2621(16/5/6)-2640(16/6/15)

今日の禁断 アトモス


 最近、私のiPhoneを使ってFacebookに投稿しようとすると、それがなかなか反映されないようになっています。アプリのバグかなんかでしょうかね。最新のバージョンにアップデートしてあるんですけど。ですから、もうそれは見限って普通のブラウザから投稿するようにしています。それだったら瞬時にアップされますからね。
 でも、たまに今までの習慣でiPhoneで撮った写真をそのままFacebookアプリでアップしてしまうこともあります。そうすると、下手をすると丸2日ぐらい経った頃にやっとアップされる、なんて間抜けなことが起こってしまいます。それよりも間抜けなのは、もうアップされないのだと思って、普通にPCや、ブラウザでアップしてしまったりすると、そのあとでアプリ経由のものがアップされてしまうこと。すごく恥ずかしいですね。
 きのうも、地下鉄の駅で撮った写真をついアプリでアップしてから、まずかったことに気づきました。やはり写真はいつまで経ってもアップされません。ですから、それはFacebookはあきらめて、こちらの「禁断」のネタにしようと写真を用意していると、突然その写真がアップされたではありませんか。こまりますね、こういうの。それは、こんな写真です。
 自転車が道路の右側を走ってはいけなくなったのは、2013年の12月からでした。それまでは、「路側帯」という、車道に線だけ引いてさも歩道のように見せている「なんちゃって歩道」では、右でも左でも走ることが許されていたのですが、それがこの時から、実情に合わせてこのように道路交通法が改正されて、施行されるようになったのですよ。当たり前ですよね。実質同じ道路を走る車両なのに、自転車だけ「逆行」が認められていたんですからね。ですから、これが決まった時はうれしかったですね。日本中の自転車乗りが、きちんとこの法律を守ってくれれば、もう運転している時に無駄なストレスを感じなくても済みますよ。
 ところが、それが決まっても、ほとんどの人はこのことを知らないのではないか、と思えるほど、「右側通行自転車」は相変わらず我が物顔で道路を走っています。せっかく改正されてもそれが周知されないことには何にもなりません。警察はいったい何をやっているのでしょう。そんなイライラが募ってはや2年以上、やっと当局は動き出してくれましたよ。最初は町内会のチラシみたいなものでしたが、なんと、こんな大きな看板が地下鉄のホームから見えるようになったんですから、うれしいですね。
 あとは、きちんとこれを守ってくれる人が増えてくれればいいのですが、相変わらずまっしぐらに車に向かって走ってくるバカな自転車乗りは後を絶ちませんね。そもそもこういうやつは、何を言われてもダメなんでしょう。雨の日に傘をさして乗るなんてありえない人もいくらでもいますし。いや、もっと言うなら、駅前の「禁煙」という立て看板のたっている植え込みのそばで堂々と煙草を喫っているどうしようもないバカも、いまだに棲息していますからね。
 そのあたりから見えるのが、7月ごろにオープンするパルコの2号店です。ちょっと前まで基礎工事をやっていたと思ったら、一夜にしてこんな建物が出来ていましたね。まずはお店の看板を付けるというあたりにしたたかなものを感じてしまいますが、その下にあるロゴにも注目です。ここにシネコンが入るという噂は聞いていましたが、どうやら「東宝シネマズ」が来るんですね。かつて駅前の映画館と言えば「東宝」という時代がありましたが(「ジュラシック・パーク」はそこで見ました)、そういう気持ちもあったみたいですね。何よりも、私が入ってほしいと思っていた「アイマックス」のスクリーンもできるというし、音も期待できそうですから、楽しみです。なんせMOVIXの音は最悪ですからね。
Aventure Number : 2621 date : 2016/5/6


今日の禁断 ブリテン


 この間駅前に行った時にぶらっとパルコ(もちろん、古い方)をのぞいてみました。行先はタワーレコードだったのですが、エスカレーターを昇っていくと「廃盤レコード&CD掘出し市」というポスターが目に入りました。最近レコードプレーヤーを新しくしたので、LPを手軽に聴ける環境は出来上がっていますから、新品ではなくこういうものも漁ってみたいな、という気持ちもあったので、そのままその会場に直行します。
 ただ、こういうものは大体クラシック関係はそれほどのものは見つからない、というのが、今まで同じようなところに行ってきた時に得られた経験値でした。実際、行ってみてまず目に入ったのが、70年台、80年代の邦楽の膨大なEP盤でした。正直、EPがこんなにまとまって置いてある場所に来たのは初めての経験です。それもなかなか興味はあったのですが、一応クラシックもチェックしようとしてそのコーナーに行ってみたら、ちょっとびっくり。なんだか、ほとんど新品同様の、帯まで付いているレコードがいっぱいありましたよ。しかも、もう会期は終わるころだというのに、それらはぎゅうぎゅう詰めになって展示されています。おそらく、クラシック関係を買っていく人なんていないんでしょうね。これはもうけもの、なんだか宝の山に行き当たったような感じすらしてきましたよ。
 おそらく、それらはまだ市場には出ていない「新古品」のようなんですね。「廃盤レコード」と言ってますから、文字通り廃盤になってレコード会社の倉庫に眠っていたものが放出されているのでしょうか。ほとんどが国内盤で、カラヤン/ベルリン・フィルのDG盤が大量にありましたね。そんなものには全く興味がないのですが、DECCAの「戦争レクイエム」の国内盤があったので、買ってきました。あともう1枚、やはりDECCAの最初期のデジタル録音によるLPも、「参考のため」にゲットです。本当は、例えばPHILIPSの国内盤で、スコアが一緒に付いているイ・ムジチの「四季」みたいな、以前持っていて手放してしまったものも「新品同様」のものがあったので欲しかったのですが、それは思いとどまりました。 
 この間の「おやぢ」に書いたように、昔のLPの音は、最新のハイレゾ・リマスタリングが施されたSACDをもしのぐものがあることに気づいてしまったところですから、この「戦争レクイエム」にも期待が高まります。ところが、これを聴いてみるとなんだか音が鈍いんですね。こちらのBD-Aに比べるとそれは雲泥の差、なんだか、間に1枚ヴェールがかかっているような冴えない音なんですよ。その理由は、おそらくカッティング・マスターの違いでしょう。このLPがリリースされたのは1981年、当然リイシューです。このころのDECCAはキングレコードが国内販売を行っていたのですが、DECCAの場合、カッティングまでをメーカーの責任と考えていて、日本にはテープではなくDECCAがカッティングを行ったメタル・マスターが送られてきていたはずです。キングではそれからスタンパーを作って、レコードをプレスしていたのですね。ところが、ちょうどこの前後に、DECCAはDG、PHILIPSと合併してPOLYGRAMとなっていて、日本での窓口もキングではなく別のPOLYGRAM系の会社(ロンドン・レコード→ポリドール)に変わってしまいます。
 ただ、その際に今までキングが販売してきたDECCAのカタログの一部は、引き続きキングが販売できるような契約が取り交わされました。それによって、しばらくの間はDECCAレーベルのレコードは日本では2つの会社からリリースされることになりました。ただ、やはりキングが扱うのは新譜ではなく、昔のアイテムだったので、レコードを出す際にももはやDECCAからのメタル・マスターの供給は断たれ、カッティングはキングが行うようになったのでしょう。このレコードのマトリックス・ナンバーを見ると、それは明らかに日本でカッティングされたものでした。その際に使われるマスターテープは、当然オリジナルが送られてくることはあり得ませんから、何度かコピーが繰り返された音の良くないテープだったのでしょう。当然、そこから作られたレコードの音も、あまり良くないものになっていたのでしょうね。
 左がその「戦争レクイエム」、日本盤のジャケットはこんなにダサかったんですね。右のLPはこの間の「おやぢ」でオルガンのSACDを扱った時に参照したもの。探してみたら、まだ手元にありました。これは、ドイツで作られたものに日本語のライナーを挟んで販売されたものですから、中身は「ドイツ盤」。久しぶりに聴いてみたら、最新録音のSACDにも勝るとも劣らないオルガンの音が聴こえてきましたよ。やはり、カッティングの差は大きいですね。
Aventure Number : 2622 date : 2016/5/8


今日の禁断 ロンドン


 きのうの「禁断」で書いた「参考のために」買ってきたLPは、ショルティが指揮したバルトークの「オケコン」の1980年に録音されたものでした。それは「高音質盤」みたいなコーナーにあったもので、「デジタル録音」というのが前面に押し出されていたものです。まさにデジタル録音がメジャーレーベルでも始まった時の空気を象徴するような売り方でしたが、それを裏付けるためにこんなスペック表がジャケットに印刷されていました。
 これで興味深いのは、DECCAが最初に採用したデジタル・レコーダーは16bit/48kHzというフォーマットだったということです。SONYが大々的に売り出していた、CDと同じ16/44.1ではなかったんですね。とは言っても、実質的にはCDとはほとんど変わらない規格なのでしょうね。ですから、それをLPにしてみたところで、当然アナログ録音にかなうわけがありませんから、予想通りなんと言うこともない音でした。弦楽器の音もまさにCDで聴けるような潤いのないものでした。
 そんな感じで、日本プレスと初期のデジタル録音という2つの面でLPの悪いところを身をもって体験してしまったので、それではあまりにLPに失礼だと思い、実はおとといもう1回中古レコードを見に行ってきました。この前はざっと見ただけだったのですが、詳しく見てみるとここには数か所のお店が出店していたようで、クラシックもそれぞれの場所に分かれておいてあったんですね。その、まだ見てなかったところを見てみたら、きちんと輸入盤も置いてあってなかなかいいものも見つかりました。これが収穫です。
 ミケランジェリのドビュッシーは、昔国内盤を持っていたのに友達のところでレコードコンサートをやるというのでもっていったら、わけのわからないスプレーをかけられて盤面がめちゃめちゃになってしまったという、悲しい末路をたどってしまいました。だからもう手元にはないのですが、同じもののCDを買ってもいまいちピンとこなかったので、いつかはLPを買い直したいと思っていたもの。これはドイツ盤でしたから、全く何の問題もなく、やはりCDとは全然違う音でした。あとはヴァルヒャのオルガン。割と新しめのコンピのようですが、やはりドイツでのプレスですから素晴らしい音でした。たぶん、昔「無伴奏」あたりでこれと同じものを頻繁に聴いていたのでしょう、なにかとても懐かしい感じがしましたね。今にして思えば「無伴奏」のオーディオはそんなにいい音ではなかったようで、それよりもずっといい音で聴けましたよ。
 さらに、さっき残念だったデジタルの「オケコン」(右)の前、1965年に録音されていたアナログの「オケコン」(左)も、キングの国内盤が見つかりました。これが、リイシューではありますがマトリックス・ナンバーを見るとしっかりイギリスでカッティングされたマスターが使われているようですから、期待が持てます。いや、それはまさに期待以上でした。針を下した瞬間、ちょっとしたサーフェス・ノイズに続いて聴こえてきたのは、紛れもないデッカ・サウンド、ヌケのいい音場と崩壊一歩手前の瑞々しい弦楽器の肌触りでした。これをこちらのシングル・レイヤーSACDと比べてみると、このLPの方がずっと生々しいんですよね。LPは出来たばかりのマスターテープの音がそのまま「固体」として保存されたもの、一方のSACDは、的確にデジタル化されてはいるものの、そのもとになったテープでは経年劣化が起こっていたもの、もしかしたらそのあたりの違いがきっちり音になって表れていたのかもしれませんね。LP恐るべし、です。ただ、「固体」であるLP自体の経年変化も、サーフェス・ノイズの増加というかたちで現れているのでしょうから、一概には優劣は語れませんが。
Aventure Number : 2623 date : 2016/5/9


今日の禁断 コントラバス


 ニューフィルの定期演奏会が終わって、次の定期に向けての練習が始まりました。きのうがその初練習、その間にいつもの火曜日が2回お休みになっていたので、かなり久しぶりです。その休みの間に、私にはやっておかなければいけないことがありました。それは、今度演奏するマーラーの交響曲第1番のための資料作りです。マーラーとかブルックナーの場合、楽譜には普通はイタリア語で書いてあるはずの演奏上の指示が、ドイツ語になっているんですよね。これが、普通の人は意外と苦手、そこで、別に得意なわけではないのですが、第2外国語でドイツををとったり、モーツァルトやワーグナーのオペラに親しんでいるうちにだいぶドイツ語に慣れてきている私が、その指示を訳してみんなに配るようになっていたのです。
 マーラーの1番も、17年前に末廣さんの指揮で演奏しています(あの時は、あまりに練習で弾けてなかったので、末廣さんにこっぴどく叱られてしまいましたね)から、その時にこんなのを作っていました。ですから、このデータはちゃんと残っていますし、なくてもこのPDFをそのまま印刷すれば済むはずなのですが、そんな「使いまわし」は私の主義に反します。それと、今回は指揮者から新しい改訂版を使って演奏するという指示があったのに、この間渡されたパート譜は改訂前の古いものをそのまま使ったカルマス版だったので、それを訂正する必要もあるでしょう。そこで、今回はそれを合体させたものを作ってみることにしました。楽譜の訂正箇所は、じつは17年前に楽譜についていた正誤表を訳したものをアップしてありましたし。ただ、この正誤表も、実はかなりいい加減だったことも分かっていて、そこまで訂正されていた別な資料も見つかったので、そちらを使わせてもらうことにしました。
 そんな作業を、連休中はずっとやっていました。これが結構手間取りましたね。指示の訳語は、前のものは楽譜に出てくる順に書いてあったものを、それではちょっと使いずらかったのでアルファベット順に並べ替えましたし、訂正表の方は逆に小節順だったので、きちんとパートごとに並べ替えたりしなければいけませんでした。その際に、ちゃんとやっていたはずなのに出来上がってみるとかなり間違っていたところがあったりして、校正が終わったのはもう練習日の前の日でしたね。
 それを、まず練習が始まる前に配りたかったのでいつもより少し早目に練習場に行ってみると、もうすでに何人かが来ていて椅子並べを始めていましたね。今度の指揮者は、オケの並びもちょっと特殊な「対向型」を要求してきましたから、それをまずきちんとセットしていたのでしょう。それと、以前から入団希望をされていて、指揮練を見学に来たりしていた方が、晴れて練習に参加するために、そのパートの誰よりも早くやって来ていました。気合が入っていますね。実は、彼は私の昔からの知り合いで、この間の「レリオ」も一緒に歌ったという仲だったもので、まずはいろいろ案内をさせてもらいました。彼はオーケストラは全く初めてなので、知らないことだらけ、楽器だけでなく、譜面台や椅子まできちんと持参していましたね。そういうものはこのオケの備品としてちゃんと用意してあるのを知って驚いていましたね。
 彼の他にも、きのうは弦楽器に新入団員、というか、再入団希望者がたくさん来ていました。ほんとに懐かしい顔も見えたので、うれしかったですね。
 ただ、新しい人がいる半面、これが最後の練習となって、お別れしなければいけないという人もいました。前に書いた「リアル栞子」さんですね。さぞや、名残惜しさで悲しんでいるかと思っていたら、かなりサバサバしていたので、ちょっと拍子抜け。おかげで私も、「涙のお別れ」なんてことにならなくて助かりましたよ。
 最後に、ヴァイオリン・パートで記念写真を撮っていたので、私も横から撮ってみました。栞子さんの手を、マーガレットさんがしっかり握っていましたね。
Aventure Number : 2624 date : 2016/5/11


今日の禁断 レコード


 今週の練習の時には、いつもの通り演奏会が終わった後の練習ということで、「懇談会」というものが行われました。そして、これもいつもの通り各パートの代表がそれぞれ「反省」やら「感想」を述べ、それを私は録音して、後日文字起こしをして次の「かいほうげん」のコンテンツにする、という手順が踏まれることになります。そんなことを毎回やっていますから、もうかなり仕事はルーティン化していて、ほとんど機械的に文字起こしをするようになっていましたね。
 そんな状態を見透かされたのか、その懇談会の中でさるパートの人が、「Yさんが文字起こしに困るように」などと言い出して、なんか前もって書いてあった原稿を読み上げ始めましたよ。それは、確かに長いもので、そのまま文字に起こせば2000字ぐらいにはなるのでは、というぐらいのボリュームでしたね。みんなはなんだかニヤニヤしながら聴いてました。それが終わったら、司会者が「これを、Yさんが3行にまとめます」などといったものですから、みんな爆笑です。こういうツッコミが成立するのは、いったいどういう状況なのでしょうね。
 実は、私は他の仕事があったので、この話の間はきちんと聞いていませんでした。そこで、恐る恐る録音を聴いてみると、確かにかなりの量でしたから、逐一文字起こしをしてそれでページを稼ぐのもいいかな、という気持ちが頭をもたげましたが、いくらなんでもそれは不自然だろうと、いつも通りの要約をしたコメントにまとめることにしました。
 そうすると、議事録に残す部分は実はそれほど多くないことが分かって一安心。それでも、書式にまとめてみると12行ありましたね。他の人はそれこそ「3行」ぐらいしかありませんから、まあかなりの分量だということにはなりますね。
 最大の難関かと思われていたその部分があっさり終わったので、全体の文字起こしはすぐに終わってしまいました。そうなると、ちょっと欲が出てきました。実は、今週「号外」を出したばかりですが、この議事録さえできてしまえば、本体の「かいほうげん」も来週には出せるんじゃないか、って。というのも、来週を逃すと1週パート練習が入るので、そのあとだと2週間先、その頃には職場でもちょっと忙しいイベントがあるし、ニューフィルでは別の資料を作らなければならなくなる時期ですから、こちらはできることなら早めに片づけておきたいという事情もありました。
 そうなると、もうすっかりその気になってしまって、ページ立てを考え始めてしまいましたよ。そうしたら、例えばさっきの議事録も、テキストだけだったら2ページで収まってしまうものを、写真をいれて3ページに水増しをするといったせこい手を使えば、なんとか16ページが出来上がりそうです。ただ、最大限に引き伸ばしたとしても、どうしても3ページ分が何もありません。仕方がないので、ここは私のエッセイで埋めるしかないでしょう。3ページなんて、軽いもんです。
 ということで、明日とあさってはそのエッセイの原稿書きに四苦八苦していることでしょう。でも、まずは出来上がった姿が目の前にあれば励みになるだろうと、1ページ目だけは仕上げておきました。このトップ記事も、実は昨日になって入ってきたネタ。
Aventure Number : 2625 date : 2016/5/13


今日の禁断 シェイクスピア


 きのうは、ほぼ丸1日かかって、例の「かいほうげん」の空きページを埋めるためのエッセイを書いていました。3ページを全部文字で埋めると5000字ぐらいのものを作らなければいけないのですが、そこはもうたくさん写真などを入れて大幅に「水増し」をするつもりでしたから、まあ3000字ぐらい書いておけばいいかな、という感じで書き出しました。でも、なんか最初のフレーズがなかなか決まりません。一応書いてはみるのですが、もうそれだけで文章が終わってしまうようなつまらないフレーズしか出てきません。そういう時には、全体の仕上がりもうまくは行かないものだというのは分かっていますから、すんなり後に続けることができるような書き出しが見つかるまでは、何度も何度も書き直すしかありません。
 結局、そんなスラスラ書けるような書き出しは見つかったのですが、それだと最初書こうと思っていたことになかなかたどり着けないんですね。そこに行くまでには、いろいろなことを書き足さなくてはいけなくなって、自分でもこれで話がまとまるのかと不安になったりします。でも、何とか最後には強引に元のプランをくっつけて仕上げました。そのあたりは以前「禁断」に書いたことなので、ほぼコピペで済ますことが出来ました。最終的に字数は4700字、こうなるとほとんど余白がなくなってしまうので、写真はあんまり入れられませんでしたね。かなり苦労して撮った写真もあったのですが、それは文章だけで説明することにしました。ちょっとマニアックすぎることでしたしね。
 今日も引き続き残りのページを仕上げることになります。こちらはもう素材は全部出来ているので、それをレイアウトして細かい飾りを付けるだけなのですが、それが本当にこまごましていて、とても時間がかかりますから、もうひたすら忍耐勝負です。ただ、今日はどうしても外せない用事があって出かけなければいけませんから、その間は作業は中断しなければいけません。
 それが、こんな合唱のコンサート。指揮者が、この間の「レリオ」での合唱指揮者だったので、なんか親近感が湧きますし、ゲストで出演されていた仙台フィルのKさんというヴァイオリンの方が、とても素敵でした。それは、信長さんが作った、ヴィヴァルディの「四季」と日本の歌を同時に演奏するという手の込んだもので、もちろん「四季」のパートがKさんの担当ですが、プロフィールを見るまで知らなかったのは、彼女がバロック・ヴァイオリンも弾くということでした。ですから、このヴィヴァルディも、楽器はモダンですが、いかにもバロックらしいすっきりとした弾き方になっていて、いい感じでしたね(この方とニューフィルの団員がどうのこうの、というような「都市伝説」が流布されていましたが、それは全くのガセネタだと判明しました)。
 考えてみたら、今日はまさにこのホールで「レリオ」を最初に歌ってからちょうど1ヶ月経った日なんですね。ですから、ホールに座っている人の側から、あの日の合唱はどのように見えて、聴こえていたのか、考えてしまいました。というか、あれを客席で見ていたかったな、という無理な思いが浮かんできましたね。
 そんなことを考えていたら、なんと、その日のコンサートのハイレゾ音源が配信を始めた、というニュースが伝わってきました。1か月経っても何の音さたもなかったので、てっきり出演者の許諾が得られなくてボツになってしまったのだと思っていましたから、うれしいですね。さっそくダウンロードをしてみましたが、できればオリジナルのフォーマットで聴きたかったので、FLACではなくDSDの方にしましたから、自宅では聴けないので、明日職場で聴くまでお預けです。マイクはステージ上に吊っていたのだけですから、最初の「亡霊の合唱」は、まずちゃんと入ってはいないでしょうね。
Aventure Number : 2626 date : 2016/5/15


今日の禁断 モーラ


 きのうの「おやぢ」で、やっと紹介できましたね。仙台フィルのハイレゾ。あの時にも写真に撮っていたんですが、ステージ裏の上手側、つまり、我々の控え場所だったシアターホールに向かう途中に、ハイレゾの録音をやっていたスタッフがいたんですよね。
 この時は一人しかいませんでしたが、本番の時には2人でそれぞれのD-100をモニターしていましたね。2日ともこのスタッフはそこにいて録音作業にいそしんでいましたから、両方の分を録音したのでしょうね。遠目では直接マイクの入力をD-100につないでいるだけで、ミキサーのようなものはありませんから、レベルは最初に設定したままだったのでしょうね。
 この、家内工業的な作られ方をしているハイレゾ音源は、例えば12月の「第9」などでは1週間ぐらいでもう配信が始まっていたんですね。まあ、編集と言っても別にマスタリングなどは行わないでただ余計な部分をカットするだけですから、そのぐらいで出来てしまうのでしょう。私だって、同じクオリティのものを翌日にはアップしてましたからね。そう、ここで販売用の音源を作るのに使われていたレコーダーは、私が愛用しているものと全く同じSONYの製品だったのですよ。それを販売しているサイトもSONY系のところですから、このように実際に録音したものを聴かせて、「これだけすごい録音ができるんだぞ」というデモンストレーションとしての意味もあるのでしょうね。ただ、前の「第9」の時はそれほどすごいとは思いませんでしたけど。
 そのあとも、定期演奏会の後には必ずこのようにして録音された音源がリリースされていて、それを仙台フィルのFacebookで逐次知らせてくれていました。ですから、この4月の定期も、いつ配信が始まるのだろうとFacebookをチェックしていたのですが、しばらく経っても何の案内も出てきませんでした。そして、とうとう1ヶ月が経ってしまったこの間の日曜日のこと、仙台フィルではなく、そこの団員さんの個人的なFacebookで、「配信が始まったみたい」というような情報が届いたのですよ。それで、その配信サイトで確かめてみたら、その前々日の13日に配信が開始されていたことが分かりました。今に至るまで、仙台フィルからの公式のコメントは全くありませんから、その方の情報がなかったら、今でも配信されていたことを知らないでいたかもしれませんね。いったい何があったというのでしょう。
 まあ、いずれにしても、待ちに待った音源ですので即刻ダウンロードして聴いてみました。まず、録音レベルが異様に低いのに気づきます。いつもCDなどを聴いている時には「75」ぐらいなのですが、それでは全然まともに聴こえなくて、それと同じ聴感にするためには「95」ぐらいにまで上げないといけないんですよ。録音の時にはDSD2.8で行っているので、このぐらいにしないとダイナミック・レンジが確保できないのでしょうね。PCMだったら、D-100にはピークがオーバーしてしまっても、それより低めで録っていたデータと瞬時に差し替えるという機能が付いていますから全体をもっと高めのレベルで設定できるのですが、DSDではそれが出来ず、オーバーした分はもろに歪になってしまいますからね(前の「第9」がそうでした)。たしかに、これだとティンパニの強打みたいなところでも全く歪は感じられませんでした。まあ、実際のダイナミック・レンジと同じぐらいのものを体験できるということでしょう。
 その音は、ホールの座席に座って聴くのよりずっといいんですよね。例えば、ホールの中で聴いているとピッコロなんかはほとんど聴こえてきません。いや、確かに音は出ているのですが、他の音と混ざり合ってしまって、ぼやけてしか聴こえないんですね。でも、この録音だととてもくっきりとピッコロが聴こえてきます。他の楽器も、きちんと分離して聴こえます。どうも吊りマイクだとそういう傾向があるみたいですね。余計な残響がうまい具合に避けられているのでしょうか。これだったら、いつも聴いている外国のオーケストラが有名なコンサートホールで録音したハイレゾ録音と比べても、何の遜色もありません。
 となってくると、問題は「レリオ」で登場する合唱です。こんなすごいオーケストラと見合うだけの声が出せていたかは、はなはだ疑問ですからね。正直、「亡霊の合唱」のイントロが始まった時には、なんだかドキドキしてしまいましたね。そうしたら、意外といいんですね。合唱がいた位置はマイクからは完全に死角になっているはずなのに、言葉もはっきり聴こえるし、ちょっとオフ気味なところがうまい具合に柔らかさを出していました。「山賊」は、マイクの真下でしたからいろいろアラは聴こえますし、ちょっとぐじゃぐじゃになったりしていましたが、勢いだけはとてもよく伝わってきましたね。「ミランダ」になると、ちょっとソプラノが張り切りすぎているように聴こえますが、まあまあハーモニーもまとまって、ちゃんと聴けます。というか、市販のCDではもっとひどい合唱もあったりしますからね。ムーティのライブ盤なんかは、かなりヤバいですから。
 ナレーションは、じっくり聞いてみるとかなり間違えたり落としたりしているところがありましたね。でも、これはお客さんにはまず分からないでしょうね。まあ、試しにこちらからダウンロードして聴いてみてはいかがでしょう。なんたって「幻想」は聴きものですから。
Aventure Number : 2627 date : 2016/5/18


今日の禁断 テーブル


 この間、出勤前にノートPCを閉じようとすると、更新プログラムをインストールしてからシャットダウンします、という状態になりました。まあ、これはよくあることで、それがたまにはファイルが10何個もまとまってインストールされる、なんてこともありますね。ただ、これはそのままほったらかしておけば、いずれインストールは完了して電源も自動的に切れるはずです。
 その時のインストールされるファイルは1つだけでした。それだったら、どんなに重たいファイルでも5分ぐらいあれば終わるだろうと、一応シャットダウンまで見届けてから出勤しようと思いました。しかし、それは5分どころか、15分ぐらい待っても一向にインストールは終わりません。どんだけ重たい更新プログラムなのでしょうね。いくらなんでもそんなには待てないので、そのまま、まさかバッテリーが切れるまでそれが続くことはないだろうと、電源を抜いてそのままにしておきました。
 夕方になって家に帰ると、PCはもう電源が切れていました。しかし、バッテリーはすっからかんになってましたね。これはもしかしたら、バッテリーがなくなって止まってしまったのでは?と思いましたね。結局、そんなに長い時間かかっても「インストール」は終わらなかったのか、と。確かに、電源を入れると、「セッションを継続する」みたいな表示が出てきましたから。
 どうやら、それは普通の更新プログラムではなく、OSそのもののインストールだったようですね。最近、しょっちゅう「Windows10に無料で更新できます」という表示が出るようになって、それをクリックするとその場でインストールが出来るようになっています。私は、ちょっとためらうところがあって、これはやめておこうと思っていますから、それはいつもスルーしているのですが、それがいつの間にか、こちらが承認してもいないのに勝手にインストールを進めるようになっているようなのですね。これもそれだったのでしょう。ですから、もうそれはやめてもらうように設定してあるので、以後はこんな勝手なことはできないはずなのですが、そうもいかなくて、「いつのまにか10に変わっていたわ」みたいな書き込みがSNS経由で伝わってきますね。
 これは、とんでもないおせっかい、というよりは、紛れもない「押し売り」なのではないでしょうか。それとも、Microsoftには、なんとしても10に変えさせたいという理由でもあるのでしょうか。7や8にはとんでもない欠陥があるので、それが発覚する前に10に変えてしまおうという、「隠蔽工作」なのではないかと疑いたくなりますね。だいたい、これは7月ごろには有料になるのですから、それまで待っていた方が会社としては有利だというのに、あくまで無料で事を納めようというのはやましい魂胆がミエミエ。これは、絶対に怪しいですよ。というか、なにか不気味で恐ろしくなってきますね。
 
 これは別に「押し売り」ではないのですが、CDしか出ていないと思って買ってしまった「マタイ」が、SACDでもリリースされているのを知って、そちらも買ってしまいました(左)。ハイブリッドなのですから、なぜ最初からそれで出さなかったのかと、Microsoft以上に怒っているところなんですが、当然もう右のCDは聴くことはないので、欲しい人がいれば格安で(3枚組で2000円)お譲りしたいと思っているのですが、どうでしょう?先着お一人様限りですので、お早めに(買い手が見つかりましたので、締め切ります)。
 それと、ニューフィルの公式サイトのデザインを、ちょっと変えてみました。今までだとFacebookを埋め込んだ場所がずっと下の方だったので、あまり目につかないだろうと思って思い切り上に上げてみました。そんなことをやっている暇があったら、早く定期演奏会の写真集をおアップしろ、と言われそうですが、これも週末には仕上げようと思っていますから、もう少しお待ちください。
Aventure Number : 2628 date : 2016/5/20


今日の禁断 モーツァルト


 久しぶりのお天気の良い日曜日でした。でも、夜にちょっと出かける予定があったので、昼間は外には出ないで、ずっといろんなサイトの更新をやってました。その最大の仕事は、この間のニューフィルの定期演奏会の写真の整理です。いつもの通り、リハーサルや本番、そして打ち上げと、たくさん撮った写真をサーバーにアップして、公式サイトからダウンロードできるようにする、という仕事ですね。いつもならもうとっくに出来ているはずなんですが、今回は「かいほうげん」を2週続けて発行するなどという無茶なことをやってしまったので、とてもそんなことをやっている暇はありませんでした。というか、他の人に頼んだ写真のデータがなかなか手元に届かなかったので、それを待っていた、ということもあるのですがね。それで、うまい具合に仕事のピークをずらすことが出来ました。
 取り掛かりさえすれば、あとは単純作業の繰り返しですから、半日かければすべての作業は終わって、めでたく今日の午前中にはリンクを公開できました。いつものように、掲示板と同じパスワードが必要ですから、お手間でもひと手間余計にかけてからアクセスしてみてください。そして、掲示板にも書きましたが、団員以外で写真を見たいという方のためにも、もうワンセットのパスワードを用意してありますから、必要な方には教えてあげてください。このパスワードでは掲示板は開きませんから、安全です。
 それで、やはり掲示板に書いたとおり、打ち上げの写真は私が撮ったものばかりになってしまいましたので、もしもっとほかの人が入っている写真をお持ちの方は、ぜひご提供をお願いしたいと思います。言っていただければ何らかの方法でデータをいただいて、追加であそこにアップさせていただきますから。
 そのほかにも、こまごました更新をしていたら、そろそろ出かける時間になりました。仙台駅のステンドグラス前、というベタなところで待ち合わせなのですが、その前に新しくなったエスパルの本屋さんに行ってみました。今まで入っていた本屋さんが撤退して、別の本屋さんに変わったということは知っていましたが、中に入ったのは初めて。入り口の場所も変わっていて、とてもきれいになっていましたね。なんだか、本の並べ方も見やすくなったようです。というか、前の本屋さんは、こんな駅前の一等地のお店とは思えないようなひどいディスプレイでしたから、きちんと本を見てみようという気が全く起こらなかったのですが、今は違います。やっと、仙台駅にふさわしい、「ちゃんとした」本屋さんが出来たようですね。
 そこで、出たばかりの音楽雑誌の今月号を立ち見していたら、なんと、そこに先月の「レリオ」の写真が載っていたではありませんか。
 これは、最後の合唱のところでしょうね。私は、というと、前から2列目の右から3人目です。と言われても、これでは本人でなければまず分からないでしょうね。NHKでの放送が7月24日に決まったそうですから、その時にはもっとちゃんと見れることでしょう。
 印刷だと、このぐらい拡大するともうドットが見えてしまいますから、どうしようもありませんね。この部分、男声は4列で歌っていたはずなのですが、なんか3列にしか見えないな、と思ったら、この曲の間は3列目と4列目のベースは歌わないで座っていたのでした。
 ステンドグラス前で待ち合わせしたのは、女性だったらうれしいのですが、あいにくオトコだけあと3人、4人揃ったところですぐそばのキリンシティに行って、「カルテット結成会」を行いました。今年も8月にニューフィルの団内のアンサンブル大会が開かれるのが決定したのを受けて、前から話があった「高齢者の男性だけによるフルート・カルテット」というのが実際に動き出したのですよ。でも、みんな忙しいようで、練習日を決めるのもなかなか大変です。
Aventure Number : 2629 date : 2016/5/22


今日の禁断 トンカツ


 先週は、ニューフィルの公式サイトのデザインを少し変えましたが、そのために新たなタイトル画像を作ってみました。今まではこういうのでしたね。
 今回、今でのものの右側を少し広くして、そこにFacebookページを埋め込んだものですから、まずこれを単純に拡大して入れておいたのですが、やはりあまりバランスが良くないので、全体を横長の形に変えようと思いました。そうなると、タイトルの文字も1行にしなければいけませんが、これをそのまま1列にするとちょっと長すぎます。ですから、日本語から英語にして、ついでに国際化にも対応しようとしたんですね。世界に羽ばたく、ニューフィル、です。
 いや、本当のことを言うと、これを作った時のレイヤーの状態のファイルが、どこかに行ってしまったのですよ。ですから、もはや文字をそのまま動かしたり場所を変えたりすることはできないんですね。だったら、この際新しくするのならいっそのこと英語にしてしまおう、という安易な発想なんですけど。
 ということで出来上がったのが、これでした。今度はちゃんとファイルが保存されていますから、オケの写真も簡単に替えることもできるのですが、まあこれはこれで一つの「記号」として、これからもずっと使っていたいな、という気もします。
 結構気に入ったので、その勢いで、Facebookのカバーも作ってみようと思いました。今までは、基本的には演奏会が近くなればその時のチラシをデザインしたものを使い、それ以外の時には一番近い演奏会の時の写真を使う、ということにしていたのですが、この際だから公式サイトとも連携して、統一したデザインにするのもいいかな、という気になったんですよね。
 ただ、Facebookの場合は、なかなか難しいところがあって、作ったカバーが全部は表示されず、一部がタイトルロゴによって隠されてしまうのですよ。そこをうまく避けてデザインする、というのが、必要な技になってきます。ですから、それを見越してこういうのを作ってみました。
 実は、これはバックの写真を3枚組み合わせてあります。これだけ見ると、それはバレバレなんですけど、これをカバーとして挿入すると、
 こんな風に、ちょっとヤバいところがロゴで見えなくなります。まあ、こうなるのが分かっていたので、あえて手を抜いた、というか。
 これが、平常時のカバー、もちろん、演奏会のチラシが出来れば、それをアレンジしたカバーに替えるつもりです。
 まあ、タイトル写真やカバーは行ってみれば「顔」ですからね。最初の印象が肝心です。お店の看板なんかも、やはりインパクトがあった方が分かりやすいでしょうね。
 これなんか、なかなか力のある看板ですよね。もちろん、看板に見合うだけのおいしい料理を出してくれるので、私はしょっちゅう行ってます。ところが、この間この看板を見ていたら、落款の部分がちょっと気になってきました。
 拡大するとこうなります。「美味」は分かりますが、左の行にはいったいなんて書いてあるのでしょう。
Aventure Number : 2630 date : 2016/5/25


今日の禁断 アヤタカ


 このところ、「観測史上最高の気温」なんて大騒ぎしている日が続いていますね。かと思うと急に雨が降って寒くなったりと、何とも先が読めないお天気ですから、困ってしまいます。3月に新しい機械に替えた職場の自販機も、ちょっと油断しているとその「最高の気温」の日に「い・ろ・は・す」だけバカ売れしてしまって、危うく品切れになってしまうところでした。逆に、今年は早々に「ホット」をやめてしまったら、そのあとも寒い日が続いて、これだったらもっと続けていればよかったな、とか、なかなかうまく行かないことがあります。別に、これで商売をやっているわけではないのですが、やはりせっかく買ってくれる人がいるのに、欲しいものがなかったりしたら、そんなヘマをしてしまった自分が許せませんからね。
 とは言っても、自販機との付き合いはだいぶ長くなりましたから、ほとんどのことは自分でやれるようになってしまいました。ですから、ホットからコールドへの切り替えとか、思い切り売れてしまうお盆の時だけ、カラムを替えて売れるものだけをたくさん入れておくとか、簡単にできるようになったのですが、今度の新しい機械は、ちょっと手に余るような機能も付いてきているのです。それは、複数のカラムを連動させて、同じ品物を入れておけばどこかのカラムが空になったら、同じボタンを押しても別のカラムが作動する、というものです。ただ、これの設定がちょっと面倒なんですよ。マニュアルを見てもよく分かりませんし、営業の人に聞いても、「これは面倒ですから、私たちに任せた方がいいですよ」と言うぐらいですからね。
 もちろん、そういうのは本来はメーカーの営業の仕事ですので、すべてをお任せしたいのはやまやまです。しかし、今まで長いことこのメーカーと付き合ってくると、もう本当にいろいろな営業さんが担当になっていて、それぞれに全く仕事のスタンスが違っているんですよね。一番いいのは、今の営業さんのように、定期的に様子を見に来て、必要な設定などはやってくれても、決して新しく出た商品を無理に勧めるようなことはしない人です。反対に、ひどかったのはそんな風に新しい缶コーヒーが出るたびにやって来てしつこく「入れてください」と言ってくるだけで、もうけにつながらないような面倒くさいことは決して自分からはやろうとしない人です。そういう人だと、ほとんど修理が必要な状態になっているのにいつまで経っても何の手も打ってくれないんですよね。
 ですから、今の営業さんが、ずっとうちの担当でいてくれるという保証は全くない状況では、とてもすべてをお任せするわけにはいかなくなってしまいます。そこで、今日、その人がホットとコールドの場所を入れ替えたらどうですか、と顔を出した時に、以前から考えていた、営業さんでしかできないところだけをやってもらって、あとは私が管理できるようなセッティングに変えるように、お願いしてみました。具体的には、夏場には突出して売れる2品目だけは、さっきの連動するカラムに入れてもらって、あとはホットのカラムは夏場は完全に空にして使わず、すべてのカラムに年中同じものを入れておく、という設定です。前の機械ではカラムが少なくてそこまでは出来なかったのですよね。もちろん、営業さんは私のやりたいことを完璧に把握して、即座にセッティングを完了してくれました。
 これで、今までは、お盆の時などは頻繁に中身を追加しなければいけなかったものが、ストック量が3倍になったので余裕を持って追加が出来るようになりました。
 その結果、ホットのボタンは、夏場には常時「売り切れ」のランプが点いてしまうことになりますが、それは仕方がありません。でも、この赤いランプ、なんだか部分的に消えてませんか?初めて気が付いたのですが、肉眼で見るとこれは全部点きっ放しになっているように思えるのですが、なぜかカメラを通して見ると、それぞれが点滅しているのですよ。ほんとですよ。こちらに動画をアップしましたから、見てください。
Aventure Number : 2631 date : 2016/5/27


今日の禁断 センス


 今年も、職場でのイベントが始まる季節となりました。まずは、毎年6月末に行われている「かやの木コンサート」です。まあ、あくまで「コンサート」はオマケなのですが、私はいろいろこれについての準備を行わなければなりませんから、まずは今年度の行事の肩慣らし、といった感じです。
 とは言っても、今年のゲストは私ではなく副社長の人脈でオファーした団体ですから、そちらとの交渉などは一切なし、私は、ただ指定された通りの準備をしてこの日に備えるだけです。
 まずは、きのうのうちに、お客さんが座る日よけのテントを張ってもらいます。いつも頼んでいるSテントからのレンタルで、全部組み立ててもらいますが、ここからはPAの機材もやはりレンタルしてありました。
 一応、今年は「楽器のために2本、MCに1本」というマイクの数が指定されていました。ですから、ここはいつも借りている安っぽいコンパクトの装置ではなく、本格的なものを・・・ということで発注したら、ほんとにこんな「本格的」なものを持ってきましたよ。16チャンネルの入力のあるミキサーコンソールです。
 とは言っても、持ってきたのはワイヤレスを3本、それを右側のチューナーで受けて、それを流すだけですから、入力は1チャンネルしかありません。個別のマイクのレベルは、チューナーのボリュームで調節です。だったら、こんなコンソールなんか必要ないですよね。でも、スピーカーはEVを2本立てますよ。
 これはこの場所で音をチェックして、ひとまず中に入れておきます。
 そして、今日は朝からセッティングです。しかし、そこでマイクのテストをしてみると、なんとワイヤレスマイクが、チューナーからちょっと離れただけで音が切れてしまうことが分かりました。前の日にはすぐ近くで試しただけだったので、そこまだは分からなかったんですよね。よく見てみると、チューナーのアンテナ端子には何も入っていません。内蔵のアンテナだけだから、こんな近くだけでしか使えなくなっているんですね。
 この機材のレンタルは、結構高かったんですよね。それがこんな役に立たないのでは困るので、何とかしてほしいとSテントに電話したら、「うちにはそれしかないので、遠くでマイクを使うことはできません」なんて言ってますよ。それはあり得ないので、「もっと機械のことが分かる人に聞いてください」と言って、乱暴に受話器を置きましたよ。そうしたらしばらくして「これから、アンテナと、有線のマイクを持って急いで伺います」ですって。やっぱり、さっきの電話の人はシロートだったんですね。
 ちゃんと、時間に間に合うようにアンテナなどを持ってきてくれたので、それをセットしたらワイヤレスの問題は解決しました。ものすごく恐縮してましたね。どうやら、前の日にアンテナは持ってきてあったのに、よく分からなくて付け忘れていたようですね。
 せっかく、有線のマイクももう3本持ってきてくれたので、楽器にはそっちを使おうと思いました。せっかくのコンソールですから、フルに使わないと。
 リハーサルなどは全然やらないで、一発の本番です。マイクは笛だけに使って、太鼓とのバランスを取ります。女性ばかり、5人もいましたね。でも、最初はやはり少し太鼓に負けているようだったので、フェーダーを少し上げてやったら、はっきり聴こえるようになりました。ミキサー冥利に尽きますね。
 今日のゲストは「すずめ踊り」でした。果たして、こんなので30分も持つのかな、と思っていたのですが、思っていた以上にバラエティに富んでいて、とても楽しめました。さっきの笛も、時には2声でハモったりするのが、新しいですね。
 時には、笛の人がうちわ太鼓に「持ち替え」たりして、幅の広さを見せ付けてくれました。いつもは「クラシック」系ばっかりですから、たまにはこんなのもいいでしょう?もしかしたら、来年は女声合唱?
Aventure Number : 2632 date : 2016/5/29


今日の禁断 アマゾン


 私の部屋のCDは、とどまることなく増殖を続けています。10年以上前ですが、そうなることを予想してかなり大きめのCD棚を買っていました。正確には13年前、その時に撮った写真がこれです。
 その時の「禁断」では、「いずれはこの隙間も全部埋まってしまうでしょう」みたいなことを書いていましたが、そんな日はとっくに訪れていて、実は、これを買ってしばらくして、これと同じぐらいの棚を買って、そちらに「合唱曲」以外のものは全部移してありました。ですから、この棚は合唱曲専用になったので、まあ、これだけの大きさだったらかなり持ちこたえてくれるだろうと思っていました。余裕も出来たので、きちんと曲目別に分けたり、そこに入らないものはレーベル順に並べたりと、なにか必要なものがあった時にはすぐに取り出せるように整理をしてみました。しかし、しばらくすると次第にそんなきれいごとは言ってられなくなりました。かなりあったはずの隙間は埋まってしまって、きちんとレーベル別に並べるためには大幅に入れ替えを行わないと入れる場所がなくなってきます。ついには、もうどう動かしても入らなくなってしまって、結局整理もされずにただ積み上げる、という最悪の状態になってしまっています。これが、最近の姿です。
 ですから、こうなってしまうともうなにかCDを探し出すのも一苦労です。確かにあったはずなのに、と思って探してみても、結局出てこなかったものが何枚あったことでしょう。これではいけない、と思っても、もうこの部屋の収納可能な空間は殆どCDで埋め尽くされているので、新しい棚を入れることすらできません。かといって、不要なCDを処分するのもためらわれます。勢いで売っぱらってしまおうと思ってDUなどに送っても、きっと後悔するだろうな、という気持ちが働いてしまうものですから、それは、いずれはある程度は出すことはあるかもしれないけれど、今はまだ、という気持ちが先に立ってしまって、なかなか決心がつかないんですよね。
 だったら、この現状を改善する事なんかは出来ませんから、何か方法はないかと、ネットでCD棚を探してみたら、大きさの割に収容枚数が多いものがあったので、ちょっと興味が湧いてきました。なぜそんなに入るのかと思ったら、どうやら棚の前後に2列にCDを入れるようなのですね。もちろん、後ろの棚は少し高くなっているので、かろうじて何があるのかは分かるようです。その分、奥行きが少し長くなりますが、これだったら間違いなく今はみ出しているものを入れてもまだまだ余裕が出来そうな気がしてきました。後ろの列に入れたものを出すのに苦労しそうだというネックはありますが、そこには中身のよく分かっているボックスものとか、どう考えても普通は聴かないようなものを入れておけば大丈夫な気がしますし。
 さっそく、それを注文したら、もう届いてしまいました。もちろん、自分で組み立てる必要がありますが、そうなると困ったことが起きました。前に買った時は、置く場所には何もなかったので、ただ組み立てればそれでよかったのですが、今回は、そんな隙間は全然ありません。ですから、まずは中身を全部出して、空っぽになったこの棚を別のところに持っていかなければいけないのですよ。一大プロジェクトですね。
 さらに、この棚をどうするかも考えなければいけません。まあ木製ですから、そのまま燃やしてしまおうか、とも思ったのですが、うまくすれば、新しい棚の上に、適当な長さに切ってしまえばピッタリ収まりそうな気がしてきました。それだったら、収容枚数はさらに増えますから万事OKですね。はたして、そんなにうまく、事が運んでくれるのでしょうか。
Aventure Number : 2633 date : 2016/6/1


今日の禁断 ドライバー


 さて、いよいよ「CD入れ替えプロジェクト」の開始です。まずは、棚の中のCDを一時的に保管しておくスペースの確保。フルートの楽譜が入っているキャスター付きの収納棚を、別の場所に動かして、そこにCDを、曲目ごとに積み重ねます。一番高いのは「マタイ」ですかね。
 そこでだいぶ棚が空いたので、残りのものを、棚からあふれていたものも全部一緒にして、きちんとレーベルのアルファベット順に並べ替えます。ちょうど5段に収まりましたね。
 それを、やはり順序を変えないで積み上げます。これが、今までの棚の中、そして上にあったすべてのCDです。
 まず、この棚を運び出さなければいけません。中身がなくなれば片手でも持ち上がるだろうと思っていたら、とんでもない、片方だけ持ち上げるのがやっとです。仕方がないので、下に絨毯を敷いて引きずって外に出します。
 そして、それを一旦分解します。白いのが棚板、横になっている茶色い側板を、新しく買った棚の上に置くために、きちんと長さを測ってのこぎりで切っておきます。
 新しい棚は、スペースの都合で違う幅のものを2つにしました。もちろん、ばらばらになって届いたものを組み立てなければいけませんが、最初はちょっと手間取っても2回目は全く同じ手順ですから、作業は順調に進みます。しかし、説明書通りにやると作業がうまく行かないところも発見したので、2回目にはもっといい手順を採用します。
 ただ、棚板は鉄板なのですが、塗装面に保護のために貼られているフィルムをはがすのが、とても時間がかかりました。1段に前後2枚ずつの棚板がありますから、全部で36回そんな作業をやったら、気が狂いそうでしたね。
 それでも、時間をかけさえすればすべての作業は完了します。出来上がったものは、こんな風に前後に段差が付いた棚になっています。
 そして、「匠」の手によって先ほど切られていた前の棚の側板が、このように再利用されることになりました。長さはピッタリ天井まで届いていますから、見事に空間を生かし切ってますね(「ビフォー・アフター」調)。
 もちろん、これはしっかり固定されて、耐震性も問題はありません。
 さらに、横方向にもしっかりつっかえ棒が入ります。
 あとは、決まった法則に従って棚にCDを収めるだけ、左の棚はレーベル別、右の棚は枚数の多い曲のコーナーです。上から「マタイ」、「ヨハネ」と「ロ短調」、「モーツァルトのレクイエム」ですね。
 楽譜棚も元の位置に戻って、すべての作業が終了しました。
 ここでは、前の棚の上半分を再利用していますが、残りの下半分も別なところにちゃんと置く予定です。そのためには、今そこにあるものを処分しなければいけません。大半は空箱なので、来週にはそこにもフルート曲用の追加のCD棚が出来ていることでしょう。
 床に膝をついたり、重たいものを持ち上げたりしたので、体中が痛くてたまりません。
Aventure Number : 2634 date : 2016/6/3


今日の禁断 アライワ


 最近はもうやっていませんが、かつてはこのサイトのためにMIDIでいろいろな音源を作っていました。ですから、その頃に作ったコンテンツには、至る所にこのMIDIが再生できるようなリンクが付いています。ただ、最近ではもうMIDIのシークェンサーはOSを変えたら使えなくなってしまったので、作ることはなくなっています。それよりも、なにか音が欲しい時には、実際の音を切り取ってmp3にした方が簡単ですからね。
 ただ、そういう、前に作ったMIDIを聴くことはあったのですが、最近、今の環境ではもはやMIDIの再生が出来なくなっていることに気が付きました。たしかに、以前はOSの中にすでにMIDI再生のプラグインが入っていたようなのですが、今のOSではもうなくなっているのかもしれません。ですから、もっと別のやり方でMIDIを再生できるようにいろいろタグを書き換えて試してみたのですが、どうにもなりませんでした。
 ところが、たまたまブラウザをいつも使っているCHROMEからIEに替えてみたら、なんと、何もしなくてもMIDIが鳴り出したではありませんか。OSではなく、ブラウザのせいだったんですね。最近できたCHROMEでは、もはやMIDIなどは無視されてしまっているのでしょう。今となっては、MIDIというのは時代遅れの音源なのでしょうね。
 CHROMEがIEとは異なった機能を持っていることも、ついきのう気が付きました(おやぢではありません)。それは、PDFをウェブで開いたときの表示です。IEでは、タブに表示されるのはファイル名なのですが、CHROMEでは「タイトル」が表示されるのです。ふつうは、ファイル名というのはそのファイルの内容を示すものですから、全く問題はないのですが、問題が出てくるのは「タイトル」の方。つまり、例えばWORDを保存する時にはファイル名を付けますが、それをPDFに変換すると、確かにファイル名はそのままなのに、「タイトル」には別の名前がついていることがあるのです。つまり、なにか別のファイルの書式をそのまま使って別のファイルを作ろうとすると、ファイル名を新しくしても前のファイル名がメタ・データとして残ってしまうんですね。それをPDFにすると、それが「タイトル」になってしまうのですよ。
 ですから、私が作っているニューフィルのサイトで、WORDで作った「かいほうげん」のページをそのままPDFにしたもので、そんなことがしっかり起こっていたのですよ。演奏会の写真集なのに、タブを見ると「技術委員会からのお知らせ」とか、全く関係のないタイトルがついてしまっていたのですね。これも、IEでは起きないのに、CHROMEだと起こってしまうという事例です。これは本当にみっともないので、今日1日かけて目立つところは全部直しましたよ。なにかと使いやすいCHROMEですが、なにかこういう基本的なところでなじめない機能があるのは問題ですね。というか、今まで気が付かなかったのが、とても悔しいですね。
 夕方になって、街に出かけました。毎年の恒例行事、さる音楽祭にニューフィルのチェロパートの人たちが参加するのを見に行きました。今までだと藤崎の前でやっていたのですが、今年は地下鉄の駅も出来て、別のイベントが行われているので、「追い出され」て、ずっと駅に近いところになっていました。でも、こちらの場所の方が人通りも多かったので、なにかと盛り上がったのではないでしょうか。


 少し早目に行ったら、誰もいなかったので不安になりましたが、時間つぶしに入った向かいの荒物屋で、探していた強力なタワシを見つけました。
Aventure Number : 2635 date : 2016/6/5


今日の禁断 モーツァルト


 職場のインクジェット・プリンターは、確か今年の1月の末に新しいのに買い替えていました。それが、半年もたたないのに故障してしまいました。いや、ちょっと使い方が悪かったのかもしれませんが、ちょっと薄めの紙にプリントしようとしたら紙詰まりを起こしてしまい、それがどこに行ったのか分からなくなってしまったのですね。スキャナーなんかが付いていると前の機械のように全部を開けて見ることが出来ないので、どこが詰まっているのか全く分からないのですよ。仕方がないので、買ったところに持って行って修理してもらうことにしました。まだ保証期間中ですから、お金はかからないでしょうし。
 その時には、直るまで3週間はかかると言われました。それでも早い方で、PCなんかだとそれ以上かかるのだそうです。まあ、しばらく使うことはないから大丈夫だろう、とその時は思ってました。ところが、その直後に、毎年の行事とは違うものが今年は行われるということで、それ用の往復はがきを印刷しなければならなくなりました。まだ、修理に出して1週間も経ってませんから、焦ってしまいましたね。最悪手書きで作ろうか、というほどに悩んでしまいましたが、何とかコピー機でもできそうな見通しが立った時、「修理が出来ました」という電話がかかった来たではありませんか。それが先週の金曜日、修理に出したのがその前の日曜日ですから、5日後には完了してしまったのですね。全く予想外の早さなので、もちろん往復はがきの印刷は余裕で間に合いました。それは〇ャノン製のプリンターだったのですが、お店に受け取りに行った時に「ずいぶん早いですね」と聞いたら、店員さんは「私の家のプリンターは〇プソンで、3週間ぐらいかかったので、年賀状に間に合いませんでした」なんて話をしてくれました。メーカーによって、そんなにサービスに違いがあるんですね。
 でも、その〇ャノンは修理は早いものの、なにか使い勝手になじめないところがありました。前の機種と同じことが出来ないのですよね。この往復はがきの場合は、あて名は「筆まめ」、本文は「WORD」で作って、それを表裏、計4回プリンターを通すのですが、ソフトによって同じハガキでも印刷される向きが違うのですよ。そんなことでもう失敗だらけ、何枚ハガキを無駄にしたことでしょう。
 その時に、今のハガキと50円時代のハガキの両方があったので、その切手の部分を見比べていたら、こんな面白いことが分かりました。
 分かりますか?古いのは行きも帰りも同じですが、新しい往復はがきでは、鶴さんが「行って帰って」来ているんですよね。最近は、年賀はがきでも「羊がセーターを編み上げた」みたいな遊びを取り入れたものがありますが、これもなかなか粋ですね。
 ひと仕事終わったので、この間中のCD棚の続きをやってみました。残っていた横板をさらに短く切って、この間の向かい側の、以前は空箱で埋まっていたスペースに挟み込んだのです。
 これは、その右側のフルート用の棚がもう一杯になってしまったので、その救済策。ゴールウェイのCDだけをこちらに移して、空いたところにはみ出していたCDを入れても、まだ十分のスペースが出来ましたよ。
 まだ、これだけ残っていますから、もう1か所ぐらいどこかに棚が出来そうです。
 そして、さっきまで、8月のニューフィル内の「アンサンブル大会」で演奏するためのメンバーとの、初めての練習をしていました。その人たち(弦楽器)とアンサンブルをするのは全く初めてだったので、正直どうなることかと思っていたのですが、予想に反してきちんと合奏ができて、とても楽しいひと時を過ごせました。一人だけで練習していてもうまく行かなかったところでも、他のパートを聴きながら吹けばきっちりできるという、まさにアンサンブルの醍醐味を味わえましたよ。
Aventure Number : 2636 date : 2016/6/8


今日の禁断 オッポ


 新しいBDプレーヤーを買ったのは、去年の9月のことでした。それから半年以上経って、もはやこのプレーヤーは私にとってかけがえのないものになり切ってしまいました。最初はそれこそBD-Aだけでもちゃんとした音で聴ければ、という感じで導入してみたのですが、実際に音を出してみると他のメディアでももうランクの違う音が出てきます。特に、CDなどでも、こんなにすごい音が本当は入っていたんだな、と思わせられるものがたくさんありましたね。そして、SACDだと、それよりさらにすごい音になるのですから、もうこうなるとプレーヤーに関してはこれ以上のものはないというスタンダードになってしまいましたね。それまで使っていたSACDプレーヤーは、今ではまず使うことはありません。
 そして、もっとすごいのが、USB経由でハイレゾデータをそのまま聴くことができるという機能です。最初のうちは試験的にUSBメモリーにコピーしてちまちま聴いていたのですが、今では専用のHDDに、生録から何から全部放り込んで、その至福のハイレゾを思う存分、何のストレスもなく楽しめるようになっています。そのハイレゾも、PCMだけではなく、SACDに使われているDSDというタイプのデジタル音源までサポートされているんですね。これは、今ではハイレゾ再生には常識となっていて、単品のDACではほぼ標準的な仕様になっていますが、プレーヤーでそこまで対応しているものはなかなかありません。
 ただ、そこまですごい音が聴けるようになっているというのに、これも最近入手した新しいレコードプレーヤーでLPを聴くと、それよりももっとナチュラルで滑らかな音がするのですから、嫌になります。特に、この間聴いた45回転のLPなどになると、もうこれは間違いなくSACDをも超えているな、という気になってしまいますね。ただ、不思議なのは、今のLPは録音自体はデジタルで行われているのですから、それをそのままデータで聴けば、それは間違いなくワンクッション変化されているLPよりもいい音で聴こえるはずなのに、なぜそうはならないか、ということです。あ、もちろん、LPの場合は、残念ながらサーフェス・ノイズが聴こえるのは、どうしようもありません。あと、「プリエコー」という現象も、避けられないもののようです。これは、普通はアナログの録音テープを保存している時に、重なったテープの間で磁気転写が起こって生じるものですが、同じようなことがLPを作る最初の「カッティング」の段階で発生することもあるそうなのです。つまり、柔らかいラッカーの表面をカッターで「掘って」行くときに、すでに溝のあるところにいくらか押し出されていって、それがかすかな音になって聴こえてしまうのですね。さっきの45回転LPでも派手に聴こえてきましたから、技術的には解決は難しいことなのでしょう。まあ、これも我慢するしかありません。そういう、LPの宿命であるもろもろのノイズは、もちろんデジタル録音のデータからはきれいさっぱりなくなっていますが、そこに録音されている「音」自体は、条件さえよければLPの方がずっと素晴らしいのですよ。
 それと、いろいろパッケージのハイレゾを聴いているうちに、SACDよりもBD-Aの方がずっといい音なのも分かってきました。そもそもは例のショルティの「指環」でしょうが、BD-Aを聴いたら、今まで素晴らしいと思っていたSACDが突然色あせて見えた時の驚きは、今でも忘れません。ということは、SACDのフォーマットである2.8MHz/1bitのDSDというのが、まだまだ、例えばPCMの192/24などには及ばないということなのでしょうか。
 そんな中で、最近ではサンプリング周波数が今までの倍の5.6MHZとか、さらに倍の11.2MHzのDSDというのも現れています。そのぐらいだったら、もしかしたらLPにも拮抗できるような音になっているのでしょうか。実は、私は5.6MHzのDSDというのは、まだ聴いたことがありません。でも、今のBDプレーヤーのスペックを見ると、取説にはDSDは2.8MHzと5.6MHzに対応している、としっかり書いてあります。そこで、実際に5.6MHzの音源を2.8MHzのものと一緒にダウンロードして、聴きくらべてみることにしました。
 ところが、いざ再生しようとすると、2.8は何の問題もないのに5.6は全く再生できないのです。そこで、メーカーのサービスに電話で問い合わせてみました。そうしたら、USBで再生できるのは2.8までで、5.6はそのままでは再生できず、PCで専用の再生ソフトを使って再生し、それをUSBケーブルでプレーヤーの「DAC」端子につないで、初めて再生が可能になるのだ、と教えてくれました。確かに、取説には何も書いてなかったことが、メーカーのサイトに行くとちゃんと書いてありましたね。その端子は「USB-B」なので、そのケーブルを用意して、さらにそのサイトの案内に従ってドライバーやら再生ソフトやら、そのプラグインやらをインストールしなければいけません。なんか、サイトの案内が間違っているようなところもあるので、きっとまた電話でサービスの人に教えてもらいながらの作業になるのでしょうね。
Aventure Number : 2637 date : 2016/6/10


今日の禁断 ムラダ


 今日は、愚妻はお母さんコーラスの東北支部大会があるというので、朝早く名取に行ってしまいました。コンクールみたいなものでここで選ばれると全国大会に行けるのだそうですが、そんな結果が出るわけはないというのが、愚妻の観測です。
 私は、午後からはコンサートに行く予定があったので、午前中はごろごろした後、まずはお昼を食べてからコンサートへ向かおうと家を出ました。行った先は、この間載せたこんな(↓)不思議な看板を出しているいつものとんかつ屋さんです。
 この「美味」の隣にある文字はいったいなんと書いてあるのだろう、というのが、以前の問題でした。それからいろいろ考えてみたのですが、ここに当てはまる言葉は全然思い浮かびません。普通に読むと「どさら」みたいですが、「美味どさら」っていったいなんなんでしょう。
 ですから、そうなればこれは書いたご本人に聞かないことにはらちが明かないのでは、ということがあって、この際だからお店に行って聞いてみようと思ったのです。まずは、カウンターに座ってメニューを見ると、これと同じものが印刷されていました。ですから、それを、注文を取りに来たおねえさんに見せて、「これ、なんて書いてあるんですか?」と聞いてみました。そうしたら、「私は分からないので、店主に聞いてみますね」と言って、カウンターの奥の調理場にメニューを持っていきました。そこで店主が答えるのを聞いていると「なんて書いたんだか、忘れた」なんて言ってますね。それはないでしょう。そうしたら、しばらくして思い出したようで、「あれは『どうきう』、漢字で『道求』です」と言ってました。なるほど、「美味道求」ですか。「どうきゅう」ではなくて「どうきう」とか、普通は「道求」ではなく「求道」なのではないか、という理屈を超えたところでの、有無を言わせぬ崇高な志が感じられますね。
 そして向かったコンサートは、萩ホールでのオーケストラ、そこに知り合いが合唱で参加するので、これはいかねば、と。というか、普通だったらその「合唱」に私自身も加わっていてもおかしくはなかった状況だったのですが、これを入れてしまうといくらなんでもスケジュールが詰まりすぎなので、今回は遠慮させてもらっていました。
 合唱の関係者もいたからなのでしょうか、会場は1階席とバルコニーはほぼ満席、2階席も半分ほどは埋まっていたので、確実に1000人は超えるお客さんだったのではないでしょうか。このオーケストラのコンサートには何度か来たことがありますが、こんなに入っていたのは私にとっては初めてのことでした。
 合唱はもちろんですが、弦楽器にも知り合いがたくさんトラで乗っていました。そのせいなのでしょう、弦はとても深みのあるしっとりとした響きでしたね。でも、管ではちょっと不安なところもあったような。そして、合唱は正直予想を大きく裏切るほどの好演でした。この団体の力は分かっていたはずですが、こんなに素晴らしい演奏ができるなんて。
 こんな感じで、男声もたくさんいてバランスも良かったですね。
 この曲が終わったら、合唱がいたところに打楽器などを入れてしまったので、もう完全に合唱の出番は終わったのだな、と思っていたら、いきなりアンコールで登場したのには驚きましたね。
 こんな風に、それこそ「レリオ」みたいにオケの前に合唱が入ってきたのですよ。だから、最前列にはお客さんを座らせなかったんですね。なんと楽しいサプライズでしょう。全く聴いたことがない曲でしたが、これが終わって駐車場が混まないうちにと早めに席を立ったら、合唱団員がはけてきたのと鉢合わせ、そこで知り合いに曲目を聞いたら、彼は「この次はニューフィルですね」なんて言ってましたね。ニューフィルの人もたくさん聴きに来ていましたが、みんなにはこの合唱はどのように聴こえたのでしょうね。
 そういえば、愚妻の合唱団は全国大会に行くことになったんですって。こちらもサプライズ。
Aventure Number : 2638 date : 2016/6/12


今日の禁断 エイシオ


 先日のDSDのファイルをOPPOのBDP-105Dで再生しようという企ては、いよいよ本日敢行されました。再生ソフトなどは全てフリーでダウンロードできるのでお金は全くかかりませんが、唯一、PCとプレーヤーをつなぐUSBケーブルだけは買わなければいけません。こういうものは普通の電気屋で買うのよりネットを利用した方が品数も豊富ですしお値段もお安くなるというのは経験上分かっていますから、適当なものを注文してあってもう届いていました。プレーヤーの端子が「B」だというのと、結構長いものが必要でしたが、梱包を開けてみると全く問題のないものだったので、まずは一安心。
 手順としては、まずプレーヤーに信号を送るためのドライバーのインストールです。これは、必ずケーブルをつないで、かつ、プレーヤーの電源を入れておく、ということが必要なのだそうです。さらにもう一つ、電話で言われていましたし、OPPOのサイトの手引きにも書いてあったのが、リモコンを使って入力を「USB」に切り替えておく、ということでした。これは、何事もなく出来てしまいました。
 次が、再生ソフトの「Foobar2000」のインストールです。実は、これは別のPCでFLACファイルを聴く必要に駆られて既にインストールしたことがありますから、なんと言うことはありません。そして、最後に行うのが、プラグインのインストールです。Foobar2000だけではDSDは再生できないので、そのためのコンポーネントを新たに付け加えなければいけないんですよね。このソフトは、そういうことができるということで、多くの人に使われているものなのだそうです。手順としては、別のところにあるプラグインをダウンロードしてまずインストール、それを、Foobar2000に取り込むということになるのですが、ここでOPPOのサイトの説明が非常に分かりにくい書き方になっている上に、指示も間違っていたりしますから、ここだけ見ていたのでは絶対にうまく行かなかったはずなんですね。前もって読んでみて、なんだか意味が分からないところがあったので、他のところで、やはり同じようにこのプラグインをインストールする手順を案内しているサイトを参照してやっと意味が分かるようになっていました。
 それだけの準備をして臨んだのですが、やはり2つ目のプラグインでつまずいてしまいましたね。いくら手順通りにやっても、コンポーネントの中に表示されないのですよ。ま、それでもきちんと解凍をやり直したりして、何とか最後はうまく行きましたけど。
 それで、インストールの手順は全て終わり、そのあとは設定になります。そこで、DSDの詳細な設定のためのウィンドウを開いて、ドロップメニューから数値を選ぶことになります。
 この赤枠の中に、DSDのフォーマットを入れるのですね。ここでは「DSD128」となっていますが、これが5.6MHzDSDのことです。「128」というのは、CDのサンプリング周波数の倍率で、44.1kHz×128=5.6448kHz≒5.6MHzになるわけですね。ですから、SACDのような2.8MHzDSDは「DSD64」となります。さらに、現在最上位のフォーマットである11.2MHzDSDは「DSD256」になります。麻雀の点数計算みたいですね。さらに、この赤枠の中は、「DSD512」というのも選択できるようになっています。そんな先のことまで、ちゃんと用意されているんですね。
 ということで、思いもかけず「PCオーディオ」のシステムが完成してしまいましたよ。こういうのはあくまで途中の段階であって、いずれはこのような超ハイレゾでも、今のOPPOの製品のようにPCにつながなくてもファイルだけで再生ができるようになるのだと思っていますから、そういうものが出来上がるまでは下手に手を出すまいというスタンスだったのですが、必要に迫られてこんなことになってしまいました。
 いずれにしても、これで、ダウンロードしてあった2種類のDSDの比較を実際にできるようになりました。その結果、やはり5.6MHzDSDの音は、2.8MHzのものとははっきり違っていました。同時に96kHzと192kHzのPCMとも比較したのですが、しっとり感というか、瑞々しさの点では、2.8DSDは96PCMにも及ばないのですね(このあたりは、いままでSACDとBD-Aを聴いてきた経験から、納得です)。それが5.6DSDになると、192PCMの持つ瑞々しさの上に、さらに繊細さが加わるんですからね。
 ま、あくまで「個人的な感想」ですから、そんなに気にすることはないとは思いますが、やはりSACDのフォーマットは最初から5.6にしておけばよかったのに、と、ひそかに悔しがっているところです。SONYは、CDで犯した間違いを、SACDでも繰り返していたのでした。
Aventure Number : 2639 date : 2016/6/13


今日の禁断 ギター


 きのうは、ニューフィルはパート練習の日でした。木管はいつものように私の職場が会場になります。ここは、あくまで私が個人的に自分の趣味として使っているという趣旨で貸していただいているわけですから、管理はすべて私がやることになっています。ですから、この間練習の日に仙台フィルの合唱のリハーサルが重なって休まなければいけなかった時には、鍵を開けてから仙台フィルの方に行って、それが終わってからまた職場に戻って鍵を閉める、ということをやっていましたね。
 それほどのことがなくても、パート練習で降り番の曲をやったりするときでも、私は最初と最後には必ずいなければいけませんから、ちょっと時間が半端になってしまうこともあります。きのうがそんな感じ、後半に私は本番には乗らない「未完成」が予定されていたので、それをやっている1時間半ぐらいの間はヒマになってしまいます。それでも、家まで帰ってなにかするほどの時間はありませんから、いっそ、その時間に同じところで普通家でやっていることをやってみようかと思いました。具体的にはこのサイトの更新です。この時間は、もう職場は閉まっているのでそこのPCは使えませんから、自宅のノートPCを持っていきました。ただ、そこで問題になるのがネット接続です。職場はそういう点では全くの後進地帯ですから、もちろん社内WIFIなんてありません。ですから、私はモバイルWIFIを使ってます。
 ただ、それは、前のものよりは格段に感度は上がっているとはいえ、条件が悪い時にはネットにつながらなくなってしまうほど、電波状態に左右されてしまいます。きのうなどはその最たるもので、もう5分おきに「圏外」になってしまったりしますから、ちょっと往生しましたね。普段はそこまでひどくはないのですが、やはり雨が降ったりするとダメなものなのでしょうか。
 ですから、それを、練習に使う会館に持って行ったら、もっとひどいことになるのが予想されていました。普通の携帯電話でも、なんだか感度が悪そうなんですよね。やっぱりお墓が近いからなのでしょうか。まあ、ですから、最悪更新だけはやっておいて、転送は家へ帰ってからでもいいかな、ぐらいの気持ちで、練習の私の出番が終わった時には考えてみました。ところが、いざWIFIをつないでみると、こんな感じでアンテナ表示が立っているんですよね。
 いやあ、この実物のディスプレイでこんな風にフルで立っているところなど、初めて見ましたよ。同じ敷地でも、こちらだと全然ネットの感じもサクサクできますから、いままで職場で苦労していたのはなんだったのか、という気になってしまいました。もちろん、1時間もかからずに更新は終わり、転送も全部済ませることが出来ましたよ。
 ですから、今朝になって実際にそのあたりを確かめてみようと、このWIFIを持って建物の中の電波状態を細かく調べてみました。そうしたら、やはり会館はきれいに3本立っていますが、私の部屋のあたりの少し前で、ガクンと感度が下がってしまうことが分かりました。さらに、外に出てみて建物のまわりも調べたのですが、やはり、私の部屋の前、つまり、建物の南側では感度が低くなっているんですよね。逆に北側だと感度が良くなるという。ということは、北の方にアンテナ(実物)が立っているのでしょうか。まあ、今日はいくらか雲も少なかったようで、それほどネットが止まるようなことはありませんでしたけど。
 突然ですが、「ラヴソング」終わりましたね。始まる前はとても楽しみにしていたのに、見終わったら失望以外には何も残りませんでした。全然「ドラマ」になっていなかったじゃないですか。いったい何があったというのでしょう。例えば、「スープ」の位置づけ。あの曲はもっと深い意味があって、それが最後にあかされて泣けるのかと思っていたのに、肝心の結婚式の場面は中途半端だったし、さらにフルコーラスを空一に歌わせるなんて耐えられません。そしてあのエンディングでしょ?直前にあんだけの伏線があってあれはないですよ。神代があまりにもかわいそう。ただ、そこまでの神代の描き方があまりにぞんざいだったので、あれでも構わないのかな、とも思えますがね。結局、すべてにおいてぞんざいだったんですよ。このドラマは。
Aventure Number : 2640 date : 2016/6/15

16/6/17-16/8/1