3341(20/11/11)-3360(20/12/25)

今日の禁断 ワイモバイル


 「第3波」はもう間違いないですね。もう誰が見ても一目瞭然じゃないですか。正直、まさかここまで来るとは思ってませんでした。始まった頃も、まあ今年いっぱいで収まるな、ぐらいに考えてましたからね。それで、世の中は一時は学校を休ませたり外出を禁じたりと思い切った規制を行って、それなりの効果が出てきたのですが、その後がいけません。まあ、私のまわりでは、練習会場が使えるようになり、コンサート会場も定員までいっぱいいっぱいお客さんを入れることが出来るようになりました。
 でも、本当にそんなことをしていいのかなあ、とはずっと思っていましたよ。現実には、大学などでは授業が再開できなくてリモートだけとか、あるいはそこの職員などはオーケストラ活動への参加を禁じられているとかで、ニューフィルの団員も参加人数が1割以上減ってましたからね。あるいは、私の職場でも、会食用の会館は全く使われることがなくなっていました。ですから、本当は全く事態は収まってはいなかったのですよ。先週演奏会を開けたのは、たまたま運がよかっただけの話です。
 そこへもってきて、県境を超えての往来制限を取り払ったばかりか、逆に人の行き来を活発にするような「Go To」なんたらを始めてしまったのですから、これはもう次の波が押し寄せてくるのは当たり前の話ですよ。「Go To」などは即刻全国で中止にすべきなのに、まだ躊躇しているんですから、アホとしか言いようがありません。
 でも、さすがにここまで来ては、何らかの措置は取らざるを得ないでしょうね。おそらく、来月以降は練習場の夜間延長はなくなるでしょうし、もしかしたら以前のように使用を自粛させられるようになるかもしれませんね。取り返しがつかなくなる前に、自治体はぜひ思い切った決断をしてほしいと思っています。
 そんな折、私の職場でのネット環境が取り返しのつかないことになっていました。諸事情で私の場合は4年前からモバイルルーターでネット接続をしているのですが、それがいきなり調子が悪くなってしまったのですよ。何の前触れもなく、通信速度が激減して、使い物にならなくなってしまったのですよ。そもそも、そのルーターは以前から背面が隆起してきていました。これは以前iPhoneでも経験したことで、バッテリーがもう駄目になっているんですよね。
 そんなこともあって、近くのAUに行って、修理をしてもらおうと思いました。本当は予約が必要なのでしょうが、たまたま他にお客さんがいなかったので、すぐに見てもらえました。男の人が対応してくれて、確かにバッテリーが膨らんでいることを確認してくれて、ネット速度が落ちたことも納得しました。別にバッテリーのせいではなく、使いすぎて容量を超えてしまったので、一時的に制限がかかってダイアルアップ並みになっていたようなのですね。それなら納得、というか、以前もそんなことがあったのを思い出しました。ただ、その時は、その制限値がきちんと表示されていたのに、最近はそれが表示されなくなっていたので、いくら使ったか分からなかったのですね。確かに、先月はサブスクなどかなり使っていましたっけ。
 ということで、そんなもろもろを解消するためには修理ではなく機種変更を、と勧められました。確かに、その方が料金もそんなにかからないし、もしかしたら、その料金自体も安くなるかも、という期待感もあったので、その場で機種変更、新しいルーターを入手しました。
 左が以前のルーター、膨らんでいるのが分かりますか?やらしい裏動画なんかは見てませんよ(前にも使ったな)。
 この機種では、2系統のモードがあって、これまでのものだと片方だけでは全然つながらず、2系統を併用してやっと普通のネット環境が保てていました。でも、新しいルーターでは、片方だけで同じだけのことが出来るようになっていたのですよ。電波状態は変わってませんから、4年の間に受信性能がアップしていたのでしょう。ですから、その分料金も安くなるはずなのですよ。
 でも、なんだかその辺が前のプランとは違っているようなので、実際に安くなるかどうかは、あと2、3ヶ月経たないと分からないのですけどね。
Aventure Number : 3341 date : 2020/11/11


今日の禁断 アイリス


 もう冬の足音も聴こえてきそうな時候となりましたが、今年の春頃はマスクを入手するのに一苦労でしたね。今では、どこに行ってもふんだんに箱入りのマスクが売られていますから、あれはいったい何だったのか、と思ってしまいますね。「アベノマスクなんてのもあったなあ〜」と、遠い目をしている人もいるのではないでしょうか。そんな風に、少し待っていれば世の中は良い方へ向かっていくものなのでしょうが、いくらマスクがあってもコロナそのものを抑える手立てを怠っているのですから、何にもなりませんね。
 そんなマスク騒動の時に、シャープが新しくマスク業界に参入して、「注文した人にもれなく販売」といううたい文句で宣伝していたことがありました。この「もれなく」というのに誘われて、私も家族全員のアカウントを使って申し込んでみたら、確かにしばらくしたら買えるようになりましたね。ただ、その時に、私自身のアカウントで申し込んだものが結局当たらなかったようでした。
 そうしたら、今頃になって「当選しました」という知らせが来ましたよ。本当に、申し込んだ人(というか、アカウント)全員を、「当たるまで」抽選の対象にしていたんですね。その結果、もうマスクには困らなくなったのに、しっかり「当選発表」を知らせてくれたのですよ。もちろん、それは実際に購入手続きをしなければ自動的にキャンセルになるのですが、せっかくなので「買ってやる」ことにしましたよ。今となっては、もっと安いのがいくらでもありますが、まあ一つの記念ですね。
 それは、宅配便で自宅に届くことになっていました。うちの場合は、誰もいないことが多いので、よく不在配達の通知が入ってたりしますから、結構面倒です。でも、このマスクは「宅配ボックス」に入れられていたのです。
 うちのマンションは、ごく最近、というかほんの3日前に、この「宅配ボックス」を1階の郵便受けの脇に設置していました。まあ、今では最初からこれが付いているところが多いのでしょうが、なんせ昔に出来たものでまだありませんでしたが、やはり住民からの要望が多かったのか、これを導入することを管理組合で決めていたのでした。その案内も各戸に回っていて、受け取るときにはどのようにするのか、というマニュアルが載っていましたね。
 ただ、それには軽く目を通しただけだったので、郵便受けにこんなのが入っていたのを見つけた時には焦りましたね。
 たしか、ボックスの番号のところで、暗証番号を入れて開く、という手順だったのだな、と思って、その「7番」のところを見ると、確かに施錠してあるようでした。ここに暗証番号を入れてやれば開くのでしょうが、その番号を入れるキーボードがどこにも見当たりません。困りましたね。と、そのボックスの脇の方に、説明が書いてあるのが見つかりました。それによると、「ふたを開けて番号を開く」のだそうです。たしかに、そこには細長い蓋のようなものがあって、それを上に開くと番号が付いたボタンが並んでいましたね。それで暗証番号を押したら、ふたを開くことが出来ました。こうして、私の「宅配ボックス・デビュー」は終わりました。
 これからは、演奏会のBDなんかも、ここに入れてもらえばいいでしょうね。郵便受けに入らないことはないのですが、かなり無理をしているようなので。
 きのうは四国の親戚からみかんが届いたのですが、家に居たので受け取れました。こんなのが宅配ボックスに入っていたら、持ってくるのが大変でしたね。
Aventure Number : 3342 date : 2020/11/13


今日の禁断 ゲルギエフ


 ウィーン・フィルが来日していたそうですね。11月5日から11月14日までの間に、福岡、大阪、川崎、東京で追加公演を含む計8回のコンサートを行って、帰っていきました。最初にこのニュースを聞いた時には、とても唐突な印象を持ったのですが、実はこのコンサート自体は今年の始めにはすでに開催が決定していて、招聘元のサントリーホールからは4月ごろからはチケットも販売されていたのですね。ただ、もちろんその頃は「緊急事態宣言」が発せられていて、コンサートなどを行うことはできませんでしたが、実際にそれが行われる11月には、そんな規制も解かれているだろうということで、販売に踏み切ったのでしょうね。ただ、中止の可能性も見据えて、チケットは収容人員の半分しか販売されなかったのでしょう。
 ところが、予想に反して、今になってもコロナ禍は終息するどころか、新たに「第3波」まで襲来しています。現実としては、外国のオーケストラが来日することなどは全く不可能な状況ですし、指揮者やソリストが単独で来日することも困難な状況ですから、日本のオーケストラなどは当初の予定を変更して、日本人指揮者によるコンサートでお茶を濁しています。というか、こんな時でなければまずお声がかからないような人が「満を持して(笑)」ということで呼ばれたりしています。さらに、演奏曲目も、合唱を伴うものや大編成の作品は取りあげられなくなっています。オーケストラによっては弦楽器でも通常は2人で1つの譜面台を使っていたところを、一人ずつ譜面台を用意するようにしています。
 そんなところに、10月30日に、サントリーホールからウィーン・フィルのコンサートが予定通り開催されることが発表されました。実は、それに先立って、すでに10月23日には、チケットの再販売が告げられていたのです。今では、客席の100%を使っても構わないことになっていますからね。
 リンク先にあるのは、これらのコンサート開催にあたっての条件です。改めて抜き出してみると、
  • チャーター機による来日
  • 日本入国前の陰性証明の取得 及び入国時の新型コロナウイルス検査
  • 貸し切りバスや新幹線号車貸し切りの利用、宿泊施設ではフロアーを分け、専用食事会場の利用等により、一般の方々との接触回避を確保すること
  • 滞在中は 宿泊施設 とコンサートホール間の移動以外の外出を行わないこと
  • 毎日の検温、コンサート時以外の常時マスク着用 といった各種衛生措置
  • 全員による接触確認アプリ( Cocoa )のインストール、日本において接触した全関係者の記録等の接触確認対応
  • 日本政府及び関連業界が定める感染防止ガイドラインを遵守した公演の実施
  • その他、関連する全ての各種の感染防止ガイドラインの遵守

 なのだそうです。大変ですね。でも、このオーケストラは、他のどの団体にも先駆けて、「以前と全く変わらない演奏形態」を実践していましたね。なんでも、「演奏者間の距離をとると、ウィーン・フィルとしてのクオリティが保てない」のだそうです。見上げた根性ですね。ニューフィルではとても真似は出来ません。というか、裏になんたって経済効果ファーストの「日本政府」の影がちらつくのが不気味です。
 それでも、チケットは完売、満席のお客さんはスタンディング・オベーションで盛り上がったのだそうです。
 でも、こんな団体だけではありません。ニューヨークのメトロポリタン歌劇場では、これとは正反対のベクトルで、来年9月までの完全休演を決定していました。すでに今年の3月から休演状態になっていましたが、9月に改めて出された声明が、これです。訳してみました。
私たちは、メトロポリタン歌劇場(MET)が、保健当局からのMETとリンカーンセンターに対する助言に従って、2020-21シーズンの全ての公演を中止するという極めて困難な決定を下したことを残念ながらお伝えしなければいけません。狭い空間でのリハーサルと演奏が求められる何百人もの演奏家たちや、METを訪れる大勢のお客様たちのためには、ワクチンが広く使われるようになって集団免疫が確立され、マスク着用やソーシャルディスタンスをとることがもはや医療機関以外では必要がなくなるまでは、METを再開させることは安全ではないという結論に達したのです。保健当局によれば、そうなるまでにはワクチンが最初に使えるようになってから少なくとも5、6か月は必要なのだそうです。私たちは、METでしか使えない「オペラの魔法」の力がまた戻ってくることしか望んではいません。しかし、それよりも大切なのは、METの演奏者、スタッフたちと、そしてお客様たちの安全なのです。

同時に、私たちは2021年9月27日から始まるはずの2021-22シーズンのことをお伝えできることをうれしく思います。そこでは、METでは初めてとなる黒人の作曲家によるオペラ、テレンス・ブランチャード(註:ジャズ・トランペット奏者、作曲家)の「Fire Shut up in my Bones」(彼の最初のオペラ)のMETでの初演が行われます。
 ま、世の中には賢い人と愚かな人がいるな、ということでしょうか。
Aventure Number : 3343 date : 2020/11/15


今日の禁断 コダーイ


 きのうは、ニューフィルの演奏会が終わって初めての練習でした。今年の春に予定されていた定期演奏会が中止になってしまったので、それに1年後に再度挑戦するということになっていて、きのうはその中の「くじゃく」の練習もありました。このレパートリーは、もうすでに指揮者練習が1回終わっている段階まで進んでいたのですが、それ以上は進めなかったので、そのリベンジということになりますね。
 ただ、私は、その練習に行くのがとても気が重くて仕方がありませんでした。私は「くじゃく」ではピッコロ担当なのですが、途中で出てくる長いソロが、指揮者練習の時も不本意な演奏しかできなかったので、ちょっと苦手意識が残ってしまっていたのですね。ですから、その後はもうこの曲は封印して、「田園」に全力を集中させていて、それが終わってから久しぶりにピッコロを取り出してみたのですが、やはりどうにも調子が上がりません。とにかく、譜割りが面倒くさいので、拍の伸ばしが緊張すると分からなくなってしまうことがあるのですよ。こればっかりは、みんなとの合奏の中で実際に嵌めてみないことには分からないので、その一発にかけるしかないのですが、それがとても不安で。
 しばらくぶりの旭ヶ丘では、かなり早く行ったのにもう椅子ならべが終わっていました。まずはこのところの練習ではお約束の、アクリル遮音版のセッティングです。ところが、いつものように箱から出そうとすると、なんか引っ掛かりがあって素直に出てきません。無理して出してみたら、やはりたたみ方を間違えていて、妙な突起が出来ていました。演奏会の時には私は後片付けには立ち会えなかったので、これのたたみ方が分からなかったのでしょうね。足は最後に折り曲げるんです。
 練習は、私の降り番のリストから始まるのですが、どうやら乗り番の二人とも少し遅れるようなので、最初は私が代吹きになってしまいました。これは持ち替えでピッコロも吹かなければいけないので、ウォーミングアップには最適ですね。結局、通しを1回丸ごと吹いたところで、本吹きが来たので交代です。
 その後の「くじゃく」は、思いのほか快調でした。他のパートは久しぶりなので苦労しているようでしたが、私は、結局さっきのソロも楽に吹けました。いつもだとブレスが足らなくなるところでも余裕で繋げられましたし、他のパートを聴く余裕もありました。これからもこの調子で吹ければいいのですが。
 そして、終わったところで、演奏会の反省のための「懇談会」です。
 そもそも、きのうは、管楽器では降り番以外の人はほぼすべて出席していましたから、懇談会の参加者も55人と、かなりの大人数になってました。こんな感じでかなり余裕はありますが、これはこの会場の定員を超えているのだそうです。各パートからの反省などが述べられましたが、口をそろえて演奏会が開けて良かったね、ということで、これからも普通に練習を続けて演奏会につなげていくのでしょう。「今後の感染状況次第では、見直しも考える」と言った言葉を信じるしかありません。
 ところで、この演奏会でのメンデルスゾーンの「結婚行進曲」ですが、これを聴いていてちょっと不思議なことに気がつきました。
 冒頭の部分、トランペットのファンファーレが2回続いた後に、Bメロが続くのですが、この楽譜のように、その「2カッコ」の前に、そのファンファーレのアウフタクトが入っているのですね。つまり、これを聴くとこの三連符だけ演奏して、その後にはファンファーレは続いてはいないのですよ。それをこちらで聴いてみてください。この三連符は要らなくないですか?でも、調べたらトスカニーニあたりの大昔の録音でもこれをやってますし、そもそも普通の楽譜はみんなこの形ですからね。もちろん、ニューフィルもこれで演奏していました。
 でも、実際にここのアウフタクトをなくした演奏もありました。例えばこちらです。これはガーディナーの指揮なので、おそらく新しい楽譜を使っているのでしょうね。さらに、そんな楽譜は使っていないはずの小澤征爾あたりもこれをカットしていますから、指揮者によっては自分の判断でここをカットしている人もいるのでしょう。末廣さんが使っていたのも、古い楽譜でした。私は降り番だったので分かりませんが、練習の時にはこれに関しての言及はあったのでしょうか?
Aventure Number : 3344 date : 2020/11/18


今日の禁断 ピアス


 この間の懇談会の時に録音したものの「テープ起こし」は、その翌日には完了しました。でも、出来上がったものを見るとかなりボリュームがありましたね。まあ、一人で長々と話していた人がいたので、それを忠実に起こしたら、そうなってしまったんですけどね。それで、それを「かいほうげん」に収録するときには当初2ページで済むと思っていたのが、到底足らなくなって、1ページ増やさなければいけませんでした。最近、ひそかにフォント数と行間を少なくして、収容文字数を増やしているので、議事録はそれまで3ページだったのを2ページに収められるようになったのですが、元が長ければ仕方がありません。
 ただ、それを読み返してみると、せめて一言「団員の1割以上の人が参加できなかったという事実に、厳粛に向き合ってほしい」ぐらいは言っておきたかったな、と反省しています。でも、あの空気の中でそんなことを言うほどの勇気は、私にはありませんでした。
 「かいほうげん」では、来年開催する予定の定期演奏会の概要も載せていますが、それも単に決まりました、ということだけで、あえて「感染状況次第では変更される可能性もあります」などとは書きませんでした。結局、「Go To」と同じことで、一度走り出してしまったら、もう後戻りはできないようになっているのですからね。
 ところで、これはコロナやGo Toや日本政府の責任では全くないのですが、ずっと使っていたエアーポットから、突然お湯が出なくなってしまいました。なんか、お湯を出そうと頭を押していると、どこからか空気が漏れているような「ゲロゲロ」という音を出したかと思うと、それ以上出てこなくなったのですよ。なにが起こったのか分からなかったのですが、中のパイプを外してみると、見事に途中で折れてました。お湯が一杯の時は出てたのが、水位が下がったらもう吸い上げられなくなっていたんですね。触ってみたらもうボロボロでしたね。3、4年ぐらい使ったでしょうか。
 確か、これは消耗品なので、メーカーから取り寄せることが出来たはずだ、と思ったのですが、もしかしたらとAmazonを見てみたら、すぐに見つかりました。それで、夕べ注文したら、もう今日には届いていましたよ。
 それを見たら、「1年ぐらい経ったら、点検してください」と書いてありましたね。確かに、そのぐらいでもう劣化は始まっていて、目で見ても分かるようになるでしょうね。これからは、早めに点検することにしましょう。
 その時の支払いは、この間フィットネス・バイクを買った時のポイントでほとんど賄えました。そのバイクが来てからもう2週間になりますが、まだ飽きないで使われているようですね。私もつられて毎日乗ってます。軽く汗をかくぐらいですが、「運動をやった」という気にはなれるので、なんか罪悪感が吹っ飛ぶような気がします。
 その時に、ただ漕ぐだけでは退屈なので文庫本などを読みながらやっているのですが、この間ニューフィルのYちゃんに全巻買ってもらったこれを読みながら乗ったら、ほぼ10分で1冊読めましたね。このペースだと、3週間で全巻読破。
Aventure Number : 3345 date : 2020/11/20


今日の禁断 ナース


 今回の朝ドラ、途中で何ヶ月か中断されていたのですが、その遅れを取り戻すために終わるのを2ヶ月遅らせて、最終的に24週分は確保できたようですね。それでも、なんだか最後の方は話がどんどん進んでいってかなりあわただしくなってしまった印象は避けられません。でも、ずっと1週間まとまったところで録画したのを見ているために、その週でだいたい話が一区切りつくようになっているのは、うれしいですね。このところは、毎週かなり楽しめるようになっています。
 その朝ドラ関連に記事が、なんと今日の朝日新聞に掲載されていました。執筆されたのはこの新聞社のクラシック担当の記者(?)の吉田純子さんです。その骨子は、このドラマに登場する、山田耕筰をモデルとした「小山田耕三」の役どころが、実際の山田耕筰の業績を貶めるものだ、ということのようです。これまで、吉田さんの記事を読んだ時にはなかなか示唆されることが多くて好感が持てたのですが、今回ばかりはちょっと失望してしまいました。
 そもそも、朝ドラのスタンスは、大河ドラマとは全然違っているはずです。たとえ、実存した人物をモデルにして作ったにしても、「大河」ではきちんと実名で登場するところを、あえて別の名前、というか、本人を連想させるような微妙な役名に変えています。ですから、それは別のそのモデルになった人の「伝記」ではなく、あくまでその生きた姿の一部を参考にして作られた架空のキャラクターを与えられた人物として登場しているはずなのです。ですから、ここで「小山田」さんが悪役として描かれていたとしても、それは山田耕筰本人とは全くかかわりのない話なのですよ。RADWIMPSの野田洋次郎が演じている「木枯(こがらし)正人」のモデルが古賀政男だと気が付くまでには、ずいぶん時間がかかりましたしね。
 そんなことは、このシリーズの冒頭でフラッシュ・モブのようなとんでもないシーンが登場した時に、すでに見るものには刷り込まれていたはずなのに、吉田さんは全くそのことに気付かなかったのでしょう。それと、「小山田」をこのような「ヒール」に設定したのは、それを演じたお笑いタレントに、あえてそのようなシリアスな役を割り振って意外性を見せたいという目論見もあったのではないでしょうか(それは大成功だったと思います)。
 ただ、キャラクターはそのようにぶっ飛んだ設定にするのは構わないのですが、それを取り巻く設定の細部で、例えばこの間のカレンダー問題のような、ちょっといい加減なところがあったのはまずいですね。こういう些末なところをないがしろにすると、本筋で仕掛けようとしているくすぐりの魅力が大幅に削がれてしまいかねません。
 それが、先週の最後に登場した「レコード」です。「古山裕一」の娘の結婚相手として登場する「霧島アキラ」はロカビリーの「バンドのボーカル」なのだそうです。そもそも、このころはまだ「ボーカル」という言葉はなく、「歌手」と言っていたはずですよね。それで、音は裕一のロカビリーに対する気持ちを知るために、そのレコードをかけて聴かせてみます。
 それが、このレコード。「ビリー・タイガー&レジェンドフォー」というのがアーティストの名前、A面が「DIANA ROCK(ダイアナ・ロック)」、B面が「THE SIGN SHE LOVES ME(あの娘(こ)は俺に首ったけ)」という曲なのでしょう。もちろん、これらは全て架空のネーミングだと思います。本当にそういうのがあるのならごめんなさいですが、ネットで探してもこういうのは見つからなかったので、多分そのはずです。それにしても、B面の曲の邦題が、いかにもありそうな訳なのは笑えますね。
 と、一見凝りに凝った「ジャケット」のようなのですが、これはこんな蓄音機にかけていますから、当然SPレコードであることが分かります。
 そうなると、ジャケットは確かに四角の袋ですが、その真ん中には丸い穴が開いていて、そこから直接レーベルが見えるようになっていたはずです。
 中には確かに穴が開いていないものもありましたが、紙はペラペラのはずで、このドラマのような固い紙でジャケットが作られるのはLPになってからのはずなのです。これも、小道具スタッフの勇み足なのでは。
 あと、セリフでも、アキラくんが「言った方がよくね?」と言ってましたが、この時代には、いくら若者でもこんなしゃべり方をしていた人は絶対にいなかったはずです。
 「華は無事に看護婦になりました」と、しっかり今はもうすでに使われなくなっている当時の言葉も使っているところもあるのに、こんなチグハグなのも、ちょっと抜けています。
Aventure Number : 3346 date : 2020/11/22


今日の禁断 リコー


 もう来週は12月、コロナの中でも年末はやってきます。今年最後の「かいほうげん」は、きのう印刷が終わりました。なんせ、もう10年使っているプリンターですから、前の前の号を印刷した時にはちょっと危なくなってパーツを交換してもらっていました。それで、前号の時には何の問題もなかったのですが、間違いなくもう一つのパーツがそろそろヤバいことは分かっていたので、なにかあった時に対処できるように、少し早めに印刷作業をやっていたのです。
 確かに、今回も何の問題もなく印刷できるようでした。ところが、もう終わりそうになる頃に、印刷の後に製本をするときには目に入らないページを見てみたら、そこだけにこんなノイズが入っていることに気づきました。
 分かりますか?何本か赤い筋が入っていますね。これは、赤い色の印刷を行うドラムの劣化からきているトラブルで、そのパーツを交換する必要があります。さっそくサービスの人を呼んだら、そのパーツはすぐには入ってこないので、その日に交換することはできないことが分かりました。だったら、もう刷り直しをするにしても明日には間に合いませんし、これぐらいだったらあまり目立たないので、大丈夫でしょう。これだけのために多量の印刷物が廃棄されるのももったいないですしね。
 とにかく「かいほうげん」はとてもシビアなコンディションでの印刷が要求されますから、こんなのも出てきますが、普通のもので印刷する分には何の問題もありませんからね。それは、毎年年末に1000部以上作って顧客に送っている「お便り」です。そこでは、写真は使いますが、ベタの部分はないので、この状態でも何のトレブルもないはずです。実際に印刷を始める時には、もう交換は終わっていますしね。
 そこでは、毎年の行事の紹介などを行っているのですが、今年はなんせこんな状況でしたから、予定された行事は軒並みなくなってしまいました。そうなると、なにも載せることがなくなってしまうのですが、その分今年はいろんなところで修理とか工事をやっていましたから、その模様を紹介すればちゃんとしたものが作れそうです。
 まずは、屋外にあったこの和式のトイレを、
 洋式のトイレに替えました。
 本当はウォシュレットも付けたかったのですが、屋外なので配管が凍る恐れがあるということで、断念しました。まさか、年中暖房を入れるわけにもいきませんしね。
 それと、前にも紹介してますが、こんな大工事もやってました。
 職場には車でそのまま行けるようになっていますが、その登り口にはこんな家があったので、ちょっと視界が悪くなっていました。
 その土地の持ち主がお亡くなりになったので、それを譲り受けて建物を解体、きちんと舗装して車道にしました。これで、すれ違いがかなり楽になりましたね。
 その他にも、本堂の床下の改修とか、水道のポンプの交換などもありましたね。
 私がやったのは、位牌堂にある600以上の位牌を、震災で棚から落ちてバラバラになっても組み立てられるようにと、全てのパーツにこんなナンバリングを入れることでした。棚にも同じ番号を付けたので、今度地震が来ても大丈夫です。いや、来てくれないに越したことはないのですがね。
Aventure Number : 3347 date : 2020/11/25


今日の禁断 ライトアップ


 もう秋も終わって、街中の並木もすっかり葉っぱが落ちてしまいましたね。でも、京都あたりでは今頃が「紅葉狩り」には絶好の季節なのでしょう。この間の連休などはとても混雑していたようですね。まあ、今年に限っては、そういう季節の風物詩を手放しで喜んではいられないというのが辛いところです。
 さいわい、私の職場のあたりでもまだまだ見事な紅葉を愛でることが出来ますよ。長いことここに勤務していますが、今年になって初めて気づいたのが、山門の前の石段の紅葉です。
 本堂からまっすぐ向かったところが山門です。このアングルでくっきり見えてますね。
 山門を抜けると、その全貌が分かります。こんな見事な紅葉だったなんて。
 かつては、この石段の落ち葉掃除をするのは私の仕事でした。今頃は松の葉っぱがどんどん落ちてきていますから、毎日履いてもすぐに落ち葉が積もってきます。それを、上から竹ぼうきで掃いて、大きなポリバケツに入れて下まで進んでいきます。全部やるとバケツ2杯ぐらいは一杯になりますね。それを抱えて、今度は下から石段を登ってくるのですから、結構な運動量でした。いまでは、もう専門の業者に任せていますけどね。
 ですから、その頃はこんなのがあればすぐ気が付いたはずなのに、そんな記憶は全くありませんから、その後で小さかった木が大きくなったのでしょうね。
 これはきのう撮った写真ですが、他の場所ではもう散り始めているところもあります。
 これは、その山門の向かい側にある、ひときわ目立つ木です。これは9日に撮ったものです。もう「満開」というか、フルで真っ赤っかになってますね。これが、1週間たつと、
 こんな風に、赤いところが茶色く変わって汚くなってしまいます。まさに「散り際」ってやつですね。
 別のところでは、同じ日に見てもこれほど紅葉が進んでいませんでした。
 これは同じ9日の中庭、右が竹藪になります。まだ緑の部分がかなり残っていますね。
 それが1週間後には、こんなに色づきました。こんな景色を独り占めできるなんて、とても贅沢ですね。松島あたりでは、お金をとって見せているところもありますからね。でも、今年は昼間しか見られないようですね。
Aventure Number : 3348 date : 2020/11/27


今日の禁断 オリンピック


 朝ドラが終わりましたね。何のかんのと言っても、最後あたりはなかなか感動的なシーンが詰まっていて、涙を誘われることもありました。木枯さんはきちんとひげを生やせばもう古賀政男そのものになり切ってましたし。そして、小山田先生も、本当はいい人だったということで、よかったですね。ですから、朝日新聞の吉田さんはちょっと早まってしまったのではないか、と、要らない心配をしてしまいました。しっかり、小山田先生の業績を認めている、もしかしたら片山杜秀さんがモデルではなかったか、とさえ思える学生も出てきましたからね。
 その片山さん(笑)が出てきた場所がここでした。
 裕一の仕事部屋だったスペースをリニューアルして、歌のベッドが置いてありましたね。そこには、あの時代ならではの「セパレート型ステレオ」がありました。上にはLPレコードがたくさん立てかけてありますね。実は、このステレオは(「ステレオ」と言ったときに、それが音響機器であることが分かる人がどのぐらいいるでしょう)2台目の機種のようです。その10年以上前には、
 こういう「一体型ステレオ」でしたね。どちらもこれと全く同じものを見つけることはできませんでしたから、これはスタッフが作ったものなのでしょう。上のように、スピーカーの前に水平に桟が入っているというモデルは、私はこの名器以外に見たことはありません。「飛鳥」でしたっけ。
 その前は、もちろん「蓄音機」ですね。
 最後は、裕一の娘の結婚式で盛り上がりましたね。でも、彼女はそのあと何があったのか、コンビニでバイトをするようになっていましたね。いや、かつては、朝ドラに出ていた人が同時に民放のドラマに出るなんてことはなかったはずですが、最近ではそんなことは言ってられないようですね。というか、ある程度の実績のある人しか出なくなっているような気がします。
 ですから、コンビニ娘のルームメイトで同じコンビニで働いている子が、ひょんなことからコンビニの社長に見初められてこんなのを作るようになっても、誰も不思議には思いません。
 その子は、すでにこんな映画に出ていましたからね。
 広瀬すずと福山雅治に挟まれているのが、その子です。なんせ、これは仙台や宮城県内でロケをしていましたから、これが公開されたときには大騒ぎでしたね。私は、この監督はそれほど好きではないのでWOWOWに降りてくるまで待っていましたけど。
 それを昨日やっと見ることが出来ました。その子、七菜ちゃんは、なんと広瀬すずと一緒に二役を演じていましたね。母親の若い時を演じている時は別の人だと思ってしまいましたよ。
 映画は、やはりご当地が出てくるのはうれしいですね。松たか子が手紙を投函したポストなんて、確かにその前を通ったことがあるような気になりました。物語も確かに辻褄はあっていて感動的なところもあるのですが、なんか納得できないところがそれ以上にあって、素直には楽しめませんでした。監督の原体験が盛り込まれているということですが、この監督の高校は男子校だったはずですし。あるいは、お隣の二女?それにしても、小室等が出てくるなんて。
Aventure Number : 3349 date : 2020/11/29


今日の禁断 ワインヤード


 どうやら、仙台市が作るコンサートホールの具体的な建設場所がほぼ確定したようですね。「せんだい青葉山交流広場」という、今では駐車場になっているところです。かつては、サンドウィッチマンの母校の仙台商業高校があったところで、サンドが卒業した後に七北田に移転したんですね。
 それを伝える今日の朝日新聞の記事です。
 ただ、この情報では、新しいホールを作るということではなく、今ある市立のホールが老朽化しているので、それを統合して一つのホールにする、ということのようです。なんでも、キャパが2000人の大ホールと、数百人の小ホールの2つが出来るのだとか。ということは、今の2つのホールよりも、小ホールが一つ減ってしまいますね。でも、今でも市民会館の小ホールは音漏れがするという欠陥ホールですから、別に構わないのかもしれませんが。PATONAもありますし。
 ということで、宮城県でも今の県民会館(東京エレクトロンホール宮城)を別の場所に建て替えるという方針を決定したというのですから、「音楽ホール」が2つもできることがほぼ確定したということになりますね。これでやっと、仙台市も遅まきながら、他の大都市並みのちゃんとしたホールを持つことが出来るようになったなあ、ずいぶん長く待たされたなあ、と喜んでいたのですが、この記事の最後を見て、愕然となりました。
 この「市の担当者」というのは、こんなコメントを寄せるぐらいですから、かなりこの計画の近くにいる人なのでしょうが、そんな人にホールづくりを任せていいのか、という怒りさえ覚えますね。
 とりあえず、「電子音の音響」というあたりからツッコませていただくと、この人の頭の中には「電子音の音響を重視する音楽」というものが具体的にあるのでしょうね。私あたりが「電子音」と言われて思い当たるのは、シンセサイザーやコンピューターで作り出す音しかありません。ですから、そのようなもので作られた音楽だと、クラフトワークとかYMO、まあ最近ではパフュームとか、そういったアーティストが連想されますね。「テクノ」ってやつですか。
 しかし、おそらく「市の担当者」さんは、「県民会館はテクノのために作る」という意味で言ったのでは絶対ないでしょうね。ここで言う「電子音の音響」というのは、100パーセント「PA」のことに違いありません。なんたって「生の楽器」の対語として登場しているのですからね。なんでしたら「マイク」と言い換えてもいいかもしれません。要は、生音をマイクで拾って、それを「電気的」に増幅してスピーカーから流す、というシステムのことです。そこには「電子」という言葉は入ってはきません。いや、実際は最近はアンプもデジタルですし、エフェクターなどでは「電子的」な処理も行われますから、細かいことを言えば「電子」も関与はしているのですが、それはまだ一般的な概念ではありませんから。
 結局、かなりの確率で、「市の担当者」さんは、「県民会館はPAを使う音楽のための音響を重視する」と言いたかったのでしょうね。具体的には、残響があまりないホール、ということになりますね。要は、どこにでもある「多目的ホール」ですよね。
 ですから、仙台市が今度作ろうとしているホールは「生の音源を重視」する、紛れもない音楽専用ホールになる、と言いたかったのでしょう。ただ、それだけでは、仙台市にサントリーホールと同じものが出来るということにはなりません。「生の音源を重視」すると言っても、そういう音楽の中にはサントリーホールではできないものがあります。それは、例えばオペラのような舞台芸術です。コンサートとオペラでは、必要とされるホールの機能が全く違っているのですよ。その違いは、まずプロセニアムがあるかないか、そして、バックステージの広さです。オーケストラの音響を重視したコンサートホールにはプロセニアムはありませんし、オペラハウスでは場面転換などでバックステージを広くとる必要があります。
 つまり、「音楽専用ホール」には、全くコンセプトの異なる2種類のホールが存在するのです。そして、「文化的」と言われる都市は、そのどちらも持っているものなのですよ。札幌市だと「Kitara」と「Hitaru」、金沢市だと「県立音楽堂」と「歌劇座」でしょうか。東京都では同じ敷地内に「東京オペラシティコンサートホール」と「新国立劇場」がありますよ。「市の担当者」さんのコメントからは、そんなヴィジョンは全く感じられないのが情けないです。
 ただ、このコメントは「河北新報」には載ってませんでした。
Aventure Number : 3350 date : 2020/12/2


今日の禁断 バーコード


 この間コピー機の点検に来たサービスの人が、やっと部品が入手できたということで、きのう職場にやってきました。この機械は、RGBではなくCMYKのカラーモードなので(普通のプリンターはみなCMYKですが)、4つの色のトナーが必要で、それをそれぞれ専門のドラムで定着させて印刷しています。そのうちのマゼンタ(=M:赤)のドラムがもう劣化していたので交換ということだったのですが、念のためまだ交換していなかったイエロー(=Y:黄色…そのまんま)も一緒に交換してくれました。残りのシアン(=C:青)と、黒は「K」だから「Kuro」だと思ったら、本当は「Key」だという2本はすでに交換済みだったので、これで全部のドラムが新しくなったことになります。
 作業はすぐに終わったので、試しにこの前転写が起こったのと同じ条件で「かいほうげん」を印刷してみたら、見事にその転写は消えていましたね。ただ、新品のドラムのせいなのか、ページ全部のベタに使っているRGBだと「#EDE7D1」という色がなんだか均一ではなくグラデーションになっているんですよね。
 本当は全面がこういう色のはずなのに、
 こんな風に、上の方が少し緑がかっていました。
 まあ、実際はこんなにはっきりは分からなくて、上の端と下の端を比べてちょっと違うかな、ぐらいなのですが、一回気がついてしまうともう気になってしまいます。これには、サービスの人も困ってしまったようですね。いろいろ考えても原因は思い当たらないのだそうです。印刷したバックナンバーを調べてみたら、もうかなり前からこういう傾向はあったようですね。まあ、なんせ10年も使っている機械ですから、仕方がないのかもしれません。
 ですから、こんなことで気になって落ち込むよりは、そもそもこういうことが出ないようなデザインに変えた方が、ストレスにならなくていいのでは、と思いました。正直、私自身も今のデザインにはちょっと飽きてきたところがありますから、思い切って来年からはベタを使わないで、白地をバックにした新鮮な紙面にリニューアルしてみることにしましたよ。というか、15年前に戻っただけのことなんですけどね。
 職場でも、「かいほうげん」で培ったノウハウをフルに発揮して、毎年恒例の年末のお便りを作り終えたところです。ネタは10日ほど前のブログで取り上げていましたが、作っている途中で誌面の配置などの都合で、別の写真を使ったところもありますし、使わなかったネタもあります。これはもう、ずっと白のバックでシンプルに作ってましたから、素材さえ集まればすぐに出来上がります。
 そして、これは全部で1200部印刷しました。とは言っても、原稿は横置きのA3の用紙の上下に同じもの2つあって、それを印刷して、真ん中から切ってますから、実際に印刷したのは600枚ですね。
 「かいほうげん」みたいなホチキス止めがないので、正味3時間で出来てしまいました。そして、来週からは完全手作業の袋詰めが始まります。
Aventure Number : 3351 date : 2020/12/4


今日の禁断 ドコモ


 私が携帯をスマホに替えたのは、2013年のことでした。そろそろスマホが主流になるだろうな、とずっとiPhoneを使いたいと思っていて、私が加入しているキャリアが取り扱いを始めるタイミングを待ってのことでした。それまでは、SOFTBANKとAUだけだったんですよね。
 その時に買ったのが、「5C」という機種。とても小さくて、手にすんなりと馴染むサイズでしたね。とは言っても、そのキャリアでは、携帯メールを完全な形ではまだ送信は出来なかったのですね。iPhoneに合わせるようにできるまで数か月はかかるというのですよ。そして、その時点で新たに設定をし直さなければいけないんですね。はっきり言って「不完全な商品」を堂々と売っていたのです。そのころは。それと、それまでのガラケーのデータを移行させるのも、一苦労でした。
 さらに、それは半年使った時にボディ全体がゆがんできたために、スタートボタンが使えないという状態になってしまいました。それで、そのキャリアのショップに持って行ったのですが、扱っている商品にもかかわらず、修理は一切できないというではありませんか。スタートボタンが使えなくても別のやり方があったのに、それすらも教えてはくれませんでした。結局、それは市内にあったアップルストアに持っていって、バッテリーを交換してもらって、以前と同じように使えるようになったのですね。
 その2年後の2015年に、下取りで新しいスマホが手に入るというキャンペーンがあったので、それに乗って「6S」という機種に変更しました。その時も、同じiPhone同士なのに、データの移行は大変でしたね。
 そんな苦い体験があったので、その6Sには長生きをしてもらいたかったのですが、数日前からもう極端にバッテリーの減りが激しくなったので、とりあえずバッテリーの交換は必要だな、ということになりました。もちろん、そんなことはキャリアではやってくれませんが、もうアップルストアはなくなってしまっていたので、困ったことになったと思いましたね。でも、調べてみると、市内に何カ所か、iPhoneの修理に対応できるお店があったので、きのう、そのうちの一つの駅前のロフトのショップに電話してみました。そうしたら、やはり、実際の修理はアップルで行うので、バッテリー交換だけでも10日ぐらいはかかるということでした。その間は、データを移行した状態での代替品を貸してくれるのだそうです。
 結局、今日の11時の予約を取ったのですが、どうせデータが移行できるのなら、もういっそのこと機種変更をしてしまった方がいいのではないか、と思うようになりました。「12」という最新機種も出ましたからね。それで、今日そのショップに行ったときにまず応対してくれた青木崇高によく似たスタッフに、そのことを話したら、確かにもう5年も使っていると、バッテリー交換だけでは解決できないだろうということでしたね。さらに、今の料金と、最近のスマホの使い方を解析して、それよりもずっと安くなる料金も提示してもらえたので、そこで機種交換は決まりです。本体の代金を月割りにしても、まだ以前の料金より安いのですからね。
 そのあと、細かいことを打ち合わせ、さらに一番大事なデータ移行のことを聞いてみると、「それは、私どもが責任をもってお手伝いさせていただきます」というありがたいお言葉でした。
 そして、実際の手続きでは、今度は広瀬すずによく似たスタッフが、細かいことを丁寧に説明しながら打ち込んでいきました。さらに、データ移行のプロセスになった時には、もう一人、森公美子にちょっと似た(もっと痩せてますが)スタッフが、実際に2台のスマホをそばにおいて、移行作業を行ってくれました。最近は、そんな簡単なことができるようになっていたのですね。というか、ガラケーの時代だったら、そんなのはケーブルをつなぐだけで簡単に出来ていましたから、やっとスマホがそこに追いついた、ということなのでしょう。ほんと、これまでの煩わしさに比べたら全然別物です。LINEだけは、前もって設定をアップロードしておかなければいけませんが、そのほかのアプリはそのままで使えるようになってました。
 その森さんは、途中で「音楽をやってらっしゃるんですか」なんて聞いてきましたよ。島村楽器のアプリが入っていたからですね。「12、かっこいいですね。私もほしいです」とか、言ってました。移行の時間は結構かかったのですが、しっかり最後まで見届けてくれましたよ。ついでにガラスフィルムも買ったのですが、それも、とても見事に貼ってくれました。「いつもやってますから」なんて謙遜してましたが、これこそがプロの技です。
 終わったのは2時間後の1時、でもこのキャリアが、機種変更でこんな見事な対応を見せてくれたのは、初めてのことだったので、あっという間でした。
 左の6Sに比べて右の12miniはこんな感じで、幅はほとんど同じで、長さはちょっと短くなってます。
 しかし画面は大きくなっています。ホームボタンが付いていないので、画面をフルに使えるからですね。アプリのアイコンの位置が全く同じになってますね。前回はこんなことは出来ませんでした。
Aventure Number : 3352 date : 2020/12/6


今日の禁断 ワーグナー


 新しいiPhoneは、思っていたほど進化していたわけではありませんでした。大々的に宣伝していたのは「5G対応」ということのようですが、まだまだ普及するには時間がかかりそうなこの通信規格(仙台市内のエリアは5%ですって)のメリットは今のところ全くありません。逆に、速度が速くなるとそれだけ通信費も高くなってしまうのでしょうね。
 ですから、今回新しくなったもので今のところ重宝しているのは、二本指でリストの中のものを一度に選択できるという機能です。
 これが役立つのが、要らないメールをまとめて削除するときです。
 こんな風に、もう、すぐにでも削除したいメールが続々届きますから、これまでは1個1個チェックを入れて削除していたのですが、それが、こんな風に一括して削除できます。あんまり軽快なので、必要なメールまで消してしまいそうですね。
 そもそも、最初はホームボタンが付いていないことに驚いていたのですが、そんなものはもうだいぶ前からなくなっていたのだそうですね。私の中では5年間だったのは、外の世界では700年ぐらい経っていたのでしょう。
 と、突然「浦島太郎」が出てきたのは、最近「玉手箱」という言葉を頻繁に聴いていたからです。「はやぶさ2号」ですね。最初聴いた時には、なんと縁起が悪い、と思ったのですが、行ってきたところが「りゅうぐう」というところだったということを知って、やっと納得できました。「竜宮城からのお土産」という、粋なジョークだったのですね。
 私には、「玉手箱」と聞くと、文部省唱歌の「浦島太郎」がフルコーラス歌いたくなる習性があります。といういか、5番まである歌詞が、自動的に出てきたりします。それはこういうもの。
1.昔々浦島は 助けた亀に連れられて 竜宮城へ来て見れば 絵にもかけない美しさ
2.乙姫様の御馳走に 鯛や比目魚(ひらめ)の舞踊 ただ珍しく面白く 月日のたつのも夢の中(うち)
3.遊びにあきて気がついて お暇乞いもそこそこに 帰る途中の楽(たのしみ)は 土産に貰った玉手箱
4.帰ってみればこは如何に 元居た家も村もなく 路(みち)に行きあう人々は 顔も知らない者ばかり
5.心細さに蓋とれば あけて悔しや玉手箱 中からぱっと白煙 たちまち太郎はお爺さん
 どうです。あの物語が、とてもコンパクトに7・5調の体言止めの格調高い歌詞の中に収まっていますね。1番だけでも、わずか16小節の間に「太郎の登場」、「海亀が子供にいじめられている現場に遭遇」、「太郎は子供たちにお金を払って亀を譲り受け、海に放す」、「後日亀が太郎を竜宮城へ連れていく」、「竜宮城に到着」、「太郎はその豪華な建造物に驚く」という6つのシーンが登場してくるのですから、驚きです。これと同じ内容を今のシンガー・ソングライターに書かせたら、これの10倍以上のグダグダした歌詞になってしまうでしょうね。ラッパーの方がまだマシかも。「タローが行った竜宮城 思ったよりも超高層」とかね。
 それと、2番の歌詞の「乙姫様の御馳走」というのは、最初は素直に「乙姫様の手料理」だと思っていたのですが、いくらなんでもちゃんとした別の料理人がいて作っているものなのだろうな、と思うようにはなりました。しかし、最近では、もっと別の意味もあるのでは、と思い始めています。つまり、乙姫様自身が「御馳走」だったのですよ。それだったら、太郎は長居したくなって当たり前です。竜宮城は「タンホイザー」の「ヴェーヌスベルク」だったのです。
 そうなると、「玉手箱」の意味も変わってきます。タンホイザーのように肉欲の世界から逃げ出そうとした太郎への、それは乙姫の復讐ツールだったのです。
Aventure Number : 3353 date : 2020/12/9


今日の禁断 ピーコック


今ニューフィルで練習している、ハンガリーの作曲家コダーイ・ゾルターン(1882-1967)が作った「『くじゃく』による変奏曲」には、文字通り「くじゃく」というハンガリー民謡のメロディがテーマとして引用されています。実は、その前にまず合唱曲として、そのテーマが使われていました。それを実際に歌ったことがあるのですが、それと、今回のオーケストラ曲とのかかわりについて、それこそ「かいほうげん」にも使えるぐらいのことを調べてみようと思いました。
その民謡は、古くから伝わり、広く知られたものですが、コダーイは1930年代にそれを採取しました。その歌詞はこのようなものです。日本語訳は、基本的にCDのブックレットにあった英訳から訳しました。

Fölszállott a páva a vármegye-házra,
Sok szegény legénynek szabadulására.
くじゃくが、郡の庁舎に向かって飛んだ
全ての哀れな人の自由のために

この民謡には、かつてオスマン帝国の支配下にあったハンガリー人の抵抗の姿勢が歌われているそうです。
そして、コダーイと同世代のハンガリーの詩人アディ・エンドレ(1877-1919)はこの民謡の歌詞を最初と最後に引用した、9節から成る詩を作り、1907年に刊行された「地と金」という詩集に収録します。


"Fölszállott a páva a vármegye-házra,
Sok szegény legénynek szabadulására."
「くじゃくが、郡の庁舎に向かって飛んだ
全ての哀れな人の自由のために」=民謡からの引用


Kényes,büszke pávák,Nap-szédítõ tollak,
Hírrel hirdessétek: másképpen lesz holnap.
繊細で誇り高いくじゃくよ、その羽根をギラギラと輝かせ
明日は全てが違ってくるだろう、とみんなに教えてくれ


Másképpen lesz holnap,másképpen lesz végre,
Új arcok,új szemek kacagnak az égre.
明日は全てが違ってくるだろう、ついに違ってくるのだ
新しい表情、新しいまなざしで、天に向かって微笑みかけるだろう


Új szelek nyögetik az õs,magyar fákat,
Várjuk már,várjuk az új magyar csodákat.
新しい風が、古いハンガリーの木々をざわつかせるだろう
私たちは今、新しいハンガリーの奇跡を待ち望んでいる!


Vagy bolondok vagyunk s elveszünk egy szálig,
Vagy ez a mi hitünk valóságra válik.
私たちは愚か者で、全てを失ってしまうのだろうか
あるいは私たちの信念は実現するのだろうか


Új lángok,új hitek,új kohók,új szentek,
Vagy vagytok,vagy ismét semmi ködbe mentek.
新しい炎(ほむら)よ、新しい信念よ、新しい鍛冶屋よ、新しい聖人よ
あなたたちはまだ消えないでいてくれるだろうか


7→8
Vagy láng csap az ódon,vad vármegye-házra,
Vagy itt ül a lelkünk tovább leigázva.
古い郡の庁舎は、炎によって焼きつくされるのだろうか
あるいは私たちの魂は、奴隷のままなのだろうか

8→7
Vagy lesz új értelmük a magyar igéknek,
Vagy marad régiben a bús,magyar élet.
ハンガリーの言葉には、新しい意味が加わるのだろうか
あるいはハンガリー人の生活はこれまでと同じなのだろうか


"Fölszállott a páva a vármegye-házra,
Sok szegény legénynek szabadulására."
「くじゃくが、郡の庁舎に向かって飛んだ
全ての哀れな人の自由のために」


9'
Fölszállott a páva a vármegye-házra,
Sok szegény raboknak szabadulására.
くじゃくが、郡の庁舎に向かって飛んだ
全ての哀れな囚人の自由のために

41歳で亡くなったアディの生誕60周年の記念年となる1937年に、コダーイはアディへのトリビュートとして、この詩の第6節をカットし、7節と8節を入れ替え、9節の単語を一つ変えたテキストによって、「Fölszállott a páva(くじゃくが飛んだ)」という男声合唱のための曲を作りました。もちろん、そのメロディは以前に収集したものが使われています。
そして、1939年には、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の創設50周年のために委嘱された管弦楽作品として、同じテーマがその変奏曲のテーマに使われることになるのです。
さらに、1960年には、フォーライ・ミクローシュによって、混声合唱バージョンが作られました。

昔歌った時に使った楽譜がなかったかと探してみたら、意外と簡単に見つかりました。半世紀前の代物です。
そこには、手書きで日本語の歌詞が入っていました。もちろん、私たちはその訳詞によって歌いました。
影を映し 舞い降りしは
失せし希望を 捕虜の頭上に

いまにかえす 白き孔雀
すでに来たる 今ぞ夜明け

救いもなき 暗き谷に
新しき力 目覚めん

古き木々も 若返らん
眠りより 醒めし祖国

愚かならば 祖国は滅び
わが望みも ただの夢か

新しき 言葉もなくば
わが悲しみ 果てしもなし

燃えよ人 やよ我に自由を
胸はふたぎ 声も出でず

影を映し 舞い降りしは
失せし希望を かえす孔雀

かなりの意訳ですね。この訳詞を作ったのは、清水脩だったように記憶していますが、どうなのでしょう。
そもそも、このオリジナルの民謡のメロディはどういうものだったのか知りたかったのでいろいろ探したのですが、見つかりませんでした。バルトークにもピアノ曲で「くじゃく」という曲はあるのですが、それはこれとは全く別のメロディでした。コダーイが採取したものがお分かりになる方は、ご教示ください。
Aventure Number : 3354 date : 2020/12/10


今日の禁断 ビバホーム


 パン好きの我が家では、土曜日には決まってパン屋さんに行ってます。最近では主に「石井屋」に行っていたのですが、少し飽きてきたので、新しいところを開拓しようと、愚妻がさるお店のパンフレットを持ってきました。ですから、今週はそこへ連れて行け、ということなのでしょう。
 早速、その地図を頼りに道順を頭に入れようと、Googleのストリートビューで仮想ドライブをしてみると、その目的地とされるところにはパン屋さんなんかありませんでした。そこにあったのはこんなコンビニでしたよ。
 でも、パン屋さんのパンフレットの写真では、
 ほぼ同じアングルで、確かにパン屋さんが建ってました。
 ストリートビューはどんだけ古いのか、ですよね。というか、世の中の変わり方が忙しすぎ。
 ですから、私もそのコンビニを目指して走っていったら、無事に同じパン屋さんに着きました。
 でも、ここは食パンの専門店のようで、他のパンも買いたかったので、それから少し先に行った別のパン屋さんに向かいます。
 ここは、これまですぐ前の道路を何回も走っていたのに、中に入るのは初めてでした。ケーキ屋さんとパン屋さんが一緒になっていて、着いた時にはパン屋さんは満員、空っぽになっている棚がたくさんありました。おいしそうなパンがたくさんあったので、それが今日の昼ごはんと晩御飯、アップルパイとかヒレカツサンドがおいしかったですね。
 その後、居間の棚が見たいというので、中山観音の奥にある大きなホームセンター行きました。駐車場がかなり混んでいたのですが、運よく出た車があって、その空いたところに車をバックで入れて正面を見ると、向かいの車にこんな人が乗っていたのでびっくりしてしまいました。いい加減にしてください。
 結局棚はいいのがなかったのですが、そこで前から探していた「リフォームシート」を見つけたので、買ってきました。浴室の入り口のプリント合板の表面がはがれてきたなくなっていたので、それをはがして、この新しいシートを貼ったら、見違えるようにきれいになりましたよ。
Aventure Number : 3355 date : 2020/12/12


今日の禁断 クリスマス


 私は、ネットショッピングなどでは、受取先を職場にしています。自宅は留守にすることが多いので、常にだれかが対応してくれる体制にある職場は助かります。究極の宅配ボックスですね。それで、きのう、職場にこんな荷物が届きました。
 かなり大きな段ボール箱です。30p×40pぐらい、どんだけでっかいものが入っているのでしょう。
 開けてみると、中はこんなにスカスカでした。というか薄っぺら。なんでこんなでかい箱に。
 伝票以外に入っていたのは、これでした。レコード?でもなんだかずいぶんコンパクトですね。そうか、この箱は普通の30pのレコードのための箱だったんですね。
 ケースから出てきたのは、こんな小さなレコード。「ドーナツ盤」というやつです。ご存知でしょうか、ドーナツ盤。普通のレコードより真ん中の穴が大きくてドーナツに似てるからそんな風に呼ばれています。これは「シングル盤」とも呼ばれていました。つまり、曲が1曲しか入っていないレコードです。いや、正確には表と裏に1曲ずつ、全部で2曲入りますけど、だれも「ダブル盤」とは呼びませんね。
 それと、普通レコードは黒いものですが、これは白いですね。まあ、レコードの原料はプラスティックですから、どんな色にもできるのですが、この白いのだと音が良くなるんですって。
 レコードプレーヤーに乗せる時には、真ん中の穴が大きいので専用のアダプターが必要です。というか、そもそもこのレコードはこういうプレーヤーではなく、「ジュークボックス」で使うために、こんな大きな穴になっていたのです。それは、お金を入れると希望のレコードを引っ張り出してきて、それを演奏してくれるという機械です。その頃は、ロボットにそんなに高い精度はなかったので、このぐらい大きな穴でなければ対応できなかったんですね。
 そして、右下のスイッチを見てください。
 「33」と「45」という2つの数字が書いてあります。普通のLPは回転速度が毎分33 1/3回転ですが、この「シングル盤」は45回転と、速く回す必要があります。そうしないと、針が溝をトレースする速度が遅すぎて、音質が低下してしまうからです。同じ回転数でも、真ん中に近づくとその速度は遅くなりますよね。
 ということで、半世紀ぶりに買った新しいシングル盤、詳細は明日の「おやぢ」で。
Aventure Number : 3356 date : 2020/12/16


今日の禁断 ヒーフ


 iPhone12miniに機種変更して2週間近く経ちましたが、いまだに使い勝手が馴染みません。とっさに作業が出来ないのですね。写真などはワンタッチで開けるようになっているのに、そのアイコンのタッチの具合がいまだに飲み込めなくて、結局全アイコンを開かなければいけなくなってたりします。
 操作の方法以外にも、このカメラにはてこずっています。なにしろ、PCに取り込んで画像処理しようと思っても、今までずっと使ってきたソフトでは開けもしないんですからね。それに関しては、まずネットで、最近のiPhoneではかつてのJPEGではなく、もっと高画質でサイズの小さい「HEIF」というフォーマットになっているのだそうです。ですから、まずはそれをJPEGにするために設定を変更しなければいけないということが分かりました。ただ、なぜか変更前でも後でも、拡張子は「.JPG」でしたけどね。
 でも、それをやっても、相変わらず以前のiPhoneで取り込んだ写真とは違います。以前は何もしなくてもすぐに開けたのに、今のは、まずこういう表示が出ます。
 これって、Facebookの写真を読み込むときにも出てくるやつですね。Facebookでは「変換」をクリックすれば画像が出てきますが、iPhoneだとその後
 こういう表示が出て、「OK」で初めて画像が出てくるのですね。さらに、写真が1枚だとこれで出せるのですが、2枚以上選択するとソフトがフリーズしてしまいます。面倒くさいですね。同じJPEGでも、細かいところでいろんなフォーマットがあるのでしょうか。
 ところで、きのうは久しぶりの大雪でしたね。確か去年の冬にはそもそも本格的な雪かきをしたという記憶がないのですが、今年はいきなりこんなに降ったので大変でした。朝は、平地を走る分には大丈夫だったのですが、職場の坂道はちょっと怖かったので、下の駐車場に車を置いて、歩いて石段を上がることにしました。案の定、駐車場の雪かきに精出していると、いつもはここまでトラックで上がってくる生協の人が、荷物を抱えて歩いてきましたよ。まあ、一通り坂道の雪はかいてあったのですが、ちょっと上まで来るのは大変そうだったみたいです。いつもバイクで来るヤクルトおばさんも歩いてましたし。
 それに、駐車場でも雪かきをするあとからどんどんまた雪が積もっていきますから、あまり達成感がありません。でも、一通り終わったところで、その坂道まで行って、轍の部分だけでも雪をかいて、そこに融雪剤を撒いてきましたよ。それで、下に置いてあった車も、難なく上がってくることが出来ました。今年の冬は、こんなことがあと何回もありそうな予感です。
 実はこの雪は初めてではなく、火曜日にも少し降っていました。ちょうどその日はニューフィルの練習だったので、あまり遅くならないようにほんの少し早めに切り上げて終わっていましたね。そこで、練習に行く前にお隣の青年文化センターの様子を、駐車場の前(スーパーの前)から撮ってみました。
 カメラの性能自体は以前より良くなっているようで、暗くてもこのぐらいはっきり撮れました。全面に足場が組んでありますね。
 もう少し左側が、南側の入り口付近です。クレーン車がありますね。まあ、この日は雪もこのぐらいで済んでいました。
Aventure Number : 3357 date : 2020/12/18


今日の禁断 キャノン


 きのう、PCを使っていたら突然「再起動をお願いします」みたいな案内が出てきました。しかも、それはかなり長い時間がかかるもののようで、「夜間に再起動する」とか、「予約をする」みたいな選択肢もありました。私は、これから出かけるところだったので「今すぐ」というのを選んで再起動を始めました。確かに時間はかかるようで出かける準備をしている間には数%しか進行していませんでした。
 外から帰ってきてPCを開くと、なんか画面に違和感があります。何が違うのか考えてみたら、タスクバーの色が変わっているようでした。
 しかも、その色が、時々変わったりするんですよね。
 でも、一体これに何の意味があるというのでしょうね。そのほかの機能も、とりあえずここで使った「Snipping Tool」が、ショートカットキーで開けるようになっていましたが、それだと保存ではなくコピーになってしまうので、私が使うときのメリットは何もありませんね。本当に、もう20年以上もPCを使ってますが、OSだけでなく、他のWindowsのアプリも、アップデートすると逆に使い勝手が悪くなっていくのはどういうことなのでしょう。再起動が終わった後で最初に出てきたのが「Edge」なのですが、こんなブラウザなんて使う気にもなりません。
 それでも、最初にPCで年賀状を作った時には、カラー写真がそのままプリントできるのですからなんと便利なのか、と思いましたね。それまで使っていたのがあの「プリントゴッコ」でしたから、まあ、色は付けられますが、「カラー」ではありませんでしたからね。その時には、職場用に新しく買ったPCだったので、自宅ではプリントは出来ませんでしたけど。
 でも、しばらくすると自宅用のPCも入手、プリンターもその時に買いました。それは年賀状を作るとき、年に1回しか出番はありませんでしたね。でも、ありがたいことにインクなどもなくなることもなく常に買えるようになっていますから、それを補充しつつ毎年使っていました。
 そして、今年も年賀状作りが始まりました。大体デザインは固まったので、まずは住所録の整理、喪中の人を除いて、とか、必要なものを抜き出します。そして、まずはその宛名だけを全部そのプリンターで印刷してしまいました。あとは、それぞれにコメントを変えて、1枚ずつ印刷していけば出来上がりです。
 ところが、その誌面を試しに印刷してみると、こんな感じ、明らかにヘッドが詰まっているようです。あて名はブラックだけですから、問題なく印刷できたのでしょうが、カラーだと他の色のインクの出口が詰まっているのでしょう。
 本当はこういう画像ですからね。
 ですから、まずはヘッド・クリーニングをやってみました。しかし、何回やってもこの筋は治りません。まあ、おそらくもうこれはプリンターの寿命なのでしょう。ま、このメーカーにしては持った方でしょうか。諦めて、明日職場で印刷することにしました。
 今年はいつになく早めに年賀状が出来るな、と思っていたのですが、そうはいかなかったようです。というか、そろそろ年賀状をやめてもいいのでは、とも思い始めています。
Aventure Number : 3358 date : 2020/12/20


今日の禁断 セキスイハイム


 きのうはニューフィルの今年最後の練習でした。それに先立って、私は来年の年始に開かれる総会のための資料をもう1週間前には作っていました。その年の団員の出入りを集計して、最終的に現在のニューフィルの構成人数を確定する、という作業です。結果的には、去年より1人増えて82人になっていました。なんせ、今年はこんな年でしたから、まともな活動など出来ないので新しい人なんか入ってはこないと思っていたのですが、ここに来て3人も入団希望者があったものですから、なんとか80人台を維持することが出来ました。これが、現在のニューフィルの陣容です。
 とは言っても、その資料には「休団者」という項目もあるのですが、その、団員ではあっても活動を休んでいる人の数がかなりの人数に上っていたのは、しっかり受け止めなければいけないことでしょう。それは、その方たちの職場の規定、というか、彼らは職種上絶対に「コロナ」に感染してはいけないという立場にあるために、ニューフィルの練習という大人数が集まって密閉空間に近い場所で練習をするという場には参加することが出来ないのだ、ということの端的な表れなんですよね。
 確か、6月ごろには、一旦練習は再開されたものの、「市内で感染者が出た時には練習を休む」という取り決めがあったので、実際に休んでいた時がありました。それが、現在のように20人や30人の感染者が普通になった時に平気で練習と続けている、というのは、普通はあり得ない話ですよね。何度も書いてますが、以前はパート練習のために使えていた寺院の施設は、感染者がなくならない限りそこを使わせるわけにはいかないという姿勢を堅持してますからね。それがまっとうな感覚だと思うのですが、どうでしょう。
 このブログに寄せられたコメントによると、東京芸術劇場という大きなホールでは、ほぼ満席のお客さんが入ってのコンサートが開かれていたようですね。それが、終演後には時差退場のアナウンスがあったにもかかわらず、客は我先にと出口に向かったために、かなりの密集状態になっていたのだそうです。というか、ほとんどの人がブロックごとの退場の指示に従わなかったようですね。以前もサントリーホールのロビーでの密集状況もお伝えしましたが、どうもクラシックの聴衆というのは、感染防止に対する意識が薄いようですね。
 もちろん、それがすべてのクラシック・ファンに当てはまるわけではありません。これは、単にそういうことがあった、と言うだけのことです。
 そして、さらにこれもあくまで一つの例にすぎないのですが、そのコメントによると、あいみょんのコンサートの時には、客席は1席空け、退場も係員の指示に従って的確に行われていたのだそうです。それは、来場者たちが「何かがあったらあいみょんがライブを続けられなくなる、みんなでライブを安全に成功させよう」という空気を作り出していたのでは、ということでした。同じコンサートと言っても、聴衆の意識にはずいぶん違いがあるものですね。
 そういえば、来年の5月には、竹内まりやがツアーで宮城県を訪れるのだそうです。会場は利府のアリーナ、2日間です。こちらも、観客の間隔を広くとるために、収容人数を減らしているのでしょうね。とはいっても、ほんとうに5月にこんな大規模なコンサートが出来るようになっているのかは、誰にもわからないでしょうね。私は、かつてはもしまりやが仙台に来るのなら絶対に行きたい、と思っていた時期がありましたが、最近の作品や、ライブ映像をみていると、これだったらわざわざ見に行くことはないな、と思うようになっているので、これのチケットのエントリーなんかはしてません。そもそも、あの会場だというだけで、もう絶望的な気分になってしまいますからね。
Aventure Number : 3359 date : 2020/12/23


今日の禁断 パンセ


 すっかり年の瀬ですね。いつもだと、27日まで仕事をして28日からお休みということになっているのですが、今年は27日が日曜日なので、明日の26日の土曜日から年末休みになってしまいます。2日「得した」ような感じですが、実際はその間にやっておけば来年は楽になる、という仕事があったので、「損した」ような気分です。
 それは、先週顧客に送ったDMの中に入れておいた振替用紙を使って納入された各種年会費の整理です。発送したのは先週の金曜日だったのに、もうその翌々日にはその振替用紙で送金してくれていた人がいるぐらい、うちの顧客さんは熱心ですから、そういうものが今年中に400件ぐらい届くことになっているのですよ。それでも全体の1/3ですが。
 これまでは、それを、来年の休み明けにまとめて整理していたのですが、その仕事量があまりに多すぎるので、今回からその一部を年末にもやってしまおうと思っていたのですね。まあ、最初の4日間ぐらいが送金の「第1波」なので、休み前まではかなりの量が処理できるはずだったんですがね。
 その「処理」の中には、部門別に振り分けてエクセルに入力する、といったことの他に送り主を突き止める、という作業も含まれています。いや、振替用紙で送ってくるのだから、当然送り主の名前は記入してあるだろう、と思われるかもしれませんが、そうではないのですよ。確かに、窓口で送金すれば、きちんと店員がチェックしますからそんなことはあり得ないのですが、これはATMでも送れますので、その時には用紙に送り主、さらには金額すら書かなくても、そのまんま送金は完了してしまうのですね。そして、うちには、そんな、送り主の欄が空白になっている用紙のコピーが送られてくるのです。そのままだったら処理できませんから、こちらから郵便局の振替担当に調べてもらうように連絡をしなければいけません。ATMで送るときには、自分の電話番号を最後に入力しなければいけませんから、用紙に書いてある取扱店とシリアルナンバーを頼りに、その電話番号を調べて、そこに局員が電話して聞くのでしょうね。今までは、これで100%送り主は分かっていましたからいいのですが、もし電話番号を間違って入力していた場合は、どうしようもありませんよね。そんな事態は絶対にあると思うのですが、このシステムのエラーが改良されたという話は聞いてません。そんな欠陥をそのままにして、料金だけはいつの間にか2倍になっていましたね。
 ということで、今年は、明日からの連休の前にクリスマスが入った、ということになっていました。なぜか、我が家ではそれこそシャチョーとキキちゃんのように、「24日派」と「25日派」が対立した結果、両日ともクリスマスケーキを食べることになってしまいました。
 きのうのケーキは職場のそばのお店だったので、昼休みに歩いて取りに行きました。途中で信号があって、歩行者がたくさん歩道の上で信号待ちをしていました。私は、靴紐が緩んで歩きにくかったので、結び直そうとかがんでいると、そこに急に軽自動車が歩道の中に突っ込んできました。慌てて立ち上がってよけたのですが、しゃがんだままだったら轢かれていたかもしれませんね。運転していたのはババア、絶対に私のことなんか見えてなかったのでしょう。そんな、命がけで買ってきたのが、このケーキ。
 味噌と甘酒が入っているというユニークなケーキ、確かに味噌の味はしましたが、なぜケーキに、という気にはなりました。
 そして今日は、まっとうなモンブランでした。
 それに、パン屋さんのピザとサンドウィッチです。
 メリー・クリスマス。
Aventure Number : 3360 date : 2020/12/25

20/12/27-21/2/10