今日の禁断 |
迎賓館 |
もう夏は終わってしまったと思っていたのに、急に今日みたいな蒸し暑い日がやってくるから、油断は出来ません。外に出てちょっと体を動かしただけで、滝のように汗が流れて来るという体験は、出来ればもう少し前にしたかったものです。夕方になっても一向に暑さは衰えず、練習場の冷房がこれほど有り難く感じられるのも、久しぶりの体験でした。
しかし、おととい充実した指揮者練習をやったばかりとあって、集まりはあまり良くありません。何しろ、私が少し遅めにホールに行ったらば、そこにいたのはあっチャンと「か」くんだけだったのですから。その次あたりにやってきたのが、あさってにはルクセンブルクに出発するというひろこさんです。2年間、外国で語学の力を生かしたお仕事につけるというのは、とてもうらやましいし、すごいこと、それにしても、こんなギリギリまで練習に参加するほど愛着のあるニューフィルですから、帰ってきたらまた仲間になるのでしょう。それも楽しみ、2年なんて、あっという間ですから(4年があっという間という体験を、つい最近したばかり)。
そういえば、りえさんもドイツから帰ってきたばかり、あともう一人、スペイン帰りの人がいて、お土産のキャンディを配っていましたが、外国など難なく行き来できるようになっているのですね。聞いたところでは、げんきくんもフランスにいるのだとか、国際化の波は、否応なしにニューフィルにふりかかろうとしています(あっチャンはフィンランドですし)。
とりあえず、国内での演奏会を成功させるための練習は始まりました。時間になれば和紀クンのタクトは振り下ろされるのです。シューマンだけという今日の予定、私は、アシを吹くことになったので、実際に吹く部分の確認をしてみましょう。どうやら、あまり吹くところはなさそう、まあ、飾りのようなものですから。それよりも、アンコールに決まったハンガリー舞曲ではピッコロが入るので、そちらの準備の方が大変そう。結構目立つところがあるので、手は抜けそうもありません。シューマンで吹くところがない時に隣の部屋でこっそり、ほんとに小さな音でさらってみたのですが、席に帰ってきたら、「聞こえてたよ」と言われてしまいましたし。
おとといの6号に負けじと半袖で臨んだ今日の練習ですが、終わり頃にはあれほど快適だった冷房が、逆に寒すぎるように感じられてきました。夜も深まれば確実に秋の気配、駐車場の車のウィンドウには、空気中の湿気が冷却されて、おびただしい水滴が付着していました。 |
aventure number : 0221 |
date : 2003/9/9 |
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