2381(15/1/19)-2400(15/2/26)

今日の禁断 ミッキー


 週末は、合唱の練習に行ってきました。年も変わり参加者も増えて、50人も入ればいっぱいになってしまうような今までの会場では狭いだろうということで、別のもっと広いところに変わっていました。それがパークタウンの紫山にあるこのコンサートの主催者の学校の中のホールです。なんたってここが本番の会場になるのですから、広さは充分です。
 実は、この曲にはセカンドテナー出身の私にとっては出すのが難しい高音のFisとかGがいっぱい出てきます。Aだってあります。ですから、なんとかそれを楽に出せるようにするために、ちょっとしたトレーニングを自分自身に課すようにしていました。それは、オフコースの「さよなら」をオリジナル・キーで歌う、というものです。あれの最高音はHですから、これを歌いなれていれば、モーツァルトでもすんなり歌えるのでは、という目論見からです。そのためには、まず曲自体を暗譜しなければなりません。まあ、これは簡単、独特のクセのある歌詞ですから、難なく覚えられますし、メロディもあってないようなものですから、すぐ覚えられました。
 もちろん、実声でHなんか出るわけはありませんから、限りないファルセット、でも、この辺の音をファルセットで常に出せるようにしておくと、確実に高い音が楽になるような気がしてきましたよ。そして、土曜日に久しぶりに合唱の中で声を出してみたら、この練習がかなり効果があったことが実感できました。
 しかし、この日は寒かった。ホールに入った時にはそんなに感じなかったのですが、しばらく歌っていると足元からだんだん冷えてきます。おそらく暖房なんかは入ってなかったのでしょうね。たしかに、こんな広い空間を温めるにはかなりの費用がかかるでしょうから、我慢しなければ。ですから、途中からはコートを着て歌うようになりました。でも、それでも下半身が寒いのでちょっと辛くなってしまいます。そこで、休憩時間に駐車場まで行って、車の中になにかなかったか探してみました。そうしたら、おあつらえ向きのひざかけが見つかりましたよ。
 たしか、なにかの景品でもらったもので、映画館に行く時のためにと、車に置いてあったのでした。これさえあれば、もう極寒のホールでも大丈夫です。ここではまだこの先練習の予定がありますから、これは必需品になりそうですね。そんな格好で歌っているのが、この写真です・・・って、頭の一部しか写っていませんが。
 きのうになったら、おとといとメンバーがガラリと変わっていましたよ。初めて出席するという人たちが、大量にやって来ていたのですね。その代わり前の日に来た人が休んだと。その人たちは現役の大学生ですから、とても活きのいい声を聴かせてくれます。若いっていいですね。テナーにはそういう人が10人ぐらい加わりましたから、もう無理をしなくてもよくなりました。去年まではパート全体で5人とかいう状態だったのがウソのようです。でも、なんか後ろの方に立って歌っている人が、とんでもない声を聴かせてくれています。学生にしてはちょっと貫録があり過ぎるような声で、もうビンビン響いています。フレージングには変な癖があるし、歌詞を堂々と間違えたりしているので、ちょっと嫌だな、とは思いましたが、いつもは不安なところでもかなり正確に歌っていたので、助かることは助かりました。あとで聞いたら、やはりこの方は学生ではなく、その学生を指導するプロだったようですね。
 今日になって、事務局から出席者の人数が届きました。1日目に出席したのは66人、2日目は74人、「延べ」だと140人ですが、もちろん私のように両方とも出ている人もいるので、正味の出席者は90人になったのだそうです。予定されている総数は100人を超えているはずですから、もうちょっとですね。
 さて、ここで問題です。この2日間で両方とも出席したのは何人になるでしょうか。
Aventure Number : 2381 date : 2015/1/19


今日の禁断 ネギ


 Facebookのお誕生日メッセージ、多方面から寄せられました。本当にありがとうございます。まあ、友達の数はそこそこなので、それぞれにお礼のメッセージを書き込むことは出来ますから、これぐらいが「適量」でしょうね。今後ともよろしくお願いします。
 きのうは、誕生日の前夜祭として、初めてのお店で食事をしてみました。なんてね。いや、練習の前にいつも行っているフォレオの中の食べ物屋さんで、まだ入ったことのない所で食べようと思い立った、というだけのことなんですが。そのお店は、「丸亀製麺」。私はうどんは大好きで、特に讃岐うどんには目がありません。ただ、このお店の場合そのうどんにありつくまでのシステムがかなり複雑だという気がしていたので、ちょっと敷居が高かったんですよね。つまり、そういうところに行ってやり方が分からずに恥をかく、というのは絶対に避けたい事態だったので、その前の徹底したリサーチが必要だったのですよね。まずはネットを見ると「注文方法」などというページがあるのでそこを見てみたのですが、いまいち理解できないところがありました。例えば「だしはご自分でお好きなだけ」とありますが、それはどの段階で入れるものなのかは、これでは全然分かりません。それと、私はうどんの中でもシンプルな「きつねうどん」が一番好きなのですが、それを入手するにはどうしたらいいか、それもやはりここではいまいち分からないのですね。そんなことをやっていたら、ついつい足が遠のいてしまって・・・・。
 でも、きのうは私の○○歳最後の日ですので、意を決してお店の暖簾をくぐります。でも、入口から入ったのに、まずはスタート地点が分かりません。そうしたら、私のことをずぶのシロートと見破ったお店のお兄さんが、「まず、こちらからどうぞ」と明るく声をかけてきました。うん、こういう人の言う通りにすれば大丈夫なんですね。まず「かけうどん」と言ってみますが、ドンブリに入って出てきたうどんにダシは入っていません。そうしたらお兄さんは、「ダシは、最後に入れてください」と言ってくれました。確かに、先にあるレジの前には液体を入れるようなタンクが置いてありましたね。しかし、最大の難関は「きつね」をどこでゲットするかです。どうやらそれは「トッピング」という形で、うどんを入れた工程で加えることが出来るようなのですが、それが見当たらないのですね。お兄さんにとりあえず「あぶらげ」と言ってみると、「え、なんですか?」と聴き返されたりして、心が折れそうになりますが、なんとか通じたようで奥の方からタッパーに入ったきつねあげを持ってきました。普段は置いてないんですね。
 ということで、めでたくきつねうどんと、おいしそうだったのでいも天を一つ、手に入れることが出来ました。これで500円です。あぶらげの味付けがちょっと甘すぎましたが、ダシの味は完璧、うどんも文句なしのコシとのど触りでした。これで、これからは心おきなくここのうどんを堪能出来ることでしょう。
 同じ場所には本屋さんがありますが、そこで発売されたばかりの「レコ芸」を見たら、こんな記事が目に入りました。
 これは、私もここで取り上げていますから、現物を持っていますし、そもそもこの商品にSACDが存在していないことは、その後販売店から届いたメールで分かっています。ですから、現物を実際に見ているのであれば、これがSACDではないことは絶対に気づくはずなんですよね。こんないい加減なことをまだやっているのが、この雑誌です。
Aventure Number : 2382 date : 2015/1/21


今日の禁断 パチンコ


 ヤマト運輸のメール便が3月いっぱいで廃止になるそうですね。ヤマトのサイトを見てみると、その理由などが詳細に説明されていますが、困ったものですね。要は「信書」を送って「お客様」が「容疑者」になることを避けたい、ということなのでしょうが、これは無理があり過ぎ。そうなると、日本郵便のゆうメールもやめなければいけないことになってしまいますよ。というより、競争相手のメール便がなくなったことで、ゆうメールのサービスが著しく低下することが目に見えていますから、それが本当に困ったことなのですよ。ゆうメールは、メール便に流れた客を取り込もうと信じられないようなサービスを行っていたのは、わが社が年末に契約した時によく分かりましたからね。なんせ、表に貼るシールまで、手作りで大量に作って持ってきてくれましたから。もちろん無料で。それが、ついに相手をつぶすことが出来たのですから、もう自分のところでメール事業をやる必要はなくなって、今まで通りの郵便だけという制度に戻ってしまうかもしれませんね。そうなると、「お上」が「信書」の定義をうやむやにしていたのも納得です。わが社のゆうメールの契約は1年間ですから、今年の年末にはその「本音」がはっきり分かることでしょう。いや、そこまで待たなくても、7月ごろにはまた大量にDMを送ることになりますから、その時の対応がどう変わっているか、見ものですよ。
 実は、ニューフィルの演奏会のチラシやポスターを遠隔地のホールなどに送る時にも、かつてはB4の「大判」のメール便を使っていました。ところが、数年前に、そのサイズだけが急に廃止になったのですよね。その時も、「ポストに入らない」とかそれらしい理由が付けられていましたが、あれだって郵便に比べて安すぎる料金が原因だったのは明らかです。なんたって、郵便だと400円かかるものが160円で送れていたのですからね。
 今度のニューフィルの演奏会の、そんなチラシやポスターの内容が、ついに解禁になりました。こういうのです。
 ニューフィルの公式サイトに行けば、表と裏の両面が大きなサイズで見られるPDFにリンクしていますから、細かいところをチェックしたい方はぜひそちらの方で。今回も、細部にまでこだわった素晴らしいものが出来上がりましたよ。とりあえず、職場からでもアップできるFacebookページでその画像が見られるようにしておいて、サイトからのリンクは自宅に帰ってからということにしておきました。一応私も制作に少し協力しているので、決定稿が出来上がって来たのを、念のためもう一度見なおしてみました。そこで、1ヶ所ちょっと変なところが見つかったのですね。まあ、もう印刷工程に入っているというので、そのままでもまず気が付く人はいないはずですから、別に直さなくてもいいようなことなのですが、もし直せるなら、と、デザイナーさんに連絡してみました。そうしたら、どうやらそこもきちんと直せそうなのですよね。ですから、そこを直した画像を作って、サイトの方はそれを使うことにしました。ということで、Facebookページのは差し替えが出来ないので訂正前、サイトは訂正後の画像がアップされていることになります。それは、裏面の方ですが、そこに気が付いたらすごい!
 そして、ちょっといたずらっけを出して、こんな写真もFacebookページにはアップしました。
 元の写真は、こちらです。
 
Aventure Number : 2383 date : 2015/1/23


今日の禁断 マーメード


 今は「おと休」の期間中です。「なにそれ?」と言われそうですが、このキャンペーンの間は17,000円で4日間JR東日本の列車が乗り放題、指定席も6枚まではただで付けられるという、お馴染みのものです。
 東京まで往復すればそれだけで元が取れますし、2回、3回と使うほど、お得感は増してゆくという優れものです。
ですから、この時期になると用もないのに東京に行きたがる人が増えるので大変。
 というわけで、私もきのうと今日、行ってきましたよ。いや、私の場合はちゃんとした目的がありました。それは、出来たばかりのニューフィルのコンサートのチラシを、東京の人目に付きそうな場所に貼ってくるというミッションです。
 その成果には著しいものがありました。ご覧ください。きのうは紀尾井ホール、
 今日は四季劇場「夏」に貼ってこれましたよ。
 それと一緒に、きのうはこんな
 ものすごい行列が出来る神田のそば屋さんにも行ってみました。まあ、確かにおそばもつけ汁もおいしかったのですが、一緒に頼んだかき揚げは値段の割には大したことはありませんでしたね。
 それと、このせいろ(せいろう)はあまりにも量が少なすぎ。まあ、あくまで話の種ですから。
 本当は、今日は別に出かけようとは思ってなかったのですが、夕べネットでなにか仙台では見れないような映画でもやっていないか探してみたら、METのライブビューイングが3時から東劇であることが分かりました。仙台では何度か見たことがあるのですが、音に関してはかなりの不満があったものですから、東京の映画館ではどうかな、ということで1回はここで見て(聴いて)みたかったのですよね。ここはネットですぐチケットが買えるようになっていますが、なんせ昔の映画館ですから床はほぼフラット、前の人の頭を気にしたくなかったら、真ん中の通路の後の席がベストだという情報があったので見てみたら、こんな感じで確かにそこはすぐに売れてしまいます(グレーの座席)。これは明日の分の、数時間前の状況ですが、きのうは右端が2席空いていたので、その右から2つ目を取りました。つまり、夕べの段階ですでにチケットは入手していて、3時から6時までの予定は確定していたのですね。
 ですから、今日はそれまでは銀座のヤマハなんかに行って、3時少し前に東劇に着いて、送られてきたバーコードで、すぐチケットの現物がもらえました。窓口には、結構の人が列を作っていましたから大正解。仙台とは比べ物にならないぐらいの人が入っていましたね。ロビーが広いので、休憩時間はまるで本物のオペラの幕間みたいな感じでした。これも、仙台では絶対に味わえないものです。
 実際はスクリーンの位置がかなり高いので、後に座ってもちゃんと画面は見えるようでした。肝心の音の方は、そんなにいい音ではないものの、仙台よりははるかにマシなものでした。とりあえず、全然ストレスを感じることはありませんでしたし。METの若手が演じたアルマヴィーヴァとロジーナがとても良かったですね。

Aventure Number : 2384 date : 2015/1/25


今日の禁断 ライオン


 先日東京に行った時には、1日目はまだ行ったことのないところに行ってみました。それが紀尾井ホールだったのですが、別にコンサートを聴きに行ったわけではなく、愚妻が私が一緒に行けない時に知り合いの演奏会がここであるというので、ひとりでちゃんとたどり着けるように道案内をしてあげたということです。私は、どんなところでも地図さえあれば迷わないで一発で目的地に着ける自信はありますからね。
 その時の最寄りの駅が四ツ谷でした。実は、私はまだこの周辺には行ったことがありません。地図を調べてみると、駅から「外濠に沿って」歩いて行くのだ、と書いてあるものがありました。「外濠」というのは、もちろん江戸城の外濠のことですよね。確か、中央線に乗っている時に川のようのなものが見えて、ボート乗りなんかをやっているところがありますが、あれが「外濠」だったのですよね。ここを通るたびに、なんかタイムスリップした感じがしていたのですが、それを今回は実際に間近で見ることが出来るのでは、と思っていました。しかし、確かに道沿いに高い堤防が続いていたので、そこのてっぺんまで登って行ってみたのですが、その先には「濠」などはなく、向かいの上智大学のグラウンドになっていました。とっくの昔に埋め立てられていたのですね。 
 同じように、2日目は銀座周辺に行ってきたのですが、有楽町駅を降りてすぐのところは「数寄屋橋」ですから、かつてはここに橋があって、その下にやはり「外濠」があったのでしょうね。ここではそんな面影は、もう全く感じることはできません。
 いや、たしかこの前銀座に来てからまだ2年も経っていないというのに、ちょっと歩いただけでなくなってしまった建物がいくつも見つかりました。まず、銀座4丁目の一角が、空っぽになっているのには驚きました。かつては日産ギャラリーがあったところですね。地下にはビヤホールがあって、愚妻の合唱団が東京で演奏した時の打ち上げに混ぜてもらったことがありましたっけ。あの時はゲリラ豪雨があって・・・とか、東京には何の縁もないのに、結構思い出があったりします。
 そして、ヤマハに行こうと歩いて行くと、ここは前から建て替えの話は聞いていた松坂屋が、すっかりなくなって新たな建物の工事が始まっていましたね。
 こんな風にして、どんどん古いものが新しいものに置き換わっていくのでしょう。そういえば、駅の自動改札が、圧倒的に「ICカード専用」になってしまっているのは、困ったものです。私のように「おと休」の磁気カードしか使わない人は、スロットの付いた改札を探し回らなければいけませんからね。まあ、いずれはこれもICカードになるのでしょうが。
 そして、また4丁目交差点に戻って、東劇に向かったのですが、その途中には「ぐんまちゃん」がいましたっけ。
 目的の映画館は、その先、簡単に歩いて行けるところでした。その時の休憩時間に撮った写真を、この間は載せるのを忘れていました。
 こうやって、幕間のインタビューが終わると、館内も明かりがついて、スクリーンには客席からの「幕」が映し出されるというわけです。この部分はWOWOWなんかで放送する時にはカットされていますね。
 もう一つ、書き忘れたことがありました。東京の映画館で一番知りたかったのは、音がサラウンドかどうか、ということでした。仙台では前からしか聴こえてきませんでしたから、これは田舎のシネコンの欠陥かも、と思ったからです。しかし、この、METライブビューイングにかけては最も「権威」があると思われる映画館でも、後ろから客席内の音が聴こえてくることはありませんでした。
 でも、なんだか拍手のようなものが後ろから聴こえてくることもあります。でも、それはニューヨークのお客さんの拍手ではなく、この映画館の中のお客さんの拍手でした。そうなんですよ。これも仙台ではあり得ませんが、控えめながらアリアの終わりなどには、映画であるにもかかわらず拍手をしていた人がいたのですよ。さすが、東京。
Aventure Number : 2385 date : 2015/1/27


今日の禁断 ベートーヴェン


 最近の天気予報は面白いですね。今朝なんか、「明日の天気は、2パターンが考えられます」なんて、2通りの予報を出していましたよ。「どっちか選んでください」みたいなノリで。そんなの「予報」じゃないんじゃないですか。プロの仕事とは思えませんね。人間ですから予報が外れることだってたまには(いや、かなり)あるでしょうが、それはあくまで本人の責任、外れた時はただ恥をかくだけの話です。それを、視聴者に選ばせるなんて、いったい何を考えているのでしょう。
 この間練習に行く前に、ついに見つけたこれから行きつけになりそうなお店で晩ご飯、いや晩うどんを食べようと思って行ってみると、入口に「カツカレーうどん始めました」という看板があったのには驚いてしまいました。まあ、単に私が知らないだけなのかもしれませんが、こんなものがこの世にあるなんて全く知りませんでしたよ。いや、私は「カツカレー」は大好きですし、もちろん「うどん」も大好きですが、それを単純に合体させたと言ってそれも好きになるとは限りません。その前の段階の「カレーうどん」でさえも、実はまだおっかなくて食べたことがないんですから。これも、私に言わせればあまりに安直な発想で、とてもプロの仕事とは思えません。
 とは言っても、実際にはこのおぞましい食べ物はかなり広範囲の人に好まれているようですね。なんか、写真を見ていると本当においしいんじゃないかと思いそうになってしまいます。まあ、今食べ続けているきつねうどんに飽きることがあったら、もしかしたら手を出すこともあるかもしれない・・・わけ、ないじゃないですか!
 まあ、この前の神田の蕎麦屋さんではありませんが、常に長い行列が出来てなかなか食べることが出来ないような超人気のお店のものが、実際に食べてみるとそんなに特別おいしいものではないということはよくありますから、たくさんの人が食べているからと言って、この「カツカレーうどん」がおいしいという保証は全くありませんし。
 クラシックの演奏家でも、それこそチケットが発売と同時に売り切れるようなプレイヤーが、本当に心から感動できるような音楽を提供してくれるとは限りませんからね。いや、逆にそんな異様なほどの人気のある人は、真っ先に疑ってかかるというのが、本当はまっとうな接し方なのかもしれません。
 別に、辻井さんがそんな演奏家だなんていうつもりは全くありませんし、彼は間違いなく本物のピアニストだと常々思っているのですが、彼のコンサートのチケットがまず手に入らないような現状は、かなり異常なのでは、という気がします。前にも書きましたが、11月に仙台にやってくるかなりまっとうな指揮者とオーケストラのソリストが辻井さんだということで、そんな異常な人気のために本当にこのオーケストラを聴きたい人が聴きに行けなくなってしまうという状況になってしまうのではないか、ということを、真剣に憂えているところでした。
 そうしたら、きのう愚妻が、「新聞に、辻井さんの仙台のチケットが完売したって載ってたよ」なんて言ってますから、びっくりしてしまいました。まだチケットの売り出しの告知もなかったはずなのに、いつの間に売り出していたんだと。そして、私の杞憂が現実のものになってしまったんだと、怒りさえ覚えてしまいましたよ。
 その新聞広告を見てみたら、たしかに仙台の分は「完売」とありますね。ほんとに困ったことだなあ、と思ってよくよく見てみたら、これはオーケストラではなく、辻井さんのリサイタルのチケットの話ではありませんか。いや、最初見た時は間違いなくミュンヘン・フィルのことだと思ってしまいましたから、「先入観」とは恐ろしいものですね。
Aventure Number : 2386 date : 2015/1/29


今日の禁断 オクターブ


 ついに仙台でもきのうは本格的な雪が降りました。このまま降り続くと自宅の駐車場もヘタをすると車を入れられなくなってしまうほど積もってしまうと不安になって来たので、少し早めに職場を出て、明るいうちに帰って駐車場の雪かきです。それが終わって、エレベーターで上に上がってまわりを見回して見ると、雪がかなり激しくなっていて、遠くの方はかすんで見えなくなっています。しかし、視界に入る中山入口の坂道では、テールランプがずっとつながっている感じで、そこから続くすぐ下の道路もすごい渋滞になっています。きっと、あの坂道を登りきれない車がいて、そのためにこんな渋滞になっているのでしょう。そこで、家から望遠レンズを付けたカメラを取ってきて、そのあたりを撮ってみました。
 やはり、なんか1台だけ動かなくなっている車がいるようですね。
 今朝になったら雪はすっかりやんで青空が広がっています。こうなると、このマンションは雪かきタイムが始まります。まずはスノーダンプと平スコップを確保、車のまわりは完璧に雪かきを終わらせました。これで、いつでも車を出し入れできるようになりました。
 そこで、今日が公開初日という「マエストロ」を見に行くことにしました。なんせ初日ですから、かなり混むことが予想されますから、ここはこの間使ってみたネット予約を利用してみようと思いました。でも、それを見てみると、まだほとんど予約はされてなくてガラガラ、あれだけ宣伝している割には人気がないのだな、という気がしましたが、なにしろ最後列のど真ん中が楽々取れたので、一安心です。
 それをまず、チケットに交換です。この前はPCのアドレスで取ったらメールが届かなかったのでちょっと不安でしたが、今回は携帯のアドレスにしたら、ちゃんとQRコードが送られてきましたよ。ですから、券売機ではこの画面をそのまま読みとらせればいいんですよね。でも、それをやろうとしたら、「このQRコードは使えません」なんてコメントが出てきました。念のため、と思って、PCの表示をプリントアウトしたのも持って来ていたので、それでやってみても、やはり読み取り拒否です。もう代金はクレジットカードで決済してあるので、これが読みとれないとかなりヤバいことになりますよ。せっかく取れたいい席もなくなってしまっているかも。でも、気を取り直して隣の機械でやってみたら、一発で読みとってくれましたよ。単なる機械の問題だったんですね。結構いい加減。
 館内に入ってみたら、175席のシアター2がほぼ満席でした。やはり、ネットでは売れてなくてもお客さんは来るようなものだったのですね。久しぶりに「混んだ」シネコンを体験しましたよ。
 このシネコンの音は、シアター4で見たMETなんかではかなりひどいという印象があったのですが、シアターが違うと機材が違っているのか、ここではかなり満足できる音でした。やればできるんですね。お話は、我々オケマンにとっては「うんうん」というところと、「それはないだろう」というところが混在していましたが、まあ楽しめましたね。CDではあんなにつまらなかった演奏も、演技の助けを借りるとこれほど「感動的」に聴こえるものなんですね。本番が行われたホールが、まるでオペラハウスのような馬蹄形の客席だったので、こんなところが日本にあったかな、と思いながらクレジットを見たら、「よこすか」なんたらというのが目に入りました。調べてみたら、それは「よこすか芸術劇場」という、オペラも上演できる2000人収容の大ホールでした。横須賀あたりでもこんなすごいホールがあるというのに、仙台では・・・。
 ただ、いくつか原作とは違っているところがあったので確かめてみたら、肝心のフルーティストが、原作ではちゃんとドイツに留学したことがある人なのに、映画ではただの「アマチュア」みたいになっていましたね。こういうところはきちんと押さえておかなければ。でも、その原作にしても、映画には登場しないピッコロ奏者の話のところで「循環呼吸が出来る人なんか、何人もいない」と言っていたりするのもいい加減と言えばいい加減。循環呼吸なんて、私にだってできるんですから。
Aventure Number : 2387 date : 2015/1/31


今日の禁断 ミッション


 Facebookの友達の書き込みに、「勤務先のご近所で映画のロケが行われている」というのがありました。その写真を見てみると、つい最近車で通ったところでしたね。その「勤務先」で合唱の練習があって、駐車場に車を置いたのですが、帰る時になったら入って来た通路が通れなくなっていました。それで、別の出口に案内されたら、どちらに行っていいか一瞬迷ってしまって、とりあえず左の方へ行ってみると、そこはお隣の図書館の裏口につながる道でした。そのまま走っていくと、駐車場の中を通っていつも来ている表門に出てしまいました。なるほど、ここは通り抜けが出来るんですね。
 つまり、その「勤務先」と図書館の間に、映画のセットの、図書館の門が出来ているというのが、その写真だったのです。
 きのうは、たまたまその近くのショッピング・モールに行くことになっていたので、それだったら、今度は表門から入って、その「ロケ」の場所がどんな感じになっているのか見てみようと思いました。表門が近付くと、駐車場は車がいっぱいになっているのが分かります。手前には、ちょっと見なれない大型の車両も停まっています。これは、間違いなくロケ用の電源や照明のための車両ですね。図書館自体は、なんだかあちこちに「休館中」という貼り紙が出ています。わざわざロケのために休みにしているのでしょうか。とりあえず、そのままずっと裏口まで走って行こうとしたら、奥の方から迷彩模様の服を着た、いかにもなスタッフ風の人が出てきて、「今日は『蔵書点検』が行われているので、閉館してます」と言いながら、車を引き返すように命令口調で指示をしてきましたよ。どう見ても図書館の職員とは思えないような人がそんなことを言ったって、とても信じることはできませんが、まあこれも「お約束」のことなのでしょうから、通り抜けるのはあきらめて、裏口の方にまわりました。
 その「門」は、確かにありました。
 奥の、図書館の建物のわきに停まっている車をアップにしてみると、
 こんなもん、普通の図書館で使うわけがありませんよね。横浜ナンバーですし。
 そのセットは、ほんとにリアルでしたね。この看板がなければ、ずっと前からここにあって、風雨にあたって少し汚れている門としか思えません。しかも、この窓は、まるでお城にある狭間みたいですね。向こうの小さい穴から矢を放つようになっている穴です。さすがは「基地」です。
 つっかえ棒なんかがあるのがいかにもセットですが、近づいてみるとまさに本物のコンクリートみたいな肌ざわりです。でも、叩いてみると中が空洞ですし、よくよく見ると材質もなんか樹脂っぽいものでした。でも、よく出来てます。
 後で調べたら、確かに「蔵書点検」というものは行われていたようですね。ただ、その期間が丸々2週間というのが異常です。同じ図書館の別の年の資料では、それは1週間で終わっていますし、他のどんな図書館でも10日以上かかるものはまず見当たりませんでした。ですから、その「蔵書点検」の期間を少し長めにとって、その場所をロケ用に提供したのでしょうね。ただ、それを表向きは絶対に明らかにすることはできないような事情があったのでしょうから、さっきの迷彩のように、まさにそんな役を「演じて」いる人がいたのでしょうね。
 でも、この見慣れた図書館の中で榮倉奈々や岡田准一が撮影をやっていたのだったら、ぜひ見てみたいものですね。公開は10月の予定だとか。
Aventure Number : 2388 date : 2015/2/2


今日の禁断 アニー


 きのうは、新しい「かいほうげん」の発行日でした。今回の目玉は、今度団内のアンサンブル大会をやることになったので、それの母体となった20年以上前の「忘年パーティー」の資料でした。もうその頃から「かいほうげん」は発行されていましたから、私の手元にあったバックナンバー(もちろん、私が作りました)を引っ張り出して来て、そこにあった懐かしい写真を取り出して掲載したのですね。そんな前から、「かいほうげん」では紙面に写真を入れていました。というか、確か、これが写真を使った最初の号だったような気がします。なんせ、その頃はパソコンなんかはありませんし、印刷もモノクロのアナログ・コピー機でしたから、それでもきれいに印刷できるようにわざわざモノクロのフィルムを使って写真を撮ったんですよ。さらに、当時のコピー機ではそのままコピーしたのではコントラストが強すぎるので、網目のスクリーントーンを写真の上に貼ったりしましたね。
 そこに写っている人は、もう殆ど今はいない人ですが、まだちゃんとニューフィルで活躍している人もいます。ちょっと外見が変わっているので分からない人もいますけどね。私も、もしかしたら分からないかもしれません。
 「かいほうげん」にはもう一つ、前にここにアップしたこんな写真も載せました。まあ、ちょっとした息抜きという感じですね。
 そして、きのうは同時に今度の演奏会の印刷物が出来上がって、納品されました。それを、今日の夕方に係が集まって、団員用のチケットをチラシと一緒に袋に詰めたり、広報のためのチラシやポスターをまとめたり、といった作業を行いました。私は、それを元に遠くのホールに発送したり、友の会の会員に発送したりという事をしなければいけませんから、必要なだけのものを、両手に抱えきれないほど持って帰ります。
 そんな作業を、みんなで「今度のポスターは、チラシよりも明るい感じがするねぇ」とか、ワイワイ騒ぎながらやっている時に、1人の人が、「『かいほうげん』にあった看板は、どのぐらいの大きさだったんですか?」と私に聞いてきました。一瞬、真意がつかめなかったのですが、まあ看板自体は確かに大きかったので「かなり大きいですね」と答えました。でも、その時に、もしかしたら彼は、あそこに本当に大きなポスターを貼ったのだと思っているのではないか、という気がしてきましたよ。他の人もそれに気が付いて、「あれ、本当に貼ったんじゃないよー」とか言ってます。いやあ、確かに本気であそこにポスターを貼ったのだと思われてしまったんですね。それなら、「あれを貼る時は、大変だったんですよ」ぐらいのボケをかましてもよかったですね。でも、私にしてみれば「やった!」という感じ、素直に驚いて頂けて、とてもうれしくなりましたよ。そういえば、きのうは「かいほうげん」のバックナンバーを全部ファイリングしてとってある、という人がいることを知って、本当に感激しているところです。
 そんな「現実」の世界のことではなく、ネットというバーチャルな世界でも、ポスターと同じデザインのFacebookのカバーが出来上がってきました。さっそく私のFacebookとニューフィルの公式Facebookページのカバーをそれに取り替えました。この2つは、微妙にレイアウトなどが違っていますから、個人のFacebookにお使いの方は、「仙台ニューフィル」という文字が入っている方をお使いください。ニューフィルに全然関係のない人が使って、拡散していただいても結構ですよ。
 ただ、今まで気が付かなかったのですが、Facebookのカバーの部分には、下の方に暗めのグラデーションが入っているのですね。名前をきちんと見せるためなのでしょうが、こういう明るいバックのカバーだと、それが目立ってしまいます。でも、なんだか白鳥が湖の中に浮かんでいるみたいで、これもいいかも。いや、Oさんのことですから、最初から計算していたのでしょうね。
Aventure Number : 2389 date : 2015/2/4


今日の禁断 ピッコロ


 今自宅で使っているノートパソコンが、いよいよヤバくなってきました。本体にはそんなに異常はないのですが、モニターが真っ白になって何も見えなくなったりするんですね。初めのうちはちょっとした開閉の具合で直っていたんですが、段々ひどくなる頻度が高くなってきて、正常な画面が出るまでに長い時間悪戦苦闘、なんて状態になって来たので、これはもう潮時だと思ってすでに新しいPCを注文しています。明日には届くはずですから、もう今のDELLは今日いっぱいの命です。これは、買った当初こそなかなかいいなと思っていたのですが、徐々にこのメーカー自体の問題までが明らかになってきて、とにかく次に買う時には絶対にここ以外のものにしようと思うほどになっていましたから、まあ、やっと手が切れると思うとサッパリしますね。人間もそうでしょ?最初のうちは気心が知れていると思っていると、急に態度が変わってしまうような人っていますよね。そういう人とは深入りしないのが一番です。新しく買ったのは、今職場で使っているデスクトップのメーカーですから、多分大丈夫でしょう。今まで何台ものPCと付き合ってきましたが、こんなに何のトラブルも起こらない奴は初めてでしたから、ノートPCでもきっちり私に尽くしてくれることでしょう。
 ニューフィルにはそんな変な人はいませんから、今年も「来週は練習に来れませんから」ということで早々とチョコレートを下さった人がいましたよ。いつもありがとうございます。
 この間、イオンでチョコレート売り場を見てみたら、最近はすごいのがあるんですね。カエルの形をしたものとか、気持ち悪くないですか?まあ、私はなんだって食べますが、一番うれしいのは洋酒入りです。お酒は飲めないくせに、こういうのは大丈夫なんですよね。あ、別に催促してるわけではありませんから。
 ところで、ニューフィルでいま練習している「カルメン」について、せっかくだからなにか「かいほうげん」のネタになるようなものを書いてみようと、とりあえず「版」の問題を調べているところです。ただ、ギロー版はDOVERで安く変えますが、エーザー版はかなり高いのでそこまでして買うのもどうか、という気にはなっていますがね。音源だけは、初稿のオペラ・コミーク版がNMLで聴けるので、なんとかなりそうな気がしますが。
 ところが、そのDOVERのスコアを眺めていたら、「子供の合唱」のフルートパートが、いつも吹いているのと違っているのに気付きました。
これがパート譜。スケールで上がったあとのトリルの伸ばしの次の音は「G」ですね。
 しかし、DOVER版(オリジナルはペータース版)では、この音が3度上の「B♭」になっているのですよ。
 ネットで見つかる初版(シューダンス版)もやはり「B♭」。
 そして、日譜から出ている組曲版のポケット・スコアでも「B♭」です。
 ということは、これは確実にパート譜のミスプリントですね。念のため、さっきのオペラ・コミーク版の音源を聴いてみたら、やはり「B♭」でしたし。
 ということで、今まで何回か、私はずっと間違った「G」で演奏していたのですね。だれも気が付かなかったのでしょうかね。指揮者のスコアは「B♭」のはずなのに。
Aventure Number : 2390 date : 2015/2/6


今日の禁断 レクイエム


 この前、髪をカットしてからもう半年近く経ってしまいました。その時にはスタイリストさんに「思いっきり切ってください」とお願いしたものですから、今までになかったほど短く仕上がってしまいましたね。ちょうどニューフィルの指揮者練習のすぐ前の日だったので、あった人にはかなりからかわれました。ほとんど哄笑、といった感じの人もいたぐらいですから。そのぐらい短くしたので、なかなかカットする機会がなくて、娘の結婚式でさえそんなにみっともない髪だったのですが、やはり最近はさすがにうっとうしくなってきましたね。前髪が目の前に垂れてきますから、仕事中も邪魔でしょうがありません。そこで、やっと美容室に行く気になったのですよ。
 それで、予約の電話をして、いつもお願いしているスタイリストさんの名前を告げると、電話に出た人は申し訳なさそうに「もう退職してしまいました」と答えました。それを聞いて、ついにこんな時がやってきたのだな、という気がしました。もう、その方とはとても長いおつきあいでした。最初は自宅のすぐそばのお店にいたのですが、人事異動でほかのお店に転勤になった時も、わざわざ私はその人を追いかけて行ったぐらいでしたからね。でも、そのお店では、行くたびに店員さんの顔触れが変わっていましたから、その人もいつかはいなくなるのだろうな、とは思っていました。でも、なぜか周りの人が変わっても、その人はずっとそのお店にいてくれたのですね。ですから、私はその人にカットしてもらうのが、このままずっと続くのだろうと思っていました。そこに、こんな突然の別れです。ですから、もうそのお店に行く必要もないのかな、とも思ったのですが、とりあえず他を探すのも面倒なので、まあもう1回は行ってみることにしました。その人が辞めたわけも、詳しく聞きたいですしね。
 担当してくれたのは、ずっと若いスタイリストさんでした。でも、カルテには、前に人が細かく指示を残してくれていましたね。マッサージの時には肩は揉まないように、とかね。私も、この際だからいろいろ注文を付けて、それがちゃんとできるかどうか試してみようと思いました。そうしたら、その人は見事に私がイメージしていた通りの(いえ、そんな大したものではありませんが)髪に仕上げてくれましたよ。というか、前の人よりも気に入った感じになっていましたね。確かに、前の人はあまりに付き合いが長かったので、ほとんど惰性でカットしていたようなところもありましたが、この人は一生懸命私の希望をかなえようと努力していたようですし。なんのことはない、前の人にこだわることなんか全然なかったのですね。「代わり」はいくらでもいたんですよ。それも、より腕のいい。
 私のPCは、もうだいぶ前から愛想を尽かしていましたから、「代わり」の新しいものを持ってくるのには、何の迷いもありませんでした。予定通りきのうに新品が届いていましたから、即座にセッティングを開始しました。とはいっても、何回やってもこれは手がかかるものですね。何よりも、データの引っ越しがやたらと時間がかかります。
 こんな感じで、新旧のマシンを並べて、USBメモリーやSDカードを総動員してデータを移します。旧機は、もう捨てられるとわかっているのに、今回ばかりはディスプレイもあまり問題は起こさず、最後のご奉公を尽くしているみたいでした。ちょっとけなげですね。
 私の場合は、あちこちにウェブサイトを抱えていますから、それぞれの転送設定がかなり煩雑です。それも、旧機で前の設定を表示しておけば、簡単に新機でも設定ができてしまいます。
 メールソフトの設定も、思いのほか簡単にできてしまいました。前の時に経験して分かっていましたから、もうLiveメールのような欠陥品は使わないことは、ずっと決めていました。ですから、データの転送も、Outlook同士ですから、ネットのマニュアルを見ながらやったらほんとに楽でした。
 そんなことをやっていたものですから、とうとう今日のヴァチカンの練習には、行く暇がなくなってしまいました。ごめんなさい。
Aventure Number : 2391 date : 2015/2/8


今日の禁断 ソース


 毎週火曜日は、ニューフィルの練習前に幸町の丸亀製麺で晩御飯、というのが、このところすっかり定着しています。なんといっても、ここの麺と、ダシの加減が私の好みにピッタリなものですから。ずっと前に書いたこともありますが、私にとってのうどんの原点というのは今はもうなくなってしまった宇高連絡船の上で食べたうどんです。いまこの「宇高」というのを変換しようとしたらすぐには出てこなかった、というあたりが、もうこういう言葉は世の中では使われなくなってしまったことを端的に物語っているようですね。今でこそ四国との間には何本もの橋が架かって、鉄道や車が簡単に瀬戸内海を渡れるようになっていますが、私が子供のころにはまず鉄道で岡山県の「宇野」まで行って、そこから「高松」行きの連絡船に乗る、というのが唯一の四国への経路だったのです。二つの都市の頭文字をつなげて「宇高」という呼び方をしていたわけです。
 私の父の実家が愛媛県の八幡浜ですから、いつもその「宇高連絡船」を使って帰っていましたね。その船の上にうどん屋さんがあって、それがとてもおいしかった記憶だけが、鮮明に残っているのですよ。その味と、この丸亀製麺のダシの味が、全く同じではないまでも、かなり近いものがあるのですね。ですから、言ってみれば私のソウルフードを見つけたようなものですから、しばらくこの「丸亀通い」は続くことになるでしょう。
 とりあえず、これまでは「きつね」を中心に食べてみました。これが、まず一つの定番、これさえ押さえておけば、ほかにどんな食べ方をしようと、ここに戻りさえすれば間違いなくおいしさは保障されるという安心感があります。そのうえで、いろいろあるトッピングをぼちぼち試して行ってみようというのが、次のステップになってきます。
 確か、連絡船のうどんにはかまぼこかチクワが入っていたはずですが、ここにはそういうメニューはありません。ただ、てんぷらで「チクワ揚げ」というのがあったので、それをまず試してみました。しかし、これは全くの期待はずれでした。チクワにはいろいろなタイプがあるのでしょうが、私が好きなのはすこしコリコリするぐらいのちょっと硬めのやつです。豊橋のヤマサのチクワあたりが理想的な姿でしょうか。それに比べると、丸亀のチクワは身がフニャフニャして、歯ごたえが全然ないんですよね。まあ、これはもう食べることはないでしょう。
 ここの野菜かき揚げというのは、ちょっとすごいですね。
 今日は、キツネはやめてこれをメインに食べてみようと思いました。サイトのメニューの写真だとこんな感じですが、実物はもっと中がスカスカになっていて、その分とんでもない大きさになっています。ですから、並のどんぶりの直径よりも大きいんですから、すごいですよ。うどんの上に乗っけると、どんぶりの端からはみ出てしまいます。というか、うどんを食べようとしても、かき揚げにふさがれているので箸が届きません。まず、かき揚げのどこかの一角を食べて、その隙間からうどんにやっと届く、といった状況です。そんな風にして食べていると、かき揚げはふわふわしているのですぐにやわらかくなってしまいます。そのうち、ダシがコロモでいっぱいになってしまって、ダシの味が全然わからないほどになってしまいましたよ。どうも、これは正しい食べ方ではないような気がします。せっかくお皿がついているのですから、少しずつ割って入れる、というのが、本当は正しいような気がするのですが、どうでしょう。これは、次回の課題です。
 例の「カツカレーうどん」というのは、今の時期の季節商品のようですね。「受験にカツ」ですってね。このシーズン中に、これを食べるだけの勇気が出ることはあるのでしょうか。
Aventure Number : 2392 date : 2015/2/10


今日の禁断 アオヤマ


 もうすぐヴァレンタインデーですね。もうデパートなんかでは、ものすごい物量でチョコレート販売に余念がありません。○越と○埼を比べてみると、三○の方がバラエティに富んでいるようですが、どうでしょう。というか、私はカタログしか見ていないのですが、その中にこんな素敵なアイテムを見つけてしまったものですから。
 いやあ、チョコレートにしておくのは惜しいほどの、まさに「作品」ですね。説明を読むとまわりの黒いチョコレートを掘っていくと、ホワイトチョコレートで出来た化石が「発掘」できるそうなのですが、それが何種類かあって、実際に掘ってみるまでそれがなんだかわからないそうなのですよ。こんなドキドキするチョコレートなんて、すごいですね。
 ですから、お値段もかなり高め、もうちょっと安ければすぐにでも「自分で」買っていたところですが、この値段ではねぇ。だれかくれる人でもいれば、喜んで受け取らせていただきますから。
 もちろん、そんな遊びとしての魅力だけではなく、この商品のネーミングが私のツボにはまったのも、私をご存知の方でしたらすぐお分かりのことでしょう。なんにしても、「ジュラシック」なんて文字が目に入れば、とても他人の事とは思えなくなってしまうのですから、困ったものです。
 今まで縁がなかった「モーニングコート」などというものが、洋服屋さんの店の前に飾ってあったりしたら、つい見入ってしまうというのも、ごく最近身についた困った習性です。あれを実際に着る前と着た後では、確実にこのスーツに対する親密度が変わってしまっている、ということなのでしょうね。まあ、もう二度と着ることはないでしょうが、その全国チェーンの洋服屋さんではそんなものをふつうに売っているというところに、ちょっと興味がわいてしまいました。そこで、ついマネキンに誘われてお店の中に入ってしまいましたよ。そうしたら、モーニングがたくさんのサイズを用意して待っていましたね。こういうものを借りないで買う人がいるんですね。しかもオーダーではなくて「吊るし」で。
 と、その横にタキシードを着て立っているマネキンがありました。まあ、モーニングがあるぐらいですからタキシードがあったっておかしくはないのですが、これもやはり「こんなお店」にあるのはちょっとミスマッチ。でも、不思議なことにあったのはそのサンプルだけで、棚を探してもそのほかのサイズのものは見当たらないのですよ。やはり、これは単なる飾りで、売り物ではないのでしょうか。値札も見当たりませんし。
 そこで、近くにいた店員さんに、「このタキシードはおいくらですか?」と聞いてみたら、その店員さんも一通り外を見渡してないとわかると、ポケットの中を探し始めました。そうしたら、内ポケットに値札が入ったいたのですね。そこで教えてくれた値段は、私が想像していたのよりはるかに安いものでした。でも、これ一つしかないのではどうしようもないので、帰ってからネットで調べてみようと思いました。いや、ずっと前からタキシードはほしいと思っていて、機会があれば買ってもいいかな、と考えていたので、これがその「機会」かもしれないな、という気がしたものですから。ニューフィルでも、本番の時にはふつうの黒礼服ではなく、こんな、ちゃんとしたタキシードを着ている人もいたりしますから、オケの団員だったら着てみたいものだ、と、ずっと思っていたんですよね。
 ネットで調べたら、同じものがさらに安く買えることがわかりました。ただ、サイズなどはやはり現物を見てみたいので、「試着予約サービス」というのを利用してみることにしました。何着かサイズ違いをカートに入れると、それを指定したお店で実際に試着できるというサービスです。もちろん、気に入らなければ断っても構わないとは言ってますが、おそらくそこで買ってしまうことになるのでしょう。なんか、ドキドキします。
Aventure Number : 2393 date : 2015/2/12


今日の禁断 マエストロ


 天気予報では雪が降るなんて誰も言ってなかったのに、今朝外を見てみたらまるでこの間の大雪の時みたいなペースで雪がしんしんと降っているではありませんか。これにはちょっと焦ります。というのも、今日は北の方にあるホールで合唱の指揮者練習があるというのに、こんなに降ってしまったら車で行けなくなってしまうではありませんか。その指揮者というのは、イタリアからわざわざやってくるというのですから、そもそも「練習にはぜったい遅れるな!」というお達しがメールで回っていましたからね。
 でも、いかにも積もりそうな雪でしたが、意外とだらしなく、しばらくしたら止んでしまいました。マンションの駐車場も、ちょっと雪かきをしたら、あっさりときれいになってしまいましたし。
 そのホールというのは、この間書いた「図書館戦争」のロケに使われた図書館のそばにあります。ですから、しばらく行っていなかったその図書館に、まず寄ってみましょうか。ちょっと調べたいこともありましたから。明日の「おやぢ」に載せる原稿を書いていてちょっと引っかかったことを確認してみたかったのですよ。モーツァルトのK375の管楽器のためのセレナーデには、6つの楽器のための「第1稿」と8つの楽器のための「第2稿」があるのだということを、さるサイトで知ったのですが、そこではその2つの稿の調性が違っていると書いてあったのですよね。しかし、実際の楽譜をネットで見てもそんなことはなくどちらも同じ調だったので、そのサイトのマスターに問い合わせてみたら、「東京書籍の『モーツァルト事典』にはそう書いてあった」と教えてくれました。これは手元にはなかったので、図書館でそのもとの記述を見てみようと思いました。
 いつもは大きな道路寄りの正面入り口から入っていたのですが、駐車場から近い真ん中の入り口から入ったら、もうどこがどこなのかわからないほどになってしまいました。この図書館はまさに「迷路」ですね。やっと閲覧室を見つけて「音楽」の棚を探したのですが、それは置いてありませんでした。どうやらそういうものは別の「辞典・事典」のコーナーにあるようなので、そこを見たら、東京書籍のはないようでしたが、もっと新しいザスローの「全作品事典」(音友)が見つかりました。でも、それを読んでみてもどちらも同じ調のような説明でしたよ。Mさん。
 これについては、一つ考えられることがあります。「第2稿」はオーボエのパートが一番上の段にあるのですが、「第1稿」にはオーボエが入っていないので、B♭管のクラリネットのパートが一番上にあります。となると、これは移調楽器なので全音高い調性で記譜されています。それを見て、東京書籍の「辞典」を執筆した人が作品自体が別の調だと勘違いしたのではないか、と。まあ、事典などに原稿を書くような人がそんなお粗末な間違いを犯すなんてまず考えられないのですが、ほかの印刷物、例えば輸入盤のCDに付けられた「帯原稿」などではそんなレベルの間違いは腐るほど見かけますから、ありえないことではないのですよね。なんたって、プロのライターでニューヨーク・フィルの指揮者の名前を堂々と「ケント・ギルバート」(本当は「アラン・ギルバート」)と書くような人がいる世界ですからね。
 そのあとは、裏口を通って練習会場に向かいます。その途中で、この間撮った映画のセットの場所を、同じアングルで撮ってみました。
 この前のは、こちら(↓)です。
 練習では、肝心の指揮者が遅刻するというハプニングがありましたが、イタリア語と英語がまぜこぜになった情熱的な指揮ぶりで、彼がやりたいことがとてもストレートに伝わってくるものでした。ホールに反響版がついたら、なんだか声が全然違って聞こえてきましたよ。それは、指揮者の指示で、男声が女声の後ろに立つようになったからかもしれませんが。
Aventure Number : 2394 date : 2015/2/14


今日の禁断 チェネレントラ


 前回の図書館の裏口の写真、今は最初にアップしたのとは変わってます。作ってからしげしげと見直してみたら、なんか違うんですね。同じアングルで撮ったはずなのに、例えば木と建物の重なり具合がちょっと違うんですよ。その原因は、地図を見てみたらすぐわかりました。そもそもの撮った位置が違っていたんですね。目印としてそばの高校に入る門を覚えていたのですが、その門が実は2つあって、最初に撮ったのは遠い方の門の前、そして土曜日に撮ったのは近い方の門でした。それに気が付いたら、もう気になって仕方がないので、もう一回同じ場所で撮り直そうと思いました。ちょうどきのうは愚妻が誕生日(本当は、その前のヴァレンタインデーの日!)でお気に入りの泉のイタリアンでお昼を食べたいと言ったので、ついでにそこに行って新しい写真を撮ってブログのものと差し替えたのです。まさにどんぴしゃでしょ?
 ついでに、もっと引いた写真もあったので、比べてみました。
 右にある植え込みも、作っていたんですね。
 最初に写真を撮った土曜日には、そのそばでレクイエムの練習がありました。その時に私が撮った指揮者の写真はアップしたのですが、その後主催者のTさんが客席から撮った写真がFacebookにアップされて、そこに私も映っていたのでタグ付けされて私のタイムラインにも掲載されました。こちらは私がしっかり入ってます。
 そして、こちらは全員の集合写真。本番はもう30人ぐらい増えます
 この日の練習は、まず指揮者が着くなり、それまで並んでいた合唱団の「席替え」が告げられました。ふつうに下手からSATBという一般的な並びだったのですが、それを前列がSA、後列がTBと直されたのです。確かに、男声が少なめですからこの方が見栄えがいいでしょうし、何よりも歌っていてほかのパートがよく聴こえるようになりました。練習の時には「ソプラニ!」とか「テノーリ!」とか、いかにもイタリア語っぽい単語が飛び交うのは、イタリア人だから当たり前ですが、なんか「本場」という気になってしまうのが不思議です。ですから、「ピアノ」とか「フォルテ」といったよく知ったイタリア語の単語は当然わかりますが、そのほかの言葉でも、なんとなく知っているように思えてきます。大体、表情や身振りがとても大げさな方ですから、それだけで言いたいことは伝わりますしね。
 一応通訳として、イタリア人の女性がそばに座っていたのですが、彼女はほとんど出番がなかったようですね。下手にもたもたローラみたいな蓮っ葉な日本語で訳そうとしていると、指揮者はもうそんなのを無視して次の指示を出していましたから。そんな感じで、ほとんど指揮者と合唱団との間にはストレートなコンタクトができあがあっていたみたいでした。「セパラーテ!」と言いながら、そのような短く切った歌い方を歌い方をしてくれれば、それだけで合唱団は納得して、見事に指揮者の要求を音にできていましたよ。
 あとは、発声の問題ですね。指揮者は、高い音のところでたびたび顔をしかめて「平べったくなく、丸く」みたいな表情を作ってきます。確かにその通りで、このあたりが寄せ集めの合唱団の辛さでしょうか、なかなか声がまとまらないのがずっと気がかりだったのですが、やはり指揮者はそこを突いてきたのですね。これさえ克服できれば、この指揮者の表情づけに従ってかなりハイレベルの演奏が出来上がるような気がするのですが、あと1か月でどこまで行けるでしょうか。
 本番は3月20日の金曜日、紫山の白百合学園内の大ホールです。オケはペーザロのロッシーニ音楽祭のオーケストラ、「レクイエム」以外にも、ロッシーニの序曲を何曲か演奏するみたいです。チケットは5000円と結構高めですが、行ってみたいという方はふつうのプレイガイドでは扱っていないので、私まで。
Aventure Number : 2395 date : 2015/2/16


今日の禁断 カフスボタン


 この間、「試着予約」をしておいたタキシードを、きのう実際に「試着」してきました。実は、このお店で扱っているタキシードには2種類あって、オールシーズン用の背抜きと3シーズン用の裏付きのどちらかを、まず現物を見て決めたいと思っていました。単に裏地の問題だけではなく、素材なども微妙に違っているかもしれませんからね。それと、最近はスーツなんか買っていないので、もう自分のサイズがどのぐらいだったかも忘れていたので、一応大体のガイドラインを見て「A4」だということにして、それを2タイプ、もしかしてもう少し大きい方がいいかなと、「A5」を2タイプ、さらに、もしかしたら体型が変わっているかもしれないので用心のために「AB4」を背抜きだけ(というか、もう一つは在庫がありませんでした)というラインナップで、5種類取り寄せておいてありました。まあ、その中でとっかえひっかえして、最終的にどれが決まるのか、言ってみれば「オーディション」が始まるわけです。
 お店も選べるので、ちょっと遠かったけど町なかではなく、駐車場の完備した郊外のお店を指定しておきました。そこに行ってみたら、ほかのお客さんは誰もいませんでしたよ。まあ、平日でしたからね。奥に男の店員さんが2人、なんだか緊張しますね。試着に来たと伝えたら、名前も言わないのにすぐにわかったようで、奥の方からコートハンガーをガラガラ引っ張ってきましたよ。これは全くの予想外。てっきり箱かなんかに入ったものを持ってくると思っていたのに、すぐに着られるような形でこんな風にしてあったなんて。
 確かにそこには5着のタキシードがぶら下がっていましたが、まず店員さんにウエストを測ってもらうと、即座に「お客様はAB4でしたらお直ししなくても大丈夫です」と言われてしまいました。これもある意味予想外、まだA体でも務まると思っていたのに、もはやAB体しか入らない体型になってしまっていたのですね。そういえば、一番最近買ったA体のスーツが、もうだいぶ経ってなんだか窮屈になってきましたからね。ジーンズはまだ30"が入るのに。
 そうなると、必然的に使えるのは1着しかないことになってしまうじゃないですか。もっと迷ってみたかったのに、このあっけない結末はなんだったのでしょう。ですから、あとはズボンの丈詰めのために履いてみて印をつけるだけでした。「試着」でも何でもありませんでしたよ。
 この際だから、タキシード関係の小物もここで買ってしまいましょう。と思っていたら、採寸が終わったところで「ドレスシャツはいかがですか?」と言ってきたので、もちろんそれもお買い上げです。実は、この前の結婚式にやはりウィングカラーのドレスシャツを買っていたのですが、それはモーニング用で、タキシード用とはデザインが違うんですね。どうでもいいとお思いでしょうが、こういうところはきちんとしておかないと恥をかいてしまいます。そうしたら、今度は「白手袋はいかがでしょう?」ですって。別に私は執事になろうとしているわけではないので、そんなものはいりませんっ。おぼっちゃま。
 あとは、サスペンダーとカマーバンドが揃えば、完成です。蝶ネクタイはいっぱい持ってますから買う必要はありません。ところが、サスペンダーはあったものの、カマーバンドはこのお店には置いてないんですね。ここにはちゃんとタキシードを着ているマネキンも並んでいるというのに。ですから、どうせまた直しが終わったものを取りに来るので、それまでに取り寄せてもらおうとしたら、単品のカマーバンドはなくて、全部蝶ネクタイとセットになったものしかないんですって。それも、結構高いんですよね。3セット買えば同じタキシードが買えちゃうぐらいですから、これだけは別にネットで買うことにしましたよ。
 ということで、ついにタキシードとその関連商品一式を買ってしまいました。ちょっと合唱で着るだけの度胸はないので(仙台の合唱団で、タキシードを着て歌っている人を見たことがありません)、デビューはニューフィルのスプリングコンサートでしょうか。でも、これから何回着る機会があるのでしょう。愚妻は「10年は持たせなよ」とか言ってましたが、とてもそんなには。
Aventure Number : 2396 date : 2015/2/18


今日の禁断 シャーマー


 最近、自宅のすぐ前をサギがしばしば飛んでいきます。うちは7階なので、ちょうどサギの飛行高度と同じ高さなのでしょうね。家の中から窓の外を横切っていくのを、もう何回目にした(サギに会った)ことでしょう。それがある日、すぐ下にある梅田川に降りて、餌を探していたようなのです。これはチャンスとカメラを持ち出して、その姿と、飛び立つ瞬間をフィルムに収めました。
 それと同じ個体なのでしょう、今日、職場の中庭の池の中にやはりサギがいるのを見つけました。じっとしていたので、あわててカメラを持ってきてその姿を撮ろうと思ったら、私と目が合った瞬間、サギは飛び立っていきましたよ。あわててシャッターを切ったのですが、こんな、サッシの陰になったのしか撮れませんでしたよ。残念。
 明日からは、いよいよニューフィルの指揮者練習が始まります。毎年の第9ではいつも共演している指揮者さんなので、気心は知れているという気はするのですが、ニューフィルのコンサートでお呼びするのは初めてですから、また別の面が見えるのではと、期待しています。それに備えての個人練習は欠かせないものですが、「カルメン」をずっとさらっていたら、ボルヌの「カルメン・ファンタジー」を吹きたくなってきました。それで、久しぶりに吹いてみたのですが、「ジプシーの歌」で1か所、音が違っていることに気づきました。そういえば、最初にオケのパート譜をさらった時にも、ここには違和感があったことを思い出しました。「ファンタジー」の楽譜は、
オケの楽譜は
です。
 Dにシャープが付くか付かないかの違いですね。ただ、改めて「ファンタジー」のピアノ譜を見てみると、ここでもフルートパートはナチュラルでしたが、それだと伴奏のコードと合わなくなってしまいます。オケのスコアでも同じですね。たしか、ヴィオラあたりがピチカートでDシャープを弾いているはずです。
 実は、この楽譜はボルヌのオリジナルの楽譜ではなく、ゴールウェイが校訂したものでした。
 でも、普通は「校訂」とはいっても、基本的にオリジナルは尊重するものですから、そんなに違いはないはずだと、ずっとこの楽譜で練習していました。そこで、ほかの人が普通の「ボルヌ版」で演奏しているCDを何種類か聴いてみると、いやあ、かなり違ってましたね。ゴールウェイ版は、1978年にオーケストラと一緒に録音した時に編曲されたものを元に、オリジナルに手を入れていたのです。その違いは、最初のピアノのイントロでわかります。さらに、この、オペラ版ではフルート2本で演奏される「ジプシーの歌」のイントロ部分は、ピアノだけで演奏されるのが、オリジナルの形でした(中にはオリジナルを使っていても、この部分だけはフルートで吹いている人もいましたが)。で、この楽譜では問題の音はすべて「Dシャープ」だったので、オリジナルの楽譜はオペラ版と同じ音だったことがわかります。
 では、ゴールウェイ自身は果たしてどうだったでしょう。なんと、その78年の録音では「Dシャープ」で吹いていたではありませんか。要するに、これは単に楽譜を印刷した時のミスだったのですよ。これは、何度も聴いていた録音でしたが、それを聴いた時点で楽譜の間違いに気づくべきだったのでしょうかね。
 YouTubeを探したら、ゴールウェイがこの曲をピアノ伴奏で演奏している映像が2種類見つかりました。1989年に撮られたというビデオでは、この楽譜のピアノ譜の校訂者としてクレジットされていたフィリップ・モルが伴奏で、もちろんゴールウェイ版を使っていましたが、ここでもきちんと「Dシャープ」でしたね。そして、もう1本のビデオはごく最近のものでしたが、ピアニストは別の人で、そこではゴールウェイ版ではない楽譜が使われていましたよ。二重の意味で、ゴールウェイに裏切られてしまった(サギに遭った)ような気がしました。まっ、本人に悪気はないのでしょうが。
Aventure Number : 2397 date : 2015/2/20


今日の禁断 パウエル


 きのうと今日は、ニューフィルのスプリングコンサートの指揮者、佐藤先生との初練習でした。とは言っても、この方はおそらくニューフィルとは最も多くの共演を果たしている指揮者なのではないでしょうか。つまり、毎年の角田の合唱団が手掛けている「第9」の演奏会のオーケストラをニューフィルが引き受けているものですから、その時の指揮者として先生とはもう20年近くのおつきあいとなるのですよ。そんな縁のある方なのに、なぜか定期演奏会に呼ぶ、ということはありませんでした。団員の中には、いつかちゃんとしたニューフィルの演奏会でも振ってほしいという人もいましたし、先生の方もひそかにそんな希望を持っていた、というようなことを回りまわって誰かから聞いたことがあります。ですから、今回の演奏会で指揮者としてお願したのは、まさに待望のことだったのでしょう。言ってみれば、いままでずるずると同棲生活をしていた男女が、晴れて入籍した、みたいなものでしょうか。
 そんな、おなじみの方ですから、もうお互いのやり口はよくわかっています。最初にあいさつをされた時も、「初めまして、佐藤です」なんてミエミエのウケ狙いで笑いを取ろうとしていましたし。
 練習の方も、隙あらば面白いことを言ってみようというタチですから、油断をしていると大笑いさせられてしまいます。今日なんかも、「カルメン」の楽譜は順不同なので、たくさんのスコアを持ってきていましたが、「カルタ」が終わった後で「次はシャンソン」と、「闘牛士の歌」を探し出したものですから、私が「次は、間奏曲」とつぶやいたら、「なんせ、乾燥注意報がでているからねえ」などと、意味不明の返し方をしていましたからね。ま、正直、間奏曲はきのうはピッチが合わなくてボロボロだったので、あんまりやりたくなかったのですけどね。
 油断ができないのは、本編の練習でも同じこと、止めて練習しているときに、こちらが準備が整うまで待ってなくてすぐスタートしたりしますから、よっぽど先を読んでスタンバイしていないと出遅れてしまいますね。でも、そんな疾走感あふれるやり方ですから、気を抜いたりできなくて、終わってみれば結構な疲労感が残りますね。そんだけ身を入れて練習させられた、ということなのでしょう。それは心地よい疲労感でした。
 今回は久しぶりにハイレゾのレコーダーを使って私の出番だけを録音してみました。でも、この会場は真ん中の通路の衝立の上が丸くなっているので、そこにレコーダーを置くと不安定になってしまいます。となると、椅子の上でしょうが、そうなるとその衝立がオケとマイクの間に入ってしまいますから、直接音が拾えなくなってしまいます。そこで、2列目の座席を立てて、その上にバッグを置いて、そこに乗せてみたら、何とか衝立の上にマイクが来るようになりました。その日はその位置でとてもいい音で録音できていました。しかし、2日目は、あまり深く考えずに座席を立てないで録ってしまったのですが、今聴いてみたら管楽器や打楽器はそんなに違わないのに、弦楽器が全然もやもやとした音になってしまっていました。これは完全なミス、きのうのだったら商品になりますが、今日のでは売れません。そんな数センチしか違わないところでこんなに音が違ってしまうなんて、それだけマイクのポジションというのは微妙なものなんですね。
 もう一つ、きのうはちょうどど真ん中に降り番の曲というスケジュールだったので、その間に望遠ズームを使って写真を撮ってみました。これは、本番でもこの曲は降り番で客席から写真を撮る予定ですから、そのためのリハーサルです。
 やはり、光学ズームだときれいですね。
 練習が終わったら、1時間かけて若林区役所付近から泉区役所付近までドライブ、フルートのクリニックを受けに行ったら、その場では直せないのでそのまま東京まで持って行ってもらうことになりました。ですから、火曜日は久しぶりにムラマツの登場です。
Aventure Number : 2398 date : 2015/2/22


今日の禁断 ピエロ


 きのうは、まるで春になったかのような陽気でしたね。東京なんかでは気温が17℃まで上がったのだとか、こうなると、ほとんど「初夏」というような温かさですね。まだ2月なのにそんなにあったかくなってしまったのは、別にクマムシのせいではありません。というか、あの曲のPVを見て、不覚にも涙を流してしまいましたよ。結構ヒットしているようですが、あれは曲自体の良さが正当に評価された結果だと、私は思っています。最近まれに見る、素直に心が動かされる曲だ、と、本気で思っていますからね。
 いや、そういう話ではなく、まだ2月なのに、やはり同じようにあったかい日を東京で迎えたことがあったことを、つい思い出してしまったものですから。それは、今から11年前、2004年の2月のことでした。東京で私の大学時代の合唱団のOBが集まって作った「コール青葉」という合唱団ができる前の年、その2年ぐらい前からその大学の合唱団の創立50周年かなんかで盛り上がって、仙台にOBが集まって2年連続で演奏会をやった時に、「これを東京の人にも聴いてもらおう」ということで、今も毎年使っているオペラシティのコンサートホールでそのコンサートがありました。この合唱団は、OBの男声だけではなく、大学時代の仲間の女声合唱団のメンバーまで取り込んで、200人ぐらいの大人数のものになっていました。私はそこまでは参加するつもりはなかったのですが、なぜか愚妻がその女声のつながりで参加していたものですから、それを聴きに行ったのですね。その本番の2月22日に東京に行ったら、やはりきのうみたいなものすごい暖かさだったのですよね。本当に、道行く人たちは真夏の服装だったのを、今でも覚えていますよ。
 そんな正確な日付は、「禁断」の「ばっくなんばあ」を検索して、確認することができました。ほんと、ただサイトのコンテンツとして書き続けていただけのものですが、それが11年後に役に立つ日が来るなんて、思ってもみませんでしたよ。これはパスワードで保護してありますから、限られた人しか見ることができないという点で、限りなくプライベートな「日記」に近いものとなっていたのでした。
 その前後の書き込みを見て、最近ちょっと思い出せなかったことがはっきりしました。この間、愚妻と東京に行ったときに、二子玉川まで行きたいというので、大井町まで行って、そこから東急線に乗せてやったのですが(私は、そこから分かれて東銀座の映画館に行きました)、その時に見た東急線のホームが、確かに前にも見たことがあったという「デジャヴ」を味わったのですね。でも、駅だけは覚えているのですが、そこからどこへ向かったのかは全く記憶にありませんでした。ですから、ほんとにその駅が前に見たものなのかも、ちょっと怪しくなっていたんですよね。
 それが、さっきの「ばっくなんばあ」で、その演奏会の2週間前に、そのための練習がある愚妻を送ってやはり東京まで行っていたことがわかりました。その時の練習会場が「下丸子」と書いてありましたから、確かに東急線の沿線ですね。そこに行くまでには何回か乗り換えなければいけませんが、これで、スタートが大井町だったことは間違いないのだ、という確信が持てましたよ。たぶん、愚妻が練習している間に私はどこかで遊んでいて、そこから大井町が近かったのでしょうね。
 仙台でも、やはりかなりの暖かさだったので、職場の梅も花が開いていました。
 別な木のものですが、12日に撮った写真では、まだつぼみだけでしたね。
 この写真は、職場のサイトに掲載されています。ずっと更新してなかったのですが、震災関係のコンテンツを作り始めてから少しリニューアルをして、最近は月に1回は新しい写真を載せることにしています。更新あってのウェブサイトですからね。
Aventure Number : 2399 date : 2015/2/24


今日の禁断 ミズバショウ


 この間、私のフルートが拉致されてしまいました。行方も分からず途方に暮れていると、きのう一本の電話が。・・・
 「フルートの修理が終わったんですが、配達の時間指定はいかがいたしましょう?」
 そうでした。てっきり身代金を要求する電話だと思ったら、この間の日曜日にメーカーのクリニックに見せに行ったら、そこでは直せないと東京まで持って行ってあったんですね。調子が悪かったのは、足部管のジョイント。去年東京まで行ってリペアをしてもらった時に、前よりもかなりユルくなっていたので、直してもらおうと思っていたんですよね。そういう事情ですから、当然身代金(修理費)は要求されませんでした。
 それが、今日の午前中に届きました。こんな大きな箱に入って。
 開けてみると、中は緩衝材でいっぱい、それに埋もれてフルートのケースが隠れていました。
 引っ張り出すと、ケースの周りには緩衝材が静電気でくっついていましたよ。こんなに厳重にしなくてもいいのに。
 ジョイントの具合はすっかり良くなりました。この間の練習ではしばらく使っていなかったムラマツを吹いたら、もうすっかりシグネチャーに慣れた体には、結構抵抗がありましたね。これで、演奏会は安心です。
 最近の暖かさですっかり社内の雪も融けたので、少し体を動かしてみようと竹藪の手入れをやってみました。
 こんな風に古くなった竹が立ち枯れになっているので、これを取り除く作業です。こうなる前に竹を間引いておけばよかったのですが、なかなか手が付けられなくて(業者も、なかなか忙しくてやってくれません)、結局ここまでなってしまいました。完全に枯れているのは、ちょっと引っ張れば抜けてくるのですが、そうでないのは根元からチェーンソーで切り取ります。何しろ長さがハンパではないので、切ったものを一旦平らな所に置いて、適当なところで切って先にある枝を鉈で払い、幹はさらに短く切って積み上げます。
 こんな感じで、それぞれのパーツを分けて、処分しやすいようにしておきます。これを5本もやったらクタクタになってしまうので、それが1日の作業の限界、ここに転がっている長い竹は、またこの次にチェーンソーで切ることになります。
 でも、3日ぐらいこれを続けたら、枯れた竹はほとんどなくなりましたね。あと一歩、今年の「たけのこ掘りたいかい?」までには、全部処理しようと思っているのですが、時間が取れるかどうかがネックです。
 地面からは、ふきのとうが顔を出していましたね。春はもうすぐです。
Aventure Number : 2400 date : 2015/2/26

15/2/28-15/4/5