2521(15/10/22)-2540(15/11/28)

今日の禁断 ピチカート


 この前は、郵便受けにCDでしたが(というか、結局入れないで持ってきてもらいましたが)、今度はこんな封筒に入ったものがありました。
 開けてみると中身はCD-R、写真の画像がたくさん入っていました。もちろんこれはこの前の定期演奏会の時のもの、私は全乗りで客席から撮ることが出来なかったので、「モルダウ」で降り番だったKさんに、ご自分のカメラで撮ってもらっていたのですよね。客席からのオケの写真だけではなく、ステージの袖から撮った指揮者の姿もありました。
 これなんかは、末廣さんが目をつぶって指揮しているのがよく分かるのではないでしょうか。
 でも、この封筒は実は私が用意したものでした。生のCD-Rを入れて、あて名と切手を貼って、Kさんに前もって渡しておいたのでした。
 そして、誰も降り番のいない全員勝負の「レニングラード」でも、客席からの写真は撮れていました。それは、そのためだけにわざわざ遠く青森から駆けつけてくれたこの方のお蔭です。
 そのほかに、MちゃんとKちゃんというフレッシュなお二人に私のお古のコンデジを預けて撮ってもらった、ちょっと意外性に満ちたショットもたくさん集まりました。これをまたいつものように私のサーバーにアップして、誰でもダウンロードしてもらえるようにするのが、私の仕事です。おそらく、この週末には出来ていることでしょう。
 本当に印象的な演奏会だったので、まだその余韻に浸っているという、私にしては珍しいことが起こっている状態ですが、そんなところで立ち止まっているわけにはいきません。次のステップに進まないことには。さしあたって、この次の練習の時に行われる「懇談会」の時の議事録を載せたりして新しい「かいほうげん」を出さなければいけません。演奏会の写真とこの議事録で半分のページは埋まるとして、あとはさっきのKちゃんの原稿と、久しぶりに新入団員が紹介できそうなのでそのページ、それにあと一品あれば完成するはずだ、と思っていたら、それにおあつらえ向きのものが見つかりました。
 この次の定期演奏会の曲目はご存じのようにブルックナーの7番なのですが、これについての、例によっていろいろな「版」を比較したトークを、2008年の「かいほうげん」に載せていたのですよね。そんな昔のことですからもうすっかり忘れていたのですが、それをサイトに転載したものを見つけた人がFacebookで取り上げてくれたので、そういえばそんなのもあったな、と思い出しました。もちろん、ニューフィルではまだこの曲を演奏したことはありませんから、これはCDを聴いてちょっと疑問に思ったところを調べてまとめていたものでしたね。私が忘れていたぐらいですから、団員の人も覚えているわけはありませんから、これをそのまま使えば、見事に残りのページが埋まってしまいますよ。もう完成したも同じですね。
 もちろん、「そのまま」というのではあまりにも芸がありませんから、ほんの少し新しいことを書き加えておきました。なにかの役には立つはずです。
Aventure Number : 2521 date : 2015/10/22


今日の禁断 マトリョーシカ


 明日は市内の目抜き通りをコースとする駅伝大会が開催されるとあって、あちこちに交通規制の案内が出ています。そういえば、去年は定期演奏会の日と駅伝の日がもろにぶつかってしまったんでしたよね。しかも、会場がゴール地点のすぐそばのホールだったものですから、くれぐれも混雑に巻き込まれないように来てくれと、お客さんたちには連絡していたんでしたっけ。
 実は、今年もその駅伝の日に、同じホールに行くことになっています。ですから、くれぐれも混雑に巻き込まれないようにしなければ。
 今日は前日ですから、その準備があちこちで行われていましたね。ゴールの市役所前の広場には、おおきなLEDディスプレイが設置されていました。
 実は、私は、例えば野球を球場で見たりしたことはないので、これの現物を生で見るのは初めて、さっそく後ろに回ってみると、いくつものモジュールがつなぎ合わされているんですね。その設置が終わって、係員が調整をしているところでした。
 そのほかにも、東京から持ってきた中継車が実際にコースを走るために試験をしていたり、ヘリコプターがやはりリハーサルを行ったりと、ごく一部でとても盛り上がっているのが分かります。でも、結局コースと規制時間を考えてみると、明日は車でホールに来るのはちょっと難しそうなので、別のルートを使わなければいけません。「初日」を楽しみにしている人のために、もう少しきめ細かな案内があってもよかったのではないか、と思っているのですが、どうなりますことやら。
 ところで、最近Facebookへの投稿で知ったのですが、こういう本が映画になるそうですね。
 タイトルを見てピンとくる人は、おそらく私のまわりにはたくさんいらっしゃることでしょう。これは、老人が集まっているアマオケを舞台にした小説なのです。その投稿では、著者は実際にアマオケで楽器を演奏したことのある人で、その知り合いの人が身近にいることが分かりました。ですから、もうこれはなんといっても読んでみるしかない本なのですよ。
 単行本が出版されたのは2008年、文庫本になったのも2010年とかなり前のことなのですが、あいにく私は全く気づきませんでした。読んでみると、確かに実際にアマオケを経験している人でなければ書けないような描写があちこちにあって、うれしくなってしまいます。例の「のだめ」とか、この手のものはたくさんありますが、ここまで読んでいて違和感のないものも珍しいのではないでしょうか。ほんとに、ここには「のだめ」のように著者の無知ぶりを突っ込むところが全く見当たらないのですよ。それだけでも、この小説の存在価値があるのではないかと思えるほどです。
 その上に、ストーリーの運びが軽快で、特に前半などはどんどん引き込まれていってしまいます。ただ、中盤を過ぎるあたりでちょっと余計なエピソードが登場したりするのですが、それは最後に強引に結末を迎えるための伏線になっているという仕掛けだったので、許しましょう。
 そして、そんなアマオケの物語とは全く別に、もう一つのストーリーが展開するという、ちょっと手の込んだこともやってます。ここで仕掛けられているミスリーディングはとても秀逸、私もすっかり騙されてしまいましたよ。このあたり、詳しいことを書いてしまうとネタバレになってしまいますね。
 ただ、それを映画化するときに、男性だった主人公が女性になるというのですね。そうなると、これは原作のテイストが大幅に変わってしまいそうな予感がしてしまいます。それがうまい方に働いて、原作以上の面白さを出してくれればいいのですが。
Aventure Number : 2522 date : 2015/10/24


今日の禁断 ルフウ


 きのうは、劇団四季の「美女と野獣」の初日でした。県民会館で午後3時から、というのが開演時間なのですが、その前にはすぐ前の道路が大学女子駅伝のコースになっていますから、いろいろ交通規制がかかっていました。その時間と場所をチェックしてみると、どうもその時間に県民会館の駐車場に車で行くのは、極めて困難なように思えました。どんなコースを使っても、必ず規制のある路線を横切らなければいけないのですよね。案内によると、どの道路がどの時間に規制されっるかという詳細な時間帯が書いてあります。おそらく、その時間だけでなく、その前後もかなりの渋滞が予想されるのではないか、という気がします。なんせ、そこは神聖なマラソンコース、アスリートたちの晴れ舞台なのですからね。例えば、陸上競技場のトラックでは、ランナー以外のものが競技中にその中に入ることは絶対に許されないはずです。我々のフィールドで考えてみると、オーケストラが演奏しているステージに上がってきて、指揮者のまわりを歩き回るぐらいの、許されざる行為なのではないでしょうか。ですから、最短で市役所前の駐車場に行くためのコースの途中である北四番丁などを、競技の最中に横断することなど、絶対にありえませんから、ほかの道を行って、例えば地下鉄のそばに車を置いて地下鉄を使うほかはありません。ところが、そんな便利な地下鉄の駅である旭ヶ丘に行くためには、やはりコースである旧四号線を横断しなければいけないのですよね。
 ただ、自宅からだと、北根交差点を渡っていくという経路もあります。しかし、コースを見てみると、どうやらそこはちょうど折り返し点になっているようです。それが、小さな地図なので、果たして交差点の手前なのか、中なのかが判然としません。交差点の中だったら、やはり通れませんからね。
 いろいろ考えあぐねた末に出した結論は、規制がかかる時間より前に通る、という単純なことでした。それだと開演までかなり時間がありますが、まあ何とかしてつぶしましょう。
 それでも、やはり開演1時間ぐらい前に、もう何もすることがなくなってしまったので、一番町から県民会館へ行こうと思ったら、なんと、定禅寺通りを人間が横断することも出来なくなっているではありませんか。結局、一番町から細横丁まで歩かされて、やっと横断、そこからまた県民会館まで戻ってくるという、とんでもない遠回りをさせられてしまいましたよ。そういうことだったんですね。
 「美女と野獣」は、前に仙台でロングランをやった時にも1回だけ見ましたが、なんだかとても退屈したような記憶がありました。今回も、前半は何とも流れがモタモタしていて中に入っていくことが出来ず、ついウトウトとしてしまう時間がありましたね。でも、後半は持ち直してずっと起きていられたのですが、そうすると今まで見たことのなかったようなシーンがたくさん出てきますし、最後のクライマックスあたりもきちんと楽しめました。ということは、この部分は前回は寝ていたんですね。まあ、もう1回、千秋楽の日にも来る予定ですので、その時には全部起きていられるようにしましょう。
 なんせ初日ということで、会場は満席でした。ただ、私の席は中央通路から2列目だったのですが、1列目にはなんだか協賛企業の関係者とそのご家族と思しき人が座っていましたね。すぐ前の席などは、開演しても空席でしたが、始まってから堂々と入ってきましたし。それが、終わってお約束のスタンディング・オベーションになっても、その1列だけが誰も立たないんですよね。そんな人たちのためにこんないい席を用意しているのが、すごくもったいないような気になりました。終わると、もうホールの前は普通の道路になっていましたが、そこに大型バスが何台も停まっていて、「パーティーへ行かれる方はこちらへ」とか叫んでいます。これも、普通のファンには縁のない世界です。
 あとで、録画してあった駅伝の中継を見てみたら、交差点などでは、ランナーが来ない時を見計らって車や人を横断させている様子が見えました。それと、道路を使う時間をなるべく少なくするためでしょうか、「繰り上げスタート」という、先頭から10分以上遅れたチームは、そこで次のランナーが出発するというシステムがあったんですね。それだったら、普通に車で来ても大丈夫だったのに。
Aventure Number : 2523 date : 2015/10/26


今日の禁断 カマーバンド


 きのうはニューフィルの練習再開の日でした。いや、「再開」とは言っても、別に1か月ぐらい休んでしまうとかそういうのではなく、たった1週間しかお休みはなかったんですけどね。しかし、あの「レニングラード」をやってしまった演奏会が終わって、次のレパートリーに頭と体を切り替えるには、1週間では全然足りませんね。
 私の演奏会の残務は、写真の公開でした。一応「週末までには」などと大口をたたいてしまいましたが、結局時間切れになってしまい、ギリギリきのうの朝にリンクが完成したというわけです。練習から帰ってきて、いつもの通り、公式サイトの日程表の一番下から、写真集にリンクできるようにしましたので、ご利用ください。この告知を掲示板とFacebookページに出したところ、今現在のアクセス状況はこんな感じです。
 これは、同じカウンターをリセットして使っていますから、それまでの前回の写真集へのアクセスの総数も分かるのですが、半年公開してみても結局全アクセス数は200ちょっとでしたから、まあスタートしてすぐぐらいにはほとんどの人は見てしまうというパターンなのでしょうね。もちろん、このページには団員専用なので認証がかかっていますから、公式掲示板と同じIDとパスワードがないとアクセスできませんが、写真集の場合は特別に掲示板には使っていないもうワンセットのパスワードなども用意してありますので、ぜひニューフィルの写真を見てみたいという方はお知り合いの団員に聞いてみてください。全くそういう縁のない方には、残念ですがあきらめていただくほかはありません。
 でも、朗報です。もしあなたがヴァイオリンに少しでも親しみがあるのでしたら、ニューフィルに入団していただければ無条件でパスワードが与えられますから、写真は見放題になりますよ。ぜひご検討を。
 ということを、前にも書いたことがありますね。実は、きのうの練習の後には恒例の「懇談会」という名の反省会があったのですが、その場で今のヴァイオリンパートの切実な要望を聞いてしまったものですから。それは「ご近所にヴァイオリンを弾く人がいたら、ぜひお誘いください」というほどの切実さでしたから、なにかの足しにはなるのではないかと、一応書いてみました。これで入団希望者が殺到したらすごいですね。
 Facebookページの告知に使った写真をよく見てみたら、うまい具合にタキシードを着てステージに乗った人が私を含めて4人、すぐ近くに集まっていましたね(赤い線で結んでみました)。というか、これ以外にタキシードを着てた人は、ホルンのKさんとトロンボーンのKさんぐらいじゃなかったですかね。もっと増えてくれるとかっこいいんですけどね。でも、この写真、楽器や弓がみんな同じ向きになっているのがおかしいですね。
 きのうの練習では、12月に予定されている2つの演奏会のチラシが入手できました。一つは角田の「第9」。そして、その2週間後には今練習場を使わせていただいている市民センターでのクリスマスコンサートです。いずれも、会場がそんなに大きくはないので、特に宣伝する必要もないのですが、いちおう公式サイトの演奏会のページにはそのチラシをアップしておきましたし、Facebookページにはもっと大きな画像もアップしてあります。
 市民センターの方は、入場無料ですのでお客さんが殺到すると予想されていますから、もう少し間近になってからそういうところに公表する予定です。いや、なにしろまだ正式な演奏曲目も決まっていませんからね。大雑把に、最近の演奏会で演奏したものの中からピックアップするという形ですから、練習も前々日に1回と当日の午前中のGPだけという薄さです。でも、フルートの場合、本番とは微妙にメンバーが変わっているので、ここで吹いたことのないパートをやる人も出てくることになりますから、それなりの準備は必要、結構大変な年末になりそうです。
Aventure Number : 2524 date : 2015/10/28


今日の禁断 ドンキ


 最近、車でラジオを聴いていると、やたらと「スリラー」が聴こえてきます。あのマイケル・ジャクソンの大ヒット曲ですよね。じっくり聴いてみると、この曲はほとんどがワンコードなんですね。ベースのパターンがずっと変わっていませんでした。あるいは、オルゲル・プンクト?
 そうではなく、なんでこんなに頻繁にこの曲が流れているかというと、今が「ハロウィン」の季節だからなのでしょうね。いつの間にか、実態も伴わないままにこの行事がほとんど年中行事になっていたんですね。まあ、これにちなんだお菓子とか人形を売り出すぐらいでしたらかわいいものなのですが、最近はコスプレのパレードとかパーティーが盛大に、他人をはばかることなく行われるようになっているのですから、本当にみっともないことになっています。よくテレビでそんなパレードの様子を見せていますが、そういうところで得意げにカメラに収まっているような人を見ると、心底軽蔑したくなってしまいますね。あんなものは、真昼間に公道で行うものではありません。やりたければこっそり場末の酒場かなんかでやってくださいよ。
 本当は、そういう社会の迷惑をたしなめるのが大人の役目なのに、逆にこれを奨励している地位も権力もある大の大人がいるのですから、問題は深刻です。そこで登場するのが、いつもの「経済効果」、ハロウィンはついにヴァレンタインデーを抜く経済効果があることが分かったんですってね。儲かりさえすれば、どんな恥知らずなことをやってもいいのだ、というのが、この国の大人のスタンスなのでしょう。私には到底ついていけません。
 私に限らず、この行事(もちろん、本来の伝統行事とは似てもに使わない、ただの仮装大会)を苦々しく思っている人は多いのではないでしょうか。クリスマスやヴァレンタインデーは、確かに本来の意味を超えて広まってしまいましたが、今ではほとんど抵抗なく社会に受け入れられているようになったはずです。しかし、ハロウィンがそういう意味での市民権を獲得することは絶対にないのでは、と、私は強く信じています。
 そのように信じられる根拠を考えてみると、ハロウィンにはほかの2大行事には必ず付随しているものがないことに気づきます。それは、プレゼントです。プレゼントは単なる品物の受け渡しではなく、そこには確かな人間同士のつながりがあるはずです。お互いの気持ちに安らぎを与えることで幸せになれる(あるいはなれない)という、ヒューマニックな側面がある限り、そこにはお金には代えられない価値が存在しているのです。しかし、今のところ、ハロウィンの陰の仕掛け人が用意してきたものはただの醜い仮装大会だけ、そこにはプレゼントの入り込む余地は全くないように見えます。これは、とても大きなミスだったのではないでしょうか。仕掛け人たちが、嘘でもいいからプレゼントを交換するようなシチュエーションをこの行事に与えていたならば、もう少し社会からの冷ややかな視線も少なくできたのではなかったかと、今さらながら憂えています。
 そう、今は何も知らずに盛り上がっているかもしれませんが、この行事にはこの先社会的に容認されるための決定的な要素が欠けている限り、あとは衰退の一途をたどることは目に見えているのですよ。そう思えば、昨今のバカ騒ぎも容認できなくはありません。今あんなことをやっているやつらが、しばらくして大人になって過去を振り返った時に、恥ずかしくて死にたくなっているところを見て、我々は大笑いできるのですからね。
 なんてことを、ジャック・オ・ランタンをスマホの待ち受けにしている人に言われたくはない?
Aventure Number : 2525 date : 2015/10/30


今日の禁断 ストーブ


 この間入手した12月に行われる角田市での「第9」のチラシを見ていたら、実際にこの新しい会場に行ってみたい衝動に駆られてしまいました。かつては同じ市内の体育館でやっていたコンサートですが、その体育館はあまりにも劣悪な環境だったので15年ほど前から大河原町にある「えずこホール」を使うようになっていました。それが、今年角田市内に念願のコンサートホールが完成したので、今回はその「かくだ田園ホール」で演奏することになっています。
 ですから、今のニューフィルのメンバーの大半は、入った時には「えずこ」でおこなわれるようになっていたので、この角田時代の「第9」を知っている人はあまりいないはずなのです。私だって、そんな昔に行った時に通った道なんかもすっかり忘れていますから、この際一度行ってみて、私のためと、そんな、まだ角田に行ったことのない人のために目印などをきちんと書いた地図を用意して、今度の「かいほうげん」に載せてみようと思ったのです。ちょうどそのぐらいのスペースは確保できそうでしたし。
 基本的には、4号線の船岡バイパスから分岐した道を南下して、そのまままっすぐ行けば角田市内に入る、という感じでした。ですから、まずは最初のチェックポイントはその分岐点になるわけです。一応Googleのストリートビューでチェックしてみると、そこには大きな標識があるようなので、ちゃんと行けそうでした。それで、最初に「角田」という標識が見えたので、ちょっと前とは様子が違っているようなのですがそこを入って、川を渡ってしまいました。しかし、やはりこれは全く通ったことのない道だと気づきます。もっと先で分かれるところがあって、普通はそこを行くものだったんですね。
 でも、引き返すのもしゃくなので、とりあえず「角田」とか「丸森」という標識を頼りにそのまま走り続けます。しかし、一応「県道」とはなっていますがかなり辺鄙な道で、本当に角田まで行けるのか心配になってしまったのは事実です。
 結局、その道は本来の道と平行に、阿武隈川の対岸を走っていたものでした。ですから、しばらく行くと、昔の懐かしい体育館が正面に見えてきましたよ。ですから、そこから橋を渡れば、角田市内に行けるはず。あとは、目印の警察署の前を曲がれば、目的地の「かくだ田園ホール」に着くはずです。この場所、ストリートビューで見ると、まだ工事中でしたね。ホールの部分はまだ基礎工事も終わっていません。
 しかし、実際に行ってみると、当たり前ですがちゃんとホールの建物が建っていましたよ。
 実は、この建物はかなり遠くからでも見えるので、車で来るときにはちゃんと目印になることも分かりました。これはやはり実際に来てみないことには分からないことでした。そのあたりは、いずれ地図を作った時にご紹介。
 ホールの前には、ちゃんと「第9」のポスターが貼ってありましたね。
 そのお隣には、なんと仙台フィルのコンサートのポスターが。曲目は「田園」ですって。うちが最初のオーケストラではなかったのが、ちょっと残念。
 帰り道はちょうどお昼時だったので、なんでも「仙台で一番おいしいとんかつ屋」と言われているお店に寄って行こうと思いました。私にとっての「仙台一」は櫻家ですから、それよりもおいしいのだったらぜひ食べてみたいじゃないですか。着いたのは一時頃でしたが、お店の前には長蛇の列、確かにすごい評判ですね。
 でも、確か2時まではやっているはずなので、待っていれば入れるでしょう。と思って待っていると、奥から店員さんが出てきて、「すみません。こちらの方で終わりなんですよ」と、私と私の前の人の間に線を書きました。えーっ。そんなぁ。だったら、ちゃんと前もって言ってくれないと。
 でも、確かに、こんな紛らわしい札はかかっていましたね。なんでお店は開いているのに準備中なのかな、と思っていたのですが、こういう仕掛けだったとは。そういえば、のれんも外されていますね。まあ、そこまで人をコケにするぐらいですから、きっと櫻家よりおいしいとんかつを食べさせてもらえるのでしょう。待ってろよ。いつか必ず、私の舌でその真偽をあばいてやるからな。
Aventure Number : 2526 date : 2015/10/31


今日の禁断 レリオ


 11月になって、いつの間にか来年の年賀状も発売になっていましたね。今頃になると、毎年母親の年賀状作りが始まります。このところは母親が作った手芸の作品などを写真に撮って、それをデザインして仕上げるというパターンが定着していますから、今年もすぐにできてしまって、今日の午前中に印刷まで終わってしまいましたよ。そうしておけば、母親はあて名書きはもちろんPCなんか使わないで手書きですから、ゆっくり時間をかけて作ることが出来ます。
 と、ほかの人の分はさっさとやってしまえるのに、私の分はやはり今年もギリギリにならないと取り掛からないことになるのでしょうね。今年の年末はニューフィルの行事がたくさんあるので、間違いなくそうなりそうです。
 いつも、機会があったら合唱もやってみたいと思っているのですが、そんな気持ちを見透かしたように、来年6月にさるアマオケに参加する合唱団からの案内が見つかりました。ここは私はすでに2回一緒に歌ったことのある団体なので、その気になれば参加できるのですが、練習の予定を見てみると、半分以上がすでに埋まっていました。この時期、ニューフィル以外の室内オケへの参加も決めていたので、それの練習がもろにぶつかっているのですよね。まあ、これではちょっと無理なので、こちらは今回は見送ることにしました。
 というか、これと近い時期に、もう一つのやはりオーケストラの中で歌う合唱で、もしかしたら私が前に入っていた合唱団も参加する可能性があるので、そちらの予定も空けておきたかったこともあるんですよね。でも、たまたまその合唱団の人から別の演奏会の案内が来たので、その返事のついでにそのことを聞いてみたら、全然そんな話は知らないということでした。まだ先のことなので、詳細は決まっていないのかもしれません。それは、単独で男声合唱も出てくる曲なので、普通だったらその合唱団に何らかの形でお声がかかるはずなのですが、どうなることでしょう。まあ、あてにしないで待っていることにしましょうか。
 前回、行列のできるとんかつ屋が登場していましたが、きのうもやはりそんなお店に行くことになってしまいました。いや、最初はそんなに繁盛しているところだとは全然思っていなかったのですが、行ってみたらすごいことになっていた、という話です。そのお店は、免許センターに行く道の、バイパスの手前にある、かつては「マンマ・パスタ」という名前のところでした。だいぶ前にそこに行った時に、もうすぐ閉店するという案内が出ていたのですが、しばらくしてその前を通ってみたら名がに変わっていました。でも、変わったのは看板だけで、建物はそのまま使っていたみたい、「居ぬき」なのか、同じ経営者なのかはわかりませんが、ビュッフェ形式のお店になっていましたね。
 きのうは、たまたまその先のユニクロに行くつもりだったので、そこに行く前に11時半ごろにそのお店の駐車場に入ってみたら、開店が11時なのにもう満車になっていました。でも、すぐに1台空いたので、そこに入れて中に入ると、お店の人がいて「1時間以上お待ちいただきます」なんて言ってます。みんな、駐車場の車の中で待っているのだそうです。さっき出てきた車は、待つのが嫌で帰ってしまったのでしょう。確かに、1時間半のバイキングですから、そのぐらいは待たされるのでしょうね。仕方がないので、携帯の番号を伝えて車に戻って待っていると、確かに1時間ぐらいで「お席のご用意が出来ました」という電話がかかってきました。
 お店の中は、真ん中を少し広く改装してあって、そこに料理がたくさん置いてありました。これはなかなかの充実ぶり、ひ○のあたりより食べごたえがあるかもしれませんね。しかし、普通は最初にその店のやり方を説明するはずなのに、何も言われないので、そのまま取りに行こうと思ったら、食器や皿がどこにあるかも分かりません。ちょっとこれは不親切。さらに、私たちが食べ終わる頃には、お皿が全くなくなってしまって、困っているお客さんがいましたね。これは、こういうお店では絶対にあってはいけないことなのではないでしょうか。
 でも、料理はパスタもピザもとてもおいしかったですね。さらに、デザートの充実ぶりには目を見張ります。なんせ、ソフトクリームは食べ放題、さらにジェラートも6種類、やはり食べ放題なんですからね。それと、私には縁のないことですが、ワインも飲み放題ですよ。樽が横になっていて、そのわきの注ぎ口から直接注いでいるのですから、豪快ですね。
 こんな名前のお店ですが、そんなことを言われても食べないわけにはいきませんよ。
Aventure Number : 2527 date : 2015/11/2


今日の禁断 アラビアータ


 きのうは火曜日なのに祝日でお休みでした。当然、ニューフィルの練習はありません。なんでも、「文化の日」とか言う名前の日だそうで、これは毎年11月3日に必ずお休みになることになっているのだそうです。もし日曜日に重なったら、それは次の日に振替でもう1日休みになるんでしたっけ?いずれにしても、今年みたいに週明けに1日空けてまた休みというのは、なんだかリズムが乱れてしまって気持ちが悪いものです。でも、この日は、そもそもは「文化」とは何の関係もなく、とてもえらいお方の誕生日だったので、動かすことが出来ないのですから、仕方がありません。
 そんな日に、かつての合唱仲間にニューフィルのコンサートのチケットをあげたらお返しにやはりチケットをいただいたその方の入っている合唱団のコンサートがありました。会場は旭ヶ丘のホールなので、まずは近くのイタリアンでお昼ご飯です。実は、そのお店には一つの謎がありました。そこは2階がお店になっていて、そこに行くにはかなり急な階段を登らなければいけません。急な上に狭いので、人がすれ違う時もちょっと大変です。ある日、開店の少し前に行ったら、マスターが中からその階段を降りてきて、入り口の「準備中」の札を裏返しているところでした。そこで、中に入ってふと気が付くと、さっき降りてきたはずのマスターが、その階段を上って戻ってきたような様子がないのです。もうちゃんと料理の注文なんかも終わって調理は始まっているので、いつの間にか調理場にはいるようなのですが。でも、その時は入り口に一番近い席に座っていて、誰か入って来れば絶対に分かったはずなのに、と、とても不思議でした。現に、その日は思いがけない人が入ってきたのに気が付いて、お互いにびっくりしあったりしてましたからね。
 きのうも、やはり開店前に着いてしまったので、しばらく駐車場で待ってから行ってみると、すでにマスターは入り口を開けていて、そのまま外に出てきました。そして、お店の裏の方に歩いて行ってしまいましたね。どうやら、2階に行くには、もう1か所別の階段があったようですね。これで、積年の謎はあっさり解けてしまいました。
 注文した日替わりランチは、なんとヒレカツでした。このところとんかつづいていましたが、こんなところでもお目にかかれるとは。イタリアンなので、周りにはバルサミコ酢がたらしてあるのかと思ったら、ただの中農ソースでしたね。でも、「櫻家」とはまた違ったおいしさでしたね。
 その櫻家、かつては店内で喫煙OKだったので、時にはひどい目に合うこともありました。満席でカウンターしか空いていない時に、隣の席でタバコを吸っている人がいた時には、「タバコが我慢できないので、帰ります」と啖呵を切って、食べないで外に出てしまったこともありましたね。でも、そんな気持ちが通じたのか、ついに全面禁煙になった時には、本当にうれしかったですね。これで、近くでタバコを吸う人がいないことを心配することなく、いつでもおいしくとんかつが食べられるようになったのですから。ですから、このイタリアンも、せめてランチタイムぐらいは禁煙にしてほしいと思っているのですが、テーブルの上から灰皿がなくなることはありません。それが、このお店に対する唯一の不満です。
 合唱団のコンサートは、ほぼ満席、メンバーは最初から最後まで全曲暗譜で歌っていました。もう何回もこの合唱団のコンサートには来ていますが、こんなことをやっているのは初めて見たような気がします。その分、終始張りつめたいい演奏が聴けたのではないでしょうか。メインのフォーレの「レクイエム」では、伴奏はオルガンだけ、ソロも団員が歌うという、とてもシンプルなものでしたが、とても手慣れた感じで暖かさが伝わってきました。
 そういえば、大昔に私もこの合唱団に入っていたのですが、その時にもこれを歌っていましたね。帰りに駐車場に行こうとして道路を横断したら、路上でその時の指揮者とばったりお会いしてしまいました。
Aventure Number : 2528 date : 2015/11/4


今日の禁断 スケート


 この間角田に行った時に撮った写真などを使っての地図作りの作業は、順調に進みました。出来上がったのがこんなんです。「かいほうげん」ではこれが見開きの2ページとなります。これがあれば、初めての人でも迷わずに行ける、かな。

 これで、道路の目印などを付ける時に使ったのが、ストリートビューです。本当は直接写真を撮ればいいのでしょうが、運転しながらカメラを構えるのは大変で危ないですからね。かといって、誰かを助手席に乗せて撮ってもらおうと思っても、その人があまり写真が得意でなかった時にはかえって運転するときのストレスになってしまいますから、安全的な見地からもお勧めは出来ません。そんな時に、これは非常に役に立つツールになりますね。走っているときにチェックしておいた標識などを、あとでGoogleでお人形さんを走らせて、その時に出てきた画像を使えばいいのですからね。
 ただ、これも難点はあります。例えば、こんな標識を使おうと思ったのですが、この前のカットではちょっと小さくて分かりずらかったので、このカットにしたら、こんな風に看板が崩壊してしまった画像しかありませんでした。ストリートビューのカメラは、全方位をカバーするもので、あたかも周りがすべて見渡せるかのように感じられますが、その正体は多くの方向を向けた何枚ものスティル写真をつなぎ合わせただけのものなのですから、その「つなぎ目」ではこんなみっともないことになってしまいます。
 それと、これは誰でもわかりますが、実際に走っている道路の上にはこんな「国道4号線」のような文字が書いてあるわけではありません。もちろん、これを地図に使うときにはきれいに消しておきましたよ。ニューフィルの団員で、もしかしたらこんな文字があるかと本気で信じている人がいたりしたら困りますからね。
 ただ、この看板は、「ここから行ってはいけません」という意味で載せたものなのでした。昔角田に行っていたときには絶対にここで間違えたことはなかったのに、この間はつい魔がさしてここで曲がってしまったのですよね。まあ、ちゃんと「角田」と書いてあるので、いつかは着くだろうとは思いながら走っていましたが、実際はかなり不安でした。なんだか、堤防の上のような、ガードレールの付いてない細い道になった時には、こんなところを通っていて本当によかったのだろうかと本気で思ってしまいましたよ。今思い返しても、無事に体育館のそばに出られたのは奇跡としか思えません。そんな道に入ってしまうところですから、くれぐれもここでは曲がるな、という気持ちを、この写真に込めてあるのです。
 これが出来てしまいましたし、頼んでいた原稿も届いていたので、このままいけば今週中に全ページが完成するのでは、とも思ったのですが、肝心の定期演奏会の写真のページを作ろうとしたら、写真が職場のPCにはないことに気づきました。いや、私が撮ったものは全部あるのですが、写真チームの他の人の分はみんな自宅にしかなかったのですよね。それと、最後のページの「ジュラシック」のロゴの画像も、確かに職場にも送っていたはずなのに見当たりません。仕方がないので、フォルダーごと持ち帰って自宅で残りの3ページを仕上げることになってしまいました。まあ、いつもの校了前の戦争がまた始まります(←今野敏の「任侠書房」)。
Aventure Number : 2529 date : 2015/11/6


今日の禁断 ソース


 この間、せっかく並んだのに無残にもすぐ前の人でもう食べることはできませんよ、と言われてしまったとんかつ屋さん、なんとしてもその恨みを晴らそうと機会をうかがっていたのですが、そのチャンスは意外に早くやってきました。それはきのうのこと、何の予定もなかったし、雨も降っていなかったので、開店の11時の前にお店の前に並ぶことが出来ました。4号線沿いにコインパーキングが2つあって、隣り合っているのに料金が微妙に違っているというのはこの前来た時に分かっていましたから、安い方のパーキングに入れます。そこから歩いていくと、もうすでに10人ほどの列が出来ているのが見えます。それが10時半のこと、あとはひたすら待つのみです。列からお店の中の調理場が少し見えるのですが、白衣姿のお年寄りが肉を切っているようですね。ネットなどでは「お客さんが注文してから肉を切る」みたいな書き込みがありましたが、やはりこれだけのお客さんを相手にするのでは、そんな悠長なことはしていられないのでしょう。
 ちょうど11時に、店員さんが暖簾をもって外に出てきました。並んでいたお客さんは我先に店内になだれ込む、などということは全くなく、1組ずつ順番に中に入ってカウンターや座敷に席をとっていきます。私が入った時には5席あるカウンターはすでにいっぱいだったので、4人掛けのテーブル席へ。もちろん相席になります。座敷には6人が座れるテーブルが2卓と、4人テーブルが1卓ありますが、6人のテーブルはそれぞれ4人ずつのグループで一杯でした。さあ、このお店の定員は何名でしょう。結局、その時点で並んでいても座ることが出来なかった人が5人ほどいたようです。そのうちの3人はお店の中に入って立って待ってますね。私のテーブルのすぐそばなので、なんか申し訳ない気持ちになってしまいます。
 一通りお客さんのポジションが決まったところで、店員さんが注文を取り始めます。それは、正確に並んでいた順番になっていたのには、ちょっと驚いてしまいました。まずはカウンターの一番端の人、そのあと座敷に戻って4人のグループ、そして、残りのカウンター、そのあとに私です。ここまできちんと順番を守ってくれるとうれしいですね。
 その注文は、カウンターの奥の調理場のおじいさんに伝えられると、おじいさんは大きな声で「特ロース1ちょう」とか復唱していきます。そして、続く注文にもいちいち復唱していくのですが、特にそれをメモするでもなく、暗記して仕事に入っているみたいですね。大きな鍋が2つ、少し腰の曲がり始めているおじいさんにしてみるとそれは少し高い位置にあるのですが、そこには自らの全力を注いで衣にくるんだ肉を油に入れる姿がありました。それを1枚1枚焼け具合を確かめながら揚げていきます。大きな肉を使った「特ロース」は、もう一つの鍋に移して二度揚げしているようですね。
 出来上がったとんかつは、横に切った後に、縦に長く切るというユニークな切り方がなされているようです。こうすると、どの肉片も一口で食べられるようになるのでしょう。最初にそれを出されたカウンターの青年は、その真ん中の肉片をひっくり返して切れ目が見えるようになったものを、デジカメとスマホで写真に撮っていました。あとでSNSにアップするのでしょうか。
 私の分の「ロースかつ定食」も、すぐに出来てきました。そういえば、さっきの青年が食べ終わって席を立ったのは11時24分でした。ずっと立っていたお客さんが、すぐにそこに座ります。
 そんな、おじいさんの全人格が込められたほど、丹精込めて作られたとんかつがおいしくないはずがありません。衣はカリッと揚っていて、ちょっと揚げ過ぎかな、という気がしたのですが、肉はとてもやわらかく程よい肉汁も味わえます。まさにこれは職人のなせる技です。それがたった1000円で食べられるのですからね。
 でも、悲しいことに、私はこれ以上のとんかつを体験してしまっています。それは、単なる技術を超えたまさに「芸術」の域に達したもの、いつかこれを超えるものを食べてみたいと思っているのですが、ここでもその願いが叶えられることはありませんでした。わたしのとんかつ遍歴は、まだまだ続きます。なんちゃって。
Aventure Number : 2530 date : 2015/11/8


今日の禁断 ヲトル


 「かいほうげん」は、やはり校了前にはいろいろと問題が発生していましたね。前に使った版をそのままコピペして使っていたので、新入団員の「通勤先」が「通学先」になっていたり、写真の枠がきれいに重なっていなかったり。例の地図の方も、もう一度(ストリートビューで)行ってみたら、ちょっと分かりずらいけど前に案内していた道順より近道になりそうなところも見つかったので、それも入れようと大幅に修正をしてしまいました。ただ、手間はそんなにかからないで、近道の上に乗っていた写真を少し動かして、その道に印を付けただけですけどね。
 でも、もっと根本的なところから直す必要な事態が起ころうとは思っていませんでした。それは、だいぶ前に作ったブルックナーの交響曲第7番の版による違いの記事を、今回実際に演奏することになって再掲(「使いまわし」とも言う)したページです。一応最近のCDなども加えてさらにデータを充実させたりはしておいたのですが、そこに挙げておいた3種類の楽譜の他に、もう1種類の楽譜があったことに気づいたからです。そのきっかけは、「大人の休日倶楽部」。先週と今週の週末が、乗り放題パスが使える期間なので、東京あたりで何かめぼしいコンサートがないかと検索していたら、8日にサントリーホールでハーディング指揮の新日本フィルが、この曲の「ベンヤミン=グンナー・コールス クリティカル・エディション 2015 日本初演」を行うという案内がありました。チケットはもう完売だったようなので、行くのはあきらめましたが、そんな楽譜が出てたことなんて、知りませんでしたよ。
 でも、この校訂者の名前は知っていました。もちろん、ブルックナー関係でも有名でしたし、なんたって私の守備範囲のモーツァルトの「レクイエム」の最新の修復稿を作った人として、認識していました。その楽譜も手元にありますし。そうなると、「かいほうげん」の方もぜひこの楽譜の情報を盛り込みたいじゃないですか。ですから、早速この最新情報も「かいほうげん」に加えようと、さらに手を入れることにしました。できればその楽譜の現物の写真なども欲しかったのですが、いくら探してもネットでは見つかりません。唯一、「見本版」みたいなものがあったので、とりあえずその画像を入れてみました。
 そうしたら、ニューフィルのMさんが、実際にそのコンサートに行っていたことが分かったのです。Facebookでサントリーホールの客席の写真とともに「これから、ブル7を聴きます」ですって。こんなのに目を付けていたなんて、さすが、マニアぞろいのニューフィルですね。あとで聞いてみたら客席は8割程度の入りだったそうです。だったら、行ってみてもよかったですね。惜しいことをしました。もう1回新日本フィルのサイトを見てみたら、当日券も発売されていたそうですね。それと、この「コールス版」のコンセプトのようなものも書いてありました。どうやら「初版」を一次資料に採用しているみたい、ということは、インバルやシモーネ・ヤングと同じやり方になるわけですね。これからはこれがスタンダード?でも、それが分かったのはもう印刷が終わった後だったので、「かいほうげん」には書けませんでした。これはサイトのほうにきっちり盛り込むことにしましょう。Mさんがパンフレットも貸してくれましたし。
 もう一つ、今回は角田での「第9」の地図やらチラシやらを入れたのですが、その時に撮ってきた写真で、仙台フィルがそのホールで演奏するコンサートのチラシの写真もありました。別になんということはない、普通のチラシだと思っていたのですが、よくよく眺めているうちに、とんでもない間違いがあることに気づきました。これも、印刷前に気が付いていれば、「ネタ」として「かいほうげん」に載せられたのに。
 分かりますか?これは、おそらくテキストを打ち込むときに、隣り合っている「M」と「N」のキーを間違ってタイプしてしまったのでしょう。そして、それに誰も気が付かなかったんですね。他人事とは思えません。恐ろしいですね。この写真を「ベルリソ・フィルみたい」とFacebookにアップしたら、「ポストン・ツンフォニー」と返してくれた人がいましたよ。 
Aventure Number : 2531 date : 2015/11/10


今日の禁断 ブライチ


 おととい「かいほうげん」を出し終わったので、これで今年のニューフィルの仕事は終わり、あとは職場の年末の通信物の作成に専念できるな、と思っていたら、練習が終わったとたんに続々メールが届きました。そうでした。来週までに次の次の定期演奏会の曲目を決めるための資料を作らなければいけないのでした。それの、パートごとの希望曲の締め切りがおとといだったのですね。もう来るわ来るわ、これを集計するなんて大仕事です。なんせ、ニューフィルの場合、希望曲のリストを作るときには単に曲目を羅列するだけでは済みませんからね。いや、ニューフィルに限らず、オーケストラの場合は曲によって使われる楽器が違いますから、そこまでちゃんと書いておかないとだめなんですよ。まあ、弦楽器はよっぽど特殊な曲(フォーレの「レクイエム」とか、ストラヴィンスキーの「詩編交響曲」とか)以外は全員参加が原則ですからあまり問題はありませんが、管楽器の場合はどの楽器が何本必要かという情報が、選曲の上では欠かせないのですよ。
 そういうことですから、候補曲のリストを作るのは並大抵のことではありません。Excelを使って、曲目と、そこに使われる全ての楽器の一覧表を付けたものを作らなければいけないのです。まあ、そういう楽器編成を網羅したとても役に立つサイトなどもありますから、データはそこから持ってくればいいのですが、中にはそれに載っていないようなマニアックな曲を提出するところなどもありますから、そういう時には出版社のサイトを調べたりする必要も出てくるのですね。
 そんな苦労も知らずに、各パートのパートリーダーはやりたい曲を無制限に書いて出してきますから、たまったものではありません。
 でも、「安心してください」。私の場合は、そんな面倒くさいことをやらなくても、瞬時にリストが出来上がってしまうシステムを、すでに構築済みなんですからね。もうずっとこの仕事(いつの間にか、私の仕事になってしまっていました)に関わっていると、もうほとんど希望曲が出尽くしたようになっていることが分かってきます。そこで、この際、今までに出されたすべての候補曲をまとめたリスト、いわばテンプレートを作ってみようと思いました。それは、希望を出したパートのセルは空欄になっていますから、そこにその時に希望を出したパートを書き込んでいって、最後に、空白のまま残っている行だけを削除すれば、それだけでリストが完成してしまうのです。
 というシナリオを描いて、今回は仕事を進めることにしました。まずは、よこされたメールの中で、そのテンプレートにまだ入れてなかったものがあれば、それを加えます(そうやって、テンプレートはどんどん更新されていきます)。そして、あとはそれぞれのメールを見ながらその中にパートを記入するだけです。と、それを、職場でiPhoneを見ながらやっていたのですが、一つだけ「このメッセージはサーバから受信されていません」というメッセージが出て、本文がきれいに消えてしまっていました。それはPCメールを転送したものなのですが、前はちゃんと本文が読めて、その中の曲がまだテンプレートにはなかったので追加したのに、その同じメールがいつの間にか消えてしまっていたのです。これは困りますね。まあ、こちらはPCにはちゃんと残っていたので仕事はちゃんとできましたけど、一瞬焦ってしまいました。
 というわけで、必ずしも思い通りではありませんでしたが、今までよりもはるかに楽にリストを作り終えることが出来ました。でも、中には元のデータが少し間違っていたりするものもあったりしますから、完全とはいきません。委員会の場でそういうところを目ざとく見つけて、鬼の首をとったようにわめき散らす人がいるのには、いつものことながら萎えてしまいます。
Aventure Number : 2532 date : 2015/11/12


今日の禁断 ビクター


 けさ、停電がありました。朝の8時半ごろでしょうかね、電気ストーブを点けながらPCをいじる傍ら、録りためたオペラをBDに焼くという作業を行っていました。そうしたら、いきなり「パチン」というような音がして、ストーブが停まってテレビの画面が消えてしまったんですね。でもPCは何ともなかったので、一瞬何事もなかったような気になってしまいましたよ。ラップトップですから、電源が切れてもPCに変化はないんですよね。でも、私の部屋以外でもちょっと暗かったので点けていたリビングの照明も消えていますし、テレビも点かないので、これは停電に間違いありません。
 そこで、まずはブレーカーの点検です。しかし、それは異常がなく、落ちた形跡はありません。ということは、マンション全体の停電なのかもしれませんから、それを確認するためにエレベーターを見てみようと外に出てみたら、2件先のドアが開いて、中から出てきた人が「停電でしょうか?」などと聞いてきましたから、これは間違いなくマンションの大元が停電したのでしょう。そういうことであれば、私に打つ手はありません。管理人が気が付いて、しかるべきところに連絡を取って、ほどなく復旧するはずです。
 しかし、なかなか「復旧」はされません。そうなってくると、まず水道が止まってしまいます。ポンプの電源が止まるので、上まで水が来なくなるんですよね。ですから、トイレなども1回は使えますが、2回目からは運行することができなくなってしまうのです(ミスタイプではありません。気を使っただけです)。こんなに長い停電は震災以来ですから、ちょっと不安になってしまいますね。
 幸い、PCは使えるので、ネット検索を続けようとしたところで、それも電気が来ていないとダメなことに気が付きました。マンションなのでVDSLからルーターにつないでいるのですが、そのどちらも「電気で動く」機械なんですよね。これは、ちょうど地図検索をしていてストリートビューを使おうと思ったら、人形をぶら下げてブラブラさせても道路の青い線が出てこないので、やっと気が付いたのでした。
 結局、停電は1時間ぐらい続きました。その間は何もすることがないので、きのう送られてきた日産のカレンダーについてきたペーパークラフトでも作ってみようかと思いました。今年のカレンダーはリーフがテーマになっていて、そのペーパークラフトが一緒に付いてきたのですよ。それにはもうすでにミシン目が入っていて、簡単に作れそうだったので、どうせヒマだからと作り始めたのですが、それをやっている途中で電気が来てしまいましたね。でも、あとで続きを行い、完成させました。

 結構、カーブなどが忠実に再現できるように作られていて、その分接着面が多くなりますが、それにもめげず丁寧に作業を進めていったら、思いのほかリアリティのあるものが出来上がりました。
 実は、日産ではだいぶ前からこんなペーパークラフトが自社のサイトからダウンロードできるようにしていたのですね。こちらがそうです。PDFをダウンロードして厚めの紙にプリントすれば、それがペーパークラフトの原紙になってしまうのです。ただ、これにはミシン目は入っていなくて、カッターで切り抜かなければいけませんがね。
 幸い、BDのダビングは最後まで終わっていましたし、大部分の家電はそのまま使えるようになっていましたが、VHSのデッキと、旧式の留守電だけは時間設定を再度行わなければいけませんでした。VHSのデッキに触ったのなんて、何年ぶりだったでしょう。
Aventure Number : 2533 date : 2015/11/14


今日の禁断 リゲティ


 きのうは、「大人の休日パス」を使って、ちょっと東京まで行ってきました。年に3回しかない乗り放題の機会なのに使わないのはもったいないですからね。でも、そう思っている人が最近は増えているようで、最近では1週間前ぐらいでも指定席が取れなかったりしますからね。今回も、行きは楽に取れたのに帰りは希望した時間帯がほとんど満席、そんな中で「1席だけ空いてます」という3人掛けの通路側がやっと取れたという、すごいことになってました。確かに、行きも帰りも、指定席が取れなくてデッキに立っている人がたくさんいましたね。
 行きの「はやて」に乗って、前の座席のポケットに入っているフリーペーパーを見てみると、その休日パスの案内も載っていました。その中に、こんな文言があることに気づきました。
 今まではこんな制限はなかったような気がするのに、最近の混みようをみて、このように方針が変わったのでしょうかね。でも、これってちょっとおかしいのではないでしょうか。このパスは会員の特典なのですから、全員が当然享受できるはずのサービスなのではないでしょうか。それをこのように枚数を限ってしまうというのは、明らかに会員なのにこのサービスを受けようとしても受けられない人が出てくるということですよ。それは、大げさに言えば詐欺ですからね。こんな制限を設ける前に臨時列車を増やしたりするのが本筋のはず、そんなことも分からないのでしょうか、JR東日本は。
 行ってきたのは、「ミューザ川崎」です。
 今まで、この隣の練習室には来たことがあったのですが、この「シンフォニーホール」に入るのは初めてでした。
 ホール内は想像以上に、コンパクトな感じでしたね。客席がみんなステージに近いのですよ。これがワインヤード型の特徴なのでしょう。というか、実はワインヤードのホールに入ったこと自体が、私にとっては初体験なのでした。意外でしょうが。そして、これこそが、私が日頃考えている音楽ホールに必要な要素を全て備えているホールでした。収容人員はほぼ2000人、しっかりとした音響設計が施されていてオルガンが付き、これが私の譲れない3つの条件です。それらをすべてクリアしているだけでなく、このホールはなんか暖かい感じがします。よく見てみたら、一旦客席に入ったら、最上階を除いてどこにでもそのまま外に出ないで移動することができるようになっていました。ほぼ完全につながった空間で包まれたステージ、これはとても魅力的です。全体がいびつでアシンメトリーなのも、楽しいですね。もちろん、音も癖のないとても気持ちのいいものでした。こんな素晴らしいホールが仙台にもあったらなあ、というのは、完全にないものねだり。なんか、そんな動きもあるようですが、もしそれが実現したところで、ここ並のホールすら絶対にできるわけがないと言い切れるてしまうのが、とても悲しい現実です。
 帰りの新幹線まで少し時間があったので、一旦改札を出て東京駅で晩御飯を食べようと思いました。これ、というところがなかったので、まあとんかつぐらいにしておこうかな、と、そこに入って、普通のロースかつを注文します。カウンターのすぐ目の前で調理をしていて、私と同じタイミングで注文した人と一緒にロースかつが2枚揚がりました。それを包丁で切っているのですが、片方にちょっと血合いが入っているようで、そこを惜しげもなく切り捨てています。そっちが私のところに来たらいやだなあと思っていたら、まさにそのちょっと少なくなってしまった方が私の前に置かれました。まあ、仕方がありませんが、ちょっとがっかり。ところが、お店の人が、「ほんのちょっと切り落としてしまったので、小さいロースをもう1枚揚げてきますから、ちょっとお待ちください」と言いました。まあ、それなら許しましょう。まあ、それこそ余った肉でも使うのでしょうから。
 ところが、私が食べ終わったころにまた目の前に置かれたのは、フルの1人前のロースかつだったのですよ。「食べられるだけ、お召し上がりください」ですって。こんなこともあるんですね。もちろん、私はそれも全部おいしく頂きましたよ。
 ところで、先日の「フィルハーモミー」というチラシのミスプリントの件ですが、さる読者から「あれは目の錯覚ではないのか」というご指摘をいただきました。そこで、実験をしてみました。
 白地の文字に黒の縁取りを入れます。
 その縁取りを大きくします。
 そして、横幅を縮めたら、あら不思議、「ニ」が「ミ」になったではありませんか。角田の印刷関係の方々、あらぬ疑いをかけてしまい、申し訳ありませんでした。でも、これは1回「ハーモミー」と読んでしまうと、絶対「ハーモニー」には戻れませんね。
Aventure Number : 2534 date : 2015/11/16


今日の禁断 ハンズ


 この間行ってきたミューザ川崎には、実は2007年の1月にも行って、写真も撮ってきました。もちろんその時にはホールには入らなかったので駅から見た外側の写真だけですけどね。
 これをおとといの写真と比べてみると、ほぼ同じアングルだったのにちょっと驚いています。そうすると、その時にはなかったものが今回は新しく写っていることが分かります。矢印の大きなマンションですね。ちょっとした角度で、もしかしたら全部隠れていたのでは、とも思いましたが、下の吹き抜けの部分にも前には入っていなかったので、間違いなく新しく出来たものであることが分かります。こうして、どんどん空き地が埋まっていってしまうのですね。
 そういえば、川崎駅のあたりの人の流れも、8年前とはずいぶん変わったような気がします。とにかく、今回は人の数が「東京よりも多い」と感じてしまったぐらいですからね。他人のことは言ってられません。仙台駅でも、東口の開発がものすごい勢いで進んでいますから、これが出来上がったころにはもしかしたらこの川崎駅ぐらいの人が自由通路を埋め尽くすようになっているのかもしれませんよ。そうなったら、やはり「大人の休日倶楽部パス」を1日限定3万枚なんてことだったら入手できなくなる人が出てきてしまうかもしれませんね。会員だけ集めておいて、そういう制限を設けるようだったら、こちらにも考えがありますから。というか、さっきの写真を探すためにその頃の「禁断」を読んだら、当時はもっと安かったんですからね。パス自体が。
 ただ、新幹線の場合、「全席満席です」とは言っても、実際にはいくらかは空いているものです。私などは、指定席に余裕があるときには、時間をずらして2枚取ったりもしますからね。そうすると、使わなかった1枚分は当然空席になるわけです。本当は、こういうことを厳密に取り締まるために、例えば1時間ぐらいの違いで同じ駅からの指定席は取れないというような仕組みにすれば、こういう「不正」は防げて、指定席も少しは潤沢にいきわたるということになるはずなのに、そういう点の予防策を講じるという動きは全くないようですから、ほんとにJRの担当者は頭が悪いのではないかと思ってしまいます。これをきちんとすれば、「3万枚限定」なんてことを言わなくても済みそうな気がするのですが。
 実際、この間乗った新幹線でも、チラホラと空席は見当たりました。東京から私が乗った車両もそんな感じで、私から通路を挟んでの8番のD、E席が並んで空いているのですよね。大宮を過ぎても空いていたので、よっぽどそっちに移ろうかと思ったくらいです。でも、それも面倒くさいのでウトウトしていたら、後ろから肩をたたかれました。初老の男性が「私の席、8番のAなんですけど」と言ってます。でも、それは私の並びの窓際ですから、もうすでに座っていますよ。不思議ですね。ダブルブッキングでしょうか。でも、「Eが空いてますから、そっちへいったらどうですか?」と言ったら、おとなしくそこに座りましたね。しばらくすると、今度はDの席にもう一人の、同じぐらいの年頃の男性が来て座りました。ですから、さっきの人の連れだと思って、座席の疑問を晴らそうと「指定券はD席ですか」と聞いてみたら、そのひとは「指定席は仙台からしか取れなかったんで、ここに座ってんのっしゃ」ですって。その二人は、赤の他人だったんですね。
 そのうち、珍しいことに検札がやってきて、その二人の指定券だけを確認していました。その席の人が改札を通っていないので、怪しいと分かるんでしょうね。でも、Dの人はやはりパスを持っていたので、問題はなし、仙台に着いたら正規の席に移ってください、で終わりです。そこで、興味はEに座った人に移ります。果たして、ダブルブッキングの結末は・・・
 なんと、その人の指定券は、ひとつ前の列車のものだったのですよ。ですから、ここでほかの人が座っているのは当たり前です。それでも「そこ、私の席です」なんていうのですから、不思議な人ですね。結局、差額の料金を払わされていましたね。私は、早く降りようと早めに席を立って出口の前に行ったので、その人が仙台で降りたのか、それとももっと先まで行くのに、仙台で乗ってきた人に席をとられてしまったのかまでは、確かめることはできませんでした。
Aventure Number : 2535 date : 2015/11/18


今日の禁断 バンブー


 まだいちおう11月ですが、世の中的にはもう年末感が満載です。ですから、私の職場でも年末恒例の顧客向けDMの準備が始まっています。DM本体はもう完成していて、あとは印刷をかけるだけ。それをほかの中身と一緒に住所を印刷した封筒に詰めればそれで終わります。いや、終わるはずです。
 その封筒ですが、実は住所を印刷するだけではダメなんです。去年からゆうメールを使っているので、そのためのスタンプが必要になります。しかし、よもやゆうメールを使うなんて考えていませんでしたから、「別納郵便」のスタンプを大量の封筒に印刷してしまったのですよ。ですから、そこにスタンプをシールにプリントしたものを貼りつけなければいけません。去年はサービスで郵便局からもらえましたが、おそらく今年はもうライバルの「メール便」が郵便局に潰されてしまいましたから、そんな大盤振る舞いはやってくれないに決まってます。ですから、ネットで安く売っていた24面の剥離紙に、そのスタンプを1面に2個ずつ入るように原紙を作って、コピーをして使うことにしました。1面にはスタンプが2個入りますから、そこをカッターナイフで半分に切るために、なにかしっかりした定規が必要になってきました。
 そこで、引出しの中を見てみると、もうそんなものがあったことすら忘れていた、これが出てきました。これなら定規にはもってこい、作業は順調に進みましたよ。
 知ってますか?これ。真ん中の何やら目盛りの付いたまさに「定規」状のものは、「計算尺」という、今ではまず普通のご家庭では見ることのない道具です。その名の通り、「計算」が出来る「ものさし」です。
 たとえば、下の「D」という部分の目盛りの「2」のところにカーソルをあてて、そこに真ん中の赤い「CI」という目盛りの「7」を合わせて、その端(ここでは「10」)を見ると、最初の「D」の目盛りは「1.4」になってますよね。これは、「2×7=14」という掛け算を行ったことになるのですよ。電卓が出来てしまえばこんな面倒くさいことをする必要はまったくないのですが、昔はこれだけを使って複雑な計算(関数計算まで)を、現場の研究者や技術者は行っていたのですね。もちろん、電卓、そしてパソコンが登場すれば、こんなものを使う人はいなくなりますから、1970年代にはメーカーは製造をやめてしまったのだそうです。
 これを買った時にはこんな値段、今だったら、プレミアがついているかもしれませんね。
 箱には、ちゃんと「使用法説明書」というものが入っていました。それも、時代を感じさせる文章ですね。「めんどうがらずに」って言うフレーズがいいですね。
 このように、本体には竹が使われています。狂いが少ない素材ということで、日本で開発された製法なのだそうです。そして、その外側に目盛りを印刷した薄いシートが張り付けてありますが、この素材は「セルロイド」です。もしかしたら、昔は象牙を使っていたのかもしれませんが、今見てもまるで象牙のように見える素材感には驚きます。もうこうなるとまさに「工芸品」ですね。
 そんな貴重なものを、定規代わりに使うなんて。
Aventure Number : 2536 date : 2015/11/20


今日の禁断 コーンスターチ


 WOWOWで「アイアンマン」のジョン・ファヴローが監督、脚本、主演をすべてこなした映画「Chef(邦題:シェフ 三ツ星フードトラック始めました)を見ました。最近ここで見る映画は、どうもあまり面白くないものばかりでした。結局、半分まで見ても全然面白くないというのは、最後まで見ずに潔く削除してしまいます。だって、我慢して最後まで見て、やっぱりつまらなかったことが分かって落ち込むということが何回もありましたから、いい加減学習しますよ。でも、この映画は最初から生きのいい展開でつまらなさを感じている暇なんかありません。とうとう、そのペースに引きずられて一気に最後まで見終わってしまいましたよ。子役もうまかったし。
 この映画の面白いのは、ツイッターやフェイスブックといったSNSをとても上手に使っているということです。ストーリーの中に全く違和感なく取り入れているのですね。逆に言えば、そういうものがそれだけ一般化してきた結果ということになるのでしょう。表現としても、ツイッターを送信する様子を青い小鳥を飛ばすことで視覚化してるなんてのが、笑えますね。それと、ことの発端がブログで料理評論家に批判されたシェフが、レストランをクビになることですから、ネットが今の社会に及ぼす影響もちょっと極端ですが十分にありうることとして使われています。
 ただ、エンディングで、その料理評論家が「ブログを売って大金を得た」という状況が起こります。これは、いったいどういうことなのでしょう。名のある「ブロガー」ともなると、そのブログには広告などもたくさん掲載されるようになって、資産価値を産むようになる、ということなのでしょうかね。「ブロガー」の端くれとして、これは聞き捨てなりません。
 というのも、このところ私のサイトがらみでちょっとした動きがあったものですから。わたしの「おやぢ」のブログを見てくださっている方が、そこで取り上げたCDのボックスの画像を送ってほしいとコメントをよこされたのですよ。なんでも、「アートワーク」を作るのに、ご自分のボックスが破損していてきちんとした画像が得られない、ということなのだそうです。そんなのはお安いご用ですから、ご要望通りの大きさの画像を作って送ってあげましたよ。ただ、その時点では「アートワーク」っていったいなんなんだ、という気持ちはありましたね。ふつうその言葉はCDだとジャケットのデザインなどを指す言葉ですが、その方はそれとは別の意味で使っているようなのですね。
 送った直後に、「アートワークが出来上がりました」と現物を見せてくれたのですが、それでも私にはピンときません。調べてみると、iTunesなどでファイルを再生する時の画像を、自分で作ることのようですね。97%ぐらいはフィジカルな音源を聴いている私にとっては(いまだかつて、iTunesからダウンロードしたことは一度もありません)これは全く別の世界の出来事でした。そういうものもあるのだな、と、新鮮な気持ちになれました。というか、今はそんな世の中になっていたのですね。
 もうひとつ、こちらは思いもかけない方から「計算尺、載せてくれてありがとうございました」という電話をいただきました。夜中に携帯に名前が登録されていない番号から電話が来たものですから、恐る恐る出てみたら、それは昔ニューフィルにいた方。ずっと私のサイトを見てくれていて、そこに「計算尺」が出てきたのでうれしくなったのだそうです。その方にも計算尺については思い入れがあるそうで(「一級」なんですって)、熱く語っておられましたよ。サイトのお蔭で、久しぶりに消息を知ることが出来ました。
 というより、どこで誰に見られているかわからないのがネットの世界だ、ということを、今さらながら実感させられた出来事でした。私が思っている以上の影響力を持っているものなのでしょうね。気を付けなければ。
Aventure Number : 2537 date : 2015/11/22


今日の禁断 ロフト


 三連休は、最初の二日間はお天気が良くて暖かかったですね。そうなると、外に出たくなります。そこで、中山の観音様のすぐ後ろに出来たというホームセンターに行ってみました。さすがにオープンしたばかりですから、前の道路はすごい渋滞、駐車場もほぼ満車でした。実は、ここと観音様の間にはもう一つ、「しまむら」という、カスミちゃんの実家(ウソですからね)があるのですが、そっちはガラガラでしたね。ここも、いずれはそうなるのでしょう。
 しかし、広いですね、この建物の手前に、もう一棟あるんですから。もう、こっちを回っただけで疲れて、そちらにはいきませんでしたけど。
 その中に、畳を作る機械のコーナーがあって、それを実際に動かしているところを周りから見学できるようになっています。これが面白くて、しばらく見入ってましたよ。
 これは、畳の短い辺をきれいに縫い上げる機械です。糸巻きがあるのが巨大なミシンで、分厚い畳を縫い上げていきます。
 こっちは、長くて、縁(へり)が付いている方を仕上げる機械。上のロールに縁が巻き付いているんですね。
 私は、小さいころには生身の畳職人が実際に畳を作っている様子を見たことがあります。太くて長い針を使って、糸を引っ張るときに肘を畳に付けて思いっきり力を入れている姿が印象的でしたね。そのために、彼の肘には特別のサポーターのようなものが巻き付いていました。そんな人が、一針一針丁寧に渾身の力で針を操っている姿は、とても人間業とは思えないほどでしたね。それはおそらく、長年の修行の賜物だったのでしょう。それが、こんな機械でいとも簡単に出来てしまうんですから、嫌になります。そばについているのは若い店員さん一人、彼はたまに余計な畳表をカッターで切ったりするだけで、力仕事なんかは一切していませんでした。こんな機械で同じことが出来てしまうのでは、苦労して修行しようとする人なんかいなくなってしまいますね。
 そのあとは、私が使っている腕時計がもうかなりヤバくなってきたので、気に入ったのが見つかれば、と思って、あちこち時計屋さん巡りをしてみました。
 これはちょうど3年前に買ったアディダスですが、プラスティックのカバーがすぐ傷がついていしまい、とうとうこんなに傷だらけになってしまいました。
 さらに、やはりプラスティックのバンドは、いつも使う穴のまわりがほとんど切れそうです。ですから、今度新しいのを買う時には、ぜひとも金属のバンドの時計にしようと思っていました。ただ、あちこち回って分かったのは、デジタルで金属バンドのものはまず見当たらない、ということです。カシオのでいくらかあるにはあったのですが、それはデザインが最悪、とても自分で着けたいとは思えないものでした。
 そんな時、目に入ったのがこれです。
 この美しいフォルムには、その場で見とれてしまいましたよ。こうなるとアナログでもデジタルでも関係なくなります。「インディペンダント」なんて、ブランドもかっこいいじゃないですか。でも、これは、シチズンのブランドなんですってね。
 お店でコマを詰めてもらったりして、久しぶりにまともな時計を買ったな、という気持ちになりました。これだったら、3年ぽっちで飽きられることもないでしょう。
 しかし、実際に使ってみると、この時計は時間がとても見づらいことが分かってきました。特に、竜頭のない3辺あたりになると、目盛りと針がかなり遠くなるので、正確に何分かということがすぐには分かりません。でもいいんです。正しい時間が知りたいときにはiPhoneを見ればいいんですからね。
 この時計は、Amazonでも売ってました。同じようなシリーズを買った人のコメントで「時計としての機能も満足できるものだ」というのがあったのには、笑ってしまいましたね。そもそも、こういうものは「時計としての機能」は二の次なんですよ。もちろん、私も時計は単なる装身具だと思っています。
Aventure Number : 2538 date : 2015/11/24


今日の禁断 フォーク


 今県民会館でロングラン中の「美女と野獣」は、もうご覧になりましたか?私は初日に行っただけですが、あとは千秋楽のチケットも取ってあるので、しばらくは間があります。でも、愚妻はもう3回も見に行ったそうです。そのうちの1回は、なんと「20周年記念」の日だったということで、盛り上がったみたいですね。いや、これは前もってわかっていたので、狙って取っていたのですが。なんでも、あのホールにある花道を「20th」という看板をかついだ人が走り抜けていって、それをステージに置いたのだそうです。それからはもう延々とカーテンコールが30分以上続いたのだそうです。もちろん客席は全員スタンディングだったのでしょう。30分も立ちっぱなしなんて、大変ですね。ニューフィルでお客さんがスタンドして、アンコールの拍手が30分鳴り止まないなんてことはあるのでしょうか。
 それにしても、この劇団の公演を見に行って気になるのが、まだ小学校にも行っていない子供が平気で客席にいることです。中には、母親の膝の上に座っている本当に小さな子もいたりします。案の定、その日も近くの席に小さな子供が座っていたので、場内のスタッフが「もし、まわりのお客様にご迷惑がかかるようなときには、外に出てください」と言っていたのだとか。そんな注意をすることよりも、そもそも、そんな不確定なことが起きないように、そのような可能性のある年齢の子供は入場をお断りするのが筋なのではないでしょうか。これは、小さい子だからといってそういうものに触れられるような機会を奪わないでほしい、という議論とはまったく別の次元の話です。あなたは、他人に迷惑をかけてまで、お子さんの情操教育を行いたいのですか?それはそれで、しかるべき企画がいくらでもあるのですから、どうかこれをはるばる遠くから見に来ているような人の楽しみを損なうようなことだけは、やめてほしいものです。
 そして、それは、その演奏会やミュージカルがとてもつまらなくて退屈してしまうこととも、全く次元の異なる問題です。たとえその人が退屈で居眠りをしてしまっても、実際に涙を流しながら舞台を見入っている人は確実にいるのですからね。
 実は、この「美女と野獣」はミュージカルはもう何度も見ているのに、その元の形であるディズニーのアニメはまだ見たことがありませんでした。たまたまWOWOWでディズニー特集をやっていたので、遅まきながら見てみましたよ。確か、これはアニメの世界に初めてCGを持ち込んだことで話題になったような気がしますが、確かに二人のダンスのシーンはそれまでには見られないようなカットがありましたが、それ以外には格段変わったところはないような気がしました。セル画も明らかに手抜きと思えるようなところもありましたね。でも、やはり圧巻なのは、アニメならではのありえないものがありえないような動きで踊りだすという、それこそ「ファンタジア」あたりで確立された技法でしょうか。これこそがアニメの醍醐味、というところはたくさんありましたね。
 これを見てしまうと、このミュージカルがなぜつまらないかが分かるような気がします。いくら工夫をしてみても、人間がティーポットやティーカップになるのにはかなりの無理があるのですね。スプーンが空を飛ぶのを実際に再現することだって、できません。要は、そこに舞台作品としての「お約束」を介在しないことには、心から楽しむことはかなり難しいのですよ。同じディズニーで、やはり同じような失敗を犯しているのが「ライオンキング」でしょう。あそこでは、ジュリー・テイモアという無能な演出家が、それをさらにひどいものに仕上げてしまっていました。
 なんて言いながら、千秋楽ではもしかしたら涙を流していたりして。
Aventure Number : 2539 date : 2015/11/26


今日の禁断 ミューザ


 久しぶりに、仙台で外国のオーケストラを聴きました。ゲルギエフ指揮のミュンヘン・フィル、ご存じのように、ゲルギエフはつい最近ロンドン交響楽団の首席指揮者から、このオーケストラの首席指揮者へと「転職」したばかり、この日本ツアーはそのお披露目ということになるのでしょう。そんなビッグな組み合わせのオーケストラが仙台に来るのは久しぶりだということと、さらに、ピアノ協奏曲のソリストとしてあの辻井くんが出演するということが重なり、チケットの入手は極めて難しいと思われていました。ですから、わざわざ先行発売の時に焦って電話をかけて席をとることは出来たのですが、それは前から3列目というとんでもない席でした。それでも24,000円のS席です。しかし、いざ一般販売になってみると、「即日完売」などということはさらさらなく、プレイガイドに行ってみると空席が山のように残っていましたよ。その中では、もっと安い席でもはるかにオーケストラを聴くにはふさわしい席もたくさんありましたから、これは大失敗。せっかくの久しぶりのまともなオケなのに、そんな席で聴かなければならないなんてと、暗澹たる気持ちになっていました。
 会場は、この間ニューフィルが演奏したばかりのイズミティです。開演15分前に入ったら、すでにほぼ満席、ニューフィルの時とはえらい違いです。そして、問題の「3-33」という席に座ります。ステージはコンチェルトの仕様ですでにピアノが入っていますが、この席だとピアノの裏側の響板がよく見えるという、もう悲しくなるほどの視界です。指揮者はピアノの天板の陰になって全く見えませんし、ピアニストも頭がかろうじて見えるだけですからね。もちろん、オーケストラのメンバーは最前列だけ、管楽器などは譜面台の陰になっています。かろうじてフルートの1番の足元だけが、隙間から見えてくるだけです。
 こうなったら、もう音に集中するしかありません。なんたって、ピアノの音が最も美しいのは響板からの音なのですから、辻井くんをそんな環境で聴けるなんて、またとない機会じゃないですか。それよりも、足元はよく見えますから、ペダルの踏み方がとてもよく分かります。特に左ペダルをかなり使っていましたね。時にはハーフで。
 辻井くんを生で聴くのは、もちろん初めて。それがベートーヴェンの5番という、テレビでも全く聴いたことのないレパートリーだったので、いったいどんなことになるのかなと思っていました。しかし、それはもうこの名門オーケストラに堂々と勝負を挑んだ素晴らしいものでした。第3楽章のすさまじいテンポには、オケはついていけなかったようでしたからね。そして、彼が第2楽章あたりで聴かせてくれた超ピアニシモには、本当に驚いてしまいました。スタインウェイのフルコンであんな小さな音を出すことができるなんて。
 オケの方は、こんなに近くで聴いても全くアラが聴こえないという、ふだんアマオケを聴きなれている耳には、久しぶりの快感を味わえました。これが当たり前なんですけどね。でも、木管を使っていたフルートのトップは、ちょっと、でしたね。2楽章のソロであんなに控えめに吹くことはないと思うのですがね。
 曲が終わって、ソリスト・アンコールは、ベートーヴェンの「悲愴」ソナタの第2楽章。これが始まったら、不覚にも涙が出てきましたね。この曲には何か思い入れがあったのでしょうか。それで終わるのかと思ったら、それに続いてショパンの「革命エチュード」ですよ。いやあ、アンコールでこんな曲を軽々と演奏するなんて。
 後半は、チャイコフスキーの「悲愴」、フルートのトップが座るときに顔が見えたので、どこかで見た顔だと思ってメンバー表を見てみたら、コフラーでした。こちらはゴールドの楽器でしたから、コンチェルトは別の人だったのでしょう。ゲルギエフの指揮姿もやっと見えるようになりました。指揮棒は、最近のショスタコのBDで使っていたような「つまようじ」ではなく、もうちょっと長めの「焼き鳥の串」でした。とてもエネルギッシュにオーケストラを煽って、あちこちで興奮させてくれましたよ。仙台ではまず日常的には聴くことのできない16型のオーケストラのサウンドを満喫です。
 こうなってくると、1月に仙台にやってくるベルリン・シュターツカペレも聴きたくなってしまいます。しかし、メインがなんとブルックナーの2番、しかもチケットは、今回のミュンヘンフィルよりさらに高額のS席が26,000円というベラボーな価格設定です。最も安い席でも16,000円というのですから、もうぼったくりとしか言いようがありません。こんだけ払うんなら、東京まで往復できてしまいます。それこそ川崎あたりに行って日本のオケを聴いた方が、よっぽど得るものが大きいのでは。
Aventure Number : 2540 date : 2015/11/28

15/11/30-16/1/7