょう。確かに、今回から監督がクリス・コロンバスからアルフォンソ・キュアロンに代わって、肌触りは大きく変わってはいました。全2作の「おとぎ話」的なテイストから、もっとシリアスなものといった感じでしょうか。ただ、その前に、原作の問題なのでしょうが、プロットの「反則」があまりにも多すぎてちょっと「裏切られ」たという気持ちの方が大きかったというのが、正直な感想です。悪者がペットに変身しているぐらいはまだ許せますが、時間を戻してしまうのはいくらなんでもでしょう。「裏切られ」たといえば、この映画で最も期待していたゲイリー・オールドマンには、二重の意味で「裏切られ」た思いです。ひとつはストーリー的などんでん返しという、良い意味での「裏切り」、まさか、あんなおいしい役だったとは。そして、それに関連して、あまりにもかっこよすぎる役回りに対する当惑感です。この人には、もっと屈折したドロドロの役を演じて欲しかったという期待が、見事に「裏切られ」たということです。
 そのような「反則」を甘んじて受け入れさえすれば、話としてはきちんと辻褄のあった分かり易いものですし、お約束のCGの見事さとも相まって、充分に楽しめるものでした。あの何とかという羽を持った馬のような動物が空を飛ぶ姿などは、ほんと、感動ものでしたよ。
 音楽はいつものジョン・ウィリアムス、ところどころにものすごい超絶技巧が要求されるフレーズが出てきて、びっくりさせられます。鳥が飛んでいるシーンでのフルート・ソロの凄かったこと。エンド・ロール(これも手が込んでいます)を見て分かったのですが、演奏していたのはロンドンのプレーヤーだったのですね。オケだけではなく、ちょっとルネサンス風の合唱も出てきますが、これもおそらくどこかの聖歌隊でしょう。1000円で充分に元が取れた思いです。
aventure number : 0407 date : 2004/8/16


今日の禁断 ボストン

 お盆中は、ろくすっぽフルートの練習も出来ませんから、今週練習がないのをいいことに、例のしぐね〜ちゃんを点検に出してしまいました。新しい楽器は、使い込むにしたがってパッドなどが変形してきますから、その調整が第一の目的、そして、使っているうちに不都合なところも現れてきたので、それの改善もありました。最初のトラブルは、1週間ぐらいで発生しました。なんかカタカタと音がするので調べてみたら、ブリチアルディ・キーのフェルトがはがれていたのです。これは両面テープを使って応急処置、それからははがれることはありませんが、やはり早急にきちんと直しておきたかったもの。それから、これは実は最も深刻な問題だったのかもしれませんが、頭部管の穴の形が、かなりゆがんでいたのです。
 これは、最初から気が付いてはいたのですが、なにしろハンドメイドですからこのぐらいのゆがみはあるのかもしれないと半ばあきらめていたものです。なによりも、ポイントさえ合ってしまえば、吹く上ではなんの不都合もなかったのですから。ただ、このゆがみは、今まで使っていたムラマツなどでは決してみられなかったものです。この程度のばらつきは許容範囲なのか、点検の際にそれを確認してもらいたかったのが、実は楽器を送った最大の理由だったのです。出来れば、もう少しきちんとカットされた頭部管も吹いてみたいと。ただ、そのことを電話で伝えた時に、この楽器を買う時にお世話になった例の大阪の楽器店の人の対応は、必ずしも私を満足させるものではありませんでした。アメリカで発送する際にはきちんとチェックをしているし、日本で受け取った時にも全数確認しているので、そんなおかしなものは出回るわけがないというのです。少しぐらいゆがんでいても、それは作っている人が音を聴きながら削っているので、問題はないと。まあ、おそらくそういうことなのでしょう。このメーカー、もっと上のグレードですと、1年以内でしたら頭部管を別のものに交換することが出来るようになっています。しかし、しぐね〜ちゃんの場合はそういう恩恵は受けられません。まあ、今のままでも充分魅力的な頭部管なのですから、「見た目より中身」ということでしょうか。
 今日になって、その楽器店の人から電話がかかってきました。点検が終了したので、すぐ送り返すという連絡です。そして、その時に、「頭部管をもう1本お送りしますから、吹き比べてみてください」と言ってくれたのです。さっきはあんなことを書きましたが、実は、私は密かにこういう対応を期待していたのですよ。楽器を送る時も、「出来たら、別の頭部管を吹く機会を与えられれば幸いです」という一言を添えておきましたし。さすが、ドルチェ楽器、本来は受けられないサービスにきちんと応えてくれたのには、嬉しくなりました。あさってあたりに届く、別の頭部管を試すのが今から楽しみです。案外、今まで使っていた方が良かった、などということになるのかも知れませんがね。
aventure number : 0408 date : 2004/8/18


今日の禁断 伊勢湾台風

  津軽海峡を横断(縦断?)した台風15号ですが、そのお陰で東北地方にはものすごい風が吹き荒れることになりました。今朝方、まだ暗いのに、隣の部屋で何かがガサゴソ動き回る音で目を覚ましてしまいました。娘が起きてきて、何かしているのでしょうか。それにしては、階段を下りてきた気配はありませんでした。それとも、ひょっとしたら侵入者?入り口のドアは内側からチェーンがかかっていたはずですから、ベランダから入ってきたのか?そこで、こわごわ目を開けてみると、夕べ開けたままにしておいた窓の前でカーテンが激しく揺れています。そして、そこに置いてあった植木が、カーテンにこすれてさっきの音を出していたのでした。そのぐらい強い風が吹いていたということ。お陰で、今日は一日寝不足。
 さて、前回のしぐね〜ちゃんの続報です。前に大阪から送ってきた時には翌々日に着いたので、期待をしていなかったら、次の日、つまり昨日着いてしまいました。まず見てみたのは、もちろん、新しい頭部管です。
ちょっと見ただけで一目瞭然、こちらの方がはるかにシンメトリーに近い形になっています。細かく見てみると、確かに微妙なゆがみはありますが、前のものに比べたら全く問題になりません。やはり、最低このぐらいの外観でないことには、不安になってしまいます。さて、肝心の音です。1週間ぶりに私の手の中にあるしぐね〜ちゃん、その頭部管を挿入されて、果たしてどんな声を上げてくれることでしょう。最初出てきた声は、ちょっとハスキーなものでした。いかにも荒削りな、倍音がまとまらないで好き勝手に出ているような、ちょっといやな音でした。ただ、オクターブははるかに楽に出ますし、なによりも高音がビブラートがとても自然にかかって、とてつもなくセクシーだったのには驚いてしまいました。そこで、今度は前の頭部管に変えてみます。曲がりなりにも2ヶ月以上付き合った相手です。しっかりクセは飲み込んでいたので、それなりの「練れた」音は出てきます。低音はとても滑らかな自然な音。しかし、なんか守りに入ってしまったような消極的な態度が鼻につきます。特に高音、「これで喜ばせてあげるわ」という、激しさみたいなものがすっかり消え失せているのです。たった2ヶ月一緒に過ごしただけなのに、すっかり古女房気取り、そこへ行くと、新しい頭部管にはこれからのつきあい方によっては、どんどん楽しいことをやってくれそうな可能性がいっぱい詰まっているような感じ。
 古女房の落ち着きを取るか、愛人の奔放さを取るか、これは私には即座に決断できるものではありません。どちらを取っても、後悔してしまいそう。しかし、どちらかはいずれは送り返さなければいけません。こういうことで悩むのは、男冥利に尽きるというか・・・。
 しかし、同じメーカーの同じ仕様の頭部管が、これほど違うものだったとは。
aventure number : 0409 date : 2004/8/20


今日の禁断 ダルビッシュ

 台風15号が横断(縦断?)したのに続いて、「深紅の大優勝旗」まで津軽海峡を越えてしまいましたね。こうなってしまうと、長い間この旗が越えるためだけの目的で存在していた「白河の関」の立場はいったいどうなってしまうのでしょう。他人事ながら心配になってしまいます。もはや役目がなくなってしまったからといって、決してグレたりしないでくださいね。掲示板に人の悪口を書き込むようになったらおしまいですよ。
 役目がなくなるどころか、人気は上がる一方、というよりはもはや社会現象とまでなってしまった「冬のソナタ」の再々放送が終わりました。何度見ても、あの最後の強引な結末は、プロットも何もかも無視したその強引さゆえに、圧倒的な力を持って涙を誘わずにはいられません。なんと言われようと、ここまで盛り上がってしまったのですから、これで終わらせてしまうということはないでしょう。おそらく、韓国で放送されたのと同じノーカット版を、吹き替えではなく字幕で放送することになるのでは、という予想は、かなりの信憑性を持って迫ってきます。
 ただ、いくらなんでも全く同じ物を4回もやるというのでは芸がなさ過ぎます。ここは、「砂の器」や「白い巨塔」のように、全く新しい切り口でリメークするというのも、ひとつの賢い選択なのではないでしょうか。まず、いつまでも雪のシーンだけではこれからの季節にはそぐいませんから、6月頃を舞台にしましょうか。なんたって「ジューン・ブライド」でエンディングを決められるのが素敵でしょう?そこに至るまでは、例によって降り続く雨のようにジトジトした陰湿な人間模様が展開されます(梅雨のソナタ)。あるいは、交通事故で恋人が亡くなる、という設定を変えるのもいいでしょう。彼はちょっと杜撰な料理店で、「てっちり」を食べて死んでしまうのです(河豚のソナタ)。女主人公の職業をもっとトラディショナルな物にするのもいいでしょう。彼女は機織りの名手、しかし、実は鳥の化身だった、などというのはどうでしょう。これは有名な民話が元ネタ、なにしろオペラにまでなった題材ですから、確かな感動を呼ぶことはまちがいありません(鶴のソナタ)。アニメというか、マンガに題材を求めるというのも捨てがたい選択です。大人気アニメのサブキャラの若い時代の物語、などというのはどうでしょう(フネのソナタ)。そういう正統的な物からちょっと離れて、前衛的な道を取る、という手も。そう、愛の形はさまざま、多少変態っぽくても、それに正面から向き合ってこそ、新しい地平が開けるのです。そういう意味で、○カトロ趣味のドラマがあって悪いわけがありません(糞(ふん)のソナタ)。そして、ここまでくれば、主人公が美男美女である必要も、さらさら無くなってきます。「美形」よりは「個性的」なキャラクターがもてはやされる時代は、すでに始まっています(ブスのソナタ)。
aventure number : 0410 date : 2004/8/22


今日の禁断 響太郎

 まず、最初にお知らせから。公式サイトの掲示板にも書き込みましたが、瀬尾さんの仙台でのコンサートが、やっと公になりました。前に「12月3日に仙台でイベールをやります」とは聞いていたのですが、瀬尾さんの事務所(アスペン・・・末廣さんと同じところ。その関係で、北海道での共演が実現したのですね)の予定を見ると「12月9日から日本ツアー」となっていたので、ちょっと様子を見ていたわけです。昨日になってやっと詳細が発表になったので、晴れて公表できる様になりました。それはこちらで見ることが出来ますが、瀬尾さんのバックを務めるのが、何とパトリック・ガロワ、彼の先生であるフルーティストですね。オーケストラは、そのガロワが初めて「指揮者」というポストに着いた「シンフォニア・フィンランディア」です。プログラムを見ると分かるとおり、あともう一人奥村愛という同じ事務所のヴァイオリニストがモーツァルトのコンチェルトをやるようですね。もちろん、私たちのお目当ては瀬尾さんが吹くイベールであることは言うまでもありません。去年はハチャトゥリアン、今年はイベールと、毎年瀬尾さんのソロでフルート協奏曲を聴くことが出来る街なんて、他にはないですよ(今のところ、来年以降来てくれるか、という話は何もありませんが)。
 そんな、瀬尾さんたちの来日に合わせて、同じメンバーによるCDが発売されます。以前「かいほうげん」で「FINLANDIAから出る」とお知らせしたのは間違い、本当は、10月20日にワーナーミュージック・ジャパンから国内盤として発売になります。つまり、前に出たソロアルバム「シランクス」に続く、ワーナーからの第2弾ということになります。このCDには、イベールの他にニールセンやロドリーゴの超難曲「パストラル協奏曲」などが収録予定、楽しみですね。
 さて、ニューフィルはと言うと、秋の下野さんの練習予定も確定して、にわかに現実味が増してきました。しかも、チケットとチラシの印刷が終わってみんなに配られるという、まさに臨戦態勢の始まり、明日には例によってチケットプレゼントのバナーも登場するはずですから、ぜひ、ご応募下さい。「応募」と言っても、感想を書いてくれた方にはもれなく差し上げていますがね。ただ、今回のソリストの原田さんの人気ぶりを考えると、このチケットはかなりの貴重品となる可能性があります。市民響さんの様に、当日券すらなくなってしまう事態が起こらないとも限りません。ご希望の方は、ぜひお早めに。そう、あの時会場まで行ったのに入れなかった○ヘミアンさんあたりも、どうですか?
 お盆休みを挟んでの、録音の続き、やはり交響曲を通して演奏するのは大変なことでした。私のミスは数知れず、ちょっと下野さんに聞かせるのは恥ずかしい気がします。
aventure number : 0411 date : 2004/8/24


今日の禁断 びよ乱

 1号様の掲示板をご覧になっていた方はご存じでしょうが、かなり大変な状況になっていたようですね。そして、昨日が手術の日でした。詳しいことはよく分かりませんが、何でも心臓の血管を付け替えたり、弁を取り替えたりと、想像するだけでも気の遠くなる様な大手術なのだそうです。もちろん、こんな手術にはリスクは付きもの、もしもの時を考えて、1号様は私に「遺言」を託していました。「私にもしものことがあった時には、ホームページをジュラシックの片隅にでも載せて下さい」というものです。半ば冗談だろうとは思いましたが、事情を知るにつれてあながち現実味のないことでもないと、かなり複雑な気分になってしまったものです。そして、手術の前の日には、さらに念を入れる様に、「遺言、よろしく」などと言うメールが届きましたから、私としては気が気ではありませんでした。だいたい、もし「そんな」ことになった時には、どういう形で私に連絡が届くのでしょうか。
 しかし、ご安心下さい。今日のお昼前に、奥様から私の携帯に電話がありました。見慣れない番号だったのでちょっと取るのをためらったのですが、それは確かに、1号様の手術が無事に終了したことを告げる電話だったのです。手術が決まってからの日々は、さぞご主人のことがご心配だったことでしょう。初めてお話しした奥様は、心底ご安心なさっている様子でした。もちろん私も一安心、いくら「遺言」だからといって、あのサイトをダウンロードするのは大変なことですからね(とか言って、密かに手順を検討していたところですが・・・うそうそ!)。そうではなくて、無事に難しい手術が終わったので、一安心と言うことです。よかったですね。お大事に。
 さて、昨日チケットプレゼントを解禁したとたん、早速お申し込みがありましたよ。予想通り、反響はかなり大きいようです。実は、その方は32万のキリ番も踏んでいたのに、遠慮して申し出をなさらなかったそう、ついでにそのことを申告されたので、早速記念品と一緒にチケットをお送りしたところです。察しは付いてらっしゃるでしょうが、キリ番にしろチケットプレゼントしろ、それにかこつけてこのサイトを見てらっしゃる方の生の声を聞きたいというのが本音です。最近はそれが功を奏して、確かな反応が返ってきますからとてもやりがいがあります。ちょっとでも褒められたりするともう有頂天、すっかり舞い上がってしまいます。私の場合、それが新たな創造への意欲につながっていきます。「豚もおだてりゃ金を取る」ですね。もう少しすると33万、その次は333,333でしょうか。これからも、ぜひ、遠慮せずにお申し出下さい。
 1号様も回復されて、また「び」みたいなメールを下されば、チケットをお送りしますよ。素敵な声の奥様と、ぜひ定期演奏会にいらしてくださいね。
aventure number : 0412 date : 2004/8/26


今日の禁断 カレッタ

 永年の悲願だった「ジーザス・クライスト・スーパースター・ジャポネスク・バージョン」を、ついに見ることが出来ました。東京まで行って、劇団四季の公演を見てきたのですよ。私はこれだけでよかったのですが、一緒に行く愚妻が「せっかく行くのにひとつだけではもったいない」と、一見合理的なようで実はあまり意味のないリクエストを寄せたため、それを見る前に「マンマ・ミーア」のマチネを見る、という過酷なスケジュールになってしまったものです。
 最初に目指した「四季劇場・海」は、2年前に出来たばかり、最近の旅行案内には必ず登場する「汐留」にあります。新橋駅で降りて地下道をしばらく行くと、いきなり真新しい空間が広がります。「地下」といっても、ビルのまわりが大きく吹き抜けになっていますから、ほとんど「地上」のような感覚になってしまう不思議な空間、そういえば、オペラシティのあたりも、地下にこんな感じの広場みたいなものがありましたね。そのオペラシティそっくりの石段を登っていったところが、目指す「海」でした。ロビーがものすごく狭いのにはちょっと驚きましたが、本当に驚いたのはその客席の内部。1階席と2階席の比率が7:5という、2階席が異常に広い設計になっていて、その分、思い切り前の方に出てきています。ですから、1階席の大半は2階席に覆われることになっています。こんな設計、ミュージカルの専用劇場だから出来ることなのでしょう。ここでクラシックの生音のコンサートなどをやったら、1階席の後半はとてもまともな音では聴けないでしょうから。2階席の勾配もものすごく急になっていますから、どの位置でもステージがよく見えます。2階席の真ん中辺でしたが、某市民会館のように手すりでステージが半分隠れるというようなことは全くありませんでしたよ。
 ここで見た「マンマ・ミーア」は、まずオケピットにミュージシャンが入って、「生」で演奏しているのに感激です。始まる前にのぞき込んでみたら、分厚いパート譜が譜面台に乗っていましたね。ドラムスやパーカッションはブースに覆われていますし、ギターやベースもアンプを通さないでラインでPAに入ってますから、音はシャープそのもの、キーボードを弾きながら指揮をしているコンダクターのかっこよさも相まって、「生」のグルーヴが心地よいものでした。
 しかし、そこから「ゆりかもめ」一駅先の「四季劇場・秋」で見た「JCS」は、そんなそこそこの心地よさなど吹っ飛んでしまうほどの強烈な力で迫ってくるものでした。音楽も、そして歌い手も「海」とは桁外れのレベルの高さ、そのあまりの完成度に、しばし涙が止まらないほどでした。詳細はいずれ別のところで公開されることでしょうから、お楽しみに。
 ところで、これとはバージョンが違いますが、おそらく同じキャストでこのプロダクションが仙台にもやってきます。もちろん、こちらも見に行くのですが、ちょっとした手違いで、10月25日(月)のC席が3枚(連番)余ってしまいました。3階の最後列ですが、もし行かれる方は、ご連絡下さい。もちろん、1枚だけでも大丈夫です。
aventure number : 0413 date : 2004/8/28


今日の禁断 東京タワー

 ヒレカツ先生の原稿が届いたので、今アップしたところです。昨日聴いてきたもののレビューですから、これは凄い速さですね。先生の速筆は健在でした。レビューと言うよりは、昔話に終始しているのは、年寄りの悪い癖なのかもしれませんが。
 ところで、昨日の東京日帰りの旅は、やはりかなりハードなものでした。一度も行ったことのないところへ行くというのは、やはり不安なもの、しかも時間に追われているというのは、それだけで気持ちの余裕がなくなるものです。なかでも、一番の心配事は、帰りの新幹線の時間でした。浜松町にある四季劇場から国電(とは言わない)の浜松町駅まで歩いて、東京まで行くという経路、しかし、地図があるとは言うものの、全く知らない道を歩くのはかなり不安なものがあります。周りが暗くなってしまったら、目標物も見えなくなってしまうのではないでしょうか。
 しかし、そんな心配は、現地に行ってみると難なく解決してしまいました。早めに着いたので劇場に附属したカフェ(別のところにも書いてありますが、この劇場の周りにはファミレスはおろか、コンビニさえもありません)で時間をつぶしていると、真っ正面の道から人がどんどん歩いてきます。それは確かに浜松町駅の方面から歩いてきた人たち、そう、帰りはこの道を行けばいいのですよ。それよりも、見終わった人はほとんど歩いて駅まで行くのですから、その人たちについていけば迷うことなどあり得ません。これで、懸案は解決です。
 それ以前に、帰りの新幹線を何時のものにするか、という点で葛藤がありました。「JCS」の開演が5時半、一応案内では演奏時間は「1時間40分」とありますから、7時10分には終わる計算になります。ですから、それから東京駅に向かえば8時4分の最終の「はやて」には充分間に合うことになります。しかし、果たしてそんな時間に終わるのか、開演が遅れたり、カーテンコールが長引いたりすれば、劇場を出るのが7時半頃になってしまうかもしれません。駅まで歩く時間を考えると、これでは間に合うかどうかは不安、ということで、結局その次の8時36分発の「やまびこ」のチケットを買ってあったのでした。
 ところが、今回買った乗車券は、「土日フリー」とか言うもので、18,000円で東京だけではなく、長野あたりまで乗り放題というチケット、指定券は4枚まで使うことが出来るという、きちんと使えばかなり割安のものだったのです。ですから、理論上は帰りの指定券を買ってあっても、さらにその前の新幹線の指定券だって買えるはずではないか、ということに気がついたのが、行きの新幹線に乗る前でした。ただ、チケットに前に買った指定券のデータが書き込まれていれば、「何で続けて発車する新幹線のチケットを買うの?」と言われそう、ダメモトでこわごわと緑の窓口に行ったのですが、その「はやて」は、いとも簡単に手に入ってしまいました。これで、万一「はやて」に間に合わなくても次の「やまびこ」にも乗れるという、理想的な環境が出来てしまいましたよ。
 実際は、きちんと時間通り終わったので、楽々「はやて」に乗れました。当然「やまびこ」のチケットは無駄になってしまったわけ、これって、いけないことですか?
aventure number : 0414 date : 2004/8/29


今日の禁断 矢本

 予想より大幅に早く33万が達成されました。9月にずれ込んでしまうと思っていたのに、ギリギリ8月中、しかも今日のお昼過ぎですから、やはりキリ番が近づくとリロードが多くなってカウンターが早く上がるのでしょうか。どなたがお申し出をしてくださるのか、楽しみです。
 台風の影響で大風が吹いた仙台地方は、あちこちに落ち葉や木の枝が散乱して、まさに大嵐の様相を呈していました。海に近いあたりでは線路が冠水したとかで、仙台と石巻を結ぶ仙石線が途中で折り返し運転をしているとか、やはり結構な被害があったようですね。実は、去年の今頃、夏休みで帰ってきた元オーボエのコタケッチが、今年も里帰りをしていて、今日の練習に遊びに来るという話をしていたので、楽しみにしていたのですが、とうとう姿を現しませんでした。彼の実家というのは石巻ですから、台風の影響で来れなくなってしまったのかもしれませんね。今日はオーボエパートはりえちゃんが外国へ行っていて留守なので、代わりに吹いてもらえたらいいなと言っていたのですが、生憎でした。来年も帰ってくればよいのですが。
 そんなわけで、木管を中心に集まりは良くない中、指揮者の到着を待って15分押しで練習は始まりました。駐車場が混んでいたらしく、しばらくするとどんどん人が集まってきます。新しいメンバーが入ったチェロパートは7人いましたっけ。ヴァイオリンパートも、入団希望者が楽器を持って見学していましたし、なにやらまた充実の気配。大半の時間を交響曲の1楽章のみに費やすという時間配分でしたが、たまにはそんな突っ込んだ合奏もいいものです。
 休憩時間には、先週録音した交響曲を、例によってしできさんが大量のCDに焼いたものを配っていました。あまりに音が生々しすぎるというので、リバーブをかけたものも作ったとか、確かに、さっき聴いた限りでは、弦楽器などものすごくキンキンした音に録れています。それよりも、私のしぐね〜ちゃん、録音したものを初めて聴いたのですが、通りがよい、と言うか、思い切り目立つ音なのですね。この時は、新しい頭部管に替えてすぐですから、まだ練れていない粗雑な音が、そのまま記録されてしまいました。もう少し吹き込めば、もっとまろやかな音になることを期待しましょう。
 ところで、手術を終えた1号様、昨日掲示板に自ら書き込みをして回復ぶりを知らせてくれたと思っていたら、ついに私のところにもメールが届きました。タイトルは「び」、そして本文は「4枚」という、例によって簡素な、私と1号様にしか分からない暗号のようなものです。それには、こういう内容が込められています。「拝啓。手術も無事終了し、一安心しているところです。美しい妻の献身的な看護もあって、思いのほか回復は早いようです。定期演奏会の頃には、すっかり元通り、いや、前以上に元気な体になっていると思いますので、ご安心下さい。練習の進み具合はいかがでしょうか。つきましては、家族揃って演奏会を聴きに行きたいと思いますので、チケットを4枚送って頂ければ幸いです。季節の変わり目、どうかご自愛下さい。敬具」。
aventure number : 0415 date : 2004/8/31


今日の禁断 エレクトロ・ヴォイス

 秋の定期演奏会までの予定も確定し、スケジュール的にはいよいよ現実味が増してきました。あとは、10月に下野さんが来ればそれでOK。でも、「着ぐるみ」か何かが来たらいやですね。中身は○○さんだったりして。
 それはそれ、もはや1年先の予定までが決まっているのがこの世界ですから、来年の春に向けての選曲作業も密かに進行中です。ただ、メインに「シベ2」が決定したことは、もうすでにご存じのことでしょうが、残りの曲については未だ白紙の状態です。というのも、「シベ2」が決まった時点で、「北欧もの」のスペシャリストである新田先生に、カップリング曲の提案をしていただこうという流れになったのはいいのですが、先生から返ってきた何種類かの組み合わせの中に、誰も聴いたことのないような曲が混ざっていたために、話が先に進まなくなってしまったのです。そこで、まずその音源を探して、技術委員が集まったところで試聴会を開こうということになりました。私のコレクションを調べてみたら、その珍しい北欧の作曲家の作品3曲のうち、2曲までは手元にあることが分かりました。何でこんな曲を持っていたのだろうという思い、何でも買っておけば、あとで役に立つものですね。
 しかし、まだ1曲、「アーッレ・メリカント」というフィンランドの作曲家の「ノットゥルノ」という曲がありません。そこで、新田先生が「北欧音楽にはとても詳しい店員さんがいるので、ここで音資料が手に入ります」と知らせてくれた広島にあるレコード屋さんに電話をしてみました。「メリカントのノットゥルノという曲のCDありますか?」。すると、電話に出た男の人は、「それはピアノ曲ですか、管弦楽曲ですか?」などと聞いてきました。どうも様子が違います。たちどころに返事が返ってくるのを期待していたのですが、その人はなにやらカタログでも調べている様子。結局「それはもう廃盤になっていますね」という、情けない答えしか返ってきませんでした。ちょっと、期待はずれでした。念のため、「世界一」の在庫を誇る某大型店のクラシックフロアにも問い合わせてみたのですが、そこも答えは同じ、「廃盤になってます」というものでした。ここで無ければ、どこに行っても手に入れることは出来ないでしょう。そんな思いでネットを検索していたら、AmazonでこのCDがすぐ発送できるような表示があるではありませんか。ダメモトで注文を出してみたら、4日ぐらいでいともあっけなく届いてしまいましたよ。確かに発売が97年ですから、普通の店では廃盤になっているのでしょうが、Amazonにはしっかり売れ残りが保存してあったのですね。そういえば、別のアイテムを検索した時も、10年以上前に出た国内盤がきちんとリストにありました。「廃盤になったCDが欲しい時はAmazonで」という、とっておきの情報でした。
 これで、すべての曲が揃いました。来週のパート練習のあと市内某所に集まっての「レコード・コンサート」、お暇な人は覗きに来てみては。
aventure number : 0416 date : 2004/9/2


今日の禁断 ネッスン・ドルマ

 9月になって、秋もたけなわ、明日は山形の河川敷で恒例の「大芋煮会」が開催されるそうですね。パワーショベルで大鍋をかき混ぜるというあれです。テレビで去年の模様を紹介していましたが、「機械にはオイルではなくバターを使って、安全には気を配っています」とか、訳の分からないことを言ってました。ということは、あのパワーショベルは年に一度の「芋煮会」に使うだけの為のもの、普段は食品用の倉庫か何かにしまってあるのでしょうね。それとも、建設作業に使う時も、常にバターを付けているとか、本当のところを知りたいものです。しかし、いくら食用のオイルを使おうが、ああいう建設機器の潤滑部分は鉄粉が削れて真っ黒くなってしまっているというのが普通のイメージ、やはりなじめません。
 そんな、「食欲の秋」が盛り上がれば、「芸術の秋」も全開です。行く行かないにかかわらず、これからのコンサートのスケジュールだけは目白押し、その中で、心から楽しめるものにはどのくらい出会えるのでしょうか。とりあえず、愚妻が知り合いが出るコンサートのチケットをもらってきたので、それに行ってみることにしましょう。会場は「けやきホール」、昔学校関係のイベントで行ったことはありますが、普通のコンサートは初めて、というか、ここには駐車場がないと聞いていたので、車で行くとどうなるのかが興味のあるところでした。最悪、近くのコンビニ(といっても、一番近くても10分ぐらい歩くところ)にでも置かなければいけないのでしょうか。
 このホールは、大学のキャンパスの中にあります。そこの門の前まで行ったらなにやら係員らしき人が立って、車で来る人と話をしています。やはり、車で来るべきではなかったのでしょうか。おそるおそる窓を開けてその人に向かい合うと、「近くに駐車場があるので、そこに停めて下さい」ということ、確かに、大学の向かい側にかなり大きな駐車スペースがありました。これからはここに置けばよいのですね。
 そのコンサート、実はさる音楽教室の発表会。それも、声楽の先生が主催する教室、オペラアリアとか日本歌曲を、お弟子さんが歌うというものです。まあその程度のものですから、そんなに期待をしてもしょうがないのは、最初から分かっていたことでした。しかし、最初にピアノ伴奏の人が出てきて「カタリ・カタリ」の前奏を弾き出したら、そのあまりのうまさに一瞬信じられない思いでした。たかが(というのは失礼ですが)発表会にこれほどの伴奏者を連れてくるなんて。その三ツ石さんという方は、プロフィールを読んでみると実際にヨーロッパでオペラハウスのコレペティトゥールを務めていたこともあり、現在はウィーン国立音大で教鞭をとっているというまさに「本物」、そんな人の伴奏を聴けるなんて。実際、この方の伴奏は、今まで色々なところで聴いてきたオペラや合唱の伴奏とは全く次元の違うものでした。「ピアノ」の向こうにしっかりオーケストラの音、ひいてはその曲全体のイメージがまざまざと透けて見えるという、ものすごいものでした。それに支えられた「歌」の方は、まさに「発表会」、その落差の大きさも、ものすごいものでした。
aventure number : 0417 date : 2004/9/4


今日の禁断 五反田

 東京で11月からロングランが始まる「キャッツ」の、会員向けのチケットの販売が今日からスタートしました。この前四季劇場に行った時も、ロビーのモニターではこの記者会見の模様が延々と映し出されていましたし、なによりも今回建設される専用劇場は、初めて二階席を設けたり、ステージを真上から見下ろせる「ジェリクル・ギャラリー」などというバルコニー席があったりと、購入者が殺到するのは必至でした。そんな様子を見てみようとネットのチケット予約のサイトにつないでみても、全くアクセスは出来ません。そこで、どうせかからないだろうと思って、電話を掛けてみましたが、予想通り、全くつながりません。普通は15分ぐらいすれば1回ぐらいはつながるのですが、30分かけ続けても全然ダメ。ですから、「こちらは劇団四季です」という声が聞こえてきた時も半分信じられない思いで、危なく切ってしまうところでした。せっかくつながったのだからと、もう絶対に無くなっているはずの年末のマチネの「ジェリクル・ギャラリー」を頼んでみました。しかし、まだ残っていたのですね。全部で48枚しかないそのチケットのうちの3枚が、連番で買えてしまったのですよ。それに味を占めて、その前の日の、今度こそ絶対にあるはずのない「S回転」という、最前列の4列までの、開演の時にステージと一緒に回転する席を頼んでみました。ところが、これも楽々買えてしまったのです。今、ネットがつながったので見てみたら、「S回転」は4月末までの売り出し分がすべて売り切れになっていましたよ。ここが手に入ったのは、ほとんど奇跡です。
 さて、やはり芸術の秋、2日連続お付き合いでコンサートに行くことになってしまいました。といっても、今日のは仙台オペラ協会のちょっとしたイベント、来月公演予定の「フィガロ」のさわりを、指揮者の末廣さん自らのトークを交えて演奏するというものですから、これは聴きに行かないわけには行きません。タダですし。それと、もし末廣さんと話が出来る機会があれば、ちょっとお願いしたいこともありました。それは、再来週発行予定の「かいほうげん」と関係があります。実は、先週札幌まで行って札響の定期演奏会(高関健の指揮で「ドボ7」!)を聴いてきた人がいたのですが、彼がその時のプログラムの中に入っていたファンクラブの会報に、末廣さんのインタビューが掲載されているのを教えてくれたのです。読んでみると、なかなか面白い記事で、ぜひ「かいほうげん」にも転載したいもの、せっかく会える機会ですから、それを直に承諾していただきたいと思ったのです。
 そのコンサートは、電力ビルのグリーン・プラザという、オープンな会場、用意していた椅子がすべて埋まってしまうほど、人が集まっていました。ニューフィル関係の知った顔もチラホラ。そこで末廣さんが行ったのは、「フィガロ」についての、見事なまでの解説でした。あのウィットに富む話術で最後まで人を飽きさせないトーク、それは、実際に演奏したことのある人でなければ出来ないような、深みのあるものでした。そして、演奏は・・・・。まあ、これについては多くを語る必要はないでしょう。昨日聴いたピアノ伴奏がいかに卓越したものであるかが、痛いほど確認できてしまったのが、最大の収穫です。
 あ、インタビューの件は、無事OKをいただけました。これで、JAOのレポートが届けば、ほとんど完成です。
aventure number : 0418 date : 2004/9/5


今日の禁断 ヤルヴィ

 9万ヒット達成間近の「おやぢの部屋」ですが、バナーが変わったのには気付かれたでしょうか。「おやぢ」が始まって以来、あの「カールおじさん」を使ってきたのですが、最近ちょっと飽きてきて、というか、あまりに主体性のないおっとりとした人格(かどうかは分かりませんが)がこのページの内容から乖離(そう、こんな難しい言葉、カールおじさんは一生使うことはないでしょう)してきているという感じがしてきたものですから、あちこちのフリー素材を探し回って、こんなのにしてみました。同じ「おやぢ」でも、何か知性の片鱗みたいなものが表情に現れてはいませんか?
 さて、今日は前にも書いた「試聴会」の日です。この間はソースを集める話でしたが、出来れば最上の環境で聴いてもらいたいものですから、普段私が聴いている装置をそのまま運び込むことにしました。といっても、同じ建物の中ですからそんな面倒なことはありません。スピーカーケーブルだけは動かせませんから、別のものを用意、スピーカーとアンプ、CDプレーヤーを運びます。今さらながらアンプの重さには驚かされます。セッティングを終えて、音を出してみます。結構残響のある部屋なので、スピーカーの位置とか色々変えてみましょう。ちょっとバランスが悪いので、イコライジング(トーンコントロールですが)も少しいじって、準備完了、机と椅子もスピーカーに向けてセットです。
 その前に、パート練習がありました。今回は木管にホルンが加わるという、おそらく初めての組み合わせによる分奏です。2列の木管と、横1列に6人が並んだホルンパートが対面になるという、なかなか面白い並び方になってみました。そう、ホルンは全員出席、木管も、フルートとクラは来られる人は全員出席というなかなかの布陣で、交響曲を全楽章、まずはみっちりチェックが完了しましたよ。
 いよいよ、場所を移しての試聴会、各パートの人が、仙台各地から続々集まってきました。私がセットした部屋の中を見て、皆一様に歓声を上げたり、笑い声を上げたり、反応はさまざま、まさかここまでやるとは思っていなかったのでしょう。そんな中で、例の「珍しい」曲を順にかけていきます。メリカントの「ノットゥルノ」は予想通り退屈している風でした。「こんな調子で最後まで?」というリアクションは、当然のものでしょう。アルヴェーンの「エレジー」も、似たようなものでした。ところが、ヤーネフェルトの「プレリュード」になったとたん、みんなの目の色が変わりましたよ。確かに、すぐ惹きつけられる曲調、「名曲」になりうる予感です。というわけで、実際に曲を聴いてみるという試みは見事に功を奏して、新田さんにお願いする曲目がほぼ決まってしまいました。知名度という点では、おそらくニューフィルの定期史上最もマイナーなものになることでしょう。でも、こんなことが出来るのもアマチュアの強み、来年の春には定禅寺通りに一陣の北欧の風が吹き抜けます。
aventure number : 0419 date : 2004/9/7


今日の禁断 ゴアテックス

 333,333というキリ番は、昨日のお昼頃に達成されました。「リロードを繰り返して、取りました」という正直な告白が届いたのは、それから2時間ほどしてからでした。ログを見てみると、確かにその時間、12回ほど繰り返しアクセスしている記録がありましたので、これがその方だったのでしょう。別に100回や1000回もリロードした訳ではないので、全く何の問題もありませんよ。実は、この方は常連、というか「超常連@山下達郎」、前にも1回キリ番を取られているので、プレゼントもより豪華なものを差し上げることにしましょう。
 ±10という範囲を設けているので、複数の申し出がある可能性があるのは分かっていましたが、実際に「333,343を取りました。333,333取りたかった」という方もあって、今回のキリ番は2人がゲットということになりました。前の方がズルしなければ、その希望が叶えられていたかもしれませんね。などと贔屓してしまうのは、その方がニューフィルの団員だったからです。そこで、この方にはもっと豪華なプレゼントを用意しました。これは本当にすごいですよ。あの、超豪華(というか、ただハデなだけ)アーティストの生サインですからね。今度の練習の時にお渡ししますので、お楽しみに。
 33万になったのが31日のお昼ですから、ちょうど8日で3,333カウント、ということは1日400カウントを超えているということになります。ちょっと前は300台だったもの、このところ確実にアクセスがじわじわと増加していると感じられていたものが、実際に数字でも明らかになったということです。確かに、これだけアクセスがあるということは、影響力も大きいということになるのでしょう。そんなことが実際に起こったりすると、それが実感されます。最近では、私が良く行く掲示板が一人の人の書き込みに占領されてしまっていたので、「ジュラシック・ボード」にそこの管理人が来たのを機会に「荒れてるね」と書いたら、その、40だか50だかあった膨大な書き込みが一夜にして削除されてしまったという「事件」がありました。というか、最初はそんな因果関係など全く思いもつきませんでしたよ。部外者には全く無関係な掲示板同志ですし、そもそも誰が削除したかなんて(管理人でも削除できます)本人以外には分かりませんから。しかし、次の日になると、その掲示板に「削除なさったんですね。私は荒れてるなんて思いませんから、気にしないでくださいね」という、実に不思議な書き込みが全くの第三者からという形でなされるのですよ。これを書き込んだ方は、その人が「他の掲示板に行ったら『荒れている』と書かれていたので、気を落とした」と、「そこで、自分で自分の書き込みを削除した」という「2つ」の行動を取ったことを、いったいどのようにして知ったのでしょう。
 私がさんざん被ったのは、同じ人が別の人を装って書き込むという「手口」。この方がそうだなんて、決して思いませんが、その書き込みのあとに喜々としてまた「熱い」書き込みが始まったりすると・・・・。まあ、世の中にはいろんな人がいるものです。
aventure number : 0420 date : 2004/9/9

04/9/11-04/10/15