3461(21/8/14)-3480(21/9/29)

今日の禁断 ホルン


 朝ドラに関しては、私は土曜日にまとめて録画してそれを見る、というスタイルを取っていますから、毎日その日の分を見ているわけではありません。ですから、今朝ネットを見たら、なんだかオーケストラがらみの話が昨日の放送分の中であったようなことになっていたので、ちょっと焦ってしまいました。こういうネタは早い者勝ちですから、出遅れてしまいますよ。
 あわてて録画したものをキャプチャーしてみました。それは、こんなシーンです。
 菅波医師の回想として出てきたシーンで、オーケストラの団員が、こんなコンサートに間に合うように手術をしてほしいとチラシを差し出しているところです。このチラシが、いかにも朝ドラ、突っ込みどころが満載なんですよね。すでに、ネットでは、様々な突っ込みであふれていました。まあ、オーケストラの名前とか演奏会場の名前は架空のものですからいいのですが、「モーツァルトのピアノ協奏曲」や「ベートーヴェンの交響曲」に番号がないという、とても初歩的なミスがまず指摘されていましたね。さらに、指揮者やピアニストの名前もない、というのもお約束です。
 まあ、そんなことは誰でもわかるので、私としてはその「オーケストラ」の写真に注目です。こんだけはっきりした写真ですからどこのオーケストラなのかは分らないまでも、演奏しているホールぐらいは分るのではないでしょうか。ですから、まずこの画像のチラシをきちんと整えました。
 あちこち歪んでますがお許しを。これで、私は、何を演奏しているのかは分かりました。後ろには合唱がいて、ピアノが2台もありますね。さらにピアノの横にはチェレスタもあります。そして、打楽器も結構あります。これは、オルフの「カルミナ・ブラーナ」の編成ではないでしょうか。
 ただ、このホールはちょっと私の記憶にはありません。ミュンヘンのガスタイクには似ているな、と思っても、実物の画像を見てみると全然違います。そもそも、ステージの脇に階段があるようなホールなんて、私が実際に行ったり、ネットで見たりした限りでは、見たこともありません。
 そこで、このチラシのオーケストラの部分だけを切り抜いて、Googleの画像検索にかけてみました。そうしたら、一発で出てきましたよ。
 ソリストの位置などが微妙に違っていますが、全く同じ人が撮った写真に間違いありません。その説明から、ここはスペインのバルセロナにあるホールだと分かりました。そこまでは、さすがに守備範囲外でしたね。曲目はやはり「カルミナ・ブラーナ」でした。
 ところが、このはっきりした写真を眺めていると、なんだか変なことに気づきました。ホルンのパートには、この曲には登場しないワーグナーチューバを抱えて人が2人いるのですよ。さらに、コントラバスは1本しかなく、その横にはなんと3本ものチューバがいるではありませんか。そういえば、フルートパートは指揮者のすぐ前まで出てきてますね。そこで弦楽器のパートの位置を見ると、そこには、管楽器を構えた人たちが座っていますよ。これはおそらくクラリネットでしょう。そして、その向かい側にはサックスがいます。ということは、これは「オーケストラ」ではなく、「ブラスバンド」なのですよ。吹奏楽版の「カルミナ・ブラーナ」だったのですね。
 ということは、「東京セントラル交響楽団」というのは、正式には「東京セントラル交響吹奏楽団」という名前だったのでしょうかね。いや、もちろんこれはNHKの小道具担当が、見つけてきた写真を吹奏楽団のものだと気づかずにそのまま使ってしまったという、とても残念な仕事をしていたために起こった悲しい出来事なんですね。
 そういういい加減な仕事が、なんだかこのドラマ全体に及んでいるのではないか、という気がします。この手術の件でも、下っ端の医師の意見で手術を強行するようなこういうシチュエーションは普通はまず考えられませんよね。同じようなケースは、これまでにも散々お目にかかっています。これは、ストーリーにあわぜて、無理やり状況をでっち上げているという、とてもお粗末な脚本だからです。
 もう一つ。私は夏木マリの宮城弁の下手さには我慢が出来ません。彼女は、なんでも濁音にすれば東北弁になると思っているのでしょうね。まあ、それが朝ドラなんですけどね。
Aventure Number : 3461 date : 2021/8/14


今日の禁断 イタリア


 きのうのニューフィルの練習は、私にとっては久しぶりの旭ヶ丘の大ホールでした。つまり、最後にここで練習したのは、先月の20日だったので、ほぼ1カ月ぶりということになります。なぜそんなに間が空いてしまったかというと、緊急事態宣言が発せられたのでお休みになったわけでは決してなく、次の週は台風が来るかもしれないということでお休み、その次は木管分奏で別の会場、そしてさらにその次はお盆休みだったんですね。ということで、4週間ぶりの旭ヶ丘でした。
 その間に、季節は真夏から秋に変わっていました。4週間前はガンガン冷房が入っていたものが、きのうは何も入っていないようでも肌寒さがありましたね。ですから、一応長袖のトレーナーで吹こうと思っていたのですが、あまりに寒いのでその上にシャツを羽織らなければいけませんでした。
 チェロには、今までコロナ関係で休団していた人が戻ってきていたので、総勢10人というフルメンバーが揃いました。壮観ですね。みんなマスクをしているので、なんか見たこともないきれいな人がいるなあ、と思っていたら、それが復帰された方でした。
 休憩時間には、いろいろ連絡事項があったので委員会が開かれました。そこでは、台風で中止になった会場では、しっかりキャンセル料を払わされた、ということが伝えられましたね。その時はパート練習だったので、たくさんの会場を使っていたのですが、そのどこでもキャンセル料が要求されたというのですよ。台風の時はあんだけ「外出はお控えください」と告げられていたというのに、なんとも納得できない対応ですね。
 かと思うと、今年の3月ごろには、何の予告もなく市民センターだけでなく、ホールまですべて閉館にする、などという措置が行われたことがありましたね。それと全く同じことが、また繰り返されようとしています。実際の感染者数などはその時をさらに上回る状況なので、まあ「緊急なんたら」とか「蔓延なんたら」が出るのは当然のことでしょう。ただ、前回同様、現時点ではその具体的な規制はほとんど飲食店向けのものにとどまっているのですよね。今のところはホールや市民センターの閉館という話は全くありません。
 ただ、すでにさっきのようなことを体験しているわれわれは、それをきっちり考慮しないわけにはいきません。ですから、委員会でも、そのような閉館措置が出た場合の対応についても討議されましたね。あの時のような混乱はもうこりごりだと思っているのでしょうね。ただ、直近の金曜日に指揮者練習の予定が入っているので、それに関しては「使用辞退勧告」が出たとしても、「指揮練だけはぜひやりたい」などと言っているのですから、懲りてないな、という気はしますけどね。まあ、私の感触では、いずれは休館措置がとられることにはなるでしょうが、金曜日はまだセーフなのでは、と思ってますけどね。いずれにしても、またモヤモヤした状態が続くのは気が重いですね。
 練習が終わって楽器を片付けていると、いつもいっしょにアンサンブルをやっている(とはいっても、コロナのせいでずっと活動はストップしてますが)チェロの人がやってきて、新聞を見せてくれました。それは地元紙の夕刊、そこには、やはりアンサンブルのヴァイオリンのメンバーの写真が載っていました。それを見ると、彼の職場が紹介されていました。もちろん、彼自身のことも。早速スキャンして、ネットで拡散してみましたよ。
 実は、彼は12年前にも同じような取材を受けていたんですね。
Aventure Number : 3462 date : 2021/8/18


今日の禁断 スーズダリ


 オリンピックのせいで、もう世の中はひどいことになってしまいました。自宅療養中の妊婦さんが未熟児を出産したのに助けられなかった、なんて、いったいどこの国の話なの? と思ってしまいますが、この文明国家と言われている日本でそんなことが現実に起こっているなんて、信じられません。それが「医療崩壊」というやつなのでしょう。
 ですから、蔓延防止措置が行われるのも当然のことです。一応今日からだということで、今日予定されていたニューフィルの指揮者練習はどうなるのかと思っていました。市民センターの要請では夜の8時までしか会場を使えなくなるはずだったので、当然中止だと思っていたら、なんと、「9時まで使っていいよ」と言われたというのですから、びっくりです。いったいどうなってる、仙台市。
 ですから、少なくとも蔓延防止措置の最中は練習も中止になると思っていたのに、これだったらいつもと変わらず練習できてしまいますよ。いったい何を考えているのでしょう。困るのは、それを真に受けて、団員の中には「練習、できるんだっちゃ」とか、「市民センターが閉館しなければ、大丈夫だっちゃ」などと言い出す人も出てきていることです。
 まあ、それでも一分の良心はあると見えて、とりあえず来週だけは中止にしましょう、ということにはなりました。でも、その次の週はパート練習ですから、それは各パートにお任せ、なんですって。さらに、感染状況が今より悪くならなければ、その次の週からは普通に練習を続けるような感じですから、本当に困ったものです。それもこれも、絶対にやってはいけないオリンピックを強引に開催してしまったせいですよ。そんなことで、しめしが付くわけがありません。
 当然、11月の定期演奏会までには何とかなるだろうという甘い見通しは変わりませんから、スケジュールに従ってチラシの初校が出来上がってきましたよ。以前のデザイナーさんだと、「完成品以外はネットに上げないでください」などと芸術家気取りでくぎを刺されたりしましたが、今度の印刷屋さんはそんなこだわりはないでしょうから、公開しても大丈夫でしょう。
 まあ、基本、そんなに悪いデザインではありません。ただ、右上に入っている楽譜のようなものはちょっと困ります。私としては、こんな「楽譜まがい」のものを載せるなんて耐えられません。仙台ニューフィルがこの程度のレベルなのかと笑われてしまいますからね。ですから、これはぜひ取ってほしいとお願いしてあります。その他にも何ヶ所か直すところはありますけど、まあ、この写真がなかなかのものなので、これ自体は直すことはないでしょう。
 でも、これはいかにもサンプルっぽいものですから、もしかしたら同じものがネットにあるのではないかと、この間のGloogle画像検索にかけたら、ほぼ同じものが見つかりました。
 透かしが入っていますから、こういうのを購入して使っているのでしょうね。
Aventure Number : 3463 date : 2021/8/20


今日の禁断 アクセル


 きのうの午後2時ごろ、買い物に行こうと車に乗って、スーパーなどがあるバス通りに出ようとしたら、中山方面から本沢方面へ向かう車線がものすごい渋滞になっていました。何とかすきまを見つけて、車の間に入れてもらいましたが、その後はもうほとんど列が進まなくなってしまいました。これはただの渋滞だとは思えません。おそらく、先の方では事故かなんかが起きているのでしょう。
 しばらくのろのろと走っているうちに、北山トンネルの出口からパークタウン方面に向かう大通りとの交差点に、パトカーや警官がたくさんいるのが見えてきました。やはり事故だったのですね。
 その交差点の近くまで行くと、右折レーン、つまり北山トンネルに向かう車線が閉鎖されていました。ということは、事故現場はトンネルの前なのでしょう。
 私の車はここから左折するので、その時にチラッとみたら、その辻向かいのあたりに、ぐじゃぐじゃになった車が見えたような気がしました。あれでは、重傷者か、下手をしたら死者も出ているのかもしれませんね。
 夕方にテレビを見てると、仙台放送でこのニュースをやっていました。そういえば、テレビカメラも現場にいたようですから、それがこの映像なのでしょう。
 そのニュースからキャプチャーした画像です。これはトンネル側から見たもの。
 そして、これが交差点から見たアングルです。どうやら、信号の電柱にぶつかったようですね。それにしても、こんだけ車が破壊されるなんて、どんだけ速度を出していたのでしょう。死者が出なかったのが不思議です。
 この車、私が乗っているのと同じノートですね。でも、自動ブレーキなどは装備されてはいなかったようですね。いずれにしても、こんな大事故につながるような無謀な運転は慎みたいものです。
 今の時期、やはり慎みたいのは、無謀な外出、でしょうね。こんな時に夜遊びなどは慎むように、と、県でも市でも「8時になったら帰りましょう」というかなり強制力が強い勧告を行っています。それは別に飲食店に限らずに、ニューフィルの練習場である市民センターにも適用されるので、そうなるとちょっと練習は無理だろうな、と思っていたのですが、実際に団長が交渉してみると、あっさり9時までは使えると言われたというので、指揮者練習はできたというのが、前回までの流れでした。
 ところが、その日のうちに、団長のところに、「市民センターでは8時までしか使えないことになりました。」という連絡がきたんですって。どうやら、市の上層部から市民センターへの指示が徹底されていなかったようですね。こんな重大なことなのに、なんといういい加減な指揮系統なんでしょう。一部で9時まで使っているという話を聞いて、慌てて通達を出した、みたいな滑稽な話だったようです。なんか、緊張感に欠けますね。大丈夫なのでしょうか。
 いずれにしても、8時までしか使えないということがはっきりしたので、この先の練習にもそれは影響してきて、来週はもう中止は決まっていましたが、その先もこの規制が解除されるまではちょっと再開は難しいのでは、というのが、大方の見解です。
 やはり、そんな「行政」の都合に右往左往されるのではなく、ここまで感染者が増えたらそもそも大人数が集まって練習を行うのはやめた方がいい、という方向で進まないことには、これから先もただ不信感が募るだけですよ。今年の春にそれを体験しているというのに、また同じ轍を踏もうとしているのは、ちょっと情けないですね。
Aventure Number : 3464 date : 2021/8/22


今日の禁断 ジョン


 おととし公開された「イエスタデイ」という映画が、やっとWOWOWで放送されました。これは、予告編を見た時点でぜひ見たいな、と思っていましたから、ちょっと待ちくたびれたという感じ。
 話の内容は、知っていました。なにかの事情で突然世の中から「ビートルズ」が消えてしまった、という状況の中で、ひとりだけ彼らのこと、彼らの音楽を知っている売れないミュージシャンが、ビートルズの作品を自分で演奏して大儲けする、といったような感じでした。
 でも、実際に見てみると、そんなあさましいものではなく、極力ビートルズに対するリスペクトが込められた、とても素敵な映画でした。基本的にコメディなのですが、そこでラブストーリーも展開されて、そちらもとてもよくできたお話になっていました。
 なんせ、ビートルズが新曲を出しているときにはすでに音楽を聴き始めていましたから、その曲はほとんど知っています。というか、世に出ている作品をほとんど聴いたことがあるなどというアーティスなど、私の場合はビートルズ意外にはいませんからね。というか、そんな人たちがかなりの割合で存在していた、というのが、私たちの世代なんですよ。そんなことは、今の、この多様化した音楽シーンではほぼありえないことではないでしょうか。
 まずは、そんなビートルズ・ファンの心をくすぐる小ネタがあちこちに秘められているのを発見するという楽しみが待っていました。まず、まだ何も起きないときに、主人公のジャックはもうミュージシャンはやめようと恋人に伝える時に、「It is the end of the long and winding road」と、軽くビートルズの歌詞を交えて話したりして、ジャックのビートルズへの傾倒ぶりをアピールしています。ですから、字幕とか吹き替え版では「長く曲がった道」なんて訳していますが、それではその意味は伝わってはこないでしょうね。そして、交通事故に遭って意識を失っている間に、まわりはビートルズのいない世界に変わってしまっているのですが、そこに見舞いに来た恋人に「Will you still need me, will you still feed me when I'm 64 ?」と言うのですが、彼女は、「なんで64歳なの?」という受け答えです。もちろん、この歌詞を知っている人は、すぐにこの世界の状況を理解することができるという仕掛けが込められているのですよ。これは、この映画を見る人が「The Long and Winding Road」とか「When I'm Sixty-Four」という曲とその歌詞を知っている、という前提で作られているからです。
 そして、仲間との退院祝いの席で「Yesterday」の披露です。この時の、周りの友人たちのリアクションはちょっとすごいですね。全く知らない曲なのに、初めて聴いて感動する、ということが世の中にはあるのですよ。残念なことに、私の場合はもうすでにこの曲の評判が世界中で広がってしまった後でしたから、「初めて」聴いた時にはそれほどの感動はなかったような気がしますけどね。
 ところで、ジャックがこの曲を歌う時に、わざと歌詞を間違えて歌っています。
 Yesterday, all my troubles seemed so far away, now it looks as though they're here to stay
 というところを、
 Yesterday, all my troubles seemed so far away, now it seems to though they're here to stay
 と歌っているのです。
 これは、おそらく、最後のあたりでジャック以外にもビートルズのことを知っているという人が現れた時に、「歌詞がいい加減ね」と言われてしまうことへの伏線になっているのでしょうね。
 この中では、ビートルズの曲がクレジットによると24曲も演奏されています。うれしいことに、レノン/マッカートニーだけではなく、ジョージ・ハリスンの曲も3曲入っていますし(1曲はギター・ソロだけ)、リンゴ・スターの曲もセリフの中で登場しています。そんな細かいところまで味わえることのありがたみを、満喫しているところです。
 最後には、ビートルズの曲を全部PDにしてしまう大盤振る舞い、現代の音楽ビジネスの醜さまでさらけ出すという痛快さも、味わうことが出来ました。
Aventure Number : 3465 date : 2021/8/25


今日の禁断 コンクール


 町内会の会計の仕事は、ほぼ半分近くの任期は終わっていますから、もうほとんどの仕事は一通り経験し終わりました。ただ、その中で一つだけ、まだやっていないことがありました。それは、銀行通帳から現金を引き出すことです。普通だったらそんなことはキャッシュカードがあれば一発なのですが、私にはキャッシュカードも渡されてはいませんし、暗証番号も教えてはもらえません。まあ、当然でしょうけどね。その代わり、こんなのが預けられています。
 これに、ハンコを押したのを、何枚か預かっているんですよね。ですから、そろそろ現金が少なくなってきたので、いくらかおろしておこうと思ったのですよ。確か、この時期、助成金なども振り込まれているはずですから。
 それで、前もってこれに必要なことを記入して、今朝銀行に行ってきました。ただ、この前のように両替しただけなのに手数料を払わされて、というようなこともありますので、もしかして不備があったらと、もう何枚か、ハンコを押したこの伝票も持って行きました。さらに、なんせこの銀行ですから、本人確認などを求められるかもしれません。ですから、免許証と、通帳の名前になっている町内会と私との関係を明らかに出来る、東北電力からの請求書も一緒に持って行きましたよ。
 そうしたら、窓口の担当者さんは、これを見て「2000札でよろしいんですか?」と聞いてきました。
 確かに、赤枠の中にはこのように希望の金種を記入する欄があるので、私は1万円札と5000円札と1000円札をそれぞれ何枚ということで記入していました。その時に、「2000円札」なんて全く頭にありませんでしたから、上からの3行を詰めて書いていたのですね。それで、「2000円札?」ということになったのですよ。まあ、私のミスには違いないのですが、いまどき2000円札なんて、どこに行ってもありませんよね。
 結局、訂正印もなかったので、用意していた別の用紙に新たに書こうと思ったら、緊張して最初の行で一桁余計に書いたりして、結局3枚無駄にしてしまいました。やはり、この銀行とは性が合わないんですね。あ、別に許証などは必要ありませんでした。
 そんなことをやっているうちに、緊急事態宣言が始まりましたね。こちらも慣れたものですから、その先に起こることも予想できるようになっています。まずは、市民センターなどの施設の休館でしょうね。そして、春に起こったのは、それよりもワンランクア上がったホールなどの休館です。
 もう、ニュースなどでは情報が流れていましたから、市民センターの休館は間違いありません。ただ、それが、今日になっても宮城県や仙台市のサイトでは、一切公開されていないんですよね。それなのに、施設予約のサイトとか、個々のセンターのサイトでは、ちゃんと「一時使用を休止」と明言しているのですよ。この間と逆のパターンですね。いったいどちらを信じたらいいのでしょうか。
 さらに、今回はホールでもいきなり休館となっていました。これこそ、これまでの情報では全く言われていなかったことです。ちょっと驚きましたね。ただ、その対応については、やはり個々のホールによってまちまちなのが、非常に気になります。いったい、どんな指揮系統になっているのでしょうか。
 つまり、きちんと「休館」というところもあれば、単に「新たな申し込みは受け付けないが、予約分は適切な対応を取ってほしい」というところもあるという、いい加減さなんですよ。実際、私が知っている団体で、「休館」のはずなのに使わせてもらえることになった、と喜んでいるところもありましたからね。そういう問題じゃないのに、と思ってしまいますよ。このホールが本気でコロナの終息を願っているのか、という肝心のところを疑ってしまいますね。
 この措置は一応9/12までということになっていますが、それ以後も継続されることだって十分にあり得ます。でも、その1週間後の桑田のコンサートで使われることになっている利府のアリーナでは、「既に予約されている方以外の利用を休止」というスタンスですから、延長されたってやるんでしょうね。オリンピックと同じ負のスパイラルが始まろうとしています。
Aventure Number : 3466 date : 2021/8/27


今日の禁断 ホフマイスター


 予定では、昨日の土曜日はニューフィルの「アンサンブル大会」の日だったんですね。でも、だいぶ前にこのイベントは中止にすることが決定されていました。これで、2年連続で中止になってしまいました。私の場合は、おととしのアンサンブル大会が終わった時点で、次の年の演しものを決めていましたから、もうこの曲のフルートパートの練習を始めてました。
 ですから、もうまる2年さらっていることになりますね。それでもまだまだ出来ないところがありますから、やはりあと1年は練習しなければいけなかったのでしょう。
 いや、何しろアンサンブルですから、一人でやっていて弾けたものでも、そんなにブランクがあったら4人揃ったらガタガタになってしまうかもしれませんから、そのときには、一度本番をやっていた「ジブリ」に切り替える、という手もありますね。いずれにしても、来年こそは実現させたいものです。
 そんな感じで、世の中では「2年連続」で中止になったというイベントが目白押しです。最近では、山形の芋煮会(大きな鍋が出るやつ)も中止が決まったそうですね。市内だと、だいぶ前に今年はやれるということが決まって、出演者などもすでに確定していた「ジャズフェス」が、中止になってしまいましたね。実際、ちょっと前の感じだったら大丈夫だろうな、と思っていたのですが、やっぱりオリンピックと、東北の夏祭りでは唯一開催された七夕祭りの力は偉大でした。
 でも、その後の甲子園やパラリンピックは、何事もなかったかのように開催されているのですから、訳が分かりません。おかげで、緊急事態宣言の期間がさらに延長されることは、もう間違いないのではないでしょうか。いや、緊急事態宣言のさなかでも、合唱や吹奏楽のコンクールなんかは、ちゃんと新聞に審査結果が載ってましたから、やっていたのでしょうね。会場は使えないことになっていたはずなのに、どんな裏技が使われていたのでしょう。まあ、それぞれの立場で、最優先事項というものがあるのでしょうが、それがコロナの終息だ、と考えている人は、実はそれほどいるわけではない、ということが、これでよくわかります。
 まあ、人のことは言えませんけどね。ちょっと前まではニューフィルもそうだったんですから。今だったら、そうではないときっぱり言い切ることが・・・できればいいのですが。
Aventure Number : 3467 date : 2021/8/29


今日の禁断 ハーディング


 毎年6月に行われているウィーン・フィルのシェーンブルン宮殿でのライブがBSで放送されていたので、それを録画してきのう見終わったところです。通常ですと、この広大な庭園に多くのお客さんが訪れて、それこそ「フェス」並みの賑わいになっていたのですが、去年からはそんなことはとても許されないような事態になったので、ごく限られたステージに近いエリアだけに椅子を置いてそこに、おそらく抽選かなんかで当たった人だけが座れるようになっているのでしょう。
 これが今年の映像です。通路の中に黒く見える塊が、お客さんですね。3000人入っているのだそうです。ステージは、宮殿に一番近いところに設置されていますね。当然生音ではなく、PAが使われています。
 ステージからのアングルがこれ。お客さんは、これが、コロナ下のライブとは思えないほど、密集して座ってますね。さらに驚くのは、マスクをかけている人がほとんどいないということです。この画面の中でだと、やっと2人は確認できるかな、という、もう限りなく0に近い人数です。ウィーンでは、こんなことが許されるのでしょうか。なんともうらやましいですね。まあ、ここではオリンピックはありませんでしたからね。もちろん、お酒を飲んでいる人なんかもいないんでしょうね。
 演奏の方は、なんせ天下のウィーン・フィルですから、がっかりさせられることはありません。この映像は世界中で見られていますし、DVDやBD、そしてCDで大々的にパッケージが販売されるのですから、手抜きなんかしたら反感を買われてしまいます。いや、そのような確実な需要があるので、逆にどんなことがあっても開催されているのかもしれませんね。でも、ニューイヤー・コンサートではお客さんはいなかったような。
 でも、バーンスタインの「シンフォニック・ダンス」をやるというので期待していたら、「マンボ」の後にとんでもない終わり方で終わらせていましたね。これはいくらなんでも、という気がしましたね。正直、腹が立ちました。
 いったい、どういうコンセプトのコンサートだったのかよくわからないのですが、その後になんとドビュッシーの「牧神」が演奏されていました。となると、注目するのはフルートのソリストです。
 それは、こんな、初めて見る人でした。これは別の曲のシーンですが、ピッコロを吹いているのはおなじみ、カリン・ボネッリですね。この人は、いったい何なのでしょう。エキストラ? あるいは新入団員?
 調べてみたら、彼の名前はLuc Mangholz、フランス人だそうでリュック・マンゴルズ、でしょうか。1995年生まれ、アンドレア・リーバークネヒトの弟子だそうです。ウィーン・フィルの前はハンブルクのエルプ・フィルの首席奏者を務めていました。
 ウィーン・フィルの首席奏者と言えば、シュッツとアウアーですが、もう一人、2019年のニューイヤー・コンサートに出演していたシルヴィア・カレッドゥという人もいたはずです。あの人はどうなったのでしょう。それも調べてみたら、なんと、彼女はこのコンサートの直後に、クビになっていたのだそうです。彼女はまだ試用期間中(2年間)だったのですが、その後の正規団員となる投票で反対票が多かったのだそうですね。木管の中のアンサンブルに問題があったのだとか。ニューイヤーにまで出させておいてクビなんて、かわいそうですね。もっとも、私はこうなることを予想していましたけどね。あの時に、ここに「ちょっと薄っぺらな音でしたし、表現もなにか伸びやかさがありませんでしたね。」と書いてましたから。
 それで、その後釜としてその直後に入団したのが、このマンゴルズ君だったのです。ですから、もう2年の試用期間は終わっているのでしょうから、晴れての「シェーンブルン・デビュー」となったのでしょう。その「牧神」のソロでは、最近では最初のテーマをノンブレスで吹くのが流行っていますが、彼は途中で派手にブレスを取っていましたね。いいんですよ。ベルリン・フィルのデュフォーだって、こちらは2番のエゴルキンに助けてもらって、音は出してもらいながらブレスしていましたからね。そんなことよりも、リーバークネヒト譲りの張りのある音はとても魅力的でした。少なくとも、アウアーは凌駕しています。楽しみな逸材ではないでしょうか。
 ソロの後には立たされていました。ちょっとはにかんで、まだ「青年」という感じですね。
Aventure Number : 3468 date : 2021/9/1


今日の禁断 ロリポップ


 またやってしまいました。去年の今頃、私が契約しているレンタルサーバーが、料金未払で止められそうになったのですよね。ですから、今年はそんな恐ろしい目に合わないようにと、前もってきちんと払っておこうと思っていたのに、いつの間にか期限が来て、気が付かなければ使用停止になっていたところでした。
 正確には、クレジットカード決済しているカードが使えません、という案内が、期限の3日前に来たのですけどね。つまり、何事もなければ、自動的に決済が済む、という設定なのですが、なぜか、普通に使えるはずのカードが「無効」になっているので、決済できなかった、というのですよ。そんなことが去年あったので、今年は、少しは早めにその設定を解除して手動で決済しようと思っていたのですが、このところのコロナ騒動でつい忘れていて、連絡が来て慌てて対応した、ということだったのです。来年こそは、早めに支払いを済ませるようにしましょうね。
 そのサーバーは、最初は一番少ない月額100円で20ギガというコースだったのですが、少し前にそれがオーバーしそうだったので、月額200円で、倍以上の160ギガというのに変えてあります。ですから、まだまだ容量はたっぷり残っています。
 ここを使うようになったのは、私のポータルサイトである「ジュラシック・ページ」はプロヴァイダーのもので、容量が100メガしかなかったからです。そんなんでは、普通に画像を使っていたら、すぐにパンクしてしまうので、画像だけはほぼすべてこのサーバーに移して、HTMLファイルだけを残してあるのですね。
 ニューフィルの公式サイトは、今では全部ここに入っています。なんせ、その中には、ニューフィルの40年間の演奏会のほぼすべての音源まで入っていますから、膨大なデータになるのですが、それでも楽々収まっています。演奏会が終わったら、その写真も1000枚近くアップしますし、ハイレゾ音源だって余裕でアップできますよ。あとは、最近では「かいほうげん」でQRコードを使って音源を再生できるようにもしているので、そのデータもここに入れています。あ、その「かいほうげん」のバックナンバーも、ここからダウンロードできますよ。
 その他に、同じようにコンサートのすべてを収録した「コール青葉」のアーカイヴもここに入っています。
 その「コール青葉」ですが、そのサイトで扱っているのは2017年までのものです。一応それでこの合唱団は「終わって」いて、私もそのようなスタンスでこのサイトを作りました。でも、なんせ200人近くのメンバーを抱えていた団体ですから、もっと続けていたいという人たちもいたので、「新生」の「コール青葉」というのが、それまでとは少し違う体制で活動を続けていました。こちらが、そのサイトです。そこには、2018年と2019年のコンサートの案内がありますね。このあと、2020年にもコンサートを行う予定でしたが、それは世の中の都合で、ほかの団体と同じように中止になっていましたね。そして、今年になって、もう1回コンサートが開かれましたが、どうやらそこで本当に「終わり」になってしまったようです。せっかく続けようと思っていたのに、思いもかけない「災害」のために、もうこれ以上続けるだけの意欲がなくなってしまったのでしょうか。
 やはり、1度終わってしまったものを続けようとするのは、なかなか大変なのでしょうね。
Aventure Number : 3469 date : 2021/9/3


今日の禁断 マルシェ


 きのうは、土曜日恒例、愚妻の好きなパン屋さんへの買い出しです。車で走っていると、ラジオでは「トヨタ・アスリート・ビート」かなんかがかかっていて、パラリンピックの話題で盛り上がっているようですね。ああ、またか、とうんざりしてしまいますが、別に邪魔にもならないのでそのままかけておきました。そうしたら、助手席の愚妻が、「これ、『アラジン』の曲よね?」と言いました。え? と思いましたね。こんなスポーツ番組でそんな曲がかかったりするのでしょうか。それまでぼんやり聴いていて、頭に入ってこなかったその曲をよく聴いてみると、それは「東京Victory」でした。桑田の曲ですね。確かに、言われてみればよく似てますね。
 こっちが東京Victory
 そして、「アラジン」の「A Whole New World」の歌いだしです。
 「タイ」付きの音符を1個として、頭から5つの音が、上の楽譜の後半と全く同じですね。
 もともと、こちらに書いたように、「東京Victory」はスターダスト・レビューの「夢伝説」のパクリです。まさに見境なく、といった感じ、どこまで恥知らずなのでしょう。
 なんでも、首都圏では緊急事態宣言が延長されるような観測が出されているようですね。宮城県の場合は、このところは確実に感染者の減少が続いていますから、それがこのまま続けば、おそらく延長はないだろう、という気はするのですが、まだまだ油断はできませんよ。オリンピックであれだけ大幅な増加があったのですから、パラリンピックでそれが起きないわけがありません。ほんと、このウィルスは、まだまだ分からないことだらけですから、先の予想などは無理な話です。
 ですから、ニューフィルもいつから再開できるのかなんて、誰にも分かりません。まあ、なるようにしかならないのだと、鷹揚に構えていた方が、精神的に楽でしょう。とは言っても、再開するころには次の「かいほうげん」も出さなければいけませんから、その準備もしておかなければいけません。それで、なにかネタはないかと捜してみたら、来年の春に演奏する予定のブラームスの楽譜について、以前この曲をやった時に新しい楽譜ではこれまでのものと違っている個所がたくさんあるということで、その相違点のリストを作っていたことを思い出しました。もう10年以上前のことなので、また使ったってかまわないでしょうから、これを今のフォーマットに直しておきましたよ。
 でも、それを今度使ってしまうのはいくら何でも早すぎるな、と思っていたら、偶然、「おやぢ」用のCDをサブスクで探しているときに、「ブルックナーの新しい楽譜」などというものが出ていることが分かりました。調べてみたら、確かに、だいぶ前にそういう発表があったようで、要はハース版、ノヴァーク版に続く、3番目のブルックナー全集の製作がすでに始まっているのだそうです。そのCDは、その新しい楽譜を使って初めて録音されたものなんですって。
 これだったら、今でも十分に使えますから、練習が中止になってヒマな間にしっかり作っておくことにしましたよ。それにしてもこの表紙、ベートーヴェンのベーレンライター版(もちろんフルスコア)に色がそっくりですね。こういうのも「パクリ」というのでしょうか。
Aventure Number : 3470 date : 2021/9/5


今日の禁断 イズミティ


 2014年の朝ドラ「花子とアン」の再放送が、やっと終わりました。始まったのが1月25日でしたから、7ヶ月以上かかっていたことになりますね。月曜から金曜まで、毎日2本ずつという編成ですから、週10本、何もなければ15週、4ヶ月もあれば終わってしまうのに、ずいぶん長引いてしまいましたね。これは、放送時間が4時20分から4時50分までという変な時間帯なので、中止になってしまうことが多かったからです。普通だと、相撲や高校野球の中継などでしょうか。でも、このドラマをやっているときには、それ以外に「国会」関係の特番がたくさんありましたね。スガの記者会見というか、しょうもない「朗読会」とか。
 そんなんで、細切れに続いていた再放送も、ついに終わることになりました。見始めたきっかけは、「真面目な賀来賢人」を見たかったからなのですが、結局、ドラマ自体も、完成度が高いものだと再認識です。これに比べると、今の朝ドラはなんか薄っぺらですね。仕掛けが見えてしまうのですよ。視聴率も低いですし。
 そんな感じで、ニューフィルも練習の中止が続いていますから、色々決めなければいけないことがあるということで、きのうの夜、リモート委員会が開かれることになりました。7時からだというのでスタンバってたら、なぜか映像は見えるのに、音声がつながりません。あちこち操作して「テスト」とかやってみても、「デバイスに異常があります」となって、ダメなんですね。ですから、一度退室してまた再参加ということを何回か繰り返して、やっと普通につながるようになりました。20分ぐらいロスしたでしょうかね。その間に、ほとんどのことは決まっていて、あとは来春の定期演奏会の曲目を絞る、という作業しか残っていませんでした。
 それも終わったので、委員長はこれまでの話し合いの結果をまとめて、「ほかにないですか?」と聞いてきました。私としては、前にも議題として伝えられていて、ぜひとも話し合ってもらいたいと思っていたことがまだ話されていなかったようなので、そのことを言ったら、「忘れてました」ですって。あんまりですね。私は、他のことはともかく、これだけはしっかり決めてほしいと思っていましたからね。
 それは、今度の定期演奏会を開くにあたってのスタンスです。まだまだコロナは終息していないでしょうから、何かしらの対策は必要だと思っていたのですが、なんだか、執行部にはそんな危機感がまるでないようで、「客席は100%入れてもいいでしょうね」なんてことを言ってますから、あきれますね。
 もちろん、私としてはそんなことは絶対やりたくないので、「客席は半分だけ入れて、チラシ配りなどは行わない」という、1年前の演奏会の時に取ったやり方を提案しましたよ。結果的には、特に反対意見も出ず、全面的にその方針が受け入れられたので良かったのですが、最初からそのような提案をしてくれなかったのがとても残念ですね。
 もちろん、おそらくそのころにはホールでは全面的な使用が可能になっているのかもしれませんが、だとしてもそんな乱暴なことはお客さんのためにもしたくありませんからね。そもそも、そういう姿勢でやってきた挙句、2回の演奏会が中止になって、その時に印刷した何千枚というチラシを廃棄せざるを得なかったのですからね。なぜ、そういうところから学習できないのでしょう。もしかしたら、最初から弱腰な提案はできないという「政治的」な駆け引きがあったのかもしれませんが(今までも、そういうことが何度もありました)、そんなジジ臭い「寝技」は、ニューフィルには必要ありませんって。
 どうやら、緊急事態宣言は今月いっぱい延長されることが決まったようですね。宮城県は「蔓防」に移行するようですが、規制が続くことには変わりはありません。そこで、市民センターなどの使用状況がどうなるのか、そして、それをどのように解釈するのか、まだまだ迷走が続きそうです。
Aventure Number : 3471 date : 2021/9/8


今日の禁断 スケジュール
 

 緊急事態宣言から蔓延防止措置に移行することが、正式に決まりましたね。ただ、ニュースではその詳細な内容が明らかになっているというのに、仙台市とか、利用施設予約システムのサイトに行っても、何のお知らせもないんですよね。どうやら施設の休館がなくなるそうですが、何時まで使えるのかは全く分かりません。そうなるといろいろと準備があるというのに、さっさと周知してほしいものです。もう明日からはお役所はお休みですから、正式発表は来週の月曜日でしょうか。火曜日から練習だというのに。
 うちのマンションでは、準備に関しては抜かりはありません。かなり老朽化してきたので、排水管のリニューアルの工事が行われることになっているのですけど、そのためには工事の時には排水できなくなるので、それに備えて細かいスケジュールが作られていて、それを居住者にきちんと伝えるという「準備」が進んでいるのですよ。つまり、1階から最上階まで貫通している排水管を修理するためには、その縦並びの何軒かの間で同時に工事を行わなければいけないので、その日には全員家にいてほしい、ということなんですね。もし都合が悪い時には、代わりの人にお願いするなどの手配が必要になってきます。
 これが、工事に使われる高圧のポンプ車です。こんなでかいのなんて、初めて見ましたよ。きっと、ものすごい高圧で配管内をみがいたりするのでしょうね。
 その工事は、我が家ではまだなのですが、何しろ最上階なので、その排水管の一番上の端になりますから、そこへの配管を設置するために、前もって壁に穴をあけておく工事が、今日行われました。
 しっかり、決められた大きさに印を付けて、のこぎりで石膏ボードを切っていきます。
 周りが全部切れたのに外れません。仕方がないので、壁紙をはがして、ボードの一部を切って、
 やっと外せました。
 確かに、中には桟が入ってますから、そのままでは抜けなかったのでしょう。
 外した壁には、また壁紙を貼り直して、コーナーを付けてはめ込みました。工事の本番の時には、ここを開けて工事を行うんですね。工事は来週末。2日連続で、朝から夕方までトイレ以外の排水が使えなくなります。その間、不定期に工事関係者が出入りするので、ずっと家にいなければいけません。今から憂鬱です。
Aventure Number : 3472 date : 2021/9/10


今日の禁断 エディション


 今月いっぱいは施設の使用が8時までということになったので、ニューフィルはその間にある2回の合奏(もう1回はパート練習)は正味45分しかできないので、「1曲だけ」ということでしのぐようですね。そして、11月になれば何の制約もなくなって、まずは指揮者練習、そして本番と突き進んでいくことになりました。もちろん、世の中がそんなに都合よくいくわけはないので、本当に演奏会が開けるかどうかは間際になるまで分からない、という状況は間違いなく続くだろうと、私は思っています。
 それでも、その間には次の演奏会の曲目なども決まるでしょうから、「かいほうげん」は出さなければいけないと、ヒマなあいだに原稿を1本書き上げました。まあ、それがみんなの目に触れるのはだいぶ先になりそうなので、ここにその一部をご紹介しておきましょう。

新ブルックナー全集
ニューフィルではこれまでにブルックナーの交響曲は4曲取り上げています。演奏順に、交響曲第4番(1996年/長田さん)、交響曲第5番(2006年/末廣さん)、交響曲第8番(2012年/末廣さん)交響曲第7番(2016年/篠崎さん)、ですね。まあ、アマオケとしての定番はクリアしているな、というところでしょうか。いずれ、コロナも収まれば、また別の交響曲にチャレンジする機会も出てくることでしょう。
ところで、ブルックナーの交響曲に関しては、いろいろややこしいことが付いて回ります。まずはブルックナー自身がそれぞれの交響曲を何度も改訂しているという「稿」の問題、そして、さらにそれを出版するときの校訂、つまり「版」の問題です。
それらについては、ニューフィルがブルックナーにかかわっているときに適宜「かいほうげん」で情報を提供してきました。ところが、最近になって、その「版」に関して全く新しい動きがあるということが分かりました。

その前に、これまでのブルックナーの楽譜の出版についてのおさらいです。

第1次批判校訂(旧全集/ハース版)
そもそも、ブルックナーの交響曲の楽譜の中には、作曲者以外の者の手によって改竄されていたものもあったりして、必ずしもブルックナーの意思がそのまま反映されたものではありませんでした。そこで、きちんと自筆稿などの信頼できる資料を基に、ブルックナーの作品全集を編纂するために、自筆稿が保存されているオーストリア国立図書館の学芸員だったロベルト・ハースを迎えて1929年にウィーンに「国際ブルックナー協会」が設立されました。さらに、その成果を出版するために、「音楽学術出版Musikwissenschaftliche Verlag Wien(MWV)」という出版社も作られました。この出版社は、今日まで継続してブルックナーの作品を出版し続けています。そこでハースが校訂作業を行った楽譜は、1930年から1944年にかけて出版されました。これが「ハース版」と呼ばれるものです。全22巻が予定されていましたが、第二次世界大戦のためそのうちの13巻しか出版されていません。

第2次批判校訂(新全集/ノヴァーク版)
第二次世界大戦後にハースは公職から去ったので、オーストリア国立図書館での後任となったレオポルド・ノヴァーク(ノーヴァク)は、1951年から1989年までの間にハースの仕事を新たにやり直し、改訂された交響曲は、それぞれの稿の形のまま校訂を行い、別個に出版しました。1990年以降は、ウィリアム・キャラガン、ポール・ホークショー、ベンヤミン=グンナー・コールスらが、ノヴァークの遺志(1991年没)を受け継ぎ、校訂が継続されていて、現在はスケッチ帳のファクシミリなども含めてすべての作品が出版されています。これらが一括して「ノヴァーク版」と呼ばれています(たとえば、交響曲第4番の第3稿は、以前は「レーヴェによる改竄版」とされていましたが、2004年にベンジャミン・M・コースヴェット(コーストヴェット)によって校訂されたものは、正規の「ノヴァーク版」と扱われています)。

第3次批判校訂(新アントン・ブルックナー全集Neue Anton Bruckner Gesamtausgabe/NBG)
これが新しい情報です。2011年に、国際ブルックナー協会が、さきほどのポール・ホークショー(イェール音楽大学教授)を中心にした編集委員によって、最新の研究結果が反映された新しい作品全集を作ることが決まったのだそうです。その概要は、次の通りです。もちろん、出版元はMWVです。
  第I巻: 宗教曲 (11巻.)
    第1部: オーケストラを伴うミサとレクイエム (6巻.)
    第2部: その他のオーケストラを伴う宗教曲 (4巻.)
    第3部: 小規模宗教曲 (1巻)
  第II巻: 世俗的声楽曲 (3巻.)
    オーケストラか器楽アンサンブルを伴う合唱曲
    男声合唱曲
    混声合唱曲と歌曲
  第III巻: オーケストラ作品 (23巻.)
    第1部: 交響曲 (21巻.)
    第2部: 習作と機会音楽 (2巻.)
  第IV巻: 小規模器楽曲 (2巻.)
    室内楽
    鍵盤楽器のための作品
  第V巻: Supplement (およそ12巻.)
    第1部: 習作
    第2部: スケッチ、下書き、断片

全ての巻はフル・スコアのサイズ(24.5 x 33 cm)で、布張りの表紙です。
ハース版やノヴァーク版のように、リストの最初が交響曲ではなく、バッハやモーツァルトの新全集のように、声楽曲から始まって器楽曲に至る、という配列になっているのが面白いですね。ブルックナーは交響曲だけを作っていた作曲家ではない、ということを強調したかったのでしょうか。ですから、交響曲は「シリーズ III」の中の「セクション 1」というカテゴリーに入っています。たとえば2016年に最初に刊行された、トーマス・レダーの校訂による交響曲第1番の第1稿(リンツ稿)は、「NBG III/1: I/1」と表記されることになります。現時点で刊行済みなのは、その他にコースヴェット校訂の交響曲第4番の第1稿(NBG III/1: 4/1)、第2稿(NBG III/1: 4/2)ホークショー校訂の交響曲第8番の第1稿(NBG III/1: 8/1)などです。
Aventure Number : 3473 date : 2021/9/12


今日の禁断 チェルニアコフ


 おととい、こんな郵便が届きました。
 開けてみると、「あなたのマンションは、2月13日に地震の被害に遭いましたが、その保険料として〇〇万円差し上げますので、同封の書類に記入して送り返してください」という案内とともに、その「書類」が入っていました。確かに、私が加入している保険会社だったので、何の疑いもなく必要な事項を記入して、返信用の封筒に入れて即投函しましたよ。
 でも、ポストに入れた後、もしかしたらこれは新手の詐欺だったのではないか、という疑惑が湧いてきました。書類にはその〇〇万円の振込先も記入しなければいけないのですが、そこで通帳番号を書いてますし、本人の署名の後に捺印が必要なのですが、そこに、たまたまあった銀行印を捺してしまっていたのですよ。印影と通帳番号があれば、そこから現金を引き出すことだってできないとは限りません。封筒や書類だって、その気になれば精密に偽造することだって可能ですからね。
 と、不安になってきたので、その保険会社に連絡してみることにしました。ネットにあった番号に電話したらすぐつながって、名前を言うとすぐに私の保険だと認識できたようです。ただ、それは別の部署での管轄なので、それを申し送って後程電話をくれる、ということでした。まずは一安心、と思って待っていたのですが、何時間たっても電話はかかってきません。もしかしたら、そのサイトそのものがフェイクだったのでは、という疑問も浮かんできます。
 でも、本当に長い時間が経ってから、電話はありました。それは携帯の番号でした。それは、さっきの受付の時に、今は在宅の人もいるので、携帯からかかってくることもある、と言われていたので、別に不審には思いませんでした。在宅だったので、仕事をしないでほかのことをしていたので、対応に時間がかかったのでしょう。そして、その電話では、マンション全体が半壊ということで保障されていたので、その区分所有者にも保証するという知らせが損害保険協会から回ってきて、うちにも案内が来たのだ、と説明してくれました。ですから、おそらく詐欺ではなかったのでしょうね。まだまだ油断はできませんが。
 油断が出来ないのは、ニューフィルも同じことで、万円、ではなくて蔓延防止措置の間でも練習を敢行しています。もっとも、8時までしかできないので、きのうの練習は正味45分、「オランダ人」序曲しかやりませんでした。それを演奏していると、その前の日に録画を見たばかりの、今年のバイロイトの「オランダ人」の映像が頭をよぎります。その序曲の時から、とんでもない演出が始まっていたのですよね。練習指揮者も同じものを見ていたようで、「ここでオランダ人の母親が首を吊りましたね」などと、見てない人にはわからないことを言ってました。
 まあ、最近のバイロイトは奇抜な演出で話題を取ろうと躍起になっていますから、気持ちはわかりますが、この「オランダ人」は、「読み替え」の(我慢の)限界を軽く超えていました。もはや、完全な「反則」ですね。
 そんな中で、ゼンタを歌っていたアスミク・グリゴリアンという、初めて聴いた清原果耶似のソプラノは本当に素晴らしかったですね。声がとても美しくて伸びがありますし、表情も豊か、往年のビルギット・ニルソンを彷彿とさせます。いや、ルックスがいい分、ニルソンを超えてます。さらに、この無茶苦茶な演出をものともせず、軽々と演じている確かな演技力にも脱帽です。
 逆に、彼女がいなかったら、この「オランダ人」は悲惨だったでしょうね。合唱もボロボロでしたし。なにより、歌手の声がほとんど聴こえない録音は最悪。
Aventure Number : 3474 date : 2021/9/15


今日の禁断 エポキシ


 10日前に壁に穴をあけて下準備をした、マンションの配管工事の本番が始まりました。なんせ、朝の8時半から作業が始まるというので、それまでに間に合わせるためにいつもより早く起きて、日課を消化していかなければいけません。なにしろ、工事中はトイレ(こちらは配管が別)以外の水道は一切使うことができないのですからね。
 ですから、朝食と夕食は普通に準備できるのですが、昼食だけは水が使えないので、キャンプ用のポリ缶に入れて、ベランダのエアコンの室外機の上に置いておきました。そうしたら、いつの間にかその室外機が水浸しになっているではありませんか。タンクは蛇口を下にして置いておいたのですが、その蛇口のパッキンがバカになっていたようです。もう、買ってから10年以上経ちますが、1回も使ったことがありませんからね。慌てて缶を立てて、使う時だけ横にするようにしないと。
 それから、洗濯も終わらせなければいけません。洗濯槽の下と、浴槽の配管からも、作業の手が入りますから、浴槽内も空っぽにしておきます。
 そして、最も重要なのが、台所や流しの下のものをすべてどかして、別のところに運んでおくことです。何しろ、2日連続の工事ですから、その出したものも一晩片付けられないので、結局私の部屋に入れることになって、こんな有様です。
 そして、定時には、工事の一隊がやってきました。5人以上はいましたね。それぞれ機敏に養生とか下準備をして、まずは2ヵ所のパイプを切断していたようです。
 これが浴室。
 これが台所です。近くに寄ると、
 見事に切れてます。奥の配管はトイレのですね。こちらは何もしません。
 それは、ものすごい騒音との戦いでした。話では、作業で人が出入りするのでずっと家にいてほしいということだったのですが、ここは最上階だったので、「出入り」ではなく、ずっと居座ってひたすら吸引作業かなんかをしています。その音が尋常ではないのですよ。私は、暇つぶしにサブスクでも聴こうかと思ったのですが、ヘッドフォンをしててもその音がうるさくてほとんど聴こえません。それと、同時に別の場所で作業をしている人と無線でやり取りする声が、またでかいんですよね。
 作業の様子は、人がたくさんいたので、ほとんどなにをやっているのか分かりませんでした。でも、たまたまファイバースコープでパイプの中を見ているときに、チラッとその画面が見えました。一瞬、胃や大腸の内視鏡を見ているみたいでした。あんな風に、でこぼこに汚れがたまっているようでしたね。それを全部削るというのが、この作業なのでしょう。
 終わりごろには、一度パイプをつないで、水を流せるようにしてました。
 明日は、これを外して、今度はパイプの内側にコーティングを施すようですね。
 お天気が悪かったので、普通は浴室で乾かすのですが、それが出来ないので、除湿器をかけて部屋干しです。明日も、雨みたいですね。
Aventure Number : 3475 date : 2021/9/17


今日の禁断 スズ


 このところ、いずれも映画化されている本を2冊、並行して読んでいました。
 中山七里の方は、もう来月には公開予定なので、映画のキャストの顔が「全面帯」になっています。東野圭吾の方はまだ撮影中で、公開がいつになるかも決まっていないようですね。こちらは「ガリレオ」シリーズですから、主演は福山雅治、共演が柴咲コウですね。
 どちらも買ってすぐにでも読みたかったので、片方はカバンの中、もう一つは自宅において、それぞれ時間が空いた時に読んでいました。どちらも登場人物がたくさんいるので、しばらく片方だけを読んで、もう一つに戻ると、いったいこの人は誰だったのかわからなくなることも度々でした。ストーリーも、過去の事件と現在の事件が重なっているというちょっと複雑な設定なので、訳が分からなくなってしまいそうになります。
 そして、最後にどんでん返しがあるというのも、両方に共通しています。これは、なんと言っても中山七里の方が精度が高かったですね。東野圭吾はある程度読めてしまいました。そういう視点でこの「帯」の出演者を見ると、原作にはない役が映画にはあるようです。それが、阿部寛の下の清原果耶がキャスティングされている役。原作では男性だったのが、女性に変わっています。ということは、あの「どんでん返し」はあり得ない、ということになりますね。どのように描いているのか、とても興味があります。
 ところで、話は変わりますが、この間バイロイトの「オランダ人」を見た時に、それと一緒に録画されている映像がありました。それは、「オランダ人」の指揮をしていたオクサーナ・リーニフが、2020年6月にミュンヘン・フィルを指揮している無観客ライブでした。この、バイロイト始まって以来の女性指揮者の、ステージでの姿が見られてとても興味深いものでした。その指揮ぶりは、指揮者というよりは「ダンサー」という感じ、見ているだけで楽しかったですね。
 なんでも、彼女はバンベルク交響楽団でジョナサン・ノットのアシスタントを務めたり、ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場でペトレンコのアシスタントや、実際に「ティト」、「椿姫」、「こうもり」、「ルチア」、そして現代作品などの指揮を任されたりもしていたそうです。去年まではグラーツ歌劇場とグラーツ・フィルの首席指揮者でしたが、今年バイロイト・デビューを果たしたので、これからは明るい未来が待っていることでしょう。
 映像では、最初の曲がモーツァルトのピアノ協奏曲でした。
 彼女のダイナミックな指揮ぶりの一端が分かると思いますが、このピアニストに注目。
 アリス・紗良・オットという、有名なピアニストですが、動画を見たのは初めてでした。そうしたら、その顔を見て、なんだかよく似てる人がいたな、と思ってしまいました。仕草までそっくり。
 この方です。お姉さんも「アリス」ですよね。
Aventure Number : 3476 date : 2021/9/19


今日の禁断 フジサキ


 今度のニューフィルの演奏会は11月3日の予定ですから、普通の時だったらもうすでにチラシやチケットの印刷も終わり、宣伝活動も活発に行われている頃ですね。というか、ひところはそうなることを目指して準備が進められていたようです。現に、1カ月前にはこのようにチラシのゲラが届いていましたからね。
 そして、これを大量に印刷して、プレイガイドや、市民センターなど、市内各所に配られるはずだ、と思っていた人も実際にいたはずです。しかし、その後緊急事態宣言が出されて、練習場も休館して使えなくなると、ちょっと、そんなことは無理なのではないか、と、私などは思い始めていました。
 ですから、そのころに行われたネット会議の席上、これからの宣伝活動などの進め方について、去年の秋の演奏会のような、チラシ配りなどはほとんど行わず、チラシそのものもモノクロ印刷の低コストのものにしてみては、と提案してみたのですね。そうしたら、それがすんなり受け入れられてしまったので、せっかくのこのチラシのデザインもボツ、ということになりました。
 そして、その方針を受けて、きのうになって出来上がってきたのがこんなチラシです。
 さっきのチラシをただモノクロに変えた、というだけのものですね。でも、これだったらこれまでのデザインのキャンセル料は発生しないでしょうから、賢い選択ではありますね。ただ、こうなると、右下にある月桂冠に囲まれた「The 70th」というロゴがちょっと浮いてますね。いや、そもそも、今回は「記念」定期演奏会ではないのですから、こんなものは全く必要なかったので、これは削除してもらいましょう。
 そして出来上がったのが、これです。色が付きましたね。ロゴが消えたのと、もう一つさっきのものから消えたものがあります。それは、下の方にあったプレイガイドの案内です。デザインはそのままだったので、当然プレイガイドの名前は入っていたのですが、なぜか、今回はプレイガイドにはチケットは置かないということがまだ実感としてなかったのか、誰も気が付きませんでした。正直、私はプレイガイドには置くのでは、と思っていましたし。
 まあ、そんな、ちょっとちぐはぐなこともありましたが、このチラシが今度の演奏会の姿勢を物語っているものに仕上がったのは、よいことです。もちろん、前回のように枚数を少なくして市民センターに配ったチラシを、中止が決定して慌てて回収した(実際は、もう回収できませんでしたが)というようなドタバタは演じなくても済むことでしょう。プレイガイドはもちろん、どこに行ってもまずこのチラシの現物を見ることは出来ません。チケットは団員から買うか当日券だけとなります。
 もちろん、まだまだコロナは油断できませんから、土壇場になってどうなるのかは誰にも分かりませんよね。それでも、全力でよい音楽を作り上げようとするのが、アマチュアのあるべき姿なのでしょう。
Aventure Number : 3477 date : 2021/9/22


今日の禁断 ディズニー


 きのうはお彼岸の中日、墓地の中のゴミなどをチェックするために見回っていたら、このお寺の代々の和尚のお墓のそばの墓石が、こんな風になっていました。誰も手をかけないので、石に根が張って、こんなに葉っぱが生い茂っています。いや、正確には、これは「ツタ」なので、根っこはあくまで土の中にあって、その茎が伸びてこんな風になっただけなんですが、なんか面白いですね。
 そう言えば、「♪ツタのからまーるチャペールで」という歌がありましたね。確かに、ツタはキリスト教系の建物にはよく似合いますが、仏教系の墓石にはいかにもミスマッチ。
 ところで、末廣さんがよく練習の時にこれを歌ってますよね。例えばチャイコフスキーの曲の時には、腕を振りながらこれを歌って「ロシア人はこれもんで演奏します」なんておっしゃってましたね。つまり、この曲を「ロシア民謡」ととらえているのですよね。でも、確かにこの曲はロシア民謡っぽいリズムで演奏されますが、れっきとした日本人が作った「歌謡曲」なんですよね。ペギー葉山が歌ってた。
 その末廣さん、本当だったら明日とあさってが指揮者練習でしたね。それが、別の仕事が入ったということで、急遽1週間後に変更になっていたのでした。その「別の仕事」というのが、これです。
 ツアー自体は9月から12月までありますが、指揮者もダブルキャスト、末廣さんは9月はきのうの川越から始まって、26日まで仙台、いわき、宇都宮で指揮をされます。もちろん、ニューフィルの本番の日は降り番です。10月には大阪のフェスティバルホールですね。12月5日までの長丁場、頑張ってください。
 ところで、そのフェスティバルホールでの「大阪バイロイト」のCDについて書いた時に、ニルソンの証言としてブーレーズとのリハーサルでのことを暴露していましたが、その時は昔読んだものを思い出して書いていたので、現物に当たったら細かいところが違っていました。あらためて、その部分の原文をご紹介しておきます。
1967年春、バイロイト音楽祭は、ヴィーラントの演出による《ワルキューレ》と《トリスタン》の大阪への引っ越し公演をおこなった。ピエール・ブーレーズがバイロイトで《パルシファル》を振って注目されていたので、ヴィーラントは、亡くなる前に《トリスタン》の大阪公演を彼が指揮するように希望した。
残念ながらブーレーズは準備もせず大阪にやってきたらしい。理由は分からないが、ヴィーラントの死を契機にこのオペラに関わることは、彼にはつらかったのかもしれない。ロマン主義オペラを上演するのは、主に現代音楽の指揮者兼作曲家である彼には、感覚的にかけ離れすぎていた。ワーグナーが《トリスタン》を1857年に作曲したことを考えれば、この音楽はそれでも斬新で近代的である。私たちはブーレーズとピアノ・リハーサルをおこなったが、ヴィントガッセンと私がそばにいて、テンポや転換部その他について彼に助言できたのは幸いだった。このフランス人指揮者は、楽譜をまるで一度も開いたことがないようだったし、そのうえ彼は、《トリスタン》を初めて演奏する日本のオーケストラを指揮しなければならなかったので、奇跡はほとんど期待できなかった。
結果は予想通りで、通常78から79分かかる第1幕を、ブーレーズは67分でぶっ飛ばし、第2幕、音楽がよりロマンティックになるから、もっと早かった。現代音楽家兼指揮者には、ロマンティックはとても耐えられない。このときだけは、ヴィーラントがいなくてよかったと思った。(319-320ページ)
Aventure Number : 3478 date : 2021/9/24


今日の禁断 シリアルキラー


 最近のコロナ感染者の数は、全国的にはっきり減少しているように見えますね。仙台市でも10人ちょっとという、久しぶりにお目にかかるような数字なので、嘘じゃないの?、と思ってしまいます。本当にこのまま減少していって、限りなく0に近づいてくれればいいのですが。
 行政からの締め付けも、どうやら今月いっぱいで、おそらく練習会場に関しては撤回されるのでしょうから、ニューフィルも来月からは通常の練習時間が確保されるようになって、無事に定期演奏会も開催される、ということになればいいですね。ただ、団員の中には、職場の都合などでずっとお休みをされている人がけっこういますので、その人たちがしっかり戻ってきてくれるまでは、本当の意味でも「通常の練習」には戻らないということになるので、そうなるまでにはまだまだ時間がかかることでしょうね。
 もちろん、普通に生活している人たちでも、まだまだ世の中は以前と同じになるなんてことを信じているような人はいないはずです。この間ちょっと書いた、仙台を舞台にした映画「護られなかった者たちへ」のトレーラーがそろそろテレビなどで見られるようになっていたので、私としては、最後のどんでん返しがどのように変えられているのかぜひ見てみたいものだ、と思っていました。
 つまり、原作では、この人が演じる人物は男性なんですよね。まあ、たとえば「オケ老人」なんかでも、原作では男性だった主人公が映画では女性になっていましたから、ありえないことではないのですが、この小説の場合は、ちょっと女性には荷が重いことをやらなければいけません。ですから、そこの設定をどのように変えているのか、できれば映画を見てすぐに知りたいな、と思いました。
 そのことをチラッと愚妻に話したら、即座に「映画館はやめてよね」と言われてしまいましたよ。やっぱり、いくら感染者が少なくなったと言っても、映画館のようなところに行くのはまだまだ危ないと思っている人はたくさんいるのではないか、と、その時に思ったのですよ。
 合唱団などでは、練習そのものが危ないと思われているのは、オーケストラの比ではないようです。私がかつて所属していた合唱団は、私が辞めた後にかなり団員が増えていって、50人以上にまでなっていたのですが、最近では参加者がかなり減ってきているようですね。実は、今日、山形で合唱コンクールの東北大会があって、そこでその合唱団が悲願の金賞を獲得して、全国大会に、なんと23年ぶりに進むことになった、というニュースが伝わってきました。
 これが、その時の写真ですが、メンバーは30人ぐらいしかいませんから、やはりだいぶ少なくなっていたのですね。私がいたころとはコンクールの仕組みが変わっていて、今では一般の合唱団では「混声合唱」、「同声合唱」、「室内合唱」という3つの部門に分かれていて、それぞれの部門から1団体が全国に行くようになっていたようです。うちは男声ですから「同声」になるのですが、東北大会になると、いつも青森県の女声合唱団と競うあうようになっていて、ずっと「負けて」いたのですよ。でも、今年の順位表を見ると、その女声合唱団の名前がありません。青森県は、一時宮城県より感染者が多いことがありましたから、もしかしたら、その合唱団は、活動が思うようにできなくて、出場できなかったのかもしれませんね。
Aventure Number : 3479 date : 2021/9/26


今日の禁断 ギンプ


 きのうは、ニューフィルの練習の短時間バージョン。おそらく、これが最後になることでしょう。なんたって、平日ですから開始時間は早められませんからいつもと同じ7時、それで、会場は8時までしか使えないとなると、後片付けの時間などを見込むと実際の練習は45分ぐらいしかできないことになりますからね。でも、そんなところに、ほぼ全員のメンバーが集まってくるのですから、ちょっとすごいことではないでしょうか。まあ、これで最後だというところもあるのでしょうね。
 そんな時間なので、やったのは「レ・プレリュード」だけ。ただ、フルートパートはいつものことで7時ぎりぎりに滑り込み、という人がほとんどなので、3番フルートの私は、まずは1番フルートのパートを吹かせてもらいましたよ。でも、パート譜で3段ぐらい吹いたところで本吹きが来ましたから、あとは自分のパートに戻れました。
 「かいほうげん」をこの週末に出すことにしてあるので、きのうの練習ではいろいろとその準備がありました。最大のミッションは、新入団員の写真撮影。そろそろ正式団員として承認されるはずの人が、このところお休みしていたので、きのうがその最後のチャンスだったのですよ。とは言っても、その写真がないことを前提に、すでにレイアウトは終わっていたんですけどね。その人は合奏が始まるまでには来ていなかったので、やはり無理かな、と思っていたら、いつの間にか座って演奏していましたよ。ですから、練習が終わったら速攻その人のところに行って、写真を撮らせていただきましたよ。
 その結果、そのページに入れる予定だった新聞記事が、そのままだとかなり小さくしないと入らないようになってしまいました。というか、スペースが横長なので、左右が無駄に空いてしまってます。それならと、その記事を、横に長くすることにしました。3段になっていた記事を、写真やテキストのブロックを並び替えて、2段にして、横に広げてみたら、無駄なくすっぽり収まるようになりましたよ。そういうことが、今使っている画像編集ソフトだととても楽にできます。今まで使っていたPhotoshopがダメになったので、仕方なくこちらに乗り換えたのですが、使い勝手、というか、操作のポリシーが全く異なっていてなかなか大変でした。でも、それをマスターしてしまったらとても使いやすくて、助かってます。それでフリーなんですからね。
 新聞記事のページはもう一つあって(ちょっと前に、ここでも触れてました)、どうせなら新しい記事と、以前の記事を同じページにしようと思って、思い切りレイアウトを変えて、なんとか収めることが出来ました。
 それでも、予定していた来年秋のプログラムが今週中には絶対に決まらないことが分かったので、その分のスペースが空いてしまいました。そこで見つけたのが、先日の末廣さんのコンサートです。仙台でのホールの袖から、末廣さんがステージを撮った写真がFacebookにあったので、それを使わせてもらえないかと連絡したら、お許しが出たので、それで最後のページを飾ることが出来ました。
 私が書いたのは、ブルックナーの新しい全集についてですが、そこで、その前の全集のことにも触れていて、そのうちのノヴァーク版のリストを作ってみようとしたら、最近のものはずいぶん変わっていることが分かりました。実は、最初にブルックナーを演奏した1996年に、こんなページを作っていたので、それをそのままコピペしようとしたのですが、それから25年も経ったらいろいろと変わっていたので、あちこち直さなければいけませんでした。なんせ、今では交響曲第4番の第3稿が、しっかりノヴァーク版の中に入っているのですからね。これなんかは、昔の文献では「第4稿」と言われていましたから、そのあたりの変化は著しいものがあります。
 まあ、逆にこんな仕事があるから、新しい情報にも触れることができるのだとも思ってます。
Aventure Number : 3480 date : 2021/9/29

(21/10/1-21/11/14)