2841(17/9/15)-2860(17/10/29)

今日の禁断 ヤップランド


 今朝は、例のJ-アラートで大騒ぎでしたね。テレビは即刻画面が変わってしまって、どの局もこのネタだけを流すようになっていましたから、いやでも同じ話の繰り返しを聴くしかありません。まさか、と思ってBSに切り替えたら、そちらも全部地上波と同じことをやっているんですから、困ったものですね。当然のことながら、BSで毎日放送している朝ドラの再放送が始まる時間になっても、そのままの画面でしたね。
 それが、7時半になったら、何の前触れもなく、「ツィッギー・コンテスト」の場面がいきなりはじまりましたよ。これは、ミサイル発射よりある意味衝撃的な出来事でした。というか、ここで朝ドラを優先させたNHK-BSの英断に拍手、です。
 そんなタイミングで出版されたのが、「オケ老人」の作者によるこんな文庫本です。
 もちろん、固有名詞は全て変えてありますが、それが誰を、あるいはどこを指すのかはどんな人でもわかってしまいますから、小説というにはあまりにリアルすぎて、かえって引いてしまいます。ここでは、ミサイルの発射が失敗して、日本の米軍基地に向かって飛行、それを迎撃したら、空っぽの弾頭に当たって何人もの犠牲者が出てしまった、というオチになっています。なんか、どこを狙って書いているのかがいまいち分からなくて、こんな当たり前のことをグダグダ書いていったい何が言いたいのかが全く分からないという駄作です。この作者ですから、もっとひねりが利いていると思って読み始めたのですが、すっかり裏切られてしまいました。いや、この「主人公」も最後は裏切られるんですけどね。
 そんなゴタゴタがあっても、今日はとてもいいお天気でしたね。もはや空の色は秋、日差しは強くても風が心地よく肌を刺激してくれます。ですから、職場のヒガンバナも見事に咲いていましたよ。
 そして、その横には、いつもだともうすっかり花が散っているはずのサルスベリが、何回目かの満開を迎えていました。なんか、今年は一斉に咲くのではなく、部分的にいったん満開になった後、その周りのつぼみがしばらくしてまた開く、ということを繰り返していましたね。それで、今頃になってもまだこんなに咲いていたりします。
 でも、これがあと3日もすると、大きな台風がやって来て大雨や大風見舞われるというのですから、ちょっと信じられないですね。ただ、そのあたりにはニューフィルの指揮者練習があって、そこには橘さんが飛行機でやってくるというのですから、ちょっと心配になってきます。この間も本番があったばかりと大忙しの橘さんですから、この日も1日、それも午後の時間帯しかスケジュールが取れなかったという状態ですから、もし飛行機が欠航でもしたら、そんな貴重な日程がつぶれてしまって大変なことになってしまいます。なんとか、台風が早めに過ぎてくれるか、途中で進路を変えてくれるようにお願いしたいものです。
 実は、この日には新聞社から取材のために記者の方がいらっしゃることになっています。企画書を送ったら、「エルガーだけのプログラムは珍しいので、ぜひ紹介させてください」という連絡が来たんですよね。まあ、どうせ本番ギリギリに来るのだろうから、そんなに宣伝にはならないだろう、というのが団長の読みだったのですが、しっかりこの時期に来てくれるということなら、間違いなく宣伝にはつながりますよ。これも、「もし、指揮者が来れなくなったら、連絡してください」と言われていますから、橘さんが来ないと記事はもっと先延ばしか、あるいはボツになってしまいます。ぜひとも台風の影響がないことを願うしかありませんね。
Aventure Number : 2841 date : 2017/9/15


今日の禁断 カドカワ


 最近の日本のヒットチャートを賑わしている曲を聴いていると、ドラマや映画の主題歌が多いですね。今だと、終わったばかりのドラマのテーマ曲、「聖域」でしょうか。これを初めて聴いたときには、かなりアブない歌詞だったので、タイトルも「セイイキ」ではなく「セイエキ」だと思ってしまいましたよ(とても漢字では書けません)。福山だったらそれもありか、と。ヘビロテを聴いていると、なんだか「学生街の喫茶店」のフレーズが聴こえてきますね。
 それと同じぐらいにもうヘビロテだらけというのが、来週公開の映画「ナミヤ堂雑貨店の奇蹟」の主題歌ですね。これは達郎の作品ですから、毎週聴いている彼の番組でいち早く流れたと思ったら、もう次の日からは1日1回はラジオから聴こえてくるという感じです。車でしかラジオは聴きませんから、これはとてつもない頻度ですね。
 ただ、この「REBORN」という曲は、なんかインパクトに欠けているな、と感じました。作者はほぼ自己再生産に入ってしまった年齢なのか、斬新さがまるでないんですよね。とは言っても、最後近くのブリッジの部分は、今までの達郎の作品には見られない、「新機軸」がありました。そこでは、全く同じモティーフが、歌詞を変えて6回も繰り返されていたのです(正確には、4回目だけは少しメロディが違っています)。そこでは、
    悲しまないで
    うなだれないで
    振り向かないで
    怖がらないで
    とどまらないで
    あきらめないで
 と、最後の言葉が揃えられていて、なんだか柄にもなく安っぽいヒップ・ホップを取り入れたようなテイストが感じられました。当然のことながら、そこにはとてつもない違和感が漂っていました。新しいことに取り組んでいても、これはちょっと失敗しているのではないか、と思いましたね。
 なんでも、この歌は主題歌としてだけではなく、物語の中で実際に演奏されたり歌われたりしていて、ストーリーの重要な要素としても働いているのだそうです。この原作を読んだのはだいぶ前のことですから、なんかタイムスリップのようなところがあったぐらいのことは覚えていますが、細かい部分はすっかり忘れていますから、そんな「歌」が出てくるシーンなんかあったかな、と、この際だから読み返してみることにしました。
 まず、私が読んだ文庫本と、今の文庫本は表紙が変わっているようですね。今は、映画としっかりタイアップして、タイトル・ロゴも映画と同じフォントに変わっています。
 ところで、初めて気づいたのですが、「店」という字では時計の針がデザインされているんですね。このアイディアは初版でも同じでした。確かに、この作品は「時間」が重要なモティーフになっていますから、これは素敵ですね。
 その「歌」は、確かに登場していました。達郎の番組の中では、ハーモニカで演奏するバージョンと、出演者の門脇麦が歌うバージョンがあるということで紹介されていましたが、確かにあれはここで使われていたのか、というところがありました。そうすると、確かにさっきのブリッジの歌詞の意味がよく分かってきて、投げやりなメロディだと思っていたものが、俄然しっかりとした意味を持って聴こえてくるようになりました。この6回の畳みかけは、物語の中で歌われるととてつもない説得力を放っていました。麦さんのバージョンでは、後半、ちょっと危なげな歌い方になっています。これも、けっして歌が未熟なのではなく、ドラマとしての感情の吐露のなせる一つの「表現」であったことも分かります。そういう重たい背景を持った歌だったのですよ。
 本を読みながら、そんな、彼女が「アンコール」でこの歌を歌い出すシーンで、思わず号泣してしまいましたよ。
 これが、「ページに落ちた涙の痕」です(笑)。
Aventure Number : 2842 date : 2017/9/17


今日の禁断 エルガー


 きのうは、大腸の内視鏡検査を受けてきました。去年初めて、集団ガン検診で引っかかったので、半強制的に受けることになったんですね。その時には結局ポリープが見つかって、検査と同時にその切除手術も受けて、組織検査の結果では何の問題もなく一安心、という結末でした。その時に、1年後に経過を見せて下さいということで、今年もまた受けることになっていたのです。
 ご存知のように、この検査は丸2日「下準備」が必要になってきますから、休みの日と続いている日に受けたいと思って、予約に行ってみると、近い日の月曜日はみんなふさがっていました。ただ、「休みの次」ということできのうの火曜日は空いていたのでその日にすることにしました。後で予定を見てみると、その休みの日にニューフィルの指揮者練習が入っていたのですね。まあ、前の日は指定された検査食を食べていればいいので、そんなに問題はないでしょうね。うまい具合に、お昼ご飯は家で食べられるような練習日程でしたし。
 その、18日の練習は、指揮者の橘さんが福岡から飛行機で仙台までやってくる、ということで、台風でかなりの欠航が出ている中でひたすら情報を収集です。ですから、予定された飛行機がほんの少し遅れただけでちゃんと仙台空港に降りられたとネットで分かった時にはうれしかったですね。
 ただ、私のコンディションは最悪でした。その前の日は普通に食事が出来たのですが、夜にまず下剤を飲まなければいけませんでした。それが、その指揮者練習の日になって効いてきたのですよね。午前中は、こんなんでは練習の間中座っていることなんて出来ないんじゃないか、と思ってしまいました。ですから、昼食の検査食はかなり早めに済ませて、出来るだけ便意が起きないようにして、練習に臨みます。
 まあ、おおむね影響はなかったのですが、やはり心配だったので、休憩の時には誰よりも早くトイレに駆け込みましたね。それで、なんとか無事に指揮練が終わりました。
 そして、次の日は休みを取って、ひたすらまず〜い洗浄剤を飲み続けます。これは、腸で吸収されずにそのまま出てきますから、体としては「異物」と感じるものなのでしょうね。飲み終えることには、なんか頭も痛くなってきましたよ。
 そして、予定時間になったので病院に向かいます。去年やったことがあるので、手順はもう飲み込んでいます。ただ、今年はちょっとした決心がありました。去年は苦痛を感じないように麻酔を使ってもらったのですが、今年はそれをやめてもらうことにしてあります。というのも、去年終わってから写真を見せられて、ものすごい仕事をしていたことが分かったので、それを実際に見てみたかったのですよね。去年は、目が覚めたらすべてが終わっていましたから。話では、かなり痛みを伴うみたいですが、ここでは麻酔なしでやっている人もいるそうなので、それは決して我慢できないほどのものではないだろう、と思いましたからね。ただ、検査を受ける前には看護士さんからは何度も「なしでいいんですか?」とは聞かれましたけど。
 まずは、ベッドに横向きになって待機します。そこに先生がやってきて「去年もいらしてますね?」とか、軽い挨拶などもありました。そして、検査が始まります。肛門にはゼリーをべったり塗ってあるので、挿入しても全然痛くありません。モニターを見ていると、なんだかトンネルの中を突き進んでいる感じ、そのうち、「仰向けになってください」と言われます。このあたりは、去年はもう意識がなくなってますから、あちらで体位を変えたのでしょうね。あ、安心してください。検査の前に着替えをさせられて、これ用の後ろに穴の開いた特製のパンツを穿いてますから、別に仰向けになっても何の問題もないんですよ。
 そうすると、看護師さん(女性)が先生のお手伝いで、私の上に覆いかぶさって、大腸を伸ばしたりするようになります。カメラが入っていきやすいようにしているのでしょう。当然、彼女の胸のあたりが私の体に接触しますから、なんかいいですね。というか、そんな余裕が感じられるほど、苦痛なんて全然ありませんでした。カメラの先が腸の中にあるのだな、という感じはよく分かるのですが、痛みは全くありません。
 先生も、「ここにポリープがありますね」とか、私に話しかけてくるので、私も「今日は取らないんですか?」とか、会話も弾みます。いやあ、なんだかとても楽しい体験でしたね。
 結局、まだ切除が必要なほどの大きさのポリープはなかったので、今回は手術はなし、あとは2年後にまた来てください、ということでした。本当は、ポリープを切るところや、そのあとのクリップをかけるところなども見てみたかったのですが、残念でした。それは、2年後の楽しみに取っておくことにしましょう。
 唯一、楽しくなかったのは、静脈注射が下手なこと。
 去年もこんな感じでした。他の病院ではなったことはなかったのに。
Aventure Number : 2843 date : 2017/9/20


今日の禁断 トーホー


 「ナミヤ雑貨店」は、いよいよ明日から公開されますね。とは言っても、私は当面は映画館に行く暇もないので結局はWOWOWに下りてくるまで待つことになるのかもしれませんね。
 そんな時ですから、テレビでの番宣なども盛んに行われているようですが、きのうは「VS嵐」にそのキャストたちが出演するというので、見てみようと思いました。木曜日のこの番組は毎週見ているのですが、別にそんなに気を入れてみているわけではなく、PCで原稿を書きながら横目でチラ見、という感じです。でも、なぜかきのうはニューフィルの練習日だったので、わざわざ録画しておいて、帰ってからきちんと見てみましたよ。もちろん、録画ですからCMはきれいに飛ばせます。
 私が一番見たかったのは、松岡克郎役の人でした。原作では「REBORN」を作ったミュージシャンですが、実はまだデビューも果たしていない「ミュージシャン志望」という設定です。その人が作った歌が、なぜか彼が亡くなった後に大ヒットする、というのが、原作の一つのクライマックスになっているので、この人については私の中では確固たるイメージが湧いていました。実際のミュージシャンだったら、小田和正みたいな感じでしょうかね。彼も下積みが長くても、結局は大ブレイクを果たしたわけですから、あんな、ちょっとストイックな見た目の人だったらいいな、と思っていました。
 でも、そこに出てきた役者さんは、なんだかイメージが違います。なんか、ちょっと「小者」といった感じの、あまり存在感がないように見えてしまう人だったんですね。まあ、そこは役者さんですから、演じる時には全然違った印象を与えられるようになっているのでしょうが、こういうバラエティでの彼はなんとも「薄い」イメージしかありませんでしたね。
 その彼は、初めて聞く名前だったので今まで映画やテレビで見たことはなかったはずなのに、なんだかどこかで見たことがあるような気がしました。思い出そうとネットで調べたら、私が見たドラマでは「べっぴんさん」と、「火花」に出ていたことが分かりました。朝ドラの方は全く記憶にありません。でも、その役を見て納得、彼が出てくるころには、もうこのドラマを見るのはやめていたんですよね。あまりにひどかったので、こんなものに貴重な時間を使いたくはなかったのでした。ただ、「火花」の方は、これも1回目だけ見てあとはもういいや、と思った口ですが、確かに主役で出ていたことを思い出しました。あの人だったんですね。だったら、やっぱりこの役とはちょっと合わないな、と思ってしまいましたね。
 もう一人は、その彼が作った歌を実際に歌ってヒットさせる「アーティスト」役の人です。この人は、最近までやっていた「悦ちゃん」に出ていたので、知ってました。でも、この人もそのドラマの中ではとことん地味で、こんな「アーティスト」役なんて全く想像できない女優さんでしたね。この人は、トレーラーでも、その歌っているところが見られるので、それは確かに「アーティスト」然とした存在感はありました。この人だったら、たぶん「泣ける」な、とは思いましたね。でも、「嵐」で見た彼女は、そのどちらとも違った、ただの「小娘」でしたけどね。
 一応主役扱いの矢口敦也役の人は、もうよく知っている人ですから、なかなか適役だな、とは思っていました。おそらく、映画では原作以上の重要な役どころになっているのではないでしょうか。トレーラーを見ただけでも、原作にはないようなシーンがありましたからね。
 一応、他のキャストなどもチェックしてみると、原作のエピソードが一つ映画では使われていないようでしたね。それはビートルズのファンだった少年の話、これも実写で見てみたい気持ちはありますが、確かにこれを入れてしまうと映画の尺としては散漫になってしまうでしょうね。
 ああ、やっぱりすぐにでも映画館に行って、見たくなってしまいましたよ。
Aventure Number : 2844 date : 2017/9/22


今日の禁断 トリオ


 お彼岸も中日を過ぎてピークは終わったので、今日は午前中だけ出社して帰ってきました。しかし、お盆の最中が冷夏だった影響はまだ残っていて、結局お彼岸中に売れた自販機の飲み物はお茶ばかりで、コーラ系は殆ど売れていませんでしたね。こういうものはもうガンガン暑い日でないとそうそうは売れるものではないので、もう今年はあきらめるしかありませんね。来年の夏になる頃には賞味期間が過ぎてしまいますから、廃棄、でしょうか。もし、どこかでケース単位で欲しいというところがあれば、お安くお譲りしますよ。コカコーラ、コカコーラ・ゼロ、の350ml缶と、アクエリアスの500mlPETがそれぞれ2ケース(24本/ケース)ご用意できますから。
 それで、午後はフリーになったので、それこそ「ナミヤ雑貨店」でも見に行けるかな、と思っていたら、いつもお世話になっている仙台フィルの木管の人たちのアンサンブルが、泉のタピオでミニ・コンサートを開く、という情報が入ってきました。なんでも、3時と4時にそれぞれ行われる、ということなのですが、どのぐらいの時間で、何を演奏するのか、といった情報は全くどこにもありませんでした。でも、特にフルートのMさんは、まだ実際に生でフルートを演奏しているところを聴いたことがなかったので、これは聴いてみたいな、と思いました。仙台フィルの中では聴いたことはあるのですが、大体ピッコロか2番ですから、ちゃんとした音はなかなか聴く機会がないんですよね。
 でも、そうなると映画とコンサートのどちらを取るか、判断が迫られることになります。映画についてここであれだけ盛り上げていたので、その流れだったらなるべく早い段階で見ておきたいですからね。でも、時間を調べてみると結構間が離れていて、ちょうどいいのがありません。それに、座席の売れ具合を見てみるとかなり早い時間でも結構ふさがっているような状態でしたから、良い席で見ることは出来ないかもしれません。やはりこれは少し日にちが経って空いてきたころに行った方がいいのでは、と納得して、タピオに行くことにしました。
 勝手知ったるタピオですから、どこでコンサートがあるのかは分かっていました。真ん中にある「センター・コート」というスペースですね。吹き抜けになっていて2階と1階を結ぶ階段が真ん中に2本あるという、素敵な場所です。その階段の途中にちょっとした踊り場があるので、ちょうどそこがステージのようになっていてよくそこで歌を歌ったりしていましたね。
 でも、行ってみたらその階段は閉鎖されていて、その前に譜面台が立っていました。そこを囲むように2列にスタッキング・チェアが並べてあったので、それが客席なのでしょう。いつもそこに置いてあるテーブルと椅子は、そのさらに外側に移動されていました。でも、私はその客席はちょっと座るのが恥ずかしかったので、後ろにあるテーブルのまわりの椅子が空いていたので、そこに座ってみました。そこには4つの椅子があって誰も座ってなかったのですが、一つの椅子には荷物が置いてあったので、だれか「席取り」をしていたのでしょうか。でも、取ってあったのはその一つだけだったので、他は空いていると判断して座っていました。
 あたりを見回すと、ニューフィルの関係者が2人ほど座っていましたね。なぜか1人はヴァイオリンの方でした。そのうちに、3人の出演者がやって来て、階段の下の隅っこで楽器を組み立てていました。
 演奏が始まると、予想通りお店の中の雑音はかなりのものだったので、楽器の音はそれほどはっきりとは聴こえてきませんでした。でも、かえって集中して聴いていたので、そんなに雑音は気になりませんでしたね。Mさんのそばの席だったので、フルートの音は割とはっきり聴こえます。予想していたのとはちょっと違って、かなり芯のある音のようでした。ベートーヴェンやハイドンの間に愛唱歌をはさんだりして、とても楽しめましたね。というか、帰ったらいつでもあのぐらい、滑らかに吹けるようになれればいいなぁ、と、無性に楽器が吹きたくなって、しばらくモーツァルトなどをさらってしまいました。
 結局、置いてあった荷物のところには誰も来なかったので、これは忘れものだと思い、インフォメーションに届けておきました。無事、持ち主に届いたのでしょうか。
Aventure Number : 2845 date : 2017/9/24


今日の禁断 ファンタ


 結構前から近所のほか弁の前に出ていたこのタペストリーのコピーが気になっていました。
 たかが天丼に対して「そうきたか」と突っ込んでいるのですから、いったいどんな天丼なのか、とだれでも思ってしまいますよね。ですから、インパクトから言ったらこれほどすごいコピーはちょっと見当たらないのではないでしょうか。ただ、写真を見る限りそれほどおいしそうではないのは、なぜでしょう。なによりも、天丼には欠かせない海老天の姿がどこにも見当たらないせいでしょうか。あとは、色合いもなんだか全部茶色っぽくて変化に乏しいですよね。よく見ると、真ん中にあるのはカニカマの天ぷらではないでしょうかね。そういう「ニセモノ」を入れた時点で、この天丼は終わっていますよ。ですから、実際に食べてみようという気には全然なりません。いくら素晴らしいコピーで飾っても、実物に魅力がなければどうにもなりません。
 あと、困るのは、このフレーズは1回使ってしまったらあとはもう使えない、ということですね。
 ただ、これが弁当屋ではなく他のジャンルだったらあくまで1回限りですが使うことは出来そうです。とりあえず、「ニューフィルよ、そうきたか。」というヴァリアントはいつかは使ってみたい、とは思いませんか?
 仮に、このコピーを使うとしたら、ではいったいどういうコンサートになるのか、というのを考えるぐらいは、簡単に出来そうですね。「第9」以外は殆ど合唱付きの曲などは演奏していませんから、合唱団を雇って「レクイエム」なんかはどうでしょうかね。でも、ヴェルディぐらいではもう何のインパクトもありませんから、ここはリゲティあたりをやったりすれば、確実に「そうきたか。」となるのは間違いありません。まあ、そこまで行かなくてもブリテンぐらいだったら何とかなるかもしれませんね。いくらなんでも無理でしょうが。
 ところで、あんまり夏が涼しかったので大量のコーラ類が売れ残ってしまったことはお伝えしましたが、もういくら頑張ってもこれからの季節はそういうものは売れっこありません。そこで、残った3品目については大幅な値下げを敢行することにしました。なんせ、賞味期限が来年の6月ですからね。
 コーラ、コーラ・ゼロは100円、アクエリアスは120円にしてみましたよ。もちろん、こういう価格設定の変更などは、私は簡単にできるようになっています。まあ、この程度ではそんなに影響が出るとは思えませんが、「自販機よ、そうきたか。」ぐらいのことは思ってもらえるのではないでしょうか。
 本当はもっと安くしたかったのですが、付属の値札シールが最低で100円のしかなかったものですから。
Aventure Number : 2846 date : 2017/9/27


今日の禁断 ツィクルス


 先日、台風の影響で指揮者練習が無事に時間通りにできるのか、と大騒ぎになった時に、「もし予定が変わるようなことがあれば連絡してください」と言われていたのが、河北新報さんの取材でした。結局、練習は予定通りに始まったので連絡の必要はないな、と思っていたのですが、果たして本当に来てくれるのかどうかはちょっと不安でした。その時は若林のホールでやっていたので、客席にそのような感じの人が入ってこないかずっと見ていたのですが、いつまで経っても誰も来ませんでしたからね。
 そうしたら、いつの間にかステージの袖に、なんか新聞記者のような風貌の方が来ていました。いや、別にそんな風貌の人がいるわけではなく、単にニューフィルの団員ではない人がいたので、たぶん記者さんだな、と思っただけですけどね。その方は、ずっとそこに座って練習を聴いているようでした。ニューフィルでは以前もいろいろなメディアから取材を受けたことが何度かあるのですが、そんな時には決まって演奏しているところを写真に撮っていたのですが、その方はそんなそぶりを見せていませんでした。というか、カメラ自体も持ってきていないのではないか、というほどの軽装でしたね。
 練習が終わってから、その方のところに行って挨拶をしてみたら、やはり記者の方でした。そこで、私にインタビューをしたいようなそぶりを見せたので、そばにいた団長さんにそれはお願いして、さっさと帰ってきましたよ。ご存知のようにあの日は大腸内視鏡検査の前の日でしたから、そんな心の余裕なんかありませんでしたから。どうやら、記者さんは団長だけではなく、指揮者の橘さんにも話を聴いていたみたいですね。
 次の練習の時に団長から報告があって、「来週の前半に新聞に載る」ということになったと伝えられました。つまり、今週の前半ですね。自宅では河北新報はとっていないので、今週初めから職場で朝刊をチェックです。でも、「前半」を過ぎても一向にそんな記事は見つかりません。ついに「後半」に入ってしまって、今日になってもそれはありません。その代わりに、火曜日にその記者さんが書いた仙台フィルの定期演奏会のレビューが載っていたので、ボツになってしまったのかと思いました。
 でも、もしや、と思って、一応「夕刊」の方もチェックしてみましょう。確かに団長は「朝刊」と言っていたような気がしたのですが、それは私の聴き間違いだったのかもしれませんからね。そうしたら、ありましたよ、火曜日の夕刊に。こんな写真までしっかり撮っていたみたいですね。客席から撮ってくれれば、私も写っていたかもしれないのに。
 この記事の全文は、こちらにアップしておきましたから、興味がある方はご覧ください。
 演奏会の準備は着々進んでいて、今日はプログラムのゲラが送られてきました。印刷屋さんが団員なので、そのあたりのアクションがとても速いのがいいですね。細かいところまできっちりチェックを入れていますし、こちらから指摘したことも、すぐに取り入れて直してくれますからね。今回も、このまま印刷したらちょっと恥ずかしいのでは、というところがあったのでさっそくツッコミを入れてみました。意外と、本当の意味が知られていないこともあるんですね。
 でも、私自身も、とんでもないミスを犯してしまいました。その印刷屋さんは一応ニューフィルの「友の会」に入会されているので、会員向けのチケットなどを送って、そこに会費納入のための受取人払いの振替用紙を同封してありました。そうしたら、その会社の経理の人から、「送金したいので、振替番号を教えてください」と電話がかかってきました。え、なんで、と思いましたが、どうやら、いつもは用紙にきちんと番号と受取人を印刷していたのに、それのない空欄の用紙を送っていたようなんですね。あわてて、印刷した用紙を手配しましたが、そうなると他の人に送った分もそうだったのかもしれない、と思ってしまいますね。これは、入金すると私のところではなく会計係の人に払込票が送られてくるので、聞いてみたら、「ちゃんと送られてきましたよ」と言ってくれて、そのあと実物も送ってきましたが、そこにはちゃんと番号が印刷されていましたよ。どうやら、たまたま印刷屋さん向けのだけ、印刷していないのが届いてしまったのでしょうね。あぶない、あぶない。
Aventure Number : 2847 date : 2017/9/29


今日の禁断 デンマーク


 ニューフィルの定期演奏会まであと2週間となってしまいました。まあ、こちらの方はきのうまでの指揮者練習でとても細かいところまでしっかり見てもらえましたから、それをそのまま本番に生かせられれば、きっとまた素晴らしいコンサートが実現することは約束されています。
 しかし、我々のオーケストラはそこで終わってしまうわけではなく、常に先のことを考えて活動をしていますから、当然、もう1年先のスケジュールにも具体的な策を講じる時期も来ているわけです。
 ということで、来年の秋の定期演奏会の会場と指揮者を手配する、ということを、今まさにやっているところなんですね。ところが、まず会場に関しては、その時期にはいつも使っている東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)が使えない、という事態になっていました。9月ごろから4か月間、貸切になっていて他の団体は全く使うことが出来ないらしいのですよ。これは、このホールの場合、たまにあることです。「劇団四季」ですね。まだ、どこにも発表されてはいませんが、横浜から始まった「オペラ座の怪人」のツアーが、広島、京都とまわって、そのあとおそらく静岡、仙台にやってくる、という見方が有力になっているのですね。
 まあ、あのカンパニーがロングランをやるのは別にかまわないのですが、そのために公共施設が長期間使えなくなるというのはかなり大きな問題です。悪いことに、この時期にはトークネット仙台(市民会館も、こんな名前に変わりました)までも改修工事のために使えなくなるというのですからね。そうなると、あと使えそうなホールといったらイズミティと萩ホールしかありません。しかし、萩ホールも最近はなかなか空いていないそうで、どうやらもうちが希望している日にはすでに他の予定が入っているのだそうです。
 ですから、残るはイズミティ(ここも、今では「仙台銀行ホール」なんですって)しかないのですが、その予約サイトにはなんと100件近くのエントリーがあるというので、こちらも複数のアカウントを用意して獲得に全力を尽くします。しかし、ここが「当たる」のは、ほとんど宝くじなみの運がないことには。
 さあ、困りましたね。もし「仙台銀行」がダメだったら、演奏会を開くことが出来ません。しかし、団長が今年の春に使った名取市文化会館の予約状況を見てみたら、運よくその日だけ空いていることが分かりました。それは、今年の春の演奏会の会場を取った時と全く同じ状況ですね。結局それと同じ流れで、私が名取まで予約の手続きに行くことになってしまいました。「仙台銀行」の抽選結果が出るのが今朝の9時なのですが、それがダメだった時のために、まず私が名取に電話で「お取り置き」の手続きをとっておきます。そして、10時ごろにその結果が全部集約された時点で、全滅だと分かった時に、私が実際に名取まで行ってくる、という手順です。運よくあちらが取れれば「ごめんなさい」と電話をかける、と。
 まあ、当然のことながら、全滅だったので、行ってきましたよ。でも、新しい道を通ったら30分ぐらいで着いてしまいましたね。つまり、1時間はかかるだろうと、iPhoneをカーオーディオにつないでラジコでタイムフリーの1時間番組を聴きながら行ったら、途中でもう着いてしまった、ということです。
 手続きを終えて、団長にメールをしたら、折り返し「指揮者も新田さんが承諾されました」という朗報が伝えられました。先週指揮者の希望を集約して、その交渉を行っているところだったのですが、どうも新田さんは無理っぽい、という感じだったので、これはうれしいですね。実現すれば丸5年ぶりということになります。そんな前だったんですね(実際はまだ4年前ですが)。また、サプライズができるかも。
 ただ、会場が名取だと、あまりマニアックな曲目はちょっとできないでしょうから、「宗教改革」の第1稿とか、ゲーゼやニルセンの交響曲なんて、絶対に無理でしょうね。
Aventure Number : 2848 date : 2017/10/2


今日の禁断 イタスケ


 定期演奏会の時にお客さんに配るプログラムの校正が、終わりました。「校正」というか、「校閲」ですよね。私は、自分が書いたものでは必ずと言っていいほどタイプミスなどがあって、アップはしたものの次の日に見直してみたらそんなミスをこっそり直す、といったようなことを繰り返しているのですが、他の人が書いたものは間違いを見つけるのが得意なものですから。「自分に厳しく、他人に甘い」というやつです。逆か。
 ゲラはPDFで送られてくるので、まずはそれを紙に印刷します。もちろん、PCや、場合によってはiPhoneででも確認はできるのですが、私の場合はいったん紙にしてみないとよく分からないんですよね。ですから、自分で何か原稿を書く時でも、最終的にはプリントアウトしたものを見て、鉛筆でチェックを入れるようにしています。ブログなどでいまだに間違いが絶えないのは、そういうものの場合はそこまでのチェックはしていないためなんですね。
 でも、そういうやり方は、もはや印刷の現場では使われてはいないだろうと。ずっと思っていました。これだけ、文章を書くツールが電子化されて、おそらく執筆を生業としている人の大半はもはや手書きで原稿を書いたりはしていないようになっている時代ですから、それを校閲する時にも当然電子的な作業が行われているのでは、と思っていたんですよね。
 ところが、あのドラマで「校閲」の今の現場を見た時には、ちょっとしたショックを受けてしまいました。そこでは、いまだに紙の上で印刷の間違いを訂正する作業が粛々と行われていたのですからね。そうですよね。いくら電子書籍が出回っているとはいえ、最終的に読者が目にするのは圧倒的に紙に印刷されたもののはずです。ですから、それをモニターするんだったら、やはり紙の上しかないということになりますよね。
 つまり、私が全くに自己流でやっていた校正の作業は、まさに「王道」のやり方だったのですね。やはり、自分の感覚は間違っていなかったことを、あのドラマは教えてくれました。
 ですから、ニューフィルのプログラムでも、校正のためにはまず印刷する必要があるので、自宅でデータを受け取っても、作業は職場に行ってプリンターで印刷物を作ってからのことになります。それを前にして紙面に目を走らせていると、私はいつの間にか河野悦子になり切っているのです。
 そんな感じでチェックして行って、校正刷りが出来てくると、確かに指摘したところは直っているのですが、今度は前には気が付かなかったところが気になったりします。もうこうなると重箱の隅をはじくりだすような作業ですね。それは、前回のプログラムにも載っていた定例の案内文なのですが、その時も見ていて何も気にならなかったものが、なんか直したくなってくるんですよ。何事も、「完成」するまでには手間と時間がかかるものなのですね。
 そんな感じで、本番へ向けての作業が着々と進んでいます。来週にはもうチケット代も集金されるような連絡も入っていますから、そういう「準備」も必要ですね。私の場合も、まずはネット経由でチケットをお願いされている人のための置きチケットの用意もしなければいけません。今度は忘れずに受付に置いておかないと。これは、すでにFacebook経由でイベントとしてお知らせしてありますから、まだお申し込みをしていない方は、ぜひお早めに。
 そして、ハタと思い出したのが、本番での写真撮影のことでした。これも、来週中にはきちんと担当を決めてお願いしておく必要がありますからね。おそらく、どのステージでも降り番のメンバーがいるようなので、その人に私のカメラを預けて撮っていただきましょう。コンチェルトでは、たぶん自前のカメラで撮れそうな人もいるはずですから、大丈夫です。
 掲示板を見てみたら、打ち上げの時間と会場も決まったようですね。前回と同じお店のようですが、その前は立食だったのにその時は席が決まっていましたね。また立食になっていたらいいなあ。
Aventure Number : 2849 date : 2017/10/4


今日の禁断 グーグル


 もう来週はニューフィルの本番、その前の練習は、いつもの火曜日が市民センターの休館日なので木曜日が練習日、しかもそれが最後の指揮者練習となっています。ですから、今週がその前の最後の練習だったはずなのに、ローテーションで合奏ではなくパート練習の日になっていましたから、本番前なのに他のパートとは全然顔を合せられていないという、変な状況になってるんですね。つまり、本当はもっと余裕を持って本番前の「かいほうげん」を発行したかったのですが、それは本番直前の指揮者練習のときでなければ出せない、ということになっていた、ということです。いつものことながら、全員が揃う合奏の時の発行を目指して編集のスケジュールを考えていくというのは、面倒くさい反面、楽しくもあります。なによりも、どんな時でもとても無理だろうと思っていたことが、最終的にはきちんとできてしまっているという実績がありますから、かなりスリリングなスケジュールでもどうにかなるな、と思えてしまうんですよね。
 今回は、まずは新入団員が発行日の直前に団員に承認されるはず、という予定だったのですが、そこまで待っていると間に合わないので、2週間ほど前倒しで承認してもらいました。ですから、その人たちはしっかり掲載できることが確定できたのですが、その時点ではまだ一人の人があまり練習に来てなかったので、写真が撮れてなかったんですよね。その人が、うまい具合に宮城学院で指揮者練習をやった時には来てくれたので、さっそく休憩時間にロビーに出て、どこかいい場所がないか探してみました。そうしたら、ちょうどおあつらえ向きの掲示板用のボードがあったので、その前に立ってもらって撮影です。ただ、その時のバックが、色は白なんですが、穴あきのボードだったんですよね。その前の人がいつもの場所で撮ったのは、バックは何もない真っ白な壁なので、それを並べると別のところで撮ったことがバレてしまいます。いや、別にバレても一向に構わないのですが、私としては出来るだけ同じところで撮った、という感じを出したかったので、穴あきボードの方の穴を全部消しましたよ。ぜひ、どちらが宮学で撮ったものか、当ててみてください。
 そして、今回のメインとなる情報があっさり決まってしまったので、それももちろん載せます。決まったのは来年秋の定期演奏会の指揮者と会場なので、それぞれに写真を付けて紹介するという企てです。指揮者の新田さんの写真は、例えば公式サイトなどからお借りしてもいいのですが、見てみたらそれは4年前にニューフィルとリハーサルをしている写真でした。交流ホールで練習している時に、公式カメラマンさんが来て撮ってましたね。あれがまだ使われていたので、いっそ最新の写真を、と、今年の6月に仙台駅の駅コンに来た時に私が撮った写真を使うことにしました。
 ですから、会場もこの際だから写真を載せれば見栄えがいいな、と思ったのですが、この間名取に手続きに行った時にはそんなことは全く考えていなかったので、写真なんて撮ってきませんでしたよ。ネットで探しても、なかなかこれというのがありません。ネットでは使えてもサイズが小さすぎて、紙に印刷するには不十分なものばかりなんですよね。そこで、ストリートビューで何か使えそうなアングルのものはないかと思ってみてみたら、おあつらえ向きのが見つかりました。
 これだったら、全方向フォト特有のつなぎ目などがないので、普通の写真と変わりません。これの邪魔者を消して、こんな写真に仕上げました。そこには、さらにもう一品加えてあります。分かりますよね?
 これで、今の時点で作れるすべてのページは出来上がりました。あとは、月曜日に届くことになっている原稿をまとめれば、それで出来上がります。そこで、その日はお休みなので、職場で作ったデータをHDDに移して、自宅で作業を行おうと、さっきHDDを開いてみたら、肝心のフォルダーがありません。HDDだけ持ってきて、その前にフォルダーをコピーするのをすっかり忘れていたのでした。何とお粗末な。明日職場に寄ってコピーしてこなければ。
Aventure Number : 2850 date : 2017/10/6


今日の禁断 リボーン


 この週末に駅前に行ったら、もうハロウィンだらけだったので、なんだかもうすぐそのハロウィンの「本番」があるのかと思ってしまいましたよ。たしか、あれは10月の最後の日だったはず、こんなに前から騒いでどうするのでしょう。ハンバーガー屋さんに入ったら、ハロウィンの紙に包まれたベーコンオムレツバーガーが出てきますしね。今日なんかは、「よさこい」ですか、なんとも悪趣味の塊のような衣装に身を包んだ一群が、我が物顔に街中を闊歩していますから、ハロウィンと相まって、世の中はとんでもないことになっていましたね。なんせ、最近ではかなり高齢の人も「よさこい」に参加しているみたいで、あの衣装にもう化け物のようなメークで迫りますから、そのまんまハロウィンの仮装になっていましたよ。あんなお年で、あんな激しい踊りなんてできるのかと、要らぬ心配をしていしまいます。
 ということで、ハロウィンも「よさこい」も大嫌いな私ですが、エスパルに行ったらこんなかわいい人形があったので、思わず和んでしまいましたね。こういうのだったら、許せます。

 駅前に行ったのは、やっと時間が出来たので「ナミヤ雑貨店」を見に行ったからです。もう公開から2週間経ってますから、さすがに小さなスクリーンには変わっていましたが、それでも前の方までしっかり埋まっていてまだまだ見に来る人はいるようでした。結構シニアっぽい人の姿もありましたね。
 予想通り、原作のエピソードをいくつかカットした後に、ほぼ忠実に映像化されていたようですね。ここで一番のポイントが時間軸の設定なのでしょうが、それもとても分かりやすくなっていたので、原作を読んでなくても理解できることでしょう。なんと言っても見ごたえがあったのが魚屋ミュージシャンのエピソードです。これはもう、原作では絶対にできない映画ならではの手法の勝利ではないでしょうか。というか、映画だけではなく、それ以外のメディアとの相互作用が見事に成功した、というべきでしょう。
 つまり、ここでは、映画の中で使われる曲を、映画の公開よりだいぶ前にリリースして、それをヘビーローテーションをかけることによって、映画を見る前にお客さんがその曲のことを知っている、という状況をまず作り出していたのですね。それは、達郎のような大物のアーティストだったから可能になったのでしょう。実際に曲はしつこいほど耳につきましたし、ヒットチャートのトップにも躍り出ていましたからね。
 そうなってくると、もう、松岡さんがギター片手に鼻歌で歌っている時点で、ああ、これがあの曲なのだな、ということが見る人に分かってしまって、そこでまずある種のデジャヴ感とともに共有感も湧いてくるはずです。そこに、セリが歌詞を入れて歌い出せば、そのテキストと物語のテーマとが見事にリンクして、まんまと見るものの涙を誘うことが出来てしまうのです。ここで火がついてしまえば、あとはもうほんのちょっとのことでさえ心が揺さぶられるのは必至です。実際、私のそばに座っていた二人連れの女子などは、もう終わるまですすり泣きの声を上げっ放しでしたからね。このライブ・バージョン、実際にギターを弾いていたのは園長役のPANTAなんですね、彼は、クリスマスの時には松岡さんと一緒にサウスポーのギターを弾いてましたね。
 これは、達郎自身が歌うエンディング・テーマさえも、しっかり物語のバックを語るにふさわしいものになっていました。確かに、これだけサントラとして物語に寄り添っていて、なおかつヒット曲として通用するというのは、すごいクオリティです。
 もちろん、まんまと私もその策にハマってしまいましたよ。ハンカチをポケットに入れておけば、と悔やんでしまいました。
 映像も、やはり劇場で見てよかったな、という、素晴らしいものでしたね。セットとバックの街並みが、遠景になってもしっかりつながっていましたから、本当に町全体が30年以上前のように見えました。
 そういえば、晴美が世話になっていた家の主人のリスニング・ルームはすごかったですね。LPが棚一杯にありましたし、電蓄までありましたね。あれは、まだあそこにあるのでしょうか。
 ただ、曉子さんの原作とは異なる扱いは、ちょっと失敗していたみたいですね。あれだけの説明では、ちょっと理解できない人がいるはずです。肝心の山田涼介のキャラクターも、もうちょっと掘り下げてもよかったような。もちろん、西田敏行は完全なミスキャスト。
Aventure Number : 2851 date : 2017/10/8


今日の禁断 ムソルグスキー


 いよいよ、定期演奏会への秒読みが始まってきました。なんたって「オール・エルガー・プログラム」ですから、「運命、新世界」みたいな集客は見込めない、というのがつらいところです。そこで、この際ですからどんなことをしてでもこのコンサートのことを知ってもらいたいと思って、事あるごとに宣伝に努めています。
 まずは、この連休の間に愚妻が自分の合唱団のチラシの挟み込みで青文のコンサートホールに行くというので、その間は私はパフォーマンス広場で練習をして(特に、ピッコロを重点的に)、それが終わったところでご近所の「ティーズ」に行きました。それは一応ランチのためだったのですが、私としてはだいぶ前にこのお店に預けてあったチラシがどのぐらい減っているかの確認、という意味もありました。あそこでは、レジ脇のカウンターにいろんな団体がチラシを置いておけるようになっているんですよね。ニューフィルのチラシは確か50枚置いたはずだったのですが、そこを見てみるともう3〜4枚しか残っていませんでした。ということは、結構持って行った人がいたんですね。その人たちが全員来てくれればいいのですがね。ただ、こんなになくなっているのでは、これからもまだ持っていく人がいるはずですので、そこに私が手元に持っていた10枚ほどのチラシをこっそり(いや、別に、堂々と置かせてもらっても全然構わないのですが)忍ばせておきましたよ。これで、残り1週間の間にたまたまエルガーが好きな人がこれを見てコンサートに来てくれる可能性は高まりました。
 ここで朗報が。このお店、今までは基本的に喫煙OKで、机の上には灰皿が置いてありました。ですから、たまに近くでタバコを喫う人がいたりすると、せっかくの料理が台無しになってしまうほどつらい思いをしなければいけませんでした。それが、その時には灰皿が全く見当たらなかったのですよ。それで、帰り際に店員さんに聞いてみたら、8月から全面禁煙に踏み切ったのだそうです。やはり、飲食店でタバコを喫わないというのは、もはや当たり前のことになっているのですよね。これで、どんな時でもタバコの臭いに苦しめられることはなくなりました。この際だから言っておきますが、「禁煙」というのは電子タバコも含めてのものだ、と考えてほしいものです。煙こそ出ませんが、あいつらはけっこうなにおいをばらまいていますからね。
 そして、いよいよ選挙戦が始まって、街中にはポスターの掲示板が無数に立ち並んでいます。ですから、こんなおいしい広告媒体を放っておくことはありません。もちろん、なにがしかの法律には触れるのでしょうが、そんなことに構ってはいられません。
 ということで、いけないこととは知りながら、こんなところにチラシを貼らせてもらいました。さらに、この際ですから、投票日とあったところも、コンサートの日に直させていただきました。これだけ目に付くところにあれば、きっと何人かはコンサートに行こうと思うのではないでしょうか。
 これだけやったあとで、明日の最後の指揮者練習の時に配るための「かいほうげん」の印刷を始めました。もう、予定通りに月曜日には6ページ分の原稿と写真が届いたので、丸1日かけてその紙面を作ってしまいました。もちろん、この間の新聞の紹介記事も載せてあります。
 その記事を書いた記者の方とは、私はあの時はお話はしなかったのですが、あとで団長が「ニューフィルの創設当時のこともよく知っている」と言っていたので、「もしや」と思ったことがありました。それは、30年近く前に新聞に連載されていたこういう(↑)記事です。その当時の仙台の音楽団体のルーツなどを、非常に細かく調べて述べられたもので、それは全部切り抜いて取ってありました。それが、もしかしたらその方が書いたものだったのではないか、という気がしたのですね。そうしたら、全くの偶然ですが、友人のFacebookでやはりその方だったことがはっきりしたのです。そこで、そのときに話題になっていた部分の切り抜きをアップしたら、「これを全部見たい」という人も現れました。
 確かに、いまあらためて読んでみると、これらはかなり貴重な資料であることが分かります。私もよく知っている人たちが実名で登場したりしていますからね。ですから、ひそかに、全部の記事の電子化を計画中です。
Aventure Number : 2852 date : 2017/10/11


今日の禁断 ズーム


 きのうの最後の指揮者練習は、同時に新しい「かいほうげん」と日程表が出来た日なので、私はいつもの楽器が入ったカバンと普通のトートバッグ、それに、印刷物が入った小さめのトートと、3つ抱えて地下の駐車場から会場の交流ホールへ向かいました。着いたのは6時ちょっと前だったので、楽器は扉の前に運んでありましたが、まだ中に入れません。早めに来た人は、ロビーのソファーのような物(背もたれがありませんから)に座って待っていますが、そんな中にごく普通のたたずまいで座っている人が、指揮者の橘さんでした。スコアを広げていなければ、見慣れないエキストラさんのような感じで、すっかりなじんでいましたね。そこでさっそく出来立ての「かいほうげん」を1部進呈、橘さんが写っているページを教えてあげました。「いつも、素晴らしいですね」なんてお世辞を言われてしまいましたよ。
 今回の号では、写真にまつわる話題が豊富でしたね。まずは、団員に自己紹介のページで、いつも楽器を演奏している写真を撮っているのですが、今回はちょっと趣向を変えて、指揮練の時に実際に演奏しているところを撮ってみました。いつもはヤラセなんですよね。ホールの客席の一番後ろから望遠レンズで撮ったものをトリミングして、使ってあります。その、いかにも「盗撮」っぽいテイストを、ご本人はいたく気に入られたようで、Facebookのプロ写に使いたいというので、元の写真を送ってあげました。それをアップしたら、コメントで炎上してたようですね。
 それと、Iさんから頂いている原稿にも、チラシの写真などがたくさん載っているのですが、それを見た方が、「知り合いが載っているので、送ってあげたいです」というので、PDFにして送ってあげました。なかなか、楽しい出会いがありましたね。
 出会いでPDFというのは、この前のネタですが、あの新聞記事の件はなんだかいやな結果になってしまいましたね。一応記者さんにこんなことをやりたいのだということを伝えたら、非常に喜ばれたのですが、実際の著作権は新聞社の方にあるので、そちらに確認してくれ、と、さる部署のさる方をご紹介していただきました。さっそくその方に電話をしたら、電話口のその方はなんとも横柄な態度で、「どんな形でもネットに上げることは許してはいない」の一点張りなんですよ。私だってシロートではありませんから、そのあまりに人を小ばかにした態度には、完全にキレてしまいましたね。実は、以前職場のことを紹介してくれた雑誌があったので、それをやはりスキャンしてHPにアップするのはどうなのか、と聞いたことがありました。その時には、「次号が発行された後なら、OKですよ」と言ってくれていたのですね。ですから、職場のサイトからは、今でも自炊されたその雑誌の記事が堂々とリンクされていますよ。そんな感じで、実際の出版の現場では著作権の取り扱いを割とユルくとらえているところもあるのだ、ということを知っていました。ですから、このK新報さんのあまりに杓子定規な対応には、かなりの違和感がありましたね。なんでも、「切り抜きをコピーして個人に手渡す」のであれば、何の許諾もいらないんですって。だったら、文書を認証のかかったストレージからDLするのはどうなんだ、と聞いてみたい気もしましたが、おそらくこの方はその意味も分からないのでしょうから、それはやめました。そんなわけで、この件は「コピーを手渡し」的な方法で敢行することを考えています。
 そんな、実りの薄いむだな会話に時間を取られたせいなのか、きのうは間抜けなことばかりやってました。まず、さっきの橘さんとのやり取りの後、会場が開いたので荷物を持って中に入ってみると、手元に楽器のカバンがありません。これは車の中に置いてきたに違いないと、また地下まで降りて行って車の中を見ると、そこには何もありません。確かに積んだはずですよね。不思議に思って、また会場に戻って、さっき座っていたソファーもどきのそばを見たら、カバンはそこに横になっていました。あんな大きなものを見落とすなんて。
 さらに、練習が終わって駐車場から出ようと駐車券を取り出して機械に入れようとしたら、なんかのはずみでその駐車券が手から滑り落ちて、車の床の上に落ちてしまったようでした。あわてて下を見てみても、ちょっと薄暗いところなのでよく見えません。一旦外に出て椅子の陰などを見ても、ありません。焦りますね。とりあえず後ろの車に場所を譲って、広いところに車を置いてiPhoneのライトで見てみたら、やっと見つかりました。そのカードは、裏面全体に磁性体が塗布してあるタイプなので、裏側は茶色なんですね。それが黒い床の上にあったものですから、暗いところでは全く見えない状態になっていたのですよ。「保護色」ってやつですね。ああ疲れた!
Aventure Number : 2853 date : 2017/10/13


今日の禁断 ソニー


 エルガーの作品ばっかりを演奏するというニューフィルの定期演奏会が終わりました。まさか自分の手でエルガーを演奏するなんて思ってもみませんでしたが、確かにとても美しい曲であることが分かりました。しかし、なんとも演奏者としては戸惑いも感じられるような作品ではありました。なにしろ、本番の日になっても、まだ落とし穴がいっぱい残っているのですからね。いや、音は全然難しくないのに、なぜか突然自分の居場所が分からなくなってしまう、という、とても恐ろしい曲だということが、練習を重ねるにつれて分かってくるのですから、嫌になります。これを完全に克服するためには、もうあと何回かの納得のいく指揮者練習が欲しかったと思っています。なにしろ橘さんは忙しい方ですから、普通に6時間の練習を2日連続、ということがほとんどできなかったので、お互い何か踏み込んでいけないところが残ってしまったのでしょうね。もちろん、それをカバーできるほどの自主練習が出来れば問題はないのでしょうがね。
 今日の本番は、9時50分からゲネプロが始まるという予定なので、もう9時過ぎには次々と萩ホールにメンバーが集まってきましたが、会場は9時半にならないと使えないというので、しばらく外で待機です。結局9時20分には開けてもらえたので、さっそく音出しをしたかったのですが、まず私は録音の準備をしなければいけません。いつものようにD-100を持ち込んで、吊りマイクから録音させてもらうんですよね。ハイレゾで。
 ところが、ホールのスタッフにそのことをお願いすると、何も聞いていないというのですね。どうやら、団長の連絡ミスのようでした。その場ですぐケーブルを手配して接続してくれたのですが、レコーダーでモニターしても信号が来ていません。スタッフがあちこちいじって、やっとつながるようになりましたよ。そんなところで時間を食ってしまったので、そのままステージに荷物を持っていったままスタンバイ、ギリギリ練習開始に間に合いました。
 後半は降り番だったので、そのリハーサルの録音をモニターしながら、席取りです。このホールには、県民会館のようなまとまってお弁当を食べられる場所がないので(以前はあったのに、そこは今はカフェになってしまいました)、きのうから目を付けていた格好の場所を押さえておこうと思ったんですね。そこは誰でも座れる場所のようで、それこそニューフィルを聴きに早めにやってきたお客さんなんかも座っていたりしますが、なんとか4人分は獲得できたので、そこに陣取って録音を聴いたり、ちょっと外に行って写真を撮ったりしていました。
 やがてリハーサルも終わり、フルートパートはしっかりそこでお弁当を食べられましたが、他のパートの人たちはなんだか食べるところを探してウロウロしていたようでしたね。見事に私の予想が当たったようです。今頃探しても、もう遅いんですよ。
 お弁当を食べ終わる頃には、もう会場の前には列が出来ていました。開場間際に見に行ったら、
 長蛇の列でしたね。
 そろそろ開演の準備をしなければいけないので、レコーダーを元に戻してセットしてみると、電池が少なくなっています。そういえば、モニターの時には別の少なくなっていた電池に替えてあったのでした。ですから、元の電池に戻せばいいのですが、なぜか同じ種類のものがもう1セットありました。それに変えたら、相変わらず電池はなくなる手前、もう一つのでやっと満タンになってました。こんなことをやっていたので、あわてて着替えをしたらもう開演時間になっていましたよ。
 レコーダーの方は、まだ問題がありました。前半は大丈夫なのですが、後半は確実に1時間を超えてしまうので、ハイレゾで録音しているとファイルが途中で切れてしまうんですよ。音自体は途切れないのですが、そこをつなぐには、前のファイルを一旦分割して小さくしてから連結しないといけないんですよね。それが面倒で。
 ステージに出てみると、ホールの中は、1階席とバルコニーはほぼ満席でしたね。2階席はパラパラだったので、ちょっと1000人は無理かな、と思いましたが、結果は813人、前回ここで橘さんが「オケコン」をやった時は705人でしたから、これは「快挙」と呼べるのではないでしょうか。
 そして、奇跡は起こりました。出来上がった後半のファイルは、確かに2つになっていました。88分ほどかかったので、1時間のところで分割されていたんですね。しかし、その分割点は正確に第3楽章と第4楽章の間でした。つまり、何も手を加えなくても、理想的な場所で区切られていたのですよ。これは、最初に行った橘さんのトークが、絶妙の長さだったから。長すぎても短すぎても、このポイントで区切ることはできなかったのです。つまり、ホールで用意していたCDレコーダーでは、80分以上は録音できないので、これはまさにバックアップとしても役に立っていたのでした。その場で、そのままHさんに持って行ってもらいましたよ。
Aventure Number : 2854 date : 2017/10/15


今日の禁断 パウエル


 日曜日のニューフィルの演奏会では、奇跡的に楽章間で録音ファイルが切り替わっていた、ということがありました。しかし、世の中、そんなに良いことが続くはずがありません。リハーサルの録音をモニターした時から気になっていたのですが、なんだか右と左のチャンネルが入れ替わっているような気がしたのですよね。これは、前回の名取での録音の時にも、ホールのスタッフがケーブルの接続を間違えていて同じようなトラブルがあったばかり。まさかそんな珍しいトラブルが別のホールで2回も続けて起こるはずはありませんから、これはちょっとした聞き違いだと思っておきました。
 しかし、次の日に編集しようとした時に聴き直しても、やはりこれは間違いなく左右が反対になっていると確認できました。そうなると、これを使って団員向けのCDを作るはずのHさんにも教えてあげなければ、と思っていたら、あちらから「左右逆に聴こえます」というメールが届きました。信じられないことですが、やはりホールのスタッフのミスだったんですね。もしかしたら、私のD-100に欠陥があるのでは、と、その他の録音を確かめてみましたが、そこでは何の異常もありませんでしたからね。
 でも、これは前にもやったように、簡単にチャンネルを「スワップ」できる機能が編集ソフトにありますから、いとも簡単に修正はできるんですけどね。そこから余計な部分をカットして曲ごとに分割したハイレゾファイルを、すでに公式サイトの掲示板からリンクしてありますから、一足先に聴いてみたい方はアクセスしてみてください。
 あとは、写真集の編集ですが、もう素材は全て手元に揃ったので、これも近いうちにはアップできることでしょう。すでに公式Facebookにはそのごく一部がアップされています。こういうのはまだですが(あえて、ピンボケにしてあります)。
 これで、厄介なエルガーにはもう関わる必要がなくなったので、次の演奏会へ向けての準備を進めましょう。まずはエルガーのパート譜を全部処分して、次の定期の「3スキー」に入れ替えます。ムソルグスキー、ストラヴィンスキー、チャイコフスキーの3人ですね。まだ団からパート譜は渡されていないのですが(いつもだともう渡ってます)、これは全部昔にやった曲ばかりなので、全パートの楽譜がストックされてましたから、それを引っ張り出してファイリングするだけです。なんせ、今度は「禿山」でピッコロで吹くことになったので、早めにさらっておかないと。
 さらに、もう一つ、ニューフィルの定期の前に、終わったはずの「杜の都合」をもう1回やってみようという話が、どうやら本格化したようなので、そちらの楽譜も準備を始めます。マーラーの9番ですって。ニューフィルでもやりましたが、その時は2番だったので、今度1番を吹けるのは楽しみです。そこで、ひょっとしたら、前曲でピッコロの出番があるかもしれませんから、それも余念なくさらっておかないと。最近やっとピッコロが馴染んできたような気がするので、これも楽しくてしょうがありません。
 ということで、もし演奏会が実現したら、という仮定のもとに、ダミーのチラシを作ってしまいました。あくまで「非公式」です。
 いや、実はその前に「第9」もありましたね。こちらでもピッコロを担当、作ったばっかりのダブルケースが大活躍です。
Aventure Number : 2855 date : 2017/10/18


今日の禁断 ボールペン


 ちょっと前に、こんな郵便物が届きました。「仙台都市圏パーソントリップ調査」というものです。
 何年かに1回行われる調査なのだそうで、仙台市周辺の住民が対象なんだとか。仙台市と宮城県が共同で行っているみたいです。確か、前の調査の時にもやらされたような気がするのですが、どんなことをやっていたのかは全く覚えていません。もちろん、国勢調査みたいなものではありませんから、ある程度サンプルを抽出しているはずなので、調べてみたら、調査対象が70万世帯に対して、実際に調査したのは10万世帯なのだそうです。倍率は14パーセントぐらいですか。それほど高い倍率ではないので、「当たった」と喜ぶべきなのでしょうかね。
 これは、平日の10月11日と休日の10月15日の2回にわたって、家族全員の1日の動向を調べる、というものです。そのために、調査用紙には何時から何時まではどこにいて、そこまでの移動にはどんな交通手段をつかったのか、など、こまごまとしたことを記入しなければいけません。そのために、おそらく担当者は今までの経験とか、親切心などを総動員して、できるだけ間違いなく記入できるように質問用紙を作っていたつもりなのでしょうが、実際に書いてみるとそれは見事に煩雑極まりないものになっていました。これに比べたら、確定申告の方がはるかに分かりやすいのでは、と思えるほどの分かりずらさです。
 そんな、とても間違いやすいものなのに、そこには黒インクのペンで記入しろ、とあるのですね。1回間違えたら、もう消せないじゃないですか。なんか、いかにもお役所のやりそうな、自分の都合だけを押し付けて、記入する人のことを全く考えていない調査票でしたね。
 別に、強制でもないようですから、よっぽど出すのはやめようと思いましたが、これはある意味面倒くさいことを克服する訓練になるものだ、と思うことにして、一生懸命書いてみましたよ。
 うちの場合は愚妻と2人分ですから、平日などは愚妻が病院に行ったりデパートで買い物をしたりしていたので、それを書かなければいけません。そうしたら、その行先を正式名称で、細かい住所まできちんと書かなければいけません。アホか、と思いますよね。そんなもん、そっちで調べればいいことじゃないですか。私はネットで調べましたが、そんな住所(番地までですよ)まできちんと分かって買い物をしている人なんか、いるんでしょうかね。さらに、バスを使った時には、停留所の名前も正確に書かなければなりません。そんな具合ですから、移動の時間も分単位できっちり書くことが要求されています。
 私の場合は、休日はニューフィルの本番でした。ですから、最初に行ったのは「劇場・ホール」になるんでしょうね。そのあとに「そこに行った目的」というのを、選択肢の中から選ばなければいけません。そこで、ハタと迷ってしまいましたよ。もし私がプロの音楽家だったら、当然「1.仕事」になるのでしょうが、あいにくアマチュアの音楽家のコンサートをやりに来たのですから、ここは候補として2種類のものが考えられるんですよね。「4.習い事」と、「7.娯楽・行楽・レクリエーション・スポーツ」です。まあ、月謝を払って楽器の演奏を習っているようなものですから、「習い事」が一番当たっているような気がするのですが、その「具体的な内容」には「茶道、華道、料理などのおけいこ、学習塾での勉強など」としか書いてありませんよ。
 もう一方の7番だと、「スポーツ観戦、音楽、美術、映画鑑賞、カラオケ、ボーリング、パチンコ、ハイキング、ゴルフ、野球、運動会、登山、名所・旧跡などへの観光など」とありますよ。これも、見事に脈絡のないリストですね。一応「音楽」とはあるので、これにしましたが、この流れではどう考えても「音楽を聴く」方になってしまうように思うのですがね。
 そんな理不尽なアンケートを、丸3日かかって仕上げて、ポストに投函しました。そうしたら、次の日にこんなハガキが届きました。
 いくらなんでもまだ着いてないだろうにと思いました。そもそも、こちらの名前は記入しないで出しているので、こんな「返事」が届くわけがありません。でも、裏を見てみると、
 要するに、これは「お礼」ではなく「催促」のハガキだったんですよね。なんだか、やっぱり書く人の気持ちが全然分かっていないなあ、と思ってしまいますね。正直に、「まだ出していない方は、早く出してください。もしすでに出された方は、入れ違いになってしまい申し訳ありません」ぐらいの文面は思いつかないのでしょうかね。次回からは、もし「当たって」も絶対に書くものか、と思ってしまいましたよ。
Aventure Number : 2856 date : 2017/10/20


今日の禁断 ベーシック


 この週末は、ニューフィルの演奏会の写真と格闘していました。とは言っても、まっとうな写真はとりあえずあとでやることにして、少し道を外れるようなものを先に仕上げてしまうことにしましょう。こっちはいろいろ手を加えなければいけないところもありそうですから。
 それは、いわゆる「禁断の写真館」という写真集です。その名の通り、部外者には決して見せられないようなハードな写真を集めたものになるはずです。こういうことに命をかけているNさんが、打ち上げなどで、時には宴会アイテムなどを駆使して撮りまくった写真が、その素材となります。それを、私がいろいろ手を加えて、基本的にwebでは「ロールオーバー」と呼ばれている、写真にポインターを乗せると画面が変わるという技法を使って、メッセージを表現することになります。
 とは言っても、今回はNさんにしては珍しく、あまりインパクトがある写真はないように見えました。いつもは16枚ぐらいの写真を作っているのですが、そんなにたくさん集められるかどうか、ちょっと心配でした。でも、その写真の中に、一つ、光るものがありました。
 ここに、後ろから首を絞められて、上を向いている人がいますが、そこに絡み付いた指のピースサインが、もう少しで鼻の穴に届きそうになっています。ですから、せっかくなので、その指をちょっと伸ばしていただいて、鼻の中まで突っ込んでもらえば、と思って、そんな画像を作ってみました。
 これを「ロールオーバー」のプログラムに従って挿入すれば、上の写真にポインターを置くと、指が鼻の穴に届く、というアニメーションみたいなことが起こるようになるのです。こんな感じで、宴会グッズのカツラをかぶる前と後を表示したりとか、普通にピースサインを出している人がいきなり変顔になる、などといった写真を片っ端から作っていって、一遍の写真集が完成しました。
 これは、こちらにアップしてありますから、興味がある方はご覧ください。ただ、写真の性質上、むやみに流出させるのは大変危険なので、このページは認証がないと開かないようになっています。ニューフィルのメンバーでしたら、そのIDとパスワードはご存じのはずですから、それを使えば開くことが出来ます。
 ただ、PCでは問題がないのですが、iPhoneやiPadでは認証が求められる前にエラーが出てしまうことがあるようです。それと、タップをしても画面が変わったままで、他の写真をタップしないと元には戻らないようですね。まあ、あくまでPC用の仕様で作っていますので、ご容赦ください。というか、あんまり手軽に見られるのはまずいので、このぐらい面倒くさい方がいいかもしれませんからね。
 ちょうどこれが完成してアップし終わったころ、愚妻は青年文化センターのコンサートホールで、今度のコンサートのリハーサル(本番は3週間先ですが)があったのですが、送って行ってまた迎えに行くのは面倒くさいので、リハーサルをやっている間、地下のパフォーマンス広場で練習していることにしました。これから春にかけて、3つの本番を控えていますから、それに向けて、かなりの量のパート譜と格闘しなければいけないので、もう寸暇を惜しんでさらうしかありません。
 こんな夜遅くだと、誰もいないのでは、と思ったのですが、けっこう来てましたね。相変わらず、ブラバン系の、とくにサックスがでかい音を出しまくっていました。でも、そんな音よりももっと大きな、私は行ったことはありませんがクラブの中で鳴り響いているような、強烈なビートと歪みきったサウンドの音楽鳴り出したのには参りましたね。それは、ここでダンスを練習しているやつらが鳴らしているものだったのですが、見ていると別にその音楽に合わせて踊っているわけではなく、単に自分たちのテンションを上げるためだけに鳴らしているように思えました。まあ、我々が楽器で出している音だってはっきり言って他人には迷惑なものですが、この音はもっと悪質で暴力的な迷惑ですね。なんせ、休む間もなく延々となり続けているのですからね。彼らのダンスが、そういう環境の中でしか盛り上がらないものなのだったとしたら、それは決してこんな「公共」の場所で練習すること許されることはありません。もうこんなことはやめててもらいたいものです。いや、本心は「てめえら、とっととここから出ていけ!」と叫びたい気分でしたね。でも、そんなことをしたら、やつらにフルートをへしおられてしまいそうなので、やめましたが。
Aventure Number : 2857 date : 2017/10/22


今日の禁断 オリジナル


 ニューフィルの定期演奏会の時の私の仕事の半分、バックアップのためのハイレゾ録音は、まさにその「バックアップ」の役目を十分に果たして終わりましたが、もう一つの仕事、スティル写真の公開はまだ手つかずでした。一部は公式Facebookに上げたり、多少手を加えて「写真集」を作ったりはしたのですが、全体の写真に関してはすぐにアップというわけにはいきませんでした。なにしろ枚数が膨大ですから、その整理が必要ですからね。
 それでも、この間の週末と、この2,3日の間に少しずつ作業を進めていて、夕べの深夜、日付が変わる頃に何とか全部の写真をアップすることが出来ました。リンク先などは公式サイトの掲示板でお知らせしてありますので、ご覧になってください。もちろん、その掲示板のパスワードをご存知の方しかアクセスは出来ませんから。
 今回は、今までのものをリニューアルして、サンプルの画像を少し大きめ(1.3倍)にしてみました。私の場合、ウェブデザインなんて全然勉強してませんから、プロが作るようなスマートなサイトは作ることはできません。ただひたすら、HTMLで出来ることを自分なりにアレンジして作っているだけです。ですから、こういうダウンロード用のページも、サンプル画像の一覧表から単純にリンクを張ってあるだけです。その一覧表には100枚ほどのサンプルが表示されていますから、その特定の部分からリンクが出来るような「イメージマップ」というものを作らなければいけません。これは、手持ちのエディターにそれを作る機能があるので、実際にその画像を四角形で指定して、その場所が特定できるようになっています。
 その一覧表というのが、エクスプローラで表示されるアイコンそのものなんですよ。つまり、フォルダーに100枚の写真を入れて、その写真に001.JPGから100.JPGまでのファイル名を付けてやれば、それがそのままエクスプローラの画像の下に番号としてついてくれます。あとは、それをプリントスクリーンで画像に直して(6枚ぐらいの画像を貼り合わせます)縦長の画像が出来上がります。ただ、縦はいくら長くても構いませんが、横幅はあんまり広くしたくはなかったので、今まではそれを1000pixで抑えていました。でも、それだとちょっと小さくて細かいところまで見ることが出来ないので、それを1280pixまで広げたのですね。
 それと、今までの写真はカメラによって縦横比が異なっていたので、画像の間隔がまちまちでしたが、それに合わせてイメージマップも作っていましたから、それをほかのフォルダーで使う時には、細かい補正が必要でした。それを、今回は、一覧表の画像を作る時点で、すべて同じ間隔になるように補正してあるので、そのサイズに合うように画像を配置してやれば、イメージマップは1種類作るだけで全部に使えることになりました。
 おそらく、何のことを言っているのか分かる方はほとんどいないでしょうが、そもそも文章で説明するのは非常に難しいことを伝えようとしているので、無理を承知で書いていますから、無理に理解しなくても結構ですよ。要するに、今まではページごとに別のイメージマップを用意していたものが、今回は1つだけですむようになった、ということです。
 ですから、そこから先はもう単にソースの一部を置換するだけで済みますから、あっという間に6つのページからリンクした565枚の写真がアップされてしまいました。これで、次回からは仕事がずっと楽になるはずです。
 その前には、久しぶりの練習です。まずは12月の「角田第9」のためのリハーサルですね。椅子を並べ終わってさっそくピッコロの音出しをしていたら、後ろのトランペットの席からにぎやかな声が聴こえてきたので見てみると、なんとみんなでバロック・トランペットを吹いているではありませんか。
 ついにニューフィルにもピリオド楽器の波がやって来たようですね。
 私は、と言えば、ピッコロを変えて(こちらはモダン楽器ですが)初めての「第9」なので、ちょっと緊張しましたが、最後の「うちのごはん」あたりまででも結構ちゃんと音が出ていたようで、一安心。「第9」の後も「禿山」、「常動曲」でのピッコロが待ってます。
Aventure Number : 2858 date : 2017/10/25


今日の禁断 ヤマハ


 この間の、定期演奏会が終わってからの初めての練習日には、次の演奏会に向けての反省会のようなものがありました。そこで話された内容を録音して議事録にまとめるのが、やはり私の仕事になっています。こんなこと、最初はやっていなかったのですが、ついつい出来心でテープを回し始めてそれを文字に起こしたら、結構好評だったので毎回やるようになってしまいました。墓穴を掘った、というか。もちろん、最初は「回して」いましたが、いまではICレコーダーになってますけどね。それと、「回す」のも、テープレコーダーではなく、MDレコーダーでした。
 それで、今回も話の録音を聴きとって文字に起こす作業を始めました。もちろん、そのまま一語一句書き写すのではなく、ちゃんとした文章に直しながら書き取っていくことを心がけています。中には、「わたし、そんなこと言ってなかったわ」と思われる方もいるかもしれませんが、それは仕方がありません。おそらく要旨は間違ってはいないはずですから。
 ですから、発言があってもそれが「雑談」程度のものだと判断したものはカットさせていただいています。私自身も、指名されないのに口をはさんだことがあったので、それは最初は記録するのをやめました。そこでしゃべっていたことは、録音した時に、ホールのスタッフが出力の左右のチャンネルを逆にしていた、という事でした。その前に何かとホール側に不手際があったという話があったので、それを受けて付け加えた、という形ですね。でも、それは結局編集で直すことが出来たので、わざわざ残すほどのものではないと判断して、書きませんでした。
 そんな話があったあとなので、まだちゃんと聴いてはいなかった今回の録音のCDとハイレゾの音源を、両方きっちりチェックしてみました。そうしたら、明らかに左チャンネルの方が録音レベルが高くて、アンバランスな音場になっているんですね。これは、リハーサルを録音した時にも気が付いていました。その時はチャンネルが逆でしたから、右チャンネルの方がメーターのレベルも高かったので、レコーダーの録音レベルもきちんとチェックしたのですが、問題はありませんでした。結局、本番の録音でも、やはりバランスは悪かったですね。その出力の前にはフェーダーが入っていましたが、それは左右とも同じdBの場所でしたね。本来なら、マイクの状態などで左右同じになることはあまりありませんから、モニターしながらそれを微調整するのがスタッフの役目なんでしょうね。我々はそれをもらってそのまま録音するだけですからね。
 ということが分かったので、さっきの私の発言はしっかり生かすことにして、さらにこのバランスのミスの件も、発言はしていませんが、記録に追加することにしました。まあ、あとでCDを聴いて不審に思った人のために、責任の所在をはっきりさせておく必要がありますからね。というか、このホールでこういう録音をさせてもらったのは初めてのことでしたから分かりませんでしたが、ここではそういうことまではやってくれないので、自分たちで調整をしなければいけなかったのかもしれませんね。もしかしたら、またここを使うこともあるでしょうから、その時には相手のミスをカバーできるだけの余裕を持っていなければ。なにしろ、今回はいろいろ焦って時間がありませんでしたからね。
 あとは、発言の中では、あのホールではロビーで飲食は出来ないのだということが初めて分かった、というのもありました。これも初耳、というか、なんか違和感がありましたね。私が知る限り、どんなホールでも客席では原則飲食は禁止されていますが、一歩外に出れば当然飲み食いは出来るようになっているはずですよ。現に、最近私が行った東京近辺のホールでは、そんな制約は全然ありませんでしたからね。新国立劇場では休憩時間にはロビーに屋台が出て、ハヤシライスなんかを売ってますからね。もちろん、それはみんなロビーで当たり前のように召し上がってますよ。サントリーホールでも、休憩時間にロビーでお弁当を食べている人がいましたし、ミューザ川崎でも広々としたお食事コーナーがありましたから。
 ですから、そもそもロビーで飲食もできないようなホールは、ホールとしての体をなしていないのですよ。だったら、なんで自販機なんか設置しているのでしょう。そこで買った缶コーラを客席で飲んでいたアホな客を目撃したこともありますからね。
 そこまで言うのなら、客席のバルコニーの上に積もったホコリを、ちゃんと掃除してもらいたいものです。あんなみっともないものはありませんよ。
Aventure Number : 2859 date : 2017/10/27


今日の禁断 リファイン


 定期演奏会も終わったので、久しぶりに髪を切ってきました。いつも行っている旭ヶ丘の美容室なんですけど、そこの店長さんがもう少ししたら新しくできるお店に移ってしまうというので、たぶんこれが最後になるかもしれない、というタイミングでした。私は無口で暗い人間ですから、こういうところでは店員さんとの会話がとても苦手、話題が続かなくて間が持たないことがよくあります。でも、その人はとても話し好きで、どんどん話を振ってきますから、つい話が弾んでしまいます。無口な私でも会話が維持できるという、なかなかお目にかかれないような店員さんなんですよ。角田出身なので、その話で話で盛り上がったりしたこともありましたね。
 今日は、新しくできたそのお店の話で、やはり盛り上がりました。まだ全然完成はしていなくて、開店は12月になるそうなんですね。富沢というところにできるのですが、そこは私も土地勘があるので、「新しくできた〇〇タウンの中」と言われたら、すぐその場所が分かりました。この間、久しぶりに地下鉄の富沢駅あたりに行ったら、昔あった公団アパートみたいなのがすっかりなくなっていて、その跡地に新しい道路が出来ていてちょっと迷ってしまったなんて話をしていました。そこに、〇〇タウンがあったことも思い出しました。
 でも、なんだか話を続けていると、「田んぼの中」とか、「ちょっと駅から離れて」とか言っているので、なんだか変だな、とは思いましたけど、結局深くは追及しないで、そんなところにできるんだったら、行けないこともないな、なんて思ってましたね。
 帰ってきて地図を調べてみると、確かに話の中では、その「〇〇タウン」は「ヨークタウン」と言っていたはずなのに、そこだと思っていたところには「イオンタウン」という建物しかありませんでした。しかも、ストリートビューで見てみたら、もうそこはかなり前に開店しているような風に見えましたね。ですから、「ヨークタウン、富沢」で調べてみたら、駅の反対側の、ず〜っと奥まったところにそれが建設中だということが分かりました。
 この地図の右の赤丸が「イオンタウン」で、そのそばの赤い長方形が地下鉄の富沢駅です。そして、左の赤丸が「ヨークタウン」なんですよね。確かに、「田んぼの真ん中」でしたね。ですから、まだ番地も「〇番〇号」ではなく「字〇〇」なんですって。でも、こんなのが出来れば、あっという間に建物で埋まってしまって、すぐに地番も決まってしまうんでしょうね。
 そのお店の中にも、ハロウィンの飾りが飾ってありましたが、ハロウィンって、まだ終わってなかったんですね。もうこのところ全国の繁華街にはコスプレの集団が出没しているので、とっくに終わっていたと思っていたら、まだ本番は先の話なのでした。土曜日に街に行ったら、笹かまの顔出し看板もハロウィン・バージョンになってましたね。笹かまにパンプキンって発想が、ある意味すごいですね。
 まあ、発想を変えることは大切です。このところ、スーパーの店頭のお菓子のパッケージを見ていると、別な発想でネーミングをやってみたい商品がいくつか見つかりました。
 これは、「あん たっぷり」のどら焼きなんですけど、簡単に文字を入れ替えることが出来て「あんたったら、どら焼きばっかり食べてると、デブになっちゃうよ」という警告文に変わります。
 そしてこれは、ゆず味は「だしがうまい!」んですが、塩味だと「だしがまずい!」ので、あまり買いたくなくなりますね。まあ、甘いものも塩味が濃いものも控えた方が健康的だ、ということですよ。
Aventure Number : 2860 date : 2017/10/29

17/11/1-17/12/15