2581(16/2/17)-2600(16/3/25)

今日の禁断 ブルートゥース


 私のように、毎日PCに向かって文字を打ち込んでいる人にとっては、その入力ツールとしてのキーボードはまさに「筆記用具」として欠かせないものになっているはずです。リアル筆記用具であるボールペンや万年筆のように、それは「書きやすさ」を備えていなければいけません。キーボードの場合は、その「書きやすさ」を産むのはキーストロークでしょうか。やはり、長い時間タイプする時には、ストロークの浅いものの方が運動量は少なくなって、疲れも少なくなるはずです。
 ということは分かっていたのですが、今までずっと職場のデスクトップのPCでは、もともとキーボードは付いていなかったので、その辺の電気屋で安いやつを適当に選んで買ってきたもので、まあ一般的な結構深いストロークのものでした。おそらく4ミリかそのぐらいはあったのではないでしょうか。自宅で使っているノートPCでは、薄型の標準タイプである1ミリ台のものでしたから、かなりタイプした時の力の入り具合は違っていましたね。それでも、どちらもそれなりに愛着があって、あんまり気にせずに使い続けていました。
 しかし、最近になってやはり職場のキーボードの重さが指にしみるようになってきましたね。会費の納入者の名前を何百人か打ち込む、ということをやったら、なんか途中で疲れてくるんですよ。キーを押すときの感じが、このぐらい深いとやはり「押し込む」という感じになってしまうんですね。ノートでは「軽く触る」ぐらいの感じですから、やはり長いこと続けるとそこでダメージを感じるような年になっていたのでしょうか。
 そこで、この際職場でも軽いタッチで打ち込めるキーボードに替えようと、電気屋さんに行ってみました。そうしたら、確かにいろんなストロークの製品が置いてありましたね。やはり深いものはそれなりに使いやすいという人も多いのでしょう。そんな中で、なんとキーストロークが1.3ミリという、超浅いものがありました。これだとノートPCよりさらに浅くなります。でも、それに触ってみるともうその軽さと言ったら、全然「機械を操作する」という感じではありません。そんなに高いものでもないし、とりあえず試しに使ってみようと買って帰りました。
 実はこれはワイヤレス。今使っているものの前のデスクトップに、そのワイヤレスのキーボードが付いてきてたのですが、それがどうにも厄介だった思い出があるので(とにかく、バッテリーの消耗が激しいんですね)一瞬迷いましたが、こういうものはどんどん進化していくはずですからあまり気にはしませんでした。レシーバーをUSBスロットに差し込むだけで起動するようですし。
 ただ、いままでワイヤードのキーボードが入っていた後ろ側のスロットにこのレシーバーを付けたら、なんだかやたら誤動作が起こります。調子がいいと何の問題もないのですが、なにかの拍子に急に暴走するようになるんですね。打ってもいない文字がひとりでにどんどん打ち込まれていったり、とか。そんな状態の時に、ちょっと英訳をしなければいけないことが出てきました。それを、この状態のキーボードでやったものですから、もうとんでもないことになってしまいましたよ。単語ひとつまともに打てなくなってしまうんですからね。30分ぐらいで終わるものが、1時間以上かかってやっと完成です。
 そんなわけはないと、レシーバーを手前にあるスロットに差し替えてみました。そうしたら、そんな変な症状はすっかりなくなってしまいましたよ。やはり、ちょっと離れたり、間に障害物があったりするとダメなものなんですね。それ以来、もうこのキーボードを使うのが楽しくてたまらなくなりました。前のキーボードを使っていた時の癖が残っているので、たまにエンターキーを力いっぱい叩いたりしますが、それもしばらくすれば慣れてくることでしょう
 それを使って、今度の「かいほうげん」のための記事を一つ書き上げました。もう、何のストレスもなく文字の打ち込みや編集ができるので、予定通りに仕事を進めることが出来ます。でも、それに熱中していると、つい時間が無くなって、暇を見てやろうと思っていた「レリオ」の暗譜作業がなかなかはかどりません。でも、なんでもない時に歌詞の一部が突然浮かんできたりするようになりましたから、確実に頭のどこかには入れ終わったという感はあります。あとは、それを的確に出力することが出来るようになりさえすれば・・・
Aventure Number : 2581 date : 2016/2/17


今日の禁断 ナクソス


 4月の演奏会に合唱で参加するための暗譜作業を一時中断して、ずっと来週発行予定の「かいほうげん」を作っていました。やることは決まっているのでそんなに時間はかからないだろうと思っていたのですが、やはり何かと引っかかるところが出てきて、なかなか簡単には出来ません。それでも、とりあえず私が埋めなければいけないはずの2ページ分は完成しました。こんな感じです。
 タイトルをご覧になれば分かると思いますが、これはかつてクラシックファンの間では人気を博した(?)「運命と呼ばないで」というマンガのタイトルをパクったものです。原稿の方にも書きましたが、マーラーのケースはあまりにこの「運命」というケースに酷似しているため、何のためらいもなく使わせていただきました。「かいほうげん」の読者でそこまでわかる人がいるかどうかは疑問ですが、まあいいんです。
 こんな感じで、他の人が書いたものも私がレイアウトからなにから一切やっているわけで、その辺のページ内のバランスなどが決まらない時には、それだけでかなり時間を使ってしまいますね。今日なんかも、最後の「お知らせ」のページでいろんな写真があったのですが、その大きさがなかなか決まらずに試し刷りの山でした。ディスプレイで見たのと、実際に紙に印刷したものとではやはり微妙に感じが変わってきますから、そこでチェックしながら修正を加えていくと、どうしてもそういうことになってしまいます。でも、安心してください。そういう「試し刷り」には決して新しい用紙は使わず、一度使ったものの裏面に印刷していますから。複合機でFAXも兼ねているので、よくスパムFAXが届くんですよね。「バスやトラックを買い上げます」とか、いったい私の職場を何だと思っているのでしょう。そういうものでも、中にはちゃんとした連絡事項なども来ますから、常に受信可能な状態にしておかなければいけません。ですから、ほぼ毎日のように届くそういうFAX文書を印刷したものは全てとっておいて、この「試し刷り」でまとめて使わせていただいてます。
 そんな作業を続けて、遂に目標の14ページが完成しました。全部で16ページですのであと2ページで出来上がりです。これは、明日と明後日の篠崎さんとの練習風景などが素材になるはずですから、現時点で手を付けることはできません。それを月曜日に仕上げて、火曜日に印刷という、いつもながらの綱渡りのスケジュールが待っています。
 実は、今日はその篠崎さんの誕生日でした。Facebookからはそんな告知が盛んに届くのですが、いざ篠崎さんのページに行ってみるとよくある誕生日メッセージ用の書き込み欄が出ていません。仕方がないので、普通の記事の返信欄に書き込んでおきました。そうしたらすぐお返事が来て、「いま、ニューフィルのブルックナーを勉強しているところです」ですって。気合が入ってますよ。みなさん。せめて気迫だけでも、応えられるように明日はがんばりましょう。
 ということで、明日からは私はもろオケ・モードに突入することになりますが、きのうまでの合唱モードは久しぶりに切迫感がありましたね。結局きのうの練習では、ただ覚えるだけではなく、それが意識しなくても自然に口から出てこないことには完全な「暗譜」とは言えないことを痛感させられました。確かに全部覚えたはずなのに、テンポ通りだとそれがスラスラとは出てこないんですよね。というか、どっか頭で考えてから口に出る、という状態、フランス語の意味をまず考えて次の言葉を思い出す、という「理論的」な憶え方だったので、どうしても早くは反応できないのですよ。考えなくても歌詞とメロディが出てくる、というところまで訓練しなければいけません。あと一歩です。
 なんせ、きのうはテナーのパートはほんの数人しか出席してなくて、他の人に任せるということが全然できませんでしたからね。自分だけが頼り。どうやらこの状況は本番まで変わらないようなので、もうワンランク上げておかないと、対応できなくなってしまいます。いやあ、最初はたくさんの人数の中で、後ろの方で楽譜を見ながら歌えば楽勝だろうと思っていたのですが、まさかここまでハードルが上げられていたとは。でも、考えてみれば私はまだ3回しか練習に出てないんですよね。他の人はこれが確か10回目の練習だったはず。私より少し前から参加している人がなかなかてこずっているのを見た指揮者が、「同じころに始めた人でももうかなり楽譜を離しているのだから、頑張ってください」と言ってたので、その「同じころに始めた人」とは私のことだろうなと勝手に想像して励まされた気になっているところです。
Aventure Number : 2582 date : 2016/2/19


今日の禁断 イタリア


 2日連続の、オケ三昧でした。昨日と今日はニューフィルでの篠崎さんとの練習、それが終わって今日の夜には杜の都合の練習です。
 きのうは、私が篠崎さんをお出迎えする役を仰せつかっていました。2時からの練習に間に合うように、会場までお連れする、という役目です。最初は駅まで迎えに行くつもりだったのですが、打ち合わせをしている中で篠崎さんは駅から歩いて東口のホテルまで来るので、そこで待ち合わせ、ということになっていました。そのホテルは、大きな通りに面していて、割と自由に路上駐車が出来るようになっています。それで、新幹線が到着する時間は分かっていたので、降りてからそこに着くまでの時間を見計らって、それに間に合うようにその道路で待っていました。そうしたら、予想通り駅の方からスーツケースを転がしてマスクをした篠崎さんが歩いてきましたよ。
 車から降りて手を振ると、すぐに分かったようで、路上で再会の握手です。チェックインと着替えを済ませたら、私の車に乗せて旭ヶ丘に向かいます。ちょっと時間がタイトだったので渋滞のないはずの裏道をいったら、ほんの15分ぐらいで着いてしまいましたよ。会場のそばに来ると、篠崎さんは昔このあたりに来たことを思い出したようですね。うん、確かに、あの時も同じ旭ヶ丘の市民センターで初練習でした。今回はお隣のホールですけど。
 篠崎さんがニューフィルの指揮台に立つのは16年ぶり、その間には世界中で重要なポストを獲得して、キャリアを積んでこられましたからその頃とはもはやランクがぜんぜん違ってきています。ですから、練習のやり方などもだいぶ変わっているのでは、と思っていたのですが、実際にリハーサルが始まると、あの時のまんまのとても丁寧な指導ぶりでした。いや、「指導」というのではなく、あくまで最良の指針を与えてくれて、一緒に「よい音楽」を作っていこうというやり方です。その結果、もう最初の音からして、今まで練習してきたときには聴くことのできなかったようなすごい音が出ているんですからね。
 時間をいっぱいに使うのも、昔と同じでした。2日目などは、昼食の時間を返上して、休みなしで弦と管の分奏までやってくれましたからね。本当に、与えられた時間をフルに使って、「よい音楽」を作るために情熱をかけていただいて、とても充実した時間を過ごすことが出来ました。
 1日目の練習後には、歓迎会が開かれました。すぐそばにあるイタリアン・レストランが会場です。今まで他の指揮者がいらっしゃった時にもよくここで歓迎会を開いていましたが、その時は丸テーブルに収まるぐらいの人数しか参加してなかったものが、今回は違います。
 これだけの人が参加したので、別のテーブルも用意してもらいましたね。そちらは最初は篠崎さんの話の輪に入れなかったのですが、もう最後の方は入り乱れて篠崎さんのまわりを取り囲んでいましたね。
 世界中のオーケストラを振ってきた篠崎さんですが、そんな昔に指揮をした一介のアマオケのニューフィルとのことをとてもよく覚えていたのには驚かされましたね。とてもいい演奏が出来たので、ぜひもう一度共演したいと、本心から思っていたそうなのです。それだけでもうれしくなってしまいます。今回はまだエキストラも全員揃っていなくて、やはりちょっとしょぼい編成でしたが、これから人数も増えてくるとさらに充実した演奏に確実に変わっていく予感です。結局、歓迎会は11時近くまで続きました。
 2日目の今日は、朝の10時から、それがきっちり午後4時まで続き、そのあとは私は5時半から同じ館内の別の会場での杜の都合でさらに練習です。こちらは、弦楽器がこの前より増えていて、さらに充実した音になってきました。ただ、途中でフルートのAちゃんが用事があって帰ってしまったので、私一人で全部の曲をやらなければならなくなったのは、予定外でした。「未完成」のトップは大過なくこなせましたが、序曲はもう私が吹くつもりは全然なく、任せてあったので、いきなりものすごいソロを吹かされて、あえなく撃沈です。それから楽器運びなども手伝って、終わったのは午後の10時でした。いやあ、さすがに疲れました。
Aventure Number : 2583 date : 2016/2/21


今日の禁断 モンターニュ


 「かいほうげん」のコンテンツは、予想通りきのうのうちに全部出来上がりました。しかし、そこで帰宅時間になってしまったので、残りは自宅に持って帰って作業を行うことにしました。つまり、今回の分のかいほうげんのデータが1つのフォルダーに入っているので、それを丸ごと持って帰ったのですね。
 そして、自宅で印刷用の集合ファイルを作ることにしました。大体1ページとか2ページで一つのトピックスを作っていたので、それらを全部つなげて16ページのものにする作業です。これはWORDで作っていますが、こういうのをするときには「挿入」の「オブジェクトを挿入」から「テキスト」を選んで挿入すれば2つのファイルがつながります。これを、何回も繰り返すんですね。これはもう何回となくやっている作業なのですが、だいぶ前にも書いたように、これには完全に同じものはコピーされない、という欠陥があるのですよ。段落内の文字数が、半字分だけ少なくなってしまうんですね。ですから、コピーされたものは下手をすると大幅にレイアウトが狂っていたりします。そのために、すべての段落を半字分だけ広げてやらなければいけないのですよ。これは、新しいバージョンになっても一向に改良されることはありません。困ったもんです。
 そんなWORDの欠陥を挙げればきりがないのですが、一番間抜けだと思うのは、文書の中に挿入したいものを同じフォルダーに入れておいても、最初は決してそのフォルダーが開かれないということです。どうでもいいようなことに親切なふりをしていろんな機能を与えているというのに、こんな簡単なことがいつまでたっても出来ていないんですからね。開発者たちは、実際にこのアプリを使ったことがないのではないか、と思えてしまいますよ。
 そんな不自由さを乗り越えて、作業は終盤に取り掛かり、例の末廣さんの原稿のページを挿入するときになったら、なぜかフォルダーの中にそのファイルがありません。それこそ、一番楽に仕事ができるように、すべてのものをフォルダーに入れていたはずなのに。ですから、それだけ別のフォルダーに入ってしまっているのでしょう。それは職場のPCにしかありえませんから、もうそれ以上の作業は出来ませんね。仕方がありません。残りは今日に持ち越しです。
 今日になって職場で調べてみると、それは確かにありました。つまり、前に作った同じ書式のファイルをそのまま名前を変えて保存したはずなのに、その元のファイルにそのまま上書きしてしまったのでした。いつかはやるのでは、と思っていたことが実際に起こってしまっていたのでした。しかし、それよりもっとひどいことに、せっかく作ったファイルを、自宅に忘れてきてしまったんですよね。また、最初からやり直しです。まあ、今回は書式のズレも予測できますから、それを見越してやったのでいくらかストレスは少なかったのですが、無駄なことをしてしまいました。
 やっと出来上がったものを印刷して、最後のチェックです。まあ、そこでもいろいろ手を入れたいことが出てきますから、適当なところで終わらせないと、いつまで経ってもできあがりませんね。とにかく、最後の最後まで最善を尽くしましょう。でも結果的には、そんなことをやったためにひとつミスがでてしまって、それに最後まで気づかずに全部印刷してしまったんですけどね。この中に、そんなミスがありますから、探してみてください。
 今回印刷や製本をしている時には、単純作業の繰り返しなのでついでに暗譜をしてみようと思いました。もう曲の最初から最後まできちんと頭の中には入っているはずなので、それを何も見なくてもすぐ出てくるような訓練です。これは、まだ楽譜を見ないと歌詞が出てこない段階では製本作業に支障が出てしまいますが、今だったら大丈夫でしょう。確かにいちいち確認しなくてもきちんと最後まで歌えるようになっていましたね。つっかえつっかえですけど。ですから、紙を折ったりホチキスでとめたりということをやりながら、それが滑らかに出てくるまで、何回も繰り返していました。ちょうどいい段階で、こういう作業が入ったのですから、なんかお互いに得をしたような気になりますね。とても有効に時間を使った、というか、これできのうの無駄な仕事の元を取ったのではないでしょうか。まあ、暗譜の成果は、もう少し経たないとわかりませんが。
 そういえば、この歌の最後の歌詞は「à la montagne!」というのですが、これは日本語だと「山へ!」ということになりますね。
Aventure Number : 2584 date : 2016/2/23


今日の禁断 ソニー


 「かいほうげん」の発行が終わったので、やっと一息つけます。とは言っても、まだまだ片づけなければいけない仕事が山積みなので、一つ一つ終わらせていかないと。まずは、マスコミやフリーペーパー向けの「企画書」作りです。これは「りらく」などの月刊誌に案内を掲載してもらうためには、開催日の2ヶ月前までには送っておかないといけないのですが、まあ来週頭ぐらいに発送すれば大丈夫でしょう。一応私としては、1回は指揮者練習が入った時点で作りはじめようと思っているものですから。やはり、実際に指揮者が来てみると、その紹介記事の中身が結構変わったりしますからね。今度も、やはり篠崎さんを「生」で見てみないと、確かな印象は書けませんでしたね。
 ですから、やっときのうから作り始めて、今日には何とか出来上がったので、チェックのために団長に送ったら、「曜日と時間が違ってます」とさっそくダメを押されてしまいましたよ。一番大事なところで間違えて、どうするんでしょう。というか、これは前に作ってあった企画書をそのまま日付だけ直して使いまわししているものですから、ついうっかり書き換えを忘れていたんですね。
 それともう1点、プレイガイドが一つ少なくなっているという連絡もありました。もうチラシやポスターが出来上がった段階で、いつものように業者さんがチケットを置きに行ったら、先方から「一方的に断られた」というのですね。まあ、そこは実際はほとんど売れていませんでしたから、別にそこがチラシに載っていたからと言ってそんなに影響はないだろうという判断で印刷のやり直しなんかは考えなかったようですが、一応、「エスパル」ではもうチケットは扱っていないということを、もし何かの機会があれば他の人に伝えておいてくださいね。
 そもそも、あそこだけは他のプレイガイドと違って、手続きはやらら面倒くさかったんですよね。確か「誓約書」みたいなものまで書かされたような。ですから、あちらから断ってきたのは、こっちにとっては都合がよかったのかもしれません。
 もう一つ、手を付けたのが、「森の都合」関係の仕事です。去年2回開催した演奏会の録音が、まだ編集してなかったので、それをきちんとCDに入れるためのインデックス付けを頼まれていたのですよ。ただ、私が使っている編集ソフトだと、インデックスを付けるとその部分に空白が出来てしまうことがあるので、ちょっとそれは使いたくないのですね。というのも、夏の演奏会ではメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏したのですが、その曲は楽章の切れ目がありません。そこに下手にインデックスを打つと、せっかく続けて演奏しているものがブッツリと切れてしまいますからね。ですから、私の場合はかなり原始的に、きっちり楽章ごとに切れ目が合うように分割してファイルを作り、それをメディア・プレーヤーで単純にCD-Rにコピーしています。それで、見事に楽章間はつながっていました。1楽章と2楽章の間には、ファゴットとフルートのソロがロングトーンを吹いてつなげているのですが、そのフルート(私が吹いています)の音が、なんだか自分でもびっくりするほど立派な音だったので、ちょっとうれしくなりましたね。でも、メインの「イタリア」では、4楽章の頭の大事故がもろに分かってしまってがっかりです。いつもはピッタリ合っていた2本のフルートが、もう音符半分ぐらいずれているんですから、これはある意味とても貴重な記録になりました。杜の都合の仕事はもう一つあるのですが、それは来週にならないと本腰を入れられませんね。
 他の人の仕事では、今日になってFacebook用のカバー画像が出来上がってきました。それを公開するや否や、もうあちこちから「いいね」の山です。このサイズになっても、やっぱりOさんのデザインはかっこいいですね。
 これは、こちらにフルサイズの画像がありますから、使いたい方はご自由に使ってください。Facebookの「顔」が立派になって、宣伝にもなるんですから、なによりです。
Aventure Number : 2585 date : 2016/2/25


今日の禁断 ステラ


 今合唱で参加している「レリオ」は、基本的に隔週の木曜日が練習日なのですが、ここに来て男声の出来が悪いということでその間の木曜日にも「男声だけ」の特訓が入ることになっていました。おとといがその「男だけ」の集まり、指揮者も男ですから、本当に男だらけの練習でした。そこでは主にフランス語の発音などを徹底的にしごかれたのですが、最後の最後になって「テナーだけ残ってください」と指揮者が言い出しました。確かに、ベース系に比べるとテナーはまだまだ楽譜にかじりつきの人が多いので(私はもちろん、ほとんど楽譜を離して歌えましたよ)、「居残り」となってしまったんですね。
 と思っていたら、なんともびっくりぽんの展開で、ベース系がいたのではちょっとできないような特別なセッションが用意されていました。そこで、私たちはほぼ初見で歌わされることになり、その結果を踏まえてある決断が下されることになります。オーディションというか、やはり厳しい世界が待っていたのでした・・・なんてね。
 その時に、同じパートのFさんが、この前新田さんの「復活」を聴きに東京に行った時に中古屋で仕入れてきたものを含めて、なんと3種類もの「レリオ」のCDを持ってきて貸してくれました。私がいつも聴いていたのはムーティー盤ですが、彼はそれを持っていなかったので、バーターです。これはNMLにも入っていないものばかりですから、とても貴重なCDですよ。こうなったら、実はまだ聴いたことのなかったブーレーズ盤も入手しようと思って調べたら、オリジナルジャケットの国内盤がまだ市場にあったので、さっそくお買い上げです。
 実は、仙台フィル事務局のGさんは、そのブーレーズ盤のブックレットに載っていた対訳をコピーして、みんなに配ってくれていました。でも、なんせ1960年代のものを使いまわししているのでしょうから、その訳文がちょっと、という感じでしたね。ところが、今回貸してもらったデュトワの国内盤には、それとは全然違う新しい対訳が載っていました。こんな感じです。
(ブーレーズ)
そなたにもはや悲しき時はなし、
われらを会わせし偶然に栄光(さかえ)あれ、
よし、よし、共に酒を呑み合わん、
恋人の頭(こうべ)を杯に。

(デュトワ)
きみたちはもうかなしくはない
おれたちの出会いの偶然に栄光あれ
そうさ、こうやって、一緒に酒をのもうじゃないか
その恋人の頭蓋骨をさかずきに。
 ずっと謎だった「dans le crâne de vos amants」という旧訳だと「恋人の頭を杯に」となるシチュエーションが、新しい訳でやっとイメージできるようになりましたよ。ちょっとグロですが。せっかくなので、こちらの対訳もコピーしてみんなに配りましょうか?
 でも、また「団員の社交辞令を真に受けてのさばり始めている。」なんてブログに書く奴がいたりしたらいやですから、やめておきましょうね。
 きのうの金曜日は、休みをとって税務署に行ってきました。確定申告です。去年ちょっとした小金が入ったので、その申告です。だいぶ昔、今のマンションを買った時に控除のためにやったことはあったのですが、もうすっかり忘れていましたから、とにかくいろいろ教えてもらいながら書類を作ろうと、9時前に車で行ってみました。その時点で何とか駐車場には入れられましたが、もうちょっと遅かったら路上で長いこと待たなければいけないほどでした。
 まるで、運転免許証の更新のように、とてもてきぱきと手続きが進むようになっていましたが、最終的にはPCを使って書類を作らされる、というのは初めて知りました。いや、ここに来るまでは、マンツーマンで向かい合って税務署の人に手伝ってもらいながら紙に書き込むというイメージが頭にあったのですが、全然そんなものではなく、PCが50台ぐらいずらりと並んだブースで、3人に1人ぐらいの担当者がついて指導はしてくれますが、結局自分でPCに打ち込まなければいけないんですよね。つまり、ここに来た人はもう強制的に「E-TAX」で申告しなければいけないのですよ。私は別に何の問題もなくできましたが、まわりを見渡すと途方に暮れているお年寄りなどもいましたね。いつの間にか、PCが使えないと税金を納めることも出来なくなっていたなんて。
Aventure Number : 2586 date : 2016/2/27


今日の禁断 グレイト


 このところ毎週日曜日にやっているのが、「杜の都合奏団」です。5回のリハーサルで曲を仕上げ、コンサートを開くというコンセプトの室内オーケストラです。その演奏会が、考えてみたらもう再来週の日曜日が本番ということになっていました。いつの間にか、ですね。暗譜だなんだと言って忙しくしていたら、いつもの間にかこんなことになっていました。さあ大変、いや、演奏は別に大丈夫なんですが、それのプログラムに曲目解説を書かなければいけないんですよね。こればっかりは演奏会が終わってから書いたってシャレにもなりませんからね。でも、そろそろ書き始めていますから、関係者の方々はご安心ください。
 だいぶ前から、曲目解説のためのネタ探しということでいろいろリサーチしていたのですが、正直私は今回の曲目のシューベルトに関しては殆どシロート同然ですから、どうもありきたりのことしか思いつきませんでした。なにしろ、今度演奏する2曲の交響曲は超有名曲なのですが、その前にある序曲が全く聴いたこともない曲でしたからね。つまり、全部の交響曲を聴いているぐらいのレベルでは、やはりシロートなんですよね。
 でも、その序曲が、聴いたことがないはずなのになにか聴き覚えがあるんですよね。「デジャヴ」ってやつでしょうか。なんか前にも聴いたことがあるようなメロディが、特に序奏の部分で出てくるんですよ。でも、シューベルトですから、まあほかのリートとかピアノ曲はよく耳にするわけで、そのあたりで使われていたメロディがよく似ていたのかもしれませんけどね。でも、ちょっと資料を調べてみたら、この曲の「序奏と終結部は、後にオペラ『魔法の竪琴』」の序曲に転用された」などという記述が見つかりました。そんなマイナーなオペラなんて、もちろん聴いたことがありませんが、NMLにはあったのでさっそく聴いてみたら、これの序奏が確かにこの序曲と瓜二つでした。しかし、その序奏が終わって主部になると、途端に聴きなれた音楽が始まります。それは「ロザムンデ」の序曲でした。いや、「ロザムンデ」だったら大好きな曲で、その序曲も耳にタコができるほど聴いていたはずなのですが、それと同じものにこんなとこれでお目にかかれるなんて。さらに調べると、この序曲は実はさっきの「魔法の竪琴」の序曲をそのまま丸ごと流用していたことも分かりました。ということは、その序奏の部分もやはりミミタコだったはずなのに、そのモティーフをほとんど使った「イタリア風序曲」(実際は、こちらの方が先に作られています)の序奏を聴いても、それが「ロザムンデ」の序奏だとは気が付かなかったのですよ。やっぱりシロートです。
 非常に言い訳がましくなりますが、「ロザムンデ」序曲を聴いていた時には、序奏はとても退屈に感じられました。聴きたいのは主部だけだったのに、その前になんだかわけのわからないものが付いているなあ、早く終わらないかなあ、という気分で聴いていたのでしょうね。そういうものは記憶に残らないのでしょうね。改めてちゃんと聴きなおしてみると、もうそれは「イタリア風」そのものだと瞬時に分かってしまいますけどね。今さらながら、とても新鮮な体験でした。
 さらに、そのコーダも、こちらはそっくりというよりまるで同じものでしたね。これは「ロザムンデ」だけではなく、今度一緒にやる「交響曲第8番」にも転用されていて、そっちの方はすぐに気が付いたのですけどね。
 というような、なかなか緻密に計算されたプログラミングの演奏会は3月13日の日曜日に、宮城野区文化センターのパトナホールで開催されます。開演は午後2時です。お声をかけていただければ無料のチケットを用意しますので、ぜひ聴きに来てみてください。
Aventure Number : 2587 date : 2016/2/29


今日の禁断 ラトル


 前にも書きましたが、今度のニューフィルの定期演奏会のための宣伝用にということで、Facebookのカバー画像がリリースされています。前にご紹介したのは、それの個人ページ用のものですが、もう一つ、デザインは同じで縦横比が微妙に違っている「Facebookページ用バージョン」も、作っていただきました。どちらもピッタリとサイズが合うように出来ていて、もちろんセットをすればきっちりと収まるはずでした。ところが、なぜかFacebookページの方だけ、ちょっとした問題が起きてしまったのです。
 こういう画像をセットすると、直後は確かにこのレイアウトでピッタリ収まっているものが、しばらくすると、というか、リロードするとほんの少し膨らんでくるのですね。つまり、右下の方向にちょっと拡大されてしまうんですよ。その結果、この枠から外れた部分がなくなってしまって、ちょうど「宮城」という文字の右側の余白が全くなくなって、「城」の字右端がほんのちょっと切れてしまうぐらいになってしまうんですね。せっかくきちんと余白をもうけてデザインしてもらったのにそんなことになってしまって、デザイナーさんはとても残念がっていましたね。Facebookというのは、とにかくいろんな仕様を予告もなしにいきなり変更するのが当たり前だと思っているところがあって、例の何種類かの「いいね!」だってもう有無も言わせず導入してしまったりしてましたからね。まあ、それは別に使わなければいいだけのことですが、こういうわけのわからないことをやられるのは本当に困ります。
 でも、そういうことだったら、こっちにも考えがありますよ。原因は分からないけどそんな風に広がってしまうのが当たり前なんだったら、それに応じてこちらも最初から広がることを見越して画像を作ればいいだけの話です。そこで、いただいた画像の右側と下側の空白を、少し拡大した画像を作ってみました。
 はみ出したところはどうせ消えてしまうのですから、真っ白でもいいのですが、念のため元の画像をコピーしておきます。これをはめ込んだら、見事に上のようなどんぴしゃのレイアウトになって表示されるようになりましたよ。もうこうなると、Facebookとの戦いですね。今回は私が勝ちましたけど、この先またどんな意地悪なことを仕掛けてくるのでしょう。
 その定期演奏会のちょうど1週間前に、私は合唱のステージを控えているんですね。実は昨日のニューフィルの練習は木管だけのパート練習だったので、トレーナーに仙台フィルのMさんがいらっしゃってました。そこで、オケの人たちはこのコンサートではどんなことを言われているのか、と思ってちょっとお話をしてみたら、なんでもそのステージではいつもの燕尾服は着ないことになっているのだそうです。つまり、「照明の関係」で、白いところのない真っ黒な衣装を着る、というのですね。どうやら、「幻想」が終わった時に場内を真っ暗にして、その間に何かセッティングを変えたりするようなのですね。ということは、休憩なしでいきなり「レリオ」が始まったりするのでしょうか。まあ、この間東京で聴いてきた「戦争レクイエム」も1時間半休憩なしでしたから、それはあり得ないことではありませんね。
 ということは、我々合唱団も、同じような真っ黒なステージ衣装になるのでしょうか。なんか、途中からホールの中に入ってくるだの、オケと客席との間で歌うだのと、いろんな噂が飛び交っていますが、そういうことをやるんだったらスーツに蝶ネクタイというのはちょっと合わないですよね。実は、私はこの演奏会では、普通の蝶ネクタイと言われた時に、ダークスーツとタキシードのどちらを着ようか迷っていました。オケではタキシードは珍しくありませんが、合唱では、少なくとも仙台の合唱団のコンサートではまず見かけませんから、私だけがタキシードだとさぞ目立ってしまうだろうな、と心配しているんですよね。でも、それが真っ黒の衣装になるのなら、その問題は簡単に解決してしまいますけどね。
 いや、ニューフィルでも「いぶし銀」とか言ってますから、たまには真っ黒でもいいかもしれませんよ。
Aventure Number : 2588 date : 2016/3/2


今日の禁断 バール


 職場においてある自販機は、最初に設置したのは今の会館や庫裡が出来るより前ですから、20年以上前のことになります。ですから、もちろんその間には何回も新しいものに替えてきています。別に料金などはかからずに、中身を売っていれば、そういうことは定期的にやってくれますからね。それで、これまでの自販機もそろそろ何かと問題が出てきたので、新しいものに交換してほしいと伝えてありました。最近一番困っているのは、PETの「い・ろ・は・す」に使われている超軽量容器が、自販機の中に入れている間につぶれてしまうという問題です。そうなると、これを買った時にボトルが2つまとめて出てきてしまいます。まあ、お客さんにしてみれば得をしたことになりますが、それだけではなく、そのあとのボトルが引っかかって出てこなくなってしまう、なんてことも起こりますから、これは困ったものでした。まあ、今の時期はそんなに出るもんではないので、極力少なめに入れてしのいでいましたが、これから、特にお盆などになってくると、もう対応できなくなってしまいます。
 もちろん、最近の自販機ではそういう問題は解決されていることは営業の人から聞いていましたから、なんとしても夏になる前には新しい機械に交換できるようにお願いしてありました。ただ、基本的に新品ではなく中古品でしか対応できないようで、このスペースに合うものがなかなか出てこないという言い訳に終始していましたね。営業さんは。
 それが、いきなり「ちょうど良いものが見つかったので、さっそく交換します」ということになって、その1週間後になるきのう、その設置作業が行われました。
 「中古」と言ってましたが、ほとんど新品同様の機械が届きました。中にはまだ取説なんかも入っていて、全然使われた形跡はありませんが、なんか事情があったのかもしれませんね。
 古い機械を取り出すのに、前にある紅葉の木の枝が邪魔になってました。これにしたのが8年前ですから、その間に枝が伸びたんですね。
 新しい機械も、ちょっと苦労して入れてました。
 外観はあんまり変わりませんが、中身はガラッと変わっていました。単純なことですが、ホット用のヒーターがヒートポンプになっていて、消費電力が大幅に少なくなっています。というか、今まではそんなこともやっていなかったんですね。あとは、複数のカラムを連動させて、同じボタンで操作できるような機能もついていました。これはとても便利に使えそう、今までは結局同じカラムだけが減ってしまっていましたから。
 引き取られていった旧機は、もう廃棄されるのだそうです。というか、営業さんには「よくこんな機械を今まで使ってましたね」と言われてしまいましたね。だったら、さっさと替えてくれればよかったのに。
Aventure Number : 2589 date : 2016/3/4


今日の禁断 ミランダ


 今週もあわただしく過ごしてしまいました。やはり、3つのコンサートの準備の同時進行というのはかなりの時間を割かれるものだということがよく分かりましたから、これからはもっと余裕のある時にやってみようと反省しているところです。まあ、今回の誤算は「暗譜」に尽きますね。最近の仙台フィルの合唱ではみんな楽譜を持って歌っていたので、今度も楽譜は見てもいいだろうと踏んでいたのですが、そんな期待は初練習(私の場合は途中から参加)の時にもろくもつぶれてしまいました。暗譜で歌うだけではなく、ほとんどシアター・ピースのような感じで動きも入るということになったのですから、これはとても片手間にやるようなことではないと覚悟を決めるしかありませんでした。
 今週も、木曜日にその練習があったのですが、その時には実際に歩きながら歌ってください、という指揮者の指示で、みんながてんでんばらばらに歩き回りながら歌うということをやっていましたね。
 歌っている最中には写真は撮れないので、これはちょっと休んでいるところですが、実際は真ん中の指揮者の方を向いたりはしないで、それこそ水族館のイワシの群れのように動き回っていたのですけどね。ただ、それも同じ方向ではなく、好きな方を歩くようにとも言われていたので、あちらから歌いながら来る人と向い合せになります。そこで、その人が歌っているのを近くで聴くことができるのですが、いろんな声の人がいましたね。でも、ほとんどの人は楽譜から目を離しながら歌っていたのですから、すごいですね。一応3曲歌うことになっているのですが、これは最初に出てくる混声の歌。この後に出てくる男声だけの歌はもう完全に暗譜していたのですが、この混声の方はまだ真剣に覚えようとはしていなかったので、この時には私は半分ぐらいしか楽譜は離せなかったんですよね(今では、きちんと暗譜してます)。
 そして、最後に歌うのも混声の曲なのですが、これは「空気の精の合唱」ということになっていて(ちなみに、さっきの混声は「亡霊の合唱」、男声は「山賊の歌」です)、軽やかな音色が要求されるということで、楽譜では男声はテナーしか歌わないようになっています。テナーが2部に分かれていて、低い方の「セカンド」がテナーの音色で低音も担当する、というのが作曲家のプランでした。でも、この合唱団ではそのセカンドテナーのパートをベースが最初から歌っていたんですよね。せっかく練習に来ているのだから、歌ってもらおう、という親切心だったのでしょう。でも、本番の指揮者が来た時には、この曲が始まる前に「では、ベースの人はもう帰ってください」とか言われたので、練習指揮者があわててその辺の事情を説明したら、「OK, No problem」とか言って、納得していたようでしたね。でも、これはあくまで私の推測ですが、その時の指揮者は、単にその練習の時にはベースも歌っても構わないと言っただけで、本番ではやはり「ベース抜き」を考えていたような気がします。
 ですから、この練習の時から、正式にこの曲は楽譜通りにベースなしで歌うことが告げられました。ということで、この演奏会の合唱で最初から最後まで歌うのはテナーだけということになってしまいました。さらに、セカンドテナーの人は、今までは「ファースト」のパートを歌っていたのに、「セカンド」を歌わなければいけなくなったのです。幸い、私の場合は「山賊」に手いっぱいでまだこの曲は暗譜はしていなかったので、そんなにダメージはありませんけどね。
 そして、今日はこの同じ練習室で来週本番の「杜の都合」の練習です。なぜか、今日は他の団体の演奏会があったせいか、管も弦もかなりの歯抜け状態。オーボエやファゴットのメロディがないと、いかに吹きずらいかが分かりました。でも、どうやらスタミナ的には問題なく吹けそうな見通しが立ったので、あとはきちんとコンディションを維持するだけです。
 こういうきつい練習をやっていると、てきめんに体重が減ってきます。今の私の体重は61キロ台。
Aventure Number : 2590 date : 2016/3/6


今日の禁断 パトナ


 今度の日曜日に行われる「杜の都合奏団」のプログラム・ノーツが出来ましたので、公開させてください。お時間があれば、ぜひ宮城野区文化センターまで、お越しください。
演奏会に寄せて
 今回の演奏会は、シューベルトの交響曲を中心としたプログラムでお送りします。
 シューベルトはその短い生涯の中で少なくとも13曲の交響曲を作ろうとしましたが、その中にはきちんと4楽章が揃っていて、すべてがオーケストラで演奏できる形になっている(「オーケストレーション」といいます)ものは、7曲しかありません。それ以外のものは、作っている途中でもう完成させることを断念してしまった「未完」の交響曲です。ただ、その中の1曲だけは第3楽章の途中まで作ってあとはやめてしまったものなのですが、第2楽章までは完全にオーケストレーションが済んでおり、内容も充実していたので、「未完成」というタイトルが付けられて「完成品」とみなされていますから、それを加えて8曲が「ちゃんとした」交響曲と考えられています。
 しかし、熱心な音楽ファンでしたら「そんなことはないだろう。『交響曲第9番』というタイトルの付いたCDがいくらでもあるはずだ」と、おっしゃることでしょう。確かに、1978年までは、「完成した交響曲は9曲」というのが一般的な見解でした。しかし、その年に、シューベルトの公式の作品番号である「ドイチュ番号(D.○○○と作品の後に表示されています)」のリストが改訂され、それまでは「7番」と呼ばれていた、シューベルトが最後までスケッチを完成させていた交響曲に、後の人がオーケストレーションを施したものが「完成品」とはみなされなくなってリストから外されてしまったのです。その結果、空席になった「7番」のところに順次そのあとの「8番」と「9番」を押し込んだものですから、それまでは「8番」と呼ばれていた先ほどの「未完成なのに完成品」の交響曲は「7番」に、そして「9番(ザ・グレート)」と呼ばれていたものは「8番(ザ・グレート)」と呼ぶのが「正しい」ということになってしまったのです。

イタリア風序曲第1番
 今回演奏するその2つの交響曲の前に、まず「序曲」をお聴きください。シューベルトは20曲ほどのオペラを作ろうとして(交響曲同様、完成したものはその半分ほどですが)、それぞれに序曲を作曲していましたが、今回の「イタリア風序曲第1番ニ長調」はそのようなオペラのためではなく、独立した演奏会用の作品として1817年に作られたものです。ここで「イタリア風」というのは、当時絶大な人気を博していたオペラ作曲家、ロッシーニのような、というほどの意味なのだそうです。
 曲は、まずゆったりとしたテンポの序奏から始まります。しかし、それは重苦しいものではなくあくまでも爽やかな抒情性をたたえたもの、それは、そこに流れている美しいメロディが明らかにシューベルトの多くの歌曲に見られるようなすがすがしさを持っているためでしょう。というか、この曲、どこかほかでも聴いたことがあるような気がしませんか?実は、シューベルトはこの部分に少し手を加えて1820年に作った「魔法の竪琴」というオペラの序曲の中の序奏にしたのです。なにそれ?と思うでしょうね。そんなマイナーなオペラなんて誰も聴いたことがないはずですが、その序曲はさらに1823年に作られることになる「キプロスの女王ロザムンデ」という劇音楽の序曲にそのまま転用されるのです。これは単に「ロザムンデ序曲」と呼ばれているあの名曲の序奏ですから、聴き覚えがあってもおかしくはありません。
 それが、軽やかなテンポの主部に入ると、そこにはまさにロッシーニ風の屈託のない世界が広がります。それを彩るのは管楽器による超絶技巧の粋を尽くした華麗なソロの応酬です。ここでもシューベルトはちょっと面白いことをやっていて、それこそロッシーニその人の作品のワンフレーズをこっそり忍び込ませているのです。これは、おそらく聴いていても分からないような巧妙な仕掛け、言ってみればシューベルトのロッシーニに対するオマージュだったのでしょう。
そしてコーダ(エンディング)になると、再び「ロザムンデ」と同じものが現れます。さらに、この部分は今回の演奏会の最後に演奏される「交響曲第8番」の第1楽章の最後にも使いまわされています。これは、あの大バッハもよく行った「パロディ」と呼ばれる手法、この序曲は、そんなシューベルトの作曲家としての小憎らしいやり方が垣間見られる、ちょっと微笑ましい曲です。

交響曲第7番「未完成」
 かつては「8番」と呼ばれていた、おそらくシューベルトの交響曲の中では最も親しまれている曲です。LPレコードの時代には、この曲とベートーヴェンの「交響曲第5番」(いわゆる「運命」)とを表と裏にカップリングしたレコードがとてもたくさん作られていましたね。お互いに片面にちょうど良い長さ、それでいて曲想は対照的でしたから、この「運命/未完成」という組み合わせはクラシックの入門者にとっても、ある程度のマニアにとっても喜ばれていました。
それがCDの時代になると、そのような「表・裏」といった概念がなくなり、収録時間も長くなったのでいつしかこのような組み合わせの商品は姿を消していきます。それに伴い、派手で分かりやすい「運命」はメジャーであり続けたのに対し、内省的でちょっとおとなし目の「未完成」のほうは次第に影が薄くなってきたのではないか、と感じるのはただの錯覚なのでしょうか。
 第1楽章は、チェロとコントラバスによる超低音のテーマから始まります。どのぐらいの低音かというと、このテーマの途中に出てくる2つの低い音は、普通のコントラバスでは低すぎて出すことが出来ないぐらい低いのです。でも、安心してください。今回は3本のコントラバスのうちの2本までが、低い音を専門に出せる弦をもう1本加えた「5弦」の楽器ですから、存分に低音の魅力が味わえますよ。それに続いて、さざ波のような弦楽器に乗ってオーボエとクラリネットが歌い上げるちょっと影のあるテーマと、シンコペーションのリズムの中で最初はチェロ、次にヴァイオリンで奏でられる明るいテーマが聴こえます。この2つのテーマに、最初の低音のテーマも加わって、この重厚な趣の楽章は進んでいきます。
 第2楽章では3拍子のリズムに乗って出てくる弦楽器のテーマがとびっきりの優雅さを演出します。さらに、しばらくして聴こえてくるのが、弦楽器のシンコペーションの中から立ち上がってくるクラリネットの愁いを帯びたメロディです。それは転調を繰り返して行き場をさまよいつつオーボエに受け継がれ、シューベルトならではの繊細で深みのある情感を伝えてくれます。最後に伸ばされるとても美しいホ長調の和音がいつの間にか消えることには、もうこれ以上何も付け加えなくても充分だと思えてくることでしょう。

交響曲第8番「ザ・グレート」
 シューベルトが31歳でこの世を去る3年前、1825年に作られた、彼の最後の完成された交響曲です(亡くなった年にもう1曲の交響曲を作りはじめますが、完成には至りませんでした)。この曲の番号は、最初に書いたように1978年までは「9番」でしたが、さらにさかのぼって1951年以前には「7番」と呼ばれていたのですね。確かに、古いLPレコードで「7番」と書いてあるものを実際に見た記憶もあります。これは、私蔵されていた自筆稿が発見されて作品の存在が公になった時期が「未完成」より早かったためです。
シューベルトの兄のフェルディナントの家でこの楽譜を発見してその素晴らしさに感激し、初演のために奔走することになるのが、あのロベルト・シューマンですが、彼が自らの雑誌の中で使った「天国的に長い」というフレーズが、この「ザ・グレート」という呼び名の由来とも言われています。しかし、これに関しては、単に同じハ長調で作られた、もっと短い「6番」の交響曲に対して「大きい方のハ長調の交響曲」という意味合いなのだ、という説もあります。いずれにしても、この曲を演奏する時のエネルギーはかなりのもので、「なんでこんなに長いんだ!」と思うこともありますから、先ほどのシューマンの言葉は単純に賞賛の意味ととるべきではないのかもしれません。
 第1楽章の序奏は、ホルン2本だけのユニゾンで始まるという、意表を突くオープニングです。このテーマ、かつてさる作曲家が「初めて聴いた時にいきなり早稲田大学の応援歌が聴こえてきたので驚いた」と言ったのを聞いて以来、「♪紺碧の空〜」しか思い浮かばなくなってしまいました。この後、軽快なテンポの主部に入りますが、しばらくして木管楽器で奏される短調のテーマも、なぜか演歌の雰囲気を持っていて心に残ります。
 第2楽章では、弦楽器の規則正しい歩みに乗ってオーボエが奏でるテーマが、絶品です。それともう一つの流れるようなテーマとともに音楽が進みますが、全体の三分の二ほど経って不協和音によるクライマックスを迎えたところで、一瞬すべての楽器が演奏することをやめます。これはかなりショッキング、
居眠りをしていた人はここで我に返ることになります。神秘的なピチカートによって音楽は再開されますが、ややあってそれまで短調だったものが長調に変わる場面も聴き逃せませんよ。
 第3楽章は元気のよいスケルツォです。その忙しく動き回る音符の間を縫って歌われる軽やかなテーマも聴きものです。中間部のトリオでは、うって変わって上品な雰囲気が漂います。
 フィナーレの第4楽章は、息もつかせぬほどのイケイケの音楽が、怒涛のように迫ります。演奏者にとってはまるで全速力で走るマラソンのような不思議な高揚感を伴うものですが、それが全然苦にならないのは、至る所でシューベルトの歌心が満載のフレーズに出会えるからでしょう。どうか、お聴きになる方もそんな美しい一瞬を探しつつ、この1154小節という長丁場をお楽しみ下さい。
Aventure Number : 2591 date : 2016/3/8


今日の禁断 イオン


 今年に入ってから、音楽界の重鎮が次々と亡くなったという報が届きます。ブーレーズ、ニコレと続いた後はなんとジョージ・マーティンですって。この3人に共通するのが「90歳でお亡くなりになった」という点です。なんという因縁なのでしょう。実は、ニコレとマーティンの間にはアーノンクールという人も亡くなっているのですが、この方は86歳という中途半端な年齢でのご逝去なので、除外とさせていただきます。というか、正直、私にとってはどうでもいい人なので。いや、正確にはこの人は何も悪くはないのですが、私が信頼していた人に、この人がらみで裏切られたことがあったものですから、なんかいやな印象が付きまとうんですよね。「坊主憎けりゃ・・・」ですね。
 そのアーノンクールの正しい没年齢知ろうと思ってGoogleで検索したら、こんな画面が出てきました。これを見て、奥さんのアリスさんがやはり今年になって亡くなっていることを知って、驚いてしまいましたよ。ということは、愛妻に亡くなられて、生きる望みを失ってご主人も亡くなってしまったのですね。なんと悲しい。それにしても、奥さんはずいぶん年下だったんですね。映像で見ると、あのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの女性コンサートマスター(よく女性だから「コンサートミストレス」というべきだ、という人がいますが、さる女性指揮者は「ミストレス」というのはあまりいい意味では使われないので、この言葉は使わない方がいいと言ってましたね)は、ご主人と同じくらいの年恰好だったような気がしますけどね。
 でも、ここからリンクしているアリスさんのところに行ったら、今度はご主人の方の生年−没年がこれと全く同じだったので、そこで勘違いに気づくことになります。この年号は、「配偶者」の関係が始まった年と終わった年だったんですね。ふつうに生年と没年だと解釈してしまいましたよ。なんと紛らわしい。
 ということは、この項目は、配偶者の一覧表ということになるのでしょうか。と思って、確か3人の「配偶者」がいたはずのゴールウェイを検索してみたら
 この項目自体がありませんでした。ひょっとしたら、亡くならないとここには書かれないのでしょうか。でも、「参加ユニット:ベルリン・フィル」というのが笑えますね。確かにゴールウェイはこのオーケストラのことを「カラヤンのバンド」と呼んでいましたが。
 でも、もうとっくに亡くなっているベルリオーズでは、確かこの人も2人ぐらいの「配偶者」がいたはずですが、やはりそんな項目はありませんでした。いい加減なものなんですね。
 そのベルリオーズの練習が、今日もありました。男声だけの強化練習です。だから、「山賊の歌」だけだと思ったら、残りの曲も全部やりました。ちょうど「亡霊の合唱」も暗譜が完了していたので、絶好の機会ですから楽譜を外してみましたが、ほぼ完全に覚えられたようですね。ここまでやっておけば、あとは楽しみながら練習に参加できるようになるはずです。覚えてさえしまえば、歌そのものはそんなに難しくはないので、きっと本番でも余裕をもっていろんな初体験を楽しむことができることでしょう。
 太白のリハーサル室には鏡があったので、その「山賊の歌」を、たぶん実際はこんな感じだろうと、鏡の前でポーズをとって歌ってみました(マスクを付けて)。こんな練習もこれから入ってくるはずです。
 太白からの帰り道に青葉通りと東二番町の交差点を通ったら、もう「ダイエー」の看板はなくなっていました。
Aventure Number : 2592 date : 2016/3/10


今日の禁断 タイワン


 明日はいよいよ「杜の都合奏団」の本番ということで、今日は最後の練習でした。会場も本番と同じ、パトナホールです。ここは、駐車場がたまに混んでいて大変なことになることがあります。ついこの間も、仙台フィルの人たちのアンサンブルのコンサートがあったそうなのですが、その時にはFacebookに、「今日はシアターホールで女子プロがあるので、駐車場は満車になってます」というような書き込みがありました。確かに、あのホールは知る人ぞ知る、プロレスのメッカですからね。そりゃ、人も車も集まるでしょうね。あとで関係者に聞いたら、車を「フォレオ」に置いてきた人もいたのだそうですね。それはかなりの距離がありますから、何も荷物を持ってなくても、かなり大変なことではないでしょうか。
 そんなことになって車が停められないと困るので、かなり早めに家を出て、その「フォレオ」で早めの夕食をとってからホールへ向かいます。でも、車で走ってもけっこうの距離がありましたから、ここを歩くのはちょっと無理ですね。さらに、練習だと楽器も持ってますから、まずそれは不可能なことです。実は、来週の土日にはここの、その、女子プロをやっていたホールでニューフィルの指揮者練習があります。そこで、その日のもう一つのホール(つまり、今日と明日、私が使うパトナホール)で何か予定が入っていないか調べてみたら、なんかコンサートが入っていましたね。開演が1時半とかですから、もろにニューフィルの練習時間とぶつかりますから、車の方は早めに来ていた方がいいでしょうね。
 前日練習だというのに、パートによっては全員揃っていないところもありました。このころはみんな忙しいみたいですね。特に弦楽器は絶対数が足らないのでほとんどがあちこちからエキストラで呼ばれるようになっていますからね。かく言う私のパートも、今日は別の「本番」があってお休み、という悲惨なことになっていました。ですから、もう覚悟をして全部吹くつもりだったのですが、練習が始まる前に、本番が8時過ぎには終わる予定なので、それから向かえば最後の方は間に合う、みたいなメールが届きました。ということは、本来は彼女が1番を吹く曲を後半にやることになっていますから、うまくすればそれに間に合うかもしれませんね。
 ということで、練習は「8番」から始まりました。それを、最後の楽章からやっていきます。確かに、今まで第4楽章あたりは殆ど通すだけみたいな感じでしたからね。でも、やはりこのホールだと弦の人たちの音が全然違って聴こえます。この間、前の演奏会のCDを作るために編集作業をやっていた時に、なんだかとてもい音がしていて、今回はそれに比べたらかなり仕上がりが悪いな、という気になっていたのですが、実際にこのホールで音を出すと、そのCDの時みたいなちゃんとした音に聴こえるから不思議です。本当はもっとたくさん練習をして、磨きをかけた方がいいのかもしれませんが、とりあえず明日は十分聴くに値する演奏が出来るのではないか、というような予感です。
 後半になって、そろそろAちゃんが来るのではないかと客席を気にしながら代吹きを始めましたが、一向に現れる気配がありません。結局「7番」は全部吹いてしまいました。そして、鬼門の序曲です。もうこうなったらあきらめて吹くしかないので、吹きましたが、やはりあの難所は、この間よりは少しはマシですが、ちょっとヤバかったですね。そこが終わってエンディングにさしかかるころ、いつの間にか隣の席にAちゃんが座っていました。それから楽器を出して吹き出したのは、本当に終わる直前、わざわざやってきたのに、ほんの数小節だけ吹いて終わってしまいましたよ。なんでも、予定より40分ぐらい長引いてしまったそうですね。
 そのあと、出番のないアンコールをやったので、私のiPhoneで写真を撮ってもらいました。明日はカメラマンがいないんですよね。だれか、録ってくれる人はいませんか?カメラは預けますから。
Aventure Number : 2593 date : 2016/3/12


今日の禁断 ソニー


 「杜の都」のコンサートは、無事終わりました。まずはこれで一つ片付いたな、という感じでしょうか。
 前の日は夜遅くまで一人で吹きまくってクタクタになって帰ってきましたが、それからサイトの更新などをして寝たのは12時を過ぎてしまいました。でも何かまだ興奮状態が続いていて、なかなか寝付けないんですね。演奏会の前にこういうことはあまりないのですが、やはり今回はかなりの緊張を強いられる曲だからでしょうか。確かにリハでは何度か自分でもギョッとするような瞬間があったので、そんなのが気になっていたのかもしれません。
 ですから、きのうの朝もなんだか寝足りない気分でしたが、少し早起きをして、前の日に危なかったところの楽譜をチェックして、なにかあったら頼れるような印を付けておきました。でも、なんだか眠くて仕方がありません。
 リハーサルはまずまずの出来、最初にやった「グレート」は、いつもより早めのテンポで進んでいるようですが、逆にこの方が勢いで最後まで突っ走れそうなので、それに乗ってみようと思いました。ですから、あくまで集中心だけは失わないようにシミュレーションを行います。後半の「未完成」になったら、休んでいる間に猛烈な眠気が襲ってきます。これは、昼食が終わったら軽く昼寝をしておかなければ、と、そのための手順ばかりを考えて吹いていたようでしたね。
 お昼も食べて、その頃始まったチラシを挟み込む作業も少し手伝って(ニューフィルのチラシがちょっと足らなかったので、手元にあったのを追加です)、そのあと少し時間が出来たので、地下の図書館の中で絶好の昼寝の場所を見つけて、そこで30分ぐらいウトウトしたら、やっとやる気が出てきました。
 楽屋に帰ると、みんな着替えの真っ最中。私も着替えますが、やっと体になじんできたタキシードが、なんだかずいぶんゆったりしているような気がしました。最近は、いろんなところでハードな練習が続いたために、体重は減る一方で、遂に、あと少しで学生時代の体重になってしまうほどになってしまいましたから、買った時はピッタリだったウェストも少し余裕が出来てました。そして、上着が、「これがお客様のサイズでございます」と言われたので仕方なくそれにしたので元々少しゆったりしていたものが、さらにゆったり、というか、わたし的には「ダブダブ」というような感じになってしまいましたね。まあ、窮屈なところで我慢するより、この方がいいに決まってますが。
 演奏は、「未完成」で一瞬五線の感覚がおかしくなってA#ではなくF#を吹いてしまって、これではいけないと気を引き締めたせいで、「グレート」は自分でもびっくりするほどのほぼノーミスに近い仕上がりだったはずです。その分、ものすごいプレッシャーがあとに残って、もうグッタリですね。
 お客さんは、いつも通り100人を少し超えるぐらい。でも、暖かい拍手がとても気持ちよかったですね。最後に前列の人が立ちあがってスタンディング・オベーションのように見えましたが、単に帰り支度をしていただけだったのかもしれません。
 着替えを終えて、ステージの片づけを少し手伝ってホールの出口に行くと、そこでは私がチケットをあげた合唱の仲間がわざわざ待っていてくれました。今回は身内にも全然配らず、全く来てもらうことは期待しないで、前からの知り合いだった2人だけに1枚ずつ上げたのですが、もう一人は別な練習があると言っていましたし、知っている人は誰もいないだろうな、と思っていたので、これは本当にうれしかったですね。ニューフィルのチケットも一緒にあげてあったんですが、もっと行く人がいるというので、さらに3枚持って行ってもらいましたよ。
 打ち上げ(何度も追い出されているのに誰も立とうとしなかったので、もうあのお店は使えないでしょう)が終わって家に帰り、序曲は降り番だったニューフィルのNさんにカメラを預けておいたら、ステージだけではなくオフステージもいっぱい写真を撮っていてくれたので、とりあえずそれをFacebookにアップしておきました。今朝チェックしたら、友達以外からも「いいね!」があったのは、いつの間にか写真にタグ付けされていたからでしょう。そんなさまざまなことをひっくるめて、なにか心和むコンサートでした。
Aventure Number : 2594 date : 2016/3/14


今日の禁断 グーグル


 私の職場では、諸般の事情でネット環境が整っていません。いまどき珍しいことですが、社長が全くのPCオンチなんですよね。おそらく、このまま一生PCに触れることなく生涯を終えるのではないか、という気がします。ですから、光回線を引くような面倒くさいことには乗り気ではないので、ネット接続を確保するために私がやっているのはWIMAXモバイルルーターの導入でした。これは、ちょうど4年前に使い始めたもので、その頃の「禁断」を見てみると、それまでのモデムに比べたらあまりに速いのでびっくりしていましたね。
 ところが、いくら速いとは言ってもやはり自宅の光とはそもそも比較するのは無理のような気はしていました。ハイレゾの音源をダウンロードしようと思ったら5〜6時間かかってしまったこともありましたし、Facebookに写真をアップする時も、1M以上のサイズの写真だと受け付けてくれないとか、だんだん不便さを感じるようにはなってきました。
 それが、最近になってさらにつながりにくくなってきたような気がするんですね。サイトを移動しようとすると、全くつながらないことが頻繁に起こるようになりました。どうやら、職場は極端に電波状態の悪いところにあるようで、かつては携帯もつながりにくかったりしたのですが、それだけではなく、WIMAX側でも、だんだんエリアが狭まっているのではないか、という気がするようになってきました。今ではWIMAX2+とか言って、なんだか規格も変わっているようで、もはやただのWIMAXは見捨てられてるんじゃないか、とかね。
 さらに、先週の末あたりから、ほとんどつながらない状態が頻繁に続くようになりました。こうなると、もう全く仕事にならないようになってしまいます。イライラしますね。こうなったら、もう私の方からWIMAXを見限ってやろうと思いました。ちょうど、4月が契約の切れ目なので、そこで打ち切っても余計なお金はかからないようなので、もうこんなところはやめにしましょう。その代わりに、今のWIMAX2+にすれば、おそらくもっと快適に使えるようになるはずです。
 そうなると、もう一刻も早く新しいルーターを入手したくなって、今日のお昼休みに新しい契約をして新機を入手してきました。下がそうですね。
 ところが、これを起動してそのWIMAX2+の威力を確かめようとしたら、アンテナが全然立ってません。これは、旧機よりもひどい状態、やはりエリアそのものが狭くなっていたんですね。そんなこともあろうかと、新機がWIMAXだけではなく、こちらはエリア的には問題のないLTEを併用できることも確かめておきました。WIMAXがダメでも、その併用モードがあれば大丈夫だと思ったのです。上の写真はそれに切り替えた状態、これなら電波状態は何の問題もありません。上の旧機は、アンテナすら見えません。
 実際にネットを使ってみると、これはすごい速さです。もうほとんど光並み、動画も全然止まらないし、ストリートビューも軽快そのものです。調子に乗って、来月泊まることになっている東京のホテルの周辺を散策してみましたよ。JRの出口はどこだとか、地下鉄の入り口はどこだとか、もうすっかり頭に入りました。ちょっと足を延ばすと、テレビでやっていたおいしそうなとんかつ屋さんのお店も見つかりましたし、もう神楽坂は私の散歩道です。
 そういえば、その東京のホテルは、仙台フィルの事務局の人が「ツインで〇室押さえました」と言っていたので、誰と一緒の部屋になるのだろう、あの人だったらいやだなあ、とか気になっていたのですが、ついさっき連絡があって、思いがけない人と同室になることになったそうです。楽しみなような、怖いような。朝まで寝させてもらえなかったら、どうしよう・・・(笑)
Aventure Number : 2595 date : 2016/3/16


今日の禁断 ナクソス


 最近よく行くようになった中華料理のお店の向かいに、こんなマンションがあります。いつも気になっているので、その写真を。
 ま、何のことだかわからない人は、いいですから。
 おととい導入したWIFIルーターですが。いろいろ試しながら使っていると、だんだん新しいことが分かってきます。最初にWIMAX2+だけだとほとんど電波が検知できないほど状態が悪かったものが、LTEを併用すると見違えるように感度が上がったということは先日書きましたが、実はそうなると料金も上がってしまうんですよね。それを使った月には、加算されてしまうんです。それと、一応定額料金の契約をしたのですが、そのような時にはLTEの分だけで月に7GBまでしか使えないんですよ。それを超えると、一気に128kbpsになってしまうんですって。ちょっと使っただけで1日に0.3Gぐらい使ったことがすぐわかるようになっていますから、この調子で1か月使い続けたら、確実にオーバーしてしまいますよ。
 ですから、できるだけLTEは使わないようにできればいいのですが、なんせこんな電波状態ではねえ。と思いつつ、LTEを外してみると、アンテナは1本も立っていないのにちゃんと使えるじゃないですか。前のWIMAXでは確実に止まっていたものが、2+になったらそんな状態でも楽々ネットが使えるんですね。これだったら、制限量を気にしながらLTEを使わなくても済みそうです。
 ただ、どうやら午前中あたりは極端に電波状態が悪くなるようで、たまに止まってしまうことが起きるようになってました。その時には、ちゃんと「圏外」という文字が表示されるんです。そして、それはちょっと待っているとまたすぐつながります。ですから、普通にネットを使う分には全く支障がありません。ストリーミングでNMLなんかを聴くのは、午後か夕方にすればまず大丈夫でしょうし。ということで、とりあえずは追加料金なしで切り抜けられる見通しが立ちましたが、今後どうなるか、お楽しみです。
 そんな環境が整ったので、このところそのNMLをじっくり聴くことができるようになりました。最近はPCからの音を聴く環境も変わったので、以前よりは良い音で聴けるようにはなり、NMLの音も結構聴けるじゃないか、とも思い始めていたところなのですが、短時間、ちょこっと聴く分にはそのように思えても、やはりアルバム1枚分を聴いたりすると、どうしようもない音なのがばれてしまいますね。ハイレゾだといつまでも聴いていられるのに、このAAC+ (128kbps)だと、段々疲れてくるんですよね。もう1枚聴き終わるとグッタリです。それと、これはこのサイトの最大の欠点ですが、トラックの切れ目で音が途切れてしまうんですよね。そのトラックは曲の切れ目だけではなく、長い曲では音楽の途中でも切れていますから、続いていた音が急にバッサリなくなってしまいます。これがいかにひどいことかは、普通にクラシック音楽を聴いている人ならすぐわかるはずです。というか、これを配信している人は、実際にこれを聴いたことがないのではないか、とすら思ってしまいます。もし、聴いていたのなら、こういう状態を技術的に克服するための努力は決して惜しまないはずです。というか、こういう状態を放置している担当者は、その仕事を続ける資格はありません。Q&Aを見ると「現在、海外本社により本件を回避するための開発作業を検討しております」とありますが、こんな言い方だときっと何もやってないことがすぐに分かります。
 なんでも、最近ここにはさるメジャーレーベルの音源が何千点も加わったのだとか。それはとても歓迎すべきこと、おそらくそれを目当てに契約するひとがたくさん現れることでしょう。しかし、その人たちは、この状態を知って一様に失望感を抱くはずです。いつまでもこんな欠陥を放置していたら、いずれ墓穴を掘ることは目に見えていますよ。
Aventure Number : 2596 date : 2016/3/18


今日の禁断 エスパル


 春のお彼岸を挟んでの連休は、ニューフィルの指揮者練習でした。きのうは午後からだったので何とか全部出席できましたが、今日は午前中はとてもじゃないけど職場を抜けることは出来そうもなかったので、お昼過ぎまでは休みました。ま、私がトップを吹くのは最後の時間帯でしたから、それはそんなにダメージにはなりません。その時の写真をいつものようにFacebookページにアップしたら、やはりたくさんの「いいね!」が寄せられたのですが、その方たちの解析をしてみるとほとんどの人はページ自体に「いいね!」をいただいている方だったのですが、中にはまだそうではない方も見られます。実は、ニューフィルのページは、おかげさまできのうまでは284件の「いいね!」をいただいています。つまり、「会員」がそのぐらいいるということですね。あと少しで300件の大台に乗りますが、最近はなかなか増えていません。そこで、ちょっと荒業を使って、これを一気に増やしてみようと思いました。さっきの写真に「いいね!」をくださった方の中でまだページにはいただいていない方全員に、「ご招待」をかけたのですね。個人ページの「友達申請」みたいなものです。これをやっておけば、すぐに300は超えるはずです。
 それをやったのが、今日の午前中、まだ職場にいるときでした。それから練習に行って、終わってからiPhoneで見てみたら、ちょうど「300」になっていたではありませんか。すごい反応ですね。今現在でそれは「303」になってます。これで、仙台のアマオケのFacebookページの中では一番「いいね!」が多くなりました。って、他のオケで見つけたページは「〇民響」だけですけどね。
 きのうは、駐車場が混みそうな予想が出ていたので、車ではなく電車で行くことにしました。それで、行く前に仙台駅でおとといオープンしたばかりの新しいスポットに寄ってみました。ニュースでも大々的に紹介されていましたから、早く現物を見たかったんですよね。そうしたら、もう、そのかつて連絡通路だったところは、とんでもないことになっていました。
 これは仙台駅方面に向かって見たところ。
 そしてこれは東口に向かって見たところです。先の方に前の通路時代からあった丸屋根が見えますね。ここは今までは本当にただの「通路」で、要は「トンネル」のようなものだったのですが、今ここにあるのは2つのビルの間の空間なんですよね。幅は広いし、一応屋根はありますが吹き抜けですからとても広い空間が頭上に広がっています。こういう感じのところは東京あたりにはたくさんありますが、仙台では今までに例がなかったような風景なのではないでしょうか。これで仙台も東京並みになったというか、遂に仙台も東京程度の街になってしまったというか、複雑な気分です。
 そして、その東口を出たところでは、まだ大規模な建築が続行されていますし、かなり広い空地も駐車場として残っています。この模様を伝えた朝日新聞には、「その駐車場にはヨドバシが新しいビルを建て、その中には2000人収容の音楽ホールが入る」という記事が、こともなげに載っていました。これも、ちょっとしたサプライズ。ただ、この話はずいぶん前からあったもので、最初は「ミュージカル専用劇場」が出来るような話だったり、本当に「音楽専用ホール」を仙台市が作ろうとしているのだとか、いろんな話が流れているようでした。ただ、つい先日も長町に「大きな音楽ホール」が出来たというニュースがありましたが、それはスタンディングのホールで、大き目のライブハウスみたいなものですから、我々が思っている「音楽ホール」とは似て非なるものでした。本当のところはどうなのか、とても気になります。
 きのうと今日練習に使ったところも、一応「シアターホール」というところですが、そこの操作盤のそばにはこんな掲示用のボードが用意されてありました。「赤コーナー」というのもありましたよ。
 ここは、プロレスにも使える「ホール」なんです。
Aventure Number : 2597 date : 2016/3/20


今日の禁断 フォンテック


 職場のWIFIはとても順調なようです。なぜか最近では1本ぐらいはアンテナが立つときもあるようになって、安定性はかなり向上しているように思えます。もう普通のネット生活には全く支障がないようになったので、ここで一つハイレゾ音源のダウンロードでもやってみようと思いました。そこで、何か適当なものはないかとe-Onkyoのサイトに行ってみたら、この前「おやぢ」で取り上げた佐渡のアルバムがもう配信されているではありませんか。記事の中で「おそらくハイレゾ・データでもリリースされるのでしょう」と言っていた私の予言が見事に的中したことになりますね。とは言っても、これは普通に今のCD業界の動きを見ていれば簡単に予想できることでした。もはや、「品物」としてのCD売りあげは危機的な状況になっているというのが現実なのですからね。そうなれば、こういう配信、特にハイレゾに力を入れて、CDより先にリリースという売り方は当然の成り行きになってくるのでしょう。価格も、CDの通常価格が3229円なのに、192/24のハイレゾは2800円ですからね。それにしても、このCDの価格はなんという強気の設定なのでしょう。こんな値段だったら、絶対に買いませんね。
 そんな、買ってもいないものをどうやって聴いたのかというと、お察しの通りNMLです。ここのQ&Aでは、「CDと比べてほとんど遜色ありません」と豪語していますが。それは嘘っぱちに決まっています。私は、何度も聴き比べてここの音はとてもCDには及ばないことは知っていますから、やはりハイレゾでちゃんとした音を聴いてみたいですし。
 ということで、その「CD並」の音と、ハイレゾの音とを聴き比べてみることにしました。NMLで聴いていた時にも他のものに比べると結構いい音でしたが、やはりハイレゾとは格が違います。それこそ、CDとカセットテープぐらいの違いはありますね。
 このアイテムにはかなり力を入れているようで、ここのサイトには、録音の時の詳細なレポートが掲載されています。それによると、この録音では「デッカ・ツリー」が使われていた、というのですね。こんな写真もありました。
 確かに、NMLでも見ることができるCDのブックレットにあった録音セッションの時の写真を見ると、ちょっと不鮮明でしたが、なんだか「デッカ・ツリー」が使われているような気がしましたから、おそらくそれであのふくよかな弦楽器の音が聴けるのでは、とも思っていました。やはり、大好きなマイクアレンジの音は分かるものなんですね。自分の耳の確かさを再確認です。
 ハイレゾと言えば、この間仙台フィルの「第9」のハイレゾ音源もやはりこちらで取り上げましたが、これと同じことを、今度の「レリオ」の時にも行うのだそうです。まあ、とても商品とは思えないような音でしたから、もう買う気はしませんが、それよりもその時と同じワンポイントのマイクだと、この曲を録音するにはちょっと無理があるのではないかと思えてしまいます。ネタバレになりますが、合唱が最初に歌う曲は、客席の中を歩きながら歌うことになっています(本番までに変わるかもしれませんが)。ですから、それをあんなちゃちなシステムできちんと録音するのはまず不可能なのですよ。
 それよりも、このコンサートに関してはもっとすごい情報があって、東京でのコンサートではCDのための録音も行われるのだそうです。NHKのテレビで放送されることは知っていましたが、なんとCDまで。サントリーホールでは合唱はちゃんとオケの後ろに座っていますから、仙台よりはちゃんとした録音ができるでしょう。でも、合唱がまずくて発売はボツになったりしたらいやですね。頑張らなくっちゃ。
 それともう一つ、そのコンサートには皇族関係者もご来場くださるのだそうです。そっちの方が緊張しますね。その情報源によると、そのためにステージ裏の警備も厳しくなっているので、「幻想」のバンダのオーボエ奏者が挙動不審で捕まえられて演奏できなくなってしまっても、演奏は続けるようにとのお達しが回っているのだとか。
Aventure Number : 2598 date : 2016/3/22


今日の禁断 パルショップ


 以前、ニューフィルのチケットを置いてもらおうと業者さんがエスパルのプレイガイドに行ったらば、先方の勝手な都合で一方的に拒否された、ということを書きましたが、それはどうやら今回のリニューアルが関係していたようですね。この間見に行った時にもらってきたフロアガイドを見たら、以前プレイガイドだったあたりが「休憩所」みたいなところになったようなんですね。さらに、ネットで「チケットぴあ」を調べたら、宮城県内の店舗からは以前あったこのエスパル内のお店が消えていましたから、間違いないでしょう。そういえば、あそこのぴあは、だいぶ前に達郎のチケットを買うために並んでいたかもしれないところでした。なぜかその日に熱を出したので、行きませんでしたが、ですから、今でもまだあそこにあると思っている人は多いのではないでしょうか。でも、今ではそんなお店に並ぶなんてことはないのかもしれませんね。全部ネットで出来ますから。というか、その頃は確か店舗販売の枠があったはずでしたが、今はそんなものはもうなくなっているでしょうし。
 そんな風に、隅々まで変わってしまったエスパルですが、そこに入った東急ハンズでちょっと気になるトートバッグを見つけたので、買ってしまいました。まずは見た目のかっこよさ。今のよりちょっと小ぶりで、同じ形のものが4つの色で出ていました。迷いに迷った挙句、この色にしたんですけど、これよりももっと明るい水色があったので、最後までどちらにしようかという葛藤が私の中ではありました。
 それと、前に買ったのは何かと使い勝手が悪かったんですよね。大きいのはいいのですが、逆に大きすぎてなんでも入れられてしまうので、中がごっちゃになってしまうんですよ。その点、この新しいのは中に仕切りが入っていますから、書類と他の小物をきちんと分けて入れられて、とても重宝してます。前のバッグを買ったのは去年の7月でしたから、まあ半年ちょっとで捨てられた、ということになりますね。まあ、欠点があればいずれは他のものにとって替わられるのは当然の成り行きです。
 今度のリニューアルオープンで、レストラン関係も新しいお店がたくさんできましたが、それらの中でも、いずれはこんな風に淘汰されてしまうところもあるのでしょうね。今のうちは、入ろうと思っても長蛇の列で何時間も待たされる、なんて感じですが、そのうち、プレイガイドみたいに姿を消すお店も出てくることでしょう。
 でも、一応見た目はおいしそうだったので、並んで入ってみたのがこのお店です。売りは「ごはん」だそうで、目の前でお釜を使ってご飯を炊くというデモをやってましたね。ただ、並んでいる途中で見ていると、そのお釜がすぐ空になって、また新しいお米を入れたりしていますが、その間は「炊き立て」は食べられないのでは、という疑問が湧いてきます。奥にかなり大きなジャーがあるようなので、そこで一旦保存しておくのでしょうか。
 こんな感じの料理で、ご飯は3種類あってどれでも好きなだけお代わりが出来るのだそうです。でも、最初についてきた白米が、なんだかもう冷めているんですよね。少し固いし。まあ、これは何かの手違いだろうと思って、お代わりをしたら、その時には本当に炊き立ての、まさに「米が立っている」ご飯が来たので許しましょう。もう1杯、今度はタケノコご飯をもらいましたが、それもおいしかったですね。
Aventure Number : 2599 date : 2016/3/24


今日の禁断 ドラティ


 職場でのハイレゾ音源のダウンロードがうまく行ったので、もう少し本格的にハイレゾ対応のシステムを構築してみようと思いました。今までは、レコーダーのD-100をDACとして使って聴いていたのですが、それはどうにも使い勝手がよくありません。それより、少し前からメインのプレーヤーとなっていたOPPOのBDP105DのUSB端子にUSBメモリーを差し込んで聴く方がずっと使いやすいことは分かっていたので、いっそそこに外付けのHDDをつないで、その中に音源を入れてみることにしました。そのHDDは、写真のバックアップ用に買っておいたスマホを少し大きくしたぐらいのコンパクトなものでしたから、PCとプレーヤーの間ではケーブルを差し替えるだけで簡単に移動できますし。
 これで、きちんとフォルダーを作っておけば選曲も簡単、別にNASとかがなくても十分使えます。ディスプレイも、とても見やすくなっています。
 これは、WAVファイルを再生しているところですが、メタ・データが文字化けしてますね。やはり、こういうところはFLACのようにはうまく行かないようです。
 フォルダーを開くと、このようにアルバムの中の曲が表示されます。買った時のファイル名は長すぎるので、適当に縮めると見やすくなりますね。
 これを再生している時の壁紙が、ちょっと粋ですね。最初、これがなんだかわからなくて、間違ってなんか汚れた画像が紛れ込んでいたんだと思ってしまいましたが、よく見てみると何のことはない、レコードプレーヤーのカートリッジの部分ですよね。アナログに近い音が出ますよ、というような暗示にかけられそう。
 これは何のアルバムかというのは、FLACにはちゃんと入っているジャケット写真でわかりますね。以前こちらでご紹介した、シュガー・ベイブの「ソングス」ですね。最近、達郎のアルバムでは初めてこれがハイレゾで配信されたというので、買ってしまったのですよ。それの、CDでは2種類あったバージョンの「リミックス」の方だけが、配信の対象となっていました。というのも、このバージョンはオリジナルの16チャンネルのアナログ・テープから24/48でトランスファーして、そこからデジタルでリミックスされたものですから、それがそのままの形で聴けることになります。でも、このフォーマットは何とも中途半端な気がしませんか?ビートルズなどは24/192でトランスファーを行っていますから、この間の「1」のように見違えるようなリミックスが出来ていたのですが、これだとCDよりはほんの少しまし、ぐらいの感じですからね。せめて24/96以上でないことには「ハイレゾ」とは言えないんじゃないでしょうか。
 このリミックス・バージョンは初めて聴いたのですが、手元のベスト盤にあったリマスター・バージョンとはかなり音が違っています。まず、ヒスノイズがかなり減っていますし、リバーブも少なめ。いや、確かに付いてはいるのですが、これを聴くとリマスターの方はちょっとやり過ぎ、というか、今の時代にはちょっと合わない気がしてしまいますね。
 もっと厳密に比較してみたかったので、とうとうCDリミックス・バージョンも買ってしまいましたよ。やはり、「ハイレゾ」の方が一枚皮がむけた感じはしますが、例えば「雨は手のひらにいっぱい」のストリングスなどは、24/192だったらもっとふくよかな味が出てくるのではないか、と思うのですが。
 ついでに、「ハイレゾで聴くマーキュリー・リヴィング・プレゼンス」というサンプラーみたいなのがあったので、買ってしまいました。なんと言っても聴きたいのは「1812年」ですよね。ところが、勇んでこれを聴き始めると、なんだか音がしょぼすぎます。それはモノーラルになっていたのですよ。他のトラックはちゃんとステレオだというのに。もちろん、CDやLPだってステレオです。こんなこともあるんですね。さっそくe-Onkyoにクレームを言ったら、その日のうちに返事が来て、「現在、関係部署に確認中」ということでした。いったいどんな返事が返ってくるか、楽しみです。ここは以前も初歩的なミスを犯していたことがありましたからね。対応次第では、もうここは使わなくなるかもしれませんよ。
Aventure Number : 2600 date : 2016/3/25

16/3/27-16/5/4