3221(20/2/5)-3240(20/2/20)

今日の禁断 シャトレーゼ


 今日は、本番がありました。もちろん、フルートを吹く「本番」です。
 きちんと「控え室」つまり「楽屋」が用意されていますし、こんなフライヤーまで作っていたんですね。全然知りませんでした。でも、このカルテットの名前、どこかで聞いたことがありますね。たしか、「250歳カルテット」だったような気もしますが。
 実は、ここはさる老人ホーム、そこから、ニューフィルのアンサンブル大会の常連、私と弦楽器の3人で結成した「250歳カルテット」に出演依頼が舞い込んだのですよ。まあ、入所者の知り合いの知り合いのようなつながりだったようですけどね。そこで、この5年前に結成されたときのネーミングをきちんと現状に合わせて修正した名前で、そこで1時間のステージを任されることになったのですよ。話が来たのがほぼ1ヶ月前ですから、それから毎週練習をしての本番ということになりました。その間に、私は必要な楽譜をそろえたり、先方のリクエストに応じて、新たに楽譜を作ったりしていましたね。
 その結果出来上がったのが、こんなプログラムです。
■モーツァルトの作品
 1.「フィガロ」の結婚からケルビーノのアリア
 2.「魔笛」から夜の女王のアリア
 3.フルート四重奏曲ニ長調から第1楽章
■ジブリ・ソング
 1.崖の上のポニョ
 2.海の見える街
 3.もののけ姫
 4.君をのせて
 5.となりのトトロ
■みんなで歌いましょう
 1.上を向いて歩こう
 2.ふるさと
 3.高校三年生
■アンコール
 夜明けのスキャット

 モーツァルトは、そもそもこの話が来た時に、フルート四重奏曲をメインにしようということだったのですが、全曲はご老人相手ではちょっと辛いだろうと、1楽章だけにしました。そして、その代わりに、私は「トルコ行進曲」もこの編成の楽譜があったのでそれを提案したのですが、やってみたら他のパートがかなり難しいことが分かって、断念、その代わりに、オペラアリアの編曲版を持ってきました。
 ジブリは、前にここに書いたように、弦楽四重奏の楽譜をそのまま使っています。その中に「上を向いて歩こう」も入っていたので、それを「みんなで歌いましょう」に回し、さらに、あと2曲、私が楽譜を作って演奏しました。
 これに、チェロのTさんのMCを加えると、見事に1時間に収まったのですね。でも、演奏だけで正味40分ですから、これはかなりのボリュームでしたね。それを、一応お客さんの前で演奏するのですから、これは相当のプレッシャー、果たして最後まで吹ききることができるか、マジで心配でした。さらに、お客さんというのはほぼ全員車椅子で聴きに来ていましたし、中には職員さんがずっと付き添っていて、大声を出したりするのをなだめたりもしています。いちおう、レコーダーを部屋の隅にあった机の上に置いて録音してたので、そんな、演奏中の職員さんたちの気の使い方がとてもよく分かりました。正直、演奏に集中できないほどの環境なのですが、逆にそういうところだから、変に気負うことなく楽に演奏出来たような気もします。
 まあ、その録音を聴き返してみると、演奏自体はガタガタでしたが、やはり生の音楽というのは何かしら普通とは違う感興を呼び覚ましたのではないか、という気は、強くします。
 やはり、盛り上がったのは最後のコーナーでしょうね。正直、「上を向いて歩こう」などは楽器用の編曲なので、歌うキーに合うかどうか心配だったのですが、特に職員さんがとても張り切って歌っていましたね。この前私が耳コピで楽譜を作った「高校三年生」ももちろんウケました。これが、実際の音です。雰囲気を味わってみてください。
 一応、我々は「ボランティア」という扱いでした。ですから、当然ギャラはありませんが、こんなお土産を頂きました。
Aventure Number : 3221 date : 2020/2/5


今日の禁断 シューマン


 ニューフィルの春の定期演奏会は4月ですから、いつもだとそろそろチラシやポスターが出来上がってきて、もう各所に配り始めているというような時期になっています。去年の「禁断」を見てみると、1月23日にはもうポスターのデザインが完成していましたからね。
 でも、今回もしっかり係の人は製作を始めていたようで、先月の末には最初の「見本」が出来上がってきていました。まあ、それがそのまま使えれば、今頃は印刷に入っていたかもしれないのですが、それはちょっと、今までのニューフィルのチラシと比べて、あまりにテイストが違っていたので、「もう一回考えてよ」という指示を出さざるを得ませんでした。
 まあ、そこには確かに必要な情報はすべて入っていますから、演奏会の情報を伝えるツールとしての機能に不足はないのですが、今までの流れからすると、全く別の路線、という感じがしてしまいますよね。というか、私は直接は関わってはいませんが、おそらく担当者が発注した時点では具体的なイメージのようなものは伝えてはいなかったのではないでしょうか。ですから、おそらく先方のデザイナーさんは、何か今回の演奏会はハンガリーがメインのプログラムのような感じに受け取って、まるで東欧の民族衣装のような花柄模様のデザインを考えたのではないでしょうか。まあ、これでメインがバルトークの「オケコン」なんかだったら、これでもよかったのかもしれませんけどね。
 実は、前回の時も、どの曲目がメインなのか、という情報は、まあ分かるだろうということで特に指示はしていなかったようで、最初に出来てきたチラシには、一番上にでかでかと「OBERON」という文字が入っていました。
 確かに、このときには頭にウェーバーの「オベロン」序曲を演奏したので、気持ちは分かるのですが、それをこんなところに使っていただいても、ちょっと困ってしまうんですよね。まあ、ホルンだけは、「オベロン」ではなく、本当のメインのブラームスでも大活躍しますから、そのまま残していただいて、こんな風に直してもらいました。
 ですから、今回も、メインの曲の「ライン」のイメージで、例えば「ライン川」とか「ケルンの大聖堂」などの写真を使ってくださいという指示が出されていたようでした。そうしたら、数日後にはこんな素敵なのが出来てきましたよ。
 やはり、さすがはプロ、という感じですね。的確な情報さえ伝えれば、満足のいくものはちゃんと作ってくれるようになっているのですよ。
 あ、これらの初校の画像は大人の事情でここでは公開できませんから、Facebookに「友達限定」でアップしておきますね。
Aventure Number : 3222 date : 2020/2/7


今日の禁断 ノート


 もうだいぶ前の話ですが、1月2日に初売りに行こうと思って車を駐車場から出したら、通路に停まっていた車がいきなり私の車にぶつかってきました。一瞬、何が起きたかわからない、まさに突然の出来事なのですが、すぐに車を停めてみると、車の側面にこんな傷がつけられていました。
 ぶつけた車の運転手も、なんだか混乱してました。どうやら、隣に座っている人と話に夢中になって、後ろを全く確認せずにスタートしたら、目の前に私の車があって、ぶつかってしまった、ということのようですね。当然、その人は平謝りです。「修理は、全部こちらでやらせていただきます」と何度も言いながら、頭を下げていましたね。あたりまえです。私には1ミリの過失もないのですからね。
 まあ、一応その方の保険を使って修理を行うのでしょうから、事故証明のために警官を呼んで、私も免許証や車検証を見せたりしなければいけませんでした。でも、私は全くの被害者だというのに、その警官は「ちゃんと確認をしなければいけませんね」などと、まるで私に落ち度があったような言い方をします。そんな、予測不能なことまで注意しなければいけないのでしょうかね。あまりに非現実的な言い方です。
 そんな理不尽な対応は、保険会社からも受けなければいけませんでした。加害者が加入していた「MSK」という保険会社の担当者がまず私に電話してきて、「こういう事故では、当方に100%の過失はあり得ません」と言い出すのですよね。相手の人は、その100%の過失を認めているというのに。
 結局、全く必要はないと思っていた私の保険会社まで巻き込んで、話し合いが行われたようですね。「ようです」というのは、もうその時点で私は直接かかわらずに保険会社同士に任せるようにしてたからです。私の保険会社では、ディーラーさんと協力して、さらに先方の最初の希望を受け入れる形で、形式的には私の方にもいくらかの過失を設定して(もちろん、実際に保険金が払われることはありません)、修理費のうちの先方の保険で賄えない分はご自分で支払っていただくという形に落ち着いたようですね。
 ただ、本来なら修理中の代車はMSKの方で用意してくれるべきものなのに、その悪徳保険屋はかたくなにそれを認めなかったようで、結局私の保険の特約で代車を借りることになってしまいましたね。まあ、それで等級が下がることはないというので、そのぐらいなら譲歩しましょうかね。しかし、この保険屋は、ディーラーさんの話だと、私が免許を持っていなかったのではないか、とか、私が追い越しをかけたからぶつかったのではないか、などというありえないような難癖をつけてきたそうですから、あきれるほかはありません。CMでやっているような、保険会社がみんなの幸せを願っているなんてことは、全くの嘘っぱちで、ひたすら自社の利益を追求しているだけだということが如実に分かります。
 そんなごたごたがあったので、実際に代車が手配されて修理のために納車したのが、事故からほぼ1ヶ月も経った1月27日の事でした。その代車が、私の車と同じ車種だったのはありがたいですけどね。
 最初は1週間ぐらいで修理は完了するということでしたが、結局できてきたのが今日のこと、まるまる2週間かかりましたね。
 でも、車はこんなにきれいになって帰ってきました。白く見えるのは雪です。一番ひどい傷がついていた後ろのドアは、丸ごと新品に交換したそうです。おかげで、車の中は新車のにおいがします。これでなんか得したような気になったので、MSKに嫌な思いをさせられたことは忘れることにしましょう。
Aventure Number : 3223 date : 2020/2/9


今日の禁断 ロマンティック


 この前ご紹介した、ニューフィル春の定期のチラシですが、来週中には印刷が出来上がることになったのだそうです。まあ、ギリギリ2ヶ月前には間に合ったことになりますね。これからは、一発で承認できるようなデザインを作ってほしいものです。
 それを受けて、きのうの練習で団長がそのデザインについてみんなに語っていました。「まだ現物はお見せ出来ませんが」とは言ってましたが、ここを見られる方はもうすでにご覧になっていますね。ですから、それがライン川の河畔の写真であることはすでにご存じの事でしょう。その時に団長は、「ここは○○のあたり」と言ったのですが、実際に行ったことのない私には、それがどこなのかはわかりませんでした。
 そこで、そのチラシの画像を頼りに、ここが一体どのあたりなのかを調べてみましたよ。
 そうしたら、このアングルと全く同じ写真が見つかりました。
 チラシにもありますが、ライン川には観光用のクルーズ船が映っていますね。そのあたりの観光案内を中心に、Googleの衛星写真やサイトの画像を調べてみたら、船着き場がある「オーバーヴェセル」という街のあたりにこの中の建物が見つかったので、そこの公式サイトに行ったら、この写真がありました。
 さらに、別の写真で個別の建物も見れます。
 これが、チラシでは上半分にかすかに写っている、山の上にそびえるシェーンブルク城です。ここはなんとホテルになっているのだそうです。そして、そのふもとにあるのが、「Liebfrauen Kirche」という教会です。
 そして、チラシではメインになっているさらに手前の建物もやはり教会で「Pfarrkirche St. Martin」といいます。この前庭の形が衛星写真での格好の目印になりました。
 それが、ライン川のどのあたりかというのも、ネットに分かりやすい地図がありました。上が下流、下が上流です。
 下半分のところに、有名な「ローレライの岩」がありますが、シェーンブルク城があるオーバーヴェセルはそれから5〜6キロ上流の対岸になります。まさにメインの観光地ですね。
 さらに、佐々木さんのお話に出てきたケルンは、はるか下流です。さらに、シューマンが投身入水自殺を図ったのは、もっと下流のデュッセルドルフ市内の橋の上からでした。
 いつかは、行ってみたいですね。でも、「クルーズ船」はちょっと怖いかも。
Aventure Number : 3224 date : 2020/2/12


今日の禁断 オリンピック


 私が作っている仙台ニューフィルの団内紙「かいほうげん」は、ほぼ1ヶ月半のスパンで発行しています。その中には、団員にそれぞれ自分のことを紹介してもらう「私とニューフィル」というコーナーがあるのですが、それは掲載される前の号が出たときに、「掲載依頼書」を渡すことにしています。その時に、締め切りをほぼ1ヶ月先に設定しておきます。まあ、「サバを読む」ということで、そのぐらいにしておけば少しぐらい遅れても楽々間に合うからです。
 でも、ニューフィルの人たちは真面目な人ばかりですから、毎回まず間違いなくその締め切りの日には原稿が届きます。ありがたいですね。今回も、私は次の号のことなど考えるのはまだまだ先の事だろうと思っていたら、その原稿が届いてしまったので、もう1ヶ月が経ってしまったのかとびっくりしてしまいました。
 その方は、この間老人ホームで一緒にコンサートをやった仲間です。ですから、原稿の中にもそのコンサートの事が触れられていました。となると、せっかくですからその様子も載せたいじゃないですか。あいにく写真は撮れなかったのですが、もしかしたら職員さんが撮ったものを頂けるかもしれません。それよりも、実際に演奏したものを聴いてもらえばいいのでは、と思って、その時の録音をもう1回チェックしてみました。
 あの時も感じたのですが、冷静に聴きなおすと、ちょっと人前にさらすのは恥ずかしいものばかりでしたね。練習の時にはあまりなかったようなトラブルがあちこちで起きていましたからね。でも、その中で「となりのトトロ」だけは、結構よく仕上がっていました。まあ、これだったら、聴いてもらってもそんなに恥ずかしくはないかな、という感じでしたね。ただ、その演奏には、決定的なミスがありました。コーダでリピートが入っている部分があるのですが、そこのリピートを忘れてしまった人がいて、一人だけその先の部分を弾き始めたのですよ。しばらくして気が付いて、繰り返しが終わったところできちんと復帰出来ましたから、演奏上は問題はないのですが、その繰り返しのあたりがちょっとぐじゃぐじゃで、おそらくご本人が聴いても嫌がるのではないかと思いました。ですから、その繰り返しの4小節の代わりに、その前にやった繰り返し前の4小節をそのまま挿入してみました。それはもう、自分でもびっくりするぐらい自然につながりましたね。さっきのミスは、当然なくなりました。ですから、この「改訂バージョン」を「かいほうげん」からリンクするようにしました。
 その現物がこれです。3:03から3:11の間の音源を、2回繰り返しています。試しに聴いて、つなぎ目が分かるかどうかみてください。実は、その前にも私がミスをしたところがあって、これも同じように修正することは可能なのですが、まあ、それはあえてリアリティを出すためにそのままにしておきました。
 これと、前にやはりここからリンクした「高校三年生」を「かいほうげん」には載せるつもりです。
 ということで、おそらく次の指揮者練習のころには新しい号が出るのではないでしょうか。そんな風に、予定通りに当たり前のことが進んでいけることが、何よりも大切なのでは、と、最近は痛烈に感じます。このところのこの国の指導者たちの危機管理のまずさを見ていると、その人たちが熱心に後押ししているあの国家的行事だって、実現が難しくなるのではと思ってしまいます。
 いや、それ以前に、コンサートなどを開くことすら出来なくなってしまうような事態さえありうるのではないか、とまで考えてしまいます。そんな間抜けな指導者や役人にこの国を任せてしまったツケが回ってきたのでしょうか。
Aventure Number : 3225 date : 2020/2/14


今日の禁断 ライン


 コロナ・ウィルスはとても心配ですね。はたして4月の定期演奏会は予定通りに開催できるのでしょうか。まあ、いろんな情報が飛び交っていますが、今の時点では開催されることを前提に、準備を進めていくしかありません。ですから、チラシの決定稿が出たことで、しっかり、私のFacebookとニューフィルの公式Facebookページ用のカバーも更新しました。
 実は、これの前には、私のFacebookだけは決定稿の一つ前の段階の画像を使って、縦長のものの真ん中を切って左右につなげて横長にするという暫定的なものをアップしてあったのですよ。
 でも、これだとあまりにもやっつけ仕事、という気がしますから、この前書いたようにここで使われている写真とよく似た画像が見つかったので、それを使ってちゃんとしたものを作ったんですね。
 ここでのポイントは、元の写真はこういうものでしたが、
 これに「テクスチャライザー」というフィルターをかけて、
 ちょっと「写真」というよりは「絵」に近い肌触りを出したことです。
 これは、ポスターの写真でも使われていたフィルターです。
 ここでは、そういう効果を加えることによって、まさに絵画のような感じに仕上がっていますからね。実際、これを見て「チラシの絵が素晴らしいです」と言ってくださった方がいましたから、もしかしたら、本当に忠実に写真を模写した「絵」だったのかもしれませんね。
 と、こういう面白い仕事はすぐに取り掛かるのですが、来週には実際のチラシやポスターが出来上がって必要になってくる「企画書」のことは、すっかり忘れていましたよ。まあ、発送は再来週の頭になるので、それまでには出来上がっていることでしょう。
Aventure Number : 3226 date : 2020/2/16


今日の禁断 コロナ


 きのうニューフィルの練習に行ったら、もう練習が始まる前に今度の演奏会の印刷物が届いていましたね。保管場所の関係で、練習がある日でないと納品出来ないからですが、今までは、練習が終わったタイミングで運び込まれていたので、ちょっと新鮮。つまり、帰り際に運び込むと私などは帰ってしまっていて、それからしばらくしてから袋詰めなどの日が決められて、その日に必要なものを持っていく、という手順になるのですが、この時間に運んであれば、そのまま持っていけることになりますからね。そうすると、今回の袋詰めは金曜日の夜なので、それより前に各所に発送出来てしまいます。ですから、チラシやプレゼント用のチケット、そしてニューフィルのロゴの入った袋などを一抱え持って帰りました。
 ただ、それはフリーペーパーの編集部などに送るのですが、そこにはチラシだけではなく、きちんとした「企画書」も一緒に送っていました。それがまだできていないんですよ。どうせ金曜日まではチラシやチケットが手に入らないのだからと油断して、準備を先延ばしにしていました。そこで、今日1日頑張って、何とかその企画書を作ってしまいましたよ。それを団長に送ってゴーサインが出れば使えますから、おそらく目論見通り、金曜日より前には発送できるようになるのではないでしょうか。
 練習前には、この間の老人ホームでの演奏会の写真も手に入りました。あの時に、職員の方が写真をたくさん撮っているのが見えたので、「写真を頂けますか?」と聞いてみたら、あとで代表者のところに渡します、というようなことを言われたのですが、半分は本気にしていなかったので、うれしかったですね。しかも、プリントしたサービス版以外に、データをコピーしたCDまで頂けましたよ。ありがとうございます。
 その中には動画まで入っていました。でも、ほんの数十秒ですけどね。そして、ほとんどは我々だけしか写っていないものでしたが、2枚だけ、お客さんが入っているのがありました。



 ですから、これで「かいほうげん」には、写真と録音の両方が入れられることになりました。こちらも必要なコンテンツはほぼ揃ったので、予定通り今度の指揮練の時には発行できることでしょう。もちろん、それは、他の事が予定通りに進めば、ということですけどね。でも、普通に考えれば、汚染され切ったところから出てきた人をそのまま公共交通機関で自宅に返すなんて、信じられない愚行なのではないでしょうかね。それが元で感染が広がったら、だれが責任をとるのでしょう。
 もちろん、なにごともなく終息に向かえばそれに越したことはないのですが、それがだれにもわからないというのがもどかしいですね。あとは「合唱は飛沫が飛ぶから中止」という発想も、なんだか嫌な思考パターンですね。オーケストラも、管楽器はだめなので、弦楽器だけ、なんて言われたら辛いですし。
Aventure Number : 3227 date : 2020/2/19


今日の禁断 カンヌ


 ニューフィルの仕事、前回出来上がった企画書は、結局おとといの深夜に団長から「ちょっと手直しすればOK」という返事が来たので、早速その部分を直し、ついでにちょっと気になっていたところも直してきのうのうちに印刷して、チラシやチケットと一緒に各社に送りました。その時に、普通のチケットにハンコを押して招待券として使うのですが、そのために持ってきたチケットが「高校生以下」用の、額面も大人用の半額のものだったのですよ。ですから、そのままハンコを押しただけだと、なんだか失礼になってしまうような気がしたので、「高校生以下」の文字と金額をマジックで塗りつぶしてからハンコを押しました。果たして、今回は「りらく」には掲載してもらえるのでしょうか。
 まあ、そんなことより、例のウィルスが猛威を振るっているせいか、今度の日曜日に予定されていた、井アさんが指揮をされることになっていたアマオケのコンサートが中止になった、というニュースがショッキングでした。とうとう、そんなところまで来てしまったのか、という思いです。まあ、あちらは首都圏で、すでにかなりの患者が出ている地域ですから、今のところなんの報告もない仙台市とは事情が違うとはいうものの、これからどうなるかは全く予想がつかないのですからね。
 同じ日には、私も参加するアマオケのコンサートがあります。今のところ、主催者からは予定通り敢行するという連絡がありましたから、おそらく何事もないように行われるのでしょうし、実際何も起こらないのでは、とは思います。それが、ニューフィルの本番がある4月ごろには、いったいどんな状況になっているのかは、誰にもわかりません。
 それにしても、クルーズ船から下船して自宅に帰る人が、「やっと自由になれました」と言っているのには、ぞっとしてしまいますね。現に「陰性」と診断された人が「陽性」になったりしているのですから、こういう人たちは決して「自由に」なってはいけないのでは、と思うのですが。というより、そんなことを許した人たちには、怒りを覚えます。彼らは、本気で拡散を防ごうという気などないのでしょう。
 メディアはそんなことで持ちきりですから、ひところ大騒ぎをしていた「不倫」騒動は、このところ下火になっているようですね。そんなときに、たまたま番組を予約しようと思ってテレビをつけたら、その二人が主演した映画が流れていました。これは、そんなスキャンダルが出る前から予定されていた番組でしょうから、ちょっとすごい偶然ですね。でも、なんだかおもしろそうなストーリーだったので、途中から録画を始めましたよ。
 そして、見終わってみると、映画としてはなんだか余計なものがあったりして、いまいちという感じはしました。あのとってつけたような「閖上」はいったい何だったんでしょう。そして、あのエンディングは、本当に不思議です。ありえません。
 でも、ヒロインはとても魅力がありましたね。というか、とても清楚な感じが、身近にいる人ととても良く似ているので、好感が持てたんですね。ちょっとしたしぐさがその人に似てたりして。ですから、あんなふうに騒がれているのがとてもかわいそうになってしまいました。
Aventure Number : 3228 date : 2020/2/21


今日の禁断 ヴァイオリン


 きのうの「おやぢ」で取り上げたバッハの「ヨハネ受難曲」は、久しぶりの「第4稿」だったので、じっくり聴きこむことが出来ました。さらに、こんな写真(↓)にあったので、
実際に第4稿でバッハが新たに加えた「コントラファゴット」の姿を見ることが出来て、サウンド的なそのバージョンの特徴も良く聴き分けられました。
 ところが、以前に、やはり「ヨハネ」の演奏の写真で、同じコントラファゴットを使っているのがあったことを思い出したので、調べてみたら、こんな写真が見つかりました。
 これも、右端に同じようなばか長い楽器が写っていますね。これは、ミンコフスキが録音した時の模様なのですが、その時に使われた楽譜は「第4稿」ではなく、普通の新バッハ全集だったはずです。一応、それは「第4稿」以前の未完のスコアが元になっているはずですからですから、これはミンコフスキが、その楽譜に「第4稿」の情報も盛り込んで演奏していたのだ、と思っていました。ところが、改めてその楽譜を見てみると、
 このように、しっかり「col Bassono grosso」と書いてありますね。同時に、「senza Bassono grosso」という個所もあるのですが、それらは「第4稿」と一致しています。
 ところが、旧バッハ全集にはそれがありません。
 そして、「未完のスコア」の自筆稿にもありません。
 つまり、旧バッハ全集は、「未完のスコア(1739年)+第1項の写筆譜(1749年)」をほぼそのまま再現していますが、新バッハ全集は、そこにさらに「第4稿(1749年)」の情報も盛り込んでいた、ということなのですね。ですから、ミンコフスキがコントラファゴットを使ったのは、単に楽譜に忠実に従っただけの事だったのですね。
 ここで、「第1稿の写筆譜」と「第4稿」が同じ年に作られた、ということから、世の中には誤解が広まることになったのですが、この2つの楽譜は全くの別物です。その年に実際に演奏されたのは「第4稿」(パート譜)、そして、未完のスコアに写筆譜を加えたスコアは、バッハが指揮をするときに使ったのだ、と、説明されています。
 全く面倒くさいことになっているものですが、こういうのが面白くてたまらないので、「ヨハネ」の新譜は必ず聴くようにしています。そして、現在行われているほとんどの演奏は、決してバッハの生前には演奏されたことのない楽譜によるものだ、という興味深い事実に行きあたるのです。
 今日は、私が参加してきた「杜の都合奏団」というニューフィルのメンバーなどが集まった臨時のオーケストラのコンサートでした。そこで演奏された曲の1つがベートーヴェンの「交響曲第4番」でした。この曲の楽譜には、長い間とても大きなミスプリントがあって、ずっとその通りに演奏されてきたのですが、最近はそれが正しい音になった楽譜が広く使われるようになり、やっと「正しい」音で聴くことができるようになっています。ですから、今回用意されたのは「間違った」楽譜だったのですが、、そういう「正しい」演奏をしてもらいたいと思ってそのことを指揮者に進言してみました。指揮者も、それをオーケストラに伝えたのですが、なぜか、私がずっと降り番だったので今日のゲネプロまで聴く機会がなかったその演奏からは、「間違った」音が聴こえてきたのです。ちょっと残念でしたね。まあ、「ヨハネ」と同じように、楽譜の混乱はいたるところで見られるのでしょう。
Aventure Number : 3229 date : 2020/2/23


今日の禁断 シューマン


 私が管理しているニューフィルの公式サイトでは、トップページに主に市内で開催されるオーケストラ関係のコンサートへのリンク集が掲載されています。そのほとんどは、某音楽マネージメント会社のサイトが公開しているチラシの画像へのリンクなのですが、そこでは扱っていないものは、プレイガイドやホールに行ったときにそこに展示してあるものをスキャンして紹介しています。
 そんな、なかなか手に入らないチラシを作ることで有名な、さるオーケストラのチラシが、やっと手に入ったので、きのうそのリンクを作ったところです。なぜか、いつも知らない間に終わっていることが多かったので、もう本番間近になってやっとリンクできました。
 それで驚いたのは、メインプログラムがニューフィルの今度の定期演奏会と同じだったことです。こちらが3月にやって、うちが4月ですね。はっきり言ってあまり演奏される機会がないこの曲が、こんなに近いところで続けて演奏されるなんて、ほとんど奇跡です。まあ、そういう意味もあって、これはぜひ紹介せねば、と思ったんですね。
 ただ、最初にこのチラシを見た時には、@の部分が目に入りました。
 「WIND」という文字があったので、これは吹奏楽団が「ライン」を演奏しているのだな、と思ってしまいました。もちろん、すぐにこの団体の名前も目に入りましたから、それは思い違いだったことは分かりましたけどね。
 でも、そのあと、つらつらと細かいところを見てみると、なんだか居心地の悪いテキストがあるのに気づきました。それがAです。
 私も最近知ったのですが、ライン川の「ライン」という言葉は、英語だとこのように「Rhenish」となるんですね。ドイツ語だと「Rheinische」なのに。英語になると「i(アイ)」がなくなってしまうんですよ。ですから、この曲名は英語で書かれていることが分かります。ところが、「Es-Dur」はドイツ語なんですよ。英語だと「E Flat Major」でなくっちゃ。なぜか、その下にメンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」があるのですが、そこではちゃんと「E-Minor」となっていますから、余計に目立ちます。
 そんな風に、他のところのチラシなどを見つけると、いきなりあらさがしに走るのが、私の悪い癖です。その代わり、自分のところのミスは、厳しくチェックしますよ。
 そんな、ニューフィルのチラシやポスターもそろそろ配り始めているのですが、ここにきてお上の号令一下、2週間先ぐらいまでのイベントが軒並み中止や延期に追い込まれるという事態が勃発しています。それに従う形で、職場で予定されていたさる会合(実は飲み会)も延期が決定しました。期間を限定しているということで、この間さえ乗り切れば事態は好転するだろうという期待が込められているのかもしれませんが、これまでお上がやってきたこと、事実の隠蔽や詭弁を弄した嘘っぱちな答弁を見るかぎり、そんなに都合の良い結末が待っているとは到底考えられません。
 これに従えば、先ほどのコンサートもその日に開催されることは難しくなってしまいますから、ここの主催者がどのような対応をとるのかは、非常に興味があります。そして、おそらく2週間たっても何の好転も見られなかった時には、ニューフィルのコンサートだってどうなるかはわかりませんね。
 ですから、一旦は始めたチラシ配りも、ちょっと中断ですし、毎回何人かの知り合いにチケットを送っているのも、しばらく様子見です。こんな風に先が全く見えないというのは、本当に困ります。おそらく、今の時点で何かを決断できる人なんて、いないのではないでしょうか。
Aventure Number : 3230 date : 2020/2/26


今日の禁断 フルフル


 突然ですが、ラインを始めました。いまさら、という感じですが、出来たら一生これにはかかわりたくはないな、と思ってはみても、世の中はすでにラインありきで物事が動いている時代になっているので、まあ必要な時には始めることになるのでは、とは思っていましたけどね。
 その「必要な時」には、実は少し前からなっていました。ニューフィルのフルートパート内の連絡などは、ずっとiMessageで行っていたのですが、そのうちの一人がiPhone以外のスマホに替えたので、それが使えなくなったのですよね。まあ、普通のメールなどでやり取りはしていたのですが、即効性には欠けるな、という気がしていました。その人も「ラインはやらないんですね?」と、暗にラインを勧めたりしていましたね。
 それが、今回のコロナ騒ぎで、確実に早く連絡できるツールが必要になったので、もはやラインは避けて通れないと思い、きのうアプリをインストールしてみました。その前に基本的な知識はネットで仕入れてはいたのですが、実際に始めてみると、まず、やたらと「友だち」が出来てしまったのに驚きましたね。ただ、それは想定内だったのですが、肝心のフルートパートの人がその中に入っていなかったのですよ。それどころか、こんなやつとは一生関わることはないだろう、という名前があちこちにあったりして、それを削除するまでに結構時間がかかりましたね。○木○輔なんて、ちょっと「友だち」にはなりたくありませんから。
 そこで、私の知識では携帯の番号ですぐに友だちになれるということだったので、それでやってみたのですが、検索しても「その番号は存在しません」みたいなメッセージしか出てきません。ですから、再度ネットで調べたら、やっとそのやり方が分かって、なんとかパート内のグループも作ってもらえました。
 その時点で、もう、どんどん執行部からの連絡が入ってきましたから、それらを即座に連絡するためにラインは大活躍となりました。結局、昨日と今日でこれからの活動方針がほぼ決まってしまったようですね。
 なにしろ、「お上」の無茶振りによって、世の中のコンサート事情はとんでもないことになっています。前回のニューフィルの公式サイトにあるコンサートへのリンクは、今日までにこんなことになってしまいました。
 3月13日の「ミュンヘン交響楽団」は、一応「2週間」の枠から外れていますから、中止にはなっていないのでしょうか。いずれにしても、ここまで大ごとになってしまえば、その時期に何十人もの人が集まったり、新幹線で指揮者が東京からやってくるというのは到底無理なのは明らかですから、これは仕方のない措置なのでしょう。
 ここでなくなってしまう指揮者練習の代わりの日程も、もう手配済みのようで、この「2週間」が過ぎれば元のスケジュールに戻り、定期演奏会は予定通り開催されるというシナリオは出来上がっているようです。まあ、そんなにうまく事が運ぶとは到底思えないので、私のラインもこれからフル利用されることになるのでしょうね。
Aventure Number : 3231 date : 2020/2/28


今日の禁断 ノヴェル


 久しぶりに髪をカットしてきました。この前切ったのが去年の11月初めでしたから、4ヶ月ぶりということになりますね。いつもだと3か月ぐらいで我慢が出来なくなって切っていましたが、今回は先週の「杜の都」の本番があったので、その直前に切るのはちょっと嫌だったものですから、こんなに経ってしまったんですね。
 行く前は、ちょっと不安でした。なんたって不特定多数の人が出入りして、美容師さんには直接頭や肌を触られるのですから、「コロナ」の感染の可能性だって否定はできません。でも、行ってみたら、まずスタッフ全員がマスクをかけていたので一安心。さらに「毎朝全員が検温してますし、手指の消毒もしてます」とか、「ドリンクサービスは取りやめています」とか、しっかり危機管理は行き届いているようでした。こんな貼り紙もありましたからね。
 ちょっとブレてしまいましたが、「疑い(たぶん)のあるお客様は、お断りすることがあります」とまで言っているようですね。
 そこは朝一で行ったので、帰りに近くのスーパーに行ってみました。そうしたら、そんな早い時間なのに、もう駐車場は満車、中に入ってみると、カートが全部なくなっているという、今まで見たことのなかった光景が展開されていました。レジも、もちろん通路の中まで列が伸びているという、超長蛇です。お目当ては、やはりトイレットペーパーやティッシュペーパーだったようで、その売り場はすでにほとんど品物がなくなっていました。あれほど「デマだよ」と言っているにもかかわらず、衝動的に買ってしまう人は後を絶たないようですね。
 もちろん、最近では「お一人様1個」ではなく、「1家族様1回限り1個」という厳重な制限が設けられているにもかかわらず、2個以上持っていくバカもいるのですが、それは見事にレジで没収されていましたね。まあ、この2品目に殺到するのは分かりますが、女性用の生理用品まで棚が空っぽなのは、どういうことなんでしょうね。
 あとは、「巣ごもり」に備えての食材の購入でしょうか。やはり、感染を拡大させないためには、人ごみの中にはいかないことが一番大事でしょうからね。
 ですから、コンサートやその練習を、ニューフィルのように一時中止するのも、それ自体は有益なことには違いありません。さらに、「2週間」が過ぎても事態が収束するわけはないので、確実に安全になるまではこれを続けるのが、本当はいいに決まっています。我々はこれで収入を得ているわけではないのですから、春の定期と言わず、秋の定期までも中止にするぐらいのことを考えてもいいのではないか、という気さえしますけどね。我々だけでなく、お客さんにまでリスクをおかさせてまで決行するほどのものではないのだ、と。つまり、今回は「コンサートで感染した」という事例が出ていますからね。「仙台ニューフィルのコンサートで感染した」なんてことになれば、オーケストラの存続まで危うくなってしまうかもしれませんよ。ま、あくまでも私の思いですが。
 あと、なぜ映画館は休館にならないのでしょうか。
 演奏会をやるとすれば「コロナが収まったころな(@Prof. Hibino)」。
Aventure Number : 3232 date : 2020/3/1


今日の禁断 キャンセル


 今日は、「いいこと」と「悪いこと」がありました。まず「いいこと」の方。
 先日、車に傷をつけられて、その修理について加害者の保険会社に不愉快な思いをさせられたと書きましたが、その後、こんなものが私のところに届いていました。
 これが、その保険会社が出した結論です。あくまで私(乙)にも「20%」の過失があると言い張っているのが気に入りませんが、最終的に私が支払う金額が「0円」になっていますね。これは、<その他>のところに書いてある条項で、加害者が直接私にその「20%」を支払うことで、私の支払いがなくなるということです。文章が破綻してますがね。
 これに署名捺印して送ったものを加害者に送り、最終的に承諾も得られたので示談が成立した、と、今日電話でその保険会社の担当者から連絡があったのですよ。まあ、言いたいことはたくさんありましたが、あえてそれには触れず、「お世話様でした」と言って電話を切りました。ということで、この件はこれで解決されました、というのがとりあえず「いいこと」なんでしょう。
 そして、「悪いこと」です。
 きのうから、ニューフィルの練習がお休みになっていますが、それがあと1週間は続くことになっています。そして、その先はどうなるかということが、全く誰にもわかりません。しかし、すでに4月に行われることになっている演奏会のチラシは公開されていますし、チケットも出回っていますから、もし演奏会が中止になることになれば払い戻しなどの作業が必要になってきます。というか、私が企画書を送ったタウン誌からは、その時一緒に送ったプレゼント用のチケットをこのまま使ってもいいものか、と、電話をもらったのですよね。一応、「今回は見送ってください」とは言っておきましたが、もはや何か手を打たなければいけない時期になっていることを実感しました。
 実際、今の状態ではとても4月に演奏会を開くことなんで出来るわけがありませんから、そのあたりをきちんとしてほしいと、団長や技術委員会にあててメールを送りました。
 そうしたら、団長からは、「そこまでは考えていなかったので、さっそく手を打つ」という返事があり、とりあえず広報活動とチケット販売を当面見合わせるというコメントが出されました。ま、私はすでにそれを実行していましたけどね。さらに、今回のコメントを受けて、公式サイトのチラシの画像を削除し、Facebookページのカバーも差し替えました。
 そのメールの中で、ちょっと気になることも分かりました。仙台市の施設利用予約のサイトには、今こんなお知らせが掲載されています。
 この更新日付が3月2日になっていますが、それ以前は使用料を返還されるのは3月9日までだったのだそうです。それが、状況に応じて期間が延長されたのでしょう。しかし、同時に、団長の元には、この期間の「使用自粛」のお願いが届いた、というのですよ。「お金は返すから、使わないでほしい」ということなのでしょうね。それが、3月31日まで続く、と。そうなると、最悪その日までは市民センターなどを使うことが出来なくなりますから、もちろん練習が出来なくなって、必然的に演奏会も中止、ということになってしまうのですよ。
 まあ、こうなっては、もはや春の演奏会は中止しかないのではないでしょうかね。
Aventure Number : 3233 date : 2020/3/4


今日の禁断 ツルハ


 けさ、職場に向かおうと車で走っていると、途中にあるドラッグストアがまだ開店時間前なのに開いていて、なんだか中から箱に入ったものを持った人が出てきたりしていました。もしや、と思って車を止めてお店に入ってみると、入り口のそば、箱入りのマスクが山積みになっていました。もちろん、「お一人様1つ」と言ってますから、そこで、その中の一つをとってレジに並びました。途中で、それが「こどもサイズ」だということに気づきましたが、どうやら、そこにあったのは全部この黄色の箱の「こども用」でしたね。レジの前の列には同じ形で赤い色の箱を持った人がいましたから、それが「おとな用」で、それはもうなくなっていたのでしょう。
 まあ、こどもサイズでもマスクには違いありませんから、試しに付けてみたら、私は小顔ですから、しっかり口と鼻はふさがりましたよ。うん、これで十分に使えますから、きっとコロナが収まるまではもう買わなくてもいいかもしれません。
 なんて、そんなに早くマスクが必要なくなる事態にはまずならないとは思いますが、まあ、これがなくなるころには簡単にマスクが手に入るようにはなっているのではないでしょうか。そうあってほしいものです。9年前にあれだけ手に入れるのに苦労したガソリンだって、しばらくしたら普通に買えるようになってましたからね。
 ただ、いくらマスクがあっても、ある人数以上が集まるところには行かない方がいい、という風潮がすっかり浸透している今の時期は、グループで何かを行うということ自体がほとんど「禁止」されていますから、困ります。「専門家」に言わせると、合唱などはそれぞれ1mの距離を置けば大丈夫だそうですから、実際にそれを実践している方々がいましたね。
 ほんと、まさに「珍百景」そのものですが、本気でここまでやらないと、練習は出来ないということです。これが管楽器になると、その距離は「2m」になるというのですから、もう爆笑ものです。さらに、この寒空に窓と出入り口を開放しろと言うのですから、全くのナンセンス。騒音はダダ洩れになってしまいますよね。もちろん、譜面台や椅子、床などは、終わったらアルコールで消毒しなければいけません。
 というか、そこまでして練習をしようという人なんかいないでしょうから、こういう「指針」は暗にそういう練習自体を「禁止」していることと何ら変わりはありません。私たちもバカではないのでそんなことはしませんよ。結果、私たちは練習する機会も、そして、メンバーが集まって話し合いをする場さえも、奪われてしまっているのですよ。始めてから1週間目のラインは、大活躍です。
 こちらでは、これから「中止」されるコンサートの一覧表がアップされています。もう少ししたら、4月18日のコンサートが、この中に入るのでしょうね。
 そういえば、このサイトで「無観客コンサート」というのを見つけました。それは某音大の卒業試験。
Aventure Number : 3234 date : 2020/3/6


今日の禁断 トリワサ


 世の中の不安定な情勢は落ち着く様子は全く見せずに、ひたすら日常生活を破壊し始めています。こうなったら、もはや4月のニューフィルの定期演奏会などは、間違いなく中止になってしまうでしょうね。そんな嫌な見通しがほぼあたってしまいそうなので、とりあえず今日のランチを食べに行った旭ヶ丘のイタリアンレストラン「T-ズ」に置いてもらっていたチラシを引き上げてきました。数えてみたら46枚あったので、4枚はもう誰かが持って行ってしまったのでしょう。
 とてもおいしい日替わりランチのヒレカツに舌鼓を打った後、あそこの階段を下りて外に出ようとしたら、なんだかカットしたばかり、というさっぱりした頭の男の人が前を通っていきました。もしや、と思って、1階にある美容室の入り口を見てみると、そこからそこの店長さんが顔を出していましたよ。さっきのお客さんを見送っていたのでしょう。私に気が付いたので、「上で食べてきたところです」と手話で伝えると、納得したようにうなずいて、お店の中に引っ込みました。前の店長さんが他のお店に行ってしまったので、その人に替わっていたのですが、しっかり私の顔と名前を憶えているようでしたね。まあ、「常連さん」と思ってくれているのでしょう。
 そこの駐車場から車を出そうとしたら、目指す反対側の車線が混んでいて、なかなか行けそうもありません。そこで、はたと思い立って、反対方向、すぐに出られる車線に入ってみました。その先には、私を「常連さん」と認めてくれるもう一つのお店があるので、この機会にそこがどうなっているのかちょっと確かめてみようと思ったのです。
 それは、南光台にある「杉本」という鳥料理のお店です。以前こちらに書いたように、半年ほど前に行ってみたら、メニューが変わっていたので調べてみたら、その少し前に食中毒を出してしまったので、生肉を使えなくなった、というお店ですね。実は、この間、他のオーケストラの本番が旭ヶ丘であった時に、お昼休みが長いので久しぶりにこのお店に行ってみようと思っていました。ただ、あんなことがあったのでもしや、と思って、念のために電話をかけて確かめようとしたら、何回かけても出ないんですよね。間違いなく営業時間中なのに、繰り返しかけても、つながらないのですよ。ただ、ネットなどでは、別に何事もなかったように食レポなどがアップされているので、そこから事情を知ることは全くできませんでした。ですから、一度は現地に行ってみて確かめてみたいと思っていたのですよ。
 旭ヶ丘から少し走って南光台の新しくできたローソンの角を曲がると、そのお店はちゃんとありました。駐車場にも車が停まっていますから、普通に営業しているのだな、と思ったら、なんだか様子が変です。
 以前のお店は、営業中はこんな暖簾を出していました。
 でも、今日はそれがありません。
 それだけではなく、何やら張り紙のようなものがありますね。近づいてみると、
 こんなことが書いてありました。
 日付など詳しい情報が全くないので、「休業」がいつからいつまでの間なのか、その原因は何なのかということを知ることはできません。ですから、これが、以前の食中毒によるものなのか、あるいは最近の一連の騒動によるものなのかさえも分かりません。もう一度念入りにネットを調べてみたのですが、一切手掛かりは得られませんでした。私に何の断りもなく、このままどこか遠くへ行ってしまうのでしょうか。悲し過ぎます。
 ニューフィルの場合は、「休業」するときにはしっかりその理由と期間を明らかにするつもりですが、それもなかなか難しいことなんですけどね。
Aventure Number : 3235 date : 2020/3/7


今日の禁断 ペトルッチ


 おとといのNHK・Eテレで、N響の定期演奏会の放送がありましたが、そこで鈴木優人さんが指揮者として登場していましたね。確か2年ぐらい前に仙台フィルの定期でも指揮をしていたようで、それが団員の間でかなり評判がよかったようでした。その時に、メインがメンデルスゾーンの「宗教改革」だったのですが、チラシなどを見てみても何の注釈もなかったので、普通の改訂稿で演奏したのかな、と思っていました。そのコンサートのレビューを読んでみても、特に楽譜のことは触れられてはいませんでしたからね。
 今回のN響デビュー、曲目がメシアン、ブロッホ、コレッリ、そしてメンデルスゾーンの「宗教改革」という、とんでもないラインナップだったのにまず驚きましたが、始めて見るその指揮姿は、それぞれの作曲家の時代や個性を見事にボディ・ランゲージとして表現していましたね。
 この時も、最初の曲目紹介では「宗教改革」は特に何の注釈もなかったのですが、番組が進んで曲が始まる直前の解説の時に終楽章の冒頭のフルート・ソロが流れたときに、その前からのフレーズが聴こえてきたので、もしや、と思ったら「若き日の初稿で演奏されます」というコメントが入ったので、びっくりしてしまいました。仙台フィルでもやはり初稿で演奏したのでしょうかね。
 いずれにしても、私にとっては初稿の映像は初めての体験ですから、うれしかったですね。確かに、譜面台には、私も持っている薄緑色の表紙の、クリストファー・ホグウッドが校訂を行ったベーレンライター版のスコアがありました。ここから張ったリンク先で書きましたが(余談ですが、よく「リンクを貼る」という言い方を見かけますが、これは誤りです)、最近ではこれを使って演奏する指揮者が増えています。そもそも、このスコアを教えてくれた新田ユリさんは、日本中のアマオケでこの初稿の演奏を行っています。CDもリンク先のボッシュ盤のあとにも、マンゼネゼ=セガンの録音がリリースされていますね。
 もちろん、一番の興味は第4楽章のフルート・ソロです。ただ、この放送では、それが終わるまでが「第3楽章」という解釈で字幕が出てましたね。楽譜では3、4、5楽章は切れ目がないので、楽章の切れ目を記すのは演奏家次第でしょうが、どうやらこの形に定着しそうですね。ただ、そうなると終楽章は第4楽章になってしまうので、初稿と改訂稿の区別がつかなくなりますね。ここでの甲斐さんのソロは、とても重々しく立派でしたね。私も、新田さんの指揮で吹いてみたいものです。
 とっても素敵な演奏で、非常に楽しめました。終わってからはもちろん甲斐さんなどが指揮者に立たされて拍手にこたえることになるのですが、彼らはまずお辞儀をした後に、すかさず指揮者に手を差し伸べるという、粋なことをやっていましたね。プロの余裕でしょうか。私などは、立たされると恥ずかしくてお辞儀もできないほどですが、こんなことをやってみたいと思ってしまいました。
 ちょっと気になったのですが、鈴木さんはこの曲の最後にルターの「神はわがやぐら」がトゥッティで演奏されることの重要性を語っておられましたが、本当の初稿では、そういうことはやっていないんですよね。IMSLPで自筆稿が公開されていますが、そこには、初稿の上にそのまま改訂稿の訂正や削除を書き込んでいる様子を見ることが出来ます。そして、最後の部分は、


 最後には「1830年」というサインが見えますね。
 そして、その斜線で削除された部分にはコラールの旋律はないのですよ。
 コラールは、そのあと、「1832年」のサインがある別の楽譜に書かれています。これが、上の楽譜の削除された部分と差し替えられて、改訂稿になったのですね。
 ですが、この初稿と改訂稿を並べて印刷しているベーレンライター版のスコアで、なぜかホグウッドは、終楽章に関しては、その改訂後の楽譜しか載せていないのですよ。その理由は、「終楽章の改訂はとてもダイナミックで、初稿を完全に復元することは不可能」だったからなのだそうです。
 確かに、こんだけ真剣に消されたのでは、元の楽譜が分からないかもしれませんね。でも、やっぱり何とかして「復元」して欲しかったと思ってしまいます。確か、リッカルド・シャイーなどは、その完全な「初稿」で演奏していたようですからね。
Aventure Number : 3236 date : 2020/3/10


今日の禁断 オテモヤン


 ニューフィルは、このところのご時世に乗り遅れまいと、もう2週間以上練習をお休みにしています。その間にご時世に何か好転はあったかというと、なにもありませんから、もはや再開する理由が見つかりませんね。このまま何ヶ月か、何もしないで耐えるだけなのでしょうか。
 まあ、理屈はそうですが、そもそもこんなご時世を作った理由からして大して根拠のないものでしたから、そこは折り合いをつけて、徐々に今までの暮らしが戻ってくることにはなるのでしょう。とは言っても、なんせ相手は命さえ奪いかねないものですから、用心するに越したことはありません。今のところ、クラシックのコンサートで感染者が出たとか、オーケストラの団員がこの肺炎に罹ったと言う事例はないようですが、逆に、仙台ニューフィルからその「第1号」が出てしまったりしたら、しゃれになりませんからね。
 仙台の演奏会案内のサイトでは、こんなことになっています。
 とうとう、うちの演奏会の前後が、「中止」になってしまいましたね。
 練習を休んでいる間に、私が担当している「かいほうげん」の発行も流れてしまいました。時期的には、この前の土曜日からの指揮者練習の時に発行しようと準備を進めていたのですが、それがなくなってしまったのですから仕方がありません。まあ、いつになったら発行できるかは、全く予想が付きません。それでも、発行されたときの第1面には、「長いお休みでしたが、メンバーは全員元気でした」という報告をぜひ載せたいものです。
 そんなごたごたがあったので、この前の「かいほうげん」のPDFをサイトにアップすることもすっかり忘れていて、さっきやっとアップしたところです。発行したのが1月25日でしたから、もうだいぶ時間が経ってしまいましたね。
 それで、改めてその中を読み返してみたら、今回のメンバーの自己紹介のコーナーで、その人が演奏してみたい曲が外山雄三の「ラプソディ」だ、というコメントがありました。さらに、「○○さん(私)のソロとニューフィルの誇るホルンチームの咆哮で。」と続きます。確かに、この曲の真ん中には、「信濃追分」の長いフルートソロがありますから、まあヒンデミットの大ソロを吹いた人なら吹けるだろう、と思われたのでしょうね。
 正直、この作品は、聴いていて恥ずかしくなるような、まさに外国人に対してのアピールだけを念頭に置いて作られた駄作だと思っているのですが、その中で、あのフルートソロだけは魅力はあります。そこで、果たして私に吹けるようなものなのか確かめるために、ネットの動画を聴いてみることにしました。
 その中にあったのが、初演からこのソロを吹いていたはずのN響の吉田大先生の演奏です。この大先生の演奏は、その最晩年に何度か生で聴いたことがありますが、正直、これが日本のフルート会をリードしてきた人なのか、という感慨に浸ってしまうほどの演奏でした。ところが、この動画の中の大先生の音は、そんな晩年の姿とは全く違っていて、まさに感動的な演奏だったのですよ。とても、こんな音、こんな表情で吹くことなんて私にはできません。
 そのほかに、最近のものもあったので、東フィルのジルヴェスターコンサートの映像を見てみました。そこでは、首席の斎藤和志さんに似ているようで、別人っぽい人がソロを吹いていたのですが、それは吉田大先生とは別の意味で、とても私には演奏出来ない様なフルートでした。なんと、斎藤さんはそこで、尺八の音を再現していたのですよ。尺八そっくりのビブラートを出すために、首を振って「メリ、カリ」を入れていますし、意識してムラ息を使って、尺八特有のノイジーな音を出しています。これだったら、本物の尺八奏者を連れてきて吹かせればいいのに、とは思いつつ、フルートでこれだけのことをやってのけた斎藤さんには、感服です。
 調べてみたら、この作品はオリジナルはもっと長かったのに、指揮者が一般受けするように大幅にカットして今の形になったのだそうですね。だから、あんな恥ずかしい曲になってしまったんでしょう。
Aventure Number : 3237 date : 2020/3/13


今日の禁断 ナハトムジーク


 この間、さるドラッグストアに行ったら、こんなものが置かれていました。
 「はなはだ迷惑」な花粉から鼻を護る飴、なんでしょうね。気持ちは分かりますが、「迷惑」というマイナスイメージであえてネーミングしたというのが、ユニークですね。
 そういえば、もう花粉症のシーズンに入っているんですよね。私の場合、1年中花粉症になっているようなものですから、特に意識はしていなかったのですが、毎年春のお彼岸の頃にはそれが一段とひどくなっていたのでした。とは言っても、別に薬などを飲んだりしても全然効かないので、何もしないでひたすら我慢する、というのがいつものやり方です。花粉症で死ぬことはありませんから、慣れるのが一番です。
 慣れると言えば、このところ、お休みでもあんまり繁華街に行ったりはしませんから、自宅でも練習するようにしています。もう春のレパートリーはいまさらさらってもしょうがないので、秋の定期にやる予定のマーラーを少しづつさらっているところです。IMSLPでパート譜もダウンロードできるのですが、フルートの1番と2番が一緒になったPDFでは、そのページ数が60ページもあったのに、まずびっくりです。それぞれ30ページずつですね。普通の交響曲だと多くても十数ページですからこれはもう嫌になるほどたくさんの音符があることになります。それを「かいほうげん」のようにA3の用紙に4ページ分印刷したら、8枚必要になりました。
 しかも、これは手書きですから、すごく見づらいですね。そこで高音がやたらと多いので、加線の数がちょっと見ただけでは分からないほどです。「41」の3小節目の最初の音は「C♯」ですけど、必要のないシャープが付いているので最初は分かりませんでした。それより、こんな高い音が連続している楽譜というのもなかなかありませんから、最初は本当に1音1音確かめながら吹いていましたね。
 でも、何回かやっているとこれが「慣れる」んですね。さっきのC♯のロングトーンも、最初は全く続かなかったものが、楽々伸ばせるようになりました。結局、高音は多いものの、指使いなどは前にやった「9番」よりはずいぶん楽だな、と思えてきましたね。これも、マーラーにある程度「慣れて」きたせいかもしれません。
 ただ、中にあるドイツ語の指示は、ドイツ語の手書きだと全く分からない文字もあります。実際に使うのはレンタルのパート譜ですが、それはどうなっているのでしょうね。でも、ニューフィルにはドイツ語に堪能な方がいらっしゃるので、その方にきちんとリストアップしていただいて、もちろん日本語訳も付けてもらえれば、すごく助かるでしょうね。
 でも、この「7番」はフルートパートがこんな感じで全く報われません。一応全曲吹いてみたのですが、おそらく、マーラーの交響曲の中ではこれが、フルートにとっては一番つまらない曲なのではないでしょうか。
Aventure Number : 3238 date : 2020/3/15


今日の禁断 オリンピック


 公式サイトやFacebookページでお伝えしたように、ついにニューフィルの定期演奏会が「中止」になりました。今の時期、1か所に大人数が集まるコンサートは最も危険な場所であることは誰でも知っていることですから、これは、ある意味当然の措置と言えるでしょう。
 最初にニューフィルが2週間の練習の中止を決めたのは2月の末でした。その中には、土日の指揮者練習も含まれていたので、もうその時点で定期演奏会の予定通りの開催は無理だな、と思いましたね。ですから、多少おこがましいとは思ったのですが、3月4日の朝、技術委員会の一斉メールで、こんな提案をしてみました。
  1. ライブハウスでの感染が出ているので、この時期に演奏会を開くことはまず無理。
  2. チケットの販売や、チラシ配りなどをこのまま続けては、中止になった後の処理が大変。
  3. 練習再開が予定されている3月17日には、全員が集まって話し合いをしてはどうか。
  4. 今回の定期演奏会は、来年の春にそのままの指揮者と曲目で開けるので、「中止」ではなく「延期」ということにしたら。
 それを受けたのか、翌日にはチケット販売と広報活動をストップするような通達が出されました。これも、演奏会の開催は無理だろうということからでしょう。そして、3月17日には、全員が集まるのはかえって危険だということで、技術委員と運営委員だけが集まる、という形にはなりましたが、話し合いは開かれることになりました。
 そして、きのうがその話し合いでした。みんなマスクを着用、広い旭ヶ丘の大ホールに、間隔を広くとってみんなが座ります。ただ、私は、もうここでは今年の春の演奏会はやめるということで、次にどうするのか、ということが話し合われるだろうと思っていたのに、なんだか、のらりくらりと、まだ開催する道は残っているのでは、などという話から始まってしまいました。それは、本当に不毛な話し合いでしたね。なぜそんな流れになったのか、全く理解できません。
 そしてやっと、演奏会は「中止」になる、ということに決まりました。私が提案したのはあくまで「延期」だったんですけどね。だって、これは間違いなく「延期」でしょ?それも、なぜみんながかたくなに「中止」にこだわったのかは、私には理解できません。
 ということで、基本的には私の提案がほぼ受け入れられたという形にはなりましたね。まあ、別に私が言わなくても、誰かが同じことを言っていたのでしょうが。
 そうなると、実際問題として私には様々な仕事が待っていることになりました。
  1. 企画書を送ったメディアに対しての中止の連絡。
  2. 「友の会」会員への連絡。
  3. すでに配布済みのチラシ等に貼付するシールの作成。
 などです。1.は、これまでのコンタクトに応じて、メール、電話、葉書の3種類。2.は、中止になったという連絡の通知と、半年分の「かいほうげん」を発送しました。3.は、こんなのを作ってみました。
 これは、職場で紙袋に使っているシールを元に作って、4面の剥離紙に印刷しました。まだ4,5人の方しか持って行ってはいないはずなので、その人たちに必要な枚数を送るつもりです。
 それと、今回は定期演奏会までの日程がすべてお休みになったので、休み明けにすぐマーラーの練習に入るということになっているのですが、予習も必要なので、その前、4月7日に、そのマーラーのパート譜をみんなにもっていってもらう日を設けました。ですから、その日に、ちょうど1か月遅れであたらしい「かいほうげん」を発行しようと思っています。さらに、これは出来たらですが、一緒にマーラーの楽譜の中のドイツ語を訳したリストも、作れればな、と思っています。
 話し合いで「やめるのは簡単だ」と言っていた人がいましたが、このように私にとってはかなり「面倒くさい」ことでした。でも、今までの練習は来年に生かせますし、この状況下での決定には満足しています。とはいっても、その状況がこれからどうなっていくのかがまだわからないという不安はありますけどね。あの「WHO」を「ダブルエッチ、オー」としか発音できない人の思惑通りに事が運ぶとは、到底思えませんから。
Aventure Number : 3239 date : 2020/3/18


今日の禁断 プロトラ


 きのうの朝、日立システムズホール(青年文化センター)に行って、こんなことをやってきました。
 お分かりでしょうか。この間「中止」が決定したニューフィルのポスターに、その案内のシールを貼ってきたのです。もう少しアップにすると、
 こんな感じです。貼ってしまってから気が付いたのですが、「開演」よりは「開催」の方がよかったですね。まあ、もうこれを使うこともないので、どうでもいいんですが。
 つまり、まずは地下に降りて、練習室の前にある掲示板に行ったら、上の写真のように「公演中止」の紙がすでに貼られているポスターがあったので、まずはここで一仕事して、1階に上がってチラシはどうなっているのかな、とチラシ置き場を偵察してみました。そうしたら、ニューフィルのチラシはどこにも見当たらず、以前はぎっしり埋まっていた棚がスカスカになっていました。中止が決まったもののチラシは、施設の方で撤去したようですね。
 それから事務室に行って聞いてみたら、やはりニューフィルの場合はホームページで中止の案内を見たので、チラシを撤去したと言って、その実物を見せてくれました。
 せっかくなので、1枚にシートを貼らせてもらって、それだけを置いていただくことにしましたよ。
 この、他のチラシは、これから撤去されることはないのでしょうか。
 ということで、わざわざ出向かなくても、こういう施設では中止になったものは勝手に撤去してくれることが分かったので、もうこれ以上シールは必要なくなったわけです。大体、他のところではスペースがないのでポスターは1ヶ月前にならないとまず貼ってはくれませんからね。
 と、私の仕事はひとまず終わったので、あとは4月に発行する「かいほうげん」の準備です。トップはもちろんこの「中止」に関する記事でしょうが、やはり「中止」という悲しい言い方ではなく、「延期」という、先の見通しのある言い方を強調したいと思っています。1年待てばちゃんと同じことができるんですから、それでいいじゃないですか。
 ただ、もうすでに3月発行の予定で、「ライン」関係のコンテンツが出来上がっていましたから、それを今掲載してもしょうがないので、それも1年先に「延期」させることにしましょう。そうすると、いつも16ページになっているものが12ページに減ってしまいますが、その分はマーラーの対訳できっちり4ページ取られるので、いつもと変わりません。こちらは、おそらく別冊という形になるでしょうけどね。
 その作業も、ほぼ終わりました。今まで「1番」「5番」「9番」と、演奏した時に同じものを作っていたので、手順は変わりませんからね。リストアップしたものをA to Zに並べ替えて、その訳も前のものをそのまま使いまわせばいいはずですし。
 ところが、まず、その項目が前の2つ(「1番」は並び替えていないので、失敗作です)に比べて格段に多くなっていました。「5番」は97、「9番」は87なのに、今回の「7番」は135もあるんですからね。そして、今まで使っていなかった言葉も、ずいぶんありました。マーラーさんは、曲ごとに言い方を変えていたんですね。このあたりを研究したら、何か面白いことが分かりそうな気がします。
 この間の委員会も、一応録音はしてあったので文字起こしをすればその議事録が出来上がるのですが、まあそもそも結論は会議の前に出ていたようなものですから、今回は結果だけ伝えることにしました。というか、あの会議での発言をそのまま公開したら、ちょっとまずいかもしれませんからね。私は全然かまいませんが、そんなことでストレスを抱えるのは嫌ですし。
Aventure Number : 3240 date : 2020/3/20

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