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今日の禁断 | オーボエ | ||
激動の3月が終わろうとしています。それにしても、これまでのニューフィル関係の動きの激しかったこと。その前の2月に大きな地震があって、演奏会を予定していた県民会館が被害を受けて使えなくなったのが、その始まり、たまたま指揮者練習のために取ってあった別のホールに即刻変更になっていました。ですから、もう始まっていたチケット販売やチラシ配布は、その時点でストップです。私は担当の県民会館のチケットを即座に引き上げに行きました。 3月に入ったらチラシやチケットはそのままでその上に訂正シールを貼って再利用するということになっていたので、そのシールが出来上がるのを待ってその貼り付け作業と、再配布です。ただ、私としては、その時点でも通常通りのお客さんをフルに入れての演奏会は無理だと思っていたので、極力宣伝活動は地味にやろうと考えていて、それを実践するためにそれぞれの施設に持って行くチラシを、いつもの50枚から30枚に減らしておきました。本当は、チラシ配布そのものをやめたかったのですが、もうすでに大量に印刷されていましたから、今更、という感じ、私の担当も10ヵ所以上あったので、とりあえず「アリバイ作り」で、1日かけて全部回っておきました。 さらに、チケットも、変更になった会場に持って行けば扱ってくれるのはわかっていたのですが、これも同じ理由でやらないことにしようと思っていました。ところが、何しろあわただしい状況だったので、そういう考えはとりあえず私が担当していたところでは実行に移せたのですが、団としての正式な意思決定とはなっていませんでした。ですから、そのホールの事前打ち合わせに行ってきた団長から、ホールがチケットを売りたがっているので手配してほしいといわれたときには、本当は断りたかったのですが、従わないわけにはいきませんでした。結局、半日かけてその、かなり遠方にあるホールまで行ってチケットを置いてきたのですよね。 そのころになると、練習会場がコロナワクチンの接種会場になるので、使えなくなるという情報が伝わってきて、実際に4月以降は予約が取れなくなっていました。それで、その網に引っかからない会場を予約して急場をしのごうとしていたようですが、結局使えなくなるのは土日だけだということがわかって、それは必要がなくなりました。 そこに、緊急事態宣言です。そこで、それが原因でメンバーから欠席者が出てしまったので、もはや練習すらパートがそろわない状態で行うことになってしまいました。もう、ここまでネガティブな要因が重なれば、ふつうは演奏会の中止を考えるのが当然の成り行きなのでしょうが、なぜか、それを公言する人はおらず、ひたすらなんとしても演奏会を開催するのだという意味不明の行動が執拗に繰り返されることになるのです。私あたりは、この辺りでもはやついていけなくなっていましたね。 なにしろ、最終的に方向性を決めようとした団員総会の日にも、会場に行ってみると椅子は合奏の状態で並べられていましたし、譜面台も立っていて、思い切り音出しをしているパートもありました。それは、「さっさと総会を済ませて、早いこと練習を始めようぜ」という意思の表れのように思われました。でも、最終的にはそんなことを考えているのはほんの一握りの人たちだったようで、ご存知のように「中止」が決定されたのでした。もちろん、数日後にその練習場はおろか、ホールまで使用禁止となってしまったのですから、結果的にはそれ以外の選択肢はなかったのですけどね。 ですから、中止が決まった直後に市民センターには訂正の告知を送ったのですが、結局誰もそれを見ることができないようになってしまったのですから、その作業も全く無駄だったことになりますね。というか、以前そこに送るために大量のシール貼りを行ったのですが、そのシールの印刷費が8万円とか、あんな欠陥シールでこんなにぼられていたとは。 昨日になってそれが1通戻ってきてしまいました。それは、私の入力ミス、一覧表にあった住所を1行間違えたためでした。 3月には、音楽家でもビッグネームの訃報がありましたね。主だったところはヘルムート・ヴィンシャーマンと、ジェームズ・レヴァインです。それが新聞記事になると、「ビンシャーマン」、「レバイン」となるのは、とても気持ち悪いですね。 |
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Aventure Number : 3401 | date : 2021/3/28 |
今日の禁断 | ショスタコ | ||
いよいよ3月も終わり、明日からは新年度です。しかし、今年の桜は早いですね。何でも、観測史上初めての、3月中の満開というのですから、大変です。開花してから満開になるのも速かったですね。気が付いたらすでに満開になっていたという感じですから、今年は花見に関してはチャンスを逃してしまった人は多いのではないでしょうか。 まあ、私の場合はどこに行っても桜が見られる環境ですから、そんなあわただしい桜をリアルタイムに楽しむことができました。ですから、当然それに続く年中行事としての「タケノコ掘りたいかい?」に向けての準備も始まるということになるのですよ。 もちろん、いくら桜が早いからと言っても実際にタケノコが出てくるのはまだまだ先です。果たして今年は去年みたいな豊作に恵まれるのかなんてことは、全然分かりません。でも、それが分かるころに作業を始めても遅いので、お天気もいいことだし、少し竹藪の整理を始めてみることにしました。 そういえば、しまくり千代子がテーマソングを歌っていた仙台の七夕祭りはいったいどうなるのでしょうね。ちょっと前だと今年はやりたいようなことを言っていたような気がしますが、今みたいな、全国ニュースでも取り上げられるほどの危険な状況になってしまった所でそんなことをやってられるのか、という気はしますね。 まあ、「タケノコ掘りたいかい?」については、去年みたいにごく短時間、しっかり感染対策を取って少人数でやろうかな、とは思っていますけどね。しかし、1年経っても同じようなことになるとは、思ってもみませんでしたね。この分だと、秋の演奏会もできるかどうかは全く分かりませんね。その前に、5月から練習を始められるのかどうか。 |
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Aventure Number : 3402 | date : 2021/3/31 |
今日の禁断 | アハモ | ||
先週の「サンデーソングブック」を聴いていたら、達郎は今年の夏に予定していたコンサートツアーを中止することにしたそうですね。その前には、まりやのツアーもチケットの予約まで終わっていた段階で中止を決めていましたから、ファンにとってはかなりのショックなのではないでしょうか。 大体、こういうアーティストのスタンスには、「音楽には人の心に勇気を与える力があるのだから、なんとしてもライブをやるべきだ」という人の方が多いような気がします。正直、そういうコメントを聞くと、本当にそうなのかなぁ、と思ってしまいますけどね。結局、自分がやりたいだけなんじゃないか、とね。 ですから、今回の達郎たちのように、もちろんライブをやりたい気持ちは重々あることはわかっていたうえで、
ということを考えてくると、「タケノコ掘りたいかい?」はどうなんだ、ということになってきますね。あと1か月後に、状況が急変していることは考えられませんし、なんたって、その頃はまだ「蔓防」の最中ですからね。ですから、今考えているのは、ちょっと物足りないかもしれませんが、実際にタケノコを掘るのは我慢していただいて、その代わり私が掘ったものを持って行っていただく、というやり方です。まあ、どうしても、という方がいれば、「人数制限」を設けて少しだけ掘っていただくぐらいのことはできるかもしれませんが。 まあ、そもそもタケノコがきちんと出てきてくれるか、という問題もありますから、いずれまたご連絡をさせていただきますね。 |
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Aventure Number : 3403 | date : 2021/4/2 |
今日の禁断 | レシート | ||
きのうは、愚妻の用事でユニクロに行ってみたら、入り口近くになんと「ジュラシック」のTシャツが大々的に並んでいました。なんでも、日本人のデザイナーとのコラボで、「ジュラシック・ワールド」のシリーズが新しくリリースされたのだそうです。これは、一つぐらいはぜひ欲しいものだと眺めてみても、目移りがしてなかなか決まりません。迷いに迷った挙句、こんなのを買ってみました。 ま、私が着ても、これが見えるようになるのは、もっと暑くなってからでしょうけどね。 この間の地震では、2階に置いてあった本棚が壊れていました。ほとんど物置代わりの和室だったので、きちんと見てなかったのですが、その中にはもう読むことはない、娘が小さいころに買った絵本や童話の本などがぎっしり詰まっていました。もう、その本棚は粗大ごみとして捨てるつもりなので、ついでのそれらの本も処分してしまおうと思いました。ですから、ひもで縛ってマンションの紙類の収集場に置いておこうと思ったら、愚妻が、「これ、売ったらいい値段になるよ」などと言っているので、まとめてブックオフに持って行くことにしました。 たぶん、とても混んでいるだろうと思って、開店の少し前に着いたら、もうすでに2組の客が、たくさんの不用品らしきものをもってきて並んでいました。そのうち、入り口が開いて台車を貸してもらえたので、みんなそれに乗せて待っています。うちの分はこれ。 ただ、スタッフの人は、痛みが激しい本は、廃棄品になってしまうと言ってました。まあ、ほとんどがそういうものですから、大した値段にはならないでしょう。 それから、買い物を済ませてお昼を食べ、またブックオフにやってきました。もうすっかり査定は終わっていますから、すぐにその結果はわかります。それを見てみると、 いやあ、ゴミに出すぐらいなら、少しでも買ってもらえれば、と思って持って行ったのですが、ゴミはゴミでしかありませんでした。なんか、情けないですね。 |
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Aventure Number : 3404 | date : 2021/4/4 |
今日の禁断 | プレリュード | ||
このところの目まぐるしい世の中の変化には、もはやついていけないほどです。これまで宮城県独自で出されていた「緊急事態宣言」は、確か4月11日まで続く予定でしたから、それまでは身近なところでは、ニューフィルの練習場の市民センターがすべて閉館になっていました。当然、練習はできませんから、それまでは練習はお休みになっています。ただ、連休前の27日には、もう休館は解かれているはずなので、次の演奏会のためのパート譜を配ったり、あわよくば初見で練習もできるのでは、などと、一部の人たちは考えていました。 ところが、その後で出されたのが「蔓延防止等重点措置」です。このようにきちんと「蔓延」と書けばいいものを、なまじ親切心で「まん延」などと書き換えたりしていますから、略称も「まん防」などとなって、一部水産関係者には多大な迷惑がかかることになってしまっています。 それは、4月5日から5月5日までの間とされていました。基本、それは「緊事(略称)」と同じ性質のものでしょうから、当然市民センターの閉館時期もさらに延長されるのだと私は思いました。そこで、さっきの「一部の人」に4月27日は使えなくなるかもしれないね、と言ってみたのですが、「あれは飲食店が対象なので、関係はないだろう」という、ノーテンキな答えが返ってきましたね。 でも、やはり閉館は延長されるだろうという噂は、あちこちに飛び交っていました。宮城県の公式サイトには「緊事は5月5日まで」と明記されるようになりました。しかし、仙台市のサイトには、何のコメントもありません。結局、それが明記されたのはギリギリ4月5日になってからでしたね。何か、裏で駆け引きでもあったのでしょうかね。ワクチン接種会場との兼ね合いとか。ですから、ニューフィルも27日は市民センターを使うことができなくなって、あわてて新しい会場を探しているようでした。でも、そんな都合よく見つかるわけはありませんから、こちらから、私の職場を使っても構わないと言ってあげましたよ。もちろん、中には入れずに、玄関先で順番に受け渡し、密にならないように、ほかの人は外で待っていてもらう、というやり方になるでしょうね。 さらに、その時に配る楽譜、つまり、今度の演奏会の曲目も、パートの様々な事情をしっかり見極めていなかったので、なかなか選定作業が進んでいません。というか、一部の人たちは何も起こっていない時と同じように練習ができるはずだと思い込んでいるものですから、この先の状況が悪化して、ろくに練習などできるわけがないと思っている人たちとは考え方のベースが違っているのでそもそも希望が一致するわけがないのですね。どちらももっともな考えなのでしょうから、これはもうどうしようもありません。 それでも、何とか数曲までに絞り込むことはできて、もうこの先はジャンケンで決めるしかない、というところまでは来たようです。 候補曲の中には、ヒンデミットの「交響曲画家マティス」と、ワーグナーの「オランダ人序曲」が入っています。私が選ぶとすれば、ヒンデミットが編曲した「オランダ人序曲」と「画家マティス」でしょうね。絶対ウケますよ。 |
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Aventure Number : 3405 | date : 2021/4/7 |
今日の禁断 | タカノツメ | ||
この間からの竹藪の掃除は、新年度になって他の仕事が忙しくなっていたので一時中断していました。それも一段落したので、また再開しようと中を覗いてみたら、 ここは、日当たりがいいので毎年最初に出てくるエリアなのですが、それにしても、まさか今の時期にこれだけのものが出ているなんて。本当に驚いてしまいました。 まあ、桜がこんなに早く開花したのも観測史上初めてだと言ってましたから、こちらも、私による観測史上最速だ、ということなのでしょうか。でも、油断はできませんよ。ある年などは、やはり早い時期に何本か出ていたので、これは豊作かな、と思っていたら、その後が全く続かなかった、などということがありましたからね。 でも、逆に、このまま順調に出続けていたら、この間予定していた27日の楽譜配りの頃には、もうシーズンが終わってしまっているかもしれませんね。まあ、その時はその時、タケノコさんたちの都合に合わせて、臨機応変にスケジュールを調整していきましょう。 |
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Aventure Number : 3406 | date : 2021/4/9 |
今日の禁断 | レグザ | ||
この間の地震で、私の部屋の自作の本棚は崩壊してしまいましたが、別の部屋に置いてあった普通の本棚も、かなりの被害を受けていました。それを機会に、そこにあった古い本をブック・オフに持って行ったら、もう二束三文以下に買いたたかれて落ち込んだのですが、結局その本棚自体ももはや直して使うこともできなくなったので、廃棄することにしてありました。木製ですから、いずれ細かく切り刻んで家庭ゴミに出そうと思っていたのですが、他にも娘が小学生の時に使っていた学習机やベッドがもはやいらなくなったので、まとめて、また粗大ゴミに出すことにしました。 この間やっていたので、手順はもうすっかりわかっていて、電話で申し込んで明日が収集日ということになりました。そこで、今日は1日かかって、それを指定の場所まで持って行く作業を行っていました。問題は、いずれも2階に置いてある物ばかりなので、それを階段を通って運べるか、という点です。まあ、机は大丈夫でしょうが、本棚とベッドはちょっと大変そうです。 まずは、本棚をチェック。最初はそのまま運ぼうと思っていたのですが、思った以上に破壊されていたことが分かりました。これだったら、そのまま運んだらそこで壊れてしまいそうなので、いっそのこと、解体して運んだ方がいいだろうと、全部分解してしまいましたよ。そうすれば、階段は難なく通りますし、あとは台車でエレベーターに乗せればOKです。 そんなわけで、午前中に机と本棚は指定の置き場に収まりました。 そして、広くなった2階の部屋には、こんなテレビ台とテレビを置きたくなりますね。 あとは、テレビに無線LANも内蔵されていて、WI-FIにつなげばネットもテレビで見ることができるんですって。「4K」や「8K」には何の興味も持てませんが、こういうところはいずれは使ってみたいですね。でも、私の部屋のテレビは、まだまだ長持ちしそうです。 |
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Aventure Number : 3407 | date : 2021/4/11 |
今日の禁断 | コロナ | ||
今日は4月14日ですが、3日前はニューフィルの定期演奏会が開催されるはずだった日でした。そして、3日後は、その演奏会が本来開催されるはずだった日でした。最初は4月17日に予定されていたものが、地震によってその会場の県民会館が使えなくなったので、急遽、その1週間前に指揮者練習で使うはずだった名取市文化会館大ホールで開催されるように変更されていたのでしたね。その両日の、ちょうど真ん中に当たるのは今日だった、ということになります。 実は、この演奏会は、もともとは去年の今頃開催されることになっていたものでしたね。それが、1ヶ月前に中止が決定していたのでした。そして、本番だった日には、会場の萩ホールに確か団長が行って、中止とは知らずにやってくる人の対応にあたっていたはずです。ですから、今年も同じように11日には名取、17日には県民会館の前に誰か行っているのでしょうかね。それに関しては、何の連絡も受けていないので、私にはわかりません。というか、場合によっては11日に名取に行ってみようかと思っていたのですが、その日は粗大ごみの準備に追われていて、すっかりそのことを忘れていましたね。17日も、町内会の集まりがあるそうなので(今年は役員にあたってます)、きっとやはり忘れていることでしょう。 もう一つ、忘れかけていたことがありました。それは、今年の演奏会の中止を決定した臨時団員総会の議事録作りです。一応、団員がみんな集まって話し合いをする定例の総会や演奏会の後の反省会の時にはいつも録音機を回していて、それを起こして「かいほうげん」に掲載するようになっているので、その、3月23日の、本来なら練習日だった時に、その前半だけということで開催された臨時の団員総会でも、同じように録音を行っていました。 今にして思えば、その日にはすでに宮城県と仙台市から独自の緊急事態宣言が出されていたのですね。去年の場合はそれですぐに市民センターの利用を中止する勧告が出されたのですが、今年はなぜかそんな動きはなかったので、本番はともかく、練習だったらできるのではないか、という空気があったようです。ですから、本番の日をもう1度変更して先に持って行けば、演奏会もできるのではないか、と、本気で考えていた人たちがいたのですね。 もちろん、その後には「蔓防」が出て、それに連動して緊急事態宣言も延長、市民センターや、公共施設の休館ということになってしまうのですから、いくらやりたくても物理的に不可能になってしまいます。ということで、その団員総会も、そこでの議論自体が何の意味もなくなってしまいましたから、別にそんなものは保存することもないな、と思っていました。正直、面倒くさいですし。 でも、練習もなくなって時間もできたので、一応文字起こしだけでもやってみようかと思って、その録音を聴いてみると、あの時には議論に夢中になっていて聞き逃していたことが結構あったことが分かりました。というか、その後の世間の動きに対して、なんと鈍感だったのか、と、今更ながら思い知らされたのですよ。そのようなことを知り、同じようなことを繰り返すことがないようにするためにも、結構「痛い」内容ですが、これはぜひ残しておきたいな、と思っています。 |
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Aventure Number : 3408 | date : 2021/4/14 |
今日の禁断 | バイロイト | ||
この間の議事録の中では、4月の定期演奏会を延期する候補として、4月29日を挙げていました。その前の日に、佐々木先生が仙台フィルを指揮するコンサートがあるので、その日だったら空いているということでしたね。そのコンサートとは、「県庁ロビーコンサート」です。毎月宮城県庁のロビーを開放して行われるコンサートで、普段はアマチュアの演奏家などが演奏しているのですが(私も出演したことがあります)、たまにこんなプロのオーケストラが聴ける回もあります。 ただ、その日は、今では「緊急事態宣言」の最中になっているので、そのおひざ元でこんな「不要不急」のイベントが行われるはずはありません。ですから、県のサイトでそれを確認してみたら、確かに「4月28日に予定しておりました,杜の都信用金庫『県民ロビーコンサート』につきましては,新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催を中止いたします。」という案内がありました。仕方がありませんね。 まあ、今月は中止になりましたが、その後はどうなるのでしょう。一応、このサイトでは5月には三桜高校の合唱団ということになってましたね。さらに、その先も予定が決まっていました。こんな感じです。 ということで、春の演奏会はどうあがいても中止するしかなかったのですから、気持ちを切り替えて秋の演奏会へ向かって動き出さなければいけません。もちろん、それだって確実に開催できるなんて保証は何もないのですが、やはり必要なのはそれまでの「過程」なのでしょうから、やれることをやるしかありません。実はもう曲目もだいぶ前にマーラーはやめようよ、ということになって新たな選曲を行っていたのですが、それも決定しましたから、目標もできたことになりますしね。 そこで決まったのは、3曲のうちの2曲は私はニューフィルですでに演奏したことがありました。1曲などは2回もやってます。ただ、序曲に決まったワーグナーの「オランダ人」だけは、やったことがありません。というより、ニューフィルではまだこの曲を取り上げたことがなかったのですよ。ですから、ちょっと楽しみです。 この曲のスコアは、持ってました。 |
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Aventure Number : 3409 | date : 2021/4/16 |
今日の禁断 | ビバホーム | ||
我が家から車でちょっと行ったところに、大きなホームセンターがありました。それは、「生活館」と「資材館」という2つの建物からできていて、その「資材館」では、プロの人も買いに来るような建材や工具などが所狭しと並んでいて、私などはもう1日中そこにいても飽きないほどでした。 ただ、最近はその部分を、「生活館」の方に移動させていて、「資材館」の中が空っぽになっていました。それでも、建物を取り壊す気配はなかったので、何か別のことに使うのだろうと思っていました。そうしたら、なんと、そこに「ジャパン・ミート」という名前のお店が入るのだ、ということを伝えるチラシが新聞に入ってきました。建築資材が入っていたところに肉屋さんですか。なんか、かなりの違和感が。 それがいったいどんなものなのか、見てきましたよ。これがかつての「資材館」 でも、やはり開店直後なので、駐車場は一杯になってましたね。まあ、こんなに混むのは今のうちだけでしょう。 駐車場と言えば、マンションの駐車場に二酸化炭素が充満してお亡くなりになった人もいた、という事件がありましたね。これを聞いて、2つの点で「なぜ?」と思いました。1つ目は、なぜ、二酸化炭素で亡くなったか、です。この気体は、ふつうは「炭酸ガス」と呼ばれていて、「炭酸水」はそれを水に溶かしたもので、それを飲んでもまったく毒性はありませんよね。ただ、大量に吸い込むと、中毒症状は出るのだそうですね。この駐車場では消火器として使われていたそうですが、要は酸素を絶って火を消す、ということなのでしょう。炭酸水とはその濃度の桁が違うのでしょうね。 もう一つは、そんな、人が入ったらとても危険なところに、どうやって車を入れるのか、という疑問です。これは、調べたら、そんな駐車場を作っている会社のサイトに、わかりやすい動画がありました。 まあ、原理はわかりましたが、こんな精密なシステムだと、故障した時などは大変でしょうね。下手をしたら、何日間かは車が出せなくなってしまいますからね。こんな駐車場のあるマンションなんて、住みたくありません。いや、そもそも、よっぽどの資産家でないと、住めませんね。 うちのマンションは庶民向けですから、そんな心配はいりません。今年は順送りで町内会の役員になっているので、さっき、その「役員会」に出てきました。そうしたら、ここの最大のイベントの夏祭りが、去年に続いて中止になったので、実際の仕事はほとんどないことが分かりました。役員が集まるのもこれっきりなのだそうです。いい時に役員にあたりました。 |
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Aventure Number : 3410 | date : 2021/4/18 |
今日の禁断 | スコップ | ||
私の職場で毎年5月末に行っているイベントは、今年も中止となることが決定していました。去年は、ちょうど今日と同じ日に、それを案内するはがきを印刷して発送していたんですね。私としては、もうちょっと後のような気がしていたので、その去年のファイルを見て、慌てて印刷を始めました。結局、プリンターのインクの予備を用意してなかったので、インク切れとなり、作業は明日に持ち越しになってしまいましたけど。1200枚印刷しなければいけないのですが、ブラックのカートリッジ1個ではせいぜい500枚ぐらいしかできませんからね。そのはがきの文面は、去年のものとほぼ同じ、まる1年経っても、コロナを巡る環境は全く変わっていないということになるのでしょうね。 ですから、やはり同じころの年中行事「タケノコ掘りたいかい?」も、昨年同様、いつものようにたくさんの人が集まってタケノコを掘る、という形で行うことは、ちょっと自粛しなければいけません。ということで、去年はあらかじめ予約を取っておいて、必要な分だけ私が掘ってそれを指定の場所に置いておく、というのを1回やった後、さらにもう1回、数人の人だけに掘ってもらう機会を作ってみた、という、2段構えでの開催でした。 そんな前例を踏まえて、今年のやり方を考えてみました。
それ以外にも、私が掘ったものを置いておきますから、その時間内に来られない方は、お申し出ください。 ポリ袋と米ぬかは、こちらで用意します。 さらに、27日(火)にはニューフィルのパート譜配布が同じ場所で予定されていますが、その時にも会場に掘ったタケノコを用意したいと思いますから、必要な方はお持ち帰りください。 |
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Aventure Number : 3411 | date : 2021/4/21 |
今日の禁断 | パスワード | ||
私がiPhoneを「12mini」に替えたのは、去年の12月でした。それから結構時間が経っていますが、いまだにこの新機種には慣れていません。というか、使い勝手が以前の機種より明らかに悪くなっているんですよね。一眼困るのが、タッチパネルの鈍さです。前の機種では簡単に出来た操作が、出来ません。例えば、電話がかかってきたときに、前は片手で持って、親指で簡単にスライドできたのに、これだとそれがほとんどできないのですよ。親指がなかなか認識されないのでしょうか。ですから、電話がかかってきたときには左手の持ち換えて、右手の人差し指を使ってスライドしなければいけません。それでも、やはり鈍いんですよね。 あとは、カメラなどは、スタート画面を開かなくても、右下のアイコンをタップすれば開くようになっているのですが、それがかなりシビアな感覚で操作しないと、実行できないんですよ。結局、何回やってもできないのできちんとカメラのアイコンを出してから操作、などという、二度手間になってしまって、シャッターチャンスを逃してしまうのです。 でも、それはもしかしたら、私の指のせいかもしれませんね。右手の親指の先などは、連日の家事のために冬場は何度も「パックリ割れ」ができて、かなり凸凹になっていますから、パネルが感知できなくなっているのかもしれませんね。でも、たまに古いデータを見るために前の機種を使ってみると、何事もなく作動するのですから、やはりこれは新機種を改良したことが改悪につながっていた結果なのでしょう。 でも、新しい機能でたしかに役に立つものもありますね。スパムメールを削除するのに、二本指で一括して選択して丸ごと削除、というのは、気持ちいいですね。ほんとに、フィッシング系のメールは、次々に新手を繰り出してきていますから、いちいち対応していたら大変です。 アプリでも、いつの間にか新しいのが加わっていることにも気づきました。その中に、こんなのがあったので、ちょっと興味を引かれました。 ※今見てみたら、前の機種にも「計測」は入ってました。軽率でした。 |
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Aventure Number : 3412 | date : 2021/4/23 |
今日の禁断 | ジェル | ||
アラバキ・ロック・フェスが最終的に中止になったそうですね。一度は、開催することが決まっていたのですが、いくらなんでもそれは無理だろうと思っていたら、案の定、中止になってしまいました。この二転三転の間には、いろんな人々の思惑が交錯していたのでしょうね。さらに、東京では、さるアマオケが、今回の緊急事態宣言で公立のホールが使えなくなったので、予定していた演奏会が直前になって中止になってしまった、ということも伝えられています。お気の毒としか言いようがありませんが、これが今の世の中の流れなのですよ。そんなときに、なぜオリンピックだけが、とは、どんなアホでも疑問を抱くはずなのに、いつまでも「開催」にしがみついている人がいるのですから笑うしかありません。アラバキの場合は、東京あたりからやってくるお客さんがネックだったようですが、オリンピックではもっとヤバいところから来る人もいるのですからね。 毎年恒例の「タケノコ掘りたいかい?」だったら、やってくるのはごく近所の人たちばかりですから、何の心配もいりません。もちろん、参加する人はみんなマスクを着けていますし、始まる前にはきちんと手指の消毒もおこないますからね。 今年のタケノコは、出てくるのが早かったので、豊作を期待していたのですが、ここにきてちょっと足踏み状態、今日は6組だけの参加で、それぞれ必要な分だけ掘ってもらっただけなのに、生えていたタケノコはほぼなくなってしまいました。でも、おそらくまだまだ出てくることでしょうが、あさってのニューフィルの楽譜配布の時までは、ちょっと間に合わないかもしれません。ですから、もしかしたら、そのときの「お土産」はないかもしれませんから、あしからず。 |
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Aventure Number : 3413 | date : 2021/4/25 |
今日の禁断 | ケチャップ | ||
予想通り、「蔓防」が延期されたために市民センターの臨時休業期間も1週間ほど延長されました。それによって、ニューフィルが予定していた練習日がさらに1回なくなってしまうことになりました。これがさらに2回とか3回にならないという保証は全くありません。とは言っても、もう次の演奏会の予定は決まっているのですから、それへ向けての準備だけは必要ですので、まずはそのためのパート譜を配布するという集まりが、昨日行われました。 とは言っても、まだ市民センターはしっかり休館していますから、そこを使うわけにはいきません。団長などは、「駐車場の中で配る」などと言ってましたから、それはあんまりだと思って、私の職場を提供してあげました。というのが、たしか今月の始めにここに書いていたことですね。それで、その時に「もしかしたらタケノコをお土産に持って行ってもらえるかもしれない」とも書いていました。ですから、そのお約束を守ろうと思って、先日の「タケノコ掘りたいかい?」では極力少なめに掘ってもらっていたのですが、終わってみればほとんど空っぽになっていたので、これでは「お土産」は無理だろうと思っていました。でも、昨日の朝探してみたら、ちょっとした穴場にまだ数本残っていたので、それを掘って、さらにその他も目を皿のようにして探し回って、結局8本ほどのタケノコを確保できました。まあ、管楽器の人たちはすでに楽譜はネットでダウンロードしていてわざわざ取りに来ないことはわかっていましたから、そんなに来る人はいないはずなので、これだけあれば間に合うでしょう。逆に、多すぎたりすると、その処分に困りますからね。 ということで、それぞれ袋に入れて、こんな風にしておいておきました。 そして、シャレで、この写真をFacebookにアップしておきました。そうしたら、「ぜひ欲しいので、取り置きをお願いします」という連絡がありました。これは、もしかしたらその人が心配していたように、早めにいかないとなくなってしまうというパターンなのかもしれませんね。そうなると、糠もしっかり用意しておかなければいけません。さいわい、お米屋さんでたくさんもらってきたときに、半分ぐらいは職場に分けてあったので、それをまた戻してもらって、必要な糠をそろえることができましたから、全部の袋にそれを入れておきました。 あとは、消毒のためのジェルや、楽譜を並べるための机を用意して、夕方になるとこの玄関先は寒くなるだろうと思い、ストーブも持ってきておいて、一旦家に帰りました。一斉に取りに来ないように、前半は弦楽器、後半は管楽器と時間差を設けてあったので、私は終わりごろにまた来て片付けをする、という予定でした。 そして、家で食事をしてゆったりしていたら、団長から「もう終わりました」という電話が着ました。まだ、予定まで30分以上あるのに、やはり後半の管楽器はあまり来なかったので、早く終わってしまったのだそうです。 ですから、慌てて職場に戻ると、もうすっかり片付いていました。タケノコのかごを見ると、 あの日、私は午前中はヒマだったので、わざわざ泉区の八乙女の方にある「フレッシュネスバーガー」に行って、こんなのをテイクアウトしてきました。 |
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Aventure Number : 3414 | date : 2021/4/28 |
今日の禁断 | クール | ||
だいぶ前から、あのスピルバーグが「ウェストサイド・ストーリー」を作っている、という噂がありました。それは実際にキャスティングも終わり、撮影も始まっていて、もうすぐにも上映されるような話だったのですが、いつの間にかそれ以上の情報は伝わってこないようになってしまいました。それは、もちろん「コロナ」のせいだったのでしょうね。 そして、そんなことがあったことも忘れてしまった頃、「今年の12月に公開される」という、これは噂ではなく、きっちりとした情報が伝わってきました。そして、その「予告編」もこちらで見られるようになっています。12月だったら、もしかしたらコロナも少しは収まっているかもしれませんから、ひょっとしたら映画館で見ることができるかも。とても楽しみです。 情報によれば、今回のスピルバーグ版でのストーリーは、ワイズ版ではなく、よりオリジナルのミュージカルに近いものになっているのだそうです。これも楽しみです。ワイズ版では、前半と後半でナンバーを入れ替えていますから、初めてミュージカルを見た時には驚いてしまいましたからね。やはりこれは映画でもオリジナルの形でやってほしかったものだ、と思いましたよ。 ただ、この「ティーザー」の中では、「Somewhere」が歌われているのですが、そのロールが「ヴァレンティーノ」という、聞いたことのない名前でした。そもそもこのナンバーは、オリジナルでは配役ではなく「a Girl」が陰で歌うようになっていました。それを、ワイズ版ではマリアに歌わせたのですよね。でも、今回は歌っているのはマリアではありません。 調べてみたら、この「ヴァレンティーノ」というのは、オリジナルでは「ドク」と呼ばれていた、「ジェッツ」がたむろしているドラッグストアのオーナーのようですね。それを、男性から女性に変えて、それを、あのリタ・モレノが演じて、もちろんさっきの「Somewhere」も歌っているようなのですよ。確かに、ドクがこのナンバーを歌うのであれば、説得力はありますね。 そのリタ・モレノは、もちろん、ワイズ版でアニタ(マリアの兄でシャークスのボス、ベルナルドの恋人)を演じていた、とても存在感のある人ですね。半世紀以上経ってリメークされた映画にまた出演するなんて、すごいですね。彼女は、クレジットではこの映画のエグゼクティブ・プロデューサーを務めています。そんな「パワー」も、後押しをしていたのでしょうか。 ほんのちょっとしか聴こえませんが、音楽もずいぶんオリジナルとは変わっているような気がしました。もともと、バーンスタインはオーケストレーションは行っていないのですから、そのあたりはどうでもいいのですが、これだけ映像にこだわっているのなら、それほどオリジナルと乖離したものにはならないのでは、と思います。なにより、バーンスタインとソンドハイムが作り上げた音楽(私は、ソンドハイムは作詞だけではなく作曲にもかかわったのでは、と思っています)は、まさに普遍的なパワーを放っていますからね。 |
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Aventure Number : 3415 | date : 2021/4/30 |
今日の禁断 | ゾージルシ | ||
我が家には7年ぐらい前に買った炊飯器があるのですが、これは最初からちょっとした問題を抱えていました。 しかし、最近になって、そんなタイマー炊飯をセットしようとすると、これまでは前にセットしていた時間が変わらないときはただ「予約」だけで済んでいたものが、いちいち、まず現在の時刻を設定して、さらに炊き上がりの時間も改めて設定しなければいけなくなってしまっていました。つまり、時計のバックアップが取れなくなっているようなのですね。マニュアルを見ると、「内臓のリチウム電池が切れる」と、そのようになると書いてありました。そして、その電池交換は、販売店か、メーカーで行うようになっているのだそうです。自分で交換することはできないようですね。 それで、販売店の修理部門に電話をしてみたら、そこでは交換はできなくて、一旦預かったものをメーカーまで送って交換してもらうようになっているのだそうですよ。その期間は1週間以上かかりますし、費用も、なんと最低で6000円は必要だ、というのですね。だったら、新しい炊飯器を買った方がいいじゃないですか。 ということで、たかが電池がなくなっただけのことで、何の問題もなく使えていた炊飯器を買い替えなければいけなくなってしまった・・・と思っていたのですが、もしやと思ってググってみると、電源を入れっぱなしにしておけば、電池がなくなっても大丈夫だよ、と書いてありました。マニュアルには、「ご飯を炊き終わったら、電源コードを抜いてください」とあったので、真面目にそれを守っていたのですが、そんな必要はなかったのですね。やはり、「99分」なんて表示が出るぐらいですから、マニュアルもいい加減だった、ということなのでしょう。 そもそも、炊飯器が「電気釜」と言われていた時代には、電源コードとコンセントの間に、機械式の「タイマー」を入れて使っていましたからね。 この間、町内会の役員の会合があった、ということを書きましたが、その場で私は「会計担当」になってしまいました。今まで何度か役員はやっていたのですが、この「会計」だけは絶対になりたくないと思って、いつもは「総務」とかになっていたのですが、今回はそれを引き受けざるを得ないような状況だったものですから。 つまり、以前に役員をやった時には、会計さんは普通に帳簿を書いて、それをまとめるというとても煩雑な作業を行っていて、とても私の手には負えないと思っていたのですが、最近は町内会でもデジタル化が進んで、もうしっかりエクセルなどを使いこなす人がいたもので、こんな、きっちりしたものが出来上がっていたのです。 ただ、PCやエクセルを使うことはできても、実際にこういう会計作業をするのは初めてでしたから、きのうは実際にこれを作った会長さんと、前年の会計さんのお二人から、みっちりレクチャーを受けることになってしまいました。ただ入力するだけなので、簡単に終わると思っていたのですが、何かと面倒くさいところもあって、結局1時間以上かかって、なんとかやり方をマスターできるようになりましたよ。考えてみたら、町内会費を班長さんたちが集めたものは、全部私のところに届けられるのですよね。ですから、現金の入った手提げ金庫や預金通帳なども預かることになって、正直びびってます。無事に1年間勤めあげられるように祈っていてください。前にも書いたように、「夏祭り」があればこの上にさらに別の会計作業が必要になってくるところでした。それがなかっただけでも助かりました。 |
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Aventure Number : 3416 | date : 2021/5/2 |
今日の禁断 | ショット | ||
連休は、どこへ行くでもなく、自宅でぶらぶらしていましたが、家の中の片付けなどに使われる時間も多かったですね。最大のミッションは、台所に置いてあった食器棚が、この間の地震で少し動いたために、その後ろにあった引き戸に当たって開け閉めがやりにくくなった、という愚妻のクレームを受けての、その移動作戦です。 中に食器が入っている状態ではいくら私が力を入れてもびくともしませんから、まずはその食器を外に出さなければいけません。それも、ただ出したのではあとでしまう時に元通りになりませんから、最初の位置を保ったままで、きちんと床に並べておきました。 それを運ぶ時も、皿などがかなりの重さがあるな、と感じていましたから、それを全部出したら結構軽くなりましたね。それでも、棚自体がかなり重たいので、私一人の力では持ち上げることはできずに、床の上を滑らせる、ぐらいで移動させるしかありませんでした。 そこで、久しぶりに後ろ側を見ることができたのですが、そこには、二段構えになっている棚を固定するための治具が付いていて、そこが突起になっていたので、それが引き戸に当たっていたのですね。そこから大幅に距離を取って設置したので、その開閉は全く問題はなくなりましたよ。もちろん、食器を元に戻すのも、何の苦労もありませんでした。 あとは、ニューフィルの練習が再開されたら、さっそく「かいほうげん」も発行したいので、そのための原稿の準備にも手を付けてみました。テーマとしては、今度の演奏曲に「オランダ人序曲」が決まったので、その楽譜に関するトリビアです。ご存知でしょうが、このオペラにはさまざまな楽譜が存在しています。そもそもは、パリのオペラ座で演奏してもらうために作ったのですが、結局それは使われることはなく(そのあらすじだけが支配人に500フランで買い上げられて、それを元に別の人が作ったオペラがオペラ座で上演されました)、ワーグナーはドイツ国内での上演を目指すのですが、どこにも受け入れられません。そこで、舞台をスコットランドからノルウェーに変え、登場人物の名前も変えて、以前「リエンツィ」で成功しているドレスデンでの初演を実現させました。ただ、この時には本来は1幕ものだったものを、舞台変換が必要だということで3幕に分け、さらに、「ゼンタのバラード」という大曲を歌うソプラノ歌手が、オリジナルのイ短調では高すぎて歌えなかったので、全音低いト短調に直しました。当然、その前後の音楽も、それに合わせて不自然な転調が行われています。それでも、このドレスデン公演はコケてしまうんですけどね。 ですから、それ以後も、ワーグナーは改訂を繰り返します。その最大の改訂は、後に「トリスタンとイゾルデ」を作った時に、「オランダ人」にもそのコンセプトを加えようと、序曲の最後に冒頭にコールアングレで演奏されていた「救済のテーマ」を加え、それとの整合性を持たせるために、曲全体のエンディングにも同じことを行ったのです。 この曲の楽譜は、オペラ座用の楽譜は出版されず、初演の後に改訂稿が一応出版されています。しかし、ワーグナーとしてはずっとその「決定稿」を残したいと思っていたのですが、それは果たせずに亡くなってしまいます。その後、それまでの改訂を盛り込んだ楽譜は、指揮者のフェリックス・ワインガルトナーによって校訂され、出版されます。それが、長い間の標準的な楽譜となっていました。それは、「3幕もの」、「救済のテーマの挿入」、「全音下げたバラード」という要素で出来ています。 最近になって、最初の形、「1幕もの」、「救済のテーマなし」、「下げていないバラード」という本来の形で、舞台もスコットランドという、ワーグナーの生前には演奏されたことのなかった「初稿」も取り上げられることが多くなってきています。まあ、そのあたりをまとめれば、4ページぐらいは楽に埋まるはずですけどね。 資料としては、初稿によるCDが2種類手元にありました。さらに、映像も、BDが最近出たのですが、それは持ってませんでした。ネットではもはや販売は終了していたようなのですが、それがメルカリでずいぶん安く出品されていました。それで、決してこれには近づくまいと思っていたのに、あっさりアカウントを作って、購入してしまいましたよ。 |
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Aventure Number : 3417 | date : 2021/5/5 |
今日の禁断 | バラード | ||
前回の続きです。「オランダ人」の初稿の楽譜について調べていたら、それはSchottから出版されていることが分かりました。いや、だいぶ前から、この出版社から「全集」が出ていることは知っていたのですが、実際にそれを手にしたことはありませんでした。ベートーヴェンの交響曲などは、すでに何種類かの「全集」が出ていますが、それと同じことで、ワーグナーに関しても慣習的に使われているこれまでの楽譜をきちんと検証し直して、いわゆる「原典版」を作るという動きはだいぶ前にあったのですね。その結果、「オランダ人」では、きちんと初稿と、それ以降の稿とが分けて出版されました。初稿は「1841年稿」という名前で、1983年にイゾルデ・フェッターという人が校訂を行った全集版が出来ています。それ以降のものは、「1842-1880年稿」という呼び方がされています。 それらは、いずれも2005年ごろにヴォーカル・スコアが出版されました。それは、国内のショップで買うと8000円から9000円ぐらいしてましたね。それが、Schottのサイトでは、ダウンロード版だと4000円ちょっとで購入できるようになっていました。印刷物だと届くまでにかなりの時間がかかりますから、すぐに手に入るこのダウンロード版を買ってみることにしましたよ。CD2枚分で、おそらく私が知りたい情報がすべて詰まっているものが手に入るのですから、これを買わないという選択肢はありません。 ハイレゾの音源などはダウンロードで買ったことがありましたから、それと同じように、ダウンロードのサイトにログインして入手するのだろうと思っていたのですが、決済が終わっても、そんな気配がなかったので、ちょっと不安になってきました。届いたメールには「ダウンロードの準備が整うまで時間がかかる」というのですよ。確かに、少したってから届いたメールには、ちゃんとダウンロード用のリンクがありました。まずは一安心。 届くのはPDFだということはわかっていたのですから、印刷品と同じものがPDFになっているのだと思っていました。だから、表紙は、こんなのを期待してました。 これで、まず序曲を、現行のワイガルトナー版(これはIMSLPにありました)と比べてみました。音だけを聴いていた時でも、すでに最後の「救済」の部分がなくなっているだけでなく、そのだいぶ前から違っているような気がしていましたが、確かに、そのあたりが違っていました。それを実際に聴けるようにしてみました。序曲の最後近く、弦楽器だけが面倒くさそうなスケールを演奏するあたりから、初稿と現行版を聴いてみてください。初稿の0:30あたりから変わっていますからね。正確には、その前でも1小節増えているのですが、分かりますか? 実は、Schottの楽譜が出る前にも、自筆稿を見て同じような演奏を残している人がいたんですね。正規のCDが出ているものでは、1961年のバイロイトでのサヴァリッシュの演奏です。これは、間違いなく1841年稿なのですが、同じころ、1968年にEMIに録音されたクレンペラーの演奏は、ワインガルトナー版をそのまま「救済」の前まで演奏した後、そのままD-durのアコードを7回もたたきつける、という乱暴なもので、初稿とは似て非なるものです。 今回、ニューフィルでこれを指揮するのは末廣さんです。以前「はげ山の一夜を初稿で演奏しようよ」などとおっしゃっていたので、これも初稿でやってくれると面白いのですけどね。もちろん、仙台初演でしょうね。 |
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Aventure Number : 3418 | date : 2021/5/7 |
今日の禁断 | ドナルド | ||
さらに引き続き、「オランダ人」の初稿についてのメモです。初稿の特徴としてはこの間の「救済なし」という点とともに、「第2幕」(と言っても、初稿では「幕」は下りず、続けて演奏されます)で歌われる「ゼンタのバラード」がイ短調で作られていた、という点が挙げられます。この調で歌う時には、歌手は最高音の「H」をクリアしなければいけません。 それを、実際に耳で確認できるように、音源を作ってみました。それぞれにバラードが始まる少し前から始まり、バラードは途中をカット、そして最後から次のシーンに変わるとことまでになっています。音が変わっている部分の最初と最後のタイミングは、以下の通りです。ブラウザでは、リンクをクリックすると別のタブが開きます。2つの音源を並べて比較したいときには、Shitキーを押しながらクリックすれば、別のウィンドウが開くはずです。 初稿:00:11から02:23まで 現行版:00:13から02:35まで どうでしょう、違いが聴き取れたでしょうか。 確かに、バラードが全音低くなっているのは分るでしょうが、その前後の転調は、正直私にはどちらもなんの違和感もありませんでした。正直、これを作る前には、聴いただけではっきりその違いが分かるのではないかと思っていたのですが、実際はそれほどのこともなかったので、ちょっと思惑が外れたな、と思っているところです。まあ、ト短調バージョンを聴きなれている、ということもあるのでしょうが、そこはさすがワーグナー、そのぐらいの小細工はお手の物だったのでしょう。まあ、絶対音がある人にとっては、バラードが最初にハミングで出てくるところ(この音源には入っていません)と比べれば、その違いは歴然としているのでしょうね。 とは言っても、なんせ、ワーグナーが書き直して100年以上経って、やっと本来の音で演奏されるようになったのですから、その間にこれを演奏した人も聴いた人も、特に問題は感じてはいなかったんでしょうね。何よりも、歌手にとってはこんな高い音を出すようなリスクは、できれば避けたいと思うでしょうから、願ったりかなったりだったのでしょう。 ワーグナーは、部分的には「救済」の部分を加えたりと、折々に改訂を行っていたのですが、亡くなるまでバラードをイ短調に戻すことはしませんでした。彼は本当はどちらにしたかったのでしょう。 |
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Aventure Number : 3419 | date : 2021/5/9 |
今日の禁断 | ファイザー | ||
あちこちで緊急事態宣言の延長などが伝えられている中で、わが、宮城県ではそれがあっさりと解除されてしまいました。大丈夫なのかなあ、とは思いますが、お上がそう決めたのですから、逆らっても無駄ですね。 その結果、これまで休館を続けていた市民センターが再開されました。つまり、ニューフィルの練習も始められるということです。よかったですね、と言っておきましょう。ところが、そんな市民センターから、やんわりと使用を断られた団体があるのだそうです。それは、私の愚妻が所属している合唱団です。いや、単にそういう固有の団体ではなく、仙台市内のほぼすべての合唱団に対して、そのような「勧告」がなされているようなのですね。 確かに、合唱は声を出すことが仕事ですから、ウィルスをまき散らすことがあるので、そもそも「大声で歌う」ということすら今の世の中では禁止されているような風潮があります。現に、コロナの流行が始まった初期の段階でクラスターを出してしまったのが合唱団でしたからね。しかし、今では、様々な試行錯誤を重ねて、「安全に歌う」というノウハウがかなり積み重ねられているのではないでしょうか。合唱団専用のマスク、というのも、以前のものよりは格段に性能がアップしたものが多数生まれているようですしね。そのような努力を全く認めずに、ただ「歌う」というだけで、その活動の機会を奪ってしまう仙台市というのは、どうなのでしょう。たしか、「楽都仙台」などというスローガンも掲げていたはずなのに。 「声」こそ出しませんが、「息」を、マスクも着けずに吐き出し続けているのが、オーケストラの管楽器奏者です。オーケストラの後ろ半分は、合唱と同じことをやっているのですよ。にもかかわらず、今回の市民センターの再開にあたって私が所属するオーケストラには、活動を自粛するような要請は一切出てはいません。この違いは、いったい何なのでしょうか。 本気になってコロナの終息を目指すのなら、合唱団同様、オーケストラもしっかり活動を自粛させて、少しでも感染リスクがあるものはすべて抑え込む、ぐらいのことを思い切って実行しないことには、なかなか成果は上がらないのではないでしょうかね。 ということで、私も対象者になっているので、予約をしなければいけないのですが、テレビなどでつながりもしない電話をかけたり、あてもなく行列に並ぶ高齢者の姿を見ていると、情けなくなります。どうせ、いつかは順番が回ってくるのだから、鷹揚に構えていればいいのに、と思うのですが、それができないのが老人なんですね。 と言いつつも、今朝、いつも血圧の薬を定期的にもらいに行っている「行きつけ」(いや、「かかりつけ」)の病院に行ったので、その電話のことを聞いてみました。そうしたら、その病院では、こちらから電話をかけても混んでいてつながらないはずなので、時間が空いた時に病院の方から私に電話をくれる、というのですよ。それはありがたいですね。少なくとも、何度かけてもつながらない電話にイライラすることだけは免れます。ですから、その場で私の携帯番号を登録してきましたよ。ただ、今の時点でも、いったいどのぐらいのワクチンが入ってくるのか全く分からないということですから、それがうまく機能するかどうかは、その時にならないと分からないでしょうね。 |
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Aventure Number : 3420 | date : 2021/5/12 |
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