2241(14/4/11)-2260(14/5/19)

今日の禁断 タモリ

 前回の新田さんネタ2件、いずれもカタが付きました。まずは5月の駅コンについてです。この催し物では、今までは必ず本番前にはゲネプロを公開する「公開リハーサル」というものが行われいていて、その予定がきちんとチラシにも印刷されていたのに今回のチラシにはそれがなかったので、いろいろ大変なので廃止になったのだろうな、と思っていました。ちょっと本番の時間帯だと聴きに行くのが難しいのですが、このリハーサルだったらなんとか抜け出せたので、ちょっと残念。なんせ、公式の広報ツールであるチラシに載っていないのですから、普通はなくなったのだと思ってしまいます。
 でも、もしや印刷ミスかもしれないと(確かに、ウェブサイトでは去年はとんでもないミスを犯していました)、当事者、つまり新田さんご本人にFacebook経由で問い合わせてみることにしました。そうしたら「分かったら連絡します」みたいなお返事だったので、あまりあてにしていなかったのですが、今朝になったら「公開リハーサル、あります」と、時間まで書きこまれていましたよ。なんという素早い対応。さっそく、ニューフィルのFacebookページにもその時間を付け加えておきました。それと、実は来週の指揮者練習に出す予定で、次の「かいほうげん」を鋭意製作中なのですが、そこにもチラシを載せていたので、それにもきちんとリハーサルの時間を書きこんでおきました(ちなみに、この紙面は新入団員紹介のページなのですが、出来るだけチラシの面積を広く取ろうとしたために、ものすごいレイアウトになっています)。なんにしても、これで今年も写真を撮りに行けることになりました。
 もう一つの件は、プロフィール写真は確かにニューフィルとのリハーサルの時に撮られたものであることははっきりしたのですが、あの会場で撮った私の写真とは、服装が違っていたという点でした。これは、私の勘違い。実は、本番前日のソリストも交えたリハーサルも、同じ会場でやっていたことに気付かなかったのです。これも、新田さんの「ソリスト合わせの時」という書き込みで、思い出しました。それで、もう1度探してみたら、ちゃんとありましたよ。下が、私が撮った写真。同じ藍染のシャツでしょ?

 赤い矢印と、赤丸とが、それぞれ同じチェロケースですね。実は、この赤いケースがその前のリハーサルの時も写っていたので、それに惑わされてしまったのですね。これで、気になっていたことは全て解決しました。
 それとは別に、もう一つ気になることもありました。先週の土曜日に放送された「世にも奇妙な物語」を、能年玲奈と榮倉奈々という、私の2大アイドルが出るということで録画しておきました。あとで、この二人以外のパートは飛ばしてみようと思っていたのですね。でも、最初にノーマークで木村文乃という3人目のアイドルまで出てきたので、結局全部見てしまいましたよ。そうしたら、一番最後の「復讐病棟」という話が、なんだか前にどこかで見たことがあるような気がしてきました。いや、本で読んでいたのかもしれません。エンドクレジットで確認したら、「原作/清水義範」ですって。それだったら見覚えがあって当然です。彼の作品は全て読破してますからね。でも、このドラマのエンディングが、ちょっとこの作者らしくありません。そこで、原作を読んでみようと思ったのですが、なんせ短編ですから、そのタイトルが分からないと、ちょっと厄介です。でも、八方手を尽くして、なんとかこれにたどり着きました。22年前に出た文庫本です。
 読みなおしてみると、確かにドラマではかなり余計なことをやっていましたし、肝心のことが抜けていました。これでは、ただの「奇妙な」お話で終わってしまいます。原作ではもっと深いところでの葛藤が描かれていましたからね。 
aventure number : 2241 date : 2014/4/11


今日の禁断 タワレコ

 最近、他の人のブログやFacebookなどで表示されているバナー広告で、なんだかえらく親近感のあるアイテムが目につくことがあります。デジカメとかCDとか、私が興味を持ちそうなものが的確にそこに登場しているのですね。広告などは一斉に発信されるものなのでしょうから、これはみんなが見ていることになるのでしょう。ということは、世の中はいまや私の趣味に追いついてきている・・・?
 などと、最初はそんな妄想にふけったものですが、もちろんそんなことはありません。これは、私のブラウザ履歴を吸い上げて私の好みを察知、それに合わせて、他人のブログの中に私のブラウザだけで表示されるようにカスタマイズされた広告を掲載する、という高度なプログラムなのですね。「リターゲティングバナー」というのだそうです。例えば、こんなところが、そういうことを行っています。
 まあ、「カスタマーの要望に的確にお応えする」というような意味合いをもって、こんなものが作られるようになっているのでしょう。確かに、なにも知らなければその効果は絶大です。実際、こんな、私にとってはとても馴染みのあるアイテムが、私とはなんの関係もない人のブログの中で紹介されていたのですから、驚いてしまいますよ。要は、私が何度もこのページにアクセスしていたから、それを私の「お気に入り」と察知して、私のブラウザの中に「お勧め品」として表示されている、というだけのことなのですがね。もちろん、「criteo」さんは、なぜ私がそこにアクセスしていたかという理由までは分かりませんから、こんな間抜けなことをやってしまっているのですけどね。なぜ「間抜け」なのかは、私のFacebookを見れば分かります。あ、もちろんプライバシー設定上、「お友達」にならないと見れませんが。
 ネットの力はこれほどまでのものになっていたのかと感心しつつも、正直、こういうことはあまり気持ちいいものではありません。私が何に関心を持っているかなどということはいわばプライバシーの範疇ですから、それを見ず知らずの組織の宣伝戦略のために使われるというのは、はっきり言って非常に不愉快な話です。それとも、こういうことをやれば、見ている人は嬉しがるとでも思っているのでしょうか。確かに、なにも知らないうちは少しは心が動くかもしれませんが、その実態を知ってしまえば、逆にこんなやり方には反感を持ってしまうというのが、ごく普通の人間が抱く心情なのではないでしょうかね。そのあたりを、彼らは完全に勘違いしています。
 テクノロジーとしてのインターネットは、そんなことまで出来るほどに「進化」しています。というか、実際はそういうものだったものが、このように実際に目に見えるようになって、よりその実態がはっきりしてきた、と言うべきでしょうか。そうなってくると、プライバシー設定をかけずにFacebookに書きこむことなどは、恐ろしくて出来なくなります。いや、たとえそんな措置を講じたとしても、実際はどうなのかまでは知る由もありませんが、とりあえず手を打つことは必須です。
 そして、なによりもまずいのが「LINE」であることも、すぐに分かるはずです。なにしろ、スマホの中の「連絡先」がそのまま吸い上げられているのですからね。本人の個人情報が持って行かれるのは、その人の責任ですから構いませんが、ここではLINEとはなんの接触もない人たちのデータまで、丸ごと他人の手に渡ってしまうのですから、とんでもない話です。それに対抗してスマホの使用料が下がる、というのも、ありがたいことには違いありませんが、なんか複雑な心境です。
 ですから、こんな画像には、しっかりフィルターをかけて、個人が特定されないようにする配慮が必要になってきます。
aventure number : 2242 date : 2014/4/13


今日の禁断 フィルハーモニー

 おとといの「N響アワー」・・・ではなくて、「クラシック音楽館」ですか、そこで、待望のオルフの「カトゥリ・カルミナ」と「カルミナ・ブラーナ」が放送されていましたね。「待望の」というのは、こういう曲をテレビでやるというのは非常に珍しいことだからなのです。特に「カトゥリ・カルミナ」の方は、CDは何種類か持っていますが、いまだかつて動く映像で見たことがありませんから、本当に楽しみでした。
 やはり、音だけで聴くよりも映像の方が何倍もインパクトがありました。なんと言っても、面白いのはその楽器編成です。スタインウェイのD型を4台扇状に並べて、その後ろに打楽器奏者が10人以上控えているのですから、これは見ものですよ。楽器はそれだけですから、合唱は木管が座るあたりまで前に出てきて歌います。もっと後ろにはベンチもあるのですが、それは後半の「カルミナ・ブラーナ」でフル・オーケストラが入った時に座るためのものなのでしょう。実際、この作品では合唱は歌いっぱなしですから、ベンチなど必要ありませんし。
 以前から、この「カトゥリ」は、「カルミナ」とよく似た作品だという印象がありましたが、こうやって改めて聴いてみると、ほんとにアイディアは全く同じですね。というか、オルフという作曲家は、かなり限られた素材しか使っていないのではないか、という気がしてきます。もっと言えば、アイディアが枯渇している、と。合唱団のレパートリーとしてはかなりあちこちでそれなりの作品が歌われているようですが、オーケストラに関しては「カルミナ」だけが突出して人気があるというまさに「一発屋」ですね。一応もう一つの作品「アフロディーテの勝利」と合わせて「トリオンフィ」とか言ってますが、本当は「カトゥリ」などはすでに自己再生産の結果だったのでは、などと思ってしまいます。
 しかし、大半の人たちは、そんな珍しい作品を実地に味わう、というよりは、もっと別のことについての好奇心を満たすためにこのテレビのオンエアを見ていたのではないでしょうか。それは、この中で歌われている歌詞についての好奇心です。一体どんな歌詞かというのは、N響の定期会員に配られるパンフレットにその対訳が載っているのですが、それがこちらから見ることが出来ます。39ページあたりに、たくさん「mentula」という単語が出てきます。「O tua mentula, mentula, mentula, mentula.」といった感じですね。これはラテン語で、「tua」は二人称代名詞ですから、「あなたのmentula, mentula....」ということになるのでしょう。まあ、このパンフレットでは、なんか、かわいらしく訳しているようですね。実は、これが、テレビでの字幕ではどのように訳されるか、というのを確かめるためにこれを見ていた、という人が、おそらく大部分ではなかったか、と思えるのですね。そんな興味がなければ、誰がこんな退屈な作品なんか聴くものですか。
 そして、待ちに待ったスーパーが出ました。
 「なに?メントゥラって?」と、だれしもが思ったことでしょうね。うまく逃げたものです。
 しかし、この合唱団は、もう終始楽譜にかじりつきで、ひたすら早口言葉と戦っていた、という感じでしたね。途中で入る笑い声の、なんとわざとらしいこと。一応プロの合唱団なのでしょうが、これだったら今のアマチュアの方がもっときっちりとした「合唱」を聴かせてくれるのではないか、などと不遜なことを考えていました。
 でも、後半の「カルミナ」になったら、エキストラが少し増えたのでしょうか、見違えるように表情豊かな合唱に変わっていましたね。テノールのソリストが、最初に椅子から飛び上がって歌い始めた、ってのがいいですね。ニューフィルで演奏した時のテノールも、歌う前から役になりきってましたっけ。
aventure number : 2243 date : 2014/4/15


今日の禁断 エニグマ

 今回の「かいほうげん」の進捗状況は、いつになくスムーズに進行していました。早め早めにと素材を集めて、もう先週には全ての紙面が一応の完成を見ていたのです。あとは細かいところの手直しをすれば、楽々週末の指揮者練習の時にみんなに配れることになるはずです。ただ、ちょっと気がかりなのが、最初のページの中に占める来年春の演奏会の指揮者の写真の割合が、異様に大きいという点でした。そのページではその演奏会の告知だけしかコンテンツがないので、テキストを最大限ぶち込んでもかなり余白が残ってしまい、いきおい、写真でカバーするしかなかったのですね。まあ、新田さんあたりだったら、1ページ全部を写真にしても充分に持ちこたえられますが、ちょっと普通のおじさんの写真だと、なかなかそういうわけにはいきませんからね。
 火曜日の練習の時に、秋の演奏会で指揮者が使う楽譜の話がありました。その前の技術委員会で何か特別な版を使うのか確認してほしいという声があったのに答えて、団長が問い合わせていたのですね。私は、秋の曲目に関してはそんなに特別なものがあるとは思っていなかったので、すでに簡単に買えるものを入手してありましたが、実際に指揮者が使おうとしているものは、それとは全然違うものでした。まあ、ラフマニノフはBoosey & Hawksと想定内でしたが、エルガーがNovelloだというのですね。確かに、これはちょっとマイナー、やはりイギリスならではのチョイスですね。というか、エルガーだったらNovelloはある意味当然というか。
 ところが、みんなは「ノヴェロってなに?」みたいな顔をしてましたね。確かに、普通のオーケストラ曲でここから楽譜が出ているのはまずありませんから、それは当然かもしれませんが、私の場合はたとえばゴールウェイの曲集とか、モーツァルトの「レクイエム」のドゥルース版などでお馴染みですから、「ああ、あそこね」という感じでしたからね。それよりも、ドヴォルジャークが8番目の交響曲をここから出版したから、この曲が「イギリス」と呼ばれることになったという「故事」は、クラシック・ファンの間ではかなり有名なはずなのですがね。
 ただ、私もその時にはこのドヴォルジャークの件には結びつかなくて、団長に「知ってますか?」と聞かれた時に、「イギリスの楽譜出版社だね」というのが精いっぱいでした。あの時みんなの前でドボルジャークのことを言っていれば、「ほ〜」と言われていたはずなのに、と、残念がっているところです。
 そんな話があったので、ここはちょっと調べてみようと思いました。そこでIMSLPに行ってみると、簡単にNovelloの初版らしきものが見つかりました。さらに、それと同じ版下のリプリントがDoverから出ていることも分かりました。そこで、手元にあった全音版のEulenburgを見てみたら、なんと、それもNovelloと全く同じものでしたよ。つまり、わざわざこんな、おそらく絶版になっているような楽譜を探さなくても、それと同じ楽譜がAmazonあたりで簡単に手に入るんですよ。ついでに、ラフマニノフの方も、全音版は2011年に新しく出たばかりで、それはBoosey版を元にして校訂が行われているのだそうですから、これもそのまま使って何の問題もないはずです。
 ということで、これはぜひみんなにも知ってもらいたいということで、さっきの「かいほうげん」のトップページに使うことにしました。やはり、印刷直前になって新鮮なネタが入ってくるというジンクスは健在でした。そうなると、あとはレイアウトの問題だけです。当然、指揮者の写真は思いきり小さくしなければいけませんから、これで気になっていたことも解決です。
 左が「ビフォー」、右が「アフター」ということになります。
aventure number : 2244 date : 2014/4/17


今日の禁断 リモコン

 数日前の、ほとんど初夏と言ってもいいほどの暖かさは一体どこへ行ってしまったのでしょう。お昼すぎに定期演奏会前の最後の指揮者練習のために愛子の広瀬文化センターへ向かうバイパスを走っていたら、道路わきにある温度計は、「7℃」という表示でしたよ。セーターを着てきたのは正解でした。
 ホールに着いたら、まだ楽器運搬のトラックは着いていないようで、ステージの上はなにもありませんでした。というか、その時点で客席にいたのは3人だけ、だったでしょうか。ちょっと早く来すぎた感じ。とりあえず、私はこの前買った新しいPCMレコーダーのセッティングをしてみることにしました。今まで使っていた「M-10」の後継機として使ってみようと思った「D-100」の、この日が録音デビューとなりました。このレコーダー、「PCM」と言っていますが、実は「DSD」でも録音できるという優れものです。PCMだって、最高スペックの24/192にまで対応できるというので、とりあえずはハイレゾ・データの再生用に使っていたのですね。それで、データの再生能力もきっちりあることを確かめて、いよいよ本来の目的である「生録」に挑戦ということになりました。
 ただ、いきなり何の知識もなしに本番を迎えるのはあまりにも不安ですから、一応マニュアルを読み返してみると、なんだか、録音の際には同じチャンネルで常に2つのA/Dコンバーターが使われていて、片方は12dB低い音量で録音し続けているのだ、などということが書いてありました。そこで、もし入力が過大になった時には、その時点までさかのぼって、その12dB低いデータに差し替えて、適正なデータに修復させるという機能が使えるようになっているんですって。こんなのは、M-10にはなかった機能ですね。それが、「リミッター」と「S/N 100dB」という、2種類の機能なのだそうですが、マニュアルを読んだ限りではどう違うのかよくわかりません。とりあえず今日のところは「S/N 100dB」でやってみましょう。
 ホールの通路の後にあるつい立ての上には、いつものようにたくさんのレコーダーが並んでいます。いや、実はこの他にももう1台のM-10や、iPhoneもあったのですが、撮るタイミングを間違えたため、もう持ち主が持ちかえった後なのでした。
 D-100は、真ん中のひときわ大きいやつ、アップにするとこうなります。
 実は、M-10でも、最高で24/96のPCMで録音できました。ですから、これを買った時には、最初にまずそのスペックで、やはりニューフィルのリハーサルを録音して聴いてみたのですが、そんなにいい音で録れたわけではありませんでした。やはり、マイクがそれなりのものでないと、いくら録音スペックが上がってもそんなに効果が出ないのだな、と、その時は思いました。それもあって、ちょっと大きめですが、マイクはかなりちゃんとしたものが付いているD-100を買ってみたのですね。それでやはり24/96で撮ったものを、今聴き終ったところです。やはり、これはM-10とは次元の違う音でした。録音レベルの設定は適当だったのですが、さっきの「S/N 100dB」のおかげでしょうか、打楽器が派手に鳴っているところでも、何の歪みもなく録音されています。そして、なによりも弦楽器の艶やかさが、今までのレコーダーでは決して聴くことのできないものでした。音だけを聴く分には、これはSACD並みの音です。
 一番聴きたかったのが、「バーバ・ヤガー」の途中で出てくるフルートの1番と2番が同じ音形をつなげるところです。実際に吹いていると、2番のAちゃんの音の方が私の音よりかなり立って聴こえるので、少し倍音を多くして吹いているのですが、それを録音で聴くと、明らかに私の音の方が強すぎます。遠くで聴くと、バランスが全然違って聴こえるのでしょうね。明日はもっと抜いて吹いてみて、どう変わるか確かめてみましょう。
 5時過ぎに来た時に見たのと同じ温度計を見たら、「3℃」でしたよ。
aventure number : 2245 date : 2014/4/19


今日の禁断 リング

 今朝、職場に車で向かっていると、信号で止まったところで交差点の一方通行の表示がスルスルと変わっていきました。ちょうど9時になったので、堤通りと仙石線と並行している狭い道の規制が逆方向に変わったのですね。
 普通は、白い矢印が進む方向を示すのだ、と思うのでしょうが、こういうものを見るとつい「青い矢印」を見てしまうのは、安野光雅ファンであれば仕方のないことです。
 職場では、庭の池の中でカエルの卵が順調に成長しています。もはやみんなすっかりオタマジャクシになって、いきいきと泳いでいました。こうやってアップするとかわいいものですが、実際はこれで池がまっ黒になっているのですから気持ち悪いですね。これの動画をFacebookにアップしておきました。こっちはマジで気持ち悪いですよ。
 そんな春の訪れとともに、ニューフィルの定期演奏会も近付いてきました。この前の指揮者練習の2日目には、まさに「春」そのもののサプライズが待っていましたね。
 なんと、同じオケの同じパート同士のカップルが誕生していたのです。その日の朝一で区役所に行って入籍してきたのだとか。おめでとうございます。さっそく私は、次の「かいほうげん」の表紙を飾るべく、写真を撮りまくることに余念がありません。
 それは、確かに前に出てそのことを告げた団長あたりには文字通りのサプライズだったようで、「いきなり話を聴いて動揺している」というモードでしたが、私はだいぶ前からFacebookでミエミエの書き込みを行っていたのを見ていましたから、全然驚きませんでした。それこそ「長い春」だったんですね。重ねて、お幸せに。
 その練習の時には、前の日に続いてD100でのテスト録音をやっていました。今までM10で録ったのとは全く別物の音だったものですから、ここはひとつ同じ条件で比較してみようと、その2台を並べて同じレベル設定で24/96で録音してみたのです。それと、それぞれの曲で通しをするというので、それも重点的に録音してみなければ。
 しかし、24/96で録音していると、1時間で2GBにもなってしまいます。そうなると、なぜか自動的に新しいファイルに切り替わってしまいます。別に音自体はつながっているので問題はないのですが、これでは何かと面倒なので、休憩時間にはマメにストップさせて、強制的に新しいファイルを作るようにしていました。そうしたら、最後、最も肝心な「展覧会」の通しの前の休憩で、うっかりしてスタートさせるのを忘れてしまいました。チューニングが始まった時、さっきの新郎が客席にレコーダーをセットしに行ったのを見て、それに気が付いたのですね。あわてて席を立って、客席の真ん中まで行ってスタートさせてきましたよ。座るなり、トランペットのソロが始まりましたね。
 そして、帰って来てからモニターです。やはり、D100を聴いてしまうと、M10の音はいかにハイレゾとは言っても全く比較になりません。要は、マイクの違いなんですよね。当たり前の話ですが。
 こうして並べてみると、マイクの大きさは最高位機種(もう販売終了ですが)のD1に匹敵します。
 やはり、M10のこのマイクでは、太刀打ちは出来ないのでしょう。
 その、もちろんD100で録った通しをmp3に落として、ネットに上げてみました。元が良いと、こんな圧縮音源でも結構きれいに聴こえるものですね。
aventure number : 2246 date : 2014/4/23


今日の禁断 ウィスキー

 とりあえず、単なる記録として、この「禁断」を転載している私のブログが、音楽部門のランキングでついに一ケタ、7位となった証拠だけ。
 確かに、このところこの前の長木誠司ネタのエントリーに異常に多くのPVがあったものですから、その影響なのでしょう。こういうネタでランキングが上がるというのは、痛しかゆし。
 さて、もう明日はニューフィル定期の本番ですが、なんとその前日に、あの青葉神社で震災で崩壊した石造りの大鳥居の新設工事が始まりました。だいぶ前から土台の工事は始っていて、「柱」を入れるためのこんな穴が2つ出来ていました。
 そして、きのうの朝、こんな「柱」が運び込まれ、いよいよ組み上げが始まります。
 これは、前と同じ、石で出来た柱ですね。あんな被害があったので、てっきり新しい鳥居は木製になるのでは、と思っていたのですが、予想は見事に外れてしまいました。あの時は幸い誰も下にいませんでしたが、また同じ規模の地震があったらそんな運のいいことばかりではないはず、ちょっと思慮が足らないのでは、と思ってしまいます。
 ちょっと目を離しているうちに、もうすでに1本の柱が立っていました。
 2本目も、危うく立てる瞬間を見逃すところでした。クレーンで吊って、穴の中に入れるんですね。
 これで柱は完成です。
 次に、柱の間の「貫(ぬき)」と呼ばれる横棒を入れます。穴は貫通していないので、まず真ん中の部分をはめ込みます。
 そのままでは入らないので、右の柱の先をクレーンで引っ張って間隔を広げます。
 入りました。
 柱の間にロープを渡して、ラチェットで締め固定します。これが昨日までの作業。
 すぐ、一番上に「笠木」を乗せるのだと思っていたら、まず土台を固定するようです。このコンクリートが固まってから、次の作業なのでしょう。
 ということで、クレーンや高所作業車もいなくなりました。あとは連休明けにでもその先の工事を行うのでしょう。
 ニューフィルの方は、あしたになれば本番です。今までなかった楽器が登場して、初めて楽譜通りの音が聴けるようになりました。降り番の時に、このアングルから写真を撮ってみようと、シミュレーションです。たくさんの人に聴きに来てもらえるとうれしいですね。
aventure number : 2247 date : 2014/4/25


今日の禁断 ドラ

 ニューフィルの定期演奏会が終わりました。とても楽しく終われた演奏会でした。なんたって、入場者数が久しぶりに1000人を超えたのですから。最初のステージから出番だったので出て行ったら3階席まで満席、1階の前の方がすこし空いているだけという状態ですから、一瞬目を疑ってしまいましたよ。
 これは休憩時間に撮ったものですが、ロビーに出ている人がいるので演奏中はこの空席部分がほぼ埋まっていたと思ってください。さらに、次の曲は降り番だったので2階席に写真を撮りに行ったのですが、その時に客席から撮ったのがこれです。
 後で公表された数字は1126人、これは、本当に久しぶりの「1000人超え」ということになります。調べてみたら5年前の橘さんの時の1210人以来でした。HPに数字が公開されるようになってからでは、1位が瀬尾さんの時の1238人、2位がさっきの橘さんと下野さんの2回目が同数で1210人となります。しかし、集計以前の1992年のTCCでは確か1400人台だったはず(トイレに行って帰ってきたら自分の席がなくなっていたという人が実際にいたという状態)ですから、今回は「歴代5位」か、もしかしたらそれ以下ということになりますね。
 とは言っても、今回の入りが殆ど予想を超えていたことは事実です。まあ、最近はちょっと伸び悩んでいたこともありましたから、今回がちょっと「信じられない」と思うのももっともですが、やはりニューフィルのポテンシャルはこのぐらいのものなのだ、と思っていてもいいのではないでしょうかね。ちょっとした要因が揃いさえすれば、間違いなく1000人以上のお客さんを集められるのが、ニューフィルの実力なのだ、ということを肝に銘じて、準備を進めたいものです。というのは、とても恥ずかしい話ですが、お客さんにお渡しするべきプログラムが足らなくなってしまったのですよ。これは絶対に言い訳のできないこちらのミス、これ以上このような事故が起きないように、私も含めて準備にあたりたいと思っています。演奏会でプログラムをもらえなかったお客さんに対しては、お詫びの言葉もありません。せめてもの償いとして、あしたあたりには公式サイトからPDFがダウンロードできるように準備を進めているところですから、お許しください。
 そうなんですよ。たとえ、プログラムが何百枚と余ったとしても、せっかく楽しみにして演奏会に行ったのにプログラムをもらえずにニューフィルに対して失望されることよりはずっとましだとは思いませんか?
 もう一つ、ニューフィルの場合、曲目解説も団員が書いていますが、これを読んでいただくことも、演奏を聴いて頂くことと同じぐらい大切なことではないかと私は思っています。少なくとも、今回解説を書くことを頼まれた私は、そのような気持ちで原稿を書かせていただきました。プログラムはデザインと文字情報とを合わせた一つの作品(デザイナーも団員です)、それと実際の演奏とが一緒になって初めてニューフィルの演奏会が完結する、そんな気持ちで、プログラム制作に携わっていた人間もいるという認識を、ぜひ持って頂きたいものです。
 そんなたくさんのお客さんの前で演奏するのは、本当に充実した体験でした。私の場合、おととしの秋のブルックナーの時には、吹き方にちょっとした迷いがあって、なかなかベストのコンディションを見つけられないままに本番を迎えてしまいました。それ以来、その「ベスト」を求めて試行錯誤を繰り返し、やっと前回のシベリウスで私にとってのあるべき姿を垣間見られるようになり、今回はかなりはっきりした意志でそこまでのコントロールを出来るようになったのではないか、と思っています。その成果を、こんなにたくさんのお客さんの前で披露出来たのが、とてもうれしいことでした。いや、これは、あくまで私自身の感触ですから、お客さんにはどう伝わったかは分かりません。これこそは、自分自身が客席で自分の音を聴かなければ決して分かることではないのでしょうね。でも、演奏後の打ち上げで、団員のNくんが、「『キエフ』で、ベルリン・フィルのパユみたいな音が聴こえてきました」と言ってくれたことは、なににも代えがたい喜びです。こうなったら、自分の中だけでもゴールウェイを目指してやろうじゃないですか(笑)
 と、これを書いている時に、Hさんから「今、届ました」というメールが来ました。郵便受けに入っていたDVDを見て一通り昨日の体験を反芻したところ。そう、これこそが本当の意味での演奏会の「完結」です。
aventure number : 2248 date : 2014/4/27


今日の禁断 ジーニアスバー

 iPhoneを使い始めてから半年以上経って、世の中が暖かくなってくると、今まではコートのポケットの中などに入れておいたものをどこに移そうか、悩むことになります。前の携帯だったらデニムパンツの後のポケットなどに入れていましたが、やはりこんな精密機器をそのような力がかかりやすいところにしまうのは、ちょっとためらわれます。しかし、Tシャツのようなポケットが付いていないものを上に着ている時には、どうしてもパンツのポケットに頼らざるを得ません。ですから、極力力が加わらないような前ポケットに、とりあえず入れておきました。
 この前の日曜日、そんな風にポケットに入れていたiPhoneを取り出して操作を始めると、なんだか様子が変です。ホームボタンをいくら押しても、全く作動しなくなっているのですよ。これは困ったことになりました。アプリを切り替えようと思っても、初期画面に戻らないんですからね。ちょうどそばにdocomoショップがあったのでそこでしばらく待っていると(最近のdocomoは、受付カードを発行してしばらく待っていないと、絶対に対応してくれないようになってます)、受付の前に様子を聞きに来ました。そこで、状況を説明すると、申し訳なさそうに、iPhoneに関しては修理に応じることは出来ないので、Appleストアへ行ってくれ、と言われました。確かに、機種変更した時にそんなことを言われたような気がしましたが、それは冗談ではなかったのですね。えらいことになりました。なんせ、Appleストアなんて市内に1軒しかありませんから、わざわざそこまで行かなければならないんですからね。調べてみたら、全国でも7軒しかありませんよ。まあ、私の場合はそんなに遠くはありませんが、ほんのちょっとそこから遠い殆どの地域の人たちは、一体どうしたらいいのでしょう。
 仕方がないので、その足でAppleストアに行きました。にこやかに迎えてくれたきれいなおねえさんは、これは修理をしてみて、治るものは治し、出来ないものは新品と交換する、と言っています。ただ、その修理の受け付けはすぐには出来なくて、その日だとあと4時間ぐらい待たなければいけないそうなのです。それは無理なので、次の日に予約しようとすると、それをiPhone上で出来るようにApple Storeのアプリをインストールさせられ、そこから予約状況を見て予約させられました。月曜日の12時40分というのが最速なので、そこを予約しました。そのあと、新品と交換する時に備えてデータをバックアップしなければいけないので、その場でiCloudで「同期」という作業をやらされました。そうしておけば、月曜日には新品を受け取ってデータをもとに戻せば、すぐ使えるようになるんですって。
 実は、ホームボタンが作動しなくなっても、設定→一般→アクセシビリティ→AssistiveTouchをONにすると、画面上にホームボタンが現れて、全く同じように操作できるのですよ。まあ、こういうことが出来るのは知ってたのですが、具体的なやり方はネットを見ないと分からなかったので、そこでおねえさんに教えてもらい、何不自由なく使えることになりましたから、ひとまずそのまま持って帰ります。いや、このやり方ぐらいだったら、docomoショップで教えてくれてもよかったはずなのに。
 実は、だいぶ前から、iPhoneの画面が曲がっているような気がしていました。乱視が進んだからかな、もう年だし。で、こんなことになったので改めてよく見てみたら、
 確かに曲がってましたよ。ということは、やはりポケットに入れたせいで、曲がってしまったのでしょうね。やっぱり、5cは強度に問題があったんですね。
 そして、予約の時間に行ってみると、これから中身を開けてみないと修理か交換かは分からないので、2時間後にもう1度来てくれ、と言われましたよ。話が違うじゃないですか。何のための「予約」だったのでしょう。まあ、私は一旦帰って櫻家のランチを食べてきましたからそんなダメージはありませんが、それこそ大河原町あたりからわざわざやって来た人なんかは怒り狂うのではないでしょうか。
 結局、曲がってしまった原因は、別に力がかかったせいではなく、バッテリーに異常が生じて膨らんできたからなんですって。ですから、バッテリーを新品に交換しただけでした。なんで膨らんだんでしょうね。別に、そんないやらしい画像を保存してたわけではないのに。
aventure number : 2249 date : 2014/4/29


今日の禁断 ドヴォルジャーク

 定期演奏会が終わった後の仕事も、ぼつぼつやり始めているところです。なんと言っても最大の仕事は、「禁断の写真館」の作成作業です。もう次の日にはSDカードが送られてきましたから、急いで仕上げないことには。今回のテーマは、どうやら「かぶり物」だったようですね。いや、「今回」に限らず、ほとんどが「かぶり物」だったような気もしますが。
 届いた写真を見た瞬間に、使えるのがいっぱいあるのが分かりました。こういう帽子+エクステンションで、見事に「変身」したメンバーがゾロゾロ、もう、見事になりきってますから、元の顔が誰だったのか、私でも分からないぐらいの人もいましたよ。
 ですから、これを「表」に並べて、「裏」に素顔を入れる、ということで、制作の方向がすぐ決まってしまいましたよ。ただ、その「素顔」が、同じところで撮ったものは殆どなかったので、別の人が撮った写真の中から探し出すのが、ちょっと手間がかかりましたかね。もうどこを探してもいなかった人を、打ち上げの雑踏の中から見つけた時には、嬉しかったですね。
 完成品はこちらです。もちろん、団員専用のパスワードがなければ見れません。
 もう一つ、これは急遽思い立って始めた仕事です。今回の入場者が久しぶりに1000人を超えたのですが、それが実際はどのあたりにランクしているのかが誰にもわからない状態になっていたので、ひとつ、今までの演奏会の入場者数を全部調べて、公式サイトの「歴史」のページに入れてみようと思ったのですよ。私自身もそんなデータが完全に頭に入っていなかったのは、前々回の「禁断」で、「今までの最高は1400人以上」なんて間抜けなことを書いていたことからも分かります。実は、公式サイトが出来て、演奏会の情報を載せるようになったのは、39回定期からでした。そして、40回からは演奏会のページに全部入場者数が入っているのですが、その前は飛び飛びにデータがあるだけだったのですね。ちゃんと調べてみたら、とんでもないことに、その最高の時には1877人も入っていたことが分かりました。確か、通路まで座っていた人がいたはずです。これ以後、トップ3はすべてTCCで占められています。
 私が入団してからの資料をひっくり返して、なんとか8回以降の人数は殆どサイトに載せることが出来ました。それでも、私が入る前と、入ってからもいくら探しても資料が見つからなかった分が少し残ってしまいましたね。一番知りたいのが、1989年7月の、最初のTCCの時の人数なんですけどね。これも含めて、もし分かる方がいらっしゃれば、ぜひ教えてください。
 そのTCCなどの、データが空白のところをのぞいて、今回の演奏会より入場者数が多かった時は今までに10回もありました。つまり、今回は歴代11位、あるいはそれ以下、ということになりますね。まだまだ「伸びしろ」がある、ということですよ。1126人ぽっちで喜んでいてはいけません。
 そんな資料あさりをやっていたら、こんなものが見つかりました。私がニューフィルのオーディションを受けた時の合格通知です。念のため、年号は「昭和」ですから。
aventure number : 2250 date : 2014/5/1


今日の禁断 ウィンナー

 大型連休も後半の憲法記念日、見事に晴れ上がった行楽日和のもと、4年ぶりとなった「タケノコ掘り大会(タケノコ掘りたいかい?)」に出かけてみましょうか。
 そうなんです。震災があった2011年には、放射能汚染の風評被害でタケノコ掘りどころではなかったのは仕方ないとして、そのあともなぜかタケノコの生育が芳しくない年が続いてしまい、結局3年間は、このニューフィルの年中行事は中止せざるを得なかったのですね。久しぶりに、前と同じように元気の良い竹やぶに戻った頃には、私のネット環境も少し変わって、Facebook中心の生活になっていましたから、まずは「イベント」の機能を使って「お友達」に呼びかけてみました。
 ダメモトで、来れそうな人に声をかけたら、殆どの人が参加してくれることになって、いつになく多人数の催しとなってしまいました。最終的には9人の団員が参加、それにそれぞれのご家族が加わって、総勢17人、もちろん、これはこの「大会」始まって以来の人数です。
 そんなに間が開いてしまうと、お子さんたちはすっかり大きくなっていました。まずは、竹やぶの中に散らばって、タケノコ掘りに専念です。
 男の子たちは、タケノコ掘りよりも、池のオタマジャクシに興味がありそうです。女の子だって、混ぜてほしそう。
 今回、初参加となったOさん。もちろん、タケノコ掘りも初体験。新鮮な思い出となったことでしょう。
 30分ほどで、ほぼ全てのタケノコを掘りつくしてしまいました。100本以上はあるでしょうね。
 実は、Facebookのイベントでのやり取りで、Nさんが掘りたてのタケノコを焼いて食べたいので、バーベキューセットをもって行く、とか言ってました。最初は冗談だと思ったのですが、本当に一式持ってきたのにはびっくり。私も初めての、焼きタケノコは、思ったほどエグくはなく、なかなかのものでした。結局Nさんはタケノコは1本も掘らず、ひたすらタケノコ焼きに専念していましたね。
 それだけだと思ったら、なんと焼きそばまで。これはAちゃんとCさんとHさんのお子さんが調理してました。
 すっかりきれいになった竹やぶ。
 そして、4年ぶりの集合写真です。来年もやれたらいいですね。
aventure number : 2251 date : 2014/5/3


今日の禁断 スカンディナビア

 先週の定期演奏会では、予想していたよりはるかに多くのお客さんがいらしたものですから、印刷していたプログラムが大幅に足らなくなってしまったという大事件が起きていました。「そんなものは、ほっとけばいい」というような大胆な意見を吐いた人もいた中で、オーケストラとしての最低限のモラルは果たそうという人たちの尽力で、現物を渡すことこそできなかったものの、代替品としてデータを入手できる状態には出来た、ということは、前にもお伝えしました。もうそのデータはアップしてありますから、誰でも入手できるようになっているのですが、実はこれは演奏会の時に印刷したものとは微妙なところで内容が変わっている、ということは、おそらく誰も気が付いていないはずです。いや、単に、現物を見て私が1ヶ所ミスプリントがあることに気が付いたのですが、ネットにアップしたデータではそこが見事に直っていた、ということなんですがね。申し訳ありませんが、そこを探し出して、印刷版の該当部分をきちんと直しておいてくださいね。ということで、この「事件」は、はからずも「正しい」形のものを届けることが出来たという結果を生んだのでした。何が幸いするか分かりません。まあ、別にそこが見つからなければ、それでも構わないのですがね。
 それから1週間以上経っているというのに、公式サイトではそんな「正しい」プログラムのダウンロードの告知ばかりが目立っていて、肝心の演奏会の報告がアップされていませんでしたが、やっと時間に余裕が出来たので、一通り今回の演奏会のあらましを作っておきました。これは、単に「歴史」からリンクしている「表紙」を作ったというだけで、演奏会関連の写真などは、後日「かいほうげん」を発行した時に、その紙面をPDFにしてリンクする、という形をとりたいと思っていますので、それまでしばしお待ちください。ただ、そんな写真そのものは、すでにFacebookページからは見ることは出来るようになっています。逆に、そういうことをやっているので、あえて公式サイトの方は細かいことは後日、というスタンスになっているのです。つまり、なかなかページとしての体裁を整えるのには時間がかかるウェブサイトと違って、Facebookではいとも簡単に写真などを公開できますから、かなり頻繁に新しい情報を流しています。ですから、本来のサイトを補完するものとして、大いに活用していただきたいのですね。トップページの一番下にリンクがありますから、行ったことのない方はご覧になってみてください。個人のFacebookでは、プライバシー設定などがあって簡単に見ることはできませんが、Facebookページは基本誰でも見られるようになっていますから。
 そんなことをやっているうちに、マンションのごみ置き場の蛍光灯の傘の上には、今年も燕が巣を作り始めました。去年初めて作って、ここから6羽ぐらいの燕が巣立って行ったのですが、それが舞い戻って来たのでしょうか。去年の巣はもう壊してしまったのですが、全く同じ場所にまた新たに作り始めているのですから、「本能」というのはすごいものですね。
 燕は忙しく働いていますが、私は連休でその辺を車で走りまわっていると、いつも目に着くのに入ったことのないお店があったので、勇気を出して、その、雑貨屋さんや花屋さんや、リフォーム屋さん、そしてカフェなどが一緒になっているお店に入ってみました。
 カーテンなんか、すごくセンスが良いものがありましたが、かなりのお値段でしたね。そして、外側にまるでガラクタのように置いてあったのが、こんなアンティークな自転車です。
 かつての「実用車」というタイプの自転車ですが、前輪を上げて停めるようにしているのがユニーク。実はこれは売り物で、もう買い手が付いていましたね。残念。いえ、買って帰っても、置くところなんかありませんが。
aventure number : 2252 date : 2014/5/5


今日の禁断 ミカド

 連休が終わって、いつものように朝車に乗って職場に向かうと、通り道にある青葉神社の鳥居がほぼ完成していました。すぐそばなので、逐一工事の写真を撮りたいと思っていましたが、まさか、連休中にも仕事をやっていたなんて、想定もしていませんでしたよ。
 連休前には、ここまでの工事が終わっていました。一見、これで完成のように見えますが、まだ下にはパーツが残っていましたから、これをさらに上に乗っけてやっと完成だというのは分かっていました。
 そして、これが今朝の鳥居です。見事に、本物の鳥居みたいになってましたね。いや、これはまぎれもなく「本物」ですが。
 職場に着き、この間のタケノコ掘りたいかい?の時にそのままにしておいた残りのタケノコを片づけようと竹やぶに行ってみると、なんと、3日前には1本残らず全てのタケノコを掘りきったというのに、また新しいのが出てきていましたよ。
 これが、3日前。
 そして、今朝の状態です。
 アップにしてみますね。
 やはり、今年はしっかり以前と同じ勢いの竹やぶに戻っていたようですね。これで、あと1週間ぐらい経ってもまだ出てくるようだと、練習の時に持って行けるのですがね(あまり期待しないでください)。
 連休中は、「三角定義」を食べに行ったぐらいで、別に遠出もしないでゴロゴロしていました。その間に、たまったオペラのBDでも見ればいいのでしょうが、それよりも手っ取り早い映画の方が、どうしても先に見たくなってしまいます。WOWOWでは、この時期にまとめて面白そうな映画をたくさんON AIRしてくれますが、前に映画館で見た「アンコール」と一緒に、これと似たような、老人が主人公の音楽映画である「カルテット!人生のオペラハウス」をやっていたので、さっそく録画して見てみました。
 始まるやいなや、タイトルに「ギネス・ジョーンズ」などという名前が出てきたので、これはただものではないな、というような気になってしまいます。舞台はなんと「ビーチャム・ハウス」という、引退した音楽家が集まる老人ホーム。それがイギリスにあるというのですから、あの資産家の指揮者トマス・ビーチャムが作った施設みたいに思ってしまいますね。イタリアにはヴェルディが作った「音楽家のための憩いの家」というのがありますから、ビーチャムだったらやりかねないな、と。しっかり肖像画も飾ってありますし。でも、そんなものはいくら探しても実在していなかったので、これは、単にそのヴェルディのものをイギリスに置き換えた、というだけのことだったのですね。
 そこに、さっきのギネス・ジョーンズが、そのまんま昔のプリマ・ドンナ役で出てくるのですから、すごいものです。その他にも、いかにも昔は上手だったろうなあ、というクラリネットやトランペット奏者が実際に演奏していて、エンドロールを見ると確かにBBC響の首席だったり、フランク・シナトラのバンドメンバーだったりしています。
 そんな贅沢な布陣の中で、主役の4人はもちろんちゃんとした高名な映画俳優たち。そして、そのお話が、プロットといい、じらし方といい、とてもツボを押さえていて、見た後にはなんだかすごくいい気分になれる、というものなのですね。監督が、これが初めての経験だというダスティン・ホフマン、正攻法でドラマを作り上げる才能にも恵まれているようですね。
 タイトルは、その4人の元オペラ歌手が、リゴレットの「カルテット」を歌うから。そこだけは、しっかり「本物」、サザーランドやパヴァロッティの録音が使われていましたね。サントラはDECCAですって。
aventure number : 2253 date : 2014/5/7


今日の禁断 ナブッコ

 連休も終わり、もう5月も初旬が終わろうとしています。5月というと、去年のこの月には私にとっては画期的なことが起きていたのでした。それは、とても素敵な人との出会い・・・ではなく、新しいカメラとの出会いでした。それまで使っていたコンパクトデジカメが、ちょっとヘビーな使い方には全く対応していないことが分かってきて、そこそこ値段が高かったのになぜだろう、というところから、ちょっと愛想を尽かしかけていたのですが、そこに、ミラーレス一眼の格段に優れた画質のカメラが現れて、そんなに値段も変わらなかったのでついに買ってしまったのですね。
 それを決定づけたのは、去年の今頃に行われた仙台駅での駅コンでした。その年の秋のニューフィルの定期演奏会の指揮者にも決まっていたので、気合を入れてリハーサルを見に行ったのですが、オケの全景が見える3階のバルコニーから撮った写真が、あまりにもひどかったのですよ。もっと近くで撮ったものも、こんな感じでした。
 そして、今年も、新田さんは仙台駅にやってきました。こうなると、もう「仙台に初夏を呼ぶ人」みたいな感じですね。俳句の季語にでもなりそう。「に・っ・た・さ・ん」で5文字ですからね。これを、今のカメラで撮ったら、さぞかし満足のいく写真が撮れるだろうという期待は、この駅コンの告知を知った時から高まっていたのです。
 ただ、予定を見てみると、土日はちょっと無理だし、初日の金曜日も夜だからちょっとダメ、そうなると、行けるのは金曜日の公開リハーサルだけになってしまいます。ただ、最初のチラシを見たら、いつも書いてあるリハーサルの時間がありません。混雑するので、もうやらないのかな、と思って、新田さんに直接聞いてみたら、すぐに調べてくれたようで、ちゃんと毎回あることが分かりました。ですから、今日の3時半からのリハーサルに、ちょっと職場を抜け出して行ってみようというつもりでいました。
 そうしたら、なんと、午後から防災検知器の点検があるというではありませんか。これは、なんたって私は防火管理者ですから立ち会わないといけません。それが1時半からという予定、でも、1時間ぐらいで終わるはずですから、なんとか間に合うでしょう。しかし、点検に来た業者は、「3時半まだかかります」なんて言ってます。どうしましょう。
 結局、3時ちょっとすぎには終わったので、それから仙台駅に向かいます。着いた時には、もう1曲目の「軽騎兵」が始まっていました。さっそく、オケのすぐ後ろから新田さんを撮ってみます。
 これは、さっきの去年の写真とほぼ同じアングル、これだけで全然画質が違うことが分かりますね。
 去年は、だいぶ前に来ていても3階バルコニーは満員だったのに、今年は、やはりチラシに予定が書いてなかったせいかガラガラ、楽勝でベストポイントから写真を撮る(いや、もちろん演奏を聴く)ことが出来ましたよ。
 これが、3階からの全景。まだお客さんはまばらですね。あとで本番の写真を見たら、もう人がびっしりでしたから。
 今年も、恒例のこの高齢の人(ダジャレが好きな人ですから)が来て、「楽しいおしゃべり」をするようですね。次の曲が始まった時点で、MCの途中に撮った写真を1枚、Facebookにアップしておきました。カメラからWIFIでiPhoneに転送して、そこからアップという手順ですね。これはもう何回もやっているので、すぐに出来るようになっていました。ついでに、新田さんにタグ付けです。
 後は、また下に降りて行って、さっきとは反対側から新田さんを撮って、一応ミッションは完了です。
 帰りの車の中でFacebookをチェックすると、さっきアップした写真にもうすでにかなりの「いいね!」が付いていました。ほとんどが、タグ付けされて新田さんのタイムラインに表示されたものへの「いいね!」みたいですね。それからもそれは増え続け、今の時点で100「いいね!」を超えてしまいましたよ。これで、去年からの念願だった、新しい写真による駅コン(というか、新田さん)の撮影は、満足のいく結果を残して終了しました。
aventure number : 2254 date : 2014/5/9


今日の禁断 イマジン

 大型連休の後半、すっかりなくなったと思っていたタケノコがまだしぶとく伸び始めてきたので、それもまた自宅用に掘ってきて、いつものようにあく抜きです。皮を付けたまま少し切れ目を入れて、米ぬかと鷹の爪をくわえ、水から約1時間茹でるというのが私の手順。それが終わると、そのまま一晩さまして、次の日の朝に皮をむくと、外見とは想像できないほど丸々としたタケノコの実が姿を表します。それを切って冷水につけておけば、私の仕事は終わり、そのあとは、誰かが煮物にしたりタケノコご飯にしたりと、好きに使ってくれます。
 しかし、たまには、私自身の手で最終段階までタケノコの面倒を見てやりたいじゃないですか。そこで、大体見よう見まねで作り方は分かっている青椒肉絲(チンジャオロース)を作ってみることにしました。材料はタケノコとピーマンと豚肉、それぞれ細切りにし、肉には軽く片栗粉をまぶします。
 あとは、それらを中華鍋でいためるだけ、味付けはCookDo@Ajinomonoで完璧です。
 ゴールデンウィークと言えば、映画が付きものですが、最近はなかなか映画館にまで出かけるのが面倒になって来たので、もっぱら録りためていたBDを見ることに専念です。素材は主にWOWOWですから、オリジナルと全く同じものが見れますからね。ただ、きのうの夜にBS朝日で東野圭吾原作の「手紙」を放送していたので、無料民放BSでの映画デビューとなりました。地上波民放の映画は、CMは入るは、許しがたいカットはあるわと、見ても悔しい思いをするだけですから、決してみることはありませんが、BSではそのあたりはどうなのかも、一応は知っておく必要がありますからね。
 実は、この映画はだいぶ前にWOWOWで見たことがありました。それからしばらくして原作を読んで、それからさらにしばらくして再度映画、というサイクルです。どちらもほとんど細かいところは忘れていますから、結構新鮮な気持ちで今回の映画は見ることが出来ました。ただ、なんかストーリーに違和感があったのが、主人公がお笑いタレントになるというところ。原作にはそんなところはなかったような記憶だけはありましたから。それと、やはりBSとは言っても民放ですから、適宜CMは入ります。しかし、それはきちんとアンカーが入っているのでスキップすれば簡単にカットすることは出来ます。ただ、なんだか話がつながらないところがあるような残尿感はぬぐえません。新しい恋人がいつの間にか出てきた、とか。
 それと、音楽を聴いていると、これは間違いなく佐藤直紀だという確信がわいていました。彼独特の「手くせ」が、いたるところに現れているのですよね。サスペンデッド4で終止して、解決するあたりがその典型ですが。それで、エンドクレジットでそれを確かめるのを楽しみにしていたのに、結局最後はCMが入ってそれで終わり、クレジットが出ることはありませんでした。そのあとWikiで、やはり佐藤直紀だと確認できましたがね。やはりWikiによると本体の尺は121分なのだそうですが、放送時間は118分、もちろんその間に頻繁にCMが入っていますから、やはり大幅にカットが施されていましたね。ということで、BSでも、民放の映画に対するスタンスは地上波となんら変わることがなかったことが確認されました。残念ですね。
 原作を読み返してみたら、やはりお笑いなんかにはなっていませんでした。彼が目指したのはミュージシャン、こちらは、彼の環境との必然性がしっかり感じられるものですし、それによってエンディングもとても感動的な仕上がりになっているのですが、それをお笑いで置き換えてしまっては、原作の厳粛さが根本的に崩れ去ってしまっています。
 ところで、連休の初めごろに巣をつくりだしたマンションのツバメは、どうやら産卵が終わったようで、親鳥の姿が巣の中に見えるようになりましたよ。
aventure number : 2255 date : 2014/5/11


今日の禁断 ヒャッキン

 久しぶりにニューフィルの練習が始まります。演奏会が終わった後に大型連休が入ったものですから、それで2回お休みになっていたんですね。私は、今回は「エニグマ」の2番とピッコロ。しばらく本番でのピッコロがなかったので、一応音を出してみましたが、なんか前よりもずっと吹きやすくなっているような感じでした。フルートの方もかなり以前よりは自然な吹き方になっているはずなので、それをそのままピッコロに応用してもうまく吹ける、という、非常にいい感じになっているのでしょう。ほんと、理想はフルートを吹くのと同じ感じでピッコロが吹けるようになることでしょうが、どうやらそれは正しい方向に向かっているようで、まずは一安心です。「エニグマ」には、ソロではないですがピッコロがかなり目立つところがありますから、そこは重点的にさらっておきましょうね。
 今年のタケノコは、ほぼ全部掘りきってしまったと思っていても、まるで「メントゥラ」のようにまだまだ元気よく「おがって」きます。それが、今日になってもまだ続いているので、せっかくだからニューフィルに持って行って、欲しくても「タケノコ掘りたいかい?」に来れなかった人などに配ってみようと思いました。ちょうど、あの時に用意した米ぬかを袋に詰めたものがまだ4袋残っていたので、4本だけ掘って、米ぬかとセットでもらっていただこう、という趣向です。
 掘りだしたタケノコは泥だらけですし、根っこもかなりみっともなく付いていますから、いちおう1本ずつ水で軽く洗って根っこもきれいにしておきます。それを、ただポリ袋に入れたのでは、タケノコの先で穴が開いてしまいますから、さらに紙袋(いつも、職場でのお土産用に使っている袋」に入れて、泥なんかが付かないようにしておきました。それが4個集まると結構な重さ、やはり、これぐらいが持って行くには適量でしょう。
 前から欲しがっていた人と、その他3人、なぜか全部ヴァイオリン・パートの人に、タケノコは行きわたりました。1本余ったら、私が自宅でもう1回調理しようと思っていましたが、まあいいんです。私の分は、まだ明日も残っているでしょうから。
 練習は、その「エニグマ」の初見大会です。だいたい予想していたテンポより遅めだったので、充分についていけましたが、最後に「どうせ出来ないだろうから、正規のテンポで」などと練習指揮者が言い出したものですから、さぞやグジャグジャになるかな、と思ったら、結構ついていけてたので、ちょっとびっくりです。私のピッコロは、ちょっとまずいところもありましたが、それは充分に想定内、次回はきちんと吹けるようになっていることでしょう。ソロのところは予想では厳しいと思っていたノンブレスが出来たので、これは満足、後は、ピッチをもっと正確に出来るようにしなければ。
 後半はいつもの通りの、演奏会の反省の時間です。予想通り、プログラムが不足してしまったことへの議論がかなり白熱していましたね。まあ、熱弁をふるったのは私だったのですがね。ただ、私は、たとえ余ると分かっていても、来てくれたお客さん全員にプログラムを渡すことが最も重要なことだと言ったのですが、それに対して「それも一つのご意見です」とあっさりかわす人がいたのには、ちょっと悲しくなりました。プログラムをもれなく渡すこと以上に重要なことって、一体何なのでしょう。
aventure number : 2256 date : 2014/5/13


今日の禁断 キリン

 私のお気に入りの飲み物だったら、なんと言ってもジンジャーエール、いや、ジンジャエールですよね。ウィルキンソンの辛口ジンジャエールは、毎日飲んでも飽きません・・・と思っていたのですが、Amazonで箱買いして、なくなる前に次の箱を注文するというヘビーローテーションを繰り返していたら、さすがにもういいかな、となってしまいました。いや、決して嫌いになったわけじゃないんですよ。嫌いじゃないけれど、少し距離を置きたいな、ていう時あるじゃないですか。あんなもんですよ。
 そこで、たまには他の飲み物とも親しくなってみたいな、ということで、スーパーで新しいのが見つかった時には、買って帰って「味見」をしてみることにしました。いわばオーディションですね。そこで気に入ったのと、少しお付き合いするのもいいかな、と。ポイントはなんと言っても人工甘味料が入っていないこと、それと、炭酸入りといったところでしょうか。でも、なんと言っても決め手は「飲み続けても飽きが来ない」ことでしょうね。「ドクター・ペッパー」あたりは、一口飲んだだけで、もう私との相性は最悪だと分かりましたからね。
 そんな数多くの出会いを経て、ついに見つかりました。これだったらお互い背伸びをしなくても、楽しく付き合えそうなのが。
 それは、「トロピカーナ・スクイーズ・グレープフルーツ」。トロピカーナの手搾りグレープフルーツジュースは前から大好きでしたから、それに炭酸が入ったものがそもそもおいしくないはずがありません。見かけたスーパーでは大量にセールをしていたので、たくさん買ってきました。
 ところが、いつの間にか、そのスーパーだけではなく、近所のお店からこれが姿を消してしまったのです。もう私と会いたくないと思って、どこかへ行ってしまったのでしょうか。そういうことなら、どこまでも追いかけましょう。逃げたって、行くところは分かってます。そこで、まとめて24人、いや24本面倒を見ることにしましたよ。これで、幸せな日々は続くことになりました。
 そんな浮いた話はさておいて、ご近所の青葉神社の鳥居の建設工事は、どうやら全行程を終了したみたいですね。
 もう、工事用の鉄板なども撤去されていましたね。なんか、前の鳥居と比べるとがっしりした感じになったような気がするので、ネットで画像を探してみました。これが以前の鳥居です。
 確かに、一番上の笠木が、以前は丸みを帯びていたものが、なんか角ばっていますね。それと、なんとなく柱が少し太くなっているような気がします。実は、前の鳥居の残骸は今ではモニュメントとなって参道の脇に残っています。それと新しい鳥居を、同じ距離になる位置から撮影して、重ねてみました。
 どうでしょう。明らかに新しい方が太くなっていますね。やはり、一度あんなことになってしまったのに懲りて、少し強度を上げてみようとしたのでしょうか。まあ、それはそれで結構なことだとは思うのですが、もしこれがまた壊れるようなことがあった時のことを考えると、少し不安になってしまいます。太くなった分、壊れた時の破壊力はさらに大きくなっているはず、少なくとも私は、この鳥居をくぐる時には何かしらのためらいを感じてしまうことでしょう。いや、そんなことは金輪際起こりっこない、と思いたいところですが、なにしろ人間が作ったものですからね。いつどうなるかは全く分からないわけで。もっとも、それは原発の再稼働に比べたら、まだまだ安全なものなのかもしれませんけどね。
aventure number : 2257 date : 2014/5/15


今日の禁断 トレード

 この間の青葉神社の石鳥居は、今日と明日に行われる「青葉まつり」に間に合わせるために再建工事が行われたのでしょうね。つまり、このお祭りは由緒正しいこの神社のお祭りが元になっていますから、その象徴としての神輿渡御を、鳥居のないところでやったって間抜けなだけだ、ということだったのでしょう。ですから、明日は新装なったこの鳥居の下を、御神輿が練り歩くことになるはずです。でも、今日みたいに強い風が吹いたりすると、その下を歩くのはちょっと怖い気がしませんか?まあ、何事もなく行事が終わることを願うのみです。本当は、こんな心配をしなくても済むように、たとえ大地震で倒れてもそれほどの被害がなくても済むような材質で作ってくれればよかったのですがね。正直、この工事が始まった時に前と同じ石で作られるのを見て、この神社に激しく失望させられましたからね。1回崩れたんですから、もう1回同じことになることは充分に考えられるはずなのに、また同じものを作るという神経が、ちょっと理解できませんでした。お隣のお寺では、同じように倒壊した鐘楼を建て替える時には、軽量化を図るために屋根を瓦葺きから銅板葺きに変えたというのに。
 まあ、なにはともあれお祭りは始ったので、ちょっと街まで出かけて、展示してある山鉾などを見てきました。仙台に住んでいながら、こういうものをまともに見たことは殆どなかったものですから。





 こんな感じ、最後のJR東日本の山鉾は、たまたま大内屋の前に置いてあったものですから、モデルさんと一緒に撮ってみました。
 と、中央通りの方から、なんだか賑やかな音が聞こえてきました。生のバンドがパレードしているようですね。こんなこともやっていたんですね。そのバンドは、そのまま一番丁をずっと市役所前まで流して行ったみたいですね。横から見てみると、マーチングタイプの、生で見るのは初めての朝顔が前を向いている小さなチューバ(なんて言うと、バカにされそう)がたくさん入っている編成でしたね。でも、それがアーケードの中で目いっぱい吹いていると、私が言うのもなんですが、ピッチが合っていないのでものすごく濁った音の塊が、まさに耳をつんざきます。こういうものは、もっと開放感のある屋外で聴かないとだめなんでしょうね。
 金管楽器に関しては、全くのシロートですが、フルートだったら色んなことを知ってます。まあ、同好の士もいますから、様々な情報も入ってきます。きのうもそんなことがありました。あのベルリン・フィルでは、2人いる首席フルート奏者のうちの一人、アンドレアス・ブラウが、今シーズンをもって定年を迎えて引退するというのは知っていました。ですから、その後釜を決めるためのオーディションのようなものはいずれは当然行われるはずだ、と思っていたのですが、その具体的なことまではとても知ることはできませんでした。そうしたら、その同好さんの一人が、ベルリン・フィルのサイトでオーディションの結果が出たことを知って、その記事をFacebookでシェアしてくれたのですよ。そうしたら、もう少し時間が経った頃に、もう一人の同好さんが、別のところから得た情報として、同じことを伝えてくれたのですね。
 その、オーディションの合格者は、マチュー・デュフォー。シカゴ交響楽団の今の首席奏者です。そこで、同好さんが指摘したのが、記事にある「もし、彼が受け入れれば、ブラウの後任者となる」という文章でした。普通はベルリン・フィルのオーディションを通ればどんな人でも即OKしそうなものですが、もしかしたらデュフォーは「招待」されたのではないか、というのですね。まあ、ヘッド・ハンティングでしょうか。ですから、彼がシカゴをやめたくないと言えば、もしかしたら「受け入れない」で、そのままのポストにとどまるという可能性もあるのでは、ということですね。
 実は、デュフォーには、一度シカゴ響をやめてLAフィルに移り、またシカゴに舞い戻ったという「前歴」があります。ですから、シカゴとしてはもう移籍は認めないとか言い出すかもしれませんよ。なんて、もしかしたら、デュフォーは出すから、代わりにカシモトをよこせ、なんて言い出したりして。
aventure number : 2258 date : 2014/5/17


今日の禁断 パプリカ

 東野圭吾の文庫本が久しぶりに発売になりました。新聞に「ついに解禁」などとあったので、買ってきました。
 奥付を見ると2009年に発行されたもの、同じぐらいのものが1年前に出ていたので、これは「解禁」が遅かったのかな、と思って読み始めてみたら、これはおそらく別の意味での「解禁」だったのではないか、という気がしてきました。つまり、細かいストーリーは書くわけにはいきませんが、単に物語の描写だけだと、最初のあたりのシーンがあの大震災を思わせるようなものなのですよ。もちろん、書かれたのはその前ですからそんな意志は全くなかったはずですが、やはり、これを読むとちょっと辛くなる(私も、あの頃を思い出して、ちょっと辛くなりました)人がいるのではないか、ということを考慮して、通常より「解禁」を送らせたのでは、という気がします。
 もちろん、4年ぶりの「掘りたいかい?」が開かれたように、もはやそんな小説の描写でもやり過ごせるようになったこの頃ですから、この間掘った最後のタケノコを使って、また青椒肉絲を作りましたよ。今回は赤ピーマンを混ぜてみました。やはりタケノコは少し固めでしたが、おいしかったですよ。
 この季節の仙台のお祭りと言えばきのうの「青葉まつり」ですが、そのまさに本祭が行われている同じ時に、某合唱団の定期演奏会がありました。曲目はブラームスの「ドイツ・レクイエム」、それを、きちんとオーケストラを入れて演奏するというので、お祭りなどには行かずに聴きに来ました。しかし、やはりお祭りに行ってる人の方が多かったようで、会場の萩ホールの駐車場は、開場時間を過ぎてもまだまだ空きがありますよ。普通だとここが一杯になって、前の方の臨時のスペースに入れさせられるものですが、こんなのも珍しいですね。おそらく、客席もガラガラでしょう。
 予想通り、2階席などは私が座った最前列などは4、5人ぐらいしかいませんでしたよ。下をのぞくと後の方はなんとか入っていますが、前の方はガラガラ、バルコニーも上手には2人しかいませんし。それよりも、ステージの上には、山台には合唱用の椅子が並んで、その前にはオーケストラ用の椅子があったものが一部かたづけられて、そこにピアノが置いてありました。たしか、きのうの曲目は「ドイツ・レクイエム」だけだったはずですが、渡されたプログラムには、その前にメンデルスゾーンやリヒャルト・シュトラウスの歌曲が書いてあります。ということは、合唱に編曲されたものでも、最初に歌うのでしょうか。
 と思っていたら、演奏会が始まって出てきたのはソプラノのソリストでした。いやあ、これはソロのステージだったのですね。リートを普通に歌うというだけのことだったのですよ。これは完全なサプライズ、生では聴いたことのないシュトラウスなど、楽しみです。でも、どうもこの人は私の趣味ではありません。確かに立派な声ですが、もうちょっと賢い歌い方をしてくれないと、私の琴線に触れることはありません。正直、これを聴いてげんなりしてしまいました。
 本番のブラームスは、合唱の出だしから、まさにこの合唱団ならではのピュアなサウンドが堪能できました。ただ、オケの弦楽器があまりに少なすぎて(4.4.4.4.3)、いまいち消化不良という感じ。実は、震災以来全く原稿を書いていなかったヒレカツ先生が、この演奏会にもいらしていて、タケノコ掘りと合わせたかのように4年ぶりの「音楽展望」を書いてくれました。これもすでに「かいほうげん」のバージョンが出来ているので、こちらから読むことが出来ますよ。先生もまた活動再開でしょうか。
aventure number : 2259 date : 2014/5/19


今日の禁断 ピアノロール

 きのうのニューフィルの練習は、ラフマニノフの初見大会でした。最近はチェロパートの出席率がとんでもないことになっていて、きのうはついに100%、他の弦楽器も見習ってほしいものです。そういう点で、開始時に常に最も少ない人数を誇っているヴィオラパートでは、なんと先週新しく入ったばかりの方が、まだ椅子も並べられていない時に来てくれましたよ。それは音出しの30分前、そうなんですよね、本当はみんなこのくらいの時間には来ているもんなんですけどね。ちょっと恥ずかしかったかな。でも、このまま誰も来なかったらトップをやらされると冷やかされて、かなり焦っていましたね。でも、結局再入団予定のメンバーまで加わって、最後にはだいぶ増えていましたよ。
 ラフマニノフは、ある程度さらっておいたので、ついていけないところはありませんでしたが、練習指揮者は「ゆっくりやってみます」とか言っても、殆ど本番と変わらないテンポで通してしまったので、結構緊張しましたね。ところで、この「パガニーニ・ラプソディ」のテーマを実際にやってみると、なんかとても親しみがあるような気がしてきました。メロディではなく、コード進行がとても馴染みのあるものなんですよ。それは、フレデリック・ジェフスキーが作った「不屈の民変奏曲」という「現代音楽」のテーマです。いや、このテーマ自体はほとんどポップ・チューンと言っても構わないほどのキャッチーなものなのですけどね。もし機会があれば、いくらでもCDが出ていますから、聴いてみてください。こんなのもありますし。20秒から48秒の間が「似てる」ところですね。ただ、後半は繰り返しているので少し「尺」は違いますが。
 実は、先日の「ヒレカツ」のおかげで、新しい「かいほうげん」のコンテンツも揃ったので、さっそく来週にでも発行しようと準備を進めているところです。本当はもっとのんびりやっていても良かったのですが、団内結婚したメンバーのお祝いが催されることになり、その会の宣伝という意味もあって少し早めることになりました。そんな告知のページや、この前の演奏会の写真などを合わせてみると、いつも入れている末廣さんのエッセイのバックナンバーがなくても、充分に間にあうことも分かりました。これはもう在庫を使い切ったら後はもうなくなってしまうものですから、こうして使わなくても済むことが出来るのはありがたいことです。
 ただ、肝心の表紙のページに入れるものが、特にパッとしたのが今回はないんですよね。と思っていたら、チェロのO田さんが、ご自身のFacebookで今度のソリストのページに「いいね!」を入れているのを見つけました。彼のFacebookページがあったんですね。見たら、他に知っている人は誰も「いいね!」していなかったようなので、これはネタになる、と思いました。さらに、タイムラインを見てみると、最近レコーディングを行った時の写真なども見つかりました。これだったら紙面も華やぎますから、使わせていただきましょう。
 そのレコーディングというのは、なんとあのNaxosのためのものでした。このレーベルのCDだったら全世界で販売されることが約束されていますから、その辺の自主制作のCDなどとは格が違います。すごいことになっていたのですね。ただ、このレーベルの場合、録音されて1年以上経たないと実際のCDはリリースされないようなので、あいにく演奏会には間に合いませんね。もし、その時にCDが出ていれば、何かと集客にも貢献できるのでは、と思ったのですが、残念でした。
 ただ、演奏しているのが、さすがNaxosというか、おそらくほとんど録音などないような作曲家の作品でした。それはヨーゼフ・ホフマンという、ピアニストとしてはとても有名な往年の巨匠。なんでも、ホフマンはれっきとした作曲家でもあり、その作品が100曲以上出版されているというのですね。ですから、そんな曲ではわざわざ買おうという人もいないでしょうね。私は買いますけど。
aventure number : 2260 date : 2014/5/21

14/5/23-14/6/30