3801(23/10/13)-3820(23/11/24)

今日の禁断 トヨタ


 車を運転していると、前を面白い車が走っていることがあります。これは、先日Facebookに公開したもの。
 なんか、ほっこりしますね。
 今日は、こんな車が前にいました。
 パッと見た時には、ヨーロッパの車かな、と思いました。ポルシェとか。でも、このロゴは「プリウス」ですよね。モデルチェンジして、こんなにカッコよくなったんですね。これはもうこのメーカーの車ではありません。
 というのも、このメーカーの同じ車種の昔のひどいデザインと言ったら、もう犯罪的でしたからね。
 最悪だったのがこれ。この、今はなきネオンサインのようなテールランプです。醜悪極まりないですよね。走ってて、恥ずかしくないんですかね。
 そして、極めつけがこれです。
 「アルファード」ですね。以前ここに書いたから意識しているのでしょうか、もう、この車を見ない日はないというほど、幅をきかしているんですね。これが3台続いて走って来たときには、戦争でも始まったのか、と思いましたよ。いったい何なんでしょう、この好戦的なフロントグリルは。
 ですから、同じメーカーのプリウスがあんなにかっこよくなってしまったのには、心底驚いてしまいました。でも、単に時流に乗った、というだけのことかもしれませんけどね。もっと言えば「パクリ」。
 ということで、時流に乗り遅れないために、CATVのケーブルを同軸から光に替える工事と、ついでにWIFIの導入を行うことを決心した当社では、その工事のための事前調査が今日行われました。業者が2人でやってきたのですが、一人はベテラン風の高田純次、もう一人は若手の仲野太賀そっくりというコンビでした。まずは、そのメッシュWIFIのルーターをどこに置くか決めるために、色々と調べていました。そこで、事務室にある配電盤を開かなければいけなかったのですが、その前には私のオーディオセットのコンソールが置いてあるので、それをどかさなければいけません。それで、業者が動かそうとするのを遮って、私が自分で動かしました。ケーブルとかが抜けたりするのは嫌でしたから。それで、その配電盤を開けてみると、必要な配線が来ていることが確認できたようですね。そこで、ルーターの親機はこの部屋に置くことになりました。
 ただ、以前契約をしたときには、親機と子機が1台ということにしてあったのですが、今回実際に見てもらうと、どうもその2台だけでは足らないのでは、ということになりました。普通の家だったらその2台で十分なのですが、ここは副社長が使っている部屋まではかなり離れているので、難しいというのですね。さらに、事務室の壁際にはスチール棚が一面に置いてあるのですが、それだとそこで電波が遮断されて、弱くなってしまうというのです。ですから、計画通りに2ヶ所でWIFIを使おうとすると、子機がもう1台必要だというのです。もちろん、私もおそらくそうなるのではないかと思っていたので、それで工事を進めることに決めました。
 半月後の本工事では、設置した後、きちんと測定をして確認してくれるのだそうです。いずれにしても親機は私のいるところですから、間違いなくつながることでしょう。1GのWIFIがどんなものなのか、早く体験してみたいですね。
Aventure Number : 3801 date : 2023/10/13


今日の禁断 カーネギー


 イスラエルがひどいことになってますね。ロシアの場合はどちらが悪者なのかははっきりしてましたが、こちらはそういう善悪の問題ではないようなので、深刻です。結局、歴史的には人類は常に戦争を行っていたのですから、世界中が平和になる日など、永遠に来ないのかもしれません。
 それはともかく、先日は、避難命令を知らせるために飛行機からビラを撒く、という映像が紹介されていましたね。
 ネットを探したのですが、こんなのしか見つかりませんでした。これは、ちょっと懐かしい映像でしたね。これはまさに「フライヤー」ではありませんか。かつては、宣伝用の「ビラ」というか「チラシ」を、こんな風に飛行機で「飛ばして」いたので、チラシのことを「フライヤー」と言っていたのですよね。最近はこちらの方が「新しい」言い方のように思われていますが、実際はずっと古くからあった言い方なのでした。ちなみに、今回のニューフィルのコンサートの「フライヤー」はこちらです。
 団員の皆さんのご協力で、ほぼ100ヶ所に、このフライヤーを30枚ずつ配り終えているはずです。今回は県内くまなく、北は大崎市、南は白石市まで配達してあります。
 ただ、ちょっとした手違いで、それだけ配ったにも関わらずそのフライヤーがまだ大量に残っているのですよ。ですから、私は、来週の週末に行われる合唱のコンサートが始まる前に、会場にチラシを持って行ってプログラムの中に挟み込んでくる予定です。前もって連絡してみたら、ちゃんと時間と枚数を教えてもらえました。ですから、ここで、600枚はさばける予定ですがそれでもまだまだ残っています。そんな、知り合いのコンサートなどに行かれるような予定がある方は、ぜひこんな風に持って行っていただけると助かります。練習の時に、お声がけください。
 その時のコンサートのフライヤーは、こちらです。
 学生時代からごく最近までお世話になった方がお亡くなりになってもう5年も経つんですね。この方を指揮者に迎えてこの合唱団が出来た時には、私も一応練習に参加したこともあったのですが、何しろ、最初のコンサートがニューヨークだというので、正式参加は見送りました。でも、知り合いはたくさんいるので、チラシ、いやフライヤーを挟んだ後は、ちゃんとコンサートを聴いてくる予定です。
Aventure Number : 3802 date : 2023/10/15


今日の禁断 イザール


 先日の「おやぢ」で、ミュンヘンの大きなコンサートホールが長期間改修のために使えなくなるので、その代替施設が作られていた、ということをご紹介しましたね。ミュンヘンには、プロのオーケストラがいくつかありますが、それらが演奏できる大きなコンサートホールがとりあえず2つぐらいあったのですが、そのうちの、キャパは大きいけれど音響的には大きな問題のあるホールの方が、今は休館中なんですよね。でも、新しくできたホールはそこよりもちょっと狭いけれど、もう一つのホールよりは大きくて、何よりも音響がとてもよいということで、なかなか評判がいいそうですね。
 つまり、ミュンヘンでは、ホールが使えなくなっても、すぐさまそれに代わるホールを作るだけのバックボーンがあった、ということですね。実際には、そんなに予算はなくても、既存の建物を手直しして作ったものですから、例えば空調などは不満足な状態なのだそうですが、そんなのでも全くなくなってしまうよりはましですからね。
 それだけのことがすんなり(かどうかは分かりませんが)出来てしまったというのは、やはりクラシック音楽に対する深いところでの歴史の違いが大きいのでしょうね。なんたって、あの国ではワーグナーやリヒャルト・シュトラウスが実際に生活をして音楽を作っていたのですから、その親密度たるや、すごいものがあるはずですから。
 それが、そんな文化とはずっと断絶していて、ごく最近になってからやっとそれを取り入れるようになったこの国では、そもそもヨーロッパで育った音楽に対する熱意は、到底その地の人にはおよびもつかないものにちがいありません。ですから、東北地方最大の街であるこの仙台市には、まともなコンサートホールが1つもないという現状が改善されることはありませんでした。もちろん、大きなホールが大規模修繕のために長期間閉館になったとしても、それに代わる施設が作られるなどということは、全く考えられませんでした。
 とりあえず、新しい音楽ホールが作られるための下地のようなものは出来上がってはいるようです。実際に敷地も決定しましたし、具体的な建設費用なども提案されていました。
 ところが、その頃ちょうど行われていた市会議員の選挙運動中に、たまたま私の前を走っていたさる候補者の選挙カーから「○○億円の費用が掛かる音楽ホールの建設には、断固反対します」という勇ましい声が聴こえてきたときには、本当にがっかりしてしまいましたね。こういうことが、「住民の利益」として候補者には捕らえられているという事実に、愕然としたのですよ。「音楽ホール建設にお金を使う」ことが悪であると、この候補者は声高に訴えていたのですからね。果たして、この人は当選できたのでしょうか。
 今は、県議会議員の選挙の真っ最中です。確か、この県でも、こちらは舞台芸術に特化したホールを作るという具体的な案が提示されていたはずですが、それを話題にしている候補者は全くいないようですね。そんなことよりもずっと大切な、病院の移設問題などで、手一杯なのでしょう。こちらのホールの話は、その後どのようになっているかは、全く分かりません。いずれにしても、音楽を愛する人たちの意向にはまったくお構いなしで話が進んでいくことだけは間違いないでしょうね。それが、この国の限界です。
Aventure Number : 3803 date : 2023/10/18


今日の禁断 パナムジカ


 もう10月も下旬に入ってしまいました。通常ですとこのあたりにニューフィルの秋の定期演奏会が行われるのですが、今回は会場が取れなかったので少し遅れて11月の始めになっていましたから、まだ「先のこと」という感じです。とは言っても、スケジュールを見ると団内の練習はあと1回だけで、それ以降は全て指揮者とピアニスト(コンクールの入賞者)による練習、というか、本番モードの「リハーサル」になっています。
 ということで、練習以外の準備でも、それぞれの係の人たちは今の時期は何かと忙しくなっているようですね。ですから、プログラム担当のKさんから、真昼間に電話がかかってくる、なんてこともありました。なんでも、プログラムの中の曲目紹介で、作曲家の名前を表記する時に、ちょっとした問題があったのだそうです。いつもは、カタカナの名前と、それの英文表記を載せているのですが、今回はなぜかすべてロシア人の作曲家の作品を演奏することになっていたので(なぜこの時期にロシア人? という疑問はさておいて)、それをどのようにしようか、という相談だったのですね。まあ、本来ならば、彼らの母国語のキリル文字での表記なのでしょうが、それはいくら何でも現実味が乏しいということで、まずは普通に英語の表記にすることにはなっていました。
 ところが、そこでちょっとした問題が。グリンカについては普通に「Glinka」で何の問題もありませんが、カリンニコフとラフマニノフでは、最後の「フ」が「v」というのと「ff」というのがあるというのですよ。カリンニコフの場合はスコアには「Kalinnikov」とあるのでこれで決まりですが、ラフマニノフでは「Rachmaninoff」と「Rachmaninov」という、2通りの書き方があるようなのですね。確かに、ブージー版のスコアは「ff」でした。そこで、どうしようかと団長に相談したら、そういうことは私に聞け、と言われたのだそうですよ。
 そんなことを言われたって、そもそもロシア語なんて全くの門外漢ですから、ちょっと調べさせてほしいと言って一旦電話を切りました。その後ネットで調べたら、その2人のキリル文字の表記は「Калйнников」と「Рахманинов」であることが分かりました。どちらも最後の「フ」は同じ文字ですね。それは、英語では「v」に相当する文字でした。ですから、電話で「どちらも『v』にしてください」ということで、話はまとまりました。
 ということは、今回の曲目紹介では私の出番はなかった、ということになりますね。いつも、ギリギリになって「だれも書ける人がいないので、書いてけさいん」と言ってくるのですが、ちゃんと原稿が書ける人が見つかったようですね。
 私の場合は、本番の日には3つの仕事が控えています。まずはいつもの録音作業と、写真撮影です。後半は私は出番なので、誰かに代わりに撮ってもらわなければいけないですね。そしてもう一つが、会場のプレイガイドでのチケットの引き上げです。チケットを置く時にさんざんな目に遭いましたから、その時も何かとんでもない難癖をつけられことを覚悟しないといけません。全く、あの時の対応には参りましたから。
 実はもう一つ、仕事が入るかもしれませんでした。と言っても、それはただチラシを受け取って、プログラムへの挟み込みに加えてもらうというだけのことなんですけどね。実際に作業をする時にはゲネプロの最中で出られませんから、ただチラシを置いておくだけの仕事なんですけどね。
 ただ、それを先方に伝えたら、「せっかくのお申し出ですが、チラシが足らないのでご遠慮させてください」ということでした。せっかくですので、そのチラシをこちらに貼り付けますね。


Aventure Number : 3804 date : 2023/10/20


今日の禁断 カリンニコフ


 ニューフィルのチラシをさるコンサートの会場に行って挟み込んでくる、というミッションの当日となりました。会場は勝手知ったる日立システムズホールですから、まずは少し早めに行って、地下のパフォーマンス広場で練習です。1ヶ所、ちょっと楽譜に書かれていないことをやろうとしているので(指揮者公認)、その「技」を仕上げたいと思っているのですが、これまでの合奏ではまだ成功していません。そんなところも、集中的にさらいます。
 実は、今回のように私が所属してはいない団体のコンサートでの挟み込み作業というのは、初めての体験でした。まあ、身内のコンサートでは何回かやってますし、ニューフィルで実際にやっているところを見たことはありました。ですから、仕事自体は簡単に出来るはずです。それを始めるのは11時という約束だったので、15分ぐらい前にホールに行ってみると、入り口は開いていて、その中で机を並べて何やらチラシの束が置いてありました。ですから、私もニューフィルのチラシをそこに置いておきます。
 そこでは、何やら仕切っている人がいて、その人に団体名を聞かれました。手には、チラシを持ってくる団体の一覧表を持っていて、確かにそこにはニューフィルの名前が書いてありましたね。ここでは、きちんと予約しないと、挟ませてはもらえないのかもしれませんね。あ、ニューフィルの場合は予約不要ですから、ご希望の団体は本番当日11月3日の15時までに、チラシ800枚を東京エレクトロンホール宮城まで持ってきていただくだけでOKですからね。
 その、仕切りのおばさんに言われるままに、他の団体の人たちが集まって、そろそろ作業開始か、という時になったのに、なぜか、その一覧表の最初にある所のチラシがまだ来てません。というか、それは今日のコンサートのメンバーが発行した、前回の「禁断」でご紹介した合唱曲集のチラシなんですよ。当然、そのメンバーがもうすでに持ってきてあるはずなのに、どこを探してもありません。それを仕切りさんに伝えると、「それがないと作業が始まらないので、連絡を取ってくれ」というのですね。とは言っても、その時はゲネプロの真っ最中ですから、電話などは通じないでしょうから、私が実際にステージにまで行ってみることにしましたよ。
 そこでは、なにか暗いところで照明の打ち合わせなどの真っ最中でした。そこで、そのチラシを持ってきたはずのAさんの姿を探しますが、暗くて分かりません。近くに知った顔の人がいたので、その人伝いで、やっとAさんを見つけ、チラシのことを尋ねると「あるはずですよ」と言って、確認するためにロビーに一緒にきました。
 ところが、いくら探してもやはりチラシはありません。そこで、ひとまず作業開始はポーズにしておいて、Aさんが調査のためにステージに戻ります。そして、帰ってくると、「担当者が持ってくるのを忘れた」のだそうです。せっかく、即売コーナーなども設置してあるというのに。
 でも、ないものは仕方がないので、それなしで始めることになりました。15種類ぐらいのチラシがありましたね。その山の中を歩きながら1枚ずつ取ってプログラムに挟む、という作業を、スタッフや、チラシを持ってきた人などで始めました。もちろん、私もそれに混ざります。それらを見ると、当然ですが合唱関係が殆どで、ニューフィルのチラシはアウェー感たっぷりですね。いちおう600枚ということで、それで持ってきてあったのですが、他の団体のものはもっと少ないところが殆どで、途中でなくなってしまいましたね。つまり、ここでチラシを入れた600部のプログラムの中には、必ずニューフィルのチラシが入っていることになりますね。さっきのおばさんも「600人も来るかしら」なって言ってましたから、来た人全員にチラシが行き渡ることでしょう。
 それが終わったら一旦家に帰って愚妻を連れてすぐまた会場に戻ります。まだ開場前ですが、このぐらいでないとここの駐車場には停められないんですよ。実際、我々が入ってから10分ぐらいしたら満車になってしまいましたからね。そこで、家から持ってきたパンを食べてそれがお昼ごはん、時間になったのでホールに向かいます。
 お客さんはかなり入っていたようですね。それがどんどん増えてきて、開演前には「立ち見はご遠慮ください」などというアナウンスがあったりしました。ざっと見て700人ぐらいは入っていたようですね。チラシなしのプログラムもあったかもしれませんね。
 ところが、私が自分のプログラムを開いてみると、そこに、あるはずのない「岡ア光治編曲合唱曲集」のチラシが入っているではありませんか。「担当者」の自宅は市内ですから、取りに帰ったのでしょうね。でもそれからまた1枚1枚挟んでいったのでしょうか。大変だったでしょうね。
 このチラシ、実物はこんな風に折りたたまれていました。オシャレですね。
 あ、このコンサートは、とにかくメンバー全員が思いっきり楽しんでいたのが印象的でした。
Aventure Number : 3805 date : 2023/10/22


今日の禁断 カラヤン


 毎月、偶数週の水曜日は、職場の町内会の紙類収集日です。ですから、私のところに届いたAMAZONのパッケージなどはその時にまとめて出しています。結構たまりますからね。というか、自宅だと時間指定をしないと受け取れませんが、こっちだったらいつでも誰かはいますから大丈夫です。
 その職場の納戸には、私が昔定期購読していた音楽雑誌が山のように残っています。先々週の「禁断」では、その時にそんな雑誌をまとめて出した、と書きましたね。
 ということで、そんな私の雑誌を処分することにして、すぐ目の前にある収集場所に置いておくことにしましたが、実際にやってみると、その数は膨大なもので、とてもその1回だけでは出し切れないほどでした。ですから、今日はその2回目として、残りの雑誌を出してみたのですよ。
 これが、今日の分です。これだけ出しても、まだ残っていましたから、それは来月また出すことになるでしょう。いやあ、ずいぶん貯めこんだものですね。
 収集車が来るのは、いつも午後になってからなのですが、きょうは朝からよく晴れていたので、そのままにしておいても大丈夫だろうと思っていました。雨なんか降ると、濡れてしまいますからね。まあ、これらの紙類は、いずれは水につけてドロドロにしてしまうのでしょうから、ここで濡れても全然構わないのでしょうが、やはり、持って行くときはきちんとした形にしておきたいような気がしませんか?
 ところが、お昼過ぎに、急に雷が鳴りだしたので、外に出てみると、西の空が真っ暗になっていて、今にも雨が降りそうな感じがしてきましたよ。そう言えば、天気予報では急な雨が降ることもある、みたいなことも言ってましたね。そこで、ブルーシートを持ってきて、この雑誌の上にかけておきましたよ。全部かけると、取りに来た人が分からないと思って、横だけは空けておきました。
 その後は、部屋の中で仕事をしていたので、お天気の様子は分らなかったのですが、しばらくして外に出てみると、少しは雨が降ったようで、ブルーシートも少し濡れてましたね。でも、もう空は晴れてきたので、それを外そうとしたら、そのタイミングで収集車がやってきました。その収集車は、「やぎさんゆうびん」のメロディを流しながら走っているのですね。なんか、久しぶりにこの曲を聴いたような気がしましたね。
 なぜこの曲なの? と思ったのですが、確かにしろやぎさんもくろやぎさんも、相手から届いたお手紙を食べてしまうのですから、一応「紙」には関係ある、ということなのでしょうね。そして、この歌詞はなんとシュールなんだ、と思ってしまいました。いくら手紙を送っても、相手はそれを食べてしまうのですから、いつまで経っても要件を伝えることは出来ないということになりますね。これは、人間同士、あるいはもっと大きく言って国同士でも、意思の疎通は不可能だということを暗に伝えているのではないでしょうか。深いです。
Aventure Number : 3806 date : 2023/10/25


今日の禁断 ジョンファン


 犬塚弘さんがお亡くなりになりましたね。これで、「クレイジー・キャッツ」のメンバーはすべて鬼籍に入られたことになります。と、ここまで書いて、確か我が家に彼らのアルバムがあったはずだと思ってCD棚を調べたら、ちゃんとありました。
 このように、あの大瀧詠一が監修したという、まさにお墨付きのアルバムのジャケットには、「クレイジー・キャッツ」と書いてあるのですが、その犬塚さんの訃報を伝えるネット記事では、例外なく「クレージー・キャッツ」と書かれているのですよ。まあ、今では考えられないことですが、このグループが結成されたころは、名前の表記などはかなりいい加減だったのでしょうね。
 その、結成された年は1955年とされています。その後、自然の流れで、メンバーが高齢化したり、お亡くなりになったりしてもはやグループとしての体をなさなくなってしまっても、「解散」することはなかったそうなのですね。つまり、結成から68年経って最後のメンバーがお亡くなりになった時に初めて「解散」した、ということになったのですね。諸説ありますが。
 一応、彼らは「グループ」とは言ってますが、本当は「バンド」だったんですよね。正確には「ジャズバンド」ですね。谷敬がトロンボーン、安田伸がクラリネットというのは有名ですが、犬塚さんはベース奏者でした。植木等だって、ボーカルで目立っていましたが、バンドではギター奏者ですからね。そして、石橋エータローと桜井センリがピアニスト、リーダーのハナ肇がドラマーでしたね。実体はなかったにしても、これだけ長い間その名前が存在していたバンドなど、他にはないのではないでしょうか。なんたって、あの「ザ・ビートルズ」などは、デビューしてから解散するまで8年しか経ってなかったのですからね。
 デビューしてから42年経ったバンド、ではなくオーケストラの仙台ニューフィルは、定期演奏会本番のちょうど1週間前になって、やっとプログラムのゲラが届きました。それに、さらに校正を加えて、出来上がるのはおそらく本番前日になるのでしょう。いつもながらのタイトなスケジュールです。
 その中で、プログラムの編集も担当しているKさんが執筆された、今回のメイン曲のカリンニコフの「交響曲第1番」の曲目紹介の中で、こんな一節がありました。 
今回原稿を書こうと調べていると、ネット上にはこの曲への熱い思いを綴った文章の多いこと多いこと。その中にはプロもアマチュアもいるのですが、指揮者の木許裕介(きもとゆうすけ)さんの「カリンニコフ研究Part1」は中でも一際印象的でした。「はじめて楽譜を見たとき、思わず震えてしまうほど、恐ろしいまでの意志の力や、叫びのようなものが立ち上がってくるのを感じた。それはあるオーケストラのコンサートツアーの移動中のことで、プノンペンからシェムリアップへ旅する高速バスの中、1楽章から4楽章まで読み通した後に人目も憚らず涙した。これほど人生が色濃く宿され、苦闘と叫びと祈りに満ちた曲があるだろうか、と思ったことを良く覚えている。(以下略)」。 
 正直、この曲では私はフルートの1番を担当しているのですが、演奏上のあまりの困難さに対応するだけで精いっぱいで、とてもこれほどの境地に達するところまでは出来てはいませんでした。でも、こんなすごい曲なのですから、たぶん、聴いている方にはこの指揮者と同等の「感動」が伝わるのではないでしょうか。
 まだまだチケットはたくさん残っています。ぜひ、来週の祝日には、東京エレクトロンホール宮城に足を運んでいただいて、それを自ら体験されてみたらいかがでしょうか。その前のラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」も、国際コンクール入賞者の渾身の演奏が聴けるはずですし。
Aventure Number : 3807 date : 2023/10/27


今日の禁断 タブレット


 今回のニューフィルの定期演奏会では、久しぶりに協奏曲を取り上げています。というか、これは以前からのサービスなのですが、仙台市で主催している国際音楽コンクールの入賞者に対するケアとして、優勝した人などはリサイタルなどをセッティングしてもらえことになっています。このコンクールではピアノ部門とヴァイオリン部門しかありませんから、それはピアニストかヴァイオリニスト、ということになります。さらに、優勝はしなかったけれど、惜しくも入賞にとどまった、という人には、市内のアマチュアオーケストラとの共演が出来るようにもなっています。
 逆に、オーケストラとしては、ソリストに対するギャラや経費は全てコンクールの事務局が負担してくれるので、全くお金をかけずに、優秀な音楽家と共演できることになるのですね。ですから、そのような提案をなかばあてにして、ピアノやヴァイオリンの協奏曲が入ったプログラムを編成する、ということもあるのですね。ただ、ニューフィルの場合、これまでには4回、そのような「恩恵」を受けていたのですが、すべてピアニストばかりでした。でも、その方々は全て本当に素晴らしい演奏を聴かせてくれましたから、それはニューフィルにとってのかけがえのない財産となっています。そして、今回もなぜかピアニストでした。
 そのピアニスト、ジョンファン・キムさんとの最初のリハーサルが、今日行われました。演奏会の曲目は3曲あるのですが、彼の出番は一番最初に予定されていました。ただ、私は彼が演奏するラフマニノフのピアノ協奏曲第2番には乗っていないので、オーケストラとしての出番はありませんから、その時には会場のホールには着いていなくてもよかったのですが、やはり、初めての方との最初の顔合わせですから、それに立ち会いたいと、最初から会場に着いていました。そうしたら、まだオーケストラのメンバーも揃っていないのに、すでにキムさんはピアノの前に座って、指慣らしを行っていましたね。ですから、私はまずその姿を写真に撮ってみました。
 ただ、早く来たのにはもう一つ理由があって、そういうソリストの中には権利について厳しい方もいらっしゃいますから、もしかしたら写真撮影には許可が必要になるのではないかと思い、おそらく、彼を招聘したコンクール事務局の人もその場に来ているはずなので、写真撮影が可能なのかどうか、聞いてみたいと思っていたからです。
 そこで、指揮者の楽屋の前で待っていると、そこに事務局の人らしい女性が現れました。そして、私と目が合うなり、「コンクール事務局のTです」と挨拶してくれました。実は、私はそのTさんとはこれまでも何度かお会いしていたのですが、その方はメガネをかけていて前にお会いした時とは印象がずいぶん違っていたので、全然分かりませんでした。
 でも、Tさんだったら、なんたって事務局長さんですから、撮影のこともお聞きできるな、と思ったら、逆のあちらから「お願いしたいことがあるのですが」などと言い出して、「撮った写真を提供してはいただけないでしょうか?」と、逆に私がお願いされてしまったのですよ。何の心配もする必要はありませんでした。ですから、もう堂々と、リハーサルが始まったらステージの上とか客席から写真を撮りまくりましたよ。
 でも、最初はステージの後ろで撮っていたのですが、その演奏が始まると、なんだか戦慄のようなものが体に走りました。そのピアノは、とても繊細な音色なのですが、その中には、とてつもないエネルギーが秘められているような気がしたのですね。もう、写真を撮ることも忘れて、凍り付いたようになってしまいましたよ。この方、仙台のコンクールでは入賞ですが、他の国のコンクールでは第1位にもなっていますから、やはりとてつもない才能の持ち主なんだな、と感じてしまいました。オーケストラも、そんなオーラに包み込まれたように、すばらしい音を出していましたよ。きっと、金曜日の本番では、ホールを満席にしたお客様にも、同じような「感動」を与えてくれることでしょう。とても楽しみです。
 それが終わって休憩になったので、私は次の出番を控えてステージで音を出していると、新田さんが私のところまでやってきました。なにか、演奏についての注意でもあるのかな、と思ったら、スマホを見せてくれて「今、この写真を送りましたので、何かの折に使ってください」ですって。確かに、客席に置いてあった私のスマホには、こんなツーショットがたくさん届いていましたよ。
 キムさん、チラシの写真とはずいぶんイメージが違いますね。新田さんもお美しい!
Aventure Number : 3808 date : 2023/10/29


今日の禁断 バッファロー


 きのうは、待ちに待った職場のインターネットの工事でした。CATVのケーブルを光に交換するという工事で、9時からの予定だったのですが、ほぼ時間通りに、車を3台連ねてやってきましたね。そのうちの1台は、交通整理の人が乗ってました。別に、駐車場に停めているので必要はないのですが、他の現場では必要な時もあるようですね。そして残りの2台には、この間下見に来た高田純次さんと仲野太賀さんのほかに、もっと若い人が4人ほどいましたね。かなりの大人数です。
 それだけの人が二手に分かれて、屋根の上と事務室に陣取って、それぞれの仕事を始めます。事務室では、配電盤を開けるために、私のオーディオラックを部屋の真ん中に移動してありますから、あまり隙間がないところに人がびっしり入ってます。リーダー格の高田さんは、大声で若いスタッフたちに指示を出していますが、なんかパワハラっぽい感じ、まるで戦場ですね。でも、それで効率の良い作業が進んだようで、予定していたのよりかなり早めにセッティングが完了していました。
 その仕事というのは、まず、2階に引いてあった光ケーブルを、壁の中に巡らしてある細いトンネルに沿って配電盤まで引き込みます。それを、分配機やらなんたらなどという機械につないで、そこから、テレビへのケーブルは既存の配線につなぎ、インターネットは事務室にある電話ケーブルの出口から出すようにします。そして、それをルーターにつないで出来上がり、ということになるのですね。
 ただ、その先の配線を見てみると、どうやら配電盤の向かいの机の上に置いてある私のPCに、WiFiではなくLANケーブルで直接接続しようとしているみたいでした。私が以前設置したケーブルプロテクターの中にケーブルを詰め込んでいるのですね。
 つまり、さっきのケーブルを机まで引いて、PCの脇にルーターを置こうとしていたようなのですね。私としては、それだと邪魔になるので、ルーターはオーディオラックの上に置いてもらうつもりだったのに。
 それで、そのことを言ってみると、高田さんは快くやり直してくれましたよ。というか、そのケーブルを途中で切って、それをルーターに入れて、また出した、というだけなんですけどね。
 逆に、本当は、このルーターからPCまでのLANケーブルは自分で用意するつもりだったので、手間が省けてしまいました。
 さらに、これの子機を2台、それは同じ物に子機の設定をして電源を入れるだけなのですが、別の部屋に設置して、メッシュWiFiは完了です。早速、有線LANのPCでニューフィルの写真をダウンロードしてみたら、やはり早かったですね。もう一瞬でDLが出来てしまいます。でも、それをWiFiに切り替えても、同じぐらいだったので、それほどの違いはないような気もします。それから、たとえばIMSLPの楽譜のDLなどをやってみると、今までのモバイルルーターと殆ど速さが変わらないような気がしましたね。相手のサーバーの環境も左右しているのではないでしょうか。光に替えると劇的に高速になるというイメージがあったのですが、どうやらそれほどのものではないようですね。
 あとは、ラジコのメニューがガラリと変わっていました。モバイルの方は、東京のキー局しか聴けなかったのですが、今度はしっかり仙台ローカルの局だけになってましたね。
 それで、NMLはどうなっているのだろうとアクセスしようとしたのですが、まったくつながりません。他のサイトは異常はないので、ここだけのサーバーがおかしくなっていたのでしょう。たしかに、公式「X」の告知では、原因不明のトラブルが発生しているようなことが伝えられていました。それが、どうやらかなりの重症のようで、結局、ついさっき、やっと修復が完了したようですね。
 その前に、メールで、暫定的に使えるURLが送られてきてました。でも、そこにアクセスしようとすると、
 こんなメッセージが出てしまって、結局つながらないんですよ。ほぼ丸1日、ここで何も聴けなくなってしまったのは、私にとってはかなりの損害でした。でも、補償なんかはないでしょうね。
Aventure Number : 3809 date : 2023/11/1


今日の禁断 キッチン


 きのうは、ニューフィルの本番でした。一応、団員からのチケットの販売成績をもとにした集客予想というのが立てられていて、それが800人を超えるということだったので、明るい見通しはありました。なんせ、最近の演奏会では500人を超えることはほとんどなく、前回でようやく600人台となっていましたが、まだまだ本来の姿ではありませんでしたからね。それが、終わってみれば951人ということだったので、とてもうれしかったですね。団長あたりは、何を勘違いしたのか、これがニューフィル史上かなりのハイレベルの集客だということで、これまでのうちで何番目なのかちょっと調べてほしい、と私に言ってきたぐらいですからね。まあ、実際過去には軽く1000人を超えたことが何回もあったので(最高は1620人)、今回は「20番目ぐらい」だと分かってがっかりしていたようですが、やはり、これである意味の「闇」からは脱出できたのは事実です。そして、それをかなえてくれたのは、今回のソリストがキムさんだったことも、間違いのない事実でしたね。
 私は、前半の曲目は降り番だったので、2階席で写真を撮っていました。その時点だ、周りの席はほぼ満席、アリーナを見てもかなり埋まっていたので、これはいけるのではないか、と思っていました。
 私は、写真と同時に、ハイレゾでの録音も担当していて、それは、まず最初の曲が始まった時にスタートさせて、2階までやってきていたのですが、1曲目の協奏曲の後にソリスト・アンコールが、もしかしたら1曲では済まないのではないかという噂が飛び交っていたので、もしかしたら、録音が分割されてしまうかもしれない、と心配していました。ハイレゾだと、1つのファイルは連続で1時間しか録音できないので、それを超えると新しいファイルが出来てしまうのですよね。まあ、それは簡単につなぐことは出来るのですが、出来ればそんな手間はかけないで、すぐにアップできれば最高ですからね。
 それを、1曲目の間に気が付いて、その後の拍手と、管楽器奏者の出入りのタイミングで1回ファイルを終わらせようと、序曲の最後のアコードのタイミングで客席を出て、1階のステージ袖まで駆けつけ、そこで一旦録音を停めて、改めてスタートさせて、また2階に戻ってきました。
 そして、キムさんの登場で、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番です。これはもう、とても繊細な最初のアコードを聴いただけで、お客さんの心をしっかりとつかんでしまっていたことが分かりました。私は、シャッターの音を立てることのないように、務めて音が大きくなっているところで写真を撮っていたのですが、遠目に見えるキムさんの顔は、静かなところでもとてもエモーショナルなので、それを撮ることが出来なかったのが悔しかったですね。まあ、何度かはそばのお客さんには耳をふさいでいただいて、シャッターを切ってましたけどね。
 そして、全曲終わった後の拍手、さらにブラヴォーの声もすごかったですね。新田さんはキムさんとハグ。
 そして、ソリスト・アンコールに選んだのが、何とモーツァルトでした。確かに、それはリハーサルの時にも指慣らしをしていましたが、まさかここで演奏するとは思っていませんでしたよ。もう、提示部の繰り返しでや、再現部での軽やかでスリリングな装飾がたまりませんでした。それが終わった時点で、私はまたステージ袖に戻っていましたが、そうしたらもう1曲アンコールをやってました。あまりに拍手がすごいので、3曲目まで・・・。
 そして、そこでレコーダーも止めて、あとは、私の出番のために音出しをやってみました。それが、なんかさっきまで出ていた自分の音ではなかったので、かなり焦りましたね。本番が始まってもその感じは付きまとっていたのですが、提示部の繰り返しあたりでやっと本調子に戻ったような感じでしたね。その後は、課題だった「ハイD」もまずは出すことが出来たので、一安心です。あとは、ひたすらリハーサルを思い出してベストの演奏を心掛けるという、いつもの本番が帰ってきましたね。
 ところが、第3楽章に入ったあたりで、もしかしたら、この演奏のためのレコーダーのスタート・ボタンを押し忘れてしまったのではないか、と気が付きました。そう言えば、このステージが始まる前には、その前に使ったピアノを解体して荷造りをする作業を、すぐそばでやっていて、みんながそれを見ていて、気が付いたらステマネが「あと1分で入場です」なんて言ったので、あわてて袖に並んでいたんですね。そしてそのままステージに出てしまったので、レコーダーのことはすっかり忘れていたのですよ。
 何で、今になってそんなことを思い出したのか、癪に障りましたが、もはやどうにもならないので、ここは気持ちを切り替えて、演奏することだけに集中することにしました。
 演奏が終わってレコーダーを見たら、やはり、録音はされてはいませんでしたね。やってしまいました。済みませんが、今回はそんな不完全な形になってしまったので、ハイレゾ・データの公開は止めることにしました。前回のこのホールでの録音も失敗してしまって、なにかあるのでしょうかね。というか、今回のホールのスタッフは一新されていて、ほとんどが女性だったというのが、すごいですね。
 気を取り直して、何年かぶりの打ち上げです。会場が、駅の東口に新しくできた大きなビルの中のレストラン、貸し切りではなく、他のお客さんもいる中での、打ち上げ、当然、みんな席に着いています。そうしたら、一応飲み放題になっていたのですが、そのドリンクの注文を、各自がテーブルにあるQRコードを読み込んで、そこからオーダーする、というやり方になっていました。私も、読み込んでみたらメニューに「辛口ジンジャーエール」があったので、それを注文です。そしたら、ほぼ一瞬で、それが私のもとに届きましたね。すごいシステムだな、と思ったのですが、考えてみれば、テーブルごとにQRコードが違っていたのでしょうね。まあ、お客さんはすべてスマホを持っていることが前提というのが、すごいところですね。
 おそらく、50人以上は参加していたでしょうか。マスクをしている人なんか誰もおらず、完璧にオープンな宴会になっていました。まあ、次の練習は10日後ですから、もしコロナに罹ったとしても、それまでには治っていることでしょうけど。
Aventure Number : 3810 date : 2023/11/4


今日の禁断 ロピア


 演奏会が終わって、きのうは録音の失敗で落ち込んで、もうすっかりその後始末をやる気がなくなっていたので、ヨドバシに買い物に行ってきました。建物内の駐車場は入れましたが、一つ上のフロアでないと空きがありませんでしたね。やはり、休日は人が押し寄せているのでしょうね。一応、さる家電を買おうと思っていたのですが、もうあまりに広くてその売り場を見つけるだけでくたびれ果ててしまいましたよ。
 ついでに、元のお店の中に入っているスーパーにも行ってみました。そうしたら、ヨドバシの3階は駅の東口に直結しているのですが、そこに出ると、そのまま道路を渡って向かい側の旧社屋に続く回廊が出来ていましたよ。今までは一旦下に降りてエスカレーターで登ったんですよね。
 そんな新しい道なので、すっかり方向が分からなくなってしまいましたが、そのまま流れていったらそのスーパーにつきました。もの凄く混んでましたね。そんな中をカートを引っ張っている人がいるのには参りましたね。人間だけでもすれ違えないほどなのに、あのカートの入る隙間なんてありませんよ。
 ただ、入り口近くの野菜売り場や、名物のお弁当売り場を過ぎると、急に見晴らしがよくなっています。はるかかなたにはレジも見えますね。それにしても、ここはかつてはヨドバシの売り場だったはずですが、その面影は全くありませんでしたね。
 ですから、今日は丸一日、演奏会関係の音源と写真の整理です。さいわい、きのうの夜中には販売用のCD担当のWさんからCDとBDのセットが届いていたので、後半の音源はこれでカバーできます。
 このジャケット、新田さんの写真はつい最近中新田で撮ったばかりの公式のポートレートですが、その横のキムさんの写真は、本番前の舞台袖で私が撮ったものです。たまたまそこに座っていたので、撮らせていただきました。そこにWさんがパソコンをもって来て、このジャケットの編集をしていて、キムさんの写真もチラシのではないのを欲しがっていたので、これを使ってもらいましたよ。
 ということで、ニューフィルの公式サイトの「歴史」のところはすでに更新されていて、全ての音源も聴くことができるようになっているので、CDを注文していない人もお聴きになってみてください。
 さらに、指揮練から打ち上げまで、私のカメラで撮った500枚近くの写真+アルファも、ついさっきアップし終わりました。これも、いつもの通り公式サイトの日程表のページの一番下の、新田さんとキムさんのツーショットの写真をクリックして、IDとパスワードを入れていただければ、写真の閲覧とダウンロードができるようになっています。
Aventure Number : 3811 date : 2023/11/5


今日の禁断 カリンニコフ


 さきおとといヨドバシに行った後は、中山のイオンにも行ってきました。そこで、その駐車場から真正面に見えたあの観音様の姿が、これです。
 顔と、そしておなかのあたりだけがピンクになってますね。なんだか、酔っぱらったように見えませんか? とても「色っぽい」観音様ですね。
 ところが、きのうの夕方のニュースで、「観音様の塗装が終了しました」と、全身真っ白になった姿が披露されていたではありませんか。たった2日で、こんな広い部分の塗装が完了してしまった、ということなのでしょうか。確か、2人か3人の作業員が、頭の上からつるしたロープにぶら下がりながら、ローラーで塗っていく、というやり方でしたよね。なんという手際のよさなのでしょう。というか、今までは土日には作業はやっていなかったようでしたからね。
 いずれにしても、もうこんな「赤顔」の姿は見ることは出来なくなってしまったのですから、かなり貴重な写真を撮っていた、ということになりますね。
 さて、そんなことをやって一息ついた後は、次の演奏会に向けてのシフトチェンジです。正直、今回のプログラムは、やっていてあまり楽しいという気持ちが湧きませんでしたね。確かに、この曲のコアなファンというのはいるのでしょうから、聴いてすばらしいと思われる要素は間違いなくあるはずなのですが、そういうものを実際に音にしている立場からは、それと同等の評価があるとは言い切れないのではないでしょうか。つまり、私がこの曲を半年間練習している間に、楽しかった瞬間はほとんどなかったような気がするのですよ。というか、今までずっとニューフィルで演奏してきて、まずどんな曲でも楽しいな、と思える瞬間が必ずあったのですが、今回はそれが殆ど(もしかしたら全く)なかったんですね。あったのは、ひたすら難しいパッセージを克服しようという挑戦心だけで、そこからは喜びなどは沸いてくることはなかったのですよ。
 ですから、やっとあの悪夢から解放されることになって、次のレパートリーに取り掛かれることになったといううれしさは、とてもありましたね。とは言っても、以前次にやるラフマニノフの交響曲第2番の1番フルートを吹いた時にも、なんだか今回と同じような気持ちになっていたような記憶が蘇ってきましたよ。特に終楽章の高音のテーマなどは、もう吹くのが嫌になるぐらい手ごわかったような気がします。
 今回は3番担当なので、いくらか楽かな、と思っていましたが、そのフィナーレの部分はユニゾンで1番と同じパッセージですから、いやだなあ、という気持ちでしたね。ところが、久しぶりにその部分を吹いてみたら、なんか、とても楽しいんですよ。もう、楽譜の高音がスラスラ出てきて、気持ちがいいんですね。
 それは、もしかしたら、今回の無駄に難しい曲に挑戦したからなのでは、という気がしてきました。確かに、高音ばかりが出てくるので、今までとちょっとフォームを変えて、高音向けの吹き方に変えようとしていたんですよね。そんなことをやっていたので、いつの間にかラフマニノフのこの高音も、難なく吹けるようになっていたのかもしれませんね。
 そういう意味では、あの、くそつまらない曲を演奏したことによって、ワンランク、スキルアップしてしまった、ということなのでしょう。世の中には無駄なことなんてないんでしょうね。
Aventure Number : 3812 date : 2023/11/7


今日の禁断 コールス


 私は、毎日個人サイトにアップした「禁断」や「おやぢ」を、そのままブログにアップしています。もちろん、ブログを最初から作るほどのスキルはありませんから、出来合いのものをカスタマイズして使っていますね。それは、エキサイト・ブログという、まあまあのランクのブログで、2005年から使っていますから、もう20年近くの顧客ということになりますね。使い方も簡単で、Facebookとの連携も問題はありませんから、ずっとこのまま使い続けるつもりでした。
 ただ、一つだけ心配なことがありました。それは、送信できる画像に制限があることです。上限が1Gしかないんですよね。すでに、その半分ぐらいは使い切ってますから、まあ、あと10年ぐらい使えばなくなってしまいますね。
 それと、最近気になるのが広告です。以前は何もなかったという記憶があるのですが、いつのころからか、平気で広告が我が物顔で幅を利かすようになってきたのですよ。まあ、無料なので、我慢するしかないのだと、あきらめてましたけどね。
 ただ、私は我慢できても、これを見ている人にはかなり迷惑をかけているのでは、という感触はありましたね。実際にコメントで「広告を消してください」と言ってきた人もいましたし。
 確かに、有料にすれば広告を非表示にできることは知っていました。さらに、画像の上限も無くなるんですね。ですから、その有料も色々あるので検討してみると、一番安いランクでも、PCだけでは広告をなくすことができることは分かりました。画像も大丈夫ですので、とりあえずそれを使ってみることにしました。ただ、それだとスマホでは広告は消せないんですよね。でも、そこまでの金額は払う気になりませんから、それで手を打つことにしました。
 早速、その手続きをすると、「反映されるまでに2時間から24時間ほどかかります」などという案内が出たので、まあしばらくは広告が出ているのだな、とは思ったのですが、それが何日経っても消えないじゃないですか。さらに、「一度ログアウトしてから、再度ログインしてください」というのもあったので、それもやってみたのですが、全然変わりません。一応、画像だけは上限なしには変わっているんですけどね。
 ただ、もしや、と思って、ブログの設定画面に行ってみたら、そこに「広告非表示」を選択するボタンがありました。その時点では「非表示にしない」が選択されていたのですが、それを「非表示にする」にしたら、即刻広告がなくなりましたよ。これをやらなければいけなかったんですね。いやあ、最終的には非表示に出来ましたが、こういう指示は全く見かけなかったので、かなり不親切だな、という印象はぬぐえませんでしたね。
 ということで、PCに限ってですが、めでたくブログへの広告は出なくなりましたので、よろしくお願いします。
 定期演奏会も終わって、その後の打ち上げも、全員マスクなしで敢行したのですが、それから1週間経ってもなんの異常もありませんから、おそらくコロナ感染は免れたのでしょう。他の人はどうだったのでしょうかね。
 そうなると、いつも通りに、演奏会の写真やらを掲載した「かいほうげん」を作ることになります。そこで、それ以外の紙面を埋めるために、このところせっせとコンテンツを作っていて、やっと先ほど出来上がりました。
 それは、ブルックナーの新しい作品全集について、これまで「おやぢ」などに書いてきたことを、コンパクトに(と言っても6ページ)まとめたものです。それだけは、すでにこちらにアップしてありますので、興味のある方は、どうぞ。
Aventure Number : 3813 date : 2023/11/9


今日の禁断 アイリス


 急に寒くなりましたね。午前中買い物に出かけたら、今まで着ていたジャケットでは寒くてしょうがありませんでした。スーパーに入ったら、もう真冬のコートを着ている人までいたぐらいですから、やはり世の中はいつの間にか冬になっていたのでしょう。ですから、一旦家に帰ってお昼を食べた後また出かけた時には、私も長いコートを着ることにしましたよ。
 その寒さは、夕べあたりから感じられました。というのも、真夏の猛暑を乗り切るために導入したウィンドクーラーは、窓枠との間に少し隙間が空いているので、そこから風が入ってくるのですよ。今まではそれはほとんど感じられなかったのですが、夕べになって、明らかに外から寒風が入り込んでいるな、と感じられるようになったのですね。一応、設置した時には隙間に詰めるパテが付いてきたのですが、それはとても少量だったので、とても全部の隙間を防ぐことは出来ませんでしたよ。いつかはホームセンターで十分な量のパテを買ってきてクーラーの回りに詰め込もうと思っているのですが、まだ果たせられていませんからね。
 さらに、クーラーを取り付ける時に、カーテンレールが邪魔になっていたので、それを大幅に移動してしまったので、カーテンでふさぐことも出来なくなっていました。
 カーテンは、どうやってもここまでしか引けなかったんですよ。
 カーテンレールは2列になっています。工事の時は、それをそのまま右に移動させたのですが、よく見てみると、前のレールは別に邪魔にはなっていません。そこで、途中の支柱のねじを緩めて、前のレールだけ、以前の場所まで持ってきました。
 そうすると、このように完全にクーラーを包み込むことができるようになりました。これで、風が入ってくるのはかなり防げますね。
 実は、もうだいぶ前からストーブを「くべて」いたんですけどね。
 私の部屋だけではなく、トイレや浴室の脱衣所なども、今までは扇風機が置いてあったのですが、それもヒーターに変えてあります。もう冬です。
Aventure Number : 3814 date : 2023/11/11


今日の禁断 アイリス


 去年買ったばかりの電子レンジが壊れてしまいました。土曜日のことです。
 普通に温めていると、途中で停まってしまって「H05」というエラーメッセージが出るんですね。何秒かは動いていたのに、触ってみると全然温まっていないので、最初からレンジとして機能していなかったのでしょう。取説を見てみると、「何度か試してみて、ダメなときは修理サービスに連絡してください」としか書いてありません。ですから、まずは1回電源コードを抜いてからまたさしてみたり、アースをきちんとつないだりとかして再度スタートさせてみたのですが、やはり同じ現象、最初は動くのに、ある時になるとエラーが出て止まってしまう、ということの繰り返しでした。
 これには焦りましたね。少なくとも、その日はレンジを使うことができませんから、お弁当を買ってきても温めることは出来ません。いずれにしても早急に直してもらわないと。さいわい、買う時に延長保証を付けていたので、5年間は「保障」してもらえることにはなっています。ですから、まずはその保証書に書いてあるヨドバシの修理担当セクションの電話番号にかけてみました。
 そうしたら、いつもの通り意味、まず音声ガイダンスが出てきて、それを選ばせられるのですが、そこでは、大きな家電で、自宅までやってきて修理してもらうようなものしか選べないようになっていました。仕方がないので、適当に、確か洗濯機あたりを選ぶ番号を押してみました。そうしたら、普通にオペレーターが出てきましたね。男でした。そこで、「電子レンジが壊れたのですが」と言うと、「それは、ご自宅に伺って修理させていただきます」ですって。そこで、保証書に印刷してあるバーコードなどを伝えると、即座に機種が分かって、エラーの番号を伝えると、「それでしたら、3万5千円ぐらいかかりますね」と言われ、住所などを教えると、「メーカーがそちらに伺いますので、後程メーカーから電話がかかってきて、日にちをお知らせします」ということでした。なんか、感触としては今日明日中には来てくれるような感じでしたね。ただ、その修理代金はそのメーカーの人に支払ってほしいのだそうです。そして、後日、その領収書だかを持ってヨドバシに行くと、その金額をポイントに変えてくれるのだそうです。なるほど、そういうシステムになっていたんですね。そもそも、保証期間中に家電が壊れたことはなかったので、なかなか興味のある体験でした。
 ただ、その後でメーカーからかかってきた電話では、その日程は4日後になっていました。それが最短なんだそうです。やはり、その間はレンジなしで暮らさなければいけないんですね。
 ところが、次の日にどうせダメだろうと思ってもつい習慣で温めようとしたら、なんと、普通に加熱が出来てしまったのですよ。全く以前と変わらない状態になっていましたよ。確かにエラーが出て、その後はどうやってもそのエラーしか出ない状態だったのに。もちろん、私はコンセントを入れ直した後は、どこもいじっていませんよ。
 とても不思議なことなのですが、やはり、一度はしっかりエラーが出ていたので、ここはキャンセルなどはしないで、しっかり「修理」をしてもらいましょうね。
 実は、同じころに買った充電式の掃除機が、急にものすごい音を出すようになりました。ブラシのところを見てみたらゴミや髪の毛がいっぱい絡まっていたので、そのせいかな、と思って、分解して掃除をしてみたのですが、元に戻してもその音は止まりませんでした。ただ、中のモーターを押さえつけてみるとその音がなくなるんですよね。ですから、そんな感じでもう一度組み立ててみたのですが、結局音はなくなりませんでした。仕方がないので、そのまま使ってます。うるさいのは我慢して。
 こちらはもう保証期間は過ぎているので、修理しても無駄でしょうから、買い替えでしょうかね。というか、分解してみて、そのモーターがあまりにちゃちだったので驚いてしまいました。昔のプラモデルなんかについていたのとおんなじなんですよね。
Aventure Number : 3815 date : 2023/11/13


今日の禁断 ソニー


 きのうは、演奏会が終わって初めてのニューフィルの練習でした。まずはラフマニノフの交響曲第2番の「初見大会」だったのですが、とても「初見」で弾けるようなものではないということがよく分かった、という結末でした。私の担当は3番フルートなのですが、1番フルートの人が少し遅れるという連絡があったので、最初のうちはそのパートを吹くことにしていました。それで、いよいよ合奏が始まります。最初の楽章では、フルートが出てくるまでかなり休みがありますから数えるのが大変です。でも、そのスタート地点は難なくクリア、そのあとも、なんの問題もなく演奏できていました。
 そうこうするうちに、1番担当の人が来たので、私は交替します。そして、3番の席に戻って3番のパート譜を広げた途端、いったいどこを演奏しているのかが全く分からなくなってしまいましたよ。何しろ、3番の楽譜と言ったら、ほとんどが音符のない番号だけの小節が延々と続いていますから、さっきまで吹いていた譜面とは全然景色が違います。とうとう最後まで、どこをやっているのかわからずに、その楽章は終わってしまいました。これから、黙々とガイドを見つけて書き込む作業が続くことでしょう。
 それが終わると、定期演奏会の「反省会」です。各パートから、演奏会での感想などが語られる会ですが、私はその時の発言を録音して、「かいほうげん」に載せなければいけません。その時には、だいぶ昔に買った音楽用のデジタルレコーダー「PCM-M10」を使って録音していたのですが、最近基盤が劣化したのでしょうか、立ち上げた時にいちいち日にちと時間を設定しなければいけなくなっていました。
 それとは別に、ずっと演奏会の生録のために使っていた「PCM-D100」の後継機として、「PCM-D10」というのを買っていました。
 左がD100で右がD10です。品番は大きさには比例していないんですね。ただ、性能的にはやはりD100の方が良いマイクを使っているような気がします。確かに、客席からこれで合唱などを録音すると、ホールの3点釣りのマイクから録ったものより良い音だ、と、さる合唱団では評判になっていて、公式のCDよりも、私が録ったものをCDにしたものの方が断然音がいいわよ、といつも言われています。
 ただ、新しいD10の方は、価格は安いので、マイクは大したことはないのでしょうが、デジタルの部分でのスペックが上がっていました。今までは24/96で録音してると、1時間以上経つと別のファイルが出来てしまうのですが、こちらだとそれが2時間に伸びているのです。つまり、ニューフィルのコンサートの録音をする時には、1ステージ丸々録音しても、途中でファイルが変わってしまうことは決してないことになります。この間の失敗は、後半のステージがギリギリ1時間の予定だったので、スタート直前までスイッチが入れられなかったことも一つの原因になっています。それが2時間になれば、余裕をもって休憩時間の途中からでもスタートできますからね。さらに、短い前半のステージだったら、24/192という、最大のスペックで録音することも可能です。こちらはマイクはホールからラインで入力できますから、本体のマイクは関係ありませんし。さらに、D10には、下の方に2つ出っ張りがありますが、これがキャノン・コネクターなんですよね。これまでのピンプラグよりも、確実に接続ができるケーブルが使えるんですよ。
 まあ、これを使うのはずっと先のことになるのでしょうが、その前のテストとして、この「反省会」を録音してみたのです。もちろん、バックアップのM-10も同時に回しています。
 それから、今日の午前中に文字起こしをやってみました。同じmp3でも、その音は、やはりM-10で録ったものとはワンランク上でしたね。遠くの人の声もはっきり聴こえますし、なによりも声のニュアンスがはっきりしています。別に、それで文字起こしが早まるということはないのですが、結局午前中には完成しましたよ。
 予定では、これで2ページだったのですが、ほんのちょっとはみ出しそうなので、もう1ページ増やして、そこに新田さんのFacebookのコメントを入れたら、きっちり収まりました。これで、「かいほうげん」のページ割は全て終わりました。
 午後には、こんなところでやるコンサートのリハーサルを、職場の会館でやってました。「冬の足音コンサート〜モーツァルトの響き〜」 ですって。私は、モーツァルトのニ長調のフルート四重奏曲の全曲を演奏します。最初はボロボロでしたが、次第にアンサンブルがよくなってきて、結構聴けそうな演奏に仕上がりそうです。これも、D10で録ってみようと思ってます。
Aventure Number : 3816 date : 2023/11/15


今日の禁断 エンペラー


 予定通り、新しいかいほうげんの全部のページが出来上がって、それをつなぎ合わせた16ページの完パケが出来上がりました。相変わらず、単にコピーをするだけなのに、微妙に書式などが変わってしまうことがあるのですが、もうそんな「不良品」のクセも分かってきましたから、軽く対応して、問題のないものに仕上がっているはずです。
 あとは、これに週末に最終チェックを行って、さらに完全にしたものを、おそらく練習日の午前中ぐらいに印刷することになるのでしょう。
 今回も、少しだけ紙面が空いてしまうところがあったのですが、それを埋めてくれるものが手に入ったので、全てがきれいに収まった形になっています。それが、きのうの「おやぢ」でご紹介した須永さんの本です。あの画像を入れたら、とても引き締まった紙面が出来上がりましたね。
 きのうは、あまり詳しくは書きませんでしたが、その本の最初のあたりを読んでいると、かつてニューフィルにいた団員の名前が頻繁に出てきたので、ちょっと感慨深いところがありましたね。つまり、プロ・アマ混成だった「宮城フィル」が、完全にプロ化した時に、アマチュアの団員たちが集まって作ったのが、ニューフィルなんですよね。
 実は、私は、宮フィルがそんなプロ化でゴタゴタしているあたりに、そこの練習に行ったことがあるのですよ。当時の中心的な働きをしていたのが、片岡さんという方でしたが、同じ職種であるというつながりで私がフルートを吹いているというのを聞きつけて、「フルートの人が辞めちゃったので、遊びに来てよ」みたいなことを言われて、ホイホイと行ってみたのですね。その頃は、片岡さんの奥さんが使っていたバレエのスタジオが練習場になっていて、練習前にはそこに楽器などを運び込んでいましたね。そして、練習が始まったのですが、演奏会が近いというのに、チェロのパートなどは誰もいませんでしたよ。大丈夫なのかな、と思いましたね。
 練習が終わった時には、この本にも登場している事務局長の佐藤さんが、プロ化への準備が着々と進んでいる、というような話をしていましたね。山形交響楽団から団員を引き抜く、などという話もありました。確かに、この少し後に、フルートのYさんが入団していましたね。
 それとともに、アマチュアの人たちに対しては、のちにニューフィルの団長となるYさんが今準備をしているところなので、みたいな話もあったような気がします。この頃から、ニューフィル設立の動きがあったのでしょうね。
 ただ、私は、もちろんオーケストラで演奏するなどというのは初めてのことでしたから、とてもこんなところについていけるわけがないと、早々にこの「見学」は打ち切って、もっとちゃんとした先生に付こうと、当時宮城学院に来ていた山形のO先生のところに数年間通うことになるのですけどね。実は、その前に習っていたのが、先ほどの「辞めちゃったフルートの人」のNさんだったのですよ。親戚のピアニストの知り合いということで紹介されたのですが、これがもういい加減な先生で、本職は画家だったので、絵を書きながらレッスンをやってたりしましたからね。すでに物故者ですが。
 それからしばらくして、ニューフィルがオーディションを行うという記事を新聞で見つけたので応募したら、運よく採用されて、今に至るのですね。その時のニューフィルは、前に行った宮城フィルよりも、ずっと充実したオーケストラでしたね。チェロもちゃんといましたし。ただ、フルートパートはその時には2人いたのですが、1人はプロで上手な人ですが、練習にはほとんど出てこない人、もう1人は、なんでこんな人がオーケストラでやっているのだろうという、とんでもない人でした。逆に、そんな人たちだったので、私は今まで生き延びてこられたのかもしれませんね。
Aventure Number : 3817 date : 2023/11/17


今日の禁断 シグネチャー


 きのうは、さるスーパーの新規開店の日でした。そこは、かつては格式の高い結婚式場やレストランがあった場所。それが倒産したために、その跡地にスーパーが出来るという噂はだいぶ前から聴いていて、その工事現場の前もたまに通りかかったのですが、そんな地価の高い場所なので、当然高層マンションの1階部分にでも入るのだろう、と思っていました。ところが、いつの間にかできてしまったその建物は、平屋のスーパーでした。なんと贅沢な。
 それは、いつも行っているパン屋さんの近くなので、まずは、朝にパン屋さんのついでに歩いて様子を見に行ってみました。そうしたら、
 行列が出来てましたよ。入場制限してたのですね。
 横から建物を見てみると、かなり奥行きがありますね。
 午後になれば少しは空くだろうと、再度行ってみました。駐車場があるというので案内に沿って走ると、この建物の屋上が駐車場になってました。ほぼ満車でしたが、そんなに待たなくても入れましたね。1時間は無料なのだそうです。それも、大丈夫かなあ、とも思いますけどね。
 お店の中は、かなり混んでいましたが、品ぞろえは近くの同じスーパーとあまり変わりませんでしたね。というか、近くでは売っているものがなかったりして。洗濯ばさみとか。
 今日は、私のフルートのメーカーがやってきてクリニックを行うというので、行ってきました。その前に、だいぶ髪が伸びたのでいつもの旭ヶ丘の美容院に行ってみます。そうしたら、予約していた方が急に体調不良になったとかで、別の店の店長さんっぽい人が代わりに担当します、ということでした。別に誰でもいいので、お願いすることにしましたが、その後、シャンプーをやってくれた女の方がとてもおしゃべりで、「実はコロナだったんですよ」と教えてくれました。なんでも、その人も「2回」かかっていたのだそうです。やはり、接客業だと、そういうことになるのでしょうね。そう言えば、この間のニューフィルの打ち上げの後で感染した、という人がいたことを、最近知りました。まだまだ油断はできませんね。
 余談ですが、さっきのシャンプーの人は、私に「眉毛、ご自分で整えてらっしゃるのですか? 素敵ですね。」なんて言ってくれましたよ。いや、よく爺さんが無駄に眉毛を伸ばしているのを見ると(小澤征爾さんとか)、ああはなりたくないなと思っているので、伸びすぎる前に切っていただけなんですけどね。プロの目は鋭い。
 そして、その後はフルート調整のプロが来ているクリニック会場へ向かいます。これまでは市民センターの音楽室などでやっていたのですが、今回は「イービーンズ」の4階ですって。行ってみたら、そこはゲームセンターで、ロリータがうろちょろしているようなフロアだったのですが、その奥の目立たない扉を開けると、そこが会場になってました。そのプロに楽器を見せて、足部管が少し緩くなっていると言ったら、確かにこれでは緩すぎるので、東京に持って帰って直します、ということになりました。それが、もう来週の水曜日には届くんですって。まあ、フルートはスペアがあるので大丈夫ですが、ダブルのケースでピッコロも一緒に持って行ったので、そのピッコロだけ、荷物を持ってきたときに使ったプチプチを切ってもらって、それに包んで持って帰りました。
 ですから、あさっての練習では久しぶりのムラマツです。吹けるかな?
Aventure Number : 3818 date : 2023/11/19


今日の禁断 ジョンファン


 「かいほうげん」は、無事に発行されました。というか、渡したのはきのうなのですが、印刷はもうその前の日、20日に終わっていましたからね。実は、うまくすればもう一品お知らせが増えるような予感があったので、それを待っていたのですが、それがなかなかアップされなかったので、見切り発車で印刷を始めてしまったのですね。
 午後になって、やっとこれが出ていました。この間のニューフィルの演奏会のスポンサーの機関紙ですね。あの時のピアニストのレビューがメインだったのですが、それを書かれたのがあの須永さんだったのには、ちょっと驚きましたね。こんな紙面です。
 この写真が、私が撮ったものです。オリジナルは、これ。
 つまり、この時には私は客席にいて、この写真の中にはいなかった、ということになりますね。あとで、ここにいたメンバーから、本番での音楽的なやり取りなどの体験を聴いて、うらやましかったですね。
 と、「かいほうげん」には間に合わなかったので、すぐに公式サイトや掲示板、そしてFacebookからもシェアしまくりました。
 そして、今日になって、日曜日のクリニックの時に東京まで連れて行かれてしまったフルートが、帰ってきました。きのう発送する予定だと言っていたので、まあ今日中には着くだろうとは思っていたのですが、もう、殆ど朝の時間帯に届いてしまいましたよ。確かに、足部管のゆるみはすっかりなくなっていました。というより、最初はあまりに広げすぎたので入らないのかもしれないと思ったぐらい、でしたからね。
 そもそも、なんでそんなにゆるくなっていたか、ちょっと思いつかなかったのですが、4月ごろの指揮練の時に、楽器を落としかけて音が出なくなったということがあったことをいきなり思い出しました。その時はトリルキーのスプリングが外れただけだと思っていたのですが、やはりそのショックで、足部管のジョイントにも無理がかかっていたのでしょうね。それもすっかり解消して、また、心おきなく吹けるようになりました。
 きのうの練習では、仕方がないので昔使っていたムラマツを吹いたのですが、やはりもう全然馴染まなくなっていましたね。今のパウエルが、他には代えがたい楽器になってしまっていたようです。ですから、この間のクリニックで試奏用の楽器がたくさん置いてあったのですが、別に吹いてみたくはなりませんでした。
 というより、それらの楽器の値段が、最近になってものすごく高くなっているので、もはやそれを実際に買ったりすることに現実味が全くなくなってしまっているんですよね。もちろん、今のインフレは全ての業種に及んでいますが、楽器界でのそれは、もはや常軌を逸しているレベルです。そこには、私が6年前に買ったピッコロもあったのですが、私が買ったときには60万円だったものが、108万円になっているんですからね。まあ、輸入品だということもあるのでしょうが。
Aventure Number : 3819 date : 2023/11/22


今日の禁断 アイヴィー


 きのうは、こんなところに初めて行ってきました。
 出来たばかりの3階建てのビルです。ここに出来る前にはここからちょっと歩いて角を曲がったところにあったのですが、そのビルが建て替えられることになったので、新しくここに作ったみたいですね。その古い建物の中には何度か入ったことがあったのですが、こちらに来たのは初めてだったのですよ。
 以前は、合唱の練習で来てました。基本的に音楽教室なのですが、そのように普通に貸し出しもしてたのですね。ただ、ちょっと使用料が高かったかも。こちらは、音楽教室はそのままですが、新しく小さなホールが出来ていました。お客さんは100人しか入らない、まあ、ソロとか室内楽などに使えるホールですね。そこで、知り合いのフルート・リサイタルがあったので、やってきました。
 その方は、ニューフィルでも一緒にフルートパートを演奏していたAさんの娘さんのKちゃんです。Kちゃんは東京の音大に入って、高名なフルーティストに師事、今ではソリストとして幅広く活躍しているのだそうです。だいぶ前にAさんに「経験を積ませたいから」と頼まれて、ニューフィルの指揮者練習の時にフルートパートを弾いてもらったことがありました。その時は、ブルックナーの8番を練習していたのですが、早速「パート譜とスコアが違っているのですが、そこはカットするのですか?」などと聞いてきました。しっかりスコアを見て勉強していたのには感心しました。その時にはハース版で演奏することになっていたので、普通に手に入るノヴァーク版のスコアには入っていない部分があったのですが、そこを目ざとく見つけたのですね。
 Aさんは、この間のニューフィルの定期演奏会の時にもやってきて、まず、このリサイタルのチラシの挟み込みをやっていましたね。そこでお会いしたので、チケットを買おうと思ったら、もう手元にはないのでネットで買ってほしいと言われました。それは、よく目にするチケット販売のサイトでした。どうやら、QRコードがメールで送られてくるので、それを受付で見せて入場するようです。劇団四季みたい、本格的ですね。
 ですから、まずはこの入り口から入って、2階にあるホールの前に行くと、そんなQRコードリーダーを探したのですが、そんなものはなく、係員が自分のスマホで読み取っていましたね。開場直後だというのに、もう客席はかなりの人が入っていました。このホールはステージと客席が同じフロアなのですが、後ろの2列だけは山台があってちょっと高くなっていたので、一番後ろに座りました。前の2つの席が、どうやら「招待者席」のようですね。そこには、開演間近に、思っていた通りの2人、YさんとMさんという、仙台のフルート界の重鎮が座りましたね。というか、Mさんはかなり座高が高いので、完全に視野がふさがれてしまいましたよ。まあ、演奏が始まるとソリストはちょっと下手寄りだったので、顔半分だけは見れましたけどね。
 客席がすべて埋まった中で、演奏は、なんとも懐かしいモーツァルトのフルートソナタから始まりました。そういう曲があったのですよ。K.14という、子供の頃の作品ですが、昔よく練習してました。Kちゃんの演奏は、スタートのスケールから、堂々とした立派な音でしたね。
 それが終わると、マイクを持ってのMCが始まりました。なかなかフランクで、ノリの良いおしゃべりですから、とても親しみが持てましたね。「曲目解説などは、プログラムを見てください」と、余計なことはしゃべらないというのも、気が利いてます。そして、2曲目がチラシの案内と違っているというお話になりました。ボザから、細川俊夫に変わったということです。この前に東京でもリサイタルを行っていたのですが、その時にこれが好評だったので急遽変更したのだとか。細川のフルート曲は最近のものをいくつか聴いたことがありますが、この「線」というのは1度CDで聴いたことがありました。尺八を模倣した、なんとも、「懐かしい」ゴリゴリの「現代曲」だったので、面白かったですね。というか、こういう曲をこんな若い人が取り上げたということに、驚きました。一回りして、こういうのが逆に「新しく」感じられるのでしょうかね。この曲だけはH足部管に替えて、それ以外はC管で吹いていたような。
 その後も、確実なテクニックと、とても良く鳴る音で、おなか一杯に楽しめました。アンデルセンの曲なんか、吹いてみたくなりました。ただ、後半になったら客席からいびきのような音が聴こえてきましたね。それと、ピアノから、ペダルでしょうか、なにか異質な音が出るようになっていたのは残念でした。あ、このピアニストの方も、すごかったですね。
 帰り際にAさんにお会いしたら、感無量だったのでしょう、涙で目が真っ赤でした。いろいろ大変だったことでしょう、これからも親子で頑張ってくださいね。
Aventure Number : 3820 date : 2023/11/24

23/11/26-24/1/10