今日の禁断 |
コープマン |
今回の31万のキリ番は、早朝や真夜中ではなく、午後7時頃に達成されたようですね。職場から帰る時に「あと20」ぐらいだったのですが、それから買い物などをして家へ帰ってチェックしてみたら、見事「310,002」になっていましたよ。自分で取ってもしょうがないのですがね。そうしたら、しばらくして常連さんからメールが届きました。「309,994を取りました」という文面です。もちろんこれは許容範囲、早速プレゼントのリストを送ってあげました。しばらくキリ番の申し出がありませんでしたから、プレゼントは段々豪華になっていて、SACDプレーヤー、DVDレコーダー、BRILLIANTのモーツァルト全集の中からひとつ選ぶという・・・済みません、つい、私が欲しいもののリストを公開してしまいました。本当は佐渡裕のタオルか、小錦のマウスパッドなのですが。
ところで、モーツァルトといえば、先日のたけしの番組の影響は実際にものすごいものがあったようですね。各方面からの情報をまとめてみると、各地のCDショップのクラシック売り場は、ちょっとしたパニック状態になっているそうです。もちろん、普段はそんなところには足を運ばないような人が「モーツァルトを下さい」とやってくるから。中でも、番組で紹介していたような「薬用効果」を求める人が多いのだそうです。「ニガリ」の次はやっぱ「モーツァルト」で決まりですね。今は販売店の店頭での「奪い合い」になっていますが、そのうちにメーカーも便乗して(というか、すでにそういうものはゴマンと出ているにもかかわらず)「f分の一ゆらぎのモーツァルト」みたいなものをどんどん出してくるのでしょうね。
ただ、今回の新機軸として、「古楽器」というものを前面に押し出していましたので、そちらのアプローチが加わって少し毛色の変わったものになることはあるのかもしれません。その際には、「ここでしか実現できなかった非常に貴重な楽器による演奏」であることを強調することは、決して忘れてはなりません。「古楽器」が、今では珍しくも何ともないものなのだと言うことが分かれば効能は半減してしまうのですから、それはあくまで隠し通すのが「思いやり」というものです。
しかし、こういうことがあると、つくづくテレビの影響とは大きいものだと思わされてしまいます。というか、今までの頭の固いクラシック・ファンがかたくなに拒否反応を示し続けてきた「古楽器」であっても、もともと「モダン」についてもそんなに関心がなかった視聴者にとっては、なんの抵抗もありません。それよりも「モーツァルトの時代と同じ音」という「効能」が付けば、迷わずこちらの方を選択してしまうはずです。あの番組で作り上げられた「モーツァルト=古楽器」という概念、もしかしたら、本当にトレンドになってしまうかもしれませんよ。お勧めは、さっきのBRILLIANTから出ているヤープ・テル・リンデンによる新録音の交響曲全集。なんせ、5000円ちょっとで「古楽器」による交響曲が全て揃ってしまうのですから。 |
aventure number : 0389 |
date : 2004/7/8 |
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