3081(19/3/17)-3100(19/5/1)

今日の禁断 ニコリ


 富谷方面に、おいしいシフォンケーキのお店があるという話を聞いて、行ってみることにしました。情報では、すぐに売り切れてしまうので予約をしなければ手に入らないとか、開店前から並ばないと買えないとかということなのですが、まずは実際に食べてみないわけには予約しようもないので、とりあえず「開店前から並ぶ」というところから始めてみようと。
 その前に、実際にそこを「走って」みることにしました。もちろん、ネットで、ストリートビューです。ところが、その住所のあたりを「走って」みても、それらしいお店が見当たらないのですよ。なんか「住宅地の中」ということは聞いていたのですが、確かにそこには「住宅」しかありませんでした。
 その住所から特定できたのは、こんな「住宅」でした。赤い車が停まってますね。
 前のスペースにちょっとしたプレハブ風の建物があるので、もしかしたらそこがお店なのでしょうか。それにしても、あまりに小さすぎますね。駐車場も2台分しかないようですから、もし並ぶにしても車はどうするのか気にもなります。
 きのうは、開店が11時だということで、その30分前には着いていたいと、10時前に家を出ました。場所は4号線を北上してコストコに行く手前で曲がってそのまま進む、という感じでしたが、ついうっかりそのコストコ前の交差点まで行ってしまったので、そこで左折して、コストコの外側を回って目的地に着くというコースに変更です。
 そうしたら、結構路上駐車をしている車がいたので、もう並んでいるのかと思ったら、実際はもう少し先、そこには車は全然いなくて、駐車場も空いてました。それが10時半ごろでしたね。

 車を降りて見てみると、やはりそのプレハブ小屋がお店のようでした。
 そこは駐車場のすぐ前なので、そのまま車の中で待っていると、しばらくして隣にもう1台車が入ってきました。ですから、そこで車を降りて、このドアの前に並びます。1番乗りですね。そのころには、どんどん車がやってきて、このあたりに路上駐車した人が、後ろに並ぶようになっていました。
 11時になったら、ドアが内側から開いて、このお店を一人で製造から販売までを切り盛りしている女性が出てきました。お店の中はとても狭く、前と後ろにびっしりと製品が並んでいて、中にはほんの2、3人しか入れません。
 私が入っていくと、女性は私に向けてすべての製品の説明を始めて、それから注文を受けて受けていました。その間、後ろの列の人たちは待っているのでしょうね。もう大急ぎで、適当に何個か買ってきましたよ。
 プレーンのほかに、こんな風にいろいろクリームやフルーツが入っているのもありましたね。
 後でサイトを見てみたら、Facebookでこまごまとその日のメニューや予約状況を知らせているようですね。この日は、午後には全部の商品が完売してしまったそうです。
 上の3枚の写真は、そのFacebookから転載させていただきました。
 ということは、別にこんなに早く来なくても、買うことは出来たということになりますね。それよりも、予約さえしておけば好きな時間に来れるのですから、そっちの方が楽でしょうね。
 そのシフォンケーキは、もうとてもふわふわでとろけるよう。絶品でした。どちらかというと、フルーツが乗ってないプレーンの方が、シンプルで美味しかったですね。
 メニューには「抹茶&大納言」などというのもありましたね。抹茶のスイーツは大嫌いですが、これだったらもしかしたら食べられるかもしれません。
Aventure Number : 3081 date : 2019/3/17


今日の禁断 ソニー


 ニューフィルの定期演奏会まであと1ヶ月となったので、Facebookにイベントを作ろうと思いました。毎回演奏会の1ヶ月前に作っていて、そこでチケットを欲しい人を募る、という企画です。ですから、半年前に作っていたはずなのですが、今回その製作をやってみたら、なんだかずいぶん様子が変わっていました。まず、そこで使う写真が最初に選べるようになっていたのですね。これまでは、一通り作ってから、最後に普通のFacebookと同じように写真をアップする、という手順だったんですけどね。それよりも、その写真のサイズが変わっていたのには戸惑ってしまいました。今までと同じサイズ、というか、縦横比で作っておいたのですが、そこで指定されたものは縦横比が全然違っていて、用意していた写真では両端がはみ出てしまうのですよ。つまり、今までは極端に横長だったものが、普通の横長に変わっていたのですね。
 ですから、それに合わせて、もう1回作り直しました。とは言っても、これは演奏会のチラシ(これは縦長)を切り貼りして、横長にレイアウトしたものですから、それをちょっと手直しすれば済むことでしたが。それは、こんな画像です。
 こういうチラシを作るようになったのは、2012年秋の第55回定期演奏会からでした。ですから、このデザイナーさんによるチラシはもう14枚も作られたことになります。そんな中で私は、58回定期のチラシなんかが好きでしたね。
 ところで、私のオーディオ機器も、長いこと使っているとおかしなところが出てきていました。何十年も前に買ったレコードプレーヤーがおかしくなったので買い替えたのは数年前ですが、それも前と同じような片チャンネルが聴こえなくなるトラブルが続発するようになったのですよ。ですから、どうもそれはプレーヤーではなく、アンプの方に問題があるのではないか、と思うようになりました。最近では、もう完全に左の信号が聴こえなくなってしまって、いくらカートリッジの接点を掃除しても治らないので、いよいよその疑いは強くなっていました。
 そのアンプも何十年も前に買ったもので、今ではもはやアンプとしてではなく、フォノイコライザーとしてのみ使っているという状態でした。ですから、そのフォノイコライザーを新しくしてみようと思ったのですよ。最近はLPが見直されているので、こういうものも単品で手に入るような気がしていたのですが、AmazonではMCカートリッジ対応のものは1品しかありませんでした。まあ、5000円ぐらいですし、ダメモトで買ってみましたよ。
 それが届いた時のパッケージはこんなんでした。音響機器を扱っている会社にしては、「音楽」のことは何も知らないのだな、と思いませんか?「五線」は7本ありますし、音符もなんだか微妙に実物と違ってますね。
 イコライザーはこれ。ACアダプターで電源を取って、RCAジャックの入力と出力だけというシンプルなものです。MCとMMでゲインを切り替えられます。ボリュームが付いているので、ヘッドフォン用だと思っていたら、これでライン出力も絞れます。メインのAVアンプのボリュームはジョグシャトルなので、いまいち使いづらかったのですが、これなら「針を下ろしてボリュームを上げる」というLP再生の手順をきちんと踏襲できます。
 もちろん、今までのたまに片方のチャンネルが聴こえなくなるというトラブルは全くなくなりましたから、やはりここに問題があったのですね。心なしか、音そのものもクリアさが増したようにも感じられて、新旧のLPをとっかえひっかえ聴きこんでいるところです。45回転のLPは、SACDを完全に凌駕していることも、再度確認できました。
Aventure Number : 3082 date : 2019/3/20


今日の禁断 デノン


 前回のイベントは、前の形だと招待したい人をこちらで指定することが出来たのですが、今ではそういうことを設定することはありませんでした。ですから、私の場合「招待券が欲しい人を募る」という本来の目的は、あまり果たせないような気がしてなりません。Facebookは、こんな風に勝手に仕様を変えてしまうことを頻繁に行っているので、時には全く役に立たなくなってしまうこともありますね。まあ、最初からそんなに期待をしなければ済むことなのでしょう。
 ですから、もうここを通じてチケットをプレゼントすることはあまりできないだろうと決めつけて、今回からは別の形のキャンペーンを始めてみましたよ。いや、単に人目に付くところに招待券を置いておいて、欲しい人にもっていってもらうというプリミティブなものなんですけどね。
 私の場合は、職場そのものがそんなところになりました。人が集まるメインの場所に、あまり目立たないようにチラシとチケットを置いておいて、「ほしい人はチケットをお持ちください」みたいなメモを付けておいたんですよね。最初のころはそれが全然減らなかったのですが、お彼岸が始まるとどんどんなくなっていきました。まあ、それでも10枚ほどですが、確かな手ごたえでした。
 要は、そうやって知らない人に来てもらう機会を持ってもらうことが大事なのでしょうね。なんか面白そうなものにただで行けることになったので行ってみたら、とても素晴らしい演奏に感動したので、ぜひ次からはチケットを買って又聴いてみたい、と思わせたいのですがね。そんなにうまくいくとは到底思えませんが、とりあえず聴いてもらうことが出来ればな、と思いますね。
 もっとも、そうやって聴きに来たけど、演奏があまりにひどかったのでもう二度とこんな演奏会には来たくなくなった、というケースだってありえますね。これは絶対に避けたいこと、自分たちが楽しむことが、常にお客さんを楽しむことにつながるようなオーケストラでありたいと、常々思っているのですけどね。
 そして、私のオーディオ・セットで、新しく加わったコンパクトなイコライザーがとてもいい働きをしてくれることが分かったので、もはや何の役目も果たすことがなくなったプリメインアンプは、引退してラックから取り外されてしまいました。
 これに近いタイプのアンプでしたが、重さが30キロぐらいありましたから、結構大変でしたね。
 それと一緒に、やはり今の環境では使い道がなくなってしまった2チャンネル専用のSACDプレーヤーも、取り外されてしまいましたよ。
 こちらも、アンプと同じぐらいの重量級、でも、あとから入ってきたマルチトラックのSACDやBD-Aにも対応、さらにはハイレゾ音源をそのままDACにつなげるという機能満載のOPPOくんのフットワークの軽さにはかないませんでしたね。
 これで大幅にスペースが空いたので、はみ出しかけていた新しいLPや、楽譜を収納できるようになりました。ひょっとしたら、これからは必要なものはNMLで聴くことにして、もうノーマルCDは買わず、LPとサラウンド音源のSACDとBD-Aだけを購入する、というスタイルに移行していくかもしれませんね。実際、最近のNAXOSの新譜は全く買ってませんし。
Aventure Number : 3083 date : 2019/3/22


今日の禁断 フレーズ


 お彼岸も終わり、指揮者練習もない週末だったので、愚妻のリクエストでまたまた富谷のシフォンケーキ屋さんへ行くことになりました。ただ、前から予定していれば、ここは予約さえしておけばきちんと取っておいてもらえるのですが、もうお昼近くになった時に「これから行ってみない?」などと言い出したものですから、ちょっと無理かな、とは思いましたね。最近はここのFacebookをフォローしているので、毎回何時頃に品切れになって閉店したのか、という情報は伝わってくるようになっていて、まあお昼過ぎぐらいに着けばギリギリで間に合うかもしれなかったので、とりあえず行ってみることにしましたよ。
 この前来た時に入り損ねた交差点も、今度は間違えずに曲がることが出来ました。そうしたら、4号線から分かれて住宅地に入っていく途中で川の上に架かってい橋が、こんなに立派だったことに気づきました。
 まるで、どっかのテーマパークみたいに、道路の両端がこんな広い歩道になっているのですからすごいですね。いかにも、山を削って新しく造成した高級住宅地、という感じですね。
 お店に着いたら、その前に看板が立ててありました。ということはまだ売切れてはいない、ということなのでしょう。そこで、愚妻だけ降りてお店に入り、私は駐車場に車を入れました。そうしたら、すぐに愚妻がお店から出てきましたね。もうすっかり売り切れていたのだそうです。だったら、看板を引っ込めておけばいいのに、と思いましたけど、仕方がありませんね。
 帰りの道中で信号で止まった時にFacebookを見たら、ちゃんと30分ぐらい前に売り切れて閉店したと書いてありました。「全力で取り組んでおりますが、このところ早くに終了する日が増えております。申し訳ありません」ですって。まあ、お一人でやっているのですから、仕方がないですね。これからは、確実に行ける日に予約ですね。
 愚妻はしきりに悔しがって、帰り道の途中にある、昔よく行っていたケーキ屋さんに寄ってくれといいます。そこで、将監にあるそのお店に行ってみました。
 目的はこれ。苺ムースの上にミルクゼリーが乗った、さっぱりした味のケーキです。
 でも、別の棚の中に「プリンシフォン」という名前のこんなホールケーキが見つかりました。
 シフォンケーキの周りにクリームを塗って、さらにカラメルのクリームという、かなりそそられるケーキです。ホールでしか売っていないようですが、8等分すればさっきのお店のシフォンケーキより1個当たりの単価はずっと安いので、これを買うことにしましたよ。
 カットもしてくれるというので、それもお願いしました。ただ、柔らかいのでカットすると倒れやすくなるので注意してくれ、と言われましたね。
 家へ帰って箱を開けてみると、やはり、見事に傾いていましたね。2切れ残ったのが、こんな感じです。
 別の角度から。確かにかなりフワフワですから、どうしてもこうなってしまうのでしょうね。上のクリームが重たすぎ。
 でも、食べてみると普通のスポンジとあんまり変わらないような気がしました。まあ、これはこれで美味しかったですけどね。
Aventure Number : 3084 date : 2019/3/24


今日の禁断 プーランク


 最近、登録していない番号から私の携帯に電話がかかってくることが多くなってきました。今日などは、岩沼の市外局番からの電話だったので、「来たな」と思いましたね。早速出てみると、案の定「仙台ニューフィルハーモニーの演奏会のチケットが欲しいんですが」と言ってましたね。
 なぜ、そんな電話が私のところにかかってくるかというと、ついこの間こういうタウン誌にニューフィルの定期演奏会の案内を出してもらったばかりだからです。
 これらは、同じ会社から出しているもので、左からそれぞれ名取、大崎、富谷の圏内で配布されているものです。それぞれ、地元にゆかりのある話題などが掲載されていますが、共通してイベント情報のページがあって、そこに毎回載せてもらっているのですよ。その案内の「お問い合わせ先」が、私の携帯番号になっているので、その地方の方から、こんな電話がかかってくるのですね。
 念のため、この方に「岩沼の方ですか?」と聞いてみたら、「亘理です」と言ってましたね。名取版でも結構範囲は広いんですね。そんな遠くから聴きに来てくれるなんて、ありがたいですね。そうなると、仙台市内のプレイガイドを紹介してもあまり意味がないので、当日券をお求めになってくださいと言っておきました。うちは前売り券も当日券も同じ値段ですから、わざわざ遠くのプレイガイドで買うことはありませんからね。
 というか、全席自由ですから、別にプレイガイドで買わなくても、早めに会場の県民会館まで来て、当日券を買って並んだ方が、良い席に座れますからね。まあ、そのためには開演1時間前ぐらいには来ていただく必要があるのではないでしょうか。このところ、お客さんはほぼ1000人近くいらっしゃるようになっているので、開演直前にはこのホールを一回りするぐらいの列が出来ているようですからね。
 4月に入ると、こちらは仙台で発行されているタウン誌「S-Style」に同じように案内が出ることになっています。また、電話がかかってくることが多くなるんでしょうね。
 今日は、ニューフィルの団員がリサイタルをやるというので聴きに行ったのですが、そこでもこんな風にしっかりチラシが配られていましたよ。
 すごく響きの良いホールですから、クラリネットと、そしてゲストのヴィオラの音がとても美しく響き渡っていましたね。お客さんはニューフィル関係者だけではなく、幅広く来ていたようでした。昔のニューフィルの団員に何年ぶりかでお会いしましたが、ニューフィルにいたときより若々しくなっていましたね。
 ソナタっぽいのが3曲と、アンコール・ピースという曲目ですが、共演者たちとのお話なども盛り上がって、トータルで2時間ぐらい経ってました。これだけのリサイタルが開けるだけの共演者に恵まれているのは、素敵なことですね。ちょっとうらやましくなりました。まあ私にはそんなつながりはありませんし、そもそもリサイタルなんてやる気なんて全くありませんけどね。
Aventure Number : 3085 date : 2019/3/27


今日の禁断 アースマン


 この間竹藪で枯れた竹を前の方に持ってきたということを書きましたが、このところ昼間は暖かい日が続いていたので、それの切断作業に取り掛かることにしました。そこで取り出したのが、愛用の電動チェーンソーです。希望としては、ちゃんとしたエンジンチェーンソーを使ってみたいのですが、ガソリンなども保管しておかなければいけないでしょうから、ちょっとそこまでは、という気がしています。でも、あのひもを引っ張ってエンジンをかける、というのを、一度はやってみたいですね。
 電動も、コードレスでバッテリーを使えるものもあるようですが、それはバカ高いので買えません。まあ、年中使うものでもないので、今のコード付きで十分です。
 ただ、最近なんだか切れ具合が芳しくなくなってきているのは感じていました。本当は、定期的にやすりを使って「目たて」を行う必要があるのでしょうが、そんな工具も持っていないので全然やったこともありませんから、当然切れ具合は落ちているのでしょうね。でも、もうそれは「落ちている」などというものではなく、ほとんどのこぎりの体をなしていないほどの情けないものになっていました。それは「切る」という感じの全くしない、ほとんど「こすっている」ぐらいの感触になっていましたからね。当然、枯れた竹を切ろうとしてもとても時間がかかってしまって、これだったら普通ののこぎりを使った方が早いのではないか、というぐらいにまでなってしまっていました。
 かといって、いまさら工具を入手して目立てをするのも面倒くさいので、この際だから新しいチェーンを購入することにしました。それで、ホームセンターに行く前にもしや、とアマゾンを開いてみたら、そんなものまでちゃんと買えるんですね。早速型番をチェックして、同じものを注文したら、翌日には届いてしまいましたよ。1本2000円ぐらい。ついでに、チェーン・オイルもなくなっていたので、それも注文します。
 交換作業は、本体のナットを外して、古い刃と交換するという簡単なものでした。刃にはちゃんと矢印が付いていますから、逆方向に付けることもありません。ものの数分で終わってしまいました。
 新しく届いたチェーンの刃を今までのと比べてみると、特に大きな違いはないように思えました。特に前のが刃が欠けているといったことはないようですし、刃そのものも見た感じは切れそうでしたからね。
 でも、試しに、と、竹を切ってみたら、もう全然違います。そういえば、昔はこのぐらい切れていたなあ、という記憶がよみがえってきましたね。ですから、調子に乗って、運んできた枯竹をほとんど切ってしまいましたよ。
 それと、横に出ている枝も、鉈を使って全部切り取って1か所にまとめておきました。まあ、こんな作業ができるようになったのも、春が近づいてきたしるしなんでしょうね。ニューフィルの「春」の定期ももうすぐです。
 そういえば、大崎市に住んでいる方からも問い合わせの電話が来てましたね。やはり「さきっぺ!」の影響なのでしょうかね。それと、発売になったばかりの「りらく」にも、ちゃんと案内が載ってましたね。ただ、おそらく締め切りには間に合わなかったのでしょう、プレゼントの告知はありませんでした。ここの締め切りは早いので、もう少し早く印刷物が出来てこないと間に合わないタイミングなんですね。でも、これ以上早くすることは、次回以降はちょっと無理なような気がするのですが。
Aventure Number : 3086 date : 2019/3/29


今日の禁断 コンクール


 先週の週末は、篠崎さんの指揮者練習でした。天気予報では、なんだか雪が降るようなことを言ってましたけど、今回の会場は青年文化センターなので、駐車場から外に出ることはありませんから大丈夫でしょう。
 毎回、時間をいっぱいに使っての練習を精力的に行って下さる篠崎さんですが、土曜日は、最初の予定では30分ぐらいのお休みがあったのを、せっかくだからと、そこに管楽器の分奏を入れてくださいました。ラヴェルに関して、やはり分奏が必要だ、ということだったんですよね。それは、とても実のある分奏でしたが、結局私は全乗りだったので全く休みなく吹いていることになりました。でも、最近は寝不足で、よく居眠りをしているのですが、その日は一度も眠気が襲ってきませんでしたね。もう、一時も気を抜けないような瞬間が続いていたせいでしょう。
 そして日曜日は、今度は弦楽器のメンバーが急遽「特訓」を受けることになっていました。少し「早出」してもらって、他の人がウォームアップをしている間に、篠崎さんのピアノを囲んでの調整です。
 雪は土曜日から降り始めていて、帰るころには道路には雪が積もっていました。日曜日の朝もまだ降っていて久しぶりに車の雪下ろしをしなければいけませんでしたよ。今回の練習は、細かいところはとことん細かく突っ込まれましたが、時には全曲を通したりして、徐々に本番モードになっていったようですね。いずれにしても、まだまだ満足のいかないところはありますが、それを乗り越えたところで「楽しい音楽」が待っているのだと励まされて、本番まで頑張っていきましょう。
 会場の日立システムズホールには、全館を閉館して大規模修繕を行う告知が貼り出されていました。それはなんと「平成32年10月から平成33年9月まで」という予定です。なんか、ほんの数年前に工事を行ったばかりのような気がするのですがね。ほぼ丸1年も閉館してしまったら、大変ですね。今度こそは、トイレには全室ウォシュレットを装備してほしいものです。
 この掲示、もしかしたら今頃は「令和2年10月から令和3年9月まで」と書き直されているかもしれませんね。どうせ直すことが分かっているのなら、なぜ最初から西暦を使わなかったのだろう、というのはとても素朴な疑問なのですが、今回の「新元号騒動」では、その疑問はさらに募るようになりました。
 早い話、この日立システムズホール仙台を会場に、仙台市の主催で開かれる一連の催し物のチラシを見ると、そこには「平成」の文字なんかありませんよね。それに限らず、仙台ニューフィルの公式サイトでは、トップページでオーケストラ関係の演奏会のチラシをリンクしているのですが、それらの年号には全て西暦しか使われていません。こと、音楽関係の催し物に関しては、完全な「元号離れ」になっているのですよ。
 別に元号を使うなとは言いませんが、もはやこれは実用性のない単なる「お飾り」だと考えた方がいいものになってしまっているのは、ここからも明らかなのではないでしょうか。
 それをですよ、新しい元号が変わるというだけのことで、全てのテレビ局が一斉にそのための特番を組んだりしているのは、異常です。というか、絶対に当たるはずのない予想を延々と繰り広げているのは、もう虚しさの極致ですよ。
 そして、その結果出てきたのが「令和」などというしょうもないコピーですからね。これはもう、予想されている名前には絶対にさせないぞ、という意地だけで作ったのではないか、と思えてしまいますよ。出典は万葉集なんて言ってますが、あれは絶対ウソですね。最初にこれがあって、それを一生懸命万葉集の中から探し出したんですよ。
 仮に万葉集にあったとしても、その使い方は現代では全然違っています。だって、「令」は「法令」とか「命令」ですよね。「巧言令色」なんて、薄汚い熟語もありますしどう考えても良いイメージはありませんよ。「令嬢」なんて一見高貴な感じがしますが、今ではあざけりの意味合いを含んだ使い方もされていますし、聴いた感じは「令状」(召集令状、捜索令状・・)を連想するだけですからね。そして「和」は「昭和」からのミエミエのパクリでしょ。というか、たった2つ前の元号から1字をもってくるなんて、どういう神経なんでしょう。こんなお粗末な元号なんてありませんよ。
 でも、いいんです。いまでこそ大騒ぎしてますが、そのうちにこんな元号を使うのがいやになって、だれも見向きもしなくなるんですよ。この「新元号」によって、「元号離れ」は確実に増加していくはずです。
 そうなれば、「新元号」を餌にして、世の中が変わっていくような妄想を煽り立てようとする為政者は、もういなくなることでしょう。
Aventure Number : 3087 date : 2019/4/1


今日の禁断 ヒンデミット


 仙台ではきのうも雪が降って、そのために楽天戦が一時中断になったのが全国放送に流れたりしていましたね。今年はいつまで経ってもダウンコートが欠かせません。でも、明日は車のタイヤを交換することになっていますから、そのあとはもう雪が降ることはありません。
 そんなお天気ですから、職場の桜もなかなか開花が進みません。
 これは、おとといの桜。かなりつぼみが膨らんできていますね。
 でも、それから2日経っても、ほとんど変わっていませんね。この間に雪が降っているので、開花運動が停まってしまったのでしょう。
 そんな足踏みはあったとは言っても、ニューフィルの定期演奏会のころには、きっと桜は満開になっていることでしょう。いや、もう散り始めているかも。それに備えての練習は、もちろん順調に進んでいるのでしょうが、私としてはそれ以外のことでいろいろとやっておかなければいけないものがありました。まずは、本番の時のカメラマンです。いや、別に「マン」ではなくて「ウーマン」でも構わないのですが、いずれにしてもニューフィルではステージで演奏しているところを客席から撮影する人は、本職のカメラマンではなく、降り番の団員が担当することになっています。いや、そのようにしたのは私なんですけどね。プロに頼むとお金がかかるので、写真は団員が撮ることになった時に、最初のうちは私が降り番の時に客席から撮っていたのですが、それだと私が乗ったところは写真がなくなってしまうので、他の人に頼むようになっていました。
 それを今回も誰かに頼まなければいけないのですが、今まで頼んでいたうちのパートは今回はみんなダメなようなので、ここはひとつ新しい人材を発掘することにしました。それでほかのパートを見渡してみると、クラリネットが見事に前半と後半でメンバーが入れ替わっていたので、それぞれ降り番の人にお願いしようと交渉してみたら、すぐに快諾してもらえましたよ。お一人は全くの初体験、どんな写真が出来てくるか楽しみです。いや、同じものを撮っても、それぞれ個性が出ますからね。
 その演奏会が終われば、もちろん次の演奏会に向けての練習が始まります。もうすでにパート譜も行き渡っていますから、もう譜読みを始めている人もいることでしょうね。次の演奏会では、3曲あるうちの2曲は、もう私は何回もやっているのですぐにでも吹けますが、残りの1曲が全く初めて演奏するものですから、これはだいぶ前から目を通していました。このパート譜はIMSLPでダウンロードできるので、もう曲が決まった時点でそれをプリントして、さらい始めていましたね。別に私が本番でそれを吹くわけではありませんが、担当者が急に休んだので代わりに吹く、いわゆる「代吹き」の機会は必ずありますから、それに備えておかなければいけませんからね。
 まあ、普通の曲だったらそこまではしないのですが、なんたってこの曲は難しすぎます。特に、3曲目の最後には、とんでもないソロが待ってます。とりあえず、このソロだけでも早いうちになじんでおかないと、いざという時に恥をかきますからね。
 でも、実際にさらってみると、確かに難しいのですがきちんとやっていればどんどん吹けるところが増えてきて、なんとなく全部吹けるぐらいになってしまいましたよ。これだったら本番でも吹けるかもしれないとさえ思えるようになっていましたね。でも、なんせこれだけの美味しいパートですから、他の人もやっぱり吹きたいだろうな、とも思いましたけどね。
 でも、この間の指揮練の休憩時間に、この演奏会のパート決めをやったらば、なんかみんなあまり積極的にやりたい曲を申請してこなかったので、ダメモトで私が希望を出したら、それが通ってしまいましたよ。これは想定外、こうなったら本気でさらわなくては。
 今までは、このソロの部分だけしかやってなかったのですが、改めて最初から見ていくと、ここ以外にも面倒くさいところが山積みでした。次回はメインは乗らないので少しは楽をできるかと思っていましたが、それはちょっと甘かったようです。
Aventure Number : 3088 date : 2019/4/3


今日の禁断 ウェーバー


 ニューフィルの定期演奏会の本番まであと2週間となりました。このタイミングで、「Kappo」という雑誌が私の元に届きました。
 別に定期購読しているわけではなく、「見本」として送ってくれたものです。買えば700円ぐらいします。この雑誌は、「プレスアート」というところから発行されているのですが、そこが出しているもう一つのタウン誌「S-style」の編集部に演奏会の企画書と一緒に招待券を送ったら、こちらにその案内を掲載してくれたので、その実物を送ってくれたのですね。たまには毛色を変えようとこちらに回してくれたのでしょう。ありがたいことです。
 その記事は、こういうのです。
 中の説明文は、私の企画書をもとに、編集の方が作ってくれました。ゲラを送ってくれて、訂正箇所がないか確認してくれと言われたのですが、私でも書けないような素晴らしい文章だったので、一切訂正は行いませんでしたよ。
 ここと、前回は一式送ったのに掲載してくれなかった「りらく」でも、ちゃんと案内を載せてくれていました。
 ここは掲載紙を送ってきたことはありませんから、本屋さんで立ち読みしたら、確かにチラシの画像は載ってましたが、コメントは一切ありませんでしたね。まあいいんです。載せてくれさえすれば。
 演奏会に関しては、これでもう私がやることはほぼ終わって、あとは本番に向けてきっちりコンディションを整えることしかないのですが、その前に「かいほうげん」をもう1回発行すると言ってしまったので、ちょっと焦っているところです。まあ、今回は大口の投稿が期待できるので私はあまり作らなくてもいいのですが、やはり1つぐらいはないとちょっと足らなくなりそうなので、ネット中を探し回って、やっと目的のこんな画像を入手しました。
 これは、ジャン・ジャック・ルソーが書いた「Dictionnaire de musique(音楽辞典)」の最後についている楽譜集です。この左上の楽譜が欲しかったのですよ。これさえあれば、次の定期演奏会の中の曲目に関するトークが、一つ作れますからね。分かりますよね、このメロディ。
 もう一つ、この号のメインとなるのが、来年の春の定期演奏会に初めてニューフィルと共演が決まった指揮者さんの紹介です。これは、写真とプロフィールがこの方の公式サイトにあったので、そのまま使えます。ただ、そのサイトには、「使用をご希望の方は必ずこちらまでご連絡ください。」とメールフォームが指定されていたので、めんどーくせーな、と思いながら連絡をしてみました。今まで、他の指揮者でそんなことをしたことはありませんでしたからね。そうしたら、瞬時に「お問い合わせありがとうございます」という返事が届きました。」そこには「確認出来次第、こちらからご連絡を差し上げます」となっていました。まるで通販サイトみたいに、これは自動送信されているのでしょうね。指揮者さんもそういうことをやる時代になったんですね。
 でも、それから30分もしないうちに、ご本人から「どうぞお使いになってください」という丁寧なメールが届きました。これで、こちらの準備もほば整いました。
Aventure Number : 3089 date : 2019/4/5


今日の禁断 パヴァロッティ


 前回ちょっと書いた、今度の「かいほうげん」のための原稿ですが、その下書きとして軽くまとめてみました。

 「トゥーランドット」と言えば、プッチーニの最後のオペラのタイトルとして有名です。その中で歌われるテノールのアリア「誰も寝てはならぬ」は、日本人だったらおそらくほぼ全員が知っている超有名曲ですね。もちろん、それは2006年のトリノオリンピックで、フィギュアスケートの荒川静香がテーマ曲として使っていたからです。
 それ以前、ニューフィルでは、2000年11月の第33回定期演奏会でこの曲を演奏していました。当時はすでに「3大テノール」のレパートリーとして知られてはいましたが、まだそれほど認知度は高くはありませんでした。
 それから二昔ほど経ったころ、ニューフィルはまた同じ「トゥーランドット」というタイトルが付いた曲を演奏することになりました。それは、今度の秋の定期演奏会の中曲、ヒンデミットの「ウェーバーの主題による交響的変容」という、4つの曲から成る作品の2番目の曲です。これもやはりプッチーニのオペラと関係があるのでしょうか。いや、ここには「ウェーバーの主題による」とありますから、その主題は1786年に生まれ1826年に亡くなったカール・マリア・フォン・ウェーバーの作品からとられていたものなのでしょう。ですから、それがその1世紀後、1924年に作られたプッチーニのオペラから引用されたものではありえません。
 実は、プッチーニがこのオペラを作った時の台本はオリジナルではなく、古くからペルシャ地方に伝わる民話をもとにして、イタリア人のカルロ・ゴッツィという人が1762年に作った戯曲が原作になっています。ですから、プッチーニ以前にこの戯曲に音楽を付けた人もいるわけで、その一人がウェーバーでした。彼は1809年に、ドイツの劇作家シラー(ベートーヴェンが「第9」の終楽章の合唱のテキストに用いた詩を書いた人)が「トゥーランドット」をドイツ語に訳した戯曲への付随音楽として作曲したのです。その時に、テーマとして選んだのが、前回のルソーの「音楽辞典」に掲載されていた「中国の歌」というタイトルのメロディでした。これですね。
 この付随音楽の楽譜は消失してしまいましたが、後にその序曲が4手連弾に編曲されたものは残っています。その始まりのプリモの楽譜は、こんな感じです。これは、ルソーの楽譜と全く同じものですね。
 これは、下のQRコードを読み取ると、ちょうどこの部分まで聴くことができます。
 そして、ヒンデミットです。なんと、その曲ではこのテーマがフルートのソロによって現れます。
 これも、ルソーが紹介したメロディが使われていますが、そこにちょっとひねりを入れているのが、いかにもヒンデミットらしいところでしょうね。ウェーバーの「序曲」は、延々とこのテーマが繰り返されますが、ヒンデミットの場合はそれが様々な変奏になっており、オーケストレーションも手の込んだことをやっていますから、こんなのどかなテーマだからと思って油断をしていると、ひどい目に遭いそうです。
Aventure Number : 3090 date : 2019/4/7


今日の禁断 エキストラ


 きのうの練習は合奏だったので、やっと「かいほうげん」のための写真を撮ることが出来ました。毎回団員の方々に順番に書いてもらっている自己紹介みたいなものなのですが、原稿は届いていたのにまだ写真がなかったのですよ。
 それはヴィオラの人だったのですが、私が休憩時間にカメラを構えると、それを見ていたヴィオラのボスが、さっそく冷やかし始めました。まじめくさってポーズを取っている本人をからかっているみたいですね。なにかの記念にと、それもしっかり撮っておきました。もちろん、他の人が入ってないきちんとした写真も撮りましたよ。
 ニューフィルは、こんな感じでとても家庭的な雰囲気、若い人からお年寄りまで仲良く練習に参加しています。ですから、ヴァイオリンあたりでは人数も少ないですから、入ればとてもやさしく扱ってくれるはずですよ。腕に覚えのある方もない方も、ぜひ仲間になってほしいですね。
 じつは、先日公式サイトの投稿フォームで、そのヴァイオリンの入団希望の方から「見学に行きたい」という連絡が来ました。ですから、さっそくコンマスに連絡してそこにあったアドレスに返事をしてもらったのですが、なんだかエラーになってメールが届かなかったようなのです。それは携帯メールでしたから、もしかしたら着信拒否の設定になっていたのかもしれませんね。せっかく連絡をいただいたのにこちらからはもう連絡の取りようがなかったので、公式サイトのトップページに異例のメッセージを出しておきました。先方が返事が来ないので不審に思って見るかもしれませんからね。でも、今のところは何の反応もありません。ですから、ここにもこんなことを書いたのですが、ここを見る可能性はもっと低いでしょうから、何の効果もないでしょうけどね。
 でも、せっかくの朗報だったのに、こんなことでダメになるのは、悔しいですね。
 この写真で、こんどの「かいほうげん」に必要なものは、私が準備するのはすべて揃いました。あとは、隔号で連載しているシリーズの原稿さえ届けば、すぐにでも発行できるようになっています。
 そこでは、これまでに集まった定期演奏会の案内が載ったタウン誌も紹介されています。ただ、「りらく」は掲載紙を送ってはくれないので、きのうの夕食を食べたお店にあった今月号から、写真を撮りました。
 これを修正したらスキャナーで読み取ったような画像が出来上がったので、それを使います。それにしても、コメントを一切入れないというのはどういうことなのでしょうね。他の雑誌では、暖かさがこもったコメントが入っているというのに。前回は資料を送ったのに掲載してくれなかったので、これはもう縁を切られたかなと思って、もう送るのはやめるつもりでしたが、まあ手間は一緒なのでダメモトで送ったらこんな扱いでした。「載せてやってるんだから、ありがたいと思え」と言われたような気分です。こうなったら、めげずに次回も送るしかないですね。
 もう一つ、演奏会が終わってから必要になるものを頼まれました。それは、収録したCDやBDなどのカバーを作るための画像です。これまでは、チラシを作った人がそれも作ってくれたのですが、前回からそれが出来なくなったので、私が作ってみたら、それが採用されて、今回も頼まれました。要は、チラシにあった不必要な文字を消す、という作業なのですが、一応こんなのが出来ましたよ。
 オリジナルはこちら。
Aventure Number : 3091 date : 2019/4/10


今日の禁断 イーグルス


 今年の楽天は、調子がいいですね。先発ピッチャーが2人も離脱しているというのにとうとう1位になってしまいましたよ。そして、今日は同率1位のソフトバンクとの試合をテレビでやっていました。私はCSでスポーツ中継を見るほどのマニアではないので、地上波のNHKでCMなし、ノーカットでやってくれるのはありがたいですね。しかも、これは音声がサラウンドではありませんか。私の部屋をサラウンド仕様にしてからは、映画などはすっかりそれが堪能できるようになっていましたが、野球中継をサラウンドで見るというのは、全く初めての体験でした。いやあ、応援の声や太鼓で包み込まれる感じ、いいですね。試合も相手のオウンゴールで勝ってしまったのでこれ以上のことはありません。
 ところで、いつも気になっていたのですが、選手が帽子などに付けているこのマークは、休団のマーク(↓)の一部を取ったものですよね。
 このマーク自体は、いかにも「鷲」が翼を広げているようでカッコいいのですが、その左端だけを切り取って上のようにするとなんだか「モ」という字に見えてきませんか。あるいは「毛」とか。ですから、いつもこれを見ると、なんで「モ」なんだ、と思ってしまいます。
 でも、もしかしたら、そこにはちゃんとした意味があるのかもしれません。この球団の前身は近鉄バファローズですよね。そして、そこのキャッチフレーズは「猛牛打線」でした。ですから、その「猛牛」の頭文字の「モ」を、デザイナーはこっそり忍び込ませたんですよ。ここに。
 まあ、こんなロゴマークなどは、いくらでも好きなように解釈できますね。というか、そこには決して部外者には理解できないようなその会社のポリシーなどがしっかり込められているのでしょうね。
 先日、車で街中を走っていたら、信号待ちでこんな看板が目に入りました。
 なかなかセンスの良い看板のように見えたのですが、そのロゴマークの文字を見てちょっと変だな、と思ってしまいました。「Risk Gird Concierge」ですから「リスク・ガード・コンシェルジュ」でしょうか。最近は、この「コンシェルジュ」というフランス語がすっかり定着した感がありますが、こんな保険会社でもちょっとおしゃれにこの言葉を使うようになったのでしょうね。
 それはいいのですが、その前の「Gird」がちょっと気になります。確かに、この言葉には「身を引き締める」といったような意味もあるので、間違いではないのかもしれませんが、同じ「ガード」だったら「護る」という意味の「Guard」を使う方が、普通なんじゃないでしょうか。ですから、これはかえって会社のイメージを損ねることになってしまうのでは、と心配してしまいます。と思って公式サイトを見てみたら「リスクガードコンシェルジェ(Risc Gird Concierge)を略した造語です。」なんて書いてありましたよ。これはもう、言葉に関する感覚が完全に麻痺していますね。
Aventure Number : 3092 date : 2019/4/12


今日の禁断 ベーレンライター


 ニューフィルの定期演奏会まであと1週間、来週の今頃は本番の翌日で、前日の打ち上げの余韻をかみしめながら家でゴロゴロしているのでしょうか。いや、きっと、何週間も休みがつぶされたと愚妻にこぼされて、買い物なんかに付き合わされているのかもしれません。
 今回の指揮者の篠崎さんのリハーサルは、最初の時に録音してありました。まずは客観的に自分の音を聴いて、その後のリハーサルに備えようと思ったんですね。ところが、その録音を聴いて、あまりのひどさにもう全部を聴く気はなくなってしまいました。一応それまでには団内できちんと合奏はやっていたはずなのに、もう、その合奏自体がメロメロ、とてもオーケストラの音とは思えないおぞましいものでした。ですから、その中で私の音は、もうピッチが合っているのかどうかもわからないほどのお粗末な様相を呈していたのです。
 それから、何度もリハーサルを繰り返し、最近はエキストラもたくさん入ってきてくれて、おそらくかなりまともなものになっているだろうと、きのうは再度録音をしてみようと思いました。うまい具合に、その日はまず最初に全曲を通してみるというやり方をしていたので、まずはきちんと曲自体の仕上がりを確認することもできるでしょう。
 それはもう、最初の録音とは雲泥の差でした。まだまだ傷はありますが、それをきちんと修復すれば、お客さんに聴かせても恥ずかしくないほどのものになっていましたよ。やはり、これまでに重ねたリハーサルは、確かな成果を上げていたことが確認できました。そういう中で私の音を客観的にチェックしてみると、やはりかなりのやばいところが見つかりました。自分ではぴったりはまっていると思っていたところが、ピッチもリズムもガタガタなんですね。まずは、あと1週間でこれらの箇所をきっちり直していかなければいけないでしょうね。
 今日のリハーサルも、篠崎さんはミリ単位の精度で、各パートの修正を行っていました。それはもう、情け容赦のない厳しいレッスンなのですが、篠崎さんはやみくもに精度だけを追求するのではなく、それをやった先には必ずあるはずの「音楽の楽しさ」を明確に提示してくれますから、こちらもやる気になってしまいます。
 そんな中で、私は「幻想」の第3楽章の、オーボエとコール・アングレの掛け合いが終わった後のフルートとファースト・ヴァイオリンのユニゾン(↑)で、つかまってしまいました。なんと、コンマスと二人だけで吹いてみろと言われたのですよ。そのあとは、後ろ半分のプルト、そして、前半分のプルトの人たちと一緒に吹かされたのです。これには、かなりビビりました。でもまあ、ここで恥をかくのも一つのステップだと思って俎上に載せられましたよ。ただ、このあたりは音も難しくないし、もう十分にさらってありますから、そんなに失敗はしないはず。さらに、ここでひそかにいつもやっていることと同じことを試してみようと思いました。それは、このフレーズを一息で吹くことです。普通は、このブレス記号のところで息を取っていますね。ただ、そもそもヴァイオリンはこんなところでブレスは必要ありませんし、おそらく一人で吹くときは難なくノンブレスでもできるはずです。でも、オーケストラの中でのストレスの下でそれをやる自信はないので、ここでは「循環呼吸」を使っていました。それが、今まではコンディションがよければ大体成功していましたから、こういうところではどうかな、という、自分自身のテストです。
 それは、ほぼ成功していたようでした。まあ、コンディションもよかったのでしょうね。ですから、本番へ向けては、これが失敗しないようなコンディションをそのまま保つ、ということが、当面の目標になったようです。いや、本当はもっと立派な目標を持つべきなのかもしれませんが。
 この部分、スコアを見てみたらファースト・ヴァイオリンは「ソリ」という指定がありましたね。でも、パート譜には何も書いてませんし、ニューフィルもトゥッティで演奏しているのでしょうね。
Aventure Number : 3093 date : 2019/4/14


今日の禁断 ドロップシャドウ


 今回も、新しい「かいほうげん」は予定通り発行することが出来ました。先週の金曜日の時点で、まだ原稿が届かなかったものが1件あったのですが、それはいつもだと6ページぐらいは使うことが分かっていましたから、余裕を見て7ページ分の空きを作っておきました。結局、原稿が届いたのは金曜日の深夜、実際に開いたのは翌土曜日の朝でした。
 その日は指揮者練習の1日目、お昼過ぎには出かけなければいけませんから、午前中いっぱいを使って編集作業の開始です。まず、テキストを見てみると、やはり7ページは必要だということが分かりました。もう予想通りですね。そして、今までは、そのテキストを全部Wordに流し込んで、そのあとでレイアウトを決める、というやり方をやっていたのですが、今回から少しやり方を変えることにしていたので、それの実践です。つまり、そのやり方だと、ページの区切りがなくなってしまうので、前の方で修正すると後ろのページまで影響が出てしまって、とても手間がかかります。さらに、そこで出来た7ページ分のファイルを16ページにまとめるときに、なぜかWordでは書式が変わってしまって、せっかく作ったレイアウトが崩れてしまい、それも修正しなければいけません。
 そんな手間を省くために、今回はまずしっかり7ページ分の区切りの付いた白紙のページを用意してその中にそれぞれ透明のテキストボックスを何個か作って、テキストは項目ごとにそれぞれのボックスの中に流し込むことにしたのです。そうすれば、ページに変更は及びませんし、レイアウトも自由にできますからね。
 いや、そんなことは、おそらくプロの現場では普通に行われていることなのでしょうからいまさら、という感じがしますけどね。確かに、こんなに楽になるのなら、もっと前からやっておけばよかったと思っているところです。
 そんなわけで、その日のうちに必要な画像も全部見つかって、レイアウトは全部決まりました。あとは画像にそれぞれ必要な処理を施して、このファイルは完成してしまいました。
 そして、2日間の怒涛のような指揮者練習が終わり、日曜日の夜には全16ページ分のファイルの作成です。これも、テキストファイルを使っていたファイルでは、連結した後の変化は書式上は皆無でした。ところが、今度はそのテキストファイルの中のフォントが変わってしまうという別のエラーが発生していたのですよ。これは、自宅で作業をしたので、Wordは最新のバージョンですよ。なんで、こんな初歩的なエラーに気づかないのでしょうね。
 いずれにしても、それで編集作業は完成、月曜日には印刷できるようになりました。
 その時も、10枚ぐらい印刷し終わったところで、前回あったような汚れが出てきたので、直ちにプリンターを止めてドラムの掃除です。前も、わざわざサービスを呼ばなくても、これをやれば改善されていましたからね。ただ、それもしばらくしてくるとまた汚れたので、もう一度同じことやろうとして、カバーを外して、さらに掃除をするための穴を空けるためにもう一つの部品を外して、それをちょっと傾けたら、その中から大量のトナーが飛び出してきました。どうやらそれは、廃トナーのタンクだったようですね。これは、今までは定期的に来ていたサービスの人が捨てていたのですが、しばらく呼んでいなかったのでたまってしまっていたのでしょう。というより、この廃トナーの影響で汚れが出ていたのでしょうね。ですから、そのタンクもきれいにして、再度プリントをはじめたら、今度は最後まできれいなままで印刷が終わりました。
 そして、きのう、完成品がみんなに配られました。最初のページはこんな感じ。実はまだ会場が正式には決定していないので、この情報は公式サイトには出てはいません。でも、とりあえず指揮者だけは決まったので、ここで一足先のご報告です。
 あとは、時折公式Facebookには載せていた情報です。
 すべて、チラシの画像が効果的に使われていますね。これの今後に関する情報も、いずれ公になるのでしょう。
Aventure Number : 3094 date : 2019/4/17


今日の禁断 コンクール


 これがやっと文庫化されたので、遅まきながら読んでいるところです。ハードカバーが出たときには各方面で絶賛されていたので期待して読み始めましたが、その途中でこれがもう映画化されているという情報が入ってきたので、そんなことも併せて読んでいるところです。その映画版では、主役の4人だけが公表されているようですが、私が知っているのはそのうちの2人だけです。でも、その2人はまさに適役という感じですね。特に松岡茉優ちゃんは、まるで彼女をモデルにした書かれたのではないかと思われるほどのはまり役なのではないでしょうか。もちろんそんなことはなく、作者は「映像化は絶対無理」と言っているのだそうですから、そもそもあり得ないのですが、もう読んでいても茉優ちゃんの表情やしぐさが浮かんできてしまうのですから、すごいですね。
 今のところ、第3次予選のところまで読み終えました。とにかく、作者の音楽に対する愛がいたるところにあふれていて、圧倒されっぱなしです。ですから、これに実際の演奏で音が加わったものを映画で見たりすれば、さらに圧倒されるのか、あるいはあまりのしょぼさにがっかりするのかどちらかなのでしょうね。本当に、この世界を映像や演奏の音だけで表現するのは、絶対に無理だと思ってしまいますから、おそらくがっかりするでしょうね。
 無理だと思うのは、この登場人物たちが演奏して受けた印象を、作者はものすごい語彙で描写しているのですが、映画を見た人がそれと同じ体験を得られることは絶対にありえないからです。まあ、そんなことも含めて、どの程度この小説の世界に迫れるのかを見ること自体は、とても興味はありますけどね。
 そんな、音楽を演奏することについて突き詰めて考えさせられるものを読んでから、私は明日の本番のためのリハーサルに臨むことになるのです。
 駐車場のこともあるので、少し早めに裏口の前に行ったら、搬入口の前に車が停まっていて、楽器を運んできたトラックが駐車するところがなくて困っているようでした。でも、それは実は今回使う特殊楽器を運んできた車だったんですね。
 まずは、「幻想」につかう鐘です。終楽章に登場しますね。
 そして、似たような形の鍵盤楽器が2台です。「チェレスタが2台ある!」なんて言っていた人がいましたが、向かって左は確かにチェレスタですが、右側は「キーボードグロッケンシュピール」です。わたしはこんなトークを書いていたことがありますが、実物を見たのはこれが初めてです。これは「魔法使いの弟子」に使います。実際に演奏の中で聴こえてくる音は、とてもキラキラしていてチェレスタとは全然違いますね。
 これは、「スペイン狂詩曲」のリハーサル。ここでは、ハープの向こう側にチェレスタがあります。
 こんな珍しい楽器を見るだけでも、明日の演奏会は価値がありますよ。本番は6時から県民会館です。全席自由、当日券も前売りと同価格、1枚1000円です。よろしく!アンコールもありますから。
 アンコールと言えば、先ほどの本では「アンコール」という言葉の使い方がちょっと、ですね。演奏のプログラムが終わって、いったん引っ込んでから拍手にこたえてまた出てきてもう1曲演奏するのが「アンコール」、なにも演奏しないで拍手だけ受けるのは「カーテンコール」です。
Aventure Number : 3095 date : 2019/4/19


今日の禁断 レリオ


 ニューフィルの定期演奏会は、滞りなく終了しました。もうすでに録音も手元にあって、それを何度も聴き返したところですが、なんかとてつもなく完成度の高い演奏を聴いているように感じるのは、錯覚なのでしょうか。
 これが、公式BDとCDのセットです。もう出来上がりました。このカバーの画像は、この記録担当のWさんのリクエストで、前にチラシを加工したものにさらに手を加えたバージョンです。こんな素敵なセットが一夜にして届いてしまうのですから、相変わらずのWさんの神業です。
 私などは、今回は何のトラブルもなく録音は出来たものの、最後の曲の長さを見誤ってハイレゾの最大録音時間を超えてしまって2つのファイルにまたがって録音されてしまったので、その修復作業で四苦八苦していて、やっと先ほど全曲を公式サイトの掲示板からリンクできるようにアップしたところです。
 そんなことになったのは、当日になって「幻想」の前にナレーションを入れることになったからです。私がゲネプロに間に合うように車を走らせていると、突然団長からメールが届いて、指揮者の指示で急遽ベルリオーズがこの曲の前に付けたコメントを陰アナにしゃべらせる、というプランが実行されることになったというのです。ついては、その役目を同じフルートパートの降り番の人にお願いしたいので、根回しをよろしくお願いしたい、というものでした。早速本人に連絡したのですが、当然のことながらそんな依頼には戸惑っていたようです。
 それでも、会場にやってきたらすぐに原稿を渡されて、「幻想」のリハーサルの前にぶっつけでそのMCをやらされてしまいました。そのあとは、出番前のギリギリまで、着替えもしないで練習していましたね。
 今回は私は全乗りで、しかも1曲目から、曲の最初にほとんど裸で音を出さなければいけないという、とても緊張する場面がありました。さっきの「幻想」のリハーサルでは、そのMCが終わると、何の合図もなしに指揮者が曲を始めようとしたために、楽器を構える暇もなく、慌てて音を出さなければいけませんでした。でも、それでも何とかまともな音は出せたので、逆にそれで自信みたいなものが付きましたね。本番では、MCの最後の言葉も覚えましたから、余裕をもって構えられました。
 そのオープニング、篠崎さんは、いったん出てきてお辞儀をした後、オーケストラに向いたところで照明をおとすという演出をとりました。真っ暗な中でMCが流れ、それが終わった瞬間に明かりが入り、曲が始まるという段取りですね。これをやっている時に、私は3年前のサントリーホールを思い出していました。その時も、この曲は暗いところから始まっていたんですよね。もちろん、私はステージではなく、オルガンの前の客席の合唱団の中にいたんですけどね。
 その時に、最後に受けた拍手を、とても感銘深く味わっていたことを思い出しました。なんか、ちょっと隙間はありましたが、きのうの県民会館のお客さんは、あの時のような温かい拍手を送ってくれていたような気がします。
 なんて、今になって振り返るとそんな感慨にも浸れますが、現場ではいつになく緊張していたような気がします。なんと言っても、第3楽章の最後のあたりのソロを、もしかしたら完全に落としていたかもしれないと思うと、ぞっとします。前の小節までちゃんと数えていたのに、なんかそこでソロを始めるのが間違っているような気になってしまいました。でも、瞬間的にそれが間違っていることに気づいて、慌てて吹き始めたんですよね。ですから、私の中では完全に頭の1拍は出遅れたと思っていたのですが、録音を聴いてみるとそんな躊躇のあとはほとんど分かりませんでした。ですから、「録音を聴いてがっかり」するよりは、ほっとすることの方が多いような気が、私はするのですけどね。
Aventure Number : 3096 date : 2019/4/21


今日の禁断 タピオ


 定期演奏会が終わったので、その曲目がデザインされていたFacebookのカバーを更新しました。


 つまり、この焼肉屋さんの壁に貼ってあった3人の作曲家の写真を貼り換えた、というだけのことなんですけどね。
 このお店は、泉パークタウンにあるショッピングモールの2階のフードコートの一角にありました。数年前そこの写真を撮って、このような使い方をしていたのですね。
 ところが、つい最近久しぶりに同じ場所に行ってみたら、このお店はもうなくなっていました。そもそも、ここがオープンした時にはモスバーガーだったのですが、今では、次のテナントも決まっていないようで、なにもない状態になっていましたね。そういえば、1階にあった「ローラ・アシュレー」も、いつの間にか別のお店に変わっていましたね。
 ただ、駐車場からすぐのところにある楽器屋さんは、開店当時からずっと変わらないでそこにありました。お隣の本屋さんは、まだ本は売ってますが、その中には本屋以外のスペースの方が広くなってしまったようですから、そろそろ本屋さんもなくなりそうな気配ですけどね。
 その楽器屋さんでは、フルートも売っているので、ちょこっと冷やかしにのぞいてみました。そうしたら、そこにいた店員さんが「なにかお探しですか?」みたいな感じで声をかけてきました。いつもは相手にしないのですが、最近ちょっとアルトフルートが欲しいな、と思っていたので、「アルトはありますか?」なんて答えてしまいましたよ。そうしたらその人は、ずいぶん熱心に、別のお店にはないかどうか調べたりしていましたが、そんな特殊なものはそもそもこのお店では店頭にあるわけがないので、「なんだったら、見本をご用意しましょうか」などと言ってきました。「決して、それでお買い上げいただこうなんて思ってませんから、取り寄せだけでもいかがでしょうか」とまで言ってくれたので、その熱意に押されて、軽いノリでお願いしてしまいましたよ。
 というのも、実はアルトで安いものはないかネットで調べたら、パールの製品が他のメーカーに比べて大幅に価格が低く設定されていました。その中には、管体まで銀製の製品まで揃っていましたし、ここのフルートは評判が良かったので、それを実際に吹いてみたかったのですよね。まあ、7月には東京に行くことになっているので、その時にでも大きな楽器屋さんに行って試してみようかと思っていたのですが、ここでそれが出来るんだったら手間が省けますからね。
 彼は、すぐにでも手配できそうだったのですが、一応こちらの定期演奏会が終わるまではここまで来るような暇がないので、それが終わったら、ということにしておきました。そうしたら、演奏会が終わった次の日に「品物が届きましたので、いつでもいらして下さい」という電話が来ました。実は、その方は店員さんではなく、そこの音楽教室でフルートを教えているインストラクターだったんですね。それで、実際に彼もその楽器を吹いてみたいというので、昨日の午後に行ってきました。
 楽器は、まだ梱包されたままだったものを、その場で開いてくれました。そして、レッスン室に案内されて、そこで好きなだけ吹いてくださいと言われました。実は、楽器を試奏するスペースなんかなかったようだったのでちょっとその点が心配だったのですが、ちょっと裏手に、たくさんのブースがあったんですね。
 そこで、本当に好きなだけ試奏してみたら、この楽器はそんな値段とは思えない素晴らしいものであることが分かりました。アルトフルートは前から「仙台フルートの会」の楽器をずっと持っていた時期がありました(今は、もう会自体がほぼなくなってしまったので、そちらの会員さんに返してあります)。ですから、ニューフィルでも時折「惑星」なんかで吹いていたのですが、そのサンキョウの楽器より吹きやすいし鳴りはいいしピッチも正確だし、値段を考えればもうこれ以上のものはないと判断して、その楽器を買ってしまいましたよ。
 まあ、このところ大変な思いをしてきたので、それに対する「ご褒美」でしょうか。もしかしたらニューフィルでまた使う機会もあるかもしれませんしね。
 さっそく、ジョリヴェの「呪文」なんかを吹いてみました。前は出せなかった高音のG(というか実音D)がちゃんと出たのには感激です。そう、前の楽器と、その頃の私の腕では、高音のE♭(実音B♭)以上はまともな音が出ませんでしたからね。
Aventure Number : 3097 date : 2019/4/23


今日の禁断 ストラヴィンスキー


 新しく入手したアルトは、本当に吹きやすく、長い時間吹いていてもそんなに右手が疲れません。前のサンキョウはこれがとても辛かったのですが、そんな思いはほとんど感じられないのは、なぜなのでしょう。楽器のサイズは全く同じなのですが、音が出しやすいと自然に腕も楽になるのでしょうね。
 そんな感じで、それこそ「ダフニス」とか「ハルサイ」のパート譜をDLして吹きまくっていたら、いきなり音が出なくなってしまいました。最初は、あまり吹いたので口がおかしくなってしまったのかな、とおもって、アンブシャーをいろいろいじってみたのですが、全く変わりません。ということは、もしや壊れた?やはり安物は壊れやすくなっているものなのでしょうか。ちょっとがっかりです。
 確かに、キーを調べると、左手の親指で押さえるキーがなんだか動きが変で、キーの開きが狭くなっています。そこには、スプリングがきいていない感じ、外れてしまったのでしょうか。よく見てみると、そのキーをポストに固定するネジが、飛び出していましたよ。
 つまり、反対側のポストからネジが外れている、ということですね。たしかに、ここは全く固定されいない状態になっていましたから、キーが閉まらないのは当たり前でした。
 こんなトラブルだったら、別にお店に持っていかなくても自分で直せます。抜けているネジをもとに戻せばいいだけですからね。
 ただ、直接そこにドライバーは当てられないので、邪魔になっていたトリルキーをまず外します。
 後はそのままネジを締めるだけですから、すぐに直りました。
 もちろん、吹いてみたら前と全く変わらない状態になっていましたよ。
 もしやと思って、前回載せた写真を拡大してみたら、その時にはすでにネジが飛び出していたんですね。全然気が付きませんでした。出荷時にこの状態だったのでしょう。それが、急に過酷な使われ方をしたので、振動で緩んできて、とうとう外れてしまったのでしょう。
 さるアジアの国の人だったら、これを持ち込んで新しいものに代えてくれ、とか、工場見学をさせろとか言うのかもしれませんが、私は慎み深い人間ですから、そんなことはしませんよ。というか、この程度のことができないような人は、フルートを吹く資格はありません。自分の楽器なんですからね。
Aventure Number : 3098 date : 2019/4/25


今日の禁断 ヤマトヤ


 もうすぐ年号が変わってしまうので、今まで使っていた年号はもうやめて新しいものを使うというのは、この国の国民全てに課せられた掟なのでしょう。誰もそれに逆らうことは許されません。ですから、私の職場でも、お客さんが年間の掃除料などを納めに来た時の領収証も、しっかりその新しい年号に変えなければいけません。しかし、まさかこんなことが起こるなんて予想もしていませんでしたから、その、もう使ってはいけない年号の入った領収証は大量に印刷されて倉庫に眠っています。いくら掟でも、一応「民主国家」なので、それを全部無下に廃棄することまでは要求されないでしょうから、こんな風に前の年号を塗りつぶして、その上に新しい年号を印刷することにしました。
 印刷してあったのは下のように「年」とハンコが入っていないもの。それはどうせプリンターで印刷はするので、少し手直しをしたというだけのことです。なんか、こんなハンコも売られているそうですね。
 こんな手間がかかる作業が必要になってくるのは、天皇が代わるからです。ですから、その前後の何日かはすべての国民が仕事を休んでそれをお祝いしなければいけないのだそうです。その結果、「10連休」などというとんでもないものが出来てしまいました。これが、実際に国の政(まつりごと)や文化を担っている人が代わって、今以上に幸せな国になるというのであれば何日でもお祝いしたいと思うのですが、どうもそういうことでは全然ないようなので、私は以前からの祝日だけのお休みをとることにしています。
 そんなわけで、前半の「3連休」には、長命ヶ丘にオープンしたばかりの「ブランチ・ウェスト」に行ってみました。少し前に「ブランチ・イースト」がオープンしていて、そこのテナントの生協では魚売り場でお魚のプロジェクションマッピングをやっていたのに驚いていました。「イースト」では、本屋さんが出来るというので、楽しみにしていました。
 こちらは、もっとびっくりするようなお店が出来ていましたね。これは、ブランチのサイトから拾ってきた写真ですが、とても開放的なレイアウトになっていて、お店の中にカフェや雑貨店なんかも混在しています。この写真の奥の天井のあたりに見えるのが、洋書の背表紙をデザインした装飾です。これが、とても知的なイメージを与えているんですね。時間がなかったので細かいチェックは出来ませんでしたが、そんな内装に背かないほどの品ぞろえがあることを期待したいですね。
 ただ、お粗末だったのはこの「ウェスト」のために作られた駐車場です。この本屋さんの上に確か4階まである自走式の立体駐車場なのですが、その出入り口が北環状線の五差路のすぐそばに設けてあるのですよ。ですから、赤信号になるとすぐ駐車場から車が出てこれなくなってしまいます。同時に、中に入ることもできなくなってしまうんですね。これは間違いなく設計ミス。せめて出入り口を別にするとか、環状線に面していないところから出入りさせるようにしておけば、こんなことは起こらなかったと思うのですが。
 この時期、気になるのはタケノコの具合でしょうか。去年は今頃はもうどんどん生えていたのですが、きのうの時点では全くタケノコの存在は確認できていません。たまに、全く出てこない年がありますから、もしかしたら、今年がそうなのかもしれませんね。いずれにしても、後半の「4連休」までには、結論は出ているはずです。
Aventure Number : 3099 date : 2019/4/27


今日の禁断 スニッピング

 「あけましておめでとうございます」とでも言わなければいけないのでしょうかね。まあ、この国のことですから何かしらの騒ぎにはなることは予想していましたが、まさかこんなに「国を挙げての」祝賀モードになるなんて、完全に読み違えましたね。この国の人たちの習性を。なんせ、年越しそばを食べていた人がいたというのですからね。私には信じられない世界です。
 そういう意味では、私の周りの人たちなんかは結構冷静だったので、少しは安心しています。職場などでも、新しい年号の朱印帖などは真っ先に用意していなければいけなかったのでしょうが、そういうお客さんが来てから、慌てて書いていたぐらいですからね。
 そんな大騒ぎのせいでしょうか、職場の竹藪では、目を皿のように探し回ってやっと1本だけ小さなタケノコが頭を出していたのを確認した、という、例年になく遅いタケノコ事情です。去年なんかは、今頃だともう掘りきれないほどのタケノコが出てきていましたからね。これが、単に時期が遅くなっているだけならいいのですが、たまにこれ以上は全然生えてこないということもあるので、そんな時だと皆さんに掘ってもらうことは出来なくなってしまいます。まあ、それも自然の摂理ですから、そんな時には潔く諦めてくださいね。
 でも、一応、私は、やっと雨が止んだので、この間中から整備していた竹藪の中を、さらに小枝を処分するとかしてきれいにしてみましたよ。万が一いつものように集まることになったら、あまり散らかっていたら恥ずかしいですからね。
 連休の前半は、まずは、この間のニューフィルの懇談会の議事録を作っていました。今回はいつになく内容の濃い発言が多かったので、テープ起こしには結構時間がかかってしまいましたが、何とか出来上がりました。
 それと、演奏会の仕事で最後になってしまった写真の整理を、今やっているところです。PCを新しくしたので、サムネイル用の画像を作るときに去年と同じ方法が使えるかどうか心配だったのですが、全く変わらない手順、というか、もっと効率の良い手順が使えたので、作業自体は順調に進んでいます。
 そんな合間を縫って、前から気になっていたお店に行ってみました。北環状線沿いにあるうどん屋さんで、前を通るたびに一度は入ってみたいと思っていたのですが、ちょっと駐車場が狭そうだったのでなかなか立ち寄れませんでした。その時は、お店の前には車が停まっていなかったので、入る気になりました。実際は、そのわきにもっと広い駐車場があったので、楽々入れたんですけどね。
 看板の通りの讃岐うどんのお店です。丸亀製麺のような麺を想像していたら、もっとずっと腰のある、かなりぶっとい麺でした。それよりも、おつゆの出汁が、なにかとても懐かしい味がしたので、それが気に入りました。それは、「いりこ」をメインにしているようですね。実は、私の実家は愛媛県で、小さい頃はそこから「いりこ」を送ってくるので、いりこ出汁の味噌汁を毎日飲んでいました。いや、飲まされていた、といっても構わないほどで、正直その味には飽き飽きしていましたね。その、まさに「いりこ」の味が、こんなところでもう何十年かぶりで味わえたんですよ。昔は嫌だったその味が、今では懐かしさに変わっていて、とてもおいしく感じられたのが不思議ですね。やはり、長い時間をかけて体に染みついていたものは、なかなか忘れることはできないんでしょうね。
 そんな味を教えてくれていたのはこの間亡くなった母親です。連休が明けた8日は、その母親の祥月命日と、父親の命日です。そういう日の方が、年号がこの国の最高権力者のごり押しで決まった名前に変わった今日みたいな日より、私にとってはずっと深い意味があります。
Aventure Number : 3100 date : 2019/5/1

19/5/3-19/6/16