3601(22/7/6)-3620(22/8/19)

今日の禁断 ワイファイ


 KDDIの通信トラブルは、各方面に大きな影響を与えていたようですね。中には、もうauはやめて他のキャリアに移る、という人もいました。当たり前ですね。あんな長期間、スマホが使えなくなってしまっては、もはや生活が出来ないというのが現代人なのですからね。ある意味、「コロナ」よりも恐ろしい障害だったのではないでしょうか。
 幸い、私の携帯はdocomoなので、全く不便を感じることはありませんでした。ただ、職場ではネット環境が整っていないので、auのモバイルルーターを使っていますが、それも休日には使いませんから、何の影響もありませんでした。
 と思っていたのですが、月曜日にそのルーターを起動したら、しっかりアンテナは立っているのにパソコンにつないでもネットに接続できなかったりしたので、まだまだ完全に復帰はしていないのだな、と思わされました。まあ、しばらくしたら安定してきたので、やっと普通通りになったかな、と思っていたら、帰宅する時にまたつながらなくなってしまいました。そうなると、職場で書き上げた原稿をクラウドに送る、ということができないので、USBメモリーにコピーして持ち帰り、という、「手作業」を行わなければいけませんでしたよ。ま、次の日からは何も起きませんでしたけどね。
 その時に気が付いたのですが、ルーターのモニターが、たまに「5G」と表示されるのですよ。
 これを使い始めた頃は、まだまだ5Gが使えるエリアは少なかったのですが、やっとこの近くまで広がってきたのでしょうか。そこで、auの5Gのエリアマップを見てみたら、
 こんな感じでした。もう、すぐそばまで来てるんですね。ですから、スマホも今までは4Gのみの設定だったものを、自動選択モードに変えてみたのですが、docomoでは、この辺はまだのようでしたね。でも、きのう若林で練習があったので、その時に見てみたら、しっかり5Gになっていました。まあ、スマホは別に5Gでなくても間に合いますが、ルーターはやはり5Gが欲しいですね。おそらく、近いうちには常時5Gになってくれることでしょう。
 そんな職場環境は、自然が豊かで先日も鳥の巣を見つけたりできるのですが、そこで、とても悲しいことが起こってしまいました。
 その巣が、なんと野良猫のせいで破壊され、中にあった卵が全部下に落ちてしまったのですよ。同じ職場の人がその現場を目撃していたのですが、猫がジャンプして巣を引っ張っていたのだそうです。
 今朝、現場を見てみたら、その卵の殻がありました。真ん中には2つの卵があります。羽が落ちてますが、もしかしたら、親鳥が猫と戦っていたのかもしれませんね。もちろん、卵は全部割れていて、たくさんの蟻が群がっていましたね。もうしばらくしたら、とてもかわいい雛鳥になれたというのに、なんという理不尽なことでしょう。自然は残酷です。いや、今では、人間社会の方がもっともっと理不尽で残酷なことになっていますけどね。
Aventure Number : 3601 date : 2022/7/6


今日の禁断 サポート


 ついに「第7波」ですってね。まあ、当たり前の話ですよね。これだけ「マスクを外せ」とか「外国への出入りを開放する」だの、「観客は無制限」なんて言われて、その気になって羽目を外した結果なんですから、仕方がありません。とにかく、この国の人たちは、一斉に同じことをする、というのが大好きですから、お上が「もうコロナは怖くない」と言えば、まずはメディアがそれに乗っかり、国民がみんなそれを信じる、ということになるのですよ。
 今日だって、なんということはない政治家が亡くなったというだけでこの騒ぎですから、いやになります。「チコちゃん」や「石子」も飛ばされましたし。楽しみにしてたのに。
 でも、地上波ではなくBSだったら、きっちり予定の番組を放送してくれます。この間も、40年前のオフコースのライブなどという懐かしいものをやってくれましたからね。これは、ほぼリアルタイムで見たことがありました。その頃はもちろんただのテレビでしたから、音も画面も大したことはありませんでしたが、今回は同じものをきっちりサラウンド対応の環境で聴いてみたら、もうびっくりするぐらい良い音になっていました。画面だって、昔よりは大きくなってますから細かいところも見えましたし。
 そこで、注目したのが、小田さんが使っていた機材です。
 下手の小田さんは、三方をキーボードに囲まれていました。この時は客席に向かっていますが、その前にあるのはフェンダー・ローズのスーツケースですね。もちろん、これはエレクトリック・ピアノで、ジャズマンが愛用してますね。
 その上に乗っていたのは、一世を風靡したポリフォニック・シンセ、プロフェット5ですね。YMOなんかも使ってましたね。
 そして、彼の左には、まずヤマハのCP-80。これもエレクトリック・ピアノですが、フェンダーとは全然音が違ってました。確か、普通にピアノ線が張ってあるんですよね。
 そして、その上に乗っているのは、なんとホーナーのクラヴィネットD6ではありませんか。
 ご存知のように、この楽器はスティービー・ワンダーが「迷信」の中で使っている、「ビョン・ビョン」というディスコには欠かせない音を出す楽器です。これも、ちゃんと弦が張ってあります。小田さんがこれを弾き始めた時には、そんなビートが聴こえてきたので、ちょっと意外でした。もっとも、それは小田さんの曲ではなく、鈴木さんの曲でしたけどね。
 そして、さらにその上にさっきのプロフェットが乗ってました。これで、「Yes-No」のイントロを弾いていました。しっかり、あのポルタメントが付いてましたね。
 そしてもう1台、やはりプロフェットが小田さんの右手の方にあります。つまり、プロフェットを3台使っているのですよ。
 一番上の写真を見ていただくと、小田さんの後ろでもう一人の人がこのプロフェットを弾いてますね。最初にこの人が後ろから現れた時には、セッティングのためだと思っていたら、そのまま弾き始めていたんですよ。確かに、ここでは小田さん一人では出せないパートがありましたから、ライブではこんなことをやっていたんですね。こんなのは、昔見ていた時には気づきませんでした。
 このライブから40年経った今も、小田さんは現役で活躍していますね。私はニューフィルに入ってから35年経ちました。あと5年ぐらいは、やれるかな?
Aventure Number : 3602 date : 2022/7/8


今日の禁断 マスク


 きのうとおとといはニューフィルの指揮者練習でした。会場の都合だったか、指揮者の都合だったかは忘れましたが、おとといの土曜日には、普通の午後一杯の時間帯ではなく、夜の時間帯、いつもの火曜日の練習とほぼ同じ感じになっていました。ですから、いつもの土曜日のように、午前中はゆっくりパン屋巡り、その時に、お昼用のパンも、2日分買っておきます。
 今回の会場は名取市文化センター、しばらくぶりに行くので、時間をたっぷりとって、おそらく一番空いているだろうと思われる館腰線経由で行ったら、かなり早く着いてしまいました。まだホールは開いてませんでしたが、もうすでに何人かはその前で待ってましたね。その中には、指揮者の末廣さんもいました。
 前に使っていた団体があったので、反響版はそのままになっていました。その前に座ると、とても響きの良いホールなので、とても気持ちが良かったですね。
 見た目、ごく普通のオーケストラの配置のようですが、弦楽器は譜面台を一人一本ずつ使っています。コロナ感染症の予防策で、できるだけ間隔をとるための措置なのですが、最近は普通に二人で一本の時と、あんまり変わりないような距離になっていましたね。
 そこをまず、末廣さんは衝いてきました。「オーケストラの弦楽器では、2人で1本の譜面台を使うことには、重要な意味があるはず。一人一本では、アンサンブルに悪影響が出る。そもそも、奏者の距離を広げることが感染予防になるというエビデンスはない」のだそうです。さあ、どうするのでしょう。ま、フルートの前に置いてあるアクリル板は、なんと言われようとコロナが終息するまでは立てておくつもりですけどね。
 今回は、諸事情でオーボエの1番にエキストラの方が入ることになっていて、土曜日はその最初の顔合わせでした。とは言っても、実はその方は15年ぐらい前にニューフィルに入っておられていたので、かなりの人が良く知っている人でした。ただ、入ってすぐ、演奏会にも出ないで退団されていたんですね。私も、確かに一緒に演奏していたはずなのですが、正直どんなオーボエを吹かれるのかは全く覚えていませんでした。
 その方も、おそらくかなり緊張されていたのでしょう。ブルックナーの最初の木管のユニゾンで、とんでもない音になってしまって、末廣さんには「ひどい音程ですね」と言われてしまいましたよ。でも、次第にお互いに馴染んできたのか、音がまとまってくるようになりました。というか、ニューフィルでこういうことを味わうのは、私にとってはかなり新鮮なことでした。この先、演奏会までにこういうことをずっと体験できると思うと、なんだかワクワクしてきます。でも、第1楽章の再現部で、ホルン・ソロのバックでフルートのオブリガートが入るところでは、「ゴールウェイのようには吹かないでください」と言われてしまったのには、ちょっとがっかりでしたね。いや、もしかしたら、私のフルートがゴールウェイのようだった?
 日曜日は、前半はヒンデミットで私は降り番だったのですが、さる事情があったので、最初から会場に入っていました。それは、プログラム担当のKさんに「あなた以外に、この曲の解説を書ける人はいない」とおだてられて、早々にこの曲の解説を書かなければいけなくなったので、末廣さんがこの曲に関してどういうことをおっしゃるのか、聞いてみたかったからなんですよ。その甲斐あって、最後になってほんの一言、ヒントになりそうなフレーズがもらえたような。
 帰り道に、五橋のあたりを通ったら、こんなビルが出来てました。
 ここは、かつて市立病院があったところですね。そこに、泉にキャンパスがある大学が引っ越してくる、という噂があったのですが、その建物が、もうこんな感じで出来ていたのですね。近くで見たら、まだ中には裸のダクトなどが見えましたから、完成までにはまだまだかかるのでしょうが、こんだけの建物はインパクトがありますね。
 今日になって、日曜日のFMで放送していた達郎の番組をRADIKOで聴いてみました。達郎はツアーの真っ最中ということで、それはかなり前に収録したもののようでしたから、もちろんトークでは最新のニュースなどは反映されてはいませんでしたが、CMになって、いつもの「楽天カード」のCMではなく、「ACジャパン」のCMが流れていたのには、いったい何事か、と思ってしまいましたよ。これはまさに、11年前の大震災の悪夢ではありませんか。あの時は、テレビではそれまでのCMは一切流れることはなく、その代わりに、このお粗末極まりない「ACジャパン」のものが流されていたのは、今でもトラウマになっているほど、つらい体験でした。つまり、今回の射殺事件はあの悲劇に匹敵するものだから、ちょっとおちゃらけた「楽天カード」のCMは流せない、という、制作者の判断だったのでしょう。
 そんなバカな話はありません。たかが、元総理大臣が亡くなっただけのことに、国民全員が喪に服さなければいけないのだ、ということを、この「ACジャパン」のCMは暗に伝えているのですよ。これは、かなり恐ろしいことです。
Aventure Number : 3603 date : 2022/7/9


今日の禁断 リンカーン


 あっという間に、こんなことになっていました。
 870人というのは、これまでで3番目に多い感染者数なのだそうです。この調子でいけば、今週中には1000人を超えてしまうのではないでしょうか。前から書いているように、これは感染対策の手を緩めた結果という「必然」なわけですから、全然驚くようなことではありません。それでも、たとえばこの県の知事などは何の手を打つことも考えていないというのですから、もう、あきれるほかはありません。
 そうなると、行政が何もやらないのなら、もはや自分で自分の身を守るしか、策はないことになります。直近では、今週末にはさる合唱団のコンサートのお誘いを頂いていますが、これにはとても申し訳ありませんが、行くことは出来ないでしょうね。いや、普通の感覚では、合唱団として何らかの手を打つことがあるのでは、と思っていますけどね。それは、その団の判断にゆだねるしかありません。
 実際に、ごく最近、東京のアマオケでは、オペラが演目で、合唱団も加わっているコンサートが、開催直前に中止になった、という情報が伝わってきています。この週末にはさっきの合唱団以外にもコンサートが控えているようですが、それらの団体がどのような判断を下すのか(あるいは下さないのか)ということで、おのずとそこの良識が見えてくることになるのでしょうね。
 翻って、わがニューフィルでは・・・、残念ながら、良識のある判断は到底望むことは出来ないでしょう。いつものことです。
 それにしても、こんな時期なのですから、「身内だけで」ひっそりと行うと言っていたはずの「元総理大臣」の告別式は、いったいどこが「身内だけ」だったのか、という、「大盛況」となっていましたね。あの弔問客の大行列には、笑うしかありません。もう、何にしても、すべての面で社会全体のタガが外れて、ガタガタになってしまっているのではないか、という気がしてたまりません。
Aventure Number : 3604 date : 2022/7/13


今日の禁断 ヤラセ


 ネットでの詐欺メールは、とどまることがありません。手を変え品を変えて、何とか個人情報を抜き取ろうとしているその姿には、涙ぐましいものもあります。今日届いた「新顔」は、なんと「NHK」でした。

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本メールは配信専用のアドレスからお送りしております。
本メールに返信いただいても、お問合せにお答えすることができません。
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日本放送協会
〒150-8001 東京都渋谷区神南2-2-1
==========
Copyright NHK (Japan Broadcasting Corporation).
 赤字にしてあるところが、おかしいな、と感じたところです。まず、タイトルからして「NHKがNHKプラスにアップグレード」って、おかしいですよね。「NHKプラス」というのはネット版のNHKなのですから、そもそもNHKとは別物です。
 これでまずこのメールが怪しいことが分かりました。あとは、リンク先のURLですね。NHKは「www.nhk.or.jp」ですからね。そもそも、その公式サイトに行くと、
 しっかりこういう案内が最初にありますから。くれぐれもご用心ください。
 そのNHKで、きのうは今の総理大臣の記者会見をリアルタイムでずっとやっていましたね。その中で、「元総理大臣の『国葬』を秋に行う」と言っていたのには驚きました。まあ、そうなるかもしれないな、とは思っていましたが、こんなにすんなり決まったことに驚いたのですよ。本当は、こういうのを「卑劣な暴挙」というのではないでしょうかね。
 でも、こうなると、当の元総理大臣は、その1週間前の「暴挙」の犯人には、感謝しなければいけないのではないでしょうか。普通に死んだのでは絶対にやってはもらえない「国葬」がまんまと転がり込んできたのですからね。

Aventure Number : 3605 date : 2022/7/15


今日の禁断 ニーニー


 連日県内では800人越えの感染者数が報道されていますが、いまいち危機感が伝わってこないのはなぜでしょう。ちょっと前でこんな人数だったら、もう間違いなく公共のホールなどは使えなくなってしまったことを考えると、まさに隔世の感があります。まあ、ワクチンを打っておけば、仮に感染したとしても症状は軽くて済むと、本気で思っているのでしょうかね。もはや、コロナはインフルエンザと同じような扱いになったのだ、なんて言っている人もいますからね。
 まあ、そのように思っている人たちは、どうぞ、羽を伸ばして観光旅行を楽しんだり、コンサートやイベントに行ってくださいね。それはもう、自己責任ですから、何も言うことはありません。
 でも、私は、たとえ症状は軽くても、後遺症でひどい目に遭っている人もいる、などというのを聞いたりすると、やはり自分の身はしっかり守らなくては、と思ってしまいます。ですから、きょう開催された男声合唱団のコンサートも、とてもあんな密室に2時間以上も大人数の中に閉じ込められるのは耐えられませんから、行くのはやめさせていただきました。
 ですから、コンサートホールよりは感染リスクの少ない仙台駅界隈に、ちょっと行ってきました。
 そこで、ヨドバシの駐車場に車を置いて仙台駅に向かったら、もうこんなことになっていたのには驚いてしまいました。
 今のヨドバシの向かい側、かつて駐車場だったところに、新しいヨドバシのビルの骨組みが、ほぼ完成していましたよ。
 同じところの、これは去年の12月に撮った写真です。たった半年で、ここまで工事が進んでしまうんですね。
 今のヨドバシに通じているエスカレーターも、新しいのが完成していましたね。
 そして、もう来年には完成してしまうんですね。
 というか、この頃はもう次の次の朝ドラが始まってますね。その時の主演は確か神木隆之介、楽しみですね。今の朝ドラは、その主演がそれまでは結構好感の持てる芝居をしていたので、期待していたのでしたが、始まってみるとかなりがっかりさせられてしまいましたからね。全然光るものがないんですよ。
 それでも、見続けているのは、その他の人が結構面白いからです。中でも、竜星涼がとんでもなく弾けていて、嫌われる一歩手前の芝居をしてるので、最近は目が離せなくなってます。これは、間違いなく「寅さん」のパクリでしょうね。この人を初めて知ったのは、6年ぐらい前のWOWOWのドラマ「賢者の愛」でした。
 その時はとてもナイーブな役だったので、その落差にも驚きました。
Aventure Number : 3606 date : 2022/7/17


今日の禁断 クラスター


 ニューフィルの公式サイトには、掲示板が設置されていて、団員同士の連絡などに使われています。もちろん、私にはそんなものを作るスキルなどはありませんから、出来合いの掲示板を借りて、そこにリンクしているだけです。ただ、そういうものは、先方の都合で突然使えなくなる、ということが頻繁に起こります。掲示板に限らず、ニューフィルのサイトそのものがアップされているレンタル・サーバーが運用を停止したので、別のサーバーを探して移転した、ということも何回かありましたからね。
 そんなことを何回も経験していますので、今回、掲示板の運用が停止される、という通知があった時も、私はあわてずに手を打つことが出来ました。実際に使えなくなるのは8月ですが、3月にはすでに新しい掲示板を探しておきました。そして、ひそかにその存在は、前の掲示板で明らかにしておきました。
 そして、6月になったら、いよいよ新しい掲示板の正式デビューです。公式サイトのトップページからリンクを張って、晴れてその全容が公開されることになりました。その「引っ越し」はスムーズに行われたようで、それ以来、新しい投稿は、すべて新しい掲示板で行われるようになっています。以前は、掲示板が変わるたびに投稿ログを全部保存したものですが、それらは一度たりたも必要になったことはありませんでしたから、今回はそれはやめました。というか、そこにはログを保存する機能が付いてなかったのですね。もちろん、直近で必要なデータなどは、すでに新しい掲示板にコピーしてあります。ですから、あとは8月になって今までの掲示板が自然消滅するのを待つだけです。
 ただ、おそらく、今までの掲示板では最も多く投稿していた団長が、まだ1回もこちらには投稿していないのが、気になりました。もしかしたら、新しい掲示板に気づいていない? いやいや、そもそも古い掲示板にはもう誰の投稿もありませんからね。でも、これまでは、緊急を要する連絡などを投稿していたはずですから、単にそういう案件がなかった、ということなのでしょうね。
 そうしたら、今日になって待望の投稿がありました。それは、まさに「緊急を要する連絡」でした。
 先週から増加傾向にあったコロナの感染者数が、今週になって一旦減少したかな、と思ったら、いきなりこれまでになかった2000人超えというとてつもない人数ですよ。連休の間は少なめだったものが実際はたまっていて、ここにきて一気に陽性者が顕在化した、ということなのでしょうか。いずれにしても、こんな突拍子もない数字が出たのでは、ニューフィルの練習についても何らかの連絡があるのでは、と思ったのですが、まさにそのことについての連絡が、投稿されていたのです。
 ただ、以前だったらこれほどの数字だったら即刻練習会場が閉鎖されていたものですが、不思議なことに最近はそのような動きは全くありません。こんなに急激に増加した原因は明らかなのですから、それをやめれば間違いなく減少の方向に進むはずなのに、と私は思っているのですが、なぜか行政は頑なにそれを拒んでいるのですね。
 そうなると、ニューフィルとしても、練習を休むほどの大義名分がないので、ここでの団長が打ち出した方針は、単に「練習時間を短くする」というだけのことでした。
 もう、世の中が「元通りになった」という方向に、強い力で動き出してしまっている中では、もはや、この団長の方針を覆すほどの反論を出す気にもなれません。そういえば、もうすぐ開催される七夕祭りをどうにかする、というような話は、どこからも出ていないようですね。
 最近、知り合いや、知り合いの知り合いが実際にコロナに感染した、という話を頻繁に聞くようになりました。本当に怖いです。早く、関係者に目を覚ましてほしい、と切実に願っています。
Aventure Number : 3607 date : 2022/7/20


今日の禁断 ソフトリー


 そして、達郎までが・・・
 今朝のテレビを見てびっくりしてしまいましたよ。そもそも病気などとは無縁な方だと思っていた達郎が、あろうことかコロナに感染した、というのですからね。あわてて公式サイトを見てみると、今週末に予定されている大阪でのツアーが「開催を見送る」とありました。微妙な言い方ですね。「中止」とも「延期」とも違うのでしょうか。さらに達郎の体調も「概ね安定」という表現ですから、逆になんか心配になってきませんか?
 いずれにしても、もはや「高齢者」なのですから、お大事にしてくださいね。ツイッターをチェックしたら「後遺症がでませんように」というのもありましたね。そうなんですよ。もはやコロナは怖くない、などという暴言を吐いている人もいるようですが、現実に後遺症で苦しんでいる人がいるのですから、こういう心配をするのは当然のことでしょう。こういうコメントを見ると、ある意味、私とは同世代ですから、もはや他人ごとでは済まされない、というところもありますね。おこがましいことですが、達郎とか、あるいは小田和正などを「お手本」として生きていこうかな、と思っているほどですので、ぜひご無事で快癒してくれることを祈っています。
 なにしろ、仙台市だけで1日の感染者が1500人越え、県全体では2500人越えというのが今日のデータだというのに、行政はその元を絶つという策をとることは完全に放棄して、あくまで個人レベルでの感染予防に努めろとしか言ってないのですから、もはやそんな及び腰の行政などあてにすることは出来ません。
 実は、ニューフィルの感染防止ガイドラインには、「突発的な感染拡大が発生した場合は、行政等の判断を待たずに活動を休止する。 」という、まさにそんな事態を予想していたかのような先見の明のある一文が掲げられています。ですから、今こそそれを実行に移すべきタイミングなのでは、と誰しもが思うはずなのに、なぜかそのような方針が示されることはありませんでした。ですから、今日予定されていた練習は、決して中止にはならず、ほんの少し終了時間を早めて挙行されることになっていました。
 もちろん私は、そのガイドラインはなんとしても守りたいと思っていますし、先ほどのように後遺症で苦しんだりはしたくありませんから、自主的に休みをとることにしました。どうやら、他のパートでも結構不参加の人がいたようですね。はたしてこの先、団としてどのような決断を下すのでしょうか。
Aventure Number : 3608 date : 2022/7/22


今日の禁断 サーブ


 きのうの「サンデー・ソングブック」は、きのうリアルタイムで聴いていて、その冒頭で「これは、感染発覚以前に録音されたものです」というアナウンスがあったのを確認していました。それを、今日になってきちんとした音で聴ける環境でRADIKOで聴き直してみました。それは、NKHホールでのライブが終わった直後の収録だったようですから、18日以降だったのでしょう。感染が公表されたのが21日でしたから、まさにその直前でしたね。その声を聴いてみると、確かにいつもよりカスレがあるように感じられました。もうコロナの症状が出ていたのでしょうか。もっとも、ライブの直後で声を使ったあとですから、これぐらいになっているのはよくあることのような気もします。ちょっと、判断は微妙でしたね。番組の中で、ニューアルバムのLPが売り切れてしまったので、追加生産を行うと言ってましたね。私も、買ったのはLPでしたから、なんかうれしくなりました。来週あたりはおそらく代役が立てられるでしょうから、病状についてはその時のコメントを待ちたいと思います。無事であってほしい、と願っています。
 もちろん、私は休みの日も極力外出は避けて、家にいました。政府や県知事が申し合わせたように何の手も打たないとアホなことを繰り返し言っていますから、自分の身を守るには、それしか方法はありません。ですから、きのうはWOWOWで録画した「ドライブ・マイ・カー」を見てました。
 この映画の原作は、もちろん村上春樹ですが、それは「短編小説」だと聞いていました。でも、それが映画になったらなんと3時間もかかる長尺になっていたので、なんでそんなに長いのか、と不思議でした。もちろん、原作は読んでませんが、普通の短編小説でしたら、まず1時間もあればその内容は全て映画に収められるはずですからね。
 実際に見てみたら、とても面白くて、時間的にも距離的にもとても多様な世界が描かれていましたから、全く退屈することもなく3時間があっという間でしたね。ですから、これだけのコンテンツが絶対に「短編」に収まるわけはないと、原作を読んでみることにしましたよ。この作家は「騎士団長殺し」を読んでから、もうこれ以上つきあうのはやめようと思っていたのですが、気になったことをそのままにしておくのは癪なので、本棚に並べなくてもいい(「騎士団長」はブックオフに売りました)KINDLEで読むことにしました。いくらか安かったですし。
 情報によると、映画ではこの短編だけではなく、単行本として短編集にまとめられているほかの短編からの引用もあるということで、1冊分丸ごと読んでみました。1時間もかかりませんでしたね。確かに「ドライブ・マイ・カー」という短編は、映画の中心的な素材になっていましたが、それはもうほとんどキャラクターとシチュエーションの設定だけであって、ストーリーは大幅に原作を超えた、とても幅広く魅力的なものに変わっていることが分かりました。その中には、他の短編のうちの2編から、ほんの少しのシーンが加えられていましたね。いずれにしても、この映画のストーリーの大部分は、原作には全く登場しないものでした。逆に、それがなかったら、この映画は何の取柄もなくなっていたことでしょうね。村上春樹という凡庸な作家の原作が、ここまで面白いものに変わったのは、ひとえに濱口竜介という監督のおかげなのでしょう。
 このタイトルは、もちろん、この作家のお気に入りのビートルズが1965年にリリースした「ラバー・ソウル」というアルバムの1曲目のもので、彼の作品の中には「ノルウェーの森」という、間違った邦題をそのままタイトルにしたものもありますね。この「Drive My Car」というのも、文字通り「俺の車を運転しろ」という意味で、小説の設定にもなっているようですが、WIKIを見てみたら、この言葉は隠語で男女間の行為を表すものだ、とありました。ですから、映画では、別の短編の「シェエラザード」からのエピソードで、それを実際に視覚化していたのでしょうね。
 これとは対照的に、とても面白い原作を、本当につまらない映画に変えてしまったのが、やはりWOWOWで見た「キネマの神様」です。
 これは、原田マハの原作を先に読んでました。これはもう、設定が絶妙で、これをそのまま映画にしたら、さぞかし楽しめるものになるのでは、と期待していました。ただ、上映されたときの情報では、出演者の設定がガラリと変わっているようでした。そして、実際にそれを見てみたら、唖然としましたね。監督の山田洋次が無能だということは以前から気が付いていましたが、これほど自分の都合の良いように原作を変えてしまうなんて、ありえません。これだったら、最初から自分でオリジナルの台本を書いていればいいんですよ。
 まあ、出演者が豪華だったので、普通に楽しむことは出来ましたけどね。この人、とてもよく似た人を知っていたのですが、ちょっと違うな、だれなんだろう、とずっと思いながら見ていました。最後のクレジットを見たら、やっぱりその人でしたね。
Aventure Number : 3609 date : 2022/7/25


今日の禁断 ワクチン


 「第7波」は、とどまるところを知りません。もう1週間以上も経っているのに、減少する様子はさらさらないのですから、これからまだまだ感染者数は増加していくことでしょう。恐ろしいことになりました。いや、本当に恐ろしいのは、そういう状況を知りながら、何ら有効な手立てをとろうとしていない政府や自治体の責任者なのではないでしょうか。なんせ、彼らは、自分たちの手を汚そうとはしないで、ひたすら私たちに向かって感染対策を徹底することを求めているだけなのですからね。そんなことでこれが収まるのであれば、だれも苦労はしないのですよ。
 ただ、いくら何でもそろそろ別な解決策を探ろうとする動きが出てくるのではないかと、おととい、仙台市の施設予約サイトに行ってみたら、そこにこんなお知らせがありました。
【新型コロナウイルス感染症によるキャンセルにかかる使用料の返還について】R4.7.25新規
 感染拡大防止のために利用を取りやめる場合、キャンセル料は不要とし、納付済みの使用料がある場合にはお返しいたします。
 対象期間
  当面の間とし、令和4年7月20日以降に取り消したものに遡及適用します
 さらに、きのうは市長が記者会見で、こんなことを述べていました。
感染拡大の防止を大きな理由として、本市の市民利用施設の予約をキャンセルされる場合には、当面の間、施設利用料の全額を返金させていただくことといたします。
 ですから、市長の指示に従う形で、施設予約はさっきのような方針を出したことになりますね。
 以前は、施設の貸し出しを停止することとセットで、このようにこれまで予約したものを無料でキャンセルを受け付けるということを打ち出していたはずです。あの時よりも今回の方がずっと感染者は増えているのに、貸し出しの停止はありませんでした。
 でも、これは、みんながみんな何が何でも行動規制は行わないと言い張っている中では、とても勇気のある態度のように思えます。暗闇の中で、かすかな光を見たような気がしましたね。良心、でしょうか。現実には、ここから風穴が開いて、実際の行動制限に至ることはまずあり得ませんが、とりあえず、これを盾に危険な行動を抑止することは出来るようになったのですからね。
 今回の市長の決断を、ぜひとも無駄にしないで、ニューフィルでも適切な感染予防対策をとってくれることを期待したいですね。
Aventure Number : 3610 date : 2022/7/27


今日の禁断 ピクルス


 毎年今ごろになると、集団健診に行くことになります。私の場合は、内科健診はかかりつけのところがあるので、そこで「いつもの」と言ってみてもらえますが、その後に受けることになる眼底検査の時に一緒に眼科健診を受けているので、そちらは前もって予約する必要があります。それはネットで行うので、とりあえずその混み具合をチェックしてみたら、1週間ぐらいは全部埋まっていました。これは想定内、その先の日を予約します。どうやら、10分間隔で一人ずつ、という枠のようですね。取れたのは10:30、これだったら、内科が終わってから、余裕で受けられます。
 ということで、10時には内科が終わって眼科に着いたので、いつものように内科でもらった眼底検査の用紙を受付に出そうとしたら、その受付がなくなっていました。その代わり、スキャナーのようなものがあって、その上に診察券を置いてください、というような注意書きだけがありました。それが終わったら、診察券と保険証を、そこにあるクリアファイルに入れて、かごの中に入れるようになっていました。人手が足りてないのでしょうかね。大変ですね。
 ただ、それで受付をすると、すぐに待合室のモニターに、自分の番号が出て、あと何人待っているかが分かるようになっていました。まあ、私の場合、散瞳検査をするので、最低1時間以上はかかりますから、別に待ち時間が短くなるわけではないのですけどね。
 そのうち、ちょっと年齢を重ねた方がやってきました。案の定、その受付のやり方に戸惑っているようです。私は見るに見かねて、そこに行ってやり方を教えてあげましたよ。そうしたら、他の人も、同じように教えたがったいたようで、次に来た人にはしっかり教えていたりしましたね。
 結局、終わったのは12:30でした。去年までだと、すぐそばにあるとんかつ屋さんに行ってお昼ご飯を食べていたのですが、いつの間にか、そこは閉店になっていて、別のお店が入っていました。やはり、私の予言通り、味はいいのにお客さんが少なかったので、閉店になっていたのですね。
 新しくできていたのは、こんなお店でした。パン屋さんのようですが、表にはメニューも出ていたので食事も出来そうですね。まあ、どんなものか、食べてみることにしました。中に入ると、まず、入り口付近でパンが売られていました。そして奥がレストランになってます。でも、カウンターもテーブルも誰も座っていません。店員さんが暇そうにしているのは、前のとんかつ屋さんと同じでしたね。
 とりあえず、ランチメニューの中の「ごはんランチ」というのを頼んでみました。
 森林鶏のガーリックバター焼き、とか言うのがメインで、その他にキッシュとかサラダでワンプレートです。この鶏肉は絶品でした。焼き加減が絶妙で、味もしっかりしています。ただ、サラダの中にパクチーが入っていたので、それはよけさせていただきました。
 これが出る前に湯飲み茶わんに入った冷コーンスープが出され、食事が終わると、飲み物が付きます。暑いのでオレンジジュースにしましたが、おそらく果汁100%でしょう。また来てもいいな、と思いました。来年までやっていたら、ですけどね。
 別のサイトにあった店内の写真ですが、とにかくおしゃれで、とてもセンスの良い内装でした。でも、この町のなかでは、ちょっと浮いているような印象はありましたね。もう少し街中であれば繁盛するのでは、と思いますが、ちょっとここではどうでしょう。駐車場もありませんし。
Aventure Number : 3611 date : 2022/7/29


今日の禁断 ヘルシーシェフ


 以前、地震の時に台所にあった電子レンジが、下に落っこちて壊れてしまった、ということがありました。
 こんなに変形するほどのダメージだったのですが、機能的にはなんの問題なく動いていたので、そのまま使い続けていました。それが、きのうの朝になったら、何の前触れもなく、突然動かなくなってしまいました。いくら私でも、こうなってしまったらもう手に負えませんから、潔く新しいのを買うことにしました。まあ、震災の時に買ったものですから、もう10年以上使ってましたからね。
 とにかく、毎日使うものですから、急いで買ってこなければいけません。最近は、この手の家電は入手そのものが困難になっているときいていますから、果たしてすぐに手に入るかどうかも分かりませんし。さらに、愚妻は、「今度は赤にして」と、色まで指定してきましたよ。だいぶ前に電気店で並んでいるのを見て、次はこれにしようと思っていたのだそうです。さらに「回らないの」というリクエストも。どうやら、最近の電子レンジは、回ったりしないようなのですね。
 まずは、近場のケーズデンキに行ってみました。確かに、そこには「回る」のはほとんどありませんでした。しかも、いろんな装備が付いていて、10万円を軽く超える製品もたくさんありました。でも、色に関しては、白と黒しかありませんでしたね。まあ、価格的には納得のいくものもありましたが、「赤」はなかったので、もう1軒、駅前のヨドバシまで行ってみることにしました。
 そこには、たった1台だけ赤いのがありました。もちろん回りませんし、スチームも付いてます。ちょっと幅が足らないような気がしましたが、まあ普通のお弁当だったら楽々入るでしょうし、ということで、これに決めました。
 結構重たいようですし、箱に入るとかなり大きくて、駐車場まで持って行くのは大変なので、台車を貸してくれないか、と言ったら、なんと、サービスで、こんな2輪のキャスターを「プレゼント」してくれましたよ。
 見た目、プラスティックのちゃちなもののようでしたが、実際はスチール製の立派なものでした。こんなのがもらえるなんて、太っ腹ですね。
 調べてみたら、モノタローに同じようなのがありました。税別1,190円ですって。
 これまでより一回り大きくなりました。ドアが下に開くので、背の低い愚妻は踏み台がないと中のものが取れなくなってしまいました。
 話変わって、小田和正までが、コロナに感染してしまったそうですね。達郎といい小田さんといい、いずれもツアーの途中での感染、何ヶ所かのライブは中止になってしまいました。どうでしょう、これで、今の状況下で大規模なツアーやライブを行うことは、どんなに感染対策を施しても無理なのでは、ということがはっきりしたのではないでしょうかね。こうなって結局中止になってしまうのですから、最初から中止にすべきだったのではないでしょうか。それもこれも、政府や自治体が、必要なことを全く行っていなかったからです。彼らの言うことを真に受けて、感染対策だけを行っていれば安全にコンサートは開けるのだ、と思っていた人たちは、猛省すべきです。
 今、3年ぶりのライブが出来た、などと喜んでいる人もいるようですが、いずれ、その付けが回ってくるのですから、その時こそ目が覚めるのでは。いや、達郎や小田さんが、まさにその「付け」なんですからね。
Aventure Number : 3612 date : 2022/7/31


今日の禁断 オクトー


 このところ、とても深刻な問題に悩まされていました。またコロナ?と言われそうですが、もうコロナに関する愚痴は言っても誰にも相手にされないことが分かったので、封印することにしました。困ったものですね。そうではなくて、悩んでいたのは愚妻が使っているiPadのことでした。
 パソコンなんかは絶対に使えない愚妻ですが、iPadだったらなんとか使えそうなので、だいぶ前に買ってあり、まあ、それなりに韓国ドラマのサイトなんかを楽しんでいるようでした。ところが、最近になって「動画の音が聴こえない」と言い出したのですよ。確かに、聴いてみると、消音モードをキャンセルしたり、ボリュームを上げてみたりしても全然音が出てきません。ですから、私は「設定」を開いて、「サウンド」などをチェックしてみたのですが、どうもそれは関係ないようで、何をやっても音が出ることはありませんでした。
 そうなると、もう愚妻は不機嫌が最高潮です。まあ、私だったらほとんどのことが解決できていたので、今回も当てにしていたのでしょうが、恨まれても困ります。「新しいの、買ってよ」とまで言い出しましたからね。
 そこで、ダメモトで検索してみたら、「マナーモードになっていれば、音が出ない」ということが分かりました。ただ、それをキャンセルするためのスイッチがどこにあるのか分かりません。「スイッチがないときは、画面の右上からスワイプすれば、コントロールセンターが出てきます」なんて書いてありますが、そんなことをしても何も出てきませんよ。
 途方に暮れて、もう少し探してみたら、動画付きのサイトがありました。そこでは、画面の「外」からスワイプをやって、その「コントロールセンター」を出していましたよ。そんな技があったんですね。確かに、iPhoneでも、同じことが出来ました。知らなかった・・・。
 確かに、そこではマナーモードの設定になっていましたから、それをキャンセルすれば、見事に音が出るようになりました。めでたく、この事案は解決です。でも、いったい愚妻はどうやってマナーモードに出来たのかという謎は残ります。
 韓国ドラマこそ見ることはありませんが、日本のドラマだったら、新しく始まったものをまた何本か見るようになっています。なんせ、一押しの仲野太賀が、同時に2本のドラマに出ているのですからね。ただ、どちらも、彼の魅力を出し切っていないもどかしさがあって、ちょっとイライラさせられています。これだったら、太賀が演じる必要もないのでは、と思ってしまいます。
 渋いところでは、「恋マジ」で地味な役をやっていた人が、ちょっと毛色の変わった刑事を演じているドラマが、気に入ってます。「恋マジ」では、なんだかその辺のオバさん、という感じだったものが、こちらではもっとミステリアスで、表情もとても魅力的ですね。
 あとは、有村架純と中村倫也や坂口健太郎といった人たちの安定感も見逃せません。WOWOWのムロツヨシも、ちょっとシリアスなところが、これから面白そう。
Aventure Number : 3613 date : 2022/8/3


今日の禁断 フランチェスコ


 今度の定期演奏会のチラシのゲラが送られてきました。こんなんです。
 地味ですね。今回も単色、バックの紙の色が着くだけです。最近では、コロナ以前と全く変わらないカラフルなチラシが横行していますから、こういうものだと逆にインパクトが感じられるのではないでしょうか。つまり、こういうものにしたということは、今回もあまり派手な宣伝活動は行わない、ということなのでしょうね。まあ、いろいろ言いたいことはありますが、これまでのニューフィルのコロナ下でのコンサートとしての位置づけに関しては、熱心にお客さんを集めることは極力避けたい、という一本筋が通ったポリシーが貫かれているようで、評価はしているつもりです。いくら感染対策をとったとしても、今のウィルスでは罹る時には罹ってしまうのですから、出来ればコンサート会場をお客さんでいっぱいにする、というリスキーなことはやりたくない、という気持ちの表れと受け取ってもらえればいいなあ、と思います。
 でも、明日からは仙台七夕が始まってしまいますね。テレビで主催者が「ぜひたくさんの人に来てもらいたい」と言っているのを聞くと、なんだか虚しくなってしまいます。おまけに県は・・・いや、もう言わないことにしたんですね。
 それで、今日は「花火祭り」です。自宅からは、視界がほかのマンションに阻まれているので、音はするのに全く実物を見ることができないので、毎年イライラして過ごすことになります。でも、それをテレビで生中継しているというので、ちょっと見てみました。そうしたら、ちょっと驚くことがありました。その局は民放だったのですが、花火が上がっている時には、画面では、その時に上がっている花火の種類などが字幕で出ていますが、一切人の声が入っていないんですよ。ふつう、スポーツ中継なんかだったら、もう最初から最後までアナウンサーがしゃべりまくってますよね。いや、それは「しゃべる」というより「がなり立てる」という感じでしょうか。一緒にいる解説者まで、それに負けじとわめいていますから、もううるさくてしょうがありませんね。そういうことが、この花火の生中継では全くありませんでした。これは、ほとんど感動的でしたね。
 たとえば、NHKあたりでも、大曲の花火中継などをやっていますが、その時でもしっかりアナウンサーの声が入っていましたからね。それなのに民放でこんなことをやってくれたのですから、ありがたかったですね。花火が途切れた時に無音状態になるのも、とても新鮮でした。そうなんですよ。その大曲でもそうでしたが、最近の花火はやたら音楽が入ったりして騒々しいですよね。花火の音だけで充分だと思うのに、なぜそこに出来損ないの音楽なんかを付けようとするのでしょう。「芸術花火」とか、「音楽と花火のコラボレーション」なんて言ってますが、そんなものは芸術とは全く無縁の騒音にすぎません(「騒音」も芸術だった時代は終わりました)。単なる勘違いです。まして、大嫌いなユーミンやミスチルの「音」が鳴ってたりしたら、もう地獄です。仙台の花火だけは、今のような静かな状態を続けてほしいですね。
Aventure Number : 3614 date : 2022/8/5


今日の禁断 ベラボット


 山下達郎が復帰したようですね。コロナ感染判明後に「サンデー・ソングブック」が2週連続で前録りのストックを放送した後、今週はどうなるのか、いよいよピンチヒッターの登場か、と思っていたら、2時からの放送では、いつもと変りない達郎の声が聴こえてきたではありませんでした。
 そこでは、「コロナになってしまいました」などと言っていて、10日間は治療に専念していたそうなのですが、その症状は「普通の風邪より軽いぐらいだった」と言いますから、よかったですね。逆に、これまで多忙なスケジュールだったものが、突然の休養が出来て、かえってリフレッシュできた、などと言ってました。一概には言えませんが、そんなんで収まってしまうこともあるのですね。とは言っても、罹らないに越したことはありません。なぜか、ツアーの最中にスタッフたちと食事をしたのに、他の人たちは誰も感染しなかったんですって。
 この間に「見送り」になった4回のコンサートは、延期されることになったようですね。高倍率のチケットを獲得したファンは、安心したことでしょう。
 私は、昨日と今日は、ニューフィルの指揮者練習でした。今日は職場で仕事の予定が入っていたので、参加したのはきのうだけです。これだけ感染者が出る中で、市内の練習場での練習は先週も、そして来週も中止になることが決まっています。それなのに、なぜ指揮練を強行したのか、それには深い訳があったのでしょうね。私にはとうてい理解できませんけど。
 そのように思った人はほかにもいたようで、セカンドヴァイオリンなどは出席者が2人しかいませんでした。末廣さんはあきれたように「ストライキですか?」なんて茶化してましたが、これが現実なのですよ。
 私は、きのうは休む理由がない、というだけの理由で、行ってきましたけどね。実は、私が行かないことにはフルートパートは誰もいなくなってしまうものですから、さすがにそれはまずいだろうと。その結果、私は3人分のパートを一人で吹くことになってしまいました。本来のブルックナーの1番と、ヒンデミットはもともとはフルート1本でピッコロ持ち替えのために作られていたものを組曲にしたときに2本に拡大したものですから、それを両方吹くのはそれほど難しくはありません。と思っていましたが・・・
 なんせ、今回は私はブルックナーしか吹かないので、ヒンデミットを練習で吹くことはまずありませんでした。1番だけはたまたま本吹きが休んだことがあったので1回だけ代わりに吹いたことはありましたが、2番とピッコロは人前で吹くのは全くの初めてでした。緊張しましたね。2曲目などは半分がピッコロのどソロで出来てますから、間違うこともできません。というか、伸ばしの音を伸ばしすぎて、2回止められました。
 フルートにしてもソロだらけ、ここでは音が間違ってました。
 これがそのパート譜です。同じ2曲目の334小節目の3つ目の音を、私はずっとF♯で吹いていました。これは貸し譜のコピーで、前に使った人の書き込みも残っていますが、それが「Fis」と読めますし、どう見てもこの玉の位置は、その前のEの音より高いところにありますよね。でも、本当はその3度下のD♯だったのです。スコアにはそうなってますし、ここでもよく見ると確かに加線が1本足りません。そこも、末廣さんに止められて直しました。
 そんな感じで、もうヒンデミットだけでクタクタです。その後のブルックナーはもう指が覚えていますから、ただそれだけで吹いていたようなものです。よっぽど疲れたと見えたのでしょう、終わってから他の木管の人に「お疲れさま」と慰められてしまいましたよ。
 この会場は、美里町(どこにあるか知ってますか? かつて「小牛田町」と「南郷町」と言っていた2つの町が合併してこの名前に変わりました)で行われました。古川市(こちらも、今では「大崎市」)のすぐ東隣です。他に会場が空いてなかったので、ここの文化会館を借りていました。仙台からだと50キロぐらいありますから、高速を使っても1時間以上かかります。
 練習が終わったのが7時ごろだったので、途中で晩御飯を食べていこうと、大崎市内の「ガスト」に入りました。お店は空いていたので、一番奥のテーブルに座ると、やはりタブレットが置いてあります。もはやファミレスでは当たり前のことなのですね。このお店の唐揚げがおいしいとどこかで聞いたことがあったので、それを食べようとタブレットに入力して、送信しようとすると、「エラーが出ましたので、机の上のブザーで店員をお呼びください」というアラートが出ました。しかし、その「ブザー」はどこにもありません。仕方がないので、隣のテーブルのブザーを鳴らしたら、店員がやってきて、「前の人のデータが残ってましたね」と言って、手際よく操作して、注文してくれました。
 しばらく待っていると、
 こんなロボットがやってきました。ハッピのラッピングで、夏バージョンでしょうか。それはテーブルまで近づいてきたので、
 一番上の段に乗っていたお盆を取りました。
 そうすると、ロボットは向きを変えて帰っていきました。このお店ではだいぶ前から彼らが働いているそうなのですが、やっと本人に会えましたよ。
 これが唐揚げ定食。確かに唐揚げは絶品でした。ただ、キャベツについていたドレッシングとみそ汁の味は、ちょっと私の好みには会いませんでしたね。この次は、唐揚げの単品を頼むことにしましょう。
 その後、高速に乗ったのですが、私が夜道に乗った高速は三陸道だけだったので、東北道はちょっと怖かったですね。昼間はそんなに感じなかったのですが、やたらと高速で追い越していきます。これは、疲れている体にはちょっとこたえました。今日は、もう這うようにして職場に行って、お施餓鬼のセッティングをやってきましたよ。
Aventure Number : 3615 date : 2022/8/7


今日の禁断 ザナドゥ


 いつも、指揮者練習の時には写真を撮ってます。ただ、先日の指揮者練習の時の写真は、もちろん1日目の分しかないのですが、その日も私はなんせ全てのパートを一人で吹かなければいけなかったので、演奏しているところを撮る、なんてことは全くできませんでした。撮れたのは、会場の外観とかロビー、客席の模様、そして、椅子と譜面台を並べただけのステージでした。それだけ撮ったら、もうカメラはバッグにしまって、あとは演奏に全力を集中させることになりました。
 そこで、練習が始まって末廣さんが登場したら、なんだかずいぶん涼しげなヘアスタイルになってました。刈り上げ? まさかこんなところで絶好の被写体が登場するなんて予想もしていませんでしたから、結局それを写真に撮ることは出来ませんでした。残念でしたね。
 ですから、一応「広報係」として、公式Facebookに写真をアップした時にも、肝心の演奏風景や指揮者のポートレートの一切ない、なんとも寂しいものになってしまいました。まあ、そんなんですから、食いつきもあまりよくありませんでしたね。ところが、そこに、なんと会場のスタッフさんからコメントが寄せられましたよ。現物はこちらからご覧になれますが、こんな、練習会場の方からのコメントがいただけたことなんて、今までには全くありませんでしたから、なんだかうれしくなってしまいました。ただ、せっかく「またのご利用をお待ちしております」とおっしゃっていただいても、もうこんな遠くまで行くのは勘弁してほしいな、と思ってますけどね。
 それにしても、今日の県全体の感染者はついに4000人越えですか。東北6県は、軒並みこれまでの最高値を記録したということですから、やはり、と思ってしまいますね。やっぱり、まだまだ「お祭り」を「例年通り」行うのは無理だったのですよ。
 そんな中で、オリヴィア・ニュートン=ジョンがお亡くなりになりましたね。世代的に近い人だったので、とても残念です。というか、彼女の何番目かのヒット曲「そよ風の誘惑(Have You Never Been Mellow)」には、思い入れがあるものですから。
 これが、その曲が最初に入っている同じタイトルのアルバムです。当然LPですが、これがリリースされたときに買ってました。レーベルはEMIですが、左下には、その頃のポップスで使われていたロゴがありますね。最初は傘のように見えたのが、ロゴだと気が付いて感心した記憶があります。これが、レコード本体の「レーベル」のデザインになってるんですよね。
 なんでこれを買ったかというと、当時バンドをやっていた私は、この曲をバンドで演奏しようと思って、このレコードを聴いて耳コピで楽譜を起こしていたんですよね。イントロや間奏にオーボエのソロがありますし、2番になるとヴォーカルのオブリガートでフルートが入ります。フルートを始めたばかりだったので、それもきちんと入れて楽譜が出来上がり、バンドのレパートリーとなりました。もちろん、オーボエとフルートのパートは私が吹きました。
 さらに、バンドのメンバーのお兄さんの結婚式というのがあった時に、なぜか私がエレクトーンを弾くように頼まれてしまったのですよ。バンドで使っていたのはコンボオルガンでペダルは付いてませんから、式場の楽器でぶっつけでペダルを付けて、この曲を演奏しましたよ。冷や汗ものでしたね。
 死因がコロナでなかったことがなによりでした。ご冥福をお祈りします。
Aventure Number : 3616 date : 2022/8/10


今日の禁断 バージョン


 ニューフィルで予定している定期演奏会は10月に行われますから、もう2ヶ月しかない、ということになります。もちろん、開催を前提に練習と、それ以外の準備を粛々と進めているわけで、チラシなどもすでに初校はご紹介していましたね。
 そして、きのうになってほぼ最終校(↑)が出来てきました。前とは少しバックの背景が明るくなっているはずです。この中には、1ヶ所だけ私が注文を出したところがあるので、そこを直したものでチラシは印刷されることになります。
 そうなると、これを何枚印刷するか、ということが議論されることになります。ここ何回かは、チケットは団員だけで販売することにして、プレイガイドには置かず、宣伝活動も積極的には全く行わない、というスタンスを貫いてきました。これは、もしかしたら矛盾しているかもしれませんが、コロナ感染のリスクがあるコンサートには、できることなら来ないでほしい、という気持ちの表れなのですね。というか、私はそう思うのだ、ということをみんなの前で言ってみたら、「それでいきましょう」と賛成してもらえたのですよ。
 ただ、私はそのように考えているのですが、最近の他の音楽団体のやり方を見ていると、そこまでストイックにやっているところはまずないようなのですね。チラシやポスターはしっかりフルカラーで印刷していますし、宣伝活動も活発、ホールなどのチラシ置き場にはそんなチラシがたくさん並んでいます。もっとすごいのは、地下鉄の駅など、貼ってもらうためにはかなりの出費が必要なところにも貼ってもらうなどという、普通の時のニューフィルでもやらないようなことをやっているところまでありましたからね。もう、コンサート会場を満席にしてやろう、という意欲が満々の宣伝活動なんですよ。
 気が付いてみれば、いつの間にか野外フェスとか、さまざまなお祭りなども、「3年ぶり」ということで大々的に行われるようになってきました。その主催者や参加者は、口をそろえて「やれてよかった」と言ってますから、もう日本ではコロナ感染者はいなくなってしまったのか? と思ってしまいます。
 まあ、それは、国や自治体がそうやれと言っているのですから、堂々とやっても構わないだろうという思いの現れなんでしょうね。でも、それで感染者が増えても、お上は責任をとったりはしてくれませんからね。やはり、そんなに浮かれられるのは、まだまだ先のことなのではないか、と、私自身は強く感じています。
 ですから、今回のニューフィルのコンサートも、他の人たちはもしかしたら前のようにお客さんをたくさん集めたいと思っているかもしれませんが、私としては、まだまだ慎重にやりたいな、ということを、機会があれば言ってみたいな、と思っていました。
 そんな時、印刷の担当者から、チラシを何枚印刷したらよいかを決めたいということで、団長と話をしたら、その件は私に一任、ということになったから、指示してほしい、という電話が来ました。おそらくタイムリミットがあって、しばらくはみんなが顔を合わせる機会がないので、そのような流れになったのでしょう。ちょっとこれは意外でしたね。この間の指揮者練習でも、私としては中止したらいいのでは、と進言していたものがあっさり拒否されてしまっていたので、宣伝のことでも私の意見に従うのではなく、もっと積極的に活動を行うような意向を示すのではないか、と思っていましたからね。
 もちろん、私としては、スタンスは全く変わりませんから、前回と同じにしたい、と言ったら、どうやらそのまま了承されて印刷が始まるようですね。お客さんをいっぱい入れたかった、と思っている人には、ちょっと申し訳ないような気がしますけど、まあ、ニューフィルとしては正しい道を選んだのでは、と思っています。
Aventure Number : 3617 date : 2022/8/12


今日の禁断 パンフレット


 チラシも出来上がったことで、もう少ししたらチケットの印刷も終わって、みんなに渡されることでしょう。それが終わると、今度は演奏会のプログラムの印刷が始まります。これは、演奏会の前の日までに出来ていればいいので、実際に制作が始まるのはもう少し経ってからのことになります。ですから、私が頼まれているプログラム・ノーツの締め切りも、はっきり聞いてはいませんがおそらく9月に入った頃なのではないでしょうか。でも、私の場合、いつも「かいほうげん」を作るときには、お願いした原稿は皆さんかなり早めに送ってくれているので非常に助かっていますから、逆の立場で原稿を送るときも、担当者があまり焦ったりすることはないように、早めに仕上げようと思っています。
 ということで、ぼつぼつ書き始めてみようかな、と思い立って少し書いていたら、もうすでに書くことはほとんど決まっていたので、あっという間に出来上がってしまいましたよ。もちろん、最終的にはもう少し推敲を重ねて、より完成度の高いものに仕上げるつもりですが、とりあえず現時点での原稿を、ご覧になってみてください。

ヒンデミット:組曲「気高き幻想」

仙台ニューフィルがヒンデミットの作品を初めて取り上げたのは、コロナ禍の影響が出始めた3年前の秋の第68回定期演奏会でのことでした。その時には「ウェーバーの主題による交響的変容」を演奏していましたが、フルーティストにとってはとても長いソロが出てきてやりがいがありつつも、臨時記号だらけの楽譜をマスターするには、かなりの修練が必要でした。正直、二度とこの作曲家の曲は演奏したくないと思ったのですが、なぜか今回もヒンデミットの作品を取り上げることになってしまいました。今回の楽譜も、フルートのために多くのソロが用意されているだけではなく、ピッコロにまで長大なソロがありますから、ぜひ2人のフルート奏者にご注目ください。
前回の「ウェーバーの主題による交響的変容」では、ヒンデミットと、かつてのバレエ・リュス(ロシアバレエ団)のダンサーで、亡きディアギレフの跡を継ぐ形で結成された「バレエ・リュス・ド・モンテカルロ」の芸術監督だったレオニード・マシーンとのコラボレーションがありましたが、今回の「気高き幻想」はそれ以前、彼との最初のコラボから生まれた作品です。
ヒンデミットがマシーンから、一緒にバレエ・プロジェクトを共同で進めたいという申し出を受けたのは、1936 年の 10 月のことでした。ヒンデミットは翌年の5月に、フィレンツェのサンタ・クローチェ教会を訪れる機会があったのですが、その時にそこで見たジョットによってアッシジの聖フランチェスコの生涯が描かれた巨大なフレスコ画に圧倒され、すぐにこれをモティーフにしたバレエを作ることをマシーンに提案します。
最初はためらっていたマシーンもやがて賛同し、二人の親密な共同作業によって11曲から成る音楽は完成します。1938 年7月 21 日にバレエはロンドンで「アッシジの聖フランチェスコ」というタイトルで初演されました。そこでは、裕福な毛織物商のぼんぼんだったフランチェスコが、親に逆らい吟遊詩人となって各地をさまよう間に、様々な出会いから悟りを開き、聖人となるまでが演じられています。
出版に際しては、タイトルが「気高き幻想」に改められました。さらに、ヒンデミットは、このバレエ音楽の中から5曲を抜き出し、それを 3 曲に再構築した「組曲」を作り、同じ年の9月13日にヴェネツィアで彼自身の指揮による初演を行いました。その際に、ほぼ1本だけだった木管楽器を倍に増やすなどしてサウンドに厚みを持たせています。
1曲目「序奏とロンド」
オープニングは、ヴァイオリンとクラリネットのユニゾンによる、とてもゆったりとした瞑想的な音楽です。これは、バレエの後半、旅に出たフランチェスコが、乞食に自分の服を与え、代わりにもらった古い服をまとって旅を続ける途中でさる教会の前で熱心な祈りを捧げていると、突然世界全体を幸せにしようとする思いがあふれ出てくるというシーンで流れます。後半は、まるでグレゴリオ聖歌のようなリフレインに導かれ、フルートのソロで喜びに満ちたメロディが歌われます。これは、悟りを開いたフランチェスコの心の表れでしょうか。時折、みんなで手を合わせて合掌するような場面も出てきます。さらに、クラリネットも負けじと喜びを共有するようなフレーズを繰り出します。
2曲目「行進曲とパストラーレ」
これは、フランチェスコが通りかかった村での出来事です。遠くから太鼓とピッコロによる楽隊の先導で兵隊の行進が近づいてきます。それは、「いち・に・いち・に」という普通の2拍子のきっちりとした行進曲とは違って、ちょっといびつなリズムになっているので、もしかしたら右足と右腕を同時に出してしまってずっこける(死語)、なんてことになってしまいそう。これは、ヒンデミットお得意のギャグなのかもしれません。
しばらくすると、村人が祈りを捧げているのでしょうか、どこか鄙びた讃美歌のようなものが現われます。しかし、それは、大音響と変わった行進曲によって中断されてしま、いきなりあわただしい音楽に変わります。それは、フーガの形をとって、兵隊たちが村人たちに暴行を加えている様子を描写しているのかもしれません。ひとしきり暴れまわった兵隊たちは、やがて元のように隊列を組んで去っていきます。
後半は、フランチェスコの前に、「謙遜」・「純潔」・「清貧」という3人の女性の姿をした幻影が現れるという神秘的なシーンです。弦楽器とフルートによって歌われる高貴で穏やかなテーマには、フランチェスコ同様、心が洗われることでしょう。そして、最後は、フルートに代わって登場したオーボエによって、哀愁に満ちたパストラーレ(6/8拍子の田園曲)が奏でられます。
3曲目「パッサカリア」
バレエでも最後に演奏される曲で、ラテン語で「創造主を讃える歌が始まる」というサブタイトルが付けられていました。「パッサカリア」というのは、バッハのオルガン曲で有名ですが、短い低音のフレーズを何度も繰り返す中で、様々な変奏を施すという音楽です。ここでは、最初に。金管楽器のユニゾンによって奏される6小節のテーマの後に、19 回の変奏が続きます。それはやがて偉大な行列となって進み、運命的で壮大なエンディングを迎えます。そこでは、弦楽器と木管楽器がとても細かい音符で華やかな雰囲気を演出しています。アッシジの聖フランチェスコと言えば、小鳥に説教したこととセットで語られることが多いようですが(これには、様々な解釈があるそうです)、この部分は指揮者の末廣さんには、実際にアッシジに行ったときに聴いた夥しい数の小鳥の鳴き声のように感じられるのだそうです。バッハの「パッサカリア」はハ短調で始まったものが、最後はハ長調で終わるという「ピカルディ終止」になっていますが、この曲でもやはりそのピカルディ終止が使われています。クライマックスで迎えるその感動的な瞬間を、どうぞお聴き逃しなく!
Aventure Number : 3618 date : 2022/8/14


今日の禁断 キュウリ


 いま、私が住んでいるマンションは大規模修繕の真っ最中です。実は、10年以上前にも1回やっているので、これが2回目となります。前回の時は私はその実行委員会のようなものに加えられてしまっていたので、最初から最後までこまごましたことを見聞きしていたのですが、今回は全くノータッチ、管理組合が作った計画にしたがって、住居者として必要なことをやっているだけです。
 前回と今回とでは、施工業者も違っているので、手順も少し変わっていました。前回最も大変だったのは、ベランダに置いてある物の撤去です。ベランダの工事をしている間は、何も置かない状態にしておかなければいけないので(というか、本当はマンションではベランダにモノを置くことは禁じられているんですけどね)、大量に置いてあったプランターを、車に何回にも分けて乗せて職場まで持って行きましたよ。ところが、今回は、私のようにベランダのほかにルーフバルコニーもあるところでは、それぞれの工期が違っているので、ベランダのものをルーフバルコニーに移動するだけで済みそうなのですね。これだったら簡単です。
 でも、説明会の時に分かったのですが、長く住んでいる人などは、ベランダに物置を置いてしまっているので、それをどうしようか途方に暮れていたようですね。1回大規模修繕をやったので、もう大丈夫だろうと思って買ったのでしょうが、いったいどうしたのでしょうね。
 外壁の色も全部塗り直すようです。今は、それをやっている最中なのですが、こんな風にベージュだったのが白くなるようですね。
 奥が、塗装工事が終わったところです。手前はこれから。
 このあと、私のところも塗装工事が始まるのですが、そのために窓の部分がマスキングされて、ポリエチレンのフィルムで密閉されてしまい、窓を開けても風が入ってこないようになってしまいました。
 これは、私の部屋なのですが、ここにはエアコンもないので(つけられません)この間中の猛暑の時は風だけが頼りでした。そんな時にこんな風になっていたら、大変でしたね。まあ、いくらか涼しくなってきたので、おそらく何とかしのげるだろうと思ってますけど。
Aventure Number : 3619 date : 2022/8/17


今日の禁断 ダスキン


 私の職場は山の中にあるので、いろんな動物を見ることがあります。だいぶ前ですが、蛇がネズミかなんかを飲み込んで動けなくなっていましたね。池には夥しいカエルの卵がありましたし、今でも、天井裏にはハクビシンが住んでいるようですよ。ですから、突然こんなのが見つかったりします。
 スズメバチの巣ですね。よく分からないかもしれませんが、周りにはたくさんのハチがゴロゴロしています。巣の中には何百匹もの幼虫や成虫がいるのでしょうから、そんなのが飛んで来たらとても危険です。ですから、これはそのままにしておくわけにはいかないと、即撤去することにしました。もちろん、シロートには出来ない仕事ですから、専門の業者に頼みます。
 夕方になって、ハチの活動が鈍くなるころに作業は始まりました。防護服を着て、殺虫剤を噴霧してますね。
 巣はなくなりましたが、次の日になってもこのまわりにまだハチがたくさん寄ってきてましたね。でも、もう巣がないことが分かれば、いずれここからは居なくなることでしょう。
 コロナの場合も、同じように「元を絶つ」ということを行えばある程度の収束は可能なことは、最初のステイホームの段階で分かっていたはずでした。逆に、多くの人が移動したりすると、極端に感染が拡大する、ということも学習していたはずです。ところが、それだけのエビデンスがあることが分かっているにもかかわらず、政府や自治体は何の根拠もない「行動制限の撤回」という愚策を国民に強いるようになっていました。もちろん、それは「人の命」よりも「経済活動」の方が重要だという判断からなのでしょう。おかげで、この夏には観光地では人があふれることになって、まるでコロナが終わってしまったかのような様子が日々メディアでは紹介される始末です。
 そして、気が付いてみれば、感染者数は今までになかった数値にはね上がっていました。対策を何もしていなかったのですから、これは当たり前ですよね。一番恐ろしいのは、かかったとしてもそれほどひどいことにならずに治ってしまった、ということが、いつの間にか平気で語られるようになってしまったことです。高齢者や基礎疾患がある人たちは、そんな簡単には治癒しないはずですし、後遺症だって残ってしまうはずなのに。
 なんでも、東京あたりのオーケストラでは、メンバーが続々感染しているために、他のオーケストラから大量にエキストラに来てもらうことが日常化しているそうですね。実際に、管楽器の首席奏者の席に、他のオーケストラの首席奏者が座っていた、などというのは、もう当たり前のことのようですね。まあ、そんなことはベルリン・フィルでもやっていることですから、演奏上は何の問題もないのかもしれませんけどね。
 ニューフィルはプロではありませんから、そこまでして演奏会をしようとは思っていないはずです。練習にしても、今週はコロナのせいでお休みでしたが、来週は分奏なのでやるかどうかはパートに一任する、という通達がありました。もちろん、私としては先週より感染者が増えているのですから、練習を再開する理由が見つからないので、それをメンバーに伝えたら、結局木管の分奏はやらないことになりました。他のパートはどうなったのでしょうね。
 ただ、仙台市の場合は、予約してあった会場はキャンセルしても使用料は全額返還される、ということをやってくれています。たぶん、県内のほかの自治体では、そんなことはやっていないはずです。「表向きは行動制限は出来ないが、できれば使わないでくれ」というのが、仙台市の本音なんだろうな、と思っています。それはもしかしたら、革新市長の最大限の抵抗だったのかもしれません。
Aventure Number : 3620 date : 2022/8/19

22/8/21-22/10/5