3561(22/4/3)-3580(22/5/18)

今日の禁断 アウトレット


 きのうと今日は、今度の定期演奏会の前の最後の指揮者練習でした。会場は多賀城市文化センターの大ホールです。たしか、去年の秋の演奏会の前にも、同じところの小ホールを使っていましたね。今回はちょっと贅沢に、本番を開いても構わないような立派なホールでの練習です。
 いつもの小さなホールだと、反響版は上にしか付けられませんが、今回は横の反響版もフルに使って、まさに本番モードです。
 音もよく響いて、とても気持ちがいいですね。そんな中で、練習の方も本番モード、交響曲などは全曲をまず最初から最後まで通すことから始めていました。やはり、このタイミングでやっていただいたのはとても有意義でした。もう最後の方になると集中力が切れてきて、本当につまらないミスが連発していましたから、そういう場所をあぶりだしてより精度の高い演奏を目指すことができるようになりますね。
 行くときには、半年前に通ったのと同じ道を走って、ホールに向かったのですが、その途中の風景がガラリと変わっているところがありました。それは、利府街道の、よく行っていたうどんやさんの向かい側です。そこには、広い範囲に柵が張ってあって、その隙間から見るとかつて田んぼだったところがすっかりつぶされて整地されているところでした。どうやら、それはバイパスから、仙台港方面へ行く道(ここも通りました)の間が全部工事範囲になっているようでした。こんな広いところを開発して、何を作ろうとしているのでしょうね。
 その後は、その仙台港への道に入って、そのまま45号線をまたいで、並行している道から45号線に入り、多賀城へ向かうといういつものコースでした。
 ところが、きのうは帰りの時間はもう真っ暗になっていたので、来た道をそのまま戻ろうとしたら目印を見落として、一つ先の道に出てしまいました。一瞬、自分がどこにいるのかわからなくなってしまったのですが、まっすぐ行けば仙台という案内はあったのでそのまま進んでいるうちに、これは産業道路だと気が付きました。そうなれば、あとの道は分かりますから、大幅に遠回りはしましたが無事に帰ることが出来ました。知っているはずの道でも、夜中に通ると全く分からなくなることがあるものですね。
 そのホールの前の庭には、石で作った五重塔が置いてありました。
 でも、なんだかちょっとバランスが悪くないですか?反対側に行ってみると、もっとよくわかります。
 上に置いた「九輪」の部分が、明らかに下とはずれていますよね。おそらく、この間の地震で動いてしまったのでしょう。これって、ホールの人は気が付いていないのでしょうか。
 なぜか、ホール内はロビーでも飲食禁止になっていたので、ブルーシートを敷いてその上でだったら食べられるようにしてありました。ちょっと早めのお花見ですね。
Aventure Number : 3561 date : 2022/4/3


今日の禁断 ヘンデル


 どうやら、最近のコロナ感染者数の増加は、もはや「第7波」の始まりと言っていいのではないか、ということになっているようですね。それを裏付けるように、東北大学ご自慢の「下水道検査によるコロナ感染者数予測」も、こんなことになっていました。
 前回までは、もうこのまま減少をたどり続けるのだと思っていたものが、今回になって急に上昇に転じていますからね。これまで、この「予報」はかなりの精度で「あたって」いましたから、これからもっと上昇することは間違いありません。
 という風に、このグラフを見ればいいのかもしれませんが、本当ならばこれは「予測」なのですから、予測値である赤い色の値のあとに、実際の現象の値である青い色が続かなければいけないはずです。ところが、このグラフ全体を眺めていると、青い線よりも遅れて赤い線が発生しているようには見えないでしょうか。つまり、「予測」に従って「現象」が起きている、というのではなく、その正反対の、「現象」が起こった後に「予測」が出されている、という状態になっているのですよ。そんな物は「予測」でもなんでもなく、単なる「後付け」ですよね。
 特に、この四角で囲ったあたりが、なんだか胡散臭い感じがしませんか?
 紫の四角のなかは、予測値よりも大幅に減ってしまっていたので、次の「予測」を慌てて下げていますし、逆に緑の四角の中は、予測値を完全に裏切って急に増加したので、次はやはり大慌てでそれに合わせた、と。
 こうなると、「AIを使って解析」なんて言ってますが、ほんとかなあ、と思えてしまいますよね。
 いずれにしても、コロナはまだまだ終息には程遠い、ということは間違いありません。そんな中で、来週の週末にはニューフィルの定期演奏会が開かれます。当然のことですが、それに合わせてプログラムのゲラが出来上がってきました。まあ、よっぽどのことがない限り、このプログラムも印刷されることになるのでしょうね。
 ゲラですから、当然間違いもあって、それを探すのが私の仕事です。そこで、1個、面白いミスを見つけました。
 もちろん、すぐに直してもらいましたけどね。
Aventure Number : 3562 date : 2022/4/6


今日の禁断 ディノス


 手作りの本棚が、震災の時には何の役にも立たないということが分かったので、絶対に倒れない天井までの高さのある本棚を注文していたのですが、それがやっと届きました。ですから、さっそくそれを組み立てて、段ボール箱に詰めて家中の空いたところに置いてあるたくさんの本やCDを収めなければいけないところなのですが、その、本棚を置くべき場所には、この間買ったニトリのツッパリ棚がすでに場所を占領していました。
 もちろん、これは、あくまで本棚が届くまでの仮の姿だったので、まずはこれをどかさなければいけません。しかし、ここに置いてある物を別のところに動かさないことには、棚を撤去することは出来ませんから、限られた狭い空間でそんなことをやるのは、かなり大変なことになってしまいます。
 でも、私は、慎重にそれぞれの場所の大きさとか、新旧の棚のサイズなどを検討して、どのように作業を進めるのかという手順を考えていました。そして、今のところ、時間もあまりとれなかったので、とりあえずこれを完全に取り除いて、
反対側の壁側に持ってくるところまでは完了しています。
 あとは、この写真の手前にある段ボールに入った棚の本体と、右の奥にある、その上に乗せるサブの棚とを組み立てて、さっきの壁の前に並べれば出来上がりです。
 出来上がりは、幅120cm、高さ240cmのものが横に2つ並ぶことになります。ですから、配送は4個口、小さい方は簡単に運べますが、大きい方は持ち上げることもできないほどの重さです。組み立てるためのスペースもギリギリですから、この週末にどれだけのことができるか、やってみなければ分かりません。まあ、組み立て自体は、これまで何回もやってきてますから、何の問題もないのですが、何しろ出来上がった現物は見ていないので、果たしてそれが満足のいくものなのかどうか、というのが、組み立ててみなければわからないというのが、怖いところです。
 さっきのニトリの棚が、まさにそんな、完全に期待外れのものでしたからね。上の写真で、LPを200枚ぐらいとりあえず置いてありますが、これは完全に重量制限をオーバーしていますから、新しい棚が出来上がったら即そちらに移動しなければいけません。出来上がる前に、大きな地震が来ないように、祈っていてください。
Aventure Number : 3563 date : 2022/4/8


今日の禁断 ミステリー


 新しい棚の設置はひとまず終わりました。一応、土日に集中的に作業を行うつもりで、いろいろと計画を練っておきました。もちろん、実際に作業を始めると予想と違っていたことが起こったりしますから、それも考慮に入れての計画です。
 まずは、本棚の組み立てですね。この手のものは、すでに職場で何回も扱っていたので、手順は頭に入っていました。しかし、やはりメーカーが違うと、その組み立てのポリシーも異なってくるようで、説明書を読んでみるとちょっと今までとは違うやり方での指示がありました。というか、この説明書というのは、必要最低限、いや、必要なことまできちんと書かれていないという手抜きですから、そのあたりはこちらで色々補いながら作業を行う必要があります。つまり、組み立てる前のパーツには、それぞれに、説明書に対応した番号がしっかり印刷されているのですが、そんなことは一言も説明されていないので、そのことに気が付いたのは、1つ目を組み立て終わってからでした。つまり、似たような部品で、取り付ける場所が違っているものがあったのですが、最初にそれを間違えてしまって、ねじ穴しか開いていないところにタボを入れようとしたらどうやっても入らないので、その穴をわざわざ削って大きくしたりしてしまいました。別に、それで問題は出なかったのですが、かなりの時間のロスがありましたね。
 作業は、棚を横にして行わなければいかず、出来上がったものをその後立てなければいけないのですが、これも狭いところでやるのはとても大変でした。というか、本来こういう作業は2人でやるようにと書いてあるのに、私の場合は全部一人でやらなければいけませんでしたからね。
 一番大変だったのは、180cmの高さの棚の上に、さらに55cmの高さの上置きを乗せる作業でしたね。上置き自体がかなり重たいのですが、それを上にあげて、さらに、本棚の上に差し込んだタボの上に、正確に乗せなければいけません。それでも、何とか全部立て終わった時には、満足感がありましたね。これが、土曜日の仕事。午前中は買い物に駆り出されていたので、本格的に始めたのは午後からですが、完成したのはもう夜中でした。
 そして、日曜日はひたすらそこにCDやら本を入れていきます。CDは大きさが決まっているので簡単に入りましたが、もう順番はでたらめです。シュッツの隣に竹内まりやがあって、その隣は武満徹、とかですから、これはいずれ並べ替えなければいけません。
 そして、薄々感じてはいたのですが、もはやこれだけのスペースがあっても、本は全てを収納することは不可能だということが、いよいよ確実になってきました。本と言っても大半は昔かった文庫本ですから、もう絶対再読などはしないはずです。ですから、それはもう廃棄することにしました。もうバーコードも付いてない時代のものですから、ブックオフに持って行っても廃棄されるだけですので、もう潔く捨てることにしましょう。結局、300冊ぐらいの文庫本が、その「廃棄」の対象になりました。内訳は井上ひさしと清水義範。おそらく、この二人の文庫本はほぼすべて網羅していたはずですが、今となっては何の未練もありません。ほんと、なんで昔はあんなに熱中していたのだろうと思ってしまいますね。完全に、何の価値もない本ばかりでした。新しいところでも、中山七里も全部捨てました。最近になって初めてデビュー作を読んだときに、とても不快な描写があって、もうその作者自体をまるごと否定したくなったものですから。
 ということで、あとはいしいひさいちなどのマンガを入れたら、棚はほぼ埋まってしまいました。写真では右端の列が切れてます。でも、まだまだ、ハードカバーとか画集などが向かい側には残っています。とりあえずは普通に使えるようになったので、あとはぼちぼち入れ替えを進めていきましょう。
 ほんと、二日間フルで作業をしたら、もう夕方は座ったら立てなくなってしまうほど、疲労感がありました。まずは、この体調を回復させないことには。というか、今週末はもうニューフィルの本番ですね。
Aventure Number : 3564 date : 2022/4/11


今日の禁断 ブラームス


 さあ、いよいよ今度の週末はニューフィルの本番となりました。2回続けて春の定期演奏会が中止となっていましたし、その時よりもコロナの感染者はずっと増えていますから、どうなることかと思っていましたが、まあ今の時点ではどこからも中止にしようという声は出てきてはいませんから、このまま開催されるはずです。
 私としては、本当のところは、ちょっと今回の取り組みには納得のいかないところもあったので、いっそ中止にした方がよかったのに、と思っていましたけどね。なんせ、この間の指揮者練習の前にはとても深刻な問題が勃発してましたし、指揮練の最中にも別な問題が浮上したりしてましたからね。いや、それはあくまで内部の問題ですから、聴きにいらっしゃるお客さんには満足のいくような演奏を目指すのは当然のことです。しっかり心を込めて演奏させていただくつもりです。
 ということで、きのうが本番前の最後の練習となりました。まずは、私としては、新入団員で先週入団承認された方がいたので、次の「かいほうげん」のためにその写真を撮ることにしてありました。この日を逃すとあとは演奏会の後になってしまいますからね。さいわい、練習が始まる前にきちんといらっしゃっていたので、隣の小部屋に行って撮影させていただきました。ただ、女性の場合、最近はマスクをするのであまりお化粧はなさらないようなので、マスクを取って写真に写ると、いろいろ問題が起きかねません。その方もかなり気にされていたので、私のできる限りのところで修正を施させていただきました。これが、元の写真。
 そして、これが修正後、です。
 もちろん、「かいほうげん」には修正後の写真を使います。
 あとは、土曜日の前日練習で本番を迎えることになります。当初は、新幹線が再開しても徐行運転の程度やダイヤがどうなるのかが分からなかったので、前日は東京での本番を終えてやってくる指揮者が練習には間に合わないために内部だけでの練習のつもりだったのですが、うまくすれば最後の1時間ぐらいは見ていただけるのでは、という見通しが立ったので、少し時間を延長して指揮者との練習もできそうになってきました。もっとも、それはメインの曲だけなので、私はその前に帰ってしまいますけどね。
 それよりも、その前に会場がお隣なので、楽器を人力で運ぶことになっていますが、なんだかお天気が怪しい予報なので、ちょっと心配です。最後まで何かと面倒くさい演奏会になってしまいそうですが、本番は喜古さんの思いっきり明るい指揮で弾けましょう!
Aventure Number : 3565 date : 2022/4/13


今日の禁断 クラシカ


 この「禁断」は、毎回そのまま私のブログ「おやぢの部屋2」にコピーしています。ただ、書式がこのサイトとブログとでは違っているので、ちょっとした手直しは必要ですが、基本的にテキストをそのままコピペすれば直ちにブログが出来てしまいます。ただ、ここで使われている写真はこのサイト内ではなく、別のサイトからリンクして挿入するようにしています。つまり、本体のサーバーのディスク使用量がほぼ限界までに達しているので、もはやテキストをアップロードする余裕がなくなっているものですから、新たなレンタルサーバーの方に画像は送って、そこからリンクさせている、ということをやっているのですね。
 かつては、このブログでは、そのリンクの部分の「<A>」と「</A>」というタグで囲まれたところもきちんと認識してくれて、そのままリンク先の画像が表示されるようになっていました。ところが、ネット社会ではセキュリティを強化するというのがトレンドになってきて、大きなウェブサイトでは次々とSSL化が進み、このブログもそのような「https」が最初になるURLに変わってしまいました。その結果、ブログの中でリンクされている先が非SSLのサイトだと、それがリンクされないようになったのです。もちろん、SSL化というのはシロートにはとても面倒くさいことですから、私のサイトは、画像だけのサーバーでも、それには対応していません。というか、個人サイトではなかなか難しいようで、そのパイオニア的存在のさるクラシックのサイトでも、
 CHROMEではこのように表示されていますからね。
 ですから、そのような切り替えがあった時には、私のブログの中から画像が一斉に消えてしまいました。。新しくアップする時には、そういう手順で最初からやればいいのですが、以前の画像を復活させるためには、画像を新たにブログのサーバーに送って、それを挿入し直さなければいけません。もう、何カ月もかかって、そんな作業をやり続けて、やっと全ての画像を元に戻しましたよ。
 そんなことがあったのはもうだいぶ前のことで、そんなことがあったことも忘れたころ、突然、いつもの手順で画像を送ろうとしたら、もうすでに画像が入っていることに気づきました。いったい何があったというのでしょう。これは、明らかに以前のSSLのポリシーからは許されないことなのに。
 ブログのマニュアルを見ても、この件に関しては何の案内もないようでした。まあ、もしかしたらSSLの定義が変更されて、リンク先が非対応でもかまわないことになったのかもしれませんね。まあ、ひと手間省けることになったのでありがたいことではあるのですが、なんか不気味です。
 ブログには、「禁断」だけではなく「おやぢ」もコピペしています。あちらは、本体には10本ごとにファイルを区切ってそれぞれにサブタイトルを付けているのですが、今回は「未来へのテイクアウト」でした。これは、お分りのように、きのうから始まったキムタク主演のドラマ「未来へのテンカウント」のもじりです。いや、最初このタイトルをラジオで聞いた時に、ついにコロナ禍をネタにしたドラマが出来たな、と思ったのですが、それは聞き違いでした。でも、このドラマのオープニングでは、「テイクアウト」ではありませんが、もう一つのコロナ語の「デリバリー」の方が登場していましたね。
Aventure Number : 3566 date : 2022/4/15


今日の禁断 ハンガリアン


 ニューフィルの定期演奏会が終わりました。まずは、きのうの前日練習から。
 結局新幹線が再開して、何とか最後の方には指揮者の喜古さんも間に合うということで、その前に本番通りの曲順での通しが行われました。最初は、一度も止めずにやりたい、なんて言ってましたが、何のかんので時折停めつつの「通し」となっていました。ですから、私は本来の出番の前半の2曲が終わればあとは居なくてもよかったのですが、急遽アンコールのピッコロを吹かなければいけなくなって、後半のブラームスが全部終わるまで待っていなければいけませんでした。
 その日は、久しぶりに私の吹いていたところを録音していました。最近、フンパーディンクの最後のピッコロの音が低いという指摘があったもので、その確認のためです。ところが、前半の通しを終わって最後のアンコールまでの間にその録音を聴いてみようと思ったら、ゲインオーバーで音が完全にひずんでいました。久しぶりにD100のマイクモードを使ったので、ゲインではなくボリュームのつまみで音をさげていたのですね。でも、そのフンパーディンクの最後の音は、確かにものすごいピッチでしたが、ピッコロはむしろ高いように聴こえました。これは、本番で気を付けないと。
 そして、ブラームスが終わったのでアンコールを吹くために席に戻って吹き始めると、全然音が響きません。これは、やはり本番のコンディションの調整が必要ですね。とりあえず、後半は演奏している写真を撮る予定でしたが、そんなことをしているわけにはいかないと思い、別の人にお願いすることにしました。
 今日は、前の日の楽器を8時45分にホールに移動するということだったので、そのぐらいに行ってみると、もうたくさんのメンバーが集まっていました。ただ、実際に開けられるのは8時50分なのだそうで、それまで待っていなければいけません。その前に、男性の楽屋がホール内ではなく2階の研修室を使うことになっていたので、そこに向かいます。そこは、6年前に仙台フィルのバックで合唱を歌ったときの、合唱団の控室でしたね。その時に、エレベーターを使ってホールまで行けたことを思い出したので、使おうと思ったら、動きません。どうやら、事務室に行ってお願いしないと動かしてもらえないようで、それはお願いしてなかったようですね。ですから、私が事務室に行って、動かしてもらえるようにしました。
 実は、コンサートホールやその周辺に入ったのは、改修工事が終わってからは初めてでした。トイレだけは、ものすごく立派に変わっていましたし、談話室も椅子の並び方が変わっていましたね。最近は定期演奏会はずっと私がハイレゾで録音しているのですが、このホールは初めてでした。でも、他のホールと同じように、下手の陰アナブースの横に、ちゃんとライン・ケーブルが用意されていましたね。録音も全く問題なくできましたから、すでにアップロードしてあります。掲示板にそのリンクがありますので、そこからお聴きになってみてください。
 もちろん、私も自分が吹いたところは聴いてみたのですが、なんか、自分が吹いたとは思えないほどのフルートが聴こえてきたのには驚きました。前回の定期演奏会あたりでちょっとした吹き方のヒントが見つかったので、今回はそれを徹底的に修練していたのですが、その成果が表れたのでしょうね。
 そのせいでもないのでしょうが、フンパーディンクではピッコロだったのですが、最後に他のソリストに交じってピッコロまでたたされたのにはびっくりしました。ところが、アンコールのピッコロは、ステージの袖で中に入るきっかけを待っていたら、指揮者が演奏を始めようとしたので、あわてて入りました。指揮者は「ちょっとお待ちください」と言ったので、客席に受けてましたね。その直後の写真です。
 あとで、いろんな人から「アンコールに走って入って来た人は初めてだ」と、からかわれましたね。
 さっき伝わってきた情報では、観客数は384名だったそうです。前回よりも少なかったようですね。まあ、仕方がないですね。
Aventure Number : 3567 date : 2022/4/17


今日の禁断 ドビュッシー


 演奏会が終わると、そろそろ「タケノコ」のことが気になってきます。実際にタケノコが出てくるのは今度の連休のあたりなのでしょうが、その前に1年間何もしていなかったので、竹藪の中がかなり荒れていますから、それを整備しないといけません。
 ご覧のように、手前には七夕などのために切ったものの残りが、まだ枝を付けて横たわっていますし、奥の方には立ち枯れした竹が斜めになっていますよね。だいたい、1年で10本以上こんな風に完全に枯れて、根っこもすっかりダメになって自然に倒れてしまう竹が出てきます。それを処分しないと、邪魔になりますからね。
 ただ、もう完全に根っこから倒れていても、結構しぶとく土の中に頑張っているのもありますから、それは引っこ抜かなければいけません。それをやるとかなり腰に来るのですが、仕方がありません。
 そんな風にして抜いたものは枝を払ってチェーンソーで短く切って積み上げておきます。そんなことを、これからぼちぼちやっていくことになりますね。
 ただ、それも1時間もやれば体が限界に達してしまいますから、演奏会も終わったことなので少し自由な時間も出来てきます。そこで、「デジタル・コンサートホール」なんかを見てみることにしました。この間の「おやぢ」で、必要に迫られて、確か今だと7日間は無料で見られるはずだったと、ここにアクセスしてみたのですが、それはどうやら新規の会員登録者に対する得点だったようで、私のようにアカウントだけ作ってたまに来るクーポンだけを使っている人は、普通に課金されることになっていました。そこまでして見たいとは思わなかったので、ダメモトで「裏アカ」を作って新規加入を装ってみたら、アクセスできてしまいました。ですから、せっかくですのでこの7日間でずっと見てみたいと思っていたのをまとめて見てしまおうと思いました。
 そこで、まず、なんとベルリン・フィルがデュリュフレの「レクイエム」を演奏したものがあったので、それを見てみました。考えてみたら、この曲のオーケストラ版の映像なんて、これまでは見たことがありませんでしたね。指揮はドナルド・ラニクルズ、左手に指揮棒を持っているんですね。オーケストラも、ホルンやコール・アングレが大活躍しているのがよく分かります。何より、ベルリン放送合唱団が素晴らしかったですね。メンバーがみんな若いですね。
 もう1本、ペンデレツキの「ルカ受難曲」を、アントニ・ヴィットが指揮をした映像も見ました。こちらの曲も、映像で見るのは初めてでした。木管では、オーボエが入っていないんですね。クラリネットもバスクラしかなく、サックスが2人入ってます。フルートは4人もいます。3番のウェーバーがアルトフルートを吹いてましたね。こちらの合唱は、確かCDで演奏していたワルシャワの合唱団と、児童合唱団なのでしょう。児童合唱には、別に指揮者が前に立っていて、モニターを見ながら指揮をしていましたね。大人の合唱団は、先ほどのベルリンの合唱団とは対照的に年配のメンバーが殆どでした。この曲は音取りが難しそうで、時折音叉を使っている人がいましたね。ピッチパイプを吹いていたという猛者もいました。
 指揮者のヴィットは大熱演で、途中で蝶ネクタイが外れてしまっていましたよ。
 そのまんまで、観客に向かっていました。後ろのヴァイオリン奏者は、笑いをこらえているのでしょうか(まさか)。
 でも、カーテンコールで戻って来たときには、ちゃんと直してましたね。
 モバイルルーターを変えたので容量を気にする必要もありませんし、HDMI経由の音もとてもクオリティの高いもので、存分に楽しめました。
Aventure Number : 3568 date : 2022/4/20


今日の禁断 ダウン


 ニューフィルの演奏会が終わって、それに伴う公式サイトの更新など一連の作業がしばらく続きました。おそらく、数日後には演奏会と、その前のリハーサルの写真を集めたページも、アップすることができるようになるはずです。録音も、本番の次の日には、私がホールが用意してくれたライン入力を使ってハイレゾで録音したものが聴けるようになっています。こちらは、ただ元の音源を適当なところで分割してそのままアップしたので、細かい編集がされていませんから、拍手などもそのまま入っています。それを聴くと、アンコールで喜古さんはもう曲を始めようとしていた時に私や打楽器の人たちが慌ててステージに入って来たので、一旦指揮棒を置いて、客席に向かって一声発してから、おもむろに演奏を始めていたのがよく分かります。
 後になった考えてみたら、この時に、喜古さんはそのまま演奏を始めてしまって、私は席に着かないで袖のあたりで最初の「D」の音を吹いていたりしていたら、さぞやカッコよかったのではないでしょうかね。そのあと少し休みがあるので、その間に席に着いて、何事もなかったように演奏を続けるんですよ。打楽器も、演奏が始まるのは途中からですからね。もちろん、あの時にはそんなことを考えるような様な余裕なんかはありませんでしたけどね。
 さっきの写真でも、そんな様子は撮ってはいなかったようで、もう席に座ってピッコロを吹いているカットしかありませんでした。でも、もちろんこれは録画されていますから、それを見ればどんな様子だったのかは分かるはずです。いつもは、もう次の日にはBDが出来上がって、自宅まで届けられていたので、今回もすぐにそれが見れると思っていたのですが、その次の日にも届きませんでした。その日に技術委員会があったので、その担当のHさんも来ていたのですが、彼の方から、そのあたりの事情を教えてくれました。今回は機材を新しくしたので、ちょっと画像を処理するのに手間がかかっていて、いつものようには作業が進んでいないのだそうです。でも、今日になったら作業を始めることができるようになったようなので、近々見れるようになるでしょう。
 私の方も、なにかやり残していることがあるような気がずっとしていたのですが、それが最新の「かいほうげん」がまだサイトにアップされていないことにやっと気づきました。今月初めに発行したので、もうかなり時間が経ってしまいましたね。その間に、私の部屋の本棚の据え付けなどで奮闘していたら、つい後回しになっていました。ついさっき、やっとアップしたところですので、見てみてください(要パスワード)。
 そうこうしているうちに、もう来週からはブルックナーの練習が始まります。そして、恒例の「懇談会」があるので、その議事録の起こしなどもやったりしつつ、次の「かいほうげん」作りも始まります。そこで、せっかくブルックナーをやるので、最新の情報を盛り込むために、「4番」の「第3稿(1888年稿)」の新しいスコアを手配してみました。
 これは、かつては弟子たちによる「改竄版」と言われていて、ハース版やノヴァーク版が出てからは誰も演奏しないようになっていたのですが、最近(といっても、かなり前ですが)そのノヴァーク版の一部として公式に楽譜が出版されていたのですね。ですから、それを使って演奏する人も増えてきて、CDもかなりのものが出ています。アマオケでも、この楽譜で演奏しているところがあるそうですね。そのスコアの現物を探してみたら、まだ在庫があるお店があったので、早速注文してみました。これに、もう一ネタ加えれば、たぶんページが埋まるはずです。
Aventure Number : 3569 date : 2022/4/22


今日の禁断 エクセル


 演奏会が終わって初めての週末、土曜日は愚妻が好きな「ガーデン・ガーデン」にやってきました。実は先々週もここには来ていたのですが、前回とは展示されている花がガラリと変わっていたのだそうです。私は、ガーデニングにはそれほど関心がないので、もっぱらアイス屋さんの前のテーブルに座って、ゆったりと読書をしています。
 そのアイス屋さんのお隣では、オーガニックなランチが出てくるのですが、こんなことになっていました。我が家もそうですが、まだまだ全面的に復旧するのは大変なようですね。でも、アイス屋さんは無事だったようで、久しぶりにラムレーズンを堪能しました。
 通り道の西道路は、メタセコイアの並木が緑色に変わってきましたね。先々週はまだ葉っぱは全然なかったのに、一斉に芽吹いてきたのは感動的です。
 途中で川平の明成高校の前を通ったら、工事中だったグラウンドわきの土地と校舎の間に、道路をまたいで横断橋が出来ていましたね。昔は「朴沢」という、女子だけのちょっとさえない学校でしたが、最近では共学になってスポーツ関係のスターを輩出している有名校になってましたね。通るたびに施設が新しくなっているようで、なんかすごいエネルギーを感じます。
 今日は、全く予定もしていなかった用事が出来てしまって、午前中は市内某所に行ってきたのですが、そこでの係員の対応には非常に腹が立ちました。ミッションを達成させるためには、スマホからフォームを送信しなければいけないのですが、そこで、記入したはずの住所の番地が抜けていただけで、それを最初からやり直させられました。そして、そのミッション自体も、紙に書いた説明を読みながら自分でやらなければいけません。何とかやり終えて係員に渡すと、「裏側の指令が、まだ終わっていない」と突っ返されました。そこを直してもう一度渡すと、さらに別な間違いを指摘されて突っ返されました。それは、その場で簡単に直せるのに、わざわざ別のブースに行ってやり直さなければいけないんですよ。もう、嫌がらせとしか思えません。こんな、顧客に対する教育が全くなされていないクズのようなやつらが、とてもナーバスな仕事に関わっているなんて、信じられません。あまりに腹が立ったので何もする気になれず、結局予定していた演奏会の写真もまだアップできませんでした。
 でも、もう一つのミッション、町内会の会計の引継ぎは、無事終わらせられて、やっとお役御免となりました。帳簿付けなんて初めての経験でしたが、何とかやり終えました。いや、どうやら、私のスキルはほかの人にとってはかなりのもののように思えたらしく、「出来たら、来年も続けてお願いできませんか?」なんて言われてしまいましたが、それは低調にお断りをしましたよ。これで、さっきのいやな思いも帳消しになってくれました。
Aventure Number : 3570 date : 2022/4/24


今日の禁断 クラスター


 Facebookでは、「友達」の誕生日になると「お祝いしよう!」というメールが届きますね。今日届いたのは、こんなのでした。
 喜古さんは、つい先週演奏会で指揮をして下さった方、そして佐々木さんは、1年前と2年前にやはりニューフィルの指揮をお願いした方ですが、いずれも本番直前に中止が決まって、まだ演奏会はやっていないのですが、つい最近来年の春の演奏会の指揮者に決まっていましたね。つまり、ニューフィルは4年続けて、春の演奏会の指揮者としてお迎えする(した)方の誕生日が同じだった、という珍しいことをやっていたのですね。そして、今回の喜古さんとの演奏会は何とか開けたものの、コロナの感染者数だけを見たら、とてもそんな演奏会などは開けないような状況でしたし、来年の春にもどうなっているかは、全く分かりませんね。
 とは言っても、こと、演奏会に関しては、もはや感染者は減らなくても、適切な対応を取っていれば、ほぼ以前と同じように行うことができるようになってきているのではないでしょうか。しかし、つい最近、現実はそんなに浮かれていられるようなものでは決してないことを思い知らされる事態が、ごく身近で起きてしまいました。前回の「用事」というのが、「抗原定性検査」、濃厚接触者ではないけれど、念のために受けてくれ、と言われたときには、目の前が真っ暗になりましたね。幸い「陰性」でしたが、やはり、まだまだ「コロナと程よく付き合っていく」といったような甘ったるいものではなかったのですね。そんなことは単なる錯覚に過ぎなかったのですよ。もう、あんな怖い思いは二度としたくありませんし、させたくもありません。
 そのことに気づくと、毎年、何とかだましだましやってきた「タケノコ掘りたいかい?」も、これまでは何事も起きませんでしたが、それが今年もそうでいられるか、かなり怪しくなってきます。ですから、なにかがあってからでは遅いので、ここは潔く中止することに決めました。
 でも、タケノコさんたちは、そんな人間どもの都合など考えてはいないのでしょう、今年はいつにも増して早く、そしてたくさん生えてきてしまったのですよ。となると、いつもは最盛期は連休中なので、練習には持っていけませんが、これだったらきのうの練習にだって持って行けますね。そこで、急遽20本ほど掘って(それでもまだまだ残ってます)台車に積んで持って行きましたよ。
 去年、糠をもらいに行ったら、30キロの米袋に入れてくれそうになった米屋さんでは、今年はちゃんと小さなポリ袋に詰めて売ってました。それを、百均で買った小さなジップ袋に入れて、ワンセットになってます。「あ、糠も入ってる!」なんてびっくりしながら、みんな持って行ってくれましたよ。
Aventure Number : 3571 date : 2022/4/27


今日の禁断 ブルックナー


 私は、自分のウェブサイト「ジュラシック・ページ」と、ニューフィルの公式サイトの管理をやっています。それぞれ、新しいコンテンツが出来たらアップしたり、こまめにアップデートを行っているのですが、そもそもこれらは1から私が作ったものですから、デザインなんかも簡単に変えられるので、必要に応じて色々変えていることもあります。
 つい最近も、ほんのちょっとした変更を行ってみました。前にも書きましたが、ニューフィルのサイトで使っている掲示板は、出来合いのものにリンクしているだけなのですが、そこがもう少しすると閉鎖されてしまうというので、その後継の掲示板を探しておきました。その際に、今の掲示板は、いかにもそんなよそのサイトを使っているのがすぐに分かってしまうようなデザインだったので、もう少し、違和感のないようなものにしたいと思って、いろいろ設定を変えてみました。たとえば、タイトルの文字のフォントとか大きさなども、本体に出来るだけ近づけてあります。さらに、背景の壁紙も全く同じものを使っています。
 ただ、そこまでやっても、なんか雰囲気が違うんですよね。その原因は、その壁紙が、公式サイトの方は画面をスクロールすると、一緒に動くようになっているからです。掲示板では、壁紙は固定されていて、テキストの部分だけが動くようになっているのですよ。実例を挙げると、お仲間の仙台市民交響楽団のサイトが、そのような、壁紙固定のデザインになっていますね。どうやら、最近ではそちらの方が主流になっているようなのですね。ですから、掲示板の方は変えることができないので、うちの方でそれに合わせてその壁紙固定のタイプに変えることにしました。
 そのやり方はいとも簡単、スタイルシートにたった2行書き加えるだけでいいのですよ。それをやったら、見事に壁紙が固定されました。ですから、「ジュラシック」の方も、そのように直してみました。ただ、なにしろ、どちらのサイトもスタイルシートはあとから加えたもので、おおもとにリンクさせているわけではなく、個別のページに書き込んでありますから、そのページしか変えることは出来ません。まあ、これから折を見て、徐々に必要なところを変えていくことにしましょう。
 今年の連休は、そんなことと、あとは「かいほうげん」作りで終わってしまうでしょうね。もうすでに、この間の懇談会の文字起こしも終わってますし、必要な写真も揃っているので、連休中に完成してしまうかも。と思ったら、まだまだ、この間の地震の片付けが終わってませんでした。まずは、そっちの方が先でしょうね。
Aventure Number : 3572 date : 2022/4/29


今日の禁断 コントラバス


 今年の大型連休は、久しぶりに何の規制もないということで、それを真に受けて各地の観光地は大賑わいを見せているのだそうです。これまで、何度も、多くの人が一時に移動したために感染者が増加したということを繰り返していたというのに、もうそんなことを忘れてしまったのでしょうかね。本当に、この国の人たちは愚かです。私などは、去年も今年も細々とやっていた「タケノコ掘りたいかい?」も今年は思い切って中止にしましたからね。なにかあってからでは遅いということを、身をもって体験してしまいましたから、その決断は早かったですよ。
 ということで、一応カレンダー通りに休むことにしていたので、今日で連休の前半が終わりましたが、もちろんそんな観光地に旅行するなんてことはやってはいません。いつも通りに、パン屋さん巡り、たまに花屋さんに行ったぐらいですね。
 そして、この間の地震の片づけは、まだまだ終わってはいなかったので、そちらを集中的に行うことになりました。私の部屋はとりあえず普通に使えるようにはなっているのですが、今は誰も使っていない2階の和室が、もうひどいことになっていましたからね。去年の地震の時に本棚を一つ粗大ゴミに出したのですが、そこに入っていたものをまだ整理していなかったうちに、また今年の地震ですから、もう足の踏み場もないようになってます。ですから、その本棚のあった場所に、この間私の部屋のために買ってきたニトリのつっぱり棚の一部が余っていたので(3連から2連に変えました)、その部品にもう一つ部品を加えて棚を作りました。あとは、小さな5段ラックが、地震で何回も倒れていたので、その隣に持ってきて鴨井に固定して絶対に倒れないようにしましたよ。これで、この部屋の耐震対策は完璧になりました。
 その勢いで、私の部屋のクローゼットの中も、いらないものがないかチェックをしてみることにしました。そうしたら、やたらとバッグが出てきましたよ。私は、昔からショルダーバッグを愛用して、しばらく使って飽きてきたら別のを買っていましたから、それを捨てないでいたらもう20個ほどもたまっていたんですね。中には、一時気まぐれでショルダーバッグからトートバッグに切り替えたことがあった名残のトートバッグもありましたね。やはり、最終的にはショルダーに落ち着いていますから、それらもすべて廃棄しました。
 そして、余った時間で「かいほうげん」作りです。今日だけで6ページ分作りました。後半は追い上げるので、多分連休明けには発行できることでしょう。団員紹介のページで写真を撮る機会がなかったのですが、演奏会のゲネプロの時の写真にその方が写っているのがあったので、それを使いました。
 これがその写真。右端の人なのですが、トリミングすると隣の人の腕が顔の前に入ってしまうので、それは消しました。
Aventure Number : 3573 date : 2022/5/1


今日の禁断 インビジブル


 前回の朝ドラは、テーマ曲を歌っている人が大嫌いだったので、見てませんでした。毎日見ていた人も、なんだか主役が3人も出てくるのには無理があるとか文句を言っていましたから、まあ見なくて正解だったのでしょう。というか、やはり大阪制作の朝ドラはハズレが多いですからね。
 それで、今回は東京制作なので一応様子を見ようと最初の頃は土曜日の5回まとめての放送を見ていました。でも、1週目でちょっとがっかりさせられましたね。子役があまりにもひどいものですから。まあ、すぐに大人になった別の人(その人は、かなり期待してました)が出てくるだろうと我慢してみていましたが、結構つらいものがありましたね。
 やっと主人公が大人になって、周りの出演者もそれぞれ常連さんが揃ってきたのですが、やっぱり人が変わってもドラマ自体がとてつもなくつまらないことには変わりはありませんでした。さらに、音楽が最悪です。それこそ、戦後間もないころのラジオドラマのような音楽は、いったい何なのでしょう。かと思うと、いきなりクラシカルで重厚な音楽が出てきたりしますから、困ってしまいます。
 あと1週間が限界でしょうかね。来年の神木くんのドラマに期待することにしましょう。でも、いくらキャストが良くても、台本がこんなんだったらがっかりですけどね。
 その他のドラマであまり期待していなかったのがちょっといいな、というのがありました。それはWOWOWの「TOKYO VICE」です。
 制作がハリウッドのスタッフなんですって。ですから、日本人のキャストも英語でしゃべったりしているのですが、こんな人まで英語を、というのがあって、ちょっと感心してたりします。プロットについては、まだちょっと停滞気味ですが、おそらく裏切られることはないでしょう。それよりも、なんと、これは音声がサラウンドになっているのですよ。映画ではいまやサラウンドは常識ですが、テレビドラマでサラウンドというのは、私が見たのではこれが初めてです。もうそれだけで、しっかりした作り方だな、と思ってしまいます。音楽もカッコいいですし、何よりそのシーンで聴こえてくるべき音がしっかりサラウンドというのがうれしいですね。
 地上波では今回のクールでは一応6本に絞ってみました。やはり「テイクアウト」は期待どおりでしたね。その他は、おそらく最後まで見続けるのは2本ぐらいしかないでしょう。
Aventure Number : 3574 date : 2022/5/4


今日の禁断 パリンカ


 この連休には、自宅とマンションのゴミ置き場の間を何回往復したことでしょう。地震の後片付けと一緒になって、今まであまりチェックしていなかった押し入れの奥などを見てみると、もう絶対に使わないだろうというものがどんどん出てきましたから、もうそれらを捨てまくっていましたね。
 同じことを考える人はたくさんいたようで、そのゴミ置き場には普通のゴミを入れる大型のコンテナが6台ぐらいあるのですが、朝には3つぐらいはまだ空っぽだったものが、夕方にはもう全部一杯になっていましたね。あの緑色の指定ポリ袋にさえ入れておけば、中身はなんでもよいということになっていますから、私などはちょっとした家具なども分解して切り刻んでその袋に詰め込んで捨ててましたからね。
 逆に、その袋に入りきらない大きさのものは、粗大ゴミとして捨てなければいけません。これまで何回もここを使わせていただいていますが、今回も、やはりそこに頼らざるを得ないものが出てきましたね。
 そこまでして捨てていっても、一向に物が減ったと思えないのが、不思議ですね。
 まあ、その甲斐あって、地震で大きなスピーカーの後ろに落ちてしまったポータブル・キーボードを、やった救いだすことが出来ましたよ。
 これは、私がかつてさる合唱団に入った時に買ったものです。それまでも大学のOB達の合唱団には入っていたのですが、それはちょっと生ぬるいところがあったので、もう少ししっかりした所でみっちりやってみたいと一念発起してかなりレベルの高い合唱団に入ったのですね。確かに、練習はとても厳しくて、音取りなどもかなり大変でした。そのために、他の人はみんな小さなキーボードを持っていて、歌っている途中で音をチェックしていたというのが新鮮でしたね。それまでの合唱団では、そこまでやっている人はいませんでしたから。ですから、私もそれに倣って、これを買ってみたのですよ。
 CDと比べてみても分かるように、とてもコンパクトで重宝しましたね。もちろん、オーケストラで使うことはありませんが、自宅でちょっとした音を確かめたいとき(絶対音はありません)、すぐに使えるので便利でした。それが、この前の地震でちょっと手が届かないところに落ちてしまったので、そのままになっていたんですね。
 予想していたことですが、救出されたキーボードからは、音は出ませんでした。電源スイッチがONのところになっていたので、もう電池が切れてしまったのでしょう。前から、もう交換が必要な濁った音になっていましたからね。それで、新しい電池を入れ替えたのですが、スイッチを動かしても電源が入りません。もちろん、音も出ません。どうやら、電池ではなく、内部の部品がもう駄目になってしまったようですね。もう10年以上使ってきましたから、普通の家電だってそろそろ買い替え時でしょうからね。これも、緑の袋に入れて捨ててしまいましょう。
 と思っていたのがきのうのこと、今日になってスイッチを動かしてみたら、なんと赤いLEDが点いたではありませんか。鍵盤をたたくと音も出ますよ。以前と全く変わらない音です。いったい、一晩の間に何が起こったというのでしょう。不思議なことがあるものです。どこかが放電しきっていたものがしばらく経ってまた蓄電されて元に戻ったのかもしれませんね。
 こういうことがあるので、なかなか物を捨てられないのでしょうね。
Aventure Number : 3575 date : 2022/5/6


今日の禁断 ナポリタン


 超大型連休の最終日、夕食時に窓から外を眺めてみたら、南の空にこんなに大きな「バツ印」が見えました。
 まあ、飛行機雲が偶然交わっていたのでしょうが、この連休の間中、まるでコロナが終息したかのような奔放な振舞いが横行していたことに対する、天からの「バツ」のように思えてしまいましたよ。本当に、ニュースで流される観光地の喧騒はとてもこの世のものとは思えませんでしたから、どうなってしまうのでしょうね。現に、感染者数が増加している地方もあるようですから、言わんこっちゃない、というところでしょうか。
 もちろん、私は決して新幹線などには乗らず、市内のホームセンターあたりで買い物をしたぐらいです。久しぶりに「ダイシン」に行ってみたら、なんだか店内の様子がガラリと変わっていました。看板には「アイリスオーヤマ」の文字も見られます。どうやら、最近ここはアイリスオーヤマの傘下に入ってしまったようですね。ですから、店内はオーヤマの製品がずらりと並んでいます。この会社自体も、角田にある単なる雑貨を作っている小さな会社だと思っていたら、いつの間にかもの凄い躍進を見せていたのですね。テレビまで売っていたのですからびっくりです。
 そんなことをしている合間に、「かいほうげん」の制作も着々と進み、ついさっき、すべてのページを完成させることが出来ました。最後の最後になって、どうにもページ割があまり美しくなかったのでどうしたものか、と悩んでしまいましたが、最終的にはきっちりと収まりましたね。これを明日プリントアウトして、しっかり校閲を行わないといけません。最近は、しっかりチェックしていたはずなのに、とんでもない間違いがのこったまま印刷してしまったということが連続しているので、これはきっちりやっておきましょう。
 そんな忙しさですから、録画してあったドラマもなかなか見られません。朝ドラも、先週の分をやっと見終わりました。なんだか、あまりにひどい台本なので、それを一生懸命演じているキャストたちがかわいそうでたまりませんが、逆にそのかわいそうさを最後まで見届けてやろうじゃないか、という気にもなってきましたからね。でも、相変わらずこの音楽のひどさにはあきれてしまいます。
 そんな中で、上白石萌歌がとてもきれいな声で「翼をください」みたいなあの頃のフォークソング系の曲を歌っているのには、ちょっと惹かれました。これを最初は無伴奏で歌っているのですが、途中からピアノの伴奏が入ってくるとぴったり合っているんですよね。メイキング映像があったので、見てみたら、ここでは別に音取りなどもしないで歌いだしていて、後でピアノをダビングしていたようですね。だから、彼女はしっかりA-durで歌い始めていたのでしょう。ただ、そのピアノでは、サビの「とんでゆきたい」の赤い字のところで、普通にE7のコードを弾いていましたね。ここはぜひ、オリジナル通りに「G/E7」と、しっかりナポリを入れてほしかったものです。こんなところでも、このドラマの音楽担当の人たちのセンスの悪さが露呈されていました。
Aventure Number : 3576 date : 2022/5/8


今日の禁断 ワコール


 予想通り、「何の規制もないゴールデンウィーク」が終わった途端に、感染者が急増してますね。こんな当たり前のことに、なぜ、だれも気づかないのでしょう。いや、みんな気づかないふりをしているだけなのでしょうね。この県の知事なんかがその好例、「コロナをインフルエンザ並みの扱いにしろ」ですからね。誰がこんな奴を知事に選んだんでしょうね。
 ただ、逆にそんな風潮を逆手にとって、「対面作業を行わない」というやり方を積極的に取り入れているところも出てきているようです。つい先日、私のカードの会社から、ポイントの交換の案内が来たのですが、これまでは指定された場所に行って商品券とかネットのクーポンなどに交換できたのですが、今年からはそれは一切行わないことになったのだそうなのです。ですから、その交換は、ネットによって行うことになります。その会社の会員登録を行ってポータルサイトにログインして、その交換作業を行え、というのですね。まあ、それに従ってもいいのですが、これ以上パスワードを増やしたくはないので、それはやめて、一応用意されているもう一つの方法、「電話による自動音声サービス」を利用させていただきましたけどね。これだと、商品券しか交換できないのですが、仕方がありません。
 愚妻などは、デパートのバーゲンなどへの会員限定のご招待、などという案内のはがきが来たので、それを私のところに持ってきて、QRコードから登録してくれと頼んできましたよ。一応スマホも持っているのですが、そういうことは出来ないようなのですね。仕方がないので代わりにやってやりましたが、近くにこういうことができる人がいないときはどうするつもりなのでしょうね。
 私が行くスーパーでは、いつも対面レジは混んでいるのにセルフレジはガラガラです。もちろん、私はセルフ派ですから、いつ行っても空いているのでありがたいのですが、やはり、お客さんとしてはしっかり人間が対応してくれる方が安心できるのでしょうね。
 そんな世の中に呼応して、会社から受付を廃止する任務を与えられた男のドラマまで作られています。でも、これまでの流れでは、結局受付は残ることになるような気がするのですけどね。まあ、こんな、思いっきりチープな作られ方のドラマも、結構好きです。
 やはり、人間がやらなければどうにもならないものは確実にあるわけで、ニューフィルだって人が集まらない限り成り立たない団体です。きのうは、私にとっては久しぶりの合奏だったのですが、ブルックナーの4番で、最初に木管がユニゾンで出てくるところが、もうピッチが合わなくてガタガタでした。でも、一応楽章を全部通した後にもう1回やったら、そのユニゾンが見違えるように改善されていました。いや、まだまだ完成形には程遠いのですが、こんな体験を繰り返して次第に良いアンサンブルが出来てくることを、久しぶりに体験しました。
Aventure Number : 3577 date : 2022/5/11


今日の禁断 エキサイト


 以前、確か4月15日のブログで、「今まで手動で入れていた写真が、何もしなくても入るようになった」ということを書いていました。つまり、そもそもこのブログの画像は、私が使っているレンタルサーバーに入っている画像にリンクして表示させているのですが、その私が使っているディレクトリはSSL非対応なので、ブログがSSL化した時にはそのリンクが無効になって表示されなくなっていたのです。そのために、別途画像を挿入しなければいけなかったのですよ。それが、いつの間にか、そのリンクがつながるようになっていた、ということなんですね。それは、その画像のURLを見てみると、私が送信した時には「http」で始まるURLなのですが、そのダウンロード先を調べると、しっかり「https」になっていたのですよ。その中に私が作ったウェブサイト自体は相変わらずSSL非対応なのですが、画像ファイルとか音声ファイルはSSL対応になっていたのです。この辺の仕組みは私には全く分かりませんが、いずれにしてもブログにアップするときにひと手間省けたのと同時に、ブログでは上限がある画像データの容量を、これからは全く気にする必要がなくなった、というのがうれしいですね。確か、その上限が1Gぐらいでしたから、あんまり画像を入れると、そのうちもう使えなくなってしまうだろうと、サイズを小さめにしていましたからね。これからは何の気兼ねもなくバンバン画像が使えます。なんたって、私のサーバーでは200G使えるうちの30Gしか使ってませんから、死ぬまで使ってもパンクすることはありません。
 そのサーバーには、ニューフィルの演奏会の録音のデータも入っています。そして、それは公式サイトからそのまま聴けるようになっています(パスワードは必要)。この間の定期演奏会のデータもきのうやっとそのセッティングが終わって、そこへのリンクも出来ました。これで、演奏会関係の私の仕事はすべて完了したことになります。
 そこで、そのページをつらつら見てみると、こんな、創設以来の全ての演奏会の録音がほぼすべて聴くことができるサイトなんて、他にないのではないか、などという不遜な思いにかられてしまいます。いや、実際に録音のファイルをそろえてくれたのはHさんで、私はそれをただWEBで聴けるようにしただけなんですけどね。
 それはニューフィルのサイトですが、私自身のサイトでも、大昔に作ったブルックナーのページが、今でも結構使い物になっているようなのですね。その内容は、もともとは、1996年の秋に初めてこの曲を演奏するというので、「かいほうげん」のためにその「版」について調べてみたことを何回かに渡って書いたものです。その頃はまだネットは愚かパソコンも使えなかったのですが、そのあとこのサイトを始めた時に、それをコンテンツとしてアップしておきました。ですから、もはや四半世紀も経っているものなのですけど、今読み直してみると、よくこんなものが作れたなあ、と、自分でもびっくりするぐらいなんですね。現に、それを最近見たというニューフィルのこういうレパートリーにかけてはとても詳細な知識を持っているKさんが、「参考にしてます」なんて言ってくれたものですから、結構喜んでいるところです。
 でも、そのぐらいの時が経つと、その内容も古くなってきましたから、折を見て最新の情報も入れるようにしています。つまり、その頃は「改竄版」とされていて誰にも顧みられなかった第3稿が、今では大手を振って何枚もの最新録音のアルバムで使われているようになっているのですからね。こんなサイトを作っていると、「クラシック」の世界でも、その中身が新しい研究でどんどん変わっていくことをリアルタイムに知ることができるのでうれしいですね。
 ですから、こんなのは真っ赤な嘘であることも、すぐに分かってしまいます。
Aventure Number : 3578 date : 2022/5/13


今日の禁断 ショット


 ニューフィルの春の定期演奏会も終わって、その残務整理も完了したところで、今度は秋の演奏会に向けての練習が始まっています。そこで取り上げる曲目は、メインがブルックナーの「交響曲第4番」の第2稿ハース版、前曲がヒンデミットの組曲「気高き幻想」です。今回の私のパートは、ブルックナーの1番だけです。ですから、ヒンデミットの方は本番で演奏することはないのですが、練習の時にはそちらのパートの人が何かの事情でお休みになってしまうこともありますから、そのパートを私が吹かなければならなくなる、というケースも出てきます。そんな時に、いきなり吹こうと思っても無理なので、いつ吹くことになるかは分からない出番に備えて、いちおう楽譜を見てさらっておくことは必要です。
 しかし、このヒンデミットの作品は、もちろんこれまでに演奏したことはありません。なんでも、もしかしたらこれが仙台初演になるかもしれない(そんなことはないような気はしますが)、などという、とても演奏頻度が低いものなのですね。ということは、楽譜出版社にしてみれば、あんまり「儲からない」アイテムですから、スコアこそきちんと浄書(じょうしょ)されていますが(それでも手書き)、パート譜などはもう写譜屋が書きなぐったようなとても汚い楽譜しかありません。しかも、それはレンタル譜なので、前の人が使ったときの書き込みがそのままになっていたりします。さらに、実際に使っているのは原本ですらなく、もう何度もコピーを繰り返して、ものすごく汚くなったコピー譜なんですよね。
 そこに、ヒンデミットです。彼は、楽譜に「調性」を記入しないということで有名です。つまり、彼の作曲法というのは、曲の中で頻繁に転調を繰り返すというのが「売り」になっていますから、そもそも最初に調性を決める意味がないのですね。ですから、彼の楽譜の最初には調号(シャープやフラットが何個か付くしるし)がありません。でも、ハ長調で書かれているのかと思うと、そうではなく、転調するたびに臨時記号がたくさんつけられることになるのです。フルートのパート譜はこんな感じです。
 もの凄く汚くて見づらいでしょ?さらに、この楽譜を見づらくしているのが、これを書いた写譜屋の癖なのでしょうが、加線の音域になった時に、加線が刺さった音では問題ないのですが、加線の間に入る音では、「玉」が線から離れてしまっているのですよ。ですから、この赤枠の中のB♭の音とAの音では、玉そのものの高さは同じか、下手をしたら本来低くなるべきAの方が高い場所に書かれているように見えてしまうのですよ。この場合だと「B♭→C」と読み違えてしまいます。だから、間違えないように、「A」と書き込んでいたのですね。
 こんな変な書き方をするのは、この人だけだったようで、同じフルートのパート譜でも2番の譜面はかなり見やすくなっています。3曲目の頭がユニゾンですから、その違いが分かります。まずは1番。
 そして2番です。
 いくら手書きだからと言っても、せめてこれぐらいのクオリティは確保してほしいものです。つまり、この2番の楽譜では、加線上の玉がきっちり線にくっついているから見やすいのです。赤枠の部分を比較すれば、歴然としてますね。
 画像の容量の上限がなくなったので、たっぷり使わせていただきました。
Aventure Number : 3579 date : 2022/5/15


今日の禁断 エルゴート


 きのうニューフィルの練習に行く前に、びっくりドンキーでご飯を食べようと思いました。いつもはとらの子あたりで済ましているのですが、たまにはちがうところで。そうしたら、お店に入った途端、セルフ会計機が目に入りました。
 まあ、いつもスーパーでセルフレジを愛用しているので、それ自体は珍しくもないのですが、まさかこんなところでも置いてあるとは。でも、向かい側には普通の会計カウンターもあるようですから、そちらも使えるのでしょうね。
 そして、席に案内されると、そこには、
 タブレットですよ。まあ、これも、別のところではよく使っていましたからどうということはないのですが、このお店でも、という気にはなりましたね。当然、いつもは机の上に立っている、木製の重量感のあるメニューなどは置いてありません。
 もちろん、注文はすらすらと出来ましたが、ちょっとほかのお店のものとは細かいところが違っていたので、もしかしたら使い慣れない人は困るだろうな、というところはありましたね。そして、会計はすべてセルフでやることになっているんですって。これは、伝票に印刷してあるQRコードを読ませるのですが、ちょっとコツが必要ですね。まあ、いずれは、すべてのファミレスがこんな風になってしまうのでしょうね。さらに、ロボットが食事を持ってくる、なんてところもあるようですし。
 きのうは、こんなのも届きました。これだけはぜひ映画館で見たかったのですが、コロナには勝てません。仕方なく、セルBDが出るまで待って、即、買いました。サントラ盤だけは前に買ってあったんですけどね。
 こういうものを買うのは久しぶりだったので、まずはメニューが出た段階で、音声モードの設定をサラウンドにしようと思ったら、そこには、言語の設定はあっても、そういうものはありませんでした。今では、そういう設定は機器に応じて自動的に設定されるのでしょうね。あとは、DVDとBDが同梱されているんですね。
 BDの方には、メイキング映像がたっぷり入っていましたので、まずはそれを見てみました。そこでは、撮影機材が色々見られるのですが、クレーンに付けて動き回るカメラなどは、フィルムを使うパナビジョンでしたね。もう、映画撮影の現場ではデジタル化が進んで、フィルムのカメラは絶滅したと思っていたのに、これは意外でした。調べてみたら、やはり、監督によってはあえてフィルムを使って、こだわりの映像を作っている人もいるようなのでした。スピルバーグもそんな一人なのでしょう。
 これは、もちろん、61年前に作られた映画のリメイクです。実際に、その時のキャストの一人が、今回も重要な役で出演したりしていますから、メイキングを見ていてもこの前作へのリスペクトは至る所で感じられます。そのリタ・モレノだけでなく、リフ役だったラス・タンブリンや、トニー役のリチャード・ベイマーまでが撮影現場を訪れて、今回の映画のそれぞれのキャストとご対面、なんてシーンもありましたね。ラス・タンブリンの方は「ツイン・ピークス」で見ていましたからそれほど驚きませんでしたが、リチャード・ベイマーは、もう道でばったり会っても絶対にわからないほど変わっていましたね。
 そんな中で、なんと言っても最大のゲストは、原作の作詞家としてクレジットされているスティーヴン・ソンドハイムです。これを作った時はまだ駆け出しだったので作詞しか任せられてはいませんでしたが、今となっては作曲家としてミュージカル界のレジェンドとなっていますよね。彼は、この映画が完成する前に亡くなってしまいましたから、これはとても貴重な映像です。
 そして、そのインタビューの中で語っていることも、とても興味深い話でした。バーンスタインと曲を作っている時には、「口述で作詞作曲するというすばらしい例だった。書きながら考案していく」という状況だったというのです。そもそも彼は作曲家でもあったので、バーンスタインとお互いに曲も詞もアイディアを出し合って作っていった、というような制作風景が思い浮かぶようですね。ですから、彼のクレジットは単に「作詞家」となっていますが、実際には作曲にも関与していたのでしょう。ちょっとネットで調べたら、彼の10年ほど前のインタビューが見つかりました。そこでは、彼はバーンスタインに作曲家としてのクレジットもほしいとお願いしたところ、バーンスタインはそれまでは印税は彼が3%でソンドハイムが1パーセントだったものを、二人とも2%にしても良いと言ったのだそうですが、ソンドハイムはあくまで作曲家のクレジットが欲しいのだと、その申し出を断ったのだと語っていました。それは果たして本当のことかどうかは分かりませんが、バーンスタインの他の曲はとてもつまらないのにこの作品だけが突出して素晴らしいことを説明するには十分な証言なのではないでしょうか。
 映画の本編はこれから見ます。それについてのコメントは、後日。トニー役の人は、この間の「TOKYO VICE」の主役だったんですね。
Aventure Number : 3580 date : 2022/5/18

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