3681(23/1/7)-3700(23/2/20)

今日の禁断 ブックオフ


 この間、車で国分町あたりを走っていたら、信号で停まった時にこんな自販機が目についたので、写真を撮ってみました。
 「おでん缶」なんてあるんですね。
 ただ、どうやらそれはコーヒー缶のような容器におでんが入っていて、それをやはり自販機の「暖」モードで温めているのでしょうが、それを食べる時は、いったいどうやるのか、という疑問はありました。飲み物ではないので、当然小さなプルタブを開けるのではなく、缶詰みたいに上の蓋全体が開くようになっているのでしょうね。問題は、それをどうやって口に運ぶか、です。見たところ、箸などは付いていないようですから、手づかみ?
 そこで、ちょっと調べてみたら、こんなサイトが見つかりました。そこには、おでんの食べ方も写真入りで書いてありましたよ。串に刺したこんにゃくが入っているので、最初にそれを食べて、残りのおでんはその串を使って食べるんですって。
 今日は、もう三が日は過ぎてしまいましたが、やっと初詣に行って来れました。我が家の場合は近場の青葉神社に行っていたのですが、そこはかなり高い石段を登らなければいけません。車で行けないこともないのですが、とても細い急な道なので、すれ違いが大変なので、できれば使いたくはありません。そんなことでマゴマゴ考えているうちに、お参りする時期を逸してしまっていました。
 そこで、車で行けて、坂道もないところはないかと思っていたら、何年か前に泉区の加茂神社の前を通った時に、その道路沿いに駐車場と神社の本殿があるように見えました。ここだったら、全然面倒くさくなく参拝できそうなので、行ってみることにしました。
 確かに、広い駐車場には道路からすぐに入れました。スピーカーから雅楽のBGMが流れていましたね。
 正面には、本殿の前の門が見えますし、その前には小さな鳥居もありました。
 その右手には社務所があって、おみくじなどのグッズを売っていました。お神酒の無料販売機も置いてありました。「運転手は飲まないで」という注意書きがありましたが。
 門をくぐると、なんと、本殿が2つもありました。向かって左が「上加茂神社」、右が「下加茂神社」なのだそうです。
 どちらにもお参りさせていただきました。いつものことですが、鈴を鳴らすための縄は使えないようになっていましたね。
 境内には、こんな奇木がありました。こんな姿になるまで立っているなんてと、感動です。思いがけなく、手軽に来れる神社を見つけてしまいました。
 ただ、なんでも、14日のどんと祭の時にはこの駐車場が使えないので、車で来る人はかなり離れたヨークベニマルのあたりの駐車場を使わなければいけないのだそうです。
Aventure Number : 3681 date : 2023/1/7


今日の禁断 パノラマ


 職場の会費納入の整理作業の結果、今年はまた去年より多くの人が、12月中に送金していたことが分かりました。本当は、1年間をかけてボチボチと送ってくれればありがたいのですが、やはり、請求が来たときにすぐに払ってしまいたい、というのが普通の人の気持ちなんでしょうね。ですから、送ってくださる人達を恨むのではなく、それにきっちり対応できるようなシステムを構築しておくことの方が重要になってくるのでしょう。
 そこで、作業の迅速化と、正確さを図るために、これから届いたものについては、もう少しスマートなやり方を取ってみようと考えているところです。つまり、一番手間がかかる工程が、1枚の振替用紙で何種類もの項目のものを送ってるようになっているところから、それぞれ項目別に分けることなんですね。それを今までは肉筆で項目別にカードに書き入れていたのですが、そこで結構書き間違いなどが発生していて、そのチェックに時間がかかっていたりしました。あとは、そもそもその「書く」という作業が、あまりに非効率的なので、これからは、送られてきた用紙をそのまま項目の数だけコピーしてみようかと思っています。それだと、名前だけでなく住所も残りますから、間違いはなくなるでしょうね。
 もちろん、振替用紙に記入されている文字は間違いなく肉筆なので、物によっては全然読むことができないものもあります。しかし、私は長いことそういうものを相手にしていますから、まず間違いなく解読することができますから、コピーさえしておけば、あとは大丈夫なんですよ。ほんと、この振替のシステムだと、それをそのまま読み込んで解読することなど不可能ですから、そういう「熟練の技」が役に立ってくるのでしょうね。いくらデジタル化を進めようとしても、こういうものは残ってしまうのですから、最終的には人間の能力だけが頼り、ということもあるのですよ。
 そんなことも一段落したので、久しぶりのニューフィルに向かいます。年末の最後の練習が分奏で降り番だったので、ずいぶんとやってなかったな、という気がします。今日は、まずは、私の乗り番の「くじゃく」だけを練習して、その後は団員総会、という予定でした。以前はピッコロのパートを担当していたのを、今回は1番に変わっていたので、なにかと勝手が違うのと、この曲を合奏で取り上げるのが3回に1回というスケジュールになっているので、いまだにきちんと吹けていません。いや、一人で吹いている時には大丈夫なのですが、他のパートとの絡みがあるところはやはり実際に一緒にやってみないとうまくいかないのですね。
 今日の練習では、前半のそんな部分は結構手ごたえのある仕上がりでした。でも、最後のところが、やっぱり駄目でしたね。これはもう場数を踏むしかないということで、長い目で見ていただくしかないようです。
 後半の総会はこんな感じ、その話し合いは、まさに型通りの「シャンシャン」という何の波乱もないものでしたね。問題はいろいろあるはずなのに、誰もそれに触れることをしていない、という、ちょっと困ったことになってしまっています。
 そんな中で、今度の演奏会からは、以前やっていたチラシ配りを復活させるということが、改めて確認されました。ですから、それは私の仕事になってくるんですね。そういうことであれば、今まで手伝ってもらっていた人たち以外にも、本気でお手伝いをしていただくようにお願いして、今まで私が担当していた膨大なクライアントを、新しい人たちにお願いできるようにしてみましょう。というか、私自身は依然として、積極的に演奏会に来てもらおうという気にはなれないので、そもそも前のように寸暇を惜しんで配りまわる、なんてことはできませんし。
Aventure Number : 3682 date : 2023/1/11


今日の禁断 ロッシーニ


 「リバーサルオーケストラ」、始まりましたね。
 なんせ、オープニングでゲヴァントハウスが出てきたのですから、びっくりです。最初は指揮者のカットは合成かな、と思ったのですが、アップから引いていって客席までがフレームに入ってもしっかり田中圭が指揮台の上にいましたから、本当にライプツィヒまで行って、そこのオーケストラ(さすがにゲヴァントハウス管弦楽団ではないでしょうね)と、お客さんを雇って収録を行ったのでしょう。エンドクレジットをしっかり見てみましたが、このライプツィヒ関係のクレジットは見つかりませんでしたね。まあ、それでも、最初から「本物感」を味わえるような仕掛けは、大成功だったようです。
 ただ、その次のシーンになったら、とたんに東京あたりのホテルになって、いかにドイツ語が飛び交っても、日本のドラマ感が満載になっていましたね。
 そして、主人公である日本のオーケストラの登場です。あまり予習はしていなかったので、このオーケストラが出てきたときには、アマチュアなのでは、と思ってしまいました。というか、濱田マリなんて、この手のドラマには常連になっている人が出ていたりすれば、それだけでまっとうなオケではないことが分かってしまいます。この人が出てたのは「オケ老人」でしたっけ? それとも「マエストロ」?
 でも、しばらくすると、このオケはどうやらプロのオーケストラだというのが分かります。団員はみんな音大卒で、公務員待遇で市から給与をもらっているようですね。東京都交響楽団や京都市交響楽団みたいなものでしょうか。その時点で、このドラマにリアリティを求めることは断念しましたよ。指揮者があんな低次元のことでさんざん文句を言うのは、ごく当然の話、それでもって団員がやる気をなくすなんてことは、プロとしてはあり得ませんからね。
 でも、役者さんは頑張っていましたね。フルートの人などは、もちろん本当に吹いてはいませんが(あんなアンブシャーでは音は出ません)、指はとても見事に音にシンクロしていましたからね。そして、門脇麦もすごかったですね。「ウィリアム・テル序曲」のマーチ部分の、おそらくかなりの腕のアマチュアでも難しいはずのスピッカートを、ものの見事に決めていましたね。まあ、暗譜であれだけ弾けるというのは、いくら何でも無理でしょうけど。
 そんな感じで、突っ込みどころはいくらでもありますが、ドラマとしてはかなり楽しめそうな予感です。
 おそらく、最後にはこの大ホールで2000人の満席のお客さんを前に演奏を披露してくれることでしょう。
 ただ、BGMを有名なピアニストが担当しているようですが、それがちょっと、ですね。バッハやメンデルスゾーンのとても速い曲を、超低速で演奏するように編曲しているのですよ。そうなると、それはもう元の曲とは縁もゆかりもないものになってしまいます。ちょっとだけ聴こえてきたサン=サーンスのようなパロディではなく、本気でこんなことをやろうとしているのでは、センスがあまりにダサすぎます。ハノンなんてのを使うのも、ちょっと意味不明。
Aventure Number : 3683 date : 2023/1/13


今日の禁断 ボーナス


 今年の冬は暖かいですね。いまだに雪かきなどは1回もやっていないというのですから、すごい、というか異常です。まあ、雪で車を走らせる時に苦労することはないので楽なことは楽ですが、油断していると急にドカ雪が降ったりしますから、用心は必要です。同じように、「最近はこのあたりでは感染者が減っている」などとへらへらしている人を見かけたりしますが、そもそも今の感染者数は前に比べると実数はその何倍にもなっているはずですから、全然「減って」なんかいないんですからね。現に、死者数は確実に増えていますし。
 ということで、「無病息災」をお願いするために、ゆうべどんと祭に行ってきました。5時ごろ青葉神社に行ってみたら、いつになく人出が多いようでしたね。石段を上がって行くと、もう火は燃えていて、その周りに紙袋にお正月用品を入れた人が立っています。見ていると、火の周りに法被を着た人がいて、その人が袋を預かって中身を火の中に入れてますね。
 そして、空になった紙袋は、持ち主に返しています。
 去年はこんなことはしていなかったようですが、これはおそらく、まず、持ってきたものの中味を点検して、燃やせないものは除くということなのでしょうね。確かに、反対側には、そうやってはねられただるまなどが山積みになっていました。
 別の神社、例えば大崎八幡宮などでは、こんなだるまも一緒にして盛大に燃やしていた映像をテレビでやっていましたから、これは神社によってやり方が違うのでしょうね。基本、紙や藁で出来たお飾り以外は、火に入れてはダメ、というのが、この神社のスタイルのようですね。昔は鏡餅や、カレンダーなんかも一緒に突っ込んでいましたけど、最近はしっかり「分別」するということが、こんな神事にも関係しているようです。
 帰りに本殿にお参りしようと思ったら、長蛇の列でした。みんな、しっかり2列になって並んでいるので、そんな長さになってました。今は鈴を鳴らす綱は使えないので、横一列に広がってお参りすればずいぶんはかどるはずなのに、なぜか、みんな同時に最高2人が限度、ぐらいの感じでお参りをしていました。ですから、私はその端の隙間から、ちょっと遠いですけどお参りを済ませましたよ。気持ちの問題ですから、それでいいのです。
 今日は、職場で使う封筒がなくなりそうだったので、その、郵便番号枠が付いていないちょっと厚手の封筒を買いに、長町まで行ってみました。近所にあったお店には置いてあったものが、去年閉店してしまったので、長町にあるその本店に行ってみようと思ったのです。オフィス・ベンダーなどには置いてないんですよね。
 その途中に広瀬橋を渡っていると、信号待ちで橋の真ん中で停まってしまったので、ふと周りを見てみると、下の河原にたくさんの白鳥がいましたよ。
 あわてて撮ったので、あんまりフレームに入っていませんが、この対岸も白鳥で一杯でした。いやあ、広瀬川に白鳥が飛来しているなんて、初めて知りました。
 肝心の封筒は、郵便番号枠付きのものしかありませんでした。仕方がないのでAMAZONで見たら、1袋(100枚入り)しかないんですって。それで、送料は本体と同じぐらい、それではあんまりなので、他を探したら、やっと楽天で入手できました。いつなくなるかわからないので多めに買ったら、送料は無料になりました。
Aventure Number : 3684 date : 2023/1/15


今日の禁断 ワイファイ


 このところ暇を見つけて作っているのが、「かいほうげん」のアーカイヴです。なんせ、私が作り始めたのが1988年の6月ですから、もう足掛け35年もやっていることになります。その間に作ったのは、274号分ですが、その前に15号分あるので、全部で289号分、結構の量になりますね。でも、コツコツ作り続けていたら、あと31号分というところまでこぎつけました。
 それらは、すべてPDFになって、ニューフィルの公式サイトから見れるようになっています。ただし、不特定多数の人を相手にするわけではないので、パスワードを設定させていただいています。まあ、ニューフィルのメンバーでしたら練習の時にそのパスワードを書いたチラシをお配りしているので、誰でも見ることができます。
 実は、これを始めたのはかなり前の頃になります。つまり、今のような「かいほうげん」の作り方、全部のページが入ったファイルを、そのままプリンターの製本モードで作る、というやり方を始めた時から、そのファイルをそのままPDF化してアップすればいいだけだったので、毎回やるようになっていました。それもだいぶたまってきたころに、それだったらパソコンで作り始めたものを全部PDFにしようと、もう少し前のものまでやり始めたのですね。
 そして、プリンター(複合機)を買い替えた時に、簡単に小冊子のPDF化ができるような機能が付いていたので、それを使って、パソコン以前のもの、つまり、私の前に出来ていた手書きの「かいほうげん」の第1号から、順次PDF化を進めていったのですよ。
 もちろん、私も最初は手書きでしたが、すぐにワープロを使うようになりました。それが1988年の10月、私が作り始めてから3回目のことです。OASYSのFrom10というワープロでしたが、もちろん文字しか書けないものでしたから、カットなどはコピーしたものを貼り付けたりしていましたね。その文字も、拡大すると縁がギザギザになるという、とても原始的なものでした。
 それから、同じOASYSの30ms、30LXV、LX3000Plusとグレードアップをしていって、紙面もずいぶんきれいになってきました。その頃には、コピー機もデジタルになったので、写真も、まだ白黒ですがかなりきれいに入れられるようになっていましたね。そのLX3000Plusはまだ手元にあって、だいぶ前に必要な書類があったので使ったきり、ずっとしまってました。それを、ふと思い出して使ってみようと思ったら、もう液晶ディスプレイが殆ど見えないようになっていましたね。それより、「フロッピーが読み取れません」などというメッセージが出てましたよ。プログラム・フロッピーを入れても、それも「読めません」だったので、もう使うことは出来なくなっていました。いつの間にか、ひっそりとお亡くなりになっていたのですね。
 そのあと、1998年になって、やっとパソコンを使うようになりました。ただ、その時にはまだ画像を取り込んだりするノウハウはなかったので、ワープロ時代と同じく、テキストだけ印刷したものに画像を「糊で」貼り付けて、それをコピーするという期間がほんの少しありました。
 つまり、この頃までのものは、PDFを作るためには、印刷した現物をスキャンしなければいけないのですね。そして、いままさに、その時期の「かいほうげん」についての作業を行っている最中なのですよ。これまで作ってみて、スキャンしたものは画質を最優先にしているので、最高位の解像度でやっていて、かなりのデータ量になっています。つまり、普通にパソコンで作ったデータのほぼ10倍ぐらいになっているのですね。ですから、ネット環境によっては、ダウンロードにかなり時間がかかってしまいます。ですから、手貼りしていた画像が多いものでも、極力そこだけをスキャンしてデータに貼り付ける、ということをやっています。
 ただ、そんな、20年以上も前に作ったものですから、たまには変なことになっているものもあったりします。その頃のものはMO(magneto-optical disk)という、今では絶滅してしまったメディアに保存してありました。それを一応全部パソコンに取り込んでおいたのですが、中には、必要なファイルがなくなっているものもあるんですね。ですから、ある号などは、復元は不可能なので、やむなくスキャンしたものもありましたね。それだけは、画質は悪いのに異様に重たいファイルになってます。
Aventure Number : 3685 date : 2023/1/18


今日の禁断 グリンカ


 このところの日本政府は、どっか国民感情からはまるで理解できない、ネジが外れているような施策しか出せないようになっています。今度は、コロナの感染症法の位置付けを格下げして、インフルエンザあたりと同様の扱いにするということを、具体的な日時まで示して実行しようとしています。こんなのは、もしかしたら今プーチンがやっていることよりも悪質なことなのかもしれませんよ。国民の命をなんだと思っているのでしょう。
 そんな中で、さっきまでニューフィルの委員会が開かれていました。議題は、今度の演奏会でのチケットノルマの金額をどうするか、ということです。それはそれとして、雑談のようにこの「5類」のことが話題になって、これからの演奏会ではどのような対応になるのか、などという話をしていました。でも、結局、そんなことが行われたとしても、基本的に今までと変わることなく、しっかりした対応をしていく、ということが再確認されていましたね。「俺たちはそんなにバカではない」とまで言っている人がいましたから、まずはまっとうな団体でよかったな、という感じです。
 ただ、そんな良心的な団体でも、なかなか世の中のことが理解できていないな、と感じてしまうこともありましたね。今日の議題のもう一つは、今年の秋の演奏会のプログラムの候補曲を決める、ということでした。いや、実はもう、この時には仙台のコンクールでの入賞者がピアノ協奏曲で参加する、ということが前もって決まっていたので、そのソリストのレパートリーからまずラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が確定していました。そして、そのカップリングで、交響曲も、いくつかの候補曲の中から、指揮者がカリンニコフの交響曲第1番を押していたのです。つまり、残りの序曲相当の曲の候補を、今日は絞り込もうという会議だったのですね。
 その前に、各パートから、私のもとにそれぞれの希望曲が寄せられていました。そうしたら、決まっていた2曲に合わせるように、ロシア系の作曲家の曲がかなり多数集まっていたのですね。まあ、私も、演奏会全体を考えれば、それは順当な流れなのでは、と、最初は思っていました。でも、よくよく考えてみると、今の時期にロシアの作曲家の作品しか演奏しないコンサートなんて、果たしてやっていいのだろうか、と気が付きました。
 おそらく、今のクラシックのコンサートでは、そんなロシア人の作曲家、チャイコフスキーやラフマニノフの曲はごく普通に演奏されているはずです。それ自体は、なんの問題もありません。それこそ、音楽と政治とは、全く切り離して考えるべきものですからね。決してチャイコフスキーが今回の戦争を起こしたわけではありませんから、もちろん、その作品には何の罪もありません。
 しかし、一つのコンサートを全部ロシア由来の作曲家の曲でプログラムを組む、ということになると、そんなことは言ってられないのではないでしょうか。そこからは、作曲家個人ではなく、明らかに「ロシア」というものが全面的に押し出されることになります。つまり、世間的には、このようなコンサートの中には、明らかにロシアという国自体を持ち上げる意図が感じられることになってしまうのですよ。実際、これは非常にねじ曲がった感情には違いありません。しかし、世の中ではそんな理不尽なことがまかり通ってしまうのですよ。それに対応するためには、ニューフィルはそれなりの覚悟をもって取り組まなければいけません。そんなこと、できますか?
 というようなことを、みんなの前で滔滔としゃべったのですが、反応は面白いように予想通りでした。「音楽と政治は無関係だ」ですからね。まあ、やっぱりその程度の認識だったのですね。
 でも、結果的には、候補曲を5曲に絞ったら、1曲以外はすべてロシア人以外の作曲家の作品でした。まだいくらかの良心は残っていたのでかもしれません。
Aventure Number : 3686 date : 2023/1/20


今日の禁断 バリアフリー


 きのうは私の誕生日でした。FacebookやLINEでは、お祝いのメッセージを頂いたりして、とてもうれしかったです。でも、この歳になると、なんというか、「重み」みたいなものがどんどん増えてくるような気がしてなりません。肉体的にも精神的にもこれからは衰えるばかりというのが現実でしょうから、いくら若ぶっていても逆らうことは出来ないでしょうね。でも、同世代の山下達郎や小田和正があんだけ頑張っているのですから、おこがましいかもしれませんが、彼らのようにまだまだクリエティブでありたいな、と、決意を新たにするのでした。
 今住んでいるマンションも、かなりの年を重ねていて、このほど2回目の大規模修繕が終わったところです。その間に大きな地震が何回かありましたが、それにも耐えて、まだまだ改修する価値があるということで、今回もしっかりとした工事が行われていました。何よりも、今回の業者は、現場監督が非常にしっかりしていて、細かい工事日程などもそのたびにきっちりと伝えてくれていたので、安心して任せられていましたね。
 1回目の大規模修繕の時に一番大変だったのが、ベランダに置いたものの移動でした。私の場合は、プランターを車に積んで職場まで何往復もしてやっと運んで、また元に戻すということをやっていましたからね。それが今回は、うちの場合はベランダ以外にもルーフバルコニーがあるので、そちらに運べるようにそれぞれの場所の工期をずらしてくれましたから、家の中で移動させるだけで済んでしまいました。
 外壁の塗装なども、前回はかなり雑だったのですが、今回は本当に時間をかけてていねいに仕上げてくれましたね。おかげで、まるで新築マンションみたいな外観に変わりましたよ。
 そして、一番うれしかったのが、エレベーターも新しくなったことです。よくそこまで資金があったな、と思ってしまいましたが、管理組合がしっかりしているので、管理費が上がることもありませんでした。
 そのエレベーターは2機あったので、工事は1機だけ最初に行って、それが出来上がってからもう1機ということで、使えなくなる時期は全くありませんでした。
 これが、もう完成間近の時の写真です。真ん中の青い部分が、前のエレベーターの部品です。
 これが完成品。右の箱には、前はなかった車いす用のボタンも付いていますし、奥には鏡も設置されています。新しくなって、外観がとてもきれいになったのはうれしいのですが、何よりも、スピードが格段に速くなったのには驚きましたね。つまり、私が毎週利用している旭ヶ丘市民センターのエレベーターも震災後に改修していて割と新しいはずなのに、それに比べてもずっと早いのですよ。もう、本当にあっという間に私のフロアに着いてしまいます。ですから、逆に降りていくときに途中で停まっている箱を呼んだ時も、もう瞬時にやってきますね。
 こんなディスプレイも付いています。こんな風に、途中で何階に止まるのかも表示されます。
 あとは、たぶん、地震があって止まってしまった時も、これまではメーカーから人が来ないと復帰出来たかったものが、これだと自動的に点検が行われて、問題がなければ直ちに復旧できるようになっているはずです。
 ま、このエレベーターみたいに、私のフルートのスキルもリニューアルしてみたいものです。
Aventure Number : 3687 date : 2023/1/22


今日の禁断 スノーダンプ


 今日の雪はすごかったですね。きのうまでの天気予想だと、我が家の周辺はギリギリ積雪のゾーンからは離れていましたからね。しかも、降るとしてもそんなに長時間ではない、というような感じでしたので、油断してました。やはり予想は予想に過ぎなかったようで(天気予報なんて思いあがった言い方は、もうやめませんか?)もう、ほんの少し晴れ間が出てはいましたが、あとはもう朝から晩までしっかり降り続けていましたからね。
 ということで、朝に職場に向かう時も、何となく嫌な予感がしたので急な坂道を上ることはしないで、平地にある来客用の駐車場に車を置いて、石段を歩いて上る、というコースを選択しました。その駐車場に行く前にもちょっとした坂道があって新雪が積もっていましたが、そこは難なくクリアできました。
 そして、今シーズン初めての雪かきです。ただ、今日は気温も氷点下で、雪の下の路面が凍っていましたね。これはちょっとヘビーな降り方ですから、坂道もちょっと大変かもしれません。
 そのうち、雪もやんだようなので、下から車を上まで持ってこようと思いました。一応、朝のうちに融雪剤を撒いていたようで、轍の部分が黒くなっていましたから、問題なく上まで登れるはずです。
 ただ、私の前を走っていた車も、同じ坂を登って別の方に行くようでしたが、ちょっと上ったところでいきなりスリップして進めなくなってしまいましたよ。ですから、私は脇の空き地に車を止めて見ていると、もう完全に車が空回りしています。もしかして夏タイヤ? と思ってしまいましたが、この地方でそれはあり得ません。結局、その車はいったんバックしてから勢いをつけて、何とか登っていきましたね。
 そこで、私も登ろうとしたら、なんと、同じところでやはりもう車輪が空転し始めました。これはもう無理だと思い、一旦さっきの空き地に車を置いて、上まで行って融雪剤を物置から出してきて、そのあたりに撒いてみました。一応それで効果はあって、そこはクリアできたのですが、もう少し先の、まだ雪が解けていないあたりでまた立ち往生です。ですから、大幅にバックして、慎重に登ってきて、やっと上までたどり着けましたよ。もしかしたら、私の車のスタッドレスタイヤがもう6年目なので、少し性能が落ちていたのかもしれませんけどね。
 夕方帰るときに、そのあたりにこんな轍が残っていました。
 やはり、かなり苦労していたみたいですね。
 帰り道は、交通量が多いはずなのに、雪は積もったままでした。ほとんどアイスバーン状態ですが、平地では何の問題もなく走れました。その後、近くのスーパーに行ったのですが、駐車場の白線が全く見えなくなっていたので、みんな、車は適当に入れていましたね。
 家に帰って、夕食の用意をしていると、いきなり停電になりました。スマートメーターなのでほんの数秒で回復しましたが、これは使用電流が限界を超えたためのトラブルのようでした。浴室に電気ストーブ、別の部屋では暖房のエアコン、そこに電子レンジが加わったので、50Aを超えてしまったのでしょう。エアコンのスタート時の電流はかなり高くなりますからね。それと、新しい電子レンジは、800Wですから、たまりません。
 信じられないような上げ幅で値上げをしようとしている電力会社が、CMで「節電キャンペーン」をやっているようですが、その中で「電子調理器を使う前に、食材を電子レンジで温めておけば、節電になります」なんて言っているんですから、悲しくなりますね。
Aventure Number : 3688 date : 2023/1/25


今日の禁断 リャードフ


 明日は今度の定期演奏会のための最初の指揮者練習です。それで、楽器を市民センターの楽器倉庫から出して、トラックに積み込む、という作業をやってきました。明日は、市民センターではワクチン接種が行われるので中に入れないんですよね。その作業は、打楽器とコントラバスを出すことがメインなので、そのパートの人たちは来ますが、それでは手が足りないので、他の人が当番制で加わることになっています。今回は、木管のメンバーが当番になっていたので、私も行ってみることにしました。連絡があまり徹底されていなかったので、きっと来る人は少ないと思ったからです。実際は、行った時には木管の人は私しかいませんでした。来てみてよかった。少し後にもう一人来ましたけどね。
 私は、今日はその時に配るための新しい「かいほうげん」を印刷していました。いつものことですが、ギリギリになって、まだ決まっていなかった秋の演奏会の序曲の指揮者案というのが届いたので、それも盛り込みました。ただ、これはまだ決定はしていないので、少しぼかして載せておきました。これについては、明日また委員会を開いて決定するのだそうです。
 つまり、そこで送られてきた候補曲が、他の曲と同様にロシアの作曲家の作品だったのですよ。必然的に「ロシアものだけのコンサート」ということになってしまったのですね。まあ、指揮者がそうしたいというのですから、私は別に反対するつもりはないので、それに決まることでしょう。それでニューフィルが世間の目にどのように映るか、なんて、知ったことではありません。
 印刷作業は、本当に順調に進みました。これが2回目になるのですが、とにかく印刷速度が前の機種よりかなり早くなっているんですよ。つまり、その機械の時は、印刷されたものを半分に折ってそれを4枚重ね、ホチキスで綴じる、という作業をやっていると、印刷が全部終わった時には、製本も全部終わっていたんですね。つまり、1冊分の印刷をする時間と、それを製本する時間がほぼ同じだったのですよ。ところが、新しい機械ではそんなことをやっていたらどんどん印刷したものがたまってしまいます。そこで、ホチキスで綴じるのはやめにして、紙を折って挟むところまででやめるようにしました。そうしたら、印刷されたものがたまることはなくなりました。でも、その後でホチキス作業だけをやらなければいけませんから、トータルの作業時間は、前と全く同じでした。製本作業が律速だったので、いくらプリンターが早くなっても、あまり意味がなかったのですね。
 それにしても、以前は「かいほうげん」の印刷をしただけでトナーが2本はなくなっていたものが、もう2回印刷を行っているというのにまだ1本も交換したことはありません。トナーの大きさはそんなに変わらないようなので、なにか改良されているのでしょうね。そういえば、以前はやたらと廃トナーが溜まってましたね。
 そういえば、例の「リバーサルオーケストラ」では、やたらと「トイ・トイ・トイ」という言葉が出てきましたね。こんな「専門用語」まで登場させるなんてすごい、と思ったのですが、その使われ方になんだか違和感がありました。あれは、ドラマにあったように、緊張、というか「あがり」をほぐすためのおまじないだったのでしょうか。
 そこで、私が最初にその言葉に出会った、茂木大輔氏の著作を繙いてみました。元は雑誌連載だったのが、こんな単行本になってましたね。
 そこでは、茂木さんがN響で初めてメータに指揮されたときに、彼にかけられた言葉として紹介されていました。原文は
メータがにっこり笑って口を開きかけたとき、エレベーターのドアが開いた。
「トイ・トイ・トイ(がんばって!)」
そう言って、メータは親指を立てると、、エレベーターからおりていった。
 この前に、茂木さんはメータから「巨人」のソロを褒められていたのです。ですから、緊張をほぐす必要なんか全くなかったはずですから、これはドラマの中の、まるで子供をあやすような使われ方とはだいぶニュアンスが違っているように思うのですが。
Aventure Number : 3689 date : 2023/1/27


今日の禁断 ピーコック


 そして、指揮者練習でした。その佐々木さんは、最近とみに活躍の幅が広がってきて、スケジュールがなかなか取れず、普通は土日の2日間行われるものが、今日だけ1日ということになっていました。佐々木さんとはこれが3度目の共演ということになるのですが、これまで、実際に演奏会が開かれたことはありませんでした。1回目は2020年4月、2回目は2021年4月にそれぞれ予定されていたものが、いずれもコロナのために中止になっていたからです。それから2年、なんせ、日本政府は「コロナは終息した」と言っているのですから、今度こそはしっかり開催できることでしょう。
 前の2回は、全く同じプログラムだったのですが、今回はさすがに別の曲にしようということだったのに、なぜかコダーイの「くじゃく変奏曲」だけは今回も取り上げることになっていました。今度こそは、しっかりお客さんの前で聴いていただきたい、とは思っているのですが、どうなることでしょう。
 私は、その「くじゃく」の1番を今回は吹くことになっていました。前回はピッコロだったのですけどね。それで、今日のスケジュールは、最初にメインのシューベルトの「グレイト」をやった後、くじゃくと、もう1曲ドヴォルジャークの「謝肉祭序曲」という順番でした。私としては、きのう印刷した「かいほうげん」を配らなければいけないので、まあ、前半のリハーサルの休憩時間ぐらいに間に合うように行こうと思っていたら、その曲の2番担当の人がちょっと着くのがギリギリになりそうだという連絡をよこしたので、それなら、と、最初から行くことにしました。会場はエルパークなので、地下鉄を使いましょう。そして、後半が終わるのが7時半の予定ですから、その前に晩御飯も食べておきたいですね。
 そこで、本日の行動予定を立ててみました。まず、リハーサルが始まる少し前に会場に着いて、「かいほうげん」を配ります。そして代吹きを少しやったら、本吹きの人と代わったところで、指揮者の写真を撮って、そのあと外に出てどこかでお昼ご飯を食べて、後半の練習に間に合うように帰ってくる、というものです。
 でも、結局その2番の人は時間通りに来れたので、前半はフルートを吹くことはなく、少し練習を見学していました。

 佐々木さんはなんと半袖。それでシューベルトの楽譜のこととか、とても面白いことをどんどんしゃべりだしたので、そのままずっと聴いていたくなってしまいましたよ。でも、ご飯は食べておかないと、出番になって吹けなくなりますから、とりあえずエレベーターで地下まで下りて、「和幸」のとんかつ盛り合わせ弁当を買ってきましたよ。それを、ホールのロビーの椅子に座って食べた後、また練習の見学です。フィナーレなどは、常々私が感じていた、ちょっと手に負えなくなっておかしな転調を繰り返しているというこの曲の「弱点」を、見事に指摘されていましたね。とてもためになりました。
 後半の私の出番の前の休憩では、委員会があったので、楽器をちゃんと吹くことができませんでした。なんだか、自分の音がとても情けなく聴こえてしまったので、果たしてこれであのどソロを吹ききることができるのかと、とても不安になったところで、曲が始まりました。とりあえず、普通の音は出ていたのですが、果たしてそれがソロの時までもつのか、心配で仕方がありませんでした。
 でも、佐々木さんは、とても分かりやすい指揮ぶりでソロを支えてくれていたので、何とか最小限のミスで乗り切ることが出来ましたよ。でも、それ以外にもまだ2ヶ所、難所があって、前半は1勝1敗、後半はほぼ完敗でしたから、まだまだ修練が足りないことを自覚です。でも、佐々木さんの指揮だったら、きっと何とかなるだろう、という、なんの根拠もない希望だけは持つことが出来ました。
Aventure Number : 3690 date : 2023/1/28


今日の禁断 ノイマン


 きのう、ニューフィルの指揮練に行く前にお昼ご飯を食べていたら、テレビでこんな番組をやってました。
 たぶん、この時間帯は、以前は大阪からしょうもない法律相談のようなバラエティを放送していたような気がしますが、これに変わってからは、まあお笑いが進行をやってはいますが、中身はかなりしっかりしているので、よく見ています。かなりマニアックに、いろんな職種の工場の中を紹介してますからね。
 それが、この日はなんと東洋化成の紹介でした。もちろん、NHKですからそのメーカーの名前は出てませんでしたが、従業員のジャンパーにしっかり名前がありましたから、間違いありません。というか、ここで作っているものが「レコード」だと分かった時点で、もう東洋化成しかないと分かりましたけどね。今では、カッティングからジャケットの印刷までレコード製造のすべての工程をカバーしているのは、この会社だけのはずですから。
 結局、時間がなかったので途中までしか見られませんでしたが、NHK+にアーカイヴがあったので、それでしっかり見て、キャプチャーも出来ましたので、その一部をご紹介します。
 それはもう、とてもよくできた番組でした。まあ、レコードの製造過程については、私は動画を含めてさまざまの資料を見たことがあるので、ほんの少し突っ込みたいところはありましたが、この時間帯のこの局の番組で、よもやそれぞれの工程をほぼすべてしっかり見せてくれてもらえるとは思っても見ませんでしたよ。
 まず、最初の工程、カッティングで、その現場がしっかり紹介されていました。
 まずは、カッティング・エンジニアの西谷さんです。なんでも、現在では日本にはこの職業の人は10人ぐらいしかいないのだとか。
 そして、彼の仕事場のカッティング・ルーム。
 アングルが変わって、ラッカー盤に溝を彫る機械、カッティング・レースです。
 上の画面の右端にいたカメラマンが撮っていたのが、この針先のアップです。削りかすを右のパイプで吸引してますね。
 このようにしてカッティングがされたラッカー盤からスタンパーを作るまでの工程も、一部は企業秘密とは言っていましたが、ほぼ完璧に説明されていましたね。

 そして、このスタンパーを使って、実際のレコードを作るプレスの工程へと続きます。この、コンパウンドの上下にレーベルを置いて、プレス機で熱を加えて成型するというのは、よく見られる光景ですね。
 その後は、ジャケットを製造する専門の工場です。なんでも、ここにカメラが入るのは初めてのことなのだそうです。確かにこれは初めて見ましたが、ものすごく巨大な機械ですね。これで印刷から組み立てまですべて行うのでしょう。この会社のサイトを見ると、アメリカ式(厚い紙を、印刷された薄い紙でくるむ方式)にもヨーロッパ式(厚い紙に直接印刷して、それを折って貼り付ける方式)にも対応できるそうですね。
 最後に、若い専務さんと先ほどのカッティング・エンジニアの西谷さん、それと営業の人が一緒にインタビューを受けていましたね。それによると、西谷さんはもともとはミュージシャンで、自分で作った曲をレコードにするためにカッティングなどに立ち会っていたら、それを仕事にしたくなって当時のエンジニアに弟子入りしたのだそうです。
 実は、以前ここで「EP」のことを調べていたら、この西谷さんがその「EP」についてのインタビューに答えているというサイトを見つけました。そこでの西谷さんの発言と、彼によって同意されたインタビュアーの質問を要約すると、
  • 17cm 45回転のレコードのことをEP盤と言い、その中でも1曲しか収録されていないものをシングル盤と呼んだ。
  • LPでは内周に行けば行くほど線速度が下がって音質が低下する。この性質を改善するために生まれたのが17cm(7inch)のEP盤になる。
  • EP(Extended Playing)を直訳すると「拡張されたプレイ」になるが、拡張されたのは演奏時間ではなく情報量。

 もちろん、すでにEPの由来を知っている私たちにとっては、これらは完全に誤った情報であることは分かります。EPが出来たのはシングル盤より後のことですし、拡張されたのはまさに演奏時間。そのためにカッティング・レベルを低くしたのですから、音質は逆に「縮小」されています。
 確証はありませんが、日本では、EPはほとんど生産されてはいなかったようです。おそらく、東洋化成でも、実際にEPを作ったことはないのかもしれません。もし作っていたとしても、西谷さんのような若いエンジニアにはその情報は受け継がれてはいなかったのでしょうね。
 さいわい、最近のWikipediaは、以前のものとは書き換えられているようで、EPの正しい定義が表記されています。
Aventure Number : 3691 date : 2023/1/29


今日の禁断 ライディーン


 旧聞に属しますが、高橋幸宏さんがお亡くなりになりましたね。私あたりは高橋ユキヒロという表記の方がなじみがある方です。なんたって、YMOのメンバーとして、大ブレイクしていましたね。あの3人の中では、もっともノーマルな人、という印象がありました。基本、ドラマーとして活躍していましたが、作品も多く残していて、YMO時代の「RYDEEN」は大ヒット、今では運動会での定番とさえなっていますからね。というか、インスト曲であれだけヒットしたというのも、ちょっとすごいことでしたね。
 そんなユキヒロさんを追悼する番組なども多かったようですが、あの山下達郎も彼の番組で丸々追悼プログラムをやっていましたね。彼は、実際にユキヒロさんと共演していたこともあって、そのテイクをほぼ全部番組の中で流していました。そして、最後に登場したのが、矢野顕子のコンサートのライブ盤で共演していた曲です。それは、1978年9月26日に中野サンプラザホールで行われたライブと、同じころに渋谷公会堂で行ったライブでレコーディングされたアルバムで「東京は夜の7時」というタイトルでした。その時のバックが、まだデビューしていなかったYMOの3人だったのですが、コーラスとして達郎も参加していたのですね。
 でも、「矢野顕子」と「中野サンプラザ」と聴いた瞬間、私が実際にこのライブに行っていたことを思い出しました。もちろん、翌年にリリースされたこのアルバムもしっかり持ってます。
 今では見られない「PHILIPS」のロゴが入っていますね。この頃はオランダのPHILIPSと日本のビクターと松下電器の合弁で「日本フォノグラム」というレコード会社が、このロゴを使ってクラシックだけではなく「邦楽」もリリースしていたのですね。
 これがブックレット。
 トラック・リストと、最初と最後の曲の歌詞があります。赤枠の中が、クレジットです。
 このように2つの会場がありますが、日にちは書かれてはいません。録音エンジニアのほかに、カッティング・エンジニアの名前があるのが面白いですね。この小鐵徹という人は、最近まで現役で活躍していましたね。それこそ達郎の復刻LPなどのカッティングも行っていました。それが、最新アルバムでは先日の西谷さんになってましたね。
 余談ですが、同じJVCでマスタリング・エンジニアだった杉本一家さんが、2019年にお亡くなりになっていたことを、小鐵さんのことを調べている時に知りました。2回、彼のマスタリングに立ち会ったことがありました。遅まきながら、ご冥福をお祈りいたします。
 そのサンプラザの時は、私はもう仙台に住んでいて、新幹線ができる前だったので、東北本線の特急で行ったのですが、そこで、知り合いの高校の先生とばったり出くわして、「おらほの学校では、矢野顕子を聴きに行くような生徒はいねえな」と言われたことを思い出しました。まあ、当時の高校生にとっては彼女はその程度の存在だったのですね。
 そのライブは、矢野顕子だけが目的だったので、他のミュージシャンのことはほとんど知らなかったはずです。このあと、YMOになってからその3人は一躍有名になりましたけどね。達郎だって、妹はよく聞いていましたが、私は興味ありませんでしたし。
 で、達郎が流していたのが、このアルバムの最後に入っている「Walk on the Way of Life」で、そこでメンバー紹介と一緒にソロを回していて、その時の坂本龍一のソロだけは、記憶に残っていましたね。今回、気になってこのLPをきちんと聴き直してみたのですが、達郎は、全く別人のような冴えない声でしたね。
 そのあと、YMOは仙台の県民会館で聴きました。そのツアーは、本当は矢野顕子がサポートだったはずですが、産休かなんかで、ピアノは橋本一子に代わってましたね。ユキヒロさんはたった2回しか生で聴いたことはありませんが、こちらもご冥福をお祈りします。というか、そろそろ私より若い人がどんどんお亡くなりになっているので、微妙な気分です。
Aventure Number : 3692 date : 2023/2/1


今日の禁断 パナソニック


 以前、我が家の洗濯機がおかしな挙動をしている、というようなことを書いていました。ただ、あれを書いた後は、その症状がぷっつりと止まってしまったのですよ。こんなのでは修理を依頼してもバカにされるだけですよね。いったいどこが悪かったんだろう? という気になってしまいました。
 ところが、最近になって、それがまた起きるようになってきたのですよ。「それ」というのは、すすぎが終わって脱水に変わるという段階で、突然給水が始まってもう1回すすぎの工程が始まってしまう現象です。それも、前のは、それが終わればきちんと脱水が始まるのですが、今度は、もうエンドレスで給水が始まるのですよ。電源を切ってみても、それは変わらないんですね。ここまでになってしまったら、やはり修理しかないかな、と思ってしまいました。
 ただ、ちょっと心当たりがあったので、その時の排水ホースの先を外してみると、見てみると、防水パンの中が、こんなことになっていました。
 泡が、こんなに高いところまで達しているんですよね。以前、前の洗濯機の時には、やはりこんな感じで排水がちょっと詰まっていた時に、エラーが出ていたんですよ。その時は、ホースの先をちょっと動かして中の水を抜いてやると、そのエラーは解除できていました。それと同じことで、やはり排水が詰まっている時に、エラーが出る代わりに、さっきみたいな現象が起きてしまうのではないか、と思いました。
 そこで、試しに、ホースを抜いたままにして、水がどのように出てくるのか、観察してみましたよ。
 そうしたら、すすぎが終わった時には、もう水がパンの中にあふれるぐらい出てきていましたね。こんなんだったら、ホースを中に入れていたら確実に水が逆流してしまいますよ。ですから、この状態にして、もう1週間ぐらい様子を見ていたのですが、それからはもうおかしなことは全く起こらなくなりましたね。
 水は一時は溢れますが、すぐになくなるので、単に配管が少し流れにくくなっているだけなのでしょう。これは、毎年高圧洗浄をやっていますから、いずれはもっと流れやすくなるはずです。
 ということで、これは洗濯機のトラブルではなく、排水に問題があったことが、ほぼ確実になりました。やはり、修理なんかよばなくて正解でしたね。
 まあ、こういう、目で見て判断できるようなことは、自分でどうにか対応できますが、もっと複雑な、実際に目で見ることができないような、たとえば電子機器などの場合は、どうしようもありません。たとえば、オーディオ機器でも、職場と自宅では全く同じAVアンプを使っているのに、職場ではストリーミングをHDMIで接続すると、ほぼCDと同等のクオリティの音を聴くことができるのですが、自宅では、同じ接続をしても、そもそも全く音が出ないんですよね。というか、かつてはなにかの拍子にたまに出ることもあるのですが、いまはもう何も聴こえないようになってしまったので、完全にあきらめてしまいました。
 あとは、Bluetoothも、一度はペアリングは出来るのに、それが長続きしないんですよね。これは、どちらもおなじことです。こういうのは、全く私の手には負えません。
Aventure Number : 3693 date : 2023/2/3


今日の禁断 アンテック


 ネットなどでも話題になっているようですが、アメリカの上空を飛んでいた中国の気球って、以前仙台市の上空に浮かんでいたものとよく似てますよね。これが、その、2020年6月に、私がここに載せた写真です。
 そして、今回のは、
 おそらく、こちらはほぼ真下からのアングルで撮ったものなのでしょう。全く同じものだと言ってもいいぐらいですね。仙台では、いったい何を観測していたのでしょうね。
 私のマンションの南側には、かつて3階建ての社員寮の建物がありました。それが、最近解体されて、その跡地で土木工事が始まったのですが、ベランダからその一部始終が「観測」出来るのですよ。それを、解体する前から撮っておけばよかったのですが、ついきっかけを逃してしまって、ほんの1ヶ月ぐらい前からボチボチ定点観測をして写真を撮るようになりました。
 ですから、最初はどうなっていたのかは、もはやGoogle Mapsにしか残ってません。
 最初は、この建物の回りに足場を組んで、しばらくそのままになっていましたね。ですから、単なるリニューアル工事なのかな、と思っていたのですが、結局重機が入って解体が始まりました。
 建物は、もうすぐになくなったようでしたが、もう更地になっていたところが、かなり深く基礎部分が残っていたようで、それを掘り出してそのコンクリートを細かく砕いてダンプに載せる、という作業を延々とやってましたね。その、砕く時の音がものすごくて、電話をかけても声が聴こえないぐらいでした。そこまでして、どんな建物が建つのか、ちょっと心配でしたね。すぐ目の前ですから、タワーマンションなんかが出来たら、もう日が入らなくなってしまいますからね。でも、どうやら、そんな高層建築ではなく、戸建て住宅ができるようですね。
 こんな感じで、左ではまだ基礎を掘り返しているころに、右の方ではすでに区画の塀の基礎が出来ていますね。
 今日の時点では、その区画がかなり広がっています。そして、道路との境目では、水道の配管工事も行われているようですね。もう、ここまでくれば、これは一軒家以外にはないでしょうね。
 このあたりは、うちのマンションもそうですが、かつては広い田んぼだったところなんですけどね。
 ところで、この写真に写りこんでいる網目は、防鳥ネットです。大規模修繕の時に撤去されたのですが、足場が外れると同時に、同じ業者に頼んでまた張ってもらいました。
Aventure Number : 3694 date : 2023/2/5


今日の禁断 フライヤー


 5月の連休明けにはコロナも終息するそうなので、それに向けて各方面でこれまでの規制を緩和する動きが出てきていますね。まあ、そういうのが日本人の性なのですから、これはどうしようもありません。ここまでになってしまったのでは、もう流れに身を任せるしかありません。
 ということで、4月に行われるニューフィルの定期演奏会でも、もはや何の規制もなくして、ホールを満席にしようということになりました。そのために、コロナ期間中は全く行っていなかった広報活動を再開させることになりました。一応、私がそのチーフなものですから、もうだいぶ前にやったことでほとんど忘れかけている手順を思い出しながら、その準備を始めてみることにしました。
 基本的に、やることはチラシやポスターの配布です。市内の市民センターとかホールに持って行って、掲示して頂けるようにお願いするんですね。ですから、まずその、昔使った名簿を引っ張り出してみました。まあ、3年も経っていればメンバーも少し変わっているので、更新が必要ですからね。
 ただ、それよりも問題なのは、私の担当が群を抜いて多いことでした。そもそも、これを始めたのは私の独断で、その頃入っていた合唱団が演奏会のチラシを市民センターごとに袋にチラシを入れて、近くの人にそれを持って行ってもらうように頼んでいたのをマネしてみたのですね。ですから、最初はほとんど私一人で回っていました。そして、次第にエリアを広げていって、他の人にも段々個人的にお願いするようになってきたのですね。
 最近では、かなり組織的になって、市内の市民センターは全て網羅するようになっていますし、メンバーもかなり増えてきました。ただ、私の担当が減ることはなかったので、常に20ヶ所以上は行っていましたから、結構大変でしたね。
 ですから、今回それを再開させるにあたって、まずは私の担当を減らそうと思いました。そこで、まずは1月の総会の時に、そのメンバーの大募集を呼びかけました。そして、掲示板に現状のメンバーとその担当、そして、以前の担当者が退団したので、まだ担当が決まっていない市民センターなどをリストにしてアップしました。
 さらに、それと同じリストを、「かいほうげん」にも載せたのですね。そうしたら、早速その反応があって、決まっていないところもちゃんと担当が決まり、私が持っていたところもかなり他の人がやってくれるようになりました。その結果、私の担当は6ヶ所まで減ってしまいましたよ。これだったら、もう楽勝です。
 厳密なことを言うと、一つだけ、私の生活圏から離れたところがありました。それは、落合の市民センターです。もし、お近くの方がいらしたら、お譲りしますよ。
 そんな風に、掲示板と「かいほうげん」と二本立てでキャンペーンを展開したのですが、その新しい「かいほうげん」には、1ヶ所間違いがあったことに、あとになって気づきました。最初はこういう風に作ったのですが、
 それがなぜか、印刷したらこんな風になってました。
 これは、みんなに配ってしまった後で気が付いたので、もう訂正は出来ません。なぜこんなことになったのかは、いつも使っているWordというワープロソフトの欠陥のせいです。つまり、私の場合、個々の項目についての小さなファイルを作ったものを、最終的に印刷するために16ページのファイルに直しているのですが、その時に、元のファイルをコピーすると、必ず起こる欠陥です。それは、書式の設定やフォントの設定など、多岐にわたります。全く同じ書式でコピーするという至極単純な仕事すら、このソフトでは満足にできないのですよ。今回は、ここでテーブルの最後の行での書式が見事に変わってしまったので、行間が広がってテーブルに収まらなくなっていたのですね。
 ですから、掲示板ではまずそのことを断りました。そして、本体もアーカイヴでは訂正してあります。
 そんなわけですから、この部分はメンバーの目にはとまらないで、引き受ける人はいないだろうな、と思っていました。でも、ちゃんと見ていてくれる人がいたんですよ。おかげで、この、下の行の5ヶ所も、めでたく担当者が決まりました。
Aventure Number : 3695 date : 2023/2/8


今日の禁断 シューベルト


 この間、冷蔵庫の冷凍ゾーンをチェックしてみたら、底の方にシャトレーゼのあずきバーが1本だけ袋に入って置いてありました。夏場はせっせと食べていたのですが、寒くなってしまうとついつい食べる時を逸してしまっていたのですね。不憫に思って、せっかく見つけたのだから食べてやろうと思いました。
 そして、袋を開けてみると、長いこと冷凍されていたので、本体の回りに氷の層が出来ていました。もしかして、一度溶けてしまったのがもう一度凍ったのかもしれませんね。チラッとなめてみても何の味もしない氷でしたし、流しの上でちょっと叩いたらすぐに割れてしまいましたね。
 ところが、その後に残ったあずきバーを見てみると、なんだか、肌触りがもっさりとしていました。色も、かなり濃くて、まるであずきそのものもように見えてきましたよ。食べてみると、それは、ただの冷たいあずきそのものでした。周りにあった「アイス」」の部分が、さっきのではがれてしまっていたんですね。アイスバーは、あまり長く置いておくと、こんな風になってしまうんですね。
 ニューフィルの演奏会も、コロナのせいで長いことある意味「凍結」されている部分がありました。それが、やっと3年ぶりに依然とほぼ同じような形で開催できるようになりそうだ、というのは先日書いていたことですが、チラシやポスターも以前の形、フルカラーで印刷するようになりました。それのほぼ完成形が出来上がってきました。
 これは、最初のゲラを2回、改訂したものです。最初のものは、会場の名前がちょっと不完全だったのですぐに直しました。そして、それを公式サイトやFacebookにアップしたのですが、そのあと、チケットの販売時期などを告知しようとして、プレイガイドはどうするのか、と思ったら、それが入っていませんでした。やはり、このところプレイガイドでチケットを売る、といった積極的なことはやめていたので、つい忘れてしまったのでしょう。もちろん、今回はなんたって「3年ぶり」ですから、プレイガイドも復活するはずなので、それも直したのが、これなのです。その間に、以前チケットをお願いできた山野楽器はもうなくなってしまいましたし、ヤマハはもうチケットは扱わないことになったそうで、結局藤崎、三越、カワイの3ヶ所だけになっていましたね。
 それ以外にも、いろいろ変わったところはあるのですが、それはあまり重要ではありません。何より、せっかくフルカラーにしたというのに、なんだか無駄なところに色を使っているようで、正直クオリティは・・・。
Aventure Number : 3696 date : 2023/2/10


今日の禁断 ウィルキンソン

 今度の雪は、本格的でしたね。今年の冬はもしかしたら雪かきなんかしなくても済むんじゃないかと油断していましたが、先月末に続いて、今回も公式には20cmほど積もったというのですから、これはもう立派な「積雪」です。でも、きのうはもう朝には雪はやんでいて、お天気もよくなっていましたから、いつものパン屋さんに行く前に、まずはマンションの駐車場の雪かきから始めました。他の人も結構出てきて、それぞれに雪をかいていましたね。私の車の横の区画が、たまにしか帰ってこない人のようで、いつも空地になっていたりしますから、そこが雪を積み上げる格好の場所になっていましたよ。でも、帰ってくる頃には、そこの雪も、邪魔にならないところに移動されていましたね。こういうところのマナーはきちんとしています。
 道路は、平地を走る分には何の不自由もありませんでした。ただ、いろんなお店に行ったのですが、それぞれの駐車場の雪かき状況はさまざまでしたね。ウジエスーパーなどは、白線が見えなくなっていたので、車を定位置に停めるのが難しかったですね。その点、ヨークベニマルは、もう朝のうちに重機で雪をかいていたようで、駐車スペースは完璧に除雪されていました。お客さんのことを考えれば、このぐらいはやって欲しいものですね。ブーランジェリーマルシェでは、大体は雪はなくなっていたのですが、トランクからエコバッグを出そうとすると、その前が深い雪なのでちょっと苦労しましたね。でも、その日限定だったザッハトルテを買ってみたら、これが超おいしかったですね。へたなケーキ屋さんのより、はるかに素晴らしい味でした。
 でも、また食べようと思っても、もう売ってないんでしょうね。
 私は、きのうはお休みだったので、職場には行かなかったのですが、今日になって忘れ物を思い出したのでそれを取りにお昼前に行ってみたら、車が通るところはもうほとんど雪がなくなっていましたね。ただ、日陰になっているところにはまだ雪が踏み固められていて、おそらく夜になったら凍ってしまって、歩く人は大変だろうと思って、そこの雪かき、というか氷かきだけはやってきました。ちょうどいい具合に凍っていて、ちょっとスコップを入れると、パカっとアスファルトからそのまんまはがれてくるんですよ。調子に乗って一気に全部剥がしてしまいましたから、もうここが凍ることはないでしょう。いちおう、「客商売」ですからね。
 そんなことをやったら、結構汗をかいて、喉も乾きました。家に帰ったら、早速冷やしてあるタンサンを飲みます。気持ちいいですね。ただ、この、私が毎日飲んでいるタンサンに関しては、ちょっと不安なことがありました。もう、たくさん飲むのは分っているので、箱買いをしているのですが、それが去年安い時があったので、どうせなら、と、3箱、まとめて買ってしまったのですよ。こういうものは、賞味期限も長そうですから、あまり気にしませんでした。でも、買ってからよく見てみたら、
 もう、確実に3箱飲み切るころには、賞味期限が切れてしまうことが分かってしまいました。どうやら、炭酸飲料は半年ぐらいで飲み切るようになっているようで、これが安かったのも、賞味期限が切れそうだからだったからのような気がします。ネットで調べると、タンサンの場合は、賞味期限を過ぎると途端に気が抜けて「ただの水」になってしまう、と言っている人がいましたから、これに気が付いてからは、もう務めてたくさん飲むようにしていました。でも、今日の時点でも、まだ1箱丸々残ってますよ。
 もう半月以上は経っているのですが、飲んだ感じはまだ気が抜けているような所は見られず、小気味よいシュワーというのが味わえます。なんとか、全部飲み終わるまで、ちゃんとそんなタンサンの味がしていてほしいものだ、と、切に願っているところです。
Aventure Number : 3697 date : 2023/2/12


今日の禁断 エリエール


 ご存知のように、私は朝日新聞のいしいひさいちの連載マンガを毎日切り抜いています。そして、それをスクラップブックに貼っていくのですが、それは一気にやってしまいたいので、かなりたまったところでまとめてやっていきます。この間、久しぶりのその作業をやっていると、なんだか紙が薄くなっているような気がしました。それで、昔のスクラップブックを取り出して比べてみたのですが、明らかに違っています。もう、触っただけで分かりますね。
 そういえば、最近の新聞は、以前に比べるとページがめくりにくくなっているのでは、という気がしていました。2ページまとめてめくっても、気が付かないこともあったりするんですよね。これも、紙が薄くなってきたからなのではないか、と思いました。
 そこで、ネットを調べたら、確かに新聞紙の用紙は年を追うごとに薄くなってきていたことが分かりました。具体的に数字を上げていたのが、日本経済新聞社だったのですが、1977年にそれまでの52g/u(紙の厚さは、1平方メートル当たりの重さで示されます)から49g/uに変わっているんですよね。それ以降は、1980年に46g/u、そして、1989年5月に「他社に先駆けて」43g/uになったのだそうです。さらに、2000年ごろには40g/uなどという、超薄い用紙が実用化されました。ですから、朝日新聞でも、これに少し遅れてこんな薄い紙に替えていたのでしょうね。昔に比べると2割以上薄くなっているのですから、もう、誰でも薄いな、と感じるレベルですね。
 この記事によると、紙を薄くしたのは、ページ数を増やして、情報量を増やすことを目指したからなのだそうです。「情報量」と言えば聞こえはいいですが、実際は「広告量」なのではないでしょうかね。今の新聞は、全面広告などは全然珍しいことではなく、2ページの見開きだって普通にありますよね。いや、たとえば「大学案内」などといういかにも「情報」っぽい広告などは、もう10ページ以上にわたって掲載されているのではないでしょうか。
 おそらく、新聞で「報道」される「情報」の量などは、以前とほとんど変わってはいないのではないでしょうか。私たちは、それ以外の「広告」がたっぷりと印刷されたやたらとページ数だけは多い印刷物を買わされているだけのことなんですよ。そのために、ページがめくりずらくなっているなんて、まさに本末転倒ですよね。
 かつては、新聞紙を使って「兜」を作っていましたね。
 あと、紙鉄砲なんかもありましたね。
 でも、こんなに薄い紙になってしまったら、昔みたいな音は出なくなってるんじゃないでしょうかね。
 あ、でも、トイレットペーパーだったら、使えるかもしれませんよ。昔は固くてとても使えなかったそうですが、今だったら十分に実用可能なのではないでしょうか。本物のトイレットペーパーも、ものすごい値上げになってますから、これからはなんたって「新聞紙」です。
 そう、今の新聞社に求められるのは、水洗トイレで使えるような溶けやすい紙の開発に他なりません。それによって消費者を守ることこそ、「社会の公器」たる新聞社の使命です。ペンは便よりも強し・・・すみません。
Aventure Number : 3698 date : 2023/2/15


今日の禁断 エルガー


 「リバーサルオーケストラ」は、毎週楽しく見させていただいています。
 なんたって、舞台がオーケストラですから親近感がわいてきます。その中でも、フルート奏者がかなり活躍している、というのが、うれしいですよね。もちろん、この楽器は私が長年付き合ってきた楽器ですから、もう、表も裏も知り尽くしています。そんな私に、果たしてこのドラマの制作者たちは、満足のいくような登場のさせ方を施しているのか、それが最大のポイントでしょうね。
 ここでは、そのフルート奏者はビゼーの「カルメン」の中でソロを演奏する、という設定になっていました。このオペラでのフルートの一番の聴かせ所と言えば、なんと言っても「第3幕への間奏曲」なのではないでしょうか。この、流れるようなメロディはいかにもフルートにふさわしいもの、それを彼が演奏すれば、さぞかしこのオーケストラの演奏会に来た人たちはうっとりして聴き入ることでしょう。
 でも、いつまで経っても、そのメロディが聴こえてくることはありませんでした。そのフルーティストが一生懸命練習しているのは、組曲版の「ジプシーの踊り」ではありませんか。確かに、この曲では最初にフルートが出てきますが、それはフルート1本による「ソロ」ではなく、フルート2本による「デュエット」なんですけどね。つまり、1番フルートと2番フルートが協力して美しいハーモニーを作りつつ、1番が軽やかなメロディを吹く、という形なんですよ。私もこの曲の1番のパートを演奏したことがありますが、その時には「ソロ」という感じは全くありませんでしたね。ですから、ドラマでのこういう扱いを見ていると、やっぱりな、という気になってしまいます。本当に、いつになったらこんなつまらないことで突っ込まれるようなことのない音楽ドラマが作られるようになるのでしょうね。
 あとは、サントラを担当している人はとても有名なピアニストなのですが、このドラマのBGMを聴いていると、どうもこういう仕事に関しての才能はあまりないのではないか、という気がしてなりません。なんというか、センスがものすごく悪くて気持ち悪いんですよね。たとえば、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の第3楽章のテーマとか、バッハの組曲(序曲)第2番の終曲「バディネリ」などのような、もともとはとても速いテンポで演奏されているものを、わざとゆっくり演奏するように編曲しているあたりですね。サン=サーンスが「動物の謝肉祭」で同じようなことをやっていますが、それはあくまで「パロディ」という、確固たる意志で作られたものです。ここでは、そんなことをやっても何の意味もないというのに。というか、そのメロディがオリジナルの時に持っていたテイストが台無しになってしまいますよね。
 最高に気持ち悪いのは、おそらくメインテーマなのでしょうけど、チャイコフスキーの「交響曲第5番」のテーマだと思って聴いていると、いきなりそれを変形したなんともダサいメロディに変わってしまうやつですね。これなんかは、全くの勘違い、チャイコフスキーに対する冒涜でしかありません。
 そんなデタラメなドラマですが、出演者たちはとても真摯に取り組んでいるようなので、好感が持てます。フルートにしても、もちろんちゃんとした人の演奏に合わせて指を動かしているのですが、その指を見ているとかなり正確なんですよね。この役者さんはフルートは初体験なのだそうですが、それがここまでになるには、相当のの努力をしたのでは、と思ってしまいます。
 あと、指揮者役の田中圭も、普通に指揮をしている様子はまだまだシロート感は否めないのですが、ここぞという時のオーバーアクションが、見事に決まっていますね。指揮指導は普通のプロの指揮者が行っていますが、あそこまでカッコいい指揮ぶりではありませんから、あれは田中さんのアイディアなのでしょうか。
Aventure Number : 3699 date : 2023/2/18


今日の禁断 ヴェテラン


 この間の日曜日をもって、懸案だった「かいほうげん」のアーカイヴが完成しました。ぜんぶで290タイトル+α、やはり、終わってみるとかなり大変な作業だったことに気づかされます。
 やはり、そのPDFのファイル作りには、最後まで苦労させられましたね。バラバラだったWordファイルを1つの文書にまとめるのがこんなに難しいことだったなんて、つくづくいやになりましたよ。もうあといくつかで終わり、という時になって、ちょっとややこしい作り方をしたファイルがあったものですから、それが何回やっても正確にコピーできないんですね。思い余って、「文書をオブジェクトにしてコピーする」というやり方を試してみました。画像もテキストも全部ひっくるめて一つの「オブジェクト」として扱えば、書式もフォントも全く変えずにコピーできる、という優れもののようでした。たしかに、それはうまくいったかに見えたのですが、貼り付けた先でそれを編集することができないんですよ。それも、なにかやり方はあるようなのですが、ちょっとすぐにはマスターできないような次元のものでした。まあ、今回は別に修正する必要もないので、そのままやってみましたけどね。
 でも、最初のうちは本当に見事になんの変更もされずにコピーできていたのですが、最初に作った時にExcelから貼り付けたものなどが混在していたファイルだと、この手もきかなくなってきましたよ。もう、途方に暮れてしまいましたね。
 まあ、それでも、何とか裏技を重ねて、全ての号をPDF化することが出来ました。そのあと、これまでいい加減だったそれぞれの号のトピックスをきちんと書きだす、という作業を行いました。ごくおおざっぱですが、大体の目安になってくれれば、という感じで、作ってみました。それと、その号で取り上げた団員の自己紹介や新入団員の紹介も、苗字だけきちんと書き出しました。これも、名前まで書いてしまうと、ちょっと差しさわりがありそうなので、それは控えました。まあ、珍しい苗字の人は仕方ないですけどね。そもそも、パスワードをかけているのでそんなに神経質になることはないのでしょうが、一応の線は守りたい、と。
 あとは、前半はそもそもワープロでテキストを作って、そこにプリントした写真を貼り付けてコピーする、というやり方だったので、その原稿をスキャンするしか方法がありませんでした。その時に、写真をきれいにするためにかなり解像度を上げてスキャンしてありますから、相当重たいファイルになっています。ですから、WI-FI環境によっては、表示にかなり時間がかかるかもしれませんね。
 それと、PDFの扱いにいまだに慣れていないので、ファイル名がきちんとタブに表示されていないものもあります。これも、よい解決策があれば、ご教授ください。
 と、まだまだ完成途上なのですが、これで曲がりなりにも、全てのバックナンバーが閲覧できるようになりました。すでに、定期演奏会の録音は全て聴けるようになっています。ここまでやっているアマオケなど、ほとんどないのではないか、というのが、ちょっとした自慢です。
Aventure Number : 3700 date : 2023/2/20

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