2641(16/6/17)-2660(16/8/1)

今日の禁断 イギリス


 今年の春のドラマは、一応「ラヴソング」と「世界一難しい恋」と「99.9」を見てました。もちろん、リアルタイムで見るのではなく、一旦録画しておいて、それをCMをチャプターで飛ばしながら見るんですね。特に、こういう民放のドラマは後半にはCMの方が長いんじゃないか、と思えるほど頻繁にCMが入りますから、これをやればストレスなく楽しむことが出来ます。本当に便利な機能ですが、いつも不思議に思うのは、このチャプターは誰が付けているのか、ということです。放送局、でしょうか。でも、放送局(民放)の仕事はドラマを放送することではなくCMを流すことですから、そのCMをこんなに気持ちよくスパッと切れるところにチャプターを入れたりしたら、それこそスパッと首を切られてしまいますね。
 気になったので調べてみたら、これはどうやらレコーダーが勝手に判断して付けているようですね。CMの場合はドラマ本体と何かが違っているので、そこを検知して機械が自動的にチャプターを付ける、という機能があるみたいです。そして、それは、メーカーによって精度がかなり違うということですね。たしかに、私が使っているSONYあたりは、なかなかきっちりと「CMカット」の仕事をしてくれますが、もう1台、昔から使っていたPANSONICでは全然ダメでしたね。それと、コンサートの映像、特にクラシックなどでは、どうも変なところにしかチャプターがないので、常々おかしいとは思っていたのですが、そういうことだったら納得です。レコーダーが提示部と展開部の間を判別してチャプターを入れる、なんて高度なことなんかできるわけがありませんからね。
 ということで、前回書いたように「ラヴソング」は散々でした。もう1回目からなんだこれ?という感じだったので、見るのはやめようかと思ったのですが、まあ一応音楽がらみだし、なんでも新しい曲を作るシーンなどもあるそうなので我慢して見ていました。そうしたら、話はどんどんつまらなくなってしまうし、その「曲を作る」シーンにしてもなんか余計なエピソードを絡めてしまったためにとても素直に楽しめませんでしたね。というか、あんなに都合よくDTM一式を貸してくれる人がいたという時点で、ウソくさかったし。何よりも、藤原さくらには、ミュージシャンとしての魅力が全く感じられませんでした。
 「99.9」は、まあ見て損をしたということはありませんでしたね。情報で、何やら「小ネタ」が毎回入っている、というようなところもあって、たとえばこんなのには、なかなか、という気がしました。
 分かりますか。これは本当は「BOSE」というスピーカーなんですが、それがなぜか「RONGE」になっているんですよね。「ボーズ」が「ロンゲ」。あともう一つ笑ったのは、岸部一徳が松潤に差し入れしたTシャツが「タイガース」というやつ。それって、岸部が昔いたバンドの名前ですよね。ただ、そんな小ネタとか、ギャグにしてもいかにもただ笑わせたいという魂胆がミエミエですし、カメラワークも凝っている割には効果が少ない無駄なことばかりやっているという印象は免れませんでしたね。せっかくの榮倉奈々がなんか存在感に欠けていたのもちょっと、でした。
 「世界一〜」は、その点とても素直に笑えるドラマでしたね。大野くんのへたくそな演技すらも、笑えるものでしたし。結局は男女の気持ちの擦れ違いという陳腐なテーマを、丁寧に描いた泥臭さの勝利、でしょうか。もちろん気になったところもたくさんありますが、なんといっても大野くんの自宅では普段はだれが家事をやっているのか、というのが、最大の疑問点でした。あと、MISSIONのMX-5では、落語以外のものを聴くことはあるのでしょうか。
 それと、波留ちゃんの衣装は彼女の魅力を十分に引き出したものではなかったような気がします(あくまで個人的な感想です)。
Aventure Number : 2641 date : 2016/6/17


今日の禁断 ピチカート


 先週と同じ会場の、同じ席で、2週間連続してアマチュア・オーケストラを聴く、という機会がありました。先週は〇民響、今週は〇ンフォニエッタです。同じ席で別のオケを聴いたときに、どのぐらい違っているか、という比較ですね。これは、なかなか興味のある結果が得られました。それぞれのオーケストラの個性、プレーヤーの個性というのは、本当にいろいろあることがよく分かります。
 私が座ったのは、上手のバルコニー席の前のブロックの一番後ろ、という席だったのですが、ここだとステージも客席もよく見えます。ただ、逆にステージからも私のことがよく見える、ということにもなります。先週も私がよく見えたというのを、演奏していた人に聞きましたし、今日はなんたってこのバルコニー席に座っていたのは私だけでしたから、もう目立ってしょうがありませんでした。おそらく、私のことを知っている人は、全員そこに座っていることに気が付いたに違いありません。
 私は、この演奏会を聴き終わったら、さらに行くところがありました。8月に演奏会が行われる室内オケの最初の練習です。今回の曲目はシベリウスの3番とシューマンの2番という、何ともマニアックな組み合わせです。シューマンの方はだいぶ前にニューフィルでやったことがありましたが、シベリウスは全くの初めてですから、まだまだ不安なところが残っています。それで、この演奏会が終わってから少し早目に練習会場のそばにある、いつも練習に使っているパフォーマンス広場に行ってしっかり予習をしておこうと思っていたのです。
 しかし、駐車場に車を入れた時に、はたと気づきました。今はコンクールの真っ最中なので、そのパフォーマンス広場が使えなくなっているかもしれない、ということです。この期間は、コンクールが行われるホールに付随した施設は全てコンクールの関係者に使われてしまい、普通に練習室なども借りることも出来なくなってしまうという話を聞いていましたから、それは十分にありうることです。案の定、ホールに入る前に、「パフォーマンス広場は今の時期は閉鎖されています」という看板を見つけてしまいました。気付かなかった私がバカでした。
 練習会場が使えるようになるにはまだ時間がありますし、どうやって暇をつぶそうと駐車場の車に戻ると、そこに、さっきまでステージで演奏していたメンバーがやってきました。つまり、今日本番を迎えたオケのメンバーで、室内オケと掛け持ちをしている人がたくさんいるのですよ。てっきり、彼らは打ち上げなどがあって今日は休むのだろうと思っていましたから、ちょっと意外でしたが、やはりこちらは練習回数があまりないので、できれば出ておきたかったのでしょうね。
 ですから、彼らと楽器運びなどを手伝って、時間は無駄にはなりませんでした。予想通り、彼らは全員私が座っていたことが分かっていましたね。
 今日の練習会場は、毎週ニューフィルが使っているところです。この室内オケでここを使うのは初めてのことになります。私にとっては、いつもの場所なのですが、そこに、もちろんニューフィルのメンバーもいますが、微妙に別のオケのメンバーなどが混じった編成のオケがそこにいる、というのが、なんだかとても変な感じでした。
 どちらの曲も、まず全曲を通したのですが、特にシベリウスは予想通り大変な目に遭ってしまいました。次の練習までに、迷わず指が動くようにしっかり個人練習をしておかないことには。たぶん、今までの経験だと、これをクリアするのはそんなに難しくはないような気がします。
 私はクタクタになってしまったのですが、今日本番をやってここに駆け付けた(実は、もう一つ、別のオケの本番もありました)人たちは、それどころではなかったことでしょう。お疲れ様でした。
Aventure Number : 2642 date : 2016/6/19


今日の禁断 ラジコン


 毎朝の食事に、果物は欠かせません。私は、季節に合わせていろいろなものを食べているのですが、最近まではそれは「甘夏」でした。なんたって、ご先祖が愛媛県の人ですから、みかん類は欠かせませんが、特に夏みかんは大好きです。そうなんですよ。「甘夏」というのは、今ではそれしか売っていないので仕方なく食べていますが、それは決して本命ではなく、できれば「甘くない」夏みかんを食べたいと思っているんですよね。
 私の小さいころには、夏場には実家からその「夏みかん」が箱で届きました。それはもう酸っぱいみかんでしたが、それがおいしくて、大きな玉を丸ごと1個は食べていましたね。ところが、最近ではそういう本物の夏みかんは、もうなくなってしまいました。最後にそういうのを食べたのはいつだったかも思い出せないほど、それは昔のことだったのでしょう。仕方なく、「こんなの、夏みかんじゃない」と思いながらも、もはや「甘夏」しかなくなったのではしかたないと、この季節には毎日のように食べているのです。
 でも、「夏みかん」という割には、この果物が出回るのは夏が始まるずっと前、本当の「夏」になってしまうともうスーパーの店頭からはなくなってしまいます。実は、私がほぼ毎日行っている近所のスーパーでは、このところ夏みかんの棚がどんどん縮小されてしまっていました。サクランボが出始めた時などは、それに追いやられて全く姿を見せなくなってしまったこともありました。でも、何とか細々とでも置いてあったので安心していたのですが、今日行ってみたら、遂にどこにもその姿を見ることができない状態になってしまっていましたよ。今年の夏みかんは、とうとう終わってしまったのです。おとといあたりはまだあったので、あれを買っておけばよかったなあ、と後悔しているところですが、いずれは別れがくるのですから、これは仕方がありません。
 親子の別れを描いた東野圭吾の小説を映画化した「天空の蜂」を、やっとWOWOWで見ることが出来ました。いや、そうじゃなかったですね。親子は別れることはなく、ちゃんと再会できるのでした。でも、小説ではそれほど重要なシーンではなかった、その「別れ→再会」のエピソードが、この映画ではまるでクライマックスのように盛り上げた作り方になっていたので、もしかしたら本当のテーマはこれだったのかな、と思ってしまっただけのことでして。
 そんな風に、あまりに原作とかけ離れた描き方が続出しているので、改めて原作を引っ張り出して読み返してみたりしていましたよ。特に、登場人物の設定が、原作ではきちんと理解できたのに、映画では全く理解不能だったのは、私の鍛錬が足らないせいなのでしょうか。と思って、何度も録画を見直してみても、やはりこれだけでは理解できません。おそらく、脚本を書いた人はこの映画を見る人は全員原作を読んでいることを前提にしているのではないかと思えるほど、それは自分勝手な脚本のように思えます。
 ですから、これはもうテーマとかプロットとかを全く無視して、ひたすらそのVFXのすごさを体験するための映画なのだと割り切って見ることにしました。その限りにおいては、これはとてもよくできた映画ですからね。最初の巨大ヘリの登場シーンなどは圧倒されました。それから、リチャード・プリンの音楽もちょっと日本人には書けないような素晴らしいスコアでしたね。まるで「ゼロ・グラビティ」でも見ているような気分にさせられました。ですから、エンディングで日本人が作ったとことんお粗末な曲とお粗末な演奏が聴こえてきたときには、心底がっかりしましたね。プロットがいい加減な分、音楽だけでもちゃんと最後まで面倒を見てよ、というような気分です。
 原作が書かれたのは1995年ですが、私がそれを文庫本で読んだのは原発事故が起こってからでした。その時に感じたこの小説に対するすごさを、この映画では決して味わうことが出来ませんでした。映画的には最後のエピソードは良く出来てはいますが、それは間違いなく原作の力を削ぐものでしかありませんでした。
Aventure Number : 2643 date : 2016/6/22


今日の禁断 チャイコフスキー


 5.6MHzDSDまで何のストレスもなく聴けるような環境が整ったので、そうなるとどんどんハイレゾの音源を聴きたくなってきます。しかし、そういう時に立ちはだかるのが、ほかならぬハイレゾ専門のダウンロードサイトだというのは、不思議な話です。それは、おそらく、そのようなサイトでは最大のシェアをもっている「〇-Onkyo」のことなのですが、ここの「商品」に対するいい加減な態度には、何度腹を立てたことでしょう。つい最近も、MERCURYのサンプラーを購入したら、その中のお目当てだった「1812年序曲」がステレオではなくモノーラルだったということがありました。それを問い合わせたら、確かに同じ曲を同じアーティストがモノで録音したというものは存在しているという答えでしたから、引き下がるしかありませんでしたが、なぜサンプラーにステレオ版があるにもかかわらずわざわざモノ版を使ったのか、という疑問には答えてもらうことはできませんでした。
 そんな時に、このレーベルのハイレゾはどのぐらい出ているのか、このサイトで調べてみたら、その「1812年」のフルアルバムが見つかりました。それはこちらなのですが、もしかしたら将来内容が変わるかのしれないので、今日現在の画像を載せておきます。
 ちょっとデータが小さくて分かりにくいので、そこだけ原寸で。
 しかし、まず、ここに載っているジャケットの画像が、前の「禁断」でしっかり紹介しておいた通り、これは「モノ」のジャケットなんですよね。それにもかかわらず、録音データは「1958年」と、「ステレオ」を録音した時の年号になっています。まずこれで、どちらかが間違っている、あるいは故意に別のものを載せた、ということが分かります。次に、この音源は視聴できるようになっているので、聴いてみました。そうしたら、これは見事に「モノ」の音源でした。ステレオの音源も持っているので、単に音場だけではなく演奏の違いまで比較したうえで、これは1954年に録音された「モノ版」だということは断言できます。もっと言えば、この演奏時間のデータも、「モノ」のものです。
 ですから、以前のサンプラーも、ここから音源を取っていたことになりますね。ですから、それが「モノ」であるのは当然のことです。つまり、「〇-Onkyo」が扱っているデータに、そもそも「ステレオ版」なんて存在していなかったんですよ。それなのに、ここにステレオ版のデータを載せているのは、紛れもない「偽装表示」です。危ないところでした。試聴音源を聴かなければ、間違ってこれを買ってしまうところでした。3,200円ですって。
 そこで、もしかしたら、私と同じようにこれをステレオだと思って間違って買う人がいないように、このサイトの問い合わせフォームで、このアルバムのクレジットを正しいものに直すことと、私が以前買ったサンプラーの返金をお願いしてあります。それを書き込んでもう1週間経ちますが、先方からの返答はまだ届いてはいません。
 つまり、いまのハイレゾ配信サイトというのは、こんなデタラメが平気で横行しているところなんですよ。仮に奴らに悪意がないとしても、この程度の商品知識しか持っていない奴が、堂々と高額商品の売り買いに関与しているのですよ。こんなところで買い物なんて、安心してできますか?ハイレゾ市場はこれからも拡大していくことでしょうが、いつまでもこんな商売を続けられているのは、不安でしょうがありません。何とか真人間になってもらって、人の道から外れない「正しい」行いに励むよう、お願いするしかないのでしょうか。
Aventure Number : 2644 date : 2016/6/24


今日の禁断 シランクス


 「船に乗れ!」を読んでみました。全3巻という大作で、まとめて全部買ってしまったのですが、最初はなんともとっつきにくく、正直買ったことを後悔していました。しかし、ある時からスラスラ読めるようになり、結局一気に読み終えてしまったのですから、「第一印象」というものはそれほどあてにはなりません。とは言っても、この本に頻出するあまりに自己中心的な、些事をいかにも大事のように見せる書き方には、最後までなじむことはできませんでしたが。つまり、ほとんどが他の書籍からの引用である、ちょっと小難しい部分はためらわず読み飛ばしてしまったということです。そんなものがなくても、この小説は十分に楽しめるのに、それはおそらく著者自身には許せないことなのでしょうね。そんな風に間を空けて読んだために、読み終わったころには出版元が変わっていて、全く別の表紙の文庫本が店頭に並んでいることになってしまいました。私が買ったのは「ポプラ文庫ピュアフル」でしたが、いまではモニターにある「小学館文庫」が出回っているはずです。
 おそらく、実際に著者が体験したであろうことを元に、恵まれた音楽的な環境の中でチェロを学んでいた主人公が、すんなりとは名門音楽高校へは進学できず、「三流」の音高に進学するあたりが、物語の始まり。それからの彼が体験する(した?)ことが、赤裸々に語られるという、基本は「青春小説」なのでしょう。そこに、舞台である音楽高校の中での、まずはプロフェショナルなチェリストを目指す主人公の活躍ぶり、さらには挫折の様子が、詳細な音楽的なディーテイルを伴って描かれます。そこでは、学生によるオーケストラの練習風景などという、かつて「のだめ」などでさんざん紹介された情景も登場しれますが、「のだめ」と決定的に異なるのは、作者が実際にチェリストの教育を受けていたことがある、という点です。こればかりは、いくら音楽が好きで知識も豊富な人でも、太刀打ちできるはずはありません。もちろん、私だってチェロに関しては全くのシロートですから、そこに登場する練習曲や、弦のメーカーなどは、全く聞いたこともありませんが、それは「専門家」が書いているのだから間違いはないのだろう、というスタンスで、未知のものはそのままにしておこうという感じで読み進めていけます。
 ところが、こと、オーケストラに関しては、私はある意味「専門家」ですから、いろいろ気になるところが出てきてしまいます。まず、最大の違和感は「ゲネプロ」という言葉。これはもちろん「ゲネラル・プローベ General Probe」の略語ですから、「総練習」という意味、特にクラシックの場合は本番の直前に行われるリハーサルのことを指し示す言葉です。ところが、この小説ではそのずっと前、そもそもの譜読みの段階からこの言葉が出てきます。おそらく著者は「ゲネプロ」を、オーケストラが全員集まって行う「全合奏」という意味で使っているのでしょう。それはそれで書き手の流儀ですから別にかまいませんが、私の知る限り、そのような意味でこの言葉を使っている人は、クラシック界には誰もいません。
 さらに、著者はそのオーケストラが練習している「レ・プレリュード」の途中「ちょうど200小節」で、「『アー・ドゥア』に『移調』している」と書いていますが、これも「『エー・ドゥア』に『転調』している」の間違い(あるいは「勘違い」)です。些細なことですが。そして、もっと些細なことなのですが、気になってしょうがないのが、最後の年の学内演奏会でモーツァルトの「ハフナー」を演奏した後、その次に「ジュピター」を演奏するために木管の編成が変わる時の様子。そこでは「クラリネットやオーボエにまじって、沢さん(註:2番フルート)がひっそり舞台から立ち去って」行くのですが、オーボエがいなくなって、どうやって「ジュピター」を演奏するのでしょう。さらに、「ジュピター」の後にアンコールでもう1度「ハフナー」の第1楽章を演奏することになるのですが、その時には「沢さん」と一緒に「オーボエもファゴットも」戻ってきたんですって。オーボエはさっきいなくなったので分かりますが(いや、そういう問題ではありませんが)、ファゴットは「ジュピター」を演奏していたはずなのに、どこから戻ってきたのでしょう。これって、ミステリーでしたっけ。
 好きだった人が、突然目の前からいなくなってしまったというシチュエーションには、ほとんど泣き出したくなるような思いに駆られましたし、なんたって親友がフルーティストだというのですから、そそられるところはたくさんありました。お客さんを前にしての奇跡的な名演の体験などは、本当にこういうことを経験していなければ絶対に書けないことでしょう。素晴らしい小説だと思います。それだからこそ、こんなつまらないミスを犯しているのが、残念でたまりません。
 あ、もう一つありました。お金持ちの主人公の家には、30畳のリビングにベーゼンドルファーのグランドピアノが置いてあって、そこで「ブランデンブルク協奏曲第5番」の練習をするのですが、ピアノの音が大きすぎるのでピアニストに少し音を小さくするように求めると、彼女は「弱音ペダルをロック」するのです。そういう機能はアップライトピアノにはありますが、グランドピアノにはありません。
Aventure Number : 2645 date : 2016/6/26


今日の禁断 サイレン


 今回の朝ドラも、半分が終わりましたね。これが始まった時には、出演者に関しては何の不安もありませんでしたからそんなにひどいものになるとは思っていませんでした。実際はそれは期待以上の出来でしたから、とても楽しく見ることが出来ています。ただ、テーマ曲をあの人が歌っているというところでかすかな不安があったのですが、それがこれほどのひどいものだったとは。まあ、あの1分間は、朝の忙しい時ですから例えば洗濯機をセットするとか、食器洗いのための下洗いをするとか、有効に活用させていただいていますから、いいんですけどね。それにしても、あの「手癖」丸出しのメロディは、とてもプロのソングライターの仕事とは思えません。歌詞も、聴けば聴くほど意味不明ですし。そもそも、この人の場合「きみ」という二人称代名詞は男性に向けて使われていたはずでしたから、頭から「普段からメイクしない『きみ』が薄化粧した朝」だったのには、のけぞってしまいましたね。どんなヘンタイかと。
 ドラマ本体の場合、なんたってモデルがいるというのは強みです。ただ、もちろん知っていたのは雑誌を作っていたということだけでしたから、その生い立ちなどは今回初めて知ることになりました。そこで、3人姉妹が小さい時に父親を失う、という最初の設定が登場した時には、もうそのシチュエーションだけで何か心をつかまれてしまいましたね。実は、私の家も男男女の3人兄弟で、彼女たちと同じ年頃で父親を亡くしているのですよ。しかも、私が一番上で、弟は1歳下、妹は6歳下ですから、このドラマの姉妹と同じぐらいの年の離れ方です。父親が亡くなったタイミングも、私が中学1年の時ですから、それも彼女たちとほぼ同じ、しかもその時に住んでいたのが静岡県というところまで共通しています。
 だからなんだ、と言わそうですが、たまになんだか共通の思い出みたいなものが登場してくるのが、ちょっと面白いというか。つまり、ドラマの3女は、上の二人ほどは父親の思い出が残っていないというところです。私の妹もそうでした。確かに、考えてみれば小学1年生ぐらいの時に亡くなったとすれば、ほとんど一緒にいた時のことなんか覚えていないでしょうね。私あたりでも、断片的なことしか頭には浮かびません。というか、実は亡くなる前の数年間は父親は外国に行っていたので、ほとんど一緒にいたことはなかった、というのもありますけどね。「外国に行った」なんていうとかっこいいですが、鉱山技師だった父親が行っていたのは、当時は「マラヤ」と言っていた、今のマレーシアの山奥のジャングルでしたけどね。それでも、たまにはイギリス支配が残っていたシンガポールあたりまで行って買い物もしていたようで、LPレコードもたくさん持ち帰って来てました。そんな中に、ジョージ・セル指揮のクリーヴランド管弦楽団の録音が「PHILIPS」レーベルになっていたものなどがありましたね。もちろん当時は何も知りませんからそんなものだと思っていましたが、確かにこの頃はこの「PHILIPS」は、アメリカの「COLUMBIA」と提携していて、ヨーロッパでの販売の窓口になっていたのですね。
 ただ、朝ドラの主人公とは30年ぐらいのタイムラグがありますから、私は当然戦争などは体験していません。それにつけても、今まさにドラマで取り上げられている状況を、まるで別の世界のことのように思いながら見ている人が大部分なのだなあ、などと思えてしまうのが、とても悲しくなってしまいます。この時代に当然と考えられていた国家主義、そのもとでは個人の人権などは全く保障されないという状況をまさに一変させたのが日本国憲法だったわけで、その恩恵で私たちはとりあえずなに不自由なく暮らしているわけですが、この国の権力者たちはそれを真っ向からぶち壊そうと手ぐすねを引いているのですからね。
 朝ドラではこの戦争のシーンはよく登場します。そのたびに、なんだかその描き方が完全にパターン化しているように感じられるのは、もしかしたらそのような権力者たちの意向がそれとなく反映されているせいなのか、などと思えてしまいます。
Aventure Number : 2646 date : 2016/6/29


今日の禁断 プッチーニ


 トム・クルーズって、それほど嫌いではない映画俳優です。だいぶ前に見た「ザ・ファーム」あたりが、結構いい役者だな、と思い始めたきっかけでしょうか。つい最近WOWOWで放送していたので録画して見始めたら、いきなりかっこいいピアノ・ソロが聴こえてきたのには驚いてしまいました。昔見た時には音楽なんか全然気にしていなかったのに。ただ、なんとなく別のところで聴いていたような気はしたのですが、クレジットを見てそれを弾いているのがデイブ・グルーシンだとわかって、納得しました。今ちゃんと聴いてみると、ちょっとやかましすぎるような気はしますが、音楽自体はとてもそそられるものでしたね。ですから、何年かぶりに見直した「ザ・ファーム」は、トムの演技とデイブの音楽とがとても小気味よくかみ合っていて、以前にも増して楽しむことが出来ました。映画のテンポ感も緊迫していて、最後までだれることはありませんでしたし。
 この時、トムの妻役で出演していたのが、ジーン・トリプルホーンだったんですね。この時はとても素敵な人に思えていたのに、これも最近の「クリミナル・マインド」に出てきたときには見る影もなく衰えてしまった容貌で、心底失望させられました。
 それからは、トムの出る映画はほとんど見てきましたが、なかなか当たり外れが多くて、本当に面白いと思えるものはあまりありませんでした。ただ、「ミッション・インポッシブル」のシリーズは、いつも裏切られることのない「当たり」でしたね。彼の場合、このぐらい羽目を外した設定の方が、ガラに合っているのかもしれません。
 それの最新作、「ローグ・ネイション」がやっとWOWOWで放送されました。やはり期待通りの面白さでしたね。もうオープニングから見るものをくぎ付けにしないではおかない展開ですから、それだけで安心して見ていられます。ただ、このオープニングのシーンで、大々的に「これは実写です」と宣伝しているのは、ちょっとウソくさいな、という気はしますね。たしかに、メーキングなどで、命綱をつけて輸送機のドアにぶら下がっているというのは出てきますが、あの出来上がった絵は、どう考えても合成にしか見えません。だって、例えば新幹線の外側に素手でつかまっていることなんかとても想像できませんが、ここではそれの何倍もの負荷がかかるわけですからね。ですから、これはそんなすぐばれるウソさえも本気にさせようと思って躍起になって楽しませてくれる製作者の熱意こそを賞賛すべきなのでしょう。
 そして、全く予備知識がなく見始めたので、とんでもないサプライズがその先には待っていましたよ。なんと、あのウィーンのシュターツオーパーでロケをやっていたではありませんか。ベンジーが地下鉄の駅から出てきた目の前にその建物がそびえていたのには、本当に驚きました。そして、中ではちゃんとお客さんを入れて「トゥーランドット」をやっているんですからね。後でもう1回「巻き戻して」見てみたら、「ネッスン・ドルマ」が女スパイのライトモティーフに使われているんですね。まあ、本当にそのアリアが終わったところでスタンディング・オベーションというのはあり得ませんが。そのシーンのオケピットにいたのはエキストラでしょうが、実際に演奏していたのはこのオペラハウスのオーケストラ(つまり、ほぼウィーン・フィル)だというのですから、それもすごいこと。しかも、録音したのがムジーク・フェライン・ザールだと。こういう、それこそナクソスの音源を使ったって絶対に分からないようなところに「本物」を使うというような無駄なゼータクは、大好きです。
 微妙なのは、オケの団員に扮して忍び込んだ殺し屋が持っていたのが「バスフルート」だというところでしょうか。「トゥーランドット」にはこの楽器は使われないはずなのに(べリオ版だったらあるかも)、それをチェックした警備員がOKを出すというのが、ちょっと。でも、この小道具を思いついた人のマニアックぶりには、いたく惹かれます。
Aventure Number : 2647 date : 2016/7/1


今日の禁断 タワー


 きのう、久しぶりに一番町に行った時に、三越と旧141との間の通りから遠くを見ると、なんだか大きなアンテナのようなものを作っているのが見えました。その時は、一瞬地理関係が分からなかったので素通りしたのですが、しばらくしてもう一度同じアングルから見直してみると、その方向はどうやら新しいNHKの建物を作っているあたりのように思えてきました。かつては私が結婚式を挙げた時に写真だけ撮ったという縁のあるホテルがあった場所に、老朽化したNHKが引っ越してくるという噂を聞いていましたが、これがそうなのでしょう。放送局の建物ですから、当然アンテナが付属しています。それを作っているところなのでしょう
 これを見て、だいぶ前に東京に行った時にトイレの窓から見た、建設中のスカイツリーのことを思い出しました。なんか、骨組みがよく似ているんですよね。最近の「ツリー」はこんな形にするのがはやりみたいですね。もちろん、こっちの「仙台ツリー」の高さは100メートルもないものだそうですから、高さでは全然太刀打ちできませんが。
 ですから、近いうちに今の建物から全部こちらにやってくることになるのですから、昔のスタジオなどは当然なくなってしまうのでしょう。というのも、私はかつてはそのスタジオに毎週出入りしていた、という思い出があるものですから。とは言っても、別にワイドショーのコメンテーターをやっていたわけではなく、学生のころ入っていた合唱団が、そのNHKのスタジオで練習していた、ということなんですけどね。そもそも放送局の専属の合唱団として発足したので、その頃はもう普通の市民合唱団になっていたにもかかわらず、昔からの馴染みでスタジオを使わせてもらえていたのでしょうね。いや、一応そんな恩恵に対して、たまにはラジオ放送用の録音なんかもやってましたね。
 おそらく、今でもその合唱団はそこを使わせてもらっているはずですけど、これが新しい建物になってしまうと、彼らはどのような扱いになるのでしょうね。ちょっと興味があります。
 私の方も、このたびサイトの引っ越しをつつましく行ってみました。いや、これはNHKみたいな派手な外観は全く見せずに、というか、サイトを使っている人には全く分からないように一部の画像を別のサーバーに移転させた、というだけのことなんですけどね。私のサイトの本体はプロヴァイダーのサーバーが100MBまでは無料で使えるというところに入っていますが、当然すべてのデータをここに入れたのではとうの昔にパンクしていますから、画像データなどを、別の10GBまで使えるレンタルサーバーに入れてます。こちらはそれこそ演奏会の写真とか、ハイレゾの音源などを入れてもまだまだ余裕がありますから、画像ぐらいだったら「入れ放題」です。ですから、「おやぢ」や「禁断」の写真は、ある時からすべてこちらに入れるようになっています。
 とは言っても、本体のHTMLのデータはどんどん増え続けているので、さすがに最近はちょっと余裕がなくなってきました。そこで、その中身を点検してみたら、その「おやぢ」の画像が、まだたくさん残っていることに気づきました。それぞれはほんの10kBにも満たないほどの小さなサイズですが、それが何百と集まれば結構な量になります。それで、その画像をまずひと塊HTMLファイルで50個分ほど移動したら、それだけでディスク容量が9MBも空いてくれました。これだけあれば、当分大丈夫です。
 もちろん、そのHTMLファイルもリンク先をいちいち書き換えなければいけませんが、これはテキストファイルですから「置換」をかければ一発で書き換えられました。
Aventure Number : 2648 date : 2016/7/3


今日の禁断 エプソン


 今週は、月曜日からひどい目に遭ってしまいました。来月はもうお盆なので、その時のイベントの案内のためのDM作りを始めようと思って、先週にはもう原稿が出来上がり、今週中にそれをハガキに印刷する、というスケジュールで準備を進めていました。そして、月曜日の朝から、まずは名簿の中から発送しない人を除いた新しいファイルを作って、それを元にその1200枚のハガキに宛名を印刷するというのが、最初の手順です。両面に印刷しなければいけませんから、インクジェット・プリンターを使います。数か月前にも同じようなハガキ印刷があったので、全く普通のやり方で始めたのですが、それが途中で突然止まってしまったのですよ。その時に、こんな見たこともないアラートが出ていました。
 それからあちこちチェックして異常がないことを確かめ、何度もやり直しても、必ず途中で同じように止まってしまうという現象はなくなりません。しかし、とりあえずこのプリンターを修理している時間はないので、同じものをもう1台買ってくることにしました。半年前には7500円で買えて驚いたものが、今回はさらに安くなって6000円ですって。スキャナーも付いてそんな値段なんて。
 ところが、この新品のプリンターをつないで印刷を始めると、全く同じトラブルで止まってしまうのですよ。ということは、このプリンター、あるいはそのドライバーの欠陥なのでしょうか。だったら、前にちゃんと1000枚以上の印刷が出来たのはなぜなのでしょう。とても不思議です。一応、あて名は確かにデータ量が多いのでこうなってしまうのかと思い、裏面に印刷する普通のWORDを何枚か試してみたのですが、それでもだめでした。さっきのアラートが出た時のプリンターの様子がこれ、たった5枚目でもう止まってますね。
 となると、プリンターではなく、PC自体に何か問題があるのでしょうか。そんなんだったらとても手に負えません。いったいどうしたらいいんでしょう。とりあえず、あて名用のタック紙はあったので、そこに住所だけはプリントアウトしておこうと思ったのですが、それにしてもせいぜい1枚ぐらいしかできませんから、いちいち宛名の範囲を設定して、1枚、タック12枚ずつ印刷を始めました。そうしたら、今度は紙詰まりが起き始めました。これは前からこのプリンターでは起こっていたことで、一番の問題はスキャナーなんかが付いているために紙を手前から入れて、プリンター内で180°折り返して印刷を行うためです。これで、ちょっと薄めの紙が挟まったきり取れなくなって修理に出したんですよね。
 それも出来ないとなると、最後の手段。レーザープリンターの出番です。これはいとも簡単にできました。つまり、大量のデータを送るときのトラブルは、PCが原因ではないことがはっきりしましたよ。そこで、ネットを調べたら、こんな私の場合と全く同じケースで途方に暮れている書き込みを見つけてしまいましたよ。「CanonのMG3630」って、メーカーも型番も一緒じゃないですか。やはり、プリンターの欠陥だったんですね。
 ですから、もうこのメーカーのプリンターを使っているうちはこのトラブルは解決できないことがはっきりしたわけなので、別のメーカーの、スキャナーなんかが付いていない一番シンプルなプリンターをAmazonに注文してしまいましたよ。もちろん、用紙は上から供給できます。それが今日の午前中に届いて、それは全く期待通りの働きをしてくれたために、何とかハガキ印刷は期限までに終わらせることが出来そうです。
 それにしても、いったいどこが悪いのかわからないで悶々としていた時の気分は最悪でしたね。こんないやな思いはもうしたくありませんから、私はこれからキャノンのプリンターを買うことは決してありません。というか、こんな欠陥商品をいまだに販売しているこのメーカーの良心を疑いますね。別のメーカーのプリンターを使って分かったのですが、キャノン製は色もちょっと異常でしたね。
 こんな、色は悪いし紙詰まりは頻繁に起こるし、5枚以上の連続印刷は出来ない欠陥プリンターでも欲しいという方がいらっしゃれば、差し上げますよ。半年使った黒と、新品同様の白の2色、ご用意させていただいてますから。プリンターはだめでも、スキャナーとしてなら使えるかも。生意気にも、保証書だって付いてますよ(何の保証だ!)。
Aventure Number : 2649 date : 2016/7/6


今日の禁断 スタイルブック


 キャノンの欠陥プリンターのせいで、いきなりひどい目に遭った今週でしたが、何とか仕事は期日までに終わらせることが出来ました。結局、あて名の印刷もプリンターでやるだけの時間はあったのですが、せっかくあて名シールを作ったので、それを無駄にしないためにそれを貼ることにしました。実は、職場にPCを導入する前には、この「シール貼り」の仕事は毎回行っていました。それは、全部手書きでシールの枚数だけ書いた鉛筆書きの「原紙」を作っておいて、それをタック紙にコピーする、というやり方でした。鉛筆ですから、住所が変わったりしたときには消して書き直します。
 でも、それをやっていたのは20年近く前のこと、その間に顧客の数もかなり増えていますから、ただ貼るだけとは言ってもかなり大変な作業でしたね。正直、もう二度とやりたくはないので、次回からはプリンターに頑張ってもらいましょう。というか、プリンターなんていつ突然に具合が悪くなるか分からないということをいやというほど味わった後ですから、本気で同じものをもう1台スペアで買っておこうかと考えているところです。こんな、印刷しかできないプリンター(いや、それが本来の姿なのですが)なんて、いつ廃盤になるか分かりませんからね。
 ニューフィルの仕事、「かいほうげん」の制作も、何かトラブルがあっても対応できるように、幾重にもバックアップをとった上で臨んでいます。とは言っても、今回は、他の人からの情報がメインですから、まずそちらをいただかなければ。でも、トップページに載るはずの案内は、きちんとWORDでレイアウトされたもの(フォントまで、同じにしてくれました)をいただけましたから、それをそのまま使えばいいのでとても楽です。そして、もう一つ、ほぼ隔号で連載されているコンサートのレビューも、おそらくこの週末には届くはずですから、普通だったら次の火曜日には印刷が出来上がっているはずです。ただ、これが実際に何ページになるかというのは、届いてみなければ分かりませんから、どんな長さになっても大丈夫なように用意をしておく必要があります。
 そこで、私が担当しているページをどうするか、ということで、まずは今練習しているマーラーについて、これを最初にやった時に、やはり「かいほうげん」に書いた昔のコンテンツを、ほぼそのまま横流ししてページを埋めることを考えました。ただ、いくらなんでもそのまんまでは面白くありませんから、その頃は出来なかった手法を駆使して、「音の出る」ページにしてみました。こんな感じのQRコードを印刷して、これをスマホでスキャンすれば音が聴けるという、いつか演奏会のプログラムでも使った手です。これ、実際に聴けますよ。
 それに加えて、前に載せた楽譜も一緒に載せるので、これだけで6ページも使ってしまいました。そうなると、届く原稿の長さ次第では、16ページには収まらなくなってしまいます。というか、いつも通りのものが来ることを考えると、すでにはみ出しているので、私の「おやぢの部屋」は載せないことにしています。ですから、ちょっと長めの原稿だったら、そもそも16ページでは足らないので、「おやぢ」を復活させ、もう1枚増やして20ページになってしまうかもしれません。
 そうなんですよ。こういうものは、4ページ単位で増減するものなんですよね。ですから、朝ドラの雑誌も1部あたりに紙を8枚使って「32ページ」になるんですね。ですから、300部印刷するには2400枚の紙が必要なはずですが、闇市で買ったあれだけの紙で足りたのでしょうか。半分に切ったってまだ足らないような。
Aventure Number : 2650 date : 2016/7/8


今日の禁断 スピリチュアル


 このところ、週末には必ず練習が入っています。半年ごとに行っている、室内オケの練習ですね。なんせ、はぼ1ヶ月で曲を仕上げてコンサートを開催するのですから、毎週やっても時間が足らないほどなのですが、いくらなんでも社会人でそれ以上の日程を入れることはできません。もちろん、みんなそれ以外にもずっと続けている団体での練習も他の日にはきちんとやっているのですからね。
 きのうは、その3回目の練習だったのですが、今回は曲目がかなり大変で、私はいまだにちゃんと吹けないところがあるという情けない状態です。まあ、本番までには何とかなるはずですので、もしおヒマなら、8月6日(土)の2時からパトナホールにいらしてみてください。
 そして今日は、合唱のコンサートです。いや、もちろん私が出るのではなく、聴きに行く方ですけどね。会場はなんと萩ホール、キャパ1200人といいう大ホールですから、普通の合唱団がそこを満席にするのはかなり大変なことですが、今日の合唱団は最近は団員も増えたようですし、今回のコンサートにはゲストも参加するというので、そちらの関係者なども当てにできるのでしょう。
 確かに、私はかなり早く着いたので2階席の一番前に座っていましたが、下の1階席を覗き込んでみると開演時にはほぼ満席になっていましたから、これは先月の〇民響と同じぐらいの入り具合なのではないでしょうか。2階席の埋まり方などを見て総合的に判断すると、800人前後というところでしょうか。
 ただ、今回のゲストの一人(一団体)として名前があった「〇葉〇址男声合唱団」というのは、今まであちこちで名前を聞いていた割には、私は実際に一度もその演奏を聴いたことがない、という不思議な合唱団でした。それが、私も前に入っていた「〇リンカ」という男声合唱団と一緒に演奏するというのですから、どんなことになるのか全く予想が付きませんでした。
 でも、2階席に座って文庫本を読んでいると、後ろから私の名前を呼ぶ人がいました。それは、この間一緒に「レリオ」を歌った〇枝くん、なんでこんなところに、と思ったら、彼はこの〇葉〇址と関係がある(団員だった?)のだそうです。そこで、私の疑問に答えていろいろと教えてくれましたよ。なんでも、この合唱団は主に「ストリートライブ」をやっているそうで、こんな風に普通のホールでコンサートの舞台に立つのはこれが初めてのことなのだそうです。そんな面白い団体だったんですね。
 まずは、本体の〇リンカの演奏が始まります。
 このホールでこの合唱団を聴いたのは初めてのことになるのでしょうか。オケの弦楽器などはとても柔らかに聴こえてきますが、男声合唱でも同じようにふくよかな響きがホール一杯に満ちています。これだけの人数ですから、それはかなり重厚なものでした。久しぶりに深みのある男声合唱の響きが堪能できたような気がします。
 そして、これが〇葉〇址。本当にみんな若いですね。オープニングも、「筑波山麓〜」で始まるのかと思ったら、いきなりカットされて軽妙なMCが始まる、というエンターテインメントに徹した演出、さすが、ストリートで鍛えた合唱団です。演奏もとても緻密で、適度にネタを入れながらも決して肝心なところは外さないという手堅さ、まるで「お江コラ」のようなキャラですね。音色もとても明るくて、爽やかです。
 〇リンカは、負けじとファッションで勝負、ソリストの〇橋さんは、最初はタキシードでしたが、最後の曲になってこんな風に化けてました。
 そして、合同演奏です。いやあ、70人近くの、とてもよく訓練された男声合唱、最高でした。私が合唱を始めたのは大学に入った時でしたが、その最初の演奏会がこのホール(内装が変わる前)でした。その時には、おそらくこのぐらいのメンバーがいたはずです。そんな思い出も重なって、なにか胸が熱くなるようなコンサートでした。
 プログラムを見たら、団員の中にもう遠くに転勤になって団を離れたはずの人の名前がありました。わざわざ新幹線で練習に通ったのかな、と思って顔を探したのですが、ずっと見つけられませんでした。歌っていれば絶対に分かる顔なので、出演は取りやめたのかな、と思ってたら、この合同ステージにだけ乗ってました。
 あのソフトなバリトンが聴こえてくるようですね。
 客席からロビーに出た時にいきなり呼び止められたので顔を見たら、どっかで見た顔なのにその人のことを思い出せませんでした。でも、適当に話を合わせているうちに、大学の時の合唱団の同期だと分かりました。彼は、今でも合唱を続けているはずです。
Aventure Number : 2651 date : 2016/7/10


今日の禁断 マーラー


 きのうは、「かいほうげん」の印刷の日でした。できるだけ早い時間から始めたかったので少し早目に職場に向かいます。前の日に家に持ち帰っていたゲラに最後のダメを押したものを元に、最終校を作って、いよいよ印刷が始まります。なんせ今回はいつもより4ページ多い20ページ、5枚の両面印刷ですから、時間もかかりそうです。
 手順としては、プリンターの横に長机を置いて、印刷が終わった紙を1枚ずつ折り、それを5枚まとめてホチキスで綴じる、というものです。4枚の場合は、その手順でやっているとだんだん印刷のペースが早くなって紙がたまってくるので、ホチキス綴じを一時中断して折り方作業に戻るということになります。結局は、印刷が全部終わった時には、まだ折られてもいない紙がたくさん残ってしまう、という状態ですね。
 それが5枚になった時にはどうなるのでしょう。予想としては、印刷するのが1枚多いのでそれだけ時間がかかるのに、綴じる時間はそんなにかかりませんから、うまくしたら印刷が終わることには、綴じ待ちの状態になってしまっているのでは、という感じでした。実際に作業を始めると、ほぼ、作業が全く待ち時間がなく続くという状態でしたね。つまり、全く手を休める暇はないけれど、どこかで作業が滞るということはなく、見事な流れ作業(一人でやってますが)が展開されていたのです。
 ただ、途中で本来の仕事の打ち合わせなどでちょっと手を休めてそっちに向かなければいけない時がありました。そうすると、どんどん印刷された紙がたまっていって、いくら製本してもたまる量の方が上回る、という「平衡がくずれた」状態になってしまいましたね。ほんの数分だったのに、このロスは大きかった。結局、印刷が終わった時には、まだ綴じていないものが10部ぐらい残っていましたね。その時時計を見たら始めてからちょうど2時間。脇目も振らないで作業をしていたら、たった2時間で終わってしまうんですね。いつの間にか、という気がします。正直、作業をやっている時の記憶があまりありません。無意識にトランス状態になっていて、時間がたつのが分からなかったのでしょうね。こんなのって、いいですね。夢中になってフルートを練習していたら意識がなくなっていて、気が付いたらシベリウスの「ファシラファレファレシラ」という高音のパッセージが吹けるようになっていた、なんてことがあるといいのですがね。
 印刷が終わったころにメールを確認してみると、今度の定期演奏会のチラシのゲラが届いていました。さっそく間違いをチェックして、練習の時に担当の方に口頭で伝えました。ですから、それはまだ公表できるものではなかったのですが、団長あたりは「今日あたり、ネットに上げてくれるでしょう」と、みんなの前で私のことを煽っていましたね。その時はもちろんまだアップする気はなかったのですが、ちょっと別のやり方で、チラチラ露出していくのもいいかな、と思えてきたので、訂正が入っていない部分だけを撮った写真をFacebookページにアップしておきました。これで、チラシに対する期待はいやが上にも高まってくることでしょう。
 今日になったらちょっと時間が空いたので、今度はそのFacebook用のカバーを作ってみることにしました。素材はチラシの中にあるので、それを組み合わせて、カバー独自のレイアウトにうまく合致するように作ってみました。私のFacebookでは、8月のコンサートが終わったらこれに差し替える予定です。ニューフィルのファンの方は、ぜひご自分のカバーに使ってみては。
 ただ、これは、私のPCでは思った通りの配置に収まるのですが、OSやブラウザによってはこんな風に表示されるものもあるそうなのですね。
 でも、こんなのにいちいち対応していたのではどうしようもないので、これは無視することにしました。不愉快なことがあった時には、無視するのが一番です。
Aventure Number : 2652 date : 2016/7/13


今日の禁断 シューマン


 1年以上前に「タケノコ掘りたいかい?」の写真を撮ってサイトにアップしたら、なんだか服装のせいなのでしょうか、ちょっとおなかがうっすらと膨らんでいるように写っていました。まあ、それは私の目の錯覚だろうと思っていたのですが、それを見た知人が「なんだか、おなかが出てきたんじゃない?」なんて言い出したものですから、俄然そんな現実に直面しなければならなくなってしまいました。
 考えてみれば、毎年の定期検診の時のメタボ検査でも、胴回りがあと1センチで許容量を超えるというところまで来ていましたから、どうやらそんな体型に本当になってきているようなのですね。体重も、ヘタをしたら65sぐらいになっている時もありましたし、風呂上がりの体を横から鏡に映してみると、それは紛れもない「肥満体」なんですよね。昔からそんなに太れない体質だと勝手に思っていたので、別に食べるものとかにはあまり気にしないでいたのに、やはり人間、太るときは太るもんなんですね。
 それからというもの、別にダイエットというわけではないのですが、極力甘い炭酸飲料などは控えるようにしてみました。今までだと、ジンジャエールの500mlボトルを1日1本ぐらい飲んでいたものをスッパリとやめて、炭酸水だけを飲むことにしたんですね。それと、マンションの階段を、昇りはちょっと辛いので、せめて下りだけでも、と、階段を使うようにしました。下りとは言っても7階から降りますから、手すりにつかまって踊り場を遠心力で曲がったりすると、けっこうな運動になるんですね。
 そんなことを続けていたら、なんだか体が軽くなったような気がしてきました。実際、ジーンズなどはもうウエストがユルユルになってますしね。あと、ステージ用のタキシードを買った時に、「あなたの体型ではAB体でなければ入りませんっ!」と言われて、仕方なくそのサイズにしたのですが、最近はもうなんだかダブダブのような感じがするようになってきましたし。
 ですから、体重計に乗るのが楽しみになってきました。特に、オケの練習が終わった後などは、もう神経を使い切ってヘトヘトになってますから面白いように体重が少なくなっているのですね。それが最近はほぼ60s台に落ち着いてきました。最少だと60.3s、あと少しです。
 そして、火曜日に練習が終わってから、家へ帰ってお風呂に入り、体重を測ってみました。そうしたら、
 ついに、私にとっては、何年ぶりかの50s台になっていましたよ。この数字を見ただけで、もう別人になったような気分ですね。
 でも、これはあくまで練習後に測った時の体重であることは忘れてはいけません。おそらく、普通の日に夕ご飯をおなか一杯食べた時にはもっと増えているはずなのでしょうね。でも、そういう時には私は決して体重計には乗りませんから、それがどのぐらいなのかは全く分かりません。
 今日は少し時間があったので、3月にやった室内オケの録音を編集してCDにするという作業をやってみました。今までずっと私がこの仕事をやらせてもらっているので、誰よりも早く(指揮者よりは後ですが)・・・とは言っても、もうだいぶ経ってしまいましたが・・・録音を聴くことができるのが楽しみです。この時にはシューベルトの「グレート」で1番を吹いていたのですが、最初にフルートが出てくるところで私の音が聴こえてくると、なんだかとてつもないエネルギーみたいなものが感じられたのには驚きました。たぶん、このホールの音響が素晴らしいのでそんな風に聴こえるのでしょうが、自分のことながら「このフエすごい!」って思ってしまいましたね。
 これも含めて、この室内オケの録音は全部HDDに入れてあって、それをついでにfoobar2000で聴いてみたら、別のホールで録音した最初のコンサートの時のフルートは、それほどのことはありませんでしたね。8月6日のシベリウスは、どんなふうに録音されているのでしょうか。
Aventure Number : 2653 date : 2016/7/15


今日の禁断 マーキュリー


 きのうは、「杜の都合奏団」の練習でしたが、いつもの市民センター系ではない、ちょっと珍しいところで行われました。それは、こんなところ。立派なオルガンまで設置されているとある礼拝堂です。
 これは、さる大学のキャンパスにある礼拝堂、よくコンサートなどにも使われているのですが、私はここに来たのは初めてです。というか、だいぶ前にBCJがここでコンサートを開くと聞いて、間近でもチケットは入手できるだろうと多寡をくくってプレイガイドに行ってみたら、「だいぶ前に売り切れましたよ」とバカにされてしまいました。
 というわけで、なんか因縁のある場所なのですが、やっとそんなところに実際に入っただけではなく、そこで演奏までできるということになったのですよ。木管が少しパートが欠けていたのでつらいところはありましたが、ソロなどはとても豊かな残響があって気持ちよかったですね。
 もちろん、そんなことが出来たのは、何らかのコネがあったから、メンバーの中にこの大学の職員の方がいらっしゃったのですよ。実はきのうは最初に弦楽器だけの練習があって、私たちは後から参加するようになっていました。少し早目に行ったら、この礼拝堂の地下にある「音楽室」が待合室になっていて、そこで時間まで待機したり音出しができました。その部屋の隣は準備室になっていて、職員の方に入れていただいたら、そこにはCDやLDが保存してあるのですが、その中になんとLPや、さらにはSPまでありましたよ。とても保存状態が良く、袋は無傷でしたね。
 そのSPは、ワインガルトナー指揮の「第9」。数えてみると14枚のSPがそれぞれ袋に入れられて、それらが本のようになって綴じてありました。こういうパッケージ、なにかに似てません?そう、これはまるで写真のアルバム。1曲分をまとめるとまるでアルバムのようになるので、それがLPになって1枚に収まるようになった時、それを「アルバム」と呼ぶようになったのです。ためになったでしょ?
 ここに行く前に、わりとそばにある大きなユニクロに行ってみました。お気に入りのリネンのシャツが、そろそろ安売りをしているんじゃないか、と思ったのですね。そうしたら、確かに1000円引きになっていたのですが、それは一部だけ、欲しかったブルーは下がってなかったんです。仕方がないので、こんな、「レーベル」がプリントされたTシャツを買ってきましたよ。
 見る人が見れば、私がこれを欲しがったわけが分かるはず。DECCAのこの品番は、ストーンズの「Let It Bleed」なのだそうです。
 これを見た愚妻が、「ひとりで行ったのはずるい!」と言い出したので、今日も同じユニクロに連れて行きました。そうしたら、バッタリFくんに遭遇。おしゃれな彼がこんなところで買い物してるなんて。
Aventure Number : 2654 date : 2016/7/17


今日の禁断 ケーラー


 この間の日曜日の「クラシック音楽館」の最後の方で、仙台フィルの活動のドキュメンタリーが放送されていましたね。2011年のあの大震災の影響をもろに受けた仙台市にあるプロのオーケストラとして、仕事場であるコンサートホールは完全に閉鎖され、もちろんクラシックのコンサートなどはそもそも全く期待されていないという状況にあって、彼らがどのようなことを考え、どのような活動を行っていたか、という記録です。この「復興支援コンサート」については、リアルタイムに情報が入ってきましたから、彼らがそのようなことを非常に熱心に行っていたということは知っていました。しかし、実際にその映像をきちんと見たのは、これが初めてのような気がします。
 そんな貴重な映像の最初のものは、そもそもの始まりだった「見瑞寺」でのコンサートです。佐藤寿一さんの指揮で行われたこのコンサートで演奏されていたバーバーの「アダージョ」や、菅英三子さんのソロによるバッハ/グノーの「アヴェ・マリア」など、おそらくここでのハイライトといえる部分をたっぷり聴かせてくれた上で、聴衆の涙ぐむ姿を丁寧に映していた映像は、まさに感動的でした。
 ただ、私にとっては、この「見瑞寺」という場所が、かなり思い入れがあるものですから、それとは別の意味での感慨がありましたね。この番組の中では全く触れられてはいませんでしたが、このお寺は仙台フィルが発足した時、まだ「宮城フィル」という名前だった頃の指揮者を務めていた(のちに理事となります)方が住職だったところです。それで、まだ私がフルートを本格的に始めて間もないころ、職場つながりでこの方から「吹きに来てみない?」と誘われて、ちょっと行ってみたのが彼らがその頃練習場に使っていたこの見瑞寺だったのです。「お寺でオーケストラが練習」などというと、まるで東昌寺みたいに畳敷きの大広間の襖を取っ払って、みたいな印象がありますが、こちらのお寺はそんなのではなくちゃんとした床がある会場がありました。その住職さんの奥様がダンサーで、境内にダンススタジオをお持ちになっていたのですよ。私がそこに行った時には、別の部屋からパイプ椅子やなんかを運んできて、セッティングをしていましたね。この時期は、まさに宮城フィルがプロとして再スタートする直前のことだったので、フルートにもちゃんとしたプロの奏者が入ってきて、私はすぐにお払い箱になりましたね。まあ、そこで2,3回練習に加わっただけで、とてもこれではオーケストラはやっていけないとはっきり分かったので、そのあと、ちゃんとした先生について一から勉強し直すことになるのですが。
 この番組の中で、仙台フィルの団員の方々がインタビューに答えて震災当時のことを語っていたことは、同じオーケストラをやっているものとして、私たちにも共通したものがあるように思えました。しかし、決定的に違っていたこともありました。それは、彼らはこの震災で「オーケストラがつぶれるのではないか」と語っていたことです。考えてみたら、ニューフィルの人たちで、そんなことを思っていた人なんかいなかったのではないような気がします。あくまで趣味として本業の合間を縫って活動しているだけのことですから、そもそも「つぶれる」などという発想は湧いてきませんでしたね。まあ、いろいろ困難な状況にあって、多少参加者は減ったりすることはあっても、オーケストラ自体は当面は演奏会を開くことは出来なくても、いずれはまた再開できるだろうと思っていたのではないでしょうか。
 しかし、オーケストラという「職業」は、確かに他の確実に「世の中の役に立つ」職業とは違って、こんな状況では存続する意味すらもなくなってしまうものなのかもしれません。そのような危惧は、プロだからこそ抱くものなのでしょう。そんな中で、自らの職業の社会的な意味を問い直し、その答えを求めて果敢にその社会に働きかける、そんな、今まで誰も向き合うことのなかった問題に真摯に挑んでいたプロの音楽家たちの姿が、そこにはありました。
 最後に、次週の予告がありましたね。それは、そんな仙台フィルが、これまでの各方面からの支援のお返し、という意味で開催した東京でのコンサートのライブ。なぜか、合唱で私も参加していましたから、画面のほんの片隅には出てくるかもしれませんよ。おそらく、ベルリオーズの「レリオ」をNHKが放送するなんて、初めてのことなのではないでしょうか。今度の日曜日の夜9時から、合唱の出番は後半です。
Aventure Number : 2655 date : 2016/7/20


今日の禁断 ベーム


 きのうの「おやぢの部屋」では、懐かしいアイテムをご紹介させていただきましたが、その中でもっと書きたいことがあったのを、字数の関係で削除しなければいけませんでした。別に、ただのブログですから、そもそも「字数制限」なんてあるわけはないのですが、私が勝手に1回分は必ず1500字から1600字の間にまとめるという「制約」を設けているものですから、それに従っているだけのことです。こういうフォーマットを決めておくと、意外と楽に書けるようになるんですよね。それと、たまにこれをニューフィルの「かいほうげん」にコピーして使うこともありますから、そのちょうど1ページ分に収まる字数だ、ということもあります。
 ということで、はみ出してしまった部分を、せっかく思いついたのでこちらに書いておきましょう。
 あのアルバムは久しぶりにきちんと聴いたのですが、そこでパパゲーノが歌うアリアのバックに「グロッケンシュピール」のオブリガートが入っています。それについて、以前こんなトークを作っていたのですが、SACDで改めて聴くと、それがグロッケン(鉄琴)とチェレスタの両方を使って演奏されていることがはっきり分かります。左手の部分をチェレスタ、右手の部分を鉄琴で弾いているのですよね。ただ、このアリアの「3番」になると、和音を押さえるようなところがなくなるので、そこでは鉄琴だけで演奏しているようでした。同じように、第1幕のフィナーレで、モノスタトスたちが踊り出すところでも、鉄琴だけで演奏されていましたね。この時代、「キーボードグロッケンシュピール」という楽器はまだ「復活」されていなかったので、普通はチェレスタで代用するところを、このようにオリジナルの音に近づけようという試みもあったのでしょう。
 ところが、よく考えてみると、そんな20世紀の半ばでも、「キーボードグロッケンシュピール」と呼んでも構わないような楽器はしっかり存在していたのですよ。それは、「ジュ・ドゥ・タンブル(Jeu de timbres 正確には Jeu de timbres a clavier」という楽器です。フランス語で「鍵盤の付いた鉄琴」という意味ですね。例えば、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」のスコアには、
 このように、その楽器の名前が書いてあります。どんなところで使われているかというと、「第2組曲」の最初の「夜明け」で最高に盛り上がる部分で、チェレスタと一緒にキラキラした音を提供しています。
 始まってから4分少々経ったあたりでしょうか。CDではなかなか聴こえませんが、初期のDECCAの録音、例えばピエール・モントゥーとロンドン交響楽団との録音などでははっきり聴こえてきます。それともう1か所、曲全体のエンディングでも楽譜上では大活躍していますが、他の楽器も目いっぱいがんばっているので、ほとんど聴こえません。
 この楽器は、チェレスタを発明したミュステルが作ったものです。外観はチェレスタとそっくりです。
 おそらく、先ほどのページで「キーボードグロッケンシュピール」となっていた演奏でも、実際にはこの「ジュ・ドゥ・タンブル」が使われていたのかもしれませんね。ただ、この楽器はモーツァルトの時代のキーボードグロッケンシュピールに比べると、やはり洗練された音になっているのでしょうね。
Aventure Number : 2656 date : 2016/7/22


今日の禁断 ベルリオーズ


 最近、Facebookページのカバーのレイアウトが変わったようですね。今までは、基本的に普通のFacbookのように、カバーの左下にプロフィールがかぶさる、というものだったのですが、今ではそれが完全に分離して、こんなことになっています。よそのページですけど。
 こういう風に変わったことが分かったのはつい最近なのですが、それは私のPCの場合だけで、実はMacあたりではもうちょっと前から変わっていたらしいというのは知ってました。つまり、OSによってレイアウトが違っていた状態がしばらくの間続いていたのでしょうね。もちろん、Facebookのことですから、それがいつからすべてのOSに適用されるのかなんて情報は伝わってきませんから、その時点でチラシのパーツを使わせていただいて私が作ったニューフィルの定期演奏会仕様のカバーは、普通にプロフィールで隠れる部分には文字情報が含まれていないものでした。
 私の場合ニューフィルのFacebookページを覗くのは新しい書き込みをするときだけですから、そんなに頻繁なことではありません。ですから、いったいいつから変わったのかは全く分からないんですが、きのう見てみたら、見事に変わってしまっているではないですか。つまり、この間抜けな隙間の空いたカバーが、何日かの間表示され続けていたということですね。もうすぐにでも直したかったのですが、これの元になったレイヤーは職場のPCにしか入ってないので、今日までほったらかしておくしかありませんでした。
 そして、今日になって作り直したのが、これです。
 使える空間が広がったので、チラシにはあった指揮者の写真も入れました。さらに、前はレイアウトの制限があったので、マーラーの顔を裏焼きにしたのですが、ここではちゃんとオリジナル通りになっています。つまり、こうなれば作ったものがそのまま表示されるのですから、デザインの自由度がはるかに上がります。というか、やはりFacebookページというのは宣伝用のツールなのでしょうから、最初からこのようにするべきだったんでしょうね。これがまた元に戻らないことを、祈るばかりです。
 ところで、夕べの「クラシック音楽館」はご覧になりましたか?私は、普段はこの番組をリアルタイムで見ることなどまずないのに、始まると同時にかじりついて見てしまいましたからね。仙台でもサントリーでも、前半の「幻想」の時はリハーサルも含めて全く目にすることはできませんでしたから、これが初めて。あんなことをやっていたなんて初めて知りましたよ。ただ、ハープは4台用意されていて、我々の入るリハーサルの時にそのうちの3台は片づけていたので、それが本番では4台編成になっているのだけは知ってました。これはサントリーだけのバージョンですから、ハイレゾで聴いていた仙台とは音も違っているはずですね。確かに、その4台のハープがフィーチャーされた第2楽章はゴージャスの極みでしたね。
 そして、番組の上ではあたかも連続して演奏されたように「レリオ」が始まりました。これはなかなかすごいこと。本番ではまず不可能なことでしたから、こんな風にして作曲家が意図したとおりに見れるというのは、感激ものです。合唱が入るカットも、さすがNHKという手慣れたものでしたね。合唱が見えてほしいという時には、きちんと頭から合唱のアングルに変わっていましたからね。
 ただ、私が立っていたところは、ちょっと微妙な位置だったので、もう1人分カメラを振ってくれれば入るのに、というカットがいくつもあったのは残念でしたね。あとは、ステージの上から合唱がいたP席を撮っている無人のカメラがあったのですが、そこからのアングルだともろに前にいた〇枝くんの顔が私と重なってしまって、私のちいさな顔はまるまる隠れてしまっていましたね。
 でも、それなりには全身が映っているようなところもあって、「すぐに分かったよ」みたいなことをいろんな人に言われたりしましたね。でも、「ソリストが暗譜なのに、なぜ合唱は楽譜を見ているの?」と言ってる人もいました。確かに、あの「山賊の歌」だけは暗譜で歌いたかったですね。仙台では暗譜でしたから。
 それにしても、テレビを見ながらつい歌を口ずさんでしまう私。3か月も経ったのに、まだしっかり覚えているなんて。
Aventure Number : 2657 date : 2016/7/25


今日の禁断 ディズニー


 7月ももう最後の週に入って、なにかと押し迫った感じになってきています。というのも、8月の初めには1年中で最も忙しい職場の行事を控えているからです。その準備を始めるにはまだ材料がそろっていないのですが、そのほかのことで出来ることはしっかり今のうちにやっておかないと、その時になってあわてることになるのは毎年の経験でわかっているので、そろそろ始めなければいけません。とりあえず、お客さんに配るものを入れておく白い袋に当社のロゴを印刷したシールを作って張り付けることあたりから始めてみましょうか。と思って、その袋が入っている箱を開けてみたら、前回この袋を使った時にシールだけ印刷したものが大量に入っていました。私の仕事はこんな感じ、いつも先のことを考えて、前々からできるだけの準備をしておくようにしているのですが、いざそれをやり始めるころにはそれをやったことをすっかり忘れてしまっているのですよ。自分ではやった覚えがないのに、いつのまにか誰かがしっかり準備していてくれた、そんな感じでしょうか。ですから、それを忘れて「あれをやらなければいけない」と焦っていた私は、いったいなんだったのか、と思ってしまいます。
 そんな感じで、もう来週の週末に迫ってきた「杜の都」の本番のためのプログラム・ノーツも、きっとだいぶ前に書いたものがどこかに残っているはず、とPCの中を探してみたのですが、いくら探してもまだ影も形もありませんでした。こればっかりは、書いた覚えが本当に全くなかったので、実際にも書いていなかったんですね。そうなると、遅くても今週中には書き上げないことには、各方面にご迷惑をかけてしまいますから、一つ本腰を入れて書いてみようじゃないか、と、おとといからぼちぼち書き始めてみました。
 なにしろ、私にとっては専門外のジャンルの作曲家ばかりですからかなり辛いものがありますが、家じゅうにある資料を総動員して、何とかそれらしいものが出来上がりました。下手をしたら今週中には終わらないのでは、と思っていたので、これは快挙です。あとは、校正をしっかりやって納品です。
 「本業」のニューフィルの方も、もうこの土曜日にはチラシとポスターの印刷が終わって団員の手にわたりますから、いよいよ広報係としての私の仕事も佳境に入ります。このチラシの画像自体は、もう公式サイトやFacebookにアップしてありますので、ネット上では出回っていますが、ここでまず実体のあるポスターの姿を体験していただこうと、毎回おなじみの公共の場への展開を行ってみました。今回貼付を快諾してくださったのは、広瀬通りと一番町の交差点の東映ビルさんです。なんてね。
 いつもは平らなところに貼り付けているので簡単なのですが、これは、貼り付ける場所が湾曲しているので、ちょっと苦労しましたね。でも、おかげでスキルも上がりましたから、これからはどんなところでも貼り付けられます。
 ここで使ったビルの画像は、実は6年も前のものでした。これをFacebookにアップしたら「これ、どこ?」などと聞いてきた人がいたので、今の同じ場所の写真をストリートビューで探してみました。
 震災前、震災後、ということになるのでしょうね。隣のビルなどが変わっていますし、このビルのテナントもずいぶん変わってしまいました。それと、ちょっと分かりずらいかもしれませんが、歩行者用の信号機が、今では残り時間を示すことができるものになっていますよね。
Aventure Number : 2658 date : 2016/7/27


今日の禁断 ビゼー


 あさっては東京都の知事選挙なんですね。連日ニュースでは候補者たちの演説の様子が紹介されていますが、結局何のかんのと言っても最後は自分の名前を連呼するだけになってしまうのですから、いつまで経ってもこの世界には進歩というものがありません。でも、たとえば昔はなかったインターネットなどでは、今度はあからさまな他の候補に対する悪口雑言であふれかえっていますから、これも読むに堪えません。こんなに堂々と他の陣営を貶める文章ばかり垂れ流しているのですから、まさに無法地帯、こんなことをさせる候補者たちはそろいもそろって人間としての最低の資質に欠けているとしか思えません。そんな人の中の誰かが結局知事に収まるのですから、たまったものではありませんね。ま、私には何の関係もないよその世界の出来事です。
 同じ関係のない世界だったら、ウィーンあたりにでも行ってみたいものです。知人の中には夫婦そろってヨーロッパに行ってきたなんて人もいますから、ちょっと悔しくなりますが、テレビでだったら簡単にそこに行った気分になれます。
 それは、毎年今頃BSで放送されるウィーン・フィルの夏の野外フェス、広大なシェーンブルン宮殿の中でのコンサートです。なんたって、この映像ではオーケストラの演奏よりもまわりの風景を映している方がはるかに多いという構成ですから、最初のうちは抵抗がありましたが、今ではその方がこの広々とした景色が楽しめていいかな、と思うようになってきました。最後には花火まで上がりますからね。
 今年の指揮者は、セミヨン・ビシュコフ、ソリとしてラヴェック姉妹が出るので、その関係なのかもしれません。この人の顔を見ると、いつも「アナゴさん」を思い出してしょうがないのですが。
 この唇ですよね。ただ、このキャラは原作には登場してなくて、アニメででっち上げたものですから、そもそもわたし的には違和感がありました。正直、これは原作に対する侮辱です。いや、そもそもこのアニメ自体が原作とは全く無関係な駄作なんですけどね。
 いや、ウィーンから世田谷に話がとんでどうするのでしょう。ウィーン・フィルに戻すと、このコンサートの曲目は、ラヴェック姉妹がプーランクのコンチェルトをやるということしか知りませんでした。そこで、まずイントロとして「アルルの女」の「ファランドール」が始まったわけですが、そこでフルート・ソロが出てきたときにアップになったのがこの人でした。
 去年の「ニューイヤー・コンサート」でピッコロを吹いていた、おそらくウィーンフィルでは初めての女性の木管の正団員(今年はファゴットにも女性がいましたね)カリン・ボネッリが、なんと1番フルートを吹いていましたよ。いつの間に首席に昇格したのでしょう。
 ですから、この後コンチェルトが終わると今度はラヴェルの「ダフニスとクロエ」だ、とタイトルが出た時には、すごいことだと思ってしまいましたね。彼女が、あの大ソロを吹くのでしょうか。
 でも、始まったらそこにいたのはシュッツでした。当然ですね。前半はあまりソロはないので、かるくボネッリに任せて、ここで真打登場という感じなのでしょう。いやあ、このソロは素晴らしかったですね。私は、ウィーン・フィルの3人の首席奏者の中では、このシュッツが一番好きです。
 ボネッリ(確か、シュッツのお弟子さん)はこんな風に2番を吹いてました。ピッコロはブラインシュミット(これも素晴らしいソロでしたね)、アルトの人は良く見かけますが団員名簿にはありません。
 このシーンはエンディング近く、それこそ「ジュ・ドゥ・タンブル」がどこかにないかと画面を探し回りましたが、その姿を見つけることはできませんでした。音だけは派手に聴こえてくるのに。
Aventure Number : 2659 date : 2016/7/29


今日の禁断 マーラー


 先週の週末は、本当に忙しく過ごしました。基本的にその2日間は、ニューフィルの指揮者練習だったので、それだけで十分に忙しいわけですが、それに加えてなんやかやと。
 まず土曜日は、「キリンアルカリイオンの水」が箱買いで安いというので、近所のスーパーに朝一で行って買ってきました。6本入りが300円台なんてなかなかありませんからね。お一人様2箱限りというのですが、最初は普通のレジで2箱、それを車に運んで、さらにセルフレジで2箱と、全部で4箱買ってしまいました。それを家まで持って帰るだけで、もう大汗をかいてしまいましたよ。
 そして、まずはお昼前に、旭ヶ丘で出来たばかりのチラシとポスターの袋詰めの仕事です。団員にチケットを渡すためにチラシとチケットを数えて袋に入れるという作業ですが、そこで広報用のチラシとポスターのセットも一緒に作ってしまおうというイベントです。そこで、誰にどこに置いてきてもらうか、というようなリストを渡して、市内のすべての市民センターなどに配布する準備が整うわけですね。
 それが終わると、指揮練の会場、街のど真ん中にあるエルパークの6階に向かいます。そこで私は、せっかくホールの担当者がマイクをセットしてくれたので、そこからの出力をレコーダーに入れて、練習の一部始終を記録します(その録音は、すでに公式サイトにアップしてあります)。ただ、あとでモニターしてみたら、ところどころにドロップアウトがありました。どうやら、あちらで用意してくれたケーブルが、軽く断線していたみたいですね。
 あとは、降り番の時に写真撮りです。たくさん撮ってその場でiPhoneに転送してFacebookページにアップしたのですが、写真を選ぶ時にカメラのモニターしか見れなかったので、あまりいい写真を選ぶことが出来ませんでした。これなんかはFacebookに載せたのよりずっといいですね。
 あとは、これなんかも、鋭い目つきがリアルですね。
 この日は、終わってから指揮者を囲んでの懇親会があったのですが、私は重い荷物をもって車まで歩くのが大変だったので、遠慮して体力を温存することにしました。そこで、写真だけでも誰かに撮ってもらいたいと思っていたら、Nさんが名乗りを上げてくれてので、カメラを預けてお任せで撮っていただくことにしました。その模様は、やはりFacebookページにアップしてあります。
 Nさんに預けた写真をチェックしてみたら、こんなヘンなのが入ってました。Nさんて、結構お茶目なんですね。
 日曜日は、午前中は降り番だったのに、ちょうど自宅の網戸の修理を頼んでいた業者が都合がいいというので、まずはその応対をさせられました。そして、午後の練習に間に合うように、旭ヶ丘の駐車場に車を置いて、地下鉄でエルパークに向かいます。久しぶりに乗った地下鉄ですが、車内放送で「席をお譲り下さい」みたいなことを言っているな、と思っていたら、「お酒を呑んだ方には、席を譲りましょう」と言っていましたよ。なんで、酔っ払いに席を譲らなければいけないのか、全く意味が分かりません。聴き間違いかと思って、もう1回それが流れるのを待っていたのですが、結局降りるまでそれは聴けませんでした。本当はどうだったんでしょうね。
 旭ヶ丘に車を置いたのは、ニューフィルの練習が終わってから、今度はそこで「杜の都」の練習があったからです。なぜか、フルートは私一人、シベリウスはともかく、シューマンの1番を通して吹いたら、もう本当に嫌になるくらい音符が多いのには、驚きましたね。「一日中オーケストラの練習をしていた方には、席をお譲り下さい」なんて言われてみたいものです。
Aventure Number : 2660 date : 2016/8/1

16/8/3-16/9/16