2681(16/9/19)-2700(16/11/2)

今日の禁断 ジョージア


 ちょっと前まであれだけ暑い日が続いていたというのに、季節は急に秋に変わってしまいましたね。いくらこの国は四季の変化に富んでいると言われていても、これではあまりにも極端すぎます。そうなってくると、職場の自販機では暖かい飲み物の需要も出てくるはずですから、そろそろ「ホット」の準備もしなければいけません。ただ、コーヒー類はそのまま温めればホットに変わるのですが、お茶の場合は「コールド用」と「ホット用」が分かれていますから、それをまず注文しなければいけません。ちょっと値段も高くなっているんですよね、ホットは。でも、それはまだ販売が始まっていなくて、やっと今週あたりから入手できるようになるというので、それはまず注文しておくとして、コーヒーだけでもホットにしておくことにしました。
 その操作は、この新しい機械になって初めてのことになります。そこで、まずはディスプレイを直すことになります。ダミーの下にある表示を、青い「つめた〜い」から赤い「あったか〜い」に変更するんですよね。これが、前の機械だと1段丸ごと、細いアクリルの板が何種類かあって、それを丸ごと交換していました。
 しかし、新機種ではそれがもっと簡単にできるようになっていました。
 これが、直す前の状態、全部が「つめた〜い」になってますね。これの下の段の右から6本分のダミーを「あったか〜い」に変えてみましょう。
 なんと、この表示は、ベルト状のフィルムに印刷されていて、それを動かせば端から「あったか〜い」に変えられるようになっているのです。
 ちょっとベルトを回すだけでこのように、6本分が「あったか〜い」に直りました。
 これが全景。右端のお茶だけはまだ品物が入っていないので「売り切れ」になっています。
 このセッティングをやったのがきのうのこと、今日も寒い1日だったので、結構売れているのではないでしょうか。とは言っても、その結果は明日になるまでわかりません。今日はニューフィルの指揮者練習が丸1日あったので、こちらの面倒を見ることが出来なかったからです。
 きのうの夜と、そして今日の朝から午後まで、今度の定期演奏会のための2回目の指揮者練習が行われました。今回は、フルートのパートで出られない人がいるので、それぞれの日に別の人が代わりに吹く、ということになっていました。その「代わりの人」の中には私もいて、本番では吹かない「未完成」の1番を、代わりに吹かなければいけません。ですから、今回は私は出ずっぱり、ということになります。
 ということは、いつもなら「未完成」の時に演奏中の写真を撮ることができるのに、今回は、こんな休憩時間の写真しか撮れなかった、ということになります。広瀬文化センターのホールでやったのですが、エキストラの人たちがほとんど参加していたので、ステージはものすごい混みよう、トイレに行ったりして席を立とうとすると、ほんの少しの隙間の間を通り抜けていかなければいけないほどです。
 指揮の伊アさんは、2回目ともなればいよいよ本領発揮、という感じで、次々にネタを繰り出してきます。一番受けたのは、休憩が終わってリハーサルが始まる前に、おっかない顔をして「皆さんに、ぜひ教えていただきたいことがあります」と言ったやつでしょうか。てっきり、あまりにひどい練習だったので、音楽に関して私たちがどのようなことを考えて演奏に臨んでいるのかを、この際教えてもらいたい、というようなシビアな質問なのかな、と、一瞬身構えてしまいますね。そうしたら、「どうして『ずんだ餅』っていうんですか?」ですって。
 とにかく、そんなネタも挟みながらの情報量の豊富な練習が続きました。「未完成」は代吹きだとちゃんと断ってあったのに、本吹きに対するような精緻な指摘ですから、これを本人にきちんと伝えるのは至難の業です。他の指揮者だと、代吹きだと分かっていると、あまり深いことは言わないものですが、井アさんの場合は全体の流れでここまでやらざるを得ないのでしょうね。
Aventure Number : 2681 date : 2016/9/19


今日の禁断 ビブリア


 栞子さんの新刊はなかなか出ないし、近藤史恵もあらかた読み終えてしまったので、もう時間つぶしに読む本がなくなってしまった、どうしようと思っていたら、久しぶりに東野圭吾の新刊が出ました。あ、ご存知でしょうが私は小説をハードカバーを買って読むという習慣はないので、「新刊」といえば文庫本に限定させていただきます。
 さっそく買ってきたのですが、彼の本の恐ろしいところが、一度読み始めると最後まで一気に読まないと済まされないようになってしまうことです。本当にそのあたりの進め方は上手なんですよね。ですから、他に急ぎの仕事があるときなどには決して読み始めてはいけない、ということは分かっていました。これが望月麻衣(知ってます?「京都寺町三条のホームズ」シリーズ)なんかだったら、簡単に中断できるんですけどね。
 ですから、もう買ってしまったらすぐに読みたかったのですが、そこは抑えて我慢していましたよ。でも、やはり誘惑には逆らえず、とうとう最初のページを開けてしまいました。そうしたら、いきなり「仙台市」なんて地名が出てくるじゃないですか。東野さんの作品で仙台が登場してきたことなんてありましたっけ?井坂幸太郎ならいざ知らず(余談ですが、テレビで見た「グラスホッパー」はひどかったですね。脚本が悪かっただけなのか、原作もあの程度だったのかは分かりませんが、原作を読みたいとは全く思えませんでした)。それも「宮城野区萩野町」なんて、やたらマニアックな地名が出てきます。確かに、あの辺だったらこんな安アパートがありそうだという気になりますから、かなりのリサーチがかかっているようですね。
 と思ったら、しばらくすると「国見ヶ丘」なんてのも出てきましたよ。高級住宅地のような描写も的確なものですから、やはりちゃんと現地まで来ていたのでしょうね。ただ、そこに行くのに、「仙山線東北福祉大学駅」を降りて歩く、というのですね。あのあたりはしょっちゅう車で通っていますが、「福祉大学駅」から「国見ヶ丘」って、結構な距離があるんじゃないでしょうかね。その間には「貝ヶ森」という別の住宅地もありますからね。念のため地図で調べてみたら、その駅から貝ヶ森と国見ヶ丘の境目まででもほぼ1キロありましたし、国見ヶ丘の真ん中あたりまでだと3キロぐらいは優にありそうでしたね。そこを歩いていくのはちょっと大変だな、と思いましたが、まあ別に小説だから構わないのでしょう。なんたって、「連続テレビ小説」(いわゆる「朝ドラ」)では、根白石から定禅寺通りまで七夕用の竹を「歩いて」運んでくるという設定があったぐらいですから。今測ってみたら、15キロ以上ありましたよ。
 この小説は、加賀恭一郎シリーズ。となると、テレビや映画でこの主人公を阿部寛が演じていましたから、読んでいるとまず彼の顔が頭に浮かんできます。まあ、それはそれで、ある意味リアリティがあっていいのかもしれませんが、ああいうイメージを押し付けられてしまう、というのも困ったものですね。いや、別に彼がミスキャストだというわけでは全然なくて、彼のインパクトがあまりに強すぎるので、他の人を思い浮かべることが不可能になってしまう、ということです。でも、私としては、もうちょっと線の細い人のようなイメージがあるんですけどね。だったら誰が良いんだ、と言われても、すぐには思い浮かびませんが。
 現時点では、ちょうど半分ぐらい読み終えたところです。これがその文庫本の表紙ですが、これは「明治座」のホールでしょうね。ここでは花道がありますが、調べたらこの花道は演しものによっては取り外して客席にすることもできるそうなのです。ここに登場する演目は、歌舞伎を現代風にアレンジしたもののようですが、この花道はあったのでしょうか。というか、これが表紙になっているということは・・・。
Aventure Number : 2682 date : 2016/9/21


今日の禁断 パナソニック


 今回の朝ドラもあと1週間で終わりですね。実際にモデルとなった「暮らしの手帖」のシーンになってくると、なにか違うな、という気がするようになっていましたが、それも、最初からそのつもりで見ていたら、それほどのショックでもなかったかもしれませんね。
 それとは対照的に、BSでその15分前から始まる「裏朝ドラ」(昔の朝ドラの再放送)は、最初のころは本当につまらなくてよっぽど見るのをやめようかと思っていたのに、次第にその「つまらなさ」がだんだん「面白さ」に変わってきたのですから、世の中は分かりません。この10年以上前に放送されたドラマは、主人公たちが大きくなるにしたがって別の人に替わっていきます。その最初のころはひどいものだったのが、最後になったらなんと上野樹里とか上原多香子とか、私が大好きな人たちが出てきたりするんですからね。上野樹里は、これがほとんどドラマ・デビューみたいなものですから、とんだ掘り出し物ですね。なんか、この頃から存在感がありましたね。上原多香子は、昔からかなり気になってました。スピードの中ではあまり目立たなかったようですが、歌はソロを取っている他の2人みたいな変な癖がなくてずっと好きでしたね。その上原多香子が、このドラマの中でその歌声をしっかり聴かせてくれるのですから、もうたまりません。モデルになっていたのがいしだあゆみだということで、「ブルーライト・ヨコハマ」を紅白で歌ったりするんですよ。そのアレンジが、オリジナルのコードをほんの少しいじってあってとても新鮮、もちろん、彼女の歌も素直でいいですねえ。
 さらに、これはどうでもいいことですが、彼女の顔がニューフィルの人とそっくりだということに気づいてしまったのですよ。さあ、それはいったい誰でしょう。
 今の朝ドラに話は戻りますが、今朝の回では何とも懐かしいアイテムが登場していましたね。
 レコードプレーヤーとラジカセですよ。その前に出てきた洗濯機なども、脱水用のローラーなどが付いている昔懐かしい機種だったので、いったいどこから探してきたのか、と感心していたのですが、これもあの時代の製品をそのまま使っていましたね。調べてみるとレコードプレーヤーは、コロムビアの「GP-3」という1970年代の製品でした。
 ここで、ターンテーブルとアームの間に置いてある手裏剣みたいな形をしたものは、EPをかけるためのアダプターです。
 こんな風に、真ん中の穴が大きいので「ドーナツ盤」と呼ばれていたEPをかける時に、その穴の大きさを補正するためにこれをまずセンター・ピンに刺して、そこにEPを置く、というのが正しい使い方です。ところが、さっきのドラマの中では、それがLPの上に乗っかっていますよ。LPの穴はセンター・ピンの大きさなので、こんなものは必要ないのに。おそらく、これを用意したスタッフは、このアダプターの使い方を全く知らなかったのでしょう。いや、そもそもレコードプレーヤー自体を触ったことがなかったのかも。なんか余ったパーツがあったので、とりあえず乗せてみた、と。そのように「物」自体はすぐに手に入るのに、その使い方を知っている人がどんどんいなくなっている、というのはちょっと困ったことです。
 ラジカセの方はナショナル(当時)の「RQ-537」という、1977年に作られたものです。ネットで画像検索をしたら、すぐに見つかりました。そのほとんどがオークション・サイト。こういうものを出品する人がいっぱいいるんですね。ただ、このままではメーカーのロゴがはっきり見えてしまうので、あそこではその上にシールを貼って隠していました。
 アップにすると、白い横線が少しカバーできていないことが分かりますね。でも、ここでNHKが用意したこのブランドは、いったいなんなのでしょう。おそらく「CHANOKKA」という文字列のようですが。これをそのまま検索してもなんだかタイあたりのサイトが引っかかるだけで、全く意味が分かりません。でも、前に「あまちゃん」でもありましたが、こういうものには必ず意味があるはず、そこで思いついたのが、文字を入れ替える、ということです。いろいろやってみて、真ん中あたりから切って前に持ってくると「OKKACHAN」となりました。「ととねえちゃん」と「おっかちゃん」、なんかつながりがあるとは思えませんか?
Aventure Number : 2683 date : 2016/9/9


今日の禁断 ワーグナー


 きのうの「おやぢ」で取り上げたシンガーズ・アンリミテッドの音源ですが、あれから調べてみたらすでにほとんどのアルバムがハイレゾでダウンロードできるようになっていたことが分かりました。きのうの時点で見てみたのは例の「e-Onkyo」だけで、そこでは「In Tune」と「A Cappela I」の2枚だけが、それぞれ88.2/24のWAVとFLACとで配信されていました。アルバムでしか販売されてなくて(1曲だけでは買えません)、価格は税込み3240円です。
 ただ、現在のMPSのサイトに行ってみると、どうやらハイレゾの音源は扱っていないようなのですね。サイトから買えるのは「digital」、「audio tape」、「vinyl」、そして「cd」なのですが、「digital」というのはハイレゾではなく「AAC」なんですよね。「vinyl」は私が買ったもの、さらに、きのうも書きましたが「audio tape」というのがすごいですよね。オープンリールのテープですよ。サイトのスペックでは「38cm/sec」としかありませんが、おそらく2チャンネル、いわゆる「2トラサンパチ」という、それこそ往年の最高峰のオーディオ・ソースでしょう。かつて「寅さん」にも、これが登場していたことがありましたね。それは1972年に公開された第10作目の「寅次郎夢枕」、米倉斉加年が「インテリ」役で、とらやの2階に下宿するという設定でした。その、本来は寅さんの部屋だった殺風景なところに、米倉さんはすごいオーディオ装置を持ち込んでしまいました。ここで聴いていたのは「ワルキューレの騎行」でしたね。
 そのメインとなっていたのが、この「2トラサンパチ」、TEACのA-7030GSLという機種です。この頃は、こういうマニアのために録音済みのテープが販売されていました。実は、今でも本当にわずかですが、これがまだリリースされています。それを、この新生MPSも行っているのですよ。なんでも、1本のテープにはLPの片面分の音が入っているのだそうです。つまり、レーベルがカッティングの際に用いたカッティング・マスターと全く同じものがコピーされて入手できるということですね。
 アナログではそんなマニアックなことをやっているのに、デジタルではそんなに音にはこだわっていません。「AAC」なんて、あの悪名高いNMLと同じスペックですよ。2トラサンパチに比べたら雲泥の差のはずなのに。
 ですから、いくらe-Onkyoが88.2/24を配信しているとは言っても、その出所はちょっと怪しげな気がしたので、いったいこのデータはどこが用意したものなのか、調べてみました。moraでは、同じ2つのアルバムが、やはり88.2/24のFLACだけでしたが、ドイツの「Highresaudio」というところを見てみたら、なんと全15枚のオリジナル・アルバムのうちの13枚までが、88.2/24FLACで配信されているではありませんか。「Christmas」は無くても当たり前ですから、「Sentimental Journey」が抜けているだけです。ということは、日本だけで勝手に作られたわけではなかったのですね。それで一安心、というか、こんなものが見つかってしまってほとんど狂喜状態ですよ。しかも、このサイトだとアルバム1枚が15ドルですって。今のレートだとe-Onkyoの半額ですよ。これはもうダウンロードするしかありません。
 なんだか、アカウントを作るのに何回もエラーが出たり(パスワードの設定)、クレジットカードもなかなか受け付けてくれなくてちょっと苦労しましたが、無事「A Cappela I」がダウンロードできました。とりあえず、自宅でPC出力で聴いてみると、曲間のスペースが全然ないとか、何か所か気になるところがあったので、明日職場でしっかりとチェックしなおしましょう。他のアルバムをダウンロードするかは、その結果次第です。
Aventure Number : 2684 date : 2016/9/25


今日の禁断 ブレイン


 晩御飯を食べようと「とらの子」に行ったら、お店の中の雑誌ラックの中に「りらく」が置いてありました。いつも置いてあるのは分かっていたのですが、それがどうやら出たばかりの最新号のようだったので、それを手に取ってテーブルに持っていきました。
 なぜこれを見ようと思ったか、というと、ここには間違いなくニューフィルの定期演奏会の案内が載っているはずだからです。企画書を送ったのが8月の初めだったので、おそらく9月号には間に合わないだろうな、と思っていたら、やはりそれには載っていなかったので、ここになければもう載ることはありませんからね。
 予想通り、そこにはきちんと案内が載っていました。
 「前期ロマン派と後期ロマン派」なんていうフレーズが、私が企画書に書いたとおりですね。写真も、私が撮ったものが使われていました。団員募集もしっかり入れてくれましたし、まさにこれはお手本のような案内ですね。
 もちろん、チケットも送ってありますから、「プレゼント」のページでも別のデザインの原稿で載っていました。これを見ると締め切りまであまり日にちがないことが分かります。今回は演奏会の日がいつもより早い時期だったので、それを見越して前の月の号に載せられるように少し早目に企画書を送っておくべきでした。反省点ですね。
 ところで、最近はハイレゾ音源でなかなか興味深いものに出会えていますが、つい最近CDで出たさる合唱団のアルバムが、たまたまDSD5.6MHzの音源を検索していたら、その中にあることが分かりました。今のところ、私のシステムで聴くことができる最高位のフォーマットですから、欲しいと思いましたね。その合唱団も大好きでしたから。
 ただ、ここではこれだけのフォーマットがあって、DSD5.6はその中の一つなんですよね。それでみんな価格が同じだというのは、もしかしたらアップコンバートの可能性もありますね。そこで、元の録音の際のフォーマットが知りたくなっていろいろ調べたのですが、なかなか見つかりません。ただ、このCDを発売しているメーカーのサイトに投稿フォームがあったので、そこで聞いてみました。もちろん、すぐに返事が来ることなんかは期待していませんし、まあ、無視されてしまうことだってあるな、と思うのは、今までのこういうメーカーのやり方を経験していれば当然考えることです。
 ところが、投稿してしばらくしたら、直接電話がかかって来たではありませんか。こんなちゃんとした対応ができる会社が、まだこの業界にはあったのですね。それだけで感激です。ただ、その方は、「録音はPCMで行われました」ということしか分からないようでした。確かに、実際に録音したのは別のスタジオですから、そんなに詳しいことは分からなかったのでしょう。そこで、PCMにしても、もっと細かいフォーマットを知りたいのだ、と言うと、その人は、「スタジオの人と話をして、詳しいことを聞いておきます」と言って、電話を切りました。
 そうしたら、ほんの数分で「録音フォーマットは32bit/96kHzだそうです」と、私が一番知りたかったことを教えてくれましたよ。そして「ハイレゾは良くお聴きになるんですか?」なんて水を向けてきたので、ちょっと専門的なことを言ってみたら、「私はあまり詳しくないので、十分にお話のご相手が出来なくて申し訳ありません」なんて言ってましたよ。なんか、とてもホッとするような時間を過ごせましたよ。
 そこで問題です。それだけのデータがあれば、ステレオでこれらのファイルに対応していたとしたら、あなたはどのフォーマットの音源を買いますか?
Aventure Number : 2685 date : 2016/9/28


今日の禁断 オンキョー


 もう9月も終わりですね。明日からは10月です。当たり前ですが。でも、私はこのような月の変わり目には、必ずやらなければいけないことがあるので、そんなにのんきなことは言ってられません。それは毎月の最後の日、あるいは遅くとも翌月の1日のうちには必ず行わないと、私自身の存在が危うくなる、というか・・・。
 いや、そんな大げさなことではなく、あくまで私のサイトの中で、ということなんですけどね。一応トップページに「今月のコラム」なんてコーナーを作ってしまったために、毎月それを作ることでちょっと知恵と時間を使わなければいけなくなる、というわけなんです。いや、たかが150字のコラムなんて、私のことですからほんの数分で書けてしまいますが、問題はそれに付けるイラストです。このサイトの名前にもなっている「Jurassic」という言葉を使った「熟語」を毎回考えなければいけないんですよね。
 もちろん、これはあの「ジュラシック・パーク」のパロディで、その「パーク」の部分をいろいろ変えて「熟語」を作る、というのが大原則なんです。最初のうちは日本語で必ず「パ」か「−」か「ク」が入るものを考えてたのですが、そのうちにそんな組み合わせがすっかりなくなるのは目に見えています。ですから、そのあたりは大見に見ていただいて、「なんとなくそれに近いもの」ということで作っていきました。それは、このサイトが出来る前のことだったのですが、サイトが出来たころからそれが英語に変わって、同じように「なんとなく」ということで作り続けて、今回がなんと271作目となっていました。23年ぐらい、毎月毎月「ジュラシック〇〇」ばっかり作っていたことになりますね。
 そんだけ作ればもはやネタはなくなってしまうのでは、と思うのですが、それが意外となくなりません。今回のものもすぐに見つかりました。まだまだこの系統で作れそうですから、この先一体いくつまで作るのか、見当もつきません。
 今月の「エッセイ」の裏テーマは「ハイレゾ」でした。このところ、ハイレゾ音源を聴く機会が増えてきて、かなりその扱いにも慣れてきましたから、その正しい使い方みたいなものにも目を向けているところです。なにしろ、この業界はいつまで経っても「物を売る」という点で何の進歩もないのですからね。なにしろ商品が商品ですから、まだまだどうしたら買い手が喜ぶのかということが把握できていないのでしょうが、でも、私にしてみればそれは至極簡単なことです。今までLPやCDを売ってきたのと同じ手法を貫けば、それでいいんですよ。とは言っても、ハイレゾ業者はそもそもそのような職種とは無縁な、ただのIT崩れ、といった感じですから、そのあたりがなかなか理解できないのでしょうね。
 一番いけないのは、音源さえ売っていればそれでいいだろうという態度です。普通のリスナーは、単に曲のタイトルだけではなく、それがどうやって作られたものなのかを知りたがるはずです。私あたりは、録音年月日や会場、そしてプロデューサーやエンジニアの名前まで分からないと落ち着きません。しかし、ハイレゾでそんなものを一緒に付けてくれることはまずありません。いや、たまに「特典」という形で付いてくることはあります。でも、それはその名の通り、普通はやらないことを特別にやってやるのだ、という姿勢の表れにすぎません。あくまで「標準」は何もつかないこと、なんですよ。そういう傾向は、特に日本のサイトでは顕著なのではないでしょうか。外国のサイトだと、いくらか音楽に対する「愛」が感じられることもあるのですが、日本のサイトではまずそのようなことはありません。
 それと、恐ろしいほどの「商品知識」のなさ、ですね。自分たちが扱っている音源がどのようなものなのか、特にクラシックに関しては、きちんと把握している人など全くいないのではないか、とさえ思えてしまうような場面が多すぎます。
Aventure Number : 2686 date : 2016/9/30


今日の禁断 サントリー


 週末は、ニューフィルの秋の定期演奏会の指揮者、井アさんとの3回目、つまり最後の指揮者練習でした。会場は若林区文化センター、ここは駐車場が少ないので、注意が必要です。いや、以前は向かいの区役所の駐車場を無料で開放していたので、非常に便利だったものが、そこがいつの間にかこのホールの利用者は使えないことになってしまったので、館内の駐車場だけになって、それまでの半分以下の台数しか入れられなくなってしまったのですよ。
 ですから、土曜日には、私は前半は降り番だったので少し遅く行っても構わなかったのですが、もしかして駐車場がいっぱいですぐには入れないとなると、その待ち時間も見込んでおかないと不安ですから、殆ど他の人と同じぐらいの時間に行ってみました。
 でも、結果的にはまだまだ余裕がありましたね。とにかく無事に車を置けてよかったな、と思い、せっかくなので時間を有効に使おうと、この前にはできなかった写真撮影に励むことにしました(あの時は代吹きもやったので写真を撮る余裕がなかったんですよね)。
 これはごく一部、そのほかにもっとアップで演奏者を撮ったものもたくさんあります。それはFacebookページにアップしてありますが、あとで全部の写真を、演奏会の時のものと一緒に公式サイトにアップする予定です。ただ、今回は本番の時にはメインのマーラーでは降り番の人がいないので、それを誰に撮ってもらうのか、あるいは写真は「未完成」のものだけになってしまうのか、でしょうね。
 井アさんの練習は本当に楽しいものでした。というか、指揮者練習がこれほど楽しかったのは久しぶりのことです。だいぶ前ですが、まだ駆け出しの若い人でこんな感じで全身で笑わせてくれる人がいて、その人は本当に楽しい練習を作ってくれていました。でも、その人はしばらくして賞を取ったり大きなオーケストラのポストが出来たりと「えらく」なってしまい、とても忙しくなってしまったのですが、何とか時間を作っていただいてもう1度ニューフィルの指揮をお願いしたことがありました。でも、その時の練習は全然面白くありませんでしたね。立場が変わるとあれほどに人間性が変わってしまうのか、と、びっくりしてしまいました。
 でも、おそらく井アさんは、これから先も同じように「楽しくてためになる」指揮ぶりを続けていかれるのでしょうね。ぜひまたご一緒したいものです。いや、その前の本番(今月の15日)がとても楽しみです。こんなに楽しいリハーサルが出来た上での本番ですから、いい演奏が出来ないわけがありませんからね。
 今日の練習の時には、見慣れない人がいて、きのうみんなに配られていたこんなものを回収に来ていました。
 これは一種の署名。震災を機に、きちんとした音楽ホールを作ろうという市民運動が盛り上がっているそうなので、そのための署名をもっと増やそう、という趣旨なのでしょう。正直、この運動はいまいち方向性がはっきりしていないので全面的に応援は出来ないと思いつつも、何もやらないよりはいいな、と、裏側に要望を書く欄があったので、「きちんとした、オルガン付きのコンサートホールを作ってほしい、多目的ホールなんていらない」といったようなことを書いて提出してやりました。私としては「キタラ」や「ミューザ川崎」と同じタイプのホールが、仙台には絶対必要だと思っているのですが、どうもこの人たちはそうは思ってはいないようで、全く期待はできませんけど。
Aventure Number : 2687 date : 2016/10/2


今日の禁断 ゾンビ


 きのうのニューフィルの練習は木管の分奏でした。会場はいつもの会館、私は鍵を開け、照明を少しだけ点けておいてから、晩御飯を食べに出かけます。いつも行っている中華のお店ですが、最近ちょっと気になることがあったので、それを確かめる必要もあったものですから。
 それは、チャーシューメンの中に入っているチャーシューの枚数です。以前は確かに5枚入っていたはずなのに、最近になってそれが4枚になってしまっているんですよね。でも、その5枚というのは、もしかしたら私の勘違いなのかもしれない、と思うようにもなっています。「本当に5枚だったのか?」と強く問われたら、答えるだけの自信がありません。そこで、これからはチャーシューメンを頼んだ時には写真を撮って、枚数を記録しておこうと思いました。まずは、その「商品テスト」のスタートということで、頼んだチャーシューメンを見てみたら・・・
 ちょっとこの写真では分かりずらいですね。もうちょっとアップして、
 これならわかるでしょう。どうやら5枚入っているようですね。もちろん、現物にも5枚入っていましたよ。ということは、やはり5枚入っていたことは間違いなかったのです。それが4枚になったのは、今にして思えば1枚1枚のチャーシューの大きさ、というか面積が大きい時のような気がします。大きさによって、4枚か5枚を選択していたのですね。
 でも、これはもう少しデータが集まらないと、確実なことは分かりませんから、引き続きサンプリングを続けることにしましょうね。そのうち、チャーシューの大きさを測りはじめたりして。
 食べ終わったらまたさっきの会館に戻ります。結局これが本番前の最後の分奏ということで、なかなかちゃんと合わせることが出来なかったところが納得のいくまで確認できて、収穫の多い練習でしたね。
 終わることには外は真っ暗になっていました。この会館の前の駐車場は少ないので、私は車をちょっと離れた本堂の前に置いておきました。そこに、本堂に向かって置いてあった車に乗り込んで前を見ると、暗闇の中で、本堂に通じる階段の前に、なんだか物が置いてあるのが見えました。いや、よく見てみるとそれは生き物、それも服を着た人間のようですね。ここでエンジンをかけると、ライトが付いてそこに当たりますから、それが何なのかは分かるはず、でも、それをちゃんと見るのがものすごく怖くなってきましたよ。よく、明かりが当たった瞬間に起き上がったりすることがありますからね。それが、こっちに向かってきたりしたら、どうしましょう。でも、車を動かさなければ家に帰れませんから、勇気を振り絞ってキーを回すと、そこに浮かび上がったものは・・・・・

 とにかく、今はこうしているので、私はなんともありませんでした。でも、世の中には本当に理解の出来ないようなものはいくらでもあるんですね。
 これは、地下鉄のエレベーター。なんでも今日から4か月ぐらい、工事で使えなくなるんですって。困る人もいるでしょうね。
 ですから、「お困りの方」に向けてのメッセージが貼ってありました。でも、「お知らせ」したところで、どんな解決策があるのか、私には全く理解できません。
 それより「駅務員」は「駅員」とは違うのでしょうか。
Aventure Number : 2688 date : 2016/10/5


今日の禁断 ミスチル


 今週から、朝ドラも新しいものに変わりましたね。2本。その、再放送ではない正真正銘の新しい方は、いきなり甘ったれた声が聴こえてきた時点でアウト、でした。私は、この人の声も歌い方も、そして歌詞を音符に乗せる譜割りも、全部大嫌いですから。まあ、嫌いな人がいるということは、好きな人もいるということなのでしょうから、それは好みなのでどうしようもありません。ですから、好きな人はいくらでも聴いてくださいな。でも、私は出来るなら、この歌が流れている間は耳をふさいでいるか、別のところに行って家事をしていたいと思っています。まあ、たった半年の辛抱です。
 いつだったか、小田和正が出演するクリスマスの番組で、この人がゲストに出てきて小田さんと一緒に歌ったりしていましたね。それを聴いて、小田さんは何でこんな人と共演できるのだろうと、深刻に考えてしまいましたよ。歌い方も音楽性も全然違うじゃないですか。それとも、そういう人とでも一緒にやろうとするのが「プロ」なのでしょうかね。
 と思ったら、BSでその前に放送される再放送の朝ドラのテーマ曲も、あまり好きではない人たちの歌でした。いや、これはリアルタイムで見ていた時には別に何とも思わなかったですし、どちらかと言えばいい感じの曲だな、とさえ思っていたのですが、それから何年かたってこのアーティストに対する気持ちがガラリと変わってしまいましたから。まず、このテーマ曲が、彼らが作っているのだとばかり思っていたのに、実は別な人の曲だったということ。それと、最近カバーしていたかなり有名な曲が、全くその曲本来の情感を無視した、とんでもなく無神経なアレンジと歌い方だったことで、もうこのアーティストは完全に見限ることにしたのですよ。あ、もちろん、それも単なる私だけの好みですから、それをほかの人に押し付けようなんて考えは毛頭ありませんから。なんたって、やはり朝ドラで、私が大好きだった中島みゆきが歌ったテーマ曲が大嫌いだ、という人が世の中にはいたりするのですから、同じものを聴いてもそれだけ評価が分かれるというのは当たり前の話なんですよ。
 ただ、先日書いた地下鉄のエレベーターの件では、単なる好き嫌いでは片づけられたいことがありますね。私としては、いかにもお役人らしい対応に対してちょっとからかった程度のことだったのに、あそこに「車椅子の人には、困らないような対応をしているのでしょうね」というコメントをいただいたりしたものですから、そんないい加減な気持ちで書いたことが恥ずかしくなって、きちんと調べたくなってしまいました。確かに、地下鉄には車椅子対応の車両などもありますから、バリアフリーに対しては十分な対策が講じられているはずなんですよね。車いすだけではなく、ベビーカーだって、エレベーターが使えなければ困る人は多いはずですし。
 でも、その担当部所のサイトを見てみても、そこには単にエレベーターの工事が行われるので、その間は使えなくなってしまいます、という告知があるだけで、それに対して何か具体的に策を講じている、という点には全く触れられていないのですよ。工事現場の図面まで見られるようになっていましたが、それは単にどの場所で工事を行うか、そして、それを知らせる案内がどこにあるのかということしか書いてありません。いや、もう一つ、「誘導支援員の配置」というのもありましたが、その人が実際にどういうことをするのかは何もわかりません。ここにせめて、「その誘導支援員が、車椅子を運ぶのを手伝います」ぐらいのことが書いてあれば大したものだ、と思うのでしょうが、そんなこともないようですし。いや、実はその「誘導支援員」を目撃した人がいて、その人の話では「ただブラブラしていただけ」だったようですからね。おそらく、エレベーターに乗ろうとしてやってきた人に、「今やってねがら、階段かエスカレーターを使ってけさいん」と言うだけなんでしょうね。まるで〇京都庁みたいですね。
 そんなことでお茶を濁すようなお役所は、大嫌いです。これは、他の人にも嫌いになってほしいこと。
Aventure Number : 2689 date : 2016/10/7


今日の禁断 スタインウェイ


 きのうは、日帰りで東京まで小旅行、三鷹まで行ってきました。こんなところです。
 三鷹市芸術文化センター。「風のホール」という名前の中ホールと、「星のホール」という小ホールの2つのホールが入った施設です。「風のホール」は600人収容のシューボックス・タイプ、まわりにバルコニーの付いた音楽専用のホールですが、そこで大学の合唱団の後輩Pくんのリサイタルがあったので、聴きに行きました。Pくんは、私が以前東京まで通って参加していた、その合唱団のOBを中心にした合唱団の指揮者、音楽監督です。合唱指揮者として、その「コール青葉」という合唱団を率いて10年以上東京オペラシティのコンサートホールを満席にするコンサートを続けています。
 彼は、私の2学年下で、新入団員として大学の合唱団に入ってきた時には合唱のセンスとともに、その素人離れしたピアノの腕に驚かされてしまいました。確か、「枯れ木と太陽の歌」を練習していた時に、ちょこっとそのピアノ伴奏を頼まれて弾いたときには、「これはプロだ」と思ってしまいましたからね。それもそのはず、彼は5歳の時からピアノを始めて、一時は音大を目指していたのだそうです。
 でも、結局は普通の大学で私と同じ学部ですから全く音楽の専門とは縁のない道を選んだのですが、ピアノをやめることはなく、就職してもずっと弾き続けていたのだそうです。そして、数年前定年退職をしたのを機に、本格的なリサイタルをやることにしたのだそうです。それも、かなり難易度の高い曲をみっちり2時間演奏する、という、妥協のないものでした。
 今回は3回目となるリサイタルですが、その曲目はスカルラッティのソナタから5曲、バッハのパルティータ第6番、リストのハンガリー狂詩曲第2番、そしてベートーヴェンのピアノソナタ第17番「テンペスト」ほかという、ものすごいもの、もちろん全曲暗譜で演奏するという、どこに出しても恥ずかしくないフォーマットです。
 このホールに入る前には、こんなに長く広々とした廊下があります。とても落ち着いた雰囲気が、まず建物の中に入っただけで味わうことが出来ます。
 ホールは、見ただけで音の良さが分かるような、とても響きのよさそうな素材がふんだんに使われた内装です。本当はバルコニーに座って聴いてみたかったのですが、そこにはカメラなどが置いてあって一般のお客さんは入れないようになっていました。
 椅子もすべてのパーツが木製という、まるで工芸品のような手のかかったものでした。
 Pくんのピアノは、まさにそんな会場全体に響き渡っていました。完全にコントロールされたダイナミクスとニュアンス。それは、それぞれの音楽の持つ情感をとてもロマンティックに表現していました。彼は間違いなく、生涯続けてきたピアノを通して、多くのお客さんの心をつかむという夢をかなえていたのですね。
 実は私も、別のツールで音楽を伝えることができるように、少なからぬ精進をしているつもりでした。でも、それは彼が成し遂げたものには遠く及ばないことにも、気づかされてしまいますね。だから、もう少しだけ彼のレベルに近づけるようになりたいな、と、ほんの少し気持ちを引き締めることが出来ました。それが、ここまで聴きに行って得られた最大の収穫です。
 きのうの東京は雨模様、ちょっと肌寒いお天気でした。もちろん仙台も、帰ってきた時にはひんやりするほどでしたね。確実に冬の足跡が聴こえてきたので、今年は新しく暖かいコートを買ってみようと、今日は1日走り回っていました。そこでタピオにいったら、ミニチュア模型の展示会が開かれていました。こんなのなんか、すごいですね。
 でも、一番受けたのは、さりげなく書かれた「らくがき」です。「イタリヤ コンマ」って、誰も知らないでしょうね。
Aventure Number : 2690 date : 2016/10/9


今日の禁断 スパイダーズ


 いつも車ではラジオをつけっぱなしにして、ほとんどFM仙台を聴いていますが、最近やたらと「ラジコ」という言葉が聴こえてきます。つい最近、そのようなサービスを始めたのだとか。インターネット経由でスマホでもラジオが聴けるというものなのだそうですが、何をいまさら、という感じでした。というか、そういうものにはもうすでにこの放送局も参加していたはずです。ドコデモFMとか。でも、それは有料のようですが、ラジコの方はどうやら県内で聴く分には無料のようですね。さらに、昨日あたりからは、以前放送した番組を自由に選んでもう1度聴くことができるようなサービスも始まった、というのですね。もちろん無料で。そういうことであれば、ちょっと食指が動きます。
 実は、ちょっと前まで、この放送局で放送されていた山下達郎の番組は、毎回欠かさず聴いていました。ただ、それはリアルタイムではなく「留守録」で聴いていたんですね。自宅だとまずその時間は家にはいないし、たとえいても、もはやまともにFMを聴くことが出来ないような環境になっていますからね。それで、職場で、大昔のFMチューナーと、留守録用のタイマーを組み合わせてMDに録音するという、もはやほとんど見られないようなシステムで録音したものを聴いている、という状態がずっと続いていたのです。それが、最近は、チューナーが悪いのか、電波状態が悪いのか、あるいは、これも昔ながらのフィーダー線で作ったアンテナが悪いのか、とてもひどい音でしか録音できないようになっていました。そもそも、ステレオで受信すると感度が落ちるので、モノラルにしていたぐらいだったのに、なんせダイヤル式のチューナーですから、チューニングも狂ってきたりして、ノイズが多くてとても聴いてられない状態になっていました。いや、もはやノイズしか聴こえてこないようなときもありましたね。
 ですから、もうこれは使い物にならないと分かったのですが、それ以外の方法が見つからないので、結局聴くのをやめてしまいました。いや、タイマー付きのラジオ、みたいなものもあるようですが、なんともイマイチの仕様のものばかりですからね。
 という状況だったので、今回FM仙台がラジコで聴けるようになって、そこの「タイムフリー」というサービスが使えるとなれば、別に留守録が出来なくても好きな時に聴くことができるようになるじゃないですか。ですから、勇んでiPhoneにアプリをインストールしてみました。
 でも、確かにラジオの音はしっかり聴こえてきますが、肝心の「タイムフリー」の操作が全くできません。そうしたら、「お知らせ」というところに、「PCやアンドロイドでは対応できるが、iPhoneのアプリはまだアップデートされていない」とあるではありませんか。あれだけ大騒ぎして、そういうことだなんて、ちょっとがっかりです。でも、少し経ったら「お待たせしました」と、アップデートの告知があったので、さっそくアップデートしてみたら、もう表示画面がすっかり変わっていて、「タイムフリー」もすぐわかるようになっていましたね。
 それで、さっそく日曜日に放送された達郎の番組を、久しぶりに聴いてみました。
 その中で、達郎は、「48Kで作ったデータを放送局の出力の44.1Kで流したので、ピッチが下がっていた」なんて話をしていましたね。サンプリング・レートのことなんですが、そんなことって、本当にあるのでしょうかね。ただ、FM放送のフォーマットがそんなに立派なものだったとは知りませんでした。でも、それにしては、実際に今聴いている音はあまり良くありません。と思って調べたら、ラジコの場合の出力はAACだったそうで、それならこの程度の音は納得です。でも、ノイズの心配を全くしないで聴けるのは気持ちいいものですね。
 ただ、これは全てのプログラムに対応しているわけではなく、聴けないものもあるようです。
 なぜ達郎が聴けて福山がダメなのか、誰か教えてください。さらに、もう一つ制限があって、同じプログラムは3時間しか聴くことはできないのだそうです。ですから、しばらくしてさっき聴いていた達郎のところに行ってみたら、
Aventure Number : 2691 date : 2016/10/12


今日の禁断 プレイリスト


 おとといiPhoneにインストールした「ラジコ」ですが、なんだか調子が良くありません。何度か聴いていると、いつの間にか「データの採取に失敗しました」みたいなメッセージが出てどうしようもなくなったり、ほとんどフリーズしてしまったみたいに、全く操作が出来なくなってしまいます。それがあまりにひどいので、一応OSも最新のものに変えてみようと思いました。最近は、ほとんどアップデートをしないようになっていますから、もうOSも「10」なんてのになっていましたね。前にアップデートを行った時のことなんかはすっかり忘れていましたから、とりあえず「設定」に行ってみたら、もうダウンロードは終わっていて、あとはインストールするだけだということになっていました。それだったらそんなに時間がかからないだろうと、軽い気持ちでインストールを始めたら、その間は電話もメールも使えない状態になってしまいました。確かに、前もこんな風になったのでした。ですから、何も用事がない時にやらなければいけないことだったことに、気づきました。
 実は、それを始めたのはそろそろ帰宅しようかな、という時でした。それが、昨日は愚妻が街に出かけていて、帰りに地下鉄まで迎えに来るように電話をよこすことになっていたのですよ。そのインストールをしていた時間帯は、まさに、愚妻からの電話がかかってくる可能性が極めて高い時だったというのに、私のiPhoneは携帯電話としての機能が剥奪された状態だったのですよ。これには焦りましたね。私に電話をかけてもつながらないでしょうから、もう怒り狂っているはずです。機転を利かせて職場にでも電話をかけてくればいいのですが。
 そんな、焦る気持ちをあざ笑うかのように、インストール表示のバーはなかなか進みません。このペースで行ったら、いったい終わるのはいつになるのやら。そうしたら、半分を過ぎたあたりで急にペースが上がって、それからは見る見るうちにバーが進み、インストールは終わってしまいましたよ。これで一安心、と思ったら、なんだか「パスコードを設定してください」という指示が出ました。もしかしたら、これはキャンセルできることだったのかもしれないのですが、なんせ急いでいましたから、早く終わらせようと適当にその設定をしてなんとか使えるようにしてみたら、そのパスコードはスタートさせる時に毎回必ず入れなければいけないものだったのですね。今まではただスライドさせるだけでよかったものが、いちいちこんなことをやらされるようになるなんて。まあ、一番簡単な「4ケタの数字」を選択していたのが、不幸中の幸いでした。
 それで、着信履歴などをチェックしてみたら、まだ誰からも電話は来ていないようなので、ホッとしましたね。しばらくして本当に電話がかかってきたので、最大のピンチは回避することが出来たことになります。
 そんな思いまでしてOSをアップデートしたのですが、ラジコの調子はほとんど変わりません。何事もなく動いているようにも思えるのですが、やはり途中で操作が出来なくなったりしますから、これはやはりアプリのバグなのではないでしょうかね。おそらく、あちらもまだ慣れないことなので、戸惑っているのでしょう。
 そして、今日はいよいよ定期演奏会の前日、本番会場での練習となりました。この日のために、私はあたらしい「かいほうげん」を作って持ってきたのですが、当初の予定とは大幅に違う内容のものになってしまいました。原稿を依頼していた方のうちの一人が、あまりに多忙で締切に間に合わなかったのですよね。それが分かったのが月曜日のことでしたが、まあそんなこともあろうかと予備のネタも用意してあったので、予定通りに印刷を仕上げることが出来ました。あとは、会場に少し早目に着いたので、プレイガイドで精算をしたりと、いろいろ雑用をこなして、これで練習がいつも通りにできれば完璧だったのですが、そこが本番会場の罠、とんでもないところで小節の頭が分からなくなってしまって一瞬パニクってしまいましたよ。ですから、明日はそれも想定して臨めば、いつものような本番になることを期待するだけです。
Aventure Number : 2692 date : 2016/10/14


今日の禁断 フライドポテト


 10月15日土曜日、いよいよ「井ア劇場」の開幕です。もう泣いても笑ってもこれしかないという最後のリハーサル(ゲネプロとも言う)は、逆順ということで私がトップを吹くマーラーから始まりました。ただ、その前日の練習で初めてハープが入ってからというもの、何かと不安が付きまとっていた私でした。別にそのハープ奏者が悪いわけではなく、いつもと違う音が入っていたので戸惑ってしまったのですね。さらに、わたしのどソロの時に、指揮者は今までやったことのないチェロパートへの大げさな指示などを始めましたから、その時点でほとんど「パニック」状態になってしまいましたよ。こういうことに瞬時に対応できなくなったということが、もしかしたら「老化」の始まりなのか、などという不安がよぎります。結局、ソロのところでは全く自信のないままに入ったりしたのですが、それが正しいところだったのかどうかも分からないというひどい状態でした。こんなことで、本番が吹けるのでしょうか。
 そんなことにはお構いなく、井アさんはまさに「マーラー・モード」丸出しでメンバーに前に現れました。
 裏もこんな感じ。よくぞこんなものを用意してくれたものです。
 実は、最初の「表」の写真は、私の席から真正面の位置にいた井アさんに、堂々とiPhoneを向けて撮ったものです。そうしたらすかさず、「このタイミングで写真ですか」と突っ込まれてしまいましたよ。それで、小心者の私の腕が震えて、ちょっとピンぼけになってしまいました。ですから、マーラーのリハーサルが終わったあとのシューベルトの時に、今度は普通の使い慣れたデジカメで打楽器の位置からちゃんとした写真を撮りました。これで、表と裏が完璧に揃いました。
 何のことはない、リハーサルの間中、前日のパニックは何だったのかというほど、リラックスして吹けましたね。それがこのパフォーマンスのお蔭だ、などと安直なことは言いませんが、こういう心のつかみ方を見せてくれたのは井アさんが初めてでしたね。本番は、適度の緊張を保ちつつ、最大限の力を発揮させてやろうという気持ちは間違いなく起きていたでしょう。それが実際の演奏に現れたか、というのを判断するのは、お客さんです。私の知ったことではありません。それにしても、本番のステージは暑かった。
 リハでも写真は撮っていましたが、本番でもシューベルトは降り番なので客席まで行って写真を撮ることにしていました。その前に、まずステージ裏で各パートの集合写真を撮っておいて、演奏が始まる前に2階席でスタンバイです。その時点でここはほぼ満席、そして前まで行って下を見ると、こんな感じ。今回もチケットの売り上げは必ずしも芳しくなかったのですが、そこそこ入っています。やはり、ニューフィルの固定客みたいな層がしっかり出来上がっている感じですね。やはり、恥ずかしい演奏なんかできないな、という気持ちが強くなります。
 これを撮って後ろに戻ってきたら、大きな声で「〇〇さ〜ん」なんて声で私を呼んでいる人がいます。それは、今来たばかりのOさんご夫妻。そういえばチケットをあげてあったのでした。もちろん私はステージ衣装姿でしたから、「なんでこんなところに」という感じだったでしょうね。さらにもうお一人、元ニューフィルのメンバーにも遭遇。
 このシューベルトも、こうやって客席から聴いていると、出だしの低弦のフレーズがとても「明るく」聴こえました。このあたりに、井アさんのキャラクターが反映していたのでは、と、思ってしまいましたね。
 実は、マーラーのステージは降り番の人が全然いないと思っていたので、お友達のお友達に、とりあえず何枚か座席から撮っていただけるように手配をしていました。でも、実はお一人だけ、写真を撮ることだ出来るメンバーの方がいたのです。そこで、急遽カメラをお預けしたいと申し出たら、いとも心よく引き受けていただいて、たくさんの貴重なショットが手に入りました。
 そのほかに、たまたま2階席最前列の真ん中に座ったメンバーのご家族がいらっしゃって、その方が撮られた写真も多数入手できました。これで、今回もバラエティあふれる写真集が出来上がるのではないか、という予感です。これはいずれ全部集まったところでアップします。
 そのほかに、このところずっとやっているハイレゾ録音も、うまくできました。「うまく」というのは、私のレコーダーではハイレゾ(24bit/96kHz)で録音していると、ファイルが一定の大きさを超えると、そこで新たにファイルが作成されてしまうという迷惑な機能が付いているために、1時間を超えるとそこで別のファイルに移ってしまうので、あとでその部分をつながないといけないのですが、今回はうまい具合にマーラーの交響曲が終わって、拍手をしている間にその「新規ファイル」が出来て、そのあとアンコールはしっかり頭からその新しいファイルの中に入ってくれた、ということです。おかげで、拍手をカットするなど編集作業は、演奏会が終わって打ち上げが始まる前に終わってしまいましたよ。ですから、これはすでに掲示板からリンクされるところにアップしてあります。
 その打ち上げは、なんだか変な会場で、狭いうえに入り組んだ造りだったので、人の流れが澱んでしまって反対側にいる人の顔すらよく分からない状況でした。恒例の、指揮者を囲んでの集合写真も撮れず、なんか残尿感がありましたね。こうしてみると、今まで使っていたあの中華料理店は、得難いスペースだったのですね。
 ついさっき、WさんからBDが届いたので、きのうの余韻に浸っているところです。三次会が終わって、「お世話になりました」と去って行ったHさんの姿が、さびしかったです。
Aventure Number : 2693 date : 2016/10/16


今日の禁断 パスワード


 最近「バッハ」さんがニュースを賑わしていますね。あの「JSバッハ」や「CPEバッハ」、あるいは「PDQバッハ」あたりの末裔かなんかなのでしょうか、「IOCバッハ」さんは。きっと、フルネームは「インゴ・オットー・クリスティアン・バッハ」あたりなんじゃないでしょうか。
 そんなこととは関係なく、先日の「ラジコ」があまり調子が良くない件について、一応メールで先方に「何とかなりませんか?」というようなことを書いて送っておきました。もちろん、それに対して回答なんかが来ることは全く期待はしていません。別件ですが、地下鉄のエレベーターの件でやはりメールを出したのに、いまだに何の返事もありませんからね。でも、一応気持ちだけでも届ければそのうちアップデートに反映されるかもしれませんから。ところが、しばらくしてその回答が来てしまったではありませんか。そういうところもあるんですね。
 それによると、まずはiPhoneの中で動いている他のアプリを全部閉じてみろ、という指示がありました。ホームボタンを押したり、さらに電源を切ったりしただけでは、アプリはまだ開いたままなんですって。もう3年も使っているのに、こんなことも知らなかったんですね。確かに、ホームボタンをダブルタップしてみると、どっさり稼働中のアプリが現れましたよ。今まではこんなに無駄に開いたままにしていたんですね。ですから、それのせいでアプリによっては動きにくくなることもあるのだそうです。
 これを上にスワイプすると、やっとアプリが閉じるんですって。それをやって空っぽにして、「ラジコ」を開いてみると、確かにサクサク動き出したような気にはなりました。でも、やはりしばらくするとなんだか止まってしまいます。ですから、そんな時は、さっきのようにダブルタップした後にスワイプしてアプリを閉じた後、再度開けばまた復帰するんですって。まあ、なんとかこれでしのげるでしょうが、やはり根本的なバグはなくなっていないのでは、という気がします。早いとこ、アップデートしてほしいものです。せっかく回答してくれたのですから、あと一歩頑張ってくださいね、ラジコさん。
 おとといはサイト更新がお休みの日だったので、ニューフィル向けのページを新しく作っていました。このたびニューフィルに復帰したNさんが、打ち上げで撮った楽しい写真を届けてくださったので、それを組み合わせてちょっとほかの人には見せられないような写真集を作ろうという企画です。名付けて「禁断の写真館」。ウェブの「ロールオーバー」という機能を使って、写真にポインターを置くと別の写真に変わる、というのがミソです。まあ、ですから、たくさん撮った写真で同じ人が別のポーズをとっているのを集めて、それをロールさせる、というのが今までのやり方でした。たとえば、Nさんが持ち込んだパツキンのヅラをかぶらせて、素顔と重ねる、とか。
 ただ、今回の打ち上げの会場は、非常に狭いところだったので、写真一つ撮るにもたいへんでした。ですから、なかなかそういう組み合わせで作るだけの十分な素材が集まりそうもありませんでした。そもそも、みんなごく普通の顔をして、お面やヅラなんかを付けている人は誰もいませんでしたからね(そんなのを持ち込む人がいなかっただけですが)。ところが、そんな中に1枚だけ、とっておきの変顔を披露してくれている人がいたのです。せっかくなので、それを使わせていただくことにしましたよ。顔の部分だけを抽出して、それをほかの人の写真の上に貼り付けたものを作れば、ポインターを載せた時点でその人が変顔にかわる、という仕掛けです。
 ちょっとやりすぎたかな、という気もしますが、これでHさんの思い出は永遠にサイトに残せたな、ということで、なにとぞご勘弁を・・・。
Aventure Number : 2694 date : 2016/10/19


今日の禁断 サーモン


 食欲の秋、サンマもだいぶ安くなって、「1尾78円」なんてところも出てきましたね。この間は「栗ごはん」を作るお手伝いをさせられてしまいました。当然、私の役目は栗の皮むきです。今まで「甘栗」だったら皮をむいたことがありますから、生でもそんなに変わらないだろうと思ったら、結構大変な仕事だったんですね。いや、何回かやっていると外側の「鬼皮」は、コツが分かってきていとも簡単にむけるようになったのですが、その下の渋皮が手強かったですね。普通にリンゴの皮をむくようにやっていると固すぎて下手をすると指を切って「幸楽苑」になってしまいそうだったので、もう下に置いて周りを削る、という荒業になってしまいましたね。もう完全な根気勝負の単純作業、でも、そういうのは大好きですからいつの間にか終わっていました。
 それを、あとは味をつけたお米と一緒に炊飯器に入れてスイッチを入れれば出来上がり、おいしく召し上がりましたよ。
 これは、この間食べたチャーシューが「5枚」乗ったとらの子のチャーシューメンです。あの時は、「チャーシューが小さい時は5枚で、大きい時には4枚」という仮説を立てていたのですが、それからまた行く機会があったので、その仮説が正しかったかどうか検証してみました。
 うまい具合に、「4枚」バージョンが出てきましたよ。どうでしょう。まあ、少しはおおきいかな、という気にはなるかもしれない、ぐらいの感じでしょうか。まあ、別にチャーシューの枚数には関係なくおいしいので、どうでもいいんですけどね。
 今日は、晩御飯が外食になってしまったので、○イホに行ってみました。そこに、それこそ季節っぽいメニューがあったので、ちょっと注目。
 「秋鮭といくらのピラフ」なんて気取ってますけど、要は「はらこ飯」じゃないですか。今年はまだ食べてなかったので、こんなところではらこ飯というのもなんですが、無性に食べてみたくなりました。ただ、これはどうやらセットメニューのようで、カニコロッケみたいな余計なものが付いてきますから、そんなのは要りません。でも、メニューにはあくまでセットで注文した時の値段しか書いてなくて、「カニコロッケは要らないんですけど」と言っても鼻で笑われてしまいそうですね。ですから、一応別の候補を決めておいて、ダメモトで「これ、単品では食べられませんか?」と聞いてみました。
 そうしたら、ちょっと厚化粧のウェイトレスさんは、マニュアル通りの満面の作り笑いを浮かべて「申し訳ございません。そのような勝手なことは出来ませんのよ。おほほ」とでもいうのかと思ったら、「はい、全く大丈夫でございます」と、あくまで笑顔は崩さずに答えてくれました。言ってみるもんですね。
 出てきたのは、これです。明らかに、写真より「秋鮭」の面積が少なくなっていますが、まあこんなものなのでしょう。でも、確かにこれはピラフのバター味、それが全く違和感なく「はらこ飯」になっているのですから、ちょっと感激してしまいました。これはお勧めです。青紫蘇が隠し味。
 ニューフィルの定期演奏会が終わって1週間がたちました。そろそろ、他の人にお願いしていた写真も集まってきましたから、週末には公式写真集を作る作業に入れるかもしれません。それが終わると、今度は「第9」です。もう、今年も終わりですね。
Aventure Number : 2695 date : 2016/10/21


今日の禁断 フレッシュネス


 この前は「週末には写真集を作ることに励む」なんて言ってましたが、今日になって丸1日フリーになったので、この際だから映画を見ることにしました。だいぶ前に新しく駅前にオープンした東宝シネマズに、早く行ってみたかったのですが、今頃になってやっと願いがかなうことになりました。そこで、これからもそうそう来ることは出来そうもないので、この際だから2本まとめて見ることにしましたよ。本当はIMAXをまず見たかったのですが、今はあまり食指が動かない映画しかやっていないので、普通のスクリーンで我慢しましょう。
 まずは、9時50分からの「君の名は。」を見て、ちょうどお昼ご飯を食べるだけの時間を取って1時半から「SCOOP!」を見るという、無駄のないスケジュールが立てられたので、さっそく「二本立て」計画の敢行です。サイトで調べると、映画館の開場は9時半なのですが、そこが入っているパルコ2は10時にならないと開かないので、その辺はどうなっているのでしょうね。
 とりあえず、9時半ちょっと前に駅からペデストリアン・デッキを通ってパルコ2の前まで行ってみると、もう入口の前に人だかりが出来ています。でも、時間になったのにまだ中の掃除なんかをやっていて、ドアが開く気配がありません。そのうち、その掃除のおじさんが、中で「下に行け」みたいな動作を見せ始めました。ここは2階なので、1階から入れ、ということなのでしょうか。ですからそこにいた人はぞろぞろとデッキの階段をおりはじめます。1階では確かにドアが開いていて、お店は閉まっていますがエレベーターまでの通路が開いていて、そこから6階にある映画館まで行くようになっていました。みんな知らなかったんですね。
 エレベーターを降りると、もうすでにたくさんの人がいて、チケットを買ったりしています。私も、さっそくたくさんある自動券売機の前に並びます。ここでは、今まで行っていたMOVIXのようにカウンターに人がいて応対するのではなく、基本、この券売機で自分でチケットを入手するようなシステムになっているようですね。
 私は何の問題もありませんが、こういうのが苦手なお年寄りなどは困るでしょうね。もちろん、人のいるカウンターもほんの少しありますが、そっちはチケットを買った時は長蛇の列でした。やはり、不安な人はたくさんいるみたい。
 さらにその横には、ネットでチケットを買った人のための発券機が並んでいます。不思議なことに、こういうシステムだということや、操作の方法が、ウェブサイトのどこを見ても載っていないんですね。これはあまりにも不親切。
 「君の名は。」は、確かに素晴らしいアニメでした。絵の美しさは絶品、紅葉のシーンなどは息をのむほどの素晴らしさでした。こういうのを見てしまうと、もうジブリの時代は終わったな、と思ってしまいます。もちろん、ディズニーやピクサーの方法論からは絶対に生まれることはないアニメでしょう。ストーリーも、予想外の展開が続くとてもスリリングなもの、これだけは絶対に予備知識を持たないで見ることをお勧めします。ただ、音楽の使い方がちょっと無神経、歌詞で物語の中身が分かってしまうようなことは、私としてはやってほしくなかったと思いました。それさえなければ、もうワンランク素晴らしさが加わっていたのに。
 「SCOOP!」は、これとは全く逆のベクトルの作品ですが、やはりとても楽しめました。音楽に関してはこちらの方が数段勝っています。このぐらい、無意味に興奮を伝えられる音楽だと、全く邪魔にならないで、それでいてしっかり心に残ります。これも、良い意味で裏切られる展開、場内にはカップルがたくさんいましたが(私は一人)、正直これはデートで一緒に見るような映画ではありません。隣にいたカップルは、始まる前はぺちゃくちゃとうるさく喋りまくっていましたが、終わったらお互いに無口になってしまいましたからね。そういう、どす黒い陰謀が込められた作品、私はこういうのは大好きです。
 お昼休みに時間があったので本屋さんで雑誌を立ち読みしていたら、こんな広告があったので思わず写メ。本当はこんな値段なんですけどね。

Aventure Number : 2696 date : 2016/10/23


今日の禁断 チンジャオロースー


 定期演奏会の後のお休みがあったので、きのうは久しぶりのニューフィルの練習でした。練習場に行く前に、いつものようにとらの子でいつものチャーシューメンを注文したら、出てきたのはこんなんでした。
 チャーシューは5枚、しかもそれぞれのチャーシューが厚くて大きいですよね。この間書いた「小さいチャーシューの場合は5枚」という法則が見事に間違っていたことになりますね。でも、もしかしたら、これは私に向けてのメッセージだったのではないか、と思えなくもありません。このお店は平日は夜の部は5時に開店するのですが、私が行くのはその直後ですから、大体私以外のお客さんがいない状態、しかも、座る場所も、注文するものもほぼ同じですから、きっと印象が強いお客さんとしてお店の人には認知されているのではないでしょうか。だから、サービスしてくれる、と。
 でも、可能性としてはもっと別のことも考えられるのではないでしょうか。もしかしたらこのお店の人が私のブログなんかを見ていたとか。お店の名前も出してるし、あの写真を見ればすぐわかりますからね。ですから、今度はこれを写真に撮って載せてくれ、というメッセージを込めて、こんなてんこ盛りのチャーシューメンを出したんですよ。本当かどうかは、この次行った時に分かることでしょう(たぶん、違うでしょうが)。
 写真と言えば、やはり以前のネタの「禁断の写真館」ですが、その時も書いたようにちょっとあれはやり過ぎだったのではないか、という心配があって、だれかになにか言われたらどうしよう、とずっとイジイジしてました。ですから、きのうの練習が始まる前に、チェロのFさんがツカツカと私のところにやって来て、「禁断の写真館のことなんですが」と言った時には、「やはり」と思ってしまいましたね。そういえば、Fさんの顔にも変顔を乗っけていましたからね。だから、どんな辛辣なことを言われるのか、と身構えていると、「あれ、すごくおもしろかったです」と言ったので、一瞬戸惑ってしまいましたよ。でも、正直、とてもホッとしました。とりあえず、普通に楽しんでくれた人はいたんですね。
 それで、その切り取った元の写真は見られるのか、と聞いてきたので、それはいずれ公開する演奏会の写真集の中に入っていると教えてあげました。それは、今鋭意制作中なので、もう少し時間がかかりますけど、近日中には必ずアップしますから。というか、一部の写真は、すでに画像をアップしてあって、あとはリンクを張るだけなんですけど、そのリンクのためのページを作るのに結構手間取るものですから。
 でも、写真自体はサーバーにあるので、それだけお見せすることはできます。
 これが、元の写真です。って、モザイクがかかっているじゃないか、とおっしゃられるかもしれませんが、やはりこういう全世界に公開されている場ではこういう配慮が必要ですからね。ですから、オリジナルをご覧になりたい方は、この画像をクリックして、そこで出てくる認証要求に、公式掲示板と同じものを入れてみてください。そのフォルダーには当日のリハとステージ袖の写真がまとめてあります。それが全部で81枚アップしてありますから、URLを見てファイル名を手直ししていただくと、残りの写真も見ることが出来ますよ。フォルダーはもう一つアップしてありますから、フォルダー名を直していただくと、そちらの分も全部で104枚見られるはずですから、とりあえず見たい方はどうぞ。意味の分からない方は、ちゃんとしたページが出来上がるまでお待ちください。
 実は、今回はこんなフォルダーが全部で6つにもなってしまいました。まだ400枚近くの、ステージ写真や打ち上げの写真が準備中です。それで、ステージ写真についてはまだ少し余裕があるので、あとから追加することもできるようになっています。もし、お知り合いの方が撮った写真で公開しても構わないようなのがあれば、それも入れさせていただきますので、私までご連絡ください。
Aventure Number : 2697 date : 2016/10/26


今日の禁断 ノート


 家に帰ったら、郵便受けにDMが入っていました。
 それは、今度日産から発売されることになった新しい新車の案内でした。そこに盛り込まれた、新しい新機能についての詳しい詳報などが盛り込まれたものです。私がいま乗っている車が、こんな風にモデルチェンジされるのだそうです。
 この車についての情報は、もう今年の春ごろからネットで話題になっていました。でも、私がそれを知ったのは7月ごろだったでしょうか。私の車ももう10年以上使っていますから、営業さんは何かというと新しい情報を持ってきてくれて、これもその一つでした。それが結構インパクトがあったので、別に買い替えるということではなくても、とても気になってしまいましたね。今の時代、ただのガソリンエンジンだけではなく、電気で動くモーターも併用したハイブリッド車の売り上げは非常に伸びています。日産でもそれは考えていたようですが、このメーカーの場合はまず「電気自動車」を本格的に実用化していたようですね。「リーフ」というその車は、結構街中でも見かけるようになっていますからね。ただ、やはり電気だけで走らせるためには、「充電」をできる環境が整わないとなかなか本当の普及は望めません。そこで、日産がとったのが、その「電気自動車」に、充電専用のガソリンエンジンを搭載する、という方法でした。
 最初それを聴いたときには、わざわざそんな変換をするなんて、エネルギーのロスが多くてメリットなんかないのでは、という疑問でした。しかし、普通に走行する時には、エンジンの回転数によって大幅に燃料の消費量が変わってきます。そこで、充電専用のエンジンでは、最も効率よく回転させられるところで動かして、燃料を最小に抑え込みます。そして、一旦それを電気として貯めておいて、その電気でモーターを回して車を動かす、という原理です。そうすることによって、同じ走行距離に必要な燃料は半分程度で済むことになるのだそうなのですよ。
 というようなことは、どこのサイトを見ても書いてありました。ただ、実際にその車の外観とか、走行性になると、完全に未知の領域になっていたのです。そこは、やはりメーカーとしては秘密にしておきたいところなのでしょうね。
 でも、最近になってその営業さんが、実際にその車に試乗したという話をしてくれました。内部では、もう現物を使ってのデモが行われていたのですね。彼の話だと、アクセルを離したときの減速感が、今までの車とは全然違うのだそうです。どうやら、アクセルペダルからブレーキペダルに踏み変えなくても、エンジンブレーキだけでかなりの制動が出来るようなのですね。なかなか面白そう。ただ、外観については、今のものとほとんど変わらないのだそうです。
 それを聞いてまた丹念にネットを調べてみると、確かに試験走行車の写真なども見つかるようになりました。そして、数日前に、やっと公式に日産の工場で生産ラインが始まったというニュースとともに、詳細な写真もみられるようになりましたね。そこに、このDMです。ここには、そのアクセルペダルの操作性が、特に重要なこととして載っていました。ですから、「ひと踏み惚れ」というキャッチコピーで、試乗を勧めているのです。
 ここには、そのサイトの案内も書いてあります。ですから、その検索をやってみたのですが、そんなサイトは見つかりませんでした。よく見ると「11月2日公開予定」なんてありますね。この日は確かこの車の発売日、それまで公開はしないということなのですね。こんな紙メディアの方が先に公開されるなんて、なんだか珍しいですね。
 あ、私は別にこれを買いたいとかそういうことではなく、メカニックとして興味がありますから、試乗はしてみるつもりです。営業さんにも誘われていますから。
Aventure Number : 2698 date : 2016/10/28


今日の禁断 オリンパス


 愚妻は練習の時には必ず録音をするという録音マニア、というか、練習に出られない人のために録音したものを送ってやっているんだそうです。それを、いまどきは誰も使っていないMDでやっているというのですから大変です。ダビングをするときなどは、もう1台ラジカセかなんかを持ってきて、アナログでダビングをやっているみたいです。
 そのMDも、機械的なトラブルが出てきたり、そもそもMDのメディアがなかなか売ってなかったりと、もう見切りをつけた方がよくなったので、ついにICレコーダーを買うことにしました。それで、きのうはヨドバシまで行っていろいろ見てみることになったんですね。私は、もうちょっとハイレベルのレコーダーについては詳しいのですが、こういう普及品のレコーダーに関しては、ほとんど何も知りません。録音フォーマットもMP3だけだと思っていたのですが、実際にはPCMまで使えるようになっているようですね。ただ、その、コピーを送る相手のことを考えると、mp3だけで十分のようでした。それが、右の機種です。
 ただ、重要なのは、コピーの問題。どの機種でも内部メモリーとSDカードの両方が使えるようになっているので、私の感覚では内部メモリーで録音したものを、レコーダー内でSDカードにコピーするのが一番楽だし、そういう機能は当然すべての機種に付いているのだと思っていました。でも、念のためその辺にいた店員のお姉さんに聞いてみると、それは出来るものとできないものとがあるようなのですね。上の右の機種では出来なくて、左の、こちらはPCMまで使えるちょっと高級な機種になって、初めて内部コピーの機能が付くようになるのだそうです。聞いてみるものですね。ということは、予算を考えればおのずとこの機種に限られることになるので、迷わずこれに決定です。
 買い物を終えて東口のペデストリアン・デッキに上って下を見ると、バスプールになんだか新幹線と同じ色のバスが停まっているようでした。確かに、これはE5系あたりとまったくおなじ塗装とデザインのJRバスでした。あわててiPhoneでズームにして撮ってみたのですが、なんだか勝手が違います。モニターしてみると、写真ではなく動画モードになっていました。これではしょうがないのでもう1回撮ろうと思ったら、もうバスは出発した後、はるか遠くを走っていたので、今度は間違えずにズームで撮りました。
 今日になって、今度は愚妻が録ってきた練習の録音をSDカードにコピーするやり方を教えることになりました。これは私もやったことがないので、マニュアルを見ないと分かりません。でも、やってみるとすごく簡単。ほんの数秒で指定したファイルがすべてカードにコピーされました。でも、別に私がマスターしただけではダメなんで、これを愚妻が一人で出来るようになるまでには、かなり時間がかかることでしょう。
 そんな、メカには強い私ですが、やっとニューフィルの定期演奏会の写真を全部アップして、それをサイトからダウンロードできるようにしたというのに、なんだか設定してあるパスワードが使えないようになっていました。サーバーの設定を確認してみると、8文字のパスワードだったものが、5文字に変わっているんですね。この前設定した時に間違えて変えてしまったのでしょうか。まさか、ハッキングでは。それにしては、他のところは全然変わっていないので、やはり私がうっかりして間違えたのでしょう。だから、アップしたことを告知したのに、全然アクセスがなかったものが、それをきちんと元に戻したら、急にアクセスが殺到するようになりました。ほんと、不思議ですね。
Aventure Number : 2699 date : 2016/10/31


今日の禁断 ビバホーム


 急に寒くなりましたね。とうとうコートを着て通勤ということになってしまいました。ちょっと前まではTシャツの上にシャツを着ただけだったのに。ですから、ニューフィル練習日前の恒例の「とらの子」も、今までは麺類はちょっと暑かったのにもうちょうどいい感じになった来ましたね。そこで、いつものチャーシュー・チェック。今回もしっかりと5枚乗ってましたが、この間よりは小さいかな。でも、それよりも前回はちょっと引っかかって、ブログのタイトルに忍ばせていた、面のゆで具合が、きのうは全然問題がなかったんですよね。ますます、店主が私のブログを見て、それを調理の参考にしているという「疑惑」は、真実味を増してきました。なんて。
 そこからは、道もすいていたので、いつもより早めに練習場に着きました。とは言っても、普通は誰かは来ているような時間なのに、なんと私の前には誰も来ていませんでしたよ。そこで、鍵をもらって来て中に入り、照明を点けたりしていると、ぼちぼち他の人もやってきました。誰かが「ちょっと寒〜い」と言ったので温度計を見てみると、室内の気温は20°、まあ、これから締め切ったところに人が入ればこれがどんどん上がって、逆に暑くなってしまうので、暖房はいいかな、という感じでした。この市民センターの場合、こういう微妙な時には言わないと冷暖房は入れてくれません。
 でも、練習が始まっても一向に温度は上がらない様子、基本的に暑い時に練習するのは嫌な私も後半には少し厚着にしてやっとちょうどいいぐらいでしたから、まわりには寒さでブルブルしている人もいましたね。おそらく、外気温が急激に夜になって下がったからなのでしょう。これだったら暖房を頼んでおいてもよかったな、と思っても後の祭りでした。でも、もう少しすると日中は夏日になる日もあるのだとか、なんだか難しいお天気が続きます。
 ですから、遂に自宅でも石油ストーブを入れてしまいましたよ。そこで、タンクに石油を入れようと思って去年まで使っていた電動の給油ポンプを点検してみると、スイッチを入れても全然動きません。電池切れかな、と思って新しいのに交換しても、全く動く気配がありません。そういえば、去年はスイッチの接点が少し気まぐれになっていたような気がします。それが、とうとうダメになっていたのでしょうね。そこで、新しいポンプを買おうとホームセンターに行ったら、同じ電動ポンプの横に、「電池の要らないポンプ」というのが置いてありました。まあ、昔はみんなそんなタイプだったのですが、これはそれよりはちょっと大げさな感じ、何でも、タンクの中に空気を送り込んで、その圧力で石油を出す、という仕組みなのだそうです。確かに、タンクは密閉されていますから、その中の空気を圧縮すればそのぐらいのことはできるのでしょう。まあ、電池を交換するのも面倒になってきたので、ちょっとこれを試してみることにしました。
 それは、説明書の通りにポンプの先を何回か押し込んで行くと、次第に圧力が感じられるようになってきましたから、そこでホースの先のバルブを開いてタンクにあけると、石油は出てきました。でも、それは思ったほどの勢いはなく、ちょろちょろと出たところでもう止まってしまいましたね。それは、おそらくタンクにもう一つある蓋の気密性が悪くなっていたせいだな、と思いました。もう長いこと使っていて、フタのパッキングは完全にへこんでいますから、空気どころか、中の石油さえもその蓋の間からしみだしてくるぐらいですからね。そこでまず、新しい蓋を買ってきました。同じホームセンターで1個100円。確かに、よく見てみると、
 古い蓋はパッキング(白い部分)が完全にへこんで筋が出来ていますが、
 新しい蓋はそこがまっ平らですね。その蓋に替えて、ポンプを動かしてみたら、前とは全然手ごたえが違っていて、もうこれ以上は押せない、というところまで来ます。そこでバルブを開けると、勢いよく灯油が出てきましたよ。とは言っても、この感じで1回チャージしても、とても満タンにはならなくて、同じことを5〜6回は繰り返さないといけないみたいですが、まあそのぐらいの方が間違って石油をあふれさせることもないので、ちょうどいいのではないでしょうか。
 今シーズンもまた、スタンドまで行って灯油を買ってくるという苦行が始まることになるのですね。
Aventure Number : 2700 date : 2016/11/2

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