2501(15/9/12)-2520(15/10/20)

今日の禁断 カワイ


 先日OPPOを買った時、おまけでUSBメモリーが付いてきました。
そういえば、ネットで調べた時に特典でハイレゾ音源がもらえるようなことが書いてありましたが、これがそうだったのですね。しかし、確かにUSBメモリーとはよく似ていますが、なんだか形が微妙に違います。よく見てみると、OPPOのパネルにはUSBのスロットがあるので、そこに差し込もうとしても、うまく行きません。うまく行かないはずで、これにはそのスロットにはまる端子がないのですよ。いや、ないわけではなく、確かにあるのですが、それがケースの中に埋もれているのですね。おそらく、それは必要な時だけ飛び出してくるものなのでしょう。でも、いくら見てみても、どうやったら〇起するのか、分かりません。さすってみても出てきません。もう年なのでしょうか。
 でも、反対側の突起をいじっていたら、突然端子が現れました。お尻を回せばよかったのですね。
こんな感じ、90°回すと半分だけ出てきて、さらに90°回すと全体が姿を現す、という仕掛けだったのです。こんなUSBメモリーなんて、初めて見ましたよ。
 それを、スロットに挿入したら、めでたく保存されている音声ファイルが再生できました。最初に聴こえてきたのがなんと5.6DSDの音源による、フォーク・シンガーの曲です。何とも生々しい音で迫ります。それと同じものが、88.2/24と44.1/16のPCMやら、最後にはmp3まで、さまざまなサイズで聴くことができるようになっています。そう、このOPPOは、BDだけではなく、このようなハイレゾ音源、それの、今のところ最高位の5.6DSDまで聴くことができるのですよ。ふつうのSACDは2.8DSDですから、その倍の解像度ということになります(最近では11.2DSDなども登場しています)。つまり、このOPPOには、DSD用の独立したDACも内蔵されていたのですよ。
 ただ、普通にSACDを再生した時には、それをPCMに変換したものが再生される、というモードに設定されていました。それがデフォルトだったのですね。それを、そのままDSDで聴けるモードに設定を変えたら、音が1ランク上がりました。こうなると、今までのSACDプレーヤー(下)をしのぐほどの音になりました。すごいですね。
 HD800をOPPOに挿入したところ。肌触りがとてもよく似ていて、いかにも相性がよさそうですね。ブラックもあったのですがそれが品切れだったのでこの色にしたのですが、こちらで正解でした。
 今日は、そんなバーチャルな音体験は一休み、ニューフィルの2度目の指揮者練習です。それは午後からだったので、午前中にちょっと街まで出かけて、まだジャズフェスの仕込みをやっているあたりをのぞいてきました。その途中でまだ閉まっていた楽器屋さんの中を見たら、ちゃんとポスターを貼ってくれてましたよ。
Aventure Number : 2501 date : 2015/9/12


今日の禁断 ゼンオン


 週末は、末廣さんとの第2回目の指揮者練習でした。今回は会場が青年文化の交流ホールですから、楽器などは市民センターから人力で運びます。その時に、私は当番ではないのですがチラシやポスターを持っていくためにそれに参加した、というのは、この前の「禁断」でジャズフェスを見に街に行った後の話です。そこでまだ会場が開いていないので少し余った時間をまた地下で過ごそうと思ったら、すぐに開けてくれたのでそのままそこでウォームアップです。そのうち、末廣さんも入ってきたので、まずは大切なお願いをするために「楽屋」に行ってみます。それは、プログラムのために寄稿してくれた原稿を、「かいほうげん」にも転載させてもらえないか、というお願いでした。その原稿を見たとき、これはまず団員に見てもらうことが必要だ、と思いましたからね。もちろん、末廣さんも、「みんなに見てもらうために書いたので」ということで、すんなりOKでした。
 今回は、私もレコーダーを持ち込んで、録音してみました。これは2日目ですが、私のD-100のまわりにいろんな種類のレコーダーが並んでいますね。
 練習の途中でも、末廣さんは「原稿にも書きましたが」と言って、さっきの原稿の中身を引用して解説を始めましたから、やはり「かいほうげん」に載せるのは正解でした。いや、実は、まさかダメだと言われるわけはないと思って、すでにこの部分のゲラは出来上がっているのですよ。ですから、ここまで言われたのであれば、それだけでもPDFにしてアップしておきましょう。団員の人だったら、公式掲示板にリンクをアップしましたので、そこから見てみてくださいね。もしや、とは思ったのですが、末廣さんのこの曲に対する思いは、相当ストレートなものでした。もちろん、これは私の予想の最大限のところまで行ってました。ヴォルコフの「証言」を全面的に信じているスタンスも、なんかうれしくなります。
 最後まで通したところで、まだ2時間近く残っていたのに、練習は終わってしまいました。やはり、あのテンションでやっていれば、疲れるのでしょうね。私は、こうなったらその日はあきらめていた用事を済ませられるので、そのまま帰ってしまいました。ところが、その用事を済ませて車に乗ったら、レコーダーをつけっぱなしにして忘れてきたことに気づきました。まあ、そのまま録音しっぱなしでも、次の日の朝までにはバッテリーがなくなって止まってしまうでしょうからいいかな、とは思ったのですが、もしかして誰か気が付いて止めてくれたかもしれないと、心当たりの人たちに連絡をとったら、まだ会場にいる人がいて、きちんと電源を切ってもらえました。全く、うっかりしてました。
 そうしたら、次の日も、やはりレコーダーを置き忘れてしまった人がいたんですって。しかも2人。1人はすぐに持ち主が分かったそうですが、もう一人が分からなくて、持って帰った人はずいぶん心配していましたね(このあたりはFcebookからの情報)。私は、名前だけはきちんと貼ってありますけどね。
 この練習に、末廣さんは「レニングラード」のファクシミリを持ってきていました。「汚さない、破らない、持って帰らない」という約束で、自由に見せてもらえました。

これが表紙、リネン貼りの豪華製本ですね。

タイトルページになぜか「お茶ペン」が。末廣さんに「どうしたんですか?」と聞いてみたら、笑ってごまかされました。
 中身は、本当に几帳面な楽譜でした。なんせ、1楽章のテーマのバックの小太鼓が、全部きっちり書いてあるんですからね。ここは最初のフルートソロですが、弦楽器のところになったら、ものすごいボウイングになっていたと、パニックになっています。その写真も関係者に渡しておきますので、見せてもらってくださいね。
Aventure Number : 2502 date : 2015/9/14


今日の禁断 イズミティ


 きょう家に帰って郵便受けを見てみたら、なんだか分厚い郵便物が届いていました。透明の袋に入っているので中身は分かりますが、それは「ぱど」というフリーペーパーでした。ただ、それにしては厚すぎます。よく、各戸の郵便受けにチラシなんかと一緒に放り込んであるものですから、もっとペラペラのはずなのに、と思ったら、それは全部で8冊も入っていました。ここにはいつも演奏会の案内を載せてもらうために、企画書とプレゼント用のチケットを送らせてもらっていますから、その掲載紙を送ってきたのですね。そういえば、少し前にゲラが送られてきて、1か所訂正してました。
 それにしても、掲載の見本ならば1冊送ってくればそれでいいはずなのに、残りはほかの人にも差し上げてくださいということなのでしょうか。でも、よく見るとその8冊は同じものではありませんでした。それぞれ違うエリアで配られているものなんですね。地域ごとに、細かいところで必要な情報を共有するツール、という意味があるのでしょう。そのうちの4冊が仙台エリア、しかしそれが「区」ごとの区分ではなく、「北仙台・旭ヶ丘」、「北環状線・愛子」、「宮城野・若林」、「長町」という、独特の分け方になっていました。ということは、市の中心である「青葉区」のど真ん中のエリアがまるまる抜けていることになりますね。そういう中心部には配布されてはいないのでしょうか。
 それよりも、もっと広域に目が向けられていることが、残りの4つのエリアからわかります。それは「富谷・泉」、「仙塩・利府」、「仙南」、「大崎・古川」という、仙台市の一部も含んで、さらに宮城県内に大きく広がったエリアになっています。なかなかすごいですね。表紙は同じようでも、広告が違っていますし、中の記事も微妙に違っていますから、それぞれのエリアでこまごまと調整をしているのでしょうね。そういうものを隔週で発行しているのですから、考えてみたらかなりの作業量ですね。それを一体何人で行っているのか、とても興味があります。
 肝心のニューフィルの案内ですが、「読者プレゼント」という形で結構大きなスペースが取られていました。これもエリアによって周りの景色が微妙に変わっていますし、大崎・古川エリア(下)だけはレイアウトそのものが違っていますね。内容は全く同じですが。
 こんな感じで掲載紙をまめに送ってくれるのはここだけです。まあ、無料だからでしょうね。「りらく」あたりは紙質もいいし、見栄えもいいので「かいほうげん」に載せてはいるのですが、サンプルを送ってくることは決してないので、必要な時には自腹を割いて買ってます。次号にはまにあうでしょうか。
おそらく今月末ぐらいに発行できるはずなので、ちょっと微妙ですね。
 今のところ、全ページが埋まるぐらいの記事が集まる予定です。どうしてもページが空いてしまうようなときには、全然関係のない写真でも載せましょうかね。ストックはいっぱいありますから。例えば、よく目にするこういう看板、これを見ると、どうしても「三井 のり ハウス」と、「リ」を「り」にしたくなってしまいます。「三井海苔ハウス」ですね。
 あとは、夜中に二番丁を走っていたら、こんな看板が見えました。「オテル」なんて、フランス語を気取っているみたいですね。
もちろん、これは一部の照明が切れているだけです。そういえば、その近くにある「ライブラリー・ホテル」では、文字が丸ごと消えて「ラブリー・ホテル」になっていたことがありましたね。もう直したみたいですが、いっそ「ラブ・ホテル」になるまで待っていてくれたらよかったのに。
Aventure Number : 2503 date : 2015/9/16


今日の禁断 ナイーヴ


 きのうの「おやぢ」では、演奏は非常に素晴らしいのに、その足を録音エンジニアが引っ張っているというCDを取り上げました。いや、録音そのものにはおそらく何の問題もないのでしょうが、その後の「編集」の段階でミスを犯してしまったという事例です。それは、第4楽章の冒頭、楽譜上はこうなっている箇所です。
 ファースト・ヴァイオリンが軽やかなテーマを奏でて始まるこの楽章、実はそのテーマは2拍目から始まっています。そして、1拍目にはセカンド・ヴァイオリンによってそのテーマを導き出すトレモロが演奏されます。つまり、音楽自体はテーマの1拍前から始まっているのですね。まずは四分音符1個分のトレモロを聴いてから、おもむろにテーマを味わう、という趣向です。そんなに速い曲ではありませんから、その、トレモロだけの1拍目というのはけっこう長い時間です。それを、きのうのCDではまるまるカットしていたのですよ。もちろん、演奏家は楽譜通りに演奏していたはずなのに、それを編集する段階で楽譜もろくすっぽ読めないエンジニアが、テーマが出てくるところが楽章の始まりだと思って、1拍分をカットしてしまったのでしょう。
 実は、こういういい加減なことをやっているのは、このCDだけではありません。いろいろ音源を聴き比べてみると、例えばスクロバチェフスキとかクライツベルクとかネゼ・セガンといった有名な指揮者のCDでも、同じように1拍目がカットされているのですよ。これは、エンジニアでも、マスタリング・エンジニアという人の仕事の範疇になるのでしょうが、こういう基本的なことが分かっていない人が多いのでしょうか。そういえば、だいぶ前にショスタコーヴィチの「交響曲第9番」で楽章の切れ目が間違っていたCDが、サンプルからその欠陥が発覚して結局全品回収して新しくプレスしなおした、ということがありましたね。それも、楽譜が読めないマスタリング・エンジニアのケアレス・ミスが原因でした。
 まあ、その程度のミスであれば、普通の人なら聴いていてほとんど気にならないものですが、もっとお粗末なものが堂々と商品として流通しているということもあるので、事態は深刻です。これは、こちらのCDの中にある欠陥部分です。この記事にも書きましたし、これを購入したショップと、輸入した代理店、さらにはレーベルそのものにもそれなりのやり方で「不良品ですよ」ということをお知らせしたのですが、そのいずれからも何の反応もありません。
 それがどれほどのミスなのかを、実際に聴いてみてください。音源はこちらにあります。R.シュトラウスの「家庭交響曲」の、練習番号「64」から「65」までの間を抜き出した音です。これを聴くと、0:30付近で突然不自然に音楽が変わっているのが分かるはずです。それに気が付かないような人は、そもそも音楽を聴く資格はありません。そして、これは楽譜を見ながら聴かないとまず分からないでしょうが、さっきまで聴いていた0:07付近からの音楽なのですよ。つまり、ここでは0:07から0:30までの23秒間がまるまる繰り返されているのです。もちろん、これは音楽的には全く意味のない、単なるデータの切り貼りの場所を間違えただけのミスでしかありません。
先ほどのショスタコーヴィチでは不良品は回収されたのですが、このCDは、これだけのひどいミスがあるというのに、そしてそれが分かっているはずなのに、今のところ回収して新しい正規品を提供しようとする動きは全く見られません。確かに、こんな、売れてもたかだか数十枚のCDのためにそんなことを行うほど、今のCD界には余裕はないのかもしれません。でも、そんなことをやっていることこそが、自らの首を絞めることになっていることには気づかないのでしょうね。
配信データではどうなのか確かめたいところですが、今のところe-onkyoではリリースはされていないようです。NMLはだめですよ。あそこはCDのデーターをそのまま転用しているだけですから、同じミスが聴こえるだけです。こちらのトラック4、5:16付近で確かめてみてください。
Aventure Number : 2504 date : 2015/9/18


今日の禁断 ブラスト


 「シルバー・ウィーク」というのが始まったのだそうですね。まあ、私には全然関係のないこと、今日の日曜日も、朝早くから出勤です。行ってみるとお墓の中にはたくさんのお参りの人が。連休の場合、早いうちにこういう「雑事」をこなして、身軽になったところで行楽に行く、というのがパターンのようですね。ですから、この連休の最後の日が本当の「お彼岸」なのですが、おそらくその日はこのあたりも閑散としていることでしょう。
 この連休に、この近くで「嵐」のコンサートが開催されるのだそうです。それも4日間も。なんでも村井とかいう県知事が顔をきかせて「復興支援」のために招聘したのだそうで、きのうのニュースではその村井という男が、満面のドヤ顔でカメラに収まっていましたね。そのためにどういうことになったのか、このあたりは詳しく報道されているのでご存知でしょうが、まず宿泊施設がパンクしました。この時期に学会などを用意していたところは、宿の確保が出来ないので日程を変えたりしたのだそうですね。そして、交通渋滞です。友達の友達がFacebookで悲鳴を上げていましたが、あんな交通の便の悪いところに何十万人も押し寄せるのは、ほとんど「大災害」です。そんなに昔でもないころに同じようにロックグループが同じ場所に来て同じような事態をすでに経験していたというのに、全くそんな「災害」の経験が生かされていないのが、とても不思議です。
 そんな記事が載っていた新聞に、仙台駅の写真がありました。なんと、そこには巨大な「嵐」のメンバーのタペストリーがぶら下がっていましたよ。これはおそらく連休が終われば外されるのでしょうから、利府まで行く気持ちは全然起きなくても、これを「生」で見るぐらいの「嵐体験」だったら誰にも迷惑は掛からないでしょう。今日の夕方にイズミティでちょっとした用事があったので、それの前に駅まで行ってこようと、旭ヶ丘に車を置いて地下鉄で仙台と泉中央の間を小旅行です。
 仙台駅の「嵐」は、こんな感じでした。向かって右から
 これは、コンサートと、メンバーがCM出演している「日立」の、両方の宣伝という意味を持っているのでしょうね。なんか、すっかり「大きなもの」に巻かれてしまったような気がしてしまいました。でも、メンバーの顔がこんなにでっかくなっているのを見れるのは、やっぱり幸せです。
 もちろん、私のことですから、こんな写真を使って何かをたくらんでいることは予想できるでしょうね。もちろん、そんな「下心」があったので、わざわざ写真を撮りに来たのですが、こうやってメンバーの写真が一人ずつあるところにそんな「仕掛け」を施すためには、誰かを削らないといけないな、と思っていました。誰かひとりカットするなんて私にはとてもできませんが、あえて言えば大野君あたりでしょうかね。
 そうしたら、なんと、ご覧のとおり写真は「6枚」あったではありませんか。これで問題は解決です。全員が入っている写真を「それ」に使えばいいだけの話ですからね。
 この画像から、Facebookにアップしたもっと大きな写真にリンクしています。これだけは公開モードにしてあるので、たぶん見れるでしょう。ぜひ、フルサイズで見てみてください。
 Facebookでは、これを「本物」だと思った人がいたようです。それはそれで、とてもうれしいことです。
Aventure Number : 2505 date : 2015/9/20


今日の禁断 リゲティ


 もう何年も前から、私のHPを毎日更新している、という作業を続けています。とは言っても実際に更新を行っているのは「おやぢの部屋」と「禁断あばんちゅうる」だけなんですけどね。「おやぢ」に関しては、ある程度のクオリティを保とうと日夜努力、別に私の書いたことで誰かがCDを買いたくなるなどということは全く期待しないで、もっと現実的な価値(あるいは瑕疵)をそれぞれのアイテムに見出そうというスタンスで書いています。「禁断」の方は以前は「日記」と言っていたもので、内容は全く決めていないのですが、そちらの方が意外と難しいことに最近気づいて、この頃では「禁断」の方が「おやぢ」より書くのに時間がかかるようになってしまいました。
 そして、それをそのままブログやFacebookにコピーしていますから、何かあれば読んだ人の感想などが直接届くようになっています。もっとも、Facebookはともかく、ブログのコメントはあまり書き込んでくれる人はいないので、本当にたまにしか見ることはできません。それも最近では誹謗中傷すれすれの愚かしいコメントばかりなので、即、削除していますから、本当に読んでうれしいコメントなどはめったにあることではありません。
 そんな、非常に珍しいコメントが、久しぶりに寄せられました。だいぶ前に「レクイエムの歴史」という本を取り上げた時のレビューに寄せられたコメントです。そのコメント自身は書き込んだ人と、ログインできる人にしか読めないようにロックされているので、ほかの人が読むことはできません。そして重要なのは、書き込んだ人がこの本の著者の井上太郎氏の娘さんだ、ということです。内容を要約すれば、素晴らしい批評だし、父(太郎氏)に見せたら非常に感激していた、というものです。いやあ、著者自らに喜んでいただけるなんて、これ以上嬉しいことはありません。
 元々、何の見返りも期待しないでやっていることですが、たまにこんなことがあるとまだ続けようという気になってしまいますね。単純なものです。ただ、コメントの中で「父は入院生活を送っている」とあったのがちょっと気になります。そこで、氏の経歴を改めて調べてみたら、お生まれが1925年だというのですから、もう90歳になっておられるのですね。それで入院中というのは、本当に心配です。コメントには返事がもらえたら、ということだったので、一応お礼を書いて送りましたが、入院の詳細を聞くのはいかにもぶしつけなのでやめておきました。その代り「長生きしてください」などと見当はずれのことを書いてしまいましたね。
 ですから、このブログの中で、「文庫化した時に最新のものも加筆してほしかった」と書いていたことは、かなり無理なことだったのですね。そのことだけはぜひ伝えてほしいと、お願いをしておきましたよ。でも、これだけ持ち上げられると、井上氏が「加筆」できなかったものを聴いて、それに的確なコメントを与えるのは私の役目なのではないか、などという大それた思いも湧いてきます。いや、私の中では、そこまでのものではなくても、新しくできた「レクイエム」に関しては、書く書かないにかかわらず全部手聴いてみようという気持ちは、だいぶ前からあったような気がします。まだまだやることはたくさん残っています。
Aventure Number : 2506 date : 2015/922


今日の禁断 アマゾン


 「シルバー・ウィーク」は終わりましたが、まだ「お彼岸」は続いているということに気づいている人は、どのぐらいいるのでしょうか。「中日」がきのうの23日でしたから、その前後3日間が「お彼岸」、だから、今年は26日の土曜日まではお彼岸なのですよ。
 もちろん、そのような年間行事を正しく把握している人は少なくはなく、昨日も今日もお墓参りの人の数は、決して多いとは言えませんがそれなりのものがありました。職場もまだ「お彼岸シフト」を解除してはいません。
 そんな、いわば「お祭り」の中でも、定期的なごみの収集は行われます。きのうは紙類の収集の日だったので、自販機用の飲み物のケースがこのところ山積みになっていましたからまとめて出すことにしました。ついでに、私のところに送られてきた宅配便などのケースだった段ボールも一緒に出すことにしましょう。CDとか書籍などは、昔はちゃんとした箱に入って送られてきましたが、最近では封筒のような薄っぺらな段ボールに挟まれているものが多いですね。回収日は月2回ですが、その間にはかなりの量がたまっています。自宅に送ってもらうより、職場の方が確実なのでいつもこちらを送り先にしてもらっています。CDなどはほぼ100%通販ですからね。机の上には前の日に届いたCD入りの段ボールもまだ開けられずに置いてありましたし。
 それらをまとめて紐で結わえると、かなりの大きさになりましたね。もう出している人もいたので、同じ場所に置いておきます。ひと仕事終わったので、きのう届いたCDを開けてみようと思ったのですが、さっきまであったはずの段ボールの包みがありません。もうお分かりでしょうが、回収用の段ボールと一緒にしてしまったのですね。さっき置いたところに行って調べたら、やはり中にまだ開封していない段ボールがありましたよ。気付いてよかったですね。もしこのまま持って行かれたら、どうなっていたのでしょう。おそらく、先方では紙以外のものが入っていないか調べるはずですから、その時に気づいて、連絡があるはずだ、とは思いますが、そんな保証もありませんしね。
 連休が終わるとともに、嵐騒動も終わったことでしょう。きのうごく一部分を生中継していたので見てみたら、ものすごいことをやっていたのですね。あれだけのことをその場で出来るわけはありませんから、当然現地でのリハーサルなどもあったはず。いったいいつごろから準備が始まっていたのでしょう。あと、気になるのはメンバーの宿泊先ですが、いろいろ噂が飛び交う中で「ウェスティン」ではなかったことが、さる筋からの情報で明らかになりました。ということは、やはり大本命のロイヤルパークホテルだったのでしょうかね。
 不思議なことに、40万人もの観客がいたというのに、私のまわりで実際に行ったという人には、だれも出会えていません。せいぜい4000人程度の山下達郎でも、何人かは知り合いが行っていたりするのですが。まあ、客層が違うと言ってしまえばそれまでなのでしょうが、せっかく宮城県で開催されたというのに、なんだかその地元の人たちはあまり行っていないのではないかという気がするのですが、どうでしょう。あるいは、当然行きたかったのに行けなかったとか。なんか、当初はそういう趣旨のイベントではなかったような気がするのですがね。
 そんなちょっと不思議な状況を弁護するかのように出現したのが、例の「経済効果」という忌まわしい言葉です。これさえ出しておけば、どんな不条理なことでも許せるのだと思っているのでしょうね。相葉くんたちは、そんなもののためではなく、純粋に被災地の人たちを励ますために宮城県にやってきたのだ、と、思いたいものです。仮にそれが真っ赤なウソだったとしても、信じることは大切です。
Aventure Number : 2507 date : 2015/9/24


今日の禁断 カマキリ


 今日は中学校の同窓会総会でした。なんでも、毎年今頃行っているということで、別に私はこんなところに行くようなことはまずないのですが、今年はちょっと事情が違っていました。どうやら、この同窓会では、10年ごとに当番の年度が回ってくるという仕組みになっていて、そこに当たった学年の幹事は特に力を入れて同じ年の同級生を集めるようになっているのだそうです。ですから、普段は通知が行かないような人のところにも案内の通知が届くようになるのです。私のところにも、そんな、今までには来ることのなかった案内が届きました。まあ、いまさら行ってもろくに顔も覚えていないような人と一緒に飲むだけですから、全く行く気はなかったのですが、1本の電話がそんな気持ちを変えてしまいました。
 それは、2か月ほど前の夜なか、ちょっと酔っぱらったような声でしたが、名前を聞くとかなり親しかった中学時代の同級生であることは分かりました。今は埼玉県に住んでいる彼は、同窓会の案内をもらったので、ぜひ行くつもりだけれど、夕方に始まるその会の前のお昼ごろ、もう一人、やはり関東地方に住んでいる同級生と一緒に駅前のホテルで会いたい、というのです。確かに、どちらともかなり親しかったし、なんせ卒業以来はずっと年賀状のやり取りはあったものの実際に会ったことはありませんから、そんな誘いを受ければ行かないわけはいかず、場所と時間を確認して、会うことを約束しました。
 そのうちに、仙台の幹事から私に連絡があって、あてにしていた人がダウンしてしまったので、代わりにやってほしいことがある、というのです。聞いてみたら、単に参加者の名簿を印刷するための版づくり、そんなことでしたら1時間ぐらいで出来てしまいますから、引き受けると、資料をどっさり持ってきて、実際にはテーブルの割り振りとか一緒にやらされたりしましたが、別に普段の仕事に差し支えるほどのものではなく、簡単にできてしまいました。そんなこともあって、なんとなく同窓会への期待が高まったりします。
 ただ、私にはいくつか不安なことがありました。電話をかけてきた男は、確かに中学時代は仲良しだったので今でもその時の顔は覚えていますが、それから何十年も経って果たしてお互いに顔が分かるかどうかが不安でした。携帯の番号でも聞いておけば、と悔やみましたが、もはや手遅れです。それと、そもそもかなり酔っぱらっている様子でしたので、そんな電話をしたこと自体を忘れているのではないか、という気も、かなり強くしていたのですね。でも、とにかく約束の場所には行ってみようと、少し早目に現地に向かいます。
 そこは、ロビーが吹き抜けになっているので、まず2階から下のロビーを見渡してみますが、それらしい人はいないようです。そこで、下に降りていこうと階段へ向かうと、前の方から確かに昔見たことのある歩き方で近づいてくる人がいました。その人も私に気が付いたようで、お互いに名前を呼びあいます。すっかり変わっていましたが、確かにそこには中学生の時の面影があるIくんがいたのです。何の心配もいりませんでした。彼はきちんと約束通りやってきましたし、いくら外観が変わっても仲良しだった人はすぐ分かるものなんですね。
 電話ではもう一人と言っていたのが、さらに増えてあと2人、やはりそこで待っていました。片方はおでこから下は全く中学時代と同じ顔だったのでなんだかおかしくなったぐらい、もう一人は、私はすぐわかったのに、相手がちょっと気づくまでに時間がかかったという珍しいパターンでした。
 軽く食事をして、会場に行ったら、もうパニック状態。名札を付けていたのでかろうじて名前だけは思い出すことはできるのに、中学時代にはどういうやつだったのかはほとんど忘れている、という人たちが大量に現れました。確かに共通の話題では盛り上がるものの、そもそもお互いに相手のことをはっきり思い出していないという状態が続いたままなので、なんとももどかしい話が続いていたようです。
 でも、その時の音楽の先生がいたので、思い切って話に行ったら、しっかり私のことをおぼえていたようで、うれしくなりました。確か、その先生が作ったテストの問題で100点を取ったのは私だけだったはずです。
Aventure Number : 2508 date : 2015/9/26


今日の禁断 ダメキン


 もう私は疎遠になっていますが、この週末には合唱をやっている人にとってはかなり重要なイベントがありました。それは、秋田市で開催された合唱コンクールの東北大会です。県予選を勝ち抜いた団体が集まって、全国大会を目指すために競い合うという、「セミ・ファイナル」にあたるコンクールです。かつて私が入っていた合唱団も毎年この段階までは進んでいる「常連」です。ですから、いつもこの時期になると、今年こそはここで勝ち上がって全国へ行ってほしいとヤキモキすることになるのですね。そんなに気になるのなら一緒に歌えばよさそうなものですが、実際に何年かやってみてとてもニューフィルと掛け持ちするのは無理なほどのハードな世界であることが分かりましたから、今では遠くから声援を送るだけになっています。
 今年の結果が、やっときのうの夜になってネットに出てくるようになりました。その前に、実際に歌った人たちのFacebookでは、当然結果が分かっているはずの時間になっても特に喜ぶでもない淡々としたコメントが続いていたので、予想はしていたのですが、やはり全国大会に進むことはできませんでした。これが、その審査結果です。
 おそらく、これを見て不思議に思わない人はいないのではないでしょうか。よくあるように「金賞」、「銀賞」、「銅賞」みたいなランクがあリますが、その最高位が「金賞」なので、これを取れば全国へ進める、と思ってしまいます。ところが、合唱に限らずブラスなどでも、「金賞」は「ちゃんとした金賞」と、「ダメな金賞」に分けられるというのが、この世界の掟なのです。まずこれが不思議じゃないですか?そもそも、「金メダル」だったら一つしかないものを「金賞」が複数出るという時点で、なんか間違ってます。
 さらに、合唱に限っては、当事者であってもほとんど理解できない不思議の極まったことが行われています。この結果では、全国大会へは3つの団体が行くことになっていますが、それが上位の3つの団体ではなく、1位、3位、さらには、「金賞」ですらない「銀賞11位」などというところが全国に行くんですよ。
 なぜこんなバカなことが起こるのかには、理由があります。このカテゴリーは「大学職場一般部門室内・混声・同声合唱の部」というものですが、その名前からこれが単一のカテゴリーではなく、その中でさらに3つの「部」に分けられていることが分かります。つまり、「室内合唱」、「混声合唱」、「同声合唱」のそれぞれのトップが代表になる、という「暗黙の了解」があるのですよ。「小選挙区制」みたいなものですかね。それだったら、それぞれの「部」の中だけで順位を付ければいいと思うのですが、そうはいかないのでしょうかね。確かに「同声」なんかは2団体しかありませんから、そんなことをしたらヤバいのは分かりますが、でも本当はそれが筋じゃないでしょうか。つまり、この制度の元では、東北地方の「混声合唱」は1団体しか枠がないのですよ。そして、その1位の団体を超えることは、とてつもなく難しいのですね。何よりも、2位の団体が全国に行けないのに、11位の団体が全国なんて、誰が見てもふざけた話でしょ?これが「合唱コンクール」の実態です。
 まあそれはそれで、音楽にはいろんな楽しみ方があります。きのう街に行ったら、金管合奏の音が聴こえてきたので行ってみると、そのあとに今度は弦楽器のグループが出てきました。そこでMCを始めた人を見て、その正体が分かりました。これはH先生ですよね。
 さらに、プログラムを見てみると、なんと同じグループの「フラッシュモブ」の「予定」が載っていましたね。誰にも知らせずにやるから面白いもののはずですが、こんなおおっぴらに「お知らせ」していいものなのでしょうかね。
 そのあと、ネットでこの模様が流れていました。なかなか楽しそうでしたね。ニューフィルでもやりたいなぁ。実はそういうオファーが来たことがあったんですけど、おそらくその時と同じ人が仕掛けたのでしょう。
Aventure Number : 2509 date : 2015/9/28


今日の禁断 イズミティ


 いつの間にか、朝晩は寒く感じられるようになってきましたね。なんでも、すでに炬燵のスイッチを入れているお宅があるのだとか。冬はもうそこまで来ています。ということで、今年も「冬季限定」のいつものやつが現れました。
 この定番の商品、毎年見ているパッケージですが、なんだかいつもと違うような気がしたので過去の「禁断」を調べてみたら、どうやら定期的にデザインが変わっているようですね。2012年の3月に撮った写真がありました。
 4シーズン前のパッケージですね。ネットを見てみるとさらにレイアウトがさらにちょっと変わっているのも見つかりますが、今シーズンのものはグラスが前面に出ているというあたりが、一つの見せ場なのでしょうか。
 こんなものは、別にデザインを変えなくても毎年待っている人がいるのですから確実に売れそうな気がしますが、やはり「新しい」ものであることを強調するために、こんなマイナー・チェンジを行っているのでしょう。
 そういえば、コカコーラのウーロン茶も、いつの間にかパッケージのデザインが変わっていたのですが、ご存知ですか?以前は煌(ファン)という名前を全面的に出した赤いパッケージだったものが、今ではただの「ウーロン茶」になって、茶色っぽいパッケージになっているのですよね。うちの自販機にと新しいケースを注文したら、そういうのが入ったのが届いたのですよ。でも、自販機用のダミーがなかったので、営業さんに連絡したら、「まだ出来てません」ですって。なんということでしょう。パッケージを変えるというのは、新商品を広く知ってもらうために行うことなのに、その「顔」ともいうべき自販機のダミーがまだ用意できていないなんて、全く売る気がないように思えてしまいませんか?
 私も、今新しい「かいほうげん」を鋭意制作中なのですが、こちらはそんな大々的なものではなくても、ほんの少しデザインを変えてみようと思っています。私の場合は、別に商売でやっているわけではないので、これはあくまで私の気まぐれによるモデルチェンジなんですけどね。大体、同じデザインで作る分には手間もかからないでとても楽ですから、ついそのフォーマットを使いまわすようになっているのですが、そればっかり続くと自分でもだんだん飽きてくるのですよね。そこで、一旦そのフォーマットを捨て去って、新しいものを導入してリセットしようと思うわけです。ですから、その変更はあくまで私が退屈しないで仕事を続けるための手段、惰性に流れることだけは避けたいと言いう気持ちの表れだと思ってください。実際、おそらくそれはさっきの「バッカス」みたいに、よくよく見ないと分からないような変更だと思いますよ。
 今回も、お願いしてあった原稿が全部集まって、きっちり16ページが埋まりました。ですから、週末の指揮者練習のタイミングで発行できるはずです。エキストラがたくさんいるので、少し余計に作っておかないと。このタイミングで発行するのには、もう一つのわけがあって、明日の木曜日には来年の秋の演奏会場が確定するかもしれないので、それが分かれば盛り込もうという皮算用があるのです。そこで決まればすんなりそのあとの作業に移れるのですが、もしそこで決まらずにほかの会場ということになると、もしかしたらかなりの修羅場が待っているかもしれません。何とか明日に決まってくれることを願うしかありません。
Aventure Number : 2510 date : 2015/9/30


今日の禁断 ミリオス


 毎年、定期検診として胃の内視鏡検査を行っています。今年もそんな時期になったので、やってくることにしました。もう毎年のことなので検査自体は何の苦痛もないのですが、その前処置、というか、麻酔をするときにゼリー状の薬を喉に付ける時に、毎回不安になります。一度、これがあまりうまく行かなくて麻酔が完全にかからず、ものすごく痛い思いをしたのがトラウマになっていて、もしまたうまく効かなかったらどうしよう、と考えてしまうのですね。「飲まずに、喉の奥にためておいてください」と言われるのですが、自分では果たして「たまって」いるのかどうかがよく分からないのですね。
 それでも、まずまず気持ちよく、検査は終わりました。去年はちょっと問題があって、それから投薬、再検査となったのですが、今年は「まったく問題ありません」と言われたので、安心です。ただ、朝一で行ったのに、検査が終わった時に「緊急を要する患者」がやってきたということで、少し結果を聞くのを待たされたりしたので、職場に着いたのは10時過ぎ、それから、いよいよ「かいほうげん」の印刷を始めます。
 この間ちょっと心配した来年秋の演奏会の予定ですが、無事にきのう会場が取れたとの連絡があったので、まずは一安心です。その日にちを入れさえすれば、「かいほうげん」はめでたく出来上がりました。そして、きのうのうちに完パケを作って、細かいところでミスはないかと校正を行って、今日は午前中には印刷が終わるようにと準備は進んでいたのですよね。「緊急を要する患者」さえ現れなければ、もっと早く始められたのに、と思いながら、その演奏会の指揮者の写真などを見てみると、なんだかちょっと指揮者らしくないのが気になったので、別な写真に替えたくなってしまいました。
 そこで、指揮者の公式サイトに行って、もっと「指揮者っぽい」写真を選んでみたのですが、その時にこの指揮者の名前を間違えていたことに気づきました。本当は「井○さん」というのですが、それが「伊○さん」になっていたのですね。いやあ、危ないところでした。サイトを確認しなかったら、そのまま印刷してしまうところでしたよ。
 ところが、印刷を始めて製本も順調に進んでいく中で、ふと、ページ数のノンブルに違和感があることに気づきました。あるページだけ、間違ったノンブルが入っているのですよ。「かいほうげん」の場合、ノンブルはフッターではなく手動で入れてますから、つい間違えてしまったのですね。長いことやってますが、ここを間違えたのは初めてです。なかなか、完璧なものを作るのは難しいことですね。
 それは、プロでも犯すことがありますから、と言って慰めるのはちょっと卑怯ですが、最近そんな「まさか」と思えるような間違いに出会ってしまったものですから。これはさるSACDのインレイです。おそらく、モーツァルトの室内楽に詳しい方でしたらすぐに間違いに気が付くでしょうね。でも、このSACDのレーベルは、例えばこの間紹介したNAÏVEなんかとは正反対の、とても良心的な商品を作るところですから、これはちょっと意外でしたね。でも、やはり基本はちゃんと押さえているみたいで、この画像がFacebookにアップされて、そこに「間違ってますよ!」というコメントが寄せられたら、すかさず「対処します」というレスが書き込まれていましたね。それがNAÏVEとの最大の違い、同じように「不良品です」と言ってあげたのに、そこからはいまだに何の反応もありません。
Aventure Number : 2511 date : 2015/10/2


今日の禁断 ダンス


 10月に入って、もうすぐニューフィルの定期演奏会の本番がやってきます。それは再来週の土曜日になるわけですが、それに向けての最後の指揮者練習が、この週末に行われました。会場が、さる女子大の講堂、ここを使うのは2回目ですが、なんか普通のホールとは違った趣があります。私立の大学なので、校舎やキャンパスの芝生などはとても手入れが行き届いていますから、そんな中で練習するだけでもとても気持ちがいいものです。
 2日目の今日は、朝早く9時前には会場に着きました。駐車場に車を置いて歩いていくと、なんだかたくさんの女子生徒(同じ構内の高校生でしょうか)の一団が、同じ講堂を目指して歩いています。いや、あそこは今日はうちが借りてあるはずですが、もしかしてダブルブッキング?
 でも、彼女たちは講堂のロビーには入っていったものの、ホール内に入るわけではなく、そこに荷物や着替えを置いて外に集合しているようです。どうやら、ロビーだけしか使わないようですから、我々とかち合うことはなさそうです。そのうちみんな音楽に合わせて踊り始めましたが、それは来週行われる「よさこい」のための練習のようでした。「よさこい」と言えば、その、ほとんど人間性を疑ってしまうほどの衣装とメークのために、一部の人には鼻つまみ者のように思われていますが、その時にはみんなTシャツ姿でしたから、普通の人とは変わらない外見でした。そういえば、今回の指揮者の末廣さんも、著書で「よさこい」の人たちはおっかないようなことを書いていましたね。
 練習の方は、フルーティスト泣かせの第3楽章のソロで、きのうはその末廣さんにつかまってしまいました。「〇〇さん(私の名前)、そんなに力を入れると最後まで持たないよ」ですって。確かに、ものすごく緊張するソロですから、つい力が入ってしまうのですが、力を抜くのはそれほど簡単なことではないんですよね。そうありたいと思っていますが、なかなかうまく行きません。ただ、私としては、「名前を呼ばれた」というところにいたく反応してしまいました。普通、プロの指揮者が来た時には、誰かに注意をするときには楽器の名前を呼ぶだけで、奏者の名前を言うことはまずありません。今回のニューフィルでも、私以外は「ラッパ」とか「スネア」というだけで、「〇〇なべさん」とか「しょう○さん」と個人名を使ってはいません。たぶん名前は知っているはずなのに。ソロはボロボロでしたが、なんか本番までにはもっとちゃんとふけるように、と固く決意するのでした。
 もう2週間しかないというのに、私の場合はこの前の「スプリングコンサート」に比べるとチケットの売れ具合が全然違います。Facebookなどでお誘いしているのですが、今回は「参加します」という人が全くいないのですよね。このままだと、当日チケットを用意する人は誰もいないという初めての事態になってしまいそうです。確かに、曲目はちょっととっつきにくいものですが、末廣さんと一緒に練習していく中で、あちこちにとても魅力的なところがあることがよく分かりました。まあ、だまされたと思って聴きに来てみてくださいよ。あなたは、この曲の仙台初演に立ち会えますよ。
 このキャンパスには、かつて私はフルートのレッスンを受けるために通っていたことがあります。ですから、構内の施設などは熟知しています。今日はお昼休みの時間にパート内で次の演奏会のパート決めをするつもりだったのですが、その場所に恰好なところも発見してありました。もしかしたら休みの日には入れないかもしれないと思って、前もって行ってみたらちゃんと開いたので、ほかに誰もいないそのだだっ広い食堂で、ランチ兼ミーティングです。
 その結果、私はブルックナーではアシを吹くことになりました。これは前もって考えてあったこと、この曲はフルートは2パートしかないので、ほとんどこの曲だけのプログラムだと、どうしても正規のパートを吹けない人が出てしまいます。私は今回のショスタコではかなりヘビーな思いをしましたし、たまには楽をしたいので、こういうシーティングにして少しリハビリをしようかな、と。
Aventure Number : 2512 date : 2015/10/4


今日の禁断 エッセイ


 ニューフィルの指揮者練習が終わったばかりの通常練習、本番まで今日を含めてあと2日しかありません。普通だとこういう練習には弦楽器のエキストラの方は参加されないのですが、今日は数人いましたね。指揮練の後の練習は、大幅に人数が減ってがっかりすることが多いのですが、今日はそんなことはありません。なんか、いよいよ本番、という気になってきますね。
 まずは「モルダウ」から、私はピッコロで最後の方にしか出番がないので、さっきいただいたばかりのプログラムのゲラをチェックです。実は、もうきのうの時点でほぼ版下は出来上がっていて、それがメールで届いていたのですが、まずはそこにいろいろ注文を付けて、その結果出来上がった「ほぼ決定版」というのを、渡されたのでした。私が指摘したところも見事に直っていましたね。いや、それはほんとに些細な部分なのですが、私としてはこういうところでちょっと「本物」と違っているものがあったりすると、ものすごく気になってしまうものですから、無理を言って直していただきました。こんなところにばかり目が行くのは本当に嫌になりますが、もしかしたら私以上にこういうことにこだわっている人が、コンサートを聴きに来ないとも限りませんからね。でも、おそらくニューフィルの中には、こんなことでクレームをつける人なんて、ほかにはいないでしょうね。でも、それをきちんと直してくれていたのですから感激です。
 今回のプログラムでは、60回記念ということで、創立時からの定期演奏会の曲目を一覧表にしてあります。その原稿は私が作ったので、別にチェックする必要はないかな、とも思ったのですが、「モルダウ」はあちこちで細かいところを注意されつつ進んでいますから、私の出番まではまだかなり時間がかかりそうなので、一応そこにも目を通してみることにしました。そうしたら、やはり気になるところが出てきてしまいましたね。つまり、自分で作ったものにいちゃもんを付けたくなってきたのですよ。どうしようもありませんね。そんなところが10箇所ほど見つかったので、そこをチェックしてOさんに渡したら、嫌な顔一つせずに、ちゃんと直してくれることになりました。お手数かけて、本当に申し訳ありませんでした。
 やっと出番が来て、そこで酸欠してしまいそうにピッコロの高音をたっぷり吹いた後は、なんと「レニングラード」を全曲通すということになっていましたよ。80分、ノンストップでやってみる、というのですね。この前の指揮者練習でも楽章ごとに通すというのはやっていたので、まあ何とかなるでしょう。最近は、全体をきっちり見通せるようになりましたから、フルートはかなり休みが多いことが再確認されました。その代り、ほんとに瞬発的に難しいソロをやらなければいけない場面があるので、油断が出来ません。要は、休みが多いからと言っても、決してその間に緊張感をなくすことは許されない、ということですね。
 私の場合は、とにかく3楽章のソロまでは気が気ではありません。何とか、リラックスした状態でそこまで持っていくために、いろんなことをやってみました。そして、そこさえ終わってしまえば、あとはそんなに苦労せずに最後まで行ける、という見通しも立ちました。ただ、やはり全曲を通すと、周りがどんどん集中力をなくしていくのがよく分かります。そもそもそういう曲なのですから、まあ演奏が終わったらぐったりしてしまうことでしょうね。このところ体調が最悪でしたが、本番のころにはずっと元気になっているはずですから、たぶん途中で倒れたりすることはないでしょう。
Aventure Number : 2513 date : 2015/10/6


今日の禁断 スペースグレイ


 今日はものすごい強風でしたね。家に帰るときに空を見上げたら空までこんな怪しい感じになっていました。
 実は、この写真はiPhone6sで撮ったものです。え?私のiPhoneは5cじゃなかったの?なんていう人はほとんどいないでしょうが、まさかこんなにすぐに買い替えるなんて、自分でも驚いているところです。
 5cを買ったのは今からちょうど2年前でした。一応2年経てば買い替えても損はしなくなる、という料金体系だということは知っていましたから、何らかのアクションをとろうかな、ぐらいのことは漠然と考えていたのですが、9月末にdocomoから「下取りすれば本体価格が実質0円になります」というおいしい話が舞い込んできました。その期限が11月の初め、まあ、全然お金をかけずに新しいiPhoneが手に入るのならそれもいいかな、と誰でも思うでしょうね。
 ただ、実際はどうなのか、きちんと話を聞いて見積もりを出してもらいたかったので、おととい練習に行く前にフォレオのdocomoショップに行ってみました。そうしたら、対応してくれたのが「入ってまだ1年なんですよ」という、いかにもバカっぽい女子でした。まあ、確かに「0円」で買い替えることができることは分かったのですが、例えばデータのバックアップなどのことを聞いても、さっぱり要領を得ないのですよね。ただ、「下取りになるので、データを全部削除した状態で持ってきてほしい」というだけなのですよ。いちおうiCloudにはバックアップがあったので大丈夫だとは思ったのですが、「それでいいですか?」と聞いても、あいまいな答えしか返ってきません。ですから、念のためPCにもバックアップをとってからもう1回来ようと、機種を予約だけしてそのまま練習に向かいます。
 そして、きのうはまず朝一で職場のPCでバックアップをとってから、ショップに向かいます。今度はちゃんとした男子が対応してくれたので、前の日のようなちぐはぐなことはありませんでした。一応、下取りなので5cに問題がないか調べられて、新しい6sを購入するという時点で、5cのデータ削除をさせられました。そのあとの、ドコモメールの設定とか、データの復元などは、「全てお客様ご自身にやっていただいております」ということで、何一つ手伝ってはくれませんでしたよ。まあ、ちょっとパスワードで疑問点があったので(ドコモだけで3つのパスワードが必要です)それを確認、そのほかには必要なものはないかをしつこく確認して、あとは自分でやることになりました。しかし、そのあとで、彼は何やら操作して、ドコモの有料アプリを5種類ほどインストールしてしまいましたよ。私に何の断りもなく、というか、そういうことだけは「自分で」はやらせないのですね。なんか不信感が募ったので、「せっかくですけど、それ、要らないんですが」と言ってみると、「後で削除してもいいので、とにかく入れさせてください」と言い張ります。まあ、そういう「大人の」事情なのでしょうね。もちろん、これは帰って即刻外しました。絶対使わない有料アプリですよ。どういう神経しているのでしょう。
 それからが大変でした。まず、データを復元しようとiTunesにつないでも、iPhoneが認識されません。まだ、6sには対応していないのでしょうか。仕方がないので、まずiTunesをアップグレード、もう一度トライしたら、やっとインストールが始まりましたが、それがかなり長い時間かかりました。やっと認識された時には、心底ほっとしましたね。
 家に帰って、WI-FIにつなごうとして、また一苦労です。いくらパスワードを入れても、「ちがいます」というだけ、PCなど、ほかのものではきちんと使えているパスワードのはずなのに。これがつながらないと、アプリのDLが出来ないじゃないですか。でも、つながっていないはずのWI-FIが、いつの間にかきちんとつながっていましたよ。いったい、さっきまでの反抗的な態度はなんだったのでしょう。「ツンデレ」ってやつですかね。
 その後も、入れたはずのパスワードが消えていたり、Apple Storeが開けなかったり、あまりに理不尽なことが続くので、OSそのものまでアップデートしてしまいましたよ。出たばかりなのにもう9.0.2という修正版が出ていたのがびっくりですよね。
 確かに、ディスプレイが少し大きくなったので、見やすくはなりましたが、操作性は片手では指が届かなかったりと、痛し痒しです。
Aventure Number : 2514 date : 2015/10/8


今日の禁断 タビ


 だいぶ前のことになりますが、「あまちゃん」の再放送がとうとう終わってしまいましたね。全156話はBDにダビングしてあるので、これでいつでも好きなだけ見られることになりましたが、そういうことではなく、半年間週6日の周期で放送されていたものをリアルタイムに体験する、というところに意義があるのではないか、という思いが、再放送を見ている間に募ってきましたね。きちんと半年かけて物語の推移を味わうことこそが朝ドラには欠かせない魅力なのではないか、と。そして、そのような作業を再放送を見ることによってもう一度丸ごと体験してみることによって、このドラマがいかに高い完成度を持っていたかが改めて確認できたのですね。
 これはもちろん、緻密な設計に基づく台本の素晴らしさにもよることですが、実際にそれを映像にするための演出、カメラワークなども、全く無駄のない動きで貢献していました。どのシーン、どのカットをとってみても、無駄と思えるところがないのですね。そして、フレームの中の人たちは、誰一人として無駄な動きをしていません。
 これは、本当なら、どんな映像作品でも備えていなければいけない最低のラインなのかもしれません。今の、特にテレビの映像では、そこまでのレベルに達していないものがあまりに多すぎるために、逆にそんな当たり前のことが出来ていたことだけで、「あまちゃん」の場合は感動してしまったのかもしれませんね。ですから、同じ時期に初回放送となった「まれ」では、そのあまりにも大きな落差から、当然のことながら「駄作」となっていたのですね。
 「あまちゃん」に続いての再放送は「どんど晴れ」でした。これは、その「まれ」よりもさらにでたらめな設定と演出に終始していたことは、今になっても思い返されます。それぞれの役が目指しているものが、どう考えても現実性が乏しいというか、全く必然性を欠いているようなところもありましたからね。当然、こんなものに朝の貴重な時間を費やすのは無意味ですから、全く見ていません。その代り、最新の朝ドラを、今のところはきちんと見続けています。要するに、見る時間帯が15分だけ後ろにシフトしたというだけのことですね。
 今回は、主題歌がとてもキャッチーで、すぐに親しめました。これは、ドラマ自体は素晴らしかったのに、主題歌があまりにひどかったのが唯一の欠点だった「カーネーション」とは大きな違い、ポイントは高くなります。なぜこの曲が親しめたのかは、すぐに分かりました。それは、この曲の出だしが、「あの素晴しい愛をもう一度」という、1970年代にヒットした「フォークソング」の冒頭、「♪いの〜ちかけてと〜/ちかった〜ひから〜」とよく似ているからだったのです。スリーフィンガーのギターに乗って歌われる加藤和彦のシンプルなメロディは、今の汚れた世の中ではとても新鮮に感じられます。これを作曲したのは角野寿和と青葉紘季という人、全然知らない人たちですが、アイドル系に曲を提供しているみたいですね。ドラマの音楽は林ゆうきという人が作っています。こちらは映画やテレビドラマで多くのサントラを手掛けている人で、最近見た「アオハライド」という映画の音楽も担当していましたね。こちらは、最近のありがちな盛り上げ系、正直うるさすぎるのが難点ですが、それよりも、昨日あたりは「My Way」という誰でも知っている名曲のパクリが出てきたので、その大胆さには驚いてしまいました。これはあまりに無防備。
 ドラマの方は、2週間見続けてもそれほどの齟齬は見られなかったので、このペースで頑張ってもらいたいところです。実話がベースというのは、やはり強みですね。この過剰な音楽に足を引っ張られるのが、懸念材料ではありますが。
 ほんとうに、今のドラマの音楽のやかましさにはがっかりさせられます。世の中全体が、あまりに無駄な音楽であふれてしまっているから、仕方がないのかもしれませんが。
 こんな「YOSAKOI」あたりは、そんな無駄なものの筆頭です。この異様な衣装に無関心でいられる人は、ある意味幸せです。
Aventure Number : 2515 date : 2015/10/10


今日の禁断 モルダウ


 この連休は、人並みに休みをとることが出来ました。土曜日はお天気も良かったので、遠くの大きなユニクロまで行って、季節の変わり目に必要なスウェットみたいなものを探してみようかと思いました。もう少し涼しくなればセーターを着てしまうのですが、今の段階ではそこまでやるのはちょっと大げさ、と言っても、長袖のスウェットの上にシャツでも着ようかと思っても、そういうものはあまり持っていないものですから。唯一、もう15年以上着続けている黒い薄地のセーターはあっても、それを毎日着ているわけにもいきませんし。
 いろいろ探してみたら、「超大型店限定」というスウェットが見つかりました。
 ありがちな例えばキース・ヘリングシャツみたいなイラストのTシャツはあまり好みではありませんが、これはちょっとありそうでなかなかないデザインだったので、迷わずお買い上げです。もう1枚、やはり黒いスウェットを買って、この3枚でとりあえず冬になるまで持たせることにしましょう。
 日曜日には、結婚した娘夫婦がちょっとしたおねだりをしてきたので、そのお付き合いで買い物に行きました。その前に、お昼ご飯を一緒に食べようと、櫻家で待ち合わせをしたのですが、あそこには4人だけで座れるテーブルが一つしかありません。もう一つのテーブルは8人掛けで、混んでくると相席になってしまうので、使えません。ですから、開店時間に一番乗りをしてその4人掛けのテーブルをゲットする作戦。開店20分前に着いたらまだ誰も来ていなかったので、まずは成功、車の中で開店まで待っていようと思っていたら、すぐ後できた家族連れが、我々をさしおいて入り口の前に並びそうな不穏な動きを見せたので、あわてて車を降りて先に並びます。
 無事、テーブルに座れましたが、その横入りしようとした家族は結局相席のテーブルになってしまいましたね。そのうち、カウンターも座敷も全部埋まってしまいましたよ。相変わらずの人気です。いつもの「極上ロース」を、娘達も食べたのですが、本当においしがっていましたね。私が食べに来た時には、本当にたまに少し味が落ちているな、ということがあったのでちょっと心配でしたが、これは本当に最高の味でした。
 ヨドバシで娘たちの家電を買った後、私はiPhoneのケースを買うことにしました。docomoで買った時に、「ディスプレイが割れやすいので、フィルムは必要ですよ」とかなりしつこく言われたので、調べてみたら、確かにそのような事故が結構多そうなんですね。いろいろ探してみたら、フィルムよりはやはり全体を包むケースの方が使えそうなので、結局フタ付きのを買ってしまいましたよ。というか、ケース売り場の主流はこのフタが付いたタイプなんですよね。やはり、ディスプレイを保護する必要があると思われているのでしょうね。
 そして、3日目の今日は、なぜか祝日なのにニューフィルの練習がありました。本番の前の週なのに、いつもは閉館日の今日の月曜日が開いているために、いつもの火曜日が閉館日になってしまっているので、今日やることにしたのですよ。しかも、いつもより1時間早く始めていつも通りに終わるので、練習時間は3時間半、ショスタコをじっくり練習することが出来ますね。
 休みの日なので出席はどうかと心配だったのですが、逆にいつもよりたくさんの人が集まったぐらい、やはり本番前ですからね。ほぼ仕上がった部分と、どうなってしまうのだろうという部分も含めて、本番に臨んで全力を尽くすしかありません。そんな精一杯の成果を、ぜひ聴きに来てください。
Aventure Number : 2516 date : 2015/10/12


今日の禁断 ビタミン


 きのうの朝、出かけようとしているころになんだか消防車らしきものが通っていくような音が聴こえました。どこかで火事でもあったのかな、と思っていたら、いざ出かけるときになってドアを開けると、上空にヘリコプターが飛んでましたよ。すぐ頭の上、よく火事の時にこんなのが飛んでいたりしますから、周りを見回してみると、煙が上がっているところがありました。かなり遠くですが、一応「ご近所」と言ってもおかしくないあたりですね。
 さっそくiPhoneで写真を撮って、Facebookにアップしましたよ。そうしたら、夜のニュースで映像が流れていましたね。焼けた家の住所と持ち主の名前まで言っていたので、あとで調べてみたら、昔よく言っていた「オカザキスーパー」のすぐそばでしたね。火の元にはご用心を。
 そこで、この間買ったiPhoneのケースを公開です。別に大したことないですから、あとで「しまった」なんて思わないでください(後悔しないでください)。
 ティム・バートンの「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のジャックですね。ディズニーのキャラに混ざって、こんなのがありました。確かにディズニーには違いありませんが、全然かわいくないと思う人がほとんどでしょう。でも、私はかわいいと思いますよ。かわいさ余って、壁紙にまでしてしまいましたし。
 そこで、ちょっとした近況です。ヘルペス(帯状疱疹)という皮膚炎にかかってしまいました。いや、発症したのは1か月以上前だったのですが、それにごく最近気が付いた、ということでして。私はもうだいぶ前から坐骨神経痛の持病があって、たまに腰や背中が痛くなったりすることがあります。でも、かなりひどくても、まあ2、3日で収まるので、それほど気にしてはいません。医者にも、特に腰に負担がかかるような姿勢をとったりしなければ大丈夫だと言われていましたから。
 でも、今回の痛みはちょっと違っていました。ちょっと転んでしりもちをついたので、なにかあるかな、と思っていたら、やがて左腰あたりが痛くなってきました。まあいつものことなので、おとなしくしていればそのうちケロッと治ってしまうだろうと思ったのですが、なんかいつもとは痛み方が違います。いつもの腰痛では、起きているときには痛いのに横になると楽になるのに、今回はその逆、寝ているとじわじわと痛みが襲ってくるのですよ。それは、体の中の深いところから湧き出てくるような痛みで、だんだん激しくなってきます。当然、眠ることもできなくなります。まあ、次の朝にはちゃんと起きるので、何とか眠れてはいたようですが、こんな痛みが毎夜毎夜続くのには、本当に参りましたね。昼間は、これも腰痛の時によくなるしびれがあるのでちょっとくすぐったい思いはしますが、そんな痛みはほとんどありませんからね。
 そのうち、偶然でしょうか、その痛みに沿ってものすごい発疹が出ていることに気づきました。もうその辺一帯真っ赤っか、虫にでも刺されたのでしょうか。あるいはダニとか。そんな腰痛と発疹のダブルパンチにはびっくりしましたが、徐々に症状も楽になってきて、夜の痛みも次第に治まってきたので、まあこのまま治ってしまうのだろうと思い、そんなことがあるのかと「坐骨神経痛」と「発疹」で検索してみたら、まさに「大当たり」で一つの病名が浮き上がってきました。それが「ヘルペス」だったのです。そこで知ったのは、実際には逆、最初にウィルスで発疹が出て、そのウィルスが神経に作用して神経痛も引き起こしていたのだそうですね。確かに、それですべてが納得です。
 結局、皮膚炎はほとんど治りましたが、まだ腰の痛みは残っていたので、念のためきのう皮膚科に行ってみました。やはりこれは紛れもないヘルペス、もっと早く来れば痛みは抑えられたのに、その痛みだけが残ってしまった状態なのだそうです。それに気が付いたのが1週間前ですから、それは無理なことでした。一応、神経に働きかけて痛みを緩和する薬を出してもらってきました。もう少しの辛抱です。もう免疫が出来たので、あと20年は再発の恐れはないのだそうですし。
Aventure Number : 2517 date : 2015/10/14


今日の禁断 キャノン


 さあ、いよいよニューフィルの定期演奏会の前日です。今日が前日リハーサル、明日は本番と、実際の会場を使っての合奏が始まります。実は、きのうはそのための楽器の搬出という仕事がありました。いつもの練習場から大型楽器を運び出すために当番が決まっていて、私もそのメンバーだったのですが、すっかり忘れてしまってました。夜になって、ほかのメンバーからメールが来たので、「なんで来なかったんだ!」と怒られるのかと思ったら、「ポスターが余っていたら、持ってきてくれないか」という連絡でした。なんでも、会場にたくさん貼りだすようなのですね。あいにく、手元にあったのは全部配ってしまってあったので、近所の市民センターに行って、置いてもらっていたポスターを回収することにしました。
 けさ、出勤の前に水の森と北山の市民センターに行って、それぞれポスターはゲット出来たのですが、その内容は微妙に異なっていました。水の森の場合は、前の日に本番が近いものは全部外したということで、それらがひとまとめになっている中から探し出してくれました。確かに、そのポスターには画鋲の後がありましたね。一方の北山では、丸めたものがその辺に置いてありましたから、貼ってはくれなかったようですね。もちろん、画鋲やセロテープの後もないまっさらのままでした。まあ、スペースの関係で、なかなか大きなポスターまでは貼ってはもらえないのでしょうが、北山には持っていっても無駄だと分かりましたから、これからはチラシだけにしましょう。
 会場のイズミティでは、まずステージの設営です。いつもと違って金管はたくさんいるし、ピアノやハープ、そしてたくさんの打楽器が入りますから、もうステージの上はぎゅうぎゅうです。フルートは持ち替えの楽器を置くために前に椅子を置こうとしたのですが、そこまでもセカンドヴァイオリンに占領されてしまって、仕方なく山台に乗せました。セッティングが終わると、もう一旦中に座ったら外に出ることもできないほどの密集した状態になっていましたね。
 実は、録音担当のHさんから、ホールの三点吊りのマイクからの入力を直接レコーダーに取り込めるようにしてもらったので、D100を使ってハイレゾ録音をしてみないか、という提案を受けていました。それで、私のD100を持って行って、実際に担当の方にマイクからの入力をミニプラグでつなげるようにしてもらい、実際にリハーサルを録音してみましたよ。最初、マイク入力につないだらずいぶんレベルが高かったのですが、それはすでにライン出力に直してあるのだと教えてもらい、あわててライン入力に差し替えます。そこで大体のレベル設定をして、回しておきました。
 家に帰って聴いてみると、レベルはともかくバランスがとんでもないことになっていました。金管がたくさんいて打楽器は山台には乗らないので、その一群がステージの一番前に配置されています。マイクはそれをもろに拾ってしまっていて、シロフォンなんかはもうダイレクトに録れてますから、まるでシロフォン・コンチェルトを聴いているみたいなバランスです。でも、これはどうしようもありませんね。レベルは、やはりラインですからあんまり遠慮せずにもっと上げられそう、明日はもうちょっと高めに設定して録音することにしましょう。うまく行けば、アマオケでは初めての「ハイレゾ配信」が出来るようになるかもしれませんよ。
 今日のリハは曲順で、まずは「モルダウ」から、それを1回通したら、そのまま休みなしに「レニングラード」ということになりました。しかし、その時点でメンバーはかなりの歯抜け、末廣さんは「こんなんじゃ、とても怖くて振れません。みんな揃うまで休憩です」と言って引っ込んでしまいましたよ。久しぶりに、怒った末廣さんを見たような気がします。
 ハープが初めて入ったために、それに絡むフルートは、今までと全然別の指示に変わったりしました。いかにも本番前らしい、緊張がみなぎってます。
Aventure Number : 2518 date : 2015/10/16


今日の禁断 バンダ


 前回市民センターを回って持ち帰ったポスターは、こんな風に使われたみたいですね。演奏会に来てくれた知り合いが、Facebookにアップしてました。 ということは、ポスターは1枚でよかったのですね。まあ、別にしっかり役に立ったのですからいいのですが。
 きのうの定期演奏会、久しぶりに充実感が与えられるものでした。とは言っても、本番前まではもう不安で仕方がありませんでした。「モルダウ」のピッコロの高音は出ないし、「レニングラード」の3楽章のとても大切なソロも、いまだに人様にお聴かせするには恥ずかしい仕上がりでしたからね。正直、ゲネプロが終わった時点では、演奏会が終わった時にすっかり落ち込んでいる私自身の姿が見えてしまったほどです。
 まずは、お客さんの入りが気になります。こんなヘビーな曲目ですからそれほどの集客は期待できません。チケットの売れ行き状況も芳しくありませんでしたからね。事実、開演15分前に客席を見たら、こんなガラガラな状態でしたから、やっぱり、という気がしましたね。
 ところが、いざ本番になってステージに出てみると、目の前はほとんどいい感じに客席が埋まっているではありませんか。ざっと数えても800人は超えているという、私としては予想外の事態です。これで火が点きました。「モルダウ」が始まると、末廣さんはもちろん暗譜で指揮をしていますが、目までつぶっていましたよ。こんなことってあったでしょうか。たまに目を開くと、それだけでとても激しい意志が伝わってきます。きっとカラヤンもこんな感じだったのかもしれませんね。そんな指揮ぶりに、まるでオーケストラは魔法をかけられたように流れるような音楽を歌い続けています。私のピッコロの出番はずっと後の方ですが、こんなオケの姿を見ていると、苦手だった高音も楽々クリア出来そうな気がしてきました。事実、100点、とはいきませんが、私にしては十分に満足のいく結果でした。
 実は、ステージ上部のマイクからダイレクトに私のレコーダーに録音するというプロジェクトは、ちょっと危ないものになっていました。レベル設定のために、リハーサルのたびに何度か試しに録音してみたのですが、それを聴くとあまりいい音ではありません。というか、なんだかそのマイクではありえないような、人の話し声などが混じって聴こえてくるのですよ。もしかしたら、ミックスを間違えて、陰アナ用のマイクからの入力が一緒になっているのではないかというような音なのですよ。もし、公式の録音でそんなことになっていたら大変ですから、それを係員に確認してみました。そうしたら、音響に関してはどうやらプロらしいその係員さんは「レコーダーでマイクとラインの切り替えができるはずですよ」と言ってました。確かに、よく見てみるとそういう切り替えスイッチがありました。今までは「マイク」になっていたので、内蔵マイクの入力と釣りマイクから来ているライン入力が一緒になっていたのですね。それが原因でした。そのスイッチを「ライン」に切り替えたら、問題は解決するはずです。
 後半は、いよいよ「レニングラード」の長丁場です。最初のソロでいきなり音を間違えたりしてひやっとしましたが、まずはそんなにあわてないだけの余裕はあったようですね。そのあとの行進曲のテーマは、かなりコントロールが出来ていたのではないか、という気がします。この部分と、第2楽章の最後のバスクラリネットのソロの伴奏を3人のフルートでやる部分は、前日のリハで全然別の指示に変わったところ、そのおかげでとても吹きやすくなっていたのですね。でも、3楽章の大ソロは全くの不本意な出来、でもそれにはめげずに、最後の第4楽章のソロできちんと吹いて、全体をきれいにまとめる、という作戦でした。ここだけは自信がありましたから。
 それさえ終わってしまえば、あとはトゥッティの嵐で最後のクライマックスをみんなで作り上げるだけです。いつになく粘っこい末廣さんのタメ、もう一緒になってなだれ込むだけです。
 終わってステージ裏で、いろいろ用事がある人を待っていました。みんな口々に「ブラヴォー」と言ってくれましたから、やはり何かは伝わる演奏だったという実感がわいてきます。私も、ソロのミスなんかはあんまり気にしなくてもいいかな、という気になってきます。
 打ち上げでは、末廣さんはことさら上機嫌でした。
 なんか、一段とやわらかくなったような印象。かなり出来上がったころにわざわざ私のところにやってきて、「〇〇さん(もちろん私の名前)、お酒は飲めないんですか」なんて話しかけてきます。そばにいた人は「名前で呼ばれるなんていいなあ〜」なんて言ってましたが、私はなんたって年季が違いますよ。きっと、末廣さんもとても気持ちがよくなれるような指揮だったと感じていたのでしょう。
 私の録音は、順調に出来上がっていたようです。余計な部分を削ったり、途中でファイルが変わっているところをつなげたりという作業のために全部を聴いてみたのですが、おそらく録音のせいでしょう、ほんとにこれがニューフィルなのかと思えるほどの、とても素晴らしい演奏が聴こえてきました。前にバランスが悪かったのは、さっきの切り替えのミスのせいか、全く気になりませんでした。もう、厚みのある弦楽器はとてもつもない安定性を見せていますし、金管や打楽器の迫力も満点、アマチュアにありがちなとんでもないミスは皆無です。そして木管もとてもなめらかです。いつの間にニューフィルはこんな素晴らしいオーケストラになっていたのでしょう。
 さっきの末廣さんとの話で、前日と当日のダメ出しには参った、と言ったら、「皆さんが出来ると思ったので、より高い要求を出したのです」ですって。信頼されていた、と思っていいのでしょうか。あ、正式な入場者数は857人だそうです。
Aventure Number : 2519 date : 2015/10/18


今日の禁断 カウンター


 土曜日の演奏会の打ち上げで、録音担当のWさんは私に、「もし、できれば、明日中には録音や録画を届けます」と言っていました。これは、このところの彼の定番、次の日にはもうCDやDVDがパッケージも含めて希望した団員の分がすべて出来上がっているという、信じられないほどの仕事です。それで、郵便局に行って発送作業を行った後、ついでに私のマンションまで来て、郵便受けの中に入れておいてくれるという、「秋のサンタクロース」を演じてくれているのですね。大体夜中にやってきて投函、そのあとメールをくれるので、取りに行くのは翌朝、というパターンですね。
 でも、せっかくやってくるのだから、たまにはこちらからもプレゼントを上げたいじゃないですか。そこで、この間のハイレゾ音源を編集したものをSDカードにコピーしたものがあったので、それをついでに持って行ってもらおうと思ったのです。そこで、今年の「秋のクリスマス」では、郵便受けに靴下ではなく「来たら電話をください」というメモを貼り付けておきました。
 大体いつもだと9時過ぎにはやって来ていたので、待ってみたのですが、電話はありません。せめて10時までは、と待っていましたが、さすがにもう来ないだろうとお風呂に入ることにしました。念のため、iPhoneだけは着信音が出るようにして外に置いておきます。そうしたら、湯船につかってしばらくしたら、その着信音が聴こえてくるではありませんか。あわてて電話口に出て、こういう状態なので下に降りていくわけにはいかないと、自宅まで来てもらうことにしました。軽く体を拭いてバスローブを着こんで待っていると、Wさんが来たので、プレゼントの交換です。なんか、ニヤニヤしてましたね。


 ご覧のように、前回まではDVDだけだったのですが、今回からブルーレイも用意できるようになったみたいで、希望をとるときにどちらかが選べます。やはり、BDの画質はいいですね。とくにオーケストラの場合は遠くから撮っていますから、解像度の高さがもろにきいてきます。こんな風に、本番の次の日にBDが届いてその映像を見ることができるようなオーケストラなんて、うち以外にないのではないでしょうか。
 その時にWさんに渡したハイレゾのデータは、そのあとサーバーにアップロードしてみました。全部転送が終わるまで2時間近くかかってしまいましたね。もうそこですでに日付が変わっていたので、その先のリンク設定などの作業は次の日(きのう)の朝行って、こちらもめでたくハイレゾ音源の配信体制の構築が完了しました。やはり、本番の2日後にハイレゾ音源がダウンロードできるようになるオーケストラなんて、うち以外には・・・
 本当のことを言うと、CDとハイレゾの違いなんて、普通の装置で音楽を聴いている人には、まず分かりません。ハイレゾに対応した再生装置を使って、注意深く聴き比べれば、何とかわかるかな、ぐらいの違いでしかありません。でも、一度この音を聴いてそれにすっかり慣れてしまうと、もうCDの音では物足りなくなってしまうのですね。それを味わうには、それなりの投資も必要になってくるのです。そんな「泥沼」に足を突っ込みたい方は、ニューフィルの公式掲示板から音源をダウンロードしてみてください。
 最近は、Facebookページからの影響もあるのでしょうか、この公式サイトへのアクセスがかなり増えています。ご覧のように、もう100件以上のアクセスは当たり前になってきていますし、演奏会の前後では160台と、以前では考えられないようなことになっています。これも、地道な更新のお蔭?
Aventure Number : 2520 date : 2015/10/20

15/10/22-15/11/28