2921(18/3/21)-2940(18/5/3)

今日の禁断 パウエル


 夕べは、ニューフィルの練習の後に、来年の春の定期のための会場日程とか指揮者についての話し合いがあったので、家に帰ってきたのはほぼ12時でした。それからお風呂に入って1時頃に寝て、今朝は「杜の都」の楽器運びに間に合うように、8時半までに旭ヶ丘という予定になっていました。でも、同じ話し合いに出ていて、もっとずっと遠くの自宅まで帰って同じ時間に旭ヶ丘に来た、という人もいたので、それに比べればそんなに大変なことではないんですけどね。
 会場の青年文化センターのステージは、最初から山台が設置されていたので、もう椅子を並べるだけというとても楽なセッティングでした。結局ヴァイオリンは最後まで欠員を埋めることが出来なくてかなり少ない人数のままでしたから、そんなに狭苦しくもなく、フルートパートの5人分の椅子と、さらにピッコロ用の椅子も楽々並べることが出来ました。
 ゲネプロは、本番と同じ曲順で淡々と進みます。
 今回は誰も写真を撮ってくれる人がいなかったので、本番での写真はありません。でも、私が降り番の時にこんな感じで何枚かは撮れたので、これは後で事務局に送っておきましょう。
 いつも、このコンサートはニューフィルのコンサートの少し前なので、チラシを挟ませてもらっています。そのために、この前の練習の時に300枚ぐらい持ってきてありました。それ以外に、メンバーがあちこちから頼まれたチラシが、全部で6種類もありました。その中には、私が前に入っていた合唱団のチラシもありました。これは、この間チラシを入れさせてほしいという連絡があって、挟み込みに参加させてほしいというお申し出だったのですが、時間がはっきりしていなかったので、適当な時間にホールに持ってきてもらえば、あとはこちらでやっておきます、と言ってありました。それで、ゲネプロが終わってロビーの中を探したら、ちゃんとそれが置いてありましたね。
 結局、チラシの中ではその合唱団の分が一番少なくて250枚ぐらいでしたから、プログラムへの挟み込みの作業の段階で6種類全部のチラシが入ったものは、それだけしかできませんでしたが、あとで受付の人に聞いたら、実際に入場した人は249人だったそうで、ちょうど、その全部が入った分がすべてなくなったのだそうです。ですから、奇しくもこの前同じ会場に別の合唱団を聴きに行った時とほぼ同じぐらいの人が入っていたことになります。たしかに、ホール内の残響はあの時と同じでとても豊かでしたね。
 しかし、人数はそれほど多くはありませんでしたが、そのお客さんたちはなにかとても暖かい感じがしました。私たちの演奏も、まあ、私も含めてかなりの傷はありましたが、マエストロの熱い思いにくらいついてなかなかの情熱的なものは伝えることは出来たのではないでしょうか。私も、演奏してとても楽しい気持ちになれました。それは、完全ではないものの、自分が出したいと思えるような音が、かなり出せていたせいなのかもしれません。
 4年間もこのオーケストラに付き合ってきて、自分で言うのもなんですが、明らかにスキルアップしているような気がします。それは、ニューフィルにいただけではちょっとできなかったことなのではなかったのでは、という気がとてもします。打ち上げの時に、この間ブラームスの1番を演奏したコンサートを聴きに来ていた今回のメンバーが、「あの時のフルートは、すごく鳴ってました」と言ってくれたのが、とてもうれしかったですね。
Aventure Number : 2921 date : 2018/3/21


今日の禁断 ロリポップ


 「杜の都 合奏団」のコンサートはおとといが本番でした。その打ち上げの時に、マエストロから私に何やら紙袋に入ったものを渡されました。これまでの私の働きに対するお礼のプレゼントなのでしょうか。今さらそんな他人行儀なこと、照れくさいじゃないですか・・・と思って中を見てみると、その中には何枚ものCD-Rが入っているではありませんか。マエストロは恐縮したように、「すみません・・・またよろしくお願いします」ですって。なあんだ、プレゼントじゃなくて、CD編集の仕事を振ってきただけのことでした。
 もちろん、それはそんなにすぐに手を付けるつもりはありませんでした。まあ、ニューフィルの定期でも終わったら始めようかな、ぐらいの感じだったのですが、考えてみたら、この録音はマエストロを差し置いて私が最初に聴くことができるんですよね。そうなると、まずは一通り聴いてみてもいいな、という気になってきましたね。聴くだけ聴いて、あとはヒマが出来たら仕事をしようかな、と。
 正直、録音を聴いたらがっかりしてしまうのではないか、と思っていました。でも、そんなことは全然ありませんでしたよ。一応スコアを見ながら聴いてみると、演奏している時には出番前の休みの小節を数えるのに集中していたので殆ど気づかなかった他のパートが、やたら難しいパッセージをきっちりとこなしているのがはっきり分かります。みんな、すごいことやってたんですね。そんな積み重ねで、マーラーはとても立派に聴こえてきましたよ。
 そうなってくると、これを私の一人占めにしておくのはもったいなくなってきて、もう、そのまま編集してしまおうと思ってしまいました。
 そのCD-Rは、今回のコンサートと、その前、去年の夏のコンサートの2回分の録音でした。去年はマーラーの5番でしたね。ですから、交響曲はそれぞれ1枚のCDに収められるとして、残りの2回分の前曲をもう1枚、全部で3枚のCDを作るのが、私に与えられた仕事です。元になったCD-Rは会場のスタッフが録音したもので、普通こういうのはベタに回しっぱなしにしてあるものですが、これはどちらもきちんと曲ごとにトラックが分けられていましたね。これはすごく助かります。結局私は、曲の前と後を少し削るだけしかやることはありませんでした。こんなのは、ほんの30分ぐらいで出来てしまいます。
 ただ、問題は、おとといのマーラーの9番が、果たして1枚に収まるか、です。手元にあったヤンソンスのCDだと、1枚になっていましたが収録時間は80分45秒ありました。これは、プレスのCDではできるのですが、CD-Rでは一応最大80分と言ってますが、正確には79分55秒ぐらいなんですよね。果たして、ある程度の余裕を持たせて仕上げてあった4つの楽章を合わせてみると、10秒ほどオーバーしていて、「2枚必要です」ということになっていました。そこで、それぞれの楽章を2〜3秒ずつ削ったら、見事に1枚に収まりましたよ。もちろん、きちんと前の楽章の余韻がなくなってから次の楽章が始まるようにしてありますからね。
 もしかしたら、去年のマーラーの5番だったら、そんなに長くはないので、その時の序曲「ヘンゼルとグレーテル」も一緒に入るのではないか、と思ったのですが、これはあいにくトータルで2分オーバーですから、どう頑張っても無理でした。結局、予定通りの3枚組になりました。
 これが、きのうまでの作業。ただ、これから先はマエストロの仕事になってきます。なんでも今頃はお引越しの最中のようですから、出来たマスターCDを送っても、それをダビングして、さらにそれをメンバーに配布するのはかなり先のことになるはずです。だったら、これをまずネットにアップしてみんなに聴いてもらうのもいいな、と気づきました。
 ですから、今日になって、そのままのwavでは重すぎるので、mp3に変換して(10分で終わりました)、いつもこういうことに使っている私のレンタルサーバーにアップしてしまいましたよ。そこへのリンクをFacebookに書き込んでありますが、一応ここからも。
シュトラウス:「ジプシー男爵」序曲

シュトラウス:常動曲

シュトラウス:ワルツ「美しく青きドナウ」

マーラー:交響曲第9番第1楽章

マーラー:交響曲第9番第2楽章

マーラー:交響曲第9番第3楽章

マーラー:交響曲第9番第4楽章
 去年と今年の音を比べてみると、かなり違ってました。同じホールなのに、と思ったら、マイクが違っていました。
 これが去年のマイク。ワンポイントが1本ですね。
 これが今年のマイク。4本のマイクがアレイに固定されています。
 こちらのマイクの方が、繊細で伸びやかな音のように聴こえます。
Aventure Number : 2922 date : 2018/3/23


今日の禁断 エルパーク


 本番まであと3週間となったニューフィルでは、きのうと今日、指揮者の末廣さんとのリハーサルが行われていました。ただ、フルートパートではそれぞれの日に都合が悪くて出席できない人がいるので、私はその分の代吹きをやらなければいけないことになっていました。そのパートが、土曜日は「火の鳥」のピッコロ、日曜日がやはり「火の鳥」の1番ですから、大変です。
 ニューフィルではだいぶ前、あの下野竜也さんがブレイクする前に指揮に来られて(末廣さんの推薦だったような)、この同じ1919年版の組曲をやったことがありました。その時には私は1番を吹いたのですが、今回久しぶりに吹いてみようとすると、ほとんど覚えていませんでした。というか、こんな大変なパートを吹いたのが本当のことだとはとても信じられませんでした。ですから、指揮練での代吹きはだいぶ前から分かっていたので、もう一度譜読みから始めてみましたよ。
 ピッコロのパートの方は、確実に普段の練習でも代吹きがありそうだったので、こちらもさらっていましたが、これは逆に昔は絶対に吹けないと思っていたのに、それほど難しくなかったのは、その間にピッコロの腕が上がったせいなのでしょうか。実際、木管のパート練習の時に1回代わりに吹かなければいけなかったのですが、まず普通に吹けてしまいましたね。
 ですから、土曜日の代吹きは、特に心配なことはありませんでした。というか、本吹きはずっといないのではなく、途中で抜ける、という予定だったので、実際には最後のあたりをちょこっと吹いただけで済みましたから、楽勝でした。
 問題は、今日の1番の方。それは午前中に予定されていたので、まずは最後のあがきということで、合奏が始まる前に会場に行って練習をしておきましょう。ただ、この会場は仙台のさるデパートのフロアを借りている設備なので、デパートの開店時間の10時前には普通のルートでは入れないはず。そこでネットで調べてみると、こんな案内が見つかりました。今年の予定などがリンクされているので、最新の情報のはずです。
 ここは、車で行くと駐車場がバカ高いので、地下鉄で行くつもり。そうなると、改札からまっすぐ行けるルートから9時には入れるはずですね。合奏開始は10時ですから、たっぷり練習が出来ます。
 そして、今朝はその「南1番出口」に9時5分前に着きました。でも、そこはまだシャッターが閉まっていて、入れません。でも、9時を過ぎても開く気配が全くありませんでした。仕方がないので地上に出て、「アーケード側入り口」に行ったら、確かに入り口からエレベーターまで行けるようになっていましたよ。こういう間違った情報は、即座に更新しておいてほしいものです。
 そこでしっかり練習しておいたせいか、その「火の鳥」はそれほどヤバくはない出来でした(あくまで私の感覚ですが)。始まる前はもう逃げて帰りたいほどの気分だったものが、終わってみたらとても楽しく練習が出来ていたのは、意外でしたね。まあ、きちんと準備をしておけば、それなりの結果が得られるものなのでしょう。もちろん、吹けないところはまだまだたくさんありました。
 末廣さんの練習は、厳しくも楽しいものでしたね。きのうのチャイコフスキーなどはどうなることかと思ってしまいましたが、今日は終始いつもの冗談が出てご機嫌でしたし。最後にアンコールをやった時には、フルートパートのソロがあって、急にそこで止まった末廣さんは「そこ、楽譜になんて書いてありますか?」なんて質問されたので、焦ってしまいましたが、実は末廣さんはスコアを持っていなかったので練習番号を知りたかっただけなのでした。そう、今までごく普通に各パートに指示を出していたのに、末廣さんの手元にはスコアはなかったのですよ。すごいですね。
Aventure Number : 2923 date : 2018/3/25


今日の禁断 リビング


 もはや旧聞に属しますが、ニューフィルの定期演奏会の案内やらチケットプレゼントが掲載されたタウン紙などがリリースされるようになってきました。そんな中で、おそらく今まではずっと企画書とチケットを送り続けていたのに、今回になってやっと掲載していただけることになった「仙〇〇〇〇グ」さんは、事前に電話やメールで細かい原稿のチェックなどもやってくれて、気合が入っているようでした。ただ、そのゲラを見ると写真も画像も入っていない、ほんのちょっとしたテキストだけだったので、ちょっとがっかりしてはいたのですが。
 でも、これは購読者がかなり多いようで、案内の載った号が発行された直後に、私に電話がかかってきました。一応「連絡先」ということで私の携帯番号も載せてあったのですね。ところが、その電話の主は、いきなり「プレゼントに応募したいのですが」と言ってきました。その時点では、私の手元にはその掲載紙の現物はまだなかったので、「それでしたら、別のところに応募用の電話番号があるはずですから、そちらにお願いします」と、とても丁寧に教えてあげましたよ。ところが、その人は「冗談じゃないわよ!」といきなり電話口でののしりはじめましたよ。口調でわかる通り、それは女性のおばちゃんでした。とても思い込みが激しいようで、いくらこちらが誠心誠意説明をしても、全く聞く耳を持ちません。いい加減くたびれたので、「じゃ、よろしくおねがいしま〜す」と言って、電話を切りましたよ。
 でも、気になったので、そのあと編集の方に電話してみました。そうしたら、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と平謝りです。ただ、プレゼントの案内に関しては、「QRコードを読み込んで、インターネットで申し込み」という形なのだそうです。うーん、それでは女性のおばちゃんにはちょっと無理かも。後日届いた掲載紙は、こんな感じ。確かに、「希望者は上記まで」というすぐ上に私の携帯番号がありますね。
 いずれにしても、こんな不愉快な電話など二度と聞きたくないので、その番号は着信拒否にしましたよ。そうしたら、しばらくして別の番号から電話がかかってきました。その声は、さっきかかってきた女性のおばさんの声と酷似していましたよ。いや、間違いなく同一人物、そもそもこのプレゼントに関する問い合わせですから、間違いありません。再度かけてみたらかからなかったので、別の電話からかけたのでしょうか。どちらも固定電話ですからね、ご苦労様です。よっぽど腹が立ったのでしょうか。
 でも、間違いなく同じ声なのに、話し方は全然違って、えらくへりくだった感じでした。なんだかしおらしく、プレゼントのことには全く触れず、「チケットはどこで入手できるでしょうか?」などと聞いてきましたからね。そういえば、その前に編集の方に電話した時には、この女性のおばさんらしき人から問い合わせがあったようなことを言ってましたね。そこで自らの間違いを認め、改心して私に電話をよこしたのでしょうか。それでも謝るのはしゃくなので、自分だと分からない方法を選んだ、と。
 それからは、このプレゼントの問い合わせが来るわ来るわ。いや、そんなに多くはないのですが、5通は来ましたかね。もちろん、そのたびに私は懇切丁寧に対応させていただきましたよ。
 そして、たぶん6通目になる電話が来た時も、私はまず、「〇〇ですね?」とその掲載紙のことを尋ね、いつもの通り「あいにく、こちらではプレゼントについてはお答えできないんですよ」と言ってあげました。そうしたら、相手は、「いや、そうではなく、ニューフィルのコンサートのチケットはどこで買えるのか教えていただきたいんです」ですって。あの案内記事を見て、素直に「お問い合わせ」をしてくれた人だったんですね。
Aventure Number : 2924 date : 2018/3/28


今日の禁断 オンキョー


 自宅のキッチンに付けてあったふきん掛けが壊れてしまいました。こういう、Amazonで買ったアイテムです。
 もちろん、実物を見て買ったのではないので、ちょっと心配でしたが、届いたらまあ希望通りのものだったので安心しました。ただ、その取り付け方が、基本は両面テープで壁に貼り付けるというタイプだったのが不安ではありました。こんなふきんを4枚も掛けるのではかなりの重さになるはずですから、はたして両面テープのようなやわなもので耐えることなどできるのでしょうか。
 案の定、タイルの壁に両面テープで固定したふきん掛けは、ものの3日で剥がれてしまいましたよ。ダメですね。でも、せっかく買ったのだから、そのまま捨てるのはもったいないですね。一応これはネジで板壁などに固定することもできる仕様にはなったいたので、それを試してみることにしました。もちろん、タイルにネジで止めるわけにはいかないので、ちょっと厚い板を2液混合のエポキシ接着剤でタイルに貼り付け、そこに木ネジで止める、という方法を使うことになります。
 ところが、このネジを止めるという作業は、このふきん掛けをまず分解しないとできないようになっていました。確かに、このままではドライバーを入れてネジを締めるのは不可能です。まずハウジングを外し、その中の、タオル掛け本体を支えているシャフトを抜かなければいけません。私はこういう作業は得意ですから難なくできますが、普通の奥様あたりでは絶対に無理でしょうね。
 それでずっと使ってきて、何事もなかったのですが、おとといちょっと無理なひねり方をして力をかけたら、ネジの下の板が割れてしまったのですよ。もう一度、何年か前にやったことを思い出して分解して、新しい穴をあけてそこにまたネジを入れるという作業を、汗だくになってやってしまいました。でも、これであまり力を入れるのはまずいことが分かったので、もう同じような壊れ方はしないでしょう。
 と、こういうものだったら現物を見て悪いところをチェック、そこを直せば元通りの機能を回復できるようになるのですが、最近の電子機器の場合はそうはいかないのが悲しいところです。最近買ったAVアンプが、突然音が出ないようになったのには焦りましたね。もう、何の前触れもなくBDプレーヤーでCDを聴こうと思ったら、全く音が出なくなってしまったのですよ。そのアンプには、プレーヤーからはHDMIで接続してありますが、ライン出力もあるので、それはアンプの別のライン入力につないでありました。そのライン接続の方はちゃんと音が出るんですよね。ということは、HDMIの先の回路に何か不具合があるのでしょう。
 と、そこまでは分かるのですが、こればっかりは私の力ではとても直すことはできません。とりあえず、再起動でもしてみようと電源を外してみましたが、何の効果もありません。やはり修理してもらうしかないのでしょうか。でも、これもAmazonで買ったので持っていくわけにもいきません。そこでメーカーのサイトを見てみたら、送料は着払いで修理を引き受けるサービスがあることが分かりました。まだ保証期間中なので、全部タダでやってもらえそうです。まあ、私の手におえないのですから、ここに頼むしかありません。それで、その電話案内に連絡することにしました。
 対応してくれたのは、優しそうな男の人でした。一通り状況を説明すると丁寧にうなずいているようでした。そこで、彼は「まず、電源を抜いてみてください」といいましたね。予想通りです。そんなことは、私でもわかりますってば。ですから、「それはもうやりました」というと、さらに彼は、「では、次に申し上げることを試してみてください」といって、「初期化」の手順を教えてくれました。なるほど、その手があったか、と思いましたね。言われたように、本体の2つのスイッチを同時に押すと、見事に元通りの音が出るようになりましたよ。こんな簡単なことで直ってしまうなんて。
 あとでマニュアルを読んでみたら、この初期化の手順がちゃんと載ってましたね。まあ、こういうセンスが、今の時代は必要なんでしょうね。一応私は理系なのですが、なかなかすぐには対応できません。
Aventure Number : 2925 date : 2018/3/30


今日の禁断 フール


 この間お正月だと思ったら、もう新年度が始まってしまいましたね。4月1日ですよ。テレビの連続ドラマなども新しいものに変わって、今までの習慣がガラリと変わってしまう瞬間です。ニューフィルでも、職場が変わったりする人もいるようですね。しかし、今年はそんなことも影が薄くなってしまうほどの大きな「変化」が起こってしまいました。もう2週間後に迫った定期演奏会の曲目の変更です。
 この間の指揮者練習の時に、私はストラヴィンスキーの「火の鳥」で1番フルートの代吹きをしていました。本番で吹く人が出席できなかったので、その代わりです。でも、とても難しいパートなのですが、私は以前も吹いたことがあったので、難なく吹けてしまいました。もちろん、他のパートの人たちも完璧に演奏しきっていましたね。それこそ、「もうこのまま本番を迎えても大丈夫」というような仕上がりでした。
 そうしたら、末廣さんは、「私は、皆さんの力を過小評価していました。こんだけ出来るんだったら、いっそ『春の祭典』をやってみませんか?」などと言い出しましたよ。確かに、末廣さんはことあるごとに「ハルサイ(春の祭典)やりましょうよ」と言ってきていました。今回だって、冗談交じりに「アンコールでハルサイやりましょうよ」と言っていたくらいですから、ニューフィルとこの曲をやりたくてたまらなかったのでしょうね。それが、「火の鳥」でこれだけ出来ることが確認できたので、同じ作曲家なのだからいっそのこと差し替えて演奏してみようと、マジで思ったみたいですね。なんという無茶振りでしょう。
 ですから、それからは本当に大変でした。まず、「火の鳥」は2管編成ですが、「春の祭典」はほとんど「5管編成」ですからそれだけの奏者がいなければいけません。アルト・フルートとかワーグナー・チューバといった、普段は使わない特殊な楽器も手配しなければいけません。ただ、これはそれぞれのパートの伝手で楽器も何とか手配できましたし、今までエキストラに来てもらった人に声をかけて頭数も揃う見込みが立ちました。
 しかし、問題は広報です。もうすでに演奏会の曲目はチラシやポスターで公開され、市内の多くの施設で周知されています。タウン誌などにも、その曲目で案内が出てしまいました。でも、印刷係では、果敢にもチラシやポスターを刷りなおしてくれましたよ。それがこれです。
 あとは、ネットで情報を流せば、かなりのところまで浸透するはずです。公式サイトもFacebookページも最近の閲覧数はかなりのものになっていますから、変更は簡単に伝わります。この間取材に来てくれた新聞社の方にも連絡を取って、曲目の変更を伝えておけば、きっと記事にもその情報が反映されることでしょう。
 それに、最悪曲目が変わったことを知らずに演奏会に来たとしても、「火の鳥」が「春の祭典」に変わって文句を言う人なんかいるわけがありません。思わぬサプライズに、きっとみんな大喜びになることは間違いありませんよ。
 さあ、果たしてあと2週間で、この難曲を仕上げることなど出来るのでしょうか(笑)。
Aventure Number : 2926 date : 2018/4/1


今日の禁断 ヒレカツ


 前回の「禁断」はエイプリル・フールがらみのネタでした。毎年やっているわけではなく、「おやぢ」とのローテーションでちょうど4月1日に当たった時だけ作るようにしています。いや、別に何もしなかった時もありましたけどね。以前は、まだご存命だった有名な音楽評論家が亡くなったという記事を書いて各方面から顰蹙を買ったりしていましたから、最近はつとめて穏健なテーマを選ぶようにしています。確か、前回もニューフィルの定期演奏会がネタでしたね。その時は、チケットが売れすぎていたので、会場を急遽サンプラザ・ホールに変更した、というものでした。これだったら、どこにも迷惑は掛かりませんね。ですから、今回はそれの二番煎じということになります。
 それをいつものようにFacebookにアップしたら、やはりニューフィル関係者からの「いいね」が集まりましたね。しかも、その中には登場人物の末廣さんまで。さすが、面白いことは大好きな末廣さん、ちゃんと乗ってくれましたね。
 ただ、実はこれはかなりの冷や汗ものでした。あの話は、みんながあまりに上手に演奏したので、末廣さんは喜んで、これだけ出来るのだったらもっと難しい曲に変更することにしよう、という流れでしたよね。ところが、最初に考えたのはそういうのではなく、逆にあまりにみんなが出来ないので、末廣さんは怒ってしまって、半ばやけくそでどうせできないのならと、別な曲に変える、というストーリーだったのですよ。
 でも、やはりそれはちょっとプロットとしての無理がありましたね。「演奏できないから難しい曲に変える」というのは、まずありえませんからね。もしそれが成り立つのなら、末廣さんはとんでもないMだ、ということになってしまいます。いや、それ以前に「練習の時に怒り出す」というのが、いつも優しい末廣さんには全く似合わないシチュエーションですからね。
 その末廣さんとの練習の時に河北新報の記者さんがやって来て、写真を撮ったり末廣さんにインタビューなどをしていきました。その記事が、きのうの夕刊に掲載されていました。ですから、それをすぐスキャンして、こちらにアップしてありますから、見てみてください。写真には私も隅っこに写っています。
このタイミングでこういう記事を書いてくれたというのは、とてもありがたいことですね。相変わらず「仙台リビング」の記事を見て連絡を取ってくる人は後を絶ちませんが、こちらの記事はもっと読者層が広いはずですから、きっと集客の後押しをしてくれるはずです。
 ただ、この記事を読んでちょっと気になったことがありました。末廣さんのお名前が「末広」となっているのですね。これは、記者の方には前もって資料をお渡ししているので、決して間違えたのではないはずです。つまり、以前も他の新聞社の方から、その同じ資料に対して「記事を書かせていただきますが、『廣』の字は使えないので「広」を使っても構わないでしょうか?」という問い合わせがあったからです。こういう記事を書く時には、難しい字ではなく簡略になったものを使わなければいけない、というガイドのようなものがあるのでしょうか。そういえば、ここでは「ストラヴィンスキー」も「ストラビンスキー」になっていますね。これも、やはり資料を送った別のタウン誌の編集の人から、同じように直したいのですが、と言われたことを思い出しました。
 不思議なのですが、新聞の普通の記事では、こんな風に名前の文字を本人が使っているもの以外の字に変えてしまうということは決して行われていないんですよね。それが、演奏会の案内だけで、3つもの事例を目の当たりにして、これはいったいなんなんだ、と思ってしまいました。
Aventure Number : 2927 date : 2018/4/4


今日の禁断 ユニクロ


 来週はもうニューフィルの定期演奏会です。普通だとこの時期はまだ寒かったりしますから、いつぞやは本番の日に雪が降ったこともありましたね。でも、今年はかなり暖かいようですから、そんなことはないはずです。重いコートを脱いでいらしてください。
 ですから、今年の桜は早いというのがこのところのもっぱらの話題ですね。確かに、仙台で3月中に満開になるなんて、普通はあり得ません。よく言われることですが、「満開の桜の下で入学式」というこの季節の風物詩は、あくまで東京を基準にしたものでしかないのに、それをさも全国的な基準のように言いふらすのは、地方を軽視した都会人の驕りでしかありません。つまり、彼らは東京には雪なんか降らないと信じ込んでいるので、冬になっても冬タイヤに変えることもせずに、大雪が降ったと言っては大騒ぎしているのですよ。愚かな人たちです。
 ということで、地方の人間にとっては「季節外れ」の職場の桜の写真です。
 手前の桜がちょっと遅め、つまりこれが咲き始めなので濃いピンク色ですが、後ろの方にあるのはほぼ満開で白くなっています。私は、白くなってしまった桜はあまり好きではなく、このようにまだ赤みの残っている方が好きですね。というか、このようにまわりが白い中でひときわピンクが目立つ、というのは最高です。こういうのが、毎年居ながらにして楽しめるのですから、たまりません。
 そんな風に、かなり季節が先取りされているのが今年の春ですから、もしかしたらタケノコも出てくるのが早いかもしれませんね。下手をしたら連休を待たずに「満開」ではなく、収穫できる状態になってしまうかもしれませんよ。もちろん、全く出てこない年もあるので、その辺の情報は的確に流すようにしますから、注意をしていてくださいね。
 何のことかわからない人もいるかもしれませんが、要は伸びすぎたタケノコを掘っておかないと次の年には大変なことになるので、そのための掘削作業をお手伝いしてもらうということなんですけどね。そんな、「ただタケノコを掘るだけ」の行事に興味がある方は、ぜひ参加してみてください。もちろん、掘ったタケノコはお持ち帰りできますから。
 暖かくなれば、冬に着た衣類も必要なくなります。近所のクリーニング店で「ダウン何着でも半額」というセールをやっていたので、家じゅうのダウンジャケットを持って行ってみました。私のは、おととし買ったもので、2シーズンも着れば当然汚れているでしょうからクリーニングは必要です。ところが、それを店頭に持っていくと、その私のジャケットだけ「これはお取扱いできません!」と言われてしまいましたよ。どうも、私のは普通のダウンのように糸で縫いつけてあるのではなく、接着剤で止めてあるだけのようなのですね。そういえば、確か「シームレス」とか言ってましたね。よく見ると、横方向には「縫い目」は全くありませんでした。ですから、これをクリーニングに出すと、その接着剤が融けてしまって、中のダウンが寄ってしまうんですって。「それでもかまわなければお引き受けしますけど」とか言ってますが、ほぼ間違いなくそうなることが分かっているのなら、出すのはやめたいですよね。確かに、店員さんがそのコートのタグを見せてくれましたが、そこには「手洗い」と書いてありました。世の中にはクリーニングできないものもあるのですね。やはり「汚された過去」みたいなもので、どうしてもきれいにできないものというのは、いくらでもあるのでしょう。
Aventure Number : 2928 date : 2018/4/6


今日の禁断 ホルン


 本番1週間前の指揮者練習、とても中身の濃い練習になっていましたね。会場は宮城野区文化センターのシアターホールなので、まずは駐車場を確保するために少し早目に行っておく必要がありました。1日目のきのうは、合奏開始は午後2時なのですが、私は 12時には家を出ていましたね。もちろん、駐車場はまだまだスペースが残っていましたよ。最近は、ここで待たされることはないようになったのでしょうか。というか、ここで駐車場待ちをしている時にはいったいどちらに列が出来るのかとても興味があるのですが、いまだにそういう機会に出会ったことがありません。普通は左折して入れる側に並ぶのでしょうがね。
 会場に着いたらちょうどトラックが荷降ろしを始めているところでした。ただ、団員はまだ私以外に3人ぐらいしかいなかったので、まずは私もトラックから降ろした荷物をホールまで運びます。それから椅子並べ、こういう時の場所決めや椅子の配置などはいつもだと団長が率先して行っているのですが、まだ来ていなかったので私が前に同じ会場で練習した時の写真を見て、指揮台の場所を調節したりしました。今回は「火の鳥」に初めてピアノが入るので、それも倉庫から出されて置いてあるのですが、これはまだ脇に置いておきましょう。なんでも、ピアノの使用料は時間制になっているようですから、最初はピアノが入らないチャイコフスキーを練習するので、その間は時間をカウントされないようにそのままにしておかないと。
 それからは、合奏が始まる前までたっぷり時間がありますから、みっちり個人練習です。駐車場の問題もありますが、これがやりたいから、早めに来てたのですよね。チャイコフスキーの1番は、この前やったマーラーに比べたら全然楽なのですが、最初に音を出すのが意外と難しいのがだんだん分かってきました。6/8拍子の4拍目の裏から低音のEで始まるというのが、リズムも、音もちょっと間違うとうまく行かないのですよ。それを徹底的にさらいましたね。
 合奏が始まると、さっそくその場所で止められてしまいました。それは、フルートに続くヴァイオリンが合ってない、ということだったのですが、本当は私の方に責任があったのでしょうね。そこは、まだまだ、完成には程遠い仕上がりです。それと同じものが、再現部で1オクターブ上がって出てくるのですが、そこではきちんとフルートだけの注意がありました。アーティキュレーションが違うというのです。確かに、今まで吹いていたのは楽譜のアーティキュレーションとは違っていました。というか、前に吹いた時も同じように吹いていたはずなのに、その時は何の指摘もありませんでしたね。これはもう完全に私の中に刷り込まれていいたので、ここからちゃんとした吹き方にインプットしなおさなければいけません。ここは、この曲では唯一ともいえるフルートのソロなのですが、こんな落とし穴があったとは。
 このチャイコフスキーのコマは、2時間半の間、全く休憩なしで続けられました。最近の末廣さんは、あんまりガチガチと練習するようなことはなくなって、いつも早めに終わらせてしまう、というイメージがあったのですが、今回はなんだか様子が違います。やはり、ニューフィルの「ネジが緩んで」来ているのを察知して、それを徹底的に締め付けるという手に出てきたのかもしれません。ですから、リハーサルのたびに画期的に音が変わっていくのが感じられます。
 今日は10時に合奏開始なので、8時半に家を出ました。やはり、ほぼ一番乗り。おなじように最初にチャイコフスキーでしたが、これは間に1回休みを入れて、後半には全曲を通して演奏しました。もう、あちこちボロだらけですが、全体の流れはしっかりと見据えられるようにはなっていたような気がします。
 お昼休みになって、みんなそれぞれパートごとに昼食を食べようと外に出ている時に、残ったチェロパートの人が一人で練習をしているのを聴いていると、なんだかジョン・デンヴァーの「Annie's Song」を弾いているように聴こえてしまいました。これは、あのゴールウェイがカバーしたこともあるので、フルーティストにもなじみの曲なのですが、なんでそんな曲を、と思っていたら、それはチャイコフスキーの第2楽章のテーマでした。もうびっくりです。どちらの曲も本当によく知っていたはずなのに、最初のフレーズが全く同じだったなんて、気づきもしませんでした。
 その昼休みには、次の定期演奏会のパート決めをしました。私は全乗りで全てピッコロの入るパート。それだけ、ピッコロに自信が持てるようになったということでしょうか。ある意味、これは「挑戦」です。
Aventure Number : 2929 date : 2018/4/8


今日の禁断 エレクトロン


 まさかこんなに早くタケノコが出てくるとは思っていなかったので、毎年この時期に行っているミッションを急遽予定を早めて完了させることにしました。
 それは、1年間で荒れ果てている竹藪の中の整理整頓です。まずは立ち枯れになっている竹を根元からチェーンソーで切るという作業から始まるのですが、今年の場合は冬の間に大風が吹いて、あらかたの古い竹はすでに折れてしまっていました。これは助かります。なんせ、竹は長いものでは20メートルを超えますし、太さだって下手をすると直径が15センチぐらいにはなりますから、いくらチェーンソーでも切るのは大変です。しかも、普通の樹木だったら片方から切っていけば反対側にまっすぐ倒れてくれますが、竹の場合はけっこう隙間なく生えていて、上の方が枝が密集していますから、切っても倒れないんですよね。つまり、歯が入っていくと、そこに竹全体の重みがかかってきて、切り終わった後にタイミングよくどかさないと、そのまま歯が挟まれてしまうことがあるのですよ。この加減は、シロートでは分からないでしょうね。
 ですから、風で倒れた竹でも、横になっているのではなく、上の枝に引っ掛かって斜めになっています。それを、下の太いところを持って広いところまで引っ張って行って、地面に平らに置き、まずは鉈で枝を払います。枝のなくなった、物干し竿のような竹を、並べておいておくまでが、1日目の仕事です。この日は、ですから「現場」には鉈だけ持っていきました。
 ただ、場所によっては倒れた竹を広いところまで持ってこれないものもあるのですよ。長すぎて、引っかかってしまうんですね。ですから、それはまず短く切ってからでなければ枝を払うことはできないので、そのままにしておきます。
 そして、2日目になってそんな続きの作業をしようとしたら、もうタケノコが出てきているのが分かってしまったんですよね。1週間ぐらいかけてじっくり作業をしようと思っていたのですが、そんな悠長なことはできないので、ペースを上げることにしました。
 払った枝はまとめて一か所に積み上げておきます。竹本体は、1メートルぐらいの長さにして、やはり積み上げておきましょう。
 そこまでで結構疲れてきたのですが、ここはもう一気にその先までやっておこうと、3日目の今日はその竹や枝の処分です。これらはとても体積があって、重さもありますが、それを化学反応で空気中の酸素を使って二酸化炭素と水に分解させてしまいましょう。その際多量の熱を放出するので、取り扱いは慎重に行います。ほんの30分ほどでそれらはバケツいっぱいほどの紛体に変わってしまいました。
 枯れた竹がなくなった竹藪は、すっかりきれいになりましたよ。
 それが終わってしばらくしたら、団長から電話がかかってきました。県民会館に預けたニューフィルのチケットがもうなくなってしまったので、追加してほしい、というのですね。来たな。と思いましたね。このところ、「どこでチケットが入手できるのですか?」という問い合わせが殺到していて、そのたびにプレイガイドと、このホールの窓口を紹介していたのですが、そんな人が実際に買いに行っていたのでしょうね。さっそく、手元にあったチケットを全部持っていきましたよ。
 なんだか、今回は来場者が多くなりそうな予感です。あ、もちろん当日券はたっぷり用意してありますから、まだお買い求めになっていない方でも十分にご入場いただけますよ。
Aventure Number : 2930 date : 2018/4/11


今日の禁断 マッサン


 新年度が始まって、ドラマもどんどん新しいのが始まっていますね。一応朝ドラはお約束なので毎朝BSで最初の放送分を見ていますが、今シーズンのカップリングの再放送分は、見ないことにしました。リアルタイムで見ている時には何とか見おおせたのですが、最後まで見たところでこんなもの見るんじゃなかったな、と思ってしまいましたからね。なんと言ってもキャスティングが最悪でしたね。それをもう1回見るなんてありえませんから、今回は朝の忙しい時の15分をとても有意義に使えるようになっています。
 新しい朝ドラは、まずは音楽をチェックです。そうしたら、なんと作曲は菅野祐悟ではありませんか。これはなんか得したって感じ。彼の曲を毎日聴けるなんて、すごい幸せなことじゃないでしょうか。
 でも、そのバックに流れているテーマ曲は、私の大嫌いな〇野〇じゃないですか。その曲だっていつもの彼の作風が丸出しの、陳腐なメロディとアレンジ、朝ドラなんだからもっと丁寧に作ればいいのに、と思っても、彼にしてはこれが精いっぱいなのでしょうね。なにより、それを本人が歌っているというのがもう耐えられません。私は、どんな曲でもできればプロの歌手に歌ってほしいと思っていますから、こんなシロート丸出しの歌い方は嫌ですね。もちろん、これはあくまで私の個人的な感想です。
 そして、やっと菅野祐悟の曲が流れてきます。やはり、とてもセンスの良い曲ですね。これも、前回の朝ドラとは比べ物にならないハイレベルの曲です。ただ、今までの彼のドラマ曲に見られた慎み深さが、ここでは見事になくなっているのが、ちょっと残念です。やはり、これは製作者からの注文があったからなのだろうと思いたいところですね。やはり、朝ドラはどんなにつまらない台本でも音楽で大げさに盛り上げて感動をでっち上げる、というのが、製作の基本的な姿勢なのでしょう。仕方がないので、そういう「盛り上げ系」には耳をふさいで、たまに出てくる彼本来の繊細な音楽を楽しみたいと思います。なんか、チェレスタを使ったとても美しい曲がありましたね。
 でも、そもそもそんなことを考えてしまう時点で、私としてはその音楽は落第だと決めつけているようなものですから、本当に残念ですがこれは失敗作だと思わざるを得ません。でも、もうサントラ盤が出ることが決まっているんですってね。
 ドラマ本体は、今のところなかなか丁寧に作られているようで、プロット自体には不満はありません。もちろん、これから先どうなるかは全く分かりませんが、とりあえず我慢しながら見続けるようなことにはならないような気はします。
 ただ、設定には気になるところはありますね。糸電話とか、あの律くんの「永久機関」はなんとかならなかったのでしょうかね。しっかりモーターで動いているのですからね。
 あとは、彼の家には当時の「セパレート・ステレオ」が置いてありましたね。でも、スピーカーの上に花瓶が乗っていたりするのはちょっとありえなくないですか。それと、レコードプレーヤーの蓋の部分の上に「レコード」が置いてありましたが、それがなんだかSPのジャケットのように見えたのは、勘違いだったのでしょうか。あのクラスのステレオだと、SPをかけることはできなかったはずですが。
 なんて悪態をついたからではないのでしょうが、ニューフィルの定期演奏会の日にはお天気がかなり荒れそうな予報が出ていますね。最近の予報は当たるときは当たるので(当たり前?)ちょっとまずいですね。本番が始まる頃になってやっと雨がやむ、というのが今のところの予報。それだとギリギリ助かりますが、もう少し雨が長引くと、間違いなく客足に響いてきますからね。
 お天気というのは1週間単位で変わるそうですから、そうなると次の日曜も雨?それこそ、パレードはどうなるのでしょうね。
Aventure Number : 2931 date : 2018/4/13


今日の禁断 ソニー


 ニューフィルの定期演奏会がきのう終わりました。ですから、ここは本当はきのう更新しなければいけなかったのですが、夕べはまずは公式サイトとかFacebookページの更新を優先させていました。それともう一つ、いつものようにホールでステージの上のマイクからの入力をもらって私がハイレゾで録音した音源もアップしておきました。ただ、サイズがとても大きく、全曲で2.7ギガあったので、それをアップロードするのにかなり時間がかかってしまいましたね。これは、WIFIだと遅いので、ルーターに直結して送ったら早いはず、と思ったのですが、あまり変わらなかったですね。この前やった時はすぐに送れたのに。ですから、それ以降の作業も遅れてしまいました。
 その録音なのですが、最近名取市文化会館と戦災復興記念館、さらに川内萩ホールという3つのホールで同じようにそのホールで用意してくれたケーブルを使って録音したものが、ことごとく左右のチャンネルが逆だった、という信じられないようなことがあったので、これはもしかしたら私のレコーダー自体に問題があるのではないか、という疑惑もささやかれていました。ですから、今回は徹底的にそこだけはチェックしておこうと思っていましたね。
 今回の会場は東京エレクトロンホール仙台、つまり県民会館で、前日から借りていました。普通は録音のセッティングは当日にならないとやらないので、この日は必要ないかなとも思ったのですが、一応レコーダーだけは持って行ってみました。ただ、ヘッドフォンは邪魔になるので、当日だけにしようと家に置いておきました。そうしたら、もうホールではしっかりマイクもセット済みでケーブルの用意が出来ていて、レベルのチェックをしてほしいと言われてしまいましたね。なんと言う手際の良さ。名取あたりでは絶対に考えられません。ですから、さっそくレコーダーをつないで、メーターだけでもチェックしようと思ったのですが、左右のチャンネルのチェックだとヘッドフォンがないとちょっと無理です。そこで、きちんと私に自己紹介してくれたスタッフのSさんにおそるおそる「ヘッドフォン、貸していただけませんか?」ときいてみました。そしたら、すぐにバイヤーのヘッドフォンを持ってきてくれましたよ。ありがたいですね。
 それでモニターを始めてみると、チャンネルは全く問題ないようでした。ただ、たまに右チャンネルの信号が切れることがあることを発見、すぐにSさんに見てもらったら、彼女もそれを確認して、新しいケーブルと交換してくれましたよ。本当にオロオロして「申し訳ありませんでした」とまで言ってくれましたよ。いえいえ、そこまでやってくれたのなら、何の文句もありませんよ。でも、前の日にこれに気づいてよかったですね。本番当日にこんなことがあったら、どうなっていたことか。
 その時に、元のレベルを調節するために、彼女はタブレットを持ってきました。上の方にあるコントロール・ルームのコンソールの操作を、こんなところで出来るようになっているんですね。確か、前回同じことをやった時には、実際に上まで行って操作していたはずですが、機材が変わったのでしょうか。とりあえずその時は問題はなかったので、そのレベルは変えないでおいてもらって、こちらのレコーダーで調整することにしました。
 そこで、リハーサルを録音したものを家で聴いてみると、なんかものすごくいい音に録れていましたね。特に弦楽器の輝きが素晴らしいです。いつの間にニューフィルってこんなに素敵な音が出せるようになっていたのでしょう。ただ、録音レベルはちょっと高めだったようで、一応コンプレッサーのようなものをかけてはいたのですが、それでも入力オーバーになっているところが少しみられましたね。これは、こちらではなく、ホールのレベルを少し下げた方がいいような気がしました。
 それで、次の本番の日に、スタッフが舞台そででミーティングをやっている時にSさんを探して、「ほんの少し、2〜3dB下げてもらえますか?」とお願いしました。もちろん、即座に直してくれたみたいです。そのまま、レコーダーのレベルはそのままにして、本番も録ることにします。
 あとは、曲の最初と最後で録音ボタンを押すだけのことなのですが、最後の曲ではアンコールまで演奏すると1時間を超えそうになっているのが、ちょっと心配でした。もちろん、この間は私がボタンを押すことはできません。このレコーダーは、2ギガ、つまりほぼ1時間を超えると、一つのファイルのサイズを超えてしまって、新しいファイルが出来てしまうんですよね。もちろん、そこで音が途切れることはないのですが、その変わり目にアンコールが演奏されていたりすると、あとで交響曲が終わったところで1回ファイルを分割して、その後半を次のファイルに結合させなければいけなくなって、ちょっと面倒くさいんですよ。
 結局、演奏が終わって恐る恐るレコーダーを見てみたら、録音時間は58分、きちんと最後まで収まっていましたよ。この前もそんなことがありましたが、今回もセーフでした。それをそのままコピーしてCD制作担当のHさんに渡した後、私は打ち上げが始まるまで会場のそばの駐車場の中で、余計な拍手などを取り除く作業を行っていました。そこから、曲ごとのファイルを抽出して、アップロードした、というわけです。ニューフィルの掲示板からリンクしてますから、聴いてみてくださいね(要パスワード)。ハイレゾ(24bit/96kHz)ですが、普通にPCで聴けますから。
 本番の写真はこれです。Facebookにはもっと載ってます。いずれ、また写真集をアップします。
 公式サイトの更新は、今朝も引き続きやってました。そこで、カウンターを見てみてびっくり、こんなとてつもないアクセス数になっていましたよ。
 おそらく、これは公式サイト始まって以来のことでしょう。ですから、それだけこのサイトは注目されているということになりますよね。「おまけ」みたいな形で、コンサートの案内もやっていますが、これだって結構な宣伝効果が見込まれるのではないでしょうか。実際、私のところに県外の団体からも「載せてください」というような依頼があったりしますからね。もちろん、公序良俗に反しない限り、喜んで掲載させていただいていますから。音楽をやっている仲間たちのお役にたてれば、こんなうれしいことはありません。
Aventure Number : 2932 date : 2018/4/16


今日の禁断 ロンド


 前回の「禁断」で、「左右のチャンネルが逆だったのは2ヶ所」と書いてしまったのですが、よく考えてみたら前回の萩ホールの時も逆だったんですね。いくらなんでも3ヵ所連続はないだろうと思っていたのですが、実際はそんなものすごいことが起こっていたのでした。ですから、そこはしっかり「3ヵ所に」直しておきましたよ。もっと言うと、「3ヵ所で」になるんですけどね。つまり、「禁断」の場合「ジュラシック」の中の「禁断」とその「ばっくなんばあ」、そして、ブログ・バージョン(これが、Facebookにリンクされています)の3ヵ所、それぞれ別のサーバーに同じものがアップされているので、それを全部直さないといけないのですよ。
 そして、今回の、正常のチャンネル設定で録音されていた録音をやっと全部チェックし終えたところです。確かにレベルを少し下げてもらったので、ほぼ完璧に録音されていましたが、やはりそれでも対応できずにそれこそ「3ヵ所」ほど入力オーバーで歪んでいたところがありましたね。まあ、普通は気が付かないほどのわずかな歪みですが。おそらく、CDになって届くのは別系統で録音したものでしょうから、そこでどうなっているのか、楽しみです。
 前回は録音のことを書いただけで容量をオーバーしてしまいましたので、改めてリハーサルや本番、そして打ち上げのことも書いてみましょうね。まずは前日のリハーサル。その日は2時に集合してステージの設営、3時にリハーサル開始という予定でした。私は、できればその前にこのホールの事務室に行って預けてあったチケットの引き取りを行いたかったので、2時前には着けるように家を出ます。荷物もあるので車、この時間だったらホールの裏にある駐車場はまだ空いているでしょうし。
 ところが、その駐車場は満車でした(写真はストリートビュー)。なんせ午後7時までは最高1000円ですからなかなか空かないでしょうね。それでも少し待ってみましたが車が出る気配は全くないので、別のところを探しに行きましょう。そうしたら、6時までなら最高900円というのが見つかりました。リハは遅くとも6時には終わるでしょうから、ここにしましょう。
 まずチケットの精算をしたら、火曜日に追加した10枚のチケットのうち7枚が売れてましたね。そのあと、最初のトラブルが発生。なんでも列車事故の影響で末廣さんが予定の新幹線に乗ることが出来ず、到着が3時半過ぎになるというのですよ。リハ開始は予定の1時間後ぐらいになるでしょうか。仕方がありませんね。その間に、私は録音のセッティングをやっていたのですが、そこでこの前書いたように2つ目のトラブル、録音用のケーブル不良という事態が発生していましたね。結局終わったのは7時半、でも、駐車料金は1000円で済みました。
 本番の日には3つ目のトラブル。この日のリハは軽く流す程度だったので、1曲目はかなり早く終わってしまったのですが、そのために2曲目に乗る人がまだホールに来ていませんでした。だったら、3曲目の曲を先にやるという手もあったのですが、そちらもまだメンバーが来ていないという最悪の状態。気まずい空気が流れます。まあ、なまじ確定的な時間を流してしまったのがまずかったのでしょうね。というか、出番の有無に関わらず最初から来ているというのが理想的なんでしょうけどね。
 それでも、お客さんはほぼ満席、本番は滞りなく済みました。というか、こんな何回もやった曲で問題があったりしたらどうしようもないですよね。
 打ち上げでは、末廣さんは珍しく今回の演奏を褒めてくれました。その分、過去の演奏には手厳しい批評も。なんたって、20年以上前の最初にニューフィルに来た時の感想が「ぼろ雑巾のようだった」ですからね。そんな古い話が出たのは、この前の指揮者練習で新聞社の人にインタビューを受けた時に、そういう昔のことを聞かれたからなのだそうです。でも、おそらくそれは、その記者の方に私が送った企画書にそのようなことを書いてあったので、それについて聞いていたのではないか、という気がします。つまり、「ぼろ雑巾」発言の元凶は私だったのですよ。
Aventure Number : 2933 date : 2018/4/18


今日の禁断 クーラウ


 定期演奏会が終わっても、ニューフィルの活動は続きます。今週こそはお休みでしたが来週の火曜日にはもう普通に練習が始まりますからね。そこでやるのが、おそらくほとんどの人が弾いたことがないと思われるニルセンの交響曲ですよ。下手をしたら「弾いたことがない」だけではなく「聴いたことがない」という人さえいるでしょうからね。
 私の場合はさすがに聴いたことはありましたが、もちろん演奏するのは初めてです。ですから、渡されたパート譜をまずはしっかりさらっておかなければいけませんね。その最初の練習の時には、おそらく他の人たちもしっかり譜読みをしてきているはずですからきっと1回で通ってしまうでしょう。そんな中で弾けなくて取り残されるなんて最悪ですからね。
 と思って譜読みを始めてみましたが、私の場合は今回は3番フルートでピッコロ持ち替えというポジションですから、意外と楽。2回ぐらい全部通して吹いてみたらそんなに大変なところはないことが分かってしまいました。この間のニューフィルのエルガーなんかは、いつまで経っても全体像がつかめなくて大変だったのに、こんなに簡単に出来てしまうのは、私のスキルが上がったせいではないはず、本当にあまり「ヘン」なことをやっていないので、きちんと読みさえすればすぐにできるようになってしまうからなのでしょう。ですから、その「きちんと読む」というのが大事なんでしょうね。確かにちょっと変わったシンコペーションとかがありますから、いい加減に数えていたのではいつまでかかってもマスターできないでしょうね。ただ、休みが異常に長いので、それを数えてきちんと入るのがちょっと大変そうな気はします。
 あとは、なにかとっかかりがあると、親しみがわいてやる気になってくることってありますよね。エルガーの時はそれが「ダースベイダーのテーマ」でしたが、今回のニルセンは「そだね〜」です。
 これは1番の譜面ですが、第3楽章(実際は切れ目なく全曲を演奏するようになっています)に相当する部分でフルートがソロで「そだね〜」と言ってますよ。これがもうちょっと先に行くと、
 もう「そだね、そだね、そだね・・・」のオンパレード。ここはちょっといやかも。というか、ピッコロの場合はこういうところはありませんから。
 譜読みが結構進んだので、スコアもちゃんと読んでみようと思って読み始めたら、なんだかピッコロに吹いたことのないような部分があるのに気が付きました。パート譜と見比べると、スコアでは「Piccolo」と指定されているところが、パート譜では「Fl. grande」になっているではありませんか。このパート譜は手書きですから、写譜屋さんが間違えたのですね。早く気が付いてよかったです。あるいは、知らないふりをしてパート譜の通りにフルートを吹いてみて、練習指揮者がそれに気が付くかどうか試す、という手もありますね。やりませんけど。
 ニルセンを演奏する定期では、北欧特集で序曲にはデンマークの作曲家の、これこそ絶対に誰も演奏したことがない曲が決まっています。それも一緒に譜読みをする前に小節番号を入れておこうと、ちゃんと調べてくれた人がいたのでそれを元に数え始めたら、なんだかどう数えてもその資料と合わないところが出てきました。資料では練習記号事の小節番号が書いてあるのですが、その「D」だけが1小節違うんですよね。
 それは、やはりピッコロのパート譜でしたが、2番フルートのパート譜だときちんと資料通りのところにあります。ですから、これも写譜屋さんが記号の場所を間違えたんですね。それだけではなく、1番フルートのパート譜だと、それは30小節近く前に付いてましたよ。長いことオーケストラをやってますが、これほどいい加減なパート譜は初めてです。
Aventure Number : 2934 date : 2018/4/20


今日の禁断 ハンセン


 前回のニルセンの「交響曲第4番」のパート譜の間違いは、単にピッコロのパートをフルートのままにしていたというちょっとした不注意が招いたものでしたが、それ以外にも音そのものが間違っているところも見つけてしまいました。それは、練習番号「18」の2つ前の小節(231小節)から始まるピッコロのトリルの音です。下のスコアの赤枠で囲った部分の後半ですね。
 そこを拡大すると、こうなります。
 このトリルは、上に♯が付いているので、「E-Fis」という全音のトリルです。
 ところが、パート譜ではそれが「E-F」の「半音」のトリルになっています。
 これは、前後の和声などを考えても、「Fis」の方が正しいのは明らかです。ここはこのトリルを吹いているのはピッコロだけなので、間違えたままで吹いたりしたらかなり恥ずかしいことになりそうですね。合奏が始まる前にちゃんとチェックすることが出来て本当によかったな、と思いました。
 でも、これは本当にピッコロだけの音ですから、他の誰とも重なっていないので間違っていても本人は気が付かない可能性もありますよね。もしかしたら、指揮者もそれに気が付かないなんてこともあったかもしれませんから、ちょっと今までの録音を調べてみました。
 最初は、おそらく最も最近のアラン・ギルバートとニューヨーク・フィルが2014年に録音したSACDをチェックしてみました。でも、なんだかこれが「半音」のように聴こえるのですよね。まあ、このオーケストラや指揮者がニルセンを演奏することなどあまりないので、そんなことになってしまったのでしょうかね。
 でも、その他にもカラヤン/ベルリン・フィルとか、メータ/LAフィルなどを聴いてみても、やはり「半音」にしか聴こえないんですよ。カラヤンやメータって、そんなに耳が悪い指揮者だったのでしょうか。
 その謎は、すぐに解けました。私が持っているこの曲のスコアは2000年に出版された最新のニルセン全集による新しい楽譜なのですが、この曲が出版されたのは初演と同じ年、1916年で、その楽譜は今の楽譜と一緒にIMSLPで見ることが出来ます。その初版のスコアでは、しっかりここが「半音」のトリルになっているのですよ。
 今回のニューフィルが使っているのは、この初版を元に作られたパート譜のリプリントであるKALMUS版ですから、間違っていたのは当然だったのですね。新しいパート譜は入手できなかったのでしょうか。
 つまり、カラヤンやメータの時代には、スコアそのものが間違っていたのでそれ以外に演奏のしようが無かったんですね。ニューヨーク・フィルの場合には新しい楽譜はもう出ていましたが、オーケストラのライブラリーにはまだ古いパート譜しかなくて、それを使ったからこうなったのでしょう。指揮者のギルバートも古いスコアしか持っていなかったのか、新しいスコアでも気が付かなかったのか、どちらかなのでしょうね。
 こんな間違いは、他のパートでもたくさんありそうですね。一応前もってスコア(もちろん新版)と見比べて、チェックしておいた方がいいのではないでしょうか。
Aventure Number : 2935 date : 2018/4/22


今日の禁断 マーガレット


 春のテレビドラマの改編で、一応新しいドラマが揃いましたね。そこで、前もってチェックしておいたものを実際に見た後で、それを1クール見続けるかどうかを決めるオーディションが行われました。いや、別の私の中だけの独断的な選別なんですけどね。そんな中で、一番期待していた「ブラックペアン」は、見事に落選となってしまいました。二宮くんは好きなんですが全然その魅力が出せてないし、そもそも台本があまりにもいい加減。残念でした。
 逆に、あまり期待していなかった「コンフィデンスマン JP」は、完全にローテーション入り、間違いなく最終回まで見続けることになるでしょう。こういう話は、かつてイギリスで作られたドラマがありましたが、おそらくそこら辺をモデルにしているのでしょうね。徹底的にありえないどんでん返しがたまりません。
 そして、朝ドラです。これは、新生児をかわいいのとあまりかわいくないのを2人並べていたあたりからちょっとすごいんじゃないか、という予感がありました。それで、あえて予告などのものを一切読まないで、全くの白紙の状態で見続けようと思っていたら、こちらもきっちり驚かせてもらえてます。なんたって最近の「いつもポケットにショパン」には本当に驚きましたね。見慣れたあの単行本なのに、作者が別の人なんですからね。どうなっているのかと思っていたら、きっちり作者にコンタクトはとっていたみたいですね。今日は「秋風先生」も登場したことだし、面白くなりそうです。
 このマンガは、単行本になる前の雑誌連載の時からリアルタイムで読んでいました。「キシンくん」というお友達が出てくるのが印象に残っています。当時「キーシン」という本物のピアニストもいましたからね。あ、今もいるか。この頃は少女マンガに凝っていて、月刊誌を2冊定期購読していましたね。ただ、一番好きだったのはくらもち先生ではなく樹村みのりさんでした。それこそ、「こんな見方ができるんだ」というような驚きに満ちてましたね。樹村さんの作品は。
 そんな昔の話ではなく、最近の関心事はもっぱら今年のタケノコの伸び具合です。桜がとても早く開花したので、もしかしたらと早めに竹藪に行ってみたら、確かにありえないほど早い時期にもう収穫できるようなタケノコが見つかりました。ですから、今年は恒例の「たけのこ掘りたいかい?」もいつもの連休の頃ではなくもっと早くなってしまうだろうと思っていたのですが、それ以降ピタッと伸びが止まっていたんですよね。
 それが、ここ2,3日のうちに続々出始めてきて、これだったら今週末ぐらいにはみんなが集まって掘っても大丈夫なぐらいのタケノコが出ているのではないか、と思えるようになってきました。そこで、今度の日曜日に集まって、伸びすぎる前に掘ってもらうという、いわば竹林のメインテナンスのお手伝いをしてもらうことにしました。もちろん、掘り出したタケノコはそのまま持って帰っていただけますよ。
 Facebookを通じて、主にニューフィルのメンバーに声をかけてみたら、どうやら毎年の常連さんは楽しみにしていたみたいで、続々出席の連絡が入っています。去年は参加できなかったNさんなどは、また焼きそばやフランクフルト持参でやってくるそうですから、楽しみですね。
 別に、ニューフィル人でなくても、実際にタケノコを掘る作業を体験してみたい方は、ぜひご参加を。場所はこちらです。午後3時ごろスタートの予定。あまり遅く来ると、もう掘るタケノコが残っていないかもしれません。でも、大量に獲れるはずですから、十分にお持ち帰りは出来ますよ。
Aventure Number : 2936 date : 2018/4/25


今日の禁断 バリケード


 いよいよ明日からゴールデン・ウィークですね。一応私はカレンダー通りの出勤なのでそんな何十日も連続休みなんてことはありません。そもそも、そんなに休んだって何もすることがありませんからね。
 まあ、とりあえず前半のお休みでは、あの「タケノコ掘りたいかい?」がありますね。今のところFacebookでの出席の通知は10人程度ですが、欠席の通知をいただいていない人はたくさんいますし、直接メールで出席の連絡をいただいた人もいますから、最終的には20人近くがいらっしゃるのではないでしょうか。それに、実際はご家族の方とかも一緒にいらっしゃいますから、総人数はやはり40人ぐらいにはなってしまうかもしれませんね。ということは、史上最高だった去年と同じぐらい、ということになるのでしょうか。
 去年の場合、タケノコの生え方が少なめだったので、もうあっという間に全部掘ってしまって、帰ったあとには草一本生えていなかったという状態になっていましたね。でも、今年は違います。なんせ、竹藪から離れたところからも、どんどんタケノコが頭を出していますから。これは大豊作だったおととしも見られた現象ですから、きっとみんなに行き渡るだけのタケノコが確保できるはずです。
 ただ、今年は、ちょっとしたハンデが設定されることになってしまいました。毎年ここでタケノコ掘りを行うのはニューフィル関係者だけではなく、他にもあります。ただ、その方たちは早めにやってくるので、よかったのですが、今年はうちの後に予定を組んでしまいました。そうなると、彼らが来た時にはもう一本もなくなっていたのではシャレになりませんから、その分を少し残しておくことにしたのです。
 こんな感じで、まあ、掘る頃には10本ぐらいは出ている場所をロープで囲って、そこだけは「ご予約ZONE」に設定しておきました。こうしておけば、あとから来る人たちも十分に楽しめるはずです。
 私の場合は、連休中に仕上げなければいけない仕事を家に持って帰ってきています。まずは、この間定期演奏会が終わったあとの最初の練習の時に行われた懇談会の文字起こしです。今週はとにかく忙しかったので、とてもこんなことをやっている時間はなくて、とうとうこんなことになってしまいました。やりはじめればあとは早いのですが、取り掛かるまでが面倒で。結局、フリートークなので誰もそれを文字起こしする人のことを考えてしゃべってなんかいませんから、話があっちこっちに飛んでしまう人が続出、これは後で大変だな、と思っていましたからね。
 まあ、話の内容も言ってみれば毎回同じで、そんなに新鮮な内容はないのですが、今回はちょっと刺激的な発言もありましたね。まあ、私なども日頃思っていることなのですが、これをはっきり言ってしまうと何かと問題になってしまうことは分かっているので、絶対にこんな場所では言わないでおこうとしていることを、少し遠慮がちではありましたがかなりはっきり言い切っていた人がいたのですよ。もちろん、それはきっちりとその議事録に残すのが私の役目なんですけどね。
 しかしな〜、なんせニューフィルのメンバーには女性がたくさんいますから、あんなセクハラ発言をそのまま載せたら、あの人はどうなってしまうのでしょう(多少捏造しています)。
 それと、これは本当の話ですが、打ち上げの時の末廣さんのスピーチも、ぜひ文字にして残してほしいという意見もありましたね。そんなことをするのは私しかいないので、これもやらなければいけないでしょうね。まあ「ぼろ雑巾」だったらセクハラにはならないでしょうから、いいかな。
Aventure Number : 2937 date : 2018/4/27


今日の禁断 フランクフルト


 連休の初日、面倒くさいものから片づけていこうと、午前中はまずニューフィルの「懇談会」の文字起こしをやってみました。極力「要約」はやらずに、しゃべったことを忠実に再現しようと努めました。やっぱり、改めて文字にしてみると、なかなか重いものがありますね。
 そのまま調子に乗って、その時に話に出た、末廣さんの打ち上げの時のスピーチも、さっさと文字起こししてしまおうとしたのですが、これはソースが音声ファイルではなく、BDになった映像ファイルなので、ちょっと面倒くさいことになっていました。音声ファイルだと、ワンフレーズを聴きとったあとでポーズにしてテキストを打ち込み、また次のフレーズを聴く、ということが出来るのですが、BDだと、ポーズから再生を始めた時に、頭の音声が欠けていることが多いんですよね。ですから、ちゃんと聴きとるためにいくらかリワインドをかけてから再生しなければいけないのですよ。これはとても煩わしいので、なかなか仕事がはかどりません。たまに、ポーズボタンと間違えてリワインドボタンを押してしまったりもしますし。ですから、半分ぐらい仕上げたところでもう我慢が出来なくなって中断してしまいました。残りは明日以降にとっておきましょう。
 そして、午後にはいよいよ「タケノコ掘りたいかい?」です。開始は一応午後3時ということにしてあったのですが、その前に近所に住んでいる妹(Sさんのお通夜に一緒に行ったら、愛人と間違われました)からその前に掘らせてほしいと連絡があったので、2時ごろまでに現場に行くことにしました。そして、2時に駐車場で落ち合って、スコップなどを運ぶのを手伝ってもらって先に竹藪まで行ってもらい、私は塀の鍵やその他のこまごまとしたものを準備して行ってみると、その塀の前にはすでにNさんが来ていて、バーベキュー・セットの組み立てを始めていました。気合が入ってますね。それよりも、妹は見知らぬ人を前にして不審な顔をして立ち尽くしていましたから、まずはお互いを紹介してあげて、張りつめた空気を和ませてやりました。
 妹は何本か掘ってすぐに帰りましたが、それと入れ替わりにもうほかの人がやってきましたね。まだ開始時間には30分ぐらいありますが、その時点で「掘りたいかい?」は開始です。結局、3時にはほとんどの人が竹藪の中で思い思いにタケノコ掘りを楽しんでいましたね。やはり今年は豊作だったようで、いくら掘ってもまだまだ「獲物」は残っているようでした。
 このイベント、いったいいつから始まっていたのか自分でも分からなくなっていたので、昔の「ニューフィル日記」のバックナンバーを調べてみたら、どうやら最初に何人かが集まって掘るようになったのは、1999年からのようですね。ほぼ20年も続いていたなんて。もっとも、その中には凶作の年で中止になったこともありましたから、回数はもっと少ないのですが、それでも結構なものです。その時にはほんの4、5人しか参加していませんでしたが、今日は集合写真の中を数えてみたら全部で37人いましたね(この後、もう2人加わりましたから、最終的に39人)。その中で、お子さん(6か月から中学生まで)が15人もいましたね。そんな、よちよち歩きで掘ったタケノコを抱えている小さなお子さんたちを見ているだけで、心が和みます。
 そして、まだ1歳にもなっていない赤ちゃんを抱っこしている人も何人かいました。この子たちも、すぐにこんな風に竹藪の中を走り回るようになるのでしょうね。その中には、退団したメンバーもいて、久しぶりにみんなと話をしている光景も見られました。大げさですが、ちょっとした「出会い」の場を提供するようなイベントにもなっていたようですね。


 この写真は、そんな元メンバーたちのほとんど「スクープ」と言ってもいいような貴重なショットです。彼女たちはいつの間にかこんなにかわいい赤ちゃんたちのママになっていましたよ。「かいほうげん」には、ぼかしを外して載せますからね。
Aventure Number : 2938 date : 2018/4/29


今日の禁断 パンダ


 ラジオを聴いていたら、「セルコホーム・ズーパラダイス」なんて言ってましたね。連休情報のようです。こういうところが連休の時には込み合うのだそうです。どうやらこれも例の「ネーミングライツ」というやつのようですね。でも、「セルコホーム」というのは仕方がないとして、「ズーパラダイス」というのがいかにもダサイですよね。私は「スーダラ節」を思い出しましたよ。念のため、これはかつては「八木山動物公園」と呼ばれていた施設のことです。
 そんな連休ということで、ブログの更新も「イレギュラー」になっています。休みの日となると車であちこち連れまわされますから、CDを聴いている暇もないんですよね。今日あたりは、チャイルドシートを車にくっつけて
 赤ちゃんを病院まで連れて行きましたよ。
 ですから、まずは家でも出来ることを片づけようと、末廣さんのスピーチの文字起こしの続きをやることにしました。やり始めると、もうやめられなくなって、他のことは何もできなくなってしまいましたが、そのおかげで見事に全文の文字起こしが完了しました。話していた時間は15分ですが、それを文字にすると5000字近くになるんですね。なにしろ、台本なんか見ないで(「打ち上げ用台本」なんて用意してたら、すごいですね)しゃべってますし、頭の回転の速い末廣さんのことですから、言いたいことがいっぱいあるのにおしゃべりがそれに追いつかなくて、なにかをしゃべっているうちに急にほかのことを思い出してそれについてしゃべり始めて、そのまま元に戻らない、なんてことがあったりして、ただ聴き取るだけでもかなり大変でした。もちろん、一切校正や編集は加えないで、しゃべったことをそのまま文字にしましたからね。
 そんなことをするようになった発端は、この間の懇談会の時の一人の方の発言でした。それは「あの時は酔っ払っていたし、もうすでに半分ぐらいは忘れているので、誰か文字にして保存してほしい」というようなことでした。私は別に酔っ払ってはいなかったのですが、今回こんな作業をしてみると、本当にいまさらですがこんなことも言っていたのだな、と驚いているところです。いかに、人間の記憶がいい加減かが分かりますね。ですから、これだけ時間をかけてやった作業は、とても価値があることだったのだな、と思っています。
 もちろん、これは「かいほうげん」のネタには格好のものです。これだけで3ページ、うまくすれば4ページだって使えますからね。それに、懇談会の議事録と定期演奏会の写真集、それとおとといの「タケノコ掘り」を加えれば、もうすでに次号のコンテンツは集まっていますから、連休明けには新しい号を発行することは可能になっています。
 それに先立って、団員だけにアクセスできる掲示板にも、同じものをアップしておきました。こちらは、なんせ1回の投稿では1500字しか送れないという制限があったので、4つの投稿に分けましたよ。その際に、頭からの順にアップしたのでは読むときに下から上に戻らないといけなくなるので、まず原稿を4つに分けて、最後のものから順に最初のものという、逆順で投稿しておきました。
 最初の「イレギュラー」というのも、末廣さんの言葉の中にあったものです。どこで言っていたのか、もう忘れているでしょう?そのほかにも、「仙台ニューフィルってこんなに上手だったんだっけ?」というのがあったかと思うと、「こんなボロ雑巾のようなオーケストラがあるんだなあと思いました」ですからね。機会があったら、ぜひ全文を読んでみてください。
Aventure Number : 2939 date : 2018/5/1


今日の禁断 フルオート


 朝ドラは「秋風先生」の登場で俄然面白くなってきましたね。「あまちゃん」の中の「太巻」によく似た設定、キャラもかぶってますね。かなりの変人なのでしょうが、こだわりがすごいのが今日の回で分かります。「サントールホール」の「LCブロック3列9番」ですからね。なんと言うマニアックな。もちろん、これは「サントリーホール」のことでしょう。実際は、この黄色い矢印の席です。
 確かに、このブロックはいい音がするようです。私も実際にこのブロックで聴いたことがありました。ただ、その時はLBブロックの境目の壁際だったので、ちょっとヘンな癖がありましたけどね。なんたって、このホールはこの壁面の反射で音を豊かにしているのですから、そこからある程度距離を置かないと不自然な音になってしまいます。その点、この「3列9番」は壁から最も離れていますから、理想的な響きになるのでしょう。でも、秋風先生はこの席をどうやって手に入れているのでしょうね。オーケストラの定期会員かなんかなのでしょうか。
 律君の応接間に置いてあった「セパレート・ステレオ」も、この頃にはコンパクトなコンポに変わっていましたね。もちろん、CDプレーヤーもあります。
 ただ、おそらく原田知世の陰になっている場所にあるのはレコードプレーヤーでしょう。上に、前にも置いてあったレコードのジャケットが見えますね。そのさらに向かって左側には、やはり前から置いてあったレコードのケースがあります。でも、こんな風に水平にレコードを置くのは、SPレコードのためのケースのような気がするのですが、どうでしょうね。
 連休の後半は、雨になってしまいました。この間タケノコ掘りをして竹藪はきれいになくなっていたと思っていたのですが、昨日あたりになるとさらに新しいタケノコが出てきていましたから、この雨でさらに伸びてくるのでしょう。さっきニュースで丸森のタケノコの話題が出ていましたが、なんでも今年は「10年ぶりの豊作」なんだそうですよ。やはり、勢いがいつもと違っていたのはそういうことだったんですね。
 いずれにしても、雨の中を出かけるのはかったるいので、今日は家でおとなしくしていました。そこでまずは、ニルセンのパート譜のチェックです。前にも少しパート譜とスコアが違っているところがあると書きましたね。その時に、パート譜は初版から作られているので、新しいスコアとは違っているのではないか、と思っていました。でも、うちの練習指揮者はそんなことは知らなかったようで、初版そのもののKALMUSのスコアを用意しているようでした。ですから、この間の懇談会の時にそのことを言ってみたら、あわてて新田さんに聞いてみたようで、その返事が回ってきました。やはり、新田さんは「初版と新版(クリティカル・エディション)は違っているので、新版に合わせてほしい」ときっぱり言い切っておられましたね。
 それで、徹底的にその違いを調べてみたのですが、いやあ、出るわ出るわ、ピッコロなんかは音が3度違っているところさえありましたからね。アクセントが付いていないところは数知れず、何も知らないでいたら大変でした。早めにみんながチェック出来るようになって、一安心です。
 それと、定期演奏会の写真もやっと時間がとれたのでいつものようにアップしました。日程表の一番下の末廣さんの写真からリンクしています。今回は大幅に枚数が少なくなってしまいました。とは言っても240枚はあるのですが、ステージの袖とか、打ち上げの時のちょっとくだけた写真が手に入らなかったもので。ですから、もし手持ちでみんなに見せたいような写真があれば、続編でアップしますのでぜひご提供ください。スマホで送っていただいても大丈夫ですよ。
Aventure Number : 2940 date : 2018/5/3

18/5/5-18/6/15