2341(14/10/30)-2360(14/12/7)

今日の禁断 ビール


 この間の演奏会のソリスト、ヤスィンスキイさんは、本当に場に溶け込みやすい方でした。今まで何度も今回のようにコンクールの入賞者との共演をやって来たのですが、その時のソリストさんたちはやはりなにか近寄りがたい雰囲気というか、オーラのようなものがあって、打ち上げで一緒になって騒ぐ、なんてことはとても考えられませんでした。ところが、ヤスィンスキイさんときたら、もう最初から全開の人なつっこさで、そのテンションの高さには圧倒されるほどでした。挨拶に立った時には、自ら乾杯の音頭をとったり、極めつけは最後の「締め」ですからね。
 ですから、団員も積極的にコミュニケーションを取っていたようでした。なんせ、サインしてもらおうとスコアを差し出すと、サインだけではなくページいっぱいに長文のメッセージを書き込んでくれたりするのですからね。さらに、Facebookのお友達にも、リクエストをした団員にはとても丁寧なメッセージを返してくれていたみたいです。「みたいです」というのは、私の場合はだいぶ前に彼の方からリクエストが届いていたのですよ。ただ、その時の名前が「Art Ya」というものでしたから、誰か別の、彼の友達かなんかだと思っていました。プロ写もなんだか違うようだし。そのあと、指揮練でのヤスィンスキイさんの写真をアップした時には、その「アート・ヤ」さんが「いいね!」を寄こしたりしていたので、親しいお友達なのだなあ、と思っていました。私が「ヤ」さんとヤスィンスキイさんが同一人物だと気が付いたのは、本番が終わって帰って来てから、タグ付けしてある写真を見た時でした。ですから、私は友達承認の時には、なんのやり取りもしていなかったのですね。というか、彼は演奏会当日の時点では、すでに「写真を撮った人」とは「友達」になっていたという意識があったものですから、私が盛んに写真を撮りまくっているのを見て、あのような声をかけてくることになったのですね。
 そんな、親密なヤスィンスキイさんから、ニューフィルのFacebookページに写真とメッセージが届きました。これは誰でも見れるはずですから、こちらから読んでみてください。ブレーメンに住んでいるんですね。でも、この中で「愉快なパーティー」というのが面白いですね。愉快にしてくれたのは、彼自身です。
 そこで、私も一応個人的に返事を書きこんでみたら、それに対しても返事があって「写真を楽しみにしています」なんて言ってきましたね。いやあ、こういうプロの人の場合、写真を撮られたり、さらにそれをネットに上げられたるすることをあまり快くなく思っていたり、はっきり抗議して来る人がいたりしますから、実はちょっとこわごわと撮ってはいたのですが、そんな心配は全く無用でした。他には、新田さんなんかもこのタイプなんでしょうね。
 そんな、私が撮った写真と、「写真係」チームが撮った写真が全部揃ったので、ぼちぼちいつものように公式サイトからダウンロード出来るような作業を始めようと思っています。ですから、これが完成したら、さっそくヤスィンスキイさんにアドレスを教えてあげましょう。認証のIDとパスワードは私が決められますから、「art」と「ya」にでもしてみましょうかね。
 「ばっくなんばあ」が新しくなったのを機に、少しデザインを変えてみました。まあ、新しい友達が出来た記念、でもあります。
Aventure Number : 2341 date : 2014/10/30


今日の禁断 HTML


 連休の1日目、「演奏会の写真を・・・」とか言っていましたが、その前に片づけなければいけないことが出来てしまって、まずはそちらから着手ということになってしまいました。それは、「禁断」と「おやぢ」のリニューアルです。「なにそれ?」という人もいるかもしれませんが、いいんです。とにかく、そういうページが私のサイトにあるんですよ。毎日交互に更新をしていて、それは、そのままコピーして「おやぢの部屋2」という私のブログに掲載しています。さらに、そこへのリンクをFacebookから張るという、まるで作った翌日に食べるカレーみたいな、同じものでも2度(3度?)おいしいというコンテンツです。それのデザインを変更した、ということなのですよ。
 そのサイトは、もう作ってから15年も経っています。これまでに時折マイナー・チェンジは行ってきたのですが、最近はさすがにデザインが古いというか、素朴というか、なんの工夫もないシロートっぽいところが鼻に付くようになってきました。そこで、全面的に「テーブル」を使って、まるで出来合いのブログのスキンのようなデザインにしてみようと思ったのです。
 これは、今まで普通に書いていたテキストなり画像なりを、そのまま「枠」の中に閉じ込める、という技法です。縦3×横3という升目を用意して、その真ん中の升(「セル」と言います)の中にその今までのテキストを流し込み、まわりの8つのセルに画像をはめ込んで「枠」を作るということです。ソフトの上での表示では、こういうことになります。
 これをブラウザで見ると、
 このように、まるで和紙の中に文字が書いてあるようなデザインに仕上がるのですね。
 実は、このやり方はすでに、やはり私が作っている仙台ニューフィルの公式サイトで使っています。そのノウハウがありますから、手順的には今度の私のサイトでのリニューアルはそんなに難しいことではありませんでした。ところが、完成していざアップされたものを見てみると、ある部分で「隙間」が空いているのですね。上の図のように、枠は分割した8つの画像をつなげて作っていて、その境目は絶対に分からないようになるはずなのに、左の縦の境目が、上から下まで1ピクセルの隙間が空いてしまっているのですよ。
 不思議なことに、それは今デフォルトで使っている「Chrome」で見た時だけに起こります。その他のブラウザ、「IE」、「Firefox」、「Safari」では、全く何の問題もなく表示されているというのに。これには困ってしまいました。正直、こんな状態では全く打つ手がないのですよね。ですから、その隙間が目立たなくなるように、ページのbackgroundの色を、テーブルのベースの色と同じにして、とりあえずはごまかしておきました。でも、いろいろなソースを見ていると、全てのセルに画像を「image」ではなく「background」として挿入しているところもあるんですね。私の場合は、角のセルは「image」、その間のセルは「background」にしてありました。つまり、サイズが決まっている四隅以外はサイズが変わることがあるので、「background」にして、画像が連続してつながるようにしておかないと対応できないからです。それが普通のやり方なのですが、ダメモトで、四隅のセルまで「background」にしてみたのですね。そうしたら、見事にこの問題は解決されてしまいました。
 でも、今度は別のところで問題が発生しています。両方とも、アクセス解析のためのバナーが一番上に表示されているのですが、それを隠すためにその部分を黒くした縦長の素材をページの「background」として使っています。その繰り返しの部分が、なぜかiPhoneのSafariだけで、縦線になって見えてしまっているのですよ。PCの各種ブラウザや、iPadでは、そんな線なんか全然見えないのに。まあ、この場合はそういうデザインだと主張することもできるので、もう惑わされるのはやめにしましたよ。
 と書きながら、いったいなんのことなのか分からない人はたくさんいるだろうなあ、と、思っています。こんなことは、普通に生活していく上では全く何の必要もないことですからね。 
Aventure Number : 2342 date : 2014/11/1


今日の禁断 ニンニク


 この前の演奏会の時にたくさん撮った写真を整理しているところです。ピンボケや手ぶれのあるものは容赦なく外していってかなり数を絞ってみても、結局650枚ほどの写真が残りました。いくら何人かで撮ったと言っても、これはかなりの数ですね。今はデジタルですから、SDカードが1枚あれば何千枚と撮れてしまいますが、かつてのアナログ・カメラだったら、最高の36枚入りのパトローネが20本近く必要だということになりますね。そもそも、こんなに撮っていたらバッテリーが途中でなくなってしまいますからね。ほんとですよ。私のカメラの場合、フル充電しても撮れる枚数は300枚ぐらいなんですって。今回も私のカメラを他の人に貸してあげて、客席からの写真をたくさん撮ったために、結局400枚以上撮ってますから、途中で充電しなければ最後までは持たなかったはずですし。
 そんな写真を見てみると、ズームでアップした画像がイマイチなのに気付きました。もちろん、前に使っていたコンパクト・デジカメに比べればはるかにきれいなのですが、標準で撮った画像と比べてしまうと、どうしても見劣りしてしまいます。その理由は簡単です。客席から撮る場合、光学ズームだけでは足らないのでその先のデジタル・ズームを使うことになってしまうからです。見た目は確かにアップの画像ですが、それは単にデジタル処理で拡大しただけのことですから、当然光学ズームよりははるかに劣化したものになってしまうのですよね。
 そこで、せっかくのミラーレスなので、この際ちゃんとしたズームレンズも用意してみようと思いました。調べたら、パックで付いていたはずの55-210のレンズが安くなっていたので、買ってしまいました。
 これをかついで、きのうはいいお天気の中を、紅葉狩りに行ってきました。もちろん、このレンズの機能を実地に確かめるためにです。
 秋にここに来るのは、確か初めてのはず、それにしても、こんなに混んでいる定義山なんて、今までは体験したことはありませんでした。お目当てのお店は長蛇の列でしたからね。そんな人波を撮ってみると、いかにも「望遠」という感じで撮れましたね。
 お寺の方を向いて撮っても、きれいに前の方がぼやけてくれましたよ。
 これはAFですが、これだったらMFにしても、もっと自由度のある写真が撮れるかもしれませんね。確かに、演奏会の写真を見てみると、AFが働く前に撮ってしまったものがかなりあって残念なのがいっぱい見つかりましたから、これをMFできちんとピントを合わせれば、もっと失敗が少なくなるのではないでしょうか。
Aventure Number : 2343 date : 2014/11/3


今日の禁断 カウンター


 今週は月曜日が祝日だったので、なんだか居心地悪く始まりました。つまり、そういう週はニューフィルの練習も火曜日ではなく木曜日にシフトするので、なおさら変な感じになってしまうのですけれどね。ただ、今月は「角田第九」に向けての練習の予定なので、私は行かなくてもいいことになっています。本番の前の日にどうしても外せない予定が入ってしまって、まあフルートパートは4人いるからたまには私が降りるのもいいかな、と、休みにしてしまいました。まあ、それだけ、今のメンバーは層が厚いということですよ。
 そんな祝日が入った連休に少し手を付けた演奏会の写真ですが、今回は今までとはちょっと違うフォーマットにしてみました。サムネイルから写真の現物のデータにリンクしているのは同じですが、そのサムネイルのサイズを少し大きくしてみたのですよ。
 このように、かなり大きくなったので、だれが写っているかぐらいは、本人だったらはっきり分かるようになりました。というか、今までのがあまりに小さすぎたので、おそらくかなり使いづらかったのではないか、という反省からの手直しです。いや、作った本人でさえ、あれはなんとかならないかと思っていたぐらいですからね。
 このように、サイズが変わってしまったことによって、今まで使っていたイメージマップは、新たに作り直さなければならなくなりました。画像に座標を設定して、そこからリンクを張るというものですから、画像の大きさや配置が変われば、当然全ての座標を設定し直さなければいけませんからね。前のままの写真の大きさだったら、そのまま使いまわせたのでしょうが、やはり使いやすさを優先させなければ。
 なにしろ、1つの画像からリンクしている写真は100枚以上ありますから、100通りのマッピングが必要になってくるのですが、そこは1回作っているので、「裏技」を駆使します。要は、1行目と1列目だけをしっかりマッピングしたら、あとはその座標を元にソースをコピペして行けばいいだけの話です。それを1つ作っておけば、残りの500枚も、それぞれ別のページに振り分けて、同じ名前を付けておけば、即座に全てのリンクが完成する・・・はずです。
 まだ公開は出来ませんが、とりあえずこちらには出来た分がアップしてあります。認証(IDとパスワード)が必要ですが、それは知ってますよね。多分エラーはないと思いますが、もし何かあればご連絡ください。
 このページにあるのは、演奏会の後半のステージでした。ですから、アンコールも終わって団員が退場する前に、全員がお辞儀をする、という、今回初めてやってみた「儀式」の様子が最後に写っています。これを見ると、やはりぶっつけ本番だったのでなかなかみんな揃って、というわけにはいってなかったのが良く分かります。




 あと、あまり深くお辞儀するのも、なんだか異様ですね。やはり、次回はその辺をきちんと統一してからやった方がいいのではないでしょうか。
Aventure Number : 2344 date : 2014/11/5


今日の禁断 オッポ


 おとといとっかかった写真のダウンロード用のファイルは、予想通り1つ作っておけば、残りの5つはほぼ自動的に出来てしまうという都合の良い結末が待っていました。ただ、それが出来るようになるまでには、結構な関門が待ちうけていたのです。
 全部で6つのファイルの中で、最も写真が多いのはファイル5の122枚でした。ですから、それさえマッピングしておけば、残りのものは最後に余分なものが残るだけですから、そのまま使いまわせます。ですから、ファイル5のHTMLソースの中で、写真のサンプルの画像ファイル(もちろん、縦のサイズはきちんと直します)の名前と、リンク先のフォルダ名を直すだけで、新しいファイルが完成してしまうはずです。ところが、それを、普段使っている「ホームページビルダー」という古典的な支援ソフトでやってみると、保存しようとする時に「エラーを修正しました」という表示が出て、一つだけ余計なタグが生成されてしまうのですよ。それこそが明らかなエラーで、そのタグの終了タグが含まれていないので、使い物になりません。それを削除して保存しようとすると、やはりしつこくそれを付け加えるという余計なことを延々と繰り返すだけです。そういうことがあるんですよね、このソフトには。自分では気を利かしたつもりなのでしょうが、相手にとってはとんでもない迷惑だった、というようなものですよ。このソフトの場合、例えばアクセス解析のタグを貼り付けようとする時でも、こんな感じで拒否してきますから、ほんとに使えません。
 今まで同じことが起こるたびに、何度も何度も注意してきたのに、いくら言ってもそんな腐った根性は治らないのだと分かったので、もうそのソフトのことはさっさと見限って、別のやり方で作ることにしました。テキストファイルである「メモ帳」でその元のHTMLファイルを開いて、テキストとしてさっきの修正(アンダーラインの部分)をするだけです。下に並んでいる写真のフォルダは「置換」一発で変えられますし。これだったら、どんなことをやったって余計なお節介はされませんから、なんだって出来てしまいます。
 それをFTPで送ってサイトを開いてみると、見事に思った通りのファイルが出来ていましたよ。あのソフトのお節介はいったい何だったのでしょう。それが出来てしまえば、あとは同じことの繰り返し、ほんの数分で新しいファイルが完成です。あんまり簡単なので、調子に乗って同じものの英語版まで作ってしまいましたよ。
 きのうは、練習には出ないけど、終わってからの懇談会(演奏会の反省会)には、議事録を作るために録音しなければいけないので、そんな仕事と、公式サイトと公式Facebookページからそこへのリンクを完成させてから、旭ヶ丘に向かいます。一通り「第九」を通していたようで、着いた時にはもう4楽章の後半になっていました。私は出番がないのでもちろん楽器一式が入ったカバンは持たずに、レコーダーだけを持参して出席したのですが、思いもよらないことに入団希望者(Facebookのお友達)がいたので、いつもはカバンの中に入っている入団票が必要だったのですね。そこまでは気が付きませんでした。
 いつものように、無事録音も写真撮影も終わって家へ帰ってくると、団長から「コンクール事務局から写真が欲しいとの連絡があった」というメールが届きました。まだ、リンクが出来ているのに気付いていなかったのですね。それはもちろん教えてあげました。なんたって、ヤスィンスキイさんが演奏しているステージの写真は、写真チームのKさんが2台のカメラを駆使してたくさん撮っていましたから、もうより取り見取りですからね。というか、今回の演奏会は、当然コンクール関係のカメラマンがやってきて撮影していると思っていたので、逆に最初はそれを譲ってもらおうかと考えていたぐらいですから、こんな風に逆に頼られてしまったのがおかしいですね。
 英語版を作ったのは、もちろんヤスィンスキイさんのためです。そのことをメッセージで送ったら、開封はしたようですが、果たして写真を見ることは出来ているのでしょうか。
Aventure Number : 2345 date : 2014/11/7


今日の禁断 アクタス


 ニューフィルの演奏会の写真をアップして、それを公表したら、もう60人以上のアクセスがありました。基本的にパスワードを知っている人しかアクセスできないので、この数字は結構すごいものなのではないでしょうか。もちろん、出演者であるピアニストのヤスィンスキイさんにはすでにそのパスワードを一緒にしてURLを教えてあげたのですが、それを見てこんな返事を下さいました。
素敵な写真をこんなにたくさん、ありがとうね。この中の何枚かを、フェイスブックで使いたいんだけど構わないかい?その時は、君の名前も一緒につけるよ。
 もちろん意訳ですが、まあこんな意味のメッセージでした。名前を付けてくれるのはありがたいのですが、あれが全て私が撮ったものとは限らないので、まあ「Sendai New Philharmonic」ぐらいにしておいてよ、と返信しておきましたけどね。そのうち、ニューフィル印の写真が世界中に流れることでしょう。
 そんなニューフィルの仕事も一段落した頃に、しばらく合唱漬けになることになってしまいました。私にとっては1年半ぶりとなる合唱モードですが、なんだかおとといあたりからすこし風邪気味で喉の調子があまり良くありません。葛根湯を飲み続けてなんとか大事に至らないようにしていましたが、今朝になっても本調子ではなく、少し不安が残ります。
 今日の会場は本番を行うところで、自宅からはすぐ前の道路をまっすぐ進めば着いてしまうという絶好のロケーションですから、早めに出たらあまりにも早すぎたので、その近くの雑貨屋さんで少し時間をつぶします。
 ここには、GENEVAのスピーカーが展示してあるんですよね。
 そこのほんのお隣にあるのが、その会場のホールです。
 中は、1000人以上収容できる立派なコンサートホールでした。すでにステージには山台が組んであり、その上には椅子が用意されています。
 この合唱団は、1年前にヴェルディを歌ったメンバーが中心になって結成されたものですから、知り合いがたくさんいます。東京や盛岡から参加する人もいるみたいですが、今日のところは仙台勢だけで、半分ぐらいの出席です。同じ合唱団でも、ヴェルディの時とは指揮者が違っていますから、練習はとても新鮮、このモーツァルトの「レクイエム」を歌うのは初めての人もいるので、まずはきっちり音取りから始めるという、まさにあるべき姿でした。私だって、ほとんどぶっつけで1回歌っただけですから、殆ど初心者、こういう練習がどれほどありがたいか。まずは基本を固めておけば、あとはどんどんうまくなって行くはずです。
 これは、他のパートの練習をやっている時に抜け出して撮った写真ですから、当然私は入っていません。これをFacebookにアップしたら、「び」さんが私がいないことに気づいてコメントを寄こしました。
 そうしたら、すぐさまこのコンサートの主催者で私の昔からの知り合いのTさんが、こんな、私が入っている写真を投稿してくれましたよ。つまり、私としては、この合唱団と、Tさんとのダブルのつながりで、歌うことを決めたのでした。来年の3月まで、楽しい練習が続きそうです。普通に歌っていたら、喉もすっかり良くなっていましたし。
Aventure Number : 2346 date : 2014/11/9


今日の禁断 オフィスベンダー


 ちょっと必要があって、ニューヨーク・フィルの過去の演奏記録が知りたかったので、公式サイトに行ってみたら、「1842年からの全てのコンサートの検索が出来ます」とあったので、びっくりしてしまいました。確かに、曲目でも演奏家でもなんでも検索できて、完璧なデータが即座に出てきますから、すごいものです。たしかMETでも同じようなアーカイヴ管理と閲覧が可能になっていたような気がしますが、その他のオーケストラなどではここまできちんとしたものはないのではないでしょうか。試しに「NHK交響楽団」を調べてみたら、なんと、元データのPDFがでてきましたよ。こんなのを「検索」とは呼べません。まあ、ニューフィルの場合は高々30年の歴史ですから、とりあえずはテーブルで管理出来ていますが、これも曲目で検索なんかが出来るようになったらいいですね。私には、そこまでのスキルはありませんが。
 職場でそんなことを考えながら、ふと外を見ると、事務室の前に植えてあるモミジが、見事に色づいていたので、この前の望遠レンズを使って写真を撮ってみましたよ。
 偶然ですが、前にある葉っぱと、後ろの風景がうまい具合にボケてくれて、結構いい味が出てますね。
 こんな季節になったので、そろそろ来年のカレンダーなどを用意しなければいけません。今日あたりも、誰もいなかったので電話番をしていたら、来年の3月のアポイントなどが入っていましたからね。職場ではもうすでに来年のダイアリーを用意してあったので、きっちり他の予定が入っていないことを確認してから、受けることが出来ましたよ。私の部屋でも、毎年買っているのが、このホワイトボード付きのカレンダーです。忘れそうな当座の予定をざっくりホワイトボードに書いておけるから、とても重宝しています。
 ところが、これが今年は手に入らなかったのですよ。というか、だいぶ前だとどこに行っても買えたものが、最近はある特定のお店にしかないようになっていたんですね。それで、ここなら間違いなくあるはずだ、と行ってみたら、まだ10月だったのに置いてなくて、店員さんに聞いてみたらもう今年は入荷していないのだと言われてしまいましたよ。こんな便利なものなのに、売れなかったのでしょうかね。仕方がないので、Amazonで探したら同じのが見つかりましたから良かったんですけどね。
 その他にも、自宅で使っている、どこにでもありそうな谷内六郎のカレンダーが、やはりどこを探してもありませんでした。ですから、これもやはりAmazonでお買い上げです。注文して次の日には職場に届きますからね(確実に誰かはいるので、いつも通販はここに届けてもらってます)。でも、配送の追跡をして、確かにきのうは「投函済み」になっていたのに、届いていないのですよ。もちろん、職場の他のスタッフに聞いても、私宛のものは届いていないと言ってます。こんなこともあるので、やはり通販は怖いですね。そこで、配送した日本郵便のお問い合わせ窓口に電話したら、感じのいいオペレーターが出て、「確かにきのうの4時5分に投函されてますね」とまでは分かってるのですが、なぜそれが届いていないのかは、こちらの郵便局に問い合わせなければ分からないので、しばらくしたら折り返し連絡します、ということでした。
 でも、なんだかその辺に無造作に郵便物が積み上げてあったので、もしやと思って見てみると、その一番下にAmazonの封筒が隠れているではありませんか。小さなものだから、誰も気が付かなかったんですね。確かにきのうのうちに届いていたのでした。あわてて、さっきのコールセンターに「ありました」と電話をしましたよ。日本郵便さんは、きちんと仕事をしています。
Aventure Number : 2347 date : 2014/11/11


今日の禁断 インテルメッツォ


 目の手術をしてから1ヶ月経ったので、今朝は眼科に行くことにしました。「1ヶ月点検」ですね。この病院は診療開始が8時半で、8時15分にシャッターが開くというシステムですので、その前に行っていれば早めに診察が受けられて、楽々職場には間にあいます。でも、今までは15分ちょうどぐらいに行くとすでに何人か待っているというパターンが多かったので、今朝はそれよりも早く着くように、8時に家を出ました。ですから、もう8時10分には着いてしまったのですが、まだ誰も並んでいません。ちょっと心配になってしまいますね。
 でも、しばらくすると、お婆さんが来て「15分からだっちゃね」とか話しかけてきたので、まずは一安心です。もちろん、私は一番最初に診察を受けられ、いつもながらハキハキと元気のいいスッピンの女医さん(でも、かわいい)に、「ちゃんと穴があいているし、炎症も起こしていないので大丈夫ですね」と言われて一安心です。新しいメガネも慣れてきたし、まあ、これで目に関してはなにも心配はいらないでしょう。
 確かに、楽譜を見る時などは、明らかに前よりも楽に見られるようになった気がしますね。今度の定期(スプリングコンサート)のパート譜はまだ手元にないので、仕方なくスコアを見ながらヤバそうなところの練習を始めているのですが、そんな小さな譜面でも何不自由なく読めますからね。今回もやはりピッコロはよっぽどしっかりさらっておかないと、大変なことになりますね。ただ、一番長いソロで、普通はブレスをするところをノンブレスで吹こうという企ては、どうやら先に希望が見えてきたようでこれもまずは一安心です。まあ、実際に吹くのはまだ1ヶ月も先のことですがね。
 でも、そんなのはすぐにやってきます。その頃には、もしかしたら雪が降っているかもしれませんね。そんな季節に、なぜかジンジャーエールの新製品が発売になりました。だいぶ前からラジオでCMを流していたのでチェックしていたら、やっと現物をスーパーで見かけるようになったので、なにはともあれ買ってきて飲んでみることにしました。それにしても1本200円(税抜き)というのですから、高いですね。
 なんせ「別格」というぐらいですから、パッケージがいかにもな成金趣味、これでコーヒーとかお茶もあるみたいですね。
 アルミ缶なのに、PETみたいにシュリンクのフィルムがかぶさっているという不思議なパッケージ、おかげで蓋を開ける前にまずフィルムを切るという作業が必要でちょっとまごつきます(私は、最初に蓋を回そうとしました)。.
 その蓋の上にはこんな注意書きが。なんだか、ちょっとでも揺らしたりしたら爆発するかもしれないようなものものしい言い方ですね。
 コップに開けるとこんな色。ちょっと予想外でした。なんせ、私にとってのスタンダードはウィルキンソン辛口ですから、あのぐらい茶色くないとジンジャーという感じがしません。
 そして、注目のお味は?
 なにしろ、開封した時からものすごい生姜臭がしていたのである程度の覚悟はあったのですが、これはまさに生姜汁の炭酸割りです。そういえば、ネーミングは「生姜炭酸」でしたね。なんというストレートな。そこに甘みが加わっているのですが、これは甘すぎ、生姜と砂糖が完全にケンカしてますね。そのせいで、生姜の味がさらに際立って、かなりひどいことになっています。フレッシュネスのように、レモンと蜂蜜を加えて和ませるというような工夫はなかったのでしょうかね。いずれにしても、これはもう飲む気はしませんよ。
 コップ1杯を飲み終って横を見ると、こんなことが書いてありました。
 これって、さっきのキャップに書いてあることと矛盾してません?それより、細かいことですが「1回逆さに」したら、どうやって飲めばいいのでしょう。もちろん、私は「さらにもう1回逆さにして」飲んでみましたが、味は全然変わりませんでした。
Aventure Number : 2348 date : 2014/11/13


今日の禁断 フジサキ


 久しぶりに練習も何もない週末だったので、連れ合いとお歳暮を買いに行くことにしました。とは言っても、二人ともそれぞれ義理のご贈答というものにはあまり関心がなく、自然発生的にこの時期になにかを贈り贈られる関係になった人だけにしかこういうことはやっていないので、そんなにたくさん買うわけではありません。ただ、今年からは新しく親戚の仲間になった人がいて、そこだけにはちゃんとしておかなければいけませんからね。なんせ、こっちはなにも考えていなかったのに、あちらからお中元などを送って来たものですから、あわててお返しを送ったりしていたものですから、お歳暮は先手を打っておかなければ。
 数年前から、1回発送したことがあるデパートから、毎年、いや、年2回案内が来るようになっていました。カタログと一緒に、すでに先方の住所がプリントされている発送伝票まで入っていますから、手順はとても簡単なのですが、あまり遅くなってしまうと希望のものがなくなってしまうこともあるので、最近は早めに来るようになっています。確か、去年よりも今年は1週間早くなっていましたね。
 実は、そんなお歳暮の窓口が開設されたのはおとといのことだったので、まだまだそんなにお客さんは来てなくて、5分ぐらい待ってたら呼ばれてしまいましたね。これが最盛期だと、1時間近く待たされたりしますからね。今日なんかは、手続きを終わらせて帰る時には、もう誰も待っていない状態でしたよ。
 お昼時だったので、「嘔吐屋」で昼ご飯を食べます。そろそろカキフライなんかがメニューに入っている時期なのに、どこを見てもそんな案内がありません。でも、持ち帰りのお弁当だけにはちゃんとカキフライ弁当があったので、店内にないはずはないと思っていたら、全然目立たないところに案内がありました。でも、それを見つけたのはもう別のものを注文してしまったあとなので、いまさら頼み直すわけにも行きません。というか、ちょっとヤマハまで行って来たかったので、とりあえず注文だけを決めて、その注文は連れ合いに頼んで、私はすぐ外に出てしまったので、そんなところまで気が付かなかったのですね。
 ところで、いつもこのお店に来る時には、床板の木目が気になって仕方がありません。私の癖で、大体こういう床材というのは、連続模様がプリントされていることが多いので、ついその模様の「単位」を見つけたくなってしまうんですよね。結構手が込んでいて分かりずらいものの「単位」を見つけた時にはとても満足が得られるのですが、ここの床板はあまりにもベタで、いつも拍子抜けしているものですから、全然面白くありません。
 さっきヤマハに行ったのは、ブルックナーのスコアを買うためでした。今ニューフィルでは、来年の秋の演奏会、つまり1年先の演奏会の曲目を決めるということをやっています。指揮者と会場が決まったので、まずは団員からの希望を集めて、それをパートリーダーがまとめ、それを私が集計してリストを作るという、いつもながらの作業が始まっています。その締め切りが今日なので、各パートから駆け込みでメールが届いたので、それを今朝からエクセルに入力しているところなのでした。その中で、このブルックナーがなんだか色んなパートから出されているのに、手元にはスコアがなかったので、やるやらないは別にしてとりあえず買っておこうと思ったのですよ。別に注文しなくても、間違いなくあるだろうと思ったら、やはりすぐに見つかって、買って帰ってきても注文した料理の方はまだ出来てはいませんでした。
 リストの中では、私がひそかに「絶対に無理だけど、機会があればぜひやってみたい」と思っていたものが他のパートから出されていたので、まあ、間違いなく却下されるに決まってますが、一応うちのパートも相乗りしてみました。とにかく、オペラはやったばっかりだし、ソリストは多いし(そのパートが出した幕は11人必要、もちろんそれもやってみたいのですが、私としては少しでも現実味がある、「3人しか」出てこない幕の方だけにエントリーです)、編成はでかいし、さあ、この曲はなんでしょう?
Aventure Number : 2349 date : 2014/11/15


今日の禁断 インタビュー


 今朝職場に行ってみると、「りらく編集部」などというところから郵便物が届いているようでした。そんなところから何かを送ってくるなんてちょっと珍しいものですから、その中を見せてもらうと、そこで作っている「りらく」という雑誌のゲラ刷りが出てきました。そこには、「12月号に掲載する記事のチェックをお願いします」みたいなメッセージも添えてありました。聞いてみると、確かにちょっと前に取材に来て、写真もたくさん撮って行ったのだそうです。
 実は、同じ雑誌の少し前の号を買ってました。それには、ニューフィルが出したチケットプレゼントの案内広告が出ていたので、それを見て「かいほうげん」用にスキャンするためでした。その号は、シーズンに合わせて市内の北山周辺の寺社の紅葉の写真を載せていたのですが、なぜか近隣の同業他社は全て社屋とその周りの紅葉の写真があるのに、なぜかわが社だけが載っていなかったのですよ。他社に劣らず、立派な紅葉が見られるというのに。
 ですから、その時には「仲間外れにされた」と、この雑誌を恨んだものですが、それは、今回の特集があるためにあえて避けていた、ということだったんですね。今回のテーマは「六芒星」ですから、北山でそれに対応できるところといったらわが社しかありませんからね。知ってます?「政宗の六芒星」って。仙台城、青葉神社、榴岡天満宮、そして大崎八幡宮、東照宮、愛宕神社を結ぶと、例の正三角形を2つ互い違いに組み合わせた六角形が出来るという、あれですね。これは現在の社寺ですが、青葉神社が出来たのは明治になってから、政宗が生きていた時にはそこにわが社の社屋が建っていたんですからね。そのゲラを、わが社の公式サイトのためにPDFにしておきましたから、見てみてください。ついでに社長が言ってる「台形」というのを、青いラインで書いてみました。
 これは、顧客にもお知らせしなければいけないので、発売日などを調べるために「りらく」のサイトに行ってみました。それはすぐ分かったのですが、そのトップページのデザインがちょっと珍しくて、Facebookページのプラグインが埋め込まれているのですね。つまり、普通のウェブサイトとFcebookページを同じページから見ることが出来るというものです。よくツイッターなどを埋め込んだサイトはあちこちで見かけますが、こういうのにお目にかかったのは初めて、あまりにインパクトがあったもので、これをニューフィルの公式サイトでも出来ないかどうか、試してみたくなりました。
 そこで、Facebookのヘルプで調べてみたのですが、全く同じものは見つかりませんでした。ただ、ちょっと違うけど、良く似ているのはあったので、それを「りらく」のソースと見比べてみると、こっちをそのまま張り付ければ同じものが出来そうなことが分かりました。それで、それをコピーして貼りつけると、前もあったように保存の時にエラーが出るので、それを無視して保存、転送したら、見事にプラグインが完成してました。
 ただ、そこには、ニューフィルではなく「りらく」のFacebookページが現れていましたよ。URLの部分を直さないでそのまま張り付けたのですから、当たり前ですね。あわてて、そこを書き直し、再転送します。その間何分間か、もしニューフィルのサイトに来た人がいたら、いきなり「新そばはたべられましたか?」なんてのが出てきて、びっくりしたことでしょうね。
 これは、別にFacebookに登録しなくても見られるはずです。いままで敷居が高くてなかなか行けなかったところも、簡単に見られるようになっていますから、ご利用ください。出来たら登録して、「いいね!」も頂ければ、言うことはありません。
Aventure Number : 2350 date : 2014/11/17


今日の禁断 リコーダー


 第9が終わるまでは出番がないので、別にニューフィルの練習に行く必要はないのですが、きのうは終わってからの委員会には出なければならないのでついでに春の演奏会の楽譜をもらいに、練習の最後にちょっと顔を出してみました。きのうは本番指揮者の寿一さんの最初の練習でしたから、ホールに入って行った時には張り詰めた空気が漂っていましたよ。とりあえず、この間買った望遠ズームを使って数ショット撮影です。なんだか、指揮者じゃないみたい。
 その時に置いてあったのが、まるで電話帳ぐらいの厚さのあるパート譜の山でした。春のレパートリーは、ちょっと選曲を凝ってみたら普通に手に入るパート譜だけでは足らなくて、全曲版の楽譜などあちこちから寄せ集めなければ全曲は揃わない、という状態になっていました。さらに、管楽器のパート譜はないというので、スコアを渡されてそこからパート譜を作るなんて作業もやらされましたからね。
 それを全パート分持ち帰って、今日はその製本です。今回のパート譜は、そんなわけであちこちから持ってきたり、その上順序が印刷通りではありませんから、「製本」の前にまず「編集」が必要になってくるのですよ。ものによっては別のところに入るべき曲が1つのページに入っていたりしますからねえ。そんな時にはもう一枚コピーをしなければいけなかったりします。
 私の場合は、今までのパート譜を全てA4のルーズリーフに両面コピーして保存してありますから、それだけでは済みません。殆どのオケ用のパート譜はA4には収まらないので、縮小コピーをしなければあいけないのですが、今回はその縮小の比率も物によって微妙に違いますから、その調整も必要なのですよ。そんな感じでやっていたら、全然仕事がはかどりません。まあ、第9が終わるまでには出来ているでしょうがね。
 実は、とても名の知られた音楽家が、とんでもないことをやっているのを知って、ちょっと情けなくなっているところです。なんでも、NHKの「家族に乾杯」という鶴瓶の番組に、2011年にベルリン・フィルに客演したというさる有名な指揮者が出演していたそうなのですよ。そもそもそんな人がこの番組に出ていること自体が「冗談」に思えるのですが、その人が、「全く初対面の人」たちと仲良くなったという設定の中で、フルートを演奏していたそうなのですね。実は、職場の人が、私のためにわざわざその部分を録画していてくれて、それを見せてくれたものですから、しっかりそれを見てしまいました。その人は、その「初対面の人」たちの前でミニコンサートみたいなものをやっていて、最後に「ちゃんとした曲」ということで、ドビュッシーの「シランクス」(その人は「シリンクス」と言ってましたが)を演奏したのですよ。それは録画で、それを見ながら鶴瓶が「これはほんまもんやな」とか言っていると、その人も、「これはほんまもんです」と返しています。
 確かに、専攻はフルートだというだけあって、その「シランクス」は立派なものでした。でも、最後まで聴いたのに、なんだか普通の「シランクス」よりかなり短いような気がしたので、もう1回、今度は楽譜を見ながらその録画を見てみたら、やはりその人はこの曲を大幅にカットして演奏していたことが分かりました。もちろん、それはあとで編集したものではなく、完全にその人の意志でカットされていたものでした。
 こんな感じで、赤枠の部分が丸ごとなくなっています。「君が代は、千代に八千代に、苔のむすまで」みたいなもんですね。こんな歌い方をされたら怒り狂う人がいるのと同じように、私にとってはこんな「シランクス」を演奏して「ほんまもんです」なんて言っている人には、憤りを感じてしまいます。おそらく、その場で聴いている人たちは100%この曲は知らないでしょうが、それだからこそ、手抜きではない「ほんまもん」の音楽を聴かせるというのが、この人のような立場にある音楽家の使命だったはずではないでしょうかね。いや、逆に、こんな人だから、この人が司会をやっている音楽番組があれほど空っぽなものになっているのでしょう。
Aventure Number : 2351 date : 2014/11/19


今日の禁断 プロトコル


 なにげなく使ってきたものが突然おかしくなったりすると、パニックに陥ることはよくあります。実は、おとといこの「禁断」を書き終ったあとで、それをサーバーにアップしようと思ったら、ホームページ作成ソフトのファイル転送機能が全く作動しなくなっていたのですよ。
 つまり、ソフトに付属しているFTPの転送設定が、全て消えてなくなっていたのですね。これには焦ってしまいました。今のところ、私がホームページ用に使っているサーバーは4つぐらいあるのですが、それぞれの設定データは職場に置いてあるので、自宅では分からないのですね。ただ、そのうちの2つは別のFTPソフトでも設定してあるので、それを見れば修復は出来るのですが、肝心の「Jurassic Page」を送っているサーバーと、「禁断」のバックナンバーが入っているサーバーはそこにはありません。翌日まで待たないと、更新が出来ないのでしょうか。
 FTPの設定に必要なのは、「サーバー名」と「ユーザーID」と「パスワード」です。「3本の矢」ですね(何とおぞましいたとえ)。「JP」の場合、IDとパスワードはなんとか思いだしましたが、肝心の送り先の住所であるサーバー名が、いまいち分かりません。これは、そのサーバーの名前に「ftp」とか「upload」といった文字列を加えたものなのですが、そのどちらだったのかがはっきりしないのですね。でも、そういうものは普通はサーバーのサイトに表示されているはずのものですから、そこに行ってくまなく探したら、やっと見つかりました。それで設定を行い、転送したら見事に成功、とりあえず「JP」本体の更新はつつがなく終わることが出来ました。
 しかし、そこからリンクしている「バックナンバー」は、もう普段は全く使わないところですし、いつの間にか経営母体が変わってしまって、サイトにログインするパスワードも変えられていますから、これは職場に行って調べないことにはどうにもなりません。ということで、そこだけは1日遅れの更新となってしまいました。まあ、そんなこと、気が付いた人なんかは絶対にいないと思いますがね。
 いずれにしても、いつも殆どルーティンで何も気にしていないうちに身についてしまった手順を、こんな風に急に変更しなければいけなくなるというのは本当に面倒くさいものです。出来れば、こんなことはしなくてもずっと同じことばかりやっていられればいいのですがねえ。
 職場の方でも、今までずっとやって来たことを、少し変更しなければならなくなりそうです。だいぶ前ですが、毎年定期的に発送している顧客あての郵便に目をつけて、郵便局の人が「もっとお安く出来ますよ」などという話をもってきました。うちのように一度に大量に発送するところでは、ゆうメールを安くしてもらえるのだそうなのですよ。普通の郵便もゆうメールも、同じ郵便局(というか、日本郵便)がやっていることなので、そんなことしたらかえって自分の首を絞めるようなことになってしまうのでは、と思うのですが、実際はヤマトのゆうパックなどに郵便がどんどん取って代わられているので、そこまでしないとやって行けないような状態らしいのですね。そりゃそうですよ。ちょっと大きなものを送ったりすると、郵便では倍近くの料金になったりしますからね。
 まあ、話を聴いてみると確かにサービスはそんなに変わらないのにかなり料金は安くなっているので、とりあえず1年間の契約を結んでみました。その間に500通以上発送するのが条件ですが、そんなのは楽勝です。なんせ、これだと今まで「区内特別」で割引されていたものよりもさらに安いのですからね。しかも、こちらは原則こちらまで取りに来てくれるというのですよ。思いっきり低姿勢、ほんとにそんなのでやって行けるのか、と思うほどの大サービスです。ただ、出す時にはこんなスタンプを押さないといけません。
 でも、これもちゃんとシールを作って、2000枚分ぐらい持ってきてくれましたよ。そこまでやるのなら、本体の郵便の方をもっと値段を下げればいいのにな、と思うと同時に、こんな無理のあることは到底長続きはしないのではないか、という気もしてきました。まあ、その時は元のやり方に戻るだけのことですから、まずはちょっといつもとは違う手順を、楽しんでみるとしましょうか。と言っても、実際に変わるのはこのシールを貼ることだけですけどね。
Aventure Number : 2352 date : 2014/11/21


今日の禁断 シースルー


 この間、NHKのBSで今年のバイロイトの公演を放送してましたね。あれは録画でしたが、確か、ちょっと前までは「生」でやってましたよね。当然リアルタイムですから、オペラが始まる前や幕間の時間をつぶすためにスタジオにゲストを集めて、聴いている方が恥かしくなってしまうようなしょうもないトークをやらしたりとか、それなりに(無駄な)力が入っていたようでした。なにしろ、日本語の字幕も「生」で入れるのですから、大変だったでしょうね。
 でも、最近ではとんと「生」にはお目にかかれなくなり、みんな録画に替わっていますね。それも、去年あたりは1ヶ月ぐらい経ったところで放送という、まあギリギリ同じ頃ではあるタイミングでの放送でしたが、今年は夏に上演したものが殆ど冬になってからの放送ですから、なんだか白けてしまいます。そうなってくると、放送よりもDVDやBDの方が先に出回ってしまう、なんてことになってしまうかもしれませんね。まあ、そういう「製品」の方が音はずっと良くなっていますから、それだけの価値はありますが、やはり少しばかり音は悪くても「タダ」で同じものを見れるというのは、魅力がありますからね。いや、場合によっては製品には日本語の字幕がなかったりしますから、そうなると放送の方が断然メリットが高くなります。確か、去年の「オランダ人」が、そんな、中国語まで入っているのに日本語の字幕はなかったという「欠陥商品」だったはずですからね。ちなみに、それを販売していたのは、CDやDVDなどに添付されている日本語の「帯」も誤記と誤植だらけの欠陥品ばかりという「ナクソス・ジャパン」です。
 BSでやっていたのは、「タンホイザー」でした。最近のバイロイトでは、もはやオーソドックスな演出は影を潜め、あえて過激な「読み替え」を施した「前衛的」なものが上演されています。去年の「オランダ人」もかなりのものでしたが、「タンホイザー」になるともうとてもついていけないほどになっていましたね。いや、私は別に新しいものが嫌いなわけではなく、なんだって受け入れるだけの柔軟さを持っているつもりですが、それはあくまで納得のいく整合性が取れている場合に限ります。はっきり言って、観客をないがしろにしてひたすら自分の世界におぼれてしまっているようなこのセバスティアン・バウムガルテンの演出は、許しがたいものです。一番腹が立ったのが、幕間の茶番劇です。それぞれの幕の間で、朗読会みたいなもの(これは、劇場ではどのように見えていたのでしょう)や、いかにもな「ミサ」もどきをやらせていたことです。こんな「アングラ」な世界がワーグナーの音楽と共存できると考える神経が、とても幼稚に思えます。というか、音楽以外のものを持ちこむことは、ワーグナーの作品を貶めるものでしかないことに気づくべきです。
 と、邪魔ものだらけの中での「タンホイザー」でしたが、トリステン・ケルルのとことん情けないタンホイザーはなかなか魅力的でしたし、なによりもヴォルフラムのマルクス・アイヒェのハイ・バリトンが、とても心地いいものでした。最後にはこんなサービス・カットもありましたし。
 さて、来年3月に予定されているモーツァルトの「レクイエム」のための練習も、2回目を迎えました。昨日と今日の2日連続での練習です。この2日間は、基本的に同じ部分を練習するということなので、一応どちらかだけに出席すればOKだということになっているのですが、きのう行ってみたらテナーは4人だか5人という恐ろしいことになっていました。名簿上は20人ぐらいいるというのに、歌ったことのある人はもっと本番近くになって顔を出すのでしょうね。こんな人数だと、一人一人の声がはっきり分かりますから、よっぽどちゃんと歌わないと恥をかいてしまいます。でも、逆にとても勉強にもなるのですが、終わったらもうクタクタでした。ですから、今日はもう休んでしまおうかとも思ったのですが、気を取り直して行ってみたら、やはりテナーはかなり少なく、声はそれほど出ないものの、パートに貢献は出来たのではないでしょうか。
Aventure Number : 2353 date : 2014/11/23


今日の禁断 ポチ


 もう11月も終わり、12月に入ってしまったらあっという間に今年も終わってしまいますね。今頃出るテレビ番組の雑誌を見てみると、もう「年末番組」なんてのが載ってますから、いやになります。ほんと、なんで1年が経つのがこんなに早いんでしょう。
 なにしろ、12月の初めには重大なイベントが待っていますから、なんか変な風にテンションが高まっています。その予定が決まったのがほぼ1年前、まあ、1年なんてず〜っと先のことだな、と、出来るだけそのことを考えないようにしていたら、だんだんそれに向けての準備のサブ・イベントが入ってきて、いやでも本気になって段取りを考えたりしないといけなくなってしまいましたよ。
 そんなわけで、合唱の練習に明け暮れた連休の最後のきのうは、のし袋を買いに出かけてきました。「お車代」みたいのを入れる封筒が必要になって来たのですよね。そういうものを売っているのは文具店なのでしょうが、そんな中でおそらく仙台で最も充実していたはずの「丸善」が、いつの間にかすっかり姿を消してしまっていました。昔は、ヤマハの向かいあたりに大きなお店がありましたよね。それが取り壊されたので、書店が入ったアエルには申し訳程度の文具コーナーができましたが、全然使い物にはならなかったのが、エンドーチェーンの中に大きなフロアが出来た時には、やっとまともな店が出来たと思ったのに、それもすぐなくなってしまいましたしね。
 最初に行ったのは駅前のその「丸善」が入っているアエルの中の「文具の杜」。ここはまあまあ揃ってはいるものの、なにかピンと来るものがありません。でも、いちおう候補だけはキープしておいて、次にロフトに行ってみました。
 そうしたら、ここには他では見たことがないようなキュートなのし袋がいっぱいありました。もう目移りしてしまって、一つだけ選ぶことなんか出来ないほどですよ。いやあ、あるところにはあるんですね。ですから、ここで殆どのものは揃えることが出来ました。ただ、一つだけ、「玉串料」に使えるものがありませんでした。なんか、これはかなりやかましいものなのだそうで、今回のような用途の場合、水引の形が特殊なものになるということなのですが、そういう水引がまず見つからないのですよ。軽めのデザインは豊富にあるのに、そういうベーシックなものがちょっと弱いのが、このお店の特徴なのでしょう。
 そうなると、駅前にはもう行くところがないので、いつも職場の消耗品の調達でよく使っている「赤井沢」に行ってみることにしました。ここは、いかにも「街の文房具屋さん」という垢抜けないお店ですが、意外と品揃えは充実していてびっくりです。そこで、見事に目的ののし袋がゲット出来てしまいましたよ。侮れませんね。まずこれで、必要なものは全部揃ったかな。
 年末になると、いつも父の実家の親戚からミカンを送ってくるのですが、それも届きました。毎年、愛媛ミカンをひと箱頂くのですが、いつも食べ終りそうになる頃には下の方が腐ったりカビが生えたりと、もう食べられないようになってしまうものが出てしまいます。ところが、今年は、フタを開けてみたら、もうすでに2個ぐらい完全にかびてしまっているのがあるではありませんか。
 いや、良く見てみると、それはミカンではなくレモンでした。まだ黄色くなっていない青いレモンだったので、緑のカビに見えてしまったのですね。そうい言えば、最近はやはり愛媛の特産のレモンも、こんな風に入れられてくるのでした。
Aventure Number : 2354 date : 2014/11/25


今日の禁断 コクヨ


 今週こそはタイヤ交換をしようかと思っていたら、ずっと雨降りでした。出鼻をくじかれた感じですが、今日は素晴らしい青空が広がっていて、まさに「タイヤ交換日和」となりました。最近では自分でタイヤ交換をする人はめっきり少なくなっていて、そのうちやり方が分からないなんて人も出てくるかもしれませんね。でも、私は年に2回はこの作業をやっていますから、もう手順や最後のボルトの締め具合などは、完全に体が覚えています。でもなあ、今日やってみたら、交換作業自体は何の問題もないのですが、その前後、ポリ袋に包んであった冬タイヤを物置から出して、作業現場までころがして行ったり、逆に外した夏タイヤを運んで袋に入れたりという作業が、かなりこたえるようになっていましたね。まあ、少し休めばすぐ回復するのですが、これがずっと後を引くようになってくると、もう「体力の限界」ということになってしまうのでしょうか。でも、いずれは自分では出来なくなるのは間違いないのですから、それまではもう少し頑張ってみましょうね。なんたって、いろいろ車の機能が電子的に制御できるようになったとしても、最後にタイヤが回転して道路の上を進まなければどうしようもないのですから、その一番肝心なところだけは自分の手で面倒を見たいじゃないですか。
 そんな「肉体的」な作業の他に、今日になってやっと春の演奏会のパート譜を全部製本し終わりました。これこそは、「知的」な作業の最たるものです。つまり、前に書いたように私の場合は穴のあいた無地のルーズリーフに両面コピーをして楽譜を作っているのですが、コピーする時の元の楽譜とルーズリーフの位置関係が、かなり複雑なんですよ。例えば、1ページ目というのは、用紙の穴が左側に来ないといけないことになるのですが、何度やっても穴が右側に来たりとか、それがうまく行っても裏面にコピーしたら、上下が逆になっていたり、とかね。これは、何回かやっていると自然とその「向き」が分かってくるのですが、しばらくやっていないとその感覚が完全になくなっているのですから、始める時はもう何枚用紙を無駄にしたことか。
 それをやっている途中で、こんなに枚数が多くなってくると、今使っているバインダーには収まりきらなくなりそうなことが分かってきました。もうずっと使っているのは、リングの部分がプラスティックで、あまり大きくありません。ですから、たくさん入れると、引っかかってめくれなくなってしまうのですよ。それでもなんとかごまかして使ってきましたが、この際新しい、もう1ランク大きなリングのバインダーを探してみようと思いました。
 実は、この間文具店巡りをした時に、ついでにあちこち探して見て、ちょっとよさそうなのがあったのでメーカーと品番を控えておきました。
 これだと、リングが金属でがっちりしてますね。
 それをAmazonで検索したら、同じものがかなり安かったので、即購入、それにコピーが終わった用紙を入れたら、3曲、7パート分トータルで50枚ぐらいあるものがきれいに収まり、それが全然引っかからないで楽にめくれるようになっていました。これで、全てのパートを1つのバインダーにまとめられましたから、これさえ持って行けばどこのパートだって吹けることが出来るようになります。
 しかし、「吹ける」と言っても、それはただ楽譜が用意出来ているというだけの話、アンサンブルの中で一つのパートとして充分な「演奏」が出来ることとは別次元のことです。私の担当の方は予想通りそんなに難しくありませんが、もう1曲の方はこんなに吹くのが大変だったなんて思いもよりませんでしたよ。もう休みは殆どないし、やたらと高音は続くしと、まさに「体力の限界」を試されているような楽譜でした。でも、タイヤ交換とは違って、私にとってはこんなものぐらい楽々に処理できるだけの力はまだ十分にあるはずです。この曲の練習が始まる時までには、もし誰かが休んでも、完璧にその代理が務まるぐらいに「吹ける」ようになっている・・・はずですよ。
Aventure Number : 2355 date : 2014/11/28


今日の禁断 アニメ


 このところ、休みというと忙しくてなかなか時間が取れず、前はよく見に行っていた映画もなかなか行けてませんでした。それが、ひょんなことで3時間ぐらいぽっかり自由になれる時間が出来たので、久しぶりにMOVIX仙台に行ってみることにしました。見たかったのは、嵐の相葉くんの初の「単独主演」と評判の「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」です。実は、嵐のメンバーの中では、この人が一番好き、というか、なんか他人とは思えないようなシンパシーを感じてしまうんですね。そして、共演が、こちらも大好きな榮倉奈々ですから、見ないわけにはいきません。さらに、決定的なのが、山下達郎の「クリスマス・イブ」がテーマ曲として使われているということでした。その上、達郎が選曲した主にオールディーズが、本来の「劇伴」とは別にいろんなシーンで使われているというのですから、これもやはり私にとってはマストアイテムとなってしまいます。いや、実は公開されてすぐの達郎のラジオ番組で、その挿入曲を特集してオンエアしてたものですから、それも追い風になりました。
 ストーリーは他愛もない、しかし本人にとっては真剣そのもののラブ・ストーリーが展開されるものですが、相葉、榮倉の関係はまさに予想通りの展開で、それだからこそ泣かされましたね。「これ以上痛いのは、無理」という榮倉のセリフには、マジで「もっともだ」と思ってしまいました。確かに、あれほど何度も何度も「痛い」目にあわされたのでは、もうこりごりだと思うのは当たり前です。強烈に共感してしまいましたよ。反対に、生田斗真の「大切なものを失ったと分かって、(マンガが)書けなくなった」というのには、「え?」という感じ、そんな状況なんて、そもそも私にとってはあり得ませんってば。
 音楽の使い方は、さすがでしたね。もうクライマックスで「クリスマス・イブ」のイントロが流れてきたら、それだけでウルウルですよ。そこで大画面いっぱいに広がるスペクター・サウンド、こうなると、この映画がまさにこの曲を聴かせたいためだけに作られたのではないか、とまで思えてしまいます。あの「2001年」におけるリゲティの「アトモスフェール」のような役割を、「クリスマス・イブ」は果たしていたのですよ。
 その他の曲も、本当にいい音で聴こえてきました。確か、このスクリーンでは以前METのライブビューイングを見ていて、その音にはかなりの不満が残ったものですが、今回はそんな頭打ちの音ではない、もっとすっきりした音、やはりMETではそもそもの音があまり良くなかったのかもしれません。しかし、クレジットでは「5.1ミキシング」というスタッフが明記されていましたが、METと同じで全くサラウンドの音場は体験できませんでした。これは、やはり劇場側のミスなのでしょうか。
 ただ、一つ不思議なのは、達郎がラジオで紹介していた「Up, Up, and Away」が、使われるべきシーンでは別の曲に差し替えられていたことです。試写の段階では使われていたはずですから、そのあとで公開された時にこの差し替えが行われたのでしょうか。確かに、ラジオで聴いた時も、他の曲は殆ど今のファンには馴染みのない曲ばかりでしたが、これだけはちょっと「有名すぎ」ますから、なんか違和感はあったので、そのあたりが原因だったのかもしれませんね。
 しかし、大画面で見ると相葉くんの肌は、まさに「30男」のものでしたね。設定では榮倉奈々と同じ年ですが、アップで見るとまさにおじさんと娘、ちょっとこれには辛いものがあります。
Aventure Number : 2356 date : 2014/11/29


今日の禁断 クライスラー


 「集団的自衛権」が流行語大賞に選ばれたことで、世の中は大騒ぎになっていますが(なってない?でも、普通は耳を疑いますよね)、ニューフィルではその前にもっと大騒ぎになったことがありました。それは、来年秋の定期演奏会のメイン・プログラムがショスタコーヴィチの「交響曲第7番」に決まったというニュースです。もちろん、これはいきなり決まったわけではなく、団員からの希望曲をとりまとめて指揮者の意見を聞いたらば、「これ、やりませんか?」と言ってきたので、それに決まったといういとも順当な手続きを踏んでのことだったのですけどね。でも、まさか○広さんが、マーラーやブルックナーならいざ知らず、よりによってショスタコーヴィチをやりたいなんて、誰も予想していませんでしたよ。ほんと、○広さんにはいつも驚かされることばかりです。
 ま、別に私は嫌いな曲ではありませんし、やりがいがあるので楽しみなんですが、一つ問題がありました。それは、この曲の中には普通のフルートやピッコロだけではなく、アルトフルートを使う個所があるのですよ。アルトを使うところがあると。かつて、そんな曲をやったことはありました。それはホルストの「惑星」。ただ、その時には私の手元にその楽器があったので、すんなりそれを使いましたが、実はそれは借り物で、殆ど私しか使う人がいないということで、私が持っていたものでした。その後、事情が変わって、私はアルトを吹くような機会はなくなったので、それを持ち主に返してしまったのですよね。ですから、それをまた貸してもらえるように交渉しなければいけなかったのです。
 その「アルトフルート」というのは、こんな楽器です。
 普通のフルート(手前、ちょっと「普通」じゃない楽器ですが)より長く太く、完全4度下の音が出ます。つまり「C」の指で吹くと「G」の音が聴こえるという楽器です。この曲では、第2楽章の後半で、3本のフルートパートが「タン・タン・タカタカ」と延々とコードをカットして、バス・クラリネットのソロのバックを務めているときに、その最低音をアルトが「G」まで出しています。
 その「持ち主」というのは、「仙台フルートの会」という団体です。最近はちょっと足が遠のいていて、いったいアルトはどういうことになっているのか分からなかったので、まず知り合いのAさんにそのあたりを聞いてみました。そうしたら、すぐに返事が来て「楽器はBさんのところにあるはずだけど、今は仙台にはいない」ということが分かりました。これはちょっと焦りました。仙台にいないのでは、借りられるかどうかは分かりません。でも、こちらも連絡はすぐについて、今は仙台のCさんが持っているということが分かったので、まずは一安心。でも私はそのCさんとは面識がなかったので(というか、全然聞いたことのない名前)、もう一度Aさんに頼んで連絡先を教えてもらい、直接メールをしたら、「フルートの会の例会の時に持って行くから、取りに来てください」という返事がもらえました。よかった、よかった、これで間違いなく貸してもらえるでしょう。
 その例会がきのうあるというので、さっそく行ってみましたよ。かつて、会ではよく使っていた広い練習室に入ったら、そこには3人の人が丸くなってアンサンブルをやっていました。Cさんも、そこで実はずっと知っていた方だと分かりましたよ。めでたく楽器を受け取って、お礼を言って帰ろうとしたら、「せっかくなので、アンサンブルをやっていきませんか?」と言われました。「いえいえ、そんな〜」と一応断ってはみたものの、実はこれは想定していたことでした。まあ、人数があまりに少なかったのが想定外ではありましたが、結局アルトの入った四重奏に編曲したドビュッシーの「小組曲」の楽譜を渡されて、3年ぶりに触ったアルトで、初見で全曲吹いてしまいましたよ。
 今日になって、なんだか足部管でカチカチ音がするので調べてみたら、キーの先のフェルトがなくなっていたので、新しいのを付けてやりました。そういえば昔Gisキーのフェルトも直したっけと、懐かしさに浸っているところです。色んな人の手に渡って、やっと私のところに帰ってきてくれたんですね。楽器は、人間と違って決して私を裏切ったりはしないんですね、なんて。
Aventure Number : 2357 date : 2014/12/1


今日の禁断 ホテル


 土曜日にイベントが控えているために、前々からその1週間前などはさぞや忙しいことになるのでは、と思っていたのですが、いざ来てみるとそれほどのこともありませんでした。これもひとえに、きっちり予定を立てて、それにしたがってやるべきことをしっかりやってきた賜物なのでしょう。考えてみたら、私が発行している「かいほうげん」が、予定通りに出なかったことはありませんでしたから、そんな経験がここに来てしっかり実をむすんできた、ということなのでしょう。異論はあるでしょうが。
 というわけで、当面ニューフィルの練習もないので意外と時間に余裕が出来てきましたから、今年中にもう1回は出しておきたいその「かいほうげん」の準備なども、ボチボチ始めることにしてみましょう。まあ、今回はネタはいっぱいありますから、紙面が埋まらないということはまずありません。逆に、定期演奏会など、あまりに写真などが多すぎるので、どの程度まで使うか、という選別に逆に苦労するのではないかという気がします。
 それと、週末には角田第九の本番がありますから、それもたくさんの写真が入手できるはずです。実際に私が行って撮ることはできませんが、先日組織された「仙台ニューフィル写真チーム」のスタッフによって、必要なものは全て揃うことでしょう。すでにその前哨戦として、仙台での練習の模様を撮ったものまで頂いていますからね。
 そのデータが入ったSDカードは郵便で届いたのですが、それはまだ使うのでしょうから、コピーをしたら送り返そうと思いました。ただ、それを封筒に入れるとあまりに小さいのでちょっと不安になり、その辺に別のカードを買った時に入っていたディスプレイ用のケースがあったので、それに入れて送りました。ちょうど封筒にピッタリのサイズだったので、これなら安心です。
 それは、もちろんそういうスペーサーとしての用途としか考えていなかったのですが、それを受け取った「写真チーム」のメンバーが、私が「32GB」のカードを送って来たと勘違いをしてしまいました。確かに、そんな表示がありますね。ですから、写真をそのぐらいたくさん撮ってくれ、というメッセージとして、これを受け取ったそうなのです。いや、いくらなんでもそんなには・・・。ちなみに、その32GBのカードはハイレゾ録音用のメディアでした。これでも、24/192だと6時間半しか録音できません。
 その他にも、なにかネタになりそうなものはないかと、ちょっとネットで「仙台ニューフィル」を検索してみました。たまに、演奏会の感想なんかが書いてあるブログなんかが引っかかることがあるんですよね。ま、そんなものを実際に使ったことはありませんが。今回も、別に特別なものはなく、Wikiで「仙台ニューフィル」があったと思ったら、それは「仙台フィル」だったのでがっかりしたぐらいでしたね。でも、なぜか私の職場のWikiは出来ているんですよ。
 しばらく見ていくと、「アマオケの演奏を評価するスレ」というのが見つかりました。これはご存知、「2ちゃんねる」という口にするのも忌まわしい掲示板サイトですから、どうせまともなことが書いてあるわけがない、とは思いましたが、一応「仙台ニューフィル」がどういうシチュエーションで書きこまれているかが気になったので、一応チェックです。そうしたら、それは
    仙台市民響は熱い演奏だがキズがある。
    ニューフィルはそこそこうまいが、熱くない。
 というものでした。まあ、そんなもんですよ、2ちゃんねるなんて。やっぱり見るんじゃなかったと、後悔するばかり。
Aventure Number : 2358 date : 2014/12/3


今日の禁断 チャイコフスキー


 急に寒くなってきましたね。ついに市内でも雪が降ってきましたよ。これが今年の初雪ですが、例年より遅いんですってね。なんか、全然そんな気がしないのはなぜでしょう。明日やあさっても寒そうですから、大河原の「角田第九」のリハーサルと本番に行く方は、くれぐれも雪道には気を付けてくださいね。
 私は、そんな演奏会をさぼって仙台に残ります。
 そこで「フォアグラのソテー山芋と甘長唐辛子を添えてトリュフのソース」とか
 「真鯛と帆立貝のポワレバターソース」とか
 「牛フィレ肉のローストおろしぽん酢と胡麻だれをお好みで」とか
 締めに「デザートブッフェ」とか、いろいろおいしいものをたくさん食べて、過ごす予定です。
 でも、普段はそんなご馳走ばかりを食べているわけではありませんよ。この時期だったらやはりコンビニのおでんでしょうね。でも、この間、いつも買っているところとは別のコンビニの前を通ったら、こんな旗があったので、ここのは買うまいと思ってしまいました。これ「まずい」って読めますよね。
 そんなことをやっている間に、もう来週には次の演奏会に向けての練習が始まります。「名曲コンサート」なんて言って油断してたら、結構大変な曲だったので、必死にさらっているところです。前に「私の担当は楽」みたいなことを書きましたが、とんでもないことでした。聴いていて簡単そうに思えても、実際に吹いてみると侮れない曲ばかりなんですよね。ほんと、「ミレドレ・ミレドレ」みたいな簡単なフレーズが全然吹けないのですから、いやになってしまいます。
 ですから、他の曲をさらおうと思ったら、パート譜は手書きでこんな感じ、
 もう、これを見ただけでやる気がなくなってきます。まあ、こちらに取り掛かるのは、まず自分のことをしっかりやり遂げてからですね。
Aventure Number : 2359 date : 2014/12/5


今日の禁断 タムロン


 やっと終わりました。私にとっては、今年最大のイベントが。
 私の娘は、去年の今頃入籍して、自宅を出て行きました。その1年ぐらい前に「会ってもらいたい人がいるんだけど」というベタなセリフを聞かされたので、「とうとう来たか」という思いでしたが、その「会わせたい人」を交えて最初に食事をした時に、「お嬢さんと結婚を前提にお付き合いさせていただいているものです」と、これもベタなセリフを大真面目に語る姿に、なんか「これ、いいんじゃない?」という気がして、その「人」がすっかり気に入ってしまいました。今時珍しい、とても素朴な青年なんですよね。
 当初は、別に式を挙げることは考えてはいなかったようですが、いつの間にか式場を見つけてきて、「12月6日に決まったよ」と電話を寄こしました。別に異存はなかったので、即決定、でも、あとで確かめてみたら、この日は「角田第九」の前日だったのですが、まあ、たまにはニューフィルよりも家族を優先してもいいでしょう。
 まあ、それからなんやかんや、親として必要な用意は全部整えて、きのうは朝早くから車で式場に向かいます。私はともかく、愚妻の留袖の着付けが時間がかかるんですよね。そこで、スタッフの出迎えを受け、背の高い男性スタッフが「今日のお式のご案内をさせていただきます」と名刺を差し出しました。顔を見てすぐに、なんかその人に以前会ったことがあるような気がしていたのですが、名刺の名前を見て、それは確か以前ニューフィルでチェロを弾いていた人と同じ名前だと分かりました。その人は、一旦愚妻を案内して引き下がったので、今度来たら確かめてみようと思いました。そして、次に、「お父様のお着替えは30分後になります」とか言いにくると、そのあと「もし違ってたら申し訳ないんですが、確かニューフィルで・・・」などと聞いてきましたよ。やっぱり気が付いたのですね。なんか、こういうところでこういう立場の人が知り合いだったなんて、とても微妙な感じですね。お互いに。
 でも、ちょっとしたことでも質問しやすかったので、なにかと便利でしたよ。そのたびに、彼は普通のスタッフの口調でまじめに返してくるので、面白いですね。披露宴が始まって、両親の「お仕事」である、お客さんにお酒を注いで回るような場面でも、いつの間にか横にいて新しいビールを渡してくれたりしましたよ。ということは、この披露宴の場にはニューフィル関係者が「三人」もいたということになりますね。もう一人は、娘の大学時代の友人、受付までやってくれていました。
 私は、なんと言っても「新婦の父親」ですから、しっかりモーニングを着てちょっとさびしそうに末席に座っているというのが定番の姿なのでしょうが、やはりせっかくの機会なので写真を撮りまくることにしました。ただ、いかにもミーハー的にお客さんを差し置いて最前列で花嫁の晴れ姿を撮る、などというのはいくらなんでもみっともないので、用意したのがこのレンズです。18mm-200mmという、強烈なズームレンズ、200mmの時にはこんなに長く伸びます
 それは、予想通りとても役に立ちました。ケーキカットなんか、一番後ろからこれだけのものが撮れるんですから、大満足です。これこそ、「ニューフィル写真係」の最大の武器になることでしょう。
 ところが、結局300枚にもなってしまった写真をチェックしてみると、画面左下の同じところに「影」が入っているのが見つかりました。
 レンズの欠陥なのか、とも思ったのですが、さっきの写真のように望遠モードのものには全く見られません。しかも、影が出るのはフラッシュを使った時だけです。ということは、
 こういうところにフラッシュがあるので、レンズの先が影になってしまうのではないでしょうか。そこで、
 こんな風にして、フラッシュを指で上向きにして撮ってみたら、見事に影はなくなりましたよ。そういえば、式の時のプロのカメラマンを見ていると、フラッシュを上向きにして撮っていましたね。これは、直接光を当てずに柔らかい光で撮ることが出来る「裏技」のようですが、これで、この「影」の問題は解決しました。それこそ、ニューフィルのバックステージの写真などはフラッシュなしでは撮れませんから、そのたびに普通の16mm-50mmと交換していたら大変でしたからね。
 披露宴のクライマックスは、なんと言っても「花束贈呈」でしょう。今回は、そのあとに新婦の「手紙朗読」というのがありました。その中には、「お父さん、たくさん写真を撮ってくれてありがとう」というのがありました。確かに、披露宴の間に流れた映像では、私が撮った小さい頃の写真がふんだんに使われていましたね。そのあと「いつも、見護ってくれて、ありがとう」と続いた時、私は号泣モードに入ってしまいました。それからはずっと顔を下に向けているしかありませんでした。いえ、別にその涙は、よくある「娘を手放した父親の悲しみ」とか、そんなのでは全くありませんよ。しっかり私の気持ちを分かってくれていたのだな、という嬉しい思いと、いつの間にこんな素敵な披露宴をセットできるまでになっていたのだな、という驚きが、そうさせたのです。自分の思惑に見事に引っかかって、泣き崩れている父親を見て、娘は隣で「やった!」と思っていたことでしょう。そう、悔しいことに、私はまんまと娘にしてやられてしまったのですよ。
Aventure Number : 2360 date : 2014/12/7

14/12/9-15/1/17