3141(19/8/2)-3160(19/9/15)

今日の禁断 ファントム


 8月になってしまいましたね。このところ、仙台の気温が全国でも上位なんてことがあって、いやになります。あの東京より暑かったりするのですから、たまったもんではありません。
 ということで、月が変わればこのサイトでは「コラム」も更新します。今回は「JURASSIC MUZA」ということで、この間行ってきたミューザ川崎の座席について書いてみました。なんせ、あそこは音楽専用ホールですから、どんな席を選んでもステージがきちんと見えるはずだ、と思っていたら、私が買った4階席はとんでもない席で、普通に座ったらステージの半分以上が隠れてしまっていたのですからね。特に、このホールのような「ワインヤード」のホールは、本来はそのようなポリシーで作られているものだとずっと思っていましたから、こんな席があったことには本当に驚いてしまいました。キャパシティを重視するために、無理して高いところに座席を作った結果、こんなことが起きてしまったのでしょうね。これは完全な設計ミスだと、私は思いました。
 たしか、そんな、座席からのステージの見え方がこのホールのサイトにあったはずだと見てみたら、やはりこんなのがありました。
 私が座ったのは「後列」ですから、この写真よりもっとステージが隠れていましたね。それよりも、この文章を見ると、「チケット代は安いのだから、こんな視界でも我慢しろ」と言っているように思えませんか?本来ならこんな席はあってはいけないのに、作ってみたらこんなんだったので、言い訳をしているだけだと思うのですが、どうでしょう。
 その時に、隣に座った二人連れは、「このホールはオペラハウスみたいだね」と話していたことを思い出しました。その時は、なんて馬鹿なことを言っているのだろうと思っていたのですが、彼らは、「オペラハウスのような視界だ」と言っていたのだと考えれば、納得できます。
 これが、代表的な「オペラハウス」の座席です。バルコニーのボックス席は、最初からステージはきちんと見えないように作られています。それでよかったんですよね。当時はオペラは社交場でしたから、ステージなんか見えなくても全然構わなかったんですよ。
 しかし、今の時代は違います。上の写真はパリのオペラ座の昔からある「ガルニエ宮」ですが、同じオペラ座でも最近作られた「バスティーユ」では、
 座席はこのように、ほとんどステージ全体を見渡せるようになっています。ほんの少しバルコニーがあるのは、おそらく昔ながらのボックス席を味わいたい人のためなのでしょう。それこそ、「チケットもリーズナブル」なんでしょうね。
 その点、「宮城県民会館」なんかは、どんな席に座っても決してステージが欠けてしまうことはありませんから、ありがたいですよね。3階席の一番前のバルコニーは、音もいいし最高だと思いますよ。いずれここも建て替えられるのでしょうが、間違ってもミューズ川崎のような失敗だけはしないでほしいですね。
Aventure Number : 3141 date : 2019/8/2


今日の禁断 ザラ


 又、結構大きめな地震が来ましたね。確か、6月18日にも、夜中にニューフィルの会議をやっている時に「震度4」の揺れが来てました。でも、あの時は、自宅マンションに帰ってきたらエレベーターが何事もなかったように動いていたので、そんなに大したことはなかったのかな、と思っていたら、結構被害がありましたね。
 さっきの地震は、やはり震度4でしたから、その時と同じぐらいでしたね。でも、特に家の中で何かが倒れたり落ちたりということはありませんでした。しかし、エレベーターを見に行ったら、今度はしっかり止まってましたね。ボタンを押しても何の反応もありませんでしたからね。つまり、エレベーター的にはこの前の地震より大きかったということになるのですが、今の段階では特に建物などの被害の報告などはないようです。でも、新幹線が発車した直後に停まったという映像は、ちょっとインパクトがありましたね。そのあと、古川と一ノ関の間で、しばらく止まっていたようですね。
 まあ、今は東北地方の大きなお祭りのシーズンですから、何事もなく無事に終わってほしいですね。仙台ではまだ始まってはいませんが、今日の午前中に一番町に行ってみたら、「たなばた」の竹のセッティングが行われているところでした。長く仙台に住んでますが、この現場を直接見たのはこれが初めてのような気がします。いつもは大体テレビのニュースで見るぐらいですからね。というか、そんなネタを追っていた放送局のクルーが、仕事を終えて帰るところでした。
 こんな風に、竹は下の方の枝を切り払って使います。そして、そこに滑車などを付けてひもを通し、あの大きな吹き流しを吊り下げるようにするのですね。この写真では、そんな作業の終わった竹と、その前の段階の竹の両方を見ることが出来ます。
 「かき徳ビル」の前にある竹は、もう定位置にセットされ、そこからはこのようにひもが数本垂れ下がっていて、あとは本体をぶら下げるだけという状態です。
 その向かい側の、三越の前の竹は、まだ立ててはいないので、その竹に縛り付けた滑車や、ひもを通す竹を切ったトンネルがよく見えますね。
 こういうのは、もう毎年のことですから手順はすっかり決まっているのでしょう。まさに、「町中総出」でお祭りの準備をしている、という感じはするのですが、実際はアルバイトらしき人もいっぱいいましたし、そんな作業を専門に行う「本職」の人が、肝心の作業は行ったりしているようですから、そんなのどかなものではないのかもしれませんけどね。そもそも、市内の中心部の商店街では、地元のお店はどんどん少なくなっていて、ほとんどは東京あたりからやってきた「新参者」ですから、自分たちでこんな「伝統芸」を仕切ることなんか出来るわけがありませんからね。
 そして、このお祭りが終わると、私の職場でも、一年中で一番忙しい日がやってきます。この日だけはどんなことがあっても私が行かないとその行事が回らなくなってしまうという、責任重大な日なのですが、なんと、来年はその日がもろにニューフィルの指揮者練習とぶつかってしまいましたよ。ですから、その日は、指揮者練習の代吹きを頼まなければならなくなるという、私にしてはとても珍しいことが起こるはずです。
 まあ、1年も先の話ですけどね。
Aventure Number : 3142 date : 2019/8/4


今日の禁断 ガスタイク


 Facebookで、仙台フィルのチェリストのYさんが、鶴岡市に最近できたホールについていろいろ報告されていました。なかなか面白い内容だったので、実際にそのホールの公式サイトなどを見たりして、ホールのことについてちょっと考えてみました。
 それは、こんな外観のホールでした。
 なんか、昔ながらの自然が豊かな街に、いきなりモダンな建物が出来た、という感じですね。なんでも、これを設計したのは世界的に有名な建築家で、金沢の「21世紀美術館」なども手掛けた方なのだそうです。あちらは実際に行ったことがありますが、なんか頭でっかちでいやなデザインだったという印象しかありません。こちらはもろデザイナーのエゴ丸出しという、とても醜い建物ですね。
 いや、これが、たとえばLAあたりにあれば、違いますよ。
 お馴染み、「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」です。こういう近代的な都会の中なら、何の違和感もない素晴らしいデザインです。それにしても、よく似てますね。
 まあ、これも「町おこし」なのでしょうから、別にどうでもいいことなのですが、そこのサイトでそのホールの内部の写真や座席表を見て、びっくりしてしまいました。
 これが、客席からステージを見た写真。念のためですが、ステージはプロセニアムの中にあって、その前に緞帳が下りています。それにしても、奇抜な緞帳ですね。
 そして、これがステージから客席を見た写真。なんと、これは「ワインヤード型」のホールにあるような座席配置ではありませんか。このサイトにもしっかり「ワインヤード型」と書いてありますよ。
 確かに、座席表を見ると、いかにも「ワインヤード」然としていますね。
 余談ですが、「ワインヤード」というのは、「ブドウ畑」という意味なのだそうです。そんな畑に似た形の客席だからでしょう。ただ、正確には「ワイン」はブドウではなく葡萄酒、ブドウは「ヴァイン(vine)」ですよね。ですから、「ブドウ畑」は本当は「vinejard」で、発音も「ヴィニャード」でなければいけません、と声高に主張する方々がいらっしゃいます。でもね、たとえば「ソリスト」は本当は「ソロイスト」と言わなければいけないのに、今では完全に「ソリスト」に定着しているように、これももはや「ワインヤード」が定着しているのですから、これでいいのではないか、と思うのですがね。
 ということで、このホールの客席は、確かにそんな段々畑のような配置にはなっています。しかし、このホールそのものは、決して「ワインヤード型」ではありません。つまり、「本物」の「ワインヤード型」というのは、例えばその先駆けとなったベルリンのフィルハーモニーのようなところで、こんな座席配置になっています。
 このように、ステージは客席の真ん中にあって、その後ろには反響版のようなものはありません。その代わり、客席の中にある仕切り板が反響版の代わりの役割を担っているのですよ。
 ただ、中には必ずしも客席がステージの後ろにないところもあります。
 でも、ホールの写真を見ると、
 このように、ステージの反響版はありません。もっとも、このホールは音響的には失敗作のようで、2021年から5年間かけて改築するそうですけどね。
 いずれにしても、鶴岡のホールは、単に客席の配置を「ワインヤード型」に似せているだけの「偽ワインヤード」です。実際はどこにでもある「多目的ホール」と何ら変わるところはありません。そりゃそうでしょう。「ワインヤード」というのは、あくまでクラシック音楽を良い音で楽しむことを目的としたホールですが、そんなものがこの地方都市で建設費や維持費に見合うだけの収益を挙げられるとはとても思えませんからね。歌謡ショーやお芝居、ミュージカルにも対応できなければ、存在価値がないのですよ。
 さっきのサイトには、ステージの「花道バージョン」というのも披露されていました。
 花道付きのワインヤード型コンサートホール、一体どこからそんな発想が出てきたのでしょう。いや、おそらくこんなものは世界中探してもここにしかないのではないでしょうか。まさに「珍百景」ですね。
Aventure Number : 3143 date : 2019/8/7


今日の禁断 チューバ


 10日ほど前に、今度の秋のニューフィルの定期演奏会のチラシの事と、その次の来年春の定期演奏会の曲目についてお伝えしました。その後、それぞれに進展があったのですが、チラシ(+ポスター、チケット)の印刷はそれからあっという間に終わってしまったようで、おそらくさきおとといにはもう出来上がって納品されているはずです。びっくりするほどの仕事の早さですね。ですから、もう明日にはそれの袋詰めの予定が入っているので、もうその日から手元にそういう印刷物が届くことになります。ということは、それに合わせて企画書も作らなければいけないのですよね。今は職場が一年中で一番忙しい時期ですから、とてもそんなのを作っているヒマなどないと思っていたのですが、ちょっと空いた時間に手を付けたら、あっという間に出来てしまいましたよ。まあ、ほとんどは過去の企画書のコピペで、新しく作らなければいけないのは演奏会のコンセプトだけなのですが、それが思いのほかすんなりと書けてしまったんですね。
 ただ、実際は、そこには演奏曲目の解説を中心に描くことになっているのですが、それらの元のネタはすでに別のところで作っていたことがあるので、それをそのまま使いまわせば済む話でした。そして、逆に今回はプログラムにヒンデミットの曲目解説を頼まれてしまったのですが、それもこの企画書に書いたことなどを使いまわせばすぐにでも出来てしまうはずなんですよ。まあ、世の中は、私の都合の良いように回っているのですね。
 でも、明日の袋詰めに必要な丸めたポスターを固定する筒を、明日は作っている暇はないので、今日の「お施餓鬼」の受付で待機している時(もう何時間も前にお客さんがやってきます)に、こっそり隅っこにカッターとノリを持ち込んで作っていました。
 もう一つの、来年春の曲目の件も、10日前に書いた時の翌日あたりには本決まりになるはずだという前提のもとに書いていました。この時の指揮者の佐々木さんの対応を見ていると、そういう流れが期待できますからね。ところが、あそこで「『くじゃく』に決まりそうです」と言ったのに、その後一向に「確定しました」という連絡が入ってこないんですね。ですから、もしかして何か不都合なことがあったのかと心配になってきましたよ。
 そこで、きのう作った企画書のチェックを団長にお願いした時についでに「どうなりました?」と聞いてみたら、「失礼しました。もう了解をいただいてました」ですって。やはり、もう即決だったんですね。
 それを受けて、Facebookページにアップしたのが、この画像です。
 来年の春の定期演奏会の曲目のスコアを、演奏順に並べてみました。これらを選んだ時には、もう消去法で行ったらこんなのしか残らなかったという感じだったのですが、なんか、うまい具合に前半が「ハンガリー」つながりになっていましたね。それが後半の「ライン」にどう結びつくのかは分かりませんけどね。結果的に、全て私にとっては初めて演奏する曲になっていました。あ、「ハンガリー狂詩曲第2番」だけは、別の編曲でやったことがありますが、それはもうなんともおぞましいコンサートだったので、思い出したくもありません。
Aventure Number : 3144 date : 2019/8/9


今日の禁断 ウェーバー


 世の中では「今日からお盆に入りました」みたいなことが言われていますが、実際にはおとといの連休の始まりから、実質的なお盆は始まっているのですよ。なんせ、もう少ししたら台風もやってきてお天気も悪くなるというので、今年は早めにお墓参りをする人も多いでしょうしね。
 ですから、私の職場は今日あたりが一番忙しくなっています。でも、私はニューフィルの指揮者練習がありますから、そちらに行かなければいけません。いつもだと、今頃はこの前のお施餓鬼に来た人の整理をして、その結果、来ていない人だけにDMを発送するという作業に没頭しているはずなのですが、それはちょっと休ませていただいて朝から練習に向かいます。なんせ、今回の指揮者練習は、今日を逃すと次に来るのは2ヶ月先というとても変則的なスケジュールですからね。しかも、この最初の練習も1日しかありませんし。
 会場は旭ヶ丘の交流ホールなので、まずは楽器をお隣の市民センターから運ばなければいけません。今回は管楽器がその搬出の担当なので、私も駐車場に車をおいて、楽器運びの手伝いです。というより、この間袋詰めしたチラシや、丸めたポスターなどを台車に乗せて運んできましたよ。そうすれば、あとはみんなにそれぞれの担当のリストを渡せば、持って行ってもらうことが出来ますからね。
 楽器運びの手伝いはそれで終わり、そのあとは椅子ならべをして、まずはウォームアップです。今日は最初に私が1番を吹くヒンデミットをやる予定になっているので、それを最高のコンディションで吹けるように仕上げておきたいですからね。いや、いくらコンディションがよくても、指揮者の要求がまだ全然わかっていない状態ですから、それに適応できるだけの状態にはしておきたいですからね。とにかく、第3楽章の大ソロは、最近はやればやるだけ問題が出てくるといういやーな感じになっていましたから、もう全然自信が持てないでいたんですよね。
 まずは、全楽章を一通り通しましょうということで、始まったのですが、そのテンポの速いこと。いきなり本番テンポで来ましたね。2楽章や4楽章の三連符はついていくのがやっとです。そして、3楽章では、今まで体験したことのないほどのハイスピード。これは、ちょっと油断してました。前もっていろいろCDを聴いていたのですが、まずは大多数の人のテンポで調整していましたからね。その中にはとても速いのもあったのですが、まさかアマチュアでこんなに早くすることはないだろうと、それは完全にスルーしてましたよ。
 その時に、指揮者の井アさんは、「以前に大学オケでやった時に、女性のフルートがこのソロの後の第4楽章で酸欠を起こしていましたよ」なんて言ってましたが、このテンポで酸欠なんて、私の場合はあり得ません。きっとその女性は妊娠していたのでしょう。香澄ちゃん、いや、架純ちゃんも、それで面接の時に倒れていましたからね(WOWOWの「そして、生きる」のネタです)。
 そんな、苦戦の様子を撮っていてくれた人がいました。
 後半は降り番だったのでお昼過ぎには職場に行って、DM発送の封筒詰め、その合間に、自販機の世話です。一応お盆ぐらいは働いてもらおうとお茶だけは3ケース注文してあったのですが、やはり今年の夏ですからそれがほとんどさばかれていましたよ。間違いなく明日になったら中身は全部なくなっていることでしょう。そうしたら電源を切って、晴れて引き取ってもらうことになるはずです。
 家に帰ったら、さっきまでやっていた「指揮者を囲む会」の写真が届いていました。楽しそうですね。
Aventure Number : 3145 date : 2019/8/12


今日の禁断 シール


 職場のDMの袋詰めはきのうのうちに終わっていたので、今朝は朝一番で北郵便局に「別納郵便」と「区内特別郵便」の2種類にまとめて持っていきました。最近はずっと「ゆうメール」を使っていたのですが、そちらはあまりにも理不尽な値上げを行ってきたので、もう契約は解消してあります。それで、久しぶりにこういう形で出すことになったのですが、その前にこの「区内特別」のチェックを行っていました。これは、集配局に、その局が配達している地区へあてての郵便を100通以上持っていくと、普通は1通82円のものが72円で送ることができるという特典です。ですから、あらかじめその「配達している地区」向けの郵便を分別しておく必要があるのです。それは、郵便番号によって分類できるはずなのですが、単純に例えば「981-○○」がすべてこの局の扱いだとは限らないのですね。以前出していた時のメモはもうどこかに行ってしまっていたので、ここはもう一度問い合わせて見なければいけません。
 そこで、この局に電話で聞いてみました。そうしたら、親切に「何番から何番まで」と細かく教えてくれました。「981」で始まる数列が2グループと、「989」で始まるグループもありました。うん、確かにそんな感じでした。ところが、それをもとに住所録をソートしていくと、なんか足りません。「981」から始まる番号を教えられたものだけ集めても、例えば私の自宅などの郵便番号が入っていないんですね。これはいくらなんでもあり得ません。そこで、念のためもう1度確かめてみると、その時に出てきた別の人は、もっとたくさんの番号を紹介してくれましたよ。これだったら納得です。最初に教えてくれた人は、いったい何だったのでしょう。
 というか、ネットで散々調べてみたのですが、この郵便局の配達区域をきちんと教えてくれるサイトなどは、全くありませんでしたね。知りたければ局に問い合わせろ、ということなのでしょうが、それで問い合わせた結果がこれですからね。自分の職場の配達区域を知らない職員って、なんなんでしょうね。
 いずれにしても、しっかり区分して、数まで数えて持っていきましたから、料金は前もって計算していたのと全く同じでした。そこで、お金を払おうとすると、
 こんな表示がレジのわきにありましたよ。そうですね、確かに消費税が上がるたびに郵便料金も上がっていましたから、やっとその金額が決まったのでしょう。ということは、家にある62円のはがきには1円切手を貼らなければならなくなるんですね。
 ただ、これも、さっきの「区内特別」ではいくらになるのか、ネットで調べても全く分かりませんでした。なんか、すっきりしませんね。ただ、その途中で、ちょっと気になることが分かりました。はがきに切手を貼るのが面倒くさいので、今持っている62円はがきを63円はがきに交換しようとすると、普通の感覚では差額の1円を払えば交換できそうに思いませんか?ところが、実際ははがき同士を交換すると、1枚につき5円の「手数料」を払わなければいけないのですよ。つまり、1円プラス5円で、6円必要なのですよ。これが、郵便局のサイトのFAQです。
 いや、この「5円」というのは、書き損じたはがきなどを新しいはがきに交換してもらう時の手数料じゃなかったんでしょうか。それは、もう使えないはがきを取り換えるのですから、そこでなにがしかのお金を払うのは当然です。しかし、全く使っていない、きっちり62円の価値のあるはがきを取り換えるのに手数料がかかるなんて、ありえないと思いませんか?上の方には、それは切手でも適用されるとありますよね。切手なんて、ほとんど現金と同じものではないでしょうかね。昔は、通販の代金の代わりに切手を送ったりしましたよ。それを交換するのに、差額だけでなく手数料が必要なんて、絶対おかしいですよ。銀行で5000円札を1000円札5枚と交換してもらって、「手数料」なんてかかりますか?
 かんぽ生命が詐欺まがいのことをやっていましたが、これだってほとんど詐欺じゃないでしょうかね。
Aventure Number : 3146 date : 2019/8/14


今日の禁断 パナソニック


 先週の週末は職場のイベントがあったのでお休みはありませんでしたから、今週まで2週間連続で職場に行っていたことになります。さすがに疲れましたね。なんせ、その間にニューフィルの指揮者練習なんてのが入っていましたからね。さいわい、今回は後半が降り番だったので、何とか他の事も支障なく済ませることが出来ましたけど。
 でも、やっと普通に休めると思ったら、来週からはいよいよ自宅のリフォームが始まりますからね。お風呂と洗面所が4日間使えなくなるので、とりあえず洗濯だけは朝早くコインランドリーに行って済ませるようにするつもりですが、どうなることでしょう。まあ、お風呂は震災の時にさんざん体験しましたから、何とかなるでしょう。
 後は、来週頭には、自動販売機の撤去作業も予定されています。もうお盆の最後を待たずに、全ての飲み物を売り切ってしまったので、中は空っぽ、あとはおつり用にストックしてある硬貨を回収して、電源を抜き、もういつでも引き渡せる状態になってますから、あとは業者が持っていくのを黙って見守っていればいいだけですけどね。
 このように硬貨や紙幣を入れるところにはテープを貼って、間違えてお金を入れないようにもしてありますよ。でも、見ているとやはりここまで来て財布を取り出す人がたくさんいるんですよね。そこでもう使えないことに気が付いて、本当に残念そうに帰っていくのですよ。もう、30年以上前から自販機を置いていますから、もうここにあるものだと思い込んでいる人は多いはずですから、なんともやり切れません。ですから、この機械は出来るだけ早く撤去してほしいんですよね。
 いや、自販機を残すという選択肢だってありました。要は、うちはただ場所を貸すだけで、自販機の管理はすべて業者にやってもらえばいいだけのことですからね。でも、それだとおそらくうちのような販売パターンには対応できないでしょうね。お盆こそ、大量の飲み物がはけますが、それ以外の時期はそれがばったり止まってしまいますし、冬場などはホットの飲み物がほんの少しだけ出る、という状態ですから、そんなところをいちいち構ってはくれないでしょう。結局、一番欲しいときには、供給が間に合わなくなって、お客さんに迷惑をかけてしまうことになるのは、目に見えています。
 そこへ行くと、こちらには30年以上培ったノウハウがありますし、基本的に採算は度外視していますから、どんな時にでも品物を切らさずに販売できる自信はあります。でも、それをやったら、きっちり帳簿を付けなければいけませんし、利益は上がっていないにもかかわらず、多額の税金を払わなければいけなくなってしまうんですよね。そこまでして、これを続ける意味はないな、というのが、今回の撤去の動機です。
 ただ、今まで何回も税務調査が入ったというのに、この件に関して追及されたことは全くありませんでした。実際、利益は上げていないのですから、そんな必要もなかったのでしょう。ところが、今回の職員は、「それでも税金はかかる」という「事実」を突き付けてきたのですよ。おそらく、彼としては、こういうことでもきちんと会計処理をやってほしいと思ったのでしょう。しかし、今考えてみれば、それに対してこちらが「それならやめますよ」なんて言うことは全く予想していなかったのでしょうね。その後は、手のひらを返したように卑屈になって「どうか、税務署が言ったことが撤去の原因だとは言わないでください」ですからね。
 何度でも言いますよ。税務署が理不尽でほとんど形骸化している税法を遵守することを勧めたおかげで、自販機を撤去し、その結果お客さんには多大な迷惑をかけることになってしまったのですよ。
 これって、この間の郵便局の「手数料」と、根っこではつながっていることなんでしょうね。何が必要で何が要らないかが分からない人たちが、そういう「仕組み」を作っているのですから。
Aventure Number : 3147 date : 2019/8/16


今日の禁断 フワフワ


 今日から4日間、自宅では選択、いや、洗濯が出来なくなってしまうので、朝早くこんなところに来てみました。
 私にとっては生まれて初めての体験、「コインランドリー」というところです。初めての事なので、恥をかきたくないですから、事前にネットで使い方などを調べておきましたよ。でも、実際は私が行ったときは誰もいなかったので、全然恥ずかしいことはなかったんですけどね。もう、洗濯ものを放り込んでお金を入れて1時間たてば、洗濯も乾燥も終わってしまいます。でも、1時間ここで待っているわけにはいかないので、いったん家へ帰ります。その時に気になったのは、もし洗濯が終わった時に、それを使っていた人がいないときには、誰かに持っていかれることはないのか、ということです。まあ、監視カメラも付いているようですから、そんなことはないのでしょうが、使おうと思って来たら、洗濯が終わっているのにまだ中身が取り出されていなくて使えない、なんてこともありますよね。
 でも、それに関しては分かりました。
 お店の中には、こんな丸い板が置いてあるんですよ。そして、そばには空のカゴもあります。おそらく、裏には監視する人が隠れていて、洗濯物をなかなか取りに来ないときには、そのカゴにあけてこの板を上に乗せておくのでしょうね。
 洗濯が出来なくなったのは、浴室と洗面所のリフォーム工事が始まったからです。
 もう、家に入る前から養生がはじまってます。
 これが以前の浴室。
 それが、今はこんな風になってます。ユニットバスを丸ごと取り外してあります。水道の配管が天井を通っているのが分かります。これは、以前は床下を通っていたのですが、何年か前にマンション全部を工事してこんな風に変えました。その時に、追い焚き用の配管を付けてもらっています。手前の2本がそうですね。
 こちらは洗面所。作り付けだったものを、ぶち壊しました。
 ここには新たに壁と床を作って、洗面ユニットを置くことになってます。
 今日になって、急に涼しくなったので、工事の人も楽だったでしょうね。予定よりだいぶ早く終わってしまったようです。私たちも、そんなに汗はかいてなかったので、台所で頭を洗って体をタオルで拭いたら、すっきりしました。お風呂は木曜日には使えるようになるので、あと2日の辛抱です。
Aventure Number : 3148 date : 2019/8/19


今日の禁断 バスタブ


 我が家のリフォームのハイライト、浴槽の設置工事が始まりました。きのうまではその下地工事だったのですが、いよいよユニットバス本体が運び込まれるのです。
 朝、いつものように1日分の洗濯物を抱えてコインランドリーに行って、1時間後にそれを回収して帰ってきたら、駐車場にさっきはいなかった大きなトラックが停まっています。おそらく、これがユニットバスを運んできたのでしょう。早めに着いて、待機しているのでしょうね。
 案の定、工事が始まる9時近くになったら、業者の誘導でトラックはエレベーターに近い入り口に動いていきました。それからちょっとして、工事のスタッフがやってきます。かなり大きなパネルなどを、用心深く運び込んでいましたね。そこで、まず工事を始める前に、前もって出来上がっていた図面とは異なる個所が出てきたので、その説明を受けます。前のユニットバスを解体したら、その陰に梁が走っていることが分かったので、それに合わせて手直しが必要になってきたのだそうです。そういうことは、現場に合わせて簡単に直すことができるんですね。
 それが終わると、私は職場に向かいましたが、部屋の前にはこんな風に浴槽が置いてありました。なんか、プラモデルみたいですね。今はFRPなどは使われないのでしょうか。これは「人造大理石」というプラスティックですけどね。
 帰ってきたときには、ユニットバスはもう出来上がっていました。後は、このドアの周りを大工さんがふさぐ工事が明日残っているだけです。
 内部も、あした正面に給湯器のリモコンを付ければ、完成。予定通りに仕事が進めば、明日の夜には晴れてお風呂に入ることが出来ます。
 そして、あさって洗面所を設置すれば、工事は終了です。それが終われば洗濯機も使えるので、もう私がコインランドリーに通うことはなくなります。
 でも、そのコインランドリーで洗ったものの仕上がりを見て、愚妻はえらく気に入ってしまったようです。うちで普通に洗って乾かしたものよりずっとソフトな仕上がりになっているそうなのです。これだったら、シーツやタオルケットなどをまとめて洗いたい、なんて言ってますね。
Aventure Number : 3149 date : 2019/8/21


今日の禁断 ヒタル


 予定通り、リフォーム工事は終了しました。
 これが浴室。さっそくお湯を入れてみましたが、そのお湯は「入れる」というのではなく、「湧いてくる」といった感じですね。この写真ではフタは開けてありますが、実際はフタは閉めたままで、中の穴からお湯が出てくるんですからね。長い間生きてきて、このように外からお湯を入れなくてもお湯がたまるというお風呂には初めて出会いました。まあ、自宅以外のお風呂に入るなんてことはありませんし、ホテルではやはり昔のままの外からお湯を入れるタイプですからね。APAホテルとか。
 このタイプのお風呂だと、お湯の温度は上も下も均一になっているようですね。以前は「湯かき棒」が必要ですが、もういらなくなりそうですね。
 ただ、熱いときに「水でうめる」ということができないのがちょっと、です。実際にはリモコンを操作すると下から水が出てきますが、それだと「うめる」という感覚がありません。
 そして、こっちが洗面所です。以前は作り付けでしたが、ここではユニットを運び込みました。それに合わせて、壁紙なども貼り替えてあります。
 これで、30年前のものが全く新しく生まれ変わりました。それが「リフォーム」なんでしょうね。
 そういえば、出来てから50年以上経っている県民会館のリフォームも、最近新しく建て替える場所が決まったようですね。その前には、仙台市もコンサートホールを作るような具体的な話が進んでいるようですね。ですから、いずれは仙台に新しいコンサートホールが2つできるということになるんですよ。つまり、いまだにまともなコンサートホールが一つも建っていない仙台市に、一挙に2つのコンサートホールが出来るという話なんですよ。なんと素晴らしい。
 そういえば、すでに同じ街に立派なコンサートホールがいくつかあるというところはありますね。たとえば、札幌市では、すでに「KITARA」という素晴らしいワインヤード型のホールがありました。
 ただ、このタイプのホールでは、オーケストラの演奏は聴けますが、オペラのような舞台作品は無理ですね。ステージがどこからでも見渡せるのですから、セットを組んだりすることはできませんからね。ところが、最近になって、今度はオペラハウス対応の大ホール、「HITARU」が出来たそうですね。
 これは、プロセニアムがあって、バックステージ広くとってありますから、場面転換なども簡単に行えます。実際、私も1度だけ、仙台フィルや仙台オペラ協会の人たちが集まった懇談会のようなものに(代理で)出たことがありましたが、同じように「コンサートホールが欲しい」と言っていても、そのホールのタイプは全然違っていましたからね。
 つまり、オーケストラの人もオペラの人も満足させられるホールなどは存在しないので、双方の希望を実現させるためには、2種類のホールを作らなければいけないのですよ。それを、札幌市は実現させてしまったのです。
 これって、かなり悔しいことですよね。なんたって、わが仙台市は、「楽都仙台」を売り物にしているんですよ。本当は、札幌なんかより先に、2つのホールを作っていなければいけなかったはずです。でも、実際はコンサート用のホールも、オペラ用のホールも全然持っていないという、いったいどこが「楽都」なのか、という寂しい状態なんですよ。
 でも、そんな悔しさ、いや、恥ずかしさも、ついになくなる日が来ようとしてい・・・るのかなあ?
Aventure Number : 3150 date : 2019/8/23


今日の禁断 モーツァルト


 今年も、ニューフィルの「アンサンブル大会」が開催されました。正式名称は「真夏のアンサンブル大会」なのだそうです。確かに、私もこの催しもののプログラム作りを頼まれて、その表紙にそのようなことを書いていました。
 これは、毎年私が作っているのですが、今年はいつもより早く出演者の演奏順や曲目などのデータが届いていたので、本番の10日前には完成していました。今までだとギリギリ当日にもっていく、なんてこともあったので、とても助かりました。ただ、そのあとにさるパートからリハーサルや出番の順番を変えてほしいという要望があったそうで、そのデータが届けられました。幸い、まだ印刷は行っていなかったので、急遽中身を差し替えて、それを印刷、火曜日の練習の時にもっていきました。
 ところが、今日の本番になったら、さらにその順番が変わっている、ということで、朝から大騒ぎでした。最初にリハーサルを予定していたところが、メンバーが来れなくなったのでリハをキャンセルしたために、それ以後の団体の開始時間が繰り上がってしまったのですよ。
 こんな風に、時間を書き直してありました。ですから、早めに来たメンバーは、他の人たちに慌てて連絡をしていましたね。でも、結局間に合わなかった人が続出して、この予定表はさらに書き換えれれることになるのでした。
 さらに、本番になっても、さっきの団体のメンバーは会場に着いていません。どうやら、会場をこの一番町ではなく、去年まで使っていた旭ヶ丘と間違えて、そちらに行ってしまったようですね。これが、私が出る前のチームだったので、入れ替わりで私たちの出番も早くなったりしてしまいました。
 そんな、裏方のごたごたはありましたが、アンサンブル大会そのものは、順調に進行していきました。
 これは、リハーサルの時の客席。
 出演者しかいないので、閑散としています。
 と思ったら、弦楽器の人たちがぞろぞろと現れました。これは、プログラムには詳しいメンバーは載せなかったのですが、弦楽器のほとんどの人たちが集まって「有志」というチームを作っていたのですね。
 こんだけ集まると、結構壮観です。おかげで、多めに用意していたプログラムもなくなってしまいました。
 本番が始まると客席も結構埋まっていましたね。
 ビオラのチームでは、長年在籍していた方の慰労を込めて、こんな紙を譜面台に付けて演奏していました。当の○○さんは、演奏中はこれに気が付かなかったようですね。
 こんな被り物を付けて演奏しているところもありました。
 そして、最後は金管五重奏だったのですが、それが終わったらやおら他の金管の人たちも加わって「アンコール」です。これは前もって知らされていたので、ここで録音のフェーダーを絞ります。
 そう、今回もCDを作るためにレコーダーを「回して」いました。火曜日の練習に持っていけるように、これから編集作業が始まります。
 とりあえず、私が加わっていた演奏だけを聴いてみたのですが、まあ、思っていた通りの音が録れていましたね。
Aventure Number : 3151 date : 2019/8/25


今日の禁断 メディアプレイヤー


 アンサンブル大会では、その全パフォーマンスをD-100で録音していたのは、前回書きました。それを自宅のヘッドフォンで聴いてみると、なんだかものすごいノイズが入っています。それは、おそらく空調の風の音なのでしょう。この会場(エルパーク)でこのレコーダーを使って録音したのは初めてですから、ここまでは分かりませんでした。でも、演奏が始まるとそれはあんまり気にならなくなったので、CDになった時には誰も気づくことはないでしょう。
 去年は、全部の演奏が2枚のCDに収まりましたが、その前の各グループのMCまでは入りませんでした。今年は去年より出場者は少ないし、MCもそんなに長く話す人はいなかったので、もしかしたら全部入れられるかも、と思ったのですが、必要な音源を抜き出して時間を計ってみると、やはり2枚に入れるのにはほんの少し足らなかったので、今年も演奏だけしか入らなくなってしまいました。まあ、MCはあの場にいた人の思い出の中にだけ残っている、ということですね。
 そして、あとはその切り刻んだファイルをCDに焼くだけの作業で、1枚あたり約4分で終わってしまいますから、24枚ぐらいはすぐに出来上がってしまいます。そう、今年は去年よりもそれぞれ2枚多く、12枚ずつ作ってみたのですよ。去年はそのぐらいは売れてましたからね。
 ジャケットは、ちょうど「集合写真を撮ってください」と私に頼んできたチームが2組あったので、その時に撮ったものを使いました。うまい具合に、どちらもそれぞれ別のCDの中に演奏が入っていますから。もちろん、レーベルは「NEWPHIL」です。
 そして、きのうの練習が始まる前に、これを机の上に並べておきました。代金を置いて持って行ってもらうという方式です。練習の前にはそんなに買う人はいなかったようですが、休憩前に私が告知をしたのが功を奏したのか、休憩が終わったら見事に全部なくなっていましたね。もちろん、お金もきちんと枚数分ありました。さらに、追加の注文も7枚ほどありましたよ。今年も完売、増刷ということになりました。
 この時に撮った写真と、今年のJAOフェスに行ってきた方からいただいた原稿だけで、もう次の「かいほうげん」のページは埋まってしまったので、さっそく再来週には発行できることになりました。そのために、新入団員と、自己紹介のページのそれぞれの写真も撮れましたから、あとはその自己紹介の原稿さえ届けば完成してしまいます。楽勝ですね。
 そして今日は、長年使ってきた自販機との辛い別れがありました。でも、それはいともあっさり、手際のいい別れでした。ここに据え付けに来たのと同じ人が、その時と同じようなテキパキとした作業で、あっという間に撤去して運んで行ってしまいましたからね。その時に「長い間ご利用、ありがとうございました」なんて言ってくれましたよ。これでもう、本当にもう会うことは出来なくなってしまったんですね。
 ここが、
 こうなってしまいました。寂しいです。
Aventure Number : 3152 date : 2019/8/28


今日の禁断 ガトーショコラ


 先週BSで放送されていた、今年のバイロイトの「タンホイザー」をやっと見終わりました。このNHKのBSや、WOWOWでやっているオペラはくまなく録画しているのですが、それらはまず見ることはありません。まあ、老後の楽しみには十分すぎるほどのコレクションがたまりにたまっているという状況ですね。でも、バイロイトだけはなんとか新しいうちに見ることにしてますよ。
 それにしても、オペラが始まる前の客席のざわめきは、毎回ものすごいですね。日本のコンサートホールやオペラハウスでは、1ベルが鳴ればピタッとおしゃべりはなくなってしまいますが、ここではこんな行儀の悪い風習がのさばっています。客電が完全に落ちても、まだしゃべくってるんですからね。
 今年の「タンホイザー」は、ゲルギエフが初めて登場するので期待が高まっていたようですが、私としてはこの間CDで聴いたリーゼ・ダヴィドセンのエリーザベトがステージではどうなのかが、最も関心がありました。しかし、今回は彼女が出てくる前の演出があまりにぶっ飛んでいたので、まずはそこで目が離せなくなってしまいましたよ。「読み替え」もここまでくると、ちょっとついていけないな、という感じ。というより、勝手にやってなさい、と言いたくなってしまいます。
 それに加えて、視覚的な効果があまりに「生」以外の要素が増えてしまって、もはや「ステージ」とは別物のパフォーマンスになってしまっていましたね。特に、第2幕などは、枠の中はステージ上の演技、そしてその周りのスクリーンにはわざわざ白黒モードにして、バックステージや、この劇場の外の様子をリアルタイムに映し出すという手法ですから、おそらく客席で見てる人は何が何だか分からなくなってしまったのではないでしょうか。というか、わざわざ劇場で見るよりも、このようなテレビの画面で見た方がよりはっきりとその意味が理解できるはずですから、苦労して劇場までやってきた人はいったい何だったのか、という気にはならないのでしょうかね。
 まあ、それにしても、このあたりの構成は手が込んでましたね。
 舞台監督が、この幕の最後に起こる騒動を内線電話で誰かに話していると、次のカットではその相手の後ろ姿がでてきて、その人は受話器を置くと、警察に連絡をします。カメラが徐々に彼女の正面に回ってくると、なんと、それはカタリーナ・ワーグナーその人ではありませんか。このおばちゃん公認の悪ふざけだったわけです。しかし、このネタは、もはやこれっきりで、二度と使うことができないのが悲しいところです。
 それと、常々このオペラの最後が、なんとも割り切れないものだと思っていたのですが、この演出家は、そんなもやもやを吹っ飛ばすようなことをやってくれました。
 エリーザベトを慰めようとやってきたヴォルフラムは、この演出ではタンホイザーのヴェーヌスブルクでのお友達のオスカル(「ブリキの太鼓」のキャラ)に、そこにあった衣装がタンホイザーのものであることを教えられます。
 そして、ヴォルフラムはそれを着てタンホイザーになりすますのです。
 それを見たエリーザベトは、喜んで熱い抱擁。
 さらに、嬉々として車の中に連れ込んで
 おっぱじめてしまうんですよ。
 そうなると、この後でヴォルフラムが歌う「夕星の歌」の意味が。全然変わってきますよね。ここまでやってくれれば、何も言えません。
 ダヴィドセンは、やはり素晴らしかったですね。この中継は、音声面でソリストの声が聞こえなくなってしまうところが多々あるのですが、彼女はどんなところでもきっちりと聴こえてきました。さっきのシーンでは生足まで披露してましたが、結構太ってるんですね。
 案の定、カーテンコールでのブーイングはすごかったですね。
Aventure Number : 3153 date : 2019/8/30


今日の禁断 カルビ


 毎週日曜日の午後9時からは、NHK教育(とは言わないか。「Eテレ」でしたっけ)では「クラシック音楽館」というクラシック番組があって、そこでNHK交響楽団の定期演奏会をほぼすべて収録して放送していますね。今日もその放送があるはずなので、「TVfan」で曲目を確認してみましょうか。まあ、よっぽど珍しい曲をやらない限り、この番組を見ることはまずありませんが。
 と、その番組表を見てみると、なんか不思議なことに気づきました。
 分かりますか?
 そこで、この放送の元になったコンサートの案内を「ぴあ」のサイトから。
 指揮者の名前の表記はさておき、2曲目の作曲家の名前が、上は「ニルセン」、下は「ニールセン」となってますね。もう一つ、NHKのサイトでも
 このように「ニルセン」となっていますよ。
 この、デンマークを代表する作曲家は「Carl Nielsen」という名前の方です。それを日本語で表記するときに、普通はこのアルファベット表記から、英語的な感覚で「ニールセン」と呼ぶはずです。例えばレコードやCDのジャケットにある表記でも、これはほぼ例外なく「ニールセン」になっています。
 しかし、デンマークなどの北欧諸国の言葉は、使っている文字はほとんど英語と変わりませんが、その発音はかなり違っています。例えば、この国の人でおそらくもっとも有名なのが、あの童話作家の「アンデルセン」ではないでしょうか。これはもはや、我々にとっては「アンデルセン」以外には呼びようのないものでしょう。なんたって、綴りが「Andersen」なんですからね。しかし、デンマークの人たちは、この人を「アナスン」と呼んでいるのだそうです。いったい、どこが「アナスン」なんだと思うのは、私たちが英語表記にすっかり慣れてしまっているからです。というか、英語などは、世界に存在する多くの言語の1つにすぎないことが、こんなところでもよく分かります。
 ですから、この作曲家も、生まれた国の人たちは「ニルセン」と呼んでいるのですよ。もっとメジャーな作曲家だと、いわゆる「ドヴォルザーク」なども、本当は「ドヴォルジャーク」あたりがより元の発音に近いので、最近は「ドヴォルジャーク」と呼ぶ人も増えてはいますが、やはり今までの慣習を大事にする絶対的多数の前には、その主張はなかなか届かないのが現状のようです。
 ですから、「ドヴォルジャーク」よりはずっとマイナーな「ニールセン」も、多くの識者が「ニルセン」だと主張しても、なかなか現実に「ニルセン」と呼ばれることはありませんでした。
 それが、こういうところでは常に変革を嫌ってきたあのNHKが率先して「ニルセン」を採用したのですから、これはまさに画期的な大事件です。でも、その下で指揮者の名前を「ヤルビ」などと、まるで焼き肉のように読んでいるのは、ちょっと笑えますけどね。
 ニューフィルは、この件に関してはかなり先進的だった、と言えるでしょう。
 このように、もう6年前には「ニルセン」を採用していたのですからね。
 さらにその後も、その姿勢にブレはありません。もちろん、これらは指揮者の新田さんのスタンスに従ったまでの事ですが、他の団体のチラシでは、新田さんの指揮でも「ニールセン」と、及び腰でしたから、ニューフィルの決断は勇気がありました。そして、それは今や天下のNHKでも認めるものとなったのです。
Aventure Number : 3154 date : 2019/9/1


今日の禁断 ホステス


 今日、職場に、私宛に大きな箱に入った荷物がまとめて3つも届きました。受け取ったのは社長なので、「これ、なにや?」と怪訝そうに尋ねます。私も、別にAMAZONにこんなものを頼んだ覚えはなかったので、一瞬考えてしまいましたよ。
 でも、すぐに、これはニューフィルへの荷物だったのを思い出しました。ニューフィルの備品で、チラシなどを入れておく名前入りの袋が、今回のチラシ配りのために使ったらもうなくなってしまったので、注文してあったのでした。その時に、今まではその印刷会社の人が練習場まで持ってきてくれていたのですが、もうそういうサービスは出来なくなって、宅配便で送らせてくれと言ってきたので、私の職場だったら時間指定も必要ありませんから、こちらに送ってもらうことにしてあったんですよね。
 ですから、この、角2封筒500枚が入った箱を3つ、来週の練習の時に持っていかなければいけません。まあ、台車はあるので大丈夫でしょう。ただ、そうなると、その日はかなりの大荷物になってしまうことになりますね。まずは、この間売り切れてしまったアンサンブル大会の時のCDの追加分です。結局、さらに10枚作ってしまったので、今回は全部で34枚、おそらくまだ追加があるでしょうから、去年よりも売れましたね。
 そして、新しい「かいほうげん」も持っていかなければいけません。もうすっかり中身は出来上がって、あとは1ページ分の原稿が先週中に届いて完成するはずだったものが、結局届かなかったのでちょっと焦りましたが、今日になってそれが見事に届いたので、間違いなく来週には出来上がります。
 それと、もう一つそれまでに仕上げなければいけないのが、来年の秋の定期演奏会の希望曲目のリストですね。この日の練習が終わってから、場所を移して夜中の11時過ぎまでその会議があるので、そのための資料です。ほとんど出来レースだと思いきや、結構積極的に新鮮な曲を送ってくれたパートもありますので、結構時間がかかって、もっと遅くなるかもしれませんね。
 でも、忙しいのはその日まで、それが終わればあとは10月まで指揮者練習もありませんから、のんびりたまった映画などを見る暇もできることでしょう。とは言いつつも、ぜひ見たいものは忙しくても優先してみてしまいます。それが、これでした。
 いや、これだったら、だいぶ前にWOWOWでやってたし、そもそのその前の劇場での上映も見ていただろう、とおっしゃるかもしれませんが、これは、タイトルは同じでも、中国で作られた全く別の映画なんですよ。ですから、あの日本の映画とはどのような違いがあるのか、とても気になっていたんですよね。
 最初は、これはその日本の映画のリメークだと思ってました。確か、同じ東野圭吾の原作の「容疑者Xの献身」も、日本と韓国で映画化されていますが、韓国版は日本版のリメークでしょうからね。しかし、こちらは、日本で公開されたのは2018年ですが、韓国で公開されたのは2017年で、日本版とほとんど同じなんですよ。ですから、こちらは中国で独自に映画化されたものなのでしょう。
 ここでは、日本の映画ではカットされていたビートルズ・ファンの話がしっかり使われていましたね。こちらではマイケル・ジャクソンになってましたけどね。もちろん、ミュージシャン志望者の話はしっかり取り上げられていますから、この2つのエピソードが意外なところでつながっているという小技もきいていましたね。
 ここで、もしかしたら日本版より成功していたのではないか、と思えたのが、そのミュージシャンが作った曲の扱い方です。日本版の達郎が作った曲は、確かにその前に曲だけはヘビーローテーションがかけられて、ある程度知られるものになってはいましたが、その曲自体は決してキャッチーなものではありませんでした。いや、それはいかにも達郎らしい、とても手の込んだ曲でしたから、それを作ったとされる人でも、歌うのに苦労しているな、と思ってしまいましたね。ところが、この中国版では、それがとても素直な、誰でもすぐに歌えてしまうような親しみやすさがあったのです。やはり、この方が、素直にストーリーを運べる歌なのでは、と思います。
 あとは、ジャッキー・チェンが演じていた雑貨店の店主が、本当にいい味を出していましたね。日本版のNとはえらい違いです。
Aventure Number : 3155 date : 2019/9/4


今日の禁断 ムソルグスキー


 私のサイト、「ジュラシック・ページ」の「禁断あばんちゅうる」と、「おやぢの部屋」という2種類のコラムはほぼ毎日日替わりで更新しています。そして、それをそのまま、エキサイト・ブログというレンタル・ブログに「おやぢの部屋2」というタイトルでアップしています。この作業自体はただコピペするだけですから、ほんの数分で終わってしまいます。まあ、この一連の作業が、私のルーティンになっているのですね。
 そのエキサイト・ブログでは、ジャンルごとのランキングが毎日発表されるようになっています。「おやぢの部屋2」の場合は「音楽」というジャンルで登録してありますが、エキサイト・ブログ全体で、このジャンルのブログは4620件あるのだそうです。その中で、私のブログは、最近はほぼ20位台に定着しているようでした。一番低いときでも40位台ですから、常に全体の上位1%台には入っているのですね。これって、結構すごいことではないでしょうか。
 この順位をチェックしていると、自然と私のブログの近くの順位にあるブログが目に入ります。それで、いつも私のブログのちょっと上か下にいるのですが、たまに10位台に上がっていたりしますから、そんな時はちょっと悔しくなったりもします。
 とりあえず、昨日あたりは私の2つ上でしたね。ここのマスターは(もちろん、全く面識はありませんが)、新潟市でレコード店をやっていて、それ以外にも音楽だけでなく、幅広い分野のイベントを手がけているようですね。ブログもほぼ毎日更新しているようでした。
 それで、きのうのブログで取り上げていたのが、東京交響楽団の新潟定期演奏会の事でした。ご存知でしょうが、このオーケストラは東京や川崎だけではなく、新潟もフランチャイズになっていて、定期演奏会が開催されているのですよ。あそこにはちゃんとしたコンサートホールがありますから、そういうことも可能になったんですね。いや、別に仙台フィルでは物足りないということではないのですが、例えばジョナサン・ノットの指揮が自分の街で定期的に聴ける環境なんて、うらやまし過ぎますね。
 ブログでは、これからの定期演奏会のラインナップが紹介されていました。その最初は、なんと下野さんの指揮でした。
 これは、東京交響楽団のサイトからのキャプチャです。ベリオは仙台フィルでもやっていましたが、メインがなんと「フィデリオ」の序曲だけ、というのですから、すごいですね。さすがは下野さん。
 このプログラムは、東京の定期演奏会をそのまま持ってきたものです。こんな感じで、2ヶ月に1回ぐらい、東京と同じものが聴けるようになっています。
 ただ、中には新潟でしか聴けないプログラム、というのもあるようでした。
 これなんかは、東京では同じコンサートはないようでした。まあ、一見名曲集のような感じもしますね。しかし、この中にはとんでもない曲が用意されているのですよ。それは、2曲目の「はげ山の一夜」の「1880年版」というやつです。これは、名曲中の名曲、ニューフィルでもこの間取り上げたばかりですが、普通に演奏される楽譜はニューフィルでも使った「リムスキー=コルサコフ版」という、とても聴き映えのするバージョンです。それ以外にも、もっと素朴な「原典版」というのもありますが、ここで演奏されようとしているのは、その2つの版の間に作られたもので、こちらにその詳細をまとめてありますが、その中では「若い農夫の夢」版となっているバージョンです。これは録音もほんの数種類しか出ていませんし、これを生で聴けるなんて、新潟市民はなんと幸せなんでしょうね。
 実は、東京交響楽団は、その前にオペラシティでこの曲の「原典版」をノットの指揮で演奏することになっているのですね。こんな刺激的なオーケストラが定期的に聴けるなんて・・・まずはホールの建設、いや、その前にそれを的確に実現させる知識とリーダーシップを持っている人でしょうかね。いまのところ、そういう人材は仙台にはいないようなのが、辛いところです。
Aventure Number : 3156 date : 2019/9/6


今日の禁断 フック


 最近は、お休みの日になると、愚妻に連れまわされて買い物に行ってます。浴室や洗面所のリニューアルが終わったので、今まで使っていた洗面器や石鹸皿などもこの際新しいものに替えようとしているようですが、なかなか気に入ったものがないと言って、いろんなお店に行かされるんですね。もう、駅前の「ロフト」から、その上にいつの間にかオープンしていた「ニトリ」とか、バイパス沿いの「東京インテリア」、さらには高玉町の「カインズ」(前にダイエーがあったところ)とか回って、なんとか買いそろえましたよ。
 そんなに張り切りすぎたので、今週はちょっと出かける元気がなくなって、本当は一緒に聴きに行く予定だったさる合唱団のコンサートに私一人で行くことになってしまいました。まあ、それが旭ヶ丘の青年文化センターだったので、せっかくだからしばらく行ってない鶏料理のお店に行ってみることにしました。
 そこでは、もう私は常連さんになっているようで、「いつもの」と頼むと自動的にここの一押しの「鶏定食」が出てくるようになっています。ところが、それが今日はちょっとその中身が変わっていました。以前の「鶏定食」の写真をネットから拾ってみると、
 こんな感じで、このほかにお吸い物が付いて1100円という、とてもリーズナブルな定食です。メインは右奥の唐揚げですが、私は手前中央の鳥わさが大好きでした。鳥のお刺身ですから、「鳥刺し」というのかもしれませんが、それだとパパゲーノになってしまいますね。いずれにしても、表面を湯通ししただけのほとんど生の鶏肉に、ワサビ醤油ですから、たまりません。
 この鳥わさが、なんと「棒棒鶏」になっていたんですよ。こんな生ではなく、完全に火を通した鶏肉に、ゴマダレがまぶしてあるやつですね。まあ、それはそれで美味しかったのですが、やはり前の鳥わさの方がよかったですね。なんで変わってしまったんでしょう。
 そこで、帰り際に店員さんに、「生じゃなくなったんですね?」と聞いてみました。そうしたら、「出せなくなってしまったんです」ですって。なんだか意味深ですね。「これが好きだというお客さんも多かったんですが」とも言ってました。やはり、レバーのように、生で出すのはもう駄目になってしまったのでしょうかね。
 もしや、と思って調べてみたら、こんな記事が見つかりました。
 まさにビンゴ!です。私が行ってない間に、こんなことがあったんですね。全然知りませんでした。これだったら、もう鳥わさは出せませんね。そんなことも知らずに、「私も好きでした」と言ってしまいましたけど。
 そのあとは、コンサート会場に向かいますが、まだ時間があったので、地下のパフォーマンス広場です。こちらは、鳥わさではなく、ブレイクダンスがなくなってました。このところ、いつ行ってもこいつらがやかましかったので何とかしてほしいと思っていたのですが、来ないときもあるんですね。おかげで、思いっきり吹くことが出来ましたよ。
 コンサートの方は、相変わらずの全曲暗譜で仕上げていた、とても気持ちの良い合唱でした。まあ、愚妻に頼まれて録音をしていたので、あまり演奏には集中できませんでしたけど、この前はちょっと不調だったJ先生は、伸びやかな声が戻ったようでした。
Aventure Number : 3157 date : 2019/9/7


今日の禁断 ホワイト


 きのうは、久しぶりのニューフィルでした。つまり、先週の練習はパート練習だったのですが、降り番の曲だけしかやらなかったので、私はお休みだったのですよ。とは言っても、会場が職場でしたから、終わる時間には鍵を閉めに出かけてきましたけどね。
 そんなせいでもないのでしょうが、練習に向かう私の車の中には、後部座席一杯に荷物が積まれていました。
 実は、これだけではなくこの後自宅に戻って台車も積み込むことになるのですけどね。
 まずは、この荷物の内訳ですね。前にもちょっと書きましたが、段ボール箱に入っているのが、角2(A4)の封筒です。500枚入りが3箱ありますから、台車がなければ持っていけませんね。そして、その箱と一緒に座席にシートベルトで固定されているトートバッグに入っているのが、新しい「かいほうげん」です。同じバッグの中には、再プレスしたアンサンブル大会のCDも入ってます。さらに、この箱の上に乗っているのは、持ってきすぎたチラシとポスターです。いつの間にか私の担当が少なくなっていたので、こんなに余ってしまったので、返しておかないと。
 ま、あとはいつも持っていく楽器と楽譜が入ったショルダーバッグと、常に持ち歩いているトートバッグです。
 ただ、台車を持って行ったとしても、駐車場から練習場がある市民センターまではかなり距離がありますから、一旦市民センターの前に車を止めて、そこからこの段ボール箱だけを運んで行って、それを置いてから駐車場に車を入れていつも通りの荷物をもって練習場まで歩く、ということをしなければいけません。ですから、少し早めに市民センターに行ってみたら、予想通り私が一番乗りでしたね。ちょうど荷物を運び込んだところで、2番目の人がやってきたので、あとはその人に任せて駐車場へ向かいました。
 しかし、きのうはお天気が良かったからこんなことが出来ましたが、これがその前の日とか、今日みたいにものすごい雨が降ってたりしてたら、とてもじゃないけどこんな作業は不可能でしたね。その両方とも、私はたまたま車に乗っていたのですが、その雨は久しぶりに恐怖感さえ伴うものでしたからね。あるところでは、下水が逆流して吹きあがっていましたから、5年前と同じような水害に遭っていた可能性だってありました。
 その時には、ワイパーも最速にしても追いつかないほどの雨が降っていました。交差点で止まった時になんだか車が揺れているので、風も強いのかな、と思ったら、どうやらそれはワイパーを速く動かしているためだと分かりました。普通の速さにすると、その揺れが止まるんですよ。ですから、もう車が全体で雨に対抗している、といった悲壮感がありましたね。それと、こういう時には、ぜひヘッドライトを点けて運転してほしいですね。私はもちろん点けていましたが、対向車は点けていないのがほとんど、運転していて自分が認識されないのが怖いとは思わないのでしょうかね。
 新しい「かいほうげん」ですが、今回は早めに出来上がったので十分に校正を行っていたと思っていました。しかし、印刷し終わったものを見て、とんでもないミスがあったことに気が付きました。最後のページに入れた画像が、ちょっと誇張していますが、こんな風に見えていたんですよ。
 これは、実は2枚の画像を貼り合わせて作ったのですが、PCで作業をしている時には、こんな感じに見えました。
 つまり、元の画像のバックは全部#FFFFFFの色だと思っていたのですよ。それで、同じ色で修正をしたり、余白を広げたりしていました。それが、実際はバックの色は#FEFEF6だったんですね。それが印刷したものではっきりわかるコントラストになってしまっていたんです。これに気が付いた時には、もう全部の印刷が終わってしまっていました。残念!
Aventure Number : 3158 date : 2019/9/11


今日の禁断 ヘルメット


 だいぶ前に、職場の天然記念物である「マルミガヤ」の補修工事が始まったことをお伝えしました。大きな2本の幹からできている樹木なのですが、次第にその間隔が広がってきているようだったので、それを止めるための工事ですね。これは、正式に国と宮城県、仙台市から補助が出ることになっています。
 これが、工事が始まる前のマルミガヤ、このアングルからは分かりませんが、これを左側から見たものが、これでしたね。
 それで、先ほどの写真で赤丸で囲んだ部分が、8月6日の時点でこんな風になっていました。
 幹のまわりに竹のようなものを縛り付けています。
 それが、8月19日になったら、その竹のまわりにふとい綱が巻かれていました。実は、この時点でこの部分の工事は完了していたようなのですね。上の写真でしるしの付いていた枝も切られてすっきりしています。
 それからは、特に作業員さんの出入りもなくなったのですが、まだ足場は残ったままだったので、いったいどうなっているんだろうと思っていました。そうしたら、おととい業者さんが来て、もう作業は終わっていると告げてきたのですよ。
 遠くから見ていたのでは全然何が行われていたのか分からなかったので、木のすぐ下まで行って見上げてみたら、こんな風に2本の幹にはそれぞれ同じ高さに竹が巻かれていて、その間にふといロープが渡されていました。これでお互いの幹が引っ張り合って、外に倒れるのを防いでいるのですね。さっきの写真も、よく見るとこの真ん中のロープが写っていることが分かります。
 さらによく見てみると。そんな個所が、全部で3か所設けられているのでした。足場とか枝に遮られていますから、ぼーっと見ていただけでは絶対にわかりませんね。
 ですから、あとはその足場を撤去すれば、工事は完全に終わることになります。
 この足場は、木の一番高いところまで届いていますから、もしできるのなら実際に上まで登って周りを見回してみたいと思っているのですが、下のあたりはまだ階段とか通路があって歩けるようになってますが、上の方になるとパイプにそのまま立たなければいけないようですから、ちょっとシロートには無理でしょうね。でも、登れたら気持ちいいでしょうね。
Aventure Number : 3159 date : 2019/9/13


今日の禁断 ゴッホ


 きのうの「おやぢ」に書いたBDは、まだ日本では発売されていません。ですから、それと全く同じものだと思われる、以前にNHK-BSで放映されたものを見て、レビューを書きました。ただ、放送はおそらく生で行われたものを、日本ではそのままの録画で流されたはずですが、製品のBDにするときには、何か所か編集されていたのではないでしょうか。何しろ「生」ですから、ちょっとカメラがミスをしていたようなところが何か所かありましたからね。それと、音声も、放送はAACですが、製品は24/96PCMのハイレゾになっているはずですから、間違いなく聴いてはっきりわかるほどの音の違いがありますが、それは我慢しましょう。
 この放送、まず本編のコンサートの前に、会場のオルセー美術館の案内映像が流れました。これは、BDでは特典映像としてついてくるのでしょうね。それを見ると、この美術館の成り立ちから、貴重な天井裏のショットまで見られますから、とても役立ちます。
 その中で、館内で展示が行われている時のお客さんの様子なども出てきましたが、そこでは堂々とスマホでそこの絵画を撮影していましたね。
 日本の美術館では、こんなことは絶対に出来ませんよね。まあ、7月に行ってきた東京駅の美術館では、全部の展示を見終わって出口に近いところにタペストリーが下がっていて、そこで「自由に撮影してください」ということになっていましたが、逆に考えれば、そこ以外では絶対に写真は撮るな、というスタンスですからね。もう、いたるところに監視員が座っていますから、決して誰も写真を撮ろうとは思いませんよ。
 そして、コンサートの映像につながるのですが、そこでも、演奏が全部終わったところでは、みんなが立ち上がってスマホや一眼レフを構えていましたね。
 まあ、これは普通のコンサートホールでの演奏ではないので、こんなことになっているのだと思われるかもしれませんが、いやいや、他のいろんな映像を見ていると、普通のコンサートでもカーテンコールの時に写真を撮っている人の姿は簡単に見つかります。さらに、オペラの場合などは、もう公然とみんなカメラを構えていますからね。
 それが、「本場」での「マナー」なのでしょう。それが、日本の場合には、一般のお客さんが演奏中の写真を撮るのは論外ですからそれを禁止するのは分かるとしても、演奏が終わってからの拍手を送っているあたりでも厳重に「取り締まって」いるというのは、明らかに行きすぎです。というか、それは「国際的」なマナーのレベルには達していないのでしょうね。つまり、某サントリーホールのようにカーテンコールで写真を撮ろうとしている人を係員が制止するのは、とても恥ずかしい行為なのですよ。
 私には、演奏が終わってからまで撮影を禁止する理由が、全く分かりません。
Aventure Number : 3160 date : 2019/9/15

19/9/18-19//