2301(14/8/11)-2320(14/9/18)

今日の禁断 ファンタ

 チンタラ走りながら、全国に被害を及ぼしていた台風もやっと去って、暑い夏が戻って来そうな予感です。こうなってくると、活躍するのは飲み物の自販機ですね。「自販機」というのは、ご存じのとおり「自動販売機」の略称ですが、これほど分かりやすいネーミングもないのではないでしょうか(いつも言ってますね)。なんたって「自動」で「販売」する「機械」ですからね。
 ただ、この機械には大きな欠点があります。確かに販売だけは自動でやってくれますが、それは商品が中に入っている時だけ、お茶やコーラがなくなってしまったら、それを人間が補給しなければいけないのですね。ですから、本当はそこまで出来るようになった時に初めて「自動販売機」と呼ばれることが許されるのではないか、と思うのですが。いや、もしかしたら、そういうのは「全自動販売機」というのかもしれませんね。でも、「全自動洗濯機」だって、洗濯ものや洗剤は人間が入れなければいけないのですから、それでも駄目、となると、「完全自動販売機」でしょうか。「完販機」ですね。そんなものは、少なくとも私のまわりでは見かけません。
 ですから、「自販機」には、商品を補充するという作業が必ず必要になってきます。ただ、今の季節はただ「販売」するだけではなく、「冷やす」ことも必要、となると、今のようなお客さんがたくさん訪れる時には、冷える時間を見越して早めに補給しなければいけません。そこで、この時期には、特に売れ筋のアイテムに関しては、通常1本のカラムしか使わないものを、2本に増やして対応しています。
 
 「カラム」というのは、こんな風に缶やペットボトルを垂直に重ねて収納する部分です。奥に向かって4列、それが横に6列並んでいます。奥の方のカラムは、上で直角に曲がって前に来て、上の方が入口になっています。当然、収納数も多くなります。ただ、そうなると一番下にはかなりの重さが加わることになるので、ペットボトルの場合は前の2列にしか入れることができません。そうしないと、重さでボトルがつぶれてしまいます。いや、このメーカーの○ろはすなどは、特別軽量のボトルですから、これは一番前のカラム以外は使えません。
 そんな制約をやりくりして、その○ろはすと○鷹を、それぞれ一番手前の2本のカラムに収納、在庫を多くして、あまり補給をしなくても大丈夫なようにしておきました。ところが、○鷹を入れておいたカラムが、ちょっと広めのサイズだったので、その中にボトルが引っかかってしまい、落ちて来ないようになってしまいました。これは焦りましたね。こうなってしまったら、中のものを出すことが出来なくなってしまうではありませんか。こうなったら、サービスを読んで、カラムを分解してもらわなければいけません。まあ、一番上のボトルなんかは手を突っ込めば3本ぐらいは取り除けますが、それ以上は届きませんし。
 と、このカラムの外見をよく見てみると、それは「ふた」のようになっていることに気づきました。手で押すと、奥に開いて、その下にあるボトルに手が届くのですね。長年自販機に付き合ってきましたが、こんなことに初めて気づくなんて。ですから、ここから手を入れて、引っかかっているボトルを簡単に取り除くことが出来ました。もうこのカラムは使えないので、もっと幅の狭いところに移しましたから、もう問題は起こらないでしょう。
 その作業の様子は、こんな感じで行われました。もちろん、私がやっていることを自分でカメラに撮りました。こういうのも「○メ撮り」というのでしょうか。
aventure number : 2301 date : 2014/8/11


今日の禁断 コーラ

 世の中はお盆の真っ最中ですが、この期間にはなぜか「休日」ではないのに、多くの会社などは「お休み」になりますね。でも、官公庁や銀行、郵便局などは営業していますから、なにかと便利です。早い話が、土曜日に行われたお盆のイベントではかなりの現金が集まったのですが、翌日それを集計した後は、そのまま銀行に持って行けますし、その時に来た人以外のお客さんに、当日渡した会報を発送する時にも、かなりの量なので別納郵便で送ろうと思えば、きちんとやってますから使えます。そう、今年のお盆は日曜日→現金の集計、月曜日→あて名データの作成と封筒印刷、火曜日→封筒詰めと発送という、かなりハードなことになっていました。なんたって、郵便物はほぼ1000通ですから、あて名印刷だけでほぼ丸1日かかってしまいますからね。
 その、きのうのこと、いきなり墓地の真ん中に救急車が現れたりしたので、なにごとが起こったのかと行ってみましたよ。そうしたら、お墓参りに来たおばあさんが、腕に包帯のようなものを巻いて座っていました。なんでも、お線香に火を付ける時に、その火がシャツに燃え移って、やけどをしてしまったみたいですね。それを見ていた、交通整理に来ていたガードマンの人が、通報したのでしょう。そのお婆さんは、最初はショックで倒れてしまったそうですから。
 そして、今日になったら、やっとお天気も回復して久しぶりに暑くなりそう、こんな日には自販機の、特にお茶が売れやすいので、ぜひとも待機していなければいけないのですが、新しく出来た家族と一緒に愚妻の実家までお墓参りに行くことになっていたので、まあ、出来るだけ早く行って、お茶が売り切れる前にはまた戻ってこようという予定で、持ち場を離れることになってしまいました。
 朝早く出掛ければ、まあ、お昼過ぎには戻って来れるだろうと思っていたのですが、実は私はこの時期に実際にその実家に行ったことがないので、交通事情などはあまり把握できていませんでした。渋滞はあるだろうけど、まあ多寡が知れているだろうと、ちょっと甘く見ていたのですね。ところが、実際に三陸道を走ってみたら、最初の頃こそ快調に進んでいたものが、あるところで完全に流れが止まって、本物の「渋滞」にハマってしまいましたよ。この道路は「高速」とは言っても、まだまだ対面通行の上下2車線のところが残っています。今まで4車線だったものが2車線に変わるところで、その渋滞は発生していました。ところが、そこの走り方が、なんだか理不尽なことになっていました。私は、いずれこちら側に収束される走行車線を走っているのですが、追い越し車線が空いているのをいいことに、どんどん走って行った車が、合流点で「割り込み」を行っているのですよね。こちらは真面目に走っているのに、ずっと先まで走って行って強引にそこに潜り込もうとする車には、本当に腹が立ちます。私だったら、そういうのが横から迫ってきたら車間を詰めて絶対に入れさせないのですが、なぜか、前の方では簡単に「割り込み」を許しているのですね。これが、県外ナンバーなどで、こんな風に車線が少なくなることを知らないでたまたまそうなったんだったら分かりますが、明らかに割り込むことを目的で追い越し車線を走っている車が大半ですから、やってられません。
 そんなわけで、行く時には予定の倍近くの時間がかかってしまいましたよ。それからお墓参りやら、親戚の家への顔出し(新しい家族の紹介)などを軽くすませ、帰ってきたらすぐさま自販機のチェックです。そうしたら、見事に○鷹が全部なくなっていましたね。やはり、行きのロスタイムがきいていたのでした。
aventure number : 2302 date : 2014/8/13


今日の禁断 ナノックス

 今度買った○ITACHIの洗濯機は、無事に動き始めました。
 マニュアルにはいろいろ面倒くさいことが書いてあったのですが、とりあえず必要なところだけを読んで、実地に使ってみれば、すぐに使い方はマスター出来ます。それは、15年前に買った今までの洗濯機とほとんど変わっていないように思えます。まあ、基本的な機能はもう完成されているのですから、そのあとにやることと言えば細かい修正だけでしょうから、使い方もそんなに変わることはないのでしょうね。そんな細かいところは、たとえば洗い方などに現れていました。今回はふたの一部が透明になっていて中の様子を見ることが出来るので、そのあたりの違いをつぶさに観測できます。なんだか、3通りぐらいの「技」を使って、バラエティ豊かな洗い方を展開しているようでした。
 でも、一番変わっていたのは、洗濯開始と終了を知らせるブザー音でした。前はただ「ピッ、ピッ」だけだったのですが、これはメロディが演奏されています。それも、開始と終了で別のメロディという芸の細かさですよ。どちらもモーツァルト、開始の方はハ長調のピアノ・ソナタ第1楽章の冒頭(ド〜ミソ、シ〜〜ドレド)ですし、終了は有名なトルコ行進曲のソナタの第1楽章の変奏曲の主題です。それ以外に、終了10分前にも、これはただの「チャララッ」という音が流れます。
 まあ、最近はみんなこんな風にメロディで知らせるのが主流になっているみたいですね。除湿機で水タンクが一杯になると、伝バッハの「メヌエット」が鳴りますしね。まあ、それで少しでも家事のストレスが癒されるのなら、いいことなのではないでしょうか。しかし、そこにはとんでもない落とし穴がありました。洗濯機の終了音に、なんか違和感があるのですよね。よく聴いてみると、こんなメロディになっていました。
 いったい、原曲のどこを聴いたらこんな風になるのか、とっても不思議なのですが、これに気が付いてしまうともう気になって仕方がありません。これを作った人たちは、誰一人として疑問を持ったりはしなかったのでしょうかね。
 マニュアルを読んでみると、どうやらこのメロディは他のものも洗濯、いや選択出来るようでした。そこで、それを試してみたのですが、こちらはなんともイライラするような音列だったので、これだったらこの間違ったモーツァルトの方がまだマシだ、と思えてしまいましたね。でも、この音を聴いて育ったお子さんが、いずれピアノのレッスンに通うようになった時に、このイ長調のソナタをやらされて逆に違和感を覚えることはないか、と、どうでもいいような心配をしてしまいます。
 まあ、これはそれほど罪のない間違いでしょうが、ネット上ではこれ以上の間違いが平気で横行していて、まさに野放し状態なのですからたまりません。実は、きのうの「おやぢ」では、ブリュッヘンが亡くなったことを受けて、急遽リリンクのネタを持ってきたのですが、手元に資料がなかったのでとりあえずWikipediaを見てみたら、そこには「リリンクは満80歳の誕生日を持って指揮活動を引退した(原文のまま)」と、堂々と書いてありました。確かに、バッハ・アカデミーの音楽監督を辞めたのは知っていたので、とうとう指揮活動も辞めてしまったのか、と思って、一応そんな感じで原稿を仕上げました。しかし、念のために、と、CDのプロフィールをきちんと読んでみたら、そこには「80歳になって、要職は辞任したが、指揮活動と教育活動はまだ続けている」とあるではありませんか。いやあ、危ないところでした。へたをしたら、このWikiのデタラメを拡散してしまうところでしたよ。ここから何かを引用する時には、きちんと裏を取ることが絶対に必要です。というか、ひところ「お一人○円ずつ寄付してください」とか騒いでいましたが、こんなものにお金を払う人なんか誰もいませんよ。
aventure number : 2303 date : 2014/8/15


今日の禁断 ニッサン

 丸々2週間ぶりのお休み、とりあえず、急に入った演奏会のために、と、近隣の迷惑にならないように窓を閉め切って練習してみようと思いました。ただ、私の部屋にはエアコンがないので、そんなことをするとこの時期は室温が思いきり上がってしまいます。まあ、週末は今までとはうって変わって秋のような気候になっていたので、少しはマシかな、と、練習を始めます。
 ところが、やり始めてみると、それはそんな甘いものではないことはすぐに分かりました。もう10分も吹いていると汗が噴き出してきて、アンブシャーがめちゃめちゃになってしまいます。それよりも、やはりこの暑さはたまりません。それでも、一応全曲はやってみようと吹き続けていると、なんだか気分が悪くなってきましたよ。これはもう早々に引き上げるしかありません。夏場は、冷房のきいた職場でしか、本格的な練習は出来ないことを再確認です。
 仕方がないので、体力を付けるためにおいしいものでも食べようと車で遠出です。せっかくですから、その近くの市民センターに行ってチラシとポスターを置いてくることにしましょう。あちこち回っている間に、結局6ヶ所に行けたので、これは大収穫、あとほんの少しで、私の担当は終わりそうです。
 街に行った時には、プレイガイドにチケットがあるかどうかをチェックです。もう、チラシにある販売所では全てのところでチケットが入手できるようになっているので、ぜひそちらでお求めください。ただ、○ワイに行った時に、チケットはあるのにポスターも貼ってないし、チラシも置いてないようだったので、一応係の人にきいてみたら、ニューフィルの分はまだ先なので、もっと最近の演奏会のチラシが前に置いてあって、それが終わってそれをどかした時に、初めて見えるようになっていました。なるほど、そういうことだったのですね。あまり早く持って行くと、こういう扱いになってしまうのでしょう。ポスターも、ですから、今貼られているものが終わったら、順次張り出されるようになるのでしょうね。
 別のプレイガイドでは、末廣さんが指揮をする9月の仙台オペラ協会の公演の安いチケットがまだ残っていたので、買ってしまいましたよ。もちろん、2日間の公演のうちのあとの方、来年春のニューフィルの演奏会で共演するSさんがコンスタンツェを歌う方の日を買いました。
 街では、もう一つのものをチェックしてきました。実は、Facebookでこんな写真(Nさん、お借りしました)がアップされていたのですが、これらがいったい何を表しているのかがいまいち分からなかったので、それを実際に販売している店員さんにきいてきたのですね。
 夏の風物詩をモティーフにした季節限定商品なのだそうです。「金魚」はすぐ分かりますけど、後の2つが、「花火」だったり「蚊取り線香」だったり、なかなかこれというものが思い浮かばないのですよね。その答えは、「金魚」は正解、残りは「蛍」と「波紋」ですって。確かに、そちらの方が情緒がありますかね。ただ、この波紋は同心円ではなくスパイラルになっているのが、変ですね。
 そして最後は近所のスーパーで食料品のお買いもの。駐車場に停めた車の隣に、なんと「リーフ」がありました。確かに、最近街中でもよく見かけるようになっていますから、実際にこの「電気自動車」を買って乗っている人というのは、少しはいるのですね。でも、私にはこれがそれほど「地球にやさしい」ものではないようにしか思えないのですけどね。車そのものは電気で動くので、まあ「無害」かもしれませんが、その電気を作るためには、相変わらず「地球にやさしくない」ことが行われているのですからね。おそらく、エネルギー効率から言ったら、一旦電気に直すより、直接内燃機関を動かした方がずっとロスが少なく、結局は「地球にやさしい」ような気がするのですが。いや、それよりも、「電気を作るためには原発を動かす必要がある」という身勝手なロジックがまかり通ってしまうことの方が、恐ろしくはないでしょうか。
 そもそも、「節電」が叫ばれているこの時代に、こんな電気をバカ食いするツールを使おうという気には、私はなれません。
aventure number : 2304 date : 2014/8/17


今日の禁断 リファイン

 お盆のころはかなり涼しくなったのに、また暑さが戻ってきてしまいましたね。なんとも蒸し暑く、職場で窓を開けていると夕方には蚊が中に入ってきたりします。でも、最近の蚊はなんだか元気がなくて、簡単に手でつぶせるぐらいに運動能力が低下していませんか。でも、やはりつぶしたりすると、すでに血を吸ったあとだったりして、手に血のあとが付いたりするのはなんだか嫌な感じです。そこで、久しぶりに蚊取り線香などを焚いてみたら、見事に近くには寄って来ないようになりましたね。ただ、なんせ蚊を殺せるぐらいの成分が煙の中には入っているのでしょうから、それを人間が吸って大丈夫なわけがありません。長い時間焚いていると喉がダメになりそうなので、ほんの3センチぐらい燃やしたらやめにしました。
 そんな嫌なお天気ですから、冷房完備の練習場はありがたいもの、もう、その冷え具合は分かっていますから、こんな暑い日でも羽織るものを持って出かけます。
 先週はお盆休みでしたし、その前の週はパート練習だったので、久しぶりのニューフィルの全体合奏です。少し早目に行ってみたら、もうすっかり椅子並べも終わり、人もだいぶ集まっているようでした。と、Sさんが寄ってきて、「思いっきり短くなったっちゃね〜」と冷やかしていきます。そう、実は日曜日に、あまりに髪が伸びすぎたのでカットに行ってきたのですが、いつものように「伸びた分だけ」切ってもらったはずなのに、いつにも増して短く切られていたことに、帰って来てから気が付きました。切ってもらっている間は、鏡を見てもかえってまだ切り足りないような気がしていたのですが、分からないものなんですね。確かに、耳の上あたりがいつもに比べてスースーするような気がします。それを目ざとく見つけて、感想を述べてくれたのでしょう。この美容室は、今まではカットの前後に2回シャンプーをしていたのに、日曜日には終わってからの1回だけになっていました。経費節減なのでしょうか。そろそろ別なところに行った方がいいのかもしれません。
 久しぶりに吹いたラフマニノフやエルガーですが、私はこの休みの間には、ピッコロこそポイントを忘れないようにたまに吹いていましたが、フルートでは全くこの2曲は吹いてはいませんでした。別の曲の練習をしていたのですよね。ですから、さぞやボロボロになっているだろうと覚悟していましたが、意外とすんなり吹けたのでまずは一安心。ここまでにある程度きっちりさらってありますから、少しぐらいさぼっていてもそれほど退化はしないのですね。とは言っても、まだまだヤバいところはあるので、これは週末の指揮者練習までにチェックをしておかなければ(その前に本番が!)。
 練習だけではなく、いろいろ仕事もたまっていました。いつの間にか配布用のチラシがなくなっていたので補充しようと思ったら、まだ行っていないところの分を取ったら、もう殆ど残っていませんでした。つまり、お願いした人たちは、みんなきちんと持って行ってくれていたのですね。これで、チラシに関しては今回もほとんど残さずにばらまくことが出来そうです。
 あとは、先の練習予定の確認(パート練習の部屋割とか)とか、バタバタやっていたら、肝心なことを忘れてしまったことに、今気づきました。入団してから2ヶ月経って、もう正団員に承認してもいい人がいたのに、委員会で承認してもらうことに気付かなかったのですよね。あまりに練習から遠ざかっていたので、これもまだずっと先のことだと思っていたのでした。「休み明け」は、なにかと調子が出ないものです。
aventure number : 2305 date : 2014/8/19


今日の禁断 オリンパス

 このところ、毎年胃の内視鏡検査を受けています。まあ、ある意味年中行事という感じで、どこも悪いところがないことを確認してまた1年間を暮らす、というおまじないのような感じです。ですから、7月1日にいつもの検査を受けた後に、医師から「軽い食道炎が出来てますね。逆流性食道炎です」と写真を見せられた時には、かなり動揺してしまいました。確かに、そこには白い斑点のようなものが写っています。「いや、食道炎とも言えないほど、軽〜いものですからね」ということで、とりあえず薬を飲むように言われました。しかしそのあと、「ちゃんと治ったかを確認したいので、1ヶ月半後にもう一度見せてもらえますか?」と言ってます。ちゃんとケアしようという気持ちは分かりますが、そんなにすぐにまた内視鏡検査というのは、ちょっと憂鬱ですね。まあそれはいいのですが、そのあとカルテに書き込んだ言葉が、ちょっと引っかかりました。そこには「1ヶ月半後に再検査。治癒していない時には生検」とあるではありませんか。「生検」と言えば、私の認識では「患部がガンになっていないかを確かめるために、そこの組織を切り取って行う検査」です。ということは、その「食道炎」はガンである可能性があるので、もう1度内視鏡検査をしてくれ、ということなのでしょう。そこでまだ炎症がなくなっていなければ、その部分を内視鏡で切り取る、という手順なのでしょう。
 実は、私の身内にも、同じ病院で胃ガンが見つかり、別のところで手術を受けたことのある人がいます。今ではすっかり元気になっていますが、やはり手術は大変でしたから、正直あんな思いはしたくないな、という気がします。まあ、最近は腹腔鏡を使って簡単に出来てしまうようですから(その身内もそれでした)、なにも心配することはないのでしょうが、その間は確実に今やっていることが出来ないようになりますから、それも面倒くさいですし。
 それからは、毎日「パリエット」を1錠ずつ飲むことになりました。ただ、そもそも食道炎と言われても自覚症状は全くないものですから、薬が効いているのかどうかも分かりません。というか、前は全く意識しなかったお腹のあたりのちょっとした感覚の違和感のようなものが、とても気になるようになってしまいました。もしかしたら、この軽い圧迫感のようなものが、その「初期のガン」なのかな、などと思いだすと、もう気が滅入ってしまいます。決して表には出しませんが、この時期、私の精神状態はかなりのストレスにさらされていました。
 そして、きのうが、その再検査の日でした。私にとっては、まさに「運命の日」という感じです。いつもは時間通りに始まるのですが、きのうに限ってなんだか混んでいて、なかなか呼ばれません。それも、不安が募ります。それで、やっと呼ばれたと思ったら、それは前もっての問診、看護婦さん(死語)が、カルテの内容と、今日の検査の確認です。私が今までの経過を話して、「食道炎が治っているかどうかを検査します」と私が言うと、「お薬が効いているといいですね」と言ってくれました。くーっ、なんて優しいんでしょう。でも、そんなことを言ってもらっても、それは気休め以外のなにものでもないのですよ。
 それからまた少し待たされて、いよいよ検査です。もう、ちょっと前にやったばかりですから、検査そのものは楽勝、一番苦労する喉の麻酔を口の中に貯めておく作業も、ばっちり決まったので、痛みは全く感じません。内視鏡の本体を胃に向けて挿入した医師は、目的の場所に着くなり「お薬が効いたねえ、きれいになってるよ」ですって。いやあ、これで救われました。やはりただの食道炎だったのですね。もう薬を飲む必要もなく、いつも通りに生活できるようになりました。 
aventure number : 2306 date : 2014/8/21


今日の禁断 バラバ

 今日は、長い一日でした。というか、これを書いている時点で、もう「明日」になってますね。
 本来、今日はニューフィルの指揮者練習の1日目でした。ところが、数週間前、たしか3年前でもうお役御免となったはずのさる教会の音楽部長から、今年は夏に「マタイ」をやることになったのだが、管楽器が揃わないのでぜひ出てほしいという連絡がありました。もちろん、その本番はもろに指揮練とぶつかっているので、即断るつもりでしたが、その中で「49番のソロをぜひ吹いて頂きたい」というのですね。これには、ちょっと心を動かされましたね。確かに、このソプラノソロのフルート1本で演奏するオブリガートは、フルーティストであればぜひ一生に一度は演奏したいと思っているものですから、そんな機会があればそれを断るのはバカです。まんまと口車に乗ってしまい、いつの間にか指揮練の代吹きの手配を終わらせて、その「マタイ」への出演を承諾していましたよ。幸い、ちょっと外せない「エニグマ」は後半の予定だったので、前半の時間に「マタイ」、それが終わったらニューフィルに駆け付けるという、とんでもないスケジュールが出来上がってしまいました。
 練習は前の日に1回だけ、行ってみたら、管楽器は私一人しかいませんでした。もう一人のフルートは当日しか来れないということですが、それでもフルート2本、まあ、これは前に出た時にも経験した編成ですから、前もっとオーボエのパートも練習して行って正解でした。ということで、オーボエのオブリガートも引き受けて、全部で5曲のアリアのうちの3曲のオブリガートを私が演奏することになってしまいましたよ。もちろん、そのうちの1曲は49番の「Aus Liebe」です。
 そして、本番のリハーサルは10時過ぎから。もう一人のフルートは前にも一緒にやった人で、どこまで出来るかは完璧に把握出来ていますから、極力出来ないところは無視するという方針で、ストレスからは逃れて、自分のパートに集中です。でも、まあ予想以上に頑張っていたので、少しは助かりました。
 お昼ご飯は、こんな感じ、その間にみんなが自己紹介などをしていたら、昔の合唱仲間が私のフルートを初めて聴いて、なんだかとても感心されてたようですね。
 本番はこんな感じ、これも、合唱時代の知り合いがビデオ担当だったので、カメラを渡して撮ってもらいました。合唱がだいぶ人数が増えていたので、なかなか聴きごたえがあったのではないでしょうか。それにしても、この曲をフルートだけで吹くのは無謀です。というか、こんなことを引き受けられる人は、なかなかいないのでしょうかね。私は、念願のソロが吹けたので、もうこれで十分です。いい思い出になりました。
 それが終わって、旭ヶ丘に走ったら、まだラフマニノフをやっている途中でした。もう代吹きの人に任せているので、私は客席で聴いたり写真を撮ったり、こんなこともなければ出来ないことに励みます。
 エルガーは普通に参加です。やはり、こうしてみると、当たり前ですがニューフィルのアンサンブルは素敵ですね。さっきまでやっていたのはいったい何だったのか、という思いに駆られてしまいます。やはり、私の居場所はここしかありません。
 練習後は、恒例の指揮者の歓迎会にも出席しました。翌日のこともあるので、まあ10時ごろにはお開きになるだろうと思っていたら、結局11時過ぎまで盛り上がっていましたね。ほんと、長い1日でした。
aventure number : 2307 date : 2014/8/23


今日の禁断 パガニーニ

 きのうとおとといの指揮者練習の時には、東京では「遠い帆」の上演があったのですね。会場は新国立劇場、大ホールではなく中ホールですが、仙台発のオペラが数年前の「鳴砂」に続いて、この「オペラのメッカ」で上演されるというのは、ちょっとすごいことではないでしょうか。実は、この「遠い帆」の新しいプロダクションをまず仙台で上演した時には、こちらに書いたようにちょっと言葉が聴こえにくかったことが気になっていました。そこで、その中で「ぜひ字幕を付けてください」という提言を行っていたのですね。それは、合唱指揮者の一部の方には伝わっていたようなので、東京ではどうなったのか、気になっていました。それこそ指揮練がなければ東京まで行って実際にその模様を見てみたいぐらいでしたから。
 その東京公演が無事終了し、それに対する記事やコメントがネットに現れるようになると、この「字幕」に関しても情報が得られました。どうやら、東京ではしっかり字幕を使っていたようなのですね。まあ、私の書いたことが、その実現になにがしかの影響があったと思うことにしましょう。まあ、ネットでは「日本語のオペラに字幕が付いて悲しくなった」などという、それこそ「悲しくなる」ような書き込みもあったようですが、これはオペラというものを知らない人の言い分ですから無視しても構いません。この作品のメッセージをきちんと伝えるための方策を講じてくれた東京公演のスタッフには、「よくやった!」と言ってあげたいと思います。というか、字幕付きの「遠い帆」を、ぜひ体験してみたかったものです。
 そういえば、 同じ時に仙台で行われていた橘さんの練習会場には、こんなものがいつの間にか壁にくっついていましたが、これってもしや「字幕機」?
 その指揮者練習、2日目にもエネルギッシュに進められました。まず、ラフマニノフから始まったのですが、今回はちゃんとピアノ・パートを弾く方が用意されていました。なんでも、団員の知り合いの娘さんが音大でこの曲を勉強しているところだったということで、お願いしてあったのですね。いやあ、とても素敵なピアノでした。こんな難しい曲を大学生が軽々と弾きこなせるような時代なんですね。そういえば、私の知り合いだけでも何人かお子さんを外国に留学させている人がいるぐらいですから、今の若い人の音楽的なレベルはとんでもないことになっているのでしょうね。
 ですから、バックのオケはそのピアノを聴きながら、とても納得のいく練習ができました。本来はこういうものなのですから、カラオケだけを汗水たらしてやるのはなんか辛いものがありますが、まあこれは「月に一度の贅沢」ということで、この感じを思い起こしながらひたすらモゾモゾという練習を繰り返さなければいけません。
 実は、前の日にエルガーの練習が始まった時には、橘さんは開口一番「よくぞ、これを選んでくれました」と、「エニグマ」のスコアを捧げ持っていました。本当に好きなんですね。ですから、もう本当に愛情あふれる練習ぶり、とても中身の濃いものになっていました。そして、その夜の歓迎会では、しっかり「今度共演する時には、エルガーの『交響曲第1番』」ということになっていました。それが「伏線」となって、次の日の練習での「エニグマ」では、「こういう部分が交響曲第1番に出てきますから、(次回のために)きちんと練習しておいてくださいね」ということになります。歓迎会に出ていない人たちは、いったいなんのことだろうと思ったでしょうね。このフレーズが、その後いったい何度繰り返されたことでしょう(笑)
aventure number : 2308 date : 2014/8/25


今日の禁断 ゴッホ

 急に寒くなったり雨が降ったりと、もうすっかり仙台の夏は終わってしまった風情です。ほんの数日前までのあの炎天は、いったいどこへ行ってしまったのでしょう。しかし、実はこんな日を待っていました。このところ休みの日にはニューフィルの演奏会のチラシをぼちぼちと「ついでに」置いて来ていたのですが、それらは殆ど市の中心部でしたから、結果的に周辺部の市民センターあたりが残ってしまいました。それらを、いつかまとめて片づけようと思っていても、あんな暑い日にまわるのはいやだったのですよね。今日こそ、絶好の「チラシ配り日和」です。本当は午後になってからゆっくり行こうと思っていたのですが、あいにくその時間には誰もいなくなってしまうので、急遽午前中にミッション開始です。お昼までには帰っていなければいけませんから、許された時間は正味2時間半、それまでに果たして全部行って来れるでしょうか。
 残ってしまった市民センターは、宮城野中央、荒町、富沢の3ヶ所、見事に「宮城野区」、「若林区」、「太白区」の3つの区に別れてしまいましたよ。これを効率よくまわるために考えたコースは、まず、職場から台原経由で幸町まで通っている、出来たばかりで全く渋滞のない道を通り、そのまま宮城の萩大通りに入るというコースです。この道路沿いには宮城野中央がありますし、さらに南下して右折すれば、荒町に出ます、そして、その先を左折すれば、ずっと先には富沢がある、ということですからね。
 そこでまず、何度も行ったことのある宮城野中央を目指しますが、かなり走ったのに右手に目印となる「ピボット」というスーパーが見えません。ハタと気づいてiPhoneのマップでチェックすると、それはだいぶ前に通り過ぎていました。つい、見落としてしまったのですね。仕方なくUターン、ここでかなりのロスが発生してしまいました。でも、そのあとは順調に荒町まで、殆ど渋滞もなく行けました。市民センターさんの応対も、とても親切で気持ちのいいものですから、ちょっと嬉しくなってしまいますし。なんか、最近市民センターの対応が軒並みフレンドリーになったような気がするのですが、これは単なる錯覚なのでしょうか。なんせ、こちらが置いてもらう立場なのにあちらはチラシを受け取ると「ありがとうございます」なんて言ってくれるんですからね。
 それから富沢までは、かなり距離もありますし、少し渋滞気味、目標の地下鉄の駅(終点ですから、地上にあります)に近づくと、その駅前の様子がガラリと変わってしまっているのにびっくりです。工事中だったところが更地になっていて、その先に新しい道路まで出来ていましたよ。危うく、道を間違えるところでした。
 無事、「3区制覇」を成し遂げたところで、今度は川内周辺に向かいます。目的地は萩ホールと博物館や美術館などですが、夏休み中は美術館は確実に混んでいて、車も置けない状態になっているはずですから、ちょっと遠慮していたんですよね。でも、行ってみると、まさかのほぼ満車状態。こんな平日にも、「ひまわり」を見に来る人で、賑わっていましたよ。私は全く興味がないのでそちらはスルーですが。
 そして、そのあとは仲ノ瀬橋を渡って最後の目的地である市民会館へ向かいます。その頃になると、なんだか雨が降り始めました。午前中に行っておいて良かったですね。午後からだったら、確実にずぶぬれになるところでした。しかし、この最後のところで、思いきり不愉快な目に逢おうとは。今までは、やはり市民センターのように本当に愛想よく受け取ってくれていたのに、今日はまず何やら用紙に記入を求められました。そして、「チラシは、30枚ということになってます」と言われ、その場で、持って行った50枚の中から20枚を突っ返されてしまいましたよ。今まではそんなことはなかったのに。なんか、その一連のやり取りが、とても不快感に満ちているのですよね。名札を見ると、いつの間にそうなったのかは分かりませんが、市の職員ではなく、外部の民間のビル管理会社の人間だと分かりました。「民間委託」とは、こういうことなのでしょうか。
 職場に帰ってきたのは12時ちょうど、ミッションそのものは、完璧に終わったというのに。
aventure number : 2309 date : 2014/8/27


今日の禁断 ギフト

 この間、ニューフィルの指揮者練習があった後の飲み会で、いつの間にかアンコールの曲目が決まっていたようでした。同じテーブルに座っていたのですが、指揮者の真向かい、私は隣の人と話していたので、あまり細かい話は聴こえて来なかったのですね。それで、最後に「○と○に決まりました」というのを聴いたような気はしたのですが、まだ結論は出ていなかったような感じでしたので。でも、どうやら楽譜も簡単に手に入るようなので、晴れてその曲に決まったことが、明らかになりました。
 ただ、例によってマニアックな曲なので、一応前もってみんなにきいてもらおうと、私が音源を用意することになりました。もちろん、そんな、私のコレクションとは全然守備範囲が違う曲のCDなんかは持ってませんから、ストリーミングの聴き放題サイトからのアナログ出力をA/D変換してネットにアップ、ということになります。その時に使ったのが、D-100です。非常にもったいない使い方ですが、アナログ入力をそのままmp3で録音すれば、それをアップしてそこにリンクを貼るだけで完成です。
 それが終わったら、今度は来年春の演奏会のメインの曲を同じような手順で試聴できるようなリンクを作らなければならなくなりました。一応チャイコフスキーの「白鳥の湖」(これを「白鳥湖(はくちょうこ)」と略して得意がっている人がいるのには驚いてしまいました)には決まっているのですが、もちろん全曲をやるわけにはいかないので、指揮者と相談した結果、具体的な曲が10曲提案されたのですよね。バレエはかなり有名ですが、個々のナンバーを題名だけ言われても曲がすぐ分かる人はあまりいないはずですから、これも一応音源を用意しようと思いました。いや、私自身が、曲は分かってもそれが正式にはなんというタイトルなのかは、実はほとんど分からないものですから、まず私の知識として必要なことなのでした。
 これだったら、確かボックスで買ったCDの中に全曲盤があったはずですから、それをリッピングすれば簡単だな、と思って探した見たら、確かにそれはあったのですが、かなり古い録音でモノラルでした。しかも、演奏時間がなんだかみんな短すぎます。「ワルツ」なんか3分ぐらいしかありませんから、おそらくかなりカットされているのでしょう。こんなものは使い物になりませんから、やはり頼れるのは○MLしかありません。おととし録音したばかりという、もとはSACDのとても音のいいのがみつかったので、それをリアルタイムで、ということは40分かけてA/D変換です。そして、それのリンクを作ったついでに、QRコードも作ってみました。これはそのまま「かいほうげん」に使えるでしょうから。でも、モニターしながら変換していたのですが、いくら「音が良い」とは言ってもしょせんはAACですから、ハイレゾには遠く及ばない音ですからね。ただ、それをさらにmp3にしたものは、そんなに変わらないんですね。ビットレートを高めにしてありますから、これで十分なんでしょう。このことからも、この音源がそもそも「CD並み」の音ではないことが分かります。
 今週は割と時間があったので、ずっと手を付けていなかった職場の公式サイトも、少し構ってやることにしました。トップページに少し手を加えて、定期的に写真を変えられるようなスペースを作ってみました。こうしておけば、定期的に更新しようという気になるのではないか、という期待を持たせるためです。今始めたことなのに、さも、だいぶ前からやっていたように見せるために、そこから「バックナンバー」が見れるように、ほとんど「でっち上げ」のページまで作ってしまいましたよ。なんか、やっと公式サイトみたいになってきました。
 もう一つ、友人のFacebookに送るために、こんなのも作ってみました。
aventure number : 2310 date : 2014/8/29


今日の禁断 ライン

 もう8月も終わり、こうなると、いくらお天気が良くても、もうすっかり秋の気配が漂ってきますね。今日も愛子方面に行く用事(いえ、花屋さんでのオークション、というか売れ残り品の投げ売り)があったのでがあったので、前に見た「田んぼアート」はどうなったのか、見てみることにしました。これが1ヶ月前、7月27日の写真です。
 そして、これが今日の写真。もう稲の穂が実っていますから、全体の色合いが変わっていますね。でも、まだまだ「アート」は楽しめそうです。
 家にいる時には、前回書いたように、久しぶりに職場の公式サイトを作りなおしてみました。もうサイトは変わっているので前のはどうだったのか比較なんかは出来ませんが、一応トップページのファイルだけは保存してあったので、見ることは出来ます。それはこんな感じ、新しい庫裏が出来たばかりだったので、そこをメインの写真にしてあります。
 そして、それから10年以上経って、震災後の改修工事も終わったということで、写真もそのあたりを使おうと思い、まず、工事に関係した建物が全部入るようなパノラマ写真を撮ってみました。まあ「震災後」というのを印象付けることにはなるでしょうからね。
 当然、パノラマですから写真は横長、それに合わせてレイアウトを考えると、今まで縦に並べていたメニューを横一列にする、というのが落ち着きそうなので、こんな風にしてみました。そして、その下に今までなかったコンテンツを加えた、ということです。ただ、おとといの時点ではこのテーブル枠の素材が別のものだったはずです(と言って、分かる人はまずいないと思いますが)。最初のものはそれなりにカッコよかったのですが、ちょっと不細工、それからもっといいものがないかと素材サイトを探し回って、最終的に決めたのがこれです。
 なんだか、出来あいのブログのスキンみたいですが、まあこのぐらい「軽い」ほうが、最近のネット社会の中では自分を主張できるのではないでしょうか。いや、別に何も主張する必要なんかはありませんが、まあ、ウェブマスターとしての誇り、というか。
 こういうのが出来てしまうと、中身の方も全部変えたくなってしまいます。それこそスタイルシートでも導入していれば、簡単に直せるのでしょうが、作った時にはそこまで考えていなかったので、ひたすら1ページずつ書き直して行くしかありません。まあ、いままでのソースの前後に、テーブルをコピペするだけで、出来てしまいますけど、その他にも細かい手直しは必要になってくるわけです。早い話、昔のサイトは銀塩写真をスキャンしたものですから、とりあえず、ここのシンボルである「マルミガヤ」の写真だけでも最新のものに変えておきたいですよね。
 そこで、パノラマ写真を撮ったのと同じNEX-6で、新しく撮ってみました。アングルはこれがベストです。ただ、電柱は仕方がないとして、その前にある物置がちょっと邪魔ですね。
 そこで、それを消してみます。ちょっと恥ずかしくなるような雑な仕事ですが、まあ、これだけを見た人だったらまず気が付かないのではないでしょうか。
 この素材だと、いままで<HR>で書いていた水平罫線が馴染まなくなってしまいました。属性を変えれば、ベタな罫線にも出来るのですが、それがブラウザによって太さが違ったりしますから、それを画像で置き換えたりと、まだまだやることは残っています。
aventure number : 2311 date : 2014/8/31


今日の禁断 カルメン

 職場の公式サイトの手直しは、一旦お休み。新しコンテンツも準備中なので、いずれそれと合わせて全面リニューアルが果たされることでしょう。しかし、私が「ついでに」このサイトを作った頃には、周りの同業他社でウェブサイトを持っているところなんかありませんでしたね。ところが、今チェックしてみると、まだまだ数は少ないものの、立派なサイトを持っているところがずいぶんあるようになっていました。あまり立派すぎて、私のようなアマチュアが作ったものはなんだかしょぼく見えてしまいます。そう、要は、「プロ」のウェブデザイナーを抱えた「業者」が作ったサイトが、氾濫しているのですよ。でも、こういうのって、作ってはみたけれど更新はさっぱり、というところが良くあるみたいですが、それも使い方次第、なかなかご自分の個性を生かして、素晴らしいサイトを作り上げているところもありましたね。
 実は、私が、やはり「ついでに」作った中学校の同窓会のサイトも、ちゃんと業者に任せたものに替えようという動きがあるそうなのですね。まあ、私としてはそちらの方がありがたいのですが、その時に業者の見積もりというのを聞いてびっくりしてしまいました。ちょっと感覚が違うというか、ほとんどぼったくりのような金額だったのですよ。まあ、それで同窓会としてもなかなか決断出来ないでいるようなのですけどね。相手がなにも何も知らないのをいいことに、好き放題の商売をやっている、と言ったら言い過ぎでしょうか。
 まあ、確かにちゃんとしたサイトを作るには、手間と時間がかかります。ほどほどにしないと、他のことが出来なくなってしまうので、なかば強制的に作業を中断したのですけどね。その「他のこと」というのは、来年の演奏会の使うためのパート譜作りなのでした。最近では、ネットでかなり珍しい楽譜が、スコアだけでなくパート譜まで手に入ってしまいますが、例えばオペラの全曲のパート譜などというものは、簡単には手に入らないのですよね。そこで、仕方がないのでもうPDになっている版がボロボロになったようなスコアから、それぞれのパートのパート譜を作るようにと、パートリーダーにスコアのコピーが渡されたのですよ。どのように作るかは各自に任されているのですが、私の場合は現物をそのまま切り抜いて貼り付ける、というやり方にしました。なんせ、かなりいい加減なスコアなので、読みとれないところをへたに直したりするとさらにわけが分からなくなりそうですから、いっそ現物をそのまま編集しよう、ということです。
 ただ、それを実際に、紙を切って貼り付けるようなことは、さすがにやりません。あくまで、スキャンした画像を、画像ソフトを使って切り抜いたり貼りつけたり、という作業を行うわけです。なにしろ、元のコピーが斜めになってたりしますから、そんなのもまっすぐにしたり、全体のバランスで配置を変えたり、なんてことを、実際に紙と糊を使ってやるのは大変ですからね。
 半日仕事をして、全部で4曲あるうちの2曲が出来上がりました。その「ハバネラ」と「セギディーリヤ」は、たった2ページに収まってしまいました。後の2曲は、おそらく3ページずつになるはずです。途中でスコア自体が間違っているところなども発見、これだから、実際にやってみないことには分からないことがたくさんあるのでしょう。
 出来上がったパート譜は、CDを聴いて間違いがないか確かめます。そこまでやったからには、私が自分で吹いてみたいと思うのですが、もう一つの方も吹いてみたいし、果たしてどうなることでしょう。そういう「ローテーション」を決めるまでが、一番ストレスがたまる時期です。
aventure number : 2312 date : 2014/9/2


今日の禁断 ナクソス

 昨日の「おやぢ」で取り上げた「展覧会の絵」のスコアは、なかなか興味深いもので、現行のブージー版とはかなり異なっている部分があるのは、書いてある通りです。ただ、非常にややこしい話なのですが、あそこに譜例を挙げて違いを指摘した部分は、共にブージー版の「旧版」、つまり、1942年のポケットスコアでは今回のブライトコプフ番と同じ形になっているのですね。それが1953年の改訂で「訂正」されたものが、現行の楽譜として広く使われているのです。ですから、「現場」ではすでに長年にわたってどちらを選ぶか、という選択肢が提示されていたことになります。
 そんな「現場」の最近のものに、ついこの間行われた仙台ニューフィルのライブ録音があります。それを聴いてみると、「プロムナード」では「Eフラット」(→音源)、「サムエル」では「ダブルシャープ」(→音源)になっていました。つまり、片方は「ムソルグスキー」、もう片方は「ラヴェル」の楽譜に従っているという、折衷的な形ですね。おそらく、これがCDなどを聴く限り現在では最も一般的なやり方なのではないでしょうか。
 その、「サムエル」での「ダブルシャープ」から、オリジナルに忠実な「シャープ」に直したのは、この編曲を委嘱したクーセヴィツキ―でした。ブージー版の「新版」に掲載されている写真で、それがはっきり分かります。
 そのクーセヴィツキー自身が、ボストン交響楽団と1930年に録音した「世界初録音」の音源、こちらで聴くことが出来ます。当然、「サムエル」は「シャープ」になっていますね。それはこちらで聴けます(→音源)。ところが、「プロムナード」では、こちら(→音源)のように、ラヴェルが直した形で演奏しているのですから、なんか不徹底。というか、あくまでムソルグスキー(もちろん、原典版のピアノ譜)に忠実にということだと、そのほかにも直す必要のあるところは山のようにあるのですけれどね。
 ただ、そのような違いを、単に使っている楽譜の違いということで片付けるのは、かなり危険です。指揮者や、場合によってはオーケストラのメンバーが、故意に楽譜を変えて演奏しているということが、この曲の場合はあるみたいですからね。仙台ニューフィルが最初にこの曲を演奏した時には、指揮者の末廣さんの指示で、ラヴェルが付け加えた小節を全てカットしてましたからね。今にして思うと、あれはいったい何だったのか、という気がします。
aventure number : 2313 date : 2014/9/4


今日の禁断 クラシカ

 久しぶりに、夏が戻って来たようないいお天気になりました。この際だからと、毛布なんかも洗濯したら、もう、普段と違って、お昼前にはすっかり乾いてしまいましたよ。そこで、おいしいパンでも食べたくなって、タウン誌に広告が載っていた新しいパン屋さんに行ってみようと思いました。
 地図の通りに走ってみると、目印の「やまや」までは問題なく行けたのですが、その先にあるというそのお店は全く見当たりません。地図では「やまや」のすぐ隣のように書いてありますが、実際はもっと離れているのだろうと、かなり遠くまで行ってみたのですが、それらしいお店は見つかりません。もう一度「やまや」まで戻って、再度、眼を皿のようにして探しますが、ありません。もうつぶれてしまったとか。でも、いくらなんでもと思い、電話をしてみたら、確かに「やまや」から少し行ったところの、「お寿司屋さんの裏」にある、と言うではありませんか。確かに、お寿司屋さんはありましたが、まさか、そんなところにあったとは。
 道路からは、その寿司屋の陰になっていて、この建物は全く見えませんでした。
 ところが、実はこんな看板があったのですね。しかし、これは仙台の方から走って来たのでは絶対に見えない向きなのでした。
 そんな「辺鄙」なところにあるパン屋さんですが、外装も内装もとことん「イギリス風」に凝った作り方で、とてもいいセンス。パンもなんだかおいしそうなので、少し買ってみました。
 そのうちの、これが「ピーチ・カスタード・パイ」です。とてもふんわりしていて、パンというよりは殆どケーキでした。あっさりとした味で、とてもおいしかったですよ。
 パン屋さんは愛子だったのですが、それから今度は向山に向かい、愛宕神社に行ってみました。ちょうど3ヶ月後にこちらにお世話になるものですから、まあその下見といった感じでしょうか。いや、実はここには一度も来たことがなかったので、単なる観光でもあったのですがね。高い山の上にある神社で、ものすごく長い石段を登って行かなければ行けないのですが、ちゃんと車で行ける急勾配の道がありました。途中にはかなり大きな駐車場もあります。
 そこから先も車は入れるのですが、一応「関係者のみ」みたいな感じだったので、遠慮して歩いてみます。
 なかなか立派な神社で、観光客らしき人が数人訪れていましたね。まあ、これで様子は分かったので、一安心です。
 石段を歩いて来た人がくぐる石造りの鳥居を見てみると、なんだか笠木の下の「貫」と呼ばれる部分の石だけ色が変わっています。というか、真新しい石が使われています。
 おそらく、これも青葉神社と同じように、震災で倒れてしまったものを、修復したのでしょう。笠木のつなぎ合わせの部分もちょっと削れてますね。
 さっきの愛子からの帰り道に、落合市民センターがあったので、そこにもチラシとポスターを置いてきました。これで私のノルマは全て達成しました。そこで、オプションとして今まで行ったことのなかった施設を開拓してみようと思いました。目に付けていたのは、この前会議で使った、駅前の「エル・ソーラ仙台」。図書館などもあって市民センターと同じような施設、という印象がありましたから、図書館や市民センターであれだけ気持ちよく受け取ってもらえているのだから、まず大丈夫だろう、という心づもりでした。ところが、対応した職員の態度は、なんとも冷たいものでした。「この施設の趣旨から言って、定期演奏会のようなもののチラシを展示することはできない」というのです。耳を疑うような言葉です。どうやら、何か社会的に有益な活動でなければ、チラシなどは置いてもらえないようですね。おそらくここでは、「市民の自主的な活動のPR」という、どこの市民センターでも担っているはずの役割は、そのようなご大層な「使命」の前にはネグレクトされてしまっているのでしょう。その態度からは、こんなに賃料の高いところに居を構えてふんぞり返っている、という印象しか、受けることは出来ませんでした。とても悲しいことです。
aventure number : 2314 date : 2014/9/6


今日の禁断 スダチ

 いよいよ秋たけなわ、サンマ漁の水揚げのニュースなどが聞かれるようになって、スーパーの店頭にもお目見えするようになりました。でも、今年のサンマはなんだかずいぶん高いですね。最初のうちはまあ「初物」ですから、そんなもんだとは思っていても、いつまで経っても1尾300円近くなんて恐ろしい値段が付いていては、到底手を出すことはできません。
 でも、それも徐々に下がって来たようで、きのう行ったスーパーではやっと100円代のまっとうな価格が見られるようになったので、一安心です。
 そこで、さっそく買ってきて、焼いてみることにしましたよ。
 そういえば、ガスレンジを新しくしてから、サンマを焼くのはこれが初めてとなります。今までのレンジと違って、火力が強すぎるので調整が難しいんですよね。有名な定義山の三角あぶらげはデパ地下でも売っているので、よく買ってきて、それを軽くあぶって食べているのですが、それをこのレンジでやろうとすると、火力の調節にとても神経を使います。ちょっと油断していると焦げてしまって、せっかくのあぶらげが台無しになってしまったり。
 それでも、まあ、こんな感じに焼けました。ちょっと皮が汚くなってしまったのは許して下さい。
 初物のサンマ、とてもおいしく頂きました。
 サンマが食べられるぐらいですから、もはや夏は終わっているというのに、東京あたりではなんだか夏の昆虫で大騒ぎしていますね。私の職場にもその昆虫はたくさん生息していて、夕方になると開け放している窓から中に入ってきて、油断をしていると刺されてしまいます。この間なんか、のんびり腕の上で血を吸っているものですから、たっぷり吸わせておいていきなりつぶしたら、あたりが血だらけになってしまいましたよ。でも、今のところ熱が出てくるような気配はありませんから、私が宮城県で最初の患者になることはなかったようです。
 でも、本当のところはどうだかわからないのに、あの騒ぎ方は異様ですね。本当は、もっともっと危険なものがあるというのに。
 なんにしても、私たちはこういうことがあるとこぞって大騒ぎをしたくなるような人種なのでしょう。今だと、およそテニスなんかには何の興味もなかったような人が、やはり大騒ぎしているようですね。一番おかしかったのは、官房長官あたりが「ぜひ優勝してほしい」と言っていたことです。この人の発言は、それこそ「花子」のラジオ放送のように、「日本国」の公式な立場を明らかにするものなのですから、まさに「日本のために優勝してほしい」と言っていることになりますからね。戦争でもないのに「お国のために」戦ってくれ、と言っていることと同じなのですよ。なんと恐ろしいことを、と思うのは、私だけでしょうか。というか、そう言われ続けて、結局予選リーグで敗退したチームもありましたけどね。
 ですから、全米オープンの決勝は、淡々とテレビの生放送を見るつもり。なんたって、我が家ではWOWOWが見れますからね。準決勝あたりは変な時間だったので見ませんでしたが、決勝は朝の6時からだったら楽々見れますよ。なんでも、これを見るためにWOWOWの加入者が急増しているんですってね。私なんかはアナログ時代、「デコーダー」が必要だった頃からの加入者ですから、なんとなく優越感に浸っていますけど。ほんと、この放送局は、たまにこんなすごいことがありますから、やめたくてもやめられません。
aventure number : 2315 date : 2014/9/8


今日の禁断 エフエム

 竹内まりやの新しいアルバムがリリースされましたね。今日はその発売日ですが、私のところにはすでに昨日のうちに届いていました。それはネット通販で買ったものですから、当然発送したのはその前、お店にはいったいどのぐらい前に入荷しているのでしょうね。まあ、そんな感じで、「発売日」などはあってないようなものですね。だけど、それは決して口に出してはいけないという「お約束」が、社会にはあるのですよ。
 そういうお約束には、色んなところでお目に書かれます。そのニューアルバムのプロモーションで、アーティストの竹内まりやは、この発売日の前後に合わせて全国を駆け回り、各地の放送局でラジオ番組などに出演することになります。もちろん、それはかなり前から始めていることで、この日に合わせて一斉にオンエアさせるために収録されているのですね。彼女ぐらいのビッグネームだったら、そんなことなんかしなくても、楽々売れるのではないか、と思うのですが、そうもいかないようですね。それこそ、少し前までの演歌歌手のように、地道にレコード店をまわって、繁華街のお店ではカラオケをバックに新曲を歌う・・・・いや、そこまではさすがにないでしょうが、ほとんどそれに近いようなことが行われているのでしょう。なんせ、今はCDのような「フィジカル」な媒体は、とんと売れなくなっているようですからね。
 昨日も、練習に行く時の車の中で、そんな、少し前に収録されたようなインタビューを、ローカル番組の中で流していました。番組のDJと、ゲストである竹内まりやとの対談、という形ですね。そこでまずDJが、「今日は、ようこそいらっしゃいました」と、型どおりの挨拶を行います。それに応えてゲストは「こちらこそ、お招きいただいてありがとうございました」と、返します。これが、そんな「お約束」の典型的な形ですね。実際の話、ラジオ局が、新しいアルバムを出そうというミュージシャンを「お招き」することなどはあり得ません。全てはミュージシャンのサイドが手をまわして、各地の放送局に「出させてもらう」ために働きかけ(そのためには、なにがしかの対価も提供されるのでしょう)、そこで出来上がったスケジュールに従ってミュージシャンがその番組に出演、そこでアルバムの中の音源を流しつつ、毒にも薬にもならないことをしゃべる、というのがプロモーションというものなのですからね。しかし、あくまで聴いている人には、放送局がその大物ミュージシャンを「招いた」というように思わせなければ、身も蓋もありませんから、さっきのような挨拶になってくるのですね。
 つまり、そういう「ゲスト」が出演する時には、それは100%アルバムやらコンサートの宣伝のために「招かれた」ということになるのです。今のラジオ局(テレビ局でも「バラエティ」と呼ばれている部分)では、番組の大半が、そんな「宣伝」で埋め尽くされています。それを、普通は何も気づかないふりをして聴き流す「お約束」が、やはり社会の中ではしっかり出来上がっているのでしょうね。私は、竹内まりやは大好きなアーティストですが、そんな「お約束」にどっぷりつかって「お仕事」をしているのを見ると、とても悲しい思いに駆られてしまいます。もうこの世の中は、単にアーティストとファンとの間の暖かい心の交流だけでは成り立たないものになってしまっていることに気づかされるからです。
 その竹内まりやがゲストだったラジオ番組では、彼女が「達郎の母親の実家が仙台なんです」と言ったら、DJは本気で「それ、本当ですか?」と聞き返していましたね。このDJも、実はミュージシャン、仙台在住のミュージシャンでそんなことも知らない人がいるなんて、信じられません。それより、せっかく「お招き」したのですから、そのぐらいは前もって予習しておくことが、こういう「お芝居」を続ける時の最低のマナーでしょうが。いや、あるいは「知らない」と言ったのがフリだったりして。世の中、さらに手が込んできてます。
aventure number : 2316 date : 2014/9/10


今日の禁断 ゲリラ

 いやあ、きのうはひどい目に遭いました。一部はFacebookにアップしたのですが、帰宅する時が大雨のピークとなってしまい、家へ帰るための道路がことごとく冠水していたために、車では家に帰ることが出来なくなってしまったのですね。地図を用意しましたので、それに沿ってその一部始終を。
 普通の帰宅ルートは、@からEまでの水色の経路です。まあ10分もあれば着いてしまう距離ですね。ただ、雨の降り方は尋常ではなく、もうその途中でかなりの水かさがある、まるで川のようになっている道路状態だったものですから、なんだか恐ろしくなってきました。この先、果たして進めるのだろうか、どこかで、水があふれていて、そのまま動けなくなってしまうのではないか、とかね。幸い、そこを過ぎると、まず普通のアスファルトがちゃんと見える道になったので一安心。ところが、その先の地図では赤い道路と交差している交差点で、なんだか前の車が先に進めないようになっていて、すごい渋滞、やっと交差点が近付いて先を見ると、どうやらAの部分がかなり水かさが増していて、車が通れない状態になっているようです。実は、ここはよくそういう水たまりになりやすいところで、いつかも危うく水没しかけたほどでした。こんな雨では、ある意味当然ですね。でも、その先は大丈夫なはずですから、そこでUターン、今度は黄色いルート沿いに大回りをして、反対側から行ってみようと思いました。しかし、こちらもBの交差点が近付くにつれて、前の方で続々Uターンしている車がいるようでした。見ると、そこにはテープが張られて通行止め、その先はまるで川のようになっているのが見えました。これではとても先に進めませんから、もう車で帰るのはあきらめて、どこかに車だけ置いて歩いて帰ることにしました。この近辺では、高台にある市民センターの広い駐車場だったら大丈夫なはずです。
 そこで、今度は緑のルートでCに向かいます。確かに、そこでは水害には無縁のような感じ、車も置けたので、あとは赤いルートをひたすら歩きます。その途中で見えたのが、さっきの川のようになっていた交差点です。
 遠目ですが、なんだか車が何台か水につかっているみたいなので、iPhoneで写真を撮って、トリミングしてみたら、確かにすごいことになっていました。そのあたりの交差点は、歩道でも水があふれていて、私の靴も完全に水没してしまいましたよ。
 結局、30分近く歩いて、やっと家へたどり着きました。テレビではニュースでこの大雨のこともやっていますが、私がさっき通って来たところのことも、そういう情報がある、ということをアナウンサーがしゃべっていましたね。
 それからしばらくすると、その現場がテレビに流れるようになりましたよ。いったいどうやってそこまで行ったのか不思議ですが、すごいですね。そのBの模様は、全国放送でもたびたび映像が流れていましたね。さらに、Aの場所まで、流れていましたね。そんな、全国規模での災害の現場に、私は立ち会っていたのですね。
 それから2時間ぐらいして雨も小ぶりになったので、また歩いて車を取ってくることにしました。その頃には、AもBも、すっかり水が引いて普通どおりに車が行き交ってましたね。
 次の朝、マンションの管理人に話を聴いたら、なんでもDの交差点でも通行止めになっていたようですね。ということは、仮にBが通れていても、そこでまた引き返すことになっていたのでした。なんともすごいことになっていたものです。
 あとで振り返れば、冷静に判断できますが、実際にそういう現場に出会うと、先のことが全く分からないことにとても不安になってしまいます。それで判断を誤って変なことをやる人も出てくるのでしょうね。「吉田調書」ではありませんが。それが人間というものなのですから、そういう生き物は、そもそも原発などを扱ってはいけないんですよ。それが3年半前の経験の最大の教訓だったはずなのに。
aventure number : 2317 date : 2014/9/12


今日の禁断 サリエリ

 昨日と今日は、仙台名物の「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」の開催日です。秋晴れの下、屋外で演奏しているおびただしいバンドやグループを聴きながら歩き回る、という、人気のイベントですね。ところが、今年は昨日も今日も、お天気が芳しくありません。いや、しっかり青空は出ているのですが、それが急に黒い雲に覆われてものすごい勢いで雨が降ってくるという、ゲリラ豪雨に見舞われてしまっっていました。
 昨日は、そんな話をニュースで聴いただけでしたが、今日は、午後からオペラ(モーツァルトの「後宮」)を見に行く予定があったので、その前にちょっとア・アペラなどを聴いていました。ここはちゃんと屋根のあるところですから大丈夫でしたが、その頃他のところでは急に降った雨の対応に追われていたのでしょう。このグループは知人の知人の知人という間柄なので聴きに来たのですが、メンバー全員がソロを歌えるという実力派でした。なによりも1人でベースとヴォイパ、そして張りのあるソロにハーモニーと、全てのパートを完璧にこなせるような人が集まっているのですから、すごいですね。ちょっとハーモニーが甘かったのは、ご愛嬌。
 そこから、オペラの会場の県民会館までは、普通は10分も歩けば着いてしまうのですが、今日はその通り道をふさいでライブが行われているので、歩くだけでも一苦労、ちょっと面白そうなところは立ち止まって見てしまったりしますから、なかなか目的地にはたどり着けません。実は、この公演はキャストを変えて2日間行われるうちの、明日の分を買ってありました。ところが、おとといになってニューフィルに、ここで指揮をする末廣さんから招待状が届いているという案内がありました。そこで、別のキャストの今日の分をありがたく頂くことにしていたのです。そのチケットの現物は、受付で名前を言えばもらえるのだということになっていましたが、果たしてちゃんと用意してあるかは、行ってみるまで分かりません。
 ところが、行ってみると、招待券の受付には、ベルモンテ役のJ先生が普通の格好で立っていました。今日は出番ではなかったんですね。そこで、「〇〇さん(私のこと)、チケット探して上げますよ」と言って、私宛の封筒を渡してくれました。無事、席に着くことが出来て、開演を待っていると、隣にはニューフィルの人があと3人、まとめて用意してくれたのですね。
 「後宮」は、何度も放送の映像やDVDやBDのパッケージで見たことがありますが、「生」でステージを見るのは初めてです。ジンクシュピールなので、今回のプロダクション(仙台のカンパニー)はセリフは日本語、アリアはドイツ語で歌って日本語字幕が付くという「ハイブリッド」版です。それで、演出は、というと、なんと指揮の末廣さんがご自身で演出も手掛けていました。すごいですね。演出のプランはごくオーソドックスなものですが、末廣さんはセリフにも工夫を凝らし、あちこちに末廣さんらしさがちりばめられた楽しいものとなっていました。あまり詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうので、明日聴く人のためにこの辺で。
 プログラムにも、やはり末廣さんらしいエッセイが載ってましたね。これはなかなか面白かったのですが、別の人が書いた「曲目解説」の中には、こんな間違いが堂々と掲載されていました。
 筆者は仙台の大学で教鞭を取られていたこともある音楽学者ですが、ちょっとこれはおそまつですね。そもそも、「パイジェッロ」の没年が間違ってますし(本当は1816年)。
aventure number : 2318 date : 2014/9/14


今日の禁断 ヘリコプター

 三連休の後半は、なんとオペラを2日続けて見る、というものすごいことになっていました。私は最初から2日目のキャストを聴きたかったので、早々とチケットを買ってあったのですが、ご存じのように間際になってさる筋から招待券が頂けるという「うまい話」が舞い込んできたものですから、喜んで恩恵にあずかることにしましたよ。なんせ「後宮」は大好きなオペラですからね。そこにもってきて、今回の公演はセリフ役のセリム以外のキャストは全て日によって違うという、究極のダブルキャスト、つまり同じオペラを、全く別のキャストで2日連続楽しめるいう、めったにないチャンスだったのですよ。
 ま、とは言っても、METやコヴェントガーデンのように、世界的な歌手が集まっているわけではありませんから、そこは少しは加味する必要はあるでしょうね。「楽しむ」というよりは「苦しむ」ことがあるかもしれませんし。
 結果的には、2日間にわたって見たのは、やはり正解でした。まさに一長一短ですが、1日目にちょっと?と感じたロールが、次の日になったらとても素晴らしかったり、あるいはその逆で、2日目は少し落ちるな、とか、勝手なことを言いながら充分に楽しませていただきました。私の中で一番ウケたのは、1日目のペドリッロです。とても「声楽家」とは思えないような体型と風貌で、全身から「笑い」をふりまいていました。それだけではなく、「歌」がものすごくうまいのですよ。いや、歌手が歌がうまいのは当たり前のはずなのですが、なぜかこの人の場合は、それがものすごいことのように思えてしまいました。
 オスミンも、芝居は二人ともとても様になっていて、存分に楽しめたのですが、こちらは「歌」に関してはちょっと満足には程遠い状態でした。いや、これはまさにないものねだり。このロールは、ものすごく低い音が出せないと本当の味は出ないのですが、そんな低音を出せる人なんか、日本にはほとんどいませんし、ましてや仙台で見つかるわけもないのですからね。
 オケは、1日目と2日目では全然違って聴こえました。これは、聴いた場所の違いです。1日目は1階の後の方で、普通にステージにいるオケを聴く分には何の問題もない席なのですが、オケピットの前の覆いのせいで、ヴァイオリンの音が全然聴こえてきませんでした。それが、2日目の、自分で買った思いきり安い3階席だと、そのヴァイオリンがちゃんと聴こえてくるのですからね。ホルンなども2日目の方が「当たって」いたようですし。
 もちろん末廣さんは全曲暗譜、それで全ての歌手のキュー出しを完璧にやっているのですから、本当にすごいですね。その上に演出までやっていたのですから、なんという。「一の蔵」とか「藤崎」といったギャグも、見事に決まってましたね。でも、そのセリフが、なんとも間延びしていて流れの悪いものでしたね。これは、「劇団四季」なんかでも感じたことですから、どうしようもないのかも。
 ところで、今日は朝早く眼科に行って「手術」を受けてきました。いえ、網膜細胞の移植とか、そんな大げさなものではなく、虹彩にレーザーで穴を開けるという、ほんの5分ぐらいで終わってしまう簡単な手術なんですけどね。言ってみれば、「眼のピアス」でしょうか。これをやっておくと緑内障の発作などを予防出来るというのですが、身近な人で何人も受けていたので、先週の定期健診の時に勧められたら即やってもらうことにしてました。今日は右目、来週は左目です。ほんとに痛くもなんともない手術ですが、レーザーを当てるたびに、目の中で「ジュッ」という音がして、不気味でした。
 終わったらそのまま帰れるのですが、虹彩を広げる薬のせいで瞳孔が開かなくて、暗いところに行くと右目だけ暗くなる、というのが変でしたね。鏡で見てみたら、見事に瞳孔の大きさが違ってましたっけ。
aventure number : 2319 date : 2014/9/16


今日の禁断 トルコ

 「後宮」の話は、まだまだ尾を引きます。このオペラはよく聴いていたものですが、実際に楽譜を見たことは「序曲」以外にはありません。それは実際に演奏したことがあるのですが、フルート奏者はピッコロと持ち替えで1人しか必要ではありませんでした。それが、この間の2日目にオケ・ピットが見渡せる席で木管をつぶさに観察していると、フルート・パートには2人座っています。確かに、最初の頃はピッコロとフルートは一緒に演奏するところはありませんから、1人でも大丈夫のはずなのに、と思っていると、フルートが2本の曲が出てきましたが、その時にはオーボエ・パートがお休みでした。ということは、おそらくこの曲が初演された頃には、フルートとオーボエを持ち替える人が2人と、ピッコロが1人、という編成だったのでは、という気がしてきました。確かに、例えばト長調のフルート協奏曲では、1、3楽章はオーボエ2本だけなのに、第2楽章だけフルート2本ですから、これは間違いなく持ち替えです。ハ短調ミサでも、1曲だけフルートが出てきますが、これもオーボエ奏者の持ち替えであることは明らかですし。
 と、納得しかけたのですが、第2幕になると、フルートとオーボエがともに2本、というのが出てきました。こうなると、やはりきちんと2人ずつ用意されていたのでしょうか。さらには、その幕の最後のあたりの「バッカス万歳」では、それにさらにピッコロが加わります。仙台フィルさんはフルート・パートは2人のままでしたが、あとでスコアを見てみたら、そこは本当は3人必要なところでした。これは、何か特別な理由があったのでしょうね。誰か、その辺の事情に詳しい方は教えてください。
 スコアを見て驚いたのは、ピッコロはなんと「G管」という指定があったことです。これも、本当はどんな楽器なのか、知りたいものです。確かに、序曲では下のCまで(もちろんinC)書いてありますから、これはいったい何なのだ、と思っていたのですが、たしかにG管だったら楽に出せる音なのでした。ネットには、こんな写真がありました。
 ところで、今回の「かいほうげん」は、Fさんにお願いしてあったJAOのレポートも届き、今度の指揮者練習の時には発行出来るように作成中です。いや、実はもう殆ど出来上がっているのですが、新入団員のうちの一人だけ、まだ写真が撮れてなかったので、それを撮る必要がありました。その最後のチャンスが、今日の練習日だったのですね。しかし、木曜日ということもあって、その人は欠席でした。となると、写真が掲載出来なくなってしまいますが、実はこの方は以前にもニューフィルに入っていたので、探してみたら最初に入団した時の写真が見つかりました。仕方がないので、その15年前の写真で我慢していただくことにしましょう。
 いや、そんな写真なんか撮っているヒマもないような、今日はあわただしい練習でした。というのも、1曲目の「レオノーレ第3番」は私は降り番なので少しゆっくり、しかし、まあギリギリ音出しには間にあうぐらいの時間に行ってみました。演奏しなくてもいろいろ準備があるものですから。そうしたら、オーボエの人が、フルートの人が急に来れなくなった、とあわてていました。私のところには何も連絡がなかったのに、とiPhoneを見てみたら、1時間前に出したメールがやっと届いていました。こういうことが良くあるんですよね。しかも、他の人はみんな遅れるというので、その、ものすごいソロが入っているパートを吹くのは私しかいませんでした。もう本当にぶっつけ本番、でも、なんとかそのソロも無事に乗り切ることが出来ましたね。でも、その緊張感は大変なものでしたよ。
 練習が終わる頃に、つい最近団内でご結婚された方のお子さんが、無事誕生というニュースが伝えられました。いやぁ、絶妙のタイミング、これで写真でも手に入れば、「かいほうげん」のトップを飾ることが出来ますよ。ほんとに、こればかりは発行寸前まで油断が出来ません。
aventure number : 2320 date : 2014/9/18

14/9/20-14/10/28