3661(22/11/23)-3680(23/1/6)

今日の禁断 チャイコフスキー


 ちょっと前に、私のサイトの中のMIDIファイルをMP3ファイルに変換する、ということを書いていましたね。それから暇を見てチマチマと@MIDIからMP3への変換、AMP3ファイルをサーバーに送信、Bサイト内のHTMLファイルのリンク先を書き換え、CHTMLを送信、という作業を繰り返していました。その結果、こちらのページからリンクされている全てのページに埋め込んであるMIDIファイルがMP3に変わり、「SOUND」というバナーをクリックすれば別タブ(ウィンドウ)が開いて音が出るようになりました。ぜひ、お試しください。
 その中で、思い入れがあるのが、こちらのページです。
 もう20年以上前に作ったのですが、このページのために作ったMIDIの一部を楽譜に変換したものがこれです。
 今にして思えば、よくこんな面倒くさいことをやっていたな、というか、もうこんなことは二度としたくないと思ってしまった作業でしたが、PCからはしっかりオーケストラの音が聴こえてきたときには感激しましたね。
 この曲が、チャイコフスキーの「1812年」の途中だということはすぐお分りになると思いますが、低音楽器のメロディがちょっと違っていることに気づく方はまずいないでしょうね。これも、音を聴けば一発で「変だ!」と分かるはずです。まあ、実物を聴いてみてください。
 ただ、カラオケ集として、バッハのフルートソナタのチェンバロのパートをチェンバロの音源で作ったものもあるのですが、1番(ロ短調)の1楽章などでは、途中で三連符のリズムがおかしくなっているところもありました。
 元の楽譜の右手は全て三連符になっているんですけどね。変換する時には、MIDIから一旦スコアに直して、そこからさらにMP3にするという2段階を踏んでいるので、その間に多少のエラーが発生していたのでしょうね。
Aventure Number : 3661 date : 2022/11/23


今日の禁断 ハンガリー


 私は毎日楽器を吹くことを日課にしているものですから、職場ではお昼休みには必ず練習をしています。というか、楽器も楽譜も全部職場に置いてあるので、その気になれば一日中吹いていることだってできるんですけどね。ただ、そんなことをしていたら本業がおろそかになってしまいますから、一応昼休みだけ、ということになっています。もちろん、休みの日も、楽器を持ち帰って自宅で練習しています。こちらは、リビングで吹く、なんてことは出来ませんから、私の部屋にこもって吹くことになりますね。ただ、そこにはエアコンはないので、夏場はとても大変です。窓を閉め切ってしまうし、私の部屋の上はルーフバルコニーになっているので、昼間はもろに熱気が天井から降ってきます。。これは地獄ですね。扇風機なんか使った所で、汗を抑えるることは出来ません。それで、よく青年文化センター地下のパフォーマンス広場に行って、冷房完備の中で吹いていたものですが、コロナの頃はちょっと行きたくありませんでしたし。
 今ごろの季節だったら、電気ストーブを点ければ、まず問題はありません。普通のマンションの部屋より天井も高いので、結構響きもいいんですよね。
 この間の勤労感謝の日も、いつもと同じように午後からは出かけることもなかったので練習していました。今ニューフィルでやっているのは、コダーイの「くじゃく」。それの1番フルートが私のパートなので、あの超長いソロを吹かなければいけません。それが、きっちり練習していったつもりなのに、火曜日の合奏の時にはなにかハマりが悪いんですよね。要は、大勢の中で吹いていると、伸ばしている音のあとに細かい音符が入った時のカウントが、一瞬分からなくなってしまうんですよ。
 それは、どうやら私の数え方が、かなりいい加減だったのではないか、と思い始めました。そこで、きっちりメトロノームを使って吹いてみると、もう、そのいい加減さはしっかり分かってしまいます。ですから、まずはそれをきっちり体に染みこませようと、メトロノームを鳴らしっぱなしにして、何回も何回も繰り返して吹いていました。
 私がそんなことをやっている時には、愚妻は韓国ドラマを見たりしていますから、別に邪魔になるとは思っていないのでしょう。ところが、次の日になったら、なにかの拍子に、「今度、ニューフィルで和ものでもやるの?」と聞いてきました。一瞬、何のことを言われているのかわからなかったのですが、確かにこのソロは、5音階で出来ています。
 これが、ソロの部分の楽譜です。始まってから5小節間は「レドラソ」という4つの音しかありませんね。ひたすらこの4つの音を繰り返すだけの音型です。6小節目の最後になって、やっと「ファ」が登場します。つまり、このソロは、「ファソラドレ」という、ヘ長調の4音(シ♭)と7音(ミ)がなくなった、いわゆる「ヨナ抜き5音階」で出来ているのですよ(ラ♭もちょこっと登場しますが、これはブルーノートのようなものです)。ということは、まさに日本の演歌になくてはならない音階そのものなんですよね。間違いなく「和もの」でした。
Aventure Number : 3662 date : 2022/11/25


今日の禁断 タツノコ


 今年の秋のテレビのドラマは、なかなか粒ぞろいでしたね。ですから、1日に1本以上のドラマを見ていました。私にとってはこれはかなり多い数です。もちろん、全部録画しておいて、民放のものはCMをカットしながら見ることになります。これが、本当の意味での「タイパ」ですね。
 今シーズンは、同じ人が別のドラマに出ている、というケースがありました。それは、池田エライザ。彼女は、日テレの「祈りのカルテ」では研修医、WOWOWの「DORONJO」では主人公のドロンジョを演じています。こちらは、原作は「ヤッターマン」なのですが、ドラマは全く設定が変わっていて、彼女がドロンジョになる前のお話、ボクサーの役で出演しています。全くテイストの異なるキャラクターですね。
 それだけではなく、この2つのドラマにはもう一人、共通している出演者がいました。それは矢本悠馬です。「カルテ」では研修医の同期生、「ドロンジョ」ではボヤッキーを演じています。さらに、きのうのON AIRでは「カルテ」に、「ドロンジョ」のヤッターマン2号役の山崎紘菜までが患者役で出演していましたね。こんなにキャストがかぶっているのも珍しいですね。
 と思いつつ、「カルテ」を見ていた時に、普通はCMが始まるとすぐチャプターを飛ばすのですが、いきなり池田エライザが白衣姿で出てきたので、まだドラマが続いているのかな、と思ったら、そこにはなんだか「DORONJO」というようなテロップが出てました。
 そして、彼女はこんな風にその「DORONJO」のタイトルが出ているスマホをこちらに向けて、「私とよく似た人がこちらにも出てます」みたいなことをしゃべり始めました。そう、これは、WOWOWのCMだったのですよ。「私が私を応援しているなんて、なんか変な気分」とか言ってましたが、本当に、よくこんなことが堂々とできたな、と思ってしまいましたね。
 調べてみたら、この2つのドラマは、どちらも日テレ系の同じ制作会社が製作していました(ここは、NHKのドラマも作っています)。そういうことだったんですね。最近のCMは油断が出来ません。
 WOWOWでは、23日にSuperflyのライブを生中継していましたね。それも、もちろん見たのは録画ですが、中継は5時半から始まっていたようで、まだお客さんが入場しきっていないザワザワしているところから始まってました。やっぱり、こういうのは「ライブ感」がたっぷりですね。私は彼女の大ファンですが、いつもCDやラジオでしか聴いたことがありませんでした。正直、顔さえじっくり見たこともありませんでした。というか、歌っている時の顔は、あまり魅力的ではありませんね。でも、MCになったら、その表情がガラリと変わるんですよ。喋りも面白いし、今まで以上に好きになりました。
 やはり目が行くのは、バックのメンバーです。バンドはギター×2、ベース、ドラムス、キーボードの5人、キーボードはエレピとハモンドのB-3のヴァーチャル・オルガンと、NORDの一番高い機種でしたね。そこに、3人のブラスと5人のコーラス、そして弦楽四重奏が加わります。その、サックス、トランペット、トロンボーンというブラスが、素晴らしかったですね。たった3人なのに、ビッグバンドみたいに聴こえます。トロンボーンの人がトランペットに持ち替えてたりしていました。ストリングスも、たった4人とは思えません。ただ、コーラスはかなりお粗末。男声2人、女声3人なのですが、男声の一人がシロート感丸出しの発声とピッチでしたからね。バンドでは、リードギターがやけに上手でした。サングラスをかけていたので誰だか分かりませんでしたが、メンバー紹介で佐橋佳幸だと分かりました。どうりで、ですね。
 コーラスと言えば、やはり見ているドラマの「城塚翡翠」の主題歌を最初に聴いた時は、そのオープニングのア・カペラでびっくりしてしまいました。いや、感心したわけではなく、そのあまりに雑なハーモニーに驚いてしまったのですよ。それを作った人の一人ア・カペラなのですが、達郎などに比べたら雲泥の差、何しろ、普段彼が歌っている歌い方でコーラスをやっているのですから、ハモるわけがありません。おぞましいものを聴いてしまったな、と思いましたね。
 そのドラマは最近「前編」が終わって、「後編」がはじまったら、そのテーマ曲もアレンジが変わっていました。つまり、オープニングのア・カペラが削除されていたのですよ。やはり、評判が悪かったのでしょうかね。
 ところで、そのドラマの宣伝で、盛んに「伏線を回収」という言い方が使われていました。最近あちこちでこの言い方を目にするのですが、なんだかものすごく違和感があります。「伏線」というのは、粗大ゴミみたいに「回収」するものなのでしょうか? そもそも、「伏線」というのは見終わって(読み終わって)自然に「気づく」ものなのですから、わざわざ「回収」する必要などないのでは、と思うのですが。というか、いわゆる「回収」をされないものは最初から「伏線」ではないのですからね。
Aventure Number : 3663 date : 2022/11/27


今日の禁断 ランド


 このところ、ここでも何回か取り上げて、それを編集して「かいほうげん」にまで載せてしまった「EP問題」ですが、あれは締め切りギリギリになって大幅な改訂を行っていました。今回の発行日は22日の火曜日だったのですが、1ヶ所だけちょっと確かめたいことがあったので、その前の18日の金曜日にダメモトでレコライに行ってみたのですよ。つまり、そこで扱っている「EP」の現物を私は実際に見たことがなかったので、そこでもしかしたら手に入れられるかもしれないと思ったのですね。そして、ご存知のようにめでたくそれを手に入れることが出来ました。
 そこで確かめたかったのが、レーベルの外周部についている盤面のふくらみです。つまり、あの「トーク」の中では、ネットで見つけたとても画期的な手法で「EP」が最初に世に出た時の雑誌記事を教えてくれたブログを参考にしていて、その英文を日本語に訳したものではEPの特徴としてそのふくらみをなくして、そのスペースに溝(グルーヴ)を彫っている、とあったので、そうなのだろう、と思って最初は原稿もそのように書いていたのですよ。
 ところが、その、入手したEPでは、別にふくらみが平らになっていることもありませんし、レーベルの大きさもシングル盤と全く同じでした。それで、私なりに、元の英文を読み直してみました。それが、この文章です。
The additional playing time on the disks has been made possible by reducing the thickness of the lands (the raised portions of the disks), thereby permitting more grooves per inch, and by cutting the grooves farther into the center of the record.
 下線の「land」という単語が問題ですね。このまま読めば「ディスクでの盛り上がった部分」ですから、確かにレーベルのふくらみに違いないのですが、そうなると、その後に続く文との整合性が取れません。いきなり「インチ当たりの溝がもっと彫れる」ですからね。
 ですから、私は、もしかしたらこの「land」というのは、溝を彫った周りのことではないかと考えました。
 顕微鏡写真で見ると、レコードの溝はこんな風に凹んでいます。そして、そのわきの、もとは平らだったところが、まさに「land」の様相を呈していますよね。そうすれば、先ほどの英文は、しっかり「溝の深さを浅くしたので、よりたくさんの溝を彫れるようになった」と、ぴったり事象に当てはまりますね。
 そんなことも含めてまず「かいほうげん」の原稿を手直しして、その日に書いたのが、こちらのブログです。そうしたら、そこに、私が参考にしたブログ(リンクを張ってありました)を書いたご本人がコメントを寄せられたのですよ。びっくりしましたね。でも、せっかくの機会なので、この「land」のことを聞いてみました。そうしたら、先方もやはりちょっとあの英文には納得がいかなかったようで、お互いに色々コメントをやり取りすることになってしまいました。それはおそらく、私のブログにとっては最長のコメントのスレッドになったのではないでしょうか。その中で、先方はこんな文献まで紹介してくださいました。
 なんでも、1952年に出版された専門書なのだそうです。ここでの「land」の定義を読めば、私の考えが正しかったことが分かりますね。自分でも、こんな画像を見つけてみました。
 これは姿は逆ですが、溝の間が「land」と呼ばれていることは分かります。これで、全ての疑問が解けました。
 それにしても、このコメントは、私が書くと次の日にはしっかり返事が届いたりしていたので、ちょっと検索したら、このブログの主のMさんという方は、なんと、インスタグラムの日本語版を一人で作り上げたというものすごいITエンジニアさんだったことが分かりました。著書も多数上梓されています。そもそも、ビルボードのアーカイヴの山の中からあれだけの記事を探し出しただけでただものではないと思っていましたが、やはりすごい方でした。
 ところで、さきほどのレーベル周辺のふくらみは、「オートチェンジャー」を使う時に盤面の溝の部分が当たらないような配慮だとMさんはおっしゃっていたようです。そんなものを知らない人もいるでしょうから、その写真をお見せします。
 このように、レコードを1枚かけ終わると、アームが外に戻って、ターンテーブルの上にあるレコードの上に長いスピンドルで保持してある一番下のレコードが落ちてきて、そこにまたアームが動いてきて演奏が続けられる、という機械です。ですから、最初に聴いていたレコードの次には、その裏ではなく2枚目の上面を演奏することになります。つまり、オペラの全曲盤などは、例えばベームの「トリスタン」などは5枚組だったので、1枚目のA面の裏側は、10面目になっていましたね。5枚演奏が終わったところでまとめて裏返してセットするので、そのようになっていたのです。普通のプレーヤーだと、逆に面倒くさかったですね。
Aventure Number : 3664 date : 2022/11/30


今日の禁断 スチューダー


 最近、レコードのことばかり調べていたら、15年ほど前に実際にそんなレコードを作る現場に行ったことがあることを思い出しました。それは、その時に私のサイトに写真とともに掲載したのですが、なぜか、その関係者の関係者みたいな感じの人から、写真を勝手に載せられたのは不愉快だと言っていたよ、というようなことを聞かされたので、削除してありました。まあ、それは直接のクレームでもなく、もうかなり時間も経っているので、また掲載しても構わないだろうと判断して、その時のレポートを再現してみます。
 行ったのは、こんなところでした。


 横浜にあった日本ビクター(JVC)の工場の中にあるマスタリングセンターです。私も長年レコードを聴いてきましたが、この会社の作るLPレコードがその音の良さで好評を博していたことはまだ記憶の片隅に残っていました。確か、かつては世界的に有名な最新のカッティング・マシーンを購入して、独自の高品質のレコードを作っていたはずでね。
 その時訪れたこのセンターには、その流れを今にまで伝えるこのような場所もまだ健在でした。当時はもはや瀕死の状態にあったLPレコードですが、やはりこの魅力を捨てがたいと思っている人はたくさんいるのでしょう。
 もちろん、当時ではレコードと言えばCDということになってしまっていますから、ここではもっぱらそれを作るためのエンジニアが働いているのでしょう。入り口近くには、このようにそのエンジニアの一人が作ったCDの中で、200万枚という売り上げを記録したもの(ダブルプラチナ・ディスク)が展示してありました。


 同じ所にあったのが、CDを作る時に用いられる「マスター」や「マザー」や「スタンパー」などと、LPを作る時と同じような名前のものが置いてありました。今のCDも、LPと同じように煎餅を作るようにこれらの金型を用いて大量生産しているのでしょうね。
 私たちは、「コール青葉」のライブ録音をCDにするためのマスタリングのために、ここに来てました。ですから、もちろん最新の設備で行うのでしょう。このセンターではそれぞれのエンジニアが専用の部屋を持っており、好みの機材をその中に入れて作業を行っていました。私たちの担当はS氏という、この世界では名の知れた人でした。これが、彼の仕事場です。
 ここには、そもそものホールでの録音を行ったK氏という、やはりこの世界では名の知れたレコーディング・エンジニアの方が立ち会っていました。その2人が話している言葉は、とても専門的、クロックがどうのこうの、ケーブルがなんのかんのと話しながら、そのケーブルを何度も入れ替えて聴き比べていました。その度に、はっきり分かる程スピーカー(ジェネレック)から出てくる音が変わって来るのですから、面白かったですね。
 ここにはこんな名器も置いてありましたね。私たちはDSDのデータ(DAT)を持って行ったので、これは使いませんでした。

 これが、マスタリングの機材とモニターです。S氏はこれを駆使して元の録音に入っていた雑音を取り除いたり、取り除いたあとを滑らかにつなぎ合わせたり(クロスフェイド)していました。我々には全くつないだあとが分からない程の仕上がりになっていたのですが、同席していたK氏などにとっては、それでも満足のいくものではなかったようで、何度も何度も繰り返し作業を行わせていました。プロというのは、このような厳しい耳をもって、妥協のないものを作り出す人たちのことを指し示すものなのでしょう。
 S氏は、出来上がった完パケをCDにして聴かせてくれましたが、それはそれまで聴いていた音とは全然違う、しょぼいものでした。S氏は「なんせ、CDだからね」と、こともなげに言っていました。そのころ私は、まだ「ハイレゾ」というものを知りませんでした。
 今ではマスタリングセンターも代官山に移転したようで、スタッフも変わっているのでしょうね。そちらにも、しっかりアナログレコードのマスタリングの設備があるようです。
Aventure Number : 3665 date : 2022/12/2


今日の禁断 アロマ


 我が家では、こんな空気清浄機を使っていました。
 パナソニックの、正確には「次亜塩素酸 空間除菌脱臭機」というものものしい名前の機械です。色々調べて、これがにおいを取るのだったら一番いいだろうということになって、去年の7月に買いました。10万円近くしましたね。
 なんでこんなものを買うことになったのかというと、少し前に長い入院生活を送っていた愚妻が退院して自宅に戻ってきたら、なんか、耐えられないような悪臭があるというので、それを軽減するための措置でした。ただ、不思議なことに、私は別にそんな変なにおいは全く感じなかったんですよね。というか、私自身はかなりにおいには敏感だと思っていたので、愚妻が感じているにおいを感じることが出来なかったときは、ちょっとショックでしたね。
 でも、とにかくくさい、というので、まずは換気扇を点検、全部分解してダクトの中まで掃除しましたが、その時も別に変なにおいは感じませんでしたね。そのあと、換気扇自体を新しくしたのですが、それでもやはり愚妻は悪臭を感じているのだと言い張ります。
 ですから、こんなたいそうな名前のする高価な機械も買ってみたのですね。確かに、これを動かしていれば、いくらかはにおいが薄れているような気がするのだそうでした。でも、それがすっかりなくなることはなかったようですね。
 とにかく、原因がなにかを知りたかったので、ダメモトで、ネットで調べた、テレビなどでもとても有名な石川英一という「臭気判定士」という肩書がある人にコンタクトをとって、実際に調査をしてもらうことにしました。なんでも、これまでに数多くの臭気に関するトラブルを解決されてきた人だということで、なにか解決のヒントぐらいは得られるのでは、ということでお願いしたのですね。
 作業服姿でやってきた石川氏は、家に入るなり「魚を焼いた匂いがしますね」と言いました。確かに、前の日にニシンを焼いていたので、そんなにおいはありましたが、それは誰でも分かる匂いですから、そんなんで大丈夫かな、と思いましたね。その時には、さっきの「脱臭機」も置いてあったので、それを見て「これが一番効きますね」なんて言ってました。
 色々調べた結果、きちんと外気が入るように換気口を開けて(それが全部閉まっていました)、常に換気扇を動かしておけば、においはなくなるでしょう、と断言したので、それを実行してみたのですが、しばらくそうしていても何にも変わらない、と愚妻は言ってました。結局、その石川氏にも解決は出来なかったのですよ。それで、そんなことを書いたペラペラの報告書を送ってきて、要求されたのは新幹線代込み(横浜在住)で8万円ですって。ぼったくりですね。
 それが4ヶ月ぐらい前でしたね。もうこれ以上私もできることはないので、あきらめていたのですが、最近になって愚妻は、匂いは精神的なストレスからきているものではないか、と思うようになったのだそうです。それで、そういう専門の病院を探して薬を処方してもらったら、悪臭も消えてきた、というのですね。いや、私は最初からそういうことではないかとは思っていたのですけどね。
 ということで、空気清浄機は、今日限りでその役目を終えて、押し入れにしまわれることとなりました。この機械、結構お手入れが大変なんですよね。毎日水を取り替えなければいけませんし、週に1度は中を掃除しなければいけません。さらに、次亜塩素酸を発生させるためのタブレットも、消耗品ですから、時折加えなければいけません。でももう、これから先はこれを使うことはないでしょう。
Aventure Number : 3666 date : 2022/12/4


今日の禁断 エレクトーン


 今年も「第9」の季節になったようで、あちこちから「第9」の便りが届くようになっています。この間の日曜日にはかつてニューフィルも出演していた角田の「第9」が開催されたようで、その時の写真が新聞で紹介されていました。
 ニューフィルが一緒に演奏していたのは2018年までですが、それまではオケが人数が多すぎてステージには乗れず、客席の前の部分で演奏していました。ですから、もっとお客さんを入れたいということで、その次の2019年からは、メンバーを大幅に少なくした別の団体が参加するようになっていましたね。もちろん、それだとオケも合唱もステージに乗っていました。
 その後は、ご存知のような世の中になってしまったので、2年間はこのコンサートは出来ませんでした。そして、やっと「3年ぶり」に、こんな形で再開できるようになったようですね。
 ただ、2019年の時のオケでは少ないながらも必要な楽器は全部そろっていたようでしたが、この写真を見るとどうも管楽器が全くいないみたいですね。合唱の前にはソリストが座っていて、そのすぐ前にチェロやヴィオラがいるように見えます。ですから、弦楽器以外にはティンパニとピアノしかありません。ピアノの人はちゃんと弾いているようですから、これは練習用のピアノではなく、本番で一緒に演奏していたのでしょうね。うーん、だとすると、ピアノは管楽器のパートを弾いていたのでしょうか。なんか、とてつもなく違和感があるんですけど。もちろん、全曲やったんでしょうね。それこそ、ピアノではなくキーボードを入れて管のパートを弾かせればよかったのに。後ろにいたベートーヴェンさんは、どう思って聴いていたのでしょうね。
 角田の「第9」は、ほとんどニューフィルの歴史の一部となっていた感があったのですが、こんなことをやられるととても残念な気がしてしまいます。そんな歴史を振り返るために、最近ぼちぼちとこれまでの「かいほうげん」の電子化を進めています。直近のものから始めて、やっと2006年までたどり着いたところです。最近のものは、すでに完パケが出来ているので、それをPDFに変換するだけで済んでしまいますが、少し前のものだと、そうはなっていないので、まずはバラバラになっているファイルを一つにまとめる必要があります。要はコピペを繰り返すだけのことなのですが、なぜかWordでは、コピーした時に同じ物にはならない、という欠陥があるのですね。必ず、フォントや書式が変わってしまうのですよ。最新のバージョンでもそうですから、そもそもそういうことは出来ないということなんでしょうね。ですから、ちょっとイライラしてしまって、なかなか作業が進みません。
 そこで、いずれは全部PDFにするのだからと、一番初めのものからもやってみることにしました。最初に「かいほうげん」が出来たのは、私が入るずっと前の1985年でした。その頃はもちろんパソコンはまだまだマニアのものでしたから、せいぜいワープロぐらいしか使えませんでしたね。というか、私が作るようになった1988年でもまだ手書きでした。ですから、私も最初の2回は手書きで作って、3回目からやっとワープロを使うようになってます。
 ということで、それをPDFにするには、スキャンするしかありません。さいわい、最近新しくした複合機には、そんなことが簡単に出来るスキャナーが付いていました。ですから、それを使えば、手書きのものでも即座にPDFが作れます。それに、私は早い段階で写真を入れていて、それをアナログのコピーでいかにきれいに作るかと、かなり苦労していたのですが(最終的には、スクリーントーンを貼りました)、このスキャナーだともっときれいな写真に、さらに、カラーにもできます。つまり、発行当初は、モノクロのとても雑な写真だったものが、PDFにしたらしっかりカラー写真になっていたのですよ。それこそビートルズみたいに、オリジナルのマルチチャンネルをミックスして、サラウンドの音源を作るようなものですね。
 そんな「修復」を行った初期の「かいほうげん」も。今のところ21号までが、さっきのリンクでは見られます。ニューフィルの団員用のIDとパスワードを使って、テーブルの右端の表紙の画像をクリックしてご覧になってみてください。
Aventure Number : 3667 date : 2022/12/7


今日の禁断 フロイデ


 前回の時点での「かいほうげん」のリマスター版は21号まででしたが、それからもチマチマと作業を進めた結果、40号までの修復が終わりました。なんせ、オリジナルは30年以上前に作ったものですから、紙にコピーしたものはもう用紙が黄ばんできていたりしますからね。原版の方は、いちおうクリアファイルに保存してあったので、散逸したりはしていませんでしたが、物によっては写真だけなくなっていたりするものもありましたね。仕方がないので、そこはその抜けた写真はコピーの白黒版をもう一度コピーして貼り付けておきました。ですから、今回のカラー版PDFになると、もうその違いは歴然としてますね。
 上が、発行当時に目にしていたはずの、カラー写真にスクリーントーンを乗せてモノクロコピー機でコピーしたもので、下が今回カラー写真をそのままスキャンしたものです。まあ、元の写真のネガはどこかにあるはずなのですが、ちょっと探す気にはなりませんし、もし見つかっても今となってはもうプリントも簡単に出来ないだろうということで、あきらめました。
 さいわい、指揮者練習や本番とか打ち上げの写真はちゃんとしていましたから、それらは全てカラーで見ることができるようになるはずです。たとえば、末廣さんが初めてニューフィルの前に立った時の写真が入った、ページの一部がこれです。
 ここは、市内の小学校の体育館でした。この頃は、この学校の職員が団員だったので簡単に使えたのですが、今では、たとえ職員がいたとしてもこんなことは難しいでしょうね。おかげで、練習場が見つからないので白石市や美里町まではるばる出かけなければいけなくなってしまいました。
 こんな感じで、初期のものをスキャンしてPDFを作る作業は時間さえあればすぐに出来るので、おそらく日々進捗していくことでしょう。この頃のニューフィルの様子がよく分かりますから、パスワードが分かる方は是非ご覧になってみてくださいね。
 今日は、朝届いた新聞の広告にとても面白い広告があったので、それをまず写真に撮ってFacebookにアップしておきました。みんな、大爆笑だったようですね。ですから、ここではそれをきちんとスキャンしたものを載せてみましょう。
 鈴木さんは、いつの間にかこんなにビッグになってしまったんですね。東京近郊だけでも6回ですって。満席になれば12,000人の人が聴くことになるのですから、すごいものです。ソリストたちが、いつものBCJの常連だというのが面白いですね。
 でも、本当に面白いのは、そのキャッチコピーですよ。これだと、”歓喜の歌”が「人類」を生んだということになってしまいますよね。念のため、このオーケストラのサイトを見てみたら、コピー自体が別のものでした。ですから、これは新聞広告を作った代理店のせいだ、ということになるのでしょうね。こういうミスは、大好きです。
Aventure Number : 3668 date : 2022/12/9


今日の禁断 ドコモ


 このところ、愚妻が6年ほど前に買ったスマホの電池があまり持たなくなったし、なんだか操作性も落ちてきたようだ、というので、とりあえずは電池交換、あるいは機種変更まで視野に入れて、ショップに行ってみることにしました。それで、まず予約を取ろうと電話をかけてみました。それが、最近は電話でもAIが出てくるようになっていたので、質問に従って必要な番号を打ちこみながら進んでいくと、いきなり「ミョウジヲ、フルネームデ、オッシャッテクダサイ」などと言い出しました。それで、はっきり聴こえるように大きな口を開けて私の苗字を伝えると、数秒の間考えこんでから「○○○サマデショウカ」という、全く別の答えが返ってきましたよ。どうやら、私の発音が悪いので、AIさんには聴きとることが出来なかったようですね。何回やっても通じません。仕方がないので、普通の人間対応の電話を探してかけたら、そこでは即座に予約が取れましたよ。
 本当に、最近では、そういう生活の上でのちょっとした連絡でも、最初から生の人間が対応することはまずないようになっていますね。この前も、プロバイダーに料金引き落としの変更の連絡をしたかったのに、サイトには電話番号すらありませんでしたからね。まあ、私はまだ何とか対応できますが、高齢者の人たちはかなり困っているだろうなあ、と痛感しましたね。
 ところで、最近知ったのですが、このように、都道府県ごとの人口10万人当たりの1週間のコロナ感染者数は、宮城県はほぼ1,000人で、全国1位なんですってね。それが結構長い期間続いているそうなのですよ。つまり、県内では1週間のうちに100人に1人は感染している、という計算ですよね。それは、たとえばニューフィルの団員は普段出席している人は70人ぐらいでしょうから、3週間ではほぼ2人の感染者が出ている、ということになりますよ。なんたって、市長さんまでがこの間までコロナでお休みされていたのですからね。いくらマスクをしようが、ワクチンを全部接種しようが、何の役にも立たないということなのでしょう。
 そんなものすごいことになっているというのに、現在ではほぼ普通の生活が維持されている、というのが、とても不思議です。先日書いた「第9」の時でも、最近本番の写真がアップされていましたが、オーケストラの人たちは全てマスクをかけていますし、指揮者もしっかりマスクを着用しているというのに、ソリストは全員マスクなし、合唱団員も半分以上はマスクなしで歌っているというのには驚いてしまいました。あまりにも無防備過ぎませんかね。角田だって宮城県なんですからね。
 でも実際は、コンサートなどはもう普通通りに行われているようですね。まあ、ニューフィルの場合は極力宣伝も抑えていてあまり積極的にお客さんを集めるということはやっていなかったので、ホールの客席はガラガラですから少しは安心していられたのですが、そろそろ普通通りの宣伝活動をやりたいような機運がありますから、次回あたりはほぼ満席になってしまうかもしれませんね。
 ただ、お客さんとしての立場からは、まだまだコンサートなどには行きたくないな、と思っています。先日などは「キングズ・シンガーズ」のコンサートも行われていたのだそうです。私は大ファンですから、本当は聴きたかったのですが、やはり、こんな今の宮城県の状況を知ってしまったら、あのような密閉空間に1時間以上も閉じ込められているのには恐怖心しかないので、泣く泣くあきらめましたからね。もちろん、映画館などはもっとひどそうですから、やはりまだまだ行く気にはなれません。
Aventure Number : 3669 date : 2022/12/11


今日の禁断 エプソン


 12月も中旬になって、そろそろ「師走」感が漂うようになってきましたね。私の職場でも、毎年恒例の顧客へのDMの発送を今日行ってきましたから、これで私としての今年のイベントは全部終わったことになります。なにしろ、発送数は1200通もあるものを、私一人でお便り作成→宛名印刷→他の物(振替用紙やお札)と一緒に封筒詰め→発送という仕事をこなさなければいけませんから、ほぼ1ヶ月かけて準備をしていましたからね。
 今日は朝のうちから小雨が降っていたのですが、午後には雪になるとか、明日以降も雪が降るというような予報が出ていたので、ちょっと雨が止んだタイミングで、その1200通の封書を濡れないようにポリ袋で覆って車に乗せ、北郵便局へ持って行きました。
 郵便局はまだ混み始めてはいなかったので、すぐにカウンターで対応してくれて、いつものようにまず封書の数を数え始めました。毎年、その時に対応しているスタッフによって、その数え方のスピードが全然違って、遅い人だと30分以上待たされたりするのですが、今年はおそらく最速、もう10分ぐらいで終わって今いましたよ。
 その前に、一応区内特別郵便だけでも400通以上あったので、宛名シールのオプションでバーコードを入れておきました。結局、宛名印刷の時には普通の郵便の分もまとめてバーコードを入れてしまうことになるのですが、そちらは1000部を超えないとバーコードでの値引きはありません。ということで、そのスタッフさんにも、念のためバーコードも入れていることを伝えたら、一瞬気づかなかったようで、なんだか資料を開きながら、いくらになるのか確かめていたようですね。そうなんですよ。このバーコード割引はその条件が色々あって、うっかりすると郵便局の人でも分からないことがあるものですから、こちらできちんと言わないとダメなんですね。
 こんな風に、宛名シールに赤枠の中のように印刷されているのがバーコードです。この中には単に「1500043123207」という数字が入っているだけなんですよね。つまり、郵便番号で分かる町名と、その後の地番や部屋番号がそのまま暗号化(というほどのものではありませんが)されているだけなのですよ。それを機械で読み取るので、ひと手間省けて安くなるのでしょう(1通たった3円ですけどね)。最後に料金を払う時には、前もって計算していた料金と違っていないか確認したら、「ちゃんと計算されていらしたんですね」なんて言われてしまいました。自慢ではありませんが、長年この発送作業をやってますが、こちらで計算していた料金と、実際の支払いが違っていたことは1回もありませんでしたからね。
 これが終わると、今度は年賀状作りが始まります。長いこと続けていると、だんだん相手もお年を召されて、亡くなったり「もう年賀状はやめました」と言ってきたりして、年々出す人が少なくなってきています。それでも、私はなかなかやめる気にはなれなくて、ダラダラと出し続けていますね。まあ、ほとんどルーティンですから、何の気負いもないのですが、ずっと使っていいた自宅のプリンターがとうとう去年はダメになってしまって、あわてて職場で印刷していましたから、今年は新しいのを買いました。
 職場でも、何台も何台も使いつぶした挙句にたどり着いたもっともシンプルなインクジェットプリンターです。数千円で買えますからね。インクも使いまわせますし。
Aventure Number : 3670 date : 2022/12/14


今日の禁断 パーティー


 10日ぐらい前に、「かいほうげん」のバックナンバーのアーカイヴのことを書きましたが、その作業は着々と進み、今日の時点で、全部で289号発行されているもののうちの203号分までが、PDFとなってネットにアップされるまでになりました。残るは86号分、まあ、ゴールは見えてきたな、という感じです。
 前も書いたように、100号ぐらいの時からパソコンを使うようになったのですが、そのファイルを直接プリンターで印刷するのは、もう少し経ってからになります。それまでは、そもそもカラー・コピーなんてできないコピー機でしたからね。ただ、そのモノクロのコピー機も、しばらくするとアナログからデジタルに変わりましたから、そうなると画期的に写真がきれいに印刷できるようになりました。それが、今回はさらにカラーになってます。
 その後は、コピー機もカラーに替えて、最初からカラーで印刷できるようになりますが、今、その最初のカラー機で作ったのを見てみると、ひどい色になっていたことが分かります。それが、同じファイルをPDFにしたら、全然違う色に見えるはずですよ。もう、昔のものを全部捨てて、新しく印刷し直したくなりましたね。
 その前のワープロ時代は、写真やイラストなどはそのまま貼り付けてコピーしていました。ですから、その原稿はあちこちに切れ目が入ったりしていて、それをスキャンしようとするとバラバラになりそうで大変でしたね。さらに、物によっては、貼り付けた部分に裏側からセロテープを使ってたりすると、そのノリが表面に浮き出てきて、シミになってたりするんですね。それが文字に重なっていたりしていたところもあったので、それは、印刷したものをもう1回コピーして、そのシミの上に切り抜いて貼り付けたりもしています。もう、こうなると古文書の修復みたいなことになってきます。
 ですから、このあたりのものはもう単純にスキャンするだけなのですぐに出来てしまうだろうと考えていたのですが、そんな予想とは全然違って、それぞれにまず手をかけて修復しないといけないことになっていました。それにしても、この頃はみんな若かったですね。
 もちろん、そんな作業をしながら、その時のものを読み返しているのですが、そのスキャンの分は仙台放送合唱団からの依頼で行われたオルフの「カルミナ・ブラーナ」の時のあたりまで終わっています。その年は、定期演奏会を2回(1回はトヨタ・コミュニティ・コンサート)と、その他にこんな大曲を演奏していたのですから、エネルギーがあったんですね。というか、定期2回にトヨタ1回なんて年もありましたからね。
 あと、この頃は一応団の規約などは出来てはいたのですが、実際は団長が殆どのことを決めていたことがよく分かります。指揮者なんかも、団長が呼んできたりしてましたね。それと、組織としての体制もはっきりしていなかったので、やはり団長が「首席奏者」制度を設けよう、などと巻頭で主張していたこともありました。こちらです(ニューフィルのIDとパスワードが必要)。これは、その「首席奏者」というものに対しての団長のイメージがちょっと違っていたので、総会で紛糾していたことを思い出しました。本当は「パートリーダー」という意味だったことが分かって、やっと収拾できたのでした。
 まあ、今ではそんな呼び名も馴染んで、しっかりした体制になっているようにも見えます。一応私もフルートパートの「パートリーダー」とはなっているのですが、いまだにどこまで「リーダー」として主張すべきかが、分かっていません。速い話が、演奏会ごとのパート分けなんですけどね。
Aventure Number : 3671 date : 2022/12/16


今日の禁断 ミサイル


 今朝の新聞を見たら、「C-C-B」と「湯浅勇治」さんの訃報が並んで載ってましたね。いずれも糖尿病の患者の60代ということで共通点もあるようですが、この2人がごく自然に並んでいるなんて、なんかシュール。
 もちろん、普通の人はC-C-Bは知っていても湯浅さんなんて知らないでしょうね。この方はご自身も指揮者だったそうですが、そちらの面での活躍はほとんど知らなくても、長くウィーンの音楽大学で教鞭をとっていて、多くの指揮者を育てたという点では、かなり有名でした。指揮者の登竜門として知られるブザンソンのコンクールでも、湯浅さんのレッスンを受けていけばよい成績を取れるとまで言われていましたからね。実際、ニューフィルにも2度ほどいらしてた下野さんも彼の弟子で、ブザンソンでも優勝していましたね。もう一人、ニューフィル関係では井崎さんも門下生だったようです。
 そのことを知ったのは、私がここに「寅さん」がウィーンでロケを行った映画のことを書いたら、井崎さんが「師匠が出演しています」というコメントを寄せられたからです。確かに、寅さんと柄本明がシェーンブルン宮殿の観光をしている時に、日本人の観光客にカメラを渡して撮ってもらうというシーンがありましたね。これです。
 ここでカメラを構えているのが、湯浅さんです。その後、ネットで彼のブログを読んでみたら、この時のことを思い出して書いておられましたね。なんでも、山田監督から直々に出演を依頼されたのだとか。ご冥福をお祈りいたします。
 それにしても、まだ60代で亡くなるというのは、今ではかなり「若いのに」ということになってしまうようですね。実際に、職場でのデータでも、最近は80代、90代は全く珍しくなく、たまに100歳を超える方もいらっしゃいますから、本当に60代や、70代でもなんか珍しいという感じがありますね。それだけ、高齢の方がたくさんいらっしゃるということになるのでしょうが、最近の医療費などの動きを見ていると、そういう人たちはあまり大事にされてはいないな、という気が強くしませんか。たとえば、お子さんが生まれた時の補助金はかなりアップされるようですが、その財源としてこのお年寄りたちの医療費を上げることになっているのですからね。
 でも、そんなことは、あまりにも唐突な軍事費の増加に比べれば、大したことではないのかもしれません。しかし、それを説明する首相の言葉は、聴いていて恥ずかしくなるような「詭弁」そのものでしたね。それを真に受けてこんな大切なことがいとも簡単に決定されてしまうというのは、誰が考えてもおかしいはずなのに、それが覆されることはまずありません。こまったものです。
Aventure Number : 3672 date : 2022/12/19


今日の禁断 コダーイ


 もう今年も終わりますね。ニューフィルでは、きのうが私にとっては最後の練習となりました。ニューフィル自体の練習は来週もあるのですが、その日は木管分奏のトレーナー練習となっていて、見ていただくのは私が降り番のシューベルトだけなので、私が行く必要はないんですね。長くニューフィルをやってますが、こんな風に年末の最後の練習がお休みになったことなんて初めてです。
 ということで、今年の演奏会も、ニューフィルの春と秋の定期演奏会だけの2回だけとなっていました。去年とおととしは、いずれもコロナのために春の演奏会が中止になっていて、年に1回ずつしか定期演奏会はありませんでしたから、まあ、いくらか元通りになってきた、ということなのでしょう。
 でも、実際はお客さんはそれまでの半分以下になってしまっていたので、とても「元通り」とは言えませんけどね。正直、いまだにとんでもない数の感染者が出ているというのに、いつも通りの練習が出来ていることが信じられません。というか、実際には表に出ないだけで、団員の中にもかなりの感染者が出ているんですけどね。それに対する対応が、最初の頃は敏感だったものが、最近では「しょうがない」と変わっただけなのですよ。
 ま、それが端的に表れてしまったのが、今年の秋の定期演奏会でしたね。その時は4人いるフルートパートのメンバーのうちの一人は、ご家庭の事情でずっとお休みしていて3人しかいなかったのですが、本番の1週間前に発症してしまった人がいたために、残った2人でその人のパートを吹かなければいけなくなってしまいました。さいわい、その時の曲目は全部フルート2本で演奏できるものだったので、何とかなりましたが、普通は3人必要な曲も入っていたりするので、危ないところでしたね。結局私がどちらの曲も1番を吹くことになったので、ほぼ、私の許容範囲ギリギリぐらいまで頑張る必要がありましたね。いつもだと、どこかでは楽が出来ていたんですけど。
 まあ、うちのパートはそれでよかったのですが、お隣のオーボエパートでは、そもそもコロナのために練習に出てこれない環境の人が何人かメンバーだったので、団員は1人しかいませんでしたから、エキストラが必要でしたね。
 そんなこともあったので、オーボエはいろいろな人の伝手をたよって団員募集をかけていました。いや、それ以前にも募集はしていたのですが、なかなか希望者は来なかったので、どうなることかと思っていたら、なんと、3人ものオーボエ奏者が入団してくれるようになっていましたよ。しかも、みんながみんな即戦力としての実力を持った人ばかりだったので、今回のプログラムの3曲では、それらの人はそれぞれ1番を担当するようになっていました。そうしたら、きのう練習した曲では、木管の前列にメンバーが6人並ぶという、久しく見たことのなかった風景が現れるようになっていました。
 とは言っても、今度の演奏会の指揮者は、中止になっていた時の指揮者さんなんですよね。つまり、おととしの春に中止になってしまったので、その翌年にリベンジということで、同じ指揮者で同じ曲目の演奏会をやろうとしていたら、それも中止になっていたのですね。今回は、メインの曲目はさすがのその時と同じではありませんが、1曲だけ、同じ曲が入っていました。そんな因縁がありますから、今回は果たして何事もなく演奏会が開けるのかは、誰にも分かりません。
 その、「同じ曲」では、前にも書いたように、もし誰かが吹けない状況になってもすぐ代わりができるように、1番とピッコロは前回と別の人が吹くことになっています。まあ、そういうこともありますが、それと同時に、前に1番を吹いていた人が今回は吹きたくないと言ったからなんですよね。そこで、私も前にやったピッコロよりは1番の方が吹き甲斐があるかな、と思ってそういうシーティングにしたのですが、実際にやってみたら確かにその人が吹きたくなかった気持ちが分かるような気がしました。普通に自宅で練習していればなんということなく吹けるものが、オーケストラの中で吹くともう全然ダメになってしまうんですよ。他のパートとの絡みが、ものすごく大変なのですね。しかも、練習のスケジュールが、この曲は3週間に1回しか回ってこないようになっていますから、なおさら、「場数」を踏むのが難しいんですね。つまり、1月の末に最初の指揮者練習があるのですが、その前にこの曲をみんなと練習できる日はもう、1回しかないのです。やめておけばよかったな、と思い始めてます。
Aventure Number : 3673 date : 2022/12/21


今日の禁断 タワレコ


 「Silent」が終わりましたね。川口春奈が朝ドラではあまりにかわいそうな役(いや、彼女に限らず、他の人もみんなかわいそう)をやらされていたのでがっかりしていたのですが、ここではまっとうな役だったので、一安心でした。ただ、かなり特殊なシチュエーションだったので、ドラマとしての出来はちょっと、でしたね。いいんです。とにかく彼女がとても素敵な役でしたから。
 それと、ロケ地として渋谷のこんなお店が出てきたのも、うれしかったですね。とは言っても、私の場合、今では、CDはまずネットでしか買うことはありませんし、そもそもサブスクを使っていると、よほどのことがなければCDを買うことすらなくなってしまいましたから、もはやこんなリアル店舗に行くことは100%なくなってしまっています。
 ですから、このお店は、私にとっては、とても懐かしい過去の思い出の地、なんですよ。そう、まだネットショップなどはなかったころは、欲しいCDは仙台では絶対に手に入らないので、わざわざこのお店まで買いに来てましたからね。ドラマに出てきているのはJ-ポップのフロアですから、なんだか華やかな内装になっていましたが、クラシックのフロアは、なんかもっと薄暗くて地味な色になっていたのでは、という記憶があります。エレベーターで7階に来ると、そこは全くの別世界なんですよ。そこにいるお客さんも、なんかオタクっぽい地味な人が多く、額にしわを寄せてCDを選んでいるのですね。
 その品ぞろえは、まさに驚異的でした。現代音楽の棚には、聴いたこともないような作曲家のCDがいっぱいあって、まだまだ知らないことがあるのだなあ、と、自身の未熟さをいやというほど味わってしまうのですよ。そして、そこにいる店員さんも、ものすごい知識の持ち主ばかり、という感じで、なにかを聞いてみるとたちどころに的確なCDを目の前に持ってくる、みたいなことをサラッとやっていたような。そんな、まさに「クラシックの聖地」みたいな雰囲気のあるフロアでしたね。
 あまりに懐かしかったので、今のフロアはどうなっているのか、調べてみました。
 このフロアガイドを見て、一瞬「クラシックがなくなってる!」と思ってしまいました。よくよく見ると、7階に、確かに「CLASSICAL」という文字がやっと見つかりましたが、それは、その他のヒップ・ホップとかクラブの中に埋もれてしまっています。なんということでしょう。これが、今のクラシックが置かれている立場そのものなのではありませんか。愕然としてしまいましたね。もはや、「聖地」はこの世から消えてしまっていたのですよ。
 かつてこのフロアにいたマニアックな店員さんたちは、今ではどこでどんなことをしているのでしょうね。グランドピアノが置いてあったイベントスペースも、もうここにはないのでしょうね。
Aventure Number : 3674 date : 2022/12/23


今日の禁断 ディズニー


 きのうは土曜日のクリスマス・イブ、毎週恒例のパン屋通いのあとに、予約してあったクリスマス・ケーキの受け取りに行ってきました。細横丁沿いにあるそのお店に近づいてくると、なんだか路上駐車している車がたくさん目に付くようになりました。そこが、まさにそのお店だったのですね。やはり受け取りに来た人たちが、そこに車を止めていたのでした。
 私も、その車たちの間に止めて、愚妻が中に入っていきます。見ていると、次々にお客さんがやってきて、狭いお店には入りきれなくて、外で待たされたりしていましたね。大繁盛のようでした。
 予約してたのは、クリスマスケーキと、それ以外のプチ・ガトーでした。これが、「響」というクリスマスケーキ。
 そして、これが、以前このお店に来た時にはなかった、季節限定のモンブランです。
 「響」の方は、チョコレート尽くし。上に乗っているボールも、チョコレート・クリームを丸く固めたものです。ただ、ケーキ本体はチョコだけではなく、ナッツが入った層など、多層構造になっています。正直、あまりにチョコが濃厚なので、圧倒されてしまいます。それに、そのナッツ層がアクセントになっているのでしょうが、そこまでしなくても、という気がしないでもありません。まあ、来年も食べる気にはなりませんでしたね。
 モンブランの方も、外観はかなりシンプルですが、この中身がものすごいことになっていました。このマロンクリームの下には白いクリームが入っていて、その奥にはキャラメル・クリーム、そしてその奥には栗が入っているのですよ。土台になっているのはチョコ・クッキーですが、その上にカステラっぽいのが乗っていて、その上にはジャムが塗ってあります。そこに、タワーが乗っているのですね。まあ、次々と現れる多彩な味を楽しめる、という驚きはありますが、これも正直ケーキとしての魅力はあまり感じられませんでした。もっとシンプルなところで勝負しているケーキのほうが、私は好きですね。あ、もちろん、これらはあくまで私の個人的な感想ですから。
 そして今日は、年賀状作りに精を出しました。デザインだけはきのうのうちに出来上がっていたので、まずは発送用の名簿の整備です。やはり、最近は年賀状を出す人が減っているので、私もこのところは、極力出す人を少なくするようにしてきています。先週も、去年まで出していた親戚がお亡くなりになったので、もう出すことはなくなりましたし。
 そして、新しく買ったプリンターのセッティングを済ませて、まずは住所だけを印刷しようと思ったら、いきなり名簿の最後の人から始まったのでびっくりしてしまいました。どうやら、「逆順」で印刷するのは初期設定になっていたようですね。あとは、USBの端子をちょっといじったらいきなり印刷が止まってしまって、2枚ほどはがきを無駄にしてしまいました。まあ、それでも、印刷自体はとてもきれいに出来ました。
 それに、本当は自筆で何か書き加えればいいのでしょうが、私の字は他人には読めないので、宛名を見ながら、あいさつ文をそれぞれ変えてプリントしました。結局2時間ほどで全作業を終わらせ、そのままポストに入れてきましたよ。今年も、いつも通り、クリスマスに投函することが出来ました。しかし、今年もここまで来るのがとても速かったですね。
Aventure Number : 3675 date : 2022/12/25


今日の禁断 ゴールウェイ


 今年もいよいよ押し迫ってきて、私も今日は一応仕事納めということになりました。職場の方は、広い部屋に使っているエアコンが壊れてしまったようで、メーカーを呼んで調べてもらったら、修理するより新しいものを買った方がいいようなことを言われてしまったのだそうです。ここは20年以上前に全面的に建て替えたのですが、ここにきて、そんな細かいところにほころびが出てきています。
 自宅の方でも、買ってからまだ1年半しか経っていない洗濯機が、なんだか不審な挙動を示すようになっていました。これは、お風呂の残り湯を使えるようになっているのですが、洗濯が終わったらその浴室の乾燥機で乾かすようにしているので、その前に浴槽の掃除をするために、残ったお湯を抜かなければいけません。そこで、洗濯機につながっているホースを外すことになるのですが、もうすすぎも終わって、こちらのお湯の出番は済んでいるはずだというタイミングなのに、なぜかまたすすぎが始まって、もうお風呂の水は出ないので、水道から水を入れるという作業が始まってしまうことがあるようになったのですよ。そうすると、そこで20分ぐらい余計に時間がかかってしまいます。
 以前は、それと同じタイミングで同じことをやっていても、そんなことは起こらなかったような気がするんですよね。ですから、今では間違いなく脱水が始まった、というところまで待ってから、ホースを外すようにしています。
 そうすると、それから浴槽などの掃除を始めると、ほぼ洗濯が全部終わる時間になってしまいます。そうすると、それから、洗濯物を干すための機材を運び込んだりするための時間がかかるので、忙しい時にはかなりのロスになってしまうんですね。かと言って、修理を呼んでも、その状況が間違いなく再現できるか、というのも自信がないので、しばらくはこのやり方でやっていくしかないんでしょうね。とにかく、今の家電はあまりに精密な構造になってしまっているので、逆に合理的に説明できないことが起こってしまう、ということなんですね。
 そういえば、今日届いた輸入盤の2枚組SACDでは、昔のLP3枚を2枚のSACDに収めているのですが、2枚目の途中から入っているはずの3枚目のアルバムが、まるまるなくなっていたのですよ。長いことCDと付き合ってきましたが、まあ、例えば何小節かが編集のミスでな亡くなっていた、というぐらいのトラブルはあったものの、こんな大規模な、もう笑ってしまうほどの物は初めてですよ。これはもう、CDをプレスする時のマスターの不良、というか、勘違いとしか考えられませんね。もちろん、すぐにショップに連絡しましたが、今度はどんな対応が待っているのでしょう。
 つまり、同じところから、以前LPを買って、それがジャケットと中身が違っていたというのがあった時には、すぐさま交換してくれたんですね。でも、さっきの何小節かなくなっていたCDは、もう10年近く前のことですが、いまだに何の連絡もありませんからね。今回も、すぐに良品が届くことは、まず考えられません。
 ニューフィル関係では、毎年、今ごろにその年の間のメンバーの入れ替わりを表にしたものを作っていたのですが、それをすっかり忘れていました。つまり、団長から催促のメールが来て、やっと気が付いたんですね。このところ、いろんなことを同時進行でやっているので、そんなことはもう完全に関心の外になってしまっていたのでした。
 そこで、あわてて去年のデータを探してみると、パソコンに入っていません。その前の年のものまでしかないんですよ。そこで、それを印刷したものがどこかにあったはずだ、と捜してみたのですが、それも見当たりません。結局、仕方がないので、団長から去年のデータを送ってもらいましたよ。
 あとで気が付いたのですが、もしや、と思って、昔使っていたパソコンを見てみたら、そこにそのデータが残っていたではありませんか。これを作ったのは、ちょうど新しいのと交換する少し前だったので、これだけ移し忘れていたのですね。もちろん、それは、団長から送ってもらったのと同じものでした。
 今年作ったものは、いつもの年に比べて大幅に新入団員も、退団した人も多くなっていましたね。特に、ずっとコロナのために練習に出てこれないような職場の人たちを優遇する措置を、今年限りで打ち切る、という、まるで日本政府のような唐突なやり方を実施することになったために、これまでその恩恵にあずかっていた人たちが軒並み退団してしまったからなんですよ。最近は、慶弔金や本番前のお弁当まで廃止するという、なんかとても冷たいやり方がどんどん進められているというのも、そんな流れと同じことなんでしょうね。今やっている、昔の「かいほうげん」のリマスターで、当時のことを読んでいると、隔世の感があります。悪い意味で。
Aventure Number : 3676 date : 2022/12/28


今日の禁断 ヴィトン


 年末にはやっておこうと思っていたのが、毎日切り抜いている新聞の連載マンガの整理です。正確には「毎日」切り抜いているわけではなく、2ヶ月分ぐらいたまったところでまとめて切り抜いて、残りは縛って廃品回収に持って行くんですけどね。
 ただ、そうやって切ったものを束ねた段階で達成感がMAXになってしまって、それをスクラップブックに貼り付けるという作業は後回しになっていました。それが積もり積もって、500枚以上になっていたのですよ。約1年半分ですね。ですから、もうこのあたりで貼り付け作業をやっておかないと、もう一生そのまま輪ゴムで束ねただけのものになってしまいかねません。
 そんな折、愚妻がおずおずと「私、大変なことをしてしまったの」と言い出したのです。いったいなんだろう、不倫とか、などと一瞬考えましたが、続きを聞いてみると、その、まだ切り抜きが終わっていない新聞で、最近はクロスワードみたいなパズルが載っているので、それを毎日切り抜いて解いていたら、その裏側がマンガだったことに、たった今気が付いた、というのですよ。確かに、その気抜きを見せてもらうと、パズルの裏側が、4コママンガの3コマ目と4コマ目の間あたりで切れていましたね。
 でも、別に、そうなっていても4コマ目は新聞に残っているので、貼り付ける時に一緒にすれば大丈夫ですから、そんな心配はないよ、というと、なんと、最初の頃のは、もう捨ててしまっているというのですね。普通は、そこでまず気が付きそうなものですが、もうそれはゴミとして出してしまっていたので、元通りにするのは不可能なのですね。
 さすがに、これにはちょっとむかつきましたが、それがちょうど1ヶ月前ぐらいのものだったので、それだったら、同じ新聞を取っている職場では、おそらくまだ捨ててはいないだろうな、とは思いましたね。実際、次の日に職場に行ったら、その欠落した日のものは、すぐに見つかりました。
 そんなこともあったので、その、コマの途中で切れているものもつなげて貼らなければいけませんから、たまっている分も合わせて一気に貼り付けることにしました。
 ところが、その切り抜きはB5のスクラップブックにこのように1ページに5枚ずつ貼り付けているのですが、
全部で56ページしかないので、1冊には280枚しか貼れないんですよね。手元には、1/3ぐらい空きのあるのが1冊と、未使用のが1冊ありましたが、それでは今あるのを全部貼ることができません。ということで、途中で南吉成のオフィスベンダーまで行って、新しいのを買ってきました。
 それが、このマンガに関しては33冊目になっていました。ということは、280×33=9240ですから、途中で9000回のキリ番になっているはずですね。確かに、
こういうのがありましたね。
 というか、このマンガは、その前に同じ作者でキャラクターなどは全く同じものを別のタイトルで1935回連載していますから、それから数えると、とっくに10,000回を超えているんですね。あの「サザエさん」が6477回だそうですから、これはすごいことですね。
 最近では、新聞そのものではなく、このマンガを切り抜くためだけに購読を続けている、という感が強くなっています。なにしろ、今では新聞本体よりも、広告の方がずっと多くなっていますから、ほとんど広告だけを見せられているな、という感じがしますからね。しかも、その広告が、
こんな風に、本来ならテレビ欄が乗るはずの最終ページを丸々占拠していたりするのですからね。しかも、この広告原稿の醜いこと。こんなのは、ただのえせアーティストの勘違いにすぎません。
 これを見た時には、本気で読むのをやめようかと思いましたよ。つまり、新聞社は、読者のニーズに応える前に、こんな醜悪な形で広告主のご機嫌を取っているのですよ。それは、国民のニーズよりは、党内の実力者の顔色を窺っている、今の政権与党と全く変わらないスタンスではありませんか。かつては気概もあったこの新聞社も、そこまで堕ちてしまったのですよ。
Aventure Number : 3677 date : 2022/12/30


今日の禁断 スピーチ


 あけましておめでとうございます。
 国内、国外を問わず、なんともでたらめな為政者が幅をきかせている不幸な社会が、少しでも幸せな方に変わってほしいと、切に願う年頭です。
 こんないやな世の中には、嘘でもいいからしあわせを感じられるものが欲しくなります。映画なんかでも、重苦しいテーマで真剣に考えてしまうよりは、無条件に笑えるようなものが見たくなりますね。そうしたら、年末にWOWOWでおあつらえ向きのをやってました。
 バカリズムが脚本を書いた「ウェディング・ハイ」という映画です。最初のうちは関水渚と結婚することになった中村倫也が、結婚式を挙げることには乗り気ではないのに、相手との信頼感を保つことだけを考えて適当に準備に同意するという、まさに「結婚式あるある」のお話のように話は進んでいくのです。それは、まさにバカリズムの他のドラマなどで見られる、軽やかなセリフ回しで、特に変哲もない進め方でした。それが最後まで続くのかなと思っていると、いざ式の本番になったところで、とんでもない事態が起こり、それを巡ってのドタバタが始まるのですよ。これには驚きました。そして、そのドタバタの処理の仕方が、とても上手なんですよね。バカリズムって、こんなすごい脚本も書ける人だったんですね。そこからは、もうすっかりそのペースに乗せられてしまうことになります。そうなると、それまでに張ってあった伏線もきっちりと決まって、全く無駄のない構成が出来上がっていたのですよ。もう、涙が出るほど面白かったですね。
 そういえば、かつてこんな風に無条件で笑わせてくれた脚本家がいたな、と思いだしました。それは三谷幸喜なんですが、たとえば「THE 有頂天ホテル」なんて、本当に完成度が高くて面白かったですね。ところが、ある時から、この人は本当はそんなに面白くはないことに気が付いてしまいました。期待して見た映画が、軒並み失望させられたんですね。そう思って、たまたま今日再放送していた「古畑任三郎」を見てみたら、もうその謎解きがとことんいい加減でボロボロなんですね。かつてはこれを面白いな、と思いながら見ていたというのに。
 その「ウェディング・ハイ」での主役が、ウェディング・プランナー役の篠原涼子でした。ちょっと前まで「Silent」で心配性の母親を演じていましたが、それとは全く違うキャラで、いかにも仕事ができるマジメなプランナーだったものが、途中から髪を振り乱して「難問」に挑んで笑いを取る、という、とてもおいしい役でしたね。
 その人が、「紅白」では、懐かしい歌手の姿で登場していましたね。
Aventure Number : 3678 date : 2023/1/1


今日の禁断 サバラン


 一応正月休みは、普通にきのうまでありましたから、その間に普段はなかなかできないことをまとめてやってしまおうと思っていたのですが、何一つ手を付けることができませんでした。そんなことの一つが、去年から集中的にやっていた「かいほうげん」のアーカイヴ化です。休みになる前は本当に寸暇を惜しんで毎日1個ずつ、みたいな感じでやっていたのですが、いざ休みになってみると、全くそんなことをやる気がなくなってしまったんですね。
 その代わりに何をやったかというと、もう、ダラダラと撮りためた映画を見たり、ドラマの再放送を見たりしていましたね。なんたって、「コンフィデンスマンJP」の最初のシーズンの全10作を2日間にわたって一気に放送なんてされてしまったら、もう見ないわけにはいかないじゃないですか。もう何回も見ているんですが、全然色あせないんですから、すごいですね。あのパワーが、最近の映画版では見られなかったのが、とても残念です。
 きのうは、将監のケーキ屋さんの「フレーズ」が初売りだというので、行ってきました。ここのケーキは、去年のクリスマスケーキで失敗した今どきの超人気のケーキ屋さんのような突飛なことはやってなくて、とてもオーソドックスなのがお気に入りです。クレーム・オ・フレーズなどは、もう何十年も昔から食べていますが、おいしさは変わりませんからね。
 その帰り道に、イズミティの脇を通ったら、全面シートに覆われていましたね。そういえば、ここは改修工事中だったんですね。写真は撮れませんでしたが、そんな姿になっていると、いったいここには何があったのだろう、と考えてしまいます。いっそのこと、全面的に立て替えて、ちゃんとした音楽ホールでも作ればいいのに、と思ってしまいましたね。
 そこからもう少し走ると、また別の、こちらは解体工事が始まる現場がありました。
 こんな風に遮音シートで囲まれると、かなりの威圧感がありますね。
 これが、同じアングルで撮った、以前の建物です。娘が小さいころ、ここに入院したので、毎日通っていたことがありました。確か、もっとバイパス寄りの方に移転したんですよね。
 あとは、つい、こんな本を読んでしまいました。
 もうこの作家は決して読むまいと思っていたのに、これの前編がとても面白かったのでその続編だったら絶対面白いだろうと読み始めたら、それが運の尽き、もう最後まで他のことを全部キャンセルして読み続けていましたよ。つまり、彼の作品は、そういう読まれ方を誘うテクニックがあちこちに仕掛けられているのですよ。いつの間にか、次はどうなるのか気になってしまって、結局終わりまで読んでしまうのですね。それだけのことなんです。読んでいる時は夢中になっているのに、読み終わったらもう何にも残らないんですよ。いや、不快感だけはしっかり残りましたね。それがはっきり分かったのが、大切な時間を割いた見返りでした。もう、決してこの人の本は、読みませんから。
Aventure Number : 3679 date : 2023/1/4


今日の禁断 オッポ


 毎年のことですが、仕事始めは年末に届いた郵便振替の整理に明け暮れることになっています。なにしろ、去年の12月半ばに送ったDMの中に同封していた振替用紙を使って、もう届いたその日に送金した、という人がたくさんいましたからね。まあ、年間のお掃除料などがその内訳ですから、もう早いうちに送ってしまおうという気持ちにさせられるのでしょうね。これまでは、それは年末年始と、さらに毎年5月末に行っている会員の総会の時に、そちらは現金で支払う人が多かったのですが、この3年間はコロナのせいでそれを中止にしていましたから、その分もこの時期に送金する人が増えたので、もの凄い数の振替が届くことになってしまいました。
 去年は、ですから、年末にある程度の仕分け作業を行っておこうと思って、その時点までに来たものを整理しておきました。それでも、結局年が明けてからの作業もとても大変でしたね。
 ですから、今年も、もっと年末の作業を増やしておこうという気にはなっていたのですが、ニューフィルの総会資料などを作るのをすっかり忘れていて、それに時間をかけたりしていたら、振替に関しては結局何もできないでお正月休みに入ってしまったのですね。
 ですから、休み明けに職場に行って、そこに届いた振替の山を見た時には愕然としました。何とか、去年のうちにやっておけば、と思っても後の祭りです。いつものように、振替用紙に記入してあった名前を判読して(とても読みずらい人の、なんと多いことでしょう)、それを別の用紙に、項目ごとに記入するという手作業をひたすら繰り返すことになります。それが終わって、総数を計算して、元の数字と合っているかを確かめるのですが、あまりに数が多いので、カウントを間違えたり、別の項目のところに用紙が紛れていたりして、それをきちんと修正するだけで、もう1日が終わってしまいます。ですから、4日の仕事始めから今日までの間にすべての作業を終わらせる予定だったのに、結局大幅にやり残しが残ってしまって、来週の連休明けに、また続けなければいけなくなってしまいましたよ。
 来年こそは、年末にきちんとできる限りのことをやっておこう、と思ったのが、年頭にあたっての誓いとなりました。
 そういえば、年末の28日に、ネットで買ったSACDが不良品だったのでその対応をショップに連絡したということを書いていましたが、その翌日には、その返事が届いていました。それは、直ちに良品を届けるので、不良品を料金着払いで指定のところまで送って欲しい、というものでした。まあ、これは、普通に不良品を交換する時のやり方ですよね。おそらくシールされた別のSACDを送ってくることになるのでしょう。ですから、こちらから送るときには、その症状をきっちり書いたものを同封しておきました。つまり、CDレイヤーを再生する場合には何の不具合もないのですが、SACDを再生すると、2枚目のディスクの18あるトラックのうちの、最初の6トラックまでしか認識されないという、複雑な症状なのだ、ということですね。
 それを送ったのがおとといでしたが、今日になった早速その返事がきました。それは、今は在庫がないので発注しているが、それが届き次第、予定では11日ごろには発送する、というものでした。やっぱり、思った通り、単に別の製品を手配して送ってくる、というだけのことなんですね。
 ただ、ショップにあったバックインレイの画像をよく見てみると。CD2では、トラック6までしかマルチチャンネルに対応していない、と書いてありますね。私のディスクプレーヤーは常時マルチトラックのモードにしてあるので、SACDでも2チャンネルだけだと再生できなくなるのかもしれませんね。まあ、「良品」が届いたら、そのあたりをきちんと検証してみることにしましょうか。
 というか、もしそういうことなのであれば、クレームのメールを送った時点で、それを指摘してくれてもいいのに、と思いますね。いや、たかが「返品係」のスタッフには、最初からそこまでのスキルはないのでしょうね。
Aventure Number : 3680 date : 2023/1/6

23/1/7-23/2/20