2721(16/12/18)-2740(17/1/27)

今日の禁断 クラッチ


 寒いですね。左足の薬指がしもやけで痒くてしょうがなかったのですが、いつの間にかそれは治っていて、代わりに1本飛ばした人差し指が痒くなり始めました。まあ、別にそれで歩けなくなっり運転できなくなったりするようなことはありませんが。
 とは言っても、これまで乗っていた車では、左足ではサイドブレーキを踏まなければいけないようになっていましたから、あまりしもやけがひどくなれば、運転に支障が出てきたかもしれません。いや、11年前にその車に乗った時には、サイドブレーキがなくなったので、シフトレバーまわりがずいぶん広くなったように感じましたし、ずっとサイドブレーキを足で踏んでいたら、そんな習慣が付いてしまっていましたから、新しい新車でまた昔ながらの「手」で操作するサイドブレーキだったのには、驚きましたね。まあ、そのおかげで、オートマチック車ならではの、右足だけでの運転がまた復活して、別に左足は何の用もなくなってしまったのでした。
 ただ、オートマとは言っても、その右足では2種類のペダルを操作しなければいけませんでした。走っている車のスピードを緩めるためには、アクセルを離してブレーキに踏み変えなければいけません(それが出来なくなると、大参事を招くことになります)。曲がりくねった道などは、その踏み変えが頻繁に行われるようになり、いつしかそれも習慣として身についてしまいます。ところが、新しい新車では、極端な話、全くブレーキペダルを踏まなくても運転が出来てしまうのですよ。つまり、この車の場合は、アクセルペダルを緩めると、今までモーターとして回っていたものが発電機に変わり、そこに負荷が生じて、その力によって減速する、という仕組みになっているのですね。
 その様子は、実際にメーターで目に見えるようになっていました。アクセルを緩めてブレーキがかかった状態になると、このゾーンのタイヤのマークから青いバッテリーに向かって青い矢印が動くようになるのです。つまり、普通の車はブレーキペダルを踏むことによってタイヤに摩擦力をかけ、運動エネルギーを熱エネルギーに変換させて、その結果減速されるのですが、ここではその熱エネルギーを発電のエネルギーに変えているのですね。
 最初に試乗した時などは、その減速の程度がなかなか理解できなくて、急に止まったりしてしまったのですが、おとといから3日間乗っているうちに、だんだんその微妙なペダルの感覚が分かるようになってきました。これを一度マスターしてしまうと、もうブレーキペダルは全く必要なくなってしまいます。アクセルを次第に緩めて、それを戻すだけで目的の場所でピタリと止められるようになるのは、ある意味ものすごい快感です。
 他社のハイブリッド車だと、スピードメーターがデジタル表示になっていたりしますが、この車ではきちんとアナログのメーターになっているのも、いいですね。ただ、真ん中に表示される数値が、今までの車では全く体験したことがなかったものでした。ボタンで何種類かに切り替えるようになっているのですが、一番役に立つのが燃費計です。それが、今走っている状態の燃費と、リセットしてからの平均の燃費の2通りが出ます。まあ、どんな走り方をしていても、今まで乗っていた車の倍にはなっているので、とても気持ちがいいですね。そして、かなり長い坂道を上ったり下りたりしてみると、下り坂ではものすごく燃費が良くなっているのが分かります。それだけブレーキをかけて発電している時間が長くなるので、そういう結果が出るのでしょうね。
 そして、これは本当に未体験だったアラウンドビュー・モニターです。前後左右に付いているカメラの画像を合成して、自分が乗っている車を真上から眺めたような画像を作り出しているのですが、駐車をするときにとても役に立ちます。ソナーも全方向に付いているので、隣の車に近づきすぎるとアラームが鳴ったりして、まるで「2001年」に出てきた宇宙船のドッキングのシーンみたいな体験が出来ます。
 でも、ナビなどは、マニュアルを読む気にならないほど機能が多すぎます。まあ、必要になったらなんとかマスターしようと思うのでしょうが、まだそんな気にはなれません。でも、前回、「エンジンを切っても明かりがついていた」という点は、マニュアルを読んで解決しました。簡単に消すことが出来たんですね。
Aventure Number : 2721 date : 2016/12/18


今日の禁断 サントリーホール


 ニューフィルの練習は、きのうが分奏でした。いつもは管楽器は木管と金管が別の会場を使ってそれぞれやるのですが、この日はあいにく会場が取れなかったので、まあ、たまには一緒にやろうか、ということになって、こういう形で行うことにしてあったのです。まあ、何回に一度はこの編成でやる必要はあるのですが、それが会場の都合に左右される、というのは嫌ですね。というのも、最近はこういう施設を使う団体がたくさんいるようになったために、同じ時間に同じ場所を借りたいところが出てきます。うちの市の場合は、それが全部ネットで処理されるようになっていて、毎月抽選でそれが決まることになります。いつも合奏で使っている広いところは、なぜかまず外れることはない(というか、他の団体がエントリーしてこない)のですが、パート練習に使う小さな部屋は、それだけ需要が多いためか、申し込んであってもまずそのうちの半分は「外れ」てしまいますね。
 でも、抽選に落ちても、そのあと「当選」した団体がキャンセルすることがかなりあるので、それを探していけばまず必要な場所は確保できるんですけどね。ただ、それは平日だからであって、休日にはその倍率が跳ね上がりますから、それを取るのは至難の業になってきます。ニューフィルの場合は指揮者練習は大体土日にやっていますから、その会場探しが毎回悩みの種なんですよね。ですから、倍率を少しでも上げるために、これはどこの団体もやっていることなのですが、個人名義でアカウントを取って一斉に申し込む、という手を使ったりします。まあ、それでもなかなか取れないのは、やはり他の団体もそのようにしているので、結局倍率が下がることはないからなのでしょう。とは言っても、何もしなければ絶対に当選は出来ませんから、もういたちごっこですね。
 じつは、私の愚妻も音楽団体に入っていて、この間、その演奏会のための会場取りだけのために、アカウントを取ることを指示されたのだそうです。それで、私もどんなことになるのかその様子を横から見ていました。取ろうとしたのは青文のコンサートホール、エントリーも終わりに近づくころにその予約状況を見てみたら、なんと40倍ぐらいになっていましたね。でも、実際は、締め切り間際になったらそれがついに100倍を超えてしまったのだそうなのです。もちろん、同じ日に使いたい団体がそんなにあるわけがありませんから、これはもうひたすら個人のアカウントからのエントリーのなせる技なのでしょう。結局、愚妻の団体では、誰一人として当選した人はいなかったそうですね。何とも不毛な戦いが、このあたりでは繰り広げられているわけです。
 ネット抽選が導入される前は、たぶん実際に会場まで行って、そこでくじ引きとかやっていたのでしょうね。ネットではそんな大変なことをしなくてもよくなった代わりに、こんなひどい状態になってしまいました。これはもう今のシステムでは避けられない事態ですから、どうしようもありません。困ったものですね。
 今年の練習は、まだあと1回残っています。その時にもう1度「かいほうげん」を発行するつもりで、今その準備の真っ最中です。この間の「角田第9」の様子を、できれば年内に扱っておきたいですからね。その時には、私は降り番がなかったので、別の人に写真を撮ってもらおうとカメラを預けておいたのですが、予想以上に活躍してくれて、いろいろな写真が手に入りました。逆に多すぎてその中から選ぶのが大変だったぐらいですね。
 実はまだ、6ページ分の原稿が届いていないのですが、それは今日中には手に入るはずなのですよ。ですから、それが来たらそれに専念できるように、残りのページを全部作っておきました。そこで、やっぱり最後のページが、かなりスカスカになってしまいそうでした。前回は、そこに職場の紅葉の写真を入れたりして何とか形を整えましたが、今回は何も見つかりません。ですから、今度の初めて本番に使うホールの写真でも入れて、ついでにいろんなデータ、例えば、音響設計はあの永田音響設計がやっていたことなども盛り込もうと思いました。そこで笑ってしまったのが、ホールの収容人員。そこには、「固定席 1279席+スタッキング席48席=1327席」とあるではありませんか。「スタッキング席」って「スタッキング・チェア」のことですよね。こうやって積み上げて(スタック)しまっておくやつ。
 こんなのを堂々と客席に置いて座ってもらう、というホールなんですね。ここは。そういえば、かくだ田園ホールもそうでしたね。
Aventure Number : 2722 date : 2016/12/21


今日の禁断 ズンダ


 きのう、家へ帰ろうと車に乗ってスタートボタンを押したら、いつものように「チャラ〜ン」となりながらスタート状態にになるという「儀式」が一向に始まりませんでした。もうさまざまな種類の警告灯は点きまくり、バッテリーすらもヤバいという状態です。これは何かの間違いだろうと思って、一旦スイッチを切ってから再度トライをしてみても結果は同じ、そもそもギヤ(セレクター)が作動しなので、どうにもなりません。ただ、ちょっと気になるのが、踏んでいるブレーキペダルの違和感です。いつもはある程度踏み込めるのに、全く動きません。まるで何かロックがかかっているようです。
 ん・・・? ロック?もしかして・・・ハンドルロック?そういえば、前の車でもこんな風になったことがありました。あれはキーを手で回す方式でしたが、それが全然動かなくなっていたんですよね。それを思い出して、スイッチを入れる時にハンドルを少し動かしてみたら、ブレーキペダルも踏めるようになって見事にスタートできました(本当は「エンジンがかかりました」と言いたいところですが、エンジンはまだ回りません)。簡単なことだったんですね。考えてみたら、朝駐車した時に、ちょっとハンドルが真ん中に来てなかったので、少し動かしていました。その時にロックがかかってしまったんでしょう。一時はどうなることかと思って、買ってすぐ故障か、とがっかりしてしまいましたが、そういうわけでした。というか、こういうEVでもちゃんとハンドルロックがかかるようになっていたなんて、知りませんでしたよ。
 ただ、不思議なのは、もう読むのも嫌になりそうなマニュアルが付いてきたのですが、それを我慢して全部読んでみても、どこにもこの「ハンドルロック」、あるいは「ステアリングロック」という言葉が載っていません。ただ、もう1部、「早わかりガイド」という、ダイジェスト版も付いてきたのですが、それには「ガソリン車のみ」ハンドルロックの解除の仕方が書いてありました。つまり、私のようなe-POWERの車ではそもそもハンドルロックは起こらないことになっているのですね。でも、現実にそれが起こっていたのですから、これは問題ですね。今度の点検の時に、追求してみましょう。
 年末の3連休、ロックが解除できた新しい新車で遠出でもしたかったのですが、あいにくこの時期には別の仕事が入っていました。それは、年賀状の印刷です。もう版下はちょっと前に出来ていたので、今日は住所録から年賀状を送る人を抽出する作業と、それを印刷する作業、そして本文の印刷までできればいいなと思っていたら、もうお昼過ぎには私の分はすっかり終わってしまいましたよ。こんなに早く投函できるのは例年にないことでした。それをポストに出すついでに、ちょっと買い物にも行ってみたら、その間にラジオでかかっていたDATE FMでは、なんと「かくだ田園ホール」からの生放送をやっていましたよ。あのホールに放送機材を運びこんで、毎週普通にやっている番組を、MCの本間ちゃんなんかが出演してお客さんの前で放送しているのですよ。ですから、そこに角田の関係者なども出演して、インタビューも受けていましたね。そこで、このホールを使ってのイベントのような話の時に出てきた人が、名前を聞くとどうもこの間の「第9」の時にいろいろ走り回っていた合唱団の方のようでしたね。クラシックだけではなく、幅広いイベントも手掛けているようでした。
 ただ、とても気になったのは、「角田」と言う時には「かくだ」というアクセント(太字)なのに、「かくだ田園ホール」と言う時には「くだでんえんほーる」と、東北人らしからぬところにアクセントを付けていることでした。これは本間ちゃんだけではなく、名護ちゃんあたりもそういうアクセントだったのが、とても意外、こういう風に、同じ言葉が後に着く言葉によってアクセントが変わるということは、あるものなのでしょうか。例えば「東京」だったらどうでしょう。これは多分「とうきょう」でしょうから、「角田方式」に従うと「東京文化会館」は「うきょうぶんかかいかん」になるのでしょうが、そんなことは絶対にありませんからね。
 でもなあ、「仙台」だと、最初の音にアクセントなのに、「仙台市」だと2番目以降の音にアクセントが移るんですよね。でも「仙台ニューフィル」では最初の音だ、と。いずれにしても、そこの最新の「かいほうげん」はきのうのうちにほぼ完成しています。

 これの「角田」の写真集は、すでに公式サイトの「歴史」からこちらにリンクを張ってあります。
Aventure Number : 2723 date : 2016/12/23


今日の禁断 アクア

 新しい新車が届いてから1週間とちょっと、その間に、走っている途中や駐車場では、まず同じ車種、同じカラーの車に出会うことはありませんでした。同じ車種でも、今日になってやっと1台、グレーの車を見かけただけです。そのうち、同じ色もどんどん走るようになるのでしょうから、優越感に浸られるのは今のうちだけなんですけどね。
 でも、カラーに関しては、なんかやたらとブルー系の車が目についてしょうがありません。しかも、ほとんど同じ色合いの車の多いこと。特にT社のAなどは、すれ違ったりすると一瞬同じ車かな、と思ってしまうほど色が似ています。
 ですから、どこかで一緒に並んで色を比べられるところはないかと思っていたのですが、たまたまいつも行くとんかつ屋さんの前を通ったら、その隣のお店の駐車場に、まさに同じ色のAが駐車していましたよ。そこで、すぐ隣に私の車を停めて外から見てみると、これは全く同じ色なのではないか、という気がしました。すぐ隣に並べてもほとんど違いが分からないほどですから、別々に見たらもう同じ色だと思うことは間違いないでしょうね。
これが、カタログの色。
 私の車はこちらです。
 別の光で撮ったものがこれだけ似ているのですから、現物がどれほど似ているかは分かるのではないでしょうか。しかし、このように比べてみると、はっきり違いがあるのはフロントグリルぐらいのもので、その他のデザイは本当によく似てますね。全体の形もそっくりですし、ヘッドランプなんて同じものを使っているのかと思うぐらいです。「流行」というのは分かりますが、逆にそれが「没個性」になってしまうのでは、何にもなりませんね。
 ところでクリスマス、ですね。お茶の間のケーキ密度は最高に高まっていることでしょう。私もケーキは大好きですから、この季節は毎年楽しみです。まずは、きのうランチを食べたところに、期間限定のデザートがあったので、無性に食べたくなりました。「丸ごと林檎」なんて、どうやって食べるのでしょう。
 出てきたのは、こんなのでした。ちょっとソースのかけ方にムラがあるので、写真の「林檎」のイメージとはちょっと違いますね。
 ナイフが付いてきたので、まずそれで切ってみると、中からキャラメルが出てきます。丸ごと焼いたリンゴの中をくりぬいて、そこに細かく切った実とキャラメルを入れたのでしょう。
 なんか、見た目はあまり良くありませんが、あっさりとした味でおいしかったですよ。
 今日も、せっかくなのでまた他のも食べてみようと、セブンイレブンでザッハトルテを買ってきました。
 これは逆に、想像以上に濃厚な味で、思いがけなく贅沢な甘さを堪能できました。
 スーパーでは、クリスマスとお正月のディスプレイが共存してました。明日からは正月商戦まっしぐらです。
Aventure Number : 2724 date : 2016/12/25


今日の禁断 ニッサン


 きのうは今年最後のニューフィルの練習でした。結局、今年は1日も休まずに出席できましたね。管楽器の場合、その日の練習ではやらない曲に乗っているという「降り番」があるので、行く必要がないことがあるのですが、私の場合はそういうこともなかったので本当に全部の日に出席でした。あ、でも、1日だけ台風で一旦「中止」となったものが、結局お天気は回復したので何人かは集まったという日がありましたね。私は、そんなところに行っても本来の合奏は全く期待できないので最初から全く行くつもりはありませんでしたから、これは正規の練習日とは認めませんから。
 私の場合は、全部出席しただけではなく、遅刻も1回もなかったはずです。いや、というより「遅刻は出来ない」といった方が正しいでしょうか。なんせ、準備もしないでソロを吹いたときのみじめさは何度も味わっているので、合奏が始まる前には十分に楽器と体を温めないことには不安でしょうがないんですよね。というか、それが一人で1パートをまかされている管楽器奏者の最低条件だと思っていますから、少しでも早く練習場に到着してウォーム・アップをする、というのは絶対欠かせないルーティンになっています。そうでないと、弦楽器の人たちに申し訳ありません。きのうの練習でも、チェロやヴィオラのパートからは、もうそのまま本番を迎えてもおかしくないほどの、完成された音が聴こえてきてましたからね。
 時間は少し戻りますが、仕事を終えてまずは晩御飯を食べようと、いつもの中山のてっぺん付近にある中華料理店に向かいます。その時間だと普段はあんまりお客さんはいないのですが、きのうはけっこう混んでいて、いつもだったら私が一人で占領している真ん中の大テーブルにも、もう一人のお客さんがやってきました。もう私が注文したのは来てたので、それを食べることに集中していたのですが、ふと目をあげて横を見ると、そのお客さんは私の知り合いでした。もちろん女性です。こんなところでは絶対に会うはずはないのですが、考えてみると彼女の家はそんなに遠くはありませんから、まあいてもおかしくはないのでしょう。でも、驚きましたね。それからは、お互いに最近のことに関しての情報交換に精を出します。世の中、なかなか興味深いことがまだまだあるのだな、という気にさせられましたね。そのあとは、共通の知人の話で盛り上がりました。「〇〇さんが今は△△なんですって!」みたいな。
 気が付いたら、もう店を出ないとそれこそ遅刻してしまいそうな時間になっていたので、あわてて車で練習場に向かいます。その道は、中山から桜ヶ丘まで、かなり急な下り坂が連続しています。そこで、速度計のあたりを見ていると、e-POWERの表示で車輪からバッテリーに向かってどんどん充電されている様子が分かります。下り坂の場合、私の車はブレーキを踏まなくてもアクセルを戻すだけで完全に必要なだけの減速が出来ます。つまり、モーターの回転を遅くしようとしているのに、それ以上の回転数を要求されている状態なので、モーターは逆に発電機になってエネルギーを放出して、その力がブレーキとして働いているのですよ。要は、坂道を転げ落ちる力で発電をしているのですね。その結果、
 「燃費計」はこんな数値を表示するようになりました。ありえない数値ですよね。もちろん、世の中には下り坂ばかりではなくて、それは同時に上り坂にもなっているわけですから、坂を上るときには燃費はガタッと落ちることになりますから、まあそのあたりの平均が最終的な燃費になるのでしょう。実際、北根交差点のあたりになったら、このぐらいに落ちていました。
 この表示は「トリップ・コンピューター」というのだそうです。燃費に関しては「トリップ燃費」と「平均燃費」の2種類が表示されます。これは「トリップ燃費」の方。停止状態の車が走り出してから止まるまでの平均値です。「平均燃費」の方は、リセットするまでそれが積算され続けます。そのほかにも「平均車速」とか「航続可能距離」とか、飛行機みたいな数値も表示されますから、面白いですよ。このペースで走っていれば、残った燃料であと何キロ走れるかが分かる、というものです。最近はそんなに遠出をすることは少なくなりましたから、これが活用できる機会なんかないでしょうけど、なんだかワクワクしてきますね。なんて、まんまとメーカーに乗せられているだけなのかも。この会社のキャッチコピーは「今までなかったワクワクを」ですからね。
Aventure Number : 2725 date : 2016/12/28


今日の禁断 キモ


 もう今年も終わりですね。職場もきのうからはお休み、いろいろ買い物もあったので愚妻とまず街に行って昼食にしました。前から、建物の外観だけを見てぜひ食べてみたいと言っていた鰻屋さんです。
 2階建ての民家を改造したお店で、まず玄関で靴を脱ぎます。さいわい席は空いていたので座って注文しようとすると、「少しお待ちいただくことになりますが、いいでしょうか?」と聞いてきました。まあ、本当の鰻屋さんだったら時間がかかるのは当たり前ですが、念のため「どのぐらい待ちますか?」と聞いてみたら、「約1時間」ですって。まあ、仕方がありませんね。そんだけおいしいのでしょう。
 確かに、1時間待って食べた鰻はなかなかのものでした。かすかに炭の香りがして、身もふっくらです。でも、ごはんが・・・。そんな鰻の味を完全に裏切るような、お粗末は炊き方なんですよね。がっかりです。あと、一応「禁煙」とは言っているのですが、間違いなくタバコのにおいが漂っていましたし。
 気を取り直して、今年私が出演したコンサートです。
  • 3月13日(日):杜の都合奏団「シューベルト」(パトナホール)
    すっかり年間行事として定着した感のある、年に2回の「杜の都合」、春にはシューベルトの「イタリア風序曲第1番」、「交響曲第7番」、「交響曲第8番」というプログラムでした。「8番」で1番、あとは2番です。正直、「8番」がこんな大変な曲だとは思っていませんでした。でも、これをやり切ったことで、なにか自信が付きましたね。
  • 4月15、16日(金土):仙台フィル第300回定期(日立市システムズホール仙台コンサートホール)
    他の人は前年の11月から始めていた合唱の練習に、2月から参加させてもらって、ベルリオーズの「レリオ」を歌いました。全曲暗譜ということで、死に物狂いでさらいましたね。その甲斐あって、本番でも暗譜しなくてもよい曲でも暗譜で歌えました。客席の中を走りぬけたり、指揮者の横で歌ったりと、なかなか楽しい演奏会でした。前回「ニューフィルは1回も休まなかった」と書きましたが、これのリハーサルで1日だけ休んでいましたね。
  • 4月17日(日):仙台フィル東京演奏会(サントリーホール)
    仙台の次の日に、同じプログラムでサントリーホールで歌いました。この時はP席で普通に楽譜を持って歌いました。NHKが収録していて、それを結構多くの人に見てもらえたようです。
  • 4月24日(日):ニューフィル定期(東京エレクトロンホール宮城)
    仙台フィルの1週間後の本番でした。久しぶりの篠崎さんの指揮でブルックナーの「交響曲第7番」がメインです。せっかくの篠崎さんだったのに、私は前曲の「タンホイザー序曲」で1番、ブルックナーはアシと、ちょっと物足りませんでした。
  • 8月6日(日):杜の都合奏団「ハ長調」(パトナホール)
    シベリウスの「交響曲第3番」とシューマンの「交響曲第2番」という、共にハ長調の2曲プロ。シベリウスは1番、シューマンは2番でした。こんな時でもなければ吹くことのないシベリウスでしたが、1ヵ所本番でもちゃんとできないところがあったのは心残りでした。練習で東北学院大学の泉キャンパスの礼拝堂に入れたのが、うれしい機会でした。
  • 8月21日(日):ニューフィル・アンサンブル大会(日立システムズホール交流ホール)
    フルートだけの四重奏と、弦楽器と一緒のフルート四重奏の2組に出場、モーツァルトの「フルート四重奏曲ニ長調」を全曲演奏しました。練習ではそれなりに吹けていたのに、本番では何ともふがいない演奏になってしまって、逆にこれからの課題が明らかになりました。来年は「ハ長調」でリベンジ?
  • 10月15日(土):ニューフィル定期(東京エレクトロンホール宮城)
    シューベルトの「交響曲第7番」とマーラーの「交響曲第1番」を、初顔合わせとなる井アさんの指揮で。マーラーの1番を吹きました。私にとっては2度目となるので、ほぼ満足のいく出来だったのではないでしょうか。
  • 12月4日(日):角田第9(かくだ田園ホール)
    恒例の「第9」ですが、今回は前曲が初めての「ふるさとの四季」という、なかなか手ごたえのあるオケの歌伴でした。私はこれで1番。なぜか1番にピッコロ・ソロがあって(村祭り)これが大ウケでしたね。マジで、ニューフィルに入ってソロで褒められたのはこれが初めてです。

 今年は合唱は実質1件だけでしたが、なんと言ってもこれが最大のインパクトでしたね。サントリーホールで歌ったことは、忘れられません。
Aventure Number : 2726 date : 2016/12/30


今日の禁断 メシアン


 あけましておめでとうございます。今年一部の人にお届けした年賀状のデザインはこんな感じです。
 いつものように、これは出来合いの年賀状用のイラストを、私なりに「改作」したものですから、全く同じものは他の人は使えるはずはないのですが、一人だけこれの「元ネタ」を使っていたのでちょっと焦りました。なんにしても、娘も家を出ていって今ではお正月を迎えるのは夫婦だけ、という状況を表したものになっています。
 大みそかには街のお蕎麦屋さんに行って年越しそばを買ってくるというのが、最近の習慣になっていますから、きのうも朝早くからそのお店の前で並んでいました。そうしたら、テレビ局のクルーがカメラのセッティングを始めましたね。ここでお蕎麦を買う様子は「毎年の暮の風物詩」として定番のネタですから、各局が入り乱れています。
 しばらく並んだら目的のお蕎麦や天ぷらが手に入ったので帰ろうとすると、その中のS放送のアナウンサーが、マイクをもって私に近づいてくるではありませんか。私に、そのネタのためのインタビューをしようというのですね。そんな場面は想定していなかったので、そのアナウンサーに問われるままに至極素直な答えを話します。「今夜はどなたとお蕎麦を召し上がるのですか?」と聞かれれば、「妻と2人だけです」とか、「来年はどんな年にしたいですか?」と聞かれれば「まあ、今年と変わらずに頑張ります」といった感じです。しゃべっていながら、こんなのでは到底ニュースで使ってはもらえないな、と思いつつも、務めて明るくしゃべる私でした。
 あとで、その曲のニュースを見てみたら、案の定私のインタビューはボツになり、「お蕎麦は孫たちと一緒に食べます」みたいな、「適切な」コメントを寄せた人がテレビの中では語っていましたね。
 そんな無駄な仕事で年を終わらせるのは嫌だったのですが、4月に出た仙台フィルのFacebookページでは、私がしっかり写っている写真がアップされていましたね。これは、まだ見たことがなかったので、さっそくシェアさせていただきました。
 これは仙台でのカーテンコール。合唱は客席で歌いました。私は前列、下手から10人目です。
 そして、これはサントリーホール、私は前から2列目、上手から3人目です。どちらの写真も、もっと大きなサイズの画像にリンクしていますから、それぞれをクリックしてみてください。
 今年も、様々な音楽的な体験をしていきたいと思っています。サントリーホールでオーケストラを聴く、という積年の望みはかなったので、まずは新国立劇場でのオペラ・デビューを予定しています。今月の28日に、「おと休」を利用して「カルメン」を聴いてきます。それだけではパスがもったいないので、次の日も東京の楽譜店巡りなどをしたいのですが、その日は夕方から「杜の都合」の練習が入っていますから、それまでには帰ってこなければ。
 あとは、3月に、これが最後となる「コール青葉」の演奏会にも行きたいのですが、こちらはもろニューフィルの指揮練と重なっているので、ちょっと無理でしょう。でも、11月の「アッシジの聖フランチェスコ」の日本初演には、ぜひ行きたいものです。
Aventure Number : 2727 date : 2017/1/1


今日の禁断 トンネル


 お正月ももう終わりますね。ほんのちょっと前にやったはずなのに、ということが繰り返される感じ、あれは本当に1年前に起こったことなのか、と激しく思うように感じるのは、やはり年のせいなのでしょうか。とにかく、1年が終わるのが早いんですよね。
 まあ、そんなことも言っていられませんから、年中行事を一つ一つこなしていくことにしましょう。まずは初売りです。とは言っても、朝早く並ぶような根性はありませんから、適当な時間に行って適当に雑踏に混じる、といった感じですね。確かに、駐車場はほぼ満車という感じです。
 ただ、家電なんかは、「限定○台」ということで、それこそ開店前から並ばなければ手に入らないようなものが、結構まだ売れ残ってましたね。その中に除湿機があったので見てみると、今使っていて水タンクがひびが入っているのをテープで貼ってごまかしているのとまったくおなじものでしたから、この際買ってしまおうか、と思ってしまいましたね。結局その場では決められなかったのですが、やっぱり買っておこうか、ということになって次の日に行ってみたら、まだしっかり残っていましたね。こんなんだったら、夜明け前から寒い中を待っていた人の立場はどうなってしまうのでしょう。
 そこから別のショッピングセンターまで行って、お昼ご飯を食べていると、同じ敷地内にあるホームセンターの駐車場で、こんな人を見つけてしまいました。
 車でやって来て、なにか長い木材みたいのを買ったのでしょうね。ただ、それを車に乗せようとしたら、長すぎてバックドアが閉まらないようでした。確かに、先端はダッシュボードの上まで届いていますからこれ以上中には入らないのに、まだかなり長い部分が外に出ていますね。いったい何を考えていたのでしょう。彼らがこの後どうなったのかは、私には分かりません。
 そんな中で、新しい新車はかなり長時間運転することになります。あるいは、運転しないで、愚妻が初売りに一人で行っている間に路上駐車をして待っている、なんてこともあります。そこで思い出したのが、最初にコクピットの説明を受けた時に教えてもらったUSB端子です。グローブボックスを開けるとそこにUSB-Aのメスの端子がマジックテープで留めてありました。ですから、そこからライトニング・ケーブルでiPhoneにつなげば、ラジコのタイムフリーを車で聴くことができるのではないか、と思ったのですね。ケーブルはいつも充電器と一緒に持ち歩いていますから、すぐに出てきます。それをつないで、ナビをAVモードにすると、いろんな入力が選択できるようになるのですが、とりあえず「AUX」あたりを選んでみても、全く音は出ません。やはり、そんなことには対応していないのかな、とディスプレイを見てみると、それとは別に「iPod」というボタンが見つかりました。ここだったらもしかしたら、と思って切り替えたら、見事、ラジコの音が出てきました。「i」関係だったら、なんでも大丈夫なんですね。
 前の車を買った11年前には、もちろんこんなことはできませんでした。聴けるのはラジオと、あとはCDとMDでしたよ。MDなんて今はもう誰も使っていませんからね。新しい新車には、もちろんCDのスロットは付いていますが、それ以外にSDカードのスロットもありました。今度はこれでハイレゾ音源が聴けるかどうか、トライしてみましょうね。
 今回のナビは、そんなオーディオ関係も充実していて、グライコまで使えるようになっていました。前の車が「高音」と「低音」のボリュームだけだったのに比べると格段の差です。車の中の音響なんてひどいものですから、このぐらい自由度があるとかなり好みの音に変えられますね。ただ、肝心のナビは、今まで全く使ったことがないのでこれからも積極的に使うことはあまりないでしょう。でも、街中の駐車場に停めると、「犯罪多発地帯です。ご用心ください」なんてしゃべってくれますから、ちょっとかわいいですね。
 いや、なんたって「本業」の運転でも、なかなかいい仕事をしてくれています。基本的に、運転している間はアクセルペダルだけですべてコントロール出来てしまいます。モーターの負荷で、完全に停止するまで減速できるんですよね。ブレーキを踏むのは停止している時だけ、これで、熱エネルギーを無駄に放出しなくても制動できることになりますから、燃費も当然よくなるのでしょう。だから、地球環境にも優しいのだ、なんてことは、絶対に言いませんよ。どんなことをしても、車は自然に反するものだ、ということだけは、常に考えるべきですからね。矛盾してますが。
Aventure Number : 2728 date : 2017/1/4


今日の禁断 アカペラ


 新しい新車のオーディオ関係のチェックは続きます。これが、ナビをAVモードにした時のディスプレイ。横にあるボタンを押すと、このディスプレイ自体が反転して、裏からCDとSDカードのスロットが現れます。いかにもなメカですが、なんだか壊れやすそう。果たして何年(何か月)持つのでしょうか。
 前回SDカードのスロットがあるというので確認してみたら、そこにはすでにカードが入っていました。それを抜いて、そこにまずはハイレゾ音源をコピーして、果たして再生できるかを検証してみましょうか。いろいろ取り揃えてありますが、まずDSDはだめだろうと決めつけて、FLACとWAVで試します。でも、これはまったく無反応、「音楽データは見つかりません」という表示が出るだけです。やはり、ハイレゾ関係はだめなんですね。そこで、CDと同じフォーマットの音源で試しましたが、それもやはり認識されませんでした。な〜んだ、という感じで、MP3を入れてみたら、これは見事に再生できるようになりましたね。期待した私がバカでした。そもそも、カーオーディオでハイレゾなんて、全く意味がありませんからね。
 さらに、マニュアルを読んでみたら、対応ファイルはMP3とかAACといった圧縮ファイルしかないことも分かりました。というか、このSDカードは、このナビでCDを再生すると、それをそのままリッピングしてMP3で保存してくれるようになっているのでした(もちろん、保存のキャンセルもできます)。それを再生するのが「MUSIC STOCKER」というところです。ということは、かつてCDを何枚(何十枚)も収納して、それをランダムに再生できるという「CDチェンジャー」という機械がありましたが、あんな、トランクをいっぱいにするような装置が、このカード1枚に収まっている、ということになりますね。ですから、うれしくなって、シンガーズ・アンリミテッドのオリジナルCDを、持っているだけ全部リッピングしてしまいましたよ。1枚5分ぐらいで出来るんですね。
 その時に、アルバムタイトルとトラックタイトルが自動的に付けられていました。最近は、CDにもそういうメタ情報が入っているのかな、と思ったら、中には付かないものがあったので、手動でタイトルを付けたらなんだかナビが交信を始めましたよ。そうしたら、カタカナで入力したタイトルがちゃんと英語になっているだけでなく、トラックのタイトルも全部付いているではありませんか。そうなんですよ。このデータはCDに有ったのではなく、データベースと照合して付けていたのですよ。そんな時代になっていたんですね。これで、車の中でラジオがつまらない時には、シンガーズ・アンリミテッドで癒されることが出来ます。
 彼らは、録音専門のグループでしたから、アルバムを作らなくなったら自然に解散状態になり、今では半分のメンバーが故人になってしまいました。グループなんて、そんなもんですよ。SMAPが解散したということで日本中が大騒ぎしてますが、それほどのことだとは私には思えないんですが。というより、あの「世界に一つだけの花」という曲が大嫌いでした。なんで、歌で説教を聴かなければいけないのか、という気になってしまいますからね。
 ですから、そのあとを追うように発表されたいきものがかりの解散(ではなくて休業)のほうが、よっぽど気になりますね。その報道の中で「YELL」がたびたび流れますが、これは本当にいい曲だな、と心から思えます。「世界に〜」とは比べ物にならない素晴らしい作品ですよね。
 実は、もう1件、そんなグループよりはるかに大切な人たちの「解散」のニュースを知って、激しく動揺しているところです。それは、私も4年間だけ参加したことのある「コール青葉」という東京の合唱団です。確か2005年に結成されて、毎年東京オペラシティのコンサートホールで演奏会を行ってきました。私が出たのは2006年から2009年まででしたね。その間には安野光雅さんの曲をもって、安野さんの故郷の津和野に演奏旅行に行ったりして、とても素敵な思い出が出来ました。そこが、13回目となる今年の演奏会で、その活動を終わらせる、というのです。この前東京に行って音楽監督さんに会った時には、そんなことは全然言ってなくて、ただ練習形態がちょっと変わるぐらいのことだったのに、いきなりこんな知らせが届いて、いったい何があったのか、と思ってしまいますね。だいぶ前には「25回までは続ける」と言ってましたから、その間にはやむを得ない事情が出来てきたのでしょうね。
 ですから、この「ラスト・コンサート」にはぜひ行きたいと思っているのですが、あいにくその日はニューフィルの指揮練ともろに重なっていました。でも、事情が許せばそれを他の人に替わってもらうことも出来なくはないので、今度新国に行った時に、お隣のオペラシティでチケットだけは入手しておくつもりです。そのコンサートでは、最後に「YELL」が歌われるのだそうです。そんなのを聴いてしまったら、間違いなく号泣してしまうでしょうね。
Aventure Number : 2729 date : 2017/1/6


今日の禁断 ヘンレ


 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲といえば、名曲中の名曲ですから、ニューフィルあたりでもすでに演奏しているのではないか、と思われるかもしれませんが、まだやったことはありません。というか、ヴァイオリン協奏曲自体があまり演奏する機会がありませんでした。やったことがあるのはブルッフの1番、メンデルスゾーン、モーツァルトの5番、シベリウスぐらいでしょうか。いつかはやってみたいですね。
 もちろん、ずいぶん昔から聴いてはいました。小学生ぐらいの時に家にレコードがあったんですね。私の記憶ではCBS原盤のPHILIPS盤、25pLPに1曲だけ入っていたような気がします。A面が第1楽章、B面が2、3楽章でしたね。演奏していたのはオイストラフ、オケはオーマンディ指揮のフィラデルフィア管だったはずです。そのころはFMラジオなんてありませんから、私がこの曲に接したのはこのLPだけだった、ということになりますね。この曲の隅々まで、このLPによって私の中に入ってきた、ということでしょうか。
 しばらくして大きくなったころ、テレビでこの曲を見ることがありました。でも、それはなんだか今まで聴いてきたものとは微妙に違うものでした。第1楽章の最初のソロがずっと弾いているところが終わって、オーケストラだけの間奏が始まります。ここはこの曲の中で一番好きなところ、金管楽器は華やかにリズムを刻むとてもカッコよく派手な音楽が続きます。そして、そのあとにちょっとした経過的な部分があって、またソロが入ってくる、というところで、なんか言い知れない違和感があったのですね。その経過部がやたらどんくさいんですよ。それは、派手な音楽が終わった後にほんのちょっとだけ出てきて、瞬時に場面が変わり、続くヴァイオリン・ソロを導き出す、という役割を果たしていたはずのものが、なんだかあっちに行ったりこっちに来たりしていったいどこへ行こうとしているのか分からなくなってしまい、もがきにもがいた末にそのヴァイオリン・ソロにたどり着く、という感じ、これはいったいなんなんだ、と思ってしまいましたね。その頃はまだクラシックの曲にいくつかのバージョンがあるなんてことは知りませんでしたから、これはLPの方が収録時間を超えてしまったので(なんせ25pですから)このかったるいところをカットしてしまったのだな、と納得してしまいましたけどね。でも、それからこの曲を聴くたびに、やはりその部分の違和感は募るばかり、最初に聴いてしまった音源の影響は大変なものがあることを実感していました。
 そして、つい先日、この曲の最新録音のSACDを聴く機会がありました。そのライナーノーツの中で、「アウアー版」というものに触れていました。今ではそういうものがあったな、と思えるようになっていましたが、具体的にどう違うのかは全然知らなかったので、それを読んでみると、このアウアーという人はこの曲を「演奏不能」と言ったその人だというのは思い出しました。しかし、そのあとは理解を示すようになり、自分の校訂したリダクション・スコアを出版しています。ただ、その中に、「ここはカットして演奏しても構わない」という指示を多数入れていたのですね。IMSLPでも公開されていたので現物を見てみたら、そのカットされたところというのが、まさにあの最初のLPでカットされていたところだったことが分かりました。つまり、アウアーさんは私と同じように、この部分を「かったるい」と感じて、そのような指示を付けたのでしょう。これで積年の疑問がやっと晴れました。
 せっかくなので、もう1度それを聴いてみたいと思い、NMLでオイストラフのアルバムを聴いてみたのですが、数種類あったそれらの録音ではノーカットで演奏していましたね。あいにくCBSはここには入っていないので確かめようがないのですが、だれか聴いたことある人、いませんか?
 ただ、しっかり「アウアー・バージョン」というクレジットの入った録音は見つかりました。それは、メニューインがフリッチャイ指揮のRIAS響と1949年に録音した放送音源。バック・インレイにちゃんと書いてありますね。
 それを聴いてみたら、そこはほんとにLPそのものの音楽でした。いやあ、懐かしかったですね。やはりこの方がすんなり入ってきますよ。ただ、楽譜を見ながらよくよく聴いてみると、それはたまたまそのカットの場所は同じでしたが、第3楽章などはアウアーの指示を通り越してさらに大胆なカットを施しています。その結果、この楽章はほぼ半分近くがなくなっていましたね。そして決定的なのは、アウアーが楽譜を完全に書き換えてしまった部分が、さっきの第1楽章の間奏の前にあるのですが、そこをメニューインはアウアーが直す前のチャイコフスキーの楽譜で演奏しているのですよ。つまり、この「version:Leopold Auer」というのは、全くの「偽装表示」だということになります。こういう、ちょっと現物を聴けばすぐわかることをごまかす体質は、未来永劫この業界からなくなることはないんでしょうね。困ったものです。 
Aventure Number : 2730 date : 2017/1/8


今日の禁断 バーコード


 3連休も3日目ともなると、さすがにどこへも行きたくなくなるので、外に出ないで部屋の中でたまったビデオ三昧と行きましょう。なにしろ、オペラなんかはもう全然見ているような時間は取れないので、録画即ダビングでディスク容量を増やさないと、録画が出来なくなってしまいます。だいぶ前のレコーダーなので、500GBしか容量がありませんから。出来れば最新の2TBぐらいのが欲しいのですが、全然故障する気配も見せないので、仕方なく使っています。
 年末にはあの「24」の新作をまとめて放送していたので、それを録るためにも、ダビングは欠かせませんでした。「24」は、シーズン1から見ていたのですが、「4」あたりでもう同じことの繰り返しに嫌気がさして見るのをやめていました。でもこれが最後のシーズンだとか言っていたので、せっかくだから「9」を見ることにしました。なんと、これは「24」ではなく「12」ですから、少しは見るのも楽でしょう。
 見始めたらやっぱり面白くて、続けて2回分ぐらいずつ見ていたら、すぐに終わってしまいました。しかし、さすがにブランクは大きくて、「見ないでいたうちに、いろんなことがあったのだなあ」という感慨に浸ってしまいましたよ。クロエはとんでもないメークをしているし、なんとオードリーのお父さんがアメリカ大統領になっていましたからね。でも、まあ登場人物が変わってもやっていることは全く同じですから、それはそれほどの問題ではありませんでした。でもやっぱり、敵は簡単に死んでしまうのに味方はなかなか死なないし、死んでも手厚く扱ってもらえるという、この手のドラマのお約束には、なんとも嫌悪感が募ります。そんなことを言っていたら、アクションドラマは成り立たないのでしょうがね。
 もちろん、年末年始といえば、普段やらないクラシックの番組もたくさん放送されていましたね。そんな中で、「第9」が2種類ありました。一つは、ラトル指揮のベルリン・フィル。去年行ったベートーヴェン・ツィクルスの一環ですが、その前にそのツィクルス全体を取材したドキュメンタリー・フィルムが入っていました。余談ですが、前にも書いたことがあるようにこの「ツィクルス」という言葉は、あるひとつながりのものを何回かに分けてすべて演奏することを指し示します。「『リング』のツィクルス」といったら、ワーグナーの「指環」4作をすべて演奏することですね。バイロイトあたりだと1週間ぐらいでツィクルスは完了しますが、普通のオペラハウスだと大体4年かかります。もちろん、オーケストラが「ベートーヴェン・ツィクルス」といった場合には、彼の9つの交響曲を全て演奏することになります。でも、中にはこの言葉を勘違いしていて、同じ作曲家の曲ばかり演奏する1回のコンサートのことを「ツィクルス」という人も、実際にはいたりしますから、そういう人には「それは違うんだよ」と、親切に教えてあげましょうね。
 このラトルの演奏は、なにしろベルリン・フィルがうまいのには舌を巻きます。もう、指揮者の指示には忠実に、いや、もしかしたらメンバーが自主的にやっていることに指揮者が合わせているだけのことなのかもしれませんが、もう一瞬たりとも目が離せないような豊かな表情がすべてのパートから提供されているのですから、すごいものです。ただ、それで音楽が素晴らしいものに感じられるか、といったら、それはまた別の問題。確かにすごいことをやっているな、という気にはなれますが、そこに一貫した意志、というか哲学が存在しているか、と言うとちょっと首をかしげたくなってしまいます。素晴らしいものを聴いた、という感じがあんまりしないのですよね。贅沢ですが。でも、合唱は素晴らしかったですね。
 そして、大みそかにやっていた、ブロムシュテット指揮のN響もやっと聴くことが出来ました。こちらはラトルのような無茶なことはやらずに、「大人」の音楽を聴かせてくれていたでしょうか。同じベーレンライター版を使っているのに、その受け止め方は正反対だったような気がします。こちらはあくまで作曲家の意思を尊重する姿勢でしょうか。でも、ピッコロの菅原さんは、アシは吹かずにずっと居眠りをしていましたが、4楽章になったらもうオクターブ上げの応酬、なんと最後のDまで1オクターブ高い音を出していましたね。ですから、最後は「うちのごはん」にはなりませんでした。
こちらも合唱はあまり人数は多くありませんが、特に男声がしっかりしていましたね。でも、ルックス的には、ベルリン放送合唱団はちゃんと服装を揃えていたのに、こちらは女性はみんな違うブラウスでしたし、男声もウィングカラーにタキシードという人が多い中で、レギュラーカラーが何人か混ざっているというのはちょっとみっともなかったですね。
それと一緒に次の番組も録画していたのですが、そのオープニングでゲストが出てきたとき、これはいったい誰なんだ、と思ってしまいましたね。
Aventure Number : 2731 date : 2017/1/9


今日の禁断 セレクトボックス


 去年の11月ごろに、「政宗ワールド」というサイトを作っている人が、職場に来ていろいろ取材を行っていたのだそうです。住職へのインタビューとか。なんでも、その母体となっている団体は、仙台城の本丸などを再建して、観光資源として活用しよう、みたいなことをやっているのだそうですが(正確に把握できていないので、詳細はこのサイトを見てみてください)、そこで伊達家に関係のある職場のことをコンテンツにしたいようでした。12月の半ばごろに、そのサンプルが出来上がったということで、PDFファイルが送られてきました。正確には、インタビューを行った住職あてに、ということだったのですが、IT関係に疎い住職はその取扱いを私に任せてくれました。
 それを見てみると、インタビューを行った時に撮った写真をたくさん使った、とても見やすいものでした。紹介の文章も親しみやすく、職場の成り立ちなどを分かりやすく説明してくれていました。ただ、その中には私の目から見るとかなりの訂正が必要な個所が見つかりました。こういう、他人の文章に手を入れるのはよくやっていますから、さっそくそれにも「校閲」を行ってみましたよ。
 まず、誤字や言い回しの違いなどを直しましたが、その他にフォントがちょっとヘンなところがあったので、それもきちんと直すように指示を出しました。それは「一」という漢字です。縦書きの文書なのですが、それがまるでアンダーバーのように、すぐ下の字にくっついているのですよね。何を使ってその文書を作ったのかは分かりませんが、それをちゃんとしたものに直すのは、簡単なことのように思えました。翌日には、「できる限り要望に沿えるように直したいと思います」というメールが届き、翌日にはそれがサイトにアップされました。それがこちらです。
 確かに、こちらが指摘した誤字などは全てきれいに直っていました。しかし、さっきの「一」だけは、相変わらずアンダーバーのままなんですよね。
 なんでこんな風になってしまうのか、私にはとても不思議に思えます。普通にテキスト処理をすればこんなことはまず起こらないはずなのに。というか、逆にこんな風にしろと言われても出来ませんってば。
 これは、ご覧の通りHTMLではなくPDFでした。まさかとは思ったのですが、サンプルで送ってきたPDFをそのままリンクさせていたんですね。それはそれでサイトのポリシーなのでしょうが、これだとちょっと困ったことが起こりませんか?これはトップページからリンクされていますが、ターゲットに「_blank」が入っていないので、同じウィンドウで開かれてしまいます。そうすると、このPDFからはトップページに戻ることが出来なくなってしまうのですよ。ブラウザで戻ればいいのでしょうが、さっきのようにこのページからリンクをたどっていくと、トップページには行けません。というか、トップページから行くのはかなり面倒くさいので、あえて直リンクにしたんですけどね。
 このサイトは、ほとんどのコンテンツがこんな感じでPDFとしてトップページからリンクされています。まあ、そういうものに慣れている人はいいのですが、私のように、トップページへのリンクをほぼすべてのコンテンツに付けるか、あるいはPDFへのリンクではきちんと別ウィンドウが開くようにしている人にとっては、なんともなじみにくいサイト構成なんですよね。
 とか言ってますが、私のサイトももしかしたらどこかで戻るためのリンクがなくなっているかもしれませんね。なんせ、一番古いものは20年近く前に作ったものですから、もう、今さらきちんと点検しようなどという気にもなれません。もし、そんなところを見つけた方は、ぜひご一報くださいね。 
Aventure Number : 2732 date : 2017/1/11


今日の禁断 ソナー


 「今年は暖冬だ」とか、つい最近誰かが言っていたような気がしますが、とんでもありません。このところの寒さときたら、とても立派な冬がやって来たではありませんか。とは言っても、このあたりはまだ雪が降ってもちょっと空が晴れればすぐに融けてしまいますから、かわいいものですけどね。今朝職場に行ったら、裏手の墓地のあたりが雪でとても美しい風景を作り出していました。そこで、さっそく写真を撮ります。それは、職場のサイトに載せるためのものですが、撮ってみたら結構良いものだったので、こちらでも披露させてください。
 それで、きのうの夜はそんな雪は殆ど道路からはなくなったものの、なんだかところどころ凍結しているのではないか、というようなコンディションのところを走って、今年初めてのニューフィルの練習に向かいます。新しい新車で凍結路を走るのは初めてですから、あくまで慎重に走っていると、交差点で停車した時にいきなりアラームが鳴り出しました。この車にはしつこいぐらいの安全装備が施されていて、近くに何かがあるとそれを知らせてくれるようになっています。その距離に合わせて、最初は「ピッ、ピッ」から始まって、近づくにつれて「ピピピピピ」、もうぶつかる!ということろまで来ると「ピーーーー」と連続したアラームが鳴るのです。ですから、単に駐車場に入れるようなときでも、後ろに車がいるとかなり前から「ピッ、ピッ」が始まります。ところが、その時に鳴ったのはその最終段階の「ピーーーー」だったのですよ。ナビがディスプレイになっていて、前方に物があることが表示されているのですが、もちろん、目の前にはそんなものはありません。
 走り出すと、そのアラームは止まりました。でも、そこから駐車場に入ると、やはり何度も何度も同じアラームが出ます。きっと、こういう気候だったので誤作動だとは思うのですが、なんかうるさいですね。あとでディーラーさんに聞いておきましょうね。
 練習場に入ったら、1年ぶりに再会する人がすでにたくさんいました。その中に、去年私が車を買い替えることを話していた人もいて、「なんでリーフじゃなくてノートe-POWERにしたんですか?」と聞いてきました。確かに、普通の人だと電気自動車だったら、わざわざガソリンエンジンを積まなくても充電すればいいのでそっちの方が合理的なのでは、と考えるのでしょうね。そこで私は、その件について考えていたことを教えてあげましたよ。こんな感じです。
 
リーフのような電気だけで走る電気自動車は、かつて原発が全国で稼働していて、電力が余っていた時代にその電気を無理にでも使わせるために開発されたものでした。当時はやった「オール電化」という思想も、そういう流れから来ています。それは、原発はずっと安全に大量の電気を生み出してくれる、という前提に立った思想です。しかし、今は時代が変わり、そのようなことは意味を失いました。言ってみれば、リーフはもはや時代にそぐわない「失敗作」となっているのです。今「1ヶ月乗り放題で電気代が2000円」というキャンペーンが行われていますが、これなどは最後の悪あがきにしか見えません。現実に、充電を行うためのステーションは普通のガソリンスタンドに比べたら微々たるものですから、充電そのものも手軽にできるとは限りませんし。だったら、リーフで培ったノウハウを、ノートのような形で実現させる方が、現実的です。
 まあ、結局ガソリンで発電するのですから、資源を食いつぶしていることに変わりはないのですが、少なくとも原発に頼っている電気を使うよりはましだろう、ということで、同じ電気自動車だったらこっちの方がいいな、と思っているところなんですけどね。
 どこまでが本当に言ったことなのかは分かりませんが、一応私としてはそんなことを考えているのだ、ということです。
Aventure Number : 2733 date : 2017/1/13


今日の禁断 ヘンゲルブロック

 今朝の朝日新聞に、こんな記事が載ってました(クリックすると、大きな画像が開きます)。
 それは、ハンブルクに新しいコンサートホールがオープンしたことを知らせる記事だったのですが、その内容のメインは、そのホールの音響設計を担当したのが日本人の豊田泰久さんだ、ということでした。豊田さんといえば、日本ではサントリーホールやミューザ川崎の音響設計をなさった方としてよく知られていますが(いや、もしかしたら、あまり知られていなのかも。実際、音楽業界の方でも知らない人を見かけたりします)、永田音響設計という会社の社員で、今では世界中から引く手あまたの方、言ってみれば世界最高峰の音響設計家です。彼が世界中で手掛けたコンサートホールは数知れず、有名なところではLAのウォルト・ディズニー・コンサートホールとか、ヘルシンキのミュージック・センターなどがありますが、いずれのホールも基本的な形はほとんど同じです。もちろん、今回オープンしたホールも、まさに「豊田スタイル」を踏襲するものでした。新聞記事の中にもありますが、豊田さんはこういう形で「ツボ」を完全に抑えることが出来たのでしょうね。
 ホール全体の形と同じく「豊田スタイル」を取っているのが、ステージの山台です。この山台自体が、すでに彼の設計の骨子となっていて、音響的に重要な意味を持っているのだそうです。豊田さんとはとても親しい指揮者の篠崎靖男さんが、京都のホールで豊田さんが設計したのに今では使われていない山台を、設計通りに使ったら、音が全く変わったとおっしゃっていましたからね。
 今回のハンブルクのホールには、もちろんオルガンも設置されています(白丸の中)。ただ、それはデザイン的に非常に巧妙なものになっていました。場所はステージの斜め後ろの客席の中なのですが、オルガンの本体がある場所は、たくさんの「パイプ」で覆われています。もちろんこれは単なる飾りで音は出ませんが、そこはお客さんが自由に触っても構わないようになっているのだそうです。
 そして、実際のパイプは、その裏にこんな感じでその裏側に配置されています。
 このホールの名前は、「エルプフィルハーモニー」、そう言えば、3月に仙台にもやってくる「NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団」は、このホールが本拠地になっいて、こけら落としではこのオーエストラが演奏したそうですね。かつては「北ドイツ放送交響楽団」と言っていたオーケストラですが、このホールが出来るということで、名前を変えたのだそうです。なぜ「エルプ(Elb)」なのかわかりますか?それは、このホールが「エルベ川」に面して建っているからです。かつて倉庫だった建物をそのまま復元して、その上に新しい建物を重ねるという、「新丸ビル」とか「KITTE」みたいな発想の建物なんですね。

↑外観

↑断面図
 どうです?仙台でも、どうせ作るならこのぐらいのものを作ってみたいとは思いませんか?でも、豊田さんが音響設計を受注したのは2004年のことだったと言いますから、完成するまでには13年もかかったことになりますね。ですから、今から彼に交渉したとしても、仙台にホールが出来るのは2030年になってしまいます。今、この運動を進めている人たちは、そこまでの覚悟を持っているのでしょうかね。私だって、その頃まで生きているかどうか・・・。
Aventure Number : 2734 date : 2017/1/15


今日の禁断 エアコン


 寒気の真っただ中だった週末、新しい新車で走っていると、あることに気づきました。今までの車に比べて、暖房がきき始めるまでにすごく時間がかかるんですね。これは別に寒気のせいではなく、そんなに寒くない日のころからうすうす気づいていたことでした。ご存知のように、車の暖房というのは、エンジンの冷却水によって行っています。エンジンはガソリンを爆発させて回転力を発生させる装置ですから、その時には大量の熱が放出されます。そのままではエンジンが融けてしまうので、その周りに水を流して冷やしているのです。逆に言えば、水がエンジンから熱をもらってお湯になっているのです。それもそのままでは沸騰してしまいますから、ラジエーターで外気に当て、冷却してまたエンジンに戻すのですね。ですから、その温水はそのまま暖房にだって使えるのですよ。
 ところが、e-Powerの場合は、エンジン自体はそんなに動きませんから、それほどは暖まらないのでしょう。それがもろに暖房がきくまでに時間がかかることにつながっているのでしょうね。たぶん。今のところ、これが唯一の欠点です。
 そんな車で、土日連続のオケ関係の行事に向かいます。土曜日はニューフィルの総会と新年会のワンセット。いつもなら、総会が終わって新年会までかなりの時間があるので、その間に軽く「喫茶店」などに行ってたりしているのですが、今回はなぜか総会が予想以上に長引いてしまったので、そのまま宴会場に直行という珍しいケースでした。総会で話題になったのは、正規の議案ではなく、付け足しで単なる了解事項として「お知らせ」程度のノリで提案されていたもので、何の問題もなくそのまま承認されるだろうという執行部の目論見は完全に裏切られてしまった形です。今まで当然のことのように続けていたことでも、ちょっと視野を広げて考えてみると見直しが必要だ、ということが分かることがあります。たしかに、これはニューフィルが始まった時からずっと続けていたことなのでしょうが、現実的にそれなりのスペースが確保できなくなって、それを団員の「善意」に頼ろうとした時には、別の方策を模索する必要が出てくることは必須です。
 新年会の会場は、前にも使ったことがあるお店でした。細長い部屋に見覚えがありました。私は、一番端に座っていたら、反対側の端に座った人がいきなりタバコを吸い始めました。信じられませんね。距離的にはかなり離れているので、直接煙をかぶるということはありませんが、あの忌むべき臭いは充満しています。こういう会でなければそのまま席を立っていたところですが、これにはひたすら耐えるほかはありません。何とも理不尽なことですが、これが今の居酒屋の現状。なんせ、お役所が飲食店の全面禁煙を進めようとしているのに、彼らは猛反対しているのですからね。そもそも、他の人の迷惑を考えてたった3時間タバコの我慢も出来ないような人は、人間として終わっています。
 でも、初めて食べたセリ鍋は、とてもおいしかったですね。地元でありながら、なぜか今まで食べる機会がありませんでしたが、根っこがあんなにおいしいものだったとは。
 ↑これは向かいに座っていた人が撮った写真を拝借しました。奥に私が写っています。鳥の唐揚げも絶品でしたし、飲み物もてきぱきと注文を受けてくれて、そういう点では合格だったのですが。
 日曜日は、「杜の都合」の初練習です。最近口内炎が出来たためにコンディションは最悪、少しでもポイントを取り戻そうと、3時間前からパフォーマンス広場にこもって特訓です。いつも使っている穴倉はいっぱいだったので、外で吹いていると、だんだん照明が暗く感じられるようになってきました。そんな時に穴倉に空席が出来たようなので、さっそくにそこに移動です。ここなら、楽譜もちゃんと見えます。
 しかし、隣でクラリネットを吹いている高校生の女子が、とんでもない音を出して練習していました。なんか、楽器がかわいそうになるような力任せの吹き方、立ち上がって全身の力を込めて吹いているんですね。とても集中して一生懸命やっているようなのですが、なんだかまったく報われない努力をしているような気がしてなりませんでした。高校のブラバンの子は、みんなこんな風な体育会系の吹き方をしているのでしょうかね。なんか、こんなんで音楽を楽しめるのかな、と、要らぬ心配をしてしまいましたよ。
Aventure Number : 2735 date : 2017/1/16


今日の禁断 ヤマハ


 土曜日のニューフィルの総会での模様は、録音してあったのでそれを元に議事録を作る、という作業をこのところやっていました。なんせ、今年の総会は時間が長かったので、録音を聴くだけでまず時間がかかってしまいます。それを、そのままの言葉ではなく適宜言葉を置き換えて文章として成立させるだけでなく、読んで楽しいもの変えるのが、私の仕事・・・だったかな。
 面白いのは、総会の時にはそんなこと言ってたかな、というようなことが、録音を聴くとたくさん出てくるんですよね。あるいは、最初に聴いたときとは細かいところで意味を間違えてその人の発言を受け取っていたこととか。まあ、そんなことを調整しながら、何とか仕上げましたので、一安心です。これをやらないことには、気になって次の仕事に入れませんからね。
 その議事録を聴き返していると、楽器を運搬している会社のことが出てきました。それで、ちょっと職場の方で気になっていたことを思い出しました。毎年5月末に開催している、職場の方の「総会」で、アトラクションとしてコンサートを行っているのですが、今年はさる女声合唱団に出演をお願いしてありました。ですから、例えばニューフィルの金管アンサンブルにお願いした時のように、普通は屋外で演奏してもらうのですが、ちょっと合唱では聞こえにくいので、屋内でやることになっていました。それで、伴奏のピアノも使えるように頼まれていたのです。ピアノは、アップライトだったら職場に置いてあって、前に別の合唱団が出た時にはそれを運んで使ったので、今回も、その運搬をどこかにお願いしなければいけなかったのですよ。ですから、その運搬会社もどんな感じなのか、ちょっと調べてみました。そうしたら、そこでは楽器の運搬だけではなく、ピアノなどのレンタルもやっていたことが分かりました。確かに、練習ならともかく、コンサートの伴奏がアップライトではちょっとしょぼくなってしまうのは、前の合唱団の時にもわかっていましたから、もしグランドが使えるのなら、ここに借りるのも一つの手だな、と思えてきました。なんせ、今度の合唱団は、合唱だけではなくヴァイオリンのソロも入るという曲も演奏するそうですから、それならなおさらちゃんとしたグランドを使ってもらいたいですよね。その方は、もちろんちゃんとしたプロですから。
 そこで、さっそく電話をして聞いてみたら、グランドは2種類用意してありました。値段が違いますが、安い方でも十分な楽器だったのでそれをお願いすることにしました。運搬はもちろん、調律もやってくれるというのですから、これでもう私の仕事はなくなりました。
 あ、でも一つだけ、やらなければいけないことがありました。なんせ、その会場は畳敷きですから、楽器をそのまま置くわけにはいきません。前にアップライトを置いたときにはコンパネを1枚下に敷いたのですが、今回はグランドですから、もう1枚買ってこないといけませんね。そこで、そのコンパネを買ってきた時に、ホームセンターから車に乗せて運んできたことを思い出しました。この前の間抜けな夫婦とは違って、私はちゃんと車の中の寸法を測っていったので、間違いなく乗せられることは分かっていたのですが、いざ入れてみると、それは運転手の頭で支えなければいけないことに気づきました。そうすると、加速の具合で頭の上で板が動いて結構大変だったんですよね。今度買いに行くときには、もう一人乗せてちゃんと支えてもらうか、動いても大丈夫なように厚い帽子をかぶっていくことにしましょう。いや、ヘルメットかな。
 そのコンサートの前には、もちろんニューフィルの定期演奏会があります。そのためのチラシなどが、ぼつぼつできかけています。そこで、ニューフィルのFacebookページのカバーを、その素材を使って作ってみました。
 こんなに早くから演奏会モードのカバーに替えたのは初めてですが、個人のFacebookで使う場合は、少しレイアウトを変えないと情報が欠けてしまうので、私の場合は今の「杜の都合」のカバーを使い終わったら(そのコンサートが終わったら)、そういうのも作って差し替えるつもりです。
Aventure Number : 2736 date : 2017/1/18


今日の禁断 ヴァイオリン


 「森のくまさん」を引用した歌を歌っていた人が訴えられたそうですね。この歌の訳詞の権利を振りかざしている人が過去にどんなことをしてその「権利」を手にしたかということ考えれば、なんと厚かましい、と思ってしまいますよ。盗っ人猛々しいとはこのことでしょうね。正直あの替え歌の出来はイマイチですが、あれを歌っている人は応援したくなってしまいます。まあ、でもあんなアホに付け込まれないように、きちんと許諾だけは取っておくべきだったんでしょうね。そういうギスギスした世の中なのですから仕方がありません。隙を見せれば終わりです。現実は、映画やドラマのように都合よく行くものではありません。いや、最近は、それすら完結していないものも多いかもしれませんね。
 1月も半ばを過ぎ、テレビドラマの新しいシーズンも始まり一通り出揃ったので、その中の何本かを見てみました。まずは、これは外せないと思っていたのは「カルテット」。なんたって「クラシック」の音楽家が主人公ですからね。例によって、これが始まる前には「番宣」がらみでいろんなバラエティに出演者が出ていましたから、その時に楽器の特訓を受けていたことも話していたので、その辺は安心できるな、とは思っていました。映画などでは、本当にそのあたりの「なり切り」ぶりはすごいものがあって、本当に楽器が弾けるんじゃないか、と思ってしまう人をたくさん見ていますし。
 でも、ちょっと今回はあまりにひどすぎ。私の守備範囲外の楽器なのでそんなに詳しくは分からないのですが、それでもこれはいくらなんでも、というのが多すぎましたね。せめてビブラートのふりぐらいはやってほしいものです。それと、弦楽器の人って、チューニングの時にはチューナーを使わないんですか?せめて音叉とか。
 ただ、それを除けば(いや、除いてしまったら、そもそも見る価値がなくなってしまう?)ドラマとしてはけっこうおもしろそうでしたね。時系列が脈絡なく前後するなんてのはお約束ですし、適度に謎を絡ませて次回への期待を誘う、というのも王道のテクニックです。それが果たしてテクニックに終わらずにしっかり意味のあるものに昇華できるのかは、見てみなければわかりません。私は、サンドウィッチマンの冨澤が鍵を握っていると思うのですが(笑)。
 もう1本は、「東京タラレバ娘」。なんたって榮倉奈々が出てるんですから、これは見ないわけにはいかないでしょう。とは言っても、吉高由里子まで出ているというところには、ちょっとしたためらいが加わります。案の定、ここでの吉高は最悪でした。これはもう捨てるしかないでしょう、とは思ってみても、もしかしたらこの先榮倉奈々がメインの回もあるのではないか、という気もするので、もう少し様子見ですね。期待はできませんが。最後のクレジットで「レバ」があ〜ちゃんだったのは、軽いサプライズ。エンディング・テーマがPerfumeですからね。
 あとは、WOWOWであと3本見てますから、もうこれ以上増やすと見る時間がなくなってしまいます。それと、朝のBSでやっている昔の朝ドラ「ごちそうさん」は、リアルタイムで見てますからね。これは何回見てもしっかり楽しめますから外せません。朝の7時15分からなので、土曜日など朝寝をしたいときにはしっかり録画してますし。
 ですから、今やっている朝ドラのあまりのつまらなさには、年末まで我慢して付き合っていましたが、とうとう我慢が出来なくなって、今年の分からは見るのをやめました。主人公があんなに暗くては、辛くなるばかりです。というか、朝の忙しい時間をこんなものに15分も費やしていたなんて、後悔してもしきれません。でも、次回はかすみちゃんですから、ちゃんと見ますよ。
Aventure Number : 2737 date : 2017/1/20


今日の禁断 グラモフォン


 きのうの「おやぢ」でブルックナーの8番を取り上げたのですが、それの第4楽章のハース版にだけあるフルートのソリについて、とても面白いことが分かりました。スピンオフとして、かなりマニアックな話におつきあいください。
 あの1975年のカラヤン盤で、ゴールウェイが1番を吹いているフルートのトリオを聴いていると、まずはゴールウェイはこの長いフレーズを全くノンブレスで吹いていることに気づきました。それで、他の人でもそんなすごいことをやっているのかどうか知りたくて、色んな録音を聴いてみました。さいわい、手元にあるNMLではもう何百種類(それはウソ)もの録音を聴くことができます。まあ、100種類はないかもしれませんが、今ではワーナーとユニバーサルという、3大メジャーレーベルのうちの2つのレーベルまで網羅するようになったこのストリーミング・サイトだったら、まずはこういう比較を行うには十分なだけのサンプルが提供できるほどのアイテムは揃ってしまいますからね。さらに、最近配信のフォーマットが変わって、ビットレートのより高いAACになったということで、音質的にもそれほどストレスを感じることはなくなりましたから。
 その結果、ここをノンブレスで吹いている人はまずいない、ということが分かりました。実は私も数年前同じパートを吹いたことがあるのですが、その録音を聴いてみても、やはりブレスは取っていましたね。さらに、この部分は「ハース版」にしかありませんが、そのもとになっているのは「第1稿」なので、第1稿の録音も、これはやはりNMLにあったインバルのTELDEC盤を聴いてみました。ここでのインバルはかなり早いテンポだったので、さすがにこの部分もノンブレスで吹いていましたね(このテンポなら、私でも出来そう)。しかし、そこでは別のことで、ちょっと今までの演奏とは違っていることに気が付きました。そのフルーティストは、楽譜通りではなく、何か所かの音をタイでつないでいたのですよ。もしや、と思って手元にあった第1稿の楽譜を見てみたら、確かにそこにはタイが付いていたではありませんか。
 赤枠の中ですね。ただ、これはあくまで「カッコつき」ですから、自筆稿には無かったものを、校訂者のレオポルド・ノヴァークが付け加えたものなのです。確かに、自筆稿にはタイは付いていませんね。
 しかし、この部分に関しては確かにノヴァークの主張はそれなりの意味があるように思えます。つまり、そうすることによって、1番フルートを2番、3番フルートが、同じリズムで追いかける、という形が見事に出来上がるのですよ。私も、ここはタイを付けた方がずっと音楽的だと思いますね。
 そして、最初の話のゴールウェイが、見事にこの吹き方をしていたのです。もちろん、パート譜にはそんなタイはありませんから、このように吹くことを指示したのはカラヤン以外にはありえません。確かに、第1稿の楽譜が出版されたのはこの録音の3年前の1972年ですから、このタイの付いた楽譜を見たという可能性はあります。
 ところが、同じカラヤンが、1988年にウィーン・フィルと録音した時には、このタイを付けていないのですよ。これはいったいどういうことなのでしょう。ベルリン・フィルでは自分の主張は通ったのに、ウィーン・フィルでは通用しなかった、とか。しかし、です。そのウィーン・フィルが1996年にピエール・ブーレーズと録音した時には、しっかりタイが付けられているのですよ。不思議ですね。
 いずれにしても、私がハース版で「タイ」が確認できたのは、この1975年のカラヤン盤と、1996年のブーレーズ盤だけでした。それ以外は、ヴァントもハイティンクもケンペも朝比奈もティーレマンもネゼ=セガンもバレンボイムもシューリヒトもクーベリックも、そしてネーメ・ヤルヴィも、誰一人として「タイ」は付けてはいませんでした。
 しかし、惜しいことをしましたね。私が5年前にこのことに気が付いていたなら、ニューフィルの演奏がそんな貴重な録音の一つになっていたかもしれなかったのに。というか、末廣さんがどんな反応を示したか、とても興味がありますね。
Aventure Number : 2738 date : 2017/1/22


今日の禁断 ベートーヴェン


 きのうの雪、大したことはなかったのですが、朝職場へ向かう時には時間的にまだ除雪作業は行われていなかったので、結構急な上り坂にはしっかり雪が積もっていました。こういうところを走るのは、新しい新車にとっては初めてのことだったのですが、今までの感触ではかなり雪道には強そうな気がしたので、思い切ってそのまま登ってみました。そうしたら、全く何のスリップ感もなく、乾いた道を上るのと同じように走れましたよ。前の車だと、大体いくらかは空回りするようなことがあったのですが、それが全然ありませんでした。あとで社長が走った時には、同じところに明らかにスリップしたような蛇行の跡があったそうですから、やはり普通の車ではそうそう簡単に登れるコンディションではなかったのでしょう。やはりこの車はなかなかのものです。
 そんな雪が降るぐらいですから、寒い日が続いています。風邪、というかインフルエンザというか、そういう感染性の病気がはやっているみたいですね。きのうのニューフィルでももろにそんな影響を受けてしまって、私のパートでは4人のうちの2人が「欠席」でした。さらに、お隣のパートでも一人休み、弦楽器もなんだか少なめの出席者ですね。ですから、今度の「かいほうげん」に載せるための写真を撮ろうと思っていた人も、やはりインフルエンザで欠席だったので撮れませんでした。
 フルートが半分いなかったので、その分私も、もう一人もそれぞれ代吹きに励みます。きのうは3曲全部やったので、「フィガロ」の2番も吹けました。ですから、この間1番を吹いたので、これで、私が絶対吹くことはない「新世界」の2番以外は、すべてのパートを制覇したことになります。まあ、「運命」の1番はほんの一部分でしたが。
 そんな3曲が曲目という、ニューフィルにしては珍しいコンサートのチラシが出来上がってきました。
 裏面はこうです。「フィガロ」「運命」「未完成」が並んでますから、ある意味インパクトがありますよね。
 というか、これがそのままキャッチコピーになってませんか?凄いですね。このラインナップ。今後ニューフィルがこんなベタなプログラムで演奏会を開くことなんかまずありえませんから、これを逃したら聴けませんからね。いや、実際こういう「超名曲」を練習していると、すごく楽しいですからね。本音を言えば。ですから、その次の演奏会でやることがきまっているエルガーなんて、いったいどうなってしまうのかと思ってしまいます。まあ、せいぜい第2楽章が「ダースベーダーのテーマ」の元ネタ(これは、さるエルガー・マニアも認めていました)だというあたりを頼りに頑張るしかないですね。
 で、表に戻るわけですが、こういう曲目にしたのは、演奏会場が仙台市内ではなくちょっと遠めのところになってしまったからなのですよ。少しでもお客さんを呼びたいと。お隣の名取市、まあ、車で行けばうまく行けば30分ぐらいで着くので、東京都内の世田谷区に住んでいる人が墨田トリフォニーまで行くのよりはよっぽど近いのですが、なんせ仙台市民はせっかちですからね。
 そこで、チラシにはこのようにアクセスの案内をでかでかと掲載してあります。車でなくても、すぐ近くまで電車が来てますから、その駅からだと徒歩8分、楽勝ですよね。これは最近できた駅ですから、知らない人のためにもこの地図は役に立ちます。そして、その下には、仙台駅の始発時間まで書いてありますよ。至れり尽くせりですね。
 実は、これは、もうすっかりチェックが終わって、次の日には印刷に回るという前の日に、私が突然思いついて印刷係のOさんに提案してみたことなんです。もう間に合わないだろうと思っていたのですが、Oさんは見事にそれを盛り込んでくれましたよ。そんな広報係と印刷係とののチームワーク、これで演奏会が成功しないわけがありません(実際にチラシが出回るのは2月に入ってからです)。
Aventure Number : 2739 date : 2017/1/25


今日の禁断 クマモン


 モンブランが大好きな私は、新聞の折り込みの中にモンブランの写真があったのを見逃しませんでした。ところが、その横にはこんな文字(赤い傍線)が躍っていたではありませんか。
 「山江栗」ですよ。こんなおおっぴらに「山江」なんて文字が躍っているのには、驚いてしまいますね。
 でも、この「山江」の由来である「山江村」という、熊本県にある村のことは昔から知っていました。やはり、どんなところなのか興味がありますからね。でも、「栗」が名産だとは知りませんでしたよ。調べてみるとかなりの知名度のあるブランドのようですね。ここにある「パティスリー麓(ろく)」というお菓子屋さんも、お店は黒川温泉という阿蘇山の近くで、山江村からはかなり離れたところにあります。宮城県で言うと古川と白石ぐらいの距離感でしょうから、「パパごのみ」と「温麺」ぐらいの違いがありますからね。
 ネットで調べてみると、これと同じ名前のモンブランが、九州地方限定でローソンで売られているそうですよ。
 こちらは、その「山江栗」そのものが上に乗ってますね。「山江栗」は、九州全土に知られているんですね。なんかうれしくなってしまいます。
 「パティスリー麓」の方は、サイトに別の写真がありました。
 断面図によると、こちらは、「山江栗」本体は中に入っているんですね。それにしてもこのボリュームはすごいですね。ぜひ行って買ってこなければ。土曜日は行けませんから、日曜日にでも。
 と思っていたら、うちの社長が今日行ってきて、これを買ってきてくれましたよ。チラシを見てて、やはり「山江」に引っ掛かったんですね。「でっかく『山江栗』っていう看板が出てたぞ」ですって。早速食べてみましょうね・・・と箱を開けてみると。
 あれぇ、なんだかしょぼくないですか。アングルのせいではなく、実物もあの写真みたいなボリューミーさがありませんでしたよ。
 でも、味はなかなかでしたね。
 山江栗もちゃんと入ってましたし。
Aventure Number : 2740 date : 2017/1/27

17/1/30-17/3/15